JP2014502515A - 親水性ガムベース - Google Patents

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Abstract

(a)加水分解性単位を含む親水性前駆体成分;およびb)親水性モノマーと酢酸ビニル、イソブチレン、イソプレン、ブチルゴムまたはスチレンブタジエンから選択される第2のモノマーとの共重合体を含むガムベース。このチューインガムベースはチューインガム組成物およびチューインガム生成物の能力に寄与し、チューインガムに増加した親水性の特性を与え咀嚼後に時間とともに分解する。
【選択図】図1

Description

本発明は、チューインガム組成物に使用するためのチューインガムベースに関し、チューインガムベースはチューインガム組成物およびチューインガム生成物の能力に寄与し、チューインガムに増加した親水性の特性を与え咀嚼後に時間とともに分解する。さらに、本発明は、そのようなチューインガムベースを含むチューインガム組成物に関する。
従来のチューインガム生成物は、環境に優しくない。それらのチューインガム生成物は、咀嚼中および咀嚼後に粘着性を維持し、ガム生成物の処分に関して注意がされていない場合、ガム生成物が接触する地面または任意の他の表面に付着し得る。このことは、道のゴミとして処分されている咀嚼し終えたチューインガムとして時々問題であり、見苦しく、不愉快なものである。
そのような従来のチューインガム生成物の粘着性は、多くの場合、製造工程中のエラストマー溶剤(すなわち、樹脂)および他の「粘着性」成分(例えば、ワックス)の使用に由来する。
特に、エラストマー溶剤を使用して製造された従来のチューインガムは、咀嚼したときの連続相または実質的な連続相を表す。当該連続相は、粘着性のエラストマー溶剤を含む非晶エラストマーマトリクスにより特徴付けられるので、咀嚼したときに結果として得られるガムボーラスも粘着性である。
チューインガム組成物中で使用される、多くのエラストマー、特に高分子量のエラストマー(例えば、200,000以上の分子量を有するエラストマー)は、通常室温で固体である。エラストマーは、通常、固体物質の塊として購入され、一般的に、溶媒を使用して軟化することを必要とし、チューインガム組成物中で有用である。固体状のエラストマーは、連続的で均一かつ流動性を有する塊にまださらに加工され、チューインガム組成物中で有用であるので、エラストマー溶剤の不存在下でエラストマーを軟化するのは、困難である。
エラストマー溶剤および/または他の「粘着性」成分を使用せずに製造されるガム生成物が開発されていると伝えられているが、そのようなガム生成物は、所望の特性を達成するために「従来にない」ガム成分にしばしば依存する。例えば、特許文献1は、エラストマーを可塑化されたタンパク質性の材料(例えば、ゼイン)と置換することによりエラストマー溶剤の必要性をなくしている。しかしながら、ガム生成物に従来にない成分の組み合わせは、しばしば食味を悪化させ、従って、消費者の許容可能な観点から望ましくない可能性がある。
さらに、咀嚼の間、歯および口腔器具にくっつかないとされるガム生成物が報告されているが(例えば、特許文献2参照)、それにもかかわらず、咀嚼した後に、ガム生成物の処分の際、低下した粘着性または非粘着性を示しもするチューインガム生成物への要求は残っている。特に、不適切に処分されたガムボーラスは、しばしば発見される表面(例えば、塗装道路、靴、髪、テーブルおよびデスクの裏面)への粘着性を減らすか、またはくっつかないまたはすばやく分解されることを示す環境に優しいチューインガムボーラスの要求が残っている。
それゆえ、比較的短時間で分解され得る環境に優しいチューインガムベースの要求があった。そのようなガムベースは、製造され、エラストマーおよび加水分解性単位を含む成分(例えば、ガムベース中のエラストマーを分解する試薬として作用するインターナショナル・スペシャルティ・プロダクツ社(International Speciality Products)によりガントレッツ(登録商標)のブランド名で製造されおよび販売されている製品)を含む。当該ガムベースは、加水分解を促進する条件(例えば、咀嚼)に晒される。加水分解で、ガムベースの表面は、加水分解され、それの表面をより親水性にし、これによりチューインガムの粘着性を低下させるおよび/またはチューインガムをより分解可能にする。
特許文献3は、粘着性のないまたは低下した粘着性および/または増加した分解性を有するガムベース組成物およびチューインガム組成物を開示する。
米国特許第5,882,702号明細書 米国特許第4,518,615号明細書 米国特許出願公開第2007/0104829号明細書
ガムへの加水分解性単位の使用は、分解可能なガムを提供することが証明されているものの、さらにその有効性およびガムが分解する速度を増加するのが望ましい。
それゆえ、本発明では、
(a)加水分解性単位を含む親水性前駆体成分;および
(b)親水性モノマーと酢酸ビニル、イソブチレン、イソプレン、ブチルゴムまたはスチレンブタジエンから選択される第2のモノマーとの共重合体;
を含むガムベースが提供される。
従来のチューインガムベースは、例えば、ポリ酢酸ビニル(PVAc)、ポリイソブチレン、ブチルゴム(イソブチレンとイソプレンの共重合体、典型的には約2重量%のイソプレンを含む共重合体)またはスチレンブタジエンのエラストマーの混合物を含む。しかしながら、ガムベースの分解特性は、エラストマーのみよりむしろ、親水性モノマーとこれらのエラストマーの特定のモノマーとの共重合体を使用することによりかなり改善されうる。
本発明の1つの実施形態では、親水性モノマーは、ポリビニルアルコール(本明細書でPVAと示される)、アクリル酸、メタクリル酸、エチレングリコールメタクリレート、N,N−ジメチルアクリルアミド、2−ヒドロキシアクリル酸エチル、アクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、2−(ジメチルアミノ)メタクリル酸エチル、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、エチレンオキシド、エチレングリコールおよびプロピレングリコールから選択される1以上である。
本発明のさらなる実施形態では、親水性モノマーは、ポリビニルアルコール、アクリル酸、メタクリル酸、エチレングリコールメタクリレート、N,N−ジメチルアクリルアミド、2−ヒドロキシアクリル酸エチル、アクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、2−(ジメチルアミノ)メタクリル酸エチル、および2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸から選択される1以上である。
典型的には、その後形成された共重合体の親水性モノマーの約1〜95重量%の量は好適である。より典型的には、その後形成された共重合体の親水性モノマーの約5〜60重量%、さらにより典型的には、約10〜50重量%、さらにより典型的には、約15〜40重量%の量が使用される。
重合反応に、親水性のco−モノマーを含むことは、最後の共重合体鎖に増加した親水性の度合いを与える。親水性でのこの変化は、含まれる親水性のco−モノマーの実際の量によって決まる。しかしながら、このことは、ガムボーラスの分解効率を高めるガムベースの親水性を増加する。典型的には、親水性のco−モノマーは、最終生成物の約1〜25重量%、より典型的には約3〜15重量%の量で存在する。
用語「親水性モノマー」は、本明細書で、エラストマー(ポリ酢酸ビニル、ポリイソブチレン、ブチルゴムまたはスチレンブタジエン)の親水性の度合いより大きい親水性の度合いを有する任意のモノマーを意味し、ガムベースの第1の重合成分としてポリ酢酸ビニル、ポリイソブチレン、ブチルゴムまたはスチレンブタジエンの1つだけを含むガムベースと比較してガムベースの親水性の特性を増加するため、共重合されている。
本発明のさらなる実施形態では、共重合体の構造は、グラフト、ブロック、櫛型またはランダム共重合体であってよい。
本発明のさらなる実施形態では、親水性前駆体成分は、ポリマーまたはそれらの塩を含む。複数の親水性前駆体成分が使用されてよい。
本発明の別の実施形態では、親水性の前駆体ポリマーは、メチルビニルエーテルおよび無水マレイン酸の共重合体ならびに/またはそれらの塩、ポリスチレンおよび無水マレイン酸の共重合体ならびに/またはそれらの塩;疎水性モノマーおよび酸無水物のモノマーの共重合体;ポリスクシンイミドなどのポリイミドおよび/またはそれらの塩、ならびにこれらの組み合わせ、ビニルピロリドンおよび酢酸ビニルの共重合体ならびに/またはそれらの塩、ならびにアルギン酸エステルならびに/またはそれらの塩、から選択されてよい。
メチルビニルエーテルおよび無水マレイン酸ならびに/またはそれらの塩の、典型的な共重合体は、ガントレッツ(登録商標)ANプロダクツおよび/またはそれらの塩を任意に含む。
本発明で使用されてよいガントレッツ(登録商標)ANプロダクツの例は、これらに限定されないが、ガントレッツ(登録商標)AN−119(約200,000の分子量を有する)、ガントレッツ(登録商標)AN−903(約800,000の分子量を有する)、ガントレッツ(登録商標)AN−139(約1,000,000の分子量を有する)、およびガントレッツ(登録商標)AN−169(約2,000,000の分子量を有する)を含む。これらの物質の全ては、インターナショナル・スペシャルティ・プロダクツ社(ISP社)から入手できる。
ガントレッツ(登録商標)プロダクツについても、同じまたは他の製造業者により製造される同じ化合物と等価のものに関することも理解される。
本発明の1つの実施形態では、ビニルピロリドンおよび酢酸ビニルの典型的な共重合体ならびに/またはそれらの塩は、インターナショナル・スペシャルティ・プロダクツ社から入手できるPLASDONE(登録商標)S−630(約27,000の分子量を有する)と、および/またはそれらの塩である。上述のガントレッツ(登録商標)プロダクツを含む、親水性前駆体成分のように使用される他の好適なポリマーは、より具体的には、インターナショナル・スペシャルティ・プロダクツ社の「口腔ケア用ポリマー:製品ガイドおよび利用ガイド」((著作権)2003年ISP)に記載され、その内容は、参照により本明細書に援用したものとする。任意の上述のポリマーおよび/または任意のそれらの塩は、単独または組み合わせて使用されてよい。
本発明の別の実施形態では、親水性前駆体成分の典型的な塩は、これらに限定されないが、親水性前駆体成分の任意のアルカリ金属塩および/または任意のアルカリ土類金属塩ならびに/またはこれらの組み合わせを含む。特に有用なアルカリ金属塩は、これらに限定されないが、ナトリウムおよびカリウムの塩ならびに/またはこれらの組み合わせを含む。親水性前駆体成分の特に有用なアルカリ土類金属塩は、これらに限定されないが、マグネシウムおよびカルシウムの塩ならびに/またはこれらの組み合わせを含む。1つの典型的なポリマーは、ガントレッツ(登録商標)MSであり、ガントレッツ(登録商標)S−97のナトリウム塩およびカルシウム塩(両方、インターナショナル・スペシャルティ・プロダクツ社から入手できる)と混合される。別の典型的なガントレッツ(登録商標)MSポリマーは、ガントレッツ(登録商標)MS995(約1,000,000の分子量を有する)である(インターナショナル・スペシャルティ・プロダクツ社からも入手できる)。
(詳細な説明)
親水性前駆体成分は、任意の好適な分子量を有してよく、および/もしくは、任意の好適な粒径を有してよい。好適な分子量および粒径は、当業者は、見てすぐに分かる。典型的な分子量は、約200,000〜約5,000,000、より典型的には、約900,000〜約5,000,000の範囲にある。
一般に、少なくとも1つの試薬は、エラストマーを分解させることができ、すなわち親水性前駆体成分は、チューインガム生成物を咀嚼後に時間とともに実質的に分解するのに十分な量で存在する。典型的には、いくつかの実施形態では、親水性前駆体成分は、約8週間以内にチューインガム生成物を咀嚼後に実質的に分解するのに十分な量で存在する。チューインガムが、最適の環境条件にさらされるとき、分解時間が減少されるのが明らかであり、そのような最適の条件で、分解時間は、早ければ約1週間である。
典型的には、親水性前駆体成分は、ガムベースへの粘着性を減少させまたは非粘着性とするのに十分な量で、および/またはガムベースの分解を、数日、より典型的には加水分解を促進する条件にさらして数時間以内に分解を促進するのに十分な量でチューインガム組成物中に存在する。全ガムベースの約0.1重量%〜約10重量%の量でガムベース中に親水性前駆体成分を含むのがとても有用である。より典型的には、親水性前駆体成分は、約1重量%〜約5重量%の量で本発明のガムベース中に存在する。最も典型的には、親水性前駆体成分は、約5重量%の量で、本発明のガムベース中に存在する。全チューインガム組成物の重量百分率としては、親水性前駆体成分は、典型的には約0.25〜約4重量%、より典型的には約0.5〜約3重量%、さらにより典型的には約1.0〜約2重量%、最も典型的には約1.5重量%の量で存在する。
本発明の実例によれば、本発明のガムベースを含むチューインガムが咀嚼され表面に処分されるとき、ガントレッツ(登録商標)成分の無水物官能基は、咀嚼のせいで加水分解して酸形態に変換されている。このことは、ガントレッツ(登録商標)が、水を吸収し、ヒドロゲルを形成する原因となる。それゆえ、このヒドロゲルは、周囲のガムマトリクスを分離し、粘着性を低くし、より簡単に研磨力により除去される。
しかしながら、本発明者らは、ヒドロゲルの形成速度、およびそれによる咀嚼して戻したチューインガムの分解速度が、親水性前駆体成分の濃度と独立しており、利用可能な水の量によってさえあまり制限されないことを見出した。むしろ、咀嚼して戻したものへの水の進入速度は、咀嚼して戻したものの分解での主な限定因子である。
それゆえ、この前提の下で、ガムベースの親水性の性質を増加することは、水分の浸入速度を増加させ、それゆえ咀嚼して戻したものの分解の有効性を増加させる。このことは、ガムベースのエラストマーの親水性を増加させることにより成し遂げることができる。
PVAc、ポリイソブチレン、ブチルゴムまたはスチレンブタジエンのいずれかは、本明細書中上述されている任意のモノマーとの共重合により、本発明のガムベース中修飾されたエラストマー用のベースポリマーとして使用されうる。しかしながら、PVAcは最も簡単に修飾されるので、本明細書では、参照例は、本発明を説明するためにのみ、この便宜のため、生成される。このことは、もちろん本発明の範囲を限定するものとしていかなる方法でも把握されるものではない。
もちろん、修飾された共重合体エラストマーは、親水性モノマーと個々の第2のモノマーとの共重合により調製されうる。
単純な加水分解は、PVAcの酢酸エステルの官能基をアルコールに変換し、PVAcより親水性であるPVAを生成する。PVAc/PVAのco−ポリマーは、広く販売されており、材料の1種としてよく理解されており、食品と接触する利用でかなりの用途がある。しかしながら、PVAc/PVAのco−ポリマーは、以前にチューインガムベースで決して使用されていない。
PVAの結晶性の性質のせいで、約50%未満の加水分解をするポリマーは、処分の理由のためガムベース中に含むことが推奨されている。
加水分解を促進する条件にさらしてチューインガム組成物の断片化を促進することに加えて、親水性前駆体成分の使用は、感覚受容性の観点から有利である。特に、親水性前駆体成分の使用により、ガムの親水性の特徴の発生を遅延させることが可能であり、これにより、ガムに、咀嚼中、認識される食感を有させることが可能となる。
本発明のさらなる実施形態では、ガムベースは、修飾されていない量のエラストマー成分を含んでいてもよい。典型的には、修飾されていないエラストマー成分は、約5〜30重量%、より典型的には約15〜20重量%の量で、最終のガム生成物中に存在する。
本発明のさらなる実施形態では、加水分解性単位を含む親水性前駆体成分は、バリア材に、封入され、または分散されてよい。このカプセル化または分散化は、生成物の貯蔵寿命を改善しうる。このことは、親水性前駆体成分が環境因子(環境要因)にさらされることからさらに保護されるので、さらに組成物の貯蔵寿命を改善すると考えられている。
本明細書で使用する場合、用語「バリア材」は、貯蔵中、親水性前駆体成分の加水分解性単位が水分にさらされることから保護する材料を言及する。このように、ガム製品が棚にあるとき、加水分解性単位は、未反応のままであり、当該加水分解性単位は、加水分解の条件にさらされ、そしてガムが咀嚼された場合、ガムを分解する目的に依然として利用できる。
本発明の1つの実施形態では、これらに限定されないが、典型的なバリア材は、油および脂肪とそれらの水素化物およびエマルション(例えば、油中水または水中油エマルション)を含む。例となるバリア材は、これらに限定されないが、水素化された菜種油(HRSO)、水素化されたパーム油、カルナウバワックスを含有するHRSO、カルナウバワックスを含有する水素化されたパーム油、ポリ酢酸ビニル(PVAc)、コーンシロップ、アカシアゴム親水コロイド(天然ガム(例えば、アラビアガム)を含む)、多糖、ポリマー(ポリエチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルラウレート、ポリビニルステアリン酸塩、酢酸ビニル−乳酸ビニル共重合体を含む)、セラック、タンパク質および植物油とマルトデキストリンとのエマルションを含む。所望に応じて、加工助剤は、バリア材に含まれてもよい。そのような加工助剤は、糖、ポリオール、可塑剤または充填剤を含んでよい。
本発明の1つの実施形態では、バリア材は、親水性前駆体成分と反応することができる求核基を含む任意の物質を含まない。そのような求核基の例は、これらに限定されないが、1以上の酸素および/または窒素原子を含む部分(例えば、OH、NHおよび水)を包含する。任意に与えられた親水性前駆体成分と反応することができる求核基は、当業者は見てすぐに分かる。
本発明の別の実施形態では、バリア材は、親水性前駆体成分と反応することができてよい。この実施形態では、ガムベース中の親水性前駆体成分の量は、典型的には、当該実施形態でより多く、バリア材は、親水性前駆体成分と反応することができる求核基を含まない。従って、バリア材は、親水性前駆体成分の外側部分と反応し、親水性前駆体成分中の加水分解性単位とその雰囲気の間に、さらなる保護バリア層を効果的に提供する。
一般に、ガムベースで用いられるエラストマーは、少なくとも約200,000の重量平均分子量を有してよい。典型的には、ガムベースで用いられるエラストマーは、約200,000〜約2,000,000の重量平均分子量を有する。
ガムベースで用いられるエラストマーの量は、例えば、使用されるガムベースの種類、所望のガム組成物の粘稠度および最後のチューインガム生成物を作製する組成物に使用される他の成分の種々の因子に応じて変わってよい。一般に、エラストマーは、ガムベースの約1重量%〜約30重量%の量でガムベース中に存在してよい。典型的には、エラストマーは、ガムベースの約2重量%〜約15重量%の量で存在する。より典型的には、エラストマーは、ガムベースの約3重量%〜約10重量%の量でガムベース中に存在する。いくつかの実施形態では、ガムベースの約10重量%〜約60重量%の量で存在し、典型的には、約35重量%〜約40重量%の量で存在する。
本明細書で使用する場合、ガム組成物への任意の言及は、チューインガム組成物または風船ガム組成物の両方を含んでよい。
本明細書で使用する場合、用語「分解」は、気象条件(例えば、雨、日光、霜など)を包含する、四季の気象条件を包含する、および/または、洗浄剤の活性化を包含する洗浄プロセスの効果による環境因子の効果により、処理された咀嚼して戻したガムがもろくなり、そして粒子に分解し始める、および/または粘着性が弱くなり、そして小片に分解する、および/または、粘度が小さくなる、任意のプロセスを言及する。さらに、本明細書で使用する場合、用語「分解性」は、気象条件(雨、日光、霜など)の効果、および/または、洗浄プロセスおよび/または洗浄剤の作用を通して起因する環境で分解する処理された咀嚼して戻したガムの傾向を言及する。
本明細書で使用する場合、フレーズ「親水性前駆体成分」は、加水分解を促進することができ、かつ疎水性の特徴も有している任意の成分を言及する。とはいえ、親水性前駆体成分は、水と接触させ、加水分解(少なくとも、当該成分のかなりの部分は疎水性である)を促進させ、当該成分を容易にガムベースに分散させ、すべての疎水性の特徴を与える親水性の部分(または、複数の親水性の部分)を含む。
さらに、用語「親水性前駆体成分」は、1以上の親水性前駆体成分およびそれらの塩(そのような塩は前もって形成されるまたは後で形成される)、ならびにそれらの任意の組み合わせを包含する。親水性前駆体成分は、咀嚼中に加水分解し、チューインガム組成物の分解を促進することができる成分、および/または表面へのチューインガム組成物の接着を減少することができる成分を含み、前もって形成されるか後で形成されるかは別として、そのような成分の塩を含む。親水性前駆体成分は、少なくとも1つの加水分解性単位を有する任意の成分を含み、少なくとも1つの加水分解性単位を有する成分の塩を含む。少なくとも1つの加水分解性単位を有する成分の典型的な塩は、例えば、少なくとも1つの加水分解性単位を有する成分のアルカリ金属塩、および少なくとも1つの加水分解性単位を有する成分のアルカリ土類金属塩を含む。
本明細書で使用する場合、用語「加水分解性単位」は、加水分解されうる分子の任意の部分を言及する。加水分解性単位の例は、例えば、エステル結合、エーテル結合、および無水物結合を含む。
本明細書で使用する場合、フレーズ「加水分解を促進する条件」は、少なくとも1つの加水分解性単位の加水分解の原因となる任意の条件を言及する。そのような条件は、例えば、水分、口腔中での咀嚼、および加水分解−促進成分への露出、ならびに雨および太陽光の気象条件への露出を含む。
本明細書で使用する場合、用語「加水分解−促進成分」は、加水分解性単位の加水分解を促進する任意の成分を言及する。そのような成分は、例えば、約8〜約14のpHを有する任意のアルカリ成分を包含する。加水分解−促進成分の例は、例えば、塩基性のpH、唾液、雨水、および脱イオン水を有する洗浄剤を包含する。いくつかの実施形態では、加水分解−促進成分は、充填剤成分(例えば、タルク、カーボネート(炭酸塩)−ベーズの充填剤(例えば、炭酸カルシウムおよびジカル(dical)を包含してよい。
本明細書で使用する場合、用語「非粘着性および/または増加した分解性を誘導する成分」は、ガム組成物に組み込まれ、当該ガム組成物が、非粘着誘導成分の不存在の同じガム組成物と比べて、低下した粘着性および/または増加した分解性を表す成分を言及する。用語「非粘着性および/または増加した分解性を誘導する成分」は、非粘着性誘導成分、増加した分解性を誘導する成分、ならびに非粘着性誘導試薬および増加した分解性を誘導する成分の両方として作用する成分を包含することが理解されるだろう。さらに、いくつかの実施形態では、非粘着性誘導成分は、増加した分解性を誘導する成分と同じであってよく、いくつかの実施形態では、非粘着性誘導成分は、増加した分解性を誘導する成分と異なっていてよい。
典型的には、非粘着性および/または増加した分解性を誘導する成分は、いくつかの利点を有しており、コンクリート、石、プラスチック、木材、舗装道路、レンガ、ガラスおよび種々の他の同様の表面だけでなく、例えば、パッケージ、歯、口腔器具(例えば、インプラントおよび義歯)のような表面にチューインガム組成物およびそれにより生成された生成物が付着する傾向を予防することまたは低下させることと、ガムベースの製造中に固体状のエラストマー成分の軟化を促進することを包含している。非粘着性および/または増加した分解性を誘導する成分は、咀嚼中に加水分解し、チューインガム組成物の分解を促進し、および/またはチューインガム組成物の表面への接着を減少させることができる任意の成分であってよい。さらに、非粘着性および/または増加した分解性を誘導する成分は、工程中、初期のTg(本明細書で定義されている)から約±3℃以下の変化させるためにチューインガム組成物中に使用されるエラストマーの最終のTg(本明細書で定義される)の原因となる任意の成分であってよい。非粘着性および/または増加した分解性を誘導する成分は、本明細書で定義されるように剥離剤として機能する任意の成分であってもよい。さらに、非粘着性および/または増加した分解性を誘導する成分は、チューインガム組成物の分解を促進する任意の成分であってよい。特に、非粘着性および/または増加した分解性を誘導する成分は、本明細書で定義されるように、親水性前駆体成分として機能する任意の成分であってよい。さらに、粘着しないおよび/または分解性の増加した成分は、結晶化しまたはガムベースエラストマー中でのドメイン領域を形成する任意の成分であってよい。さらに、非粘着性および/または増加した分解性を誘導する成分は、疎水性の部分および親水性の部分を有する任意の成分であってよく、当該疎水性の部分は、ガムボーラス内で内側に向き、かつ当該親水性の部分はガムボーラス内で外側に向きうる。非粘着性および/または増加した分解性を誘導する成分は、例えば、油および他の油脂を含み、分解性を誘導する成分は、油および他の油脂から生成されるチューインガム生成物の咀嚼中および咀嚼後の両方で、組成物を非粘着性の状態にするのに十分な量で、ガム組成物に包含されてよい。これらの非粘着性および/または増加した分解性を誘導する成分は、いくつかのまたはすべてのエラストマー溶媒物質(例えば、従来チューインガム組成物に使用されている樹脂およびワックス)に置換するために使用されてよい。非粘着性および/または増加した分解性を誘導する成分は、ガムベースに添加されたとき、エラストマー加工助剤として作用してもよく、エラストマーを固体から有用なガムベース物質へ軟化するプロセスを可能とする。
同じものを含んでいるチューインガムベースは、あまり粘着性がなく、または弱い粘着性を示し、および/または非粘着性および/または増加した分解性を誘導する成分を包含していないチューインガムベースに比較して増強された分解性を示すだろう。
非粘着性および/または増加した分解性を誘導する成分は、チューインガムベースの約10重量%〜約60重量%、典型的には、約20重量%〜約50重量%、より典型的には、約30重量%〜約40重量%、典型的には、約20重量%〜約50重量%の量で存在してよい。
本明細書で使用する場合、用語「Tg」は、エラストマーの工程の前後の任意の時間で測定される、チューインガム組成物に使用されるエラストマーのガラス転移温度を言及する。より具体的には、用語「初期のTg」は、非粘着性誘導成分の存在下で、実質的に均一の質量のエラストマーの工程に前もって、エラストマーのガラス転移温度を言及する。用語「最終のTg」は、ガムベースに有用な柔らかくされた質量のエラストマーの工程に続く、エラストマーのガラス転移温度を言及する。
Tgは、一般的に、それ以下の温度では、分子がほとんど可動性を有しない温度であると解される。大スケールで、ポリマーは、それらのガラス転移温度以下では硬く、砕けやすく、およびその上で、塑性変形しうる。Tgは、通常、非晶相に利用でき、通常、ガラス類、プラスチック類およびゴム類に利用される。ポリマー中、Tgは、ポリマーのかなりの部分の協同運動の活性化エネルギーが拡大されるようなギブズ自由エネルギーでの温度としてしばしば表現される。これは、力が加えられるとき、分枝鎖が互いにスライドを可能とする。
本明細書で使用する場合、フレーズ「放出特性」は、チューインガムベースおよび/またはチューインガム生成物が、表面に低下した粘着性を示すことを可能とする特性を意味する。
本明細書で使用する場合、フレーズ「ポリマーを可塑化する限定された能力」は、成分が、ガムベースに組み込まれる際に、約±3℃超、ガムベースのTgを変化しないことを意味する。
本明細書で使用する場合、用語「工程」は、ガムベースおよび/またはチューインガム生成物の製造中に取られる任意の工程を言及し、バッチシステム、連続システムまたは当該技術分野で公知の任意の他の製造システムの手段によりチューインガム生成物を製造するときに起こる任意の工程を包含している。本明細書で使用する場合、用語「プロセス」は、チューインガム生成物に好適に包含される「エラストマーを咀嚼する」プロセスを包含する。
本明細書で使用する場合、フレーズ「従来にないガム成分」は、チューインガム生成物に慣習的に包含されない成分を言及し、例えば、クフェア族の植物由来のゼインおよび種油のような成分を包含する。
本明細書で使用する場合、フレーズ「従来のガム成分」は、チューインガム生成物に伝統的に包含された成分(例えば、エラストマーおよびエラストマー溶剤)を言及する。
本明細書で使用する場合、用語「表面」は、非粘着性および/または分解性特性と関連して使用されるとき、チューインガムベース、チューインガム組成物、チューインガム生成物またはチューインガムボーラスが接触することになる任意の表面を言及する。そのような表面は、これらに限定されないが、例えば、以下を包含する:口腔中の任意の表面(例えば、歯の表面または口腔に含まれる任意の歯医者の装置もしくは矯正装置の表面);皮膚(例えば、顔の皮膚、および髪)を包含している人体の任意の表面;および人体の任意の外表面(例えば、舗装道路、歩道、鉄道、レンガ、ガラス、木材、プラスチック、石、家具、カーペット、衣服、靴またはスニーカーを包含する履物の靴底の表面、段ボール、紙、金属の表面、および粘着し除去するのが困難である従来のガム成分の多孔質の表面。
本発明のさらなる実施形態によれば、1以上のさらなる成分は、要望のとおりガムベースに添加されてよい。これらの成分は、これらに限定されないが、エラストマー用の溶媒または軟化剤;甘味料、香味料、五感で知覚されるものおよびこれらの組み合わせ;食感改良剤;乳化剤;可塑剤、充填剤/増量剤;ワックス;親水性ポリマー、吸水性ポリマー;抗酸化物質;着色剤;防腐剤;光増感剤;温感および刺激剤;咽頭無痛化剤;香味料;薬草およびハーブ抽出物、歯のホワイトニング剤;息フレッシュ剤;ビタミンおよびミネラル;生活性薬剤;カフェイン;ニコチン;または薬学的活性剤から選択される少なくとも1つの成分を包含する。
1以上のエラストマー溶剤の使用は、製造工程中、エラストマーを咀嚼する必要はない。ガムベースが約5重量%超の量で使用される場合、限られた量であるが、本発明のガムベースの非粘着性を減少させうる量で存在してよい。本発明の特定の実施形態では、エラストマー溶剤は、ガムベースの約4重量%〜約5重量%の量で使用されてよく、歯、入れ歯、口腔インプラントおよび他の口腔器具への非粘着性を十分に与える非粘着性を提供する。
いくつかの実施形態では、ガムベースは、エラストマー成分を軟化するのに役立つ、エラストマー溶剤を従来の量未満で含んでもよい。特に、いくつかの実施形態では、そのような溶媒は、必要とされないが、非粘着性および/または分解性を誘導する成分と同様に、限定された量で使用されてよい。エラストマー溶媒がガムベースで用いられる量は従来の量未満であり、例えば、ガムベースの約0重量%〜約5.0重量%および典型的には約0.1重量%〜約3.0重量%の量で用いられる。いくつかの実施形態では、ガムベースは、エラストマー溶媒の約5.0重量%の最大値を包含する。他の実施形態では、ガムベースは添加されるエラストマー溶剤と関係ない。
他の実施形態では、従来の量のエラストマー溶剤は、エラストマー成分を軟化するのに役立つガムベースに組み込まれている。使用されてよいエラストマー溶剤は、当該技術分野で公知のエラストマー溶剤(例えば、テルピネン樹脂(例えば、例えばα−ピネンもしくはβ−ピネンのポリマー)、ロジンのメチル、グリセロールもしくはペンタエリスリトールエステルおよび修飾されたロジンおよびガム(例えば、水素化、二量化、および重合されたロジン)、ならびにこれらの混合物)を包含する。本発明では、好適に使用されるエラストマー溶剤のさらなる例は、部分的に水素化されたウッドおよびガムロジンのペンタエリスリトールエステル、ウッドおよびガムロジンのペンタエリスリトールエステル、ウッドおよびロジンのグリセロールエステル、二量化されたウッドおよびガムロジンのグリセロールエステル、トール油ロジンのグリセロールエステル、ウッドおよびガムロジンのグリセロールエステルおよび部分的に水素化されたウッドおよびガムロジンならびに部分的に水素化されたウッドおよびロジンのメチルエステル、ならびにこれらの混合物などを包含してよい。
典型的には、ガムベース中にエラストマー溶媒の取り込みは、ガムベースの非粘着誘導成分および/またはガムベースの分解する能力妨げない。特に、いくつかの実施形態では、非粘着性または低下した粘着性は望まれ、エラストマー溶媒は、典型的には、粘着性に寄与することなくガムベースを柔らかくする。さらに、ガムベースのTgは、典型的には、ガムベース中のエラストマー溶媒の組み合わせで±3℃以下で変化し、いくつかの実施形態では、非粘着性または低下した粘着性は所望のものである。
典型的には、本発明のガムベースにおいて使用するための従来の量のエラストマー溶媒は、ガムベースの約2.0重量%〜約15重量%、より典型的には約5重量%〜約15重量%、さらにより典型的には、ガムベースの約7重量%〜約11重量%の量であってよい。
いくつかの実施形態では、用いられるエラストマー溶媒は、少なくとも1つの親水性の部分と少なくとも1つの疎水性の部分を有してよく、当該親水性の部分はガムベースの内側に向き、当該親水性の部分はエラストマーから生成されたガムベースの外側に向かって向く。少なくとも1つの親水性の部分および少なくとも1つの疎水性の部分を有する好適なエラストマー溶剤は、例えば、メチルエステル液体ロジンを包含する。いくつかの実施形態では、比較的低い量で含まれるメチルエステル液体ロジンにとりわけ有用である。メチルエステル液体ロジンは、非粘着性誘導成分と組み合わせて使用されたとき、他の樹脂と比べて非粘着性および/または分解性を誘導する成分をあまり阻害しないが、増加した粘着性の原因となることなく、ガムベースの軟化を増加するのに役立つ。
典型的には、いくつかの実施形態では、メチルエステル液体ロジンは、ガムベースの約0.5重量%〜約5.0重量%、より典型的には約1.0重量%〜約3.0重量%の量でガムベースに組み込まれる。
これらの成分の2以上の組み合わせは、要望のとおり、本発明のガムベースに使用されてよい。
ガムベースは、これらに限定されないが、甘味料、香味料、五感で知覚されるものおよびこれらの組み合わせ;食感改良剤;エラストマー用の溶媒または軟化剤;乳化剤;可塑剤、充填剤/増量剤;ワックス;親水性の吸水性ポリマー;抗酸化物質;着色剤;防腐剤;光増感剤;温感および/または刺激剤;咽頭無痛化剤;香辛料;薬草および/またはハーブ抽出物、歯のホワイトニング剤;息フレッシュ剤;ビタミンおよび/またはミネラル;生物活性剤;カフェイン;ニコチン;または薬学的活性剤(pharmaceutically活性薬剤)から選択される1以上の成分を包含してもよい。
チューインガム組成物において使用するための任意の上述の添加剤成分は、当業者に公知の他の従来の添加剤(例えば、増粘剤)と同様、チューインガム組成物のチューインガムベースまたはチューインガム生成物が含んでいてよい任意のコーティングに組み込まれていてよい。
これらの成分のそれぞれの例は、チューインガム製造の当業者に容易に理解されるだろうが、そのような例およびチューインガム組成物中でのそれらの個々の量は、Soperらの米国特許出願公開第2007/0104829号にも開示されており、そこにある成分は、全て参照により本明細書に援用したものとする。
加水分解性単位およびバリア材を有する親水性前駆体成分は、本発明のガムベースの実施形態に上記の本明細書中に前もって詳細に説明されているもののいずれかであってよい。
本発明の1つの実施形態では、加水分解性単位を有する親水性前駆体成分は、典型的には、メチルビニルエーテルおよび無水マレイン酸の共重合体またはそれらの塩を包含する。メチルビニルエーテルおよび無水マレイン酸の共重合体またはそれらの塩は、典型的には、ガントレッツ(登録商標)の商標名で現在販売されているものである。
本発明の別の実施形態では、(a)加水分解性単位を含む少なくとも1つの親水性前駆体成分を提供する工程;および(b)当該親水性前駆体成分を、親水性モノマーと酢酸ビニル、イソブチレン、イソプレン、ブチルゴムまたはスチレンブタジエンから選択される第2のモノマーとの共重合体と混合する工程;を含むガムベースを調製する方法が提供される。
いくつかの実施形態では、チューインガムベースの製造方法は、少なくとも1つのエラストマーを提供し、および少なくとも1つの非粘着性および/または分解性を誘導する成分をエラストマーと混合してチューインガムベースを形成する工程を包含し、少なくとも1つの非粘着性および/または分解性を誘導する成分は、チューインガムベースを粘着性のあるものにせず、エラストマーを柔らかくする。このような実施形態では、チューインガムベースは、非粘着性および/または分解性を誘導する成分の不存在下と比べて、非粘着性および/または分解性を誘導する成分の存在下で低下した粘着性を有する。
典型的には、共重合反応は、モノマーの親水性の性質のせいでエマルション中よりむしろ、溶液中で実施される。さらに、親水性の反対の、共重合体の成分の疎水性の性質のせいで、溶液は、両成分を溶媒和することができるものである。そのような好適な溶媒は、アルコールを包含する。
本発明の別の実施形態では、(a)(i)加水分解性単位を含む少なくとも1つの親水性前駆体成分;および(ii)親水性モノマーと酢酸ビニル、イソブチレン、イソプレン、ブチルゴムまたはスチレンブタジエンから選択される第2のモノマーとの共重合体;を含むガムベースを提供する工程:および(b)前記ガムベースを甘味料、香味料、五感で知覚されるもの、およびこれらの組み合わせから選択される少なくとも1つの成分と混合する工程:を含むチューインガム組成物の調製方法が提供される。
本発明の別の実施形態では、(a)(i)加水分解性単位を含む少なくとも1つの親水性前駆体成分;および(ii)親水性モノマーと酢酸ビニル、イソブチレン、イソプレン、ブチルゴムまたはスチレンブタジエンから選択される第2のモノマーとの共重合体;を含むガムベースまたはチューインガム組成物を提供する工程;および(b)前記チューインガムベースまたはチューインガム組成物を、個々の口腔内での咀嚼にさらし、ここで、親水性前駆体成分の少なくとも1つの加水分解性単位が、口腔内での咀嚼で、加水分解を始める工程;を含む、チューインガムベースまたはチューインガム組成物の分解性を増加する方法が提供される。
本発明の別の実施形態では、(a)(i)加水分解性単位を含む少なくとも1つの親水性前駆体成分;および(ii)親水性モノマーと酢酸ビニル、イソブチレン、イソプレン、ブチルゴムまたはスチレンブタジエンから選択される第2のモノマーとの共重合体;を含むガムベースまたはチューインガム組成物を提供する工程;および(b)当該チューインガムベースまたはチューインガム組成物を、水源にさらし、ここで、前記ポリマーの少なくとも1つの加水分解性単位が、水と接触して加水分解を始める工程;を含む、チューインガムベースまたはチューインガム組成物の分解性を増加する方法が提供される。
本発明の別の実施形態では、ガムベースまたはチューインガム組成物の分解性を改善する際に、(i)加水分解性単位を含む少なくとも1つの親水性前駆体成分;および(ii)親水性モノマーと酢酸ビニル、イソブチレン、イソプレン、ブチルゴムまたはスチレンブタジエンから選択される第2のモノマーとの共重合体を含むガムベースの使用が提供される。
典型的には、上記方法で、エラストマー用の溶媒または軟化剤を提供ことを含む工程もある。
いくつかの実施形態では、本発明に係るチューインガムベースは、チューインガム組成物中に、全チューインガム組成物の約5重量%〜約95重量%、より典型的には、約28重量%〜約42重量%、およびさらにより典型的には、約28重量%〜約30重量%の量で組み込まれていてよい。中心が充満されたチューインガム組成物の場合、この重量%は中心が充満された領域よりむしろガムの領域に基づくかもしれない。
本発明のチューインガム組成物は、様々な形態および大きさで形成されてよく、これらに限定されないが、棒、スラブ、ぶつ切り、ボール、ピロー形状、錠剤、ペレット、中心が充満された形状、圧縮錠剤、デポジット形状、圧縮されたチューインガムまたは好適な任意の他の形状、被覆された形状および被覆されていいない形状を包含している種々の製品形状をとってよい。
チューインガム組成物が、被覆製品に形成されるとき、そのコーティングは、当該技術分野で公知の任意の方法で塗布されてよい。コーティング組成物は、ガムの薄片の約2重量%〜約60重量%、より典型的には約25重量%〜約35重量%、まだより典型的には約25重量%〜約45重量%で、さらにより具体的には、約30重量%の量で存在してよい。
そのような被覆されたチューインガムは、典型的には、ペレットガムと言及される。外側コーティングは、硬いまたはクランチ質であってよい。当業者に公知の任意の好適なコーティング物質は用いられてよい。典型的には、外側コーティングは、ソルビトール、マルチトール、キシリトール、イソマルト、エリスリトール、イソマルト、および他の結晶性のポリオール;使用されてもよいスクロースを包含してよい。さらに、コーティングは、コーティング自体を通してチューインガム組成物が見えなくなるように、いくつかの不透明な層を包含してよく、これらを美的、組織的および保護目的のためにさらに1以上の透明な層で任意に被覆することもできる。外側コーティングは、少量の水とアラビアガムを含んでいてもよい。コーティングは、さらに、ワックスで被覆されうる。コーティングは、コーティング溶液の連続塗布による従来の方法で塗布され、それぞれの被覆の間に乾燥されてよい。コーティングは、他の着色料が添加されていてよいが、乾燥するにつれ、通常不透明になり、通常白色である。ポリオールコーティングは、さらにワックスで被覆されうる。コーティングはさらに着色された薄片またはスペックルを包含しうる。組成物がコーティングを包含する場合、1以上の口腔ケア活性物はコーティング全体にわたって分散されうる。1以上の口腔ケア活性物が別の活性物との単一相の組成物に組み込まれている場合、このことはとりわけ典型的である。香味料も独特な生成物の特徴を発生させるために添加されてもよい。
中心が充満されたチューインガム生成物の場合、コーティングは、ガム薄片の熱安定性を高め、充満した液体の漏れを予防することを補助するために形成されてもよい。いくつかの実施形態では、コーティングはゼラチン組成物を包含していてよい。ゼラチン組成物は、溶液の40重量%として添加されてよく、コーティング組成物の約5重量%〜約10重量%、より典型的には約7重量%〜約8重量%のコーティング組成物中に存在してよい。ゼラチンのゲル強度は、約130ブルーム〜約250ブルームであってよい。
他の物質は、所望の特性を達成するためにコーティングに添加されてよい。これらの物質は、これらに限定されないが、セルロース誘導体(例えば、カルボキシメチルセルロース)、ゼラチン、プルラン、アルギン酸塩、デンプン、カラギーナン、キサンタンガム、アラビアガムおよびPVAcを包含してよい。
コーティング組成物は、任意のハードコーティングの前に個々のゴム薄片に添加されるプレコーティングを包含してもよい。プレコーティングは、PVAcの塗布を包含してよい。このことは、溶媒(例えば、エチルアルコール)中のPVAcの溶液として塗布されてよい。外側のハードコーティングが所望のものであるとき、PVAc塗膜は、全コーティングのおよそ3重量%〜4重量であってよく、またはゴム薄片(液体が充満し、ガム領域およびハードコーティングを包含している)の総重量の1重量%であってよい。
いくつかの実施形態は、ガムベース中のエラストマーの処理方法にまで及ぶ。特に、いくつかの実施形態は、示差走査熱量測定(DSC)によって測定されるガムベースのTgを実質的に変更することなくガムベース使用するために、エラストマーの処理方法にまで及ぶ。そのような方法は、少なくとも1つのエラストマーおよび少なくとも1つの油脂を混合する工程を包含する。
他の実施形態は、チューインガムベースでの使用に好適な固体状のエラストマー組成物を提供する工程および約3.5〜約13のHLB範囲を有する少なくとも1つの油脂を包含している非粘着性および/または分解性を誘導する成分を固体状のエラストマー組成物と混合する工程を包含する固体状のエラストマーを処理する方法にまで及ぶ。そのような方法で、非粘着性および/または分解性を誘導する成分は、固体状のエラストマー組成物の咀嚼を可能とし、均一な質量にするのに十分な量で存在する。
いくつかの実施形態では、エラストマーを処理する上記記載の方法が極めて少量のエラストマー溶媒の存在下で実施される。そのような実施形態では、エラストマー溶媒は、上記のとおりエラストマーを咀嚼することにより生成される任意のガムベースの約5.0%の最大値を包含する。
他の実施形態では、上記されたエラストマーを処理する方法が添加されたエラストマー溶媒の不存在下で実施される。
追加の実施形態で、チューインガムベースを生成する方法は、少なくとも1つのエラストマーおよび少なくとも1つの油脂または油を混合することによりDSCによって測定されたガムベースのTgを実質的に変更することなく、ガムベースにおいて使用するためのエラストマーを処理する工程を包含する。
さらに、さらなる実施形態では、チューインガムベースの生成方法は、チューインガムベースでの使用に好適な固体状のエラストマー組成物を提供する工程および約3.5〜約13のHLB範囲を有する少なくとも1つの油脂または油を包含する非粘着性および/または分解性を誘導する成分と固体状のエラストマー組成物とを混合する工程を包含する。そのような方法で、非粘着性および/または分解性を誘導する成分は、固体状のエラストマー組成物の軟化、処理可能な質量に処理することを可能とする十分な量で存在する。
いくつかの実施形態では、上記のガムベースの生成方法は、従来の量のエラストマー溶媒より少ない量の存在下で実施されてよい。このような実施形態では、エラストマー溶媒は、ガムベースの最大約5.0%包含しうる。典型的には、エラストマー溶媒は、エラストマーならびに非粘着性および/または分解性を誘導する成分とを混合し、得られたチューインガムベースが粘着性になる原因とならないようにエラストマーを軟化しうる。
他の実施形態では、ガムベースの上記の生成方法は、追加のエラストマー溶媒の不存在下で実施される。
ガムベース成分が混合される方法は、重要ではなく、そのような混合は、当業者に公知の標準装置を使用してなされる。典型的な方法で、本発明の目的のために加水分解性単位を含む1以上の親水性前駆体成分を包含する少なくとも1つの咀嚼加工助剤と混合され、約1〜約30分間の時間撹拌される。残存する成分(例えば、食感改善剤および/または軟化剤)は、その後、大量にまたは漸増的に混合され、さらに、約1〜約30分間、再度混合される。
得られる生成物は、当業者に公知の標準技術および装置を使用して調製されてよく、プロセスは一般的に、ガムベースを溶解すること、所望の成分を混合しながら組み合わせること、およびバッチを形成して個々のチューインガム薄片にすることを含む。本明細書に記載される実施形態に応じて有用な装置は、チューインガムの製造の当業者に周知の混合および加熱装置を包含し、それゆえ、特定の装置の選択は、当業者には明らかであるだろう。いくつかの実施形態で有用な一般的なチューインガムの調製に有用なプロセスは、Hopkinsらの米国特許第4,271,197号、Cherukuriらの米国特許第4,352,822号およびCherukuriらの米国特許第4,497,832号に開示されており、それぞれの全体を参照により本明細書に援用したものとする。
例えば、中心が充満されたチューインガムの実施形態は、液体または粉末もしくは他の固体であってよい中心が充満された領域およびガム領域を包含してよい。いくつかの実施形態は、外側のガムコーティングまたはシェルを包含していてもよく、典型的には、最初に咀嚼したときにその一部にサクサク感を与える。外側コーティングまたはシェルは、ガム領域の周囲の少なくとも部分的な部分であってよい。中心が充満されたチューインガムおよびその調製方法は、発明の名称が共に「Liquid−Filled Chewing Gum Composition」の2004年8月24日に出願された譲受人の同時係属中の米国特許出願第10/925,822号、2005年8月24日に出願された譲受人の同時係属中の米国特許出願第11/210,954号により完全に開示されており、それらの内容は、参照により本明細書に援用したものとする。
いくつかの他のチューインガムの実施形態は、圧縮ガム形式(例えば、圧縮錠剤ガムのようなもの)であってよい。そのような実施形態は、圧縮性のガムベース組成物および錠剤粉末を包含していてよい微粒子チューインガムベースを包含してよい。圧縮性のチューインガムは、発明の名称が「Compressible Gum System」の2005年11月8日に出願された譲受人の同時係属中の米国仮特許出願第60/734,680号により完全に開示されており、その内容は、参照により本明細書に援用したものとする。
いくつかの実施形態では、ガムベースは追加のワックスがなくてもよい。
本発明の特徴および利点は、説明する目的で提供され、本発明をいかなる方法で限定するものとして解釈されない以下の実施例および図面によりより完全に示される。
本発明に係るガントレッツを伴うPVA含有ガムベースを含むサンプルに対し、ガントレッツを伴う標準のガムベースを含む比較サンプルの散布図を示す。 本発明に係るガムベースのサンプルとPVAc−PVA共重合体を含んでいない標準のガムベースの相対的な分解物の視覚での3日(図2(a))と8日(図2(b))の露出時間後の比較を示す。
図1のグラフは、ガムベース中にPVAを使用することにより、水吸収のレベルが、ガントレッツと組み合わせた標準のガムベースの水吸収のレベルのおよそ2倍であり、そしてこの傾向は数日後にも一貫性があることを示す。このことは、生成物が、普通の気象条件化で、より早く分解することを説明している。
図2(a)および(b)は、10%の効率的な飛躍が咀嚼して戻したガムの分解の本当の意味での視覚的に説明する。PVAc−PVA共重合体およびガントレッツを含有するガムは、ガントレッツを含有するがPVAを含有しない標準のチューインガムと一緒に試験された。その分解の結果は、それぞれ図2(a)および(b)で、3日および8日後にそれぞれ示された。ガムを含有するPVAc−PVA共重合体は、降雨にかなり低い弾力を示し、屋外の条件に早ければ8日後に歩行者交通にさらされることなくほぼ完全に除去されることを示した。
標準のチューインガムの形態で、2つのガムベースポリマー化合物AおよびBを含むものを使用した。ガムベースポリマー化合物B中の全PVAcは、PVA/PVAcのco−ポリマー(全ガムベースのおよそ60%に係るガムベースポリマー化合物Bであり、ガムベースポリマー化合物Bの18.85%に係るPVAcを伴う)で置換した。当該ガムは、1.5%重量/重量のガントレッツの無水物を含んでいた。ガントレッツを、25%のガントレッツの無水物としてカプセル化に加えた。
ガムを標準のガム形状と一緒に試験した(すなわち、1つはPVAc−PVA共重合体を含んでいない、また水吸収度試験で使用する1.5%重量/重量のガントレッツの無水物を含んでいる)。咀嚼して戻したものを、1日あたり10gの水にさらして、毎日過剰の水がなくなっていき、咀嚼して戻し水を含み重くなったものは計算され、8日間試験を続けた。
PVAc−PVA共重合体を含まない4つの咀嚼して戻し水を含んだものの平均の速度は、0.5g/dayであった。PVAc−PVA共重合体を含む4つの咀嚼して戻したものの水の平均速度は1.0g/dayであった。
PVAc−PVA共重合体のガムベースの形態へ添加すれば、戻したものを含む咀嚼されたガントレッツの無水物への水分の浸入の速度は増加している。戻したものにより水分吸収量の最大の量も増加した。PVAc−PVA共重合体を含まないガム形態は、露出8日後に合計4g吸収した(4つの咀嚼して戻したものの平均を計算した);比較で、PVAc−PVA共重合体を含むガム形態は9g吸収した(4つの咀嚼して戻したものの平均を計算した)。
水を吸収する増加した速度およびPVAc−PVA共重合体含有形態の最終的な全吸収度は、結果的により妨げられ、容易に分解した。
それゆえ、より多くの親水性ガムベースの使用は、咀嚼して戻されたものと活性なガントレッツへの水の浸入をより容易にすることがわかった。従って、ガントレッツの無水物の有効性は、その水分への感度を増加することにより増加する。それゆえ、チューインガムベースに存在するために必要とされるより、より少ない降雨が、咀嚼して戻されたもの十分な分解に有効な必要とされる量を達するために必要とされる。このことは、技術をより現実の生活状態に堅調なものとする。
標準カプセル化により、ガントレッツは、75重量%のカプセル、および25%のガントレッツで作成されたコアシェルカプセル化で封入される。当該シェルの材料は、ポリエチレンワックス(または同等の材料)である。
*表面積3cmのガムを咀嚼して戻したものに基づく
**過去10年の英国の雨量に基づく1cmにつき必要とされる雨の総量の雨量で破壊されなかった数
表1は、ガムベースにPVA−PVAc共重合体の包含することが、PVAcのみよりむしろ、吸収された全水に関してガントレッツの効率を増加し、1gの水の吸収度の有効なレベルに到達させるのに必要とされる露出日数を示す。
%効率=(ガムに吸収された水の量)/(ガムに添加された全水の量)×100
1gに到達するまでの日数=咀嚼して戻されたガムが1g吸収する前に水にさらされた日数
1cmごとに必要とされる雨量=効率および平均の咀嚼して戻されたものの大きさに基づき、1gの水が吸収されうる前に必要とされる雨量
従って、これらの結果は、より多くの親水性のエラストマーとともに親水性前駆体成分を伴う本発明のガムベースが、チューインガムに要求される改善された分解性能を提供することができることを、明確に説明する。
もちろん、本発明は、例としてのみ示す記載された上述の例に限定されるものと意図されないと理解される。

Claims (29)

  1. (a)加水分解性単位を含む親水性前駆体成分;および
    (b)親水性モノマーと酢酸ビニル、イソブチレン、イソプレン、ブチルゴムまたはスチレンブタジエンから選択される第2のモノマーとの共重合体;
    を含むガムベース。
  2. 前記親水性モノマーが、ビニルアルコール、アクリル酸、メタクリル酸、エチレングリコールメタクリレート、N,N−ジメチルアクリルアミド、2−ヒドロキシアクリル酸エチル、アクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、2−(ジメチルアミノ)メタクリル酸エチル、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、エチレンオキシド、エチレングリコールおよびプロピレングリコールから選択される1以上である、請求項1に記載のガムベース。
  3. 前記共重合体が、ポリ酢酸ビニルおよびポリビニルアルコールを含む、請求項1または2に記載のガムベース。
  4. 前記加水分解性単位が、エステル結合、エーテル結合または無水物結合からなる群から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載のガムベース。
  5. 前記親水性前駆体成分が、ポリマーまたはそれらの塩を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載のガムベース。
  6. 前記ポリマーが、メチルビニルエーテルおよび無水マレイン酸の共重合体ならびに/またはそれらの塩;ポリスチレンおよび無水マレイン酸の共重合体ならびに/またはそれらの塩;ポリスクシンイミドおよび/またはそれらの塩、ビニルピロリドンおよび酢酸ビニルの共重合体ならびに/またはそれらの塩、ならびにアルギン酸エステルならびに/またはそれらの塩ならびにこれらの組み合わせから選択される、請求項5に記載のガムベース。
  7. 加水分解性単位を含むポリマーの塩が、アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩から選択される、請求項5または請求項6に記載のガムベース。
  8. 前記加水分解性単位を有する親水性前駆体成分が、全ガムベースの約0.1重量%〜約10重量%の量で存在する、請求項1〜7のいずれか1項に記載のガムベース。
  9. 前記共重合体が、全組成物の約3重量%〜約95重量%の量で存在する、請求項1〜8のいずれか1項に記載のガムベース。
  10. 未修飾ポリマーのさらなる量を含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載のガムベース。
  11. 甘味料、香味料、五感で知覚されるものおよびこれらの組み合わせ;食感改良剤;エラストマー用の溶媒または軟化剤;乳化剤;可塑剤、充填剤/増量剤;ワックス;親水性の吸水性ポリマー;抗酸化物質;着色剤;防腐剤;光増感剤;温感および/または刺激剤;咽頭無痛化剤;香辛料;ハーブおよび/またはハーブ抽出物、歯のホワイトニング剤;息フレッシュ剤;ビタミンおよび/またはミネラル;生物活性剤;カフェイン;ニコチン;薬学的活性剤から選択される、少なくとも1つの成分をさらに含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載のガムベース。
  12. 加水分解を促進する少なくとも1つの成分をさらに含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載のガムベース。
  13. 前記加水分解を促進する少なくとも1つの成分が、アルカリ成分または充填剤成分である、請求項12に記載のガムベース。
  14. 加水分解を促進する少なくとも1つの成分の不存在下より加水分解を促進する少なくとも1つの成分の存在下でより早く分解する、請求項12または請求項13に記載のガムベース。
  15. 前記親水性前駆体成分が、少なくとも部分的にバリア材に封入されまたは分散される、請求項1〜14のいずれか1項に記載のガムベース。
  16. 前記バリア材が、前記親水性前駆体成分の加水分解性単位と反応することができる求核性の基を有しない物質を含む、請求項15に記載のガムベース。
  17. 前記親水性前駆体成分の加水分解性単位と反応することができる求核性の基が、1以上の酸素および/または窒素原子を含む部分から選択される、請求項15または請求項16に記載のガムベース。
  18. 前記バリア材が、油および脂肪、ならびにそれらの水素化物およびエマルションから選択される、請求項15〜17のいずれか1項に記載のガムベース。
  19. 前記バリア材が、前記親水性前駆体成分の加水分解性単位と反応することができる求核性の基を有する物質を含む、請求項17に記載のガムベース。
  20. 前記バリア材が、前記加水分解性単位を含む親水性前駆体成分の外層と反応し、前記バリア材の反応生成物を含む層および前記バリア材と前記親水性前駆体成分との間の前記親水性前駆体成分の外層を形成し得る、請求項19に記載のガムベース。
  21. 前記ガムベースまたはチューインガム組成物が、加水分解性単位を含むポリマーの不存在下と比べて、加水分解性単位を含むポリマーの存在下で、増加した分解性および/または減少した粘着性を有する、請求項1〜20のいずれか1項に記載のガムベースまたはチューインガム組成物。
  22. 請求項1〜21のいずれか1項に記載のガムベースを含む、チューインガム組成物。
  23. (a)加水分解性単位を含む少なくとも1つの親水性前駆体成分を提供する工程;および
    (b)前記親水性前駆体成分を、親水性モノマーと酢酸ビニル、イソブチレン、イソプレン、ブチルゴムまたはスチレンブタジエンから選択される第2のモノマーとの共重合体と混合する工程;
    を含む、請求項1〜21のいずれか1項に記載のガムベースの調製方法。
  24. (a)(i)加水分解性単位を含む少なくとも1つの親水性前駆体成分;および(ii)親水性モノマーと酢酸ビニル、イソブチレン、イソプレン、ブチルゴムまたはスチレンブタジエンから選択される第2のモノマーとの共重合体;を含むガムベースを提供する工程:および
    (b)前記ガムベースを甘味料、香味料、五感で知覚されるもの、およびそれらの組み合わせから選択される少なくとも1つの成分と混合する工程:
    を含む、チューインガム組成物の調製方法。
  25. エラストマー用の溶媒または軟化剤を提供することを含む工程をさらに含む、請求項23または請求項24に記載の方法。
  26. (a)(i)加水分解性単位を含む少なくとも1つの親水性前駆体成分;および(ii)親水性モノマーと酢酸ビニル、イソブチレン、イソプレン、ブチルゴムまたはスチレンブタジエンから選択される第2のモノマーとの共重合体;を含むガムベースまたはチューインガム組成物を提供する工程;および
    (b)チューインガムベースまたはチューインガム組成物を、個々の口腔内での咀嚼にさらし、ここで、親水性前駆体成分の少なくとも1つの加水分解性単位が、口腔内での咀嚼で、加水分解を始める工程;
    を含む、チューインガムベースまたはチューインガム組成物の分解性を増加する方法。
  27. (a)(i)加水分解性単位を含む少なくとも1つの親水性前駆体成分;および(ii)親水性モノマーと酢酸ビニル、イソブチレン、イソプレン、ブチルゴムまたはスチレンブタジエンから選択される第2のモノマーとの共重合体;を含むガムベースまたはチューインガム組成物を提供する工程;および
    (b)前記ガムベースまたはチューインガム組成物を、水源にさらし、ここで、前記ポリマーの少なくとも1つの加水分解性単位が、水と接触して加水分解を始める工程;
    を含む、チューインガムベースまたはチューインガム組成物の分解性を増加する方法。
  28. チューインガム組成物の分解性の改善における、請求項1〜21のいずれか1項に記載のガムベースの使用。
  29. 本明細書に記載される、ガムベース、組成物、方法または実質的な使用。

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