JP4644285B2 - 生分解性チューインガム - Google Patents

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Description

本発明は、加工や貯蔵の際、及び/又は噛んだ後に、付着性が低減し、或いは付着性がなくなるチューインガム組成物及び製品に関する。本発明はさらに、付着性が低減し、或いは付着性がなくなる要因となる、かかるチューインガム組成物に使用されるチューインガムベースに関する。
従来のチューインガム製品は、「環境に優しい」ものではない。従来のチューインガム製品は、噛んでいる途中又は後でも付着性を保ち、ガム製品の投棄に注意しなければ、地面(及びガム製品が接触し得る他の表面)に付着する場合がある。かかる従来のチューインガム製品の付着性は、主に、製造プロセスの際のエラストマー溶媒(即ち、樹脂)や他の「粘着性」成分(ワックス等)の使用によって生じる。特に、エラストマー溶媒を用いて製造された従来のチューインガムは、噛んだときに連続した又は実質的に連続した相を示す。この連続相は、粘着性のエラストマー溶媒を含有するアモルファスなエラストマーマトリックスを特徴とするので、噛んだときに生じるガム塊もまた粘着性を有する。
チューインガム組成物に使用される多くのエラストマー、具体的には高分子量のエラストマー(例えば、分子量200000以上)は、通常、室温で固体である。エラストマーは、通常、固体材料の塊として購入され、一般に、チューインガム組成物に有用な溶媒を使用して軟化する必要がある。固体エラストマーを、チューインガム組成物に有用な連続的に均質で、且つ流動性のある塊にまでさらに加工しなければならないので、エラストマー溶媒がない状態でエラストマーを軟化させることは難しい。
エラストマー溶媒及び/又は他の「粘着性」成分を使用せずに製造されるガム製品が開発されているが、かかるガム製品の多くは、所望の特性を得るために、「従来にない」ガム成分に依存していることが報告されている。例えば、米国特許第5882702号では、エラストマーをゼインのような可塑化されたタンパク性物質に置き換えることによって、エラストマー溶媒の必要性を除去している。
しかしながら、ガム製品に従来にない成分を混和すると味覚を損なうことが多いため、消費者に受け入れられるという観点からは、望ましくない場合がある。
さらに、咀嚼の際に歯や口腔装具に付着しないとされるガム製品が報告されているが(例えば、米国特許第4518615号参照)、それでもなお、噛んだ後、ガム製品を捨てるときに、付着性が低減し、或いは付着性がなくなるチューインガム製品に対するニーズが依然として存在している。特に、不適切に捨てられたガム塊が見られることが多い表面(例えば、舗道、靴、髪、テーブルや机の下側)に、低付着性、又は非付着性の、環境に易しいチューインガム塊に対するニーズが依然として存在している。
ある実施形態では、(a)ガムベースと、(b)少なくとも1つの香味料と、(c)少なくとも1つのフリーラジカル発生剤と、を含有する生分解性チューインガム組成物を提供する。
ある実施形態では、(a)ガムベースを準備する工程と、(b)前記ガムベースにフリーラジカル発生剤を混合する工程と、を含む生分解性チューインガムの調製方法を提供する。
ある実施形態では、(a)ガムベースと、(b)少なくとも1つの甘味料と、(c)少なくとも1つのフリーラジカル発生剤と、を含有する生分解性チューインガム組成物を提供する。
ある実施形態では、(a)ガムベースと、(b)少なくとも1つの香味料と、(c)少なくとも1つの光増感剤と、を含有する光分解性チューインガム組成物を提供する。
ある実施形態では、(a)ガムベースと、(b)少なくとも1つの甘味料と、(c)少なくとも1つの光増感剤と、を含有する光分解性チューインガム組成物を提供する。
ある実施形態は、(1)実質的に均質な塊に加工する前に、ガラス転移温度を有する少なくとも1つのエラストマー、及び(2)エラストマーを軟化させて実質的に均質な塊にまで加工できる非付着誘引成分であって、エラストマー加工助剤の存在が、約3℃以下のエラストマーのガラス転移温度における最大変化を与える少なくとも1つの非付着誘引成分、を含むチューインガムベース組成物を提供する。
ある実施形態では、少なくとも1つの非付着誘引成分を含む少なくとも1つのエラストマーマトリックス含有ドメインを含むガムベース組成物を提供する。
ある実施態様では、(1)実質的に均質な塊に加工する前にガラス転移温度を有する少なくとも1つのエラストマーと、(2)エラストマーを実質的に均質な塊にまで加工できる非付着誘引成分であって、前記非付着誘引成分の存在が、約3℃以下のエラストマーのガラス転移温度における最大変化を与える、少なくとも1つの非付着誘引成分と、(3)香味料と甘味料の少なくとも1つと、を含むチューインガム組成物を提供する。
ある実施形態では、(1)チューインガムベースに使用するのに適切なエラストマーを準備する工程と、(2)エラストマーに、約3.5〜約13のHLB範囲を有する少なくとも1つの油脂を含む非付着誘引成分を、エラストマーを均質な塊に加工するのに十分な量で混合する工程と、を含む固体エラストマーを加工する方法を提供する。
ある実施形態では、(a)(1)ガラス転移温度を有する少なくとも1つのエラストマー、及び(2)エラストマーを実質的に均質な塊にまで加工できる非付着誘引成分であって、前記非付着誘引成分の存在が、約3℃以下のエラストマーのガラス転移温度における最大変化を与える、少なくとも1つの非付着誘引成分を含むガムベースを準備する工程と、(b)前記ガムベースに、甘味料、香味料、及びこれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つの成分を混合する工程と、を含む低付着性のチューインガム組成物の製造方法を提供する。
ある実施形態では、(a)(1)エラストマー組成物を含むガムベースであって、ポリイソブチレン、ブチルゴム、ブタジエン‐スチレンゴム、及びこれらの組み合わせからなる群より選択された材料を主に含み、少なくとも約200000の平均分子量を有するエラストマー組成物、及び(2)非付着誘引成分であって、前記エラストマーと混合したときに、3℃の範囲内に前記ラストマーのガラス転移温度を維持する非付着誘引成分を含むガムベースを準備する工程と、(b)前記ガムベースに少なくとも1つの甘味料と少なくとも1つの香味料を混合する工程と、を含む低付着性のチューインガム組成物の製造方法を提供する。
ある実施形態では、(a)(1)少なくとも1つのエラストマー、及び(2)約3.5〜約13のHLB範囲を有する少なくとも1つの非付着誘引成分を含むガムベースを準備する工程と、(b)前記ガムベースに少なくとも1つの甘味料と少なくとも1つの香味料を混合する工程と、を含むチューインガム組成物の製造方法を提供する。
ある実施形態では、(a)ガムベースと(b)香味料、甘味料、及びこれらの組み合わせから選択された少なくとも1つの材料と、(c)少なくとも1つの非付着誘引成分であって、前記非付着誘引成分が存在しない同じ製品と比較し、噛んだ後に低減された付着表面特性を与えるのに十分な量で存在する非付着誘引成分と、を含むチューインガム製品を提供する。
ある実施形態では、(a)全ガムベースの約1〜約30質量%の、少なくとも約200000の平均分子量とTgを有する少なくとも1つのエラストマーと、(b)全ガムベースの約10〜約60質量%の、前記エラストマーのTgを約3℃以下で変化させる少なくとも1つの油脂と、を含むチューインガムベースであって、前記油脂の存在しない同じ組成物と比較して低付着性のガムベースを提供する。
ある実施形態では、少なくとも1つのエラストマーと、少なくとも1つの油脂と、を混合する工程を含み、DSCによって測定されるエラストマーのTgを実質的に変化させずに、ガムベースに使用されるエラストマーを加工する方法を提供する。
ある実施形態では、(a)ガムベースと、(b)香味料、甘味料、及びこれらの組み合わせから選択される少なくとも1つの成分と、(c)少なくとも1つの非付着誘引成分と、を含むガム製品であって、前記ガム製品は、添加されるエラストマー溶媒を含まず又は実質的に含まず、添加されるエラストマー溶媒を含まない又は実質的に含まないチューインガム製品と比較して、低付着性のガム製品を提供する。
ある実施形態では、(a)全ガムベースの約1〜約30質量%の少なくとも約200000の平均分子量を有する少なくとも1つのエラストマーと、(b)全ガムベースの約10〜約60質量%の少なくとも1つの非付着誘引成分と、(C)全ガムベースの約5質量%以下の少なくとも1つのエラストマー溶媒と、を含むチューインガムベースであって、非付着誘引成分を含まないチューインガムベースと比較して、低付着性のチューインガムベースを提供する。
ある実施形態では、(a)少なくとも1つのエラストマーと少なくとも1つのエラストマー溶媒を含む成分を含有するチューインガム組成物を準備する工程と、(b)前記成分の混合の前に、前記組成物中のエラストマー溶媒の少なくとも一部を、少なくとも1つの非付着誘引成分で置き換える工程と、(C)前記成分を混合し、付着性の低減したチューインガム組成物を形成する工程と、を含むチューインガム組成物の付着性の低減方法を提供する。
ある実施形態では、エラストマーマトリックスが少なくとも1つの不連続相を含有し、それにより、チューインガム組成物が、前記不連続相が存在しないときよりも前記不連続相が存在するときに低粘着性の少なくとも1つの表面を有する、エラストマーマトリックスを含むチューインガム組成物を提供する。
ある実施形態では、少なくとも1つのエラストマーと少なくとも1つの非付着誘引成分とを含むチューインガム組成物を噛むことによって形成されたガム塊であって、前記組成物は、前記非付着誘引成分を含む少なくとも1つの別個の分離したドメインを示すガム塊を提供する。ある実施形態では、少なくとも1つのエラストマーと、少なくとも1つの疎水性部分及び少なくとも1つの親水性部分を有する少なくとも1つの非付着誘引成分と、を含むチューインガム組成物であって、前記少なくとも1つの疎水性部分は、前記ガム組成物の内側に配向し、且つ前記少なくとも1つの親水性部分は、前記ガム組成物の外側に配向し、それにより、前記チューインガム組成物は、前記少なくとも1つの非付着誘引成分が存在しないときと比較して、前記少なくとも1つの非付着誘引成分が存在するときに低付着性を示すチューインガム組成物を提供する。
ある実施形態では、少なくとも1つのエラストマーと少なくとも1つの非付着誘引成分と、を含むチューインガム組成物を噛むことによって形成された付着性の低減したガム塊であって、前記ガム塊中の前記非付着誘引成分は、低付着性のバリアが前記ガム塊の表面上に形成されるように配向するガム塊を提供する。
ある実施形態では、(1)エラストマーと、(2)少なくとも1つの非付着誘引成分と、(3)樹脂と、を含むチューインガム組成物であって、前記非付着誘引成分が存在しないときよりも、前記非付着誘引成分が存在するときに低付着性であるチューインガム組成物を提供する。
本発明のある実施態様では、かかるガムベースを用いて、低付着性の、又は非付着性のガムベース、及び低付着性の、又は非付着性のチューインガム組成物を製造する。低付着性、又は非付着性は、過度の付着性を生じさせずにチューインガム中のエラストマーを軟化させる特定の油脂及び/又はオイルを使用することによって達成される。本発明の他の実施態様では、チューインガム組成物を生物分解可能にすることに関する。生物分解性は、光増感剤のようなフリーラジカル発生剤の導入によって高められる。
本明細書で使用する場合、移行句「comprising(有する)」(「including(有している)」と同義で、「comprises」等も同様)、「containing(含有している)」又は「characterized by(特徴とする)」は、包括的即ちオープンエンド型であり、請求項の前提部又は本文いずれでの使用に関わらず、付加的な、記載していない要素又は方法における工程を排除しない。
本明細書で用いる「風船ガム」及び「チューインガム」という用語は同義的に用いられ、両者とも任意のガム組成物を含むことを意図する。
本願における用語「非付着誘引成分」とは、ガム組成物に混和される成分であって、そのガム組成物が、その非付着誘引成分が存在しない同じガム組成物に比較して、低付着性を示す成分を言う。望ましくは、非付着誘引成分は、ガムベースの製造における固体エラストマー成分の軟化を促進すると同時に、チューインガム組成物とそれから得られる製品が、包装、歯、インプラントや義歯のような口腔装具、さらには、コンクリート、石、プラスチック、木材、舗道、レンガ、ガラスの表面、及び種々のその他の同様な表面に付着することを防止する又はその性向を低減する等の多くの効果を有する。非付着誘引成分は、チューインガム組成物に使用されるエラストマーの最終Tg(本願にて規定)を、加工の際に初期Tg(本願にて規定)から上又は下に、約3度(3℃)以下で変化させる任意の成分であってもよい。また、非付着誘引成分は、本願に規定する離型剤として役立つ任意の成分であってもよい。さらにまた、非付着成分は、ガムベースエラストマーの中で結晶化する又はドメイン領域を形成する任意の成分であってもよい。また、非付着誘引成分は、疎水性部分と親水性部分を有する任意の成分であってもよく、ここで、前記疎水性部分は、ガム塊の中で内側に配向することができ、前記親水性部分は、ガム塊の中で外側に配向することができる。非付着誘引成分としては、例えば、チューインガムの加工の際と後、及び得られるガム製品を噛んだ後の双方において、ガム組成物を非付着性にするのに十分な量でガム組成物に含めることができるオイル及び他の油脂が挙げられる。これらの非付着誘引成分は、チューインガム組成物に従来使用されてきた樹脂やワックスのようなエラストマー溶媒材料の一部又は全部を置き換えて用いてもよい。非付着誘引成分は、ガムベースに添加されると、エラストマーを固体から有用なガムベース材料へ軟化加工可能なエラストマー加工助剤として作用することもできる。
本願における用語「Tg」は、エラストマーを加工する前又は後の任意の時に測定され、チューインガム組成物に用いられるエラストマーのガラス転移温度を言う。より詳しくは、用語「Tg初期」とは、エラストマーを非付着誘引成分の存在下で実質的に均質な塊に加工する前のエラストマーのガラス転移温度を言う。用語「Tg最終」とは、エラストマーをガムベースに有用な軟化した塊に加工した後の、エラストマーのガラス転移温度を言う。
ガラス転移温度(Tg)は、一般に、それを下回ると分子の移動性が非常に低くなる温度であると理解されている。巨視的には、ポリマーは、ガラス転移温度を下回ると硬くて脆く、それを上回ると塑性変形可能となる。Tgは、通常、アモルファス相に適用でき、ガラス、プラスチック、及びゴムに広く適用できる。ポリマーにおいて、Tgは、ポリマーの大部分の協同運動のための活性化エネルギーを超えるようなギブス自由エネルギーでの温度として表されることが多い。これにより、力が加わったときに分子鎖が互いにスライドしていくことが可能となる。
非付着誘引成分は、以下の効果の1つ以上に寄与し得る。(1)固体又は固体状のエラストマーを、均質な又は実質的に均質な軟化した又は可鍛性の塊のような何らかの他の形態に転化するプロセスを促進する、(2)加工し、且つチューインガム製品に使用するために十分な軟化を可能にし、及び(3)得られるガム製品の付着性を高めることなしに軟化させる。非付着誘引成分は、本発明に使用されると、これらの効果の1つ以上を与えることができるだけでなく、ガムベースの製造の際にエラストマーのTgの変化を調節することができる。ある実施形態では、非付着誘引成分をチューインガムベースを製造するために使用すると、ガムベースを製造するために使用するエラストマーのTgが、ガムベースの加工前のエラストマーのTgに比較し、約3度(3℃)以下の上昇又は下降(プラス/マイナス)で変化する。最大で3℃の変化は(即ち、Tg最終)、Tg初期より高い又は低いかのいずれかの変化をもたらす。例えば、エラストマーのTg初期が60℃であると、非付着誘引成分の添加後のエラストマーのTg最終は、約57℃〜約63℃、例えば、±3℃の場合がある。また、用語「非付着誘引成分」は、例えば、固体又は固体状エラストマーを、バッチシステム、連続システム、及び当該分野で公知の他の製造システム及び/又はプロセスの際に、噛むために有用な形態に転化させるプロセスを促進する任意の成分を包含する。望ましくは、前記エラストマー加工助剤は、下記に規定するように、ポリマーを可塑化するのに限られた性能を有する。
本願において用いられる語句「分離性」とは、チューインガムベース及び/又はチューインガム製品が表面に対して低接着性を示すことができる特性を意味する。
本願において用いられる語句「ポリマーを可塑化するのに限られた性能」とは、ある成分をガムベースに混和したとき、前記成分が、ガムベースのTgを約プラスマイナス(±)3℃を超えて変化をさせないことを意味する。
本願における用語「加工」とは、バッチシステム、連続システム、又は当該分野で公知の他の任意の製造システムを用いてガム製品を製造するときに生じる工程等の、ガムベース及び/又はガム製品の製造の際に採用される任意の工程を言う。本願における用語の加工は、チューインガム製品を包含するのに適するように「エラストマーを咀嚼する」プロセスを含む。
本発明のある実施形態では、種々のチューインガム組成物とそれらから得られる製品に、種々の油脂やオイルを含む非付着誘引成分を混和することによって、低付着性又は非付着性が与えられる。これらの非付着誘引成分は、従来はチューインガム組成物が加工できるようにガムベースエラストマーを軟化させるために使用されるが、それから得られるチューインガム組成物の付着性の一因となることが知られるエラストマー溶媒や特定のワックス状材料のような従来の成分を、部分的又は完全に置き換えるために用いてもよい。これらの非付着誘引成分の混和は、ガムベースの加工において多くの長所を有するのみならず、最終的なチューインガム組成物とそれから得られる製品の全体的な低付着性に寄与する。
ある実施形態では、非付着誘引成分をガムベースに添加すると、ガムベースエラストマーが軟化でき、固体ゴムから容易に軟質マトリックスに加工されることができ、次いで、チューインガム組成物に混和することができる。
本発明のある実施形態では、非付着誘引成分の添加は、ガムベースのエラストマー成分のみならずチューインガム組成物の軟化を全体としてバランスをとりながら、それらから得られる製品の全体的な付着性を低減させる。
ある実施形態では、ガムベースを形成するために用いられるようなチューインガム組成物のエラストマー成分は、エラストマーのガラス転移温度(Tg℃)をその初期Tgより3℃を超えて高く又は初期Tgより3℃を超えて低く変化させない、即ち、±3℃として、非付着誘引成分の混和によって軟化させる。
他の実施態様において、非付着誘引成分は、チューインガム製品の表面に移動し、チューインガム製品が表面に付着する能力を低減させる分離バリアを形成する能力等の、種々の物理的特性を示すことが見出されている。ある実施形態では、非付着誘引成分は、疎水性と親水性を有し、即ち、これらの材料がそれ自身で分子的に配向し、疎水性部分がそれ自身でチューインガムの内側に配向し、親水性部分がそれ自身でチューインガムの表面に配向するといった性向によって分離バリア特性を高めるHLB値を有し、それによって、分離特性に寄与し、付着性を低減させる。
非付着誘引成分は、チューインガム組成物での使用の前に、ガムベースの中に存在してもよく、さらにチューインガム組成物に全体として添加してもよい。ある実施形態では、エラストマー溶媒のような付着性に寄与する従来の成分を、本発明の非付着誘引成分に部分的又は完全に置き換えてもよい。また、メチルエステル液体ロジンの(望ましくは少量の)添加は、付着性の一因になることなく、軟化を向上させるので、有益に使用できることが見出されている。メチルエステル液体ロジンは、エラストマー/非付着誘引成分によって形成され得るエマルジョンを破壊しない比較的小さい分子である傾向が見出されている。
本発明の他の実施態様において、チューインガム組成物は、その密着を維持する能力を解放し、経時的により小さい不連続片へと粉々に壊すといった、チューインガムの分解を促進する付加的成分を混和することで、より環境的に優しくしてもよい。分解に寄与する成分としては、太陽光のような光に暴露されるとエラストマー成分と反応して分解する、或いはその他に付着性が小さくなるように変質させる光吸収材料が挙げられる。ある実施形態では、光に曝されると、エラストマー成分の分子量は、それら及びそれらを含有するチューインガム組成物の付着性を低くするのに十分な大きさに低下する。ある実施形態では、光に曝されると、エラストマーの付着性を低減させるのみならず、それらを含むチューインガム組成物の付着性を低減させるのに十分なまでエラストマー成分の分子量を増加させる成分を含んでもよい。
本願において用いられる語句「非従来的ガム成分」とは、チューインガム製品には従来含有されていない成分を言い、ゼインや植物系クフェアからの種油のような成分が挙げられる。
本願において用いられる語句「従来的ガム成分」とは、エラストマーやエラストマー溶媒のようなガム製品に以前から含有されている成分を言う。
本願における用語「表面」とは、非付着性に関して用いられる場合、チューインガムベース、チューインガム組成物、チューインガム製品、又はチューインガム塊が接触する任意の表面を言う。こうした表面には、限定されるものではないが、例えば、以下のものが挙げられ、即ち、歯の表面や口腔に含められる任意の歯科用又は歯列矯正デバイスの表面のような口腔の表面、顔面上の皮膚のような肌や髪等の人体の任意の表面、及び舗道、歩道、車道、レンガ、ガラス、木材、プラスチック、石、家具、敷物類、靴やスニーカー等の履物の底、段ボール、紙、及び金属等の表面、並びに、従来のガム成分が付着して除去が難しい多孔質の表面等の人体の外側の任意の表面がある。
本発明は、ガムベースの加工を助長するのみならず、最終的なチューインガム組成物とそれから得られる製品の特定の効果と特性に寄与する特定の成分を導入することにより、従来のチューインガム組成物を上回る多くの効果を提供する。1つのかかる効果は、チューインガムベースの加工の際と噛んだ後の両方において、ガムベースに、ひいてはチューインガム組成物に全体として付与される低付着性及び/又は非付着性である。別の効果は、ガム樹脂のような従来の溶媒添加剤に依存することなく、エラストマーのガムベース成分を加工する能力である。さらに別の効果は、ガムベースの中のエラストマー溶媒の一部又は全部を、非付着誘引成分で置き換える能力である。ある実施形態では、エラストマー溶媒の一部のみが置き換えられ、それから得られるチューインガム組成物に付着性を付与することなく、溶媒の軟化能力の効果を得る。
本願で規定する好適な非付着誘引成分はいずれも、本発明のチューインガムベースに混和することができる。望ましくは、非付着誘引成分は、チューインガムベースの製造の際にエラストマーと接触したとき(例、混合により)、約±3℃のエラストマーのガラス転移温度における最大変化を与える。
ある実施形態では、本発明のチューインガム組成物は、それから得られるチューインガム製品の表面に移動し、表面バリアを与えるのに十分な量の非付着誘引成分を含む。望ましくは、表面バリアは、噛んだときに生じるガム塊が、非付着誘引成分を含まないガム組成物に比較し、いろいろな表面に対して低接着性を示すといった分離特性を有する。
ある実施形態では、本発明のチューインガム組成物は、ガムベースが、非付着誘引成分が存在しないガムベースに比較し、低付着性を示すかかる態様で、ガムベースの中で分子的に配向された非付着誘引成分を含む。具体的には、ある実施形態では、非付着誘引成分は、チューインガム製品の中で内側に配向した疎水性部分と外側に配向した親水性部分を含む。
例えば、ある実施形態では、非付着誘引成分は、疎水性部分と親水性部分を有する表面分離剤であってもよい。こうした表面分離剤が使用されると、表面分離剤の疎水性部分は、そのものをチューインガム組成物の中に導く傾向にあり、親水性部分は、表面分離剤がチューインガムの表面に移動したときに、そのものをチューインガム組成物の表面に導く傾向にある。
ある実施形態では、非付着誘引成分は、ガムベースに添加されたとき、エラストマーマトリックスの中で非付着成分の結晶化を表すドメイン領域を形成する。非付着誘引成分は、ガムベース又はチューインガム組成物を冷却すると分離した結晶相が生成するような、室温のエラストマー中で限られた混和性を有してもよい。具体的には、本発明のある実施形態では、かかるドメインは、加工の際にガムベースを冷却したときに生成することができる。有利には、かかるドメインを含むガムベースを混和したチューインガム組成物は、かかるドメインを含まないガムベースと比較して、口の内側と外側との双方の表面に対し、低付着性を示す。さらに、ガムベースが少なくとも1つのドメインと少なくとも1つのエラストマーを含む場合、その少なくとも1つのドメインを特有のTg値によって特徴づけることができ、その少なくとも1つのエラストマーを異なるTg値によって特徴づけることができる。
したがって、付着性エラストマーのマトリックスの連続相を有する従来のガムベースとは異なり、本発明のガムベースは、ガムベースのエラストマーマトリックスから分離して相異なる不連続相を有してもよい。不連続相を含む本発明のガムベースは、不連続相を有しないガムベースに比較して、低付着性を示す。
不連続相は、以下のものの1つ以上の結果によるものであってもよく、即ち、非付着誘引成分をその中に導入することによるガムベースの表面上の分離バリアの生成、ドメインの存在、及びガムベース表面がより大きい親水性を有するような非付着誘引成分の配向の結果によるものである。
非付着誘引成分は、例えば、組成物とそれから得られる製品の低付着性又は非付着性にする任意の好適な油脂又はオイル又はこれらの組み合わせを含んでもよい。具体的には、それらは、約3.5〜約13の範囲のHLB(親水性と親油性のバランス)を有する油脂やオイルを含んでもよい。有用な油脂とオイルには、例えば、約10℃〜約75℃、望ましくは約20℃〜約73℃、より望ましくは約40℃〜約70℃の広範囲な融点を有するものが挙げられる。
より詳しくは、非付着誘引成分には、限定されるものではないが、以下のものが挙げられ、即ち、C14〜C24の炭素鎖長を有する飽和及び不飽和脂肪酸等の種々の油脂とオイル、例えば、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、リノール酸、アラキドン酸、ミリスチン酸、パルミトレイン酸、及びバクセン酸のような飽和及び不飽和脂肪酸、C14〜C24の鎖長を有する飽和及び不飽和脂肪酸のモノグリセリド、ジグリセリド、及びトリグリセリド、水素化及び非水素化の綿実油、大豆油、菜種油、オリーブ油、ブドウ種油、ピーナッツ油、ヒマワリ油、ベニバナ油、ヤシ油、ココアバター、ココナッツ油、及びパーム核油等のC14〜C24の鎖長を有する飽和及び不飽和脂肪酸の主としてトリグリセリドを含む天然油脂、アセチル化モノグリセリドやアセチル化ジグリセリドのようなモノグリセリドやジグリセリドのエステル及びグリセロールモノステアレート(GMS)等の脂肪酸のグリセロールエステル、牛脂油、豚油、バター、及び鶏油のような動物性油脂、糖類の脂肪酸エステル、メチルやエチルステアレート等の低級アルキル(C1〜4)ステアレートのようなアルコールのエステル及び高分子量のアルコールエステル、レシチンやラノリンのようなリン脂質、及びこれらの混合物や組み合わせである。
〜C13の長さを有する脂肪酸とそれらのエステルを上記のC14〜C24脂肪酸エステルと組み合わせて使用することもできるが、中間鎖のトリグリセリド(C〜C12の炭素鎖長を有するMCT)がエラストマーとより混和性又は適合性である性向のため、それらの存在は、本願に規定するTg最終が維持される及び/又は結晶を分離する及び/又はエラストマーマトリックスの中にドメインが存在する又は維持されるようにバランスをとらなければならない。
非付着誘引成分とエラストマーの比(非付着:エラストマー)は、約1:1〜約10:1の範囲、望ましくは、約4:1〜約8:1の範囲でもよい。エラストマー溶媒やワックスのような随意成分を非付着誘引成分とともに使用する場合、非付着誘引成分とエラストマー溶媒の比(非付着:溶媒又はワックス)は、約1:0〜約4:1の範囲であってもよい。
望ましくは、いくつかの実施態様は、約60℃〜約70℃の融点を有する少なくとも1つの非付着誘引成分と約20℃〜約40℃の融点を有する少なくとも1つの非付着誘引成分とを有する本発明のガムベースを含む。より具体的には、本発明のガムベースは、約70℃の融点を有する少なくとも1つの油脂と約40℃の融点を有する少なくとも1つの油脂を含んでもよい。
非付着誘引成分は、チューインガムベースの約10〜約60質量%の量で存在してもよい。ある実施形態では、非付着誘引成分は、チューインガムベースの約20〜約50質量%の量で存在してもよい。他の実施態様において、非付着誘引成分は、チューインガムベースの約30〜約40質量%の量で存在してもよい。
ガムベースに使用するエラストマー(ゴム)は、所望のガムベースの種類、所望のガム組成物の整合性及びチューインガムの最終製品を調製するためにガム組成物に使用する他の成分等の種々の要因によって極めて多様である。エラストマーは、当技術分野において公知の任意の水不溶性のポリマーであってもよく、チューインガム及び風船ガムに利用されるガムポリマーを含む。ガムベースの適切なポリマーの例として、天然及び合成のエラストマーが挙げられる。例えば、エラストマー部分組成物において適切なポリマーとしては、限定されるものではないが、チクル、天然ゴム、クラウンガム、ニスペロ、ロシジンハ、ジェルトン、ペリロ、ニガーグッタ、トゥーヌ、バラタ、グッタペルカ、レチ−カプシ、ソルバ、グッタ−カイ等、及びそれらの組み合わせのような(植物由来の)天然物質が挙げられる。合成エラストマーの例としては、限定されるものではないが、スチレン‐ブタジエンコポリマー(SBR)、ポリイソブチレン、イソブチレン‐イソプレンコポリマー、ポリエチレン、ポリ酢酸ビニル等、及びこれらの組み合わせが挙げられる。エラストマーの特定の例としては、ポリイソブチレン、スチレンブタジエンゴム、ブチルゴム、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
この他の有用なポリマーとしては、ポリブチルメタクリレート‐アクリル酸コポリマー、ポリ酢酸ビニル‐ビニルアルコールコポリマー、微晶質セルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、架橋した酢酸フタル酸セルロース、架橋したヒドロキシメチルセルロースポリマー、ゼイン、架橋したポリビニルピロリドン、ポリメチルメタクリレート‐アクリル酸コポリマー、乳酸のコポリマー、ポリヒドロキシアルカノエート、可塑化されたエチルセルロース、ポリビニルアセテートフタレート、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
一般に、ガムベースに使用されるエラストマーは、少なくとも約200000の平均分子量を有してもよい。望ましくは、ガムベースに使用されるエラストマーは、約200000〜約2000000の平均分子量を有する。
ポリイソブチレン、ブチルゴム、ブタジエン‐スチレンゴム、及びこれらの組み合わせから選択された支配的量の材料と咀嚼加工助剤とを含有するエラストマー組成物を含むことが特に有用であり、エラストマー組成物は、少なくとも約200000の平均分子量を有し、非付着誘引成分の添加は、エラストマーのガラス転移温度を3度の範囲、即ち、±3℃の範囲内に維持する。用語「主に」とは、組成物が、ポリイソブチレン、ブチルゴム、ブタジエン‐スチレンゴム、及びこれらの組み合わせから選択された材料を約50%〜約98%含むことを意味する。
ガムベースに使用するエラストマーの量は、使用するガムベースの種類、所望のガム組成物の整合性及びチューインガムの最終製品を調製するために、ガム組成物に使用する他の成分等の種々の要因によって変えてよい。一般に、エラストマーは、ガムベース中に、ガムベースの約1〜30質量%の量で存在してもよい。望ましくは、エラストマーは、ガムベースの約2〜15質量%の量で存在する。より望ましくは、エラストマーは、ガムベース中に、ガムベースの約3〜10質量%の量で存在する。
ある実施形態では、チューインガムベースは、組織改質剤を含んでよい。一般に、組織改質剤は、少なくとも約2000の分子量を有する。
ある実施形態では、組織改質剤は、ビニルポリマーを含む。好適な組織改質剤としては、例えば、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルラウレートアセテート、ポリビニルアルコール、及びこれらの混合物が挙げられる。
望ましくは、組織改質剤は、ガムベースの約15〜70質量%の量で存在する。より望ましくは、組織改質剤は、ガムベースの約20〜60質量%の量で存在する。最も望ましくは、組織改質剤は、ガムベースの約30〜45質量%の量で存在する。
上記の成分のほかに、ガムベースには、エラストマー溶媒、乳化剤、可塑剤、充填剤及びそれらの混合物から選択される成分等の種々の他の成分を含むことができる。上記のように、エラストマー溶媒の使用は、製造プロセスの際にゴムを咀嚼することを必要としない。限られた量で存在してもよいが、ガムベースの約5質量%を上回る量で使用すると、本発明の非付着性が減少し得る。
ある実施形態では、ガムベースは、エラストマー成分の軟化を助長するため、従来の量より少ないエラストマー溶媒もまた含むことができる。こうした溶媒は、必要ではないが、非付着誘引成分とともに限られた量で使用してもよい。かかるエラストマー溶媒としては、当技術分野において公知のエラストマー溶媒、例えば、α‐ピネン又はβ−ピネンのポリマー、メチル、グリセロール及びロジン及び修飾ロジンのペンタエリスリトールエステル等のテルピネン樹脂、並びに水素添加ロジン、二量体化ロジン及び重合ロジン等のゴム、及びそれらの混合物が挙げられる。本明細書で用いられる好適なエラストマー溶媒の例としては、部分的に硬化された木脂及び松脂のペンタエリスリトールエステル、木脂のグリセロールエステル、部分的に二量体化された木脂及び松脂のグリセロールエステル、重合された木脂及び松脂のグリセロールエステル、タル油ロジンのグリセロールエステル、木脂及び松脂のグリセロールエステル、部分的に硬化された木脂及び松脂、木及びロジンの部分的な水素化メチルエステル等、並びにそれらの混合物が挙げられる。
エラストマー溶媒を、従来よりも少ない量でガムベースに使用してもよく、例えば、ガムベースの約0〜約5.0質量%、好ましくは約0.1〜約3.0質量%の量で使用してもよい。ある実施形態では、ガムベースは、最大で約5.0質量%のエラストマー溶媒を含む。他の実施態様において、ガムベースは、添加されるエラストマー溶媒を含まない。ある実施形態では、ガムベースは、添加されるワックスもまた含まない。
望ましくは、ガムベースにエラストマー溶媒を混和するとガムベースの非付着誘引成分を妨害しない。具体的には、エラストマー溶媒は、望ましくは付着性に寄与することなく、ガムベースを軟化させる。さらに、ガムベースのTgは、望ましくは、エラストマー溶媒をガムベースに混和したとき、±3℃を上回る変化をしない。
ある実施形態では、使用されるエラストマー溶媒は、疎水性部分がガムベース内で内側に配向し、親水性部分がエラストマーから得られたガムベース内で外側に配向するように、少なくとも1つの親水性部分と少なくとも1つの疎水性部分を有してもよい。少なくとも1つの親水性部分と少なくとも1つの疎水性部分を有する適切なエラストマー溶媒としては、例えば、メチルエステル液体ロジンが挙げられる。比較的少量のメチルエステル液体ロジンを混和することが特に有用である。メチルエステル液体ロジンは、他の樹脂に比較し、非付着誘引成分を干渉することが少ないが、それにもかかわらず、非付着誘引成分と併せて使用した場合には、高付着性に寄与することなく、ガムベースの軟化を増大させる。
望ましくは、メチルエステル液体ロジンは、ガムベースの約0.5質量%〜約5.0質量%の量でガムベースに混和される。より望ましくは、メチルエステル液体ロジンは、ガムベースの約1.0質量%〜約3.0質量%の量でガムベースに混和される。
また、ガムベースは、単一の安定システムにガムベースの非混合成分を分散させるのに役立つ乳化剤を含んでよい。本発明において有用な乳化剤としては、モノステアリン酸グリセリン、レシチン、脂肪酸モノグリセリド、ジグリセリド、プロピレングリコールモノステアリン酸等、及びそれらの混合物が挙げられる。乳化剤を、ガムベースに対して約0〜約50質量%、より具体的には約2〜約7質量%の量で使用してもよい。
ガムベースはまた、種々の望ましいテクスチャ及び整合性特性を与えるために、可塑剤又は軟化剤を含んでよい。可塑剤及び軟化剤は、成分の分子量が低いため、ガムベースの実質的な構造を透過できることから、可塑性を得ながら粘性を低くする。有用な可塑剤及び軟化剤としては、トリアセチン(グリセリルトリアセテート)、ラノリン、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、グリセリルトリアセテート、グリセリルレシチン、モノステアリン酸グリセリン、プロピレングリコールモノステアリン酸、アセチル化モノグリセリド、グリセリン、ロウ等、及びそれらの混合物が挙げられる。一般に、上記の可塑剤と軟化剤を、ガムベースの約20質量%以下の量で、より詳しくは、ガムベースの質量の約2%〜約12%の量でガムベースに使用する。
好適なロウとしては、例えば、天然及び合成ロウ、石油ロウ(例えばポリウレタンワックス)、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、微晶質のロウ、脂肪ロウが挙げられる。ロウの量は、ガムベース中に、ガムベースに対して、約1質量%〜約15質量%であってよい。使用する場合、好適なロウの量は、ガムベースに対して、約2質量%〜約10質量%、より好ましくは約3質量%〜約8質量%である。
ある実施形態によれば、ガムベースの量は、最大ロウの約8質量%である。他の実施形態によれば、ガムベースは、添加のロウを含まない。
無水グリセリンを、柔軟剤(例えば市販の米国薬局方(USP)等級)として使用してもよい。グリセリンは、甘く暖かい味覚を有するシロップ状の液体であって、ショ糖の約60%の甘味を有する。グリセリンは吸湿性を有するため、無水グリセリンは、チューインガム組成物の調製中、無水状態の下で維持される場合がある。
ある実施形態において、本発明のガムベースは、有効量の増量剤(例えば充填剤及びテクスチャ剤としての役割を果たすことができるミネラル補助剤)を含んでよい。有用なミネラル補助剤としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、タルク、でんぷん、リン酸三カルシウム、リン酸二カルシウム、硫酸カルシウム等、及びそれらの混合物が挙げられる。これらの充填剤又はアジュバントは、種々の量でガムベース組成物に使用してよい。充填剤の量は、ガムベースの量に対して、約0質量%〜約40質量%、より具体的には約0質量%〜約30質量%であってよい。ある実施形態において、充填剤の量は、ガムベースに対して、約0質量%〜約15質量%、より具体的には約3質量%〜約11質量%である。
ある実施形態では、ガムベースは、ガムベースと前記ガムベースから得られるガム製品の付着性を低減させる少なくとも1つの親水性で水吸収性のポリマーをさらに含んでもよい。好適な親水性で水吸収性のポリマーとしては、以下のもの、即ち、天然・改質デンプン、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、及びヒドロキシプロピルセルロース等の化学的に改質されたセルロース、キサンタンガム、カラギーナンガム、グアーガム、アラビアゴム、ローカストギーナンガム、カードラン、アラビノキシラン、アガラ、及びアルギン酸塩等のガム、ペクチン、及びゼラチンが挙げられる。
一般に、少なくとも1つの親水性で水吸収性のポリマーを、ガムベースの質量の約0.1%〜約10%の量で含む。望ましくは、少なくとも1つの親水性で水吸収性のポリマーは、ガムベースの約2質量%〜約8質量%の量で存在する。より望ましくは、少なくとも1つの親水性で水吸収性のポリマーは、ガムベースの約3質量%〜約6質量%の量で存在する。
ある実施形態では、チューインガム組成物は、少なくとも1つのエラストマーと、エラストマーを分解させる又はエラストマーの分子量を高める等によってエラストマーの分子量を経時的に変化させることができる少なくとも1つの物質とを含む。
種々のチューインガム組成物の実施態様において、エラストマーを分解させることができる任意の物質を含んでもよい。望ましくは、前記物質は、親油性であって、ガムベース組成物に混和される。ある実施形態では、ある物質が、光の存在下でガム製品の分解、即ち、光分解を促進する役目をする。光の存在下でエラストマーの分解を促進することができる特に有用な物質は、クロロフィルと、クロロフィリン、フェオフィチン、ピロフェオフィチン、及びフェオホルビドのような誘導体である。クロロフィルとその誘導体は、光を吸収してフリーラジカルを発生させることができる。フリーラジカルの存在は、エラストマー成分と反応して、それらの付着性を小さくすることができる。
分解を促進する他の好適な成分としては、フタロシアニン誘導体、リボフラビン、ヘモグロビン、ミオグロビン、及びヘムのような他の光増感剤が挙げられる。ある実施形態では、エラストマー成分は、酸化によって分解され、エラストマーのより小さい不連続相を形成してもよい。ある実施形態では、エラストマー成分は、フリーラジカルと相互作用して、エラストマーの分子量を増加してもよい。不飽和結合を有するエラストマー等の特定のエラストマー成分をクロロフィルと併せて使用すると、クロロフィルは、フリーラジカルの発生によって生じるより高分子量の反応生成物を生じさせることにより、エラストマー成分の分子量を増加することがある。存在するエラストマーの種類、存在するフリーラジカル誘発剤のような分解剤の量、特定のチューインガム組成物、さらには、チューインガムベースが曝される光や環境といった因子により、いろいろな反応の生じる可能性がある。
ある実施形態では、エラストマーを分解することができる少なくとも1つの物質をカプセル化する。カプセル化は、咀嚼前のチューインガムベースの早過ぎる分解を防ぐのに望ましい場合がある。エラストマーを分解させることができる少なくとも1つの物質を、PCT公開No.WO2004/064544公報に記載のように、マイクロカプセル又はミクロ粒子としてカプセル化してもよく、この公報は、本願において全体として参照して取り入れられる。好適なカプセル材料としては、限定されるものではないが、油脂、ポリマー、炭水化物、及びこれらの組み合わせが挙げられる。特に好適なカプセル材料はアラビアゴムである。
ある実施形態では、エラストマーを分解させることができる物質は、中央充填の一部としてチューインガム組成物の中に存在する。かかる組成物において、その物質は、カプセル化又は非カプセル化のいずれであってもよい。
ある実施形態では、エラストマーを分解させることができる物質は、チューインガム組成物のコーティングに存在する。例えば、こうしたコーティングは、バリバリ感のみならず香味、甘味、及び感覚的知覚もまた与えるために、無糖の粒ガム上に使用される。かかる組成物において、その物質は、カプセル化又は非カプセル化のいずれであってもよい。
一般に、エラストマーを分解させることができる少なくとも1つの物質は、咀嚼の後にチューインガム製品を経時的に実質的に分解させるのに十分な量で存在する。ある実施形態では、エラストマーを分解させることができる少なくとも1つの物質は、咀嚼の後にチューインガム製品を約10週間以内で実質的に分解させるのに十分な量で存在する。
望ましくは、エラストマーを分解させることができる少なくとも1つの物質は、ガムベースの約0.01質量%〜約0.3質量%の量で存在する。より望ましくは、エラストマーを分解させることができる少なくとも1つの物質は、ガムベースの約0.05質量%〜約0.2質量%の量で存在する。最も望ましくは、エラストマーを分解させることができる少なくとも1つの物質は、ガムベースの約0.07質量%〜約0.12質量%の量で存在する。
一般に、クロロフィルが、ガムベースの約0.01質量%〜約0.3質量%の量で存在してもよい。望ましくは、クロロフィルが、ガムベースの約0.05質量%〜約0.2質量%の量で存在してもよい。最も望ましくは、クロロフィルが、ガムベースの約0.07質量%〜約0.12質量%の量で存在してもよい。
ある実施形態では、少なくとも1つの酸化防止剤がチューインガムベースの中に存在してもよい。望ましくは、酸化防止剤は水溶性である。好適な酸化防止剤としては、例えば、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、没食子酸プロピル、ビタミンC、ビタミンE、及びこれらの混合物が挙げられる。
酸化防止剤をガムベースに含める場合、酸化防止剤の含有量は、一般に、ガムベースの約0.01質量%〜約0.3質量%の量である。望ましくは、酸化防止剤を、ガムベースの約0.05質量%〜約0.1質量%の量で、ガムベースに含む。エラストマーを分解させることができる物質と同じ実施態様において混和する場合、光増感剤によって生じ得るフリーラジカルとの干渉を防ぐため、酸化防止剤を少ない量に保つことが望ましい。
本発明のチューインガムベースは、本発明の組成物を有しないチューインガムベースに比較し、いろいろな表面に非付着性又は低付着性を示す。具体的には、製造の際、チューインガムベースは、加工装置に付着しない。しかも、噛んでいる際、チューインガムベースは、歯や歯列矯正若しくは歯科アプライアンス等の口腔内の表面に付着しない。さらに、本発明のガム塊は、本発明のガム塊の処方を有しないガム塊に比較し、例えば、アスファルト、レンガ、木材、プラスチック、髪、肌、敷物類、及び靴底等の口腔外のいろいろな表面に対し、非付着性又は低付着性を示す。
本発明のいくつかの実施態様は、加工の際及び噛んでガム塊にした後に非付着表面を有するチューインガム組成物と製品とを提供する。
ある実施形態では、上記に説明したチューインガムベースを、約5質量%〜約95質量%の量でチューインガム組成物に混和してもよい。より望ましくは、チューインガムベースは、全体のチューインガム組成物の約28質量%〜約42質量%の量で存在してもよく、より一層詳しくは、その範囲は、全体のチューインガム組成物の約28質量%〜約30質量%でもよい。中央充填のチューインガム組成物の場合、この質量割合は、中央充填領域よりもむしろガム領域を基準にしてもよい。
本発明のチューインガム組成物は、糖類のバルク甘味料、無糖のバルク甘味料等、又はこれらの混合物を含んでもよい。
好適な糖甘味料としては、通常、サッカロース(砂糖)、デキストロース、マルトース、デキストリン、キシロース、リボース、グルコース、ラクトース、マンノース、ガラクトース、フルクトース(果糖)、転化糖、フラクトオリゴ糖シロップ、部分的に水素化したデンプン、コーンシロップ固体、イソマルツロース、並びにそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
好適なシュガーレスバルク甘味料としては、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、ガラクチトール、マルチトール、加水分解したイソマルチュロース、(イソマルト)、ラクチトール、エリスリトール、水素化デンプンの加水分解物、ステビア、及びそれらの混合物等の糖アルコール類(又はポリオール類)が挙げられるが、これらに限定されない。
好適な水素化デンプン加水分解物としては、米国特許第25959号、第3356811号、第4279931号に開示されたもの、及び種々の水素化グルコースシロップ及び/又はソルビトール、水素化二糖、三糖以上の水素化多糖、若しくはそれらの混合物を含有する粉体が挙げられる。水素化デンプン加水分解物は、主に、コーンシロップの制御された接触水素化によって調製される。得られる水素化デンプン加水分解物は、モノマー、ダイマー、及びポリマー多糖の混合物である。これらの糖類の比が異なることによって、異なる性質の異なる水素化デンプン加水分解物が得られる。フランスのRoquette Freres製造の市販品LYCASIN(登録商標)、及びNew Castle, DelawareのSPI Polyols, Inc.製造の市販品HYSTAR(登録商標)等の、水素化デンプン加水分解物の混合物も有用である。
使用される甘味剤を、水溶性甘味料、水溶性人工甘味料、天然素材の水溶性甘味料から誘導された水溶性甘味料、ジペプチドを基礎にした甘味料、タンパク質を基礎にした甘味料、及びこれらの混合物等の広範囲の材料から選択してもよい。用語「甘味料」又は「甘味剤」は、バルクの甘味料のみならず強力な甘味料もまた包含してもよい。特定の甘味料に限定することなく、代表的な分類及び例を以下に挙げる:(a)ジヒドロカルコン、モネリン、ステビア、ステビオシド、レバウジオシドA、グリチルリジン、ジヒドロフラベノール等の水可溶性甘味剤、及びソルビトール、マンニトール、マルチトール、キシリトール、エリスリトール等の糖アルコール類、並びにL−アミノジカルボン酸アミノアルケン酸エステルアミドで、米国特許第4619834号に開示のもの等(この開示は本願に引用して援用する)、並びにこれらの混合物;(b)可溶性サッカリン塩等の水可溶性人工甘味料、即ち、3,4−ジヒドロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシドのナトリウム又はカルシウムサッカリン塩、シクラメート塩、ナトリウム、アンモニウム又はカルシウム塩、3,4−ジヒドロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシドのカリウム塩(アセスルファム−K)等、サッカリンの遊離酸型、及びこれらの混合物;(c)L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル(アスパルテーム)、及び米国特許第3492131号に記載の物質等のL−アスパラギン酸由来甘味料、L−アルファアスパルチル−N−(2,2,4,4−テトラメチル−3−チエタニル)−D−アラニンアミド水和物(アリテーム)、N−[N−(3,3−ジメチルブチル)−L−アスパルチル]−L−フェニルアラニン1−メチルエステル(ネオテーム)、L−アスパルチル−L−フェニルグリセリン及びL−アスパルチル−L−2,5−ジヒドロフェニル−グリシンのメチルエステル、L−アスパルチル−2,5−ジヒドロ−L−フェニルアラニン;L−アスパルチル−L−(1−シクロヘキセン)−アラニン、及びこれらの混合物等のジペプチド系甘味料;(d)普通の砂糖(サッカロース)の塩素化誘導体等の水可溶性甘味料を生じる天然由来の水可溶性甘味料、例えば、スクラロースの品名で知られている、例えばクロロデオキシサッカロース又はクロロデオキシガラクトサッカロースの誘導体等といったクロロデオキシ糖誘導体;クロロデオキシサッカロース及びクロロデオキシガラクトサッカロース誘導体の例として、限定しないが、以下のものが挙げられる:1−クロロ−1’−デオキシサッカロース;4−クロロ−4−デオキシ−アルファ−D−ガラクトピラノシル−アルファ−D−フラクトフラノシド、又は4−クロロ−4−デオキシガラクトサッカロース;4−クロロ−4−デオキシ−アルファ−D−ガラクトピラノシル−1−クロロ−1−デオキシ−ベータ−D−フラクトフラノシド、又は4,1’−ジクロロ−4,1’−ジデオキシガラクトサッカロース;1’,6’−ジクロロ−1’,6’−ジデオキシサッカロース;4−クロロ−4−デオキシ−アルファ−D−ガラクトピラノシル−1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−ベータ−D−フラクトフラノシド、又は4,1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトサッカロース、4,6−ジクロロ−4,6−ジデオキシ−アルファ−D−ガラクトピラノシル−6−クロロ−6−デオキシ−ベータ−D−フラクトフラノシド、又は4,6,6’−トリクロロ−4,6,6’−トリデオキシガラクトサッカロース;6,1’,6’−トリクロロ−6,1’,6’−トリデオキシサッカロース;4,6−ジクロロ−4,6−ジデオキシ−アルファ−D−ガラクト−ピラノシル−1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−ベータ−D−フラクトフラノシド、又は4,6,1’,6’−テトラクロロ−4,6,1’,6’−テトラデオキシガラクト−サッカロース;及び4,6,1’,6’−テトラデオキシ−サッカロース、及びこれらの混合物;(e)タウマッコスダニエリ(タウマチンI及びII)等の蛋白質系甘味料、及び(f)天然甘味料モナチン(2−ヒドロキシ−2−(インドール−3−イルメチル)−4−アミノグルタル酸)及びその誘導体;並びに(g)甘味料Lo han guo(羅漢果「Lo han kuo」と称されることもある)。
高甘味度甘味剤は、当該技術分野でよく知られた多くの異なる物理的形態で用いることで、甘味の初期噴出及び/又は甘味の持続的な認識を与えることができる。かかる物理的形態としては、スプレードライ、粉体、ビーズ型等の遊離型、封入型、及びこれらの混合形態が挙げられるが、これらに限定されない。
一般に、甘味料は、十分な量で存在することで所望の甘味レベルを与え、この量は、選択する甘味料又は甘味料の組み合わせによって変えることができる。各種甘味料の量の正確な範囲は、当業者が選択することができる。一般に、甘味料の量は、チューインガム組成物に対して、約0.001質量%〜約3.0質量%、より具体的には約0.01質量%〜約2.0質量%である。
チューインガム組成物は、香味料(香味剤又は着香料)を含んでもよい。使用してよい香味料としては、当業者にとって公知の香味料(例えば天然香味料及び人工香味料)を含む。これらの香味料を、合成香油及び着香芳香剤及び/又は油分、植物、葉、花、フルーツ等に由来する含油樹脂及び抽出物並びにこれらの組み合わせから選択することができる。非限定的な代表的な香味料油としては、スペアミント油、ケイ皮油、ウィンターグリーン油(サリチル酸メチル)、ハッカ油、和種ハッカ油、チョウジ油、ベイ油、アニス油、ユーカリ油、タイム油、ニオイヒバ油、ナツメグ油、オールスパイス、セージ油、メース、苦扁桃油及びカッシア油が挙げられる。また、有用な香味料としては、柑橘類油(レモン、オレンジ、ライム、グレープフルーツ、ユズ、スダチを含む)及び果物エッセンス(リンゴ、西洋ナシ、モモ、ブドウ、ブルーベリー、イチゴ、キイチゴ、サクランボ、プラム、パイナップル、スイカ、アンズ、バナナ、メロン、ウメ、サクランボ、キイチゴ、ブラックベリー、熱帯果実、マンゴー、マンゴスチン、ザクロ、パパイアを含む)等の人工、天然及び合成の果物香味料(バニラ等)が挙げられる。他の香味料としては、牛乳香味料、バター香味料、チーズ香味料、クリーム香味料及びヨーグルト香味料、バニラ香味料、茶葉又はコーヒー香味料(例えば緑茶香味料、ウーロン茶香味料、茶葉香味料、カカオ香味料、チョコレート香味料及びコーヒー香味料)、ミント香味料(例えばペパーミント香味料、スペアミント香味料及び和種ハッカ香味料)、香辛香味料(例えばアギ香味料、アジョワン香味料、アニス香味料、アンゼリカ香味料、ウイキョウ香味料、オールスパイス香味料、シナモン香味料、カミツレ香味料、マスタード香味料、カルダモン香味料、キャラウェー香味料、クミン香味料、クローブ香味料、コショウ香味料、コリアンダ香味料、サッサフラス香味料、風味香味料、サンショウ香味料、シソ香味料、ビャクシン液果香味料、ジンジャー香味料、スターアニス香味料、セイヨウワサビ香味料、タイム香味料、タラゴン香味料、イノンド香味料、トウガラシ香味料、ナツメグ香味料、バジル香味料、マヨラナ香味料、ローズマリ香味料、ローリエ香味料及びワサビ(日本のセイヨウワサビ)香味料)、アルコール香味料(例えばワイン香味料、ウイスキー香味料、ブランデー香味料、ラム香味料、ジン香味料及びリキュール香味料)、花の香味料及び野菜香味料(例えばタマネギ香味料、ニンニク香味料、キャベツ香味料、ニンジン香味料、セロリ香味料、キノコ香味料及びトマト香味料)が挙げられる。これらの香味料は、液状又は固体形状で用いてもよく、また単独又は混合して用いてもよい。通常使用される香味料は、ペパーミント、メントール、スペアミント等のミント類、人工バニラ、シナモン誘導体及びさまざまなフルーツ香味料を含み、単独又は混合して用いられる。
他の有用な香味料としては、酢酸シンナミル、シンナムアルデヒド、シトラールジエチルアセタール、ジヒドロカルビルアセテート、ギ酸オイゲニル、p−メチルアミゾール等を含むアルデヒド及びエステルが挙げられる。一般的に「Chemicals Used in Food Processing,publication1274」(63〜258頁、National Academy of Sciences)に記載されるような任意の香味料又は食品添加物を使用することができる。この出版物は、参照によって本明細書に援用される。
アルデヒド香味料のさらなる例としては、限定されるものではないが、アセトアルデヒド(リンゴ)、ベンズアルデヒド(サクランボ、アーモンド)、アニスアルデヒド(甘草、アニス)、ケイ皮アルデヒド(シナモン)、シトラール(即ちアルファ−シトラール(レモン、ライム))、ネラール(即ちβ−シトラール(レモン、ライム))、デカナール(オレンジ、レモン)、エチルバニリン(バニラ、クリーム)、ヘリオトロープ(即ちピペロナール(バニラ、クリーム))、バニリン(バニラ、クリーム)、アルファ−アミルシンナムアルデヒド(スパイシーな果実風味)、ブチルアルデヒド(バター、チーズ)、バレルアルデヒド(バター、チーズ)、シトロネラール(多くの種類に修飾)、デカナール(柑橘類果実)、アルデヒドC−8(柑橘類果実)、アルデヒドC−9(柑橘類果実)、アルデヒドC−12(柑橘類果実)、2−エチルブチルアルデヒド(液果類)、ヘキセナール(即ちトランス−2(液果類))、トリルアルデヒド(サクランボ、アーモンド)、ベラトルムアルデヒド(バニラ)、2,6−ジメチル−5−ヘプテナール(即ちメロナール(メロン))、2,6−ジメチルオクタナール(熟していない緑色の果物)及び2−ドデセナール(柑橘類、マンダリン)、サクランボ、ブドウ、ブルーベリー、ブラックベリー、イチゴのショートケーキ及びそれらの混合物が挙げられる。ある実施形態において、香味料は、液体形態及び/又は乾燥形態のいずれにおいても使用することができる。後者では、油をスプレードライする等の好適な乾燥手段を用いてもよい。或いは、香味料を、水溶性材料(例えばセルロース、デンプン、糖、マルトデキストリン、アラビアゴム等)に吸収又は封入してもよい。かかる乾燥形態を調製するための実際の技術はよく知られている。
ある実施形態では、香味剤を、当該技術でよく知られる多くの明確な物理的形態で使用して、香味の初期的突発及び/又は香味の長期的感覚を与えてもよい。限定されるものではないが、こうした物理的形態としては、噴霧乾燥、粉末化、ビーズ形態、カプセル化形態、及びこれらの混合物のような自由な形態が挙げられる。
本願において使用される香味剤の量は、個々の香味や望まれる香味の強さのような因子に対する優先事項であってもよい。即ち、香味料の量は、最終的製品に望まれる結果を得る目的で変化してもよく、こうした変化は、当業者の能力の範囲内であり、過度の実験は必要としない。一般に、香味剤は、チューインガム製品の質量の約0.02〜約5.0質量%、より具体的には約0.1〜約4.0質量%、より一層具体的には約0.8〜約3.0質量%の量で存在する。
着色剤、酸化防止剤、防腐剤等のようないろいろな他の伝統的成分もまた、チューインガム製品の中に有効量で含んでもよい。着色剤を、所望の色を生成する有効量で使用してもよい。着色剤には顔料が挙げられ、組成物の約6質量%以下の量で混和してもよい。例えば、二酸化チタンを、組成物の質量で約2%以下、好ましくは約1%未満の量で混和してもよい。また、着色剤には、食品、薬品、及び化粧品の用途に好適な自然食の色味や染料が挙げられる。これらの着色剤はF.D.&C.染料・レーキとして知られる。上記の使用に受け入れられる材料は、好ましくは水溶性である。例えば限定されない例としては、F.D.&C.ブルーNo.2として知られる5,5‐インジゴ錫ジスルホン酸であるインジゴイド染料が挙げられる。同様に、F.D.&C.グリーンNo.1として知られる染料は、トリフェニルメタン染料を含み、4‐[4‐(N‐エチル‐p‐スルホニウムベンジルアミノ)ジフェニルメチレン]‐[1‐(N‐エチル‐N‐p‐スルホニウムベンジル)‐デルタ‐2,5‐シクロヘキサジエンイミン]のモノナトリウム塩である。全てのF.D.&C.着色剤とそれらの対応する化学構造の十分な詳述は「Kirk−Othmer Encyclopedia of Chemical Technology、第3版、5巻、857〜884頁」に示されており、この文献は、本願でも参照して取り入れられている。
生理的冷却剤、加温剤、及び刺痛剤等の知覚物質、喉無痛化剤、薬味、ハーブや薬草の抽出物、歯漂白剤、息清涼剤、ビタミンやミネラル、生理活性物質、カフェイン、ニコチン、薬物その他の活性物質のような付加的な添加剤もまた、チューインガム製品の任意の又は全ての部分又は領域に含んでもよい。かかる成分を、それらの意図する効果を達成するのに十分な量で使用してもよい。
冷却剤に関しては、さまざまなよく知られる冷却剤を使用してもよい。例えば、とりわけ有用な冷感剤としては、メントール(天然又は合成誘導体)、キシリトール、エリスリトール、デキストロース、ソルビトール、メンタン、メントン、ケタール、メントンケタール、メントングリセロールケタール、置換p−メンタン、非環状カルボキサミド、モノメンチルグルタレート、置換シクロヘキサミド、置換シクロヘキサンカルボキサミド、置換ウレア及びスルホンアミド、置換メンタノール、p−メンタンのヒドロキシメチル及びヒドロキシメチル誘導体、2−メルカプト−シクロ−デカノン、2〜6の炭素数のヒドロキシカルボン酸、シクロヘキサミド、メンチルアセテート、サリチル酸メンチル、2−イソプロパニル−5−メチルシクロヘキサノール(久光製薬社製、本明細書にて「イソプレゴール」と後述)、炭素数2〜6のヒドロキシカルボン酸、シクロヘキサンアミド、酢酸メンチル、乳酸メンチル、サリチル酸メンチル、、N,2,3−トリメチル−2−イソプロピルブタンアミド(WS−23)、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド(WS−3)、コハク酸メンチル、3,1−メントキシプロパン−1,2−ジオール、グルタル酸エステル、メントングリセロールケタール類(FEMA3807、商品名FRESCOLAT(登録商標)MGAタイプ)、3−1−メントキシプロパン−1,2−ジオール(タカサゴ社製、FEMA3784)、WS−30、WS−14、ユーカリエキス(p−メンタ−3,8ジオール)、メントールPGカーボネート、メントールEGカーボネート、メントールグリセリルエーテル、N−tertブチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、P−メンタン−3−カルボン酸グリセロールエステル、メチル−2−イソプリル−ビシクロ(2.2.1)、ヘプタン−2−カルボキサミド、メントールメチルエーテル、メンチルピロリドンカルボキシレート、イソプレゴール、p−メンタン−2,3−ジオール、6−イソプロピル−9−メチル−1,4−ジオキサスピロ[4,5]デカン−2−メタノール、トリメチルシクロヘキサノール、N−エチル−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキサンカルボキサミド、和種はっか油、ペパーミント油、3−(1−メントキシ)エタン−1−オール、3−(1−メントキシ)プロパン−1−オール、3−(1−メントキシ)ブタン−1−オール、1−メンチル酢酸N−エチルアミド、1−メンチル−4−ヒドロキシペンタノエート、1−メンチル−3−ヒドロキシブチレート、N,2,3−トリメチル−2−(1−メチルエチル)−ブタンアミド、n−エチル−t−2−c−6ノナジエンアミド、N,N−ジメチルメンチルスクシンアミド、置換p−メンタン、置換p−メンタン−カルボキサミド、及びこれらの組み合わせが挙げられる。これらの清涼剤や他の好適な清涼剤は、以下の米国特許にさらに記載されており、それらすべての全体を、本願に引用して援用する:Rowsellらの米国特許第4230688号及び第4032661号、Amanoらの第4459425号、Watsonらの第;4136163号、Grubらの第5266592号、並びにWolfらの第6627233号。冷感剤の量は、一般的に0.01%〜10.0%である。
温感剤を個々の使用者に温感信号をもたらすことが知られている多種多様な化合物から選択してよい。これらの化合物は、特に口腔内で温かみを認知する感覚を与え、香味料、甘味料、及びその他の感覚刺激性成分の認知を増強する場合が多い。有用な温感剤としては、口腔内の受容体に結合しうる少なくとも1種のアリルビニル成分を有するものが挙げられる。好適な温感剤の例として、限定しないが:Takasago Perfumary Company Limited、東京、日本により供給されるバニリルアルコールn−ブチルエーテル(TK−1000)や、バニリルアルコールn−プロピルエーテル;バニリルアルコールイソプロピルエーテル;バニリルアルコールイソブチルエーテル;バニリルアルコールn−アミノエーテル;バニリルアルコールイソアミルエーテル;バニリルアルコールn−ヘキシルエーテル;バニリルアルコールメチルエーテル;バニリルアルコールエチルエーテル;ジンゲロール;ショウガオール;パラドール;ジンゲロン;カプサイシン;ジヒドロカプサイシン;ノルジヒドロカプサイシン;ホモカプサイシン;ホモジヒドロカプサイシン;エタノール;イソプロピルアルコール;イソ−アミルアルコール;ベンジルアルコール;グリセリン;クロロホルム;オイゲノール;シナモン油;ケイ皮アルデヒド;それらのリン酸塩誘導体;及びそれらの組合せが挙げられる。
刺激剤は、使用者に刺激を与える、刺痛を与える又は麻痺する知覚をもたらす場合がある。刺激剤としては、限定しないが:有効成分がスピラントールであるジャンブーオレオレジン又はパラクレス(Spilanthes sp.);サンショール−I、サンショール−II及びサンショーアミドとして知られる成分を含有するサンショウエキス(Zanthoxylum peperitum);カビシン及びピペリンの有効成分を含有する黒コショウエキス(piper nigrum);エキナセアエキス;キタサンショウ(Northern Prickly Ash)エキス;及び赤コショウオレオレジンが挙げられる。ある実施形態では、ジャンブー又はサンショール等の物質から抽出したアルキルアミドを含んでもよい。さらに、ある実施形態において、感覚は発泡によって引き出される。かかる発泡性は、塩基性物質を酸性物質と合わせることによって生み出され、これらの一方又両方が封入されていてよい。ある実施形態において、塩基性物質は、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ土類金属炭酸塩、アルカリ土類金属炭酸水素塩及びそれらの混合物を含んでよい。ある実施形態において、酸性物質は、酢酸、アジピン酸、アスコルビン酸、酪酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、グリコン酸、乳酸、リン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸及びそれらの組合せを含んでよい。「刺激」型感覚剤の例は、米国特許第6780443号に見出すことができ、その内容全体を、あらゆる目的で本願に引用して援用する。刺激剤は、Nakatsuらの米国特許第6780443号、McLaughlinらの米国特許第5407665号、Johnsonらの米国特許第6159509号、及びNakatsuらの米国特許第5545424号に記載されており、これらの各々はその全体を、本願に引用して援用する。
加温又は冷却効果の感覚は、Johnsonらの米国特許公開公報2003/0072842A1に記載のような疎水性甘味料の使用によって長引かせてもよく、この公報は、本願でもその全体を参照して取り入れられている。例えば、こうした疎水性甘味料には、その中で引用している式1〜4のものが挙げられる。米国特許第6159509号に記載のようなペリラルチンもまた添加されてもよく、この特許は、本願でもその全体を参照して取り入れられている。
上記の香味剤や冷却剤のほかに、息をさわやかにする物質は、臭気をコントロールする特性を有するいろいろな組成物を含んでもよい。こうした息をさわやかにする物質としては、限定されるものではないが、シクロデキストリンやマグノリアバークエキストラクトが挙げられる。息をさわやかにする物質を、長引いた息をさわやかにする効果を与えるため、さらにカプセル化してもよい。悪臭をコントロールする組成物の例は、Staplerらの米国特許第5300305号、及び米国特許公開公報2003/0215417、同2004/0081713に記載されており、これらは本願でもその全体を参照して取り入れられている。
本発明のチューインガム組成物のある実施形態では、いろいろな口腔ケア製品もまた挙げられる。使用可能な口腔ケア物質としては、限定されるものではないが、界面活性剤、息をさわやかにする物質、抗菌薬、抗菌剤、口臭抑制剤、フッ素化合物、第4アンモニウム化合物、ミネラル補給物質、及びこれらの組み合わせのような、当業者に公知の活性物質が挙げられる。かかる口腔ケア製品は、歯面漂白剤、汚れ除去剤、歯石防止剤、及び歯垢防止剤を含んでもよい。これらの例としては、限定されるものではないが、タンパク質分解酵素等の加水分解性物質、水和シリカ、炭酸カルシウム、重炭酸ナトリウム、及びアルミナ等の研磨剤、表面活性物質、ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、スルフェート化オレイン酸ブチル、オレイン酸ナトリウム、フマル酸塩、グリセロール、ヒドロキシル化レシチン、及びラウリル硫酸ナトリウムのようなアニオン界面活性剤、及びポリリン酸塩のようなキレート化剤等のその他の活性汚れ除去成分が挙げられ、これらは典型的に、歯石除去成分として歯磨き剤に使用される。また、ピロリン酸四ナトリウムとトリポリリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、キシリトール、ヘキサメタホスフェート、及び研磨剤シリカが挙げられる。さらなる例には、本願でも全体的に参照して取り入れられている以下の米国特許が挙げられる。即ち、Reynoldsの米国特許第5227154号、Greenbergの同第5378131号、及びHolmeらの同第6685916号である。ミネラル補給物質、抗菌剤、及び歯面漂白剤のような適切な口腔ケア物質は、本願でも全体的に参照して取り入れられている本出願人による係属中の「米国特許出願No.10/901511、2004年7月29日出願、発明の名称“Tooth−Whitening Compositions and Delivery Systems Therefor”」に記載されており、これらの混合物でもよい。
また、薬物、薬草、及び栄養補給剤等のいろいろな薬剤をチューインガム組成物に含んでもよい。有用な薬物の例としては、アンギオテンシン変換酵素阻害薬、抗狭心症薬、抗不整脈薬、抗喘息薬、抗高コレステロール血症薬、鎮痛薬、麻酔薬、抗痙攣薬、抗うつ薬、抗糖尿病薬、止瀉薬調剤、解毒薬、抗ヒスタミン薬、降圧薬、抗炎症薬、抗脂質薬、抗躁薬、制吐薬、抗卒中薬、抗甲状腺薬製剤、抗腫瘍薬、抗ウイルス薬、挫創薬、アルカロイド、アミノ酸調剤、鎮咳薬、抗尿酸血症薬、抗ウイルス薬、アナボリック調剤、全身及び非全身抗感染薬、抗移植的新組織形成薬、抗パーキンソン病薬、抗リウマチ薬、食欲刺激剤、生物学的応答修飾剤、血液修飾薬、骨代謝調節剤、心血管薬、中枢神経系刺激剤、コリンエステラーゼ阻害薬、避妊薬、鬱血除去薬、栄養補助食品、ドーパミンレセプター作用薬、子宮内膜症管理薬、酵素、シルデナフィルクエン酸塩等の勃起機能障害治療薬(現在、Viagra(登録商標)として流通)、不妊治療薬、胃腸薬、ホメオパシー治療薬、ホルモン、高カルシウム血症及び低カルシウム血症管理薬、免疫変調薬、免疫抑制薬、片頭痛薬調剤、動揺病治療薬、筋肉弛緩薬、肥満管理薬、骨粗鬆症薬調剤、子宮収縮薬、副交感神経遮断薬、副交感神経作動薬、プロスタグランジン、精神治療薬、呼吸器作用薬、鎮静薬、ブロモクリプチン又はニコチン等の禁煙補助薬、交感神経遮断薬、振戦薬調剤、尿管作用薬、血管拡張薬、緩下薬、制酸薬、イオン交換樹脂、抗発熱薬、食欲抑制薬、去痰薬、抗不安薬、抗潰瘍薬、抗炎症性物質、冠動脈拡張薬、脳拡張薬、末梢血管拡張薬、向精神薬、刺激薬、抗高血圧薬、血管収縮薬、片頭痛治療薬、抗生物質、精神安定薬、抗精神病薬、抗腫瘍薬、抗凝固薬、抗血栓薬、睡眠薬、鎮吐薬、抗嘔吐薬、抗痙攣薬、神経筋肉作用薬、高糖血症及び低糖血症薬、甲状腺及び抗甲状腺薬調剤、利尿薬、鎮痙薬、子宮弛緩薬、肥満抑制薬、赤血球生成薬、抗喘息薬、鎮咳剤、粘液溶解薬、DNA及び遺伝的修飾薬、及びそれらの組合せが挙げられる。
本発明のチューインガム組成物における使用が考えられる有効成分の例としては、制酸剤、H2アンタゴニスト及び鎮痛剤が挙げられる。例えば、制酸剤は、成分として炭酸カルシウムを単独で、或いは、水酸化マグネシウム及び/又は水酸化アルミニウムとの組み合わせを用いて調製することができる。さらに、制酸剤は、H2アンタゴニストと組み合わせて使用することができる。
鎮痛剤としては、アヘン剤及びアヘン剤誘導体、例えばOxycontin、イブプロフェン、アスピリン、アセトアミノフェン及びカフェインを任意に含むことができるそれらの組み合わせが挙げられる。
実施形態において用いられる他の薬剤有効成分としては、抗下痢薬(例えばImmodium AD、抗ヒスタミン剤、鎮咳剤、充血除去薬、ビタミン及び口中清涼剤)が挙げられる。また、本明細書において使用が考えられるものは、抗不安剤(例えばXanax)、抗精神病剤(例えばClozaril)及びHaldol)、非ステロイド性の抗炎症剤(NSAID)(例えばイブプロフェン、ナプロキセンナトリウム、Voltaren及びLodine)、抗ヒスタミン剤(例えばClaritin、Hismanal、Relafen及びTavist)、抗嘔吐剤(例えばKytril及びCesamet)、気管支拡張剤(例えばBentolin及びProventil)、抗うつ剤(例えばProzac、Zoloft及びPaxil)、抗片頭痛薬(例えばImigra)、ACE抑制剤(例えばVasotec、Capoten及びZestril)、アルツハイマー治療剤(例えばNicergoline)及びCaHアンタゴニスト(例えばProcardia、Adalat及びCalan)である。
さらに、チューインガムのある実施形態としては、H2アンタゴニスト挙げられる。好適なH2アンタゴニストの例としては、シメチジン、塩酸ラニチジン、ファモチジン、ニザチジエン、エブロチジン、ミフェンチジン、ロキサチジン、ピサチジン及びアセロクサチジンが挙げられる。
有効な制酸成分としては、限定されるものではないが、水酸化アルミニウム、アミノ酢酸ジヒドロキシアルミニウム、アミノ酢酸、リン酸アルミニウム、ジヒドロキシアルミニウム炭酸ナトリウム、炭酸水素塩、アルミン酸ビスマス、オキシ炭酸ビスマス、次炭酸ビスマス、次没食子酸ビスマス、次硝酸ビスマス、ビスマスサブシリシレート(bismuth subsilysilate)、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、クエン酸イオン(酸又は塩)、アミノ酢酸、水和硫酸アルミン酸マグネシウム、マグアルドレート、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、マグネシウム グリシネート、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、三ケイ酸マグネシウム、乳固形分、リン酸アルミニウム一又は二カルシウム、リン酸三カルシウム、炭酸水素カリウム、酒石酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、酒石酸及びそれらの塩が挙げられる。
種々の栄養補給剤を、ガム組成物に含んでもよい。任意のビタミン又はミネラルを含んでもよい。例えば、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB、ビタミンB12、チアミン、リボフラビン、ビオチン、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、硫黄、塩素、鉄、銅、ヨード、亜鉛、セレン、マンガン、コリン、クロム、モリブデン、フッ素、コバルト、及びそれらの組み合わせを使用することができる。
栄養補給剤の例は、米国特許出願公開第2003/0157213号明細書、米国特許出願公開第2003/0206993号明細書及び米国特許出願公開第2003/0099741号明細書に記載されており、この内容全体があらゆる目的のために参照することによって本明細書に援用される。
種々のハーブを、例えば種々の薬効成分又は栄養補助成分を有する有効成分として含んでもよい。ハーブは通常、芳香植物又は芳香植物の部分であり、医薬或いは香味料として使用することができる。好適なハーブは、単独又はさまざまに混合して使用することができる。広く使用されるハーブとしては、エキナシア、ヒドラスチス、キンセンカ、アロエ、アカネグサ、グレープフルーツ種子抽出物、ブラックコホッシュ、クランベリー、イチョウの葉、セイヨウオトギリソウ、マツヨイグサ油、ヨヒンビ樹皮、緑茶、マカ、コケモモ、ルテイン及びそれらの組み合わせが挙げられる。
また、酸味料をチューインガム組成物に含んでもよい。好適な酸味料としては、例えば、リンゴ酸、アジピン酸、クエン酸、酒石酸、フマル酸、及びこれらの混合物が挙げられる。
チューインガム組成物に使用される上記の添加剤のみならず、チューインガム組成物のチューインガムベース、又はチューインガム製品が備えてもよいコーティングに、増粘剤のような当業者に知られる他の従来の添加剤のいずれをも、混和してよい。本発明のチューインガム組成物は、いろいろな形状とサイズに形成されてもよく、限定されるものではないが、スティック、厚板、大きい塊、玉、まくら、タブレット、ペレット、中央充填、圧縮タブレット、堆積、圧縮チューインガム、又は他の適切な型のみならず、コーティングされた及びコーティングされていない形態等の種々の製品形態を取ることができる。
チューインガム組成物がコーティングされた製品に形成される場合、前記コーティングは、当該技術で公知の任意の方法によって施されてもよい。コーティング組成物は、全体の中央充填ガム片の約2〜約60質量%、より詳しくは、約25〜約35質量%、より一層詳しくは、ガム片の約30質量%の量で存在してもよい。
外側コーティングは、硬質又は歯ごたえがあってもよい。典型的に、外側コーティングは、ソルビトール、マルチトール、キシリトール、エリトリトール、イソマルト、及び他の結晶性ポリオールを含んでもよく、サッカロースもまた使用してもよい。さらに、前記コーティングは、チューインガム組成物がコーティングそのものを通して見ることができないように、いくつかの不透明な層を含んでもよく、このコーティングは、場合により、美観、組織、及び保護の目的で、さらに1つ又は複数の透明な層で被覆することができる。外側コーティングは、少量の水とアラビアゴムもまた含んでもよい。このコーティングは、さらにワックスで被覆することができる。このコーティングは、各塗布の間に乾燥させながらコーティング溶液を継続して適用することによる従来の方法で施してもよい。コーティングが乾燥すると、通常は不透明になり、通常は白色であるが、他の着色剤を添加してもよい。ポリオールのコーティングをワックスとともにさらに被覆することができる。このコーティングは、着色したフレーク又は斑点をさらに含むことができる。組成物がコーティングを含む場合、1つ以上の口腔ケア活性物質をコーティングの全体に分散させることができる。このことは、1つ以上の口腔ケア活性物質が、別な活性物質を有する単一相組成物中で非適合性である場合に、特に好ましい。香料をさらに添加し、ユニークな製品特性を生じさせてもよい。
中央充填のチューインガム製品の場合、前記コーティングは、ガム片の熱安定性を高め、液体充填物の漏れを防ぐのを支援するように処方してもよい。ある実施形態では、前記コーティングは、ゼラチン組成物を含んでもよい。ゼラチン組成物は、40質量%の溶液として添加してもよく、コーティング組成物の約5〜約10質量%、より具体的には約7%〜約8%で、コーティング組成物中に存在してもよい。ゼラチンのゲル強度は、約130ブルームから約250ブルームまでであってもよい。所望の特性を得るため、その他の材料をコーティングに添加してもよい。これらの材料としては、限定されるものではないが、カルボキシメチルセルロースのようなセルロース、ゼラチン、プルラン、アルギン酸塩、デンプン、カラギーナン、キサンタンガム、アラビアゴム、及びポリ酢酸ビニル(PVA)が挙げられる。
コーティング組成物は、随意の硬質コーティングの前に個々のガム片に添加されるプレコーティングもまた含んでもよい。前記プレコーティングは、ポリ酢酸ビニル(PVA)の適用を含んでもよい。これは、エチルアルコールのような溶媒中のPVAの溶液として施してもよい。外側の硬質コーティングが望まれる場合、PVAの適用は、全コーティングの約3〜4質量%、又はガム片の全質量(液体充填物、ガム領域、及び硬質コーティングを含む)の約1%であってもよい。
いくつかの実施態様は、ガムベースのエラストマーを加工方法にまで及ぶ。具体的には、ある実施態様は、示差走査熱量測定(DSC)によって、ガムベースのTgを実質的に変化させることなく、ガムベースに使用するエラストマーを加工する方法にまで及ぶ。かかる方法は、少なくとも1つのエラストマーと少なくとも1つの油脂とを混合する工程を含む。
示差走査熱量測定(DSC)は、サンプルと参照物質の温度を高めるのに必要な熱量の差が温度の関数として測定される熱分析技術である。この技術の基礎をなす基本原理は、サンプルが相転移のような物理的変化を受けるとき、双方を同じ温度に維持するためには、基準物質よりも多い(又は少ない)熱を流す必要があるということである。より多い又は少ない熱をサンプルに流さなければならないかどうかは、そのプロセスが発熱又は吸熱かどうかによって決まる。例えば、固体サンプルが溶けて液体になるとき、基準物質と同じ速度でその温度を高めるには、サンプルにより多くの熱を流す必要がある。このことは、固体から液体に吸熱の相転移を経るときのサンプルによる熱の吸収によるものである。同様に、サンプルが発熱プロセス(結晶化のような)を経るとき、サンプルの温度を高めるには、より少ない熱を必要とする。サンプルと基準物質の間の熱流量における差異を観察することにより、示差走査熱量計は、こうした変化の際に吸収又は放出されるエネルギーの量を測定することができる。DSCは、ガラス転移のようなより微妙な相変化を観察するために用いられる。他の態様は、チューインガムベースに使用するのに適切な固体エラストマー組成物を準備し、前記固体エラストマー組成物に、約3.5〜約13の範囲のHLBを有する少なくとも1つの油脂を含む非付着誘引成分を混合することを含む固体エラストマーの加工方法に及ぶ。かかる方法では、非付着誘引成分が、固体エラストマー成分の均質な塊にまで咀嚼できるのに十分な量で存在する。
ある実施形態では、上記のエラストマーの加工方法は、非常に少量のエラストマー溶媒の存在下で行われる。かかる態様において、エラストマー溶媒は、上記のようにエラストマーを咀嚼することによって得られるガムベースを最大で約5.0%含む。
他の実施態様では、上記のエラストマーの加工方法は、添加されるエラストマー溶媒が存在しない中で行われる。
ある実施態様では、チューインガムベースの製造方法に及ぶ。ある実施形態では、チューインガムベースの製造方法は、少なくとも1つのエラストマーを準備し、少なくとも1つの非付着誘引成分をエラストマーと混合してチューインガムベースを形成することを含み、前記少なくとも1つの非付着誘引成分は、チューインガムベースを付着性にすることなく、前記エラストマーを軟化させる。かかる実施態様において、チューインガムベースは、非付着誘引成分が存在しないものと比較し、非付着誘引成分の存在下で低減された付着性を有する。
さらなる実施態様において、チューインガムベースの製造方法は、少なくとも1つのエラストマーと少なくとも1つの油脂又はオイルを混合することにより、DSCによる測定でガムベースのTgを実質的に変化させることなく、ガムベースに使用されるエラストマーを加工することを含む。
また、さらなる実施態様において、チューインガムベースの製造方法は、チューインガムベースに使用されるのに適切な固体エラストマー組成物を準備し、前記固体エラストマー組成物を、約3.5〜約13のHLB範囲を有する少なくとも1つの油脂又はオイルを含む非付着誘引成分と混合することを含む。かかる方法において、非付着誘引成分は、固体エラストマー組成物の軟化した加工できる塊への加工を可能にするのに十分な量で存在する。ある実施形態では、上記のチューインガムベースの製造方法は、従来よりも少ない量のエラストマー溶媒の存在下で行われてもよい。ある実施形態では、エラストマー溶媒は、最大で約5.0%のガムベースを含む。望ましくは、得られるチューインガムベースを付着性にすることなく、エラストマー溶媒にエラストマーと非付着誘引成分を混合し、エラストマーを軟化させることができる。
他の実施態様において、チューインガムベースを製造する上記の方法は、添加されるエラストマー溶媒が存在しない中で行われる。
ガムベース成分を混合する仕方は決定的に重要ではなく、かかる混合は、当業者に公知の標準的な装置を用いて行われる。典型的な方法において、少なくとも1つのエラストマーに、少なくとも1つの咀嚼加工助剤が混合され、これは本発明の目的のために、1つ以上の非付着誘引成分を含み、1〜30分間の時間にわたって混合される。次いで、ガムベース混合物が再び1〜30分間にわたって混ぜ合わせられながら、組織改質剤及び/又は軟化剤のような残りの成分が、まとめて又は徐々に増やしてのいずれかで添加される。
本発明の特徴と効果は、例証の目的で提供され、本発明を制限するものと何ら解釈するべきでない以下の実施例によって、一層十分に示される。
(実施例1)
表1:本発明のガムベース組成物A〜F
Figure 0004644285
モノステアリン酸グリセロールの略語
表2:本発明のガムベース組成物G〜I
Figure 0004644285
ガムベースを上記の表1〜2に示したようにして調製する。具体的には、本発明のガムベース組成物A〜Iを次のようにして調製する。マスターバッチ(咀嚼されたエラストマー)を以下の方法で調整した。エラストマー(1250グラム)を128℃に加熱した3000mLのケットルに入れ、15分間混合した。約70℃の融点を有する水素化綿実油(1250グラム)を90分間かけて添加した。グリセロール一水和物(500グラム)を15分間かけて添加した。このバッチをさらに20分間混合し、十分に均質化させた。
ガムベース:
次いで、マスターバッチからガムベースを調製した。ポリ酢酸ビニル(1200グラム)を128℃に加熱した3000mLのケットルに添加し、15分間混合した。上記のようにして調製したマスターバッチ(720グラム)を添加し、10分間混合した。約40℃の融点を有する水素化綿実油(283グラム)を添加し、10分間混合した。トリアセチン(197グラム)を添加し、10分間混合した。タルク(600グラム)を添加し、20分間混合し、均質な混合物を得た。
(実施例2)
本発明のガムベース組成物A〜Iを用いた本発明のチューインガム組成物を30分間にわたって噛み、その噛んだものを、直径1.25cmのPVCパイプからなるサンプルホルダーの内側のコンクリートレンガの上に置いた。図1Aと1Bは、どのようにしてガムのサンプルをレンガに適用して、本願に記載のような接着テストに供したかを例示する写真である。噛んだものを圧縮してコンクリートに押し付けた。その押し付けた噛んだものを付けたレンガを、室温で72時間状態を整えた。インストロン・コーポレーション(ノートウッド、MA)の万能材料試験機を用い、コンクリート表面から噛んだものを取り除くのに必要な力を測定した。サンプルが、コンクリート表面から完全に取り除かれたときの読み取り値を接着の実測定値とした。テストした市販のサンプルについては、テストの間にそれらが分断したため(凝集破壊)、信頼性のある接着の読み取り値を得ることができなかった。それらのサンプルの接着読み取り値は、凝集破壊について得られた読み取り値よりも高いものと推定された。室温でのより高い接着読み取り値は、ガムのより大きな接着性を示す。
本発明のチューインガムベースは、高融点の油脂(即ち、約70℃の融解温度を有する水素化綿実油)と低融点の油脂(即ち、約40℃の融点を有する水素化綿実油)を含む。
さらに、2つの市販のチューインガム製品(一方は商標Freedent PeppermintとしてWilliam Wrigley Jr. Companyから販売、他方は商標OrbitとしてWilliam Wrigley Jr. Companyから販売)もまた、1/2インチのPVCパイプに挿入し、本発明のチューインガムベースA〜Iについて用いたのと同じ方法でレンガの上に適用した。Freedentの製品は「殆どのセメント充填に付着しない(商標)」製品として販売されている。
各々のサンプルの最大破断力を、インストロン試験機を用いて測定した。試験は、室温にて1インチ/分間の速度で行った。結果を下記の表3に示す。
表3:各ガムサンプルの、レンガから噛んだガムを取り除くための最大破断力
Figure 0004644285
*ガムサンプルは、表面から取り除くことができる前に分断した。このことは、凝集破壊を示し、さらに高い接着値を示す。
さらにまた、各サンプルに対して加えた力を除いた後にレンガ上に残る噛んだものの残留物の写真を図2〜13に示す。具体的には、図2は、本発明のガムサンプルAに対して加えた力を除いた後にレンガ上に残る噛んだものの写真である。図3は、本発明のガムサンプルBに対して加えた力を除いた後にレンガ上に残る噛んだものの写真である。図4は、本発明のガムサンプルCに対して加えた力を除いた後にレンガ上に残る噛んだものの写真である。図5は、本発明のガムサンプルDに対して加えた力を除いた後にレンガ上に残る噛んだものの写真である。図6は、本発明のガムサンプルEに対して加えた力を除いた後にレンガ上に残る噛んだものの写真である。図7は、本発明のガムサンプルFに対して加えた力を除いた後にレンガ上に残る噛んだものの写真である。図8は、本発明のガムサンプルGに対して加えた力を除いた後にレンガ上に残る噛んだものの写真である。図9は、本発明のガムサンプルHに対して加えた力を除いた後にレンガ上に残る噛んだものの写真である。図10は、本発明のガムサンプルIに対して加えた力を除いた後にレンガ上に残る噛んだものの写真である。図11は、本発明のガムサンプルJに対して加えた力を除いた後にレンガ上に残る噛んだものの写真である。図12は、Freedentガムサンプルに対して加えた力を除いた後にレンガ上に残る噛んだものの写真である。図13は、Orbitガムサンプルに対して加えた力を除いた後にレンガ上に残る噛んだものの写真である。
上記の表3と添付の図2〜11の写真から明らかなように、本発明のチューインガムベース組成物から得られたチューインガムはいずれも、レンガから完全に又は実質的に取り除くことができた。Freedent PeppermintとOrbitのサンプルは、凝集的に破断し、図12と13に見られるように、レンガ表面から取り除くことができなかった。
(実施例3)
表4:本発明のガムベース組成物M〜S
Figure 0004644285
Wacker Specialtiesから入手可能
Wacker Specialtiesから入手可能
モノステアリン酸グリセロールの略語
BASF Corp.から入手可能
上記の表4に示すように、ガムベース組成物を調製した。具体的には、本発明のガムベースM〜Sは、表1と2に記載した組成物について述べたのと同じ方法で調製される。
(実施例4)
表5:本発明のガムベース組成物T
Figure 0004644285
さらなる本発明のガムベースを上記の表5に示す。ガムベースの非付着性は、チューインガムベース組成物に使用される従来の軟化成分であるポリエチレンワックスAC6をその中に混和することでは、影響を受けなかった。
(実施例5)
下記の表6は、本発明のガムベース組成物のいずれにも有用な、砂糖入りチューインガム組成物の例を提供する。
表6:砂糖入りの低付着性のチューインガム組成物
Figure 0004644285
任意の本発明のチューインガムベースを用い、表7に記載された方法でガム製品を調製することができる。
(実施例6)
表7は、本発明のガムベース組成物のいずれにも有用な、無糖チューインガム組成物の例を提供する。
表7:無糖の低付着性のチューインガム組成物
Figure 0004644285
(実施例7)
ブチルゴム(BR)及びスチレンゴム(SBR)のガムベースサンプルのガラス転移を、変調示差走査熱量測定(DSC)を用いて測定した。さらに、下記の表8に示す成分を有するガムベースサンプルAA〜DDのガラス転移(Tg)を、DSCを用いて測定した。具体的には、サンプルはいずれも、窒素パージをしながら、3℃/分間で−100℃から200℃まで加熱した。ガラス転移を測定するために使用した機器はTA Instrument 2920 MDSCである。さらに、各サンプルについての融解吸熱を、変調示差熱量測定を用いて測定した。
表8:本発明及び比較例のガムベース組成物
Figure 0004644285
木材ロジン(RS−5)の樹脂グリセロールエステル
70℃の融点を有する水素化綿実油
比較例のマスターバッチガムベース組成物AAを、ブチルゴムを樹脂で咀嚼することによって調製し、一方、本発明のマスターバッチガムベース組成物BBを、ブチルゴムを油脂で咀嚼することによって調製した。さらに、比較例のマスターバッチガムベース組成物CCを、スチレンブタジエンゴムを樹脂で咀嚼することによって調製し、一方、本発明のマスターバッチガムベース組成物DDを、スチレンブタジエンを油脂で咀嚼することによって調製した。マスターバッチ方法をガムベースの製造のために用いたが、ワンステップ、連続ケトル方法、又は連続押出方法のような他の方法を用いてもよい。
各サンプルのガラス転移を下記の表9に示す。さらに、各サンプルの融解吸熱を下記の表10に示す。
表9
Figure 0004644285
表10
Figure 0004644285
表9から明らかなように、油脂で咀嚼したブチルゴムを含む本発明のマスターバッチ組成物BBガムベースのTgは、ブチルゴムのみを含むサンプルのTgと同じであった。また、上記の表9からさらに明らかなように、油脂で咀嚼したスチレンブタジエンゴムを含む本発明のガムベースマスターバッチDDのTgは、SBRゴムのみのTgよりもわずか1℃異なる(高い)のみであった。
したがって、本発明のマスターバッチガムベース組成物BBとDDのTgとは、エラストマーのみと比較して、脂肪で咀嚼したときに変化しない又は実質的に変化しなかった。これに対し、上記の表9における比較例AAとCC組成物からさらに明らかなように、樹脂、即ち、ゴム咀嚼のために以前から使用される溶媒可塑剤での咀嚼は、ブチルゴムのTgを少なくとも5℃高め、スチレンブタジエンスチレンゴムのTgを少なくとも25℃高めた。
さらにまた、本発明のマスターバッチガムベースのサンプルBBとDDの各々は、それらの各サンプルが62℃で融解吸熱を示したように、別な相の中に結晶性油脂を含んでいた。したがって、本発明のマスターバッチガムベースBBとDDは、本発明に基づき、結晶性油脂のドメインを含む。
(実施例8)
表11:本発明のガムベース組成物
Figure 0004644285
路上テスト:
上記の組成物を用いてガムベースを調製し、表7のチューインガム組成物に混和し、チューインガム製品を製造した。得られたチューインガムを30分間にわたって噛み、その噛んだものをアスファルトの駐車場の上に置いた。その噛んだものを、約10秒間にわたって質量物によりアスファルトにさらに押し付けた。同時に、市販のガム(Wrigley’sからのFreedentとOrbit、及びCadbury AdamsからのMintaburst)を、本発明の処方の隣に同じ方法でアスファルトの上に置き、押し付けた。24時間の後、本発明の噛んだものの50%以上が、歩行者と自動車の往来によって取り除かれた。残存する本発明の噛んだものは、スパチュラでそれらをこすることにより、残留物なしに容易に完全に取り除くことができた。市販のガムを噛んだものを取り除く試みは、実質的により多くの努力を必要とし、噛んだものの部分的な除去のみに帰結し、即ち、残留物が、ガム製品の原質量の約10〜30%を構成し、噛んだものの最初の面積を被覆していた。
(実施例9)
この実施例は、明確なドメインを含む本発明の実施態様を例証する。下記の表12に示す処方を有するマスターバッチガムベース(即ち、咀嚼されたエラストマー)のサンプルEE〜KKを、本願に記載の方法にしたがって調製した。ガムベースマスターバッチガムのサンプルGG〜KKは、12以上の炭素原子数を有する油脂又はオイルである少なくとも1つの非付着誘引成分を含む実施態様の例である。サンプルはいずれも、偏光を用いて顕微鏡撮影に供し、結晶又はドメインの形成は明確に存在した。各サンプルEE〜KKの顕微鏡撮影を、図14〜20に示す。
表12:ガムベース組成物
Figure 0004644285
12以下の炭素原子数を有するトリグリセリド
水素化綿実油(融点70℃)
パーム核油
バックグラウンドのために、偏光が液体又は他の均一相を通過する場合、液体又は他の均一相の写真は、複屈折がないので暗く見える。しかしながら、偏光が、分離相に結晶又は他の構造を含む不連続相を通過する場合、不連続相の写真は、分離相における結晶又は他の構造の複屈折の結果、即ち、偏光によって照射される分離相における結晶又は他の構造の結果として、明るい像として現れる。
図14と15から明らかなように、本発明の非付着誘引成分(即ち、ガムベースEEとFF)を含まないマスターバッチガムベース組成物は暗く、不連続相が存在しないことを示唆する。気泡の存在により少数の大きく明るいスポットが存在することに留意する必要がある。これらは分離ドメインの存在によるものではなく、泡からの光の屈折によるものである。しかしながら、図16〜20から明らかなように、少なくとも1つの非付着誘引成分を含むガムベースマスターバッチ組成物(即ち、本発明のガムベースマスターバッチGG〜KK)の写真はいずれも、全体的により明るい像を示し(色の明るさ)、不連続相の存在を示唆し、ドメインを形成する非付着誘引成分(即ち、12を上回る炭素原子数を有する油脂又はオイル)の結晶化を証明している。
(実施例10)
少量の従来のエラストマー溶媒を混和する本発明のガムベース組成物下記の本発明のガムベース組成物を調製した。これらの組成物は、非付着誘引成分と従来のエラストマー溶媒(5%)の組み合わせを含む。これらのガムベース組成物を、表7のチューインガム組成物に混和した。それらから得られたチューインガムは、少量のエラストマー溶媒が存在しても、低付着性と非付着性とを維持した。
表13:本発明のガムベース組成物
Figure 0004644285
Hercules Corp.から入手可能
(実施例11)
光増感剤が存在する又はしない中で太陽光に曝した場合にチューインガムに生じる分子的変化を測定するため、検討を行った。ポリマー(エラストマー)の分子構造は、それらの物理的特性に関係する。接着は、ポリマーの分子量に強く影響を受ける。例えば、チューインガム組成物は、ポリイソブチレン(PIB)を使用することが多い。全ての他の条件が同じ場合、ポリマーの分子量が、ポリマーの接着力を広範囲にわたって決定する。低分子量のPIBは、その付着性のため、殆どの表面に接着し、材料のハンドリングの問題を引き起こす。他方で、高分子量のPIBは、接着性ではないことが見出されており、非常に弱い低温フローの傾向を示す。ポリマーの接着性を、隣接表面と弱い結合を形成する能力によって規定してもよい。これらの弱い結合を形成するため、ポリマーは、隣接表面と密接に接近する。このことは、大きい分子よりも小さい分子によってより迅速に、且つより容易に達成することができる。同じ化学組成のポリマーは、一般に、比較的小さい分子量を有する場合に、より接着し得ることが見出されている。
光は、エラストマーポリマーに、架橋、分解、及び酸化のような変化を引き起こすことができる。このプロセスは、環境にさらされた場合に、材料に生じる。しかしながら、光誘起反応が生じる速度は、ポリマーの物理的特性に顕著な影響を及ぼすには遅い。クロロフィルのような光増感剤を、エラストマーを含有する組成物に添加すると、光誘起反応を著しく加速することが見出されている。
3つの異なる種類のエラストマー、即ち、ポリイソブチレン(PIB)、ブチルゴム(BR)、及びスチレンブタジエンゴム(SBR)を用いてガムベース組成物を製造した。各種類のガムベース組成物(PIB、BR、及びSBR)を2つのサンプルに分割し、最初のサンプルに0.1%のクロロフィルを光増感剤として添加した。他方は、対照サンプルとして残した。これらの本発明のガムベース組成物を下記の表14に示す。
表14:本発明のガムベース組成物
Figure 0004644285
次いで、下記の表15に示すように、各ガムベースをチューインガム組成物に混和した。
表15:本発明のチューインガム組成物
Figure 0004644285
結果:
クロロフィルを含まないBRとPIBのサンプルは、クロロフィルを含まないSBRのサンプルよりも容易に取り除かれ、残留物が少なかった。クロロフィルの添加は、PDB含有サンプルの除去を妨げたが、BRとSBRのサンプルの除去を改善した。
次いで、サンプルについてポリマーに対する分子量変化試験した。結果を下記の表16〜17に示す。また、図21〜23は、BR、PIB、及びSBR含有サンプルについてのレンガ表面上での接着テストの結果を示す。テストは、先に記載したようにして行った。
図21にPIBを用いて製造したチューインガムのサンプルの噛んだものを示す。図の左側はクロロフィルを含むガムを示す。図の右側はクロロフィルを含んでいない(対照)。明らかに、両側は、わずかな残留物があるだけで、レンガから実質的に取り除かれたことを示した。
図22にBRガムを用いて製造したチューインガムのサンプルの噛んだものを示す。この図の左側はクロロフィルを含み、図の右側はクロロフィルを含んでいない対照である。明らかに、両側は、わずかな残留物があるだけで、レンガから実質的に取り除かれたことを示した。
図23にSBRを用いて製造したチューインガムのサンプルの噛んだものを示す。左側はクロロフィルを含み、右側はクロロフィルを含んでいない対照である。明らかに、クロロフィルを含む左側は、クロロフィルを含まない右側よりも残留物が実質的に少なかった。
PIBを含むサンプルは、クロロフィルを添加すると、PVAcの分子量と分子数との双方に僅かな増加を示した。PVAcと同様な溶解性を有する別の化合物が検出された。クロロフィルを含有するPIBサンプルは、太陽光に曝されると、平均分子量と分子量数とが減少した。
表16:PIBチューインガムの分子量
Figure 0004644285
クロロフィルを添加した場合、太陽光に曝されると、BRサンプルは、PVAcの平均分子量と分子量数とが減少した。クロロフィルは、BR画分には逆効果を与え、即ち、平均分子量と分子数の双方が増加した。平均分子量の増加は、分子数の増加よりも顕著であった。
表17:BRチューインガムの分子量
Figure 0004644285
太陽光に曝されると、SBRサンプルは、BRサンプルと同様な傾向を示した。クロロフィルを添加したとき、PVAcの平均分子量は減少を示した。クロロフィルを添加したとき、PVAの分子数はより高かった。SBRの分子量平均と分子数の双方が増加した。
表18:SBRチューインガムの分子量
Figure 0004644285
クロロフィルによって発生したフリーラジカルは、それらが存在する系により、異なる様式で作用し得る。それらは、遭遇する化合物の構造により、架橋、分解、及び酸化のようなポリマーにさまざまな反応を起こし得る。酸化のレベルは、本検討においては測定せず、分子量の変化によって証明される架橋と分解のみを測定した。ポリ(酢酸ビニル)(PVAc)の変化では、ガム付着性に著しい影響を与えるものと予期しなかった。しかしながら、ゴムの分子量の変化は、サンプルの付着性に著しい影響を与えることを立証した。
太陽光に曝されると、PIB含有サンプルは、クロロフィルを添加した場合に、PVAcの分子量と分子数との双方が僅かな増加示し、PVAcそのもの又はPIBとともに架橋したことを示唆した。PVAcと同様な溶解性を示す化合物は、この反応生成物であり得る。PIBは、平均分子量と分子量数とが減少した。このことは、分解の反応と一致する。1つの高分子量のポリマー分子は、分解すると、かなり小さい分子量のいくつかの分子を生じる。低分子量のPIBは、非常に強い付着性を示した。PIBの分子量の減少は、PIBサンプルの付着性を強くした。
BRサンプルの平均分子量の増加と比較して、分子量数のより高い増加は、架橋の結果として生じた低分子量ポリマー画分のより少ない量によって説明することができた。低分子量のゴムは、高い移動性を有するので、付着性により大きな影響を与えた。より低い分子量画分の減少とゴムの平均分子量の増加は、観察されたガム付着性の低下を説明するものである。
太陽光に曝されると、SBRサンプルは、分子量数と平均分子量の双方が大きく増加した。このことは、クロロフィルを添加した場合に、物理的に観察される付着性が最も大きく減少することを説明するものである。
上記の結果から分かるように、クロロフィルの添加は、太陽光に曝された後に、不飽和ゴム(BRとSBR)を含有する組成物の接着性を低下させた。この観察は、これらのゴムの分子量と分子数との双方の増加によって確認された。
本発明の好ましい態様であると現状で考えられるものについて記載したが、当業者は、本発明の技術的思想から逸脱することなく、変化や変更がなされ得ることを理解しており、そうした変化や変更はいずれも、本発明の真の範囲内に含まれるものである。
ガム試料をどのようにレンガに適用し、付着性試験をおこなったかを示す写真である。 ガム試料をどのようにレンガに適用し、付着性試験をおこなったかを示す写真である。 付着性試験に従って、レンガからガム試料を取り除くために種々のガムサンプルに力を加えた後の、レンガの表面に残った残留物を示す写真である。 付着性試験に従って、レンガからガム試料を取り除くために種々のガムサンプルに力を加えた後の、レンガの表面に残った残留物を示す写真である。 付着性試験に従って、レンガからガム試料を取り除くために種々のガムサンプルに力を加えた後の、レンガの表面に残った残留物を示す写真である。 付着性試験に従って、レンガからガム試料を取り除くために種々のガムサンプルに力を加えた後の、レンガの表面に残った残留物を示す写真である。 付着性試験に従って、レンガからガム試料を取り除くために種々のガムサンプルに力を加えた後の、レンガの表面に残った残留物を示す写真である。 付着性試験に従って、レンガからガム試料を取り除くために種々のガムサンプルに力を加えた後の、レンガの表面に残った残留物を示す写真である。 付着性試験に従って、レンガからガム試料を取り除くために種々のガムサンプルに力を加えた後の、レンガの表面に残った残留物を示す写真である。 付着性試験に従って、レンガからガム試料を取り除くために種々のガムサンプルに力を加えた後の、レンガの表面に残った残留物を示す写真である。 付着性試験に従って、レンガからガム試料を取り除くために種々のガムサンプルに力を加えた後の、レンガの表面に残った残留物を示す写真である。 付着性試験に従って、レンガからガム試料を取り除くために種々のガムサンプルに力を加えた後の、レンガの表面に残った残留物を示す写真である。 付着性試験に従って、レンガからガム試料を取り除くために種々のガムサンプルに力を加えた後の、レンガの表面に残った残留物を示す写真である。 付着性試験に従って、レンガからガム試料を取り除くために種々のガムサンプルに力を加えた後の、レンガの表面に残った残留物を示す写真である。 エラストマー及び樹脂だけを含有するガムベースの偏光写真である。 エラストマー及び中鎖脂肪酸トリグリセリドだけを含有するガムベースの偏光写真である。 エラストマーと、1種類以上の本発明の非付着性含有成分と、を含むガムベースの偏光写真である。 エラストマーと、1種類以上の本発明の非付着性含有成分と、を含むガムベースの偏光写真である。 エラストマーと、1種類以上の本発明の非付着性含有成分と、を含むガムベースの偏光写真である。 エラストマーと、1種類以上の本発明の非付着性含有成分と、を含むガムベースの偏光写真である。 エラストマーと、1種類の本発明の非付着性含有成分と、を含むガムベースの偏光写真である。 クロロフィルを含有する1つである、ポリイソブチレンゴム含有の本発明のチューインガムを取り除いた後のレンガの表面を示す、付着性試験結果の写真である。 クロロフィルを含有する1つである、ブチルゴム含有の本発明のチューインガムを取り除いた後のレンガの表面を示す、付着性試験結果の写真である。 クロロフィルを含有する1つである、スチレン−ブタジエンゴム含有の本発明のチューインガムを取り除いた後のレンガの表面を示す、付着性試験の結果の写真である。

Claims (14)

  1. ガムベースと、少なくとも1つの香味料と、ガムベースの0.05質量%〜0.2質量%の量である少なくとも1つのフリーラジカル発生剤と、ブチルゴム又はポリイソブチレンのうち何れかのエラストマーと、を含み、
    前記フリーラジカル発生剤はクロロフィルを含む光分解性チューインガム組成物。
  2. 非付着誘引剤が存在しない場合のガムベースのTgより±3℃以上変化させない非付着誘引剤をさらに含む請求項1記載の分解性チューインガム組成物。
  3. 前記非付着誘引剤は、油脂又はオイルである請求項記載の分解性チューインガム組成物。
  4. 少なくとも1つの甘味料をさらに含む請求項1記載の分解性チューインガム組成物。
  5. 抗酸化物質をさらに含む請求項1記載の分解性チューインガム組成物。
  6. 知覚物質、ハーブや薬草の抽出物、歯の漂白剤、息清涼剤、ビタミン、ミネラル、薬物、生理活性物質、及びこれらの組み合わせからなる群より選択される材料をさらに含む請求項1記載の分解性チューインガム組成物。
  7. ガムベースを準備する工程と、前記ガムベースにガムベースの0.05質量%〜0.2質量%の量のフリーラジカル発生剤を混合する工程と、ブチルゴム又はポリイソブチレンのうち何れかのエラストマーを混合する工程と、を含み、前記フリーラジカル発生剤はクロロフィルを含む光分解性チューインガムを調製する方法。
  8. 香味料、甘味料、知覚物質、及びこれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つの材料をさらに含む請求項記載の方法。
  9. (a)ガムベースと、(b)少なくとも1つの甘味料と、(c)ガムベースの0.05質量%〜0.2質量%の量である少なくとも1つのフリーラジカル発生剤と、(d)ブチルゴム又はポリイソブチレンのうち何れかのエラストマーと、を含み、前記フリーラジカル発生剤はクロロフィルを含む光分解性チューインガム組成物。
  10. (a)ガムベースと、(b)少なくとも1つの香味料と、(c)ガムベースの0.05質量%〜0.2質量%の量である少なくとも1つの光増感剤と、(d)ブチルゴム又はポリイソブチレンのうち何れかのエラストマーと、を含み、前記光増感剤はクロロフィルを含む光分解性チューインガム組成物。
  11. (a)ガムベースと、(b)少なくとも1つの甘味料と、(c)ガムベースの0.05質量%〜0.2質量%の量である少なくとも1つの光増感剤と、(d)ブチルゴム又はポリイソブチレンのうち何れかのエラストマーと、を含み、前記光増感剤はクロロフィルを含む光分解性チューインガム組成物。
  12. 前記ガムベースは、少なくとも200000の平均分子量を有する少なくとも1つのエラストマーを含む請求項記載の分解性チューインガム組成物。
  13. 少なくとも1つの香味料をさらに含む請求項10又は11記載の光分解性チューインガム組成物。
  14. 前記ガムベースは、非付着誘引剤を含む請求項10又は11記載の光分解性チューインガム組成物。
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