JP2010528170A - 食器類の洗浄方法 - Google Patents

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Abstract

改善された油脂洗浄及び泡立ちを与えるための、両親媒性グラフトポリマーを有する液体洗剤組成物で食器類を洗浄する方法。

Description

本発明は、食器表面の焼きつき油脂(grease)の洗浄を改善し、泡立ち特性も改善する両親媒性グラフトポリマーを含む液体洗剤組成物を用いた食器類の洗浄方法に関する。
液体洗剤による油脂洗浄は、消費者にとって継続的な問題をもたらす。軽質液体食器洗い洗剤組成物として液体洗剤を利用する消費者は、グラス及び食卓食器のようなより洗浄しやすいものを洗浄した後、油っぽく洗浄しにくいものを洗い物の最後に洗う傾向がある。軽質液体食器洗い洗剤組成物は、油脂洗浄をもたらしながら、高い泡立ち特性が必要とされる。
驚くべきことに、本発明の方法は、油脂、特に取り除くのがより困難な焼きついた油脂層を除去するのに極めて効果的であることを見出した。理論に束縛されるものではないが、こうした焼きつき油脂は高い疎水性によって特徴付けられると考えられる。そのため、こうした焼きつき油脂の除去には、効率良く油脂層に浸透して流動化するために強い疎水特性を有する界面活性剤が必要であり、及び/又は界面活性剤全体が非常に高濃度である必要がある。
しかし、こうした疎水性の高い界面活性剤をかなりの高濃度で使用すると、それ自体が汚れとして作用し、故に組成物の他の界面活性剤を使ってしまうという欠点がある。その結果、基本的な通常の油脂洗浄に対する組成物の効率が低下する。また、かなりの高濃度の疎水性界面活性剤を導入すると、相が不安定になり、泡立ちが抑制されることもわかり、そのことが、食器洗い組成物においてそれらの使用を制限する。
更に、別の手段として界面活性剤全体を非常に高濃度にすると、疎水性の界面活性剤の存在が最小限でも相安定性の問題が生じることもわかった。高濃度の総界面活性剤は、典型的には、より濃縮された食器洗い液にて用いられている。本発明の両親媒性グラフトポリマーを添加することにより、油脂性能を維持又は更に改善しつつ、総界面活性剤濃度を維持、又は更には低下させることができる。
更に、本発明の両親媒性グラフトポリマーが、本発明の方法に使用されるべき軽質液体食器洗い洗剤組成物の泡立ち特性を改善することを見出した。それは、特に軟水中で泡効率(suds mileage)を増大させる。
故に、本発明は、特定の両親媒性グラフトポリマーを含む液体洗剤組成物を用いて食器を洗浄する方法を教示する。
本願は、両親媒性グラフトポリマーを含む液体洗剤組成物で食器類を洗浄する方法に関する。
別の実施形態では、本発明はまた、油脂洗浄特性の改善、特に焼きつき油脂洗浄の改善のために液体食器洗い組成物において両親媒性グラフトポリマーを使用することを包含する。
本発明は更に、泡立ち特性を改善するために液体食器洗い組成物における両親媒性グラフトポリマーを使用することを包含する。
驚くべきことに、本発明の食器類を洗浄する方法は、油脂洗浄、特に焼きつき油脂洗浄を改善するとともに、液体食器洗い洗剤組成物におけるこうした洗浄及び改善された泡立ち特性を総合的に許容可能なレベルに維持する。
本明細書で使用するとき、「油脂」は、少なくとも一部(すなわち、油脂の少なくとも0.5重量%)に飽和及び不飽和の油脂、好ましくは牛肉及び/又は鶏肉のような動物性原料に由来する油脂を含む物質を意味する。
本明細書で使用するとき、「焼きつき油脂」は、標準的なオーブン、対流式オーブン、トースターオーブン、電子レンジオーブン、フライパン、中華ナベを用いて加熱するレンジトップ、ホットプレート、電気グリドル、又は調理中に食品を加熱するために使用される他の既知の調理器具にて、高温に曝された油脂を含む物質を意味する。
本明細書で使用するとき、「泡立ち特性」は、本発明の組成物の液体洗剤組成物の使用によりもたらされる、洗浄プロセスの全体を通した泡立ちの量(多い又は少ない)及び泡立ちの一貫性(持続的又は防止)を意味する。液体食器洗い洗剤組成物は、多い泡立ち及び持続的な泡立ちを必要とする。このことは、消費者が、多い泡立ちを洗剤組成物の性能の目安として使用するので、液体食器洗い洗剤組成物に関して特に重要である。更に、液体食器洗い洗剤組成物の消費者は、洗浄液がまだ活性洗剤成分を含有している目安としても、泡立ち特性を使用する。消費者は、普通は、泡立ちがなくなったときに洗浄液を新しくする。したがって、少ない泡立ちの液体食器洗い洗剤組成物の製剤は、少ない泡立ちレベルのために、消費者によって、必要以上に頻繁に取り替えられる傾向がある。
本明細書で使用するとき、「食器類」は、セラミック、陶器、金属、ガラス、プラスチック(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなど)及び木で作製された食器、グラス、深鍋、鍋、焼き皿及び食卓食器などの表面を意味する。
本明細書で使用するとき、「軽質液体食器洗い洗剤組成物」は、手動で(すなわち手で)食器を洗う際に用いる組成物を指す。このような組成物は一般的には、本来泡立ち又は発泡性が高い。
本明細書で使用するとき、「洗浄」とは、洗浄、及び/又は消毒のために表面に適用することを意味する。
食器類の洗浄/処理プロセス
本発明は、本明細書に記載される両親媒性グラフトポリマーを含む液体組成物で食器類を洗浄するプロセスを目的とする。このプロセスは、この組成物を典型的には希釈又は非希釈形態にて食器類に適用する工程と、すすぐ又はこの表面をすすぐことなくこの組成物を表面にて乾燥させる工程とを含む。
「非希釈形態」とは、本明細書において、適用前(直前)にユーザーによって希釈されることなく、前述の液体組成物を処理されるべき表面に直接適用することを意味する。「希釈形態」とは、本明細書において、前述の液体組成物を、適切な溶媒、典型的には水でユーザーが希釈することを意味する。本明細書では「すすぐ」とは、本明細書の液体組成物を前述の食器類に適用する工程の後、本発明に従うプロセスで洗浄される食器類と、かなりの量の適切な溶媒、典型的には水とを接触させることを意味する。「かなりの量」とは、普通は5〜20リットルを意味する。
本発明の実施形態の1つでは、本明細書の組成物は、希釈形態にて適用できる。汚れた食器を、有効量、典型的には(処理される食器25個当たり)0.5mL〜20mL、好ましくは3mL〜10mLの、水で希釈された本発明の液体洗剤組成物と接触させる。使用される液体洗剤組成物の実際の量は、ユーザーの判断に基づき、典型的には、組成物中の活性成分の濃度を包含する組成物の特定の製品処方、洗浄される汚れた食器の数、食器の汚れの程度などのような要因に左右されることになる。また、特定の製品処方は、意図される市場(すなわち、米国、ヨーロッパ、日本など)のような、組成物製品に関する多数の要因に左右されることになる。好適な例は、以下の表Aに見ることができる。
一般に、0.01mL〜150mL、好ましくは3mL〜40mLの本発明の液体洗剤組成物が、1000mL〜20000mL、より典型的には5000mL〜15000mLの範囲の容積を有するシンクの中の、2000mL〜20000mL、より典型的には5000mL〜15000mLの水と組み合わされる。汚れた食器は、こうして得られる希釈組成物の入ったシンク内に浸漬して、食器の汚れた表面を、布、スポンジ、又は類似の物品と接触させて洗浄する。布、スポンジ、又は類似の物品は、食器表面と接触する前に洗剤組成物と水との混合物に浸漬されてもよく、典型的には、1〜10秒間の範囲の時間にわたって食器表面と接触するが、実際の時間は、各適用及びユーザーによって異なる。布、スポンジ、又は類似の物品を食器表面に接触させることは、好ましくは同時に食器表面を擦ることを伴う。
本発明の別の方法は、液体食器洗い洗剤なしで水浴中に汚れた食器を浸漬するか、又は流水下に保持することを含む。スポンジのような、液体食器洗い洗剤を吸収する道具は、別の分量の非希釈の液体食器洗い組成物中に、典型的には1〜5秒間の範囲の時間にわたって、直接入れられる。次に吸収道具、ひいては非希釈の液体食器洗い組成物を、汚れた食器のそれぞれの表面に個々に接触させ、前記汚れを除去する。吸収道具と、典型的には、1〜10秒間の範囲の時間にわたってそれぞれの食器表面と接触させるが、実際の適用時間は、食器の汚れの程度などの要因に左右されることになる。吸収道具を食器表面に接触させることは、好ましくは同時に擦ることを伴う。
液体組成物
本発明に従う方法に使用される組成物は、両親媒性グラフトポリマーを含む液体の軽質液体食器洗い洗剤組成物として処方される。
本発明の両親媒性グラフトポリマー
両親媒性のグラフトポリマーは、典型的には組成物の0.01重量%〜5.0重量%、好ましくは0.1重量%〜2.0重量%、より好ましくは0.2重量%〜1.5重量%の濃度にて本発明の組成物に存在する。
(i)本明細書のポリマーは、親水性の主鎖と疎水性の側鎖とを有するランダムグラフトコポリマーである。典型的に、親水性主鎖は、ポリマーの約70重量%未満、約50重量%未満、又は約50重量%〜約2重量%、又は約45重量%〜約5重量%、又は約40重量%〜約10重量%である。主鎖は好ましくは、不飽和C1〜6酸、エーテル、アルコール、アルデヒド、ケトン又はエステル、糖単位、アルコキシ単位、無水マレイン酸、及びグリセロールなどの飽和ポリアルコール、並びにこれらの混合物からなる群から選択されるモノマーを含有する。親水性主鎖は、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、酢酸ビニル、グルコシド、アルキレンオキシド、グリセロール、又はこれらの混合物を含有してもよい。ポリマーは、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、及び/又はブチレンオキシドを有する、直鎖又は分枝鎖のいずれかのポリアルキレンオキシド主鎖を含有してもよい。ポリアルキレンオキシド主鎖は、約80重量%を超える、又は約80重量%〜約100重量%、又は約90重量%〜約100重量%、又は約95重量%〜約100重量%のエチレンオキシドを含有してもよい。ポリアルキレンオキシド主鎖の重量平均分子量(Mw)は、典型的に約400g/モル〜40,000g/モル、又は約1,000g/モル〜約18,000g/モル、又は約3,000g/モル〜約13,500g/モル、又は約4,000g/モル〜約9,000g/モルである。ポリアルキレン主鎖は、ジカルボン酸及び/又はジイソシアネートなどの好適な結合分子との縮合によって延長されてもよい。
主鎖は、そこに結合されている複数の疎水性側鎖、例えばC4〜25アルキル基、ポリプロピレン、ポリブチレン、飽和C1〜6モノカルボン酸のビニルエステル;及び/又はアクリル酸若しくはメタクリル酸のC1〜6アルキルエステルを含有する。疎水性側鎖は、その疎水性側鎖の、少なくとも約50重量%の酢酸ビニル、又は約50重量%〜約100重量%の酢酸ビニル、又は約70重量%〜約100重量%の酢酸ビニル、又は約90重量%〜約100重量%の酢酸ビニルを含有してもよい。疎水性側鎖は、その疎水性側鎖の、約70重量%〜約99.9重量%の酢酸ビニル、又は約90重量%〜約99重量%の酢酸ビニルを含有してもよい。疎水性側鎖はまた、その疎水性側鎖の、約0.1重量%〜約10重量%のブチルアクリレート、又は約1重量%〜約7重量%のブチルアクリレート、又は約2重量%〜約5重量%のブチルアクリレートを含有してもよい。疎水性側鎖はまた、変性モノマー、例えばスチレン、N−ビニルピロリドン、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、アクリルアミド、酢酸ビニル、及び/又はビニルホルムアミド、特にスチレン及び/又はN−ビニルピロリドンを、疎水性側鎖の約0.1重量%〜約10重量%、又は約0.1重量%〜約5重量%、又は約0.5重量%〜約6重量%、又は約0.5重量%〜約4重量%、又は約1重量%〜約3重量%の濃度で含有してもよい。
ポリマーは、(a)ポリエチレンオキシド;(b)酢酸及び/若しくはプロピオン酸からのビニルエステル;及び/又はアクリル酸若しくはメタクリル酸のC1〜4アルキルエステル;並びに(c)変性モノマーをグラフト化することによって形成してもよい。ポリマーは、以下の一般式を有することができる:
Figure 2010528170
式中、X及びYは独立して、H又はC1〜6アルキルから選択される末端封鎖単位であり;各Zは独立して、H又はC−ラジカル部分(すなわち、再結合プロセスの結果として成長鎖に付着したラジカル反応開始剤由来の炭素含有フラグメント)から選択される末端封鎖単位であり;各R1は独立して、メチル及びエチルから選択され;各R2は独立して、H及びメチルから選択され;各R3は独立して、C1〜4アルキルであり;各R4は独立して、ピロリドン及びフェニル基から選択される。ポリエチレンオキシド主鎖のMwは上述した通りである。m、n、o、p及びqの値は、ペンダント基がポリマーの少なくとも30重量%、少なくとも50重量%、又は約50重量%〜約98重量%、又は約55重量%〜約95重量%、又は約60重量%〜約90重量%を形成するように選択される。本明細書で有用なポリマーは典型的には、約1,000g/モル〜約150,000g/モル、又は約2,500g/モル〜約100,000g/モル、又は約7,500g/モル〜約45,000g/モル、又は約10,000g/モル〜約34,000g/モルのMwを有する。
(ii)本発明の好ましいグラフトポリマーは、グラフト基材としての水溶性ポリアルキレンオキシド(A)と、ビニルエステル成分(B)の重合により形成される側鎖とをベースとする両親媒性グラフトポリマーであって、アルキレンオキシド単位50個当たり平均3個、好ましくは1個のグラフト部位、及び平均モル質量Mw3000〜100,000を有するポリマーである。
分子量6000のポリエチレンオキシド(136エチレンオキシド単位に等しい)をベースとするこの定義内の物質は、ポリエチレンオキシド1重量部当たり約3重量部の酢酸ビニル単位を含有し、それ自体の分子量が24,000であるもので、BASFからソカラン(Sokalan)(商標)HP22として市販されている。
これらのグラフトポリマーは、反応開始剤(C)が40〜500分の分解半減期を有する平均重合温度にて、反応混合物中の未転化グラフトモノマー(B)及び反応開始剤(C)の割合が、ポリアルキレンオキシド(A)に対して常に量的欠乏状態に維持されるように、水溶性ポリアルキレンオキシド(A)、フリーラジカル形成反応開始剤(C)並びに所望により成分(A)、(B)及び(C)の合計に基づいて40重量%以下の有機溶媒(D)の存在下にて、酢酸ビニル及び/又はプロピオン酸ビニル(B1)並びに所望により更なるエチレン性不飽和モノマー(B2)から構成されるビニルエステル成分(B)を重合させることによって調製できる。
グラフトポリマーは、低い分枝度(グラフト化の程度)を特徴とする。それらは、平均して、得られる反応混合物に基づき、アルキレンオキシド単位50個当たり、1個以下のグラフト部位、好ましくは0.6個以下のグラフト部位、より好ましくは0.5個以下のグラフト部位、最も好ましくは0.4個以下のグラフト部位を有する。それらは、平均して、得られる反応混合物に基づき、アルキレンオキシド単位50個当たり、好ましくは少なくとも0.05個、特には少なくとも0.1個のグラフト部位を含む。分枝度は、例えば、グラフト部位及びポリアルキレンオキシドの−CH2−基のシグナル全体から、13CNMR分光法を用いて測定することができる。
分枝度が低いことに合致して、本発明のグラフトポリマーにおける、グラフト化アルキレンオキシド単位の、非グラフト化アルキレンオキシド単位に対するモル比は、0.002〜0.05、好ましくは0.002〜0.035、より好ましくは0.003〜0.025、最も好ましくは0.004〜0.02である。
(iii)より好ましくは、グラフトポリマーは狭いモル質量分布を特徴とし、故に多分散性Mw/Mnが一般に3、好ましくは2.5、及びより好ましくは2.3であることを特徴とする。最も好ましくは、多分散性Mw/Mnは1.5〜2.2の範囲である。グラフトポリマーの多分散性は、例えば、標準として、狭分布ポリメチルメタクリレートを使用するゲル透過クロマトグラフィーにより測定することができる。
グラフトポリマーの平均分子量Mwは、3000〜100,000、好ましくは6000〜45,000、より好ましくは8000〜30,000である。
低い分枝度及び低い多分散性のために、グラフトポリマーの両親媒特性及びブロックポリマー構造は特に顕著である。
グラフトポリマーはまた、非グラフト化ポリビニルエステル(B)を低含量でのみ有する。一般に、それらは、10重量%、好ましくは7.5重量%、より好ましくは5重量%の非グラフト化ポリビニルエステル(B)を含む。
非グラフト化ポリビニルエステルが低含量であること及び成分(A)と(B)との比が釣り合っているために、グラフトポリマーは、水又は水/アルコール混合物(例えば、25重量%ジエチレングリコールモノブチルエーテル水溶液)に可溶性である。それらは、50℃以下で水に可溶性であるグラフトポリマーについては、一般に95℃、好ましくは85℃、より好ましくは75℃であり、25重量%のジエチレングリコールモノブチルエーテル中の他のグラフトポリマーについては、一般に90℃、好ましくは45〜85℃である、明白な低曇点を有する。
両親媒性グラフトポリマーは、好ましくは(A)グラフト基材として20重量%〜70重量%の水溶性ポリアルキレンオキシドと、(B)30重量%〜80重量%のビニルエステル成分であって、
(B1)70重量%〜100重量%の、酢酸ビニル及び/又はプロピオン酸ビニルと、
(B2)0〜30重量%の更なるエチレン性不飽和モノマーと、から構成される、ビニルエステル成分が、(A)の存在下で、フリーラジカル重合によって形成される側鎖とを有する。
より好ましくは、それらは、25重量%〜60重量%のグラフト基材(A)と、40重量%〜75重量%のポリビニルエステル成分(B)とを含む。
グラフト基材を形成するのに好適な水溶性ポリアルキレンオキシド(A)は、原則として、少なくとも50重量%、好ましくは少なくとも60重量%、より好ましくは少なくとも75重量%の共重合形エチレンオキシドを含む、C2〜C4アルキレンオキシドをベースとする全てのポリマーである。
ポリアルキレンオキシド(A)は、好ましくは多分散性Mw/Mnが低い。それらの多分散性は、好ましくは1.5である。
ポリアルキレンオキシド(A)は、遊離形の、すなわちOH末端基を有する、対応するポリアルキレングリコールであってもよいが、これらは一方又は両方の末端基において末端封鎖されていてもよい。好適な末端基は、例えばC1〜C25アルキル、フェニル及びC1〜C14アルキルフェニル基である。
特に好適なポリアルキレンオキシド(A)の具体的な例としては:
(A1)一方又は両方の末端基にて、特にC1〜C25アルキル基にて末端封鎖されてもよいが、好ましくはエーテル化されておらず、好ましくは1500〜20,000、より好ましくは2500〜15,000の平均モル質量Mnを有するポリエチレングリコール;
(A2)エチレンオキシド及びプロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシドのコポリマーであって、エチレンオキシド含量が少なくとも50重量%であり、同様に一方又は両方の末端基にて、特にC1〜C25アルキル基で末端封鎖されてもよいが、好ましくはエーテル化されておらず、1500〜20,000、より好ましくは2500〜15,000の平均モル質量Mnを有するコポリマー;
(A3)特に2500〜20,000の平均モル質量を有する鎖伸長生成物であって、200〜5000の平均モル質量Mnを有するポリエチレングリコール(A1)又は200〜5000の平均モル質量Mnを有するコポリマー(A2)と、C2〜C12の、ジカルボン酸若しくはジカルボン酸エステルとの、又はC6〜C18ジイソシアネートとの反応によって得ることができる生成物。
好ましいグラフト基材(A)はポリエチレングリコール(A1)である。
グラフトポリマーの側鎖は、グラフト基材(A)の存在下におけるビニルエステル成分(B)の重合により形成される。
ビニルエステル成分(B)は、有利なことに、(B1)酢酸ビニル若しくはプロピオン酸ビニルから構成されてもよく、又は酢酸ビニルとプロピオン酸ビニルとの混合物から構成されてもよく、特にビニルエステル成分(B)としては酢酸ビニルが好ましい。
しかしながら、グラフトポリマーの側鎖はまた、酢酸ビニル及び/又はプロピオン酸ビニル(B1)並びに更なるエチレン性不飽和モノマー(B2)を共重合させることにより形成することもできる。ビニルエステル成分(B)中のモノマー(B2)の割合は、30重量%以下であってもよく、これはグラフトポリマー中の(B2)の含有量である24重量%に一致する。
好適なコモノマー(B2)は、例えば、モノエチレン性不飽和カルボン酸及びジカルボン酸並びにエステル、アミド及び無水物のようなそれらの誘導体、並びにスチレンである。無論、異なるコモノマーの混合物を使用することも可能である。
具体的な例としては、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸のC1〜C12アルキル及びヒドロキシC2〜C12アルキルエステル、(メタ)アクリルアミド、N−C1〜C12アルキル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ(C1〜C6アルキル)(メタ)アクリルアミド、マレイン酸、無水マレイン酸及びマレイン酸のモノ(C1〜C12アルキル)エステルが挙げられる。
好ましいモノマー(B2)は、(メタ)アクリル酸のC1〜C8アルキルエステル及びヒドロキシエチルアクリレートであり、特に好ましいのは(メタ)アクリル酸のC1〜C4アルキルエステルである。
極めて特に好ましいモノマー(B2)は、メチルアクリレート、エチルアクリレート、特にn−ブチルアクリレートである。
グラフトポリマーが、ビニルエステル成分(B)の構成物質としてモノマー(B2)を含む場合、グラフトポリマーにおける(B2)の含有量は、好ましくは0.5重量%〜20重量%、より好ましくは1重量%〜15重量%、最も好ましくは2重量%〜10重量%である。
グラフトポリマーは、反応開始剤(C)が40〜500分の分解半減期を有する平均重合温度にて、反応混合物中の未転化グラフトモノマー(B)及び反応開始剤(C)の割合が、ポリアルキレンオキシド(A)に対して常に量的欠乏状態に維持されるように、水溶性ポリアルキレンオキシド(A)、フリーラジカル形成反応開始剤(C)並びに所望により成分(A)、(B)及び(C)の合計に基づいて40重量%以下の有機溶媒(D)の存在下にて、酢酸ビニル及び/又はプロピオン酸ビニル(B1)並びに所望により更なるエチレン性不飽和モノマー(B2)から構成されるビニルエステル成分(B)を重合させることによって有利に得ることができる。
このプロセスにおいて、(B1)70重量%〜100重量%の酢酸ビニル及び/又はプロピオン酸ビニルと、(B2)0〜30重量%の更なるエチレン性不飽和モノマーと、から構成される、30重量%〜80重量%のビニルエステル成分(B)と、20重量%〜70重量%の、平均モル質量Mnが1500〜20,000である水溶性ポリアルキレンオキシド(A)と、を用いるのが好ましい。
反応開始剤(C)の量は、いずれの場合も成分(B)を基準として、好ましくは0.2重量%〜5重量%、特に0.5重量%〜3.5重量%である。
プロセスについては、平均重合温度で存在するラジカルの定常状態濃度は、実質的に一定であり、グラフトモノマー(B)は常に低濃度においてのみ(例えば、5重量%以下)反応混合物中に存在することが必須である。これにより、反応を制御することができ、グラフトポリマーを、所望の低い分枝度及び所望の低多分散性を有する制御された方式で調製することができる。
「平均重合温度」という用語は、本明細書では、プロセスは実質的に定温であるが、反応の発熱のために、好ましくは+/−10℃、より好ましくは+/−5℃の範囲内に維持される温度変化が存在する場合があることを意図する。
平均重合温度でのフリーラジカル形成反応開始剤(C)は、40〜500分、好ましくは50〜400分、より好ましくは60〜300分の分解半減期を有するべきである。
反応開始剤(C)及びグラフトモノマー(B)は、低くかつ実質的に一定濃度である未分解反応開始剤及びグラフトモノマー(B)が反応混合物中に存在するように、添加されるのが有利である。反応混合物全体中の未分解反応開始剤の割合は、モノマー添加中に計量された反応開始剤の総量を基準として、好ましくは≦15重量%、特に≦10重量%である。
平均重合温度は、適切には50℃〜140℃、好ましくは60℃〜120℃、より好ましくは65℃〜110℃の範囲である。
50℃〜140℃の温度範囲におけるその分解半減期が20〜500分である好適な反応開始剤(C)の例は以下である:
− tert−C4〜C12アルキルヒドロペルオキシド及びtert−(C9〜C12アラルキル)ヒドロペルオキシドのO−C2〜C12アシル化誘導体、例えばtert−ブチルペルオキシアセテート、tert−ブチルモノペルオキシマレエート、tert−ブチルペルオキシイソブチレート、tert−ブチルペルオキシピバレート、tert−ブチルペルオキシネオヘプタノエート、tert−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、tert−ブチルペルオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、tert−ブチルペルオキシネオデカノエート、tert−アミルペルオキシピバレート、tert−アミルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、tert−アミルペルオキシネオデカノエート、1,1,3,3−テトラメチルブチルペルオキシネオデカノエート、クミルペルオキシネオデカノエート、tert−ブチルペルオキシベンゾエート、tert−アミルペルオキシベンゾエート、及びジ−tert−ブチルジペルオキシフタレート;
− tert−C8〜C14アルキレンビスペルオキシドのジ−O−C4〜C12アシル化誘導体、例えば2,5−ジメチル−2,5−ジ(2−エチルヘキサノイルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルペルオキシ)ヘキサン及び1,3−ジ(2−ネオデカノイルペルオキシイソプロピル)ベンゼン;
− ジ(C2〜C12アルカノイル)及びジベンゾイルペルオキシド、例えばジアセチルペルオキシド、ジプロピオニルペルオキシド、ジスクシニルペルオキシド、ジカプリロイルペルオキシド、ジ(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)ペルオキシド、ジデカノイルペルオキシド、ジラウロイルペルオキシド、ジベンゾイルペルオキシド、ジ(4−メチルベンゾイル)ペルオキシド、ジ(4−クロロベンゾイル)ペルオキシド及びジ(2,4−ジクロロベンゾイル)ペルオキシド;
− tert−C4〜C5アルキルペルオキシ(C4〜C12アルキル)カーボネート、例えばtert−アミルペルオキシ(2−エチルヘキシル)カーボネート;
− ジ(C2〜C12アルキル)ペルオキシジカーボネート、例えばジ(n−ブチル)ペルオキシジカーボネート及びジ(2−エチルヘキシル)ペルオキシジカーボネート。
平均重合温度によって、特に好適な反応開始剤(C)の例は以下である:
− 50℃〜60℃の平均重合温度におけるもの:
tert−ブチルペルオキシネオヘプタノエート、tert−ブチルペルオキシネオデカノエート、tert−アミルペルオキシピバレート、tert−アミルペルオキシネオデカノエート、1,1,3,3−テトラメチルブチルペルオキシネオデカノエート、クミルペルオキシネオデカノエート、1,3−ジ(2−ネオデカノイルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、ジ(n−ブチル)ペルオキシジカーボネート及びジ(2−エチルヘキシル)ペルオキシジカーボネート;
− 60℃〜70℃の平均重合温度におけるもの:
tert−ブチルペルオキシピバレート、tert−ブチルペルオキシネオヘプタノエート、tert−ブチルペルオキシネオデカノエート、tert−アミルペルオキシピバレート及びジ(2,4−ジクロロベンゾイル)ペルオキシド;
− 70℃〜80℃の平均重合温度におけるもの:
tert−ブチルペルオキシピバレート、tert−ブチルペルオキシネオヘプタノエート、tert−アミルペルオキシピバレート、ジプロピオニルペルオキシド、ジカプリロイルペルオキシド、ジデカノイルペルオキシド、ジラウロイルペルオキシド、ジ(2,4−ジクロロベンゾイル)ペルオキシド及び2,5−ジメチル−2,5−ジ(2−エチルヘキサノイルペルオキシ)ヘキサン;
− 80℃〜90℃の平均重合温度におけるもの:
tert−ブチルペルオキシイソブチレート、tert−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、tert−アミルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、ジプロピオニルペルオキシド、ジカプリロイルペルオキシド、ジデカノイルペルオキシド、ジラウロイルペルオキシド、ジ(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)ペルオキシド、ジベンゾイルペルオキシド及びジ(4−メチルベンゾイル)ペルオキシド;
− 90℃〜100℃の平均重合温度におけるもの:
tert−ブチルペルオキシイソブチレート、tert−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、tert−ブチルモノペルオキシマレエート、tert−アミルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、ジベンゾイルペルオキシド及びジ(4−メチルベンゾイル)ペルオキシド;
− 100℃〜110℃の平均重合温度におけるもの:
tert−ブチルモノペルオキシマレエート、tert−ブチルペルオキシイソブチレート及びtert−アミルペルオキシ(2−エチルヘキシル)カーボネート;
− 110℃〜120℃の平均重合温度におけるもの:
tert−ブチルモノペルオキシマレエート、tert−ブチルペルオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート及びtert−アミルペルオキシ(2−エチルヘキシル)カーボネート。
好ましい反応開始剤(C)は、tert−C4〜C5アルキルヒドロペルオキシドのO−C4〜C12アシル化誘導体であり、特に好ましいのはtert−ブチルペルオキシピバレート及びtert−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエートである。
特に有利な重合条件は、反応開始剤(C)及び重合温度を正確に調節することにより、努力を要せずに定めることができる。例えば、tert−ブチルペルオキシピバレートを使用する場合に好ましい平均重合温度は60℃〜80℃であり、tert−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエートの場合は80℃〜100℃である。
本発明の重合反応は、少量の有機溶媒(D)の存在下で実施することができる。無論、異なる溶媒(D)の混合物を使用することも可能である。好ましいのは、水溶性又は水混和性溶媒を使用することである。
溶媒(D)を希釈剤として使用する場合、いずれの場合も成分(A)、(B)及び(C)の合計を基準として、一般に1重量%〜40重量%、好ましくは1重量%〜35重量%、より好ましくは1.5重量%〜30重量%、最も好ましくは2重量%〜25重量%で用いられる。
好適な溶媒(D)の例としては以下が挙げられる:
− 一価アルコール、好ましくは脂肪族C1〜C16アルコール、より好ましくは脂肪族C2〜C12アルコール、最も好ましくはC2〜C4アルコール、例えばエタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、sec−ブタノール及びtert−ブタノール;
− 多価アルコール、好ましくはC2〜C10ジオール、より好ましくはC2〜C6ジオール、最も好ましくはC2〜C4アルキレングリコール、例えばエチレングリコール及びプロピレングリコール;
− アルキレングリコールエーテル、好ましくはアルキレングリコールモノ(C1〜C12アルキル)エーテル及びアルキレングリコールジ(C1〜C6アルキル)エーテル、より好ましくはアルキレングリコールモノ及びジ(C1〜C2アルキル)エーテル、最も好ましくはアルキレングリコールモノ(C1〜C2アルキル)エーテル、例えばエチレングリコールモノメチル及び−エチルエーテル及びプロピレングリコールモノメチル及び−エチルエーテル;
− ポリアルキレングリコール、好ましくは2〜20個のC2〜C4アルキレン)グリコール単位を有するポリ(C2〜C4アルキレングリコール、より好ましくは2〜20個のエチレングリコール単位を有するポリエチレングリコール及び2〜10個のプロピレングリコール単位を有するポリプロピレングリコール、最も好ましくは2〜15個のエチレングリコール単位を有するポリエチレングリコール及び2〜4個のプロピレングリコール単位を有するポリプロピレングリコール、例えばジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール及びトリプロピレングリコール;
− ポリアルキレングリコールモノエーテル、好ましくは2〜20個のアルキレングリコール単位を有するポリ(C2〜C4アルキレン)グリコールモノ(C1〜C25アルキル)エーテル、より好ましくは2〜20個のアルキレングリコール単位を有するポリ(C2〜C4アルキレン)グリコールモノ(C1〜C20アルキル)エーテル、最も好ましくは3〜20個のアルキレングリコール単位を有するポリ(C2〜C3アルキレン)グリコールモノ(C1〜C16アルキル)エーテル;
− カルボン酸エステル、好ましくはC1〜C6カルボン酸のC1〜C8アルキルエステル、より好ましくはC1〜C3カルボン酸のC1〜C4アルキルエステル、最も好ましくはC2〜C3カルボン酸のC2〜C4アルキルエステル、例えば酢酸エチル及びプロピオン酸エチル;
− 好ましくは3〜10個の炭素原子を有する脂肪族ケトン、例えばアセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン及びシクロヘキサノン;
− 環状エーテル、特にテトラヒドロフラン及びジオキサン。
溶媒(D)は、(例えば、洗濯及び洗浄組成物で)用いるための本発明のグラフトポリマーの配合にも用いられ、それ故に重合生成物中に残存することができる溶媒が有利である。
これらの溶媒の好ましい例は、2〜15個のエチレングリコール単位を有するポリエチレングリコール、2〜6個のプロピレングリコール単位を有するポリプロピレングリコール、特にC6〜C8アルコールのアルコキシル化生成物(アルキレングリコールモノアルキルエーテル及びポリアルキレングリコールモノアルキルエーテル)である。
本明細書で、分枝度の高いC8〜C16アルコールのアルコキシル化生成物が特に好ましいが、それにより40〜70℃にて自由流動性であり、比較的低粘度でポリマー含量が非常に低いポリマー混合物の配合が可能になる。分枝は、アルコールのアルキル鎖及び/又はポリアルコキシレート部分に存在してもよい(少なくとも1個のプロピレンオキシド、ブチレンオキシド又はイソブチレンオキシド単位の共重合)。これらのアルコキシル化生成物の特に好適な例は、1〜15モルのエチレンオキシドでアルコキシル化された2−エチルヘキサノール又は2−プロピルヘプタノール、1〜15モルのエチレンオキシド及び1〜3モルのプロピレンオキシドでアルコキシル化されたC13/C15オキソアルコール又はC12/C14又はC16/C18脂肪族アルコールであり、1〜15モルのエチレンオキシド及び1〜3モルのプロピレンオキシドでアルコキシル化された2−プロピルヘプタノールが好ましい。
プロセスでは、ポリアルキレンオキシド(A)、グラフトモノマー(B1)及び適切な場合(B2)、反応開始剤(C)並びに適切な場合、溶媒(D)は、反応器内で選択された平均重合温度に加熱される。
重合は、過剰なポリマー(ポリアルキレンオキシド(A)及び形成されたグラフトポリマー)が反応器内に常に存在するように実施される。ポリマーの、非グラフト化モノマー及び反応開始剤に対する量比は、一般に、≧10:1、好ましくは≧15:1、より好ましくは≧20:1である。
本発明による重合プロセスは、原則として、種々の種類の反応器内で実施することができる。
用いられる反応器は攪拌槽であり、好ましくは、ポリアルキレンオキシド(A)と共に、適切な場合はグラフトモノマー(B)、反応開始剤(C)及び溶媒(D)の一部が、一般には特定の総量に対して15重量%以下にて最初に完全に又は部分的に充填され、重合温度に加熱され、(B)、(C)及び適切な場合(D)の残量が、好ましくは別個に計量される。(B)、(C)及び適切な場合(D)の残量は、好ましくは≧2時間、より好ましくは≧4時間、最も好ましくは≧5時間にわたって計量される。
特に好ましい、実質的に無溶媒プロセスである別の例では、ポリアルキレンオキシド(A)の全体量が最初に溶融物として充填され、好ましくは1種の溶媒(D)中の10〜50重量%溶液の形態で存在するグラフトモノマー(B1)及び適切な場合(B2)、並びに反応開始剤(C)も、重合中、選択された平均重合温度が、とりわけ+/−10℃、特には+/−5℃の範囲内に維持されるように制御された温度で計量される。
更に特に好ましい低溶媒プロセスである別の例では、反応混合物の粘度を制限するために、溶媒(D)が重合中に計量されることを除き、手順は上述の通りである。重合が進行した後でのみ計量した量の溶媒添加を開始する又は一部を添加することも可能である。
重合は、標準圧下又は低圧若しくは高圧下で行うことができる。用いられるモノマー(B)又は任意の希釈剤(D)の沸点が選択した圧力で高すぎる場合、重合は還流冷却しながら実施される。
水性液体キャリア
本明細書の液体洗剤組成物は、30%〜80%の水性液体キャリアを更に含有し、その中には、他の必須及び任意の組成物の構成成分が溶解、分散又は懸濁される。より好ましくは、水性液体キャリアは、本明細書の組成物の45%〜70%、より好ましくは45%〜65%で含まれる。
水性液体キャリアの1つの好ましい構成成分は、水である。しかし、水性液体キャリアは、室温(20℃〜25℃)で液体であるか又は液体キャリアに溶解する他の物質であって、不活性な充填剤の機能に加えて幾つかの他の機能も果たし得る他の物質を含有してもよい。そのような物質には、例えば、ヒドロトロープ及び溶媒を挙げることができ、以下でより詳細に考察される。本発明の液体洗剤組成物を使用する地域に応じて、この水性液体キャリア中の水の硬度水準は、約0.03〜0.51g/L(2〜30gpg)にすることができる(「gpg」は、当業者には周知の水の硬度の測度であって、「グレイン・パー・ガロン(grains per gallon)」を表す)。
組成物のpH
液体洗剤組成物は、いかなる好適なpHを有してもよい。好ましくは、組成物のpHは、4〜14に調整される。より好ましくは、組成物は6〜13、最も好ましくは6〜10のpHを有する。組成物のpHは、当該技術分野で既知のpH調節成分を用いて調整することができる。
組成物の増粘(Thickness)
本発明の液体洗剤組成物は、好ましくは増粘され、20℃で測定されるとき、0.5Pa・s(500cps)を超える粘度を有する。より好ましくは、組成物の粘度は、0.5Pa・s(500cps)〜1.1Pa・s(1100cps)である。
界面活性剤
本発明の手洗い用食器洗い組成物の好ましい更なる成分は、非イオン性、アニオン性、カチオン性界面活性剤、両性、双極性イオン性、半極性非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される界面活性剤である。界面活性剤は、液体洗剤組成物の1.0重量%〜50重量%、好ましくは5重量%〜40重量%、より好ましくは25重量%〜40重量%、好ましくは30重量%〜38重量%の濃度で含むことができる。任意の界面活性剤の非限定例が下記で考察される。
高濃度の界面活性剤、特に高濃度のアニオン性界面活性剤及び/又は疎水性界面活性剤は、特に疎水性の高い油脂に関して高い油脂洗浄性能のために望ましい場合があるが、食器洗い組成物を不安定にする。高濃度の疎水性界面活性剤は更にまた泡立ちを抑制する。
本発明の両親媒性グラフトポリマーは、極めて高濃度(例えば35〜40%超過)の総界面活性剤、及び/又は極めて高濃度の親水性(C12〜C14鎖)アニオン性界面活性剤(例えば25〜30%超過)及び/又は高濃度(例えば5%超過)の疎水性界面活性剤(NI界面活性剤及び/又は>14C鎖アニオン性界面活性剤)に頼ることなく、特に疎水性の高い油脂に関して非常に有効な油脂洗浄を与えるのに極めて有効であることを見出した。実際、本発明の両親媒性グラフトポリマーの添加により、こうした高濃度の界面活性剤を添加することなく、同じ又は更に良好な油脂洗浄と泡立ち性能とを得ることができる。
アニオン性界面活性剤
好ましい実施形態において、本発明の方法に使用されるべき組成物は、アニオン性界面活性剤を含む。好ましいアニオン性界面活性剤は、スルフェート及びスルホネート(surlfonate)界面活性剤であり、アルキルスルホネート及びパラフィンスルホネートがより好ましく、直鎖アルキルスルホネートが更により好ましい。
スルフェート又はスルホネート界面活性剤
スルフェート又はスルホネート界面活性剤は、典型的には液体洗剤組成物の少なくとも5重量%、好ましくは5重量%〜40重量%及びより好ましくは15重量%〜30重量%、及び更により好ましくは15重量%〜25重量%の濃度で存在する。
本明細書の組成物で使用するのに好適なスルフェート又はスルホネート界面活性剤には、C10〜C14アルキル若しくはヒドロキシアルキル、スルフェート又はスルホネートの水溶性塩又は酸が挙げられる。好適な対イオンには、水素、アルカリ金属カチオン、又はアンモニウム若しくは置換アンモニウムが挙げられるが、好ましくはナトリウムである。
ヒドロカルビル鎖が分枝状である場合、C1〜4のアルキル分岐単位を含むことが好ましい。スルフェート又はスルホネート界面活性剤の平均分岐率は、好ましくは、全ヒドロカルビル鎖の30%超、より好ましくは35%〜80%、最も好ましくは40%〜60%である。
スルフェート又はスルホネート界面活性剤は、C11〜C18アルキルベンゼンスルホネート(LAS)、C8〜C20第一級分枝鎖及びランダムアルキルスルフェート(AS);C10〜C18第二級(2,3)アルキルスルフェート;C10〜C18アルキルアルコキシスルフェート(AExS)であって、好ましくはxが1〜30であるもの;好ましくは1〜5個のエトキシ単位を含む、C10〜C18アルキルアルコキシカルボキシレート;米国特許第6,020,303号及び同第6,060,443号で考察される中鎖分枝状アルキルスルフェート;同第6,008,181号及び同第6,020,303号で考察される中鎖分枝状アルキルアルコキシスルフェート;国際公開第99/05243号、同第99/05242号、同第99/05244号、同第99/05082号、同第99/05084号、同第99/05241号、同第99/07656号、同第00/23549号、及び同第00/23548号で考察される変性アルキルベンゼンスルホネート(MLAS);メチルエステルスルホネート(MES);並びにα−オレフィンスルホネート(AOS)から選択されてよい。
パラフィンスルホネートは、モノスルホネート又はジスルホネートであってもよく、普通はこれらの混合物であり、10〜20個の炭素原子を有するパラフィンのスルホネート化により得られる。好ましいスルホネートは、C12〜18の炭素原子鎖を有するものであり、より好ましくはC14〜17鎖のものである。パラフィン鎖に沿って分布されたスルホネート基を有するパラフィンスルホネートは、米国特許第2,503,280号;同第2,507,088号;同第3,260,744号;同第3,372,188号及び独国特許第735096号に記載されている。
一般に使用されるアルキルグリセリルスルホネート界面活性剤及び/又はアルキルグリセリルスルフェート界面活性剤は、高モノマー含量(アルキルグリセロールスルホネート界面活性剤の60重量%超)を有する。本明細書で使用するとき、「オリゴマー」には、ダイマー、トリマー、クアドリマー(quadrimer)、並びにヘプタマーまでのアルキルグリセリルスルホネート界面活性剤及び/又はアルキルグリセリルスルフェート界面活性剤のオリゴマーが挙げられる。モノマー含有量の最小化は、存在するアルキルグリセリルスルホネート界面活性剤及び/又はアルキルグリセリルスルフェート界面活性剤の0重量%〜約60重量%、0重量%〜約55重量%、0重量%〜約50重量%、0重量%〜約30重量%であってよい。
本明細書で使用するアルキルグリセリルスルホネート界面活性剤及び/又はアルキルグリセリルスルフェート界面活性剤は、C10〜40、C10〜22、C12〜18、及びC16〜18のアルキル鎖長を有する界面活性剤を包含する。アルキル鎖は、分枝状でも直鎖でもよく、存在する場合、分枝は、メチル(C1)又はエチル(C2)のようなC1〜4のアルキル部分を含む。一般に、本明細書で使用され得る好適なアルキルグリセリルスルホネート界面活性剤オリゴマーの構造には、(A)ダイマー、(B)トリマー、及び(C)テトラマーが挙げられる:
Figure 2010528170
当業者は、対イオンが上記ナトリウム以外の他の好適な可溶性カチオンで置換されてもよいことを認識するであろう。上記構造(A)〜(C)におけるRは、C10〜40、C10〜22、C12〜18及びC16〜18である。アルキル鎖は、分枝状でも直鎖でもよく、存在する場合、分枝は、メチル(C1)又はエチル(C2)のようなC1〜4のアルキル部分を含む。当業者は、対応するアルキルグリセリルスルフェート界面活性剤オリゴマーが、OSO3 -部分であるSO3 -部分と類似する構造を有してもよいことも認識するであろう。
アルキルグリセリルスルホネート界面活性剤及び/又はアルキルグリセリルスルフェート界面活性剤のオリゴマー含有量は、アルキルグリセロールスルホネート界面活性剤及び/又はアルキルグリセリルスルフェート界面活性剤の40重量%〜100重量%、45重量%〜100重量%、50重量%〜100重量%、70重量%〜100重量%であってもよい。本明細書で使用するとき、「オリゴマー含有量」とは、アルキルグリセリルスルホネート界面活性剤及び/又はアルキルグリセリルスルフェート界面活性剤中に存在するダイマー、トリマー、クアドリマー(quadrimer)、並びにそれ以上(ヘプタマー)などの、アルキルグリセリルスルホネート界面活性剤オリゴマー及び/又はアルキルグリセリルスルフェート界面活性剤オリゴマーの合計を意味する。より具体的には、以下の表Iに示されるように、アルキルグリセリルスルホネート界面活性剤オリゴマー含有量の非限定的な例は、存在するオリゴマーの重量パーセント及びアルキルグリセリルスルホネート界面活性剤のモノマー含有量の最小化を示す。アルキルグリセリルスルホネート界面活性剤は、任意に組成物の少なくとも10重量%、より好ましくは10重量%〜40重量%、最も好ましくは10重量%〜30重量%の濃度で存在する。
ジアルキルスルホサクシネート
本発明の液体洗剤組成物で使用される任意成分は、ジアルキルスルホサクシネートである。ジアルキルスルホサクシネートは、C6〜15直鎖又は分枝鎖ジアルキルスルホサクシネートであり得る。アルキル部分は、対称(すなわち、同じアルキル部分)であっても非対称(すなわち、異なるアルキル部分)であってもよい。好ましくは、アルキル部分は対称である。ジアルキルスルホサクシネートは、組成物の0.5重量%〜10重量%で液体洗剤組成物中に存在してもよい。
非イオン性界面活性剤
非イオン性界面活性剤は、一般に疎水性界面活性剤として考えられる。存在する場合、非イオン性界面活性剤は、液体洗剤組成物の0.1重量%〜20重量%、好ましくは0.5重量%〜10重量%の典型量で含まれる。好適な非イオン性界面活性剤には、脂肪族アルコールと1〜25モルのエチレンオキシドとの縮合生成物が挙げられる。脂肪族アルコールのアルキル鎖は、直鎖又は分枝状、一級又は二級のいずれでもよく、一般的には8〜22個の炭素原子を含有する。10〜20個の炭素原子を含有するアルキル基を有するアルコールとアルコール1モル当たり2〜18モルのエチレンオキシドとの縮合生成物が特に好ましい。
アルコール1モル当たりのエチレンオキシドのモル数は、普通、疎水性の高い非イオン性界面活性剤については2〜6である。油脂洗浄のために最も好適な疎水性界面活性剤は、プロクター・アンド・ギャンブル社(Procter & Gamble Company)によって2005年5月19日に公開された米国特許第2005/0107275号の2〜3頁、パラグラフ[0018]〜[0031]に記載される可溶化非イオン性界面活性剤である。
式R2O(Cn2nO)t(グリコシル)x(式(III))を有するアルキルポリグリコシドも好適であり、ここで、式(III)のR2は、アルキル、アルキルフェニル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルフェニル、及びこれらの混合物からなる群から選択され、このアルキル基は、10〜18個、好ましくは12〜14個の炭素原子を含有し、式(III)のnは、2又は3、好ましくは2であり、式(III)のtは、0〜10、好ましくは0であり、式(III)のxは、1.3〜10、好ましくは1.3〜3、最も好ましくは1.3〜2.7である。グリコシルは、好ましくはグルコースから誘導される。
式(IV)を有する脂肪酸アミド界面活性剤もまた好適であり、
Figure 2010528170
ここで、式(IV)のR6は、7〜21個、好ましくは9〜17個の炭素原子を含有するアルキル基であり、式(IV)の各R7は、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4ヒドロキシアルキル、及び−(C240)xHからなる群から選択され、ここで式(IV)のxは、1〜3で変化する。好ましいアミドは、C8〜C20アンモニアアミド、モノエタノールアミド、ジエタノールアミド、及びイソプロパノールアミドである。
カチオン性界面活性剤
組成物に存在する場合、カチオン性界面活性剤は、有効量で、より好ましくは液体洗剤組成物の0.1重量%〜20重量%で存在する。好適なカチオン性界面活性剤は、第四級アンモニウム界面活性剤である。好適な第四級アンモニウム界面活性剤は、モノC6〜C16、好ましくはC6〜C10N−アルキル又はアルケニルアンモニウム界面活性剤からなる群から選択され、残りのN位はメチル、ヒドロキシエチル(hydroxyehthyl)、又はヒドロキシプロピル基によって置換される。別の好ましいカチオン性界面活性剤は、第四級クロリンエステルのような、第四級アンモニウムアルコールのC6〜C18アルキル又はアルケニルエステルである。より好ましくは、カチオン性界面活性剤は、式(V)を有し、
Figure 2010528170
ここで、式(V)のR1は、C8〜C18ヒドロカルビル及びこれらの混合物、好ましくはC8〜14アルキル、より好ましくはC8、C10又はC12のアルキルであり、式(V)のXは、アニオン、好ましくは塩化物又は臭化物である。
アミンオキシド界面活性剤
液体洗剤組成物の好ましい成分は、アミンオキシド界面活性剤であり、それは本明細書において典型的には液体洗剤組成物の0.1重量%〜15重量%、好ましくは3.0重量%〜10重量%の濃度で含まれていてもよい。アミンオキシドは、直鎖又は中分枝状(mid-branched)アルキル部分を有し得る。
本明細書で任意に用いられる直鎖アミンオキシドには、1つのC8〜18アルキル部分と、C1〜3アルキル基及びC1〜3ヒドロキシアルキル基からなる群から選択される2つの部分とを含有する水溶性アミンオキシド;1つのC10〜18アルキル部分と、C1〜3アルキル基及びC1〜3ヒドロキシアルキル基からなる群から選択される2つの部分とを含有する水溶性ホスフィンオキシド;並びに1つのC10〜18アルキル部分と、C1〜3アルキル及びC1〜3ヒドロキシアルキル部分からなる群から選択される1つの部分とを含有する水溶性スルホキシドが挙げられる。
好ましいアミンオキシド界面活性剤は、式(VI)を有し、
Figure 2010528170
ここで、式(VI)のR3は、直鎖C8〜22アルキル、直鎖C8〜22ヒドロキシアルキル、C8〜22アルキルフェニル基、及びこれらの混合物であり;式(VI)のR4は、C2〜3アルキレン若しくはC2〜3ヒドロキシアルキレン基、又はこれらの混合物であり;xは、0〜約3であり;式(VI)の各R5は、C1〜3アルキル若しくはC1〜3ヒドロキシアルキル基、又は平均で約1〜約3個のエチレンオキシド基を含有するポリエチレンオキシド基である。式(VI)のR5基は、例えば酸素又は窒素原子を介して互いに結合して、環状構造を形成してもよい。
直鎖アミンオキシド界面活性剤は、特に、直鎖C10〜C18アルキルジメチルアミンオキシド及び直鎖C8〜C12アルコキシエチルジヒドロキシエチルアミンオキシドを含んでもよい。好ましいアミンオキシドには、直鎖C10、直鎖C10〜C12、及び直鎖C12〜C14アルキルジメチルアミンオキシドが挙げられる。
本明細書で使用するとき、「中分枝状(mid-branched)」とは、アミンオキシドが、n1の炭素原子を有する1つのアルキル部分を有し、アルキル部分の1つのアルキル分枝が、n2の炭素原子を有することを意味する。アルキル分枝は、アルキル部分の窒素からのα炭素に位置する。アミンオキシドのこの種類の分岐は、内在アミンオキシドとしても当該技術分野において知られている。n1とn2の総合計は、10〜24個の炭素原子、好ましくは12〜20個、より好ましくは10〜16個である。1つのアルキル部分に対する炭素原子の数(n1)は、この1つのアルキル分枝(n2)とおよそ同数の炭素原子であって、その1つのアルキル部分と1つのアルキル分枝とが対称となるようになされるべきである。本明細書で使用するとき、「対称」は、本明細書で用いられる中分枝状(mid-branched)アミンオキシドの少なくとも50重量%、より好ましくは少なくとも75重量%〜100重量%で、|n1−n2|が5個以下、好ましくは4個、最も好ましくは0〜4個の炭素原子であることを意味する。
アミンオキシドは、C1〜3アルキル、C1〜3ヒドロキシアルキル基、又は平均で約1〜約3個のエチレンオキシド基を含有するポリエチレンオキシド基から独立に選択される2つの部分を更に含む。好ましくは、2つの部分は、C1〜3アルキルから選択され、より好ましくは、両方がC1アルキルとして選択される。
両性界面活性剤
本発明において任意である、他の好適な両性洗剤界面活性剤の非限定例としては、アミドプロピルベタイン及び脂肪族又は複素環式二級及び三級(ternary)アミンの誘導体が挙げられ、そこで脂肪族部分は直鎖又は分枝状であることができ、脂肪族置換基の1つは、8〜24個の炭素原子を含有し、少なくとも1つの脂肪族置換基はアニオン性水溶性基を含有する。典型的には、両性界面活性剤は、存在する場合、液体洗剤組成物の約0.01重量%〜約20重量%、好ましくは約0.5重量%〜約10重量%を構成する。
アルコキシル化ポリエチレンイミンポリマー
好ましい実施形態において、本発明の方法に使用される組成物は更に、1以上のアルコキシル化ポリエチレンイミンポリマーを含む。こうしたアルコキシル化ポリエチレンイミンポリマーは、軟水及び硬水の両方にて泡効率を改善することが見出された。そのため、本発明のポリマーと組み合わせる場合、あらゆる水硬度にて、より強力な泡立ち性能特性が観察される。2種のポリマーの組み合わせは更に、通常の油脂から焼きつき油脂に至る広範囲にわたって特に優れた油脂洗浄を与える。
本発明の方法に使用されるべき組成物は、組成物の0.01重量%〜10重量%、好ましくは0.01重量%〜2重量%、より好ましくは0.1重量%〜1.5重量%、更により好ましくは0.2重量%〜1.5重量%のアルコキシル化ポリエチレンイミンポリマーを含んでもよい。
本発明の組成物のアルコキシル化ポリエチレンイミンポリマーは、約400〜約10000の重量平均分子量、好ましくは約400〜約7000の重量平均分子量、あるいは約3000〜約7000の重量平均分子量を有するポリエチレンイミン主鎖を有する。
これらのポリアミンは、例えば、二酸化炭素、亜硫酸水素ナトリウム、硫酸、過酸化水素、塩酸、及び酢酸などのような触媒の存在下でエチレンイミンを重合することによって調製できる。
ポリエチレンイミン主鎖のアルコキシル化には、(1)ポリエチレンイミン主鎖中の内部窒素原子又は末端窒素原子にて修飾が生じるかどうかによって、窒素原子1個当たり1又は2個のアルコキシル化修飾であって、このアルコキシル化修飾が、修飾1個当たり平均約1〜約40個のアルコキシ部分を有するポリアルコキシレン鎖上の水素原子の置換からなり、アルコキシル化修飾の末端アルコキシ部分が水素、C1〜C4アルキル、又はこれらの混合物で末端封鎖されるアルコキシル化修飾、(2)窒素原子1個当たり1つのC1〜C4アルキル部分又はベンジル部分の置換及びポリエチレンイミン主鎖中の内部窒素原子又は末端窒素原子にて置換が生じるかどうかによって1つ又は2つのアルコキシル化修飾であって、このアルコキシル化修飾が、修飾1個当たり平均約1〜約40個のアルコキシ部分を有するポリアルコキシレン鎖による水素原子の置換からなり、末端アルコキシ部分が水素、C1〜C4アルキル、又はこれらの混合物で末端封鎖されている置換及び修飾、あるいは(3)これらの組み合わせが挙げられる。
例えば、これらに限定されないが、ポリエチレンイミン主鎖の末端窒素原子への可能な修飾を以下に示すが、式中、Rはエチレンスペーサを示し、EはC1〜C4アルキル部分又はベンジル部分を示し、X-は好適な水溶性対イオンを示す。
Figure 2010528170
また、例えば、これらに限定されないが、ポリエチレンイミン主鎖の内部窒素原子への可能な修飾を以下に示すが、式中、Rはエチレンスペーサを示し、EはC1〜C4アルキル部分を示し、X−は好適な水溶性対イオンを示す。
Figure 2010528170
ポリエチレンイミン主鎖のアルコキシル化修飾は、平均約1〜約30個のアルコキシ部分、好ましくは約5〜約20個のアルコキシ部分を有するポリアルコキシレン鎖による水素原子の置換からなる。アルコキシ部分は、エトキシ(EO)、1,2−プロポキシ(1,2−PO)、1,3−プロポキシ(1,3−PO)、ブトキシ(BO)、及びこれらの組み合わせから選択される。好ましくは、ポリアルコキシレン鎖は、エトキシ部分及びエトキシ/プロポキシブロック部分から選択される。より好ましくは、ポリアルコキシレン鎖は、約5〜約15の平均エトキシル化度のエトキシ部分であり、ポリアルコキシレン鎖は、約5〜約15の平均エトキシル化度及び約1〜約16の平均プロポキシル化度を有するエトキシ/プロポキシブロック部分である。最も好ましくは、ポリアルコキシレン鎖は、プロポキシ部分ブロックが末端アルコキシ部分ブロックである、エトキシ/プロポキシブロック部分である。
更に、ポリエチレンイミン主鎖の窒素原子をアルキル化剤、例えばアルキルスルフェート、アルキルハライド、ベンジルスルフェート、又はベンジルハライドで四級化し、永続的な四級化を得てもよい。永続的な四級化の程度は、ポリエチレンイミン主鎖窒素原子の0%〜約30%及び更に60%であってもよい。ポリエチレンイミン主鎖窒素原子の30%未満が、永続的に四級化されることが好ましい。
好ましい修飾ポリエチレンイミンは、式(I)の一般的構造を有し、
Figure 2010528170
式中、ポリエチレンイミン主鎖は600又は5000の重量平均分子量を有し、式(I)のnは平均5〜10であり、式(I)のRは水素、C1〜C4アルキル、及びこれらの混合物から選択される。
別の好ましいポリエチレンイミンは、式(II)の一般的構造を有し:
Figure 2010528170
式中、ポリエチレンイミン主鎖は600又は5000の重量平均分子量を有し、式(II)のnは平均10であり、式(II)のmは平均7であり、式(II)のRは水素、C1〜C4アルキル、及びこれらの混合物から選択される。式(II)の永続的な四級化の程度は、ポリエチレンイミン主鎖窒素原子の0%〜約30%、好ましくは約22%であってよい。
(実施例1)
ポリエチレンイミン(主鎖分子量5000)で、以降PEI5000のポリエチレンイミン主鎖の窒素(NH)当たり7個のエトキシ部分(EO)を有するもの
a)PEI5000の1EO/NH処理
2Lの反応器にて900gの50重量%のPEI5000(主鎖分子量5000)水溶液を80℃に加熱し、(500kPa(5bar)の圧力が得られるまで)窒素で3回ストリップする。温度を90℃まで上昇させ、圧力が500kPa(5bar)に上昇するまで461gのエチレンオキシドを添加する。80℃にて窒素でのストリップ又は80℃にて50kPa(500mbar)の真空により、2時間後揮発性成分を除去する。1EO/NHを有するPEI5000を含有する1345gの68%水溶液を収集する。
b)溶媒の存在下でのアルコキシル化
2Lの反応器にて362gの工程(a)からの68.5%水溶液を31gの40%水酸化カリウム水溶液及び300gのキシレンで処理し、(500kPa(5bar)の圧力が得られるまで)窒素で3回ストリップする。170℃にて4時間の間に水を除去する(溶媒の帰属下)。753gのエチレンオキシドを120℃にて、300kPa(3bar)の圧力が得られるまで添加する。120℃で3時間攪拌する。化合物から溶媒を除去し、120℃で3時間水流を用いてストリップする。所望の生成物(PEI5000−7EO/NH)である1000gの明褐色の粘稠な液体(アミン:2.5448mmolのKOH/g;水中1%igのpH値11.2)を収集する。
(実施例2)
ポリエチレンイミン(主鎖分子量5000)で、以降PEI5000のポリエチレンイミン主鎖の窒素(NH)当たり10個のエトキシ部分(EO)及び7個のプロポキシ部分(PO)を有するもの
a)実施例1と同様のPEI5000の1EO/NH処理
b)アルコキシル化
2Lの反応器にて163gの工程(a)からの68.4%水溶液を13.9gの40%水酸化カリウム水溶液で処理し、70℃に加熱し、(500kPa(5bar)の圧力が得られるまで)窒素で3回ストリップする。120℃及び1kPa(10mbar)の真空にて4時間の間に水を除去する。506gのエチレンオキシドを120℃にて、800kPa(8bar)の圧力が得られるまで添加する。120℃で4時間攪拌する。120℃にて窒素でストリップする。519gのプロピレンオキシドを120℃にて、800kPa(8bar)の圧力が得られるまで添加する。102℃で4時間攪拌する。80℃にて窒素でのストリップ又は80℃にて50kPa(500mbar)の真空により、揮発性成分を除去する。所望の生成物(PEI5000−10EO/NH−7PO/NH)である1178gの明褐色の粘稠な液体(アミン力価:0.9276mmolのKOH/g;水中1%igのpH値10.67)を収集する。
又は
代替b)溶媒の存在下でのアルコキシル化
2Lの反応器にて137gの工程(a)からの68.7%水溶液を11.8gの40%水酸化カリウム水溶液及び300gのキシレンで処理し、(500kPa(5bar)の圧力が得られるまで)窒素で3回ストリップする。温度を170℃に維持しつつ、次の4時間にわたって存在する水を除去する(溶媒の帰属下)。300kPa(3bar)の圧力が得られるまで120℃にて428gのエチレンオキシドを添加し、120℃で2時間撹拌する。120℃にて窒素でストリップする。439gのプロピレンオキシドを120℃にて、300kPa(3bar)の圧力が得られるまで添加する。120℃で3時間攪拌する。化合物から溶媒を除去し、120℃で3時間水流を用いてストリップする。所望の生成物(PEI5000−10EO/NH−7PO/NH)である956gの明褐色の粘稠な液体(アミン力価:0.9672mmolのKOH/g;水中1%igのpH値10.69)を収集する。
(実施例3)
ポリエチレンイミン(主鎖分子量5000)以降PEI5000のポリエチレンイミン主鎖の窒素(NH)当たり10個のエトキシ部分(EO)及び7個のプロポキシ部分(PO)を有し、四級化22%のもの
実施例2に示されるようにPEI5000EO10PO7を調製する。
a)四級化
窒素雰囲気下にて300gのPEI5000−10EO/NH−7PO/NH(実施例2)を60℃に加熱した。続いて7.3gのジメチルスルフェートを滴下して添加した。70℃まで温度は上昇し、混合物を3時間攪拌した。アミン力価の減少(0.9672mmol/gから0.7514mmol/gまで)は、Nの四級化が22%であることを示した。PEI5000−(10EO−7PO)/NH−22%四級化である307gの褐色粘稠液体を得る。
(実施例4)
ポリエチレンイミン(主鎖分子量600)以降PEI600のポリエチレンイミン主鎖の窒素(NH)当たり10個のエトキシ部分(EO)及び7個のプロポキシ部分(PO)を有するもの
a)PEI600の1EO/NH処理
2Lの反応器にて、516gのポリエチレンイミン600(分子量600g/mol)及び10.3gの水を窒素で3回ストリップし(500kPa(5bar)の圧力まで)、90℃に加熱した。90℃にて、528gのエチレンオキシドを添加した。90℃で1時間攪拌後、1050gの液体を得る。揮発性成分を、90℃にて窒素でのストリップ又は1kPa(10mbar)の真空により除去する。液体は1EO/NHを有するPEI600を含有する。
b)アルコキシル化
2Lの反応器にて、a)からの液体86gを、10.8gの40%KOH水溶液で処理し、80℃に加熱し、(500kPa(5bar)の圧力まで)窒素で3回ストリップした。水を120℃及び1kPa(10mbar)の真空にて2.5時間の間に除去した。続いて反応器を窒素でフラッシュし、384gのエチレンオキシドを120℃で添加し、その後この温度で2時間攪拌した。120℃にてこの後、120℃にて393gのプロピレンオキシドを添加し、この温度で2時間攪拌した。80℃にて窒素でのストリップ又は50kPa(500mbar)の真空により揮発性成分を除去する。所望の生成物(PEI600−10EO/NH−7PO/NH)である865gの明褐色の粘稠な液体(アミン力価:1.0137mmol/g;水中1%igのpH値11.15)を得る。
マグネシウムイオン
任意に存在するマグネシウムイオンは、二価イオンをほとんど含有しない軟水中でその組成物が使用されるときに、洗剤組成物中で使用されてよい。使用される場合、マグネシウムイオンは、好ましくは水酸化物、塩化物、酢酸塩、硫酸塩、蟻酸塩、酸化物又は硝酸塩として、本発明の組成物に添加される。含まれる場合、マグネシウムイオンは、液体洗剤組成物の0.01重量%〜1.5重量%、好ましくは0.015重量%〜1重量%、より好ましくは0.025重量%〜0.5重量%の活性レベルで存在する。
溶媒
本組成物は、任意に溶媒を含んでもよい。好適な溶媒には、C4〜14エーテル及びジエーテル、グリコール、アルコキシル化グリコール、C6〜C16グリコールエーテル、アルコキシル化芳香族アルコール、芳香族アルコール、脂肪族分枝状アルコール、アルコキシル化脂肪族分枝状アルコール、アルコキシル化直鎖C1〜C5アルコール、直鎖C1〜C5アルコール、アミン、C8〜C14アルキル及びシクロアルキル炭化水素及びハロ炭化水素、並びにこれらの混合物が挙げられる。存在する場合、液体洗剤組成物は、液体洗剤組成物の0.01重量%〜20重量%、好ましくは0.5重量%〜20重量%、より好ましくは1重量%〜10重量%の溶媒を含有する。これらの溶媒は、水のような水性液体キャリアと組み合わせて使用されてもよく、又はいずれの水性液体キャリアも存在させることなしに使用されてもよい。
ヒドロトロープ
本発明の液体洗剤組成物は、液体洗剤組成物が水に適切に相溶するように、所望によりヒドロトロープを有効量で含んでもよい。本明細書で使用するのに好適なヒドロトロープには、アニオン型のヒドロトロープ、特にキシレンスルホン酸ナトリウム、キシレンスルホン酸カリウム、及びキシレンスルホン酸アンモニウム、トルエンスルホン酸ナトリウム、トルエンスルホン酸カリウム、及びトルエンスルホン酸アンモニウム、クメンスルホン酸ナトリウム、クメンスルホン酸カリウム、及びクメンスルホン酸アンモニウム、並びにこれらの混合物、並びに米国特許第3,915,903号に開示されている関連する化合物が挙げられる。本発明の液体洗剤組成物は、典型的には、液体洗剤組成物の0重量%〜15重量%、好ましくは1重量%〜10重量%、最も好ましくは3重量%〜6重量%のヒドロトロープ、又はその混合物を含む。
高分子泡安定剤
本発明の組成物は、高分子泡安定剤を任意に含有してもよい。これらの高分子泡安定剤は、液体洗剤組成物の泡立ち量及び泡立ち持続時間の増大をもたらす。これらの高分子泡安定剤は、(N,N−ジアルキルアミノ)アルキルエステル及び(N,N−ジアルキルアミノ)アルキルアクリレートエステルのホモポリマーから選択されてもよい。従来のゲル浸透クロマトグラフィーによって決定される高分子泡増進剤の重量平均分子量は、1,000〜2,000,000、好ましくは5,000〜1,000,000、より好ましくは10,000〜750,000、より好ましくは20,000〜500,000、更により好ましくは35,000〜200,000である。高分子泡安定剤は任意に、無機又は有機の塩のいずれかの塩、例えば(N,N−ジメチルアミノ)アルキルアクリレートエステルのクエン酸塩、硫酸塩、又は硝酸塩の形態で存在できる。
1つの好ましい高分子泡安定剤は、(N,N−ジメチルアミノ)アルキルアクリレートエステル、すなわち、式(VII)で表されるアクリレートエステルである:
Figure 2010528170
組成物に存在する場合、高分子泡増進剤は、液体洗剤組成物の0.01重量%〜15重量%、好ましくは0.05重量%〜10重量%、より好ましくは0.1重量%〜5重量%で組成物に存在してもよい。
ジアミン
本発明による組成物の別の任意成分は、ジアミンである。液体洗剤組成物のユーザーの習慣及びやり方は著しいばらつきを示すので、組成物は、好ましくは前記組成物の0重量%〜15重量%、好ましくは0.1重量%〜15重量%、好ましくは0.2重量%〜10重量%、より好ましくは0.25重量%〜6重量%、より好ましくは0.5重量%〜1.5重量%の、少なくとも1つのジアミンを含有する。
好ましい有機ジアミンは、pK1及びpK2が8.0〜11.5の範囲、好ましくは8.4〜11の範囲、更により好ましくは8.6〜10.75の範囲であるものである。好ましい物質には、1,3−ビス(メチルアミン)−シクロヘキサン(pKa=10〜10.5)、1,3−プロパンジアミン(pK1=10.5;pK2=8.8)、1,6−ヘキサンジアミン(pK1=11;pK2=10)、1,3−ペンタンジアミン(ダイテックEP(DYTEK EP)(登録商標))(pK1=10.5;pK2=8.9)、2−メチル1,5−ペンタンジアミン(ダイテックA(登録商標))(pK1=11.2;pK2=10.0)が挙げられる。他の好ましい物質には、C4〜C8の範囲のアルキレンスペーサーを有する第一級/第一級ジアミンが挙げられる。一般に、第一級ジアミンは、第二級及び第三級ジアミンより好ましいと考えられている。
pK1及びpK2の定義−本明細書で使用するとき、「pKa1」及び「pKa2」は、当業者には「pKa」という総称で知られている種類の分量であり、本明細書ではpKaは、化学技術分野において当業者に一般に既知のものと同様に使用される。本明細書で参照される値は、「臨界安定定数:第2巻、アミン(Critical Stability Constants: Volume 2, Amines)」(スミス(Smith)及びマーテル(Martel)、プレナム・プレス(Plenum Press)、ニューヨーク(NY)及びロンドン(London)、1975年))のような文献から得ることができる。pKaに関する追加的な情報は、ジアミンの供給元であるデュポン(登録商標)(DUPONT)により供給される情報など、関連企業文献から得ることができる。本明細書において実用的な定義として、ジアミンのpKaは、25℃の全水溶液中において、及び0.1〜0.5Mのイオン強度に関して特定される。
カルボン酸
本発明による液体洗剤組成物は、組成物のすすぎの感触を向上させるために、直鎖若しくは環式カルボン酸又はその塩を含んでもよい。アニオン性界面活性剤の存在は、特に組成物の15〜35重量%の範囲で多量に存在すると、使用者の手及び食器類に滑りやすい感触を与える組成物になる。この滑りやすい感触は、本明細書で規定されるカルボン酸を用いる場合に減少し、すなわち、すすぎの感触が抵抗感(draggy)になる。
本明細書で有用なカルボン酸には、C1〜6直鎖又は少なくとも3個の炭素を含有する環状酸が挙げられる。カルボン酸又はその塩の直鎖若しくは環状炭素含有鎖は、ヒドロキシル、エステル、エーテル、1〜6個、より好ましくは1〜4個の炭素原子を有する脂肪族基、及びこれらの混合物からなる群から選択される置換基で置換されてもよい。
好ましいカルボン酸は、サリチル酸、マレイン酸、アセチルサリチル酸、3−メチルサリチル酸、4−ヒドロキシイソフタル酸、ジヒドロキシフマル酸、1,2,4ベンゼントリカルボン酸、ペンタン酸、及びこれらの塩、並びにこれらの混合物からなる群から選択されるものである。カルボン酸が塩の形態で存在する場合、塩のカチオンは、好ましくはアルカリ金属、アルカリ土類金属、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、又はトリエタノールアミン、及びこれらの混合物から選択される。
カルボン酸又はその塩は、存在する場合、好ましくは0.1%〜5%、より好ましくは0.2%〜1%、最も好ましくは0.25%〜0.5%の濃度で存在させる。
好ましくは、本明細書の液体洗剤組成物は、透明な(clear)液体組成物として配合される。「透明な(clear)」とは、安定かつ透明(transparent)であることを意味する。透明な組成物を得るために、溶媒及びヒドロトロープを使用することは、軽質液体食器洗い組成物の技術分野に精通している者にはよく知られている。本発明による好ましい液体洗剤組成物は、透明な単相液体であるが、本発明は、米国特許第5,866,529号(エリリ(Erilli)ら)、及び米国特許第6,380,150号(トゥーサン(Toussaint)ら)に記載されているビーズ又はパールのような分散相を含有する透明及び不透明な製品も、そのような製品が貯蔵時に物理的に安定である(すなわち、分離しない)のであれば、包含する。
本発明の液体洗剤組成物は、使用のために液体洗剤組成物を供給するためのいかなる好適なパッケージ内に包装されてもよい。好ましくは、パッケージは、ガラス又はプラスチック製の透明なパッケージである。
他の任意成分
本明細書の液体洗剤組成物は、香料、染料、乳白剤、酵素、キレート剤、増粘剤及び本明細書の液体洗剤組成物が一般に4〜14、好ましくは6〜13、最も好ましくは6〜10のpHを有するようにするためのpH緩衝手段などの、液体洗剤組成物中で使用するのに好適な多くの他の任意成分を更に含むことができる。軽質液体洗剤組成物の使用に好適な許容できる任意成分の更なる記載を、米国特許第5,798,505号に見出すことができる。
粘度試験方法
本発明の組成物の粘度は、ブルックフィールド(Brookfield)粘度計モデル#LVDVII+を用いて20℃で測定される。これらの測定に使用されるスピンドルは、異なる粘度の製品を測定するために適切な速度を有するS31であり、例えば、1Pa・s(1000cps)を超える粘度の製品を測定するためには12rpm、0.5Pa・s(500cps)〜1Pa・s(1000cps)の粘度を有する製品を測定するためには30rpm、0.5Pa・s(500cps)未満の粘度を有する製品を測定するためには60rpmである。
Figure 2010528170
1:平均0.5〜3個のエトキシ基を含有するC12〜13アルキルエトキシスルホネート
2:非イオン性物質は9個のエトキシ基を含有するC11アルキルエトキシ化界面活性剤又は8個のエトキシ基を含有するC10アルキルエトキシ化界面活性剤のいずれでもよい。
3:1,3,BACは、1,3−ビス(メチルアミン)−シクロヘキサンである。
4:(N,N−ジメチルアミノ)エチルメタクリレートホモポリマー。
5:アルコキシル化ポリエチレンイミンポリマーPEI600であって、ポリエチレンイミン主鎖の窒素(NH)当たり10個のエトキシ部分(EO)及び7個のプロポキシ部分(PO)を有するもの(実施例4)、及び/又は実施例1〜3にて上述されるようなポリマー。
6:両親媒性グラフトポリマー又は以下の(i)〜(iii)に定義される又は下記実施例1、2、3、4、5又は6のいずれかに従って例示されるポリマーのいずれかの混合物。
(i)得られたポリマーの60重量%の酢酸ビニルを用いて70℃でグラフト化された6,000g/モルMwのポリエチレングリコール主鎖。
(ii)得られたポリマーの60重量%の酢酸ビニル及び40重量%の加水分解されたエステル連結を用いて70℃でグラフト化された6,000g/モルMwのポリエチレングリコール主鎖。
(iii)得られたポリマーの54重量%の酢酸ビニル及び6重量%の酢酸ブチルを用いて70℃でグラフト化された12,000g/モルMwのポリエチレングリコール主鎖。
次の6種の両親媒性グラフトポリマーは、以下のように調製することができる。K値は、23℃及びポリマー濃度1重量%にて3重量%水性NaCl溶液中で測定することができる。平均モル質量及び多分散性は、溶出剤としてジメチルアセトアミド中の0.5重量%LiBr溶液にて、標準としてポリメチルメタクリレート(PMMA)を使用するゲル透過クロマトグラフィーにより測定される。分枝の程度は、グラフト部位及びポリエチレングリコールの−CH2−基のシグナル全体から、重水素化されたジメチルスルホキシドで13C NMR分光法により測定してもよい。報告された値は、生成物中に存在するポリエチレングリコールの全てに関する、すなわち、非グラフト化ポリエチレングリコールを含み、平均でポリエチレングリコール当たりに存在する側鎖の数に一致する。
グラフトポリマー1
攪拌棒及び還流凝縮器を備える重合容器に、窒素雰囲気下で、70℃で融解した480gのポリエチレングリコール(Mn12,000)を最初に充填する。
16.0gの酢酸ビニル及び0.2gのtert−ブチルペルオキシピバレートの添加後、0.9gのジプロピレングリコールに溶解し、更に5分間攪拌し、6時間以内に304gの酢酸ビニル(フィード1)及び7時間以内に18gのジプロピレングリコールに溶解した4.0gのtert−ブチルペルオキシピバレート(フィード2)を、攪拌しながら内部温度70℃にて一定の流速で連続的に並行して計量する。
フィード2が終了した後、混合物を更に1時間70℃にて攪拌し、9.0gのジプロピレングリコールに溶解した4.8gのtert−ブチルペルオキシピバレートを、いずれの場合も更に2時間攪拌しながら70℃にて3度に分けて添加する。更に73gのジプロピレングリコールを添加し、粘度を下げる。
酢酸ビニルの残留量を70℃で真空蒸留により除去する。その後、水を添加することにより、固体含有量を24.3重量%に定める。
得られるグラフトポリマーは、28.4のK値、1.8の多分散性(重量平均分子量Mw36,900及び数平均分子量Mn21,000)及び0.8%の分枝度(0.15グラフト部位/50EO単位に一致する)を有する。
グラフトポリマー2
攪拌棒及び還流凝縮器を備える重合容器に、窒素雰囲気下にて、85℃で融解した400gのポリエチレングリコール(Mn9000)を最初に充填する。
20.0gの酢酸ビニル及び0.9gのジプロピレングリコールに溶解した0.25gのtert−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエートを添加した後、更に5分間攪拌し、6時間以内に380gの酢酸ビニル(フィード1)及び7時間以内に18gのジプロピレングリコールに溶解した5.0gのtert−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート(フィード2)を、攪拌しながら内部温度85℃にて一定の流速で連続的に並行して計量する。
フィード2が終了した後、混合物を85℃にて更に1時間攪拌し、9.0gのジプロピレングリコールに溶解した6.0gのtert−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエートを、いずれの場合も更に2時間攪拌しながら85℃で3度に分けて添加する。更に73gのジプロピレングリコールを添加し、粘度を下げる。
酢酸ビニルの残留量を、85℃にて真空蒸留により除去する。その後、水を添加することにより、固体含有量を23.2%に定める。
得られるグラフトポリマーは、24.0のK値、1.9の多分散性(Mw37000、Mn19500)及び0.8%の分枝度(0.20グラフト部位/50EO単位に一致する)を有する。
グラフトポリマー3
攪拌棒及び還流凝縮器を備える重合圧力容器に、窒素雰囲気下にて、90℃で融解した1000gのポリエチレングリコール(Mn6000)を最初に充填する。
次いで、6時間以内に1500gの酢酸ビニル(フィード1)及び7時間以内に60.5gのトリプロピレングリコールに溶解した14.5gのtert−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエートを、攪拌しながら内部温度90℃にて一定の流速で連続的に並行して計量する。
フィード2が終了した後、混合物を更に1時間90℃にて攪拌し、22.6gのトリプロピレングリコールに溶解した17.1gのtert−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエートを、いずれの場合も更に2時間攪拌しながら90℃で3度に分けて添加する。更に73gのジプロピレングリコールを添加し、粘度を下げる。
酢酸ビニルの残留量を、90℃で真空蒸留により除去する。その後、水を添加することにより、固体含有量を22.8重量%に定める。
得られるグラフトポリマーは、19.6のK値、1.9の多分散性(Mw35,700、Mn18,800)及び0.9%の分枝度(0.33グラフト部位/50EO単位に一致する)を有する。
グラフトポリマー4
攪拌棒及び還流凝縮器を備える重合容器に、窒素雰囲気下で、70℃で融解した480gのポリエチレングリコール(Mn12,000)を最初に充填する。
14.0gの酢酸ビニル、1.6gのブチルアクリレート及び0.9gのジプロピレングリコールに溶解した0.3gのtert−ブチルペルオキシピバレートを添加した後、更に5分間攪拌し、6時間以内に274gの酢酸ビニル(フィード1)及び6時間以内に30.4gのブチルアクリレート(フィード2)及び7時間以内に18gのジプロピレングリコールに溶解した6.0gのtert−ブチルペルオキシピバレート(フィード3)を、攪拌しながら内部温度70℃にて一定の流速で連続的に並行して計量する。
フィード3が終了した後、混合物を70℃で更に1時間攪拌し、9.0gのジプロピレングリコールに溶解した7.2gのtert−ブチルペルオキシピバレートを、いずれの場合も更に2時間攪拌しながら70℃で3度に分けて添加する。更に73gのジプロピレングリコールを添加し、粘度を下げる。
モノマーの残留量を70℃で真空蒸留により除去する。その後、水を添加することにより、固体含有量を19.8重量%に定める。
得られるグラフトポリマーは、29.1のK値、1.9の多分散性(Mw35,500、Mn18,400)及び0.7%の分枝度(0.13グラフト部位/50EO単位に一致する)を有する。
グラフトポリマー5
攪拌棒及び還流凝縮器を備える重合圧力容器に、窒素雰囲気下にて90℃で融解した1175gのポリエチレングリコール(Mn4000)を最初に充填する。
88.0gの酢酸ビニル及び3.5gのトリプロピレングリコールに溶解した0.85gのtert−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエートを添加した後、更に5分間攪拌し、6時間以内に1674gの酢酸ビニル(フィード1)及び7時間以内に71gのトリプロピレングリコールに溶解した17.0gのtert−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート(フィード2)を、攪拌しながら内部温度90℃にて一定の流速で連続的に並行して計量する。
フィード2が終了した後、混合物を90℃にて更に1時間攪拌し、21.0gのトリプロピレングリコールに溶解した39.0gのtert−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエートを、いずれの場合も更に2時間攪拌しながら70℃で3度に分けて添加する。更に73gのジプロピレングリコールを添加し、粘度を下げる。
酢酸ビニルの残留量を、90℃で真空蒸留により除去する。その後、水を添加することにより、固体含有量を23.4重量%に定める。
得られるグラフトポリマーは、17.9のK値、2.3の多分散性(Mw26,800、Mn11,700)及び0.6%の分枝度(0.33グラフト部位/50EO単位に一致する)を有する。
グラフトポリマー6
攪拌棒及び還流凝縮器を備える重合圧力容器に、窒素雰囲気下にて90℃で融解した444gのポリエチレングリコール(Mn6000)を最初に充填する。
1.7gのトリプロピレングリコールに溶解した0.55gのtert−ブチルペル−2−エチルヘキサノエートを添加した後、更に15分間攪拌し、6時間以内に666gの酢酸ビニル(フィード1)及び6.5時間以内に21.6gのトリプロピレングリコールに溶解した7.22gのtert−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート(フィード2)、またフィード1の開始後3時間に始める、3.5時間以内に233gのアルコキシル化2−プロピルヘプタノール(1モルのPO及び10モルのEO/モル)(フィード3)を、攪拌しながら内部温度90℃で一定の流速で連続的に並行して計量する。
フィード2及び3が終了した後、90℃で更に1時間攪拌し、18.25gのトリプロピレングリコールに溶解した、6.1gのtert−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエートは、いずれの場合も更に2時間攪拌しながら90℃で3度に分けて添加する。
酢酸ビニルの残留量は90℃で真空蒸留により除去する。その後、水を添加することにより、固体含有量を86.9重量%に定める。
得られるグラフトポリマーは、17.6のK値、1.8の多分散性(Mw35,700、Mn20,000)及び0.9%の分枝度(0.33グラフト部位/50EO単位に一致する)を有する。
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。それよりむしろ、特に指定されない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味することを意図する。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。

Claims (20)

  1. 両親媒性グラフトポリマーを含む液体洗剤組成物で食器類を洗浄する方法であって;前記プロセスが、前記組成物を前記食器類に適用する工程を含み;前記ポリマーが、不飽和C1〜6酸、エーテル、アルコール、アルデヒド、ケトン又はエステル、糖単位、アルコキシ単位、無水マレイン酸及び飽和ポリアルコール、例えばグリセロール、並びにこれらの混合物からなる群から選択されるモノマーを含む親水性主鎖と、C4〜25アルキル基、ポリプロピレン;ポリブチレン、1〜6個の炭素原子を含有する飽和モノカルボン酸のビニルエステル;アクリル酸又はメタクリル酸のC1〜6アルキルエステル;並びにこれらの混合物からなる群から選択される疎水性側鎖とを有するランダムグラフトコポリマーである、食器類の洗浄方法。
  2. 前記ポリマーが更に、分子量4,000〜15,000の分子量を有するポリエチレングリコールを含む親水性主鎖と、1〜6個の炭素原子を含有する飽和モノカルボン酸のビニルエステル及び/又はアクリル酸又はメタクリル酸のC1〜6アルキルエステルから選択される少なくとも1つのモノマーを重合することによって形成される50重量%〜65重量%の疎水性側鎖とを有するランダムグラフトコポリマーとして特徴付けられる、請求項1に記載の食器類の洗浄方法。
  3. 前記ポリマーが、分子量4,000〜15,000のポリエチレングリコールを含む親水性主鎖と、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル及び/又はアクリル酸ブチルから選択される少なくとも1つのモノマーを重合することにより形成される50重量%〜65重量%の疎水性側鎖とを有するランダムグラフトコポリマーとして更に特徴付けられる、請求項2に記載の食器類の洗浄方法。
  4. 前記グラフトポリマーが更に、主鎖としてのアルキレンオキシド単位を含む水溶性ポリアルキレンオキシド(A)と、ビニルエステル成分の重合によって形成される側鎖(B)とに基づくことを特徴とし、前記ポリマーがアルキレンオキシド単位50個当たり平均1個以上のグラフト部位、及び3000〜100000の平均モル質量Mwを有する、請求項1に記載の食器類の洗浄方法。
  5. 前記グラフトポリマーが3以下の多分散性Mw/Mnを有する、請求項4に記載の食器類の洗浄方法。
  6. 前記グラフトポリマーが、10重量%以下の、非グラフト化形態のポリビニルエステル(B)を含む、請求項4又は5に記載の食器類の洗浄方法。
  7. 前記グラフトポリマーが:
    (A)20重量%〜70重量%の主鎖としての水溶性アルキレンオキシドと、
    (B)(A)の存在下で、
    (B1)70重量%〜100重量%の、酢酸ビニル及び/又はプロピオン酸ビニルと、
    (B2)0〜30重量%の更なるエチレン性不飽和モノマーと、
    から構成される、30重量%〜80重量%のビニルエステル成分のフリーラジカル重合により形成される側鎖と、を有する、請求項4〜6のいずれか一項に記載の食器類の洗浄方法。
  8. 前記グラフトポリマーが、フリーラジカル重合によって得ることができる両親媒性グラフトポリマーであり、前記フリーラジカル重合において、
    (B)30重量%〜80重量%のビニルエステル成分であって、
    (B1)70重量%〜100重量%の、酢酸ビニル及び/又はプロピオン酸ビニルと、
    (B2)0〜30重量%の更なるエチレン性不飽和モノマーと、
    から構成される、ビニルエステル成分が、
    (A)20重量%〜70重量%の、平均モル質量Mnが1500〜20000である水溶性ポリアルキレンオキシドと、
    (C)成分(B)に基づいて0.25重量%〜5重量%のフリーラジカル形成反応開始剤と、
    (D)成分(A)、(B)及び(C)の合計に基づいて0〜40重量%の有機溶媒と、の存在下で、
    前記反応開始剤(C)が40〜500分の分解半減期を有する平均重合温度にて、
    前記反応混合物中の未転化グラフトモノマー(B)及び反応開始剤(C)の割合が、ポリアルキレンオキシド(A)に対して常に量的欠乏状態に維持されるように、重合される、請求項4に記載の食器類の洗浄方法。
  9. 0.01mL〜150mLの前記液体洗剤組成物を、2000mL〜20000mLの水に希釈し、前記食器類を、このようにして得られた前記希釈組成物に浸漬し、前記食器類の汚れた表面を布、スポンジ又は類似の物品に接触させることによって洗浄する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の食器類の洗浄方法。
  10. 水浴中に前記食器類を浸漬するか又は流水下に保持し、液体洗剤組成物の有効量を道具に吸収させ、前記吸収された液体洗剤組成物を有する前記道具を汚れた食器類のそれぞれの表面に個々に接触させる、請求項1〜8のいずれか一項に記載の食器類の洗浄方法。
  11. 前記組成物が、総組成物の1.0重量%〜50重量%、好ましくは5重量%〜40重量%、より好ましくは25重量%〜40重量%、好ましくは30重量%〜38重量%の1以上の界面活性剤を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の食器類の洗浄方法。
  12. 前記組成物が、総組成物の少なくとも5重量%、好ましくは5重量%〜40重量%、より好ましくは15重量%〜30重量%、更により好ましくは15重量%〜25重量%の1以上のアニオン性界面活性剤を含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の食器類の洗浄方法。
  13. 前記アニオン性界面活性剤が、アニオン性スルホネート界面活性剤、アニオン性スルフェート界面活性剤及びこれらの混合物からなる群から選択され;好ましくは直鎖アルキルスルホネート、パラフィンスルホネート;脂肪族アルコールスルフェート、アルキルアルコキシル化スルフェート、及びこれらの混合物から選択され;より好ましくは直鎖アルキルスルホネート及び/又はパラフィンスルホネートから選択され、更により好ましくは直鎖アルキルスルホネートである、請求項12に記載の食器類の洗浄方法。
  14. 前記組成物が更に、前記液体洗剤組成物の0.1重量%〜15重量%のアミンオキシドを含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の食器類の洗浄方法。
  15. 前記組成物が更に、前記組成物の0.01重量%〜10重量%の、約400〜約10000の重量平均分子量を有するポリエチレンイミン主鎖を含むアルコキシル化ポリエチレンイミンポリマーを含み、前記アルコキシル化ポリエチレンイミンポリマーが更に:
    (1)修飾1個当たり平均1〜30個のアルコキシ部分を有するポリアルコキシレン鎖による、前記ポリエチレンイミン主鎖の窒素原子1個当たり1又は2個のアルコキシル化修飾であって、前記アルコキシル化修飾の末端アルコキシ部分が、水素、C1〜C4アルキル又はこれらの混合物で末端封鎖されている修飾;
    (2)1個のC1〜C4アルキル部分又はベンジル部分の置換、及び修飾1個当たり1〜40個のアルコキシ部分を有するポリアルコキシレン鎖による、前記ポリエチレンイミン主鎖の窒素原子1個当たり1又は2個のアルコキシル化修飾であって、前記末端アルコキシ部分が、水素、C1〜C4アルキル又はこれらの混合物で末端封鎖されている修飾;あるいは
    (3)これらの組み合わせを含む、請求項1〜14のいずれか一項に記載の食器類の洗浄方法。
  16. 前記アルコキシル化修飾が、エトキシ部分(EO)、1,2−プロポキシ部分(1,2−PO)、1,3−プロポキシ部分(1,3−PO)、ブトキシ部分(BO),及びこれらの組み合わせから選択される、請求項15に記載の食器類の洗浄方法。
  17. 前記アルコキシル化修飾が、エトキシ部分、エトキシ/プロポキシブロック部分から選択される、請求項15又は16に記載の食器類の洗浄方法。
  18. 前記アルコキシル化修飾が、5〜15の平均エトキシル化度及び1〜16の平均プロポキシル化度を有するエトキシ/プロポキシブロック部分である、請求項15〜17のいずれか一項に記載の食器類の洗浄方法。
  19. 不飽和のC1〜6の酸、エーテル、アルコール、アルデヒド、ケトン又はエステル、糖単位、アルコキシ単位、無水マレイン酸、及びグリセロールのような飽和ポリアルコール、並びにこれらの混合物からなる群から選択されるモノマーを含む親水性主鎖と、C4〜25アルキル基、ポリプロピレン、ポリブチレン、1〜6個の炭素原子を含有する飽和モノカルボン酸のビニルエステル、アクリル酸又はメタクリル酸のC1〜6アルキルエステル、並びにこれらの混合物を含む群から選択される疎水性側鎖とを有するランダムグラフトコポリマーの、油脂洗浄を改善、特に焼きつき油脂洗浄を改善するための、液体洗剤組成物での使用。
  20. 不飽和のC1〜6の酸、エーテル、アルコール、アルデヒド、ケトン又はエステル、糖単位、アルコキシ単位、無水マレイン酸、及びグリセロールのような飽和ポリアルコール、並びにこれらの混合物からなる群から選択されるモノマーを含む親水性主鎖と、C4〜25アルキル基、ポリプロピレン、ポリブチレン、1〜6個の炭素原子を含有する飽和モノカルボン酸のビニルエステル、アクリル酸又はメタクリル酸のC1〜6アルキルエステル、並びにこれらの混合物を含む群から選択される疎水性側鎖とを有するランダムグラフトコポリマーの、泡立ち特性を改善するための液体洗剤組成物での使用。
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