JP2010539196A - エタノールの影響に対して耐性を有する非オピオイド薬のpH依存性制御放出医薬組成物 - Google Patents

エタノールの影響に対して耐性を有する非オピオイド薬のpH依存性制御放出医薬組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、オピオイドを除く少なくとも1つの医薬活性成分を含むpH依存性制御放出医薬組成物であって、コアが、少なくとも、医薬組成物の放出を制御する1つのコーティング層によってコーティングされ、このコーティング層は、i)ポリマー混合物の乾燥質量に対して基準で40〜95質量%の、少なくとも1つの水不溶性で本質的に中性のビニルポリマーもしくはコポリマー、およびii)ポリマー混合物の乾燥質量に対して基準で5〜60質量%の、pH4.0未満で緩衝媒体中に不溶性であり、少なくともpH7.0〜pH8.0の範囲で可溶性である、少なくとも1つのアニオン性ポリマーもしくはコポリマーのポリマー混合物を含み、このコーティング層は、ポリマー混合物の乾燥質量に基づいて計算して、110〜250質量%の無孔性不活性滑剤をさらに含み、コアの質量に基づいて計算して、少なくとも60質量%の量で存在することを特徴とする、pH依存性制御放出医薬組成物に関する。

Description

発明の分野
本発明は、活性化合物の放出に際してエタノールの影響に対する感受性が減少したオピオイド薬でない薬物のpH依存性制御放出医薬組成物に関する。
背景技術
US2003/0118641A1は、抽出可能なオピオイドを含む経口医薬形態の乱用の可能性を減らす方法を記載している。この方法では、常用の家庭用溶媒、例えばイソプロピルアルコール、ウォッカ、白ワイン酢、湯または過酸化物、希釈アルコール中0.01HClを用いることによる活性化合物抽出に対する耐性が特に得られるはずである。活性化合物にマトリックス形成ポリマーおよびイオン交換体、例えば、スチレン−ジビニルベンゼンポリマーを微粉化形態で配合することが提案されている。イオン交換体は、活性化合物抽出に対する増大した耐性の機能に極めて重要である。マトリックス形成ポリマーは、明らかに医薬コアの構造付与剤としての働きをする。可能な物質の膨大なリストは、マトリックス形成ポリマーに対して特異的であり、なかでも、ポリメタクリレートも含む。好適なマトリックス形成剤は、C1−C6ヒドロキシアルキル−セルロースである。
US2004/0052731A1は、不適切な投与の結果としての乱用の可能性の減少に寄与するはずである医薬形態、特にオピオイド活性化合物に好適な医薬形態を記載している。親油性活性化合物変種を、水不溶性添加剤、例えば脂肪酸または架橋した水溶性多糖類と組み合わせることが提案されている。
US2005/0163856A1は、溶媒中に溶解した後、不適切な投与をする結果としての乱用の可能性が減少したオキシコドン含有医薬品形態を用いる、疼痛に苦しむ患者の治療法を記載している。この目的を達成するために、活性化合物に、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースまたはヒドロキシエチルセルロースからなる群から選択されるマトリックス形成ポリマーを配合すべきである。
WO2006/002884A1は、乱用に対する予防対策が講じられている経口投与形態であって、少なくとも500Nの破壊抵抗を有するポリマー、特にポリアルキレンオキシドを含む経口投与形態を記載している。
WO2006/094083A1は、制御されたベンラファクシン放出特性を有する医薬品形態を記載している。エタノールの添加による乱用の可能性を減少させるために、活性化合物をゲル化架橋ポリマー、例えば、キサンタンのマトリックス中に組み入れる。さらに、疎水性ポリマー、とりわけポリメタクリレートを添加剤として添加することができる。
WO2006/125483は、被覆医薬製剤を製造するためのポリマー混合物の使用および混合ポリマーコーティングを有する医薬製剤を記載している。ポリマー混合物は、標準的ポリマーを用いることによって達成できない、様々な薬剤成分のある治療的要件にあうように調整された、修飾された放出特性を提供することを目的とする。エタノール耐性医薬品形態についての指摘はない。実施例では、Eudragit(登録商標)NEとEudragit(登録商標)FSとの5〜50質量%のEudragit(登録商標)FSの比での混合物でコーティングされた医薬品形態が記載されている。しかし、滑石は、実施例では使用されないか、または説明では本発明で使用されるような多量では推奨されていない。コアの質量に対して2〜20質量%のコーティングの好適な厚さは、本発明で必要とされる厚さよりもはるかに薄い。
WO1994/0022431A1は、投与用の治療有効量のモルヒネを含む経口医薬製剤を記載している。これは、少なくとも50の個別粒子からなり、個別粒子サイズは0.7〜1.4mmの範囲である。各粒子は、バリア層でコーティングされたモルヒネの塩を含むコアを有する。バリア層は、1.0〜7.0の範囲のpHに実質的に依存しないコーティングバリア層を通して薬物を放出するために、エチルセルロース、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルおよび天然ワックスから合成されるコポリマー、ならびに可塑剤からなる群から選択される少なくとも1つの水不溶性成分を含む。得られるモルヒネの結果としての血清濃度は、前記製剤の単回投与後少なくとも12時間での最大血清濃度の少なくとも50%である。
US2007/053698は、水性アルコールとの同時摂取に関して改善された特性を示すオピオイド、例えばこれらに限定されないが、ヒドロモルフォンおよびオキシコドンの持続放出投与法を開示している。
pH依存性制御放出医薬組成物
pH依存性制御放出医薬組成物とは、薬学的に許容されるフィルム形成ポリマー、および場合によって他の薬学的に許容される賦形剤と配合された薬剤成分を含む医薬組成物を意味し、この医薬組成物は、薬剤成分のpH依存性制御放出を示す。
オピオイドを除く医薬活性成分
pH依存性制御放出医薬組成物は、オピオイドを除く少なくとも1つの医薬活性成分を含むコアを含む。1以上のオピオイドを含む医薬組成物(オピオイド作動薬)は、明らかに本発明から除外される。
好適なのは、通常、制御放出投与形態または持続放出形態で配合される医薬活性成分である。
好適な医薬活性成分は、例えば、メトプロロールである。
使用されている薬剤は、参考文献、例えば、Rote ListeまたはMerck Indexで見いだすことができる。
本発明のために用いられる活性成分または薬剤は、ヒトもしくは動物の身体上または体内で、
1.障害、状態、身体的損害もしくは病的症状を、治療、軽減、予防または診断するため;
2.身体の調子、状態、もしくは機能、または精神状態を明らかにするため;
3.ヒトもしくは動物の身体によって産生される活性物質または体液を置換するため;
4.病原体、寄生生物もしくは外因性物質を回避、排除または無害化するため、あるいは
5.身体の調子、状態、もしくは機能、または精神状態に影響を及ぼすために、
用いることを目的としている。
これらの薬学的に活性な物質は、ACE阻害剤、アドレナリン作用薬、副腎皮質ステロイド、ニキビ治療薬、アルドース還元酵素阻害剤、アルドステロン拮抗剤、α−グルコシダーゼ阻害剤、アルファ1拮抗剤、アルコール依存症の治療薬、アミノ酸、抗アメーバ薬、同化剤、中枢神経興奮剤、麻酔薬添加物、麻酔薬(非吸入)、麻酔薬(局所)、鎮痛薬(オピオイドを除く)、アンドロゲン、狭心症治療薬、拮抗剤、抗アレルギー剤、PDE阻害剤などの抗アレルギー剤、ぜんそく治療のための抗アレルギー剤、さらなる抗アレルギー剤(例えば、ロイコトリエン拮抗剤、抗貧血薬、抗アンドロゲン、抗不安薬(antianxiolytics)、抗関節炎薬、不整脈治療剤、抗アテローム性動脈硬化剤、抗生物質、抗コリン作用薬、抗痙攣剤、抗鬱剤、抗糖尿病薬、止瀉薬、抗利尿薬、解毒剤、制吐薬、抗てんかん薬、抗線維素溶解薬、抗てんかん薬、駆虫薬(antihelmintics)、抗ヒスタミン剤、抗低血圧薬、抗高血圧薬、抗高血圧薬、抗低血圧薬、抗凝固剤、抗カビ薬、抗エストロゲン剤、抗エストロゲン剤(非ステロイド系)、抗パーキンソン剤、抗炎症薬、抗増殖活性成分、抗原虫活性成分、抗リウマチ剤、抗住血吸虫薬(antischistosomicides)、鎮痙薬(antispasmolytics)、抗血栓薬、鎮咳薬、食欲抑制剤、動脈硬化治療薬、静菌剤、β遮断薬、β受容体遮断薬、気管支拡張剤、炭酸脱水酵素阻害剤、化学療法剤、胆汁分泌促進薬、コリン作用性薬、コリン作用薬、コリンエステラーゼ阻害剤、潰瘍性大腸炎の治療薬、シクロオキシゲナーゼ阻害剤利尿薬、外部寄生虫撲滅薬、吐剤、酵素、酵素阻害剤、酵素阻害剤、嘔吐に対抗するための活性成分、線維素溶解薬、静真菌剤、痛風治療薬、緑内障治療薬、グルココルチコイド、グルココルチコステロイド、止血薬、強心配糖体、ヒスタミンH2拮抗剤、ホルモンおよびその阻害剤、免疫治療薬、強心剤、抗コクシジウム剤、下剤、脂質低下剤、胃腸治療薬、マラリア治療薬、片頭痛治療薬、殺菌剤、クローン病、転移阻害剤、片頭痛治療薬、無機質製剤、運動性増進活性成分、筋弛緩剤、精神安定薬、エストロゲン治療用活性成分、骨粗鬆症、耳鼻科用製剤、抗パーキンソン剤、植物性薬剤、プロトンポンプ阻害剤、プロスタグランジン、良性前立腺肥大治療用活性成分、掻痒症治療用活性成分、乾癬活性成分、向精神薬、フリーラジカルスカベンジャー、レニン拮抗剤、甲状腺治療薬、脂漏症治療用活性成分、船酔いに対抗するための活性成分、鎮痙剤、αおよびβ交感神経様作用薬、血小板凝集阻害剤、トランキライザー、潰瘍治療薬、さらなる潰瘍治療薬、尿石症治療剤、ウイルス増殖抑制剤、ビタミン、サイトカイン、細胞増殖抑制剤との併用療法用活性成分などの1以上の活性成分クラスに属する。
オピオイドを除く好適な活性成分の例は、例えば、アカルボース、アセチルサリチル酸、アバカビル、アセクロフェナク、アクラルビシン、アシクロビル、アクチノマイシン、アダリムマブ、アデフォビル、アデフォビルジピボキシル、アデノシルメチオニン、アドレナリンおよびアドレナリン誘導体、アガルシダーゼ・アルファ、アガルシダーゼ・ベータ、アレムツズマブ、アルモトリプタン、アルファセプト、アロプリノール、アルモトリプタン、アロセトロン、アルプロスタジル、アマンタジン、アンブロキソール、アミスルプリド、アムロジピン、アモキシシリン、5アミノサリチル酸、アミトリプチリン、アムロジピン、アモキシシリン、アンプレナビル、アナキンラ、アナストロゾール、アンドロゲンおよびアンドロゲン誘導体、アポモルヒネ、アリピプラゾール、三酸化ヒ素、アルテメテル、アテノロール、アトルバスタチン、アトシバン、アザチオプリン、アゼライン酸、バルビツール酸誘導体、バルサラジド、バシリキシマブ、ベクラペルミン、ベクロメタゾン、ベミパリン、ベンゾジアゼピン、ベータヒスチン、ベキサロテン、ベザフィブラート、ビカルタミド、ビマトプロスト、ボセンタン、ボツリヌス毒素、ブリモニジン、ブリンゾラミド、ブデソニド、ブジピン、ブフェキサマック、ブメタニド、ブプロピオン、ブチジン、カルシトニン、カルシウム拮抗剤、カルシウム塩、カンデサルタン、カペシタビン、カプトプリル、カルバマゼピン、ダリフェナシン、カルベジロール、カスポファンギン、セファクロール、セファドロキシル、セファレキシン・セファロスポリン、セフジトレン、セフプロジル、セレコキシブ、カペシタビン、セリバスタチン、セチリジン、セトロレリクス、セツキシマブ、ケノデオキシコール酸、絨毛性ゴナドトロピン、シクロスポリン、シドホビル、シメチジン、シプロフロキサシン、シスプラチン、クラドリビン、クラリスロマイシン、クラブラン酸、クリンダマイシン、クロブチノール、クロニジン、クロピドグレル、カフェイン、コレスチラミン、クロモグリク酸、コトリモキザゾール、クマリンおよびクマリン誘導体、ダーベポエチン、システアミン、システイン、シタラビン、シクロホスファミド、シプロテロン、シタラビン、ダクリズマブ、ダルフォプリスチン、ダナパロイド、ダピプラゾール、ダーベポエチン、デフェプリポン、デシプラミン、デシルジン、デスロラタジン、デスモプレッシン、デソゲストレル、デソニド、デキシブプロフェン、デクスケトプロフェン、ジソプロキシル、ジアゼパムおよびジアゼパム誘導体、ジヒドララジン、ジルチアゼム、ジメンヒドリナート、ジメチルスルホキシド、ジメチコン、ジピボキシル、ジピリダモール、ドラセトロン、ドンペリドン、およびドンペリドン誘導体、ドネペジル、ドーパミン、ドキサゾシン、ドキソルビシン、ドキシラミン、ジクロフェナク、ジバルプロエックス、ドロナビノール、ドロスピレノン、ドロトレコギン・アルファ、デュタステライド、エバスチン、エコナゾール、エファビレンツ、エレトリパン(eletripan)、エメダスチン、エムトリシタビン、エナラプリル、エンセプル、エンタカポン、エンフルビルチド、エフェドリン、エピネフリン、エプレレノン、エポエチンおよびエポエチン誘導体、エプロサルタン、エプチフィバチド、エルタペネム、エソメプラゾール、エストロゲンおよびエストロゲン誘導体、エタナーセプト、エテンザミド、エチネストラジオール(ethinestradiol)、エトフェナマート、エトフィブラート、エトフィリン、エトノゲストレル、エトポシド、エキセメスタン、エキセチミブ(exetimib)、ファムシクロビル、ファモチジン、ファロペナン(faropenan)ダロキサート、フェロジピン、フェノフィブラート、フェンチコナゾール、フェキソフェナジン、フィナステリド、フルコナゾール、フルダラビン、フルナリジン、フルオロウラシル、フルオキセチン、フルルビプロフェン、フルピルチン、フルタミド、フラバスタチン、フォリトロピン、ホミビルセン、フォンダパリヌクス、フォルモテロール、フォスフォマイシン、フロバトリプタン、フロセミド、フシジン酸、ガドベナート、ガランタミン、ガロパミル、ガンシクロビル、ガニレリクス、ガチフロキサシン、ゲフィチニブ、ゲムフィブロジル、ゲンタマイシン、ゲピロン、プロゲストゲンおよびプロゲストゲン誘導体、イチョウ、ガラティラメル、グリベンクラミド、グリピジド、グルカゴン、グルシトールおよびグルシトール誘導体、グルコサミンおよびグルコサミン誘導体、配糖体抗生物質、グルタチオン、グリセロールおよびグリセロール誘導体、視床下部ホルモン、ゴセレリン、グレパフロキサシン、ジャイレース抑制剤、グアネチジン、ジャイレース抑制剤、ヘミン、ハロファントリン、ハロペリドール、経口抗糖尿病薬としての尿素誘導体、ヘパリンおよびヘパリン誘導体、強心配糖体、ヒアルロン酸、ヒドララジン、ヒドロクロロチアジドおよびヒドロクロロチアジド誘導体、ヒドロキシオメプラゾール、ヒドロキシジン、イブリツモマブ、イブプロフェン、イダルビシン、インフリキシマブ、イホスファミド、イロプロスト、イマチニブ、イミダプリル、イミグルセラーゼ、イミプラミン、イミキモド、イミダプリル、インドメタシン、インドラミン、インフリキシマブ、インシュリン、インシュリングラルギン、インターフェロン、イルベサルタン、イリノテカン、イソコナゾール、イソプレナリン、イトラコナゾール、イバブラジン、ヨウ素およびヨウ素誘導体、セイヨウオトギリソウ、カリウム塩、ケトコナゾール、ケトプロフェン、ケトチフェン、ラシジピン、ランソプラゾール、ラロニダーゼ、ラタノプロスト、レフルノミド、レピルジン、レルカニジピン、レテプリニム、レトロゾール、レバセチルメタドール、レベチラセタム、レボセチリジン、レボドパ、リコフェロン、リネゾリド、リピナビル(lipinavir)、リポ酸およびリポ酸誘導体、リシノプリル、リスリド、ロフェプラミン、ロドキサミド、ロメフロキサシン、ロムスチン、ロペラミド、ロピナビル、ロラタジン、ロルノキシカム、ロサルタン、ルメファントリン、ルトロピン、マグネシウム塩、マクロライド抗生物質、マンガホジピール、マプロチリン、メベンダゾール、メベベリン、メクロジン、メフェナム酸、メフロキン、メロキシカム、メマンチン、メピンドロール、メプロバメート、メロペネム、メサラジン、メスクシミド、メタミゾール、メトホルミン、メトトレキサート、5−アミノ−4−オキソペンタン酸メチル、メチルナロキソン、メチルナロキソン、メチルナルトレキソン、メチルフェニデート、メチルプレドニゾロン、メチキセン、メトクロプラミド、メトプロロール、メトロニダゾール、ミアンセリン、ミベフラジル、ミコナゾール、ミフェプリストーン、ミグリトール、ミグルスタット、ミノサイクリン、ミノキシジル、ミソプロストール、マイトマイシン、ミゾラスチン、モダフィニル、モエキシプリル、モンテルカスト、モロクトコグ、モキシフロキサシン、麦角アルカロイド、ナロキソン、ナプロキセン、ナラトリプタン、ナルコチン、ナタマイシン、ナテグリニド、ネビボロール、ネファゾドン、ネルフィナビル、ネオスチグミン、ネラメキサン、ネビラピン、ニセルゴリン、ニセタミド、ニフェジピン、ニフルミン酸、ニモジピン、ニモラゾール、ニムスチン、ネシリチド、ニソルジピン、ノルフロキサシン、ノバミンスルホン、ノスカピン、ナイスタチン、オフロキサシン、オクトトライド、オランザピン、オルメサルタン、オルサラジン、オセルタミビル、オメプラゾール、オモコナゾール、オンダンセトロン、オルリスタット、オセルタミビル、オキサセプロール、オキサシリン、オキサリプラチン、オキサプロジン、オキセカルバセピン(oxcarbacepin)、オキシコナゾール、オキシメタゾリン、パリビズマブ、パロノセトロン、パントプラゾール、パラセタモール、パレコキシブ、パロキセチン、ペガスパルガーゼ、ペグインターフェロン、ペグフィルグラスチム、ペンシクロビル、経口ペニシリン、ペンチフィリン、ペントキシフィリン、ペプチド抗生物質、ペリンドプリル、ペルフェナジン、ペチジン、植物エキス、フェナゾン、フェニラミン、フェニル酪酸、フェニトイン、フェノチアジン、フェンセリン、フェニルブタゾン、フェニトイン、ピメクロリムス、ピモジド、ピンドロール、ピオグリタゾン、ピペラジン、ピラセタム、ピレンゼピン、ピリベジル、ピルリンドール、ピロキシカム、プラミペキソール、プラムリンチド、プラバスタチン、プラゾシン、プロカイン、プロマジン、プロピベリン、プロプラノロール、プロピオン酸誘導体、プロピフェナゾン、プロスタグランジン、プロチオナミド、プロキシフィリン、クエチアピン、キナプリル、キナプリル酸塩、キヌプリスチン、ラミプリル、ラニチジン、ラベプラゾール、ラロキシフェン、ラノラジン、ラスブリカーゼ、レボキセチン、レパクリニデス(repaclinides)、レプロテロール、レセルピン、レボフロキサシン、リバビリン、リファンピシン、リルゾール、リメキソロン、リセドロネート、リスペリドン、リトナビル、リツキシマブ、リバスチメン(rivastimen)、リサトリプタン(risatriptan)、ロフェコキシブ、ロピニロール、ロピバカイン、ロシグリタゾン、ロキサチジン、ロキシスロマイシン、ルスコゲニン、ロスバスタチン、ルトシドおよびルトシド誘導体、サバジラ、サルブタモール、サリチル酸塩、サルメテロール、サペルコナゾール、甲状腺ホルモン、スコポラミン、セレジリン、セルタコナゾール、セルチンドール、セルトラリン、セベラマー、シブトラミン、シルデナフィル、ケイ酸塩、シンバスタチン、シロリムス、シトステロール、ソタロール、スパグルム酸、スパルフロキサシン、スペクチノマイシン、スピラマイシン、スピラプリル、スピロノラクトン、スタブジン、ストレプトマイシン、スクラルファート、スルバクタム、スルホンアミド、スルファサラジン、スルピリド、スルタミシリン、スルチアム、スマトリプタン、スキサメトニウム塩化物、タクリン、タクロリムス、タダラフィル、タリオロール(taliolol)、タルサクリジン、タモキシフェン、タソネルミン、タザロテン、テガフール、テガセロド、テリスロマイシン、テルミサルタン、テモポルフィン、テモゾロマイド、テナトプラゾール、テネクテプラーゼ、テニポシド、テノホビル、テノキシカム、テリパラチド、テラゾシン、テルビナフィン、テルブタリン、テルフェナジン、テリパラチド、テルリプレッシン、テルタトロール、テストステロンおよびテストステロン誘導体、テトラサイクリン、テトリゾリン、テゾセンタン、テオブロミン、テオフィリン、テオフィリン誘導体、チアマゾール、チオテパ、thr成長因子、チアガビン、チアプリド、チボロン、チクロピジン、チモロール、チニダゾール、チオコナゾール、チオグアニン、チオトロピウム、チオキソロン、チラゼタム、チロプラミド、チロフィバン、チザニジン、トラゾリン、トルブタミド、トルカポン、トルナフテート、トルペリゾン、トルテロジン、トピラメート、トポテカン、トラセミド、トランドラプリル、トラニルシプロミン、トラピジル、トラスツズマブ、トラボプロスト、トラゾドン、トレポスチニル(trepostinil)、トリアムシノロンおよびトリアムシノロン誘導体、トリアムテレン、トリフルペリドール、トリフルリジン、トリメタジジン、トリメトプリム、トリミプラミン、トリペレナミン、トリプロリジン、トロフォスファミド、トロマンタジン、トロメタモール、トロパルピン、トロバフロキサシン、トロキセルチン、ツロブテロール、トリプシン、チラミン、チロトリシン、ウラピジル、ウルソデオキシコール酸、テオフィリン・ウルソデオキシコール酸、バラシクロビル、バルデコキシブ、バルガンシクロビル、バルプロ酸、バルサルタン、バンコマイシン、バルデナフィル、塩化ベクロニウム、ベンラファクシン、ベラパミル、ベルテポルフィン、ビダラビン、ビガバトリン、ビロキサジン、ビンブラスチン、ビンカミン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビノレルビン、
ビンポセチン、ビキジル、ビタミンDおよびビタミンD誘導体、ボリコナゾール、ワルファリン、ニコチン酸キサンチノール、キシメラガトラン、キシパミド、ザフィルルカスト、ザルシタビン、ザレプロン、ザナミビル、ジドブジン、ジプラシドン、ゾレドロン酸、ゾルミトリプタン、ゾルピデム、ゾプリコン、ゾテピンである。
活性成分を、必要に応じて、その薬学的に許容される塩もしくは誘導体の形態で使用することもでき、そしてキラル活性成分の場合、光学活性な異性体およびラセミ化合物またはジアステレオマーの混合物の両方を用いることが可能である。所望により、本発明の組成物は、2以上の活性薬剤成分も含むことができる。
pH依存性制御放出
薬剤成分のpH依存性制御放出とは、約pH1〜約pH7の範囲で約1pH刻みの様々なpH値で緩衝されたUSP媒体に対して、in−vitro溶解試験で医薬組成物がさらされる場合、ある時間間隔でこの媒体中に放出または溶解する薬剤成分の量が、様々なpH値を有する媒体中で有意に異なることを意味する。
異なるpH値を有する緩衝USP媒体は、当業者に周知である。異なるpH値を有するUSP媒体は、例えば、pH1.2、pH2.0、pH5.8、pH6.8およびpH7.4のpH値を有し得る。in−vitro溶解試験を.USP溶解装置、例えば、装置番号II(パドル)、37℃、溶解撹拌50rpmで行うことができる。ある時間間隔は、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9もしくは10時間またはそれ以上であってよい。
異なるpH値を有する媒体中の溶解速度は、異なるpH値、pH1.2、2.0、4.5、6.8および7.4を有する媒体中で試験した場合に有意に異なる。
説明のために、本発明のpH依存性制御放出挙動と対照的に、典型的なpH非依存性制御放出挙動が、例えば、WO1994/022431A1(特に、13頁第5表参照)に示されている。
特に、本発明の医薬組成物のpH放出挙動は、その胃抵抗性のためにpH依存性であり、このことは、pH1.2のUSP媒体中で、2時間以内に10%以下の薬剤成分が放出され、一方、さらに高いpH値、例えばpH7.4では、2時間以内で10%を有意に超える薬剤成分が放出される。対照的に、WO1994/022431A1(13頁第5表参照)のpH非依存性制御放出形態は、pH1.2またはpH7.4緩衝媒体中、2時間後で、15%の同じ放出速度を示す。
不活性無孔性滑剤
コーティング層はさらに、ポリマー混合物の乾燥質量基準で計算して、110〜250、好ましくは140〜220質量%の無孔性不活性滑剤を含むことができる。
滑剤(流動促進剤と呼ばれる場合もある)は、コーティング方法中にポリマー凝集の防止に役立つ、薬学的に許容される物質である。
シリカ粉末などの多孔質滑剤は、本発明の目的には好適ではない。多孔質構造は、おそらくは水性アルコール(エタノール)含有媒体によるコーティングの浸透の向上を促進する、毛管効果を起こす可能性がある。
不活性とは、滑剤が通常、他の物質と化学的に相互作用せず、水および/またはエタノール中に溶解しないか、またはごくわずかしか溶けないことを意味する。溶解しないか、またはごくわずかしか溶けないとは、溶質1質量部あたり、10質量部を超える溶媒が必要であることを意味する。さらに、不活性無孔性滑剤は、コーティングのポリマー混合物のガラス転移温度に本質的に影響を及ぼさない。
エタノール含有水性媒体に対して耐性にするために十分な量でコーティング層に適用することができないグリセロールモノステアレート(GMS)などの滑剤は、それ自体、本発明の意味では好適でない。したがって、グリセロールモノステアレート(GMS)は、本発明の意味で不活性でない。
無孔性不活性滑剤は、層状シリカ成分、顔料またはステアレート化合物であってよい。
不活性滑剤は、ステアリン酸カルシウムまたはステアリン酸マグネシウムであってよい。不活性滑剤はTiO2であってよい。
最も好適なのは、不活性無孔性滑剤タルクである。
エタノール耐性医薬製剤
エタノール耐性医薬製剤は、エタノールの存在下で有意に影響を受けない放出動態を有する製剤である。エタノール耐性は、近い将来、重要な登録条件になり得る。特にペレット上の従来型医薬コーティングは、アルコールに対して十分耐性でない。意外にも、不溶性および可溶性フィルム形成物質を併せ持つコーティングは、アルコールに対してより高い耐性を提供する。
エタノール耐性または場合によっては遅延製剤とも呼ばれるものは、アルコールを含まない媒体および40%エタノールを含む同等の媒体(詳細は添付書類を参照)中6.8のpHで試験することから得られ、アルコールを含まない媒体中での放出が全投与量の20%未満である場合、15%未満の放出特性の差を維持し、全投与量の放出が20%〜80%の間である場合は、30%未満の差を維持するというin−vitro放出データを比較することによって定義される。
目的および結果
本発明は、経口投与用制御放出医薬品形態に由来する。この種類の医薬品形態は、通常、腸を通過する間に、活性化合物をより多くまたはより長く持続放出させることを目的とする。医薬品形態の適切な製剤を用いることによって、血液レベルでの活性化合物濃度の初期増加後、血液レベルをできるだけ長く、治療的に最適な範囲に維持できるように試みる。特に、毒性効果を有する可能性がある過度に高い活性化合物の血中濃度レベルは、回避すべきである。
放出遅延製剤の経口医薬品形態の場合、胃液および腸液の、特にイオン強度および環境pHの影響を、それ自体既知の方法で実質的に考慮すべきである。活性化合物の放出についてここで仮定される理想的比率を、一般的な生活習慣によって、不注意で、またはエタノールもしくはエタノール含有飲料の使用に関する患者の常習行為によって、変更できる点で問題がある。このような場合、実際には水性媒体に限って設計された医薬品形態が、大なり小なりの強度のエタノール含有媒体にさらされる。
経口遅延放出医薬品形態をアルコール性飲料中へ溶解するか、またはこれをアルコール性飲料と同時もしくは重複して摂取することが原因で、望ましくないか、または危険ですらある活性化合物放出の加速または遅延が起こり得る。ほとんどの場合、エタノールの存在は、成分の放出の加速につながる。このような加速が主な問題であるが、遅延は通常、それほど重大ではない。40%のエタノールが存在しない場合の放出(%)に対して医薬活性成分全体の30%を超える放出の加速または追加は危険とみなさなければならない。
全ての患者が制御放出医薬品形態とエタノール含有飲料との同時摂取の危険性に気づいているわけではないか、あるいは適切な警告、勧告もしくは推奨にしたがわないか、またはしたがうことができないので、その作用様式が、エタノールの存在によってできるだけ影響を受けないように経口遅延放出医薬品形態を設計することが目的である。
本発明の目的は、明らかに、エタノール含有飲料を遅延放出医薬品形態とともに摂取することを奨励したり、薦めたり、または可能にすることではなく、故意または不注意の誤用もしくは乱用の起こり得る致命的な結果を軽減または回避することである。
発明の目的
in−vivo効果の予測可能性のためではなく、本発明は、客観的に理解できる測定基準としてin−vitro状態に基づく。厳しい試験条件として、USP Method 1(バスケット)に準拠したin−vitro条件(100rpm、40%(v/v)エタノールを添加および添加しない媒体中、pH6.8(欧州薬局方(EP))に緩衝)を選択することができる。
本発明の1つの目的は、制御放出医薬組成物が以下の条件を満たす場合に解決される:
・USP Method 1(バスケット)に準拠した条件下(100rpm pH6.8で緩衝(欧州薬局方))、医薬活性成分が40%(v/v)エタノールを添加しない場合の、20%未満の程度まで放出される場合、40%(v/v)エタノールを添加した放出速度における差は、40%(v/v)エタノールを含まない対応する放出値の±15%を超えない。例えば、医薬活性成分が40%(v/v)エタノールを添加しない場合の18%の程度まで放出される条件下で、40%(v/v)エタノールを添加した放出速度は、40%(v/v)エタノールを含まない放出値と±15%を超えて異ならず、このことは、3〜33%の範囲であることを意味する。
・USP Method 1(バスケット)に準拠した条件下(100rpm、pH6.8で緩衝(欧州薬局方))、医薬活性成分が40%(v/v)エタノールを添加しない場合の20〜80%の程度まで放出される場合、40%(v/v)エタノールを添加した放出速度における差は、40%(v/v)エタノールを含まない対応する放出値の±30%を超えない。例えば、医薬活性成分が40%(v/v)エタノールを添加しない場合の50%の程度まで放出される条件下で、40%(v/v)エタノールを添加した放出速度は、40%(v/v)エタノールを含まない放出値の±30%を超えて異ならず、このことは、20〜80%の範囲であることを意味する。
この条件を満たす制御放出医薬組成物は、不注意によるか、またはエタノールまたはエタノール含有飲料の使用に関する患者の常習行為による、活性化合物の危機的に加速された放出に対して耐性であると見なすことができる。
この状況は、本質的に、アルコール性飲料を制御放出医薬品形態の摂取と併せて、同時または連続して消費して、この医薬品形態が胃もしくは腸中で、強力なエタノール含有媒体にさらされることに関する。
測定法
放出される活性化合物の量(%)の測定は、例えば、各活性化合物に好適な波長でのオンラインUV分光法によって行うことができる。この方法は、当業者に周知である。
活性化合物の放出は、USP、特にUSP 28−NF23,General Chapter <711>, Dissolution, Apparatus 2(paddle), Method <724> "Delayed Release(Enteric Coated) Articles−General General Drug Release Standard" correct citation needed!)、Method B(100rpm、37°C)、type I basketに準拠し、以下の改変を加えて決定することができる:医薬品形態をまず、pH6.8で、人工腸液に相当するリン酸塩緩衝液(欧州薬局方(EP))を使用して試験する。エタノール含有水性媒体中の測定は、適切な量の30%または好ましくは40%の媒体中エタノール(v/v)を用いて実施する。
発明の詳細
本発明は、
pH依存性制御放出医薬組成物であって、
オピオイドを除く少なくとも1つの医薬活性成分を含み、医薬組成物の放出を制御する少なくとも1つのコーティング層でコーティングされたコアを含み、
コーティング層は、
i)ポリマー混合物の乾燥質量に対して、40〜95、好ましくは50〜80質量%の少なくとも1つの水不溶性で、本質的に中性のビニルポリマーもしくはコポリマー、および
ii)ポリマー混合物の乾燥質量に対して、5〜60、好ましくは20〜50質量%の少なくとも1つのアニオン性ポリマーもしくはコポリマーであって、pH4.0未満の緩衝媒体中に不溶性であり、少なくともpH7.0〜pH8.0の範囲で可溶性であるアニオン性ポリマーもしくはコポリマー
のポリマー混合物を含み、
このコーティング層が、ポリマー混合物の乾燥質量に基づいて計算して、110〜250、好ましくは140〜220質量%の無孔性不活性滑剤をさらに含み、このコーティングが、コアの質量に基づいて計算して、少なくとも60質量%の量で存在することを特徴とする、pH依存性制御放出医薬組成物に関する。
コア
それ自体公知の方法で、活性成分含有コアまたはペレットコアは、ビニル(コ)ポリマーのコーティングのベースを形成する。ペレット化は、活性成分を含まない球(ノンパレイユ)または無コアペレット上で実施でき、ペレットコアを生成させることができる。まず、コアを有するか、または有さない丸い活性成分含有基質を生成させる。流動床方法を用いることによって、液体をプラセボペレットまたは他の好適な担体材料に適用することができ、溶媒または懸濁剤が蒸発する。製造方法にしたがって、乾燥工程を追加することができる。スプレー工程およびその後の乾燥を、意図する量の医薬活性成分が完全に適用されるまで、数回繰り返してもよい。
活性成分を、通例、有機溶媒または水中に入れ、混合する。混合物の満足できる噴霧性を保証するために、比較的低粘度の混合物を配合することが通常必要である。界面活性剤、例えば、Tweenを0.1〜20、好ましくは0.5〜10質量%の濃度で添加することは、表面張力を減少させるために有利であり得る。活性成分に加えて、さらなる医薬賦形剤:結合剤、例えばセルロースおよびその誘導体、ポリビニルピロリドン(PVP)、保湿剤、崩壊促進剤、崩壊剤、(メタ)アクリレート、デンプンおよびその誘導体、糖可溶化剤などを含むことができる。
適切な適用方法は、例えば、Bauer, Lehmann, Osterwald, Rothgang "Ueberzogene Arzneiformen" [Coated Pharmaceutical Forms] Wissenschaftliche Verlagsgesellschaft mbH Stuttgart, Chap. 7, pp. 165−196から公知である。
詳細は、テキストからさらに当業者には公知である。例えば:
− Voigt, R.(1984):Lehrbuch der pharmazeutischen Technologie [Textbook of Pharmaceutical Technology]; Verlag Chemie Weinheim − Beerfield Beach/Florida − Basle.
− Sucker, H., Fuchs, P., Speiser, P.:Pharmazeutische Technologie [Pharmaceutical Technology], George Thieme Verlag Stuttgart(1991)、特に、chapters 15 and 16, pp. 626 −642.
− Gennaro, A., R.(Editor), Remington’s Pharmaceutical Sciences, Mack Publishing Co., Easton Pennsylvania(1985), Chapter 88, pp. 1567−1573.
− List, P. H.(1982):Arzneiformenlehre [Pharmaceutical Form Theory], Wissenschaftliche Verlagsgesellschaft mbH, Stuttgart.を参照。
ペレットコアを、例えばローター凝集、沈殿またはスプレー方法などの方法、特に、超音波ボルテックススプレー方法によって丸めて、規定サイズ、例えば、50〜1000μmの未被覆コアまたはペレットコアを得ることができる。これは、全コア体積を活性成分ローディングに利用可能であるという利点を有する。活性成分ローディングは、これによっても、不活性コアを有する実施形態に関して増加させることができる。
直接圧縮方法を用いて、ミニ錠剤のコアを製造することができる。
医薬活性成分に加えて、コアはさらなる医薬賦形剤:結合剤、例えばセルロースおよびその誘導体、ポリビニルピロリドン(PVP)、湿潤剤、崩壊促進剤、崩壊剤、デンプンおよびその誘導体、糖可溶化剤なども含むことができる。
医薬組成物の放出を制御するコーティング層
コアを、少なくとも1つ、好ましくは1以上、好ましくは唯一の、医薬組成物の放出を制御するコーティング層でコーティングする。コーティング層は、エタノール含有水性媒体に対する放出特性の耐性効果を付与する。医薬組成物の放出を制御するコーティング層は、コアを取り囲んでいるので、外側コーティング層とも呼ばれる。
(外側)コーティング層は、医薬組成物の放出を制御する。コーティング層は、エタノール含有水性媒体に対する放出特性の耐性という効果を与える。
コアの成分とコーティングの成分とが不適合である場合、絶縁サブコートをコアと(外側)コーティング層との間に適用することができる。
医薬組成物の放出を制御するコーティング層を、非機能的、好ましくは、放出特性に対して本質的に影響を及ぼさない水溶性トップコートでさらに被覆することができる。
活性成分含有コアまたはペレットコアの製造後、これらにスプレー方法でコーティング層を提供し、例えば被覆コアまたは被覆ペレットをそれぞれ得る。コーティングを、有機溶液、または好ましくは水性分散液からスプレー適用によって製造する。実施に関して、均一で無孔のコーティングが結果として得られることがここでは重要である。通例、被覆ペレットを、さらにその後数分間、噴霧適用後でコンディショニング方法が始まる前に、乾燥させる。通例、ポリマーコーティングは、薬学的に慣例的な賦形剤、例えば、放出剤または可塑剤を含む。
医薬組成物の放出を制御するコーティング層は、コアの質量に基づいて計算して、少なくとも60質量%の量で存在する。コーティングは、好ましくはコアの質量に基づいて計算して、60〜230、好ましくは80〜180、さらに好ましくは120〜180質量%の量で存在する。
コーティングの量は、約75〜200の範囲、好ましくは100〜150μmの範囲のコーティング層の平均厚さに対応することができる。
ペレット
制御放出医薬組成物は、好ましくは、全平均直径が100〜2000、好ましくは300〜1000μmである被覆ペレットの形態で存在し得る。
本発明の制御放出医薬組成物は、全平均直径が100〜3000μmの範囲である被覆ペレットまたはミニ錠剤の形態で存在することができる。
本発明の制御放出医薬組成物は、全平均直径が100〜700μmの範囲である被覆ペレットの形態で存在することができる。
本発明の制御放出医薬組成物は、全平均直径が1400〜3000μmの範囲である被覆ペレットまたはミニ錠剤の形態で存在することができる。
ミニ錠剤
制御放出医薬組成物は、好ましくは、被覆ミニ錠剤の形態で存在することができ、この場合、ミニ錠剤は1〜3mmの平均直径を有する。
水不溶性で本質的に中性のビニルポリマーまたはコポリマー
水不溶性で本質的に中性のビニルポリマーまたはコポリマーは、1〜14のpH範囲全体にわたって水不溶性であり、水中で膨潤可能なだけであるポリマーまたはコポリマーを意味すると理解される。
ビニルポリマーは、(メタ)アクリルモノマーなどのビニル基を有するモノマーの重合に由来する。
本質的に中性とは、仮にあったとしても、ポリマーがごく少量のイオン基しか含まないという意味である。少量のイオン基が存在するとしても、このようなポリマーの物理化学的挙動は、イオン基を含まないポリマーの物理化学的挙動とほぼ同じである。本質的に中性とは、特に、ポリマーが、アニオンもしくはカチオン側基を有するモノマー残基を5質量%未満、4質量%未満、3質量%未満、2質量%未満または1質量%未満含むことを意味する。好ましくは、水不溶性中性ビニルポリマーもしくはコポリマーはカチオン基を含まない。最も好ましくは、水不溶性で本質的に中性のビニルポリマーもしくはコポリマーは、イオン基を全く含まず、したがって、中性水不溶性ビニルポリマー(100%中性)である。
特に、カチオン性第4アンモニウム基を含むモノマー残基5または10質量%から構成される水不溶性(メタ)アクリルポリマー、例えばEUDRAGIT(登録商標)RSまたはEUDRAGIT(登録商標)RLタイプのものは、本発明の目的に適さない。その理由は、結果として得られる医薬組成物が、40%エタノールの影響に対して十分耐性でないからである。
一般的に、唯一または1種の、水不溶性で本質的に中性のビニルポリマーまたはコポリマーが、医薬組成物中に存在する。しかし、適切ならば、2以上の水不溶性ポリマーもしくはコポリマーまたはこのようなポリマーもしくはコポリマー種が、互いに同時に存在するか、または混合物で存在することも可能になる。
ポリ酢酸ビニル種の不溶性ポリマー
好適な水不溶性ポリマーは、ポリ酢酸ビニルポリマー種のもの、もしくはこれから誘導されるコポリマーである。
水不溶性ポリ酢酸ビニルタイプのポリマーまたはコポリマーの例は、ポリ酢酸ビニル(PVAc、Kollicoat)、酢酸ビニル−ビニルピロリドン−コポリマー(Kollidon(登録商標)VA64)である。
水不溶性(メタ)アクリルコポリマー
水不溶性(メタ)アクリルコポリマーのうち、中性または本質的に中性のメタクリレートコポリマーが本発明に好適である。
中性(メタ)アクリレートコポリマー(EUDRAGIT(登録商標)NEタイプ、EUDRAGIT(登録商標)NMタイプ)
中性または本質的に中性のメタクリレートコポリマーは、少なくとも95質量%を越える程度まで、特に少なくとも98質量%の程度まで、好ましくは少なくとも99質量%の程度まで、特に少なくとも99質量%の程度まで、さらに好ましくは100質量%の程度までの、中性基、特にC1−C4アルキル基を有する(メタ)アクリレートモノマーからなる。
中性基を有する好適な(メタ)アクリレートモノマーは、例えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレートである。メチルメタクリレート、エチルアクリレートおよびメチルアクリレートが好適である。
アニオン性基を有するメタクリレートモノマー、例えばアクリル酸および/またはメタクリル酸は、5質量%未満、好ましくは2質量%以下、さらに好ましくは1または0.05〜1質量%以下の少量で存在し得る。
好適な例は、20〜40質量%のエチルアクリレート、60〜80質量%のメチルメタクリレートおよび0〜5質量%未満、好ましくは0〜2または0.05〜1質量%のアクリル酸もしくはメタクリル酸(EUDRAGIT(登録商標)NEまたはEudragit(登録商標)NMタイプ)から構成される、中性または実質的に中性の(メタ)アクリレートコポリマーである。
EUDRAGIT(登録商標)NEおよびEudragit(登録商標)NMは、30質量%のエチルアクリレートおよび70質量%のメチルメタクリレートのフリーラジカル重合した単位から構成されるコポリマーである。
WO01/68767に準拠した、15.2〜17.3のHLB値を有する非イオン性乳化剤1〜10質量%を用いて分散液として製造された中性または本質的に中性のメチルアクリレートコポリマーが好適である。後者は、乳化剤(Eudragit(登録商標)NMタイプ)による結晶構造の形成を伴う相分離がないという利点をもたらす。
しかし、EP1571164A2にしたがって、対応する、少量の0.05〜1質量%のモノオレフィン性不飽和C3−C8−カルボン酸を含む実質的に中性の(メタ)アクリレートコポリマーも、比較的少量、例えば0.001〜1質量%のアニオン性乳化剤の存在下での乳化重合によって製造することができる。
好適な水不溶性ポリマーは、95〜100質量%のアクリル酸またはメタクリル酸のC1〜C4−アルキルエステルおよび5質量%未満のアクリル酸またはメタクリル酸のフリーラジカル重合単位から構成されるコポリマーである。
水溶性アニオン性ポリマー
本発明の意味での水溶性アニオン性ポリマーとは、好適な緩衝媒体中、好ましくはUSPもしくは欧州薬局方標準に準拠した緩衝媒体中に、pH5.0未満では不溶性であり、少なくともpH7.0〜pH8.0の範囲、好ましくはpH6.0〜8.0の範囲で可溶性であり、最も好ましくは、5.5〜8.0の範囲で可溶性であるポリマーである。pH7.0〜pH8.0の範囲で、好適な緩衝水性媒体中に可溶性であるほとんどのポリマーは、純水または脱塩水中に可溶性でない。
水溶性アニオン性セルロース誘導体
アニオン性セルロース誘導体は、天然のセルロース鎖ベースであり、アニオン性化合物で化学的に修飾されている。このポリマーは、部分的または全体的に、好ましくはアルカリイオンを用いて中和してもよい。アニオン性セルロース誘導体の例は、セルロースアセテートフタレート(CAP)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(HPMCP)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシルプロピルメチルセルロースアセテートスクシネート(HPMCAS)またはセルロースアセテートスクシネート(CAS)である。
水溶性アニオン性(メタ)アクリレートコポリマー
好適な水溶性アニオン性(メタ)アクリレートコポリマーは、25〜95、好ましくは40〜95、特に60〜40質量%の、アクリル酸もしくはメタクリル酸のフリーラジカル重合したC1〜C4−アルキルエステル、および75〜5、好ましくは60〜5、特に40〜60質量%の、アニオン基を有する(メタ)アクリレートモノマーのフリーラジカル重合単位から構成される。
記載した割合は、通常、合計すると100質量%になる。しかし、さらに、本発明の本質的な特性を損なうか、または変更することなく、10まで、または0〜10、例えば1〜5質量%の範囲の少量のビニル共重合可能なさらなるモノマー、例えば、ヒドロキシエチルメタクリレートもしくはヒドロキシエチルアクリレートが存在することも可能である。しかし、ビニル共重合可能なさらなるモノマーが存在しないのが好適である。これらの明記したものを除くさらなるモノマーが、水溶性アニオン性(メタ)アクリレートコポリマー中に存在しないのが、一般的に好適である。
アクリル酸またはメタクリル酸のC1〜C4−アルキルエステルは、特に、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレートおよびブチルアクリレートである。
アニオン基を有する(メタ)アクリレートモノマーは、例えば、アクリル酸であり、メタクリル酸が好適である。
好適なアニオン性(メタ)アクリレートコポリマーは、40〜60質量%のメタクリル酸および60〜40質量%のメチルメタクリレートまたは60〜40質量%エチルアクリレートから構成されるものである(EUDRAGIT(登録商標)LもしくはEUDRAGIT(登録商標)L100−55タイプ)。
EUDRAGIT(登録商標)Lは、50質量%のメチルメタクリレートと50質量%のメタクリル酸とのコポリマーである。腸液または疑似腸液中への特定活性成分放出開始のpHは、pH6.0であると記載できる。
EUDRAGIT(登録商標)L100−55は、50質量%のエチルアクリレートと50質量%のメタクリル酸とのコポリマーである。EUDRAGIT(登録商標)L30D−55は、30質量%のEUDRAGIT(登録商標)L100−55を含む分散液である。腸液もしくは疑似腸液中の特定活性成分放出開始のpHは、pH5.5であると記載できる。
同様に好適なのは、20〜40質量%のメタクリル酸および80〜60質量%のメチルメタクリレートから構成されるアニオン性(メタ)アクリレートコポリマーである(EUDRAGIT(登録商標)Sタイプ)。腸液もしくは疑似腸液中の特定活性成分放出開始のpHは、pH7.0であると記載できる。
好適な(メタ)アクリレートコポリマーは、10〜30質量%のメチルメタクリレート、50〜70質量%のメチルアクリレートおよび5〜15質量%のメタクリル酸(EUDRAGIT(登録商標)FSタイプ)からなるものである。腸液もしくは疑似腸液中の特定活性成分放出開始のpHは、pH7.0と記載できる。
EUDRAGIT(登録商標)FSは、25質量%のメチルメタクリレート、65質量%のメチルアクリレートおよび10質量%のメタクリル酸から重合させたコポリマーである。EUDRAGIT(登録商標)FS30Dは、30質量%のEUDRAGIT(登録商標)FSを含む分散液である。
さらに好適なのは、
20〜34質量%のメタクリル酸および/またはアクリル酸、
20〜69質量%のメチルアクリレートおよび
0〜40質量%エチルアクリレートおよび/または必要に応じて、
0〜10質量%のビニル共重合可能なさらなるモノマー
から構成されるコポリマーである。ただし、ISO11357−2、サブセクション3.3.3に準拠したこのコポリマーのガラス転移温度は、60℃以下であるとする。この(メタ)アクリレートコポリマーは、その良好な破断時伸び特性のために、ペレットを圧縮して錠剤にするために特に好適である。
さらに好適なのは、
20〜33質量%のメタクリル酸および/またはアクリル酸、
5〜30質量%のメチルアクリレートおよび
20〜40質量%エチルアクリレートおよび
10〜30質量%を超えるブチルメタクリレートおよび必要に応じて
0〜10質量%のビニル共重合可能なさらなるモノマー(ここで、モノマーの割合は、合計して100質量%になる)から構成されるコポリマーである。
ただし、ISO11357−2、サブセクション3.3.3(融点Tmg)に準拠したこのコポリマーのガラス転移温度は、55〜70℃であるとする。この種のコポリマーは、その良好な機械的特性のために、ペレットを圧縮して錠剤にするために特に好適である。
前記コポリマーは、特に、
20〜33、好ましくは25〜32、特に好ましくは、28〜31質量%のメタクリル酸もしくはアクリル酸(メタクリル酸が好ましい)、
5〜30、好ましくは10〜28、特に好ましくは、15〜25質量%のメチルアクリレート、
20〜40、好ましくは25〜35、特に好ましくは、18〜22質量%エチルアクリレート、および
10〜30、好ましくは15〜25、特に好ましくは、18〜22質量%のブチルメタクリレートのフリーラジカル重合単位から構成され、
ここで、モノマー組成は、コポリマーのガラス転移温度が、55〜70℃、好ましくは59〜66、特に好ましくは、60〜65℃であるように選択される。
ガラス転移温度とは、これに関しては、特に、ISO11357−2、サブセクション3.3.3に準拠した融点Tmgを意味する。測定は、可塑剤を添加せず、残留モノマー含有量(REMO)が100ppm未満で、10℃/分の加熱速度、窒素雰囲気下で行われる。
コポリマーは、好ましくは、前記量範囲の、90、95または99〜100質量%のモノマーメタクリル酸、メチルアクリレート、エチルアクリレートおよびブチルメタクリレートのみから基本的に構成される。
しかし、これによって本質的な特性が必ずしも損なわれることなく、0〜10、例えば、1〜5質量%の範囲の少量のビニル共重合可能なさらなるモノマー、例えば、メチルメタクリレート、ブチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ビニルピロリドン、ビニルマロン酸、スチレン、ビニルアルコール、酢酸ビニルおよび/またはその誘導体がさらに存在することが可能である。
アニオン性(メタ)アクリレートコポリマーの製造
アニオン性(メタ)アクリレートコポリマーを、それ自体公知の方法で、モノマーのフリーラジカル重合によって製造することができる(例えば、EP0704207A2およびEP0704208A2参照)。本発明のコポリマーは、それ自体既知の方法で、好ましくはアニオン性乳化剤の存在下、水性相中のフリーラジカル乳化重合によって、例えば、DE−C2135073に記載されている方法によって製造することができる。
コポリマーを、フリーラジカル重合の従来型方法によって、連続的または不連続的(バッチ方法)により、フリーラジカル形成開始剤および、必要に応じて、溶液中に未希釈の分子量を調節するためのレギュレータの存在下、ビーズ重合またはエマルジョン中で製造することができる。平均分子量Mw(質量平均、例えば、溶液粘度を測定することによって決定)は、例えば、80000〜1000000(g/モル)の範囲であってよい。水溶性開始剤および(好ましくはアニオン性)乳化剤の存在下、水性相中の乳化重合が好適である。
バルク重合の場合、コポリマーは、圧壊、押出、造粒またはホットカットによって固体形態で得ることができる。
(メタ)アクリレートコポリマーは、それ自体既知の方法で、フリーラジカルバルク、溶液、ビーズまたは乳化重合によって得られる。これらは、好適な粉砕、乾燥または噴霧方法によって、加工前に本発明の粒子サイズ範囲にしなければならない。これは、押出もしくは冷却ペレットの単なる圧壊またはホットカットによっておこなうことができる。
粉末の使用は、他の粉末もしくは液体との混合物に関して特に有利であり得る。粉末を製造するために好適な装置は当業者に周知であり、例えば、エアジェットミル、回転ディスクミル、コンパートメントミルである。必要に応じて、適切な篩分ステップを含めることが可能である。工業的大規模に好適なミルは、例えば、約6バールのゲージ圧で作動する対向ジェットミル(Multi No.4200)である。
部分中和
アニオン性ポリマーを、塩基によって部分的または完全に中和することができる。好適な塩基は、EP0088951A2もしくはWO2004/096185またはその派生文献に明記されているものである。特に:水酸化ナトリウム溶液、水酸化カリウム溶液(KOH)、水酸化アンモニウムまたは有機塩基、例えば、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、リン酸三ナトリウム、クエン酸三ナトリウムまたはアンモニアあるいは生理学的に許容されるアミン、例えばトリエタノールアミンまたはトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンである。さらに好適なカチオン性有機塩基は、塩基性アミノ酸ヒスチジン、アルギニンおよび/またはリシンである。
多粒子医薬品形態
本発明の制御放出医薬組成物は、例えば、圧縮錠、カプセル、サシェ、発泡錠または再構成可能な粉末の形態で、多粒子医薬品形態に含められたペレットの形態を有することができる。
トップコートおよびサブコート
本発明の制御放出医薬組成物は、サブコートおよび/またはトップコートでさらにコーティングすることができる。
サブコートは、コアと、医薬活性物質の放出を制御するコーティング層(制御層)との間に位置してもよい。サブコートは、コアの物質を、互いに不適合性であり得る制御層の物質から分離する機能を有し得る。サブコートは、放出特性に対して本質的に影響を及ぼさない。サブコートは、好ましくは本質的に水溶性であり、例えば、フィルム形成物質としてヒドロキシルプロピルメチルセルロース(HPMC)などの物質から構成され得る。サブコート層の平均厚さは非常に薄く、例えば15μm以下、好ましくは10μm以下である。
トップコートも好ましくは本質的に水溶性である。トップコートは、医薬品形態を着色するか、または環境の影響、例えば、保存中の水分から保護する機能を有し得る。トップコートは、結合剤、例えば、多糖もしくはHPMCなどの水溶性ポリマー、またはサッカロースなどの糖化合物から構成されていてもよい。トップコートは、少量の顔料もしくは滑剤などの医薬賦形剤をさらに含んでもよい。トップコートは、放出特性に対して本質的に影響を及ぼさない。
サブコートおよびトップコートという表現は、当業者に周知である。
本発明の医薬品形態を製造するための方法
本発明の制御放出医薬組成物は、それ自体既知の方法で、薬学的に慣例的な方法、例えば直接圧縮、乾燥、湿潤もしくは焼結顆粒の圧縮とそれに続く丸み付け、湿式もしくは乾式造粒または直接ペレット化によるか、あるいは粉末(粉末層化)を、活性成分を含まないビーズもしくは中性コア(ノンパレイユ)または活性成分を含有する粒子上に結合させること、およびスプレー方法でポリマーコーティングを適用することによるか、または流動床造粒によって製造することができる。
賦形剤/慣用の添加剤
コアは、医薬活性成分に加えて、賦形剤もしくは慣用の添加剤をそれぞれ当業者に既知の方法でさらに含んでもよい。
コーティング層は、必須成分としてのポリマー混合物および無孔性不活性滑剤に加えて、賦形剤もしくは慣用の添加剤も、それぞれ当業者に既知の方法でさらに含むこともできる。
賦形剤もしくは慣用の添加剤はそれぞれ、本明細書において開示する本発明のコアおよび外側コーティング層の機能に悪影響を及ぼさない量でのみ添加するべきである。ガイドラインとして、賦形剤もしくは慣用の添加剤は、例えば、本明細書において開示する実施例においてと類似した方法または同じ方法で使用することができる。
薬学で慣例的な賦形剤は、慣用的添加剤とも呼ばれることがあるが、本発明の配合物に、好ましくは顆粒もしくは粉末の製造中に添加される。もちろん、用いられるすべての賦形剤もしくは慣用の添加剤が、毒物学的に許容でき、特に患者への危険性がなく医薬において使用可能であることが常に必要とされる。
薬学において慣例的な用いられる量および賦形剤を医薬コーティングまたは層形成のために使用することは、当業者には周知である。薬学で慣用的で可能な賦形剤もしくは添加剤の例は、放出剤、顔料、安定剤、酸化防止剤、細孔形成物質、浸透促進剤、光沢剤、芳香剤または香味料である。これらは、加工助剤として機能し、信頼性があり、かつ再現性のある製造方法および良好な長期保存安定性を保証するか、または医薬品形態においてさらなる有利な特性を達成することを目的とする。これらは加工前にポリマー配合物に添加され、コーティングの浸透性に影響を及ぼす可能性があり、これを必要に応じてさらなる制御パラメータとして使用することが可能である。
顔料:
顔料がさらに存在する場合、これらは好ましくはトップコートに添加される。コーティング剤に不適合な顔料を、特に、例えば撹拌することによって、例えば、(メタ)アクリレートコポリマーの乾燥質量に対して20〜400質量%の通常使用される量で分散液に直接添加すると、分散液の不安定化、凝固、不均一の兆候または同様の望ましくない効果をもたらし得るものである。さらに、使用される顔料は、もちろん、無毒で、医薬目的に好適である。これに関しては、例えば:Deutsche Forschungsgemeinschaft, Farbstoffe fuer Lebensmittel, Harald, Boldt Verlag KG, Boppard(1978); Deutsche Lebensmittelrundschau 74, No. 4, p. 156(1978); Arzneimittelfarbstoffverordnung AmFarbV of 25.08.1980を参照されたい。
コーティング剤と不適合な顔料は、例えばアルミナ顔料である。不適合性顔料の例は、オレンジイエロー、コチニールレッドレーキ、アルミナ系有色顔料もしくはアゾ染料、スルホン酸染料、またはオレンジイエローS(E110、C.I.15985、FD&Cイエロー6)、インディゴカルミン(E132、C.I.73015、FD&Cブルー2)、タートラジン(E102、C.I.19140、FD&Cイエロー5)、ポンソー4R(E125、C.I.16255、FD&CコチニールレッドA)、キノリンイエロー(E104、C.I.47005、FD&Cイエロー10)、エリトロシン(E127、C.I.45430、FD&Cレッド3)、アゾルビン(E122、C.I.14720、FD&Cカルモイシン)、アマランス(E123、C.I.16185、FD&Cレッド2)、酸性ブリリアントグリーン(E142、C.I.44090、FD&CグリーンS)である。
顔料について表示されたE番号は、EUナンバリングに関連する。これに関しても、"Deutsche Forschungsgemeinschaft, Farbstoffe fuer Lebensmittel, Harald Boldt Verlag KG, Boppard(1978); Deutsche Lebensmittelrundschau 74, No. 4, p. 156(1978); Arzneimittelfarbstoffverordnung AmFarbV of 25.08.1980を参照されたい。FD&C番号は:U.S. Food and Drug Administration, Center for Food Safety and Applied Nutrition, Office of Cosmetics and Colors:Code of Federal Regulations − Title 21 Color Additive Regulations Part 82, Listing of Certified Provisionally Listed Colors and Specifications(CFR 21 Part 82)に記載されている、米国食品医薬品局(FDA)による食品、医薬品および化粧品の認可に関する。
可塑剤
さらなる添加剤は、可塑剤であってもよい。可塑剤は、コーティング層に有利に添加することができる。通常の量は、例えば、層コーティング層の(メタ)アクリレートコポリマー基準で、0〜50、好ましくは5〜20質量%である。
可塑剤は、種類(親油性もしくは親水性)および添加量に応じて、ポリマー層の機能性に影響を及ぼし得る。可塑剤は、ポリマーとの物理的相互作用によって、添加量に応じて、ガラス転移温度を低下させ、フィルム形成を促進する。好適な物質は、通常、100〜20000の分子量を有し、分子中に1以上の親水性基、例えば、ヒドロキシル、エステルもしくはアミノ基を含む。
好適な可塑剤の例は、アルキルシトレート類、グリセロールエステル類、アルキルフタレート類、アルキルセバセート類、スクロースエステル類、ソルビタンエステル類、ジエチルセバセート、ジブチルセバセートおよびポリエチレングリコール200〜12000である。好適な可塑剤は、トリエチルシトレート(TEC)、アセチルトリエチルシトレート(ATEC)およびジブチルセバセート(DBS)である。室温で通常、液体であるエステル類、例えばクエン酸エステル、フタル酸エステル、セバシン酸エステルもしくはヒマシ油についてもさらに言及すべきである。クエン酸およびセバシン酸のエステルが好適に使用される。
可塑剤の配合物への添加は、既知の方法で、直接水溶液中に、または混合物の熱による予備処理後に行うことができる。可塑剤の混合物を用いることもできる。
使用
本発明のpH依存性制御放出医薬組成物を用いて、エタノール含有飲料の同時もしくは連続摂取(誤用)により、経口摂取後に含まれる医薬活性成分の放出が向上される危険性を低下させることができる。
実施例
モデル医薬品
メトプロロールスクシネートをモデル医薬品として使用して研究を行った。微粉化タルクを賦形剤として使用した。
溶解研究
被覆ペレットを USP 28−NF23, General Chapter <711>, Dissolutionに準拠して試験した。
溶解パラメータ:
装置:USPタイプ1(バスケット)
RPM:100/分
温度:37.5+0.5℃
溶解体積:900ml
採取体積:ピペットを用い、媒体を補充することなく、10mlを手作業で抜き取った。
採取間隔:1.0時、2.0時、3.0時、4.0時、5.0時、6.0時、7.0時、8.0時、9.0時、10.0時、11.0時および12.0時。
検出様式:UV分光光度計(274.5nm)
溶解媒体1:
リン酸塩緩衝塩溶液pH6.8(欧州薬局方=EP)
溶解媒体2:
リン酸塩緩衝塩溶液pH6.8、EP(30%v/vアルコールを含む)−0.9gのKH2PO4、1.8gのK2HPO4、7.65gのNaClと630mlの脱塩水および270mlのアルコール。
溶解媒体3:
リン酸塩緩衝塩溶液pH6.8、EP(40%v/vアルコールを含む)−0.9gのKH2PO4、1.8gのK2HPO4、7.65gのNaClと540mlの脱塩水および360mlのアルコール。
コポリマー
EUDRAGIT(登録商標)NEは、30質量%のエチルアクリレートおよび70質量%のメチルメタクリレートのフリーラジカル重合単位から構成されるコポリマーである。
EUDRAGIT(登録商標)FSは、25質量%のメチルメタクリレート、65質量%のメチルアクリレートおよび10質量%のメタクリル酸のフリーラジカル重合単位から構成されるコポリマーである。
EUDRAGIT(登録商標)L100−55は、50質量%のエチルアクリレートおよび50質量%のメタクリル酸のフリーラジカル重合単位から構成されるコポリマーである。
配合の詳細
コア:
500のノンパレイユシード(600ミクロン)に、水性ポリビニルピロリドン溶液を結合剤として使用して、従来型コーティングパン中で942gのメトプロロールスクシネートをロードした。
コーティング懸濁液製造:
EUDRAGIT(登録商標)分散液を、穏やかに撹拌しながら、好適な容器中に充填するか、または混合する。滑剤および様々なポリマーを、高剪断力を加えながら、水中に溶解または分散させる。
滑剤懸濁液を、穏やかに撹拌しながらEUDRAGIT(登録商標)分散液中に注ぐ。コーティング方法全体にわたって撹拌を続ける。
コーティング方法:
500gの医薬品層状ペレットを適切な条件下、すなわち、適切には、コア1kgあたり20g/分のコーティング懸濁液の噴霧速度、適切には25〜30℃の床温度で、流動床装置中、様々なコーティング懸濁液でコーティングした。ペレットのポストコーティングを、40℃で、トレイ上、少なくとも2時間オーブン中で乾燥した。
実施例1(比較例)
EUDRAGIT(登録商標)NE30D/滑剤:タルク(200%w/wのポリマー)/90%w/wのコーティング/コア
500gのコアに関するコーティング懸濁液の配合の詳細
Figure 2010539196
手順:
500gのメトプロロールスクシネートペレットを、EUDRAGIT(登録商標)NE30D(30%w/wのレベル)で、200%w/wのタルクをコーティング懸濁液中滑剤として使用して、コーティングした。コーティングを、流動床プロセッサーにおいて通常の方法パラメータを使用して適用した。
溶解結果(実施例1):
リン酸塩緩衝塩溶液pH6.8、EPおよび30%v/vアルコールを含む対応するアルコール性媒体中の比較放出特性
Figure 2010539196
推論:
被覆ペレットは、30%v/vのレベルのアルコールでも耐性を示さず、40%のエタノールに対して耐性でないと予想されるので、本発明のポリマーの組み合わせを適用しなかった。
実施例2(比較例)
EUDRAGIT(登録商標)NE30D/ヒドロキシプロピルメチルセルロース(95:5)/滑剤:タルク(200%w/wのポリマー)/165%w/wのコーティング/コア
500gのコア用コーティング懸濁液配合の詳細
Figure 2010539196
手順:
メトプロロールスクシネートペレットを、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)(5cps)をEUDRAGIT(登録商標)NE30Dと組み合わせたものでコーティングした。EUDRAGIT(登録商標)NE30Dのヒドロキシプロピルメチルセルロースに対する比は、9.5:0.5であり、200%w/wのタルクは滑剤であった。コーティングを、流動床プロセッサーにおいて通常の方法パラメータを使用して適用した。
溶解結果(実施例2):
リン酸塩緩衝塩溶液pH6.8、EPおよび30%v/vアルコールを含む対応するアルコール性媒体中での比較放出特性
Figure 2010539196
推論:
被覆ペレットは、30%v/vのレベルのアルコールでも耐性を示さず、したがって40%のエタノールに対しても耐性を示さないと予想され、本発明のポリマーの組み合わせを適用しなかった。
実施例3(比較例)
EUDRAGIT(登録商標)NE30D/EUDRAGIT(登録商標)FS30D、1:9/滑剤:タルク(200%w/wのポリマー)/165%w/wコーティング/コア
500gのコアについてのコーティング懸濁液配合の詳細
Figure 2010539196
手順:
メトプロロールスクシネートペレットを、EUDRAGIT(登録商標)NE30DとEUDRAGIT(登録商標)FS30Dとの混合物(1:9比)で、200%w/wのタルクをコーティング懸濁液中滑剤として使用して、コーティングした。コーティングを、流動床プロセッサーにおいて通常の方法パラメータを用いて適用した。
溶解結果(実施例3):
リン酸塩緩衝塩溶液pH6.8、EPおよび30%v/vアルコールを含む対応するアルコール性媒体中の比較放出特性
Figure 2010539196
推論:
被覆ペレットは、30%v/vのレベルのアルコールでも耐性を示さず、40%のエタノールに対して耐性でないと予想されるので、本発明のポリマーの組み合わせを適用しなかった。
実施例4(比較例)
EUDRAGIT(登録商標)NE30D/EUDRAGIT(登録商標)FS30D、7:3/滑剤:タルク(100%w/wのポリマー)/110%w/wコーティング/コア
500gのコアについてのコーティング懸濁液配合の詳細
Figure 2010539196
手順:
メトプロロールスクシネートペレットを、EUDRAGIT(登録商標)NE30DとEUDRAGIT(登録商標)FS30Dとの混合物(7:3比)で、100%w/wのタルクをコーティング懸濁液中滑剤として使用して、コーティングした。流動床プロセッサーにおいて通常の方法パラメータを使用して、コーティングを適用した。
溶解結果(実施例4):
リン酸塩緩衝塩溶液pH6.8、EPおよび40%v/vアルコールを含む対応するアルコール性媒体中での比較放出特性
Figure 2010539196
推論:
被覆ペレットは、40%v/vレベルのアルコール中で耐性を示さず、したがって、無孔性不活性滑剤のレベルが非常に低かった。
実施例5(比較例)
EUDRAGIT7(登録商標)NE30D/EUDRAGIT(登録商標)FS30D、7:3/滑剤:グリセリルモノステアレート(GMS)(50%w/wのポリマー)/94%w/wコーティング/コア
500gのコアについての94%w/wコーティング懸濁液配合の詳細
Figure 2010539196
手順:
メトプロロールスクシネートペレットを、EUDRAGIT(登録商標)NE30DとEUDRAGIT(登録商標)FS30Dとの混合物(7:3比)で、50%w/wのグリセリルモノステアレートをコーティング懸濁液中滑剤として使用して、コーティングしたと仮定した。コーティングは、流動床プロセッサーにおいて通常の方法パラメータを用いて適用されることを意図していた。
注:
EUDRAGIT(登録商標)NE30DおよびEUDRAGIT(登録商標)FS30Dとの組み合わせとコーティング懸濁液中滑剤としての50%w/wのGMSを用いた、医薬品をロードしたペレットのコーティングは、ノズルが詰まるので、実際には実行可能ではなかった。
実施例6(本発明)
EUDRAGIT(登録商標)NE30D/EUDRAGIT(登録商標)FS30D、6:4/滑剤:タルク(200%w/wのポリマー)/165%w/wコーティング/コア
500gのコアについての165%w/wコーティング懸濁液配合の詳細
Figure 2010539196
手順:
メトプロロールスクシネートペレットを、EUDRAGIT(登録商標)NE30DとEUDRAGIT(登録商標)FS30Dとの混合物(6:4比)で、200%w/wのタルクをコーティング懸濁液中滑剤として使用して、コーティングした。流動床プロセッサーにおいて通常の方法パラメータを使用して、コーティングを適用した。
溶解結果(実施例6):
リン酸塩緩衝塩溶液pH6.8、EPおよび30%v/vアルコールを含む対応するアルコール性媒体中での比較放出特性
Figure 2010539196
推論:
30%v/vヒドロ−アルコール性溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性値は、アルコールを含まない溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性と比較した場合、全ての時点で耐性であった。
溶解結果(実施例6):
リン酸塩緩衝塩溶液pH6.8、EPおよび40%v/vアルコールを含む対応するアルコール性媒体中での比較放出特性
Figure 2010539196
推論:
40%v/vヒドロ−アルコール性溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性値は、アルコールを含まない溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性と比較した場合、全ての時点で耐性であった。
実施例7(本発明)
EUDRAGIT(登録商標)NE30D/EUDRAGIT(登録商標)FS30D、7:3/滑剤:タルク(200%w/wのポリマー)/165%w/wコーティング/コア
500gのコアについてのコーティング懸濁液配合の詳細
Figure 2010539196
手順:
メトプロロールスクシネートペレットを、EUDRAGIT(登録商標)NE30DとEUDRAGIT(登録商標)FS30Dとの混合物(7:3比)で、200%w/wのタルクをコーティング懸濁液中滑剤として使用して、コーティングした。流動床プロセッサーにおいて通常の方法パラメータを使用して、コーティングを適用した。
溶解結果(実施例7):
リン酸塩緩衝塩溶液pH6.8、EPおよび30%v/vアルコールを含む対応するアルコール性媒体の中での比較放出特性
Figure 2010539196
推論:
30%v/vヒドロ−アルコール性溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性値は、アルコールを含まない溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性と比較した場合、全ての時点で耐性であった。
リン酸塩緩衝塩溶液pH6.8、EPおよび40%v/vアルコールを含む対応するアルコール性媒体中での比較放出特性
Figure 2010539196
推論:
40%v/vヒドロ−アルコール性溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性値は、アルコールを含まない溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性と比較した場合、全ての時点で耐性であった。
pH依存性を明らかにするための溶解研究
アルコール耐性配合物のpH依存性および様々なpHのアルコール性溶解媒体中でのこれらの耐性を示す。
(1)実施例7における配合物を、0.1NのHCl、USP(pH=1.2)中で2時間、および40%v/vのアルコールを含むその対応するアルコール性媒体中で分析した。
Figure 2010539196
推論:
・被覆ペレットはpH依存性であることが立証されている。
・40%v/vヒドロ−アルコール性溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性値は、アルコールを含まない溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性と比較した場合、全ての時点で耐性であった。
(2)実施例7の配合物を、0.01NのHCl、USP(pH=2.0)中2時間、および40%v/vのアルコールを含むその対応するアルコール性媒体中で分析した。
Figure 2010539196
推論:
・被覆ペレットはpH依存性であることが立証されている。
・40%v/vヒドロ−アルコール性溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性値は、アルコールを含まない溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性と比較した場合、全ての時点で耐性であった。
(3)実施例7の配合物を、pH4.5、USP溶解媒体中で2時間、および40%v/vのアルコールを含むその対応するアルコール性媒体中で分析した。
Figure 2010539196
推論:
・被覆ペレットはpH依存性であることが立証されている。
・40%v/vヒドロ−アルコール性溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性値は、アルコールを含まない溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性と比較した場合、全ての時点で耐性であった。
(4)実施例7の配合物を、pH6.8、USP溶解媒体中で12時間、および40%v/vのアルコールを含むその対応するアルコール性媒体中で分析した。
Figure 2010539196
推論:
・被覆ペレットはpH依存性であることが立証されている。
・40%v/vヒドロ−アルコール性溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性値は、アルコールを含まない溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性と比較した場合、全ての時点で耐性であった。
(5)実施例7の配合物を、pH7.4、USP溶解媒体中で12時間、および40%v/vのアルコールを含むその対応するアルコール性媒体中で分析した。
Figure 2010539196
推論:
・被覆ペレットはpH依存性であることが立証されている。
・40%v/vヒドロ−アルコール性溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性値は、アルコールを含まない溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性と比較した場合、全ての時点で耐性であった。
実施例8(本発明)
EUDRAGIT(登録商標)NE30D/EUDRAGIT(登録商標)FS30D、7:3/滑剤:タルク(150%w/wのポリマー)/138%w/wコーティング/コア
500gのコアについてのコーティング懸濁液配合の詳細
Figure 2010539196
手順:
メトプロロールスクシネートペレットを、EUDRAGIT(登録商標)NE30DとEUDRAGIT(登録商標)FS30Dとの混合物(7:3比)で、150%w/wのタルクをコーティング懸濁液中滑剤として使用して、コーティングした。コーティングを、流動床プロセッサーにおいて通常の方法パラメータを使用して、適用した。
溶解結果(実施例8):
リン酸塩緩衝塩溶液pH6.8、EPおよび30%v/vアルコールを含む対応するアルコール性媒体中での比較放出特性
Figure 2010539196
推論:
30%v/vヒドロ−アルコール性溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性値を、アルコールを含まない溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性と比較した場合、全ての時点で耐性であった。
リン酸塩緩衝塩溶液pH6.8、EPおよび40%v/vアルコールを含む対応するアルコール性媒体中での比較放出特性。
Figure 2010539196
推論:
40%v/vヒドロ−アルコール性溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性値は、アルコールを含まない溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性と比較した場合、全ての時点で耐性であった。
実施例9(本発明)
EUDRAGIT(登録商標)NE30D/EUDRAGIT(登録商標)FS30D、8:2/滑剤:タルク(200%w/wのポリマー)/165%w/wコーティング/コア
500gのコアについてのコーティング懸濁液配合の詳細
Figure 2010539196
手順:
メトプロロールスクシネートペレットを、EUDRAGIT(登録商標)NE30DとEUDRAGIT(登録商標)FS30Dとの混合物(8:2比)で、200%w/wのタルクを滑剤として使用してコーティングした。コーティングを、流動床プロセッサーにおいて通常の方法パラメータを使用して、適用した。
溶解結果(実施例9):
リン酸塩緩衝塩溶液pH6.8、EPおよび30%v/vアルコールを含む対応するアルコール性媒体中での比較放出特性。
Figure 2010539196
推論:
30%v/vヒドロ−アルコール性溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性値を、アルコールを含まない溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性と比較した場合、全ての時点で耐性であった。
リン酸塩緩衝塩溶液pH6.8、EPおよび40%v/vアルコールを含む対応するアルコール性媒体中での比較放出特性。
Figure 2010539196
推論:
40%v/vヒドロ−アルコール性溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性値は、アルコールを含まない溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性と比較した場合、全ての時点で耐性であった。
実施例10(本発明)
EUDRAGIT(登録商標)NE30D/EUDRAGIT(登録商標)L30D−55、9:1/滑剤:タルク(200%w/wのポリマー)/165%w/wコーティング/コア
500gのコアについてのコーティング懸濁液配合の詳細
Figure 2010539196
手順:
メトプロロールスクシネートペレットを、EUDRAGIT(登録商標)NE30DとEUDRAGIT(登録商標)L30D55との混合物(9:1比)で、200%w/wのタルクを滑剤として使用して、コーティングした。流動床プロセッサーにおいて通常の方法パラメータを使用して、コーティングを適用した。
溶解結果(実施例10):
リン酸塩緩衝塩溶液pH6.8、EPおよび40%v/vアルコールを含む対応するアルコール性媒体中での比較放出特性。
Figure 2010539196
推論:
40%v/vヒドロ−アルコール性溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性値は、アルコールを含まない溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性と比較した場合、全ての時点で耐性であった。
実施例11(本発明)
EUDRAGIT(登録商標)NE30D/EUDRAGIT(登録商標)L30D−55、9:1/滑剤:タルク(125%w/wのポリマー)/124%w/wコーティング/コア
500gのコアについてのコーティング懸濁液配合の詳細
Figure 2010539196
手順:
メトプロロールスクシネートペレットを、EUDRAGIT(登録商標)NE30DとEUDRAGIT(登録商標)L30D55との混合物(9:1比)で、125%w/wのタルクを滑剤として使用してコーティイングした。流動床プロセッサーにおいて通常の方法パラメータを使用して、コーティングを適用した。
溶解結果(実施例11):
リン酸塩緩衝塩溶液pH6.8、EPおよび40%v/vアルコールを含む対応するアルコール性媒体中での比較放出特性。
Figure 2010539196
推論:
40%v/vヒドロ−アルコール性溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性値は、アルコールを含まない溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性と比較した場合、全ての時点で耐性であった。
実施例12(本発明)
EUDRAGIT(登録商標)NE30D/EUDRAGIT(登録商標)FS30D、7:3/滑剤:二酸化チタン(200%w/wのポリマー)/165%w/wコーティング/コア
500gのコアについてのコーティング懸濁液配合の詳細
Figure 2010539196
手順:
メトプロロールスクシネートペレットを、EUDRAGIT(登録商標)NE30DとEUDRAGIT(登録商標)FS30Dとの混合物(7:3比)で、200%w/wの二酸化チタンをコーティング懸濁液中滑剤として使用して、コーティングした。流動床プロセッサーにおいて通常の方法パラメータを使用して、コーティングを適用した。
溶解結果(実施例12):
リン酸塩緩衝塩溶液pH6.8、EPおよび40%v/vアルコールを含む対応するアルコール性媒体中での比較放出特性。
Figure 2010539196
推論:
40%v/vヒドロ−アルコール性溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性値は、アルコールを含まない溶解媒体中で試験した被覆ペレットの放出特性と比較した場合、全ての時点で耐性であった。

Claims (16)

  1. pH依存性制御放出医薬組成物であって、
    オピオイドを除く少なくとも1つの医薬活性成分を含むコアを含み、
    前記コアは、医薬組成物の放出を制御する少なくとも1つのコーティング層によってコーティングされ、
    前記コーティング層は、
    i)ポリマー混合物の乾燥質量に対して40〜95質量%の少なくとも1つの水不溶性で本質的に中性のビニルポリマーもしくはコポリマー、および
    ii)ポリマー混合物の乾燥質量に対して5〜60質量%の少なくとも1つの、pH4.0未満の緩衝媒体中に不溶性であり、少なくともpH7.0〜pH8.0の範囲で可溶性であるアニオン性ポリマーもしくはコポリマー
    のポリマー混合物を含むpH依存性制御放出医薬組成物において、
    前記コーティング層が、ポリマー混合物の乾燥質量基準で計算して、110〜250質量%の無孔性不活性滑剤をさらに含み、前記コーティング層が、コアの質量基準で計算して、少なくとも60質量%の量で存在することを特徴とする、pH依存性制御放出医薬組成物。
  2. 無孔性不活性滑剤が、層状シリカ成分、顔料またはステアレート化合物であることを特徴とする、請求項1に記載の制御放出医薬組成物。
  3. 不活性滑剤がタルクであることを特徴とする、請求項2に記載の制御放出医薬組成物。
  4. 不活性滑剤が、ステアリン酸カルシウムまたはステアリン酸マグネシウムであることを特徴とする、請求項2に記載の制御放出医薬組成物。
  5. 水不溶性で本質的に中性のビニルポリマーもしくはコポリマーが、95〜100質量%のアクリル酸もしくはメタクリル酸のC1〜C4−アルキルエステルおよび5質量%未満のアクリル酸またはメタクリル酸のフリーラジカル重合単位から構成されるコポリマーであることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項に記載の制御放出医薬組成物。
  6. 水不溶性で、本質的に中性のポリマーが、ポリ酢酸ビニルタイプのポリマーもしくはコポリマーであることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項に記載の制御放出医薬組成物。
  7. 水溶性アニオン性ポリマーが、25〜95質量%のアクリル酸もしくはメタクリル酸のC1〜C4−アルキルエステルおよび5〜75質量%のアニオン基を有する(メタ)アクリレートモノマーのフリーラジカル重合単位から構成される(メタ)アクリレートコポリマーであることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項に記載の制御放出医薬組成物。
  8. USP(パドル、100rpm、pH6.8に緩衝)に準拠したin−vitro条件下、40%(v/v)のエタノールを添加した媒体および添加しない媒体中、次の特性:
    ・医薬活性成分が、40%(v/v)のエタノールを添加しないと20%未満の程度まで放出される場合、40%(v/v)のエタノール添加した場合の放出速度の差が、40%(v/v)のエタノールを含まない対応する放出値の±15%以下であること、
    ・医薬活性成分が、40%(v/v)のエタノールを添加しないと20〜80%の程度まで放出される場合、40%(v/v)のエタノールを添加した放出速度における差が、40%(v/v)のエタノールを含まない対応する放出値の±30%以下であること、
    を有することを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項に記載の制御放出医薬組成物。
  9. 医薬活性成分がメトプロロールまたはメトプロロールの薬学的に許容される塩であることを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項に記載の制御放出医薬組成物。
  10. 多粒子医薬品形態中に含まれるペレットの形態、例えば、圧縮錠、カプセル、サシェ、発泡錠または再構成可能な粉末の形態であることを特徴とする、請求項1から9までのいずれか1項に記載の制御放出医薬組成物。
  11. サブコートおよび/またはトップコートを備えていることを特徴とする、請求項1から10までのいずれか1項に記載の制御放出医薬組成物。
  12. 全平均直径が100〜3000μmの範囲である被覆ペレットまたはミニ錠剤の形態で存在することを特徴とする、請求項1に記載の制御放出医薬組成物。
  13. 被覆ペレットが、100〜700μmの範囲の全平均直径を有することを特徴とする、請求項1に記載の制御放出医薬組成物。
  14. 被覆ペレットまたはミニ錠剤が、1400〜3000μmの範囲の全平均直径を有することを特徴とする、請求項1に記載の制御放出医薬組成物。
  15. 直接圧縮、乾燥、湿潤もしくは焼結顆粒の圧縮と、それに続く丸み付け、湿式もしくは乾式造粒または直接ペレット化または粉末の活性成分を含まないビーズもしくは中性コア(ノンパレイユ)もしくは活性成分含有粒子上への結合(粉末層化)およびポリマーコーティングの噴霧方法での適用または流動床造粒によって既知の方法で請求項1から14までのいずれか1項に記載の制御放出医薬組成物を製造するための方法。
  16. エタノール含有飲料の同時もしくは連続摂取によって、経口摂取後に、含まれる医薬活性成分の放出が向上もしくは減少する危険性を低下させるための、請求項1から14までのいずれか1項に記載の制御放出医薬組成物の使用。
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