JP5031309B2 - 食器洗浄機用洗浄剤組成物 - Google Patents

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本発明は食器洗浄機で使用するための洗浄剤組成物に関するものである。特に業務用の食器洗浄機で使用するための洗浄剤組成物に関するものである。本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、リンス剤を用いなくても、陶磁器、ガラス、プラスチックなどの食器の洗浄において、汚れの除去と同時に食器やグラスの乾燥を速め、ウォータースポットの低減を可能にする。
食器洗浄機は汚れた皿、グラス、料理器具などの食器を洗浄する設備であり、家庭やレストラン、喫茶店などの厨房で使用されている。通常、食器洗浄は洗浄工程―濯ぎ工程の順で行われ、洗浄工程には手洗い用食器洗浄剤と異なる、無泡性或いは低泡性の食器洗浄機用洗浄剤が使用されている。また、レストラン、喫茶店などの厨房で使用されている業務用食器洗浄機には濯ぎ工程でリンス剤が使用されている。
リンス剤は食器の乾燥を速め、ウォータースポットとよばれる白斑を低減して美観良く仕上げるために使用されている。ウォータースポットは食器表面に付着した水滴が流れ落ちる前に乾燥して、カルシウム、マグネシウム、シリカなどの硬度成分が食器表面に沈着したものである。特にガラス製食器の場合は美観を大きく損なう。
一般的にリンス剤にはグリセリン脂肪酸エステルやソルビタン脂肪酸エステルなどのノニオン性界面活性剤が配合されており、濯ぎ水を乳化して食器との表面張力を下げて水滴を流れ落ちやすくする。その結果、食器の乾燥が速くなり、ウォータースポットを低減させることができる。したがって、食器の使用頻度が高いレストランや喫茶店ではリンス剤を使用している。
しかし、リンス剤にはウォータースポットを低減する効果は認められるものの、決して満足できるものではなく、レストランや喫茶店などでは、食器に付着したウォータースポットを取り除くため、タオルで拭き取る作業を行っている。また、リンス剤は濯ぎ工程で使用されるため、洗浄工程で使用される洗浄剤とは異なる供給装置が必要である。更に、リンス剤の購入費や在庫管理費が必要となり、レストランや喫茶店では大きな負担となっているのが実状である。
特許文献1には、正電荷を含むポリマー、リン酸塩スケール形成を抑制する水溶性ポリマーを含有し、塩化ナトリウムや濯ぎ補助組成物の非存在下でも優れた洗浄効果とガラス外観を示す食器洗浄組成物が開示されている。特許文献2、3には、カチオン性ないし両性のポリマーを食器洗浄機の洗浄剤に用いることが開示されている。
特表2004−508456号公報 国際公開第99/58633号パンフレット 欧州特許出願公開第0835925号明細書
従って、本発明の課題は、陶磁器、ガラス、プラスチックなどの食器の洗浄において、リンス剤を用いることなく、汚れの除去と同時に食器の乾燥を速め、ウォータースポットの低減を可能にする食器洗浄機用洗浄剤組成物を提供することにある。更に、同じ洗浄剤組成物で食器を繰り返し洗浄しても、優れた仕上がり性を維持することができる食器洗浄機用洗浄剤組成物を提供することにある。
本発明は、(A)分子中に、アミノ基及び4級アンモニウム基から選ばれる基を1種以上有するモノマー単位(a)と、−SO2−で表されるモノマー単位(b)とを有し、モノマー単位(a)を全モノマー単位に対して10〜99モル%含み、かつモノマー単位(b)/モノマー単位(a)のモル比が0.01〜1である高分子化合物〔以下、(A)成分という〕と、(B)ノニオン性界面活性剤〔以下、(B)成分という〕とを含有する食器洗浄機用洗浄剤組成物に関する。
また、本発明は、上記本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物を用いて食器洗浄機により食器を洗浄し、その後、リンス剤を含有しない濯ぎ水により濯ぎ処理を行う、食器の洗浄方法に関する。
本発明によれば、陶磁器、ガラス、プラスチックなどの食器の洗浄に用いたときに、濯ぎ水等にリンス剤を用いることなく、汚れの除去と同時に食器の乾燥を速め、ウォータースポットの低減を可能にする食器洗浄機用洗浄剤組成物が提供される。また、本発明の組成物は、同じ洗浄剤組成物で食器を繰り返し洗浄しても、優れた仕上がり性を維持することができ、効果の持続性にも優れている。
<(A)成分>
(A)成分において、モノマー単位(b)/モノマー単位(a)のモル比は、0.01〜1であり、好ましくは0.03〜0.75、特に好ましくは0.05〜0.5である。
モノマー単位(a)を構成するために用いられるモノマーとしては、下記一般式(1)の化合物及び一般式(2)の化合物から選ばれる1種以上が好適である。
Figure 0005031309
[式中、R1、R2、R3、R7、R8、R9は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基又は炭素数1〜3のアルキル基である。X、Yは、それぞれ独立して、炭素数1〜12のアルキレン基、−COOR12−、−CONHR12−、−OCOR12−、−R13−OCO−R12−から選ばれる基である。ここでR12、R13は、それぞれ独立して、炭素数1〜5のアルキレン基である。R4は炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又はR12C=C(R3)−X−である。R5は炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ベンジル基であり、R6はヒドロキシ基、カルボキシル基、スルホン酸基、硫酸エステル基で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、又はベンジル基であり、R6がアルキル基、ヒドロキシアルキル基、又はベンジル基の場合は、Z-は陰イオンを示す。R6がカルボキシル基、スルホン酸基、硫酸エステル基を含む場合、Z-は存在せず、R6中のこれらの基は陰イオンとなる。Z-の陰イオンとしては、たとえばハロゲンイオン、硫酸イオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜3のアルキル基で置換されていてもよい芳香族スルホン酸イオン、ヒドロキシイオンを挙げることができる。R10は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又はR78C=C(R9)−Y−である。R11は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基である。]
一般式(1)の化合物として具体的に好ましいものはアクリロイル(又はメタクリロイル)アミノアルキル(炭素数1〜5)−N,N,N−トリアルキル(炭素数1〜3)4級アンモニウム塩、アクリロイル(又はメタクリロイル)オキシアルキル(炭素数1〜5)−N,N,N−トリアルキル(炭素数1〜3)4級アンモニウム塩、N−(ω−アルケニル(炭素数2〜10))−N,N,N−トリアルキル(炭素数1〜3)4級アンモニウム塩、N,N−ジ(ω−アルケニル(炭素数2〜10))−N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)4級アンモニウム塩が好適であり、特にジアリルジメチルアンモニウム塩が良好である。
一般式(2)の化合物として具体的に好ましいものはアクリロイル(又はメタクリロイル)アミノアルキル(炭素数1〜5)−N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アミン、アクリロイル(又はメタクリロイル)オキシアルキル(炭素数1〜5)−N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アミン、N−(ω−アルケニル(炭素数2〜10))−N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アミン、N,N−ジ(ω−アルケニル(炭素数2〜10))−N−アルキル(炭素数1〜3)アミン、アリルアミン、ジアリルメチルアミン、ジアリルアミンが好適であり、特に、アリルアミン、ジアリルメチルアミン、ジアリルアミン、アクリロイル(又はメタクリロイル)アミノプロピル−N,N−ジメチルアミン、アクリロイル(又はメタクリロイル)オキシエチル−N,N−ジメチルアミンが良好である。
表面吸着力の観点から、(A)成分はモノマー単位(a)を全モノマー単位に対して10〜99モル%、好ましくは30〜90モル%、より好ましくは50〜90モル%、特に好ましくは60〜80モル%含む。このモル%は、〔モノマー単位(a)のモル数/全モノマー単位のモル数〕×100により算出される。
(A)成分の重合体においてモノマー単位(b)は−SO2−であり、このようなモノマー単位を重合体に導入する方法としては、所定量のSO2ガスを一般式(1)の化合物及び/又は一般式(2)の化合物を含有する溶液に吹き込み、過酸化ベンゾイル、t−ブチルハイドロペルオキシド、クメンハイドロペルオキシド、ジラウロイルペルオキシド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスイソバレルニトリロ、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、過酢酸、過安息香酸、過硫酸塩、過酸化水素から選ばれる重合開始剤を用いて重合することで得られる。重合時には溶媒を用いることができ、具体的には水、メタノール、エタノール、プロパノールから選ばれるアルコール類、アセトン、メチルエチルケトンから選ばれるケトン類、ジメチルスルホキサイド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルイミダゾリジノン、アセトニトリル、プロピオニトリル、トルエン、キシレン、ヘキサンを用いることが可能である。重合温度は溶媒や開始剤の組み合わせにより異なり、好ましくは−20〜200℃、好ましくは−10〜100℃である。また、本発明では光や放射線によっても重合することが可能であり、特に300〜450nmの波長の光を照射することで効率良く重合することができる。
仕上がり性の観点から、モノマー単位(b)/モノマー単位(a)のモル比は0.01〜1であり、好ましくは0.03〜0.75、より好ましくは0.05〜0.5である。
本発明の(A)成分は、アニオン性モノマーに由来する構造単位〔以下、モノマー単位(c)という〕として含むことができ、その場合、モノマー単位(a)とモノマー単位(c)のモル比は、モノマー単位(a)/モノマー単位(c)=10/90〜90/10、更に30/70〜90/10、特に50/50〜80/20であることが好ましい。アニオン性モノマーとしては、下記(i)から選ばれるモノマーが挙げられる。
(i)アクリル酸又はその塩、メタクリル酸又はその塩、マレイン酸又はその塩、無水マレイン酸、スチレンスルホン酸塩、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸塩、アリルスルホン酸塩、ビニルスルホン酸塩、メタリルスルホン酸塩、スルホプロピルメタクリレート、リン酸モノ−ω−メタクリロイルオキシアルキル(炭素数1〜12)から選ばれる化合物
また、本発明の(A)成分は、ノニオン性モノマーに由来する構造単位〔以下、モノマー単位(d)という〕として含むこともできる。ノニオン性モノマーとしては、下記(ii)〜(iv)から選ばれるモノマーが挙げられる。
(ii)アクリル(又はメタクリル)アミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリル酸(又はメタクリル酸)アミド、N,N−ジメチルアクリル(又はメタクリル)アミド、N,N−ジメチルアミノエチルアクリル酸(又はメタクリル酸)アミド、N,N−ジメチルアミノメチルアクリル酸(又はメタクリル酸)アミド、N−ビニル−2−カプロラクタム、N−ビニル−2−ピロリドンから選ばれるアミド基含有化合物
(iii)アクリル酸(又はメタクリル酸)アルキル(炭素数1〜5)、アクリル酸(又はメタクリル酸)2−ヒドロキシエチル、アクリル酸(又はメタクリル酸)−N,N−ジメチルアミノアルキル(炭素数1〜5)、酢酸ビニルから選ばれるエステル基含有化合物
(iv)エチレン、プロピレン、n−ブチレン、イソブチレン、n−ペンテン、イソプレン、2−メチル−1−ブテン、n−ヘキセン、2−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、2−エチル−1−ブテン、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンから選ばれるオレフィン系化合物
これらの中でも仕上がり性の観点から、特に(i)又は(ii)のモノマー由来のモノマー単位が好ましく、中でも(i)のモノマー由来のモノマー単位が最も好ましく、これらの中でもアクリル酸またはそのナトリウム塩もしくはカリウム塩、メタクリル酸またはそのナトリウム塩もしくはカリウム塩、マレイン酸またはそのナトリウム塩もしくはカリウム塩が好ましい。ここで(i)のモノマー由来のモノマー単位の対イオンは、含有する重合体のカチオン基部分であっても良い。
(A)成分がモノマー単位(d)を有する場合、モノマー単位(d)/モノマー単位(a)のモル比は、仕上がり性の観点から、0.05〜1、更には0.1〜0.75、特には0.2〜0.5が好ましい。
本発明の重合体は重量平均分子量が好ましくは1,000〜6,000,000、より好ましくは1,000〜500,000、さらに好ましくは1,000〜100,000、特に好ましくは5,000〜60,000であり、この重量平均分子量はアセトニトリルと水の混合溶媒(リン酸緩衝液)を展開溶媒とし、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーでポリエチレングリコールを標準物質として求めたものである。
本発明で用いる(A)成分の重合体は、モノマー単位(a)、モノマー単位(b)及び好ましくはモノマー単位(c)、(d)が、重合体中の主鎖または側鎖のいずれに存在していても構わない。これらはランダム重合したもの、ブロック重合したものでも、グラフト重合したものなどでも構わない。本発明ではモノマー単位(a)、モノマー単位(b)及びモノマー単位(c)のみから構成される重合体を用いることが最も好ましい。
<(B)成分>
(B)成分としては、特に限定されないが、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンジアルキルエーテル、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシエチレンオキシプロピレングリコール、ポリオキシプロピレンオキシエチレンオキシプロピレングリコールなどが挙げられる。
洗浄性の観点から、下記一般式(3)で表されるノニオン性界面活性剤〔以下、(B1)成分という〕が好適に用いられる。
14O−(AO)n−R15 (3)
〔式中、R14、R15は、それぞれ独立して、水素原子、又は炭素数1〜24の炭化水素基である。nは平均付加モル数であり、1〜500の数である。AOは同一又は異なってオキシエチレン基、オキシプロピレン基、又はオキシブチレン基である。〕
(B1)成分の一般式(3)中、R14、R15はそれぞれ独立して、好ましくは水素原子、又は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数1〜24のアルキル基、より好ましくは水素原子、又は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数6〜18のアルキル基、特に好ましくは水素原子、又は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数8〜14のアルキル基である。また、一般式(3)中、nは平均付加モル数であり、好ましくは1〜400、より好ましくは1〜350、更に好ましくは1〜200、特に好ましくは1〜100の数である。また、一般式(3)中、AOは同一又は異なって、好ましくはオキシエチレン基、オキシプロピレン基である。
更に、洗浄性、無泡性や低泡性の観点から、下記一般式(4)で表されるノニオン活性剤、及び一般式(5)で表されるノニオン性界面活性剤から選ばれる1種以上のノニオン性界面活性剤〔以下、(B2)成分という〕が好ましい。
HO(CH2CH2O)a(CH(CH3)CH2O)b(CH2CH2O)cH (4)
HO(CH(CH3)CH2O)d(CH2CH2O)e(CH(CH3)CH2O)fH (5)
〔式中、a、b、c、d、e及びfは平均付加モル数であり、それぞれ独立して、1〜350の数である。〕
一般式(4)、(5)において、a、b、c、d、e及びfは、エチレンオキシド(以下、EOと表記する)ないしプロピレンオキシド(以下、POと表記する)の平均付加モル数であり、それぞれ独立して、1〜350の数である。
(B2)成分は、何れも、EOとPOの合計中、EOを10モル%以上含むことが好ましく、これを満たすようにa、b、c、d、e及びfを選定することが好ましい。
また、(B2)成分の重量平均分子量は、1,000〜15,000が好ましく、より好ましくは1,500〜6,000である。(B2)成分は、「プルロニック」、「プルロニックR」の商品名でBASF社から入手可能である。(B2)成分としては、低泡性の観点から、式(5)のノニオン性界面活性剤が好ましい。
又、仕上がり性の観点から、下記一般式(6)で表されるノニオン活性剤、及び一般式(7)で表されるノニオン性界面活性剤から選ばれる1種以上のノニオン性界面活性剤〔以下、(B3)成分という〕が好ましい。
16−O−(EO)p−(PO)q−(EO)r−H (6)
〔式中、R16は炭素数8〜18の直鎖のアルキル基又は直鎖のアルケニル基を示し、EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基を示す。p、q、rはそれぞれ平均付加モル数を表し、p=1〜10、q=0.5〜5、r=1〜10である。〕
17−O−(EO)s−(PO)t−H (7)
〔式中、R17は炭素数8〜18の分岐鎖のアルキル基もしくは分岐鎖のアルケニル基を示し、EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基を示す。s、tはそれぞれ平均付加モル数を表し、s=4〜10、t=2〜10であり、0.3≦(t/s)≦1.5である。〕
一般式(6)において、R16は炭素数10〜14の直鎖のアルキル基又は直鎖のアルケニル基、更に炭素数10〜14の直鎖のアルキル基が好ましく、p=2〜8が好ましく、q=0.5〜4.5、更に1〜4.5、特に1〜2が好ましく、r=2〜8が好ましく、p+r=1〜30、更に2〜20、特に4〜15が好ましい。一般式(6)の非イオン界面活性剤の具体例として、ポリオキシエチレン(3)ポリオキシプロピレン(1.5)ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(5)ポリオキシプロピレン(1.5)ポリオキシエチレン(5)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(5)ポリオキシプロピレン(4.5)ポリオキシエチレン(5)ラウリルエーテル等が挙げられる。ここで、当該化合物に関し( )内はエチレンオキサイド又はプロピレンオキサイドの平均付加モル数である(以下同様)。
一般式(7)において、R17は炭素数10〜14の分岐鎖のアルキル基又は分岐鎖のアルケニル基、更に炭素数10〜14の分岐鎖のアルキル基が好ましい。また、R17の炭素数10〜14の分岐鎖のアルキル基又は分岐鎖のアルケニル基の中でも、炭素数10〜14の2級アルキル基又は2級アルケニル基が好ましい。一般式(7)中、s=5〜9が好ましく、t=5〜10が好ましい。一般式(7)の非イオン界面活性剤の具体例として、ポリオキシエチレン(7)ポリオキシプロピレン(8.5)−sec−ドデシルエーテル、ポリオキシエチレン(7)ポリオキシプロピレン(8.5)−sec−トリデシルエーテル、ポリオキシエチレン(7)ポリオキシプロピレン(8.5)−sec−テトラデシルエーテル等が挙げられる。
また、一般式(7)の化合物は、R17の分岐鎖(好ましくは2級)アルキル基又は分岐鎖(好ましくは2級)アルケニル基を有する分岐鎖(好ましくは2級)アルコールにEOを付加した後、POを付加することで合成できる。
また、(B3)成分の重量平均分子量は、200〜5,000が好ましく、より好ましくは200〜2,000である。(B3)成分の中で、一般式(6)の化合物は「エマルゲン」の商品名で花王(株)から入手可能であり、一般式(7)の化合物は「ソフタノール」の商品名で日本触媒(株)から入手可能である。(B3)成分としては、仕上がり性の観点から、一般式(6)のノニオン性界面活性剤が好ましい。
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、ビルダーと称される化合物を含有することができる。ビルダーの作用機構としては、金属キレート作用、アルカリ緩衝作用、及び固体粒子分散作用が重要である。
無機ビルダーとしては、リン酸塩、炭酸塩、珪酸塩、硫酸塩が挙げられる。具体的には、ピロリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウム、トリポリリン酸ナトリウム、オルソリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、メタ珪酸ナトリウムなどが挙げられる。
有機ビルダーとしては、(イ)エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,2−ジホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸及びその誘導体、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸などのホスホン酸の塩、(ロ)2−ホスホノブタン−1,2−ジカルボン酸、1−ホスホノブタン−2,3,4−トリカルボン酸、α−メチルホスホノコハク酸などのホスホノカルボン酸の塩、(ハ)アスパラギン酸、グルタミン酸などのアミノ酸の塩、(ニ)ニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩などのアミノポリ酢酸塩、(ホ)ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、シクロペンタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸、テトラヒドロフラン−1,2,3,4−テトラカルボン酸、テトラヒドロフラン−2,2,5,5−テトラカルボン酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、スルホコハク酸、リンゴ酸、グルコン酸などの有機酸の塩、(ヘ)ポリアクリル酸塩、ポリアクリル酸/ポリマレイン酸共重合高分子化合物及びその塩などが挙げられる。
洗浄性、イオン封鎖性、再汚染防止性の観点から、全ビルダー量は本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物に対して、好ましくは10〜99.9重量%、更に好ましくは20〜99重量%、特に好ましくは30〜95重量%である。
また、水素結合による吸水性を有する粉体の有機高分子化合物を含有することができる。具体的には、デキストリン、カラギーナン、キサンタンガム、グァーガム、ペクチン、ローカストビンガム、あるいはこれらの誘導体、加工デンプン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどの多糖類、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシドなどの合成高分子化合物などが挙げられる。これらは、保存安定性の観点から、本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物に対して、好ましくは0.1〜20重量%、更に好ましくは0.5〜15重量%、特に好ましくは1〜10重量%である。
その他、アニオン性界面活性剤、(B)成分以外のノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、酵素、漂白剤、消泡剤、防錆剤、ハイドロトロープ剤、表面改質剤、香料などを含有することができる。
上記の成分は、国際公開第99/58633号パンフレットに記載されているものを参照できる。
<食器洗浄機用洗浄剤組成物>
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、(A)成分を、仕上がり性の観点から、好ましくは0.01〜10重量%、より好ましくは0.05〜5重量%。更に好ましくは0.1〜3重量%。特に好ましくは0.5〜2重量%含有する。
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、(B)成分を、洗浄力の観点から、好ましくは0.01〜50重量%、より好ましくは0.05〜30重量%、更に好ましくは0.1〜20重量%、特に好ましくは0.5〜10重量%含有する。
また、本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、使用にあっては水等で適当な濃度に希釈した洗浄液として用いられることが好ましく、かかる洗浄液中の(A)成分の濃度は、仕上がり性の観点から、好ましくは0.1〜100ppm(重量比)、より好ましくは0.5〜80ppm、更に好ましくは1〜50ppm、特に好ましくは3〜30ppmである。また、かかる洗浄液中の(B)成分の濃度は、洗浄力の観点から、好ましくは0.1〜1,000ppm、より好ましくは0.5〜500ppm、更に好ましくは1〜100ppm、特に好ましくは5〜50ppmである。
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物において、(A)成分と(B)成分の重量比は、仕上がり性と洗浄性とのバランスから、(A)/(B)=20/1〜1/20、更に10/1〜1/10、更に5/1〜1/5、更に3/1〜1/5、更に3/1〜1/2、特に1.5/1〜1/2が好ましい。
また、(B)成分が(B3)成分の場合には、本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物において、(A)成分と(B3)成分の重量比は、仕上がり性と洗浄性と経済性とのバランスから、(A)/(B3)=20/1〜1/20、更に10/1〜1/10、更に5/1〜1/10、更に3/1〜1/10、更に2/1〜1/10、更に1/1〜1/10、更に1/2〜1/8、特に1/4〜1/6が好ましい。
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物を用いた業務用食器洗浄機による洗浄の際には、該組成物は、供給装置によって業務用食器洗浄機内部に一定量任意に移送され、適正な洗浄液の濃度が維持される。食器洗浄機用洗浄剤組成物の製品形態が液体である場合は、業務用食器洗浄機専用のチューブを食器洗浄機用洗浄剤組成物が充填されたプラスチック等の容器の中に直接差し込み吸い上げられて供給される。食器洗浄機用洗浄剤組成物の形態が固体や粉末状である場合は、業務用食器洗浄機専用ホッパーに食器洗浄機用洗浄剤組成物が充填されたプラスチック等の容器ごと決められた方向にセットして、或いはパウチ容器等に充填された食器洗浄機用洗浄剤組成物を業務用食器洗浄機専用ホッパーに移しかえて、水や温水をスプレーやシャワーなどで食器洗浄機用洗浄剤組成物に噴霧して、溶解した洗浄液を業務用食器洗浄機内部へ供給される。
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、洗浄液中の濃度が0.04〜0.5重量%で使用されるが、経済性、洗浄性の観点から、0.05〜0.3重量%が好ましく、さらに0.07〜0.25重量%が好ましい。食器の洗浄時間は、洗浄性の観点から、10秒〜3分が好ましく、さらに好ましくは、20秒〜2分である。洗浄液の洗浄温度は、短時間での洗浄性を高めるためには、非常に重要で40℃以上が好ましく、特に40〜70℃が好ましい。食器は洗浄された後、通常、同じ業務用食器洗浄機にて速やかに水、温水、又は70〜90℃の熱水で濯ぎが行われる。本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、リンス剤を用いなくても、食器の乾燥を速め、ウォータースポットの低減を可能にすることができるので、濯ぎは水、温水又は70〜90℃の熱水のみで行うことができる。
業務用食器洗浄機では、食器を連続洗浄する場合、洗浄液はポンプで循環させて繰り返し使用し、洗浄している。
業務用食器洗浄機により食器を連続洗浄する場合、食器による洗浄液の持ち出しや、洗浄槽への濯ぎ水のキャリーオーバーなどによって、洗浄回数とともに洗浄液の濃度が減少する。適切な洗浄液の濃度を維持するため、自動供給装置によって適正濃度となるように食器洗浄機用洗浄剤組成物が供給される。
食器洗浄機用洗浄剤組成物の自動供給装置としては、特に限定されるものではないが、洗浄液の濃度をセンシングし、シグナルを受信して、食器洗浄機用洗浄剤組成物の製品形態が液体である場合は、チューブポンプを駆動させて、粉末若しくは固体の場合は、水や温水をスプレーやシャワー状で食器洗浄機用洗浄剤組成物に噴霧して、必要量の食器洗浄機用洗浄剤組成物を供給する。
この自動供給装置は、1日の洗浄回数が非常に多い業務用には好適に用いられ、洗浄回数毎の手投入に比べ、格段に手間が省けるという利点があり、またそれ以外に、1日中(洗浄中)適正濃度を維持することが容易となる。
表1に示した配合組成の食器洗浄機用洗浄剤組成物を調製し、以下の方法で洗浄性と仕上がり性(乾燥速度とウォータースポット)を評価した。結果を表1に示す。
〔1〕洗浄性評価
・モデル汚垢の作製
新品の直径20cm磁器製皿の中央部に、卵黄4gを刷毛で直径約16cmの円形に均一塗布し、80℃に設定した電気乾燥機に入れた。30分後、卵黄を塗布した磁器製皿を取り出して、自然冷却したものをモデル汚垢として洗浄性評価に用いた。
・評価方法
業務用食器洗浄機〔三洋電機(株)製 SANYO DR53〕の洗浄槽(38L)に食器洗浄機用洗浄剤組成物19gを投入して、50℃の温水で溶解させた。専用ラックにモデル汚垢を塗布した磁器製皿4枚をセットして、50℃の洗浄液にて40秒間洗浄した後、リンス剤を用いることなく80℃の濯ぎ水にて8秒間濯いだ。専用ラックから磁器製皿を取り出し、エリスロシン色素1重量%水溶液にて着色させて、以下に示した判定基準1にて洗浄性を評価した。
*洗浄性の判定基準
◎;着色痕は全く認められず、完全に汚れが除去
○;僅かな着色痕を認めるが、殆どの汚れが除去
△;明らかに着色痕を認め、半量程度の汚れが残留
×;殆どに着色痕が認められ、多くの汚れが残留
その結果を表1に示した。本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、洗浄性に優れていることが明らかとなった。
〔2〕仕上がり性評価
・モデル汚垢の作製
新品の8オンスグラスに牛乳1gを塗布した後、60℃にて2時間乾燥したものをモデル汚垢として仕上がり性評価に用いた。
・評価方法
業務用食器洗浄機〔三洋電機(株)製 SANYO DR53〕の洗浄槽(38L)に食器洗浄機用洗浄剤組成物19gを投入して、50℃の温水で溶解させた。専用ラックにモデル汚垢を塗布した8オンスグラス4個をセットして、50℃の洗浄液にて40秒間洗浄した後、リンス剤を用いることなく80℃の濯ぎ水にて8秒間濯いだ。専用ラックから8オンスグラスを取り出し、25℃にて乾燥させた。以下に示した判定基準にて乾燥速度とウォータースポットに関する仕上がり性を評価した。
*乾燥速度の判定基準
◎;グラス1個あたりの平均で、1時間未満で乾燥
○;グラス1個あたりの平均で、1時間以上、1時間30分未満で乾燥
△;グラス1個あたりの平均で、1時間30分以上、2時間未満で乾燥
×;グラス1個あたりの平均で、2時間以上で乾燥
*ウォータースポットの判定基準
◎;ウォータースポットの数がグラス1個あたりの平均で10個未満
○;ウォータースポットの数がグラス1個あたりの平均で10個以上20個未満
△;ウォータースポットの数がグラス1個あたりの平均で20個以上40個未満
×;ウォータースポットの数がグラス1個あたりの平均で40個以上
その結果を表1に示した。本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、濯ぎ水にリンス剤を用いることなく、乾燥を速め、ウォータースポットを低減することが明らかとなった。
〔3〕繰り返し洗浄後の仕上がり性評価
業務用食器洗浄機の専用ホッパー(花王(株)製 EW−9000)に食器洗浄機用洗浄剤組成物1kgを充填した。次に、自動供給装置(花王(株)製 KPR−2000)を用いて、洗浄液の濃度が0.05重量%となるように設定して、業務用食器洗浄機(三洋電機(株)製 SANYO DR53)に供給した。下記のように繰り返し洗浄して、上記に示した判定基準にて乾燥速度とウォータースポットに関する仕上がり性を評価した。
専用ラックにモデル汚垢を塗布した8オンスグラス4個をセットして、50℃の洗浄液にて40秒間洗浄した後、リンス剤を用いることなく80℃の濯ぎ水にて8秒間濯いだ。専用ラックから8オンスグラスを取り出し、25℃にて乾燥させた後、その8オンスグラスに再度、上記した方法でモデル汚垢を塗布した。洗浄液を循環使用して、上記サイクルを繰り返し20サイクル実施して、仕上がり性を評価した。
その結果を表1に示した。本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、20サイクルの洗浄においても、乾燥を速め、ウォータースポットを低減することが明らかとなった。
Figure 0005031309
(注)表中の成分は以下のものである。また、比較例の一部は、高分子化合物Dを(A)成分として(A)/(B)重量比を算出した。
・加工デンプン:酸化デンプン(ラクトウェイ2、松谷化学社製)
・高分子化合物A:塩化ジアリルジメチルアンモニウムとマレイン酸とSO2(モル比70/25/5)の共重合体(有効分25重量%の水溶液として使用、表中は該水溶液の量を示した。)
・高分子化合物B:塩化ジアリルジメチルアンモニウムとSO2(モル比50/50)の共重合体(有効分50重量%の水溶液として使用、表中は該水溶液の量を示した。)
・高分子化合物C:塩化ジアリルジメチルアンモニウムとマレイン酸とSO2(モル比50/25/25)の共重合体(有効分25重量%の水溶液として使用、表中は該水溶液の量を示した。)
・高分子化合物D:塩化ジアリルジメチルアンモニウムとアクリル酸(モル比64/36)の共重合体、Merquat280(Calgon社製、有効分40重量%の水溶液として使用、表中は該水溶液の量を示した。)
・ノニオン性界面活性剤A:PO・EO・POブロックポリマー、Pluronic RPE2520(BASF社製)
・ノニオン性界面活性剤B:EO・PO・EOブロックポリマー、Pluronic PE9200(BASF社製)
・ノニオン性界面活性剤C:脂肪族アルコールアルコキシレート、Plurafac LF403(BASF社製)
・ノニオン性界面活性剤D:分岐鎖脂肪族アルコールアルコキシレート、ソフタノール70H〔日本触媒(株)製、一般式(3)において、R14が炭素数12〜14の2級アルキル基、R15が水素原子、n=7のもの〕
・ノニオン性界面活性剤E:ポリオキシエチレン(EO平均付加モル数5)ラウリルエーテル、エマルゲン106〔花王(株)製〕
・ノニオン性界面活性剤F:エマルゲンLS106〔花王(株)製、一般式(6)において、R16が炭素数12〜14の直鎖アルキル基、p=3、q=1.5、r=3のもの〕
・ノニオン性界面活性剤G:ソフタノールEP7085〔日本触媒(株)製、一般式(7)において、R17が炭素数12〜14の2級アルキル基、s=7、t=8.5のもの〕
・アクリル酸/マレイン酸コポリマー、ナトリウム塩:Sokalan CP5 Granules(BASF社製)

Claims (6)

  1. (A)分子中に、ジアリルジメチルアンモニウム塩に由来するモノマー単位(a)と、−SO2−で表されるモノマー単位(b)とを有し、モノマー単位(a)を全モノマー単位に対して50〜99モル%含み、かつモノマー単位(b)/モノマー単位(a)のモル比が0.01〜1である高分子化合物と、(B)下記一般式(3)で表されるノニオン性界面活性剤とを含有し、
    (B)が(B2)下記一般式(4)で表されるノニオン性界面活性剤、及び一般式(5)で表されるノニオン性界面活性剤から選ばれる1種以上のノニオン性界面活性剤であり、
    前記(A)高分子化合物と前記(B)ノニオン性界面活性剤の重量比が、(A)/(B)=/1〜1/である、
    食器洗浄機用洗浄剤組成物。
    14−O−(AO)n−R15 (3)
    〔式中、R14、R15は、それぞれ独立して、水素原子、又は炭素数1〜24の炭化水素基である。nは平均付加モル数であり、1〜500の数である。AOは同一又は異なってオキシエチレン基、オキシプロピレン基、又はオキシブチレン基である。〕
    HO(CH 2 CH 2 O) a (CH(CH 3 )CH 2 O) b (CH 2 CH 2 O) c H (4)
    HO(CH(CH 3 )CH 2 O) d (CH 2 CH 2 O) e (CH(CH 3 )CH 2 O) f H (5)
    〔式中、a、b、c、d、e及びfは平均付加モル数であり、それぞれ独立して、1〜350の数である。〕
  2. (A)分子中に、ジアリルジメチルアンモニウム塩に由来するモノマー単位(a)と、−SO2−で表されるモノマー単位(b)とを有し、モノマー単位(a)を全モノマー単位に対して50〜99モル%含み、かつモノマー単位(b)/モノマー単位(a)のモル比が0.01〜1である高分子化合物と、(B)下記一般式(3)で表されるノニオン性界面活性剤とを含有し、
    (B)が(B3)下記一般式(6)で表されるノニオン性界面活性剤、及び一般式(7)で表されるノニオン性界面活性剤から選ばれる1種以上のノニオン性界面活性剤であり、
    前記(A)高分子化合物と前記(B)ノニオン性界面活性剤の重量比が、(A)/(B)=/1〜1/である、
    食器洗浄機用洗浄剤組成物。
    14−O−(AO)n−R15 (3)
    〔式中、R14、R15は、それぞれ独立して、水素原子、又は炭素数1〜24の炭化水素基である。nは平均付加モル数であり、1〜500の数である。AOは同一又は異なってオキシエチレン基、オキシプロピレン基、又はオキシブチレン基である。〕
    16 −O−(EO) p −(PO) q −(EO) r −H (6)
    〔式中、R 16 は炭素数8〜18の直鎖のアルキル基又は直鎖のアルケニル基を示し、EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基を示す。p、q、rはそれぞれ平均付加モル数を表し、p=1〜10、q=0.5〜5、r=1〜10である。〕
    17 −O−(EO) s −(PO) t −H (7)
    〔式中、R 17 は炭素数8〜18の分岐鎖のアルキル基もしくは分岐鎖のアルケニル基を示し、EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基を示す。s、tはそれぞれ平均付加モル数を表し、s=4〜10、t=2〜10であり、0.3≦(t/s)≦1.5である。〕
  3. 前記(A)高分子化合物が、アニオン性モノマーに由来する構造単位〔以下、モノマー単位(c)という〕を有する、請求項1又は2記載の食器洗浄機用洗浄剤組成物。
  4. 前記(A)高分子化合物におけるモノマー単位(a)とモノマー単位(c)のモル比が、モノマー単位(a)/モノマー単位(c)=5025〜90/10である、請求項記載の食器洗浄機用洗浄剤組成物。
  5. 前記(A)高分子化合物0.01〜10重量%、前記(B)ノニオン性界面活性剤を0.01〜50重量%含有する、請求項1〜の何れか1項記載の食器洗浄機用洗浄剤組成物。
  6. 請求項1〜の何れか1項記載の食器洗浄機用洗浄剤組成物を用いて食器洗浄機により食器を洗浄し、その後、リンス剤を含有しない濯ぎ水により濯ぎ処理を行う、食器の洗浄方法。
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