JP2010518826A - 分解性チューインガム - Google Patents

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Abstract

本発明は、非粘着性もしくは低下した粘着性および/または高められた分解性を有するガムベース組成物およびチューインガム組成物を提供する。この組成物は、メチルビニルエーテル、無水マレイン酸およびマレイン酸のターポリマーを含み、これが高められた分解性を提供する。このガムベースおよびチューインガム組成物の調製方法、ならびに使用方法が提供される。
【選択図】図31

Description

本発明は、噛んだ後に経時的に分解する(分解は、雨、日光、寒気などの環境因子の効果によって、もしくは洗剤の作用を含めた清掃プロセスの効果によって、のいずれかで、堆積されたガム反芻食塊が脆くなって粉へと崩壊し始め、かつ/またはあまり付着性でなくなるプロセスとして定義される)チューインガム組成物および製品に関する。さらに、本発明は、そのチューインガム組成物および製品が環境の影響もしくは清掃プロセスに起因して分解する能力に寄与する、かかるチューインガム組成物において使用するためのメチルビニルエーテル、無水マレイン酸およびマレイン酸のターポリマーを含有するチューインガムならびにチューインガムベースにさらに関する。加えて、分解性を誘導する酸性基含有ポリマーの無水物形態を製造する方法もまた提供される。
従来のチューインガム製品は「環境に配慮した」ものではない。それらは、噛む間および噛んだ後に粘着性を維持することができて、ガム製品の廃棄に関して注意がなされなければ、地面(および、そのガム製品が接触し得るあらゆる他の表面)に付着する。かかる従来のチューインガム製品の粘着性は、大部分は、製造プロセス中のエラストマー溶媒(すなわち、樹脂)および他の「粘着性のある」材料(ワックスなど)の使用に由来する。特に、エラストマー溶媒を用いて製造された従来のチューインガムは、噛むときに連続相または実質的に連続的な相を呈する。この連続相は粘着性のエラストマー溶媒を含有する非晶質エラストマーマトリクスを特徴とするため、噛んだときに生成するガム食塊もまた粘着性である。
チューインガム組成物で使用される多くのエラストマー、特に高分子量エラストマー(例えば200,000mw以上)、は通常は室温で固体である。それらは、通常、固体物質の塊として購入され、一般には、チューインガム組成物において有用であるためには溶媒を用いて柔らかくすることが必要である。エラストマー溶媒の非存在下でエラストマーを柔らかくすることは困難である。なぜなら、その固体エラストマーは、チューインガム組成物において有用であるためには、いまだ、連続的な均一かつ流動性の密集体へと加工されなければならないからである。
エラストマー溶媒および/または他の「粘着性のある」材料を使用することなく製造されるガム製品が開発されたと報告されているが、かかるガム製品は、所望の特性を実現するためには「従来にない」ガム材料に頼ることが多い。例えば、特許文献1は、エラストマーをゼインなどの可塑化されたタンパク質性物質で置き換えることにより、エラストマー溶媒に対する必要性を回避する。しかしながら、従来にない材料をガム製品に組み込むと、味を落とすことが多く、従って消費者が受け容れるかどうかという観点からは望ましくない可能性がある。
さらに、咀嚼中に歯および口腔用人工装具にくっつかないと主張されるガム製品が報告されているが(例えば、特許文献2を参照)、しかしながら、噛んだ後のガム製品の廃棄の際にも低下した粘着性または非粘着性を呈するチューインガム製品に対するニーズは残っている。特に、不適正に廃棄されたガム食塊がしばしば見つけられる表面(例えば、舗道、靴、毛髪、テーブルまたは机の裏面)に対して低下した粘着性を呈するか、それらの表面にくっつかないか、またはそれらの表面上で速やかに分解されるかのいずれかである、環境に配慮したチューインガム食塊に対するニーズは残っている。
米国特許第5,882,702号明細書 米国特許第4,518,615号明細書
加えて、短期間に分解することができる環境に配慮したチューインガム食塊に対するニーズが残っている。
本発明のいくつかの実施形態には、
(a)メチルビニルエーテル、無水マレイン酸およびマレイン酸のターポリマーと、
(b)エラストマーと
を含むガムベース組成物が包含される。
本発明のいくつかの実施形態には、
(a)エラストマーを含むガムベースと、
(b)メチルビニルエーテル、無水マレイン酸およびマレイン酸のターポリマーと、
(c)少なくとも1種の甘味料と
を含むチューインガム組成物が包含される。
本発明のいくつかの実施形態には、チューインガム組成物の調製方法であって、
(a)エラストマーを含むガムベースを準備する工程と、
(b)前記ガムベースを、メチルビニルエーテル、無水マレイン酸およびマレイン酸のターポリマーならびに少なくとも1種の甘味料と混合する工程と
を含む方法が包含される。
本発明のいくつかの実施形態には、チューインガム組成物の分解性を高める方法であって、
(a)
(i)エラストマーと、
(ii)メチルビニルエーテル、無水マレイン酸およびマレイン酸のターポリマーと、
(iii)少なくとも1種の甘味料または風味料と
を含むガム組成物を準備する工程と、
(b)この組成物を、このガム組成物を分解するのに十分な水および/または太陽光の条件に曝露する工程と
を含む方法が包含される。
本発明のいくつかの実施形態には、高められた分解特性を有するチューインガムベースを製造する方法であって、
(a)融解または軟化したポリマーガムベース成分を準備する工程と、
(b)酸基(マレイン酸基など)の少なくとも一部分を無水物基に変換するのに十分な時間および温度で、親水性の酸性ポリマーをエラストマーのガムベースに混ぜ込む工程と
を含む方法が包含される。
いくつかの実施形態では、
(a)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテルまたはこれらの組合せと、
(b)エラストマーと
を含むガムベースが提供される。
いくつかの実施形態では、この加水分解性単位は、エステル結合またはエーテル結合からなる群から選択されてよい。特に、いくつかの実施形態では、加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルまたはエーテルは、ガントレッツ(GANTREZ)(登録商標)ポリマーのエステルまたはエーテルである。
いくつかの実施形態では、少なくとも1種のポリマーのエステルまたはエーテルは、約10,000〜約5,000,000の範囲の分子量を有する。より具体的には、いくつかの実施形態では、少なくとも1種のポリマーのエステルまたはエーテは、約90,000〜約200,000の範囲の分子量を有する。いくつかの実施形態では、加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルまたはエーテルは、全ガムベースおよび/または全組成物の約0.1重量%〜約10重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態では、このガムベースは、加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテルの非存在下と比べて、加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテルの存在下では高められた分解性および/または低下した粘着性を有する。
いくつかの実施形態では、このガムベースはさらに、前記エラストマーのための溶媒または軟化剤を含む。
いくつかの実施形態では、このガムベースはさらに、約8〜約14のpHを有するアルカリ成分などの加水分解を促進する少なくとも1種の成分、ならびに/または炭酸塩ベースの充填剤(炭酸カルシウムなど)などの充填剤成分、および/もしくはタルクなどの充填剤成分を含む。いくつかの実施形態では、この加水分解を促進する少なくとも1種の成分はリン酸水素カルシウムである。ガムベースが加水分解を促進する少なくとも1種の成分をさらに含む場合、そのガムベースは、加水分解を促進する少なくとも1種の成分の非存在下よりも、加水分解を促進する少なくとも1種の成分の存在下で、より速く分解する。
いくつかの実施形態では、そのガムベースは、加水分解を促進する少なくとも1種の成分の非存在下よりも、加水分解を促進する少なくとも1種の成分の存在下で、より速く分解する。
いくつかの実施形態では、
(a)
(i)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテルと、
(ii)エラストマーと、
(iii)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と
を含むガムベースと、
(b)甘味料、風味料、センセート(感覚剤)(sensate)およびこれらの組合せから選択される少なくとも1種の成分と
を含むチューインガム製品であって、前記チューインガム製品が、その加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテルの非存在下と比べて、その加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテルの存在下で、高められた分解性および/または低下した粘着性を有することを特徴とするチューインガム製品が提供される。
いくつかの実施形態では、チューインガム組成物の調製方法であって、
(a)
(i)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの少なくとも1種のエステルまたはエーテルと、
(ii)エラストマーと、
(iii)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と
を含むガムベースを準備する工程と、
(b)前記ガムベースを、甘味料、風味料、センセートおよびこれらの組合せから選択される少なくとも1種の成分と混合する工程と
を含む方法が提供される。
いくつかの実施形態では、チューインガムベースの分解性を高める方法であって、
(a)
(i)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの少なくとも1種のエステルまたはエーテルと、
(ii)エラストマーと、
(iii)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と
を含むガムベースを準備する工程と、
(b)このチューインガムベースを個体の口腔における咀嚼に曝露する工程と
を含み、少なくとも1種のポリマーの少なくとも1種のエステルまたはエーテルの少なくとも1つの加水分解性単位が、口腔中での咀嚼の際に加水分解し始めるか、または加水分解することを特徴とする方法が提供される。
いくつかの実施形態では、チューインガムベース組成物の分解性を高める方法であって、
(a)
(i)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの少なくとも1種のエステルもしくはエーテルと、
(ii)エラストマーと、
(iii)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と
を含むガムベース組成物を準備する工程と、
(b)このチューインガムベースを水と接触させる工程と
を含み、この少なくとも1種のポリマーの少なくとも1種のエステルもしくはエーテルの少なくとも1つの加水分解性単位が、水との接触の際に加水分解し始めるか、または加水分解することを特徴とする方法が提供される。かかる方法では、水と接触させることは、ガムベース組成物を雨水に曝露することおよび/またはこのガムベースを雨および太陽光を含めた気象条件に曝露することを含んでよい。
いくつかの実施形態では、
(a)
(i)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルまたはエーテルと、
(ii)エラストマーと、
(iii)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と
を含むガムベースと、
(b)甘味料、風味料、センセートおよびこれらの組合せから選択される少なくとも1種の成分と、
(c)非粘着性誘導成分と
を含むチューインガム組成物が提供される。
いくつかの実施形態では、
(a)
(i)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルまたはエーテルと、
(ii)エラストマーと、
(iii)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と
を含むガムベースと、
(b)甘味料、風味料、センセートおよびこれらの組合せから選択される少なくとも1種の成分と、
(c)光分解成分と
を含むチューインガム組成物が提供される。
いくつかの実施形態では、
(a)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルまたはエーテルと、
(b)エラストマーと、
(c)甘味料、風味料、センセート、およびこれらの組合せから選択される少なくとも1種の成分と
を含むチューインガム組成物が提供される。
いくつかの実施形態では、
(a)
(i)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルまたはエーテルと、
(ii)エラストマーと、
(iii)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と
を含むガムベースと、
(b)甘味料、風味料、センセートおよびこれらの組合せから選択される少なくとも1種の成分と
を含むチューインガム製品であって、前記チューインガム製品が、加水分解性単位を含むポリマーのエステルまたはエーテルの非存在下と比べて、加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルまたはエーテルの存在下で、より分解性であることを特徴とするチューインガム製品が提供される。
いくつかの実施形態では、
(a)加水分解性単位ならびに/またはその無水物および/もしくは酸の形態を含むポリマーと、
(b)エラストマーと、
(c)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と、
(d)ポリオールと
を含むチューインガム組成物であって、前記チューインガム製品は、加水分解性単位ならびに/またはその無水物および/もしくは酸の形態を含むポリマーの非存在下と比べて、加水分解性単位ならびに/またはその無水物および/もしくは酸の形態を含むポリマーの存在下で、高められた分解性および/または低下した粘着性を有することを特徴とするチューインガム組成物が提供される。かかる実施形態では、加水分解性単位ならびに/またはその無水物および/もしくは酸の形態を含むポリマーは、ポリ酢酸ビニルなどの封入剤の中に封入されていてよい。
いくつかの実施形態では、
(a)加水分解性単位ならびに/またはその無水物および/もしくは酸の形態を含むポリマーと、
(b)エラストマーと、
(c)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と、
(d)ポリオールと
を含むチューインガム組成物であって、前記チューインガム製品が、このポリオールの非存在下と比べて、このポリオールの存在下で、高められた分解性および/または低下した粘着性を有することを特徴とするチューインガム組成物が提供される。かかる実施形態では、加水分解性単位ならびに/またはその無水物および/もしくは酸の形態を含むポリマーは、ポリ酢酸ビニルなどの封入剤の中に封入されていてよい。
いくつかの実施形態では、チューインガム組成物の分解性を高める方法であって、加水分解性単位ならびに/またはその無水物および/もしくは酸の形態を含む少なくとも1種のポリマーを少なくとも1種のポリオールと混合する工程を含む方法が提供される。この方法のいくつかの実施形態では、加水分解性単位ならびに/またはその無水物および/もしくは酸の形態を含む少なくとも1種のポリマーは、封入剤の中に封入されていてよい。
いくつかの実施形態では、
(a)疎水性ポリマーおよび親水性ポリマーのコポリマーと、
(b)エラストマーと
を含むガムベースが提供される。
いくつかの実施形態では、
(a)疎水性成分と親水性成分との反応生成物を含むコポリマーであって、加水分解性単位を含むコポリマーと、
(b)エラストマーと
を含むガムベースが提供される。
いくつかの実施形態では、
(a)加水分解性単位を含むポリマーおよび/または加水分解性単位を含むポリマーの塩と、
(b)エラストマーと
を含むガムベースが提供される。
いくつかの実施形態では、
a)
(i)加水分解性単位を含むポリマーおよび/または加水分解性単位を含むポリマーの塩と、
(ii)エラストマーと、
(iii)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と
を含むガムベースと、
b)甘味料、風味料、センセートおよびこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1種の成分と
を含むチューインガム製品であって、前記チューインガム製品は、この加水分解性単位を含有するポリマーおよび/または加水分解性単位を含有するポリマーの塩の非存在下と比べて、この加水分解性単位を含有するポリマーおよび/または加水分解性単位を含有するポリマーの塩の存在下で、高められた分解性および/または低下した粘着性を有することを特徴とするチューインガム製品が提供される。
いくつかの実施形態では、チューインガム組成物の調製方法であって、
(a)
(i)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーおよび/または加水分解性単位を含むポリマーの塩と、
(ii)エラストマーと、
(iii)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と
を含むガムベースを準備する工程と、
(b)前記ガムベースを、甘味料、風味料、センセートおよびこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1種の成分と混合する工程と
を含む方法が提供される。
いくつかの実施形態では、チューインガムベースの分解性を高める方法であって、
(c)
(iv)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーおよび/または加水分解性単位を含むポリマーの少なくとも1種の塩と、
(v)エラストマーと、
(vi)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と
を含むガムベースを準備する工程と、
(d)このチューインガムベースを個体の口腔中での咀嚼に曝露する工程と
を含み、加水分解性単位を含有するポリマーの少なくとも1つの加水分解性単位および/または加水分解性単位を含有するポリマーの塩の少なくとも1つの加水分解性単位が、口腔中での咀嚼の際に加水分解し始めるか、または加水分解することを特徴とする方法が提供される。
いくつかの実施形態では、チューインガムベース組成物の分解性を高める方法であって、
(a)
(i)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーおよび/または加水分解性単位を含むポリマーの少なくとも1種の塩と、
(ii)エラストマーと、
(iii)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と
を含むガムベース組成物を準備する工程と、
(b)このチューインガムベースを水と接触させる工程と
を含み、加水分解性単位を含有するポリマーの少なくとも1つの加水分解性単位および/または加水分解性単位を含有するポリマーの塩の少なくとも1つの加水分解性単位が、水との接触の際に加水分解し始めるか、または加水分解することを特徴とする方法が提供される。
いくつかの実施形態では、
a)
(i)加水分解性単位を含むポリマーおよび/または加水分解性単位を含むポリマーの塩と、
(ii)エラストマーと、
(iii)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と
を含むガムベースと、
b)甘味料、風味料、センセートおよびこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1種の成分と、
c)非粘着性誘導成分と
を含むチューインガム組成物が提供される。
いくつかの実施形態では、
a)
(i)加水分解性単位を含むポリマーおよび/または加水分解性単位を含むポリマーの塩と、
(ii)エラストマーと、
(iii)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と
を含むガムベースと、
b)甘味料、風味料、センセートおよびこれらの組合せから選択される少なくとも1種の成分と、
c)光分解成分と
を含むチューインガム組成物が提供される。
いくつかの実施形態では、
a)加水分解性単位を含むポリマーおよび/または加水分解性単位を含むポリマーの塩と、
b)エラストマーと、
c)甘味料、風味料、センセート、およびこれらの組合せから選択される少なくとも1種の成分と
を含むチューインガム組成物が提供される。
いくつかの実施形態は、チューインガムベース組成物であって、
(i)実質的に均一な密集体への加工前のガラス転移温度を有する少なくとも1種のエラストマーと、
(ii)このエラストマーを軟化させてこのエラストマーを実質的に均一な密集体へと加工することを許容する少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分であって、このエラストマー加工助剤の存在によって約3度以下のそのエラストマーのガラス転移温度の最大変化がもたらされる、少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分と
を含むチューインガムベース組成物を提供する。
いくつかの実施形態では、少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分を含む、少なくとも1種のエラストマーマトリクスを含有するドメインを含むガムベース組成物が提供される。
いくつかの実施形態では、
(i)実質的に均一な密集体への加工前のガラス転移温度を有する少なくとも1種のエラストマーと、
(ii)このエラストマーを実質的に均一な密集体へと加工することを許容する少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分とを含み、この非粘着性および/または分解性誘導成分の加工助剤の存在によって約3度以下のそのエラストマーのガラス転移温度の最大変化がもたらされる、少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分と、
(iii)風味料および甘味料のうちの少なくとも1つと
を含むチューインガム組成物が提供される。
いくつかの実施形態では、固体エラストマーを加工する方法であって、
(i)チューインガムベースで使用するのに適したエラストマーを準備する工程と、
(ii)このエラストマーを、このエラストマーを均一な密集体へと加工するのに十分な量の約3.5〜約13のHLB範囲を有する少なくとも1種の脂肪を含む非粘着性および/または分解性誘導成分と混合する工程と
を含む方法が提供される。
いくつかの実施形態では、低下した粘着性および/または高められた分解性を有するチューインガム組成物の製造方法であって、
(a)
(i)ガラス転移温度を有する少なくとも1種のエラストマーと、
(ii)このエラストマーを実質的に均一な密集体へと加工することを許容する少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分であって、この非粘着性および/または分解性誘導成分の存在によって約3度以下のそのエラストマーのガラス転移温度の最大変化がもたらされる、少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分と
を含むガムベースを準備する工程と、
(b)前記ガムベースを、甘味料、風味料およびこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1種の成分と混合する工程と
を含む方法が提供される。
いくつかの実施形態では、低下した粘着性および/または高められた分解性を有するチューインガム組成物の製造方法であって、
(a)
(i)主要量の、ポリイソブチレン、ブチルゴム、ブタジエン−スチレンゴムおよびこれらの組合せからなる群から選択される物質を含むエラストマー組成物を含むガムベースであって、このエラストマー組成物は少なくとも約200,000の平均分子量を有する、ガムベースと、
(ii)非粘着性および/または分解性誘導成分であって、上記エラストマーと混合する際に、このエラストマーのガラス転移温度を3度の範囲内に維持する、非粘着性および/または分解性誘導成分と
を含むガムベースを準備する工程と、
(b)前記ガムベースを少なくとも1種の甘味料および少なくとも1種の風味料と混合する工程と
を含む方法が提供される。
いくつかの実施形態では、チューインガム組成物の製造方法であって、
(a)
(i)少なくとも1種のエラストマーと、
(ii)約3.5〜約13のHLB範囲を有する少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分と
を含むガムベースを準備する工程と、
(b)前記ガムベースを少なくとも1種の甘味料および少なくとも1種の風味料と混合する工程と
を含む方法が提供される。
いくつかの実施形態では、
(a)ガムベースと、
(b)風味料、甘味料およびこれらの組合せから選択される少なくとも1種の物質と、
(c)少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分であって、噛んだ後に、この非粘着性および/または分解性誘導成分の非存在下での同じ製品と比べて、低下した粘着性表面特性および/または高められた分解性を提供するのに十分な量で存在する非粘着性および/または分解性誘導成分と
を含むチューインガム製品が提供される。
いくつかの実施形態では、チューインガムベースであって、
(a)全ガムベースの約1重量%〜約30重量%の、少なくとも約200,000の平均分子量およびTgを有する少なくとも1種のエラストマーと、
(b)全ガムベースの約10重量%〜約60重量%の、このエラストマーのTgを約3度以下またはこれより少なく変化させる少なくとも1種の脂肪と
を含み、このガムベースが、この脂肪の非存在下での同じ組成物と比べて低下した粘着性を有することを特徴とするチューインガムベースが提供される。
いくつかの実施形態では、DSCによって測定した場合のエラストマーのTgを実質的に変化させることなくガムベースで使用するためにエラストマーを加工する方法であって、少なくとも1種のエラストマーおよび少なくとも1種の脂肪を混合する工程を含む方法が提供される。
いくつかの実施形態では、チューインガム製品であって、
(a)ガムベースと、
(b)風味料、甘味料およびこれらの組合せから選択される少なくとも1種の成分と、
(c)少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分と
を含み、このガム製品が添加されたエラストマー溶媒を含まないかまたは実質的に含まず、かつこのガム製品が、添加されたエラストマー溶媒を含むかまたは実質的に含むチューインガム製品と比べて、低下した粘着性および/または高められた分解性を有することを特徴とするチューインガム製品が提供される。
いくつかの実施形態では、チューインガムベースであって、
(a)全ガムベースの約1重量%〜約30重量%の、少なくとも約200,000の平均分子量を有する少なくとも1種のエラストマーと、
(b)全ガムベースの約10重量%〜約60重量%の、少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分と、
(c)全ガムベースの約5重量%以下の、少なくとも1種のエラストマー溶媒と
を含み、このガムベースが、非粘着性および/または分解性誘導成分を含有しないチューインガムベースと比べて、低下した粘着性および/または高められた分解性を有することを特徴とするチューインガムベースが提供される。
いくつかの実施形態では、チューインガム組成物の粘着性を低下させかつ/または分解性を高める方法であって、
(a)少なくとも1種のエラストマーと、少なくとも1種のエラストマー溶媒とを含む成分を含むチューインガム組成物を準備する工程と、
(b)その組成物中のエラストマー溶媒の少なくとも一部分を、これらの成分を混合する前に、少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分で置き換える工程と、
(c)これらの成分を混合して、低下した粘着性のチューインガム組成物および/または高められた分解性を呈するチューインガム組成物を形成する工程と
を含む方法が提供される。
いくつかの実施形態では、エラストマーマトリクスを含むチューインガム組成物であって、このエラストマーマトリクスは少なくとも1種の不連続相を含み、その結果、そのチューインガム組成物が、この不連続相の存在下では不連続相の非存在下ほどには粘着性ではない少なくとも1種の表面を有する、チューインガム組成物が提供される。
いくつかの実施形態では、少なくとも1種のエラストマーと、少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分とを含むチューインガム組成物を噛むことによって形成されるガム食塊であって、この組成物が、非粘着性および/または分解性誘導成分を含む少なくとも1種の離散的かつ別々のドメインを呈するガム食塊が提供される。
いくつかの実施形態では、少なくとも1種のエラストマーと、少なくとも1種の疎水性部分および少なくとも1種の親水性部分を含む少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分とを含むチューインガム組成物であって、この少なくとも1種の疎水性部分はこのガム組成物中で内側に配向し、かつこの少なくとも1種の親水性部分はこのガム組成物中で外側に配向し、その結果、このチューインガム組成物は、少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分の非存在下と比べて、少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分の存在下で低下した粘着性を呈するチューインガム組成物が提供される。
いくつかの実施形態では、少なくとも1種のエラストマーと、少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分とを含むチューインガム組成物を噛むことによって形成される低下した粘着性のガム食塊であって、このガム食塊内のこの非粘着性および/または分解性誘導成分の配向が、低下した粘着性バリアがこのガム食塊の表面上に形成されかつ/またはこのガム食塊が高められた分解特性を呈するようになっている低下した粘着性のガム食塊が提供される。
いくつかの実施形態では、
(i)エラストマーと、
(ii)少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分と、
(iii)樹脂と
を含むチューインガム組成物であって、この組成物が、非粘着性および/または分解性誘導成分の存在下では非粘着性および/または分解性誘導成分の非存在下よりも低下した粘着性を有し、かつ/またはこの組成物が高められた分解性を有することを特徴とするチューインガム組成物が提供される。
いくつかの実施形態では、
(a)ガムベースと、
(b)少なくとも1種の風味料と、
(c)少なくとも1種のフリーラジカル発生剤と
を含む生分解性チューインガム組成物が提供される。
いくつかの実施形態では、生分解性チューインガムの調製方法であって、
(a)ガムベースを準備する工程と、
(b)このガムベースをフリーラジカル発生剤と混合する工程と
を含む方法が提供される。
いくつかの実施形態では、
(a)ガムベースと、
(b)少なくとも1種の甘味料と、
(c)少なくとも1種のフリーラジカル発生剤と
を含む生分解性チューインガム組成物が提供される。
いくつかの実施形態では、
(a)ガムベースと、
(b)少なくとも1種の風味料と、
(c)少なくとも1種の光増感剤と
を含む光分解性チューインガム組成物が提供される。
いくつかの実施形態では、
(a)ガムベースと、
(b)少なくとも1種の甘味料と、
(c)少なくとも1種の光増感剤と
を含む光分解性チューインガム組成物が提供される。
いくつかの実施形態は、チューインガムベース組成物であって、
(i)実質的に均一な密集体への加工前のガラス転移温度を有する少なくとも1種のエラストマーと、
(ii)このエラストマーを軟化させてこのエラストマーを実質的に均一な密集体へと加工することを許容する少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分であって、このエラストマー加工助剤の存在によって約3度以下のそのエラストマーのガラス転移温度の最大変化がもたらされる、少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分と
を含むチューインガムベース組成物を提供する。
いくつかの実施形態では、少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分を含む少なくとも1種のエラストマーマトリクスを含有するドメインを含むガムベース組成物が提供される。
いくつかの実施形態では、
(i)実質的に均一な密集体への加工前のガラス転移温度を有する少なくとも1種のエラストマーと、
(ii)このエラストマーを実質的に均一な密集体へと加工することを許容する少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分であって、この非粘着性および/または分解性誘導成分の加工助剤の存在によって約3度以下のそのエラストマーのガラス転移温度の最大変化がもたらされる、少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分と、
(iii)風味料および甘味料のうちの少なくとも1つと
を含むチューインガム組成物が提供される。
いくつかの実施形態では、固体エラストマーを加工する方法であって、
(i)チューインガムベースでの使用に適したエラストマーを準備する工程と、
(ii)このエラストマーを、このエラストマーを均一な密集体に加工するのに十分な量の、約3.5〜約13のHLB範囲を有する少なくとも1種の脂肪を含む非粘着性および/または分解性誘導成分と混合する工程と
を含む方法が提供される。
いくつかの実施形態では、低下した粘着性を有するチューインガム組成物の製造方法であって、
(a)
(i)ガラス転移温度を有する少なくとも1種のエラストマーと、
(ii)このエラストマーを実質的に均一な密集体へと加工することを許容する少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分であって、この非粘着性および/または分解性誘導成分の存在によって約3度以下のそのエラストマーのガラス転移温度の最大変化がもたらされる、少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分と
を含むガムベースを準備する工程と、
(b)前記ガムベースを、甘味料、風味料およびこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1種の成分と混合する工程と
を含む方法が提供される。
いくつかの実施形態では、低下した粘着性および/または高められた分解特性を有するチューインガム組成物の製造方法であって、
(a)
(i)ポリイソブチレン、ブチルゴム、ブタジエン−スチレンゴムおよびこれらの組合せからなる群から選択される、主要量の物質を含むエラストマー組成物を含むガムベースであって、このエラストマー組成物は少なくとも約200,000の平均分子量を有するガムベースと、
(ii)このエラストマーと混合する際に、このエラストマーのガラス転移温度を3度の範囲内に維持する非粘着性および/または分解性誘導成分と
を含むガムベースを準備する工程と、
(b)前記ガムベースを少なくとも1種の甘味料および少なくとも1種の風味料と混合する工程と
を含む方法が提供される。
いくつかの実施形態では、チューインガム組成物の製造方法であって、
(a)
(i)少なくとも1種のエラストマーと、
(ii)約3.5〜約13のHLB範囲を有する少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分と
を含むガムベースを準備する工程と、
(b)前記ガムベースを、少なくとも1種の甘味料および少なくとも1種の風味料と混合する工程と
を含む方法が提供される。
いくつかの実施形態では、
(a)ガムベースと、
(b)風味料、甘味料およびこれらの組合せから選択される少なくとも1種の物質と、
(c)少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分であって、噛んだ後に、この非粘着性および/もしくは分解性誘導成分の非存在下での同じ製品と比べて、低下した粘着性表面特性および/または高められた分解性を提供するのに十分な量で存在する、少なくとも1種の非粘着性および/もしくは分解性誘導成分と
を含むチューインガム製品が提供される。
いくつかの実施形態では、チューインガムベースであって、
(a)全ガムベースの約1重量%〜約30重量%の、少なくとも約200,000の平均分子量およびTgを有する少なくとも1種のエラストマーと、
(b)全ガムベースの約10重量%〜約60重量%の、このエラストマーのTgを約3度以下またはこれより少なく変化させる少なくとも1種の脂肪と
を含み、このガムベースが、この脂肪の非存在下での同じ組成物と比べて低下した粘着性を有することを特徴とするチューインガムベースが提供される。
いくつかの実施形態では、DSCによって測定した場合のエラストマーのTgを実質的に変化させることなくガムベースで使用するためにエラストマーを加工する方法であって、少なくとも1種のエラストマーおよび少なくとも1種の脂肪を混合する工程を含む方法が提供される。
いくつかの実施形態では、チューインガム製品であって、
(a)ガムベースと、
(b)風味料、甘味料およびこれらの組合せから選択される少なくとも1種の成分と、
(c)少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分と
を含み、このガム製品が添加されたエラストマー溶媒を含まないかまたは実質的に含まず、かつこのガム製品が、添加されたエラストマー溶媒を含むかまたは実質的に含むチューインガム製品と比べて、低下した粘着性および/または高められた分解性を有することを特徴とするチューインガム製品が提供される。
いくつかの実施形態では、チューインガムベースであって、
(a)全ガムベースの約1重量%〜約30重量%の、少なくとも約200,000の平均分子量を有する少なくとも1種のエラストマーと、
(b)全ガムベースの約10重量%〜約60重量%の、少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分と、
(c)全ガムベースの約5重量%以下の、少なくとも1種のエラストマー溶媒と
を含み、このガムベースが、この非粘着性および/または分解性誘導成分を含有しないチューインガムベースと比べて、低下した粘着性および/または高められた分解性を有することを特徴とするチューインガムベースが提供される。
いくつかの実施形態では、チューインガム組成物の粘着性を低下させかつ/または分解性を高める方法であって、
(a)少なくとも1種のエラストマーおよび少なくとも1種のエラストマー溶媒を含む成分を含むチューインガム組成物を準備する工程と、
(b)その組成物中のエラストマー溶媒の少なくとも一部分を、これらの成分を混合する前に、少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分で置き換える工程と、
(c)これらの成分を混合して、低下した粘着性のチューインガム組成物および/または高められた分解性を呈するチューインガム組成物を形成する工程と
を含む方法が提供される。
いくつかの実施形態では、エラストマーマトリクスを含むチューインガム組成物であって、このエラストマーマトリクスは少なくとも1種の不連続相を含み、その結果、そのチューインガム組成物が、この不連続相の存在下では不連続相の非存在下ほどには粘着性ではない少なくとも1種の表面を有する、チューインガム組成物が提供される。
いくつかの実施形態では、少なくとも1種のエラストマーと、少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分とを含むチューインガム組成物を噛むことによって形成されるガム食塊であって、この組成物が、非粘着性および/または分解性誘導成分を含む少なくとも1種の離散的かつ別々のドメインを呈するガム食塊が提供される。
いくつかの実施形態では、少なくとも1種のエラストマーと、少なくとも1種の疎水性部分および少なくとも1種の親水性部分を含む少なくとも1種の非粘着性および/もしくは分解性誘導成分とを含むチューインガム組成物であって、この少なくとも1種の疎水性部分はこのガム組成物中で内側に配向し、かつこの少なくとも1種の親水性部分はこのガム組成物中で外側に配向し、その結果、このチューインガム組成物は、少なくとも1種の非粘着性および/もしくは分解性誘導成分の非存在下と比べて、少なくとも1種の非粘着性および/もしくは分解性誘導成分の存在下で低下した粘着性を呈し、かつ/または高められた分解性を有するチューインガム組成物が提供される。
いくつかの実施形態では、少なくとも1種のエラストマーと、少なくとも1種の非粘着性および/もしくは分解性誘導成分とを含むチューインガム組成物を噛むことによって形成される低下した粘着性のガム食塊ならびに/または高められた分解特性を有するガム食塊であって、このガム食塊内のこの非粘着性および/もしくは分解性誘導成分の配向が、低下した粘着性バリアがこのガム食塊の表面上に形成されるようになっている、低下した粘着性ガム食塊ならびに/または高められた分解特性を有するガム食塊が提供される。
いくつかの実施形態では、
(i)エラストマーと、
(ii)少なくとも1種の非粘着性および/もしくは分解性誘導成分と、
(iii)樹脂と
を含むチューインガム組成物であって、この組成物が、非粘着性および/もしくは分解性誘導成分の存在下では非粘着性および/もしくは分解性誘導成分の非存在下よりも低下した粘着性ならびに/または高められた分解性を有することを特徴とするチューインガム組成物が提供される。
本願明細書に記載されるようにどのようにガム試料がレンガに付与されて付着性試験に供されるかを図示する写真である。 本願明細書に記載されるようにどのようにガム試料がレンガに付与されて付着性試験に供されるかを図示する写真である。 本願明細書に記載されるとおりの付着性試験に従ってレンガからガム試料を除去するために、種々のガム試料に対して力が加えられた後にそのレンガ表面に残る反芻食塊残渣を図示する写真である。 本願明細書に記載されるとおりの付着性試験に従ってレンガからガム試料を除去するために、種々のガム試料に対して力が加えられた後にそのレンガ表面に残る反芻食塊残渣を図示する写真である。 本願明細書に記載されるとおりの付着性試験に従ってレンガからガム試料を除去するために、種々のガム試料に対して力が加えられた後にそのレンガ表面に残る反芻食塊残渣を図示する写真である。 本願明細書に記載されるとおりの付着性試験に従ってレンガからガム試料を除去するために、種々のガム試料に対して力が加えられた後にそのレンガ表面に残る反芻食塊残渣を図示する写真である。 本願明細書に記載されるとおりの付着性試験に従ってレンガからガム試料を除去するために、種々のガム試料に対して力が加えられた後にそのレンガ表面に残る反芻食塊残渣を図示する写真である。 本願明細書に記載されるとおりの付着性試験に従ってレンガからガム試料を除去するために、種々のガム試料に対して力が加えられた後にそのレンガ表面に残る反芻食塊残渣を図示する写真である。 本願明細書に記載されるとおりの付着性試験に従ってレンガからガム試料を除去するために、種々のガム試料に対して力が加えられた後にそのレンガ表面に残る反芻食塊残渣を図示する写真である。 本願明細書に記載されるとおりの付着性試験に従ってレンガからガム試料を除去するために、種々のガム試料に対して力が加えられた後にそのレンガ表面に残る反芻食塊残渣を図示する写真である。 本願明細書に記載されるとおりの付着性試験に従ってレンガからガム試料を除去するために、種々のガム試料に対して力が加えられた後にそのレンガ表面に残る反芻食塊残渣を図示する写真である。 本願明細書に記載されるとおりの付着性試験に従ってレンガからガム試料を除去するために、種々のガム試料に対して力が加えられた後にそのレンガ表面に残る反芻食塊残渣を図示する写真である。 本願明細書に記載されるとおりの付着性試験に従ってレンガからガム試料を除去するために、種々のガム試料に対して力が加えられた後にそのレンガ表面に残る反芻食塊残渣を図示する写真である。 本願明細書に記載されるとおりの付着性試験に従ってレンガからガム試料を除去するために、種々のガム試料に対して力が加えられた後にそのレンガ表面に残る反芻食塊残渣を図示する写真である。 エラストマーおよび樹脂のみを含有するガムベースの偏光顕微鏡写真である。 エラストマーおよび中鎖トリグリセリドのみを含有するガムベースの偏光顕微鏡写真である。 エラストマーおよび複数の本発明の非粘着性誘導成分を含有するガムベースの偏光顕微鏡写真である。 エラストマーおよび複数の本発明の非粘着性誘導成分を含有するガムベースの偏光顕微鏡写真である。 エラストマーおよび複数の本発明の非粘着性誘導成分を含有するガムベースの偏光顕微鏡写真である。 エラストマーおよび複数の本発明の非粘着性誘導成分を含有するガムベースの偏光顕微鏡写真である。 エラストマーおよび1種の本発明の非粘着性誘導成分を含有するガムベースの偏光顕微鏡写真である。 本発明のポリイソブチレンゴム含有チューインガム(これらのうちの1つはクロロフィルを含有していた)の除去後のレンガ表面を示す付着性試験の結果の写真である。 本発明のブチルゴム含有チューインガム(これらのうちの1つはクロロフィルを含有していた)の除去後のレンガ表面を示す付着性試験の結果の写真である。 本発明のスチレン−ブタジエンゴム含有チューインガム(これらのうちの1つはクロロフィルを含有していた)の除去を示す付着性試験の結果の写真である。 本願明細書の実施例1に記載される実験から生成された濁度データを描いた棒グラフである。 56日後の、環境因子(すなわち、気象条件)への曝露後のガントレッツ(登録商標)コポリマーを含有しないチューインガム反芻食塊の写真である。 56日後の、環境因子(すなわち、気象条件)への曝露後のガントレッツ(登録商標)コポリマーを含有するチューインガム反芻食塊の写真である。 環境因子(すなわち、気象条件)に曝露する前のガントレッツ(登録商標)コポリマーを含有する炭酸塩ベースのチューインガムベースの写真である。 1週間後の、環境因子(すなわち、気象条件)に曝露された後のガントレッツ(登録商標)コポリマーを含有する炭酸塩ベースのチューインガムベースの写真である。 3週間後の、環境因子(すなわち、気象条件)に曝露された後のガントレッツ(登録商標)コポリマーを含有する炭酸塩ベースのチューインガムベースの写真である。 2日間の土砂降りの後3週間後の、環境因子(すなわち、気象条件)に曝露された後のガントレッツ(登録商標)コポリマーを含有する炭酸塩ベースのチューインガムベースの写真である。 5週間後の、環境因子(すなわち、気象条件)に曝露された後のガントレッツ(登録商標)コポリマーを含有する炭酸塩ベースのチューインガムベースの写真である。 ガントレッツ(登録商標)コポリマーを含有せず、かつ環境因子(すなわち、気象条件)に5週間曝露された炭酸塩ベースのチューインガムベースの写真である。
チューインガムベースおよびかかるガムベースを使用するチューインガム組成物に組み込まれるときの無水マレイン酸、マレイン酸およびメチルビニルエーテルのターポリマーの組み込みによって、得られるガム組成物およびそれらから製造される製品は、加水分解および/または酸化に適した条件に曝露(水および/もしくは太陽光への曝露など)されたときは特に、高められた分解特性を有することが見出された。ガムベース製造プロセスの一部として組み込むことができ、または添加剤としてそのチューインガムに別個に使用されてもよい融解したポリマーマトリクスを用いて、そのターポリマーは、酸含有コポリマーからその組成物中で形成され得ることも見出された。
本発明のいくつかの実施形態は、分解性および/または低下した粘着性もしくは非粘着性のガムベース、ならびにかかるガムベースを使用する分解性および/または低下した粘着性もしくは非粘着性のチューインガム組成物を製造することに関する。分解性および/または低下した粘着性もしくは非粘着性は、親水性前駆体成分をチューインガムベース、チューインガム組成物、またはチューインガムベースおよびチューインガム組成物の両方に添加すること、ならびにそのチューインガムベース、チューインガム組成物またはその両方を加水分解を促進する条件に曝露することによって実現することができる。加水分解の際に、このガムベースの表面はより親水性になり、これによってそのチューインガムの粘着性が低下し、かつ/またはそのチューインガムはより分解性になる。さらに、この分解性および/または低下した粘着性および/または非粘着性はまた、チューインガム中のエラストマーを過剰な粘着性を引き起こすことなく軟化させる特定の脂肪および/または油を用いることによっても実現される。
本発明のいくつかの実施形態は、分解性チューインガムベースおよびかかる分解性ガムベースを使用する分解性チューインガム組成物を製造することに関する。分解性は、親水性前駆体成分をチューインガムベース、チューインガム組成物、またはチューインガムベースおよびチューインガム組成物の両方に組み込むことによって高められる。
本発明の他の実施形態は、少なくとも1種の親水性前駆体成分をガムベースの中に組み込むこと、およびそのガムベースを、加水分解を促進する少なくとも1種の条件に曝露することに関する。かかる条件としては、例えば、咀嚼、水分への曝露、または加水分解を促進する条件への曝露(雨および太陽光の循環する気象条件への曝露など)が挙げられる。いくつかの実施形態では、加水分解を促進する条件は高められた分解性を促進する。
いくつかの実施形態では、本発明は、チューインガム組成物を分解性にすることに関する。生分解性を含めた分解性は、フリーラジカル発生剤(光増感剤など)の組み込みによって高められる。
本発明のいくつかの実施形態は、非粘着性であるか、もしくは低下した粘着性を示し、かつ/または分解性であるガムベースを製造することに関する。
本発明のいくつかの実施形態は、低下した粘着性または非粘着性のガムベースおよびかかるガムベースを使用する低下した粘着性または非粘着性のチューインガム組成物を製造することに関する。低下した粘着性または非粘着性は、チューインガム中のエラストマーを過剰な粘着性を引き起こすことなく軟化させる特定の脂肪および/または油を用いることにより実現される。本発明の他の実施形態は、チューインガム組成物を生分解性にすることに関する。生分解性を含めた分解性は、フリーラジカル発生剤(光増感剤など)の組み込みによって高められる。
(定義)
本願明細書で使用する場合、移行句「comprising(含む)」(「comprises」なども同様)(「including(含む)」、「containing(含有する)」または「characterized by(特徴とする)」と同義)は、包括的すなわちオープンエンド型であり、請求項の前提部または本体部いずれでの使用に関わらず、付加的な、記載していない要素または方法の工程を除外しない。
本願明細書で使用する場合、用語「風船ガム」および「チューインガム」はほとんど同義で用いられ、双方とも、いかなるガム組成物も含むことを意味する。
本願明細書で使用する場合、用語「分解」は、雨、日光、寒気などの気象条件を含めた環境因子(循環する気象条件を含む)の効果によって、および/もしくは洗剤の作用を含めた清掃プロセスの効果によって、のいずれかで堆積されたガム反芻食塊が脆くなって粉へと崩壊し始め、かつ/またはあまり付着性でなくなるあらゆるプロセスを指す。さらに、本願明細書で使用する場合、用語「分解性」は、堆積されたガムベースが、循環する気象条件などの気象条件(雨、日光、寒気など)の効果に起因して、および/または清掃プロセスおよび/または洗剤の作用を通して、環境の中で崩壊する傾向を指す。
本願明細書で使用する場合、語句「親水性前駆体成分」は、加水分解を促進することができ、かつ疎水性をも有するあらゆる成分を指す。この親水性前駆体成分は、それが水を引きつけて加水分解を促進するようにする1つの親水性部分または複数の親水性部分を含有するが、この成分の少なくともかなりの部分は疎水性であり、このため、その成分はガムベースに直ちに分散することができ、そして全体的な疎水を賦与する。
さらに、親水性前駆体成分という用語は、親水性前駆体成分およびその塩(かかる塩は配合の前に形成されようが後に形成されようがどちらでもよい)、ならびにあらゆるこれらの組合せを含むことは理解されるであろう。親水性前駆体成分としては、例えば、チューインガム組成物の崩壊を促進するため、および/または表面へのチューインガム組成物の付着性を低下させるために咀嚼中に加水分解することができるあらゆる成分を、かかる成分の塩(かかる塩は配合の前に形成されようが後に形成されようがどちらでもよい)を含めて、挙げることができる。従って、親水性前駆体成分としては、少なくとも1つの加水分解性単位を有するあらゆる成分を、少なくとも1つの加水分解性単位を有する成分の塩を含めて、挙げることができる。少なくとも1つの加水分解性単位を有する成分の適切な塩としては、例えば、少なくとも1つの加水分解性単位を有する成分のアルカリ金属塩および少なくとも1つの加水分解性単位を有する成分のアルカリ土類金属塩が挙げられる。
親水性前駆体成分の例としては、例えば、メチルビニルエーテルおよび無水マレイン酸のコポリマー、およびその塩;メチルビニルエーテル、無水マレイン酸およびマレイン酸のターポリマー、ならびにその塩およびエステル;ポリスチレンおよび無水マレイン酸のコポリマー、およびその塩、ならびに疎水性モノマーおよび酸無水物モノマーのコポリマー、およびその塩;ならびにポリイミド(ポリスクシンイミドなど)、およびその塩が挙げられる。親水性前駆体成分およびそれらの塩(配合の前に形成されようが後に形成されようがどちらでもよい)の任意の組合せを本発明で使用してよいことは理解されるであろう。
本願明細書で使用する場合、用語「加水分解性単位」は、加水分解され得る分子の任意の部分を指す。加水分解性単位の例としては、例えば、エステル結合およびエーテル結合が挙げられる。
本願明細書で使用する場合、語句「加水分解を促進する条件」は、少なくとも1つの加水分解性単位の加水分解を引き起こすあらゆる条件を指す。かかる条件としては、例えば、水分、口中での咀嚼、ならびに加水分解を促進する成分への曝露、ならびに雨および太陽光という循環する気象条件への曝露が挙げられる。本願明細書で使用する場合、用語「加水分解を促進する成分」は、加水分解性単位の加水分解を促進するあらゆる成分を指す。かかる成分としては、例えば、約8〜約14のpHを有する任意のアルカリ成分が挙げられる。加水分解を促進する成分の例としては、例えば、塩基性pHを有する洗剤、雨水、および脱イオン水が挙げられる。いくつかの実施形態では、加水分解を促進する成分としては、タルク、炭酸塩ベースの充填剤(炭酸カルシウム、およびダイカル(dical)など)などの充填剤成分が挙げられる。
本願明細書で使用する場合、用語「消化」は、口中でのチューインガムベースもしくはチューインガム組成物またはチューインガム製品の咀嚼を模擬する機械を使用することを指す。従って、すでに消化されたチューインガムベースもしくは組成物または製品は、本願明細書で定義されるところの「消化」にすでに供されている。
本願明細書で使用する場合、用語「非粘着性および/または高められた分解性誘導成分」は、ガム組成物が非粘着性誘導成分の非存在下での同じガム組成物と比べて低下した粘着性および/または高められた分解性を呈するように、ガム組成物に組み込まれる成分を指す。用語「非粘着性および/または高められた分解性誘導成分」は、非粘着性誘導成分、高められた分解性誘導成分、および非粘着性誘導剤としてかつ高められた分解性誘導成分として作用する成分を含むことは理解されるであろう。いくつかの実施形態では、この非粘着性誘導成分は、高められた分解性誘導成分と同じであってもよく、そしていくつかの実施形態ではそれは異なっていてもよいことはさらに理解されるであろう。
望ましくは、この非粘着性および/または高められた分解性誘導成分は、多くの利点を有する。その利点としては、ガムベースの製造において固体エラストマー成分の軟化を容易にすること、チューインガム組成物およびそれらから製造した製品がパッケージ、歯、口腔用人工装具(インプラントおよび義歯など)などの表面、ならびにコンクリート、石材、プラスチック、木材、舗道、レンガ、ガラスおよび種々の他の類似の表面にくっつくことを防止するか、またはくっつく傾向を低下させること、が挙げられる。この非粘着性および/または高められた分解性誘導成分は、チューインガム組成物の崩壊を促進するため、および/または表面へのチューインガム組成物の付着性を低下させるために咀嚼中に加水分解することができるあらゆる成分であってよい。さらに、この非粘着性および/または高められた分解性誘導成分は、チューインガム組成物で使用されるエラストマーの(本願明細書における定義によれば)最終Tgを、加工の間に(本願明細書における定義によれば)初期Tgから上または下に約3度(3°)以下だけ変化させるあらゆる成分であってよい。この非粘着性および/または高められた分解性誘導成分はまた、本願明細書における定義によるところの離型剤としての役割を果たすあらゆる成分であってよい。さらに、この非粘着性および/または高められた分解性誘導成分は、チューインガム組成物の分解を促進するあらゆる成分であってよい。特に、この非粘着性および/または高められた分解性誘導成分は、本願明細書における定義によるところの親水性前駆体成分としての役割を果たすあらゆる成分であってよい。さらには、この非粘着性および/または高められた分解性成分は、ガムベースエラストマー中で結晶化するかまたはドメイン領域を形成するあらゆる成分であってよい。加えて、この非粘着性および/または高められた分解性誘導成分は、疎水性部分および親水性部分を有し、かつその疎水性部分がガム食塊内で内側に配向することができ、かつその親水性部分がガム食塊内で外側に配向することができるあらゆる成分であってよい。非粘着性および/または高められた分解性誘導成分としては、例えば、チューインガムの加工中および加工後それらから製造されたガム製品を噛んだ後ともに組成物を非粘着性にするために十分な量でガム組成物に含まれてもよい油および他の脂肪が挙げられる。これらの非粘着性および/または高められた分解性誘導成分は、チューインガム組成物で従来使用されるエラストマー溶媒物質(樹脂およびワックスなど)のいくらかまたはすべてを置き換えるために使用することができる。この非粘着性および/または高められた分解性誘導成分は、ガムベースに添加されたときに、固体から有用なガムベース材料へのそのエラストマーの軟化加工を許容するためのエラストマー加工助剤として作用してもよい。
本願明細書で使用する場合、用語「Tg」は、エラストマーの加工前または加工後のいずれかの時期に測定された、チューインガム組成物で使用されるエラストマーのガラス転移温度を指す。より具体的には、用語「初期Tg」は、非粘着性誘導成分の存在下でエラストマーを実質的に均一な密集体へと加工する前のエラストマーのガラス転移温度を指す。用語「最終Tg」は、エラストマーをガムベースにとって有用な軟化した密集体へと加工した後のエラストマーのガラス転移温度を指す。
ガラス転移温度(Tg)は、その温度より下では分子が非常にわずかな運動性しか有しないという温度であると一般に理解される。より大きい規模では、そのガラス転移温度より下ではポリマーは剛直で脆く、それより上では塑性変形を受けることができる。Tgは、通常は非晶質相に適用でき、ガラス、プラスチックおよびゴムに共通に適用できる。ポリマーでは、Tgは、ギブス自由エネルギーが、そのポリマーのかなりの部分の協同した動きのための活性化エネルギーが超えられているという状態である温度として表現されることが多い。これにより、力が加えられたときに、分子鎖が互いを越えて滑動することができる。
本願明細書で使用する場合、語句「剥離特性」は、チューインガムベースおよび/またはチューインガム製品に、表面への低下した付着性を呈させる特性を意味する。
本願明細書で使用する場合、語句「ポリマーを可塑化すための限られた能力」は、ある成分をガムベースに組み込んだ際に、その成分が約±3度を超えてそのガムベースのTgを変化させないであろうことを意味する。
本願明細書で使用する場合、用語「加工」は、回分システム、連続システムまたは当該技術分野で公知の任意の他の製造システムによってガム製品を製造するときに発生する任意の段階を含めて、ガムベースおよび/またはガム製品の製造中にとられるあらゆる段階を指す。本願明細書で使用する場合、加工という用語は、エラストマーがチューインガム製品に内包されるのに適しているように「エラストマーを咀嚼する」プロセスを含む。
本願明細書で使用する場合、語句「従来にないガム材料」は、従来にはチューインガム製品に含まれていなかった材料を指し、それには、ゼインおよびクフェア属の植物由来の種油などの材料が含まれる。
本願明細書で使用する場合、語句「従来のガム材料」は、エラストマーおよびエラストマー溶媒などの、ガム製品に慣用的に含まれる材料を指す。
本願明細書で使用する場合、用語「表面」は、非粘着性および/または分解性に関連して使用される場合、チューインガムベース、チューインガム組成物、チューインガム製品またはチューインガム食塊が接触するあらゆる表面を指す。かかる表面としては、例えば、以下のものが挙げられるがそれらに限定されない:歯の表面または口腔内に含まれる任意の歯科用装置もしくは歯列矯正装置の表面などの口腔中の任意の表面;ヒトの身体上の任意の表面(顔面の皮膚などの皮膚、および毛髪が挙げられる);およびヒトの身体外の任意の表面(舗道、歩道、車道、レンガ、ガラス、木材、プラスチック、石材、家具、敷物類、履物(靴またはスニーカーを含む)の底、ダンボール、紙、金属の表面、および従来のガム材料がくっついて取り除くことが困難な多孔性の表面など)。
本願明細書で使用する場合、用語「HLB」は親水性親油性バランスを指す。
本願明細書で使用する場合、用語「消化」は、ストマッカーとして公知の装置(例えば、スワード社(Seward Ltd.)のストマッカーTM 400)を用いた、ガムの機械的な水系抽出の作用を指す。いくつかの実施形態では、消化には、ガム試料を既知の体積の水が入ったポリエテン(polythene)製バッグに入れること、およびそのバッグを特定の時間たたくことが関与する。
(非粘着性および/もしくは低下した粘着性ならびに/または分解性の態様)
本発明は、ガムベースの加工を補助し、加えてそれから製造される最終のチューインガム組成物および製品においてある利点および特性に寄与する特定の成分を組み込むことによって、従来のチューインガム組成物に対する多くの利点を提供する。1つのかかる利点は、チューインガムベースの加工中および噛んだ後ともにガムベース、およびその結果としてチューインガム組成物全体に賦与される、低下した粘着性および/もしくは非粘着性および/または高められた分解性である。別の利点は、ガム樹脂などの従来の溶媒添加剤に頼ることなくエラストマーガムベース成分を加工することができることである。さらに別の利点は、ガムベース内のエラストマー溶媒のいくらかまたはすべてを上記非粘着性誘導成分で代用することができることである。いくつかの実施形態では、エラストマー溶媒の一部分だけが置き換えられ、それから製造されるチューインガム組成物に粘着性を賦与することなくその溶媒が軟化する能力が利用される。
本発明のいくつかの実施形態では、種々のチューインガム組成物およびそれから製造される製品は、親水性前駆体成分ならびに/または種々の脂肪および油を含む非粘着性および/または高められた分解性誘導成分を組み込むことにより、低下した粘着性もしくは非粘着性および/または高められた分解性がもたらされる。ガムベースエラストマーがチューインガム組成物用に加工できるものであるようにそのガムベースエラストマーを軟化させるために従来から使用されているが、それから製造されるチューインガム組成物の粘着性に寄与することが公知である従来の成分(エラストマー溶媒および特定のワックス状物質など)を、その一部または全部を置き換えるために、これらの非粘着性および/または高められた分解性誘導成分が使用されてもよい。これらの非粘着性および/または高められた分解性誘導成分を組み込むことは、ガムベースの加工において多くの利点を有し、加えて、それから製造される最終チューインガム組成物および製品における全体的な低下した粘着性および/または高められた分解性に寄与する。
この非粘着性および/または高められた分解性誘導成分は、以下の利点の1つ以上に寄与することができる:(i)固体もしくは固体様のエラストマーを何らかの他の形態、例えば均一もしくは実質的に均一な軟化したかまたは展性のある密集体に変換するプロセスを容易にすること;(ii)加工のためおよびチューインガム製品での使用のために十分な軟化を可能にすること;ならびに(iii)最終ガム製品において粘着性が増加することなく軟化させること。この非粘着性および/または高められた分解性誘導成分は、本発明で使用される場合、これらの利点のうちの1つ以上を提供し、加えて、ガムベースの形成の間のエラストマーのTgの変化を調節することができる。いくつかの実施形態では、この非粘着性および/または高められた分解性誘導成分がチューインガムベースを製造するために使用される場合、そのガムベースを製造するために使用されるエラストマーのTgは、ガムベース加工前のそのエラストマーのTgと比べて、上下に(±)約3度(3°)以下しか変化しない。この最大3度の変化(すなわち、最終Tg)は、初期Tgよりも高いかまたは低いかのいずれかの変化を含む。例えば、このエラストマーの初期Tgが60℃である場合、この非粘着性および/または高められた分解性誘導成分の添加後のこのエラストマーの最終Tgは、約57℃〜約63℃、例えば、±3℃であってよい。用語「非粘着性および/または高められた分解性誘導成分」はまた、例えば、固体または固体様のエラストマーを、回分システム、連続システムおよび他の製造システムならびに/または当該技術分野で公知のプロセスの間に噛むの有用な形態へと変換するプロセスを容易にするあらゆる成分を含む。望ましくは、このエラストマー加工助剤は、以下の本願明細書における定義によるところのポリマーを可塑化するための限られた能力を有する。
いくつかの実施形態では、この非粘着性および/または高められた分解性誘導成分は、ガムベースに添加されたときに、ガムベースエラストマーが固体ゴムから、次いでチューインガム組成物に組み込むことができる柔らかいマトリクスへと容易に加工され得るように、ガムベースエラストマーを軟化させることができる。
本発明のいくつかの実施形態では、非粘着性および/または高められた分解性誘導成分の添加は、全体的な粘着性を低下させかつ/またはそれから製造される製品の分解性を高めつつ、ガムベースエラストマー成分、およびチューインガム組成物全体の軟化のバランスをとる。
いくつかの実施形態では、ガムベースを形成するために使用されるものなどのチューインガム組成物におけるこのエラストマー成分は、この非粘着性および/または高められた分解性誘導成分の組み込みによって、そのエラストマーのガラス転移温度(Tg℃)をその初期Tg℃から上に3度を超えて変化させることもなく、初期Tg℃から下に3度を超えて変化させることもなく(すなわち、±3度を超えない)、軟化される。
他の実施形態では、この非粘着性および/または高められた分解性誘導成分は、そのチューインガム製品の表面に移動してチューインガム製品がその表面にくっつく能力を低下させる剥離バリアを作り出す能力を含めて、種々の物理的特性を示すことが見出された。いくつかの実施形態では、この非粘着性および/または高められた分解性誘導成分は、疎水性および親水性を有する、すなわち、HLB(親水性親油性バランス)値を有する。これは、疎水性部分がみずからそのチューインガムの内側に配向し、親水性部分がみずからそのチューインガムの表面に配向するようにこれらの物質がみずから分子配向し、これによって剥離特性に寄与し粘着性を低下させる傾向に起因して、剥離バリア特性を高める。
非粘着性および/または高められた分解性誘導成分は、チューインガム組成物において使用される前に、およびチューインガム組成物全体に添加される前に、ガムベース中に存在してよい。いくつかの実施形態では、エラストマー溶媒などの粘着性に寄与する従来の成分は、本発明の非粘着性および/または高められた分解性誘導成分を用いて、一部または全部が置き換えられてもよい。望ましくは少量のメチルエステル液体ロジンの添加は、粘着性に寄与することなく軟化を高めるために有利に採用することができることもまた見出された。メチルエステル液体樹脂は、エラストマー/非粘着性および/または高められた分解性誘導成分によって形成され得るエマルジョンを破壊しない比較的低分子であろうとする傾向があることが見出された。
本願明細書における定義によるところの任意の適切な非粘着性および/または高められた分解性誘導成分を、本発明のチューインガムベースに組み込んでもよい。
いくつかの実施形態では、非粘着性および/または高められた分解性誘導成分は、ガムベース表面がより大きい親水性を有するように、そのガムベースの中に組み込まれる。
いくつかの実施形態では、この非粘着性および/または高められた分解性誘導成分は、チューインガムベースの製造中に(例えば、混合によって)エラストマーと接するようになったとき、約±3°のエラストマーのガラス転移温度の最大変化をもたらす。
いくつかの実施形態では、本発明のチューインガム組成物は、それらから形成されたチューインガム製品の表面まで移動して表面バリアを提供するのに十分な量の非粘着性および/または高められた分解性誘導成分を含む。望ましくは、この表面バリアは、噛んだ際に形成されるガム食塊が非粘着性および/または高められた分解性誘導成分を含有しないガム組成物と比べて、種々の表面への付着の低下を呈するように、剥離特性を有する。
いくつかの実施形態では、本発明のチューインガム組成物は、ガムベースが、非粘着性および/または高められた分解性誘導成分の非存在下のガムベースと比べて低下した粘着性を呈するような様式で、そのガムベース内に分子配向した非粘着性および/または高められた分解性誘導成分を含む。特に、いくつかの実施形態では、この非粘着性および/または高められた分解性誘導成分は、そのチューインガム製品内に内側に配向した疎水性部分および外側に配向した親水性部分を含有する。
例えば、いくつかの実施形態では、非粘着性および/または高められた分解性誘導成分は、親水性部分および疎水性部分を有する表面離型剤であってもよい。かかる表面離型剤が用いられる場合、チューインガムの表面へのその表面離型剤の移動に際して、この表面離型剤の疎水性部分はチューインガム組成物内に向かう傾向があり、その親水性部分はチューインガム組成物表面に向かう傾向がある。
いくつかの実施形態では、この非粘着性および/または高められた分解性誘導成分は、ガムベースに添加されたときに、エラストマーマトリクス内でのその非粘着性成分の結晶化を示すドメイン領域を形成する。この非粘着性および/または高められた分解性誘導成分は、ガムベースまたはチューインガム組成物を冷却した際に、別の結晶相が形成するように、室温でエラストマー中での限定的な混和性を有してもよい。特に、本発明のいくつかの実施形態では、かかるドメインは、加工中にガムベースを冷却する際に形成し得る。有利なことに、かかるドメインを含有するガムベースを組み込むチューインガム組成物は、かかるドメインを含有しないガムベースと比べて、口の内部および外部の両方の表面に対する粘着性の低下を呈する。さらに、ガムベースが少なくとも1種のドメインおよび少なくとも1種のエラストマーを含有する場合、この少なくとも1種のドメインは、ある特定のTg値によって特徴づけることができ、この少なくとも1種のエラストマーは、異なるTg値によって特徴づけることができる。
従って、粘着性のエラストマーマトリクスの連続相を有する従来のガムベースとは異なり、本発明のガムベースは、ガムベースのエラストマーマトリクスとは別個の明らかに異なる不連続相を有していてよい。不連続相を含有する本発明のガムベースは、不連続相を有しないガムベースと比べて、低下した粘着性を呈する。
この不連続相は、以下の事項のうちの1つ以上の結果である可能性がある:中に非粘着性誘導成分が組み込まれたことに起因するガムベースの表面上での剥離バリアの形成;ドメインの存在;およびそのガムベース表面がより大きい親水性を有するような非粘着性誘導成分の配向。
加えて、この非粘着性および/または高められた分解性誘導成分は、例えば、粘着性を低下させるかまたは組成物およびそれから製造される製品を非粘着性にするために働く任意の適切な脂肪もしくは油またはこれらの組合せを含んでいてよい。特に、それらは約3.5〜約13のHLB範囲を有する脂肪および油を含んでよい。有用な脂肪および油としては、広い範囲の融点、例えば約10℃〜約75℃、望ましくは約20℃〜約73℃、より望ましくは約40℃〜約70℃を有するものが挙げられる。
より具体的には、非粘着性および/または高められた分解性誘導成分としては、以下のものを挙げることができるがこれらに限定されない:C14〜C24の炭素鎖長を有する飽和および不飽和の脂肪酸(例えば、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、リノール酸、アラキドン酸、ミリスチン酸、パルミトレイン酸およびバクセン酸などの飽和および不飽和の脂肪酸が挙げられる)を含む種々の脂肪および油;C14〜C24の鎖長を有する飽和および不飽和の脂肪酸のモノグリセリド、ジグリセリド、およびトリグリセリド;C14〜C24の鎖長を有する飽和および不飽和の脂肪酸のトリグリセリドを主に含有する天然油脂(硬化および非硬化の綿実油、大豆油、キャノーラ油、オリーブ油、グレープシード油、落花生油、ヒマワリ油、サフラワー油、ヤシ油、ココアバター、ココナッツオイル、およびパーム核油が挙げられる);モノグリセリドおよびジグリセリドのエステル(アセチル化モノグリセリドおよびアセチル化ジグリセリドなど)ならびに脂肪酸のグリセロールエステル(グルセロールモノステアレート(GMS)が挙げられる);牛脂油、ラード、バターおよび鶏脂などの動物性脂肪;糖類の脂肪エステル;ステアリン酸メチルおよびステアリン酸エチルを含めたステアリン酸低級アルキル(C1−4)、ならびにアルコールの高分子量エステルなどのアルコールのエステル;レシチンおよびラノリンなどのリン脂質;ならびにこれらの混合物および組合せ。
−C13の長さを有する脂肪酸およびそれらのエステルもまた、上記のC14−C24脂肪酸エステルと組合せて用いてもよいが、中鎖トリグリセリド(C−C12の炭素鎖長を有するMCT)は上記エラストマーとより混和性または相溶性であるという傾向に起因して、それらの存在は、本願明細書における定義によるところの最終Tgが維持されかつ/あるいは別個の結晶および/またはドメインがそのエラストマーマトリクス中に存在するかもしくは維持されるように、バランスがとられなければならない。
エラストマーに対する非粘着性および/または高められた分解性誘導成分の比(非粘着性:エラストマー)は、約1:1〜約10:1の範囲、望ましくは約4:1〜約8:1の範囲とすることができる。エラストマー溶媒またはワックスなどの任意の成分が非粘着性および/または高められた分解性誘導成分とともに用いられる場合、エラストマー溶媒(非粘着性溶媒またはワックス)に対する非粘着性および/または高められた分解性誘導成分の比は約1:0〜約4:1とすることができる。
望ましくは、いくつかの実施形態は、約60℃〜約70℃の融点を有する少なくとも1種の非粘着性および/または高められた分解性誘導成分と、約20℃〜約40℃の融点を有する少なくとも1種の他の非粘着性および/または高められた分解性誘導成分とを有する本発明のガムベースを含む。より具体的には、本発明のガムベースは、約70℃の融点を有する少なくとも1種の脂肪および約40℃の融点を有する少なくとも1種の脂肪を含むことができる。
この非粘着性および/または高められた分解性誘導成分は、そのチューインガムベースの約10重量%〜約60重量%の量で存在することができる。いくつかの実施形態では、この非粘着性誘導成分は、チューインガムベースの約20重量%〜約50重量%の量で存在することができる。他の実施形態では、この非粘着性および/または高められた分解性誘導成分は、そのチューインガムベースの約30重量%〜約40重量%の量で存在することができる。
いくつかの実施形態では、この非粘着性および/または高められた分解性誘導成分は、例えば、本願明細書における定義によるところの親水性前駆体成分であってよい。特に、この非粘着性および/または高められた分解性誘導成分は、例えば、本願明細書における定義によるところの少なくとも1つの加水分解性単位を含有する任意のポリマーおよび/またはその塩(配合の前に形成されようが後に形成されようがどちらでもよい)を含むことができる。非粘着性および/または高められた分解性誘導成分が親水性前駆体成分であるいくつかの実施形態では、それを含有するチューインガムベースは、親水性前駆体成分を非粘着性誘導成分として含有しないチューインガムベースと比べて、あまり粘着性ではないかもしくはより低い粘着性を呈し、かつ/または高められた分解性を呈するであろう。
いくつかの実施形態では、本発明のチューインガムベースは、本発明の組成物を有しないチューインガムベースと比べて、種々の表面にくっつかないかまたは低下した粘着性を呈する。特に、製造中、そのチューインガムベースは加工設備にくっつかない。さらに、噛んでいる間、そのチューインガムベースは歯およびあらゆる歯列矯正用または歯科用の器具を含めた口腔内の表面にくっつかない。加えて、本発明のガム食塊は、本発明のガム食塊の配合を有しないガム食塊と比べて、例えば、アスファルト、レンガ、木材、プラスチック、毛髪、皮膚、敷物類、および靴底を含めた口腔の外部の種々の表面に対してくっつかないか、または低下した粘着性を呈するであろう。
本発明のいくつかの実施形態は、加工中およびガム食塊へと噛んだ後に非粘着性表面を有するチューインガム組成物および製品を提供する。
(さらなる分解性の態様)
本発明の他の実施形態では、チューインガム組成物は、そのチューインガムの分解を高めるさらなる成分を組み込むことにより、より環境に配慮したものとすることができ、その結果、そのチューインガムはその凝集性を維持する能力を緩めて経時的に粉々になるより、小さく不連続な小片へと崩壊する。この分解に寄与する成分としては、光(例えば、太陽光)への曝露の際に、上記エラストマー成分と反応してそのエラストマーを分解させるか、または別の形でより粘着性でなくなるように変性させる光吸収性物質が挙げられる。いくつかの実施形態では、光への曝露の際に、そのエラストマー成分の分子量は、そのエラストマー成分およびそれらを含有するチューインガム組成物をより粘着性でなくするのに十分なほどに低下される。いくつかの実施形態では、光へ曝露されたときに、そのエラストマーの粘着性を低下させ、加えてそれらを含有するチューインガム組成物の粘着性を低下させるのに十分なそのエラストマー成分の分子量の増加を引き起こす成分が含まれてもよい。
エラストマーを分解することができるあらゆる薬剤が種々のチューインガム組成物の実施形態に組み込まれてもよい。望ましくは、この薬剤は親油性であって、ガムベース組成物に組み込まれる。いくつかの実施形態では、ある薬剤が光の存在下でのガム製品の分解、すなわち、光分解を高める働きをする。光の存在下でエラストマー分解を高めることができる特に有用な薬剤はクロロフィル、ならびにクロロフィリン、フェオフィチン、ピロフェオフィチン(pyropheophytin)およびフェオホルビド(pheophorbide)などの誘導体である。クロロフィルおよびその誘導体は、光を吸収してフリーラジカルを発生することができる。存在するフリーラジカルはエラストマー成分と反応することができ、それらをより粘着性でないものにすることができる。
一般に、クロロフィルは、ガムベースの約0.01重量%〜約0.3重量%の量で存在することができる。望ましくは、クロロフィルは、ガムベースの約0.05重量%〜約0.2重量%の量で存在することができる。より望ましくは、クロロフィルは、ガムベースの約0.07〜約0.12重量%の量で存在することができる。
分解を高めるための他の適切な成分としては、フタロシアニン誘導体、リボフラビン、ヘモグロビン、ミオグロビン、およびヘムなどの他の光増感剤が挙げられる。いくつかの実施形態では、このエラストマー成分は、酸化によって分解されてエラストマーのより小さい不連続相を形成してもよい。いくつかの実施形態では、このエラストマー成分はフリーラジカルと反応してエラストマー分子量を増加させてもよい。あるエラストマー成分がクロロフィルと組合せて使用される場合(不飽和結合を有するエラストマーなど)、そのクロロフィルは、フリーラジカル発生によって引き起こされるより高分子量の反応生成物を誘導することにより、エラストマー成分の分子量を増加させてもよい。存在するエラストマーの種類、存在する分解剤(フリーラジカル誘導剤など)の量、特定のチューインガム組成物、およびそのチューインガムが経験する光および環境曝露の種類などの要因に依存して、種々の反応の可能性が発生し得る。
いくつかの実施形態では、エラストマーを分解することができる少なくとも1種の薬剤は封入される。封入は、咀嚼の前のチューインガムベースの時期尚早の分解を防止するために望ましいことがある。エラストマーを分解することができるこの少なくとも1種の薬剤は、国際公開第2004/064544号パンフレットに記載されるようなマイクロカプセルまたはミクロ粒子として封入されてもよい。この特許文献を、参照によりその全体を本願明細書に援用する。適切な封入材料としては、脂肪、ポリマー、炭水化物およびこれらの組合せが挙げられるが、これらに限定されない。特に適切な封入材料はアラビアガムである。
いくつかの実施形態では、エラストマーを分解することができる薬剤は、中心充填物の一部としてチューインガム組成物の中に存在する。かかる組成物では、この薬剤は、封入されていてもよいし、封入されていなくてもよい。
いくつかの実施形態では、エラストマーを分解することができる薬剤は、チューインガム組成物のコーティングの中に存在する。例えば、かかるコーティングは、サクサク感(crunchiness)、ならびに風味、甘さおよびセンセート感覚を提供するために、シュガーレスの粒ガム上に使用される。かかる組成物では、この薬剤は、封入されていてもよいし、封入されていなくてもよい。
一般に、エラストマーを分解することができる少なくとも1種の薬剤は、咀嚼後に経時的にチューインガム製品を実質的に分解するのに十分な量で存在する。望ましくは、いくつかの実施形態では、エラストマーを分解することができる少なくとも1種の薬剤は、咀嚼後約25週間以内にそのチューインガム製品を実質的に分解するのに十分な量で存在する。より望ましくは、エラストマーを分解することができる少なくとも1種の薬剤は、咀嚼後約10週間以内にそのチューインガム製品を実質的に分解するのに十分な量で存在する。
望ましくは、エラストマーを分解することができる少なくとも1種の薬剤は、そのガムベースの約0.01重量%〜約0.3重量%の量で存在する。より望ましくは、エラストマーを分解することができる少なくとも1種の薬剤は、そのガムベースの約0.05重量%〜約0.2重量%の量で存在する。最も望ましくは、エラストマーを分解することができる少なくとも1種の薬剤は、そのガムベースの約0.07重量%〜約0.12重量%の量で存在する。
チューインガム組成物の分解に寄与する他の成分としては、加水分解を促進する特定の条件に曝露した際に、例えば、咀嚼に曝露した際および/または水分に曝露した際および/または加水分解を促進する成分に曝露した際および/または約8〜約14の範囲のアルカリ性pH条件に曝露した際などに、加水分解するかまたは加水分解を始める疎水性成分、すなわち、本願明細書における定義によるところの親水性前駆体成分が挙げられる。親水性前駆体ポリマーをチューインガムベース(chewing base)および/またはチューインガム組成物に組み込むことによって、咀嚼後のチューインガム組成物の親水性を高めることが可能である。特に、親水性物質に対してかかる疎水性前駆体を使用することによって、親水性の発現を遅らせることが可能である。親水性の発現を遅らせることによって、安定であるがなお咀嚼の水分および機械的作用などの特定の条件に曝露した際に、加水分解され得るガムベースおよびチューインガム製品を製造することが可能である。
望ましくは、いくつかの実施形態では、親水性前駆体成分は、チューインガム組成物中に、低下した粘着性もしくは非粘着性をそのガムベースに賦与するのに十分および/または加水分解を促進する条件に曝露した際に数日以内に、より望ましくは数時間以内にそのガムベースの崩壊を促進するのに十分な量で存在する。親水性前駆体成分を本発明のガムベース中に全ガムベースの約0.1重量%〜約10重量%である量で組み込むことは特に有用である。より望ましくは、親水性前駆体成分は、本発明のガムベース中に約1重量%〜約5重量%である量で存在する。最も望ましくは、親水性前駆体成分は、約5重量%である量で本発明のガムベース中に存在する。
あらゆる親水性前駆体成分が、本発明のチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品の中で使用することができる。特に、親水性前駆体成分は、チューインガムベース、チューインガム組成物、またはチューインガムベースおよびチューインガム組成物の両方に組み込まれてよい。さらに、この親水性前駆体成分は、製造中に、製造後に、またはガム自体の製造中にそのチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物に添加されてもよい。
(親水性前駆体成分の酸および/または無水物の形態の使用)
いくつかの実施形態では、親水性前駆体成分の酸形態および/または無水物の形態、すなわち、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーの酸形態および/または無水物形態が、チューインガムベースおよび/もしくはチューインガム組成物ならびに/または少なくとも1種の他の成分を含むチューインガム製品に組み込まれてもよい。いかなる特定の理論にも結び付けられることは望まないが、この親水性前駆体成分の酸形態および/または無水物形態は少なくとも1種の他の成分と反応して加水分解され得る反応生成物を形成することができることが仮定される。かかる反応生成物としては、例えば、少なくとも1つの加水分解性単位を含む反応生成物、および望ましくは、いくつかの加水分解性単位を含む反応生成物が挙げられる。特に、かかる反応生成物としては、例えば、少なくとも1つの加水分解性単位、望ましくは、複数の加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの少なくとも1種のエステル、および/もしくは少なくとも1つの加水分解性単位、望ましくは、複数の加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの少なくとも1種のエーテル、および/もしくは少なくとも1つの加水分解性単位、望ましくは、複数の加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの少なくとも1種の塩、ならびに/または任意のこれらの組合せが挙げられる。かかる実施形態では、この少なくとも1種の他の成分は、例えば、ポリオール、風味料成分、充填剤成分中に存在するアルカリ金属イオン、および/または充填剤成分中に存在するアルカリ土類金属イオンであってもよい。チューインガムベースおよび/もしくはチューインガム組成物、ならびに/または上述の反応生成物を含有するチューインガム製品を加水分解を促進する条件に曝露すると、かかる反応生成物を含有しないチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品よりも速く分解するチューインガムベース、ならびにそれから製造されるチューインガム組成物および/またはチューインガム製品がもたらされる。
(親水性前駆体成分のターポリマーの使用)
いくつかの実施形態では、この親水性前駆体成分は、マレイン酸、メチルビニルエーテルおよび無水マレイン酸のターポリマーとして存在する。いくつかの実施形態では、このターポリマーは、以下の代表的な構造を含む。
Figure 2010518826
式中、nおよびmは整数である。
このターポリマーの分子量および繰り返し単位の分布は、メチルビニルエーテルおよびマレイン酸のコポリマーの範囲にあり、違いは、そのマレイン酸基の一部が無水物基に変換されていることである。例えば、1種のかかるターポリマーは、ガントレッツという商標で市販されているマレイン酸およびメチルビニルエーテルのコポリマーから、この酸基の一部分を無水物形態に変換して形成することができる。かかる変換は、ガムベース成分の調製前、または調製中に起こってもよい。
効率の目的のために、このターポリマーをガムベース加工中に形成することが好都合である。例えば、従来のガムベース成分、望ましくはエラストマーなどのポリマー成分が融解され、水を取り除いてそのポリマーの一部分上に無水物基を形成するのに十分な温度で混合しながらメチルビニルエーテルおよびマレイン酸のコポリマーがブレンドされ、このようにして、ターポリマーが形成される。有用な混合時間としては約10分間〜約60分間が挙げられるが、実用性および組み込まれるはずの特定の成分によって支配されるとおり、これらの範囲外の時間も使用してよい。有用な温度としては、約95℃〜約150℃が挙げられるが、これらに限定されない。望ましくは、混合温度は、咀嚼されたとき、または水で人工的に咀嚼されたとき、もはや水溶性ではないか、または少なくともごくわずかに水溶性である(すなわち、上記ターポリマーは分散しない)混合物を提供するために、少なくとも約140℃である。形成されるターポリマーは、従って疎水性ガムベース成分とより相溶性である。
すでに形成されたターポリマーとの融解した混合物を形成するため、または中間体ターポリマーをガムベース中で形成しながら融解した混合物を形成するために使用される1つの特に有用なガムベース成分は、PVA(ポリ酢酸ビニル)である。
このターポリマーは、それ自体加水分解を受けやすく、またはガムベースもしくはチューインガム組成物中の他の成分と反応して、水分および/または太陽光の条件に曝露されたときに加水分解、それゆえより速い分解を促進する反応生成物を形成する。
いくつかの実施形態では、このターポリマーの酸基は、香味成分(メントールなど)、および/またはポリオール(ソルビトールおよび他のポリオールなど)と反応して、エステルを形成してもよい。
いくつかの実施形態では、このターポリマーの無水物基は、その組成物中に存在する水分と反応して酸性形態に戻り、次いでさらに反応して上述のようにエステルを形成してもよい。
この酸基および無水物基はまた、アルカリ土類金属(alkali earth metal)および/またはアルカリ土類金属(alkaline earth metal)とも反応して、本願明細書中でさらに記載されるような塩を形成してよい。かかる塩は、ターポリマーをガムベースまたはチューインガム組成物に組み込む前に形成されてもよいし、または親水性前駆体から、アルカリ金属イオン(ナトリウムもしくはカリウムなど)、および/またはアルカリ土類金属(カルシウムもしくはマグネシウムなど)の添加によってガムベースまたはチューインガム組成物の中で形成されてもよい。かかる塩は、タルク(マグネシウムイオンについて)などの充填剤物質および本願明細書中で後述されるものようなカルシウムもしくはカリウム含有物質の添加によって形成されてもよい。
(親水性前駆体成分の酸形態およびポリオールの反応)
いくつかの実施形態では、チューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品の分解性を高める方法であって、(i)親水性前駆体成分の酸形態、すなわち、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーの酸形態と、(ii)少なくとも1種のポリオールとを、本発明のチューインガムベースおよび/もしくはチューインガム組成物ならびに/またはチューインガム製品中に準備する工程を含む方法が提供される。任意の適切なポリオールを使用することができる。適切なポリオールとしては、例えば、ソルビトール、マルチトール、マンニトール、グリセロール、およびこれらの組合せが挙げられる。望ましくは、この親水性前駆体成分はガントレッツ(登録商標)ポリマーであり、親水性ポリマーの酸形態はガントレッツ(登録商標)ポリマーの酸形態である。
いかなる特定の理論にも結び付けられることは望まないが、この親水性前駆体成分の酸形態は少なくとも1種のポリオールと反応し、その酸形態のエステル化、および少なくとも1つの加水分解性単位、望ましくは、複数の加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの少なくとも1種のエステルの発生をもたらすと考えられる。得られたチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品が加水分解を促進する条件に曝露されるとき、少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの少なくとも1種のエステルは加水分解され、少なくとも1つの加水分解性単位、望ましくは、複数の加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの少なくとも1種のエステルを含まないチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品よりも、速く分解するチューインガム組成物をもたらすであろうと考えられる。
(親水性前駆体成分の酸形態および香味成分の反応)
いくつかの実施形態では、チューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品の分解性を高める方法であって、(i)親水性前駆体成分の酸形態、すなわち、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーの酸形態と、(ii)少なくとも1種の香味成分とを、本発明のチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品中に準備する工程を含む方法が提供される。任意の適切な香味成分を使用することができる。適切な香味成分としては、例えば、メントールおよびその等価体などのポリオールが挙げられる。望ましくは、この親水性前駆体成分はガントレッツ(登録商標)ポリマーであり、親水性ポリマーの酸形態はガントレッツ(登録商標)ポリマーの酸形態である。
いかなる特定の理論にも結び付けられることは望まないが、この親水性前駆体成分の酸形態は、少なくとも1種の香味成分と反応し、その酸形態のエステル化、および少なくとも1つの加水分解性単位、望ましくは、複数の加水分解性単位を含むポリマーの少なくとも1種のエステルの発生をもたらすであろうと考えられる。得られたチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品が加水分解を促進する条件に曝露されたとき、この少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のエステルは加水分解され、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーの少なくとも1種のエステルを含まないチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品よりも速く分解するチューインガム組成物をもたらすであろう。
(親水性前駆体成分の無水物形態およびポリオールの反応)
他の実施形態では、チューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品の分解性を高める方法であって、(i)親水性前駆体成分の無水物形態、すなわち、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーの無水物形態と、(ii)少なくとも1種のポリオールを、本発明のチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品中に準備する工程を含む方法が提供される。いかなる特定の理論にも結び付けられることは望まないが、親水性前駆体成分の無水物形態は、チューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品中の水分と反応して、その親水性前駆体成分の酸形態を形成することができると考えられる。親水性前駆体成分の酸形態は、次いで、上記のとおりポリオールと反応することができ、この親水性前駆体ポリマーの酸形態のエステル化、およびその結果として生じる、加水分解され得る少なくとも1種のエステル、例えば少なくとも1つの加水分解性単位、望ましくは、複数の加水分解性単位を含むポリマーのエステルの発生をもたらす。得られたチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品が加水分解を促進する条件に曝露されるとき、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーの少なくとも1種のエステルは加水分解されて、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーの少なくとも1種のエステルを含まないチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品よりも速く分解するチューインガム組成物をもたらすであろう。
任意の適切なポリオールを使用して親水性前駆体成分と反応させることができる。適切なポリオールとしては、例えば、ソルビトール、マルチトール、マンニトール、グリセロール、およびこれらの組合せが挙げられる。望ましくは、この親水性前駆体成分は、ガントレッツ(登録商標)ポリマーであり、親水性前駆体成分の無水物形態は、ガントレッツ(登録商標)ポリマーの無水物形態であり、そして親水性前駆体成分の酸形態はガントレッツ(登録商標)ポリマーの酸形態である。
(親水性前駆体成分の無水物形態および香味成分の反応)
他の実施形態では、チューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品の分解性を高める方法であって、(i)親水性前駆体成分の無水物形態、すなわち、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーの無水物形態と、(ii)少なくとも1種の香味成分とを、本発明のチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品中に準備する工程を含む方法が提供される。いかなる特定の理論にも結び付けられることは望まないが、親水性前駆体成分の無水物形態は、チューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品中の水分と反応して親水性前駆体成分の酸形態を形成すると考えられる。親水性前駆体成分の酸形態は、次いで香味成分(上述のメントールなどのポリオールなど)と反応して、この親水性前駆体ポリマーの酸形態のエステル化、およびその結果としての、加水分解され得る少なくとも1種のエステル、例えば少なくとも1つの加水分解性単位、望ましくは、複数の加水分解性単位を含むポリマーのエステルの発生をもたらすことができる。得られたチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品が加水分解を促進する条件に曝露されるとき、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーの少なくとも1種のエステルは加水分解され、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーの少なくとも1種のエステルを含まないチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品よりも早く分解するチューインガム組成物をもたらすであろう。
親水性前駆体成分との反応のために、任意の適切な香味成分が使用できる。適切な香味成分としては、例えば、メントールなどのポリオールが挙げられる。望ましくは、この親水性前駆体成分は、ガントレッツ(登録商標)ポリマーであり、親水性ポリマーの無水物形態は、ガントレッツ(登録商標)ポリマーの無水物形態であり、そして親水性ポリマーの酸形態はガントレッツ(登録商標)ポリマーの酸形態である。
(エステル交換反応)
いくつかの実施形態では、加水分解性単位を含むポリマーの少なくとも1種のエステルならびに少なくとも1種のポリオール(ソルビトール、マルチトール、マンニトール、グリセロール、およびこれらの組合せなど)ならびに/または少なくとも1種の香味成分(メントールなど)が、本発明のチューインガムベースおよび/もしくはチューインガム組成物ならびに/またはチューインガム製品に組み込まれるとき、エステル交換反応が起こる。かかる実施形態では、このエステル交換反応には、加水分解性単位を含むポリマーの異なるエステルを形成するための、加水分解性単位を含むポリマーの少なくとも1種のエステルの1つのアルコキシ基の、ポリオールによる交換が関与する。望ましくは、かかる実施形態では、このチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品は、このエステル交換反応を触媒し得る少なくとも1種の酸または塩基を含む。
(アルカリ土類金属(alkali earth metal)および/またはアルカリ土類金属(alkaline earth metal)の塩を形成するための親水性前駆体成分の酸形態の反応)
他の実施形態では、チューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品の分解性を高める方法であって、(i)親水性前駆体成分の酸形態と、(ii)アルカリ金属イオンおよび/またはアルカリ土類金属イオンを含有する少なくとも1種の充填剤成分とを準備する工程を含む方法が提供される。かかる実施形態では、チューインガムベースおよび/もしくはチューインガム組成物ならびに/またはチューインガム製品に組み込まれる親水性前駆体成分の酸形態、すなわち、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーの酸形態は、本発明のチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品中に存在する少なくとも1種の充填剤成分と反応し得る。いかなる特定の理論にも結び付けられることは望まないが、親水性前駆体成分の酸形態は、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーのアルカリ金属塩および/またはアルカリ土類金属塩を形成するための充填剤成分由来のアルカリ土類金属(alkali earth metal)塩および/またはアルカリ土類金属(alkaline earth metal)(タルク充填剤由来のマグネシウムイオンおよび/またはカルシウム含有充填剤由来のカルシウムイオンなど)と反応して、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーのアルカリ金属塩および/またはアルカリ土類金属塩を形成すると考えられる。
得られたチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品が加水分解を促進する条件に曝露されるとき、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーのアルカリ金属塩および/またはアルカリ土類金属塩は加水分解され、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーの少なくとも1種のエステルを含まないチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品よりも速く分解するチューインガム組成物をもたらすであろうと考えられる。
望ましくは、かかる実施形態では、親水性前駆体成分の酸形態、すなわち、上記少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーの酸形態はガントレッツ(登録商標)ポリマーの酸形態であり、アルカリ金属イオンはナトリウムイオンまたはカリウムイオンであり、そしてアルカリ土類金属イオンはカルシウムイオンまたはマグネシウムイオンである。従って、いくつかの実施形態では、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーのナトリウム塩および/もしくはカリウム塩、ならびに/または少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーのマグネシウム塩および/またはカルシウム塩が形成される。
(アルカリ土類金属(alkali earth metal)および/またはアルカリ土類金属(alkaline earth metal)の塩を形成するための親水性前駆体成分の無水物形態の反応)
他の実施形態では、チューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品の分解性を高める方法であって、(i)親水性前駆体成分の無水物形態と、(ii)アルカリ金属イオンおよび/またはアルカリ土類金属イオンを含有する少なくとも1種の充填剤成分とを準備する工程を含む方法が提供される。かかる実施形態では、いかなる特定の理論にも結び付けられることは望まないが、親水性前駆体成分の無水物形態はチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品中の水分と反応して、その親水性前駆体成分の酸形態を形成することができると考えられる。
いかなる特定の理論にも結び付けられることは望まないが、親水性前駆体成分の無水物形態はチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品中の水分と反応して、その親水性前駆体成分の酸形態を形成することができると考えられる。さらに、親水性前駆体成分の酸形態は、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーのアルカリ金属塩および/またはアルカリ土類金属塩を形成するための充填剤成分由来のアルカリ土類金属塩および/またはアルカリ土類金属(タルク充填剤由来のマグネシウムイオンおよび/またはカルシウム含有充填剤由来のカルシウムイオンなど)と反応して、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーのアルカリおよび/またはアルカリ土類金属の塩を形成すると考えられる。
得られたチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品が加水分解を促進する条件に曝露されるとき、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーのアルカリ金属塩および/またはアルカリ土類金属塩は加水分解され、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーの少なくとも1種のエステルを含まないチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品よりも速く分解するチューインガム組成物をもたらすと考えられる。
望ましくは、かかる実施形態では、この親水性前駆体成分の酸形態、すなわち、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーの酸形態はガントレッツ(登録商標)ポリマーの酸形態であり、アルカリ金属イオンはナトリウムイオンまたはカリウムイオンであり、アルカリ土類金属イオンはカルシウムイオンまたはマグネシウムイオンである。従って、いくつかの実施形態では、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーのナトリウム塩および/もしくはカリウム塩、ならびに/または少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーのマグネシウム塩および/またはカルシウム塩が形成される。
(反応のための条件)
上述の反応のいずれもそれが存在する場所で起こってよく、かつ任意の適切な温度で起こり得ることは理解されるであろう。望ましくは、親水性前駆体成分の酸および/または無水物(すなわち、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーの酸および/または無水物)が香味成分(メントールおよびその等価体など)と反応するとき、その反応は約100℃〜約150℃の温度で起こる。しかしながら、ある反応は室温で(例えば、保存期間中に)起こるかも知れない。
適切な親水性前駆体成分としては、例えば、加水分解性単位を含むポリマー、加水分解性単位を含むポリマーの塩、加水分解性単位を含むポリマーのエステル、および/または加水分解性単位を含むポリマーのエーテル(配合の前に形成されようが後に形成されようがどちらでもよい)、ならびに任意のこれらの組合せが挙げられる。特に、親水性前駆体成分としては、例えば、それが存在する場所で形成される加水分解性単位を含むポリマー、それが存在する場所で形成される加水分解性単位を含むポリマーの塩、それが存在する場所で形成される加水分解性単位を含むポリマーのエステル、およびそれが存在する場所で形成される加水分解性単位を含むポリマーのエーテル、ならびにこれらの組合せが挙げられる。かかる少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーの塩としては、例えば、ナトリウムおよびカリウムの塩を含めたアルカリ金属塩、ならびにマグネシウムおよびカルシウムの塩を含めたアルカリ土類金属塩(これらはすべてそれが存在する場所で形成されてもよい)が挙げられることは理解されるであろう。
いかなる特定の理論にも結び付けられることは望まないが、いくつかの実施形態では、塩は、親水性前駆体成分の酸形態と、例えば、炭酸カルシウム、炭酸カルシウム/ダイカル、ダイカル、リン酸水素カルシウムおよび/またはタルクなどの充填剤成分を含めたチューインガムベースの充填剤成分との反応によって形成され得ると仮定される。かかる塩としては、例えば、アルカリ金属塩(ナトリウムおよびカリウムの塩を含む)、ならびにアルカリ土類金属塩(マグネシウムおよびカルシウムの塩を含む)、ならびに/または任意のこれらの組合せを挙げることができる。
適切な親水性前駆体ポリマーとしては、以下のものが挙げられる:メチルビニルエーテルおよび無水マレイン酸のコポリマーならびに/またはその塩(ガントレッツ(登録商標)AN−119(約200,000の分子量を有する)、ガントレッツ(登録商標)AN−903(約800,000の分子量を有する)、ガントレッツ(登録商標)AN−139(約1,000,000の分子量を有する)、およびガントレッツ(登録商標)AN−169(約2,000,000の分子量を有する)(これらのすべてはインターナショナル スペシャルティ プロダクツ(International Specialty Products)(ISP)から入手できる)および/またはこれらの塩が挙げられる、ガントレッツ(登録商標)AN製品および/またはその塩のいずれかなど);ポリスチレンおよび無水マレイン酸のコポリマーならびに/またはその塩;ポリスクシンイミドおよび/またはその塩;ならびにこれらの組合せ。他の適切なコポリマーとしては、ガントレッツAN コポリマーの遊離酸形態および/またはその塩(特に、ガントレッツ(登録商標)S−96溶液(約700,000の分子量を有する)、ガントレッツ(登録商標)S−97粉末(約1,200,000の分子量を有する)、およびガントレッツ(登録商標)S−97溶液(約1,500,000の分子量を有する)(これらのすべてはインターナショナル スペシャルティ プロダクツから入手できる)ならびに/またこれらの塩が挙げられる、ガントレッツS(登録商標)コポリマーならびに/またはその塩のいずれか)、ならびにガントレッツ(登録商標)S コポリマーの半エステル誘導体ならびに/またはその塩(特に、ガントレッツ(登録商標)ES−225(約100,000〜約150,000の分子量を有する)およびガントレッツ(登録商標)ES−425(約90,000〜約150,000の分子量を有する)(これらの各々はインターナショナル スペシャルティ プロダクツから入手できる)ならびに/またはこれらの塩が挙げられるガントレッツ(登録商標)ES製品および/またはその塩のいずれか)が挙げられる。他の適切な親水性前駆体成分としては、ビニルピロリドンおよび酢酸ビニルのコポリマーならびに/またはその塩(インターナショナル スペシャルティ プロダクツから入手できるプラスドン(Plasdone)(登録商標)S−630(約27,000の分子量を有する)および/またはその塩など)、ならびにアルギネートおよび/またはその塩が挙げられる。上述のガントレッツ製品を含めて親水性前駆体成分として使用するのに適したポリマーは、より具体的には、インターナショナル スペシャルティ プロダクツによる「口腔ケア用ポリマー:製品および用途ガイド(Polymers for Oral Care:Products and Application Guide)」((著作権)2003 ISP)に記載されている。この文献の内容を、参照により本願明細書に援用する。上述のポリマーおよび/またはその塩のいずれも、単独で、もしくは組合せて使用することができる。
有用な親水性前駆体ポリマーの塩としては、例えば、親水性前駆体ポリマーの任意のアルカリ金属塩および/もしくは親水性前駆体ポリマーの任意のアルカリ土類金属塩ならびに/またはこれらの組合せが挙げられる。特に有用な親水性前駆体ポリマーのアルカリ金属塩としては、例えば、親水性前駆体ポリマーのナトリウム塩およびカリウム塩ならびに/またはこれらの組合せが挙げられる。特に有用な親水性前駆体ポリマーのアルカリ土類金属塩としては、例えば、親水性前駆体ポリマーのマグネシウム塩およびカルシウム塩ならびに/またはこれらの組合せが挙げられる。特に有用な親水性前駆体ポリマーは、ガントレッツ(登録商標)S−97の混合ナトリウム塩およびカルシウム塩であるガントレッツ(登録商標)MSである。これらはともに、インターナショナル スペシャルティ プロダクツから入手可能である。特に有用なガントレッツ(登録商標)MS ポリマーは、1,000,000の分子量を有するガントレッツ(登録商標)MS955(MS−955とも呼ばれることがある)(これはポリ(メチルビニルエーテル/無水マレイン酸の混合ナトリウム塩およびカルシウム塩である)である。
上記親水性前駆体成分は、任意の適切な分子量を有することができる。適切な分子量は、約900,000〜約5,000,000、より望ましくは約200,000〜約5,000,000の範囲である。
特に、親水性前駆体成分がガントレッツ(登録商標)AN−119であるときは、分子量はおよそ200,000である。親水性前駆体成分がガントレッツ(登録商標)AN−903であるときは、分子量はおよそ800,000である。親水性前駆体成分がガントレッツ(登録商標)AN−139であるときは、分子量はおよそ1,000,000である。親水性前駆体成分がガントレッツ(登録商標)AN−169であるときは、分子量はおよそ2,000,000である。
さらに、親水性前駆体成分がガントレッツ(登録商標)S−96であるときは、分子量はおよそ700,000である。親水性前駆体成分がガントレッツ(登録商標)S−97粉末であるときは、分子量はおよそ1,200,000である。親水性前駆体成分がガントレッツ(登録商標)S−97溶液であるときは、分子量はおよそ1,500,000である。
さらには、親水性前駆体成分がガントレッツ(登録商標)ES−225であるときは、分子量はおよそ約100,000〜約150,000である。親水性前駆体成分がガントレッツ(登録商標)ES−425であるときは、分子量はおよそ約90,000〜約150,000である。親水性前駆体成分がガントレッツ(登録商標)MSであるときは、分子量はおよそ1,000,000である。
加えて、親水性前駆体成分がプラスドン(登録商標)S−630であるときは、分子量はおよそ27,000である。
適切な親水性前駆体成分の無水物は、任意の適切なガントレッツ(登録商標)ポリマーの適切な無水物である。ガントレッツ(登録商標)ポリマーの無水物としては、以下のガントレッツ(登録商標)AN−119(およそ200,000の分子量を有する);ガントレッツ(登録商標)AN−903(およそ800,000の分子量を有する);ガントレッツ(登録商標)AN−139(およそ1,000,000の分子量を有する);およびガントレッツ(登録商標)AN−169(およそ2,000,000の分子量を有する)が挙げられる。
適切な親水性前駆体成分の酸は、任意の適切なガントレッツ(登録商標)ポリマーの酸である。ガントレッツ(登録商標)ポリマーの酸としては、以下のガントレッツ(登録商標)S−96(およそ700,000の分子量を有する)およびガントレッツ(登録商標)S−97(およそ1,200,000〜1,500,000の分子量を有する)、およびこれらの組合せが挙げられる。
適切な親水性前駆体成分のエステルは、任意の適切なガントレッツ(登録商標)ポリマーのエステルである。ガントレッツ(登録商標)ポリマーのエステルとしては、以下のガントレッツ(登録商標)ES−225(エチルエステル)(およそ100,000〜150,000の分子量を有する);ガントレッツ(登録商標)ES−425(ブチルエステル)(およそ90,000〜150,000の分子量を有する);ガントレッツ(登録商標)ES 435(ブチルエステル);ガントレッツ(登録商標)ES 335(イソプロピルエステル);ガントレッツ(登録商標)SP 215(エチルエステル);およびガントレッツ(登録商標)A−425(ブチルエステル)、ならびにこれらの組合せが挙げられる。
本発明のチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品が、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーおよび/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテルおよび/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの塩および/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの無水物および/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの酸、ならびにこれらの組合せを含む場合、その加水分解性単位はエステル結合またはエーテル結合からなる群から選択される。望ましくは、この少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーはガントレッツ(登録商標)ポリマーである。望ましくは、この少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテルは、ガントレッツ(登録商標)ポリマーのエステルもしくはエーテルである。望ましくは、少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの塩は、ガントレッツ(登録商標)ポリマーの塩である。望ましくは、少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの無水物は、ガントレッツ(登録商標)ポリマーの無水物である。望ましくは、少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの酸は、ガントレッツ(登録商標)ポリマーの酸である。
この少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーおよび/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテルおよび/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの塩および/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの無水物および/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの酸、ならびにこれらの組合せは、任意の適切な分子量を有することができる。いくつかの実施形態では、この少なくとも1つの加水分解性単位および/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテルおよび/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの塩および/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの無水物および/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの酸は、約10,000〜約5,000,000の範囲、または約90,000〜約200,000の範囲の分子量を有する。いくつかの実施形態では、ガントレッツ(登録商標)ポリマーならびに/またはそのエステルおよび/もしくはエーテルおよび/もしくは塩および/もしくは無水物および/もしくは酸は、約10,000〜約5,000,000の範囲、または約90,000〜約200,000の範囲の分子量を有する。
この少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーおよび/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテルおよび/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの塩および/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの無水物および/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの酸、ならびにこれらの組合せは、任意の適切な量で存在することができ、望ましくは全ガムベースおよび/または全ガム組成物の約0.1重量%〜約10重量%の量で存在する。いくつかの実施形態では、ガントレッツ(登録商標)ポリマーならびに/またはそのエステルおよび/もしくはエーテルおよび/もしくは塩および/もしくは無水物および/もしくは酸は、全ガムベースおよび/または全ガム組成物の約0.1重量%〜約10重量%の量で存在する。本願明細書に記載されるとおりのターポリマーもまた、ガムベースまたは全ガム組成物の約0.1重量%〜約10重量%の量で存在することができる。望ましくは、かかるターポリマーは、全チューインガム組成物の約0.1重量%〜約5重量%、より望ましくは全チューインガム組成物の約1.5重量%〜約3重量%の量で存在する。
本発明のチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品が少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーおよび/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテルおよび/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの塩および/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの無水物および/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの酸、ならびにこれらの組合せを含む場合、そのチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品は、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーおよび/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテルおよび/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの塩および/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの無水物および/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの酸、ならびにこれらの組合せの存在下では、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーおよび/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテルおよび/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの塩および/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの無水物および/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの酸、ならびにこれらの組合せの非存在下と比べて、高められた分解性および/または低下した粘着性を有する。いくつかの実施形態では、ガントレッツ(登録商標)ポリマーならびに/またはそのエステルおよび/もしくはエーテルおよび/もしくは塩および/もしくは無水物および/もしくは酸を含むチューインガムベースおよび/もしくはチューインガム組成物ならびに/またはチューインガム製品は、ガントレッツ(登録商標)ポリマーならびに/またはエステルおよび/もしくはエーテルおよび/もしくは塩および/もしくは無水物および/もしくは酸ならびにこれらの組合せの存在下では、ガントレッツ(登録商標)ポリマーならびに/またはエステルおよび/もしくはエーテルおよび/もしくは塩および/もしくは無水物および/もしくは酸ならびに/またはこれらの組合せの非存在下と比べて、高められた分解性および/または低下した粘着性を有する。
(加水分解を促進する条件への曝露の効果)
いくつかの実施形態では、チューインガム組成物への親水性前駆体成分の組み込みおよび引き続く加水分解を促進する条件への曝露は、親水性前駆体成分を含有しないガムベースよりもよりも速く分解するチューインガム組成物をもたらすであろう。特に、加水分解を促進する条件への曝露は、チューインガム反芻食塊(ある表面上に堆積されたチューインガム反芻食塊など)が粉々に崩壊することを高め、かつ/またはチューインガム反芻食塊をより付着性でないようにする。
加水分解を促進する条件としては、循環する気象条件(特に、雨、日光、寒気、熱など、またはこれらの組合せへの曝露)などの環境因子が挙げられる。他の加水分解を促進する条件としては、洗剤などのアルカリ成分の作用を含めた、清掃プロセスへの曝露が挙げられる。さらに他の加水分解を促進する条件としては、咀嚼の際の機械的な撹拌の効果が挙げられる。上で列記した条件のいずれも、加水分解を促進しそれによりチューインガムの分解性を促進するために、単独で、または組み合わせて作用し得ることは理解されるであろう。さらに、歩行者および車両交通の機械的効果および摩擦効果が上述の条件のいずれかと組み合わさって作用してチューインガムの分解性を促進し得る。
(約8〜約14のpHを有するアルカリ成分への曝露の効果)
いくつかの実施形態では、チューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物への親水性前駆体成分の組み込みおよび引き続く(清掃用洗剤などのアルカリ成分への曝露を含めた)清掃プロセスへの曝露は、親水性前駆体成分を含有しないチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物よりも速く分解するチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物をもたらすであろう。特に、チューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物への親水性前駆体成分の組み込みおよび引き続く約8〜約14のpHを有するアルカリ成分(清掃用洗剤など)への曝露は、親水性前駆体成分を含有しないチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物よりも速く分解するチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物をもたらすであろう。
(雨水および/または太陽光への曝露の効果)
いくつかの実施形態では、チューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物への親水性前駆体成分の組み込みおよび引き続く雨水および/または太陽光への曝露(例えば、雨水および/または太陽光の循環する条件への曝露)は、親水性前駆体成分を含有しないチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物よりも速く分解するチューインガムベースおよび/または組成物をもたらすであろう。さらに、いくつかの実施形態では、親水性前駆体成分(ガントレッツ(登録商標)コポリマーおよび/またはその塩など)を含有する本発明のチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物を降雨へ曝露することで、望ましくは、そのチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物をブラシなどでこすることによって表面から除去することができる粉末へと崩壊させるであろう。
(脱イオン水への曝露の効果)
いくつかの実施形態では、チューインガムベースおよび/または組成物への親水性前駆体成分の組み込みおよび引き続く脱イオン水への曝露は、親水性前駆体成分を含有しないチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物よりも速く分解するチューインガムベースおよび/または組成物をもたらすであろう。
いくつかの実施形態では、(i)少なくとも1つの加水分解性単位および/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテルおよび/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの塩および/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの無水物および/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの酸、ならびにこれらの組合せ、ならびに(ii)エラストマーを含むチューインガムベースおよび/もしくはチューインガム組成物ならびに/またはチューインガム製品は、さらに加水分解を促進する少なくとも1種の成分(約8〜約14のpHを有するアルカリ成分など)および/または充填剤成分(炭酸カルシウムなどの炭酸塩ベースの充填剤など)もしくは充填剤成分(タルクなど)を含む。かかるチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品は、加水分解を促進する少なくとも1種の成分の存在下では、加水分解を促進する少なくとも1種の成分の非存在下よりも速く分解する。
(充填剤成分の効果)
いくつかの実施形態では、親水性前駆体成分を含有するガムベースは、加水分解を促進する条件への曝露の際に、充填剤成分の存在下では、充填剤成分の非存在下よりも速く分解するであろう。特に、いくつかの実施形態では、例えば、タルク、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、および親水性前駆体成分を含有するガムベースは、加水分解を促進する条件への曝露の際に、充填剤成分としてタルクを含有しないガムベースのような場合よりも速く分解するであろう。さらに、予想外にも、親水性前駆体成分と組み合わせて充填剤成分としてタルクを含有するガムベースは、加水分解を促進する条件への曝露の際に、いくつかの実施形態では、親水性前駆体成分と組み合わせて充填剤成分として炭酸塩を含有するガムベースよりも速く分解するであろうことが見出された。いかなる特定の理論にも結び付けられることは望まないが、高められた加水分解は炭酸塩充填剤によって触媒され、これによってガントレッツ(登録商標)コポリマーの高められた抽出を生じると仮説化される。
この充填剤は、ガムベース中、チューインガム組成物部分中、またはガムベースおよびチューインガム部分の両方に存在してよい。いかなる特定の理論にも結び付けられることは望まないが、その充填剤はガムベース内での親水性前駆体成分の浸透を促進するマトリクスを作り出し、これによって加水分解を促進する条件への曝露の際に、ガムベースの加水分解および引き続く分解を促進すると仮説化される。
(親水性前駆体成分の添加順序の効果)
いくつかの実施形態では、ポリオールおよび着香剤などの他の成分の添加に先立って親水性前駆体成分をチューインガムベースに組み込むことで、ポリオールおよび着香剤が添加された後にその親水性前駆体成分が加えられるチューインガム組成物と比べて、高められた分解性を呈するチューインガム組成物をもたらされる。さらに、いくつかの実施形態では、ポリオールおよび着香剤などの他の成分の添加に先立って親水性前駆体成分をチューインガムベースに組み込むことで、高められた分解を実現するために使用される親水性前駆体成分の量を少なくすることができるであろう。
いかなる理論にも結び付けられることは望まないが、ポリオールの添加に先立って無水物および/または塩(配合の前に形成されようが後に形成されようがどちらでもよい)を含有するガントレッツ(登録商標)コポリマーをガムベースに組み込むことで、消化の間のガントレッツ(登録商標)コポリマーおよび/またはその塩の保持が改善され、これによって、低レベルのガントレッツ(登録商標)コポリマーおよび/またはその塩を用いてより高いレベルの断片化が実現されるようになると仮定される。特に、いかなる理論にも結び付けられることは望まないが、ガントレッツ(登録商標)コポリマーおよび/またはその塩(配合の前に形成されようが後に形成されようがどちらでもよい)をポリオールの添加に先立って添加すると、無水物とポリオールのヒドロキシル基との望まれない部分的反応(これは、ガントレッツ(登録商標)コポリマーおよび/またはその塩の親水性の上昇をもたらし、その結果としてガムからの時期尚早の抽出の高まりをもたらす)の可能性が低下すると仮定される。従って、ガントレッツ(登録商標)コポリマーおよび/またはその塩(配合の前に形成されようが後に形成されようがどちらでもよい)を疎水性ガムベースに組み込むことで、初期の保護効果につながり得ると仮定される。
(pHの効果)
一般に、親水性前駆体成分を含有するチューインガム組成物の断片化の速度は、pHの上昇とともに上昇する。特に、pHを上昇させることによって、特に7.0より高く上昇させることによって、チューインガム組成物が水和して断片化するために必要とされる時間量(すなわち、遅延時間)を少なくすることができる。
(親水性前駆体成分の濃度の効果)
一般に、親水性前駆体成分を含有するチューインガム組成物の断片化の速度は、親水性前駆体成分の量の増加とともに上昇する。
(断片化の速度)
いくつかの実施形態では、本発明に係る親水性前駆体成分を含有するチューインガムベースは、およそ2時間後に断片化し始めるであろうし、48時間以内に完全に断片化するであろう。特に、いくつかの実施形態では、本発明に係る、10%のガントレッツ(登録商標)コポリマーおよび/またはその塩(配合の前に形成されようが後に形成されようがどちらでもよい)(特に、ガントレッツAN(商標)および/またはその塩)を含有するチューインガム組成物を約12のpHを有するアルカリ成分に曝露すると、およそ2時間後に断片化の兆候(特に、わずかな白化および表面の粗面化)を示すであろうし、約12のpHを有するアルカリ成分への曝露では48時間以内に完全に断片化するであろう。
いくつかの実施形態では、7.5重量%のガントレッツ(登録商標)コポリマーおよび/またはその塩(配合の前に形成されようが後に形成されようがどちらでもよい)を含有するチューインガム組成物は、約8.0のpHを有するアルカリ成分への曝露では約3日後に表面断片化の兆候を示じ始めるであろうし、約8.0のpHを有するアルカリ成分への曝露では約1週間後に実質的にまたは完全に断片化するであろう。
さらに他の実施形態では、5重量%のガントレッツ(登録商標)コポリマーおよび/またはその塩(配合の前に形成されようが後に形成されようがどちらでもよい)を含有するチューインガム組成物、特に、5重量%のガントレッツ(登録商標)コポリマーおよび/またはその塩を含有するタルクベースのチューインガム組成物を10分間消化したものは、アルカリ成分(特に、家庭用表面清掃製品の50%水溶液)への曝露後4時間以内に、迅速な断片化を示すであろう。
さらに他の実施形態では、5重量%のガントレッツ(登録商標)コポリマーおよび/またはその塩(配合の前に形成されようが後に形成されようがどちらでもよい)を含有するチューインガム組成物、特に、5重量%のガントレッツ(登録商標)コポリマーおよび/またはその塩を含有するタルクベースのチューインガム組成物を10分間消化したものは、雨水への139時間の曝露後に迅速な断片化を示すであろう。
いくつかの実施形態では、この親水性前駆体ポリマーは、エラストマー溶媒を含有するチューインガムベースおよび/または組成物で使用される。他の実施形態では、この親水性前駆体ポリマーは、エラストマー溶媒を含有しないチューインガムベースおよび/または組成物で使用される。特に、エラストマー溶媒は、本発明の組成物中に存在してもよいし、しなくてもよい。
いくつかの実施形態では、チューインガムベースへの上記親水性前駆体ポリマーの組み込みおよび引き続きそのチューインガムベースを加水分解を促進する条件へ曝露することは、そのチューインガムベースを含有するチューインガム組成物をより粘着性でないものにする。
(親水性前駆体成分を使用することの利点)
加水分解を促進する条件への曝露の際にチューインガム組成物の断片化を促進することに加えて、親水性前駆体成分を使用することは、感覚刺激の視点から有益である。特に、親水性前駆体成分を使用することによって、そのガムの親水性の発現を遅らせることが可能であり、これによってガムに咀嚼中の食感の知覚を持たせるようにできる。
(材料放出の管理)
異なる実施形態では、異なる技法、材料、および/または送達システムを使用して、チューインガム組成物中の1種以上の材料の放出を管理してもよい。いくつかの実施形態では、複数の技法、材料、および/または送達システムを使用してもよい。
いくつかの実施形態では、材料の封入によって引き起こされるチューインガム組成物中の材料の利用可能性または他の放出の遅延は、全体的にまたは一部は、以下のものの1つ以上に基づいてよい:封入材料の種類、封入材料の分子量、その材料を含有する送達システムの引っ張り強さ、封入材料の疎水性、チューインガム組成物中の他の物質(例えば、引っ張り強さ調整剤、乳化剤)の存在、送達システム中の封入材料の量に対する送達システム中の1つ以上の材料の量の比、封入材料の層の数、所望の食感、風味料、保存期間、またはチューインガム組成物の他の特徴、封入されている材料に対する封入材料の比など。従って、送達システムまたはチューインガム組成物のこれらの特徴の1つ以上を変更または管理することによって、チューインガム組成物の消費の間のチューインガム組成物中の1種以上の材料の放出はより効果的に管理でき、かつ/または送達システムまたはガム組成物中の1種以上の材料についてのより望ましい放出プロファイルを得ることができる。これは、チューインガム組成物の消費の間のより肯定的な感覚的な経験または消費者の経験、チューインガム組成物の消費の間のかかる1種以上の材料のより効果的な放出、材料の必要量の減少(例えば、材料のより効果的な放出は、チューインガム組成物中のその材料の量を少なくすることができる)、消費者への治療上の恩恵または他の官能的恩恵の送達の向上などにつながり得る。加えて、いくつかの実施形態では、放出速度または放出プロファイルを管理することは、特定の消費者層に向けて調整することができる。
(封入)
いくつかの実施形態では、1つ以上の材料が、その材料の放出プロファイルを改変するために、封入材料を用いて封入されていてもよい。一般に、チューインガム組成物で使用される材料を封入材料を用いて部分的にまたは完全に封入することでチューインガム組成物の消費の間のその材料の放出を遅延させることができ、これによってその材料が消費者の口、喉、および/または胃の内部で利用できるようになる時、別の材料と反応もしくは混合されるのに利用できるようになる時、および/または何らかの感覚的な経験および/または官能的もしくは治療上の恩恵を提供するのに利用できるようになる時を遅延させることができる。このことは、その材料が水溶性であるか少なくとも部分的に水溶性であるときに特に当てはまる可能性がある。
いくつかの実施形態では、封入は、成分の放出を改変するためというよりはむしろ、その成分へのもしくはその成分からのバリア保護を提供するために用いることができる。例えば、封入は、酸をチューインガム組成物中の他の成分に曝露することを制限するために望ましいことがしばしばある。かかる酸は、他の成分へのそれらの曝露を制限するために封入されてもよく、あるいは、チューインガム組成物中の他の成分が、酸へのそれらの曝露を制限するために封入されてもよい。
いくつかの実施形態では、材料を封入するために使用される物質としては、その材料についての保護バリアとしての強固なマトリクス、固体コーティング、もしくは膜を形成することができる水溶性のポリマー、コポリマー、または材料に関するもしくは他の物質を挙げることができる。いくつかの実施形態では、封入材料は、材料を完全に囲むか、コーティングするか、覆うかまたは封じ込めてもよい。他の実施形態では、その封入材料は、材料を部分的にのみ囲むか、コーティングするか、覆うかまたは封じ込めてもよい。異なる封入材料が、封入される材料についての異なる放出速度または放出プロファイルを提供してもよい。いくつかの実施形態では、送達システムで使用される封入材料は、以下のもののうちの1つ以上を含んでいてよい:ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、架橋ポリビニルピロリドン、ポリメタクリル酸メチル、ポリ乳酸(polylactidacid)、ポリヒドロキシアルカノエート、エチルセルロース、ポリビニルアセテートフタレート、ポリエチレングリコールエステル、メタクリル酸−co−メタクリル酸メチル、エチレン−酢酸ビニル(EVA)コポリマーなど、およびこれらの組合せ。
いくつかの実施形態では、材料は、封入材料で封入される前に前処理されてもよい。例えば、ある材料が、その材料と混和性でないか、または少なくとも、封入材料に対するその材料の混和性ほどにはその材料と混和性ではない「コーティング物質」でコーティングされてもよい。
いくつかの実施形態では、封入物質は、同じチューインガム組成物中の異なる材料を個々に封入するために使用されてもよい。例えば、ある送達システムは、ポリ酢酸ビニルによって封入されたアスパルテームを含んでいてよい。別の送達システムは、ポリ酢酸ビニルによって封入されたace−kをを含んでいてよい。両方の送達システムは、同じチューインガム中の材料として使用されてもよいし、または他のチューインガム組成物中の材料として使用されてもよい。さらなる例として、「食用組成物における1つ以上の材料の放出を管理するための方法および送達システム(Methods and Delivery Systems for Managing Release of One or More Ingredients in an Edible Composition)」と題する2005年5月23日出願の米国特許出願第60/683,634号を参照。この米国特許出願の内容全体をあらゆる目的のために参照により本願明細書に援用する。
いくつかの実施形態では、異なる封入物質が、同じチューインガム組成物中で使用される異なる材料を個々に封入するために使用されてもよい。例えば、ある送達システムは、ポリ酢酸ビニルによって封入されたアスパルテームを含んでいてよい。別の送達システムは、EVAによって封入されたace−kを含んでいてよい。両方の送達システムは、同じチューインガムまたは他のチューインガム組成物中の材料として使用されてもよい。異なる封入材料を用いて封入された材料の例は、「食用組成物の一部としての活性成分についての送達システムを製造するためのプロセス(Process for Manufacturing a Delivery System for Active Components as Part of an Edible Composition)」と題する2005年2月25日出願の米国特許出願第60/655,894号に見出すことができる。この米国特許出願の内容全体をあらゆる目的のために参照により本願明細書に援用する。
いくつかの実施形態では、親水性前駆体成分(すなわち、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマー)ならびに/またはその無水物および/もしくは酸および/または塩および/もしくはエステルおよび/もしくはエーテルの形態は、本発明のチューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品中の封入材料(ポリ酢酸ビニルなど)の中に封入される。親水性前駆体成分(すなわち、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマー)ならびに/またはその無水物および/もしくは酸および/もしくは塩および/もしくはエステルおよび/もしくはエーテルの形態を封入材料(ポリ酢酸ビニルなど)の中に封入することによって、親水性前駆体成分(すなわち、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマー)ならびに/またはその無水物および/もしくは酸および/もしくは塩および/もしくはエステルおよび/もしくはエーテルの形態が放出される速度を高めかつ/または低下させることが可能である。親水性前駆体成分(すなわち、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマー)ならびに/またはその無水物および/もしくは酸および/もしくは塩および/もしくはエステルおよび/もしくはエーテルの形態が放出される速度を制御することによって、チューインガムベースおよび/またはチューインガム組成物および/またはチューインガム製品の分解が起こる時を制御することが可能である。
(封入の方法)
1つ以上の材料を封入材料を用いて封入するための多くの方法が存在する。例えば、いくつかの実施形態では、シグマブレードまたはバンバリー(Banbury)(商標)型混合機を使用することができる。他の実施形態では、押出機または他の型の連続混合機を使用することができる。いくつかの実施形態では、スプレーコーティング、スプレー冷却(spray chilling)、吸収、吸着、包接複合化(inclusion complexing)(例えば、風味料/シクロデキストリン複合体を作り出すこと)、コアセルベーション、流動床コーティング、または他のプロセスが、封入材料を用いて材料を封入するために使用できる。
材料の封入の例は、「食用組成物の一部としての活性成分についての送達システムを製造するためのプロセス(Process for Manufacturing a Delivery System for Active Components as Part of an Edible Composition)」と題する2005年2月25日出願の米国特許出願第60/655,894号に見出すことができる。この米国特許出願の内容全体をあらゆる目的のために参照により本願明細書に援用する。材料の封入の他の例は、「被包された組成物及び製造方法(Encapsulated Compositions and Methods of Preparation)」と題する2004年9月30日出願の米国特許出願第10/955,255号に見出すことができる。この米国特許出願の内容全体をあらゆる目的のために参照により本願明細書に援用する。材料の封入のさらなる例は、「活性剤のための熱的に安定化された高張力被包組成物(Thermally Stable High Tensile Strength Encapsulation Compositions for Actives)」と題する2004年9月30日出願の米国特許出願第10/955,149号に見出すことができる。この米国特許出願の内容全体をあらゆる目的のために参照により本願明細書に援用する。材料の封入のなおさらなる例は、「反応性有効成分を含む安定歯ホワイトニング用ガム(Stable Tooth Whitening Gum with Reactive Components)」と題する2005年2月7日出願の米国特許出願第11/052,672号に見出すことができる。この米国特許出願の内容全体をあらゆる目的のために参照により本願明細書に援用する。さらなる封入技法およびその結果得られる送達システムは、米国特許第6,770,308号、同第6,759,066号、同第6,692,778号、同第6,592,912号、同第6,586,023号、同第6,555,145号、同第6,479,071号、同第6,472,000号、同第6,444,241号、同第6,365,209号、同第6,174,514号、同第5,693,334号、同第4,711,784号、同第4,816,265号、および同第4,384,004号に見出すことができる。これらの特許文献のすべての内容をあらゆる目的のために参照により本願明細書に援用する。
いくつかの実施形態では、送達システムは、チューインガム組成物中の材料として使用するための特定のサイズを有する粉末化された物質へとすり潰されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、均一な混合物を作り出すために、材料は、他のチューインガム材料の粒径とほぼ同じ粒径まですり潰されてもよい。いくつかの実施形態では、その送達システムは、例えば、約4〜約100メッシュまたは約8〜約25メッシュまたは約12〜約20メッシュなどの平均粒径を有する粉末化された物質へとすり潰されてもよい。
(他の態様)
ガムベースで用いられるエラストマー(ガム)は、所望のガムベースの種類、所望のガム組成物の粘稠度および最終チューインガム製品を製造するためにその組成物中で使用される他の成分などの種々の要因に大きく依存して異なる。このエラストマーは、当該技術分野で公知の任意の水溶性ポリマーであってよく、例としては、チューインガムおよび風船ガムのために利用でされるガムポリマーが挙げられる。ガムベース中の適切なポリマーの例示的な例としては、天然のエラストマーおよび合成エラストマーの両方が挙げられる。例えば、ガムベース組成物において適したポリマーとしては、チクル、天然ゴム、クラウンガム、ニスペロ(nispero)、ロシジンハ(rosidinha)、ジェルトン、ペリロ(perillo)、ニガーグッタ(niger gutta)、ツヌ(tunu)、バラタ(balata)、ガッタパーチャ、レチカプシ(lechi capsi)、ソルバ(sorva)、グッタカイ(gutta kay)などの(植物由来の)天然物など、およびそれらの組合せが挙げられるが、これらに限定されない。合成エラストマーの例として、スチレン−ブタジエンコポリマー(SBR)、ポリイソブチレン、イソブチレン−イソプレンコポリマー、ポリエチレン、ポリ酢酸ビニルなど、およびそれらの組合せが挙げられるが、これらに限定されない。エラストマーの具体例としては、ポリイソブチレン、スチレンブタジエンゴム、ブチルゴム、およびこれらの組合せが挙げられる。
さらなる有用なポリマーとしては、ポリメタクリル酸ブチル/アクリル酸コポリマー、ポリ酢酸ビニル/ビニルアルコールコポリマー、微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシルプロピルメチルセルロース、架橋セルロースアセテートフタレート、架橋ヒドロキシルメチルセルロースポリマー、ゼイン、架橋ポリビニルピロリドン、ポリメタクリル酸メチル/アクリル酸コポリマー、乳酸のコポリマー、ポリヒドロキシアルカノエート、可塑化エチルセルロース、ポリビニルアセテートフタレートおよびこれらの組合せが挙げられる。
一般に、ガムベースで用いられるエラストマーは少なくとも約200,000の平均分子量を有することができる。望ましくは、ガムベースで用いられるエラストマーは約200,000〜約2,000,000の平均分子量を有する。
いくつかの実施形態では、主要量の、ポリイソブチレン、ブチルゴム、ブタジエン−スチレンゴムおよびこれらの組合せから選択される物質を含み、かつ少なくとも約200,000の平均分子量を有するエラストマー組成物と、咀嚼用加工助剤であって、その非粘着性および/または分解性誘導成分を添加することでそのエラストマーのガラス転移温度が3°の範囲内、すなわち、±3度に維持される咀嚼用加工助剤を含むことが特に有用である。「主要」とは、その組成物が、約50%よりも多い〜約98%、ポリイソブチレン、ブチルゴム、ブタジエン−スチレンゴムおよびこれらの組合せから選択される物質を含むことを意味する。
ガムベースで用いられるエラストマーの量は、使用されるガムベースの種類、所望のガム組成物の粘稠度、および最終チューインガム製品を製造するためにその組成物で使用される他の成分などの種々の要因に依存して異なり得る。一般に、エラストマーは、そのガムベースの約1重量%〜約30重量%の量でガムベース中に存在することができる。望ましくは、エラストマーは、ガムベースの約2重量%〜約15重量%の量で存在する。より望ましくは、エラストマーは、ガムベースの約3重量%〜約10重量%の量でガムベース中に存在する。
いくつかの実施形態では、エラストマーは、約10重量%〜約60重量%、望ましくは約35重量%〜約40重量%の量でガムベース中に存在するであろう。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーならびに/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテルおよび/もしくは少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの塩および/もしくは少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの無水物および/もしくは少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの酸、ならびにこれらの組合せがチューインガムベースおよび/もしくはチューインガム組成物ならびに/またはチューインガム製品中に存在する場合、エラストマー(ポリイソブチレン、ブチルゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンゴム、および/またはこれらの組合せなど)は、全組成物の約5重量%〜約95重量%の量で存在する。特に、いくつかの実施形態では、ガントレッツ(登録商標)ポリマーならびに/またはそのエステルおよび/もしくはエーテルおよび/もしくは塩および/もしくは無水物および/もしくは酸、ならびに/またはこれらの組合せがチューインガムベースおよび/もしくはチューインガム組成物、ならびに/またはチューインガム製品中に存在し、エラストマー(ポリイソブチレン、ブチルゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンゴム、および/またはこれらの組合せなど)が、全組成物の約5重量%〜約95重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態では、チューインガムベースは食感向上剤(texture−modifier)を含んでいてよい。一般に、この食感向上剤は少なくとも約2,000の分子量を有する。
いくつかの実施形態では、この食感向上剤はビニルポリマーを含む。適切な食感向上剤としては、例えば、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルラウレートアセテート、ポリビニルアルコールまたはこれらの混合物が挙げられる。
望ましくは、この食感向上剤は、ガムベースの約15重量%〜約70重量%の量で存在する。より望ましくは、この食感向上剤は、ガムベースの約20重量%〜約60重量%の量で存在する。最も望ましくは、食感向上剤は、ガムベースの約30重量%〜約45重量%の量で存在する。
上で示された成分に加えて、上記ガムベースは、エラストマー溶媒、乳化剤、可塑剤、充填剤、およびこれらの混合物から選択される成分などの種々の他の材料を含んでいてよい。上述のとおり、エラストマー溶媒の使用は、製造プロセス中にそのゴムを咀嚼するためには必要とされない。それは、限定的な量で存在してもよいが、ガムベースの約5重量%を超える量で使用された場合には、本発明の非粘着性から低下させ得る。本発明のある実施形態では、エラストマー溶媒は、歯、義歯、口腔用インプラントおよび他の口腔用人工装具に対する非粘着性を提供するために十分な非粘着性を提供するために、ガムベースの約4重量%〜約5重量%の量で使用されてよい。
いくつかの実施形態では、ガムベースはまた、エラストマー成分を軟化させるのを補助するために従来量未満のエラストマー溶媒を含有してもよい。特に、いくつかの実施形態では、かかる溶媒は必要とはされないが、非粘着性および/または分解性誘導成分とともに限られた量で使用してもよい。従来量未満とは、そのエラストマー溶媒が、例えば、ガムベースの約0重量%〜約5.0重量%、好ましくは約0.1重量%〜約3.0重量%の量でガムベースで用いられることを意味する。いくつかの実施形態では、ガムベースは、最大で約5.0重量%のエラストマー溶媒を含む。他の実施形態では、ガムベースは、加えられたエラストマー溶媒を含まない。いくつかの実施形態では、ガムベースはまた、加えられたワックスをも含まない。
他の実施形態では、エラストマー成分を軟化させるのを補助するために、従来量のエラストマー溶媒がガムベースに組み込まれる。
かかるエラストマー溶媒としては、当該技術分野で公知のエラストマー溶媒、例えば、α−ピネンまたはβ−ピネンのポリマーなどのテルピネン(terpinene)樹脂、ロジンのメチル、グリセロールおよびペンタエリスリトールエステルならびに変性ロジンおよびガム(硬化ロジン、二量化ロジンおよび重合ロジンなど)、ならびにこれらの混合物を挙げることができる。本発明での使用に適したエラストマー溶媒の例としては、部分硬化ウッドおよびガムロジンのペンタエリスリトールエステル、ウッドおよびガムロジンのペンタエリスリトールエステル、ウッドロジンのグリセロールエステル、部分二量化ウッドおよびガムロジンのグリセロールエステル、重合ウッドおよびガムロジンのグリセロールエステル、トール油ロジンのグリセロールエステル、ウッドおよびガムロジンのグリセロールエステルならびに部分硬化ウッドおよびガムロジンならびにウッドおよびロジンの部分硬化メチルエステルなど、ならびにこれらの混合物を挙げることができる。
エラストマー溶媒をガムベースに組み込んでも、そのガムベースの非粘着性誘導成分および/またはそのガムベースが分解する能力と干渉しないことが望ましい。特に、非粘着性または低下した粘着性が所望されるいくつかの実施形態では、このエラストマー溶媒は、粘着性に寄与することなくガムベースを軟化させることが望ましい。さらに、非粘着性または低下した粘着性が所望されるいくつかの実施形態では、ガムベースのTgは、エラストマー溶媒をガムベースに組み込んだ際に、±3°を超えて変化しないことが望ましい。
特に、いくつかの実施形態では、少なくとも1つの加水分解性単位、ならびに/または少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテルおよび/もしくは少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの塩および/もしくは少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの無水物および/もしくは少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの酸、ならびにこれらの組合せ、ならびにエラストマーを含むガムベースはさらに、エラストマーのための溶媒または軟化剤を含む。
いくつかの実施形態では、親水性前駆体成分が本発明のガムベースに組み込まれるとき、エラストマー溶媒は存在してもよいし存在しなくてもよい。特に、いくつかの実施形態では、親水性前駆体成分が使用されるとき、エラストマー溶媒は、従来量未満、すなわち、ガムベースの約0重量%〜約5重量%、好ましくは約0.1重量%〜約3重量%の量で存在する。他の実施形態では、親水性前駆体成分が使用されるとき、エラストマー溶媒は、従来量、すなわち、ガムベースの約5重量%を超える量で存在する。例えば、エラストマー溶媒は、ガムベースの約2.0%〜約15%、より具体的には、約5重量%〜約15重量%、さらにより具体的には、ガムベースの約7重量%〜ガムベースの約11重量%の量で存在してよい。
いくつかの実施形態では、用いられるエラストマー溶媒は、少なくとも1つの親水性部分および少なくとも1つの疎水性部分を有してよく、この親水性部分はガムベース内の内側に配向し、この親水性部分はエラストマーから製造されたガムベース内の外側に配向する。少なくとも1つの親水性部分および少なくとも1つの疎水性部分を有する適切なエラストマー溶媒としては、例えば、メチルエステル液体ロジンが挙げられる。いくつかの実施形態では、メチルエステル液体ロジンを比較的少量で組み込むことが特に有用である。メチルエステル液体ロジンは、他の樹脂と比べて、非粘着性および/または分解性誘導成分とそれほど干渉しないが、さらに、非粘着性誘導成分と組み合わせて使用されるとき、粘着性の上昇に寄与することなくガムベースの軟化を高める作用をする。
望ましくは、いくつかの実施形態では、メチルエステル液体ロジンは、ガムベースの約0.5重量%〜約5.0重量%の量でガムベースに組み込まれる。より望ましくは、メチルエステル液体ロジンは、ガムベースの約1.0重量%〜約3.0重量%の量でガムベースに組み込まれる。
上記ガムベースはまた、ガムベースの非混和性成分を単一の安定な系へと分散させるのを補助する乳化剤をも含んでいてよい。本発明で有用な乳化剤としては、グルセリルモノステアレート、レシチン、脂肪酸モノグリセリド、ジグリセリド、プロピレングリコールモノステアレートなど、およびこれらの混合物が挙げられる。いくつかの実施形態では、乳化剤は、ガムベースの約0重量%〜約50重量%、より具体的には約2重量%〜約7重量%の量で用いられてよい。他の実施形態では、乳化剤は、ガムベースの約2重量%〜約15重量%、より具体的には約7重量%〜約11重量%の量で用いられてよい。
上記ガムベースはまた、種々の所望の食感および粘稠度特性を提供するための可塑剤または軟化剤を含んでいてよい。これらの材料は低分子量であるために、可塑剤および軟化剤は、ガムベースの基本構造に浸透することができ、それを可塑化してより低い粘性にする。有用な可塑剤および軟化剤としては、トリアセチン(グルセリルトリアセテート)、ラノリン、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、グルセリルトリアセテート、グリセリルレシチン、グリセリルモノステアレート、プロピレングリコールモノステアレート、アセチル化モノグリセリド、グリセリン、ワックスなど、およびこれらの混合物が挙げられる。他の軟化剤としては、イナゴマメ(carob)、トラガカント、ローカストビーン(locust bean)、およびカルボキシメチルセルロースが挙げられる。いくつかの実施形態では、上述の可塑剤および軟化剤は、一般に、ガムベースの約20重量%までの量で、より具体的にはガムベースの約2重量%〜約12重量%の量でガムベースで用いられる。他の実施形態では、可塑剤および軟化剤は、一般に、ガムベースの約20重量%までの量で、より具体的には、ガムベースの約9重量%〜約17重量%の量で、ガムベースで用いられる。
可塑剤はまた、大豆油および綿実油など(これらは、単独で使用してもよく、組み合わせて使用してもよい)の硬化植物油をも含む。これらの可塑剤は、良好な食感および柔らかい噛んだときの特長(chew characteristics)を備えたガムベースを提供する。これらの可塑剤および軟化剤は、一般に、ガムベースの約5重量%〜約14重量%の量で、より具体的には、約5重量%〜約13.5重量%の量で用いられる。
適切なワックスとしては、例えば、天然ワックスおよび合成ワックス、硬化植物油、石油ワックス(petroleum wax)(ポリウレタンワックス、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、微結晶性ワックスなど)、脂肪ワックス、ソルビタンモノステアレート、獣脂、プロピレングリコール、これらの混合物などが挙げられる。ワックスは、ガムベースの約1重量%〜約15重量%の量でガムベースに存在することができる。いくつかの実施形態では、使用される場合、このワックスは、望ましくはガムベースの約2重量%〜約10重量%の量で存在し、より望ましくは、ガムベース約3重量%〜約8重量%の量で存在する。他の実施形態では、ワックスが使用される場合、そのワックスは、ガムベースの約6重量%〜約10重量%、より望ましくは約7重量%〜約9.5重量%の量でガムベース中に存在してよい。
いくつかの実施形態では、ガムベースは最大で約8%のワックスを含む。他の実施形態では、ガムベースは、加えられたワックスを含まない。
いくつかの実施形態では、ワックスが存在する場合、用いられるワックスは、約60℃未満、より望ましくは、約45℃〜約55℃の間の融点を有することができる。この低融点を有するワックスは、例えば、パラフィンワックスであってよい。
低融点ワックスに加えて、いくつかの実施形態では、より高い融点を有するワックスを、ガムベースの約5重量%までの量でガムベース中で使用してよい。かかる高融点ワックスとしては、例えば、蜜蝋、植物性ワックス、カンデリラロウ、カルナウバロウ、ほとんどの石油ワックスなど、およびこれらの混合物が挙げられる。
市販の米国薬局方(USP)等級などの無水グリセリンもまた、軟化剤として用いてよい。グリセリンは、甘く好ましい味のシロップ状の液体であり、甘蔗糖の約60%の甘味を有する。グリセリンは吸湿性であるため、無水グリセリンはチューインガム組成物の調製の間中、無水条件下に保たれるとよい。
いくつかの実施形態では、本発明のガムベースは、水溶性かつ/または無機質ベースである増量剤を含んでいてよい。特に、本発明のガムベースはまた、充填剤および食感賦与剤(textural agent)としての役割を果たし得る有用な無機質アジュバントなどの有効量の増量剤をも含んでいてもよい。有用な無機質アジュバントとしては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、タルク、デンプン、リン酸三カルシウム、リン酸二カルシウム、硫酸カルシウム、アトマイト(atomite)など、およびそれらの混合物が挙げられる。これらの充填剤またはアジュバントは、ガムベース組成物において様々な量で使用してよい。充填剤は、ガムベースおよび/または組成物の約0〜約60重量%、より具体的には約0〜約50重量%、さらにより具体的にはガムベースおよび/またはチューインガム組成物の約0〜約40重量%の量で存在してよい。いくつかの実施形態では、充填剤は、ガムベースおよび/またはチューインガム組成物の約0重量%〜約30重量%の量で存在してよい。さらに、いくつかの実施形態では、充填剤の量は、ガムベースおよび/またはチューインガム組成物の約0〜約15重量%、より具体的にはガムベースおよび/またはチューインガム組成物の約3重量%〜約11重量%とされよう。他の実施形態では、充填剤の量は、使用される場合、ガムベースの約15重量%〜約40重量%、望ましくは約20重量%〜約30重量%の量で存在してよい。
いくつかの実施形態では、上記ガムベースはまた、ガムベースおよびそのガムベースから製造されたあらゆる得られたガム製品の粘着性を低下させるのに役立たせるために、少なくとも1種の親水性、吸水性ポリマーを含んでいてよい。適切な親水性、吸水性ポリマーとしては、以下のものが挙げられる:天然のデンプンおよび加工デンプン;メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースを含めた化学変性したセルロース;キサンタンガム、カラギーナンガム、グアーガム、アラビアガム、ローカストビーンガム、カードラン、アラビノキシラン、アガラ(agara)、およびアルギネートを含めたガム類;ならびにペクチンおよびゼラチン。
一般に、少なくとも1種の親水性、吸水性ポリマーは、ガムベースの約0.1%〜約10重量%の量で含まれる。望ましくは、少なくとも1種の親水性、吸水性ポリマーは、ガムベースの約2重量%〜約8重量%の量で存在する。より望ましくは、少なくとも1種の親水性、吸水性ポリマーは、ガムベースの約3重量%〜約6重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態では、少なくとも1種の抗酸化物質が、チューインガムベースの中に存在してよい。望ましくは、この抗酸化物質は水溶性である。適切な抗酸化物質としては、例えば、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、没食子酸プロピル、ビタミンC、ビタミンE、およびそれらの混合物が挙げられる。
抗酸化物質がガムベース中に含まれる場合、その抗酸化物質は、一般に、そのガムベースの約0.01重量%〜約0.3重量%の量で存在する。望ましくは、この抗酸化物質は、ガムベースの約0.05重量%〜約0.1重量%の量でガムベース中に含まれる。エラストマーを分解することができる薬剤と一緒に実施形態に組み込まれる場合、光増感剤によって発生され得るフリーラジカルとのあらゆる干渉を防止するために、抗酸化物質をより少ない量に保つことが望ましい。
いくつかの実施形態では、チューインガム組成物は、少なくとも1種のエラストマーと、例えばそのエラストマーを分解することによって、またはそのエラストマーの分子量を上昇させることによって、エラストマーの分子量を経時的に変化させることができる少なくとも1種の薬剤とを含む。
いくつかの実施形態では、チューインガムベースは、上述のとおり、約5重量%〜約95重量%の量でチューインガム組成物に組み込まれてよい。より望ましくは、チューインガムベースは、全チューインガム組成物の約28重量%〜約42重量%の量で存在してよく、さらにより具体的には、この範囲は、全チューインガム組成物の約28%〜約30重量%であってよい。中心充填チューインガム組成物の場合には、この重量%は、中心の充填された領域よりはむしろガム領域を基準にしたものであってよい。
本発明のチューインガム組成物は、増量甘味料(砂糖およびシュガーレス増量甘味料などまたはこれらの混合物)を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、増量甘味料は、一般にそのチューインガム組成物の約5%〜約99重量%の量で存在する。
適切な砂糖甘味料としては、一般にスクロース(砂糖)、デキストロース、マルトース、デキストリン、キシロース、リボース、グルコース、マンノース、ガラクトース、フルクトース(果糖)、転化糖、フルクトオリゴ糖シロップ、部分的に加水分解したデンプン、コーンシロップ固形分、イソマルツロースおよびこれらの混合物など(これらに限定されない)の単糖類、二糖類および多糖類が挙げられる。
適切なシュガーレス増量甘味料としては、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、ガラクチトール、マルチトール、水素化イソマルツロース(イソマルト)、ラクチトール、エリスリトール、水素化デンプン加水分解物、ステビアおよびこれらの混合物(これらに限定されない)などの糖アルコール(または糖ポリオール)が挙げられる。
適切な水素化デンプン加水分解物として、米国特許第25,959号、同第3,356811号、同第4,279,931号に開示されたもの、および種々の水素化グルコースシロップならびに/またはソルビトール、水素化二糖、三糖以上の水素化多糖、もしくはそれらの混合物を含有する粉末が挙げられる。水素化デンプン加水分解物は、主に、コーンシロップの制御された接触水素化によって調製される。得られる水素化デンプン加水分解物は、単糖、二糖、および多糖の混合物である。これらの異なる糖類の比によって、異なる性質の異なる水素化デンプン加水分解物が得られる。フランスのロケッテ フレレス(Roquette Freres)製造の市販品リカシン(LYCASIN)(登録商標)、およびデラウェア州、ニューカッスルのエスピーアイ ポリオールズ社(SPI Polyols,Inc.)製造の市販品ハイスター(HYSTAR)(登録商標)などの、水素化デンプン加水分解物の混合物も有用である。
使用される甘味剤は、以下のものの混合物を含めて、水溶性甘味料、水溶性人工甘味料、天然に存在する水溶性甘味料から誘導された水溶性甘味料、ジペプチド系甘味料、およびタンパク質系甘味料を含めた広範な物質から選択されてよい。用語「甘味料」または「甘味剤(sweetening agent)」は、増量甘味料および高強度甘味料を包含し得る。特定の甘味料に限定されることはなく、代表的な分類および例として以下のものが挙げられる。
(a)ジヒドロカルコン、モネリン、ステビア、ステビオシド、レバウジオシドA(rebaudioside A)、グリチルリジン、ジヒドロフラベノールなどの水溶性甘味剤、およびソルビトール、マンニトール、マルチトール、キシリトール、エリスリトールなどの糖アルコール類、ならびにL−アミノジカルボン酸アミノアルケン酸エステルアミドで、米国特許第4,619,834号に開示のものなど(この開示を参照によって本願明細書に援用する)、ならびにこれらの混合物;
(b)可溶性サッカリン塩、すなわちナトリウムまたはカルシウムサッカリン塩、シクラメート塩、3,4−ジヒドロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシドのナトリウム、アンモニウムまたはカルシウム塩、3,4−ジヒドロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシドのカリウム塩(アセサルフェームK)など、サッカリンの遊離酸型、およびこれらの混合物などの水溶性人工甘味料;
(c)L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル(アスパルテーム)および米国特許第3,492,131号に記載の物質、L−α−アスパルチル−N−(2,2,4,4−テトラメチル−3−チエタニル)−D−アラニンアミド水和物(アリテーム)、N−[N−(3,3−ジメチルブチル)−L−アスパルチル]−L−フェニルアラニン 1−メチルエステル(ネオテーム)、L−アスパルチル−L−フェニルグリセリンおよびL−アスパルチル−L−2,5−ジヒドロフェニル−グリシンのメチルエステル、L−アスパルチル−2,5−ジヒドロ−L−フェニルアラニン;L−アスパルチル−L−(1−シクロヘキセン)−アラニン、およびこれらの混合物などのなどのL−アスパラギン酸由来甘味料などのジペプチド系甘味料;
(d)普通の砂糖(スクロース)の塩素化誘導体、例えば、スクラロースの品名で知られている、例えばクロロデオキシスクロースまたはクロロデオキシガラクトスクロースの誘導体などといったクロロデオキシ糖誘導体などの天然由来の水溶性甘味料から誘導された水溶性甘味料;クロロデオキシスクロースおよびクロロデオキシガラクトスクロース誘導体の例として、限定しないが、以下のものが挙げられる:1−クロロ−1’−デオキシスクロース;4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−α−D−フラクトフラノシド、または4−クロロ−4−デオキシガラクトスクロース;4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−1−クロロ−1−デオキシ−β−D−フラクトフラノシド、または4,1’−ジクロロ−4,1’−ジデオキシガラクトスクロース;1’,6’−ジクロロ−1’,6’−ジデオキシスクロース;4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−β−D−フラクトフラノシド、または4、1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロース;4,6−ジクロロ−4,6−ジデオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−6−クロロ−6−デオキシ−β−D−フラクトフラノシド、または4,6,6’−トリクロロ−4,6,6’−トリデオキシガラクトスクロース;6,1’,6’−トリクロロ−6,1’,6’−トリデオキシスクロース;4,6−ジクロロ−4,6−ジデオキシ−α−D−ガラクト−ピラノシル−1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−β−D−フラクトフラノシド、または4,6,1’,6’−テトラクロロ−4,6,1’,6’−テトラデオキシガラクト−スクロース;および4,6,1’,6’−テトラデオキシ−スクロース、およびこれらの混合物;
(e)タウマッコスダニエリ(thaumaoccous danielli)(タウマチンIおよびII)などのタンパク質系甘味料;
(f)天然由来の甘味料モナチン(2−ヒドロキシ−2−(インドール−3−イルメチル)−4−アミノグルタル酸)およびその誘導体;ならびに、
(g)甘味料羅漢果(Lo han guo)(「Lo han kuo」と呼ばれることもある)。
強化甘味剤は、当該技術分野で周知の多くの異なる物理的形態で用いて、初期の甘さの噴出および/または甘さの感覚の長期化を提供するようにしてよい。限定しないが、かかる物理的形態には、遊離型(スプレードライ型、粉末型、ビーズ型など)、封入型、およびこれらの混合形態が含まれる。
一般的に、甘味料は、所望のレベルの甘みをもたらすのに十分な量で存在し、この量は選択した甘味料または甘味料の組合せによって変動してよい。各種の甘味料の量の正確な範囲は、当業者によって選択され得る。一般に、甘味料は、チューインガム組成物の約0.001重量%〜約3.0重量%、より具体的には約0.01重量%〜約2.0重量%の量にて存在する。
本チューインガム組成物はまた、風味料(すなわち、着香料または風味料)をも含んでいてよい。使用することができる風味料としては、天然および人工香料など、当業者に公知の風味料が挙げられる。これらの風味料は、合成香味油および着香芳香剤および/または油分、植物、葉、花、果実など由来のオレオレジンおよびエキス、ならびにこれらの組合せから選択するとよい。限定しない代表的な香味油分として、スペアミント油、シナモン油、ウィンターグリーンの油(サリチル酸メチル)、ペパーミント油、和種はっか油、チョウジ油、ベイ油、アニス油、ユーカリ油、タイム油、ニオイヒバ油、ニクズクの油、オールスパイス、セージの油、メース、クヘントウの油、およびケイヒ油が挙げられる。さらに有用な着香料は、バニラ、およびレモン、オレンジ、ライム、グレープフルーツ、ユズ、スダチを含む柑橘類油分、およびリンゴ、西洋ナシ、モモ、ブドウ、イチゴ、ラズベリー、チェリー、プラム、パイナップル、スイカ、アプリコット、バナナ、メロン、ウメ、チェリー、ラズベリー、ブラックベリー、トロピカルフルーツ、マンゴー、マンゴスチン、ザクロ、パパイヤなどを含むフルーツエッセンスなどの人工、天然および合成フルーツ香料である。可能性がある他の風味料として、ミルクフレーバー、バターフレーバー、チーズフレーバー、クリームフレーバー、およびヨーグルトフレーバー;バニラフレーバー;緑茶フレーバー、ウーロン茶フレーバー、紅茶フレーバー、ココアフレーバー、チョコレートフレーバー、およびコーヒーフレーバーなどのティまたはコーヒー風味料;ペパーミントフレーバー、スペアミントフレーバー、および和種はっかフレーバーなどのミント風味料;アサフェティーダフレーバー、アジョワンフレーバー、アニスフレーバー、アンゼリカフレーバー、フェンネルフレーバー、オールスパイスフレーバー、シナモンフレーバー、カモミールフレーバー、マスタードフレーバー、カルダモンフレーバー、キャラウェーフレーバー、クミンフレーバー、チョウジフレーバー、コショウフレーバー、コリアンダーフレーバー、サッサフラスフレーバー、セイボリーフレーバー、山椒フレーバー、エゴマフレーバー、ジュニパーベリーフレーバー、ショウガフレーバー、スターアニスフレーバー、セイヨウワサビフレーバー、タイムフレーバー、タラゴンフレーバー、ディルフレーバー、トウガラシフレーバー、ナツメグフレーバー、バジルフレーバー、マジョラムフレーバー、ローズマリーフレーバー、ベイリーフフレーバー、およびワサビ(日本ワサビ)フレーバーなどの香辛風味料;ワインフレーバー、ウィスキーフレーバー、ブランディフレーバー、ラムフレーバー、ジンフレーバー、およびリキュールフレーバーなどのアルコール風味料;フローラル風味料;ならびに、オニオンフレーバー、ガーリックフレーバー、キャベツフレーバー、ニンジンフレーバー、セロリフレーバー、マッシュルームフレーバー、およびトマトフレーバーなどの植物風味料が挙げられる。これらの着香剤は、液体または固体形状で用いてよく、個々にまたは混合物として用いてもよい。よく用いられる風味料として、ペパーミント、メントール、スペアミントなどのミント、人工バニラ、シナモン誘導体、および様々なフルーツ風味料が挙げられ、個々にまたは混合物として用いられる。
他の有用な風味剤としては、酢酸シンナミル、シンナムアルデヒド、シトラールジエチルアセタール、酢酸ジヒドロカルビル、ギ酸オイゲニル、p−メチルアミソール(amisol)などの、アルデヒドおよびエステルが使用できる。通常、全米科学アカデミー(National Academy of Sciences)による食品加工において使用される化学物質(Chemicals Used in Food Processing)、刊行物1274、63−258頁に記載のもののような、風味剤または食品添加物の何れも用いてよい。この刊行物は、参照により本願明細書に援用する。
アルデヒド風味剤のさらなる例として、限定しないがアセトアルデヒド(リンゴ)、ベンズアルデヒド(チェリー、アーモンド)、アニスアルデヒド(カンゾウ、アニス)、シンナムアルデヒド(シナモン)、シトラール、すなわちα−シトラール(レモン、ライム)、ネラール、すなわちβ−シトラール(レモン、ライム)、デカナール(オレンジ、レモン)、エチルバニリン(バニラ、クリーム)、ヘリオトロープ、すなわちピペロナール(バニラ、クリーム)、バニリン(バニラ、クリーム)、α−アミルシンナムアルデヒド(スパイシーなフルーツ様の風味)、ブチルアルデヒド(バター、チーズ)、バレルアルデヒド(バター、チーズ)、シトロネラール(変性、多くの種類)、デカナール(シトラスフルーツ)、アルデヒドC−8(シトラスフルーツ)、アルデヒドC−9(シトラスフルーツ)、アルデヒドC−12(シトラスフルーツ)、2−エチルブチルアルデヒド(ベリーフルーツ)、ヘキセナール、すなわちトランス−2(ベリーフルーツ)、トリルアルデヒド(チェリー、アーモンド)、ベラトルアルデヒド(バニラ)、2,6−ジメチル−5−ヘプテナール、すなわちメロナール(メロン)、2,6−ジメチルオクタナール(緑色フルーツ)、および2−ドデセナール(シトラス、マンダリン)、チェリー、グレープ、ストロベリーショートケーキ、およびそれらの混合物が挙げられる。
いくつかの実施形態では、風味剤は、液体形状および/または乾燥形状のいずれかにて用いてもよい。後者の形状で用いる場合、油のスプレードライなどの適切な乾燥手段を用いてよい。あるいは、風味剤はセルロース、デンプン、砂糖、マルトデキストリン、アラビアガムなどの水溶性材料に吸着させてもよく、または封入してもよい。かかる乾燥形態を調製するための実際の技法は、周知である。
いくつかの実施形態では、風味剤は、風味の初期噴出および/または風味の感覚の長期化をもたらす、当該技術分野で周知の多くの別異の物理的形状で使用してよい。限定しないが、かかる物理的形状として、スプレードライ、粉末、ビーズ形状などの遊離型、カプセル封入型、およびそれらの組合せが挙げられる。
本発明で用いられる着香料の量は、個々の風味料および所望の風味の強さなどの要因に影響を受ける嗜好の問題であるかも知れない。従って、着香料の量は、最終製品において所望される結果を得るために変更されてもよく、かかるバリエーションは、過度の実験を必要とはしない、当業者の能力の範囲内である。一般に、着香料は、チューインガム製品の約0.02重量%〜約5.0重量%、より具体的には約0.1重量%〜約4.0重量%、さらにより具体的には約0.8重量%〜約3.0重量%の量で存在する。
着色剤、抗酸化物質、保存料などの様々な他の慣用的な材料も、有効な量で、チューインガム製品に配合してもよい。所望の色を生じさせるために有効な量の着色剤を使用してよい。着色剤としては顔料を挙げることができ、これは組成物の約6重量%までの量で組み込まれてよい。例えば、二酸化チタンは、組成物の約2重量%まで、好ましくは約1重量%未満の量で組み込まれてよい。着色料としては、色素、天然食品着色料、ならびに食品、薬物および化粧品での適用に適したな染料を挙げることができる。これらの着色料は、F.D.&C.色素およびレーキとして公知である。上述の用途について許容できる物質は、水溶性であることが好ましい。例示的な非限定的な例としては、5,5−インジゴチンジスルホン酸の二ナトリウム塩であるF.D.&C.ブルー番号2として公知のインジゴイド色素が挙げられる。同様に、F.D.&C.グリーン番号1として公知の色素はトリフェニルメタン色素を含み、これは4−[4−(N−エチル−p−スルホニウムベンジルアミノ)ジフェニルメチレン]−[1−(N−エチル−N−p−スルホニウムベンジル)−δ−2,5−シクロヘキサジエンイミン]の一ナトリウム塩である。すべてのF.D.&C.着色料、およびそれらの対応する化学構造の完全な詳説は、Kirk−Othmer Encyclopedia of Chemical Technology、第3版、第5巻、857〜884頁に見出すことができる。この教科書を、参照により本願明細書に援用する。
生理的冷感剤、温感剤および刺激剤、咽頭無痛化剤、香辛料、ハーブ、ハーブエキス、歯白色化剤、呼気清涼化剤、ビタミンおよびミネラル、生物活性剤、カフェイン、ニコチン、薬物および他の活性物などのさらなる成分も、チューインガム製品のいずれかの部分もしくはすべての部分またはいずれかの領域もしくはすべての領域に含まれていてよい。このような成分は、意図したそれらの効果を成し遂げるのに充分な量で用いるとよい。
冷感剤に関しては、様々な周知の冷感剤を用いてよい。例えば、とりわけ有用な冷感剤として、メントール、キシリトール、エリスリトール、デキストロース、ソルビトール、メンタン、メントン、ケタール、メントンケタール、メントングリセロールケタール、置換p−メンタン、非環状カルボキサミド、グルタル酸モノメンチル、置換シクロヘキサミド、置換シクロヘキサンカルボキサミド、置換尿素およびスルホンアミド、置換メンタノール、p−メンタンのヒドロキシメチルおよびヒドロキシメチル誘導体、2−メルカプト−シクロ−デカノン、2〜6個の炭素原子を有するヒドロキシカルボン酸、シクロヘキサンアミド、酢酸メンチル、乳酸メンチル、サリチル酸メチル、N,2,3−トリメチル−2−イソプロピルブタンアミド(WS−23)、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド(WS−3)、コハク酸メンチル、イソプレゴール、3,l−メントキシプロパン 1,2−ジオール、グルタル酸エステル、3−(l−メントキシ)−2−メチルプロパン−1,2−ジオール、p−メンタン−2,3−ジオール、p−メンタン−3,8−ジオール、6−イソプロピル−9−メチル−1,4−ジオキサスピロ[4,5]デカン−2−メタノール、コハク酸メンチルおよびそのアルカリ土類金属塩、トリメチルシクロヘキサノール、N−エチル−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキサンカルボキサミド、和種はっか油、ペパーミント油、3−(l−メントキシ)エタン−1−オール、3−(l−メントキシ)プロパン−1−オール、3−(l−メントキシ)ブタン−1−オール、l−メンチル酢酸N−エチルアミド、l−メンチル−4−ヒドロキシペンタノエート、l−メンチル−3−ヒドロキシブチレート、N,2,3−トリメチル−2−(1−メチルエチル)−ブタンアミド、n−エチル−t−2−c−6ノナジエンアミド、N,N−ジメチルメンチルスクシンアミド、置換p−メンタン、置換p−メンタン−カルボキサミド、2−イソプロパニル−5−メチルシクロヘキサノール(久光製薬株式会社、以下「イソプレゴール」);メントングリセロールケタール(FEMA 3807、商品名フレスコラート(FRESCOLAT)(登録商標)タイプMGA);3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール(Takasago、FEMA 3784);および乳酸メンチル;(ハーマンアンドライマー(Haarman & Reimer)、FEMA 3748、商品名フレスコラート(登録商標)タイプML)、WS−30、WS−14、ユーカリエキス(p−メンタ−3,8−ジオール)、メントール(その天然または合成誘導体)、メントールPGカーボネート、メントールEGカーボネート、メントールグリセリルエーテル、N−tertブチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、P−メンタン−3−カルボン酸グリセロールエステル、メチル−2−イソプリル−ビシクロ(2.2.1)、ヘプタン−2−カルボキサミド;およびメントールメチルエーテル、およびメンチルピロリドンカルボキシレート、ならびにこれらの組合せが挙げられる。これらの冷感剤や他の適切な冷感剤は、以下の米国特許にさらに記載されており、それらすべての全体を、参照により本願明細書に援用する:Rowsellらに対する米国特許第4,230,688号および同第4,032,661号;Amanoらに対する第4,459,425号;Watsonらに対する同第4,136,163号;Grubらに対する同第5,266,592号;およびWolfらに対する同第6,627,233号。冷感剤は、一般に、0.01%〜約10.0%の量で存在する。
温感剤は、個々の使用者に温感信号をもたらすことが知られている多種多様な化合物から選択されるとよい。これらの化合物は、特に口腔内で暖かみを認知する感覚を与え、風味料、甘味料、およびその他の感覚受容性成分の知覚を増強することが多い。有用な温感剤としては、口中の受容体に結合し得る少なくとも1種のアリルビニル成分を有するものが挙げられる。適切な温感剤の例としては、高砂香料工業株式会社、日本、東京により供給されるバニリルアルコールn−ブチルエーテル(TK−1000)や、バニリルアルコールn−プロピルエーテル、バニリルアルコールイソプロピルエーテル、バニリルアルコールイソブチルエーテル、バニリルアルコールn−アミノエーテル、バニリルアルコールイソアミルエーテル、バニリルアルコールn−ヘキシルエーテル、バニリルアルコールメチルエーテル、バニリルアルコールエチルエーテル、ジンゲロール、ショウガオール、パラドール、ジンゲロン、カプサイシン、ジヒドロカプサイシン、ノルジヒドロカプサイシン、ホモカプサイシン、ホモジヒドロカプサイシン、エタノール、イソプロピルアルコール、イソ−アミルアルコール、ベンジルアルコール、グリセリン、クロロホルム、オイゲノール、シナモン油、桂皮アルデヒド、これらのリン酸誘導体、ならびにこれらの組合せを挙げることができる。
刺激剤(tingling agent)は、刺激を与えるような(tingling)、ピリッとした(stinging)、またはしびれたような(numbing)感覚を使用者にもたらすことができる。刺激剤としては、活性成分がスピラントールであるジャンブーオレオレジン、またはオランダセンニチ(スピランテス属);サンショオール(Saanshool)−I、サンショオール−IIおよびサンショアミド(Sanshoamide)として公知の成分を含めたサンショウエキス(Zanthoxylum peperitum);活性成分カビシンおよびピペリンを含めた黒コショウエキス(piper nigrum);エキナセアエキス;アメリカザンショウエキス;ならびに赤トウガラシオレオレジンが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、ジャンブーまたはサンショオールなどの物質から抽出したアルキルアミドを含めることができる。加えて、いくつかの実施形態では、感覚は発泡に起因して生み出すことができる。このような発泡性は、アルカリ性物質を酸性物質(これらの一方または両方が封入されていてもよい)と合わせることによって生み出される。いくつかの実施形態では、アルカリ性物質として、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ土類金属炭酸塩、アルカリ土類金属炭酸水素塩およびそれらの混合物を挙げることができる。いくつかの実施形態では、酸性物質として、酢酸、アジピン酸、アスコルビン酸、酪酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、グリコン酸、乳酸、リン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸およびそれらの組合せを挙げることができる。「刺激」型センセートの例は、米国特許第6,780,443号に見出すことができ、その内容全体を、参照によりあらゆる目的で本願明細書に援用する。刺激剤は、Nakatsuらに対する米国特許第6,780,443号、McLaughlinらに対する米国特許第5,407,665号、Johnsonらに対する米国特許第6,159,509号、およびNakatsuらに対する米国特許第5,545,424号に記載されている。これらの特許文献の各々を、参照によりその全体を本願明細書に援用する。
温感効果または冷感効果の感覚は、Johnsonらに対する米国特許出願公開第2003/0072842(A1)号明細書(この特許文献を、参照によりその全体を本願明細書に援用する)に記載されているような疎水性甘味料の使用によって長期化されてもよい。例えば、かかる疎水性甘味料としては、その特許文献の中で参照された式I−XIのものが挙げられる。ペリラルチンもまた、米国特許第6,159,509号明細書(これも、参照によりその全体を本願明細書に援用する)に記載されているように添加されてもよい。
呼気清涼化剤は、本願明細書中上記の風味料および冷感剤に加えて、臭気制御特性を有する種々の組成物を含んでいてよい。かかる呼気清涼化剤としては、シクロデキストリンおよびコウボクエキスが挙げられるが、これらに限定されない。この呼気清涼化剤は、長期の呼気清涼化効果を提供するために、さらに封入されていてもよい。悪臭制御組成物の例は、Staplerらの米国特許第5,300,305号、および米国特許出願公開第2003/0215417号および同第2004/0081713号にも挙げられており、これらの文献を、参照によりその全体を本願明細書に援用する。
種々の口腔ケア製品もまた、本発明のチューインガム組成物のいくつかの実施形態に含まれていてもよい。かかる口腔ケア製品は、歯の白色化剤、汚れ除去剤、歯石予防剤、および歯石防止剤を含んでもよい。使用してもよい口腔ケア薬剤としては、当業者に公知の活性物、例えば界面活性剤、呼気清涼化剤、抗微生物剤、抗菌剤、悪臭制御剤、フッ素化合物、四級アンモニウム化合物、再石灰化剤およびこれらの組合せが挙げられるが、これらに限定されない。これらの例として、タンパク質分解酵素を含む加水分解剤、水和シリカ、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウムおよびアルミナなどの研磨剤、ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、硫酸化オレイン酸ブチル、オレイン酸ナトリウム、フマル酸の塩、グリセロール、ヒドロキシル化レシチン、ラウリル硫酸ナトリウムなどの陰イオン界面活性剤を含む表面活性剤、および一般に歯石コントロール成分として歯磨剤組成物で用いられるポリリン酸塩などのキレート剤などといった他の活性汚れ除去成分を挙げることができる。また、ピロリン酸四ナトリウムおよびトリ−ポリリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、キシリトール、ヘキサメタリン酸塩、および研磨用シリカ(abrasive silica)も含まれる。さらなる例は、以下の米国特許に挙げられている:Reynoldsに対する米国特許第5,227,154号、Greenbergに対する同第5,378,131号およびにHolme対する同第6,685,916号。これらを、参照によりその全体を本願明細書に援用する。再石灰化剤、抗菌剤、および歯の白色化剤など、およびその混合物などの適切な口腔ケア活性物は、譲受人の同時係属中の、「歯ホワイトニング組成物及びそれらの送達システム(Tooth− Whitening Compositions and Delivery Systems Therefor)」と題する2004年7月29日出願の米国特許出願第10/901,511号(これを、参照によりその全体を本願明細書に援用する)に記載されている。
医薬、ハーブ、および栄養補給剤を含めた種々の薬物もまた、本チューインガム組成物に含まれていてよい。有用な薬物の例としては、ACE阻害剤、抗狭心症薬、抗不整脈薬、抗喘息薬、高コレステロール血症治療薬(anti−cholesterolemic)、鎮痛剤、麻酔薬、抗痙攣薬、抗うつ剤、抗糖尿病薬、下痢止め、解毒剤、抗ヒスタミン薬、血圧降下薬、抗炎症剤、抗高脂血症薬(anti−lipid agent)、抗躁薬、制嘔吐剤、抗卒中薬、抗甲状腺製剤、抗腫瘍薬、抗ウイルス剤、座瘡抑制薬、アルカロイド、アミノ酸製剤、鎮咳薬、抗尿酸血薬、抗ウイルス薬、同化製剤(anabolic preparation)、全身性抗感染薬および非全身性抗感染薬、抗新生物薬、抗パーキンソン病薬、抗リウマチ薬、食欲刺激薬、生物反応修飾物質、血液修飾物質、骨代謝調節因子、心血管作動薬、中枢神経系刺激薬、コリンエステラーゼ阻害剤、避妊薬、充血除去剤、栄養補助食品、ドーパミン受容体アゴニスト、子宮内膜症管理薬(endometriosis management agent)、酵素、勃起不全療法(例えば、現在バイアグラ(Viagra)(登録商標)として市販されているクエン酸シルデナフィル)、排卵誘発剤、胃腸薬、同種療法、ホルモン、高カルシウム血症管理薬(hypercalcemia management agent)および低カルシウム血症管理薬(hypocalcemia management agent)、免疫刺激剤、免疫抑制剤、片頭痛用製剤、乗り物酔い治療薬、筋肉弛緩剤、肥満症管理薬(obesity management agent)、骨粗しょう症製剤、子宮収縮薬、副交感神経遮断薬、副交感神経興奮薬、プロスタグランジン、精神治療薬、呼吸器官用薬、鎮静剤、禁煙補助薬(ブロモクリプチンまたはニコチンなど)、交感神経抑制剤、抗振戦製剤(tremor preparation)、尿路用薬、血管拡張薬、緩下剤、制酸剤、イオン交換樹脂、解熱剤、食欲抑制薬、去痰剤、抗不安薬、抗潰瘍薬、抗炎症性物質、冠動脈拡張薬、脳血管拡張薬(cerebral dilator)、末梢血管拡張薬、向精神薬、刺激薬、血圧降下薬、血管収縮薬、偏頭痛治療薬、抗生物質、精神安定剤、抗精神病薬、抗腫瘍薬、抗凝固剤、抗血栓剤、催眠薬、制吐剤(anti−emetic)、制嘔吐剤(anti−nauseant)、抗痙攣薬、神経筋薬、血糖上昇薬および血糖降下薬、甲状腺用製剤および抗甲状腺製剤、利尿薬、鎮痙薬、テリン弛緩剤(terine relaxant)、肥満防止薬、赤血球増殖剤、気管支喘息治療薬、鎮咳薬、粘液溶解薬、DNA修飾因子および遺伝子修飾因子、ならびにこれらの組合せが挙げられる。
本発明のチューインガム組成物での使用が企図される活性成分の例としては、制酸剤、H2拮抗薬、および鎮痛剤が挙げられる。例えば、制酸剤投与量は、成分の炭酸カルシウムのみを使用してまたは水酸化マグネシウム、および/もしくは水酸化アルミニウムと組み合わせて使用して調製することができる。さらに、制酸剤はH2拮抗薬と併用して使用することができる。
鎮痛剤としては、アヘン剤およびアヘン剤誘導体(オキシコンチン(Oxycontin)など)、イブプロフェン、アスピリン、アセトアミノフェン、およびこれらの組合せ(必要に応じてカフェインを含んでいてもよい)が挙げられる。
実施形態において使用するための他の薬物有効成分としては、下痢止め(イモジウムADなど)、抗ヒスタミン薬、鎮咳薬、充血除去剤、ビタミン、および呼気清涼化剤が挙げられる。抗不安薬(ザナックス(Xanax)など);抗精神病薬(クロザリル(Clozaril)およびハルドール(Haldol)など);非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)(イブプロフェン、ナプロキセンナトリウム、ボルタレン(Voltaren)およびロジン(Lodine)など)、抗ヒスタミン薬(クラリチン(Claritin)、ヒスマナル(Hismanal)、レラフェン(Relafen)、およびタビスト(Tavist)など);制吐剤(キトリル(Kytril)およびセサメット(Cesamet)など);気管支拡張薬(ベントリン(Bentolin)、プロベンティル(Proventil)など);抗うつ剤(プロザック(Prozac)、ゾロフト(Zoloft)、およびパキシル(Paxil)など);抗偏頭痛薬(イミグラ(Imigra)など)、ACE阻害剤(バソテック(Vasotec)、カポテン(Capoten)およびゼストリル(Zestril)など);抗アルツハイマー病薬(ニセルゴリン(Nicergoline)など);ならびにCaH拮抗薬(プロカルディア(Procardia)、アダラート(Adalat)、およびカラン(Calan)など)も、本発明における使用が想定される。
さらに、チューインガム組成物のいくつかの実施形態はH2拮抗薬を含むことができる。適切なH2拮抗薬の例としては、シメチジン、塩酸ラニチジン、ファモチジン、ニザチジン、エブロチジン(ebrotidine)、ミフェンチジン(mifentidine)、ロキサチジン、ピサチジン(pisatidine)およびアセロキサチジン(aceroxatidine)を挙げることができる。
活性な制酸剤成分としては、水酸化アルミニウム、アミノ酢酸ジヒドロキシアルミニウム、アミノ酢酸、リン酸アルミニウム、ジヒドロキシアルミニウム炭酸ナトリウム、炭酸水素塩、アルミン酸ビスマス、炭酸ビスマス、次炭酸ビスマス、次没食子酸ビスマス、次硝酸ビスマス、次サリチル酸ビスマス(bismuth subsilysilate)、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、クエン酸イオン(酸または塩)、アミノ酢酸、硫酸アルミン酸マグネシウム水和物(hydrate magnesium aluminate sulfate)、マガルドレード(magaldrate)、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、グリシン酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、三ケイ酸マグネシウム、乳固形分、アルミニウム第一リン酸カルシウムまたはアルミニウム第二リン酸カルシウム、リン酸三カルシウム、炭酸水素カリウム、酒石酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、アルミノケイ酸マグネシウム、酒石酸およびその塩が挙げられるが、これらに限定されない。
種々の他の栄養補給剤もまたチューインガム組成物に含めることができる。事実上いずれのビタミンまたはミネラルを含めることができる。例えば、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB、ビタミンB12、チアミン、リボフラビン、ビオチン、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、硫黄、塩素、鉄、銅、ヨウ素、亜鉛、セレン、マンガン、コリン、クロム、モリブデン、フッ素、コバルトおよびこれらの組合せを使用することができる。
栄養補給剤の例は、米国特許出願公開第2003/0157213(A1)号明細書、同第2003/0206993号明細書および同第2003/0099741(A1)号明細書に示されている。これらを、参照によりその全体を本願明細書に援用する。
種々の医薬としての特性または栄養補助特性を有するものなど種々のハーブもまた含めることができる。ハーブは医薬としてまたは香味料として使用することができる一般に香りの強い植物または植物の一部である。適切なハーブは、単独で使用することもでき、種々の混合物として使用することもできる。一般に使用されるハーブとしては、エキナセア、ヒドラスチス、キンセンカ、アロエ、赤根草、グレープフルーツ種子エキス、ブラックコホッシュ、クランベリー、イチョウ、セイヨウオトギリソウ、月見草油、ヨヒンベ樹皮、緑茶、マオウ、マカ、ビルベリー、ルテイン、およびこれらの組合せが挙げられる。
酸味料もまた、本チューインガム組成物に含まれていてもよい。適切な酸味料としては、例えば、リンゴ酸、アジピン酸、クエン酸、酒石酸、フマル酸、およびそれらの混合物が挙げられる。
チューインガム組成物で使用するための上述の添加剤のいずれも、および当業者に公知の他の従来の添加剤(増粘剤(thickener)など)が、チューインガム組成物のチューインガムベースまたはチューインガム製品が含有し得る任意のコーティングに組み込まれてよい。
特に、いくつかの実施形態では、チューインガムベースおよび/もしくはチューインガム組成物ならびに/またはチューインガム製品が、(i)少なくとも1つの加水分解性単位を含むポリマーならびに/もしくは少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテルおよび/もしくは少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの塩および/もしくは少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの無水物および/もしくは少なくとも1つの加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの酸、ならびにこれらの組合せと、(ii)エラストマーとを含む場合、このチューインガムベースおよび/もしくはチューインガム組成物ならびに/またはチューインガム製品はさらに、甘味料、風味料、センセートおよびこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1種の成分を含んでいてよい。
本発明のチューインガム組成物は、種々の形状および大きさに成形されてよく、かつ、棒状、厚切りの板状(slab)、ぶつ切り(chunk)、ボール状、枕状(pillow)、錠剤、ペレット、中心充填物状、圧縮粒状(pressed tablet)、堆積状、圧縮状のチューインガムまたは任意の他の適切な構成、ならびにコーティングされた形態およびコーティングされていない形態を含めて(これらに限定されない)、種々の製品形態をとってよい。
本チューインガム組成物がコーティングされた製品に成形される場合、そのコーティングは、当該技術分野で公知の任意の方法で付与されてもよい。そのコーティング組成物は、約2重量%〜約60重量%、より具体的には全中心充填されたガムピースの約25重量%〜約35重量%、または全チューインガムピースの約25重量%〜約45重量%の量で、さらにより具体的には、ガムピースの約30重量%の量で存在することができる。
かかるコーティングされたチューインガムは、通常、ペレットガムと呼ばれる。外側コーティングは、硬いか、またはサクサク感があるものとすることができる。当業者に公知の任意の適切なコーティング物質を用いることができる。典型的には、この外側コーティングは、ソルビトール、マルチトール、キシリトール、イソマルト、エリスリトール、イソマルト、および他の結晶性ポリオールを含んでいてよく、スクロースもまた使用することができる。さらには、コーティング自体を通してチューインガム組成物が見えないように、コーティングは何層かの不透明層を含んでもよく、これらを審美的、食感的及び保護目的でさらなる1以上の透明層で任意に被覆することもできる。外側コーティングはまた、少量の水およびアラビアガムを含有してもよい。コーティングはさらに、ワックスでコーティングできる。コーティングは、コーティング溶液の連続的な付与により、各コーティングの間で乾燥しながら従来法にて付与してよい。コーティングが乾燥するにつれ、それは通常不透明になり、普通は白色であるが、他の着色剤を添加してもよい。ポリオールコーティングは、さらにワックスでコーティングできる。コーティングは、着色薄片またはスペックルをさらに含むことができる。組成物がコーティングを含むのであれば、コーティング全体に1種以上の口腔ケア活性物を分散させることができる。これは、1種以上の口腔ケア活性物が単一相組成物中で活性物の別のものと非相溶性である場合に特に好ましい。風味料を、独自の製品特性を生じさせるのに添加してもよい。
所望の特性を実現するために、他の材料をコーティングに添加してもよい。これらの物質としては、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース類、ゼラチン、キサンタンガム、およびアラビアガムを挙げることができるが、これらに限定されない。
中心充填されたチューインガム製品の場合には、コーティングは、ガムピースの熱安定性の増大と、液体充填物の漏出防止とを補助するように配合されてもよい。いくつかの実施形態では、コーティングはゼラチン組成物を含んでもよい。このゼラチン組成物は、40重量%溶液として添加するとよく、コーティング組成物の約5重量%〜約10重量%、さらに具体的には約7重量%〜約8重量%でコーティング組成物中に存在するとよい。ゼラチンのゲル強度は、約130ブルームから約250ブルームまでであってよい。
所望の特性を実現するために、他の物質をそのコーティングに添加してもよい。これらの物質としては、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース類、ゼラチン、プルラン、アルギネート、デンプン、カラギーナン、キサンタンガム,アラビアガムおよびポリ酢酸ビニル(PVA)を挙げることができるが、これらに限定されない。
コーティング組成物は、任意の硬質コーティングの前に個々のガムピースに添加されるプレコーティングも含んでよい。プレコーティングはポリ酢酸ビニル(PVA)の付与を含んでよい。これは、PVAの、エチルアルコールなどの溶媒の溶液として付与されてよい。外側硬質コーティングが所望される場合、PVAの塗布量は、全コーティングのおよそ3重量%〜4重量%、またはガムピース(中心充填物、ガム領域、および硬質コーティングを含む)の総重量の約1重量%であってよい。
いくつかの実施形態は、ガムベース中のエラストマーを加工する方法に及ぶ。特に、いくつかの実施形態は、示差走査熱量測定(DSC)によって測定した場合のガムベースのTgを実質的に変化させることなく、ガムベースで使用するためのエラストマーを加工する方法に及ぶ。かかる方法は、少なくとも1種のエラストマーおよび少なくとも1種の脂肪を混合する工程を含む。
示差走査熱量測定(DSC)は、試料および基準の温度を上昇させるのに必要とされる熱量の差が温度の関数として測定される熱分析手法である。この手法の基礎をなす基本原理は、試料が相転移などの物理的変換を受けるときに、両方を同じ温度で維持するために、基準に対してよりも、その試料に対してより多くの(またはより少ない)熱が流れる必要があるであろうということである。より多くの熱がその試料に流れなければならないか、またはより少ない熱がその試料に流れなければならないかは、そのプロセスが発熱的であるかまたは吸熱的であるかによる。例えば、固体試料が液体に融解するにつれて、その温度を基準と同じ速度で上昇させるためには、その固体は、より多くの熱がその試料に流れることを必要とする。これは、その試料が固体から液体への吸熱的な相転移を受けるにつれてのその試料による熱の吸収に起因する。同様に、その試料が発熱的なプロセス(結晶化など)を受けるときは、その試料温度を上昇させるためにはより少ない熱しか必要とはされない。試料と基準との間の熱流の差を測定することにより、示差走査熱量計は、かかる転移の間に吸収または放出されるエネルギーの量を測定することができる。DSCは、ガラス転移などの、よりかすかな相変化を観察するために使用される。
他の実施形態は、固体エラストマーを加工する方法であって、チューインガムベースでの使用に適した固体エラストマー組成物を準備する工程と、その固体エラストマー組成物と、約3.5〜約13のHLB範囲を有する少なくとも1種の脂肪を含む非粘着性および/または分解性誘導成分とを混合する工程とを含む方法に及ぶ。かかる方法では、この非粘着性および/または分解性誘導成分は、その固体エラストマー組成物を均一な密集体へと咀嚼するのを許容するのに十分な量で存在する。
いくつかの実施形態では、上述のエラストマーの加工方法は、非常に少量のエラストマー溶媒の存在下で実施される。かかる実施形態では、このエラストマー溶媒は、最大で、上記のようにエラストマーを咀嚼することによって製造された任意のガムベースの約5.0%まで含まれる。
他の実施形態では、上述のエラストマーの加工方法は、加えられたエラストマー溶媒の非存在下で実施される。
いくつかの実施形態は、チューインガムベースを製造する方法に及ぶ。いくつかの実施形態では、このチューインガムベースを製造する方法は、少なくとも1種のエラストマーを準備する工程と、少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分をこのエラストマーと混合してチューインガムベースを形成する工程であって、この少なくとも1種の非粘着性および/または分解性誘導成分が、そのチューインガムベースを粘着性にすることなくそのエラストマーを軟化させることを特徴とする工程とを含む。かかる実施形態では、チューインガムベースは、非粘着性および/または分解性誘導成分の存在下で、非粘着性および/または分解性誘導成分の非存在下と比べて低下した粘着性を有する。
さらなる実施形態では、上記チューインガムベースを製造する方法は、少なくとも1種のエラストマーと少なくとも1種の脂肪または油とを混合することにより、DSCによって測定した場合のそのガムベースのTgを実質的に変化させることなく、ガムベースでの使用のためのエラストマーを加工する工程を含む。
さらに、さらなる実施形態では、上記チューインガムベースを製造する方法は、チューインガムベースでの使用に適した固体エラストマー組成物を準備する工程と、約3.5〜約13のHLB範囲を有する少なくとも1種の脂肪または油を含む非粘着性および/または分解性誘導成分をこの固体エラストマー組成物と混合する工程とを含む。かかる方法では、この非粘着性および/または分解性誘導成分は、この固体エラストマー組成物を軟化した、加工できる密集体へと加工することを許容するのに十分な量で存在する。
いくつかの実施形態では、上述のチューインガムベースを製造する方法は、従来量未満のエラストマー溶媒の存在下で実施されてもよい。かかる実施形態では、このエラストマー溶媒は、最大で、ガムベースの約5.0%まで含まれる。望ましくは、エラストマー溶媒は、得られたチューインガムベースを粘着性にすることなく、そのエラストマーを軟化させるためにエラストマー、ならびに非粘着性および/または分解性誘導成分と混合することができる。
他の実施形態では、上述のチューインガムベースを製造する方法は、加えられたエラストマー溶媒の非存在下で実施される。
このガムベース成分が混合される様式は重要ではなく、かかる混合は当業者に公知の標準的な装置を用いて実施される。典型的な方法では、少なくとも1種のエラストマーは、本発明の目的のために1種以上の非粘着性および/または分解性誘導成分を含む少なくとも1種の咀嚼用加工助剤と混合され、1〜30分間の期間、撹拌される。食感向上剤および/または軟化剤などの残りの材料が次いでまとめてまたは徐々に増やしながらのいずれかによって混合され、その間、このガムベース混合物は、再度1〜30分間ブレンドされる。
製品は、当業者に公知の標準的な技法および設備を用いて調製することができ、そのプロセスは、一般に、ガムベースを融解させる工程と、混合しながら所望の材料を組み込む工程と、そのバッチを個々のチューインガムピースへと成形する工程とを含む。本願明細書に記載される実施形態に従って有用な装置は、チューインガム製造の技術分野で周知の混合装置および加熱装置を含み、それゆえ、具体的な装置の選択は、当業者には明らかであろう。いくつかの実施形態で有用な一般的なチューインガムの調製プロセスについては、Hopkinsらに対する米国特許第4,271,197号、Cherukuriらに対する同第4,352,822号、およびCherukuriらに対する同第4,497,832号を参照。これらの特許の各々を、参照によりその全体を本願明細書に援用する。
例えば、中心充填物チューインガムの実施形態は、液体であってもよいし、粉末であってもよいし、他の固体であってもよい中心充填物領域と、ガム領域とを含んでいてもよい。いくつかの実施形態はまた、最初に噛まれたときに、典型的にはそのピースにサクサク感をもたらす外側ガムコーティングまたは殻(shell)をも含んでいてよい。外側コーティングまたは殻は、少なくとも部分的にガム領域を取り囲んでもよい。中心充填物チューインガムおよびそれを調製する方法は、ともに「液体充填チューインガム組成物(Liquid−Filled Chewing Gum Composition)」と題する、譲受人の同時係属中の2004年8月24日出願の米国特許出願第10/925,822号、および譲受人の同時係属中の2005年8月24出願の米国特許出願第11/210,954号に、より十分に記載されている。これらの両方の内容を参照により本願明細書に援用する。
いくつかの他のチューインガムの実施形態は、例えば、圧縮粒ガムなどの圧縮ガムの構成であってもよい。かかる実施形態は、圧縮性ガムベース組成物および錠剤化(tableting)粉末を含んでいてもよい微粒子状チューインガムベースを含んでいてよい。圧縮チューインガムは、「圧縮性ガムシステム(Compressible Gum System)」と題する、譲受人の同時係属中の2005年11月8日出願の米国仮出願第60/734,680号に、より十分に記載されている。この特許の内容を、参照により本願明細書に援用する。
本発明の特徴および利点は、以下の実施例によってより十分に示される。それらの実施例は、実例による説明の目的で提供されるものであり、決して本発明を限定するとして解釈されるものではない。
(実施例1)
表1
本発明のガムベース組成物A−F
Figure 2010518826
グルセロールモノステアレートについての頭字語
表2
本発明のガムベース組成物G−I
Figure 2010518826
ガムベースを、上記の表1−2に示したようにして調製した。特に、本発明のガムベース組成物A−Iは、以下のようにして調製した。
マスターバッチ(咀嚼したエラストマー)を以下のようにして調製した。エラストマー(1250g)を128℃に加熱した3000mlの鍋に入れ、15分間混合した。約70℃の融点を有する硬化綿実油(1250g)を、90分間にわたって加えた。グリセロール一水和物(500g)を、15分間の期間にわたって加えた。このバッチを、もう20分間混合して、十分に均一化した。
(ガムベース)
次いで、ガムベースを、このマスターバッチから調製した。ポリ酢酸ビニル(1200g)を128℃に加熱した3000mlの鍋に加え、15分間混合した。これまでに記載したようにして調製したマスターバッチ(720g)を加え、10分間混合した。約40℃の融点を有する硬化綿実油(283g)を加え、10分間混合した。トリアセチン(197g)を加え、10分間混合した。タルク(600g)を加え、20分間混合して均一な混合物を得た。
(実施例2)
本発明のガムベース組成物A−Iを使用する本発明のチューインガム組成物を、30分間噛み、その反芻食塊を、直径1.25cmのPVCパイプから作製した試料ホルダー内のコンクリートレンガ上に堆積した。図1Aおよび図1Bは、本願明細書に記載されるようにどのようにガム試料がレンガに付与されて付着性試験に供されるかを図示する写真である。この反芻食塊を押し付けて、それをそのコンクリートに埋め込んだ。反芻食塊が埋め込まれたこのレンガを、室温で72時間馴化させた。インストロンコーポレーション(Instron Corporation)(マサチューセッツ州、ノーウッド(Norwood))の汎用材料試験機を使用して、この反芻食塊をコンクリート表面から除去するために必要な力を測定した。この試料がコンクリートの表面から完全に除去されたとき、その読取値は、付着性の真の測定値であった。信頼できる付着性の読取値は、試験した市販の試料については得ることができなかった。なぜなら、それらは試験中に引きちぎれた(凝集破壊)からである。それらの試料についての付着性の読取値は、凝集破壊について得た読取値よりも高いと想定した。室温でより高い付着性の読取値は、ガムのより大きい粘着性を示す。
本発明のチューインガムベースは、高融点脂肪(すなわち、約70℃の融解温度を有する硬化綿実油)、および低融点脂肪(すなわち、約40℃の融点を有する硬化綿実油)を含有していた。
さらに、2種の市販されているチューインガム製品、1つはウィリアム・リグリー・ジュニア社(William Wrigley Jr.,Company)によって商標フリーデントペパーミント(Freedent Peppermint)で販売されているものであり、他方はウィリアム・リグリー・ジュニア社によって商標オービット(Orbit)で販売されているものであるが、それらもまた1/2インチ(約1.27cm)のPVCパイプに堆積させ、本発明のチューインガムベースA−Iに対して使用したのと同様にして、レンガの上に付与した。このフリーデント製品は、「ほとんどの歯科用道具にくっつかないであろう(Won’t stick to most dental work)(商標)」製品として販売されている。
試料の各々の最大破壊荷重を、インストロン試験機を用いて測定した。この試験を、1インチ/分(約2.54cm/分)の速度で、室温で行った。結果を以下の表3に示す。
表3
各ガム試料のレンガからガム反芻食塊を除去するための最大破壊荷重
Figure 2010518826
ガム試料を表面から取り除くことができる前に、ガム試料は引きちぎれた。これは凝集破壊を示し、さらにより高い付着値を示す。
さらには、試料の各々に除去力を加えた後にレンガ上に残る何らかの反芻食塊残渣の写真を図2−13に示す。特に、図2は、本発明のガム試料Aに除去力を加えた後にレンガ上に残る何らかの反芻食塊の写真である。図3は、本発明のガム試料Bに除去力を加えた後にレンガ上に残る何らかの反芻食塊の写真である。図4は、本発明のガム試料Cに除去力を加えた後にレンガ上に残る何らかの反芻食塊の写真である。図5は、本発明のガム試料Dに除去力を加えた後にレンガ上に残る何らかの反芻食塊の写真である。図6は、本発明のガム試料Eに除去力を加えた後にレンガ上に残る何らかの反芻食塊の写真である。図7は、本発明のガム試料Fに除去力を加えた後にレンガ上に残る何らかの反芻食塊の写真である。図8は、本発明のガム試料Gに除去力を加えた後にレンガ上に残る何らかの反芻食塊の写真である。図9は、本発明のガム試料Hに除去力を加えた後にレンガ上に残る何らかの反芻食塊の写真である。図10は、本発明のガム試料Iに除去力を加えた後にレンガ上に残る何らかの反芻食塊の写真である。図11は、本発明のガム試料Jに除去力を加えた後にレンガ上に残る何らかの反芻食塊の写真である。図12は、フリーデントガム試料に除去力を加えた後にレンガ上に残る何らかの反芻食塊の写真である。図13は、オービットガム試料に除去力を加えた後にレンガ上に残る何らかの反芻食塊の写真である。
上の表3および図2−図11として添付した写真から明らかなように、本発明のチューインガムベース組成物から製造したチューインガムはすべて、レンガから完全にまたは実質的に取り除くことができた。フリーデントペパーミントおよびオービットの試料は、図12および図13に見られるように、凝集的に引きちぎれ、レンガ表面から取り除くことができかなった。
(実施例3)
表4
本発明のガムベース組成物M−S
Figure 2010518826
ワッカースペシャルティーズ(Wacker Specialties)から入手できる。
ワッカースペシャルティーズから入手できる。
グルセロールモノステアレートについての頭字語。
BASF社(BASF Corp.)から入手できる。
ガムベース組成物を、上記の表4に示すようにして調製した。特に、本発明のガムベースM−Sを、表1および表2に記載した組成物について記載したのと同様にして調製した。
(実施例4)
表5
本発明のガムベース組成物T
Figure 2010518826
さらなる本発明のガムベースを、上記の表5に示す。このガムベースの非粘着性は、チューインガムベース組成物で使用される従来の軟化成分であるポリエチレンワックス AC6をその中に組み込むことによっては影響を受けなかった。
(実施例5)
以下の表6は、本発明のガムベース組成物のいずれを用いても有用な加糖のチューインガム組成物の例を提供する。
表6
加糖の低粘着性のチューインガム組成物
Figure 2010518826
ガム製品は、本発明のチューインガムベースのいずれかを使用して、表7に示すようにして調製することができる。
(実施例6)
表7は、本発明のガムベース組成物のいずれを用いても有用なシュガーレスのチューインガム組成物の例を提供する。
表7
シュガーレスの低粘着性チューインガム組成物
Figure 2010518826
(実施例7)
ブチルゴム(BR)およびスチレンゴム(SBR)のガムベース試料のガラス転移を、変調示差走査熱量測定(DSC)を用いて測定した。加えて、以下の表8に示した成分を有するガムベース試料AA−DDのガラス転移(Tg)を、DSCを用いて測定した。具体的には、これらの試料のすべてを、−100℃〜200℃まで毎分3℃で、窒素パージしながら加熱した。ガラス転移点を測定するために使用した機器は、ティーエーインスツルメント(TA Instrument)2920 MDSCであった。加えて、これらの試料の各々の融解時の吸熱を、変調示差熱量測定を使用して測定した。
表8
本発明のガムベース組成物および比較例のガムベース組成物
Figure 2010518826
ウッドロジン(RS−5)の樹脂グリセロールエステル
70℃の融点を有する硬化綿実油。
比較例のマスターバッチガムベース組成物AAを、ブチルゴムを樹脂と咀嚼することにより調製し、他方、本発明のマスターバッチガムベース組成物BBを、ブチルゴムを脂肪と咀嚼することにより調製した。さらに、比較例のマスターバッチガムベースCC組成物を、スチレンブタジエンゴム樹脂を咀嚼することにより調製し、他方、本発明のマスターバッチガムベースDD組成物を、スチレンブタジエンを脂肪と咀嚼することにより調製した。マスターバッチプロセスを使用してガムベースを製造したが、1段階の、連続的な鍋プロセスまたは連続押出プロセスなどの他のプロセスを使用してもよい。
上記試料の各々のガラス転移を以下の表9に示す。さらに、上記試料の各々についての融解時の吸熱を以下の表10に示す。
表9
Figure 2010518826
表10
Figure 2010518826
表9から明らかなように、脂肪とともに咀嚼したブチルゴムを含有する本発明のマスターバッチ組成物BBガムベースのTgは、ブチルゴムのみを含有する試料のTgと同じであった。さらに、上記の表9からさらに明らかなように、脂肪とともに咀嚼したスチレンブタジエンゴムを含有する本発明のガムベースマスターバッチDDのTgは、SBRゴム単独のTgとはわずか1度異なる(大きい)だけであった。従って、本発明のマスターバッチガムベース組成物BBおよびDDのTgは、脂肪とともに咀嚼した際に、エラストマー単独と比べて、変化しないかまたは実質的に変化しなかった。対照的に、上記の表9中の比較例のAAおよびCC組成物からさらに明らかなように、樹脂、すなわち、ゴムを咀嚼するために慣用的に使用される溶媒可塑剤とともに咀嚼すると、ブチルゴムのTgを少なくとも5℃高め、スチレンブタジエンスチレンゴムのTgを少なくとも25℃高めた。
さらには、本発明のマスターバッチガムベース試料BBおよびDDの各々は、別々の相の中に結晶性脂肪を含有していた。なぜなら、これらの試料の各々は62℃に融解時の吸熱を示したからである。従って、本発明のマスターバッチガムベースBBおよびDDは、本発明にかかる結晶性脂肪のドメインを含有する。
(実施例8)
表11
本発明のガムベース組成物
Figure 2010518826
(路上試験)
上記の組成物を用いてガムベースを調製し、表7のチューインガム組成物に組み込んでチューインガム製品を製造した。得られたチューインガムを30分間噛み、反芻食塊をアスファルトの駐車場の上に堆積した。この反芻食塊を、約10秒間、重しによってアスファルトにさらに埋め込んだ。同時に、市販されているガム(リグリー社のフリーデントおよびオービット、ならびにキャドバリー・アダムス(Cadbury Adams)のミンタバースト(Mintaburst))を堆積し、同様にしてアスファルトに本発明の配合物の隣に埋め込んだ。24時間後、本発明の反芻食塊の50%を超える部分が、歩行者および自動車の通行により除去された。残りの本発明の反芻食塊は、それらをへらでこすることによって、残渣を残すことなく容易に完全に除去できた。市販のガムの反芻食塊を除去しようとする試みには実質的により多くの労力が必要であり、しかも反芻食塊の一部の除去しかできなかった。すなわち、残渣はそれらのガム製品のもとの重量の約10〜30%を構成し、その反芻食塊のもとの面積を覆っていた。
(実施例9)
本実施例は、明らかに異なるドメインを含有する本発明の実施形態を実証する。以下の表12に示した配合を有するマスターバッチガムベース(すなわち、咀嚼したエラストマー)試料EE−KKを、本願明細書で考察した方法に従って調製した。ガムベースマスターバッチ試料GG−KKは、12個を超える炭素原子を有する脂肪または油である少なくとも1種の非粘着性誘導成分を含有する実施形態の例である。これらの試料のすべてを、偏光を用いて顕微鏡撮影に供したところ、結晶性またはドメイン構造(formulation)が明確に存在していた。試料EE−KKの各々の顕微鏡写真を図14−図20に示す。
表12
ガムベース組成物
Figure 2010518826
12個以下の炭素原子を含有するトリグリセリド。
硬化綿実油(融点70℃)。
パーム核油。
バックグラウンドとして、偏光が液体または他の均一相を通過するとき、その液体または他の均一相の写真は、複屈折が存在しないため、暗く見えるであろう。しかしながら、偏光が、別々の相に結晶構造または他の構造を含有する不連続相を通る場合、その不連続相の写真は、別々の相の中の結晶構造または他の構造の複屈折の結果として、すなわち、別々の相の中の結晶構造または他の構造が偏光によって照らされる結果として、明るい画像となって現れるであろう。
図14および図15から明らかなように、本発明の非粘着性誘導成分を含有しないマスターバッチガムベース組成物(すなわち、ガムベースEEおよびFF)は暗く、これは、不連続相が存在しないことを示す。気泡の存在に起因して、いくつかの大きな明るい点が存在することに留意されたい。これらは、別々のドメインの存在に帰属できるものではなく、泡からの光の屈折によるものである。しかしながら、図16−図20から明らかなように、少なくとも1種の非粘着性誘導成分を含有するガムベースマスターバッチ組成物(すなわち、本発明のガムベースマスターバッチGG−KK)の写真はすべて全体的により明るい画像(色が明るい)を示し、これは、不連続相の存在を示し、非粘着性誘導成分(すなわち、12個を超える炭素原子を含有する脂肪または油)が結晶化してドメインを形成したことの証拠となる。
(実施例10)
(少量の従来のエラストマー溶媒を組み込む本発明のガムベース組成物)
以下の本発明のガムベース組成物を調製した。これらの組成物は、非粘着性誘導成分と従来のエラストマー溶媒(5%)との組合せを含んでいた。これらのガムベース組成物を、表7のチューインガム組成物に組み込んだ。これらから形成したチューインガムは、少量のエラストマー溶媒の存在下でさえも低下した粘着性および非粘着性を維持した。
表13
本発明のガムベース組成物
Figure 2010518826
ハーキュレス社(Hercules Corp.)から入手できる。
(実施例11)
光増感剤の存在下および不存在下で太陽光に曝露したときにチューインガムに起こる分子変化を測定するための研究を行った。ポリマー(エラストマー)の分子構造は、それらの物理的特性に関連する。付着性は、ポリマーの分子量に強く影響される。例えば、チューインガム組成物には、しばしばポリイソブチレン(PIB)が使用される。すべての他の条件が同じである場合には、ポリマーの分子質量は、そのポリマーの付着性を広く決定する。低分子量PIBは、ほとんどの表面に付着し、その粘着性のために、その物質の取扱いの問題を引き起こす。他方、高分子量PIBは、付着性ではないことが見出されており、非常に弱い低温フローの傾向を示す。このポリマーの付着性は、それらが隣接する表面と弱い結合を形成する能力によって決定され得る。これらの弱い結合を形成するために、このポリマーは、その隣接する表面と近接しなければならない。これは、より大きい分子よりもより小さい分子によって、より速くかつより容易に実現され得る。同じ化学組成のポリマーは、それが比較的より低分子量を有する場合には、一般的により大きな程度付着し得ることが見出されている。
光は、架橋、分解および酸化などのエラストマーポリマーの変化を誘導し得る。このプロセスは、環境に曝露されたときに、その物質中で起こる。しかしながら、光誘起反応が起こっている速度は、そのポリマーの物理的特性に対して顕著な影響を与えるには遅い。クロロフィルなどの光増感剤は、エラストマーを含有する組成物に添加されたとき、光誘起反応を著しく加速することが見出されている。
ガムベース組成物を、3種の異なる種類のエラストマー、つまりポリイソブチレン(PIB)、ブチルゴム(BR)、およびスチレンブタジエンゴム(SBR)を用いて作製した。各種のガムベース組成物(PIB、BRおよびSBR)を2つの試料に分割し、第1の試料に0.1%クロロフィルを光増感剤として加えた。他方は、対照試料として残した。これらの本発明のガムベース組成物を、以下の表14に示す。
表14
本発明のガムベース組成物
Figure 2010518826
次いで各ガムベースを、以下の表15に示すようなチューインガム組成物に組み込んだ。
表15
本発明のチューインガム組成物
Figure 2010518826
(結果)
クロロフィルを含まないBRおよびPIBの試料は、クロロフィルを含まないSBRの試料よりも除去が容易でありより少ない残渣を残した。クロロフィルを添加すると、PIB含有試料の除去は妨害されたが、BR試料およびSBR試料の除去は改善された。
次いで、試料を、ポリマーに対する分子量変化について試験した。結果を以下の表16−表17に示す。加えて、図21−図23は、BR含有試料、PIB含有試料およびSBR含有試料についてのレンガ表面上での付着性試験の結果を示す。この試験は、これまでに記載したようにして行った。
図21は、PIBを用いて製造したチューインガムの試料の反芻食塊を示す。図の左側は、クロロフィルを含有するガムを示す。図の右側は、クロロフィルを含有しない(対照)。明らかなように、両側ともレンガからの実質的な除去を示し、わずかの残渣しか残らなかった。
図22は、BRガムを用いて製造したチューインガムの試料の反芻食塊を示す。この図の左側はクロロフィルを含有し、この図の右側は、クロロフィルを含まない対照である。明らかなように、両側ともレンガからの実質的な除去を示し、わずかの残渣しか残らなかった。
図23は、SBRを用いて製造したチューインガムの試料の反芻食塊を示す。左側はクロロフィルを含有し、右側はクロロフィルを含まない対照である。明らかなように、クロロフィルを含有する左側は、クロロフィルを含まない右側よりも実質的に少ない残渣を示した。
PIBを含有する試料は、クロロフィルを添加した場合、PVAの分子量および分子数ともにわずかに増加した。PVAと同様の溶解性を有する別の化合物が検出された。クロロフィルを含有するPIB試料は、太陽光への曝露後には、低下した平均分子量およびより少ない分子量数を有していた。
表16
PIBチューインガムの分子量
Figure 2010518826
クロロフィルを加えた場合、太陽光への曝露の後に、BR試料は、PVAの平均分子量および分子量数の減少を示した。このクロロフィルは、BR部分に対しては反対の効果を有した。すなわち、分子量平均および分子数はともに高くなった。分子数の増加は、分子数の増加よりもより顕著であった。
表17
BRチューインガムの分子量
Figure 2010518826
太陽光への曝露の後に、SBR試料は、BR試料と同様の傾向を示した。クロロフィルを添加した場合、PVAの平均分子量の減少があった。クロロフィルを添加した場合には、PVAの分子数は、より高かった。SBRの分子量平均および分子数はともに、高くなった。
表18
SBRチューインガムの分子量
Figure 2010518826
クロロフィルによって発生したフリーラジカルは、それらが存在する系に依存して、異なる様式で作用し得る。それらは、それらが出会う化合物の構造に依存して、架橋、分解および酸化などのいくつかの反応をポリマー中で引き起こし得る。酸化のレベルは、この研究では測定しておらず、分子量の変化によって証明されるとおりの架橋および分解のみを測定した。ポリ(酢酸ビニル)(PVA)の変化が、ガムの粘着性に対して顕著な影響を及ぼすとは予想していなかった。しかしながら、ゴムの分子量の変化は、試料の粘着性に対して顕著な影響を及ぼすことが判明した。
クロロフィルを添加した場合、太陽光への曝露の後、PIBを含有する試料では、PVAの分子量および分子数ともにわずかに増加した。これは、PVAがそれ自身と、またはPIBと架橋したことを示唆する。PVAと同様の溶解性を有する検出された化合物は、この反応生成物であるかも知れない。このPIBは、低下した平均分子量およびより少ない分子量数を有していた。これは、分解の反応と整合する。1つの高分子量ポリマー分子は、分解の際に、より低分子量のいくつかの分子を生成する。低分子量PIBは、非常に粘着性であった。PIBの分子量の減少は、PIB試料の粘着性の上昇をもたらした。
BR試料の平均分子量の増加と比べて分子量数のより大きい増加は、架橋の結果として、低分子量ポリマー画分の量がより少ないことによって説明できるであろう。低分子量ゴムは、そのより高い運動性に起因して、粘着性に対するより大きな寄与因子であった。より低分子量画分の低下およびゴムの平均分子量の増加は、観察したガム粘着性の低下を説明すると考えられる。
太陽光への曝露の後、SBR試料は、分子量数および平均分子量ともにより大きな増加を示した。これは、クロロフィルを添加した場合に物理的に観察した粘着性の最大の低下を説明すると考えられる。
上記の結果から分かるとおり、クロロフィルを添加すると、太陽光への曝露後、不飽和ゴム(BRおよびSBR)を含有する組成物の付着性が低下した。この観察は、これらのゴムの分子量および分子数がともに増加したことによって確認された。
(実施例12)
本実施例は、少なくとも1つの加水分解性単位を含有するポリマー(特に、ガントレッツ(登録商標)コポリマー)を、高pH(例えば、pH 12.0)の条件に曝露されるガムベースに組み込むことが、かかるポリマーを含有しないガムベースと比べて、ガムベースの崩壊をどのように促進するかを明らかにする。
4種のガムベース(番号l−番号4)の3kgのバッチを、それぞれ以下の表19−表22に従って調製した。
表19
ガムベース 番号1
Figure 2010518826
本願明細書中の表19−表22では、PIB Oppanol 12は、ポリイソブチレン Oppanol 12の頭字語である。
本願明細書中の表19−表22では、物質RSエステル52は部分硬化した精製したウッドロジンのグリセロールエステルである。
本願明細書中の表19−表22では、PVAはポリ酢酸ビニルの頭字語である。
本願明細書中の表19−表22では、物質HOは、約70℃の融解温度を有する綿実油および大豆油の硬化ブレンドである。
本願明細書中の表19−表22では、GMSはグルセロールモノステアレートの頭字語である。
表20
ガムベース 番号2
Figure 2010518826
表21
ガムベース 番号3
Figure 2010518826
表22
ガムベース 番号4
Figure 2010518826
SBRはスチレンゴムについての頭字語である。
ガムベース 番号1−番号4の各々の2つの270gのバッチを、2kg Z−ブレード混合機で、80℃で個々に軟化させた。次いで、ガントレッツ(登録商標)AN 169コポリマーを、ガムベース 番号1−番号4の各々の270gの試料のうちの一方に、ガムベース 番号1−番号4の各々の5%(重量/重量)である量で加え、本発明のガムベースaa−ddを形成した。ガントレッツ(登録商標)AN 169コポリマーを添加していないバッチを、本願明細書では、対照ガムベースa−dと呼ぶ。
ガントレッツ(登録商標)AN 169コポリマーを加えるべき試料に対して、13.5gのガントレッツ(登録商標)APコポリマーを、499gのソルビトール粉末とともに乾燥混合し、その後に、ガントレッツ(登録商標)コポリマーをその軟化したガムベースに添加した。ガントレッツ(登録商標)AN 169コポリマーは、メチルビニルエーテルおよび無水マレイン酸のコポリマーであり、約200,000〜約2,000,000の分子量範囲を有する。別個に、170gのマルチトールシロップ(リカシン(Lycasin) 80/55)、30gのマンニトール60、20gのグリセロール、2gのアスパルテーム、および1gのアセサルフェーム−Kを一緒に混合し、ソルビトール/ガムベースブレンドに添加し、Z−ブレード混合機で80℃で1時間混合した。最後に、8mlのツレボエキストラストロングミント(Trebor Extra Strong mint)香味油を加え、さらに2分間混合した。
次いで、完成したガムベースの各バッチをZ−ブレード混合機から取り出し、冷却し、4種の完成したガントレッツ(登録商標)コポリマーを含有するガム製品(すなわち、本発明のガム製品aa−dd)および4種の完成したガントレッツ(登録商標)コポリマーを含有しないガム製品(すなわち、a−d)を得た。完成したガム製品のすべてを、密封したプラスチックのバッグの中で保存した。
8種の完成したガムの各々の一部分を、ロンドローラー(Rondo roller)を用いて5mm厚の厚切りの板状に巻いた。個々のピースを、15mmの直径を有する11番のコルク穿孔器を用いてその厚切りの板から打ち抜いた。各ピースの重量はおよそ1.5gであった。厚切りの板および個々のピースを20℃のインキュベーター中に保存した。
完成したガム製品a−dおよびaa−ddの各々の個々のピースを、2つのナイロンのネットの間でエルベカ(Erweka)社のDRT−Iチューインガム機の中に置いた。顎間の隙間を2.5mmに設定した。次いで、このピースを、(口のpHを模擬するための)pH 8.0の20mlの0.1M リン酸ナトリウム緩衝液中で、毎分40ストロークで30分間、機械的に噛み、反芻食塊を形成した。この30分間の最後に、緩衝液を注射器で取り除き、さらに使用するまで20℃で保存した。
次いで、さらなる20mlのpH 12.0の0.1M リン酸ナトリウム緩衝液をエルベカ社の咀嚼機に導入し、上記反芻食塊を毎分40ストロークでさらなる30分間の咀嚼にかけた。次いでこの緩衝液を注射器で除去し、−20℃で保存した。
エルベカ社の咀嚼機からの凍結した上澄みを完全に解凍し、その濁度をハック(Hach)社の分析用比濁計で測定した。試料を10または100のいずれかのネフェロメ濁度単位(nephelometric turbidity unit、ntu)標品と比較することができるように、それらを希釈した。
上述の実験を、各ガントレッツ(登録商標)コポリマーを含有する各ガム製品(すなわち、ガム製品aa−dd)および各ガントレッツ(登録商標)コポリマーを含有しない各ガム製品(すなわち、ガム製品a−d)に対して3回実施した。これら3回の試験の各々からの濁度データは表23に示されており、図24に示す棒グラフにまとめられている。濁度を、種々のpHにおける加水分解副生成物の相対量を示す目的で測定した。より高い濁度は、チューインガムのより高い加水分解による崩壊を示す。
表23
濁度データ
Figure 2010518826
Figure 2010518826
表23および図24から明らかなように、pH 8.0で抽出された、5%のガントレッツ(登録商標)コポリマーをガムベース中に含有するチューインガムピース(すなわち、ガム製品aa−dd)はすべて、pH 8.0で抽出された、ガントレッツ(登録商標)コポリマーを含有しないピース(すなわち、ガム製品a−d)よりも、平均でより高い濁度値を示した。特に、ガントレッツ(登録商標)コポリマーを含有しないガム製品からのピースのすべては、pH 8.0で非常に低い濁度値を有していた。従って、pH 8.0では、チューインガム反芻食塊自体の非常にわずかの崩壊しか起こらないであろうと仮定することができる。むしろ、観察した非常に低い濁度は、糖類置換物(ポリオール)および甘味料の可溶化に帰属できるようである。
わずかにより高い濁度がガム製品BおよびCについてpH 12.0で観察されたが、ガム製品AおよびDは、pH 12.0では、pH 8.0でのそれらの試料の濁度と比べて、およそ一桁分大きさの濁度の上昇を示した。
表23および図24からさらに明らかなように、pH 12.0で抽出された、ガントレッツ(登録商標)コポリマーを含有するガム製品(すなわち、ガム製品aa−dd)のすべての濁度測定値は、pH 12.0で抽出された、ガントレッツ(登録商標)コポリマーを含有しないガム製品(すなわち、ガム製品a−d)のすべての濁度測定値よりも大きかった。さらに、pH 12.0で抽出された、ガントレッツ(登録商標)コポリマーを含有するガム製品(すなわち、ガム製品aa−dd)についての濁度測定値は、ガントレッツ(登録商標)コポリマーがpH 8.0で抽出されない、ガントレッツ(登録商標)コポリマーを含有しないチューインガム製品(すなわち、ガム製品a−d)についての濁度測定値よりも約100倍大きい。このデータは、ガントレッツ(登録商標)コポリマーがガムベースに組み込まれた場合、特にガムベースが高pH(例えば、pH 12.0)の条件に曝露される場合には、チューインガム反芻食塊は、かなりの程度まで崩壊するであろうということの証拠となる。
(実施例13)
本実施例は、少なくとも1つの加水分解性単位を含有するあるポリマー(特に、ガントレッツ(登録商標)コポリマーおよびポリスクシンイミド)とガムベースとの相溶性を明らかにする。本願明細書で使用する場合、用語「相溶性」は、ガムベースとともに均一なまたは実質的に均一な混合物へと混合されるためのポリマーの能力を指す。
250gの炭酸塩ベースのガムベースを90℃で軟化させ、次いでウィンクワース(Winkworth)の実験室規模の混合機を用いて5分間混合した。次いで、親水性前駆体ポリマー(特に、ガントレッツ(商標)139コポリマー)をそのガムベース約5重量%である量で、その混合物に加えた。その後で試料を5分間隔で抜き取り、シリコーンのトレイに流し込み、冷却させた。
次いで、約10%の代替の親水性前駆体ポリマー(特に、ポリスクシンイミド)を含有する炭酸塩ガムベースを同様にして調製した。試料を、5分間隔で抜き取り、シリコーンのトレイに流し込み、冷却させた。
ガントレッツ(商標)139コポリマーを含有する炭酸塩ベースのガムベース試料は、わずか5分間の混合後には完全に均一であった。これは、ガントレッツ(商標)139コポリマーと炭酸塩ベースのガムベースとの相溶性を示す。(ポリ)スクシンイミドでさえ炭酸塩ベースのガムベースといくらか相溶性であるように見え、これは30分間の混合後に部分的な相分離しか示さなかった。
(実施例14)
本実施例は、少なくとも1つの加水分解性単位を含有するポリマー(特に、ガントレッツ(登録商標)コポリマー)と、ポリオールを含有する炭酸塩ベースのガムベースとの相溶性を明らかにする。さらに、本実施例は、加水分解性単位を含有するポリマー(特に、ガントレッツAN(商標)コポリマー)を組み込むことが、塩基性pHを有する薬剤への曝露の際に、ガムベースの断片化速度をそのように高めるかを明らかにする。
以下の表24に示した配合を有するプラセボガムベースの200gのバッチを調製した。
表24
チューインガムの配合
Figure 2010518826
表24に示したチューインガムの配合を、次いで90℃で30分間混合した。その後、ガントレッツAN(商標)139コポリマーをこのガムベースに加え、ウィンクワース(Winkworth)の実験室規模の混合機の中で90℃で120分間混合し、本発明のガムベースee−hhを形成した。従って、本発明のガムベースee−hhは、ガントレッツ(登録商標)コポリマーの添加に先立って、まずポリオール(特に、ソルビトール)を炭酸塩ベースのガムベースおよび他の成分(すなわち、マンニトールおよひアスパルテーム)と混合することによって調製した。
次いで、プラセボガムベース配合の試料をシリコーンのトレイに流し込み、冷却させた。同様に、本発明のガムベースee−hhの各々の試料をシリコーンのトレイに流し込み、冷却させた。ガントレッツAN(商標)139コポリマー添加剤を含有する試料、すなわち、本発明のガムベース試料ee−hhのすべては、ガントレッツAN(商標)139添加剤の相分離がなく、完全に均一であった。
プラセボガムベース試料を、8.0のpHを有する緩衝溶液の中に入れた。その間、4種の本発明の試料を、以下の表25に示したようなpHを有する緩衝溶液の中に入れた。
表25
本発明の試料ee−hhについてのpH条件
Figure 2010518826
ガントレッツAN(商標)コポリマーを含有する本発明の試料ee−hhのすべては、プラセボガムベースとは対照的に、30分間以内に完全にまたは実質的に断片化した。さらに、中間のpH値は、等しく迅速な崩壊を示した。
(実施例15)
本実施例は、本発明にかかる本発明のチューインガム組成物を示す。
4種の250gのバッチのチューインガムベース組成物試料(i−l)を表26に示すようにして調製した。このガムベース試料を、ウィンクワースの実験室規模の混合機中で、65−75℃で20分間混合した。この試料を、表26に示した順番で、炭酸塩ベースのガムとタルクベースのガムとの間に清掃段階を置いて、調製した。各試料をアルミホイルに流し込み、4℃に冷却した後、およそ5mm厚の厚切りの板状に巻いた。次いでこの試料を、15mmコルク穿孔器を用いて打ち抜いた。
表26
チューインガム組成物i−l
Figure 2010518826
ガムベース中の炭酸塩充填剤。
ガムベース中のタルク充填剤。
次いでガントレッツAN(商標)139コポリマーをこのガムベースの各々に加え、表27に示したとおりの本発明のチューインガム組成物ii−llを形成した。
表27
本発明のチューインガム組成物ii−ll
Figure 2010518826
ガムベース中の炭酸塩充填剤。
ガムベース中のタルク充填剤。
このように調製した本発明の試料ii−llを、75mlの脱イオン水が入ったポリエチレンバッグに6つの塊(plug)に分けて入れ、スワード社(Seward Ltd)のストマッカー400サーキュレーター実験室用消化機中で、遅い速度設定で10分間、30分間、および60分間、機械的圧縮に供した。次いでこのバッグを、破裂を回避するために30分間新しいバッグの内部に入れた。10分、30分、および60分の時間点の各々で、本発明の試料ii−llの各々を取り出し、分離し、脱イオン水、雨水、または家庭用清掃用製品の50%溶液が入っているバイアルの中に入れた。
10分間、30分間、または60分間に消化された本発明の試料の各々を、雨水中で0時間後、脱イオン水中で0時間後、および家庭用洗浄液の50%水溶液中で0時間後に観察した。これらの試料を、本発明の組成物の相対比較のための基準線として使用した。
(実施例16)
本実施例は、本発明のチューインガム組成物に対する機械的撹拌の効果を明らかにする。さらに、本実施例は、ガントレッツ(登録商標)コポリマーを含有する本発明の創作によるチューインガム組成物が、塩基性pHを有する薬剤への曝露の際に(特に、家庭用洗浄液中に置いた際に)、経時的にどのように断片化するかを明らかにする。
実施例15に記載したようにして調製した本発明の試料ii−llの各々を、10分間、30分間、または60分間の初期消化後、11日間、家庭用洗浄液中に保った。
10分間、30分間、および60分間消化したタルクベースのガム試料は、最も速い断片化速度を示し、5%ガントレッツAN(商標)コポリマー試料は、家庭用洗浄液の50%水溶液への4時間の浸漬のうちにきれいな崩壊を示した。さらに、断片化の量は、初期消化時間が長くなるほど減少することが観察された。
10分間消化した、1% ガントレッツAN(商標)139コポリマーを含有するタルクベースのチューインガム試料(すなわち、本発明の試料kk)は、約50時間で家庭用洗浄液中で断片化し始めた。30分間および60分間消化した、1% ガントレッツAN(商標)139コポリマーを含有するタルクベースのチューインガム試料(すなわち、本発明の試料kk)の断片化の始まりは明らかではなかったが、しかしながら、約10日後までではあった。従って、より少ない機械的撹拌と断片化の早期の開始との間の相関があるようである。
(実施例17)
本実施例は、断片化に対するガムベースの種類の効果およびガントレッツ(登録商標)コポリマーの量の効果を明らかにする。さらに、本実施例は、本発明のガムベースに対する機械的撹拌の効果をさらに明らかにする。加えて、本実施例は、ガムベースの処理の性質がどのように断片化をもたらすかを明らかにする。特に、本実施例は、塩基性pHを有する薬剤への曝露が本発明のガムベースの断片化の速度をどのように高めるかを明らかにする。
実施例15に記載したようにして調製した本発明の試料ii−llの各々を、10分間、30分間、および60分間の初期消化後11日間雨水中に、および10分間、30分間、および60分間の初期消化後11日間脱イオン水中に保った。
本発明の試料ii−llを、10分間の初期消化後に、雨中での19時間後、74時間後、139時間後、170時間後、10日後、および11日後に観察した。本発明の試料ii−llを、脱イオン水中で、0時間後、19時間後、74時間後、139時間後、170時間後、および10日後に観察した。さらに、実施例15に記載したようにして調製した本発明の試料ii−llを、雨水または脱イオン水中に10日間置いた後に観察した。
(断片化に対するガムベースの種類およびガントレッツの量の効果)
炭酸塩ベースのガムベースは、雨水中では、タルクベースのチューインガム組成物よりも少ない断片化を呈した。10分間消化した5%のガントレッツAN(商標)139コポリマーを含有するタルクベースのチューインガム組成物(すなわち、本発明の試料ll)の断片化の始まりは雨水中では139時間後に明確であったが、5%のガントレッツAN(商標)139コポリマーを含有する炭酸塩ベースのガムベース試料(すなわち、本発明の試料jj)を含めた他の試料は、雨水中では11日後でさえも断片化しなかった。
同様に、この炭酸塩ベースのガムベースは、脱イオン水中では、5%のガントレッツAN(商標)139コポリマーを含有するタルクベースのチューインガム組成物(すなわち、本発明の試料ll)よりも少ない断片化を呈した。10分間消化した、5%のガントレッツAN(商標)139を含有するタルクベースのチューインガム組成物(すなわち、本発明の試料ll)の断片化の始まりは、脱イオン水中では170時間後に明確であったが、5%のガントレッツAN(商標)139コポリマーを含む炭酸塩ベースのチューインガム組成物試料(すなわち、本発明の試料jj)を含めた他の試料は、脱イオン水中では10日後でさえも断片化しなかった。
(断片化に対する機械的撹拌の効果)
10分間より長く消化すると断片化の量が低下するということが観察された。従って、このチューインガムが曝露された機械的撹拌の量は、断片化速度に対して効果を及ぼす。
(断片化に対するチューインガムの処理の性質の効果)
さらに、実施例16および実施例17で考察した実験からの結果の比較に基づけば、チューインガムの処理の性質もまた断片化速度に対して影響を及ぼすことは明らかである。特に、断片化の程度は、10分間消化して雨水に11日間曝露した本発明の試料ii−kkについては、消化して家庭用洗浄液(50% ミスターマッスル(Mr.Muscle)、pH約12)に11日間曝露した本発明の試料ii−kkと比べて、より少なかった。同様に、断片化の程度は、消化して脱イオン水に11日間曝露した本発明の試料ii−kkについては、10分間消化して家庭用洗浄液(50% ミスターマッスル、pH約12)に11日間曝露した本発明の試料ii−kkと比べて、より少ないことが観察された。特に、本発明のガム試料の断片化の見かけの速度は、家庭用洗浄液(50% ミスターマッスル、pH約12)中よりも、雨水および脱イオン水中でより小さい。いかなる特定の理論にも結び付けられることは望まないが、家庭用洗浄液の高いpHおよびその家庭用表面クリーナー中に存在する界面活性剤の湿潤作用が断片化の速度を加速したと総括される。
(実施例18)
本実施例は、本発明にかかる疎水性成分、すなわち、親水性前駆体成分がSBSブロックコポリマーに成功裏に組み込まれ、表面が高められた親水性を有する膜を作り出すことができることを明らかにする。特に、ガントレッツ(登録商標)コポリマー169(すなわち、ポリメチルビニルエーテル無水マレイン酸コポリマー)は、粉末化されたガントレッツ(登録商標)コポリマーをSBSのトルエン溶液に分散させ、次いで風乾により膜を成型することにより、巨視的な相分離なしに約10重量%までの濃度でSBSブロックコポリマーに成功裏に組み込まれた。この膜を水中に一晩浸した後、この最初は透明であった膜は白くかつ不透明になった。これはこの無水物が遊離酸へと加水分解されて、疎水性ポリマーから相分離したことを示す。さらに、このポリマー膜の表面は、浸した後には非常に滑りやすくなり、これは、その膜の表面の親水性が高まったことを示す。
(実施例19)
本実施例は、本発明の創作によるガムベース組成物を示す。
表28
本発明のガムベース組成物
Figure 2010518826
Figure 2010518826
次に、各ガムベースを、以下の表29に示すように、チューインガム組成物に組み込んだ。
表29
本発明のチューインガム組成物
Figure 2010518826
本発明のチューインガム組成物mmm−pppは、加水分解を促進する条件への曝露の際に、親水性前駆体成分(特に、ガントレッツ(登録商標)コポリマー)を含むことを除いて同じ配合を有するチューインガム組成物と比べて、高められた分解性を呈するであろうということが予想される。
(実施例20)
表30
本発明のガムベース組成物
Figure 2010518826
約91:9比;Tg=−35℃;Tm=61℃;示差走査熱量測定(DSC)により明らかなところでは融解熱Δ=15.0J/g;ポリスチレン標準に対してゲル浸透クロマトグラフィによって測定した場合のMn=75,000およびMw=127,000;25%未満のX線結晶化度。
ポリスチレン標準に対してゲル浸透クロマトグラフィによって測定した場合のMn=65,000g/モルおよびMw=106,700g/モル;Tg=−30℃、Tm=61℃、およびΔ=15.0J/g。
本発明のガムベース組成物qqは、35gのPHA−Iおよび20gの炭酸カルシウム粉末を、表30に示した量で、90℃に設定した実験室用ガムベース混合機に加えることにより調製することができる。この後、20gの炭酸カルシウム粉末をゆっくりこの混合物に加えた。20分間の混合の後、2.5gの完全硬化綿実油および2gの部分硬化大豆油を加えて、均一な混合物を形成した。次いで、ガントレッツ(登録商標)コポリマーを、約1重量%〜約5重量%の間の量でこの混合物に加えた。
本発明のガムベース組成物rrは、PHA−1の代わりにPHA−2を用いたことを除いて、本発明のガムベース組成物qqと同様にして調製することができる。
本発明のガムベース組成物ssは、炭酸カルシウムの代わりにエンバク繊維を用いたことを除いて、本発明のガムベース組成物qqと同様にして調製することができる。
本発明のガムベース組成物ttは、炭酸カルシウムの代わりにタルクを用いたことを除いて、本発明のガムベース組成物qqと同様にして調製することができる。
次いで各ガムベースを、以下の表31に示すとおりのチューインガム組成物に組み込んだ。
表31
本発明のチューインガム組成物qqq−ttt
Figure 2010518826
本発明のチューインガム組成物qqqは、25gの本発明のチューインガムベースqq、77gの砂糖、および25.5gのコーンを50℃に設定した実験室用ガム混合機で20分間混合することにより、調製することができる。次いで、0.6gの96%グリセロールおよび0.8gのペパーミントフレーバーを加え、得られた混合物をさらに5分間混合して、本発明のチューインガム組成物qqqを形成した。
本発明のチューインガム組成物rrrは、25gの本発明のチューインガムベースrr、77gの砂糖、および25.5gのコーンを50℃に設定した実験室用ガム混合機で20分間混合することによって調製することができる。次いで、0.6gの96%グリセロールおよび0.8gのペパーミントフレーバーを加え、得られた混合物をさらに5分間混合して、本発明のチューインガム組成物rrrを形成した。
本発明のチューインガム組成物sssは、25gの本発明のチューインガムベースss、77gの砂糖、および25.5gのコーンを50℃に設定したガム混合機で20分間混合することによって調製することができる。次いで、0.6gの96%グリセロールおよび0.8gのペパーミントフレーバーを加え、得られた混合物をさらに5分間混合して、本発明のチューインガム組成物sssを形成した。
本発明のチューインガム組成物tttは、25gの本発明のチューインガムベースtt、77gの砂糖、および25.5gのコーンを50℃に設定した実験室用ガム混合機で20分間混合することにより調製することができる。次いで、0.6gの96%グリセロールおよび0.8gのペパーミントフレーバーを加え、得られた混合物をさらに5分間混合して、本発明のチューインガム組成物tttを形成した。
表32
本発明のガムベース組成物uuu
Figure 2010518826
本発明のチューインガム組成物uuuは、20gのPHA−2、5gの炭酸カルシウム粉末、59.4gの砂糖粉末、および20gのコーンシロップを50℃に設定した実験室用ガム混合機で20分間混合することにより調製することができる。次いで、0.6gのペパーミント油を加え、得られた混合物5分間混合して、本発明のチューインガム組成物uuuを形成した。
(実施例21)
本実施例は、ガントレッツAN(商標)コポリマーを含有するガム試料が降雨に曝露した際に断片化するであろうことを明らかにする。
1重量%、2.5重量%、5重量%、7.5重量%、および10重量%のガントレッツAN(商標)コポリマーを含有する炭酸塩ベースのガムベース試料を、トルエン溶液から成型した。次いでこのガムベース試料を舗道上に置き、一時的な降雨に曝露した。
ひと月にわたる一時的な降雨への曝露が、この試料を、ブラシなどでこすることによって除去することができる粉末へと断片化することに効果的であることが観察された。
(実施例22)
本実施例は、チューインガム反芻食塊を環境因子(すなわち、気象条件)に曝露する効果を明らかにする。特に、8つのチューインガム反芻食塊を、その反芻食塊のうちの4つはガントレッツ(登録商標)コポリマーを含有しているが、他方でその反芻食塊のうちの4つはガントレッツ(登録商標)コポリマーを含有していないことを除いて、同様に調製した。このチューインガム反芻食塊を、スラブの上に置き、それらが56日間気象条件に曝露されるように、屋外に置いた。
図25は、56日後のガントレッツ(登録商標)コポリマーを含有しないチューインガム反芻食塊の写真であり、他方、図26は、56日後のガントレッツ(登録商標)コポリマーを含有するチューインガム反芻食塊の写真である。図26から明らかなように、ガントレッツ(登録商標)コポリマーを含有するチューインガム反芻食塊は、56日後に剥離し始めてスラブからひび割れ始めたが、ガントレッツ(登録商標)コポリマーを含有しないチューインガム反芻食塊は、図25の写真に示すとおり、56日後に表面からの剥離をまったく示さなかった。
(実施例23)
本実施例は、ガントレッツ(登録商標)コポリマーを含有する炭酸塩ベースのガムベースが、循環する気象条件への(すなわち、降雨および太陽光の循環する条件への)曝露の際に、どのように経時的に断片化するかを明らかにする。特に、10%のガントレッツAN(商標)コポリマーを含有する炭酸塩ベースのガムベースを、同様にして製造されたがガントレッツAN(商標)コポリマーを含まない炭酸塩ベースのガムベースとともに、一片の舗装用石材の上に置いた。次いで、この一片の舗装用石材を、5週間の期間、平均的な気象条件に曝露した(降雨、次いで日照りの条件への曝露を含む)。
図27−図31は、それぞれ、(a)時間0、(b)1週間、(c)3週間、(d)2日間の土砂降りの後3週間、および(d)5週間における炭酸塩ベースのガムベースの写真である。図32は、ガントレッツAN(商標)コポリマーを含有しない対照の炭酸塩ガムベースの写真である。図31から明らかなように、5週間後には、ガントレッツAN(商標)コポリマーを含有する炭酸塩ベースのガムベース試料の表面のモルホロジーの顕著な変化が明らかであった。さらに、その表面を軽くブラシなどでこすることで、白色粉末状物質が除去され、これは試料の断片化の証拠となる。対照的に、図32に示すとおり、ガントレッツAN(商標)を含有しない対照試料についてはまったく断片化は見られなかった。
(実施例24)
本実施例は、本発明の創作によるガムベースを例証する。
表33
ガムベース
Figure 2010518826
PIB Oppanol 12は、ポリイソブチレン Oppanol 12の頭字語である。
物質RSエステル52は部分硬化した精製したウッドロジンのグリセロールエステルである。
親水性前駆体成分の塩は、ガントレッツ(登録商標)MS−955であり、これは1,000,000の分子量を有するポリ(メチルビニルエーテル/無水マレイン酸)の混合ナトリウム塩およびカルシウム塩である。
PVAはポリ酢酸ビニルの頭字語である。Vinnipas P30は、50,000の分子量を有するポリ酢酸ビニルである。
物質HOは、約70℃の融解温度を有する綿実油および大豆油の硬化ブレンドである。
GMSはグルセロールモノステアレートの頭字語である。
(実施例25)
本実施例は、本発明の創作によるガムベースを例証する。
表34
ガムベース
Figure 2010518826
PIB Oppanol 12は、ポリイソブチレン Oppanol 12の頭字語である。
物質RSエステル52は部分硬化した精製したウッドロジンのグリセロールエステルである。
親水性前駆体成分の無水物は、ガントレッツ(登録商標)ポリマーの無水物である。
PVAはポリ酢酸ビニルの頭字語である。Vinnipas P30は、50,000の分子量を有するポリ酢酸ビニルである。
物質HOは、約70℃の融解温度を有する綿実油および大豆油の硬化ブレンドである。
GMSはグルセロールモノステアレートの頭字語である。
(実施例26)
本実施例は、本発明の創作によるガムベースを例証する。
表35
ガムベース
Figure 2010518826
PIB Oppanol 12は、ポリイソブチレン Oppanol 12の頭字語である。
物質RSエステル52は部分硬化した精製したウッドロジンのグリセロールエステルである。
親水性前駆体成分の酸は、ガントレッツ(登録商標)ポリマーの酸である。
PVAはポリ酢酸ビニルの頭字語である。Vinnipas P30は、50,000の分子量を有するポリ酢酸ビニルである。
物質HOは、約70℃の融解温度を有する綿実油および大豆油の硬化ブレンドである。
GMSはグルセロールモノステアレートの頭字語である。
(実施例27)
本実施例は、本発明の別の本発明のガムベースを例証する。
表36
ガムベース
Figure 2010518826
物質RSエステル5は部分硬化した精製したウッドロジンのグリセロールエステルである。
親水性前駆体成分の塩は、ガントレッツ(登録商標)MS−955であり、これは1,000,000の分子量を有するポリ(メチルビニルエーテル/無水マレイン酸)の混合ナトリウム塩およびカルシウム塩である。
PIB Oppanol 12は、ポリイソブチレン Oppanol 12の頭字語である。
PVAはポリ酢酸ビニルの頭字語である。Vinnipas P30は、50,000の分子量を有するポリ酢酸ビニルである。
物質HOは、約70℃の融解温度を有する綿実油および大豆油の硬化ブレンドである。
GMSはグルセロールモノステアレートの頭字語である。
(実施例28)
本実施例は、本発明の別の創作によるガムベースを例証する。
表37
ガムベース
Figure 2010518826
物質RSエステル5は部分硬化した精製したウッドロジンのグリセロールエステルである。
親水性前駆体成分の無水物は、ガントレッツ(登録商標)ポリマーの無水物である。
PIB Oppanol 12は、ポリイソブチレン Oppanol 12の頭字語である。
PVAはポリ酢酸ビニルの頭字語である。Vinnipas P30は、50,000の分子量を有するポリ酢酸ビニルである。
物質HOは、約70℃の融解温度を有する綿実油および大豆油の硬化ブレンドである。
GMSはグルセロールモノステアレートの頭字語である。
(実施例29)
本実施例は、本発明の別の創作によるガムベースを例証する。
表38
ガムベース
Figure 2010518826
物質RSエステル5は部分硬化した精製したウッドロジンのグリセロールエステルである。
親水性前駆体成分の酸は、ガントレッツ(登録商標)ポリマーの酸である。
PIB Oppanol 12は、ポリイソブチレン Oppanol 12の頭字語である。
PVAはポリ酢酸ビニルの頭字語である。Vinnipas P30は、50,000の分子量を有するポリ酢酸ビニルである。
物質HOは、約70℃の融解温度を有する綿実油および大豆油の硬化ブレンドである。
GMSはグルセロールモノステアレートの頭字語である。
(実施例30)
本実施例は、本発明のガム組成物を例証する。
表39
ガム組成物I−V
Figure 2010518826
製造後のガムをロール状にし、1.5gピースへと切断し、これを引き続いて、エルベカ社(Erweka)のDRT−1機を用いて30分間、水(40mL)中で機械的に咀嚼した。
(実施例31:ターポリマーチューインガム組成物)
表20および表22(ガムベース 番号2および番号4)由来のチューインガムベースを調製し、以下のチューインガム組成物で使用した。
表40(重量%)
Figure 2010518826
これらの物質の一部分は遊離しており、一部分は封入されている。上記の重量%は、封入材料を含んでいる。
** ターポリマー(CAS番号148480−87−9)は、以下の属性を有する:59.5%無水物;34.0% 二酸および残りはメチルビニルエーテル。比粘度(1%水)は4.88である。
表40のチューインガム組成物を、それぞれのガムベース(gum basis)を混合機に加える前に、それらを軟化させることによって調製した。各々の場合に、その軟化したガムベースを、次いで(40℃−50℃の温度に設定した)混合機に加えた。このターポリマーとソルビトールとの乾燥したプレミックスを調製してこのガムベースの中へと混合し、次いでポリオール(ソルビトール、マンニトール)グリセリン、レシチンおよびトリアセチンをゆっくり加えた。次いで、甘味料および風味料を加え、さらに10分間混合した。全混合時間は約30分間であった。
これら4種のガム組成物を、各組成物のチューインガム反芻食塊をコンクリートスラブ上に置いて、それらを屋外環境に曝露することにより、加速条件下での分解について試験した。これらの組成物は、1週間の曝露の内に反芻食塊の分解を示した。
ガムベース中にタルク(マグネシウムイオン)を有する組成物を有する反芻食塊は最も速く分解した。なぜなら、それらは、降雨から水分を吸収し、膨張して、脆くかつ食感が「発泡体状」になったからである。これらの組成物は、反芻食塊中での崩壊に伴う、肉眼で視覚的に観察できる顕著な変化を示した。炭酸塩(炭酸カルシウム)を含有する反芻食塊もまた、同じ外気への曝露後に反芻食塊の分解を示した。これらの反芻食塊はまた、噛んでいる間わずかに崩壊する傾向をも示した。これは、このターポリマーの加水分解もまた口中で始まっていたことを示す。
(実施例32)
本実施例は、そのガムベースの調製に先立ち、ガムベース成分中でその場でターポリマーを形成することを明らかにする。
ガントレッツ、すなわちメチルビニルエーテルおよびマレイン酸のコポリマーの酸形態を、それを混合機中でPVAと同時加工(co−processing)することによって変性した。約12,500のMWを有するPVA(Vinnapas B 1.5)を使用した。このPVAを融解させ、等量のガントレッツS−98を加えた。温度を、140℃に30分間保った。混合後、この混合物はもはや水溶性ではなかった。PVAおよびガントレッツS−97をより低温で融解させることで、いくらかの水溶性を保持する(すなわち、水で咀嚼されたときに分散する)混合物が得られる。マレイン酸モノマーが無水マレイン酸に変換されたと考えられる。ガントレッツの酸形態を加熱し、重量損失をモニターすると、酸モノマーを無水物に変換するときに生じる水の量に対応する重量損失がある。反応条件を制御することによって、中間体のターポリマーが得られた。この得られたPVA−ターポリマー混合物は、ガムベースに組み込むことができ、あるいはすり潰されて封入される物質として加えることもできる。
同時加工についてのガントレッツに対するPVAの比は、95% PVAおよび5% ガントレッツから、30 PVAおよび70% ガントレッツまで変わり得る。トリアセチンまたはアセチル化されたモノグリセリドおよびジグリセリドは、その混合物の約50%まで加えてもよい。加工温度は、約90〜180℃から選択することができる。加工時間は、温度および所望の変性の程度に応じて、約5〜約120分間の範囲とすることができる。

Claims (17)

  1. ガムベース組成物であって、
    (a)メチルビニルエーテル、無水マレイン酸およびマレイン酸のターポリマーと、
    (b)エラストマーと
    を含むガムベース組成物。
  2. 前記ターポリマーが、前記全ガムベース組成物の約0.1重量%〜5重量%の量で存在する、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記エラストマーが、前記ガムベース組成物の約5重量%〜約95重量%の量で存在する、請求項1に記載の組成物。
  4. さらに、加水分解を促進する成分を含む、請求項1に記載の組成物。
  5. チューインガム組成物であって、
    (a)メチルビニルエーテル、無水マレイン酸およびマレイン酸のターポリマーと、
    (b)エラストマーと、
    (c)少なくとも1種の甘味料と
    を含むチューインガム組成物。
  6. さらに、少なくとも1種の風味料またはセンセートを含む、請求項5に記載の組成物。
  7. 前記ターポリマーの少なくとも一部分が封入されている、請求項5に記載の組成物。
  8. さらに、低下した粘着性を提供する成分を含む、請求項5に記載の組成物。
  9. チューインガム組成物の調製方法であって、
    (a)エラストマーを含むガムベースを準備する工程と、
    (b)前記ガムベースを、メチルビニルエーテル、無水マレイン酸およびマレイン酸のターポリマーならびに少なくとも1種の甘味料と混合する工程と
    を含む、方法。
  10. チューインガム組成物の分解性を高める方法であって、
    (a)
    (i)メチルビニルエーテル、無水マレイン酸およびマレイン酸のターポリマーと、
    (ii)エラストマーと、
    (iii)少なくとも1種の甘味料または風味料と
    を含むガム組成物を準備する工程と、
    (b)前記組成物を、前記ガム組成物を分解するのに十分な水および/または太陽光の条件に曝露する工程と
    を含む、方法。
  11. 高められた分解特性を有するチューインガムベースを製造する方法であって、
    (a)融解したかまたは軟化したポリマーガムベース成分を準備する工程と、
    (b)親水性の酸性ポリマーを、前記酸基の少なくとも一部分を無水物基に変換するのに十分な時間および温度で、前記エラストマーガムベースに混合する工程と
    を含む方法。
  12. 前記酸性ポリマーが無水マレイン酸含有ポリマーである、請求項11に記載の方法。
  13. 前記無水物成分がポリマーガムベース成分と等量で存在する、請求項11に記載の方法。
  14. 前記温度が、少なくとも140℃である、請求項11に記載の方法。
  15. 前記混合時間が、約10分間〜約60分間である、請求項11に記載の方法。
  16. 前記酸性ポリマーが、メチルビニルエーテル基を含む、請求項11に記載の方法。
  17. マレイン酸、メチルビニルエーテルおよび無水マレイン酸のターポリマーが形成される、請求項11に記載の方法。
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