JP2010520361A - 難燃性ポリカーボネート組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
(A)少なくとも1種の芳香族ポリカーボネート樹脂と、
(B)少なくとも1種の防滴下剤と、
(C)式M+Q−(M+およびQ−は以下で定義される通りである)を有する少なくとも1種の塩と
を含む難燃性ポリカーボネート組成物に関する。特定の一実施形態において、難燃性ポリカーボネート組成物は、成分(A)を約100部、成分(B)を約0.01〜約5.0部および成分(C)を約0.001〜約2.0部含む。更に、難燃性ポリカーボネート組成物は、任意に、1種以上の添加剤、充填剤またはそれらの組み合わせも含んでよい。
(a)ポリカーボネート樹脂組成物の成分(A)、(B)および(C)ならびに任意の添加剤、充填剤およびそれらの組み合わせを混合して、混合組成物を形成する工程と、
(b)前記混合組成物を粒子に成形する工程と、
(c)工程(b)の前記粒子を難燃性ポリカーボネート物品に溶融成形する工程と
を含む。
(A)少なくとも1種の芳香族ポリカーボネート樹脂と、
(B)少なくとも1種の防滴下剤と、
(C)式M+Q−
(式中、M+は、(1)リチウム、ナトリウム、カリウムおよびセシウムからなる群から選択されるカチオンまたは(2)以下の11個のカチオン
を含む難燃性ポリカーボネート樹脂組成物に関する。
式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は独立して、
(a)H、
(b)ハロゲン、
(c)−CH3、−C2H5あるいはCl、Br、F、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで任意に置換されているC3〜C25、好ましくはC3〜C20の直鎖、分岐または環式のアルカンまたはアルケン、
(d)−CH3、−C2H5あるいはO、N、SiおよびSからなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子を含み、Cl、Br、F、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで任意に置換されているC3〜C25、好ましくはC3〜C20の直鎖、分岐または環式のアルカンまたはアルケン、
(e)C6〜C25非置換アリールまたはO、N、SiおよびSからなる群から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有するC6〜C25非置換ヘテロアリール、
(f)C6〜C25置換アリールまたはO、N、SiおよびSからなる群から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有するC6〜C25置換ヘテロアリールであって、前記置換アリールまたは置換ヘテロアリールが、
(1)−CH3、−C2H5あるいはCl、Br、F、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで任意に置換されているC3〜C25、好ましくはC3〜C20の直鎖、分岐または環式のアルカンまたはアルケン、
(2)OH、
(3)NH2および
(4)SH
からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基を有するC6〜C25置換アリールまたはC6〜C25置換ヘテロアリール
からなる群から選択され、
R7、R8、R9およびR10は独立して、
(g)−CH3、−C2H5あるいはCl、Br、F、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで任意に置換されているの直鎖、分岐または環式のアルカンまたはアルケン、
(h)−CH3、−C2H5あるいはO、NおよびSからなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子を含み、Cl、Br、F、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで任意に置換されているC3〜C25、好ましくはC3〜C20の直鎖、分岐または環式のアルカンまたはアルケン、
(i)C6〜C25非置換アリールまたはO、NおよびSからなる群から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有するC6〜C25非置換ヘテロアリール、
(j)C6〜C25置換アリールまたはO、N、SiおよびSからなる群から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有するC6〜C25置換ヘテロアリールであって、前記置換アリールまたは置換ヘテロアリールが、
(1)−CH3、−C2H5あるいはCl、Br、F、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで任意に置換されているC3〜C25、好ましくはC3〜C20の直鎖、分岐または環式のアルカンまたはアルケン、
(2)OH、
(3)NH2および
(4)SH
からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基を有するC6〜C25置換アリールまたはC6〜C25置換ヘテロアリール
からなる群から選択され、
任意にR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10の少なくとも2つは合一して環式または二環式のアルカニル基またはアルケニル基を形成することが可能であり、
Q−は、式Iおよび式IIからなる群から選択されるアニオンである。
(1)ハロゲン、
(2)−CH3、−C2H5あるいはCl、Br、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで任意に置換されているC3〜C15、好ましくはC3〜C6の直鎖、分岐または環式のアルカンまたはアルケン、
(3)−OCH3、−OC2H5あるいはCl、Br、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで任意に置換されているC3〜C15、好ましくはC3〜C6の直鎖または分岐のアルコキシ、
(4)Cl、Br、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで任意に置換されているC1〜C15、好ましくはC1〜C6の直鎖または分岐のフルオロアルキル、
(5)Cl、Br、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで任意に置換されているC1〜C15、好ましくはC1〜C6の直鎖または分岐のフルオロアルコキシ、
(6)C1〜C15、好ましくはC1〜C6の直鎖または分岐のパーフルオロアルキルおよび
(7)C1〜C15、好ましくはC1〜C6の直鎖または分岐のパーフルオロアルコキシからなる群から選択され、
(1)ハロゲン、
(2)−CH3、−C2H5あるいはCl、Br、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで任意に置換されているC3〜C15、好ましくはC3〜C6の直鎖または分岐のアルカンまたはアルケン、
(3)−OCH3、−OC2H5あるいはCl、Br、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで任意に置換されているC3〜C15、好ましくはC3〜C6の直鎖または分岐のアルコキシ、
(4)Cl、Br、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで任意に置換されているC1〜C15、好ましくはC1〜C6の直鎖または分岐のフルオロアルキル、
(5)Cl、Br、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで任意に置換されているC1〜C15、好ましくはC1〜C6の直鎖または分岐のフルオロアルコキシ、
(6)C1〜C15、好ましくはC1〜C6の直鎖または分岐のパーフルオロアルキルおよび
(7)C1〜C15、好ましくはC1〜C6の直鎖または分岐のパーフルオロアルコキシからなる群から選択される。
(a)上で定義されたポリカーボネート樹脂組成物の成分(A)、(B)および(C)ならびに任意の添加剤、充填剤およびそれらの組み合わせを混合する工程と、
(b)混合組成物を粒子に成形する工程と、
(c)工程(b)の粒子を難燃性ポリカーボネート物品に溶融成形する工程と
を含むプロセスによって調製することが可能である。
以下の略号を用いた。ディグリー・センチグレードは、「C」または「℃」であり、グラムは「g」であり、「h」は時間であり、相対湿度は「RH」であり、ミリメートルは「mm」であり、核磁気共鳴は「NMR」であり、示差走査熱分析は「DSC」である。
脱イオン水(2800mL)および1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンスルホン酸カリウム(HFPS−K、551.2g)を4Lの三角フラスコに添加した。HFPS−Kが溶解して無色透明溶液を生成するまでフラスコの内容物を室温で磁気的に攪拌した。テトラ−n−ブチルホスホニウムブロミド(Cyphos(登録商標)443W、Cytec Canada Inc.,923.0g)の75重量%水溶液をこの溶液に添加した。大量の薄片状白色沈殿物を生じた。この混合物を放置して室温で8時間にわたり攪拌した。白色沈殿生成物を吸引濾過によって単離した。その後、粗生成物を1000mLの飽和炭酸ナトリウムと共に30分にわたり磁気的に攪拌して、一切の酸性不純物を除去した。生成物を吸引濾過によって再び単離した。生成物を脱イオン水の3×1000mL部分で更に洗浄して、一切の残留カーボネートを除去した。この材料を吸引濾過によって単離し、その後、真空(70℃、100トル、18時間)で融点より上で乾燥させて水を除去した。生成物を放置して、窒素ガスのパージ下で炉内で冷却し凝固させた。固体生成物ケーキを炉から取り出し、#14メッシュ(1.4mm)スクリーンに通して、易流動性固体(893g、収率89%)を生じさせた。
TFES−Kの合成は米国特許出願公開第2006/0276671号明細書に記載されている。1ガロンのHastelloy(登録商標)C276反応容器に亜硫酸カリウム水和物(88g、0.56モル)、異性亜硫酸水素カリウム(340g、1.53モル)および脱イオン水(2000ml)の溶液を投入した。容器を7℃に冷却し、0.05MPaに排気し、窒素でパージした。排気/パージサイクルをもう2回繰り返した。その後、パーフルオロ(エチルビニルエーテル)(PEVE、600g、2.78モル)を容器に添加し、それを125℃に加熱し、その時点で内圧は2.31MPaであった。反応温度を125℃で10時間にわたり維持した。圧力は0.26MPaに低下し、その時点で容器をベントし、25℃に冷却した。粗反応生成物は無色水層(pH=7)を上に有する白色結晶沈殿物であった。
1リットルのフラスコ内で1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムクロリド(60.0g)と高純度の乾燥アセトン(>99.5%、300ml)を組み合わせ、固体が完全に溶解するまで磁気攪拌しつつ暖めて還流させた。室温で別個の1リットルのフラスコ内で、1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホン酸カリウム(TFES−K、75.6g)を高純度の乾燥アセトン(500ml)に溶解させた。これらの2つの溶液を室温で組み合わせ、放置して正窒素圧下で2時間にわたり磁気で攪拌した。攪拌を止め、KCl沈殿物を放置して沈殿させ、その後、セライトパッドを有するフリットガラス漏斗を通して吸引濾過によって除去した。アセトンを真空で除去して黄色油を生じさせた。高純度のアセトン(100ml)で希釈し、脱色炭(5g)と合わせて攪拌することにより油を更に精製した。混合物を再び吸引濾過し、アセトンを真空で除去して無色油を生じさせた。これを4Paおよび25℃で6時間にわたり更に乾燥させて、83.6gの生成物を提供した。
実験結果:C37.6、H4.6、N8.7。
フッ素化アルキルスルホネートのカリウム塩およびナトリウム塩を、精製乾燥反応混合物または粗乾燥反応混合物のいずれであれ、米国特許出願公開第2006/0276671号明細書で教示された通り無水酸に転化させることが可能である。その後、これらの酸を放置してメタノールなどの有機溶媒中で炭酸リチウムまたは炭酸セシウムと反応させて、対応するリチウムフッ素化アルキルスルホンネート塩またはセシウムフッ素化アルキルスルホネート塩を高収率で生じさせることが可能である。最初に濾過によって過剰の一切の不溶性カーボネート塩を除去し、その後、真空蒸留によって有機溶媒を除去することによってリチウム塩生成物またはセシウム塩生成物を単離することが可能である。リチウム塩は典型的には極度に吸湿性であるので、系を無水に保つようにリチウム塩に関して注意を払うべきである。
1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホン酸(10.05g、0.055モル)および乾燥メタノール(10mL;EMD Chemicals Inc.(Gibstown,NJ))を20mLのバイアルに添加した。窒素雰囲気下で氷浴内で磁気攪拌しつつ溶液を0℃に冷却した。別のフラスコ内で、炭酸リチウム(0.95g、0.026モル;Aldrich(St.Louis,MO))を乾燥メタノール(10mL)と混合し、炭酸リチウムも0℃になるまで窒素雰囲気下で氷浴内で磁気的に攪拌した。その後、TFESA溶液をカーボネート混合物にゆっくり添加し、大量の気体CO2が発生した。一旦添加を完了し、ガスの発生が止まると、メタノールをロータリーエバポレータで真空で除去した。その後、フラスコを真空で3時間にわたり80℃に加熱して、反応中に生成した水を追い出した。白色粉末状生成物(TFES−Li、8.7g、収率84%)を単離し、特性分析した。
BMIM−NONAは、S.K.Quekら(Tetrahedron(2006)62:3137−3145)に記載された通り合成することが可能である。
1000mLのフラスコ内で、1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホン酸カリウム(TFESK、85.2g、0.39モル)および脱イオン水(150mL)を固体が溶解するまで25℃で磁気的に攪拌した。別の500mLのフラスコ内で、テトラデシル(トリ−n−ブチル)ホスホニウムクロリド(168g、0.39モル、Cyphos(登録商標)IL167;Cytec(West Paterson,NJ))を50℃に加熱することにより最初に溶融させ、その後、TFESK溶液に添加して油状沈殿物を生成した。フラスコを別の19時間にわたり25℃で攪拌して生成物の完全な沈殿を可能にした。
ポリカーボネート樹脂(1484.5g;Lexan(登録商標)HF−1110という商品名で販売されている(General Electric Co.(Pittsfield,MA)))を増速棒が装備されたV−Coneブレンダー(Patterson Kelly(East Stroudsburg,PA))に入れた。樹脂を4gのポリジメチルシロキサンDC−200−60M(Dow Corning(Midland,MI))で被覆した。被膜を放置して5分にわたり樹脂に接着させた後、被覆されたポリカーボネートペレットを275℃で30mm二軸スクリュー押出機(Werner−Pfleiderer(Coperion,Ramsey,NJ))にフィードした。コンパウンディングされたポリカーボネートを1/16インチ(約1.59mm)ASTM(ASTM International(West Conshohocken,PA))単一ゲートフレックスバーモールドが装着された1.5オンスArburg射出成形機(Newington,CT))で射出成形した。難燃性を試験する前に、サンプルを22℃および50%相対湿度で最低で1日にわたり部屋に貯蔵した。
実施例1の手順を繰り返した。しかし、ポリテトラフルオロエチレン(p−TFE)防滴下剤(7g;MP1400,E.I.DuPont(Wilmington DE))を添加した。結果を表2に示している。
p−TFEに加えて、4.5gの塩を示した通り添加したことを除き、実施例2の手順を繰り返した。結果を表2に示している。
以下の表3に示した3000ppmの塩および5000ppmのp−TFE微粉末を用いてポリカーボネートサンプル(試験片)を実施例1に記載された通りコンパウンディングした。コンパウンディングしたポリカーボネートを実施例1に記載した通りバーに更に成形した。前述した通りUL−94に準拠して試験サンプルを試験した。結果を表3に示している。
難燃性に及ぼす塩濃度の効果を決定した。以下の表4に示した濃度で塩としてBMIM−TFESまたはTFES−Kを用いて、実施例7〜14に記載された通り、5000ppmのp−TFE微粉末と共にポリカーボネートサンプル(試験片)をコンパウンディングした。コンパウンディングしたポリカーボネートを実施例1に記載された通りバーに更に成形した。前述した通りUL−94に準拠して試験サンプルを試験した。結果を表4に示している。
Claims (23)
- (A)少なくとも1つの芳香族ポリカーボネート樹脂と、
(B)少なくとも1つの溶融滴下防止剤と、
(C)少なくとも1つの式M+Q−
[式中、M+は、(1)リチウム、ナトリウム、カリウムおよびセシウムからなる群から選択されるカチオンまたは(2)以下の11個のカチオン
(a)H、
(b)ハロゲン、
(c)−CH3、−C2H5、または場合によりCl、Br、F、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで置換されるC3〜C25の直鎖、分岐もしくは環式のアルカンもしくはアルケン、
(d)−CH3、−C2H5、またはO、N、SiおよびSからなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子を含み、場合によりCl、Br、F、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで置換されるC3〜C25の直鎖、分岐もしくは環式のアルカンもしくはアルケン、
(e)C6〜C25非置換アリールまたはO、N、SiおよびSからなる群から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有するC6〜C25非置換ヘテロアリール、
(f)C6〜C25置換アリールまたはO、N、SiおよびSからなる群から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有するC6〜C25置換ヘテロアリールであって、該置換アリールまたは置換ヘテロアリールが、
(1)−CH3、−C2H5、または場合によりCl、Br、F、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで置換されるC3〜C25の直鎖、分岐もしくは環式のアルカンもしくはアルケン、
(2)OH、
(3)NH2、および
(4)SH
からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基を有するC6〜C25置換アリールまたはC6〜C25置換ヘテロアリール
からなる群から選択され、
R7、R8、R9およびR10は独立して、
(g)−CH3、−C2H5、または場合によりCl、Br、F、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで置換されるC3〜C25の好ましくは直鎖、分岐もしくは環式のアルカンもしくはアルケン、
(h)−CH3、−C2H5、またはO、N、SiおよびSからなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子を含み、場合によりCl、Br、F、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで置換されるC3〜C25の直鎖、分岐もしくは環式のアルカンもしくはアルケン、
(i)C6〜C25非置換アリールまたはO、N、SiおよびSからなる群から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有するC6〜C25非置換ヘテロアリール、
(j)C6〜C25置換アリールまたはO、N、SiおよびSからなる群から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有するC6〜C25置換ヘテロアリールであって、該置換アリールまたは置換ヘテロアリールが、
(1)−CH3、−C2H5、または場合によりCl、Br、F、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで置換されるC3〜C25の直鎖、分岐もしくは環式のアルカンもしくはアルケン、
(2)OH、
(3)NH2、および
(4)SH
からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基を有するC6〜C25置換アリールまたはC6〜C25置換ヘテロアリール
からなる群から選択され、
場合により、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10の少なくとも2つが一緒になって、環式または二環式のアルカニル基またはアルケニル基を形成していてよい)
からなる群から選択されるカチオンであり、
Q−は、式I
(1)ハロゲン、
(2)−CH3、−C2H5、または場合によりCl、Br、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで置換されるC3〜C15の直鎖もしくは分岐のアルカンもしくはアルケン、
(3)−OCH3、−OC2H5、または場合によりCl、Br、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで置換されるC3〜C15の直鎖もしくは分岐のアルコキシ、
(4)場合によりCl、Br、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで置換されるC1〜C15の直鎖または分岐のフルオロアルキル、
(5)場合によりCl、Br、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで置換されるC1〜C15の直鎖または分岐のフルオロアルコキシ、
(6)C1〜C15の好ましくは直鎖または分岐のパーフルオロアルキル、および
(7)C1〜C15の直鎖または分岐のパーフルオロアルコキシ
からなる群から選択される)
および式II
(1)ハロゲン、
(2)−CH3、−C2H5、または場合によりCl、Br、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで置換されるC3〜C15の直鎖もしくは分岐のアルカンもしくはアルケン、
(3)−OCH3、−OC2H5、または場合によりCl、Br、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで置換されるC3〜C15の直鎖もしくは分岐のアルコキシ、
(4)場合によりCl、Br、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで置換されるC1〜C15の直鎖または分岐のフルオロアルキル、
(5)場合によりCl、Br、I、OH、NH2およびSHからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで置換されるC1〜C15の直鎖または分岐のフルオロアルコキシ、
(6)C1〜C15の直鎖または分岐のパーフルオロアルキル、および
(7)C1〜C15の直鎖または分岐のパーフルオロアルコキシ
からなる群から選択される)
からなる群から選択されるアニオンである]
を有する塩と
を含む難燃性ポリカーボネート樹脂組成物。 - 成分(A)を約100部、成分(B)を約0.01〜約5.0部および成分(C)を約0.001〜約2.0部有する請求項1に記載の組成物。
- 成分(A)を約100部および成分(B)を約0.1〜約3.0部有する請求項2に記載の組成物。
- 成分(A)を約100部および成分(C)を約0.01〜約1.0部有する請求項2に記載の組成物。
- 少なくとも1つの芳香族ポリカーボネート樹脂がジフェニルカーボネートと2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンの反応から製造される請求項1に記載の組成物。
- 溶融滴下防止剤がポリテトラフルオロエチレンである請求項1に記載の組成物。
- Q−が、1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、2−クロロ−1,1,2−トリフルオロエタンスルホネート、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンスルホネート、1,1,2−トリフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)エタンスルホネート、1,1,2−トリフルオロ−2−(ペルフルオロエトキシ)エタンスルホネート、2−(1,2,2,2−テトラフルオロエトキシ)−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、2−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、2−(1,1,2,2−テトラフルオロ−2−ヨードエトキシ)−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、1,1,2,2−テトラフルオロ−2−(ペンタフルオロエトキシ)エタンスルホネート、N,N−ビス(1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホニル)イミドおよびN,N−ビス(1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンスルホニル)イミドからなる群から選択される請求項1に記載の組成物。
- 成分(C)が、1−ブチル−2,3−ジメチルイミダゾリウム1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、1−ブチル−メチルイミダゾリウム1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンスルホネート、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウム1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、1−ドデシル−3−メチルイミダゾリウム1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、1−ヘキサデシル−3−メチルイミダゾリウム1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、1−オクタデシル−3−メチルイミダゾリウム1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、N−(1,1,2,2−テトラフルオロエチル)プロピルイミダゾール1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、N−(1,1,2,2−テトラフルオロエチル)エチルペルフルオロヘキシルイミダゾール1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンスルホネート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム1,1,2−トリフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)エタンスルホネート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム1,1,2−トリフルオロ−2−(ペルフルオロエトキシ)エタンスルホネート、テトラデシル(トリ−n−ヘキシル)ホスホニウム1,1,2−トリフルオロ−2−(ペルフルオロエトキシ)エタンスルホネート、テトラデシル(トリ−n−ブチル)ホスホニウム1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンスルホネート、テトラデシル(トリ−n−ヘキシル)ホスホニウム1,1,2−トリフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)エタンスルホネート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム1,1,2,2−テトラフルオロ−2−(ペンタフルオロエトキシ)スルホネート、(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル)−トリオクチルホスホニウム1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、1−メチル−3−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル)イミダゾリウム1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、テトラ−n−ブチルホスホニウム1,1,2−トリフルオロ−2−(ペルフルオロエトキシ)エタンスルホネート、1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホン酸カリウム、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンスルホン酸カリウムおよび1,1,2−トリフルオロ−2−(ペルフルオロエトキシ)エタンスルホン酸カリウムからなる群から選択される請求項1に記載の組成物。
- 少なくとも1つの溶融滴下防止剤と請求項1記載の少なくとも1つの塩とを含む組成物。
- ポリテトラフルオロエチレン微粉末を含む請求項1または請求項9に記載の組成物。
- ポリテトラフルオロエチレン分散液を含む請求項1または請求項9に記載の組成物。
- 1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネートまたは1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンスルホネートのリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩またはセシウム塩を含む請求項1、請求項9、請求項10または請求項11に記載の組成物。
- 1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホン酸カリウムまたは1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンスルホン酸カリウムを含む請求項12に記載の組成物。
- (1)酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、内部潤滑剤および難燃剤または難燃助剤、離型剤、帯電防止剤、着色剤およびそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの添加剤、(2)少なくとも1つの充填剤(3)およびそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの成分を更に含む請求項1に記載の組成物。
- 酸化防止剤がヒンダードフェノール、亜リン酸のエステル、リン酸のエステルまたはアミンであり、紫外線吸収剤がベンゾトリアゾールまたはベンゾフェノンを含み、光安定剤がヒンダードアミンを含み、内部潤滑剤が脂肪族カルボン酸エステル、パラフィン、シリコーン油またはポリエチレンワックスを含み、離型剤がペンタエリトリトールまたはグリセリンを含み、充填剤が、チタン酸カリウムウィスカー、鉱物繊維、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、ホウ酸アルミニウムウィスカー、窒化ケイ素ウィスカー、ホウ素繊維、テトラポッド状の酸化亜鉛ウィスカー、タルク、クレー、マイカ、真珠マイカ、アルミニウム箔、アルミナ、ガラスフレーク、ガラスビーズ、ガラスバルーン、カーボンブラック、グラファイト、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、二酸化チタン、硫化亜鉛、酸化亜鉛、シリカ、アスベストおよび石英粉末からなる群から選択される請求項14に記載の組成物。
- 充填剤が約1質量部〜約70質量部で存在する請求項14に記載の組成物。
- 成分(B)がポリテトラフルオロエチレンを含み、成分(C)が1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネートまたは1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンスルホネートのナトリウム塩またはカリウム塩を含む請求項1に記載の組成物。
- 成分(A)がジフェニルカーボネートと2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンの反応から製造され、成分(B)がポリテトラフルオロエチレンを含み、成分(C)が1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネートまたは1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンスルホネートのナトリウム塩またはカリウム塩を含む請求項1に記載の組成物。
- 難燃性ポリカーボネート物品を調製する方法であって、
(a)請求項1、請求項13または請求項14で定義されるようなポリカーボネート樹脂組成物の成分を混合して、混合組成物を形成する工程と、
(b)混合組成物を粒子に成形する工程と、
(c)工程(b)の粒子を難燃性ポリカーボネート物品に溶融成形する工程と
を含む方法。 - バンバリーミキサー、一軸スクリュー押出機、二軸スクリュー押出機、または多軸スクリュー押出機を用いて混合を行う請求項19に記載の方法。
- 溶融成形が、射出成形、ブロー成形、押出成形、圧縮成形、カレンダー成形または回転成形を用いて行われる請求項19に記載の方法。
- グレージングまたはシート、自動車部品、家庭用電気製品、包装、電気部品、電子部品、工業部品、医療またはヘルスケア関連物品、およびレジャーまたは安全用品、からなる群から選択される、請求項1に記載の難燃性ポリカーボネート樹脂組成物を含む難燃性ポリカーボネート物品。
- 航空機、列車、学校、高速航空機のキャノピー用の窓、自動車ヘッドランプアセンブリ、自動車インテリアインストルメントパネル、自動車バンパー、自動車窓グレージング、家庭用品、家庭用電動工具、詰め替え可能な水ボトル、詰め替え可能なミルクボトル、電気コネクター、電話ネットワークデバイス、アウトレットボックス、コンピュータハウジング、事務機ハウジング、インストルメントパネル、メンブレンスイッチ、絶縁体、保護ゴーグル、安全眼鏡、安全サイドシールド、眼鏡、マスク、スポーツヘルメット、オートバイヘルメット、および消防士または建設労働者用の安全ヘルメットの部品からなる群から選択される請求項22に記載の難燃性ポリカーボネート物品。
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