JP2010540516A - 改良された精製度で酢酸を製造するための方法及び装置 - Google Patents

改良された精製度で酢酸を製造するための方法及び装置 Download PDF

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Abstract

酢酸を製造する改良された方法は、軽質留分カラムからの塔頂蒸気を凝縮し、凝縮蒸気を軽質相及び重質相にデカンテーションすることを含む。重質相は主としてヨウ化メチルから構成されており、デカンテーションされた重質相の少なくとも一部を軽質留分カラムに還流する。軽質留分カラムの塔頂流の酢酸含量、及び軽質留分カラムの生成物流(側流)の含水率はいずれも減少し、精製効率が向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般に、軽質留分カラム(light ends column)への還流がカラムの塔頂から誘導される重質有機相からのものである、酢酸を製造するための装置及び方法に関する。生成物流の酢酸含量が増加し、一方、水含量は減少する。
カルボニル化プロセスは当該技術において周知である。メタノールをカルボニル化して酢酸を製造するためのプロセス、及び酢酸メチルをカルボニル化して無水酢酸を製造するためのプロセスが商業的に特に重要である。Applied Homogeneous Catalyst With Organometallic Compounds, Cornilsら編 (Bench Edition), (Wylie, Weinheim, Federal Republic of Germany 2000)、第2章、2.1.2部以下、pp. 104-137を参照。また、Muskettへの米国特許6,458,996;Thiebautへの6,642,413;並びにLeetらへの6,114,576;Ebyへの4,039,395;及びZinobleらの米国特許出願11/116,771(公開US2006/0247466);Scatesらの10/708,420(公開US2005/0197508);及びHuckmanらの10/058,547(公開US2003/0144548)も参照。
酢酸を製造するための1つの好ましい方法は、ロジウムを触媒として用いて均一な反応媒体中でメタノールをカルボニル化することを含む。一般に、反応媒体は、触媒、水、酢酸、溶解一酸化炭素(CO)、メタノール、酢酸メチル(MeAc)、ヨウ化水素酸(HI)、ヨウ化メチル、並びに場合によっては1種類以上の促進剤及び/又は安定剤を含む。メタノール及び一酸化炭素を供給材料として反応器に供給する。反応媒体の一部を連続的に排出してフラッシャーに供給し、ここで生成物をフラッシングして(蒸気として)一連の精製装置(purification train)に送る。一連の精製装置は、「軽質」又は低沸点の成分を塔頂流として取り出して更なる精製のための生成物流を与える軽質留分カラムを含む。特に好ましいカルボニル化プロセスが、Smithらへの米国特許5,144,068において教示されている。この所謂「低水分」プロセスにおいては、メタノールのようなアルコールを、ヨウ化物塩、特にヨウ化リチウムで安定化されているロジウム触媒を特定の割合でヨウ化メチル及び酢酸メチルと共に含む液体反応媒体中で一酸化炭素と反応させる。反応媒体中の水の有限濃度を用いると、生成物は例えば無水物ではなくカルボン酸である。’068特許の反応系は、著しく低い含水率の酸生成物を予期しなかった好ましい割合で与えるだけでなく、予期しなかった高い触媒安定性も示す。則ち、この触媒は反応媒体からの触媒の沈殿析出に対して抵抗性である。
メタノールをカルボニル化するための他の好ましい方法は、反応器内で均一なイリジウム触媒を用いることを含む。例えばSunleyらへの米国特許5,883,295においては、液体反応組成物を、イリジウムカルボニル化触媒、ヨウ化メチル共触媒、水、酢酸、及び酢酸メチルと共に含み、液体反応組成物中に、(a)5重量%未満の濃度の水;(b)12重量%より大きい濃度のヨウ化メチル;及び(c)カルボニル化反応器内において50bar未満の全圧;が保持されているカルボニル化反応器内で、金属促進剤及び/又はイオン性ヨウ化物共促進剤の実質的な不存在下において、メタノール及び/又はその反応性誘導体を一酸化炭素でカルボニル化することを含む酢酸の製造方法が開示されている。また、Ditzelらへの米国特許5,877,348及びこれもDitzelらへの米国特許5,877,347も参照。
酢酸ユニットの精製セクションにおいてしばしば起こる生産の制約は、軽質留分カラム及び脱水カラムである。軽質留分カラムは、フラッシャーからの加熱蒸気生成物流を受容して、生成物流を水除去のために脱水カラムに供給する前に流れから酢酸メチル(MeAc)及びヨウ化メチル(MeI)の殆どを除去するように機能する。
典型的な酢酸メタノールカルボニル化プロセスにおいては、反応器からの加熱高圧液体をバルブを通して圧力減少し、より低圧のフラッシャー容器内でフラッシングする。この工程から生成する蒸気を軽質留分(LE)塔の底部付近に供給する。酢酸に富む凝縮液を供給口の上方の液体側流口から取り出して更なる精製のために先へ送り、一方、塔頂から排出される蒸気は凝縮して液−液デカンター(LE OHデカンター)に供給する。通常は、LE OHデカンターからの液相はLE塔に還流し、重質相は反応器供給口に再循環する。LE塔内で液相を全還流することにより、供給流の部分的凝縮のために、より高い濃度の水がLE塔生成物側流中に導入される。この側流のより高い含水率のために、乾燥カラムにおいて高い還流比が必要であり、その結果、脱水塔の負荷がより高くなる。軽質相を反応器に再循環することにより側流中の含水率が減少するが、LE塔デカンターからの軽質相中の酢酸の濃度は15%以上である可能性があり、軽質相を再循環するにつれてより高くなる。酢酸と水との間の制限的気液平衡(VLE)によって、相当量の酢酸がLEカラム塔頂生成物中に導入される。軽質相を再循環するにつれて、液相還流比が減少し、問題が悪化する。
米国特許6,458,996 米国特許6,642,413 米国特許6,114,576 米国特許4,039,395 米国特許出願公開US2006/0247466 米国特許出願公開US2005/0197508 米国特許出願公開US2003/0144548 米国特許5,144,068 米国特許5,883,295 米国特許5,877,348 米国特許5,877,347
Applied Homogeneous Catalyst With Organometallic Compounds, Cornilsら編(Bench Edition), (Wylie, Weinheim, Federal Republic of Germany 2000)、第2章、2.1.2部以下、pp. 104-137
本発明によれば、LE OHデカンターからの軽質相ではなく重質相をLEカラム内で還流する。LE OHデカンターからの重質相は、主としてヨウ化メチルであり、これは水よりも酢酸と非常により好ましいVLEを有する。その結果、重質相還流液と接触する蒸気は、酢酸濃度が非常により有効に減少する(例えば7%以上から1%未満へ)。軽質相の酢酸含量が減少するので、これは還流比を損なうことなく反応器に直接再循環することができる。また、重質相蒸留物は、液体側流のMeI及びMeAcの濃度が適度に低く保持され、LE塔内の酢酸プロファイルが制御される割合で反応器に再循環する。これは、塔の中央部のいずれかの箇所において温度ブレークポイントを保持するように還流比を操作することによって行うことができる。
LE塔の液体側流内の含水率が減少することによって、乾燥カラム内でのVLEの制限が軽減され、脱水カラムの還流比を減少させることができる。更に、LE OHデカンター内の酸含量がより低くなることにより、酢酸及びヨウ化メチルの両方の濃度がより低い軽質相流が得られ、場合によってはアルデヒドの除去が促進される。より高い能力が望ましい場合においては、脱水カラムに関する還流比を減少させることによって乾燥カラムへの還流比を約15%以上高くすることができる。
以下の図面を参照して本発明を下記に詳細に説明する。図中において、同様の番号は同様の部品を示す。
図1は、通常のメタノールカルボニル化ユニットの概念図である。 図2は、デカンター30からの軽質デカント相の還流を示す図1の装置の詳細図である。 図3は、デカンター30からの重質デカント相の還流を示す図1の装置の詳細図である。
例示及び実例のみの目的の多数の態様を参照して本発明を以下に詳細に説明する。特許請求の範囲において示す本発明の精神及び範囲内の特定の態様に対する修正は、当業者には容易に明らかとなろう。
以下においてより具体的に規定しない限り、ここで用いる技術用語はその本来の意味で与えられる。%、ppbなどの用語は、他に示さない限り、重量%、重量ppbなどを指す。
「主として」とは、50重量%よりも多いことを意味する。例えば、主として酢酸及び水とは、酢酸及び水が合計で組成物の50重量%超を構成することを意味する。
第VIII族の触媒はロジウム及び/又はイリジウム触媒であってよい。ロジウム金属触媒は、当該技術において周知なように、ロジウムが触媒溶液中において[Rh(CO)アニオンを含む平衡混合物として存在するような任意の好適な形態で加えることができる。ここで記載するプロセスの反応混合物中に場合によっては保持されるヨウ化物塩は、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の可溶性塩、或いは第4級アンモニウム又はホスホニウム塩の形態であってよい。幾つかの態様においては、触媒共促進剤は、ヨウ化リチウム、酢酸リチウム、又はこれらの混合物である。塩の共促進剤は、ヨウ化物塩を生成する非ヨウ化物塩として加えることができる。ヨウ化物触媒安定剤は、反応系中に直接導入することができる。また、反応系の運転条件下においては広範囲の非ヨウ化物塩前駆体がヨウ化メチルと反応して対応する共促進剤であるヨウ化物塩安定剤を生成するので、ヨウ化物塩をその場で生成させることができる。ロジウム触媒反応及びヨウ化物塩の生成についての更なる詳細に関しては、Smithらへの米国特許5,001,259;Smithらへの5,026,908;及びこれもSmithらへの5,144,068(これらの開示は参照として本明細書中に包含する)を参照。
同様に、液体カルボニル化反応組成物中のイリジウム触媒は、液体反応組成物中に可溶の任意のイリジウム含有化合物を含んでいてよい。イリジウム触媒は、液体反応組成物中に溶解するか又は可溶形態に転化させることのできる任意の好適な形態でカルボニル化反応のための液体反応組成物に加えることができる。液体反応組成物に加えることのできる好適なイリジウム含有化合物の例としては、IrCl、IrI、IrBr、[Ir(CO)I]、[Ir(CO)Cl]、[Ir(CO)Br]、[Ir(CO)、[Ir(CO)Br、[Ir(CO)、[Ir(CH)I(CO、Ir(CO)12、IrCl・3HO、IrBr・3HO、Ir(CO)12、イリジウム金属、Ir、Ir(acac)(CO)、Ir(acac)、酢酸イリジウム、[IrO(OAc)(HO)][OAc]、及びヘキサクロロイリジウム酸[HIrCl]が挙げられる。通常は、酢酸塩、シュウ酸塩、及びアセト酢酸塩のような塩化物を含まないイリジウムのコンプレックスを出発材料として用いる。液体反応組成物中のイリジウム触媒の濃度は、100〜6000ppmの範囲であってよい。イリジウム触媒を用いるメタノールのカルボニル化は周知であり、以下の米国特許:5,942,460;5,932,764;5,883,295;5,877,348;5,877,347;及び5,696,284(これらの開示は参照としてそれらの全てを示されているように本明細書中に包含する)に一般的に記載されている。
一般に、第VIII族金属触媒成分と組み合わせて、アルキルハロゲン化物共触媒/促進剤を用いる。ヨウ化メチルが、アルキルハロゲン化物促進剤として好ましい。好ましくは、液体反応組成物中のアルキルハロゲン化物の濃度は、1〜50重量%、好ましくは2〜30重量%の範囲である。
アルキルハロゲン化物促進剤は、塩安定剤/共促進剤化合物と組み合わせることができ、これとしては第IA又はIIA族の金属の塩、或いは第4級アンモニウム又はホスホニウム塩を挙げることができる。ヨウ化物又は酢酸塩、例えばヨウ化リチウム又は酢酸リチウムが特に好ましい。
ヨーロッパ特許公開EP 0849248(その開示は参照として本明細書中に包含する)に記載されているような他の促進剤及び共促進剤を、本発明の触媒系の一部として用いることができる。好適な促進剤は、ルテニウム、オスミウム、タングステン、レニウム、亜鉛、カドミウム、インジウム、ガリウム、水銀、ニッケル、白金、バナジウム、チタン、銅、アルミニウム、スズ、アンチモンから選択され、より好ましくはルテニウム及びオスミウムから選択される。米国特許6,627,770(この全てを参照として本明細書中に包含する)に特定の共促進剤が記載されている。
促進剤は、液体反応組成物及び/又は酢酸回収段階からカルボニル化反応器へ再循環される全ての液体プロセス流中のその溶解度の限界値以下の有効量で存在させることができる。用いる場合には、促進剤は、好適には、[0.5〜15]:1、好ましくは[2〜10]:1、より好ましくは[2〜7.5]:1の促進剤と金属触媒とのモル比で液体反応組成物中に存在させる。好適な促進剤の濃度は400〜5000ppmである。
本発明の対象であるカルボニル化装置又は方法は、一般に少なくとも反応セクション及び精製セクションを含む。本発明は、例えば、反応溶媒(典型的には酢酸)、メタノール及び/又はその反応性誘導体、可溶性ロジウム触媒、少なくとも有限濃度の水を含み、場合によってはヨウ化物塩を含む均一な触媒反応系中での一酸化炭素によるメタノールのカルボニル化に関して好ましい。メタノール及び一酸化炭素を反応器に連続的に供給するにつれてカルボニル化反応が進行する。一酸化炭素反応物質は、実質的に純粋であってよく、或いは二酸化炭素、メタン、窒素、希ガス、水、及びC〜Cパラフィン性炭化水素のような不活性不純物を含んでいてもよい。水性ガスシフト反応によってその場で生成する一酸化炭素中の水素の存在は、水素化生成物の形成を引き起こす可能性があるので、好ましくは例えば1bar未満の低い分圧に保持する。反応中の一酸化炭素の分圧は、好適には、1〜70bar、好ましくは1〜35bar、最も好ましくは1〜15barの範囲である。
カルボニル化反応の圧力は、好適には、10〜200bar、好ましくは10〜100bar、最も好ましくは15〜50barの範囲である。カルボニル化反応の温度は、好適には、100〜300℃の範囲、好ましくは150〜220℃の範囲である。酢酸は、典型的には、液相反応で約150〜200℃の温度及び約20〜約50barの全圧において製造する。
酢酸は、典型的には反応のための溶媒として反応混合物中に含ませる。
好適なメタノールの反応性誘導体としては、酢酸メチル、ジメチルエーテル、ギ酸メチル、及びヨウ化メチルが挙げられる。メタノール及びその反応性誘導体の混合物を、本発明方法において反応物質として用いることができる。好ましくは、反応物質としてメタノール及び/又は酢酸メチルを用いる。メタノール及び/又はその反応性誘導体の少なくとも一部は、液体反応組成物中において、酢酸生成物又は溶媒との反応によって酢酸メチルに転化し、したがって酢酸メチルとして存在する。液体反応組成物中の酢酸メチルの濃度は、好適には、0.5〜70重量%、好ましくは0.5〜50重量%、より好ましくは1〜35重量%、最も好ましくは1〜20重量%の範囲である。
水は、例えばメタノール反応物質と酢酸生成物との間のエステル化反応によって、液体反応組成物中においてその場で形成することができる。水は、液体反応組成物の他の成分と一緒か又は別々にカルボニル化反応器に導入することができる。水を反応器から排出される反応組成物の他の成分から分離して、液体反応組成物中における水の求められる濃度を保持するように制御された量で再循環することができる。好ましくは、液体反応組成物中に保持する水の濃度は、0.1〜16重量%、より好ましくは1〜14重量%、最も好ましくは1〜10重量%の範囲である。
反応液は、典型的には反応器から取り出してフラッシングする。フラッシャーからの粗蒸気生成物流は、一般に少なくとも軽質留分カラム及び脱水カラムを含む精製システムに送る。カルボニル化システムは、2つの精製カラムのみを用いることができ、好ましくは「低エネルギーカルボニル化方法」と題されたScatesらへの米国特許6,657,078(その開示は参照として本明細書中に包含する)により詳細に記載されているように運転する。
図1〜3を参照すると、本発明に関連して用いる種類のカルボニル化ユニット10が示されている。ユニット10は、反応器12、フラッシャー14、軽質留分カラム16、乾燥又は脱水カラム18、並びに重質留分カラム20を含む。反応器12は反応媒体を含み、そこにメタノール及び一酸化炭素を供給する。反応媒体の一部は、ライン22を通してフラッシャー14に連続的に供給し、そこで粗生成物をフラッシングして、ライン24を通して加熱蒸気供給流として軽質留分カラム16に送る。
典型的には、気体状のパージ流を反応器の頂部から排気して、メタン、二酸化炭素、及び水素のような気体状副生成物の蓄積を防ぎ、与えられた全反応器圧において所定の一酸化炭素分圧を保持する。場合によっては(中国特許ZL92108244.4に示されているように)、所謂「コンバーター」反応器を、図1に示す反応器とフラッシュ容器14との間に配置して用いることができる。「コンバーター」は気体状成分を含む排気流を生成し、これは典型的には相溶性の溶媒でスクラビングしてヨウ化メチル及び酢酸メチルのような成分を回収する。反応器及びコンバーターからの気体状パージ流は混合するか又は別々にスクラビングすることができ、典型的には、酢酸、メタノール、又は酢酸とメタノールの混合物のいずれかでスクラビングしてヨウ化メチルのような低沸点成分がプロセスから損失するのを防ぐ。排気流スクラビング液体溶媒としてメタノールを用いる場合には、典型的には、スクラビングシステムからの富化した(enriched)メタノールを、カルボニル化反応器へ供給する新しいメタノールと混合することによってプロセスに戻すが、これはまた、フラッシャー残渣又は軽質留分若しくは脱水カラムの塔頂流のような反応器に再循環して戻す任意の流れの中に戻すこともできる。排気流スクラビング液体溶媒として酢酸を用いる場合には、典型的には、スクラビングシステムからの富化した酢酸から吸収軽質留分をストリッピングして、得られる貧化した(lean)酢酸を吸収工程に再循環して戻す。富化した酢酸スクラビング溶媒からストリッピングされる軽質留分成分は、主プロセスに、直接か、或いは反応器、フラッシャー、又は精製カラムなどの幾つかの異なる位置で間接的に戻すことができる。場合によっては、気体状パージ流は、フラッシャーのベース液又は軽質留分カラムの下部を通して排気してロジウムの安定性を向上させることができ、及び/又はこれらをスクラビングする前に他の気体状プロセス排気流(例えば精製カラム塔頂流受容容器排気流)と混合することができる。これらの変更は、特許請求の範囲及び下記の記載から認められるように十分に本発明の範囲内である。
カラム16においては、生成物から軽質成分を取り出して、これをライン26を通してカラムから排出し、第1の凝縮器28内で凝縮し、次にデカンター30においてデカンテーションする。通常は、デカンター30からの液相をライン32を通してカラム16に還流し、一方、デカンター30からの重質相はライン34、35を通して反応器に戻す。示されてはいないが、物質をシステム中に再循環するのに用いる吸収器及びストリッパーも与えられている。
精製生成物流40をカラム16から(好ましくは液体の)側流として排出し、乾燥カラム18に供給して、ここで部分的に精製された生成物から水を除去する。その後、乾燥された生成物はライン42を通して重質留分カラム20に供給し、一方、塔頂流及び若干の生成物酢酸は、カラム18のための還流として用いるか、或いはライン34、44を通して反応器に再循環する。生成物酢酸をライン48を通して重質留分カラム20から塔頂流として回収し、一方、重質廃棄物をライン50を通して取り出す。
カラム16は液体残渣流52を生成し、これは通常は示されているようにフラッシャー残渣と共に反応器に再循環する。
特に図3を参照すると、本発明にしたがって構成される軽質留分カラム16が示されている。カラム16はライン24を通してフラッシャー12(図1)に接続されている。カラム16は、上部60、中央部62、及び下部66を有する蒸留区域58を画定する。液体側流口68によって、示されているような生成物流40のための出口が与えられる。蒸留された塔頂蒸気は、ライン26を通してカラム16から排出し、凝縮器28に供給する。凝縮器28においては、蒸気を凝縮し、液体としてデカンター30に供給する。デカンター30においては、凝縮した蒸気を、軽質相蒸留物、及び主としてヨウ化メチルから構成される重質相蒸留物にデカンテーションする。他方で、軽質相蒸留物は主として水及び酢酸から構成される。本発明によれば、軽質相蒸留物の酢酸含量が大きく減少するので、所望の場合には軽質相をライン34’を通して反応器12に再循環することができる。ライン32’を用いて重質層の全部又は一部をデカンター30から取り出し、カラム16の蒸留区域58の上部60に還流として供給する。重質相蒸留物のフラクションを、ライン34”を通して軽質相蒸留物と一緒に反応器に再循環する。図1に示すように、流れ40を側流口68から乾燥カラム18に供給する。
経験的コンピューターモデルを用いて図1、2、及び3のシステムの運転をシミュレートして、デカンター30から軽質相物質ではなく重質相物質を再循環することの効果を示した。
軽質相還流と重質相還流とを用いるシステム内での種々の質量流の相対値を、酢酸含量の算出値と共に表1に与える。「相対質量流」とは、デカンター30からの全軽質相還流を用いて図1及び2のシステムを運転するベースケースに関するシステムにおける特定の点で算出された質量流を指す。したがって、軽質留分カラムに対する粗生成物流の相対質量流(1時間あたりのポンド数)が1であることは、両方のシステムを軽質留分カラムと同じ供給速度(及びこのシミュレーションでは組成)で運転したことを示す。軽質留分生成物側流の相対質量流速は実質的に同等であった。軽質留分カラムにおける相対質量還流は、他の条件がほぼ同一で重質相還流を用いた場合には、実質的により高かった。
Figure 2010540516
同一の供給流を用いて実質的に同一の条件下で運転した場合には、重質相還流を用いるシステムは、軽質相還流を用いて運転した実質的に同一のシステムと比較して、軽質留分カラムの塔頂蒸気中の酢酸の濃度が遙かに低かったことが表1において分かる。同様に、軽質留分生成物側流中の水の相対質量流速は、重質相還流を用いた場合には、生成物側流の相対質量流速が同一であっても著しく低かった。更に、デカンテーションした軽質相中の酢酸濃度は、重質相還流を用いてシステムを運転した場合には非常に低く、一方、LE生成物側流はより高い酢酸濃度を有していた。
したがって、本発明のシステムは、(i)軽質留分カラムの蒸留区域からの塔頂蒸気を凝縮し;(ii)凝縮蒸気を、主としてヨウ化メチルを含む重質相、並びに主として酢酸及び水を含む軽質相にデカンテーションし;そして(iii)重質相の少なくとも一部を軽質留分カラムの蒸留区域に還流する;ことを含む、酢酸カルボニル化プロセスにおける粗生成物流の精製を含む。軽質留分カラムにおいて精製した生成物流は、更なる精製のために乾燥カラムに供給する。
一般に、デカンター30からの凝縮重質相の約40重量%〜約90重量%の任意の量を、軽質留分カラムの蒸留区域に還流する。デカンテーションされた重質相の少なくとも約50重量%、少なくとも約60重量%、又は少なくとも約70重量%、又はそれ以上を還流することができる。また、本発明の運転方法によれば、塔頂蒸気は、カラム16から排出される蒸気の全重量を基準として約5重量%未満、通常は2.5重量%未満、最も典型的には1重量%未満の酢酸含量を有する。デカンテーションされた重質相は、典型的には、約60重量%〜90重量%の間のヨウ化メチル含量を有する。
上記のシミュレーションから、精製生成物流は、デカンテーションされた重質相ではなくデカンテーションされた軽質相を還流する、実質的に同一の条件下で運転された実質的に同一の軽質留分カラムから排出される生成物流のものの約0.4倍〜約0.85倍の相対含水率を有する。典型的には、本発明方法の精製生成物流は、デカンテーションされた重質相ではなくデカンテーションされた軽質相を還流する、実質的に同一の条件下で運転された実質的に同一の軽質留分カラムから排出される生成物流のものの約0.75倍又は0.6倍又はそれ未満の相対含水率を有する。
デカンテーションされた軽質相は、5重量%未満、2重量%未満、又は1重量%未満の酢酸含量を有することができる。本発明の特に好ましい方法は、所謂「低水分」反応混合物を用いる。この方法においては、メタノールをカルボニル化する工程は、反応の経過中において、反応混合物中に、少なくとも約0.1重量乃至14重量%未満の有限濃度の水を、(i)触媒安定剤及び共促進剤として有効な約2〜約20重量%の範囲のイオン性ヨウ化物の濃度を保持するように働く量の、反応温度において反応混合物中に可溶の塩;(ii)約1〜20重量%のヨウ化メチル;(iii)約0.5〜約30重量%の酢酸メチル;(iv)ロジウム触媒;及び(v)酢酸;と共に保持しながら、触媒反応混合物を保持するカルボニル化反応器内でメタノールを一酸化炭素供給材料と反応させることを含む。
多数の態様に関連して本発明を詳細に記載し示した。本発明の精神及び範囲内での特定の態様に対する修正は、当業者に容易に明らかになるであろう。かかる修正は、特許請求の範囲に示す本発明の精神及び範囲内である。

Claims (20)

  1. (a)メタノール又はその反応性誘導体を、反応器内において、水と、ロジウム触媒、イリジウム触媒、及びこれらの混合物から選択される触媒と、並びにヨウ化メチル促進剤の存在下でカルボニル化して、酢酸反応混合物を形成し;
    (b)酢酸反応混合物の流れを、液体再循環流、並びに酢酸、ヨウ化メチル、酢酸メチル、及び水を含む粗生成物流に分離し;
    (c)粗生成物流を、蒸留区域を有する軽質留分カラムに供給し;
    (d)軽質留分カラムの蒸留区域内において粗生成物流を精製して、ヨウ化メチル及び酢酸メチルを除去して精製生成物流を生成させ、ここで精製生成物流は粗生成物流よりも低いヨウ化メチル及び酢酸メチルの濃度を有し、粗生成物流を精製する工程は、(i)軽質留分カラムの蒸留区域からの塔頂蒸気を凝縮し;(ii)凝縮蒸気を、主としてヨウ化メチルを含む重質相、並びに主として酢酸及び水を含む軽質相にデカンテーションし;そして(iii)凝縮重質相の少なくとも一部を軽質留分カラムの蒸留区域に還流する;ことを含み;そして
    (e)軽質留分カラムから精製生成物流を取り出す;
    ことを含む、酢酸を製造するためのカルボニル化方法。
  2. 凝縮重質相の約40重量%〜約90重量%を軽質留分カラムの蒸留区域に還流する、請求項1に記載の方法。
  3. デカンテーションした重質相の少なくとも約50重量%を軽質留分カラムの蒸留区域に還流する、請求項1に記載の方法。
  4. デカンテーションした重質相の少なくとも約60重量%を軽質留分カラムの蒸留区域に還流する、請求項1に記載の方法。
  5. デカンテーションした重質相の少なくとも約70重量%を軽質留分カラムの蒸留区域に還流する、請求項1に記載の方法。
  6. 塔頂蒸気が5%未満の酢酸含量を有する、請求項1に記載の方法。
  7. 塔頂蒸気が2.5%未満の酢酸含量を有する、請求項1に記載の方法。
  8. 塔頂蒸気が1%未満の酢酸含量を有する、請求項1に記載の方法。
  9. デカンテーションした重質相が約60重量%〜約90重量%の間のヨウ化メチル含量を有する、請求項1に記載の方法。
  10. 精製生成物流が、デカンテーションした重質相ではなくデカンテーションした軽質相を還流する、実質的に同一の条件下で運転された実質的に同一の軽質留分カラムから取り出される生成物流のものの約0.4倍〜約0.85倍の相対含水率を有する、請求項1に記載の方法。
  11. 精製生成物流が、デカンテーションした重質相ではなくデカンテーションした軽質相を還流する、実質的に同一の条件下で運転された実質的に同一の軽質留分カラムから取り出される生成物流のものの0.75倍以下の相対含水率を有する、請求項1に記載の方法。
  12. 精製生成物流が、デカンテーションした重質相ではなくデカンテーションした軽質相を還流する、実質的に同一の条件下で運転された実質的に同一の軽質留分カラムから取り出される生成物流のものの0.6倍以下の相対含水率を有する、請求項1に記載の方法。
  13. デカンテーションした軽質相が5重量%未満の酢酸含量を有する、請求項1に記載の方法。
  14. デカンテーションした軽質相が2重量%未満の酢酸含量を有する、請求項1に記載の方法。
  15. デカンテーションした軽質相が1重量%未満の酢酸含量を有する、請求項1に記載の方法。
  16. 精製生成物流を、水除去を含む更なる精製のために先へ送ることを更に含む、請求項1に記載の方法。
  17. (a)反応の経過中において、反応混合物中に、少なくとも約0.1重量%乃至14重量%未満の有限濃度の水を、(i)触媒安定剤及び共促進剤として有効な約2〜約20重量%の範囲のイオン性ヨウ化物の濃度を保持するように働く量の、反応温度において反応混合物中に可溶の塩;(ii)約1〜20重量%のヨウ化メチル;(iii)約0.5〜約30重量%の酢酸メチル;(iv)ロジウム触媒;及び(v)酢酸;と共に保持しながら触媒反応混合物を保持するカルボニル化反応器内でメタノールを一酸化炭素供給材料と反応させ;
    (b)酢酸反応混合物の流れを、液体再循環流、並びに酢酸、ヨウ化メチル、酢酸メチル、及び水を含む粗生成物流に分離し;
    (c)粗生成物流を、蒸留区域を有する軽質留分カラムに供給し;
    (d)軽質留分カラムの蒸留区域内において粗生成物流を精製して、ヨウ化メチル及び酢酸メチルを除去して精製生成物流を生成させ、ここで精製生成物流は粗生成物流よりも低いヨウ化メチル及び酢酸メチルの濃度を有し、粗生成物流を精製する工程は、(i)軽質留分カラムの蒸留区域からの塔頂蒸気を凝縮し;(ii)凝縮蒸気を、主としてヨウ化メチルを含む重質相、並びに主として酢酸及び水を含む軽質相にデカンテーションし;そして(iii)凝縮重質相の少なくとも一部を軽質留分カラムの蒸留区域に還流する;ことを含み;そして
    (e)軽質留分カラムから精製生成物流を取り出す;
    ことを含む、酢酸を製造するためのカルボニル化方法。
  18. (a)反応器内において、水と、ロジウム触媒、イリジウム触媒、及びこれらの混合物から選択される触媒と、並びにヨウ化メチル促進剤の存在下でメタノール又はその反応性誘導体をカルボニル化して酢酸反応混合物を形成する反応器;
    (b)反応器に接続されており、反応混合物の流れを受容して、それを(i)液体再循環流、及び(ii)酢酸を含む粗生成物流に分離するように構成されているフラッシャー装置;
    (c)フラッシャーに接続されており、粗生成物流から低沸点成分を分離して精製生成物流を生成するように構成され、上部、下部、及び中央部を有する蒸留区域を有し、蒸留区域の中央部は精製生成物流を先へ送るための生成物側流口を有する、軽質留分カラム;
    (d)軽質留分カラムの上部と連絡しており、それから受容した蒸気を凝縮して凝縮蒸気流を生成するように構成されている凝縮器;
    (e)凝縮器と連絡しており、凝縮蒸気流を、軽質相凝縮流及び主としてヨウ化メチルを含む重質相凝縮流にデカンテーションするように構成されており、更に重質相凝縮流の少なくとも一部を還流として軽質留分カラムの上部に供給するように構成されているデカンター;及び
    (f)軽質留分カラムに接続されており、精製生成物流を受容して更に精製する脱水カラム;
    を有する、酢酸を製造するための装置。
  19. デカンターが、凝縮重質相の約40重量%〜約90重量%を還流として軽質留分カラムに戻すように構成されている、請求項18に記載の装置。
  20. 脱水カラムが重質留分カラムに接続されている、請求項18に記載の装置。
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