JP2010533155A - β−リン含有窒素酸化物から生じるアルコキシアミンを調製するための改善された方法 - Google Patents

β−リン含有窒素酸化物から生じるアルコキシアミンを調製するための改善された方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010533155A
JP2010533155A JP2010515575A JP2010515575A JP2010533155A JP 2010533155 A JP2010533155 A JP 2010533155A JP 2010515575 A JP2010515575 A JP 2010515575A JP 2010515575 A JP2010515575 A JP 2010515575A JP 2010533155 A JP2010533155 A JP 2010533155A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
formula
nitrogen oxide
mol
iii
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010515575A
Other languages
English (en)
Inventor
クチユリエ,ジヤン−リユツク
Original Assignee
アルケマ フランス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アルケマ フランス filed Critical アルケマ フランス
Publication of JP2010533155A publication Critical patent/JP2010533155A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/28Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
    • C07F9/38Phosphonic acids [RP(=O)(OH)2]; Thiophosphonic acids ; [RP(=X1)(X2H)2(X1, X2 are each independently O, S or Se)]
    • C07F9/40Esters thereof
    • C07F9/4003Esters thereof the acid moiety containing a substituent or a structure which is considered as characteristic
    • C07F9/4006Esters of acyclic acids which can have further substituents on alkyl

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

本発明は、有機金属系の存在下においてハロゲン誘導体との反応によって、式(I)に対応するβ−リン含有窒素酸化物から生じるアルコキシアミンを調製する改善された方法に関する。この方法は、水混和性有機溶媒中で反応を行うこと、および強酸水溶液を加えて有機媒体から直接アルコキシアミンを沈殿させることを含む。これらのアルコキシアミンは、特にラジカル重合開始剤として用いることができる。

Description

本発明の主題は、β−リン含有窒素酸化物から生じるアルコキシアミンの調製のための改善された方法であり、有機金属系の存在下でハロゲン化誘導体と、水混和性有機溶剤中で反応させることによる。これらのアルコキシアミンは、特にラジカル重合の開始剤として用いることができる。
本発明におけるアルコキシアミンは、式(I)に対応する。
Figure 2010533155
[式中、Rは、1から3個のいくつかの炭素原子を有する直鎖または分枝アルキル基を表し、Rは、水素原子、Li、NaまたはKなどのアルカリ金属、またはNH 、BuもしくはBuNHを表す。]
国際公開第04/014926号の文献中に記載の、式(I)に対応するアルコキシアミンは、ラジカル経路によって重合することのできる炭素−炭素二重結合を示す任意のモノマーの重合および共重合に使用する開始剤である。
様々な合成経路は、アルコキシアミンを調製するための文献により知られている。最も一般的な方法は、特に、国際公開第00/61544号の文献中に記載の「ATRA」(原子移動ラジカル付加)反応を使用する方法に従って、炭素を含む基の窒素酸化物ラジカルとの結合を使用する。この方法は、有機金属系の存在下で、好ましくは、銅に基づいた有機金属系の存在下で、窒素酸化物をハロゲン化誘導体と反応させることにある。この反応は、水不溶性有機溶媒、好ましくは、ベンゼン、トルエンまたはキシレンなどの芳香族炭化水素、ジクロロメタンなどの塩化アルキル、またはエーテル中で実施される。精製は、有機相を、例えばアンモニウム塩などの塩を含むことができる水で洗浄し、それに続いて減圧下で有機溶媒を蒸発させることにより実施される。
この方法は、生産量に関して費用がかかり不利益であるその後の処理を必要とする、金属、特に銅を含む大量の排水を生成することの不都合を示す。通常、国際公開第04/014926号の実施例1に記載の条件で実施した2−メチル−2−[N−(t−ブチル)−N−(1−ジエトキシホスホリル−2,2−ジメチルプロピル)アミノキシ]プロピオン酸の調製は、得られたアルコキシアミン1kg当たり排水60リットルを生成する。
国際公開第04/014926号 国際公開第00/61544号
解決しようとする問題は、方法の性能および生産量を維持しつつ、またはさらに一層それらを改善する一方で、排水に関係する環境リスクを特に排水の量を減らすことによって制限することの問題である。
水混和性有機溶媒中でATRA反応を実施することによって式(I)に対応するアルコキシアミンを調製できることが、驚くべきことに今回見出された。有機金属系のリガンドの選択のためおよびアルコキシアミンの特異的な構造のため、酸性水溶液を加えて沈殿させることによって、アルコキシアミンを直接非常に容易に単離することができる。これは、生産量を増やしつつ、時間のかかる水による洗浄の段階を避けることができ、したがって、排水の量を減らすことができる。
したがって、本発明の主題は、式(I)アルコキシアミン
Figure 2010533155
[式中、Rは、1から3個のいくつかの炭素原子を有する直鎖または分枝アルキル基を表し、Rは、水素原子、Li、NaまたはKなどのアルカリ金属、またはNH 、BuもしくはBuNHを表す。]を、
式(II)の窒素酸化物を
Figure 2010533155
式(III)のハロカーボン化合物
Figure 2010533155
[式中、Xは、塩素、臭素もしくはヨウ素原子を表し、好ましくは、臭素原子を表し、RおよびRは、式(I)におけるRおよびRと同様の意味を有する。]と
有機金属系MA(L)nおよび/またはM(L)n(IV)
[式中、Mは、Cu、Agおよび/またはAuなどの金属、好ましくはCuであり、Aは、ハロゲン原子、カルボキシル基またはトリフラート基を表し、好ましくは塩素原子または臭素原子を表し、Lは、金属Mのリガンドを表す。]の存在下で反応させることにより調製する方法であって、
水混和性有機溶媒中で実施し、以下の
a)金属塩MAおよび/または金属M、リガンドL、式(III)のハロカーボン化合物および窒素酸化物(II)を1から1.5の化合物(III)/窒素酸化物(II)モル比による前記溶媒中で撹拌しながら混合する段階と、
b)窒素酸化物(II)が完全に消失するまで、反応媒体を−10℃から60℃の温度で撹拌し続ける段階と、
c)5から40%の濃度の強酸水溶液を加える段階と、
d)段階c)で沈殿したアルコキシアミン(I)をろ過して回収する段階と
を含むことを特徴とする方法である。
本発明の他の特性および利点は、以下の説明を読むことによって明らかになるであろう。
本発明による方法は、式(I)のアルコキシアミンを穏やかな温度条件での高速動力学および高収率でおよび化学量論に近いハロカーボン化合物(III)/窒素酸化物(II)モル比で得ることができ、さらに、前記アルコキシアミンは、酸性水溶液を加えて反応媒体から直接沈殿させることができる。
本発明によれば、水混和性有機溶媒として、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノールもしくは2−プロパノールなどのアルコールまたはエチレングリコールやジエチレングリコールなどのグリコールなどのプロトン性溶媒または例えばテトラヒドロフラン(THF)、1,4−ジオキサンなどのエーテル、または例えばジエチレングリコールジエチルエーテルなどのグリコールエーテル、アセトンまたはアセトニトリルなどの極性の非プロトン性溶媒を使用することができる。
好ましくは、使用される溶媒は、アルコール、特にメタノールである。
一般に、「水混和性有機溶媒」は、水との任意の割合で、均質な、単一層の透明な混合物を生成する溶媒を意味するものと理解される。
本発明によれば、金属Mの活性実体の酸化の程度は、1(M)に等しい。この活性実体は、それ自体として、好ましくは金属塩MAの形態で、より特定するとCuBrなどの金属ハロゲン化物の形態で反応媒体に加えることができる。
他の代替形態によれば、この活性実体はまた、反応媒体中に、金属Mが酸化状態1にあるおよび/または同様の金属Mが酸化状態0(M゜)にある金属塩MAを導入することができ、銅が好ましい金属である。
本発明による個々の変形法において、金属M、特に銅は、反応媒体に酸化状態0で単独で導入され、これは、驚くほど必要なリガンドの量を減少させることができる。
リガンドLは、1から5のL/Mモル比、好ましくは1から2のL/Mモル比に従って用いられる。
金属Mのリガンドは、
−トリス[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミン:
Figure 2010533155
−N,N,N’,N’,N’’−ペンタメチルジエチレントリアミン(PMDETA):
Figure 2010533155
−N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン:
(CH−N−CHCH−N−(CH
−1,1,4,7,10,10−ヘキサメチルトリエチレンテトラミン(HMTETA):
Figure 2010533155
などのポリアミン、
−1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン、
−1,5,9−トリメチル−1,5,9−トリアザシクロドデカン、
−1,4,8,11−テトラメチル−1,4,8,11−テトラアザシクロテトラデカンなどの環状ポリアミンから選択される。
好ましくは、PMDETAを用いる。
本発明による方法は、一般に、金属塩MAおよび/または金属MをリガンドLと水混和性有機溶媒中で周囲温度で混合することにあり、次いで、窒素酸化物(II)を周囲温度で加える。ハロカーボン(III)化合物を1から1.5の化合物(III)/窒素酸化物(II)モル比で、好ましくは1から1.1の化合物(III)/窒素酸化物(II)モル比で、−10℃から60℃の間の反応温度、好ましくは5℃から25℃の間の反応温度で導入する。
この操作は、窒素やアルゴンなどの不活性ガスの雰囲気中でおよび好ましくは大気圧で実施することが好ましい。
反応時間は、一般に非常に短い。反応の終了は、例えばクロマトグラフ法(GC、HPLC、TLC)などにより反応物、特に窒素酸化物の消失によってモニターすることができる。
反応の継続期間は窒素酸化物の完全な消失によって決定する。
反応の終了時、塩酸などの強酸水溶液を加えて有機媒体からアルコキシアミン(I)を沈殿させる。酸性溶液の濃度は、一般に5から40%であり、好ましくは15から20%である。反応媒体の最終pHは、0.5から3でよく、好ましくは1から2でよい。
アルコキシアミン(I)をろ過して回収する。それを場合によって、反応に用いたのと同様の溶媒でよい有機溶媒中で溶かし、続いて水で沈殿させて再結晶化することができる。
水混和性有機溶媒は蒸留して再利用することができる。このような観点から、メタノールなど、水との均一共沸混合物を形成しない溶媒が好ましい。
本発明による方法は、BlocBuilder(C)という名称でArkema社で販売される、Rがメチル基であり、Rが水素原子である式(I)のアルコキシアミンの製造に特に適しており、その結果、排水の体積が、通常、アルコキシアミン1キログラム当たり8から10リットルに減少する。さらに、生産量が増加し、その利益が反応/精製時間に関しておよび反応器中で用いることができる体積に関しての両方に現れている。
(実施例)
以下の実施例は、本発明を例示する。
不活性ガス(アルゴンまたは窒素)雰囲気下でイカリ型の機械式撹拌機、還流冷却器、滴下漏斗およびガス注入口を装備したショット(Schott)型のジャケット付きガラス反応器中で試験を実施する。
反応物として用いたSG1と呼ばれる式(II)の窒素酸化物は、欧州特許出願第1349862号に記載の方法に従って、ジエチル2,2−ジメチル−1−(1,1−ジメチルアミノ)プロピルホスホナートの過酢酸との酸化によって調製した。
使用した金属リガンドは、N,N,N’,N’,N’’−ペンタメチルジエチレントリアミンであり、以下PMDETAで表す。
使用した溶媒、すなわちメタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトンまたはアセトニトリルを前もって脱気する。
得られた化合物は、構造の確認のためH NMR、13C NMRおよび31P NMRで分析する。
(メタノール溶媒)
脱気メタノール200mlおよびPMDETA91.9g(0.530モル、1.8当量)を窒素でパージした1リットルの反応器に充填する。20−25℃で温度を保ちながら、CuBr33.8g(0.236モル、0.8当量)および銅粉末5.6g(0.088モル、0.3当量)の混合物を穏やかな窒素気流下で導入し、その後、SG1 86.4g(0.294モル、1当量)を導入する。混合物を5℃に冷却し、次いでメタノール100ml中に溶かした2−ブロモ−2−メチルプロピオン酸51.7g(0.309モル、1.05当量)を15分にわたって注入する。溶液の注入が終了したら5℃で30分間反応を起こさせる。
10−12℃で温度を保ちながら、18%塩酸水溶液335mlを加える。反応媒体の最終pHは1.8である。BlocBuilder(登録商標)の粗アルコキシアミンを回収するため、ろ過を行う。銅を含む排水の体積は800mlである。
アルコキシアミンをメタノール330ml中に溶かし、次いで、水300mlを加えて再沈殿させて再結晶化する。生成物を減圧下で40℃において乾燥する。白色粉末94g(収率84%)を得、この粉末の純度をNMR分析によって文献データと比較して確認する。
(メタノール溶媒)
脱気メタノール50mlおよびPMDETA22.2g(0.128モル、1.8当量)を窒素でパージした250mlの反応器に充填する。20−25℃で温度を保ちながら、CuBr8.2g(0.057モル、0.8当量)および銅粉末1.36g(0.021モル、0.3当量)の混合物を窒素気流下で導入し、その後、SG1 21.1g(0.072モル、1当量)を導入する。メタノール25ml中に溶かした2−ブロモ−2−メチルプロピオン酸12.5g(0.075モル、1.05当量)を周囲温度で滴下し、次いで、周囲温度で4時間反応を起こさせる。
10℃まで冷却を行い、18%硫酸水溶液110mlを加える。反応媒体の最終pHは1である。ろ過を行い、次いで、ケークを水で洗浄する。生成物を減圧下で40℃において乾燥する。白色粉末23.3g(収率85%)を得る。NMRによる分析上の特性は、実施例1で得られたアルコキシアミンのものと同一である。
(メタノール溶媒)
脱気メタノール50mlおよびPMDETA13.7g(0.079モル、1.1当量)を窒素でパージした250mlの反応器に充填する。20−25℃で温度を保ちながら、銅粉末5g(0.079モル、1.1当量)を窒素気流下で導入し、その後、SG1 21.1g(0.072モル、1当量)を導入する。メタノール25ml中に溶かした2−ブロモ−2−メチルプロピオン酸12.5g(0.075モル、1.05当量)を周囲温度で滴下し、次いで、周囲温度で4時間反応を起こさせる。
10℃まで冷却を行い、18%塩酸水溶液55mlを加える。反応媒体の最終pHは1.5である。ろ過を行い、次いで、アルコキシアミンをメタノール80ml中に溶かし、水120mlを加えて再沈殿させて再結晶化する。生成物を減圧下で40℃において乾燥する。白色粉末23.6g(収率86%)を得、NMRによるその分析上の特性は、実施例1で得られたアルコキシアミンのものと同一である。
(エタノール溶媒)
脱気エタノール200mlおよびPMDETA104g(0.600モル、2.2当量)を窒素でパージした1リットルの反応器に充填する。CuBr34.1g(0.238モル、0.9当量)および銅粉末3.8g(0.060モル、0.2当量)を20−25℃で温度を保ちながら、窒素気流下で導入し、その後、SG1 79.2g(0.269モル、1当量)を導入する。混合物を5℃に冷却し、エタノール100ml中に溶かした2−ブロモ−2−メチルプロピオン酸50g(0.299モル、1.1当量)を滴下し、次いで、5℃で4時間反応を起こさせる。
5−10℃で温度を保ちながら18%塩酸水溶液340mlを加える。ろ過を行い、次いで、ケークを水250mlで3回洗浄する。生成物を減圧下で40℃において乾燥する。実施例1のアルコキシアミンに対応する白色粉末87gを収率85%で得る。
(イソプロパノール溶媒)
脱気イソプロパノール200mlおよびPMDETA109g(0.629モル、2.2当量)を窒素でパージした2lの反応器に充填する。CuBr32.8g(0.229モル、0.8当量)および銅粉末5.4g(0.085モル、0.3当量)を20−25℃で温度を保ちながら、窒素気流下で導入し、その後、SG1 84.0g(0.285モル、1当量)を導入する。混合物を5℃に冷却し、イソプロパノール100ml中に溶かした2−ブロモ−2−メチルプロピオン酸50g(0.299モル、1.05当量)を滴下し、次いで、5℃で4時間反応を起こさせる。
10−12℃で温度を保ちながら10%塩酸水溶液710mlを加え、その後、水200mlを加える。ろ過を行い、次いで、ケークを水で洗浄する。生成物を減圧下で40℃において乾燥する。実施例1のアルコキシアミンに対応する白色粉末90gを収率82%で得る。
(アセトン溶媒)
脱気アセトン50mlおよびPMDETA22.2g(0.128モル、1.8当量)を窒素でパージした250mlの反応器に充填する。CuBr8.2g(0.057モル、0.8当量)および銅粉末1.4g(0.022モル、0.3当量)を20−25℃で温度を保ちながら、窒素気流下で導入し、その後、SG1 21.0g(0.071モル、1当量)を導入する。混合物を5℃に冷却し、アセトン25ml中に溶かした2−ブロモ−2−メチルプロピオン酸12.5g(0.075モル、1.05当量)を滴下し、次いで、5℃で4時間反応を起こさせる。
18%塩酸水溶液80mlを10−12℃で温度を保ちながら加え、その後、水40mlを加える。ろ過を行い、次いで、ケークを水で洗浄する。生成物を減圧下で40℃において乾燥する。実施例1のアルコキシアミンに対応する白色粉末21.9gを収率81%で得る。
(アセトニトリル溶媒)
脱気アセトニトリル50mlおよびPMDETA22.2g(0.128モル、1.8当量)を窒素でパージした250mlの反応器に充填する。CuBr8.2g(0.057モル、0.8当量)および銅粉末1.4g(0.022モル、0.3当量)を20−25℃で温度を保ちながら、窒素気流下で導入し、その後、SG1 21.0g(0.071モル、1当量)を導入する。混合物を5℃に冷却し、アセトニトリル25ml中に溶かした2−ブロモ−2−メチルプロピオン酸12.5g(0.075モル、1.05当量)を滴下し、次いで、5℃で4時間反応を起こさせる。
18%塩酸水溶液80mlを10−12℃で温度を保ちながら加え、その後、水50mlを加える。ろ過を行い、次いで、アルコキシアミンをメタノール100ml中に溶かし、水100mlを加えて再沈殿させて再結晶化する。生成物を減圧下で40℃において乾燥する。実施例1のアルコキシアミンに対応する白色粉末21gを収率77%で得る。

Claims (6)

  1. 式(I)のアルコキシアミン
    Figure 2010533155
    [式中、Rは、1から3個のいくつかの炭素原子を有する直鎖または分枝アルキル基を表し、Rは、水素原子、Li、NaまたはKなどのアルカリ金属、またはNH 、BuもしくはBuNHを表す。]を、
    式(II)の窒素酸化物を
    Figure 2010533155
    式(III)のハロカーボン化合物
    Figure 2010533155
    [式中、Xは、塩素、臭素もしくはヨウ素原子を表し、好ましくは、臭素原子を表し、RおよびRは、式(I)におけるRおよびRと同様の意味を有する。]と
    有機金属系MA(L)および/またはM(L)(IV)
    [式中、Mは、Cu、Agおよび/またはAuなどの金属、好ましくはCuであり、Aは、ハロゲン原子、カルボキシル基またはトリフラート基を表し、好ましくは塩素原子または臭素原子を表し、Lは、金属Mのリガンドを表す。]の存在下で反応させることにより調製する方法であって、
    水混和性有機溶媒中で実施し、以下の
    a)金属塩MAおよび/または金属M、リガンドL、式(III)のハロカーボン化合物および窒素酸化物(II)を1から1.5の化合物(III)/窒素酸化物(II)モル比による前記溶媒中で撹拌しながら混合する段階と、
    b)窒素酸化物(II)が完全に消失するまで、反応媒体を−10℃から60℃の温度で撹拌し続ける段階と、
    c)5から40%の濃度の強酸水溶液を加える段階と、
    d)段階c)で沈殿したアルコキシアミン(I)をろ過して回収する段階と
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 水混和性有機溶媒が、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノールもしくは2−プロパノールなどのアルコール、またはエチレングリコールやジエチレングリコールなどのグリコールなどのプロトン性溶媒、または例えば、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−ジオキサンなどのエーテル、または例えば、ジエチレングリコールジエチルエーテルなどのグリコールエーテル、アセトンまたはアセトニトリルなどの極性の非プロトン性溶媒であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 化合物(III)/窒素酸化物(II)モル比が1から1.1の範囲であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の方法。
  4. 温度が5から25℃の範囲であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 金属M、特に銅が、酸化状態0で単独で反応媒体に導入されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. アルコキシアミンが、2−メチル−2−[N−(t−ブチル)−N−(1−ジエトキシホスホリル−2,2−ジメチルプロピル)アミノキシ]プロピオン酸であることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
JP2010515575A 2007-07-09 2008-07-08 β−リン含有窒素酸化物から生じるアルコキシアミンを調製するための改善された方法 Pending JP2010533155A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR0756339A FR2918668B1 (fr) 2007-07-09 2007-07-09 Procede ameliore de preparation d'alcoxyamines issues de nitroxydes beta-phosphores.
PCT/FR2008/051277 WO2009010693A2 (fr) 2007-07-09 2008-07-08 Procede ameliore de preparation d'alcoxyamines issues de nitroxydes beta-phosphores

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010533155A true JP2010533155A (ja) 2010-10-21

Family

ID=38996644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010515575A Pending JP2010533155A (ja) 2007-07-09 2008-07-08 β−リン含有窒素酸化物から生じるアルコキシアミンを調製するための改善された方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8394904B2 (ja)
EP (1) EP2167514B1 (ja)
JP (1) JP2010533155A (ja)
FR (1) FR2918668B1 (ja)
WO (1) WO2009010693A2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2995631A1 (en) 2014-09-12 2016-03-16 Borealis AG Process for producing graft copolymers on polyolefin backbone

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002541239A (ja) * 1999-04-08 2002-12-03 アトフィナ ニトロキシドからアルコキシアミンを製造する方法
JP2004307502A (ja) * 2003-04-01 2004-11-04 Atofina β―燐酸化ニトロオキシドから誘導されるアルコキシアミンと、そのモノまたはポリアルコキシアミンの製造での使用
JP2005126442A (ja) * 2003-10-24 2005-05-19 Arkema 多官能性リビング(コ)ポリマーのラジカル重合の開始剤として使用可能なポリアルコキシアミンの製造方法
JP2005534712A (ja) * 2002-08-07 2005-11-17 アルケマ ラジカル重合のβ−リン化されたニトロオキシドから生じているアルコキシアミンとそれらの使用
WO2005113556A1 (en) * 2004-05-13 2005-12-01 Icos Corporation Quinazolinones as inhibitors of human phosphatidylinositol 3-kinase delta

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2879207B1 (fr) 2004-12-10 2007-07-06 Commissariat Energie Atomique Procede et dispositif de fabrication de billes ou de ballons en mousse polymere
US20080016463A1 (en) * 2006-07-14 2008-01-17 Madentec (Usa) Inc. Systems and methods for using a switch to control a computer

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002541239A (ja) * 1999-04-08 2002-12-03 アトフィナ ニトロキシドからアルコキシアミンを製造する方法
JP2005534712A (ja) * 2002-08-07 2005-11-17 アルケマ ラジカル重合のβ−リン化されたニトロオキシドから生じているアルコキシアミンとそれらの使用
JP4203820B2 (ja) * 2002-08-07 2009-01-07 アルケマ フランス ラジカル重合のβ−リン化されたニトロオキシドから生じているアルコキシアミンとそれらの使用
JP2004307502A (ja) * 2003-04-01 2004-11-04 Atofina β―燐酸化ニトロオキシドから誘導されるアルコキシアミンと、そのモノまたはポリアルコキシアミンの製造での使用
JP2005126442A (ja) * 2003-10-24 2005-05-19 Arkema 多官能性リビング(コ)ポリマーのラジカル重合の開始剤として使用可能なポリアルコキシアミンの製造方法
WO2005113556A1 (en) * 2004-05-13 2005-12-01 Icos Corporation Quinazolinones as inhibitors of human phosphatidylinositol 3-kinase delta

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009010693A2 (fr) 2009-01-22
US20110046407A1 (en) 2011-02-24
US8394904B2 (en) 2013-03-12
FR2918668A1 (fr) 2009-01-16
EP2167514B1 (fr) 2012-06-27
EP2167514A2 (fr) 2010-03-31
FR2918668B1 (fr) 2009-08-21
WO2009010693A3 (fr) 2009-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10233263B1 (en) Method for preparation of sugammadex sodium
JP2002541239A (ja) ニトロキシドからアルコキシアミンを製造する方法
JP2010533155A (ja) β−リン含有窒素酸化物から生じるアルコキシアミンを調製するための改善された方法
JP6816274B2 (ja) (s)−n1−(2−アミノエチル)−3−(4−アルコキシフェニル)プロパン−1,2−ジアミン三塩酸塩の製造方法
US7126021B2 (en) Method for preparing β-phosphorus nitroxide radicals
JP2018090551A (ja) L−カルノシン誘導体またはその塩、及びl−カルノシンまたはその塩の製造方法
JP5629473B2 (ja) アミノ基を有する可溶性一置換フタロシアニンの製造方法
US8026384B2 (en) Process for the synthesis of alkyl phosphinic acids by initiation of an amine and an amineoxide
JP2018158950A (ja) 2−クロロアセト酢酸アミドの製造方法
KR100234626B1 (ko) 2-(2,6-디클로로페닐)아미노)페닐아세톡시아세트산의제조방법
US7247744B2 (en) Process for the preparation of probucol derivatives
JPH07252205A (ja) オキシアミン類の製造方法
JP3817351B2 (ja) アルコール類の製法
JP2562987B2 (ja) 感光性化合物の製法
JP2002053546A (ja) チオベンズアミド類の製造方法
JPH06122671A (ja) チオエーテル誘導体の製造方法
US6232492B1 (en) Process for the preparation of N-aryl-N-hydroxamides
JP4088703B2 (ja) N−アシル(メタ)アクリルアミド誘導体の製造方法、その中間体の製造方法及びその中間体
JP5717572B2 (ja) アミノアルキルチオ硫酸化合物の製造方法
CN111848423A (zh) 3-氧代环丁基氨基甲酸叔丁酯的制备方法
JP2019069908A (ja) ジピリジルエチレンの製造方法
JPH0714904B2 (ja) グリシンの改良合成方法
KR20180003409A (ko) 5-(c1~c4 알킬) 테트라졸의 합성방법
JPWO2002085880A1 (ja) ニトリル化合物の製造方法
JPH1087590A (ja) カルボン酸アミド化合物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110630

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20130306

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130423

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20130717

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20130724

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131217