JP4697873B2 - 連結具 - Google Patents

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Description

この発明は、下方となる既設の柱体に上方となる新たな柱体を仮止めと称して一時的に連結する際の連結具に関し、特に、建て入れ調整が終了した上方の柱体を溶接や高張力ボルトの利用で下方の柱体に連結するまでの状態を保持する仮設材としての連結具の改良に関する。
凡そ上下で複数本となる柱体を利用して構築物を構築する場合には、下方となる既設の柱体に上方となる新たな柱体を連結する建て込みの際に建て入れ調整と称して上方の柱体における垂直度を調整することが周知されている。
そして、この建て入れ調整が、たとえば、鉄骨製の柱体に対して行われる場合には、柱体が大重量になることから、多くの場合に、建て入り調整装置が利用されるとしており、それゆえ、この建て入れ調整装置について、従来から種々の提案がある。
その一方で、鉄骨製の柱体を建て込む際の状況を看ると、上方の柱体を、たとえば、クレーンなどで吊り下げた状態で下方の柱体の上方に位置決め、この状態で、たとえば、特許文献1に示すところでは、連結具たる接合板を利用して、上方の柱体を下方の柱体に仮止めと称して一時的に連結し、爾後の建て入れ調整に際しての上方の柱体における一応の安定状態を得るとしている。
そして、建て入れ調整については、上方の柱体の下端部と下方の柱体の上端部とに掛け渡すようにして連繋された建て入れ調整装置を作動させることによるとし、上方の柱体に対する建て入れ調整の終了後に上下の柱体を、たとえば、溶接によって固定状態に連結し、上方の柱体の建て込みを終了するとしている。
ちなみに、特許文献1に開示されている連結具たる接合板は、上方の柱体の下端部と下方の柱体の上端部とにボルト利用で直接連結されるとしているが、この種の接合板は、上方の柱体の下端部と下方の柱体の上端部とにそれぞれ固定状態に連設されているエレクションピースに同じくボルト利用で連結されることもあり、この場合にも、上記したところと同様のことが言い得ることになる。
特公平6‐80270号公報(明細書(2)頁4欄の第1行から第5行,第1図(B))
しかしながら、上記した特許文献1に開示の連結具にあっては、上方の柱体を下方の柱体に仮止めする、すなわち、一時的に連結する上では問題はないが、上下の柱体を溶接して連結する溶接作業や高張力ボルトの利用で連結する場合の本締めと称される締め付け作業が終了するまでは、建て入れ調整装置を外せない不具合があると指摘される可能性がある。
すなわち、凡そ上方の柱体の建て入れ調整に際しては、上方の柱体を垂直にし得るように上方の柱体の上端が揺動可能とされる、すなわち、上方の柱体の下端が下方の柱体の上端に対して揺動可能とされることが肝要となる。
そうだとすると、上記した接合板からなる連結具を利用する上下の柱体の仮止め状態にあって、連結具は、上方の柱体に対しては固定状態に連結されるとしても、下方の柱体に対しては固定状態に連結されない、すなわち、接合板と柱体とを貫通するボルトが緩められている状態にある。
したがって、上記した接合板からなる連結具の利用下に建て入れ調整装置を利用して上方の柱体に対する建て入れ調整を終了した時点では、未だ上方の柱体が溶接や高張力ボルトの利用で下方の柱体に固定状態に連結されていないから、上方の柱体に対する建て入れ調整が終了した時点で、建て入れ調整装置は、言わば用済みになっているにも拘わらず、上下の柱体に対する溶接作業や高張力ボルトに対する本締め作業が終了するまでは、これを外せない、すなわち、使い回しできないことになる。
この発明は、上記した事情を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、既設の下方の柱体に対する新たな上方の柱体の一時的な連結たる仮止めを可能にするのはもちろんのこと、仮止めされた状態にある上方の柱体に対する建て入れ調整装置を利用しての建て入れ調整を可能にすると共に、この建て入れ調整が終了した状態、すなわち、上下の柱体における状態の保持を可能にしながら建て入れ調整装置の撤去を可能にしてその建て入れ調整装置の使い回しを可能にするのに最適となる仮設材としての連結具を提供することである。
上記した目的を達成するために、この発明による連結具の構成を、基本的には、上方の柱体の下端部に連設のエレクションピースを上端側部の内側空部に臨在させる外側フレームと、この外側フレームにおける下端側部の内側空部に収装されながら下方の柱体の上端部に連設のエレクションピースを内側空部に臨在させる内側フレームとを有してなる一方で、外側フレームが上端部に螺装されながら螺入操作による前進時に上端側部の内側空部に臨在するエレクションピースを固定状態に定着させる上方固定ボルトを有してなると共に、外側フレームが下端部に螺装されながら螺入操作による前進時に下端側部の内側空部に収装される内側フレームを固定状態に定着させるスリーブを有してなり、内側フレームがスリーブの軸芯部を挿通しながら下端部に螺装されて螺入操作による前進時に内側空部に臨在するエレクションピースを固定状態に定着させる下方固定ボルトを有してなるとする。
それゆえ、この発明にあっては、上下の柱体を仮止めする、すなわち、一時的に連結するときに、外側フレームの上端側部が上方の柱体に連設のエレクションピースに固定状態に連繋される一方で、この外側フレームの下端側部に介装される内側フレームが下方の柱体に連設のエレクションピースに固定状態に連繋されるから、この状態下にある上下のエレクションピースへの建て入れ調整装置の連繋が可能になるのはもちろんのこと、この建て入れ調整装置の作動によって内側フレームに対する外側フレームの昇降が、すなわち、下方のエレクションピースに対する上方のエレクションピースの昇降が可能になり、この上方のエレクションピースを連設させる上方の柱体に対する建て入れ調整が可能になる。
そして、上方の柱体に対する建て入れ調整が終了した後も上下の柱体における状態を保持し得るから、上下のエレクションピースからの建て入れ調整装置の撤去が随時に可能になる。
その結果、この発明の連結具によれば、建て入れ調整装置による上方の柱体に対する建て入れ調整が終了した時点で、すなわち、上下の柱体が溶接や高張力ボルトの利用で固定状態に未だ連結されていなくても、その建て入れ調整装置を撤去し得ることになり、したがって、その建て入れ調整装置の使い回しが可能になるのはもちろんのこと、たとえば、上下の柱体を溶接する場合の溶接スパッタが建て入れ調整装置に付着して建て入れ調整装置における故障の原因になるような事態の招来を回避でき、また、高張力ボルトを本締めする際の作業の邪魔にならずして作業効率を良くすることが可能になる。
以下に、図示した実施形態に基づいて、この発明を説明するが、この発明による連結具は、図1に示すように、下方となる既設の柱体P1に上方となる新たな柱体P2を仮止めと称して一時的に連結する際に利用されるとしている。
そして、この連結具は、建て入れ調整装置Sの利用で建て入れ調整が終了した上方の柱体P2を溶接や高張力ボルトの利用で下方の柱体P1に固定的に連結するまでの状態を保持する仮設材として機能する。
ちなみに、図示する実施形態では、各柱体P1,P2は、それぞれ鉄骨製とされていて、下方の柱体P1が上端部に鋼板からなる言わば下方のエレクションピースE1を溶接で一体に連設させてなると共に、上方の柱体P2が下端部に同じく鋼板からなる言わば上方のエレクションピースE2を溶接で一体に連設させてなるとしている。
そして、この言わば上下となるエレクションピースE1,E2は、各柱体P1,P2のいわゆる側面にあって、各柱体P1,P2の軸線方向に沿うようにいわゆる立てた状態に配在されているもので、基本的には、建て入れ調整装置Sを着脱可能に連繋させるために設けられるとしている。
それゆえ、この発明による連結具は、図示するところでは、建て入れ調整装置Sと並列することになるように上下のエレクションピースE2,E1に着脱可能に連繋されるとしているが、連繋されるいわゆる順番としては、この発明による連結具が先に連繋され、その後に、建て入れ調整装置が連繋されることになる。
なお、この発明による連結具の機能するところを勘案すると、建て入れ調整装置Sが連繋されるエレクションピースE1,E2に併せてこの連結具が連繋されることは必須でなく、したがって、たとえば、建て入れ調整装置Sが連繋されていないエレクションピースE1,E2にこの連結具が連繋されてなるとしても良いことはもちろんである。
また、この連結具を上下の柱体P2,P1に連繋するについて、上下のエレクションピースE2,E1を利用することに代えて、別途に上下の柱体P2,P1に設けた板状のブラケット類に連繋するとしても良いこともちろんである。
ところで、連結具は、図2に示すように、外側フレーム1と内側フレーム2とを有してなり、外側フレーム1が上端側部11の内側空部11aに上方の柱体P2(図1参照)に連設のエレクションピースE2を臨在させると共に、外側フレーム1の下端側部12の内側空部12aに収装される内側フレーム2が下方の柱体P1(図1参照)に連設のエレクションピースE1を内側空部2aに臨在させるとしている。
そして、この連結具にあって、外側フレーム1における上端側部11の内側空部11aに臨在されるエレクションピースE2および内側フレーム2の内側空部2aに臨在されるエレクションピースE1は、建て入れ調整装置が作動するときには、それぞれが臨在される場所に固定状態に定着されるとしている。
それゆえ、この連結具にあっては、外側フレーム1が上端側部11に上方固定ボルト3を有し、下端側部12にスリーブ4を有し、内側フレーム2がスリーブ4の軸芯部を挿通する下方固定ボルト5を有してなるとしている。
少し説明すると、まず、外側フレーム1および内側フレーム2は、図示する実施形態では、鋳造されてなるとしており、上方固定ボルト3,スリーブ4および下方固定ボルト5の螺装および回動操作の際にいたずらに破損したり変形されたりしない機械的強度を有するように形成されているのはもちろんのこと、下方のエレクションピースE1および上方のエレクションピースE2を所定位置に固定状態に定着させる際にもいたずらに破損したり変形しない機械的強度を有するように形成されてなるとしている。
このように、外側フレーム1および内側フレーム2が鋳造されてなるとする場合には、これらが鍛造されたり切削形成されたりすることに比較して、製品コストを廉価に設定できることになる点で有利となる。
つぎに、この外側フレーム1および内側フレーム2は、これを形状の点から看ると、共に鋼板たる板材からなるエレクションピースE1,E2を内側に臨在させ得るように、いわゆる横向きに開口する細幅縦長となる矩形の空部を有する筒状に形成されてなるとしている。
すなわち、外側フレーム1にあっては、上端側部11の内側となる内側空部11aにエレクションピースE2を臨在させるから、この内側空部11aが横向きに開口する細幅縦長となる矩形の空部となるように上端側部11が形成されてなるとしている。
そして、この外側フレーム1にあって、下端側部12の内側となる内側空部12aに内側フレーム2を、すなわち、内側空部2aにエレクションピースE1を臨在させる内側フレーム2を収装させるから、上記したところと同様に、内側空部2aおよび内側空部12aがいずれもいわゆる横向きに開口する細幅縦長となる矩形の空部となるように内側フレーム2および下端側部12が形成されてなるとしている。
以上のように、外側フレーム1の内側空部11aと内側フレーム2の内側空部2aは、共にエレクションピースE2あるいはE1を臨在させ得るように、いわゆる横向きに開口する細幅縦長となる矩形に形成されてなるとするが、この矩形の寸法については、たとえば、エレクションピースE1,E2の図2中における縦長さを195mmとするとき、言わば上方の内側空部11aの縦長さを195mm+25mmとし、言わば下方の内側空部2aの縦長さを195mm+25mm+15mmとするとしている。
このように、下方の内側空部2aの方が上方の内側空部11aより15mm大きく設定されるのは、下方の内側空部2aに臨在されるエレクションピースE1がこの内側空部2aにおいて相対的に看て上昇させられたり、下降させられたりすることになるからである。
それに対して、上方の内側空部11aは、エレクションピースE2を臨在させると共に、爾後の上方固定ボルト3による固定状態の定着を可能にすれば足りるから、エレクションピースE2の縦長さに25mmを加えた縦長さに設定されるだけで良い。
ちなみに、内側空部11aおよび内側空部2aの幅寸法は、エレクションピースE1,E2のいわゆる抜き挿しを許容する寸法に設定されれば良く、図2に示すところでは、エレクションピースE1,E2のいわゆる厚さが22mmとされるとき、内側空部11aが50mmで内側空部11aが42mmの幅寸法を有するとしている。
なお、内側空部11aおよび内側空部2aの図1中で左右方向となるいわゆる深さ寸法については、いたずらに大きく設定されない限りにおいて、自由に設定されて良いが、図示するところでは、50mmとされている。
ところで、外側フレーム1は、上端側部11と下端側部12との間に、すなわち、図2中で上下方向となる軸線方向のほぼ中央部に両者を画成する隔壁部13を有してなるとしている。
それゆえ、この外側フレーム1にあっては、ほぼ中央部に隔壁部13を有することで、上端側部11の内側たる内側空部11aと下端側部12の内側たる内側空部12aとが明確に画成されると共に、言わば上方の内側空部11aへのエレクションピースE2の臨在と、言わば下方の内側空部12aへの内側フレーム2の収装が保障されることになる。
また、この外側フレーム1にあっては、隔壁部13を有することで、外側フレーム1における軸線方向のほぼ中央部における機械的強度を向上させることが可能になり、特に、上方固定ボルト3の螺入で内側空部11aにエレクションピースE2を固定状態に定着させ、スリーブ4の螺入で内側空部12aに内側フレームを固定状態に定着させ、さらに、下方固定ボルト5の螺入で内側フレーム2の内側空部2aにエレクションピースE1を固定状態に定着させることが保障されることになる。
一方、上記した外側フレーム1の図2中で上端部となる上端部に螺装される上方固定ボルト3は、工具を利用しての回動操作の際に、破損したり変形されたりしない機械的強度を有するように形成されていれば足り、図示するところでは、汎用されている普通鋼などからなる六角ボルト状に形成されてなるとしている。
そして、この上方固定ボルト3は、回動操作時に外側フレーム1における上下方向となる軸線方向に移動される、すなわち、進退されるとしており、外側フレーム1の上端側部11の内側空部11aにエレクションピースE2が臨在されているときの螺入操作によって図2中で下降するように前進して、エレクションピースE2を前記した隔壁部13に押し付けるように機能することになり、このとき、エレクションピースE2が内側空部11aに固定状態に定着されることになる。
また、外側フレーム1の図2中で下端部となる下端部に螺装されるスリーブ4も、工具を利用しての回動操作の際に、破損したり変形されたりしない機械的強度を有するように形成されていれば足り、図示するところでは、汎用されている普通鋼などで形成されてなるとしている。
そして、このスリーブ4も、回動操作時に外側フレーム1における上下方向となる軸線方向に移動される、すなわち、進退されるとしており、螺入操作によって図2中で上昇するように前進して、外側フレーム1の下端側部12の内側空部12aに収装されている内側フレーム2を前記した隔壁部13に押し付けるように機能することになり、このとき、内側フレーム2が内側空部12aに固定状態に定着されることになる。
さらに、上記のスリーブ4における軸芯部を挿通しながら内側フレーム2の図2中で下端部となる下端部に螺装される下方固定ボルト5も、工具を利用しての回動操作の際に、破損したり変形されたりしない機械的強度を有するように形成されていれば足り、多くの場合に、汎用されている普通鋼などからなる六角ボルト状に形成されてなるとしている。-
そして、この下方固定ボルト5も、回動操作時に外側フレーム1における上下方向となる軸線方向に、すなわち、内側フレーム2におけるの上下方向となる軸線方向に進退されるとしており、内側フレーム2の内側空部2aにエレクションピースE1が臨在されているときの螺入操作によって図2中で上昇するように前進して、エレクションピースE1を内側空部2aに固定状態に定着させるとしている。
以上のように形成されたこの発明による連結具にあっては、これを上方の柱体P2と下方の柱体P1に、すなわち、上下のエレクションピースE2,E1に連繋するときには、基本的には、以下の手順によるものとする。
すなわち、まず、外側フレーム1の上端側部11の内側空部11aに上方の柱体P2に連設のエレクションピースE2を臨在させると共に、外側フレーム1の下端側部12の内側空部12aに収装の内側フレーム2の内側空部2aに下方の柱体P1に連設のエレクションピースE1を臨在させる。
つぎに、上記の状態下に、上方固定ボルト3を螺入操作して、内側空部11aに臨在されているエレクションピースE2を図中で下降させるようにして外側フレーム1の隔壁部13に押し付け、内側空部11aに固定状態に定着させる。
そして、スリーブ4を抜き出すように回動操作して、下端側部12の内側空部12aに収装されている内側フレーム2を図中で下降させ、この内側フレーム2が内側空部2aに臨在されているエレクションピースE1の上端に掛け止められるようにする。
そしてさらに、下方固定ボルト5を螺入操作して、内側フレーム2の内側空部2aに臨在されているエレクションピースE1を内側空部2aに固定状態に定着させる。
この状態で、連結具は、上方のエレクションピースE2に言わば一体的に連結されている一方で、下方のエレクションピースE1に対しては、内側フレーム2が下端側部12の内側空部12aで移動可能とされているから、言わば自由に、すなわち、移動可能に連結されている態勢になる。
それゆえ、この状態下に、上下のエレクションピースE2,E1に建て入れ調整装置Sを連繋し、これを作動すれば、上方のエレクションピースE2が昇降するようになって、上下のエレクションピースE2,E1間が広狭されることになる。
ちなみに、エレクションピースE1,E2は、柱体P1,P2の側面に設けられているから、この上下のエレクションピースE2,E1間が広狭されるときには、すなわち、上方のエレクションピースE2が昇降するときには、上方の柱体P2が上端を揺動させることになり、したがって、上方の柱体P2における垂直度が修正される、すなわち、上方の柱体P2が建て入れ調整されることになる。
上記のようにして、上方柱体P2の建て入れ調整が終了した後は、連結具においてスリーブ4を螺入操作して、下方のエレクションピースE1を固定状態に定着させている内側フレーム2が外側フレーム1における下端側部12の内側空部12aで昇降できない、すなわち、移動できないようにして、全体として看るとき、連結具が上方の柱体P2を下方の柱体P1に仮止めした、すなわち、一時的に連結した状態を維持するとする。
それゆえ、連結具が上方の柱体P2を下方の柱体P1に仮止めした状態を維持するから、既に建て入れ調整作業を終了している建て入れ調整装置Sは、上下のエレクションピースE2,E1に対する連繋状態を解除される、すなわち、上下のエレクションピースE2,E1から撤去されて良いことになる。
そして、連結具によって仮止め状態に維持されている上下の柱体P2,P1は、そのままの態勢下に、たとえば、溶接によって、あるいは、高張力ボルトを本締めすることで、一体化される、すなわち、建て込みを終了することになる。
以上のように、この発明よる連結具にあっては、上下の柱体P2,P1が一体化される前に建て入れ調整装置Sの撤去を可能にするから、その建て入れ調整装置S使い回しが可能になるのはもちろんのこと、たとえば、上下の柱体P2,P1を溶接する場合の溶接スパッタが建て入れ調整装置Sに付着して建て入れ調整装置Sにおける故障の原因になるような事態を招来させないで済み、また、溶接作業や高張力ボルトを本締めする作業の邪魔にならずして作業効率を良くすることになる。
以上からすれば、この発明による連結具には、言わば必須とされる構成が付加されることはないが、以下のような構成が付加されることで、この連結具の利用が便利になると言い得るので、以下には、これについて少し説明する。
まず、図2に示すように、外側フレーム1が上端側部11の内側空部11aに臨在される上方のエレクションピースE2を外側フレーム1における上端側部11に連結させる連結手段たる連結ボルト6を有してなるとしている。
すなわち、この連結ボルト6は、外側フレーム1における上端側部11の外側から、上端側部11の内側空部11aに臨在される上方のエレクションピースE2を貫通する、すなわち、その肉厚を貫通するようにするもので、この肉厚を貫通した状態で、上端側部11に連結されるとして、上方のエレクションピースE2が連結ボルト6に言わば吊持された状態になり得るとしている。
その結果、連結ボルト6で外側フレーム2における上端側部11に上方のエレクションピースE2を吊持する状態に連結することで、この連結ボルト6を回動中心にするようにして外側フレーム1の下端側部12を揺動させて下方の柱体P1に接近させることが可能になり、そして、外側フレーム1の下端側部12を揺動させて下方の柱体P1に接近させる場合には、この下端側部12の内側空部12aに収装されている内側フレーム2の内側空部2aに下方のエレクションピースE1を臨在させることが可能になり、この連結具を上下のエレクションピースE2,E1に連繋させる作業を容易にすることになる。
つぎに、下方固定ボルト5は、スリーブ4の軸芯部をいわゆる隙間を有して挿通して、内側フレーム2の下端部に螺装されるとしているが、スリーブは、これが螺入操作されるときには、下方固定ボルト5を螺装させる内側フレーム2を外側フレーム1における隔壁部13に向かって押し付けるように機能する、すなわち、上方のエレクションピースE2に対して下方のエレクションピースE1が上下方向に移動し得ないように機能するとしている。
それゆえ、このスリーブ4が螺入操作されて、上下のエレクションピースE2,E1間の距離が固定されることになるときには、上下の柱体P2,P1が溶接などで固定されて一体化されるまでの間、緩むことは好ましくなく、したがって、下方固定ボルト5が、図示するように、緩み止め手段たるロックナット7を有するとするのが良いことになる。
さらに、図示する実施形態にあっては、外側フレーム1の下端側部11と内側フレーム2との間に位置合せ手段8が設けられてなるとしており、この位置合せ手段8は、図示するところでは、マーキングからなるとしている。
そして、図示するように、このマーキングが一致する状態に維持される場合には、外側フレーム1の上端側部11の内側空部11aに上方のエレクションピースE2を臨在させるとき、外側フレーム1の下端側部12の内側空部12aに収装されている内側フレーム2の内側空部2aに下方のエレクションピースE1を臨在させる作業が円滑に実践できるようにしている。
したがって、上方の柱体P2が、たとえば、トラックでいわゆる工事現場まで搬送されてきて、また、クレーンで吊り上げられて、所定の場所たる建て込み場所に移動されようとしているときに、このいわゆる位置合せが終了している連結具を装着しておけば、爾後にこの連結具で下方の柱体P1に上方の柱体P2を連結する作業が速やかに実行されることになる点で有利となるであろう。
前記したところは、この発明による連結具にあって、外側フレーム1における上端側部11が上方のエレクションピースE2側に位置決められると共に外側フレーム1における下端側部12が下方のエレクションピースE1側に位置決められるいわゆる正立仕様とされてなるとするが、この連結具が機能するところからすれば、これに代えて、外側フレーム1における上端側部11が下方のエレクションピースE1側に位置決められると共に外側フレーム1における下端側部12が上方のエレクションピースE2側に位置決められるいわゆる倒立仕様とされてなるとしても良いことはもちろんである。
また、前記したところでは、この連結具は、下方の柱体P1に上方の柱体P2を連結する際の仮設材とされていて、建て入れ調整装置Sによる建て入れ調整が終了した上方の柱体P2を溶接や高張力ボルトの利用下に下方の柱体P1に連結するまでの状態を保持するとしているが、これに加えて、下方の柱体P1に対する上方の柱体P2の芯ズレを修正する装置として機能させるとしても良い。
すなわち、前記したように、外側フレーム1は、上端側部11における内側空部11aが細幅縦長の矩形の空部を有するように形成されてなるとし、しかも、この内側空部11aに上方のエレクションピースE2を横方向にいわゆる余裕を持って臨在させるとし、また、外側フレーム1の下端側部12の内側空部12aに収装される内側フレーム2が内側空部2aに下方のエレクションピースE1を臨在させるとしているから、内側フレーム2の内側空部2aに臨在されているエレクションピースE1を任意の手段で内側フレーム2に対して固定状態に維持する一方で、外側フレーム1における上端側部11の内側空部11aに臨在されている上方のエレクションピースE2を任意の手段でこの内側空部11aで横移動させるようにすることで、上下のエレクションピースE2,E1をそれぞれ連設される上下の柱体P2,P1における目違い、すなわち、芯ズレを修正することが可能になる。
この発明による連結具を建て入れ調整装置と共に上方のエレクションピースと下方のエレクションピースとの掛け渡すように連繋した状態を示す立面図である。 図1中のY‐Y線位置で示す連結具の縦断面図である。
符号の説明
1 外側フレーム
2 内側フレーム
2a,11a,12a 内側内空部
3 上方固定ボルト
4 スリーブ
5 下方固定ボルト
6 連結手段たる連結ボルト
7 緩み止め手段たるロックナット
8 位置合せ手段
11 上端側部
12 下端側部
13 隔壁部
E1 下方のエレクションピース
E2 上方のエレクションピース
P1 下方の柱体
P2 上方の柱体
S 建て入れ調整装置

Claims (4)

  1. 上方の柱体の下端部に連設のエレクションピースを上端側部の内側空部に臨在させる外側フレームと、この外側フレームにおける下端側部の内側空部に収装されながら下方の柱体の上端部に連設のエレクションピースを内側空部に臨在させる内側フレームとを有してなる一方で、外側フレームが上端部に螺装されながら螺入操作による前進時に上端側部の内側空部に臨在するエレクションピースを固定状態に定着させる上方固定ボルトを有してなると共に、外側フレームが下端部に螺装されながら螺入操作による前進時に下端側部の内側空部に収装される内側フレームを固定状態に定着させるスリーブを有してなり、内側フレームがスリーブの軸芯部を挿通しながら下端部に螺装されて螺入操作による前進時に内側空部に臨在するエレクションピースを固定状態に定着させる下方固定ボルトを有してなることを特徴とする連結具。
  2. 外側フレームが上端側部の内側空部に臨在するエレクションピースを外側フレームに連結させる連結手段を有してなる請求項1に記載の連結具。
  3. 下方固定ボルトが緩み止め手段を有してなる請求項1に記載の連結具。
  4. 外側フレームの下端側部と内側フレームとの間に位置合せ手段が設けられてなる請求項1に記載の連結具。
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