JP2010530016A - 抗菌性ポリオレフィン及びポリエステル組成物 - Google Patents

抗菌性ポリオレフィン及びポリエステル組成物 Download PDF

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Abstract

開示されているのは、非常に持続性の抗菌活性を有する、ポリオレフィン又はポリエステルの繊維、フィルム及び成形部材である。これらのポリオレフィンとポリエステルには、1又は1より多くの銀の抗菌物質と1若しくは1より多い湿潤性添加剤とが組み込まれている。銀の抗菌物質とは例えば、ゼオライトに担持された銀、ガラスに担持された銀、元素の銀、マイクロスケール若しくはナノスケールの元素の銀、シリコーンオイルに分散された元素の銀、塩化銀、硝酸銀、硫酸銀、リン酸銀、ジルコン酸銀、又は銀アパタイトである。湿潤性添加剤とは例えば、エトキシル化アルコールCH3CH2(CH2CH2aCH2CH2(OCH2CH2bOH[式中、aは6〜25、かつbは1〜100である]、又は式RSO3M[式中、MはNa、K、若しくはLiであり、かつRは6〜32の炭素原子からなる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキルであるか、又は6〜32の炭素原子からなる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルケニルである]のアルキル金属スルホン酸塩である。この組成物は、繰り返しさらされても抗菌活性を保つ。

Description

本発明の対象は、抗菌性ポリオレフィン及びポリエステル組成物、例えばポリオレフィン及びポリエステルのフィルム、繊維、又は成形部材である。これらのポリオレフィンとポリエステルは、銀の抗菌性添加剤と、特定の湿潤性添加剤(wettability additive)との組み合わせをその中に組み込むことにより、優れた耐久性の抗菌活性が得られる。
背景技術
ゼオライトに担持された銀は、US特許No.4,775,585;4,911,898;4,911,899及び6,071,542に開示されている。
ゼオライトに担持された銀はまた、US特許No.6,585,989にも教示されている。
ガラスに担持された銀は例えば、US出願No.2005/0233888に開示されている。
US特許No.6,984,392は、ナノスケールの抗菌性銀を教示している。
WO2006/051048は、抗菌性ポリマー組成物を教示している。
US特許No.6,784,235、及びUS公開公報No.2002/0169429は、特定のアルコキレート化されたアルコールを、ポリオレフィンのための湿潤性添加剤として教示している。
US公開公報No.2006/0020066は、アルキル金属スルホン酸塩を含む湿潤性ポリエステル組成物を対象としている。
銀の抗菌物質と、特定の湿潤性添加剤とを含むポリオレフィン及びポリエステル組成物は、優れた耐久性の抗菌活性をもたらすことが判明した。
要約
開示されるのは、
ポリオレフィン又はポリエステル基材、及び
その中に組み込まれた、
銀の抗菌物質、並びにエトキシル化アルコールとアルキル金属スルホン酸塩とから成る群から選択される湿潤性添加剤
を含む、持続性の抗菌活性を有するポリオレフィン又はポリエステル組成物である。
開示されるのはまた、ポリオレフィン又はポリエステル組成物に対して持続性の抗菌活性をもたらすための方法であり、この方法は、
ポリオレフィン又はポリエステル基材に
銀の抗菌物質、並びにエトキシル化アルコールと、アルキル金属スルホン酸塩とから成る群から選択される湿潤性添加剤を組み込むことを含む。
発明の詳細な説明
銀の抗菌物質は、銀の公知のあらゆる抗菌性形態であってよい。これは例えば、ゼオライトに担持された銀、ガラスに担持された銀、元素の銀、マイクロスケール若しくはナノスケールの元素の銀、シリコーンオイルに分散された元素の銀(ポリメチルジシロキサン)、塩化銀、硝酸銀、硫酸銀、リン酸銀、ジルコン酸銀、又は銀アパタイトであってよい。
ゼオライトに担持された銀は例えば、US特許No.4,775,585;4,911,898;4,911,899;6,071,542、又は6,585,989に開示されており、これに関連する開示は、ここで参照をもってその全体が開示されたものとする。
ゼオライトは一般的に、三次元に成長した骨格構造を有するアルミノケイ酸塩であり、そして一般的にはxM2/n・OAl23・ySiO2・H2Oで表され、AlO23が基礎として書かれ、式中、Mはイオン交換可能な金属イオン(通常一価又は二価の金属イオン)であり;nは金属の価数に相当し;xは金属酸化物の係数であり;yはシリカの係数であり;かつzは結晶水の数である。本発明のゼオライトは、少なくとも150m2/gの比表面積を有する。このゼオライトは抗菌性銀を担持する、すなわち銀がゼオライトのイオン交換可能な箇所に保持される。
ゼオライトに担持された銀は、US特許No.6,071,542に記載の、ゼオライトに担持され表面変性された銀であってよい。
ガラスに担持された銀はまた、亜鉛を含んでいてもよい、すなわち銀−ガラスであるか、又は銀−亜鉛−ガラスであってよい。ガラスに担持された銀は例えば、US特許No.5,049,139、及び6,143,318、及びUS公開特許No.2005/0233888に教示されており、これらはここで参照をもってその全体が開示されたものとする。
元素の銀は例えば、マイクロスケール又はナノスケールであってよい。ナノスケールの抗菌性銀は、US特許No.6,822,034に開示されており、これに関連する開示は、ここで参照をもってその全体が開示されたものとする。ナノスケールの銀はまた、US特許No.6,984,392に教示されており、これらの開示も、ここで参照をもってその全体が開示されたものとする。
使用する銀の量は例えば、ポリオレフィン又はポリエステルの質量に対して約0.001〜約15質量%の銀である。例えば、使用する銀の量は、ポリオレフィン又はポリエステルの質量に対して約0.005〜約5.0質量%の銀であるか、又は約0.005〜約1.0質量%の銀である。例えば、使用する銀の量は、ポリオレフィン又はポリエステルの質量に対して約0.01、約0.05、又は約0.1質量%の銀である。
例えば、使用する元素の銀の量は、ポリマーの質量に対して約0.01〜約5.0質量%である。例えば、使用する元素の銀の量は、ポリマーの質量に対して約0.01〜約2.0質量%、又は約0.01〜約1.0質量%である。
例えば、使用する担持された銀の量は例示的に、ポリマーの質量に対して約0.001〜約0.2質量%である。例えば、使用する担持された銀の量は、ポリマーの質量に対して約0.001〜約0.2質量%、又は約0.005〜約0.2質量%である。これらの質量基準は、銀に基づく。
使用する銀は、前述の抗菌性銀の形態の幾つかの混合物であってよい。
さらなる抗菌物質も本組成物中で使用することができ、例えば3,5−ジメチル−テトラヒドロ−1,3,5−2H−チオジアジン−2−チオン、ビス−トリブチルスズ酸化物、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、N−ブチル−ベンゾイソチアゾリン、10.10’−オキシビスフェノキシアルシン、亜鉛−2−ピリジンチオール−1−オキシド、2−メチルチオ−4−シクロプロピルアミノ−6−(α−,β−ジメチルプロピルアミノ)−s−トリアジン、2−メチルチオ−4−シクロプロピルアミノ−6−t−ブチルアミノ−s−トリアジン、2−メチルチオ−4−エチルアミノ−6−(α,β−ジメチルプロピルアミノ)−s−トリアジン、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、IPBC、カルベンダジム、又はチアベンダゾールである。
本発明のさらなる対象は、銀の抗菌物質を他の公知の抗菌物質で置き換えることができることであり、該抗菌物質の例は、2−フェニルフェノール、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、4,4’−ジクロロ−2−ヒドロキシジフェニルエーテル、2,2’−メチレンビス−(4−クロロフェノール)、4−(2−t−ブチル−5−メチルフェノキシ)−フェノール、3−(4−クロロフェニル)−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)尿素、又は2,4,6−トリクロロフェノールである。
アルキル金属スルホン酸塩は、式RSO3
[式中、MはNa、K、若しくはLiであり、かつRは6〜32の炭素原子からなる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキルであるか、又は6〜32の炭素原子からなる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルケニルである]
から成る。
例えば、MはNa、K、若しくはLiであり、かつRは12〜15の炭素原子からなる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキルであるか、又は12〜18の炭素原子からなる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルケニルである。
アルキルとは、分枝状又は非分枝状のラジカルであり、例えば1−メチルペンチル、1,3−ジメチルブチル、n−ヘキシル、1−メチルヘキシル、n−ヘプチル、イソヘプチル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、1−メチルヘプチル、3−メチルヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、1,1,3−トリメチルヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルペンチル、ノニル、デシル、ウンデシル、1−メチルウンデシル、ドデシル、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルヘキシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、イコシル、又はドコシルである。
アルケニルとはアルキルの不飽和型であり、例えばヘキセニル、ヘプテニルなどである。
エトキシル化アルコールとは、式
CH3CH2(CH2CH2aCH2CH2(OCH2CH2bOH
[式中、aは6〜25、かつbは1〜100である]
から成る。
式CH3CH2(CH2CH2aCH2CH2(OCH2CH2bOHの化合物では、項「a」は例えば、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、又は25である。項「b」は例えば、1〜100までのあらゆる整数であり、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10などである。項「b」は例えば、1〜10である。
この湿潤性添加剤は、ポリオレフィン又はポリエステルの質量に対して約0.001質量%〜約15質量%存在する。例えば湿潤性添加剤は、ポリオレフィン又はポリエステルの質量に対して約0.1〜約10質量%、約1〜約8質量%、又は約1〜約7質量%で存在する。
ポリオレフィン又はポリエステルは、あらゆる形で、例えば繊維、フィラメント、フィルム、又は成形部材で存在していてよい。
好ましい組成物は、織布又は不織布である。これらは例えば、ポリオレフィン若しくはポリエステルの織布又は不織布である。
本方法は例えば、編まれた、織布の繊維又はフィラメント、或いは編物、織布若しくは不織布に結合された、繊維又はフィラメントを製造する。
本願の溶融押出法は、繊維又はフィラメントを成形する。この繊維又はフィラメントは、糸又はステープル繊維のための連続的なフィラメントスピニングのような公知の技術に従って、及びスパンボンド製造やメルトブロー製造のような不織布法に従って、小孔を通じた溶融ポリマーの押出により成形される。こうして成形された繊維又はフィラメントは一般的に、この後引っ張られるか又は引き延ばされて、分子配向が誘導され、かつ結晶性に影響を与え、直径の減少と物理的な特性の改善につながる。スパンボンドやメルトブローのような不織布法では、繊維又はフィラメントを直接有孔表面(foraminous surface)、例えば動いている平らなコンベア上に堆積させ、そして様々な結合手段により少なくとも部分的に固める。工程又は異なる工程から得られる繊維を組み合わせて、所望の特定の特性を有する複合繊維を製造することは、当業者には公知である。この例は、スパンボンドとメルトブローを組み合わせてラミネート生地(laminate fabric)を製造することである。付加的にはこれらの工程の片方又は両方をステープル繊維カーディング工程、又は不織ステープル繊維カーディング工程から得られる結合繊維を有する装置で組み合わせてもよい。
不織布は、カーディングされた繊維構造を有しているか、又は繊維若しくはフィラメントがランダムな配列で配置されているマットを含んでいてよい。この生地は生地から作りたい製品の最終用途次第で、水力絡み合わせ(hydroentanglement)又はスパンレース技術を含む多数の公知の方法のうち1つにより、或いはフィラメントのエアレイ又はメルトブロー、バットドロー(batt drawing)、ステッチボンドなどにより、成形されていてよい。
本発明はまた、これらの成分のうち1つが、本発明によるポリオレフィン又はポリエステルである、溶融押出された二成分繊維にも適用可能である。
予測された種類の生地のために最も有用なスパンボンドフィラメントの大きさは、約1.0〜約3.2デニールである。メルトブローされた繊維は典型的に、繊維直径が15ミクロン未満であり、そして予測された適用に対して最も典型的には、繊維直径が5ミクロン未満であり、この範囲はサブミクロンレベルにまでわたる。複合材構成における織布は、幅広い範囲の基本質量で製造されていてよい。
ポリオレフィン繊維は通常、約210℃〜約240℃の範囲の温度で押出成形される。ポリレフィン繊維のスピニングは、最大約300℃の温度で行ってもよい。ポリエステル繊維は通常、約285℃〜約300℃の範囲の温度で押出成形される。
本発明によれば、抗菌性の銀、及び特定のエトキシル化アルコール、又は特定のアルキル金属スルホン酸塩を溶融物中のポリオレフィン又はポリエステルに組み込み、これは押出成形して例えばペレット若しくは顆粒、又は最終的には繊維、フィルム、若しくは成形品にされるものである。
この銀添加剤と湿潤性添加剤は、押出成形すべきポリマーペレットと混合されていてよい。加工性を改善させるために、これらの添加剤は予備成形されているか、或いはタルク及び/又は他の慣用の安定剤のような無機粒子を、少量含むことができるポリマーに混合されていてよい。
この銀及び湿潤性添加剤の、ポリオレフィン若しくはポリエステルポリマーへの混合は、これらを溶融ポリマーに慣用の従来技術、例えばロールミル混合、バンバリータイプの混合機での混合、又は押出バレル(extruder barrel)などでの混合により混合することによって行う。熱履歴(上昇された温度に保たれた時間)は、これらの添加剤を加熱していないポリマー粒子と混合することによって短縮することができ、その結果ポリマー質量内で実質的に一様な添加剤分散が達成され、これにより溶融温度での激しい混合のために必要となる時間が減る。
また、慣用のようにこれらの添加剤を、特定のケースで所望となり得る他の添加剤と、実質的に同時に、又はこれに引き続いて添加することができる。この添加剤はまた、他の添加剤と予備混合されていてもよく、そしてそれからこの混合物をポリマーに加えてもよい。幾つかの例では、これらの添加剤が他の添加剤を補助する付加的な利点を有しており、より容易若しくは均等にポリマーに分散又は溶解されるようになると考えられている。より容易なバッチごとの品質制御のために、ポリマー/添加剤ブレンドの濃縮マスターバッチを用いることが好ましく、このバッチを引き続き部分量としてポリマーの付加的な量に混合して最終的に所望の調製物を得る。このマスターバッチ、すなわち均整のとれた添加剤は、新たに製造されたポリマーにそのポリマーがまだ溶融状態にある間、及び重合槽又は重合過程を出た後に注入してもよく、並びに溶融ポリマーが冷却されて固体になる前、又はさらなる方法に入る前にそのポリマーと混合してもよい。
このマスターバッチは銀の抗菌物質及び湿潤性添加剤を、ポリオレフィン又はポリエステルの質量に対して例えば約1質量%〜約75質量%、約2質量%〜約50質量%、又は約5質量%〜約40質量%含有する。
この抗菌性銀及び湿潤性添加剤の組み込みにより、耐久性の抗菌活性が得られる。すなわち、このポリオレフィンとポリエステルは持続性の抗菌活性を有し、これらから製造される例えば繊維、フィルム、又は成形部材は、経時又は取り扱いの間にその抗菌活性を失わない。抗菌活性は繰り返しさらされても安定的であり、性能を失うことなく、さらには延長された時間にわたって安定的である。
本発明の対象は例えば、ポリオレフィン又はポリエステルの不織布である。また、慣用の繊維工業法での製織又は編みのためのスレッド又は糸も、本発明の対象である。
本発明の添加剤は、不織布の特性、例えば基本質量、繊維直径、繊維の結合の程度と種類、及び相乗効果に影響を与える他の要因、並びに複合材構造の影響に関わらず効果的である。
本発明は、一成分繊維に限定されない。ポリオレフィン又はポリエステル二成分繊維、とりわけサイドバイサイド型若しくは芯鞘繊維のポリオレフィン又はポリエステルは、どちらかの種類の一成分繊維と同じ実用的な利点を示すと期待される。唯一の成分中に溶融された添加剤を含むことが、とりわけ効果的であるだろう。
これらの方法は中空繊維、例えばUS特許No.4,357,390及び4,666,764に開示されており、関連するこれらの開示は、ここで参照をもって開示されたものとする。US特許No.4,351,738の開示もまた、参照をもって開示されたものとする。
本発明の繊維又はフィラメントから製造される抗菌性の生地はとりわけ有用であり、その例は例えば、肌に接する生理用品の内側の裏張り生地、とりわけ使い捨ておむつ、トレーニングパンツ、女性用衛生用品、又は失禁ケア用品である。これらの生地はまた、ウエットな、及びドライな拭き取り紙、ガウン、手術衣、手術用マスク、濾紙、病院環境のための繊維製品などにおいて有用である。
さらに好ましい実施態様は、成形部材である本発明による組成物である。
さらに好ましい実施態様は、フィルムの形での本発明の組成物である。抗菌性フィルムは例えば、食品包装のように使用される。
おむつの構造は例えば、US特許No.5,961,504、6,031,147及び6,110,849に記載されており、これらは参照をもってその全体が開示されたものとする。
溶融押出されたポリオレフィン又はポリエステルフィルムに対して、抗菌活性と湿潤性を付与するのがしばしば好ましい。このようなフィルム(有孔形態のもの)は、衛生用品のためのカバーシートとして広く使用される。
本発明の生地は、約0.5〜約10メガラドのガンマ線照射にさらすことによって滅菌されていてよい。ガンマ線照射による滅菌は、病院用上着などのために使用される。
このポリエステルは、8〜14の炭素原子を有する芳香族ジカルボン酸、4〜12の炭素原子を有する脂肪族ジカルボン酸、8〜12の炭素原子を有する環式脂肪族ジカルボン酸、及びこれらの混合物から成る群から選択されるジカルボン酸繰返単位を有する。
このような二価酸は例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、o−フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキサン二酢酸、ジフェニル−4−4’−ジカルボン酸、コハク酸、マレイン酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、及びこれらの混合物である。
二価酸の例は、テレフタル酸、イソフタル酸、及び2,6−ナフタレンジカルボン酸である。
ジオール又はポリエステルのグリコール部分は、一般式HO−G−OH[式中、Gは脂肪族の、環式脂肪族の、又は芳香族の部分が、2〜18の炭素原子から成る]から誘導される。
このようなジオール又はグリコールは、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロパン−1,3−ジオール、プロパン−1,2−ジオール、ブタン−1,4−ジオール、ペンタン−1,5−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、3−メチルペンタン−2,4−ジオール、2−メチルペンタン1,4−ジオール、2,2−ジエチルプロパン−1,3−ジオール、1,4−ジ−(ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−プロパン、2,4−ジヒドロキシ−1,1,3,3−テトラメチルシクロブタン、2,2,−ビス−(3−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシプロポキシフェニル)エタン、及びこれらの混合物である。
ジオールは例えば、エチレングリコール又は1,4−シクロヘキサンジメタノールである。ポリエステルは例えば、ポリ(エチレンテレフタレート)PET、又はポリブチレンテレフタレート、又はポリ(エチレン2,6−ナフタレン−2,6−ジカルボキシレート)PENである。
このポリエステルはまた、上記成分を含むポリエステルのブレンド又はコポリエステルであってもよいと考えられる。
ポリオレフィンの例は:
1.モノオレフィン及びジオレフィンのポリマー、例えばポリプロピレン、ポリイソブチレン、1−ポリブテン、ポリ(4−メチル1−ペンテン)、ポリイソプレン、又はポリブタジエン、並びにシクロオレフィンのポリマー、例えばシクロペンテン又はノルボルネン、ポリエチレン(選択的に架橋されていてもよい)、例えば高密度のポリエチレン(HDPE)、高密度かつ高分子量のポリエチレン(HDPE−HMV)、高密度かつ超高分子量のポリエチレン(HDPE−UHMW)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、(VLDPE)及び(ULDPE)である。
ポリオレフィン、すなわち先のパラグラフで例示したモノオレフィンのポリマー、例えばポリエチレン及びポリプロピレンは、様々な、特に以下の方法により製造することができる:
i)ラジカル重合(通常は高圧下、かつ上昇させた温度下で)
ii)元素周期表のIVb、Vb、VIb又はVIIIの群の金属を通常1若しくは1より多く含む触媒を用いた触媒重合。これらの金属は通常、1又は1より多くの配位子を有し、典型的には酸化物、ハロゲン化物、アルコレート、エステル、エーテル、アミン、アルキル、アルケニル、及び/又はアリールであり、これらの配位子はp配位若しくはs配位されていてよい。これらの金属錯体は固定されていない形であっても、基材、通常は活性化された塩化マグネシウム、塩化チタン(III)、アルミナ、又は酸化ケイ素上に固定されていてもよい。これらの触媒は、重合媒体に溶解性であっても、不溶性であってもよい。これらの触媒は、重合においてそれ自体で使用することができるか、又はさらなる活性化剤、通常アルキル金属、金属水素化物、金属アルキルハロゲン化物、金属アルキル酸化物、又は金属アルキルオキサン(これらの金属は元素周期表のIa、IIa及び/又はIIIaの元素である)を使用してもよい。これらの活性化剤は慣用的に、さらなるエステル、エーテル、アミン、又はシリルエーテル基で変性されていてよい。これらの触媒系は通常、フィリップス、スタンダード・オイル・インディアナ、チーグラー(−ナッタ)、TNZ(デュポン社)、メタロセン、又はシングルサイト触媒(SSC)と呼ばれる。
2.1)で言及された触媒の混合物、例えばポリプロピレンとポリイソブテンの混合物、ポリプロピレンとポリエチレンの混合物(例えばPP/HDPE、PP/LDPE)、及び異なる種類のポリエチレンの混合物(例えばLDPE/HDPE)。
3.モノオレフィン及びジオレフィン相互のコポリマー、又はモノオレフィン及びジオレフィンと、他のビニルモノマーとのコポリマー、例えばエチレン/プロピレンコポリマー、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、及びLLDPEと低密度ポリエチレン(LDPE)との混合物、プロピレン/1−ブテンコポリマー、プロピレン/イソブチレンコポリマー、エチレン/1−ブテンコポリマー、エチレン/ヘキセンコポリマー、エチレン/メチルペンテンコポリマー、エチレン/ヘプテンコポリマー、エチレン/オクテンコポリマー、プロピレン/ブタジエンコポリマー、イソブチレン/イソプレンコポリマー、エチレン/アルキルアクリレートコポリマー、エチレン/アルキルメタクリレートコポリマー、エチレン/酢酸ビニルコポリマー、及び一酸化炭素を有するこれらのコポリマー、又はエチレン/アクリル酸コポリマー及びこれらの塩(アイオノマー)、並びにエチレンとプロピレン及びジエン、例えばヘキサジエン、ジシクロペンタジエン若しくはエチリデン−ノルボルネンとのターポリマー;並びにこのようなコポリマーの相互の、及び1)で挙げたポリマーとの混合物、例えばポリプロピレン/エチレン−プロピレンコポリマー、LDPE/エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)、LDPE/エチレン−アクリル酸コポリマー(EAA)、LLDPE/EVA、及び交互の、若しくはランダムのポリアルキレン/一酸化炭素コポリマー、及びこれらのコポリマーと他のポリマー、例えばポリアミドとの混合物である。
本発明のポリオレフィンは例えば、ポリプロピレンのホモポリマーとコポリマー、及びポリエチレンのホモポリマーとコポリマーである。例えばポリプロピレン、高密度ポリエチレン(HDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)及びポリプロピレンのランダムコポリマーとインパクトコポリマーである。
オレフィンポリマーのブレンド又はアロイを用いることは、本発明の範囲内である。
本発明によるポリオレフィン若しくはポリエステルの繊維、フィルム又は成形部材はまた、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤、酸化防止剤、加工助剤及び他の添加剤のような適切な添加剤がその中に組み込まれる、又はそれらに対して適用されていてよい。
例えば本発明による組成物はさらに、例えばヒンダードフェノール系酸化防止剤、有機リン系安定剤、ヒドロキシルアミン安定剤、ベンゾフラノン安定剤、ヒンダードアミン系光安定剤、並びにヒドロキシフェニルトリアジン、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール、又はヒドロキシベンゾフェノンの紫外線吸収剤から成る群から選択される添加剤を、1または1より多く含んでいてよい。
有用な安定剤と添加剤についての詳細については、WO04/106311の55〜65ページにあるリストを参照、これは参照により開示されたものとする。
例えば本発明によるポリオレフィン又はポリエステル材料は選択的に、ポリマー材料の質量に対して約0.01質量%〜約10質量%、好ましくは約0.025質量%〜約5質量%、及び特に約0.1質量%〜約3質量%、1若しくは1より多くのさらなる安定剤又は添加剤を含んでいてよい。
以下の実施例は、本発明をさらに説明するものである。特に指示のない場合は、質量部と質量パーセンテージである。
実施例1
湿潤性添加剤は、エトキシル化アルコールCH3CH2(CH2CH2aCH2CH2(OCH2CH2bOH[式中、aは13であり、かつbは2及び3である]の混合物である。
銀の抗菌物質は、ナノスケールの元素の銀である。
以下のポリプロピレン(PP)調製物を作成する。パーツパーミリオン(ppm)と質量パーセントは、PPの質量に対するものである:
1)純粋なPP
2)エトキシル化アルコールを3%有するPP
3)銀を100ppm有するPP
4)銀を500ppm有するPP
5)銀を1000ppm有するPP
6)銀100ppm及びエトキシル化アルコール1.8%を有するPP
7)銀500ppm及びエトキシル化アルコール1.8%を有するPP
8)銀1000ppm及びエトキシル化アルコール1.8%を有するPP
試験菌株:黄色ブドウ球菌 ATCC9144
大腸菌 NCTC 8196
材料:滅菌されたペトリ皿(55mm)
湿潤チャンバー(>96%)
滅菌されたピペット、滅菌されたフィルターチップ
ストップウオッチ
滅菌されたピンセット
ストマッカー80
ストマッカー用袋
培養器37℃
中和剤:トゥイーン80 1%とレシチン0.3%(10mL/試料)を含む、pH7.4、0.07molのリン酸塩緩衝液
希釈媒体:滅菌された脱イオン水、pH7.4
媒体:総細菌数を決定するための、トゥイーン80 3%、レシチン0.3%、及びL−ヒスチジン(メルコプレート(Merckoplate))0.1%を含む、トリプチケースソイ寒天
接触時間:接種直後、及び37℃で24時間後、
プレートの培養:37℃で48時間
連続的なポリプロピレンのマルチフィラメント繊維を、繊維スピニングラインを用いて以下の条件下で作成する:押出機温度240℃、40フィラメント。スピニングポンプ速度は、2.0dpfの比質量を有する繊維を作成できるように調整する。これらの繊維は靴下に編み込む。
試料(直径40mmの円形2つ)を切り取り、そして滅菌されたペトリ皿に入れる。この後これらの試験試料を、NaCl 0.85%+カソ(Caso)0.05%の培養液中に入れ希釈した細菌懸濁液0.5mL(最終的な細胞密度を約105cfu/試料にする)により接種し、湿潤チャンバーに入れ、そして37℃で培養する。
接種直後(試料1と2)、及び37℃で24時間後、接種した試料をすべて10mLのリン酸塩緩衝液内で1分間振り、試料から得られる試験体の微生物を再度懸濁させる。
振った後、1:10で10-3まで(試料1と2は10-4まで)希釈した希釈液を、滅菌された脱イオン水で作成する。希釈していない試料と希釈液から、試料100μLを寒天プレートにスパイラルプレーター(Spiral plater)によりプレーティングする。接種した寒天プレートの接種後、コロニーを数え、そしてcfu/試料として記録する。
試料1と2は、24時間の接触時間後に対数減少の計算に入れる。
PP靴下は、以下の条件下で洗浄する:
洗浄剤ECE98を繊維製品1kgあたり30g
液体比6:1(これは繊維製品1kgあたり飲料用水道水6リットルである)
40℃で20分間
装置:ATLAS Testing Materials社のLinitest
飲料用水道水の流水での30秒間のすすぎ
30秒間の回転絞り、及び
(オーブン内で)平均して60℃での乾燥(毎洗浄サイクル後)。
結果は以下の通りである。
Figure 2010530016
Figure 2010530016
細菌に対する活性は、元素の銀を少なくとも500pm含むすべての試料について非常に素晴らしい(対数減少5以上)。しかしながらこの効果は、エトキシル化アルコール添加剤が存在しない洗浄サイクルに対しては持続性がない。エトキシル化アルコール添加剤の存在は、明らかにより持続性の抗菌活性をもたらす。
実施例2
ポリエチレンテレフタレートの不織布を用いて、かつ湿潤性添加剤として第一級及び第二級のアルキルスルホン酸ナトリウム塩の混合物であるRSO3Na[式中、R=C14(64%)、C15(31%)及びC16(5%)]を用いて、実施例1を繰り返す。
この調製物について、素晴らしく持続性の抗菌活性が得られる。
実施例3
使用される湿潤性添加剤は、エトキシル化アルコールCH3CH2(CH2CH2aCH2CH2(OCH2CH2bOH[式中、aは13であり、かつbはステアリル2モルエトキシレートに対して2及び3である]の質量で1対1の混合物である。
使用する銀の抗菌物質は、ミクロンスケールの元素の銀、又はゼオライトに担持されたイオン性の銀である。
以下のポリプロピレン(PP)調製物を作成する。質量%はPPに基づく質量である:
1)純粋なPP
2)エトキシル化アルコール1.8%を有するPP
3)ゼオライトに担持された銀1%を有するPP
4)ゼオライトに担持された銀1%及びエトキシル化アルコール1.8%を有するPP。
これらの試験試料は、Brabender社製のボールミキサーを用いて、抗菌性銀をポリプロピレン基材に組み込み、その後372°F/6分で圧縮成形することによって作成する。
試験法はJISZ 2801である。
試験菌株:大腸菌 ATCC 10536
材料:滅菌されたペトリ皿(90mmと55mm)
滅菌された1mlと100μlの使い捨てピペット
滅菌されたガラスピペット
滅菌された試験管
PEフィルム(4×4cm)、又は代用品
湿潤/真空チャンバー
Heidolph社製の撹拌機
ストマッカー用袋
滅菌されたピンセット
ボルテックスミキサー
IUL社製「Eddy Jet」スピラロメーター&カウンター(spiralometer&counter)
ブンゼンバーナー
様々なビーカー
37℃の培養器
液状媒体
細菌接種源作成のための培養媒体:
栄養培養液:牛肉抽出物 3.0g
ペプトン 10g
塩化ナトリウム 5.0g
蒸留水 1000mL
不活性媒体:
SCDLP培養液:カゼインペプトン 17g
ダイズペプトン 3.0g
塩化ナトリウム 5.0g
リン酸水素二ナトリウム 2.5g
グルコース 2.5g
レシチン 1.0g
蒸留水 1000mL
混合後、トゥイーン80を7g加え、そして溶解させる。
希釈媒体:
リン酸塩で緩衝された生理食塩水
リン酸二水素カリウム34gを500mlの精製水に溶解させ、そして水酸化ナトリウム溶液でpH6.8〜7.2(25℃)に調整する。精製水を500mL加えて、1000mLにする。生理食塩水(塩化ナトリウム0.85%)によりリン酸塩緩衝溶液を800倍に希釈する(リン酸塩緩衝液:塩化ナトリウム溶液が1:800)。緩衝液を調製後直ちに使用しない場合は、5〜10℃で保存する。
固体媒体
細菌細胞数の測定と、接種源の作成のための標準寒天培地(plate count agar)
イースト抽出物 2.5g
トリプトン 5.0g
グルコース 1.0g
寒天 15g
精製水 1000mL
接種源の細菌細胞数を測定するためのカゼイン−ダイズ粉砕物(soy meal)ペプトン寒天:
Merck社のトリプシンのダイズ寒天、No.18360:(カゼインとダイズ粉砕物から得られる)ペプトン2%、NaCl 0.5%、トゥイーン(登録商標)80を3%含む寒天1.5%、レシチン0.3%、及びL−ヒスチジン0.1%(寒天18mlを有するペトリ皿)。
試験手順:
試験片(5×5)を、試験表面とともに滅菌されたペトリ皿の中央に置く。脱イオン水で希釈された1/500の栄養培養液中の細菌溶液0.4ml(最終的な濃度は〜105cfuになる)により試料を接種し、そしてフィルムで覆う。抗菌性表面1つにつき二つの試料片に接種し、そして湿潤チャンバーで37℃で24時間培養する。
培養後、不活性緩衝液10mLを試験試料に加え、そして1〜2分間振る。後続の希釈のために、各ペトリ皿の液体成分1mLを取り出し、そしてリン酸塩で緩衝された生理食塩水で1:10で段階的に10-5に希釈する。希釈されていない懸濁液1mL、及び1:10と1:1000の希釈液1mLをペトリ皿に移し、そして標準培地寒天15〜20mlを加える。これらの寒天プレートをこの後48時間、37℃で培養する。培養後、目に見えるコロニーを数え、そしてその結果は以下の式
cfu/プレート×希釈係数×10
に従って、1試料あたりのコロニー形成単位[cfu/試料]として得られる。
この方法の検出限界は、希釈されていない懸濁液のプレート上に細菌コロニーが現れなければ、<10細胞/試料である。
0時間での初期値は、抗菌特性を全く有さない未処理の試料により決定する。ここに接種源を試料上に分散させ、フィルムで覆い、そして直ちに不活性緩衝液10mLを加える。1mLを滅菌されたペトリ皿に移し、そして標準寒天培地を15〜20mL加える。
結果は以下の通りである。
Figure 2010530016
ゼオライトに担持された銀1%、及びエトキシル化アルコール1.8%を含むすべての試料について、細菌に対する活性は素晴らしい(4以上の対数減少)。エトキシル化アルコール添加剤の存在は、明らかに強力な相乗効果的抗菌活性をもたらす。
実施例4
ポリエチレンと、湿潤性添加剤として第一級と第二級のアルキルスルホン酸ナトリウム塩の混合物であるRSO3Na(式中、R=C14(64%)、C15(31%)、及びC16(5%))を用いて実施例3を繰り返す。
試料は以下のものである。
1)純粋なPP
2)アルキルスルホン酸ナトリウム塩2%を有するPP
3)元素の銀2%を有するPP
4)ゼオライトに担持された銀1%を有するPP
5)元素の銀2%と、アルキルスルホン酸ナトリウム塩2%とを有するPP
6)ゼオライトに担持された銀1%と、アルキルスルホン酸ナトリウム塩2%とを有するPP。
Figure 2010530016
細菌に対する活性は、どちらかの形態の銀と、アルキルスルホン酸ナトリウム塩2%とを含むすべての試料について素晴らしい(4以上の対数減少)。アルキルスルホン酸ナトリウム塩添加剤の存在により、明らかに強力な相乗効果的抗菌活性がもたらされる。
実施例5
ポリエチレンと、湿潤性添加剤として第一級と第二級のアルキルスルホン酸ナトリウム塩の混合物であるRSO3Na(式中、R=C14(64%)、C15(31%)、及びC16(5%))を用いて、実施例4を繰り返す。用いられる効力試験は、Nature Medicine、第6巻、No.8、2000年9月、1053pの通りである。
試料は以下の通り。
1)純粋なPP
2)アルキルスルホン酸ナトリウム塩2%を有するPP
3)元素の銀2%を有するPP
4)ゼオライトに担持された銀1%を有するPP
5)元素の銀2%と、アルキルスルホン酸ナトリウム塩2%とを有するPP
6)ゼオライトに担持された銀1%と、アルキルスルホン酸ナトリウム塩2%とを有するPP。
Figure 2010530016
細菌に対する活性は、元素の銀2%と、アルキルスルホン酸ナトリウム塩2%とを含む試料については、強力である(12.1時間)。アルキルスルホン酸ナトリウム塩添加剤の存在は、明らかに相乗効果的抗菌活性をもたらす。
Figure 2010530016
細菌に対する活性は、どちらかの銀とアルキルスルホン酸ナトリウム塩2%を含む試料について、強力である(12.1時間)。アルキルスルホン酸ナトリウム塩の存在は、明らかに相乗効果的抗菌活性をもたらす。

Claims (15)

  1. ポリオレフィン又はポリエステル基材、及び
    その中に組み込まれた、
    銀の抗菌物質、並びにエトキシル化アルコールとアルキル金属スルホン酸塩とから成る群から選択される湿潤性添加剤、
    を含む、持続性の抗菌活性を有するポリオレフィン又はポリエステル組成物。
  2. ポリオレフィン基材、特にポリプロピレン又はポリエチレンを含む、請求項1に記載の組成物。
  3. ポリエステル基材、特にポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン2,6−ナフタレン−2,6−ジカルボキシレートを含む、請求項1に記載の組成物。
  4. 織布若しくは不織布、フィルム又は成形部材である、請求項1に記載の組成物。
  5. 前記銀の抗菌物質が、ゼオライトに担持された銀、ガラスに担持された銀、元素の銀、マイクロスケール又はナノスケールの元素の銀、シリコーンオイルに分散された元素の銀、塩化銀、硝酸銀、硫酸銀、リン酸銀、ジルコン酸銀、及び銀アパタイトから成る群から選択されている、請求項1に記載の組成物。
  6. 前記銀の抗菌物質が、ゼオライトに担持された銀、ガラスに担持された銀、マイクロスケールの元素の銀、又はナノスケールの元素の銀である、請求項1に記載の組成物。
  7. 前記銀の抗菌物質が、ポリオレフィン又はポリエステルの質量に対して0.001〜15質量%、特に0.005〜1質量%銀として存在する、請求項1に記載の組成物。
  8. 前記湿潤性添加剤が、エトキシル化アルコールCH3CH2(CH2CH2aCH2CH2(OCH2CH2bOH[式中、aは6〜25であり、かつbは1〜100である]から成る群から選択されている、請求項1に記載の組成物。
  9. 前記湿潤性添加剤が、エトキシル化アルコールCH3CH2(CH2CH2aCH2CH2(OCH2CH2bOH[式中、aは6〜25であり、かつbは1〜10である]から成る群から選択されている、請求項8に記載の組成物。
  10. 前記湿潤性添加剤が、式RSO3M[式中、MはNa、K、若しくはLiであり、かつRは6〜32の炭素原子からなる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキルであるか、又は6〜32の炭素原子からなる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルケニルである]のアルキル金属スルホン酸塩から成る群から選択されている、請求項1に記載の組成物。
  11. 前記湿潤性添加剤が、式RSO3M[式中、MはNa、K、若しくはLiであり、かつRは12〜15の炭素原子からなる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキルであるか、又は12〜18の炭素原子からなる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルケニルである]のアルキル金属スルホン酸塩から成る群から選択されている、請求項10に記載の組成物。
  12. 前記湿潤性添加剤が、ポリオレフィン又はポリエステルの質量に対して0.001〜15質量%、特に1〜7質量%で存在する、請求項1に記載の組成物。
  13. ヒンダードフェノール系酸化防止剤、有機リン系安定剤、ヒドロキシルアミン安定剤、ベンゾフラノン安定剤、ヒンダードアミン系光安定剤、並びにヒドロキシフェニルトリアジン、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール、又はヒドロキシベンゾフェノンの紫外線吸収剤から成る群から選択された添加剤をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
  14. ポリオレフィン又はポリエステル組成物に対して、持続性の抗菌活性をもたらすための方法であって、
    ポリオレフィン又はポリエステル基材に
    銀の抗菌物質、並びにエトキシル化アルコール及びアルキル金属スルホン酸塩から成る群から選択された湿潤性添加剤を組み込むこと
    を含む方法。
  15. ポリオレフィン又はポリエステル組成物に対して抗菌活性を付与するための、銀の抗菌物質、及びエトキシル化アルコール及びアルキル金属スルホン酸塩から成る群から選択された湿潤性添加剤の使用。
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