JP2010539326A - 形材を硬化するための方法および装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は硬化形材、特に硬化されたスリット形材を製造するための方法であって、形材(1)は少なくとも部分領域ごとに基材のオーステナイト化温度以上の温度に加熱され、次いで、前記形材(1)は加熱後に限界硬化速度を上回る速度で冷却され、前記加熱に要されるエネルギーは少なくとも部分的に誘導加熱によってもたらされ、前記形材(1)の断面全体にわたって温度勾配または硬度勾配あるいはその両方を調整するために前記形材(1)の内部に自由端縁が配設され、前記端縁の大きさ、種類および広がりは所望の硬度または硬度勾配あるいはその両方が得られるように設定されている方法に関する。

Description

本発明は形材、特にロール成形されたスリット形材を硬化するための方法および装置に関する。
ドイツ出願公開第10120063号公報明細書から、自動車用の金属形材を製造するための方法であって、帯板の形で供された出発材料がロール成形ユニットに供給されて、ロール成形形材に成形される方法が公知である。この場合、ロール成形ユニットを通過する前または後に、出発材料ないしロール成形形材は硬化に必要な温度に加熱され、続いて、冷却ユニットによって急冷されて、硬化される。ロール成形形材は、後置されたキャリブレーションユニットを経て、長さ寸法裁断ユニットに供給され、同所において、ロール成形形材は個別の形材に長さ寸法裁断される。
ドイツ特許公告第10254695号公報明細書から、金属成形形材を製造するための方法であって、先ず、未硬化の熱成形可能な鋼板からなる半製品が常温成形法によって形材ブランクに成形される方法が公知である。続いて、ブランクの端縁は製造さるべき形材に一致した端縁輪郭に合わせて裁断される。最後に、裁断された形材ブランクは加熱され、熱成形金型内で焼入れプレスされる。形材は熱成形後にすでに所望の端縁輪郭を有しているため、最終的な形材端縁の裁断は不要である。
ドイツ特許公開第10033493号公報明細書から、自動車用の耐衝撃構造材を熱処理するための装置であって、複数の耐衝撃構造材を案内して、耐衝撃構造材を所定の方向に規則的、連続的に供給するための段コンベアと、等しくステップコンベア後方に配置された搬送ユニットおよびガイドユニットとを備え、耐衝撃構造材を加熱するために使用されるリング状の誘導コイルを備えた熱処理ユニットが設けられ、耐衝撃構造材は回転運動ユニットによって誘導コイルの中心に向かって案内され、こうして、誘導コイルの中心を通過させられるように構成した装置が公知である。
ドイツ特許公開第19743802号公報明細書から、金属成形形材を製造するための方法であって、形材は指定された鋼合金の合金鋼から形成され、ブランクの部分領域は30秒以下の時間で600℃〜900℃の温度にもたらされ、こうして部分熱処理されたブランクはプレス成形型によって成形形材に成形され、次いで、成形形材はプレス成形型内で調質される方法が公知である。これは底部の硬度が異なった形材を得ようとするものである。
日本特許出願公開第2002020854号公報明細書から、いわゆるテーラードブランク法によって製造された、隣接領域よりも高強度に形成された領域を有する形材が公知である。
日本特許出願公開第2005330504号公報明細書から、形材の部分的熱処理ならびにそのための装置が公知である。
ドイツ出願公開第102004046119号公報明細書から、成形によって製造された、強度の異なる所定のゾーンを有する一体型薄板半製品と、当該半製品を製造するための方法が公知である。所定のゾーンの所望の強度を達成するため、所定のゾーンは加熱と、続いての急速な冷却に付される。高い温度勾配を達成するために、成形金型が使用され、特に冷却式ロール成形金型が使用される。
米国特許第4,482,793号公報明細書から、多数の同一長尺加工物を誘導加熱するための装置が公知である。
鋼材応用研究協議会e.V.の公開された研究プロジェクトP584/2005年7月から、長方形ないし正方形断面を有する開放型中空形材の内部に縦長の支柱の形の角形補強材を組み込むことが公知である(図35)。
さらに、角形補強材の取付けによって支持梁を補強することが公知である(図36)。
さらに、鋼材応用研究協議会の研究プロジェクトP584、p.74から、ドイツ特許公開第19743802号公報明細書と同様に、長尺中空形材の一定の領域を硬化することが公知である。
同じく、鋼材応用研究協議会の公開された研究プロジェクトP584、2005年7月、p.76から、スリット形材の全長にわたって種々相異した肉厚ゾーンを形成することが公知であり、この場合、これらの種々相異した肉厚は基材のフレキシブル圧延によって達成され、厚い肉厚領域と薄い肉厚領域との間に移行領域が形成されている(図38)。
従来技術によるさらに別の実施形態において、中空形材を形成するために、形材の長手方向に対して横向きに肉厚または品質の異なる鋼材をレーザ溶接することにより断面全体にわたって肉厚を変化させたいわゆるテーラードブランクが使用される(図39,40)。
さらに、形材が補強さるべき領域の内部に嵌め込み材を嵌め込み、場合により、同嵌め込み材を固定して、材料のこの領域を補強することが公知である(図41,42)。
さらに、上記実施形態とは反対に、当該形材の外側に嵌め込み材を被嵌することも公知である(図43,44)。
上述した従来技術による種々様々な実施形態はそれぞれ固有の短所を有している。
いわゆるテーラードブランク、したがって、特に肉厚または品質の異なる鋼材がレーザ溶接されたブランクの製造は、一方で溶接シームが不確定な硬度領域を招来し得ると共に、さらに、個々の領域間にしばしば急激な移行域が存在するとの点が短所である。加えてさらに、この種のブランクは、その製造に手間とコストが要されるため、かなり高価である。さらに、この種のブランクは、ロール成形時およびその後に溶接シームが常に百パーセント正しいポジションに位置しているように、特に正確に扱われなければならない。
高い荷重に曝される領域が内外に嵌め込み材を配設することによって厚く形成される形材にあっても、同じく、この種の形成は手間とコストを要すると共に、その後の成形工程に際して異なった応答挙動をもたらすとの点が短所である。こうした重複化が成形後に行なわれれば、それは少なくともかなりの手間とコストを要する。加えてさらに、またも、かなり急激な特性移行が存在するとの短所が生ずる。
上記短所は全長にわたって部分領域ごとの硬化ないし調質が行われる形材についても同様である。
フレキシブル圧延される管状形材にあっては、製造全体にわたって空間的ないし局所的な変位と共に、荷重時の異なった応答挙動がもたらされないように、移行領域ならびに肉厚領域および薄肉領域の位置が軸方向において百パーセント明確に定められていなければならないために、厚さが変化しない管状形材の場合よりも方法制御がコスト高になる点が短所である。
中空形材に支柱状または角形補強材を組み込む場合にあっては、それが非常な手間とコストを要して、高価であり、またも、応答挙動の点でかなり急激な移行を生ずることが短所である。
さらに、材料の肥厚化と組み込み要素の取付けは形材重量を高めることになり、これは、特に自動車組立てにおいて、いっそうの軽量化を図るという一般的な原則に反する。
曲げテスト時の応答挙動に関する上述した急激な移行は、クラッシュケースにおいて鋭い座屈と急激な破壊が生ずる原因となることからして短所である。こうした、望ましくない破壊挙動は図45に示されている。
ドイツ出願公開第10120063号公報明細書 ドイツ特許公告第10254695号公報明細書 ドイツ特許公開第10033493号公報明細書 ドイツ特許公開第19743802号公報明細書 日本特許出願公開第2002020854号公報明細書 日本特許出願公開第2005330504号公報明細書 ドイツ出願公開第102004046119号公報明細書 米国特許第4,482,793号公報明細書
鋼材応用研究協議会e.V.、「研究プロジェクトP584」、2005年7月
本発明の目的は、硬化形材、特に硬化された開放型ロール成形形材を製造するための方法であって、低コストで速やかにかつ高信頼度を実現してロール成形され、異なった硬度領域を有すると共に緩やかかつ効果的な移行領域が達成されるようにした軽量形材の製造を可能にする方法を提供することである。
上記課題は請求項1記載の特徴を有する方法によって解決される。
有利な発展形態の特徴は従請求項に記載した通りである。
本発明のさらにもう一つの目的は、上記方法を実施するための、簡単な構造を有し、高い処理量を可能にすると共に種々異なった形材成形の点で高度な柔軟性を実現する装置を提供することである。
上記課題は請求項14記載の特徴を有する装置によって解決される。
有利な発展形態の特徴は上記請求項の従請求項に記載した通りである。
硬化形材を製造するための本発明による方法は、特に高荷重に曝される領域において当業者に周知の通例の材料補強方法とは全く異なったものである。本発明によれば、より高い硬度と安定性が実現さるべき領域において、正反対のことが行われる。つまり、材料の減少が意図される。こうした材料節減は、孔、短冊孔、条溝またはその他の方途でつくられる自由端縁またはスリットの形で実現することができる。つまり、今までは考えられなかった軽薄化による、安定化が意図されているのである。これによりさらに、有利には、重量の減少と同時に安定性の向上を達成することができる。
硬化に必要なオーステナイト化温度は、誘導加熱が行なわれることによって形材内部にもたらされる。本発明によって使用されるこうした誘導加熱は材料節減箇所ないし孔の限界をなす端縁領域において特に高温を結果するため、適切な方法制御が行われれば、まさにこれらの領域が硬化されあるいは特に高度に硬化されることになる。孔ないし材料切除箇所の分散と適切な誘導加熱方法制御によって、硬度ならびに硬度推移のいずれをも非常に精密に調整することができる。
誘導加熱の原理は、電気伝導材料または半伝導材料が交流磁場内に置かれると、変圧器原理に従って、内部に電流が誘導されて加熱されることに基づいている。この主として表面を流れる渦電流は短絡されて、直接に熱に変換される。特別な周波数構成によって生み出される磁場は、加工物の加熱さるべきゾーンに合わされたインダクタによって発生させられる。
加熱される層の深度はジェネレータ周波数によって決定される。周波数と出力とを正しく選択することにより、誘導加熱によって、小部品の表面硬化から大形鍛造品の通し加熱までに及ぶあらゆる技術的加熱プロセスを実現することが可能である。誘導加熱が有する特性は、インダクタと加工物との間の非接触式のエネルギー伝達である。このエネルギーは数十センチメートルに達する比較的大きな間隔を経ても伝達可能である。それゆえ、加熱プロセスを損なうことなく、インダクタの感電防止絶縁が可能である。誘導加熱には、使用に係わる方法技術と使用機器とによって区別される基本的に2つの周波数範囲が利用される。中周波装置は、この間、1〜10kHzの周波数用に、好ましくは安定したジェネレータとして構築されている。この装置は、運転周波数が低いために、多巻き(vielwindig)のインダクタを出力変圧器なしで接続することができることから、大形加工物の加熱に特に効果的に使用される。
運転周波数が10kHz〜6MHzの高周波装置は、誘導加熱に際して、極めて多様な使用が可能である。
誘導加熱は確かにかなり高い投資コストを必要とするが、その代わり、加熱コストは非常に低く、しかも非常に高効率である。非常に高い最高温度によって、高いエネルギー密度が達成される。決定的な利点は、変化に対する柔軟性、特に、加熱さるべき物品の形状寸法の変化に対する柔軟性である。特に、誘導加熱は、連続工程とりわけ平らな帯鋼板からの形材のロール成形におけるインライン加熱に非常に適している。
本発明の利点は、非常に高い安定性を備えていると同時に所定の座屈・破壊挙動を有する成形形材、特にロール成形形材が製造される点にあり、しかもさらに、これらの形材は従来技術の形材に比較してより軽量に形成されている。本発明による方法によれば、形材端縁の配置によって、この種の形材の硬度推移、安定性および座屈挙動を非常に精密に調整することができる。
本発明による方法の効果を達成するため、任意の形、例えば丸孔、角孔、短冊孔、スロット等の形の材料開口部が材料に設けられる。ただしこの場合、条溝の形の型押しまたは押し抜きが行われることによって本発明による方法に必要な端縁をつくりだすことができれば十分である。好適な利用が可能な端縁は、スリット形材の開口部の両側の限界をなす長手端縁である。
本発明による方法は、コーティングなしの鋼板形材にも、コーティングされた、特に金属コーティングされた鋼板形材にも適用可能である。
形材の硬度推移、安定性および重量は、形材への開口部の配置と、誘導加熱によってもたらされるエネルギーとによって容易に調整することができる。この場合、開口部の配置は、面全体にわたって配置される同じ大きさの孔の数をさまざまに変化させて行うことができると共に、異なった大きさの孔をさまざまに分散配置させること、例えば、特に高い強度を有する領域に異なった大きさの多数の孔を配置することによって行うことも可能であり、したがって、大きな孔同士の間の中間区域に小さな孔を配置することも可能である。既述したように、この場合、孔は必ずしも丸孔である必要はない。角張った孔の打抜きを行って、限界を形成する壁面区域がいわば一種の格子構造を形成するようにすることも可能である。この場合、こうした格子構造は、硬化の程度が低く設定される領域よりも、硬化の程度が高く設定される領域において多く設けられていてよい。こうして、硬化の程度が低く設定される領域に向かって、孔の数は減少するが、孔の大きさは大きくなるかあるいは一般に孔あけ率の少ない面が設けられていてよい。
本発明による方法によって硬化された形材を示す図である。図示形材は一定の長さ区域のみが硬化されて形成されており、図をわかり易くするために、孔は不図示である。 全長にわたって硬化された形材を示す図であり、孔は不図示である。 孔の限界をなす端縁から出発して材料内部に達する硬度推移を示す図である。 さらに、リング状の高硬度領域を有するブランクを示す図である。 形材の側壁における、周縁に高い硬度領域を有する思料可能な開口部配置を非常に簡略化して示す図である。 底部領域に孔が配置され、加えてさらに、長手開口部に開口部が設けられているさらに別の、思料可能な実施形態を示す図である。同図において、硬度が最も高い領域はハッチングで表されている。 思料可能な開口部配置を有するさらに別の実施形態を示す図である。 思料可能な開口部配置を有するさらに別の形材を示す図であり、図中、硬度推移が簡略化して示されている。 硬度推移が簡略化して表された、形材のさらに別の開口部配置を示す図である。 特に形材の結合領域に思料可能な開口部配置を有するさらに別の形材を示す図である。 本発明による方法フローを非常に簡略化して示す図である。 合金化を達成するための、亜鉛めっき鋼板向けの本発明による方法フローのさらに別の実施形態を示す図である。 長さ寸法裁断工程、個品化工程および貯蔵設備が中間配置された、本発明による方法フローのさらに別の実施形態を示す図である。 長さ寸法裁断工程、個品化工程および貯蔵設備が中間配置された、本発明による方法フローのさらに別の実施形態を示す図である。 図13〜14に示した装置のさらに別の実施形態を示す図であり、この場合、長さ寸法裁断された形材が製造される。 図15に示した設備で製造された長さ寸法裁断された形材を再加工するための炉と、金型内での冷却または加熱+冷却によって形材を再加工するためのさらなる成形金型とを非常に簡略化して示す図である。 形材の側面に作用を及ぼすコンダクタの第1の実施形態を示す図である。 さらに加えて硬化用開口部が設けられた、さらに別の実施形態を示す図である。 スリット形材の内部に電磁誘導を生じさせるためのインダクタのさらに別の実施形態を示す図である。 硬化孔の設けられていない、図19に示した実施形態のさらに別の、思料可能な実施形態を示す図である。 コンダクタのさらに別の、思料可能な実施形態を示す図である。 図17に示したコンダクタの断面図である。 図19,20に示したインダクタの断面図である。 図21に示したインダクタの断面図である。 図10に示した形材におけるインダクタの配置を示す図である。 さらに別の、思料可能なリングインダクタの実施形態を示す図である。 型押し溝内に沈み込んだ、さらに別の実施形態のインダクタを示す図である。 形材用の、さらに別の、思料可能な実施形態のインダクタを示す図である。 図25に示したインダクタの側面図である。 思料可能なリングインダクタの断面図である。 図27に示したインダクタ配置の側面図である。 図28に示したインダクタ配置の側面図である。 本発明による方法に基づく硬化時の温度推移曲線を示す図である。 亜鉛めっき層から亜鉛・鉄合金めっき層を形成するための保持相が中間に介在する、本発明による方法に基づく硬化時のさらに別の温度推移曲線を示す図である。 従来技術による、安定性を高めるために支持梁に組み込まれた支柱を示す図である。 従来技術による、角形形材による支持梁の補強を示す図である。 従来技術による、形材全長の一部区間の完全な硬化を示す図である。 フレキシブル圧延によって製造された、種々相異した肉厚ゾーンを有する形材を示す図である。 従来技術による、異なった材料および/または異なった材料厚さを有する形材を示す図である。 図39に示した形材の、2つの異なった材料厚さを示す断面図である。 形材の安定性を高めるための内部嵌め込み材を示す図である。 形材の安定性を高めるための内部嵌め込み材を示す図である。 内部に位置する支持梁の安定性を高めるために被嵌される外部嵌め込み材を示す図である。 内部に位置する支持梁の安定性を高めるために被嵌される外部嵌め込み材を示す図である。 従来技術による支持梁の座屈による非調和的な破壊を示す図である。 本発明による方法によって製造された形材の調和的な曲げ破壊を示す図である。
以下、図面を参照して本発明を例示的に説明する。
本発明による方法によれば、焼入れ性鋼合金からなる形材1は先ず、例えばロール成形によって、特に開放型断面を有する形材1に成形され、続いて、硬化される。その際、この種の形材の少なくとも部分領域ごとの硬化は、ごく一般に、電磁誘導によって鋼材中に渦電流が誘導されて、この渦電流が直ちに鋼材の加熱に利用されることによって行われる。硬化を実現するため、この鋼材は誘導加熱によって少なくとも部分領域ごとにいわゆるオーステナイト化温度以上の温度に加熱される。オーステナイト化されたこの種の鋼材が、いわゆる限界硬化速度を上回る速度で冷却されると、特に、硬化を招来する結晶格子ないし特別な金属相が形成されるに至る。この場合、基本的に、硬化は、従来技術からも公知のように、一定の領域2のみ(図1)に行われるか、または形材全体(図2)に行われることができる。
誘導加熱に際しては、鋼材の端縁3が鋼材のその他の壁部領域よりも著しく速やかにかつ高温に加熱されることが観察される。こうした加熱の推移は図3および4に示されているが、この場合、同じく特に高温かつ速やかに加熱される、環状に形成されたカット部である領域4が生ずる。図3および4に示した熱分布が存在する場合には、硬化に際しても同様な材料硬度推移が生ずると予測される。
達成されるべき硬度には、一方で、鋼材の絶対温度が重要であるが、他方でまた、転移プロセスに一定の時間が要されるために、鋼材がオーステナイト化温度を有するに至るまでの時間も重要である。
したがって、上述した温度推移によって同様な硬度推移も達成することができる。というのも、特に高温に加熱された領域はまた、おそらく、オーステナイト化温度以上の温度をより長い間にわたって保持する一方で、その他の領域はその後初めてこの温度に達することになり、それゆえ、転移時間もわずかしか存在しないからである。
いうまでもなく、このプロセスは、確かに端縁領域において硬化は達成されるが、ただし、そこから一定程度離れたところでは硬化温度は上回らないかまたは少なくとも実際の硬化が生ずるほど長く上回らないことがないようにして進行させることも可能である。
それゆえ、一方で端縁3によりかつ他方で電磁誘導の強度と持続時間とによって、形材が断面全体にわたって完全に硬化されるかまたは部分的にのみ硬化されるかあるいは異なった強度に硬化されるかどうかを決定することが可能である。
図5および6には、図3および4に示した端縁3の他に、形材の側壁6ないし底部7に設けられた多数の硬化用開口部5が示されている。
この場合、端縁3は通例のスリット形材1の軸方向に延びた開口部8の限界をなしており、他方、孔5は壁面に分散配置されている。側壁6に配された孔5(図5)または底部7に配された孔8(図6)は、例えば、円形の孔であってよい。これらの孔は、無論、角形、例えば三角形、四角形または多角形、例えば六角形または八角形に形成されていてもよい。さらに、孔5,8は溝孔状ないし短冊孔として形成されていてもよい。孔5,8の幾何的形状はそれほど重要な役割を果たすものではない。ただし、極度に高い荷重容量が求められる形材の場合に、これらの孔および孔分布を巧みに設計することによって大幅な重量節減を達成することが可能である。例えば、異なった大きさの三角孔(図中、不図示である)を設け、それらを、例えば常に4個の三角孔がそれぞれの1つの頂点で1個の共通点を向いているように配置して、形材の壁面に格子構造を形成することが可能である。この場合には、格子の桟は誘導加熱によって(孔同士の間の間隔に応じ)特に強度かつ良好に加熱され、こうして、特に高硬度の領域を形成することになる。
長手端縁3の硬化領域を拡大し、あるいは端縁3の長さと共に高焼入れ性領域を増加させるため、長手端縁3には、同じく隣接した硬化ゾーン形成を可能にする半円状またはその他の形状の開口部9が設けられていてもよい。これらの硬化ゾーンは図5および6においてハッチングで示され、符号10で表されている。
この場合、上記硬化ゾーンの図示幅は、いうまでもなく、誘導加熱の持続時間と強度によって変動する。
この種の開口部は、特に、硬化さるべき形材のフランジ状結合領域に、特に、開口部11ないし短冊状の開口部12(図7および8)として配置することも可能である。
この場合にも、当該硬度推移を調整することが可能であり(図7,8および10)、その際、開口部は、例えば、形材1の底部7の幅の1/2以上に相当する幅を有した開口部13のようにかなりの広がりを有することもできる。この場合、大きな開口部13と小さな開口部14とを交互に配置して、硬度推移ないし温度推移10に影響を与えることができる。
本発明による方法の実施装置は、コーティングなしまたは金属コーティング、特に亜鉛コーティングを施して形成されていてよい、巻き取られた帯鋼板の収容された帯板収納器15を有している。連続的な工程を実現するため、帯板ロールから帯板が引き出される帯板収納器15の後方には溶接装置16が配置されており、同所において、新しい帯板の始端が先の帯板の終端に溶接取付けされる。次いで、帯板はいわゆる予備打抜き機48に進入し、同所において、帯板に所望の開口部および孔、一部は端縁輪郭の打抜きも行われる。その際、予備打抜き機18の前には帯板撓み収容部17が配置され、予備打抜き機18の後にも同じく帯板撓み収容部19が配置されている。帯板が撓ませられて搬入されるこの種の撓み収容部によって、帯板送り速度の差が補償されると共に、場合により、帯板停止ならびに溶接時停止時間の補償が行われる。
帯板撓み収容部19の後方で、帯板は成形機に達し、同所において、帯板はロールによってしだいに所望の形に成形される。成形機20には硬化ユニット21が連続している。硬化ユニット21において、形材1の誘導加熱および/または伝導加熱が加熱装置21aで行なわれ、続いて、冷却装置21bにおいて冷却が行われ、これによって硬化が行われるが、この場合、加熱は形材1の一部についても全体についても行わせることができる。加熱された形材1は、硬化ユニット21の冷却装置21bで、空気、その他の気体または水ないしその他の冷却液によって、限界硬化速度を上回る速度で冷却される。硬化ユニット21には、硬化時に生じた応力を除去し、こうして、高い材料延性(ならびに調和的な曲げ破壊挙動の向上)を達成すべく、冷却後に、焼戻し装置21cにおける焼戻し工程が設けられていてもよい。
さらに別の有利な実施形態(図12)において、溶接部16と第1の帯板撓み収容部17との間には、ガルバニーリングユニット24が設けられている。ガルバニーリングユニット24の役割は、帯鋼板上の亜鉛めっき層を500°〜700℃に加熱して、亜鉛・鉄合金めっき層に変えることであり、ここで、ガルバニーリング・コーティングは基本的に公知である。このガルバニーリングユニット24は、第2の帯板撓み収容部19とロール成形機20との間または、ロール成形機20と硬化ユニット21との間に設けられていてもよい。
さらに別の有利な実施形態(図13〜14)において、形材はロール成形機で製造され、形材1の部分的または全面的な硬化/焼戻しは、駆動ローラによって案内される連続搬送装置において、誘導加熱および/または伝導加熱と、さらに冷却によって実施される。この装置において、図中、同じ部分には同一の符号が付されている。本発明によるこの装置において、先ず、打抜きは予備打抜き機18で完了され、ロール成形はロール成形機20で完了され、続いて、形材1は当該長さ寸法に裁断され、こうして、機械的予備加工は終了している(図13)。当該長さ寸法に裁断された形材は収納ユニット25に集められ、先ず、駆動ローラ28によってガルバニーリング工程24に供給され、続いて、硬化ユニット21に達し、同所において、装置21aで硬化に必要な加熱が実施され、続いて、ユニット21bで冷却と、場合により、焼戻しを目的とした再加熱が実施される。硬化された形材は、続いて、駆動ローラによって調整台26に案内され、場合により、再キャリブレーションされるが、その際、続いて、場合によりなお必要な長さ寸法裁断工程が裁断ユニット27で実施され、また、同ユニットにおいて裁断不良品の除去も行なわれる。完成した形材は、最後に、最終収納ユニット28に達する。図13,14に示したこの種の装置は、特に、既設のロール成形設備(図13)に本発明によって可能な硬化設備を補充しようとする場合に、有利である。
さらに別の有利な実施形態(図15〜16)も図12に示した装置を基礎としているため、この場合にも、図中、同じ部分には同一の符号が付されている。この実施形態において、長さ寸法に裁断された形材1は続いて、炉内30で加熱され、続いてさらに、冷却金型31内で、場合により金型と相補嵌合された状態で、急速に冷却される。同じく、図16に示したさらに別の有利な実施形態においては、加熱も冷却も共に金型内で行われ、その際、金型32の加熱は、例えば誘導加熱によって行なわれ、続いて、冷却は同じ金型内で循環冷却系33によって行なわれる。
所期の硬化と、特に、加工物の全長に及ぶだけでなく、断面全体に及ぶ所期の硬度推移を達成するため、本発明によれば、加工物にエネルギーを付与するさまざまな装置が設けられる。
この場合、熱は、伝導によっても、電磁誘導によっても伝達可能であるが、その際、断面全体あるいは所期の箇所にインライン方式でエネルギーを付与するために、すでに述べたように、誘導加熱による熱付与が特に速やかかつ高度に行なわれることのできる端縁をつくり出すことが不可欠である。
この種の端縁は、ロール成形時に、上部に端縁36の張り出した凹溝35(図17)が形成されることによってつくり出すことが可能であり、この場合、コンダクタまたはインダクタ38が隣接壁面領域37で作用して、これらの領域37に熱を付与し、この熱は形材1の断面全体にわたって徐々に低下していく。
さらに別の有利な実施形態において、コンダクタまたはインダクタ38が存在する領域37に、速やかな加熱を実現すべく、さらに開口部5が設けられている。かくてこの場合、加熱は、溝35内に張り出した端縁36と共に孔5の端縁領域でも行われるが、この場合、さらに溝35の底部に孔5が設けられていてもよい。
さらに別の有利な実施形態(図19,20)において、誘導コイル39はスリット形材1の端縁3によって限界された長手スリット状開口部2内に突き入り、こうして、既述した溝底35ないし同所に存在する孔5に作用する。
加えてさらにまたは同時に、コンダクタ(図21)が形材1の領域37に作用してよい。
さらに、形材1の所期の領域40に複数のインダクタ39を作用させることも可能であり(図25,27,28,29,31,32)、その際、これらの特別な領域40はスリット形材1の、例えばフランジ領域ないし結合領域であってよく、また、スリット形材1のこれらのフランジ領域ないし結合領域40は特に複数の孔5を有していてよく、これらの孔5は形材とその他の形材との結合に有用であると同時に既述した端縁加熱効果に寄与する。さらに、溝34の限界をなす端縁36の所期の加熱も可能であり、この場合、インダクタ39は溝34内に沈み込んで、端縁36に作用する(図27)。
最も単純なケースでは、形材1、特に、形材1の壁面に配設されて端縁3によって限界される、長手方向に延びた形材開口部2を有するスリット形材1の断面を抱囲するリングインダクタ39が設けられている。この場合、形材1のその他の領域に比較して端縁3の強力かつ速やかな加熱効果が顕著に現われ、その際、熱分布と共に、硬化後の硬度分布も端縁3から出発して外側に向かって減退していく。したがって、スリット形材1の単一の長手開口部2の所期の配置によって、形材1の断面全体にわたって所望の硬度推移を保証することも可能である。
インダクタ39は、孔5の設けられた面37の上方を案内されることも可能であり、この場合、端縁36を有した面37は溝34の限界を形成している。ここで、同じく、孔35が面37に設けられていれば、これらの孔の領域において速やかな加熱と所期の硬化を実現することができる(図28および32)。
本発明の利点は、本発明による方法により、誘導加熱時に金属形材の端縁に生ずる、より速やかかつより強度な端縁領域加熱効果を、インライン製造された形材の断面全体および全長にわたる硬度勾配の調整に適確に利用することができることである。全長に及ぶ硬度の調整は既知であるが、全長にわたる硬度勾配の調整は知られておらず、断面全体にわたる硬度の調整は今や初めて可能である。
この場合、硬度推移は、つくり出された端縁、例えば一体成形加工された溝の端縁、特に、一体成形加工された溝の内部に張り出した端縁、段付け加工または型押し条溝加工によって生じる端縁、孔およびスロット等の境界端縁を経て、非常に精密に調整することが可能である。
硬度勾配は、この場合、誘導加熱の作用持続時間によっても、付与されたエネルギーないし誘導加熱の強度、滞留時間つまり帯板送り速度および、孔の配置、孔の大きさおよび孔の種類によっても調整することが可能である。
孔は、有利には、形材にほぼ格子状の構造が形成されるように分布配置されていてよい。
本発明による、誘導加熱時の端縁効果を利用するための端縁を配設した利点は、さらに、形材が、安定性の増強ないし向上にもかかわらず、ほぼ完全に硬化された形材よりも軽量なことである。
断面全体ならびに全長にわたる形材内部のこうした硬度勾配調整により、この種の形材に激しい力が作用した場合にも、鋭いあるいは急激な座屈や角を生ずることのない調和的な曲げ破壊挙動の達成が可能である(図46)。
さらに、本発明による方法は、容易、速やかかつ安全確実に実施することが可能である。
1 形材
2 形材部分領域
3 端縁
4 端縁領域
5 硬化用開口部
6 側壁
7 底部
8 軸方向に延びる開口部
9 その他の開口部
10 硬化ゾーン
11 開口部
12 短冊状の開口部
13 大きな開口部
14 小さな開口部
15 帯板収納器
16 溶接装置
17 帯板撓み収容部
18 予備打抜き機
19 帯板撓み収容部
20 成形機
21 硬化ユニット
21a 21のサブユニット
21b 21のサブユニット
21c 21のサブユニット
22 搬出ローラコンベア
23 長さ寸法裁断ユニット
24 ガルバニーリングユニット
25 収納ユニット
26 調整台
27 長さ寸法裁断装置
28 最終収納ユニット
29
30 炉
31 冷却金型
32 金型
33 循環冷却系
34 溝
35 凹溝
36 溝35内に張り出した端縁
37 隣接壁面領域
38 コンダクタまたはインダクタ
39 誘導コイル/インダクタ/リングインダクタ
40 形材1の領域40

Claims (18)

  1. 硬化形材、特に硬化されたスリット形材を製造するための方法であって、前記形材(1)は少なくとも部分領域ごとに基材のオーステナイト化温度以上の温度に加熱され、次いで、前記形材(1)は加熱後に限界硬化速度を上回る速度で冷却され、前記加熱に要されるエネルギーは少なくとも部分的に誘導加熱によってもたらされ、前記形材(1)の断面全体にわたって温度勾配または硬度勾配あるいはその両方を調整するために前記形材(1)の内部に自由端縁が配設され、前記端縁の大きさ、種類および広がりは所望の硬度または硬度勾配あるいはその両方が得られるように設定されている方法。
  2. 基本加熱が伝導、対流、放射のいずれかまたはその組み合わせによって実施され、オーステナイト化温度以上への前記形材(1)の部分領域ごとの加熱は、特に前記自由端縁の領域において、電磁誘導によって行われることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記自由端縁が、開口部、条溝、縦溝または横溝によってつくり出されることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 開口部として、孔、丸孔、三角孔または多角形孔、スロット、型押し溝または型抜き溝が設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記形材の断面全体にわたって硬度勾配を調整するための端縁として、前記スリット形材(1)の長手開口部(2)の限界をなす端縁(3)が用いられることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記形材(1)の軸方向全長または前記形材(1)の断面全体あるいはその両方にわたって温度勾配または硬度勾配あるいはその両方を調整するために、開口部は大きさまたは数あるいはその両方に応じて分散配置され、より高い温度に加熱さるべき領域または材料がより高い硬度に達すべき領域あるいはその両方には、加熱または硬化あるいはその両方の程度がより低い領域ないし硬化が行われない領域に比較して、より多くの開口部と共により多くの自由端縁が設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記開口部が、残った基材が網状の支持構造のような骨組みを形成するようにして、配設されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 基材として、コーティングされたまたはコーティングなしの鋼板材料が使用されることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記鋼板材料が亜鉛めっきされていることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 前記基材が表面に亜鉛・鉄合金を形成させるため、硬化のための温度上昇前または硬化のための温度上昇時に、500°〜700℃の温度に加熱されてその状態に保持され、亜鉛・鉄合金めっき層が形成されることを特徴とする請求項8または9に記載の方法。
  11. オーステナイト化温度以上に加熱された前記形材(1)が、ガス流、液体流、冷却金型のいずれかとの接触またはその組み合わせとの接触により、限界硬化速度を上回る速度で冷却されることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 電磁誘導によってエネルギーを付与するため、前記形材は誘導コイルを貫いて軸方向に案内されることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 1つ以上の誘導コイルが前記加工物の部分領域に作用させられることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記形材(1)が冷却後に、限界硬化速度を上回る速度で焼戻し処理され、硬化時にもたらされた応力が除去されることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 硬化形材、特に硬化された開放型ロール成形形材を製造するための装置であって、帯鋼板を形材に成形する少なくとも1つの成形ユニットが設けられ、さらに、前記形材をオーステナイト化温度以上の温度に加熱する装置が設けられ、先に加熱された前記形材を限界硬化速度を上回る速度で冷却し得る冷却装置が設けられ、さらに、自由長手端縁の型押し、打抜き、開口部形成、のいずれかを行う装置またはそれらの装置を組み合わせたものが設けられ、前記形材を加熱するための前記装置に前記形材の少なくとも部分領域に作用を及ぼすインダクタまたはコンダクタが設けられて、断面全体にわたって温度上昇勾配ならびに硬度勾配が達成されるように構成した装置。
  16. 通過させられる形材が限界硬化速度を上回る速度で冷却されるように形成された冷却装置(21b)が設けられていることを特徴とする請求項15に記載の装置。
  17. 前記の冷却、硬化された形材が通過時に再加熱され、その際、焼戻しされて、硬化時に生じた応力が除去される焼戻し装置が設けられていることを特徴とする請求項15または16に記載の装置。
  18. 焼入れ性鋼板から請求項1から15のいずれか一項に記載の方法によって製造された、請求項15から17のいずれか一項に記載の装置を用いて製造された硬化形材。
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