JP2010517995A - 3−(e)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレートの多形体 - Google Patents

3−(e)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレートの多形体 Download PDF

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Abstract

本発明は、化合物(E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシ−アクリレート(アゾキシストロビン)の新規な結晶多形形態および非晶質形態に関する。2つの多形体「A」および「B」の赤外ラマンスペクトル、X線粉末回折パターンおよび示差走査熱量測定サーモグラムが提供される。さらに、本発明は、新規な多形形態「A」および「B」を調製する方法ならびに該多形体の混合物を生成する方法および非晶質アゾキシストロビンを調製する方法も提供する。またさらに、本発明は、農業作物および園芸作物ならびに陸地上で生長する真菌類を抑制および駆除するのに有用である、新規な結晶多形体「A」および「B」または非晶質アゾキシストロビンを含む抗真菌組成物ならびに農業作物および園芸作物上の真菌類を駆除するための殺虫薬剤としてこれを使用する方法を提供する。

Description

本発明は、(E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレート(アゾキシストロビン)の新規な結晶多形体および非晶質形態、これらの調製方法、新規形態を含む組成物ならびに殺真菌薬剤としてのこれらの使用に関する。
一般名アゾキシストロビンで知られているストロビルリン系殺菌剤のメチル(E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレートは、広く使用されている市販の農芸化学製品である。この製品は、British Crop Protection Councilによって出版された「The Pesticide Manual」、第12版、54頁 55頁、およびBrighton Crop Protection Conference(Pests and Diseases)の会報、1992年、1巻、5 6、435頁 442頁に記載されている。この製品は、最初、この調製方法と一緒にEP−A−0382375(化合物9、実施例3)において開示された。
アゾキシストロビンは、最初1998年に販売され、子嚢菌綱(Ascomycetes)(例えば、ウドンコ病)、担子菌綱(Basidiomycetes)(例えば、サビ病)、不完全菌綱(Deuteromycetes)(例えば、イネイモチ病)および卵菌綱(Oomycetes)(例えば、ベト病)を含めて、植物病原性真菌類の4種の主群に対する活性を持つ体系的な広域スペクトル殺真菌剤である。アゾキシストロビンは、胞子発芽および菌糸生長を阻害する。アゾキシストロビンは、穀類、つる植物、イネ、柑橘類、ジャガイモおよびトマトに対して、世界中で使用されている。1999年、アゾキシストロビンは、世界中において最も有力な有標殺真菌剤であって、現在、穀類における世界的なマーケットリーダーである。
アゾキシストロビンを作製する方法がいくつか報告されている。いくつかの方法は、初期の段階でメチルα−フェニル−β−メトキシアクリレート基を構成した後、中心のピリミジニルオキシ環および末端のシアノフェノキシ環を構築することに基づいている。例えば、(E)−メチル2−(2−ヒドロキシフェニル)−3−メトキシアクリレートは、N,N−ジメチルホルムアミド中にて、アルカリ条件下で4,6−ジクロロピリミジンと反応させて、(E)−メチル2−[2−(6−クロロピリミジン−4−イルオキシ)フェニル)−3−メトキシアクリレートを形成し、次いでこれをウルマン型カップリング法にて2−シアノフェノールと反応させる(EP−A−0382375を参照のこと。)ことが可能である。(E)−メチル2−(2−ヒドロキシフェニル)−3−メトキシアクリレートは、メチル2−ベンジルオキシフェニルアセテートのホルミル化およびそれに続くメチル化後、ベンジル保護基の除去によって調製することができる(EP−A−0242081を参照のこと。)。メチルα−フェニル−β−−メトキシアクリレート基を調製するためのホルミル化およびメチル化の技術も、WO97/30020およびWO97/01538に記載されている。
米国特許第7,084,272号は、中心のピリミジニルオキシ環または中心のピリミジニルオキシ環および末端のシアノフェノール環上に構築した後で、メチル−α−フェニル−β−メトキシアクリレート基を構成することによって、アゾキシストロビンを調製する代替方法を開示している。報告によると、この方法はSmiles型転位を回避し、所望のE異性体を生み出す。
欧州特許出願公開第0382375号明細書 欧州特許出願公開第A−0242081号明細書 国際出願第97/30020号パンフレット 国際出願第97/01538号パンフレット 米国特許第7,084,272号明細書
British Crop Protection Councilによって出版された「The Pesticide Manual」、第12版、54頁 55頁 Brighton Crop Protection Conference(Pests and Diseases)の会報、1992年、1巻、5 6、435頁 442頁
簡易であり、工業生産用に大規模に使用することが可能であり、安全に利用することができる高純度の生成物を生成する、アゾキシストロビンの調製および精製のための効率的な方法に対して、該技術分野において緊急および満たされていない要求がある。
(発明の要旨)
本発明は、(E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレート(アゾキシストロビン)の新規な結晶多形形態および非晶質形態に関する。本発明は、該形態を調製する方法ならびにこれを含む医薬組成物ならびに農業作物および園芸作物上の真菌類を駆除するための殺虫薬剤としてこれを使用する方法も提供する。
一実施形態において、本発明は、「形態A」と命名するアゾキシストロビンの新規結晶多形形態を提供する。形態Aは、以下の位置:6.25、13.8、17.65、19.05、26.4および28.5の1つまたは複数に、2θ(+/−0.2°θ)度で表される特性ピークを有する、実質的に図1に表される通りのX線粉末回折パターンを示す。形態Aは、通常、11および14.4に、2θ(+/−0.2°θ)度で追加の微小ピークを示す。形態Aは、約1378cm−1、1328cm−1および1154cm−1に特性ピークを有する、実質的に図2に表される通りの赤外(IR)スペクトルも示す。形態Aは、示差走査熱量計によって1分当たり10℃の走査速度で測定される場合、約114−117℃の範囲での主吸熱ピークを特徴とする、実質的に図3に表される通りの示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムも示す。形態Aは、約4398cm−1、1329cm−1および2232cm−1に特性ピークを有する、実質的に図4に表される通りのラマンスペクトルも示す。
別の実施形態において、本発明は、「形態B」と命名するアゾキシストロビンの新規結晶多形形態を提供する。形態Bは、以下の位置:7.5、11.75、13.20および19.65の1つまたは複数に、2θ(+/−0.2°θ)度で表される特性ピークを有する、実質的に図5に表される通りのX線粉末回折パターンを示す。形態Bは、通常、14.15、17.1および23.6に2θ(+/−0.2°θ)度で追加の微小ピークを示す。形態Bは、約1389cm−1、1335cm−1および1245cm−1に特性ピークを有する、実質的に図6に表される通りのIRスペクトルも示す。形態Bは、示差走査熱量計によって1分当たり10℃の走査速度で測定される場合、約101−105℃の範囲での主吸熱を特徴とする、実質的に図7に表される通りのDSCサーモグラムも示す。形態Bは、約3098cm−1、1335cm−1および2237cm−1に特性ピークを有する、実質的に図8に表される通りのラマンスペクトルも示す。
また別の実施形態において、本発明は、アゾキシストロビンの多形形態Aおよび多形形態Bの混合物を提供する。この混合物は、示差走査熱量計によって1分当たり10℃の走査速度で測定される場合、実質的に図9に表される通りのDSCサーモグラムを示す。
別の実施形態において、本発明は、実質的に図10に表される通りのX線粉末回折パターンを示す新規非晶質アゾキシストロビンを提供する。
別の態様において、本発明は、アゾキシストロビンの新規多形体である形態Aおよび形態Bを調製する方法ならびに該多形体の混合物を生成する方法および非晶質アゾキシストロビンを調製する方法を提供する。
一実施形態において、形態Aのアゾキシストロビンは、アルコール、エーテル、ケトン、エステル、アミド、ニトリルおよび脂肪族または芳香族炭化水素からなる群から選択される溶媒からアゾキシストロビンを結晶化することならびに生じた結晶を単離することによって調製することができる。現在の好ましい実施形態において、溶媒は、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、アセトン、エチレングリコール、アセトニトリル、酢酸エチル、メチルイソブチルケトン、キシレンおよびトルエンからなる群から選択される。別の現在の好ましい実施形態において、該方法は、好ましくは溶解が完了するまで熱を加えることによって前述した溶媒の1つまたは複数中のアゾキシストロビンの溶液を調製すること、(例えば、熱を除去し、溶液を徐々に冷却させることにより)結晶が現れるまで溶液を徐々に冷却することおよび結晶を単離することを含む。
一実施形態において、形態Bのアゾキシストロビンは、水とならびにアルコールおよびアミドからなる群から選択される有機溶媒とを含む溶媒混合物からアゾキシストロビンを結晶化すること、ならびに生じた結晶を単離することによって調製することができる。現在の好ましい実施形態において、有機溶媒は、1−プロパノールおよびN,N−ジメチルアセトアミドからなる群から選択される。別の現在の好ましい実施形態において、該方法は、前述した有機溶媒の1つまたは複数中の該化合物の溶液を、溶解が完了するまで熱を加えるまたは加えないで調製すること、(好ましくは、予冷した)水を添加して化合物の結晶を形成すること、および結晶を単離することを含む。
別の実施形態において、形態Aおよび形態Bのアゾキシストロビンの混合物は、アルコール(例えば、イソプロピルアルコール、1−プロパノールおよびブタノール)ならびに脂肪族および芳香族炭化水素から選択される逆溶媒(例えば、ヘプタン)を含む溶媒混合物からアゾキシストロビンを結晶化すること、ならびに生じた結晶を単離することによって調製することができる。現在の好ましい実施形態において、該方法は、好ましくは溶解が完了するまで熱を加えてアゾキシストロビンのアルコール中溶液を調製すること、逆溶媒を添加して化合物の結晶を形成すること、および結晶を単離することを含む。別の実施形態において、形態Aおよび形態Bのアゾキシストロビンの混合物は、a)(E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレートのアルコール(例えば、イソプロピルアルコール)中溶液を調製すること、b)(例えば、冷水または氷浴中に溶液を置くことによって)急速に溶液を冷却して前記化合物の結晶を形成すること、および結晶を単離することによって調製することができる。
一実施形態において、非晶質アゾキシストロビンは、アゾキシストロビンをその融点を超える温度まで(好ましくは、約120℃以上の温度まで)加熱すること、およびできるだけ早く冷却(例えば、氷−アセトン浴中で急冷)することによって調製される。
別の態様において、本発明は、農業作物および園芸作物ならびに陸地上で生長する真菌類を抑制および駆除するのに有用である、新規な結晶多形体または非晶質のアゾキシストロビンを含む抗真菌組成物を提供する。一実施形態において、該組成物は、結晶多形形態Aのアゾキシストロビンおよび許容可能なアジュバントを含む。別の実施形態において、該組成物は、アゾキシストロビンの結晶多形形態Bおよび許容可能なアジュバントを含む。別の実施形態において、該組成物は、アゾキシストロビンの結晶多形形態AおよびBの混合物ならびに許容可能なアジュバントを含む。一実施形態において、該組成物は、非晶質アゾキシストロビンおよび許容可能なアジュバントを含む。
本発明は、植物に、植物の種子にまたは種子もしくは植物の部位に、本発明の組成物の殺菌有効量を適用することを含む、植物中の真菌を駆除する方法にも関する。
本発明は、作物および陸地(種子および果実などのこれらの工業製品を含めて)を、本発明の組成物の有効量を作物またはこれらの製品に適用することによって保護する方法にも関する。
本発明のさらなる実施形態および適用の全範囲は、以下に示す詳細な記述から明らかとなる。しかし、詳細な記述および具体例は、本発明の好ましい実施形態を示すが、この詳細な記述から当業者には本発明の趣旨および範囲内での様々な変更および修正が明らかとなるため、例示としてのみ与えられていることが理解されるべきである。
アゾキシストロビン形態AのX線粉末回折スペクトルの図である。 アゾキシストロビン形態AのFT赤外スペクトルの図である。 アゾキシストロビン形態Aの示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムの図である。 アゾキシストロビン形態Aのラマンスペクトルの図である。 アゾキシストロビン形態BのX線粉末回折スペクトルの図である。 アゾキシストロビン形態BのFT赤外スペクトルの図である。 アゾキシストロビン形態Bの示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムの図である。 アゾキシストロビン形態Bのラマンスペクトルの図である。 アゾキシストロビン形態AおよびBの混合物の示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムの図である。 非晶質アゾキシストロビンのX線粉末回折スペクトルの図である。
発明の詳細な説明
本発明は、一般に、本発明において「多形形態A」および「多形形態B」と称される(E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレート(アゾキシストロビン)の新規結晶多形形態ならびに前記多形体の混合物を対象とする。本発明は、アゾキシストロビンの非晶質形態にも関する。本発明は、新規な多形体および非晶質形態を調製する方法ならびにこれを含む医薬組成物ならびに農業作物および園芸作物上の有害生物を駆除するためのこれらの使用方法も提供する。
非晶質形態または結晶形態のいずれかにおいて固体が存在する。結晶形態の場合、分子は3次元格子部位に位置する。化合物が溶液またはスラリーから再結晶する場合、異なる空間格子配置で結晶化されることがあり、個々に「多形体」と称される異なる結晶形態を持つ「多形性」と称される特性である。ある物質の異なる多形形態は、溶解性および解離性、真密度、結晶形状、圧密挙動、流動特性ならびに/または固体状態安定性などの1つまたは複数の物性に関して互いに異なることがある。2つ(またはそれ以上)の多形形態で存在する化学物質の場合、不安定な形態は、一般に、十分な時間の後に所定の温度で、より熱力学的に安定な形態に変換する。この変換が迅速でない場合、熱力学的に不安定な形態は「準安定な」形態と称される。一般に、安定な形態は、最高融点、最低溶解性および最大化学安定度を示す。しかし、準安定性な形態は、正常な貯蔵状態下で十分な化学的および物理的安定性を示し、市販形態におけるこの使用を可能にすることができる。さらに、準安定な形態は、より不安定であるが、より良い形成能力、水中におけるより良い分散能力等など、安定な形態の特性を超える望ましい特性を示すことがある。
本出願人の知る限り、(E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレート(アゾキシストロビン)の場合、知られている結晶形態は1つもない。
本出願の発明者らは、広範な実験の後、形態Aおよび形態Bと命名したアゾキシストロビンの2つの新規結晶形態を発見した。本発明者らは、アゾキシストロビンの新規非晶質形態をさらに発見した。これらの新規形態は、これらの明瞭な示差走査熱量測定(DSC)サーモグラム、X線回折パターン、赤外(IR)スペクトルおよびラマンスペクトルによって表される通りの異なるスペクトル特性を示す。
形態A
一実施形態において、本発明は、「形態A」と命名した(E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレート(アゾキシストロビン)の新規結晶多形形態を提供する。この新規および驚くべき多形体は、例えば、DSC、X線粉末回折分光法、IR分光法および/またはラマン分光法によって特徴付けることができる。
例えば、図1に表される通り、形態Aは、以下の位置:6.25、13.8、17.65、19.05、26.4および28.5の1つまたは複数に、(2θ+/−0.2°θ度で表される)特性ピークを有するX線粉末回折パターンを示す。形態Aは、通常、2θ(+/−0.2°θ)度で11および14.4に追加の微小ピークを示す。X線粉末回折は、CuKα放射線(1.54178Åに相当する波長)および回折ビームグラファイトモノクロメータを使用し、40kVおよび30mAで操作されたフィリップス粉末回折装置PW1050/70上で回収した。通常のθ−2θ走査範囲は、0.05°のステップサイズおよび1ステップ当たり0.5秒のカウント時間で、3−35°2シータである。
メノウ乳鉢および乳棒を使用し、試料を粉砕した。得られた粉末を、次いで、20mm×15mmおよび深さ0.5mmの長方形空洞があるアルミニウム試料ホルダーに押し入れた。
さらに、図2に表される通り、形態Aは、DuraSamplIR(商標)サンプリング装置において、メトラートレドオートケムのフーリエ変換赤外(FT−IR)分光光度計ReaetIR(商標)1000(ATR法、MCT検出器)、ダイヤモンド窓によって測定した場合、約1378cm−1、1328cm−1および1154cm−1に特性ピークを有する赤外(IR)スペクトルも示す。ダイヤモンドセンサは、ZnSeの標準集束光学系を有する。粉末試料をサンプリング装置内で圧縮し、4cm−1および256回の走査の分解能で測定した。
さらに、図3に表される通り、形態Aは、メトラートレドのDSCによって821モジュールで測定した場合、約114−117℃の範囲での主吸熱ピークを特徴とする示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムも示す。荷重試料(2−4mg)を、1分当たり走査速度2℃および/または10℃で測定中に窒素流でパージした。40μLのアルミニウム標準穴あき坩堝を使用した。評価は、STARソフトウェアを使用して行われる。本明細書で使用される場合、「約114−117℃」という用語は、110℃から120℃の範囲を意味する。この点において、特定の示差走査熱量計によって測定された吸熱は、加熱速度(即ち、走査速度)、使用較正標準、機器較正、相対湿度を含める多くの要因、および試験された試料の化学純度に依存することを理解されるべきである。したがって、上記で特定した機器上のDSCによって測定した場合の吸熱は、±1.5℃ものばらつきがある可能性がある。
さらに、図4に表される通り、形態Aは、約4398cm−1、133029cm−1および22332cm−1に特性ピークを有するラマンスペクトルも示す。ラマンスペクトルは、Labspec4.04ソフトウェアによって駆動される共焦ラマン顕微鏡(Jobin Yvon Labram UV HR)を使用してモニターした。この系において、ラマン分光計は顕微鏡(オリンパスBX41)に連結される。ラマン散乱は、ダイオードレーザによって784.79nmにて約10mWのレーザ出力で励起させた。散乱光は、次いで、600本/mmの格子を装備し、ラマン信号検出用の空気冷却電荷結合素子(CCD)と組み合わせた、0.8m分散型分光計に集束させた。スペクトルは、結晶における特定の点上に手動でレーザビームを集束させることによってモニターした。集束は、×50/0.75顕微鏡対物レンズによって直径およそ1.5μmの箇所に行った。直径100μmの共焦ピンホールは、分光器への入口スリット前で、焦点平面からの蛍光およびラマン信号を排除した。スペクトルは、格子を7回移動させることによってスペクトルをCCDに横断走査させながら、150−3500cm−1の範囲で回収した。異なるスペクトル領域は180秒超で集積され、スペクトル領域の各々は2倍で集積された。スペクトルは、蛍光バックグラウンドの寄与のために補正された(図示されていない)。
別の態様において、本発明は、新規アゾキシストロビン多形形態Aを調製する方法を提供する。形態Aのアゾキシストロビンは、アルコール、エーテル、ケトン、エステル、アミド、ニトリルおよび脂肪族または芳香族炭化水素からなる群から選択される溶媒からアゾキシストロビンを結晶化すること、ならびに生じる結晶を単離することによって調製することができる。現在の好ましい実施形態において、溶媒は、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、アセトン、エチレングリコール、アセトニトリル、酢酸エチル、メチルイソブチルケトン、キシレンおよびトルエンからなる群から選択される。別の現在の好ましい実施形態において、該方法は、好ましくは溶解が完了するまで熱を加えることにより前述した溶媒の1つまたは複数中の該化合物の溶液を調製すること、結晶が現れるまで溶液を徐々に冷却すること、および結晶を単離することを含む。一般に、室温に冷却するので十分であるが、溶液は、より低温度、例えば、0℃、5℃、10℃、15℃などに冷却することができる。徐冷却は、通常、例えば熱を除去することおよび溶液を冷却させることによって達成される。
また、当技術分野で知られている通り、反応物に形態Aをシード添加して結晶化を誘発することができる。
形態Aを調製するのに使用されるアゾキシストロビン出発原料は、EP−A−0382375、EP−A−0242081もしくは米国特許第7,084,272号に従って調製されるアゾキシストロビン、非晶質アゾキシストロビン、アゾキシストロビン形態B、アゾキシストロビンの形態Aおよび形態Bの混合物、または当技術分野において知られている任意の他のアゾキシストロビンを含めて、アゾキシストロビンの任意の形態であってよい。
形態B
別の実施形態において、本発明は、「形態B」と命名した(E)−2−{2−[6−(2−シアノフェニキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレート(アゾキシストロビン)の新規結晶多形形態を提供する。この新規および驚くべき多形体は、例えば、DSC、X線粉末回折分光法、IR分光法および/またはラマン分光法によって特徴付けることができる。
例えば、図5に表される通り、形態Bは、以下の位置:7.5、11.75、13.20および19.65の1つまたは複数に、2θ(+/−0.2°θ)度で表される特性ピークを有するX線粉末回折パターンを示す。形態Bは、通常、14.15、17.1および23.6に2θ(+/−0.2°θ)度で追加の微小ピークを示す。X線粉末回折は、上記した通りに測定した。
さらに、図6に表される通り、形態Bは、上記した通りにフーリエ変換赤外(FT−IR)分光光度計によって測定した場合、約1389cm−1、1335cm−1および1245cm−1に特性ピークを有する赤外(IR)スペクトルも示す。
さらに、図7に表される通り、形態Bは、約101−105℃の範囲で主吸熱を表す単変系を特徴とするDSCサーモグラムも示す。サーモグラムは、上記した通り、示差走査熱量計によって測定した。本明細書で使用される場合、「約101−105℃」という用語は、97℃から約108℃を意味する。
さらに、図8に表される通り、形態Bは、上記した方法によって測定した場合、約3098cm−1、1335cm−1および2237cm−1に特性ピークを有するラマンスペクトルも示す。
別の態様において、本発明は、新規多形形態Bを調製する方法を提供する。形態Bは、水とならびにアルコールおよびアミドからなる群から選択される有機溶媒とを含む溶媒混合物からアゾキシストロビンを結晶化すること、ならびに生じた結晶を単離することによって調製することができる。現在の好ましい実施形態において、有機溶媒は、1−プロパノールおよびN,N−ジメチルアセトアミドからなる群から選択される。別の現在の好ましい実施形態において、該方法は、前述した有機溶媒の1つまたは複数中の該化合物の溶液を、溶解が完了するまで熱を加えるまたは加えずに調製すること、好ましくは予冷された水を添加して化合物の結晶を形成すること、および結晶を単離することを含む。一般に、水は、例えば0℃、5℃、10℃および15℃などに予冷される。
形態Bを調製するのに使用されるアゾキシストロビン出発原料は、EP−A−0382375、EP−A−0242081もしくは米国特許第7,084,272号に従って調製されるアゾキシストロビン、非晶質アゾキシストロビン、アゾキシストロビン形態A、アゾキシストロビンの形態Aおよび形態Bの混合物、または当技術分野において知られている任意の他のアゾキシストロビンを含めて、アゾキシストロビンの任意の形態であってよい。
形態Aおよび形態Bの混合物
また別の実施形態において、本発明は、(E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレート(アゾキシストロビン)の多形形態Aおよび多形形態Bの混合物を提供する。
該混合物は、上記した通りに示差走査熱量計によって測定した場合、実質的に図9に表される通りの示差DSCサーモグラムを示す。
別の態様において、本発明は、アゾキシストロビンの形態Aおよび形態Bの混合物を調製する方法を提供する。形態Aおよび形態Bのアゾキシストロビンの混合物は、アルコール(例えば、イソプロピルアルコール、1−プロパノールおよびブタノール)とならびに脂肪族および芳香族炭化水素から選択される逆溶媒(例えば、ヘプタン)とを含む溶媒混合物からアゾキシストロビンを結晶化すること、ならびに生じた結晶を単離することによって調製することができる。現在の好ましい実施形態において、該方法は、好ましくは溶解が完了するまで熱を加えることによってアゾキシストロビンのアルコール中溶液を調製すること、逆溶媒を添加して化合物の結晶を形成すること、および結晶を単離することを含む。反応物を冷却して析出を誘発することもできる。一般に、室温に冷却するので十分であるが、溶液を、より低温度、例えば0℃、5℃、10℃および15℃などに冷却することができる。
別の実施形態において、形態Aおよび形態Bのアゾキシストロビンの混合物は、a)(E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレートのアルコール(例えば、イソプロピルアルコール)中溶液を調製すること;b)溶液を急速に冷却して前記化合物の結晶を形成すること;および結晶を単離することによって調製することができる。「急速に冷却」によって、溶液を冷媒体(例えば、冷水浴または氷浴)と接触させて、形態Aおよび形態Bのアゾキシストロビンの混合物を含む結晶の形成を誘発する、温度の急速な減少を実現することを意味する。
形態Aおよび形態Bの混合物を調製するのに使用されるアゾキシストロビン出発原料は、EP−A−0382375、EP−A−0242081もしくは米国特許第7,084,272号に従って調製されるアゾキシストロビン、非晶質アゾキシストロビン、アゾキシストロビン形態A、アゾキシストロビン形態Bまたは当技術分野において知られている任意の他のアゾキシストロビンを含めて、アゾキシストロビンの任意の形態であってよい。
非晶質アゾキシストロビン
別の実施形態において、本発明は、新規非晶質アゾキシストロビンを提供する。この新規および驚くべき非晶質形態は、例えばX線粉末回折分光法によって特徴付けることができる。
例えば、図10に表される通り、非晶質形態は、非晶質アゾキシストロビン固体を示唆する有意な信号を示さないX線粉末回折パターンを有する。
別の態様において、本発明は、新規非晶質アゾキシストロビンを調製する方法を提供する。一実施形態において、非晶質アゾキシストロビンは、その融点を超える温度に(好ましくは約100℃を超える温度、より好ましくは約120℃の温度に)アゾキシストロビンを加熱すること、および非常に急速に冷却(例えば、急冷)することによって調製する。
非晶質アゾキシストロビンを調製するのに使用されるアゾキシストロビン出発原料は、EP−A−0382375、EP−A−0242081もしくは米国特許第7,084,272号に従って調製されるアゾキシストロビン、アゾキシストロビン形態A、アゾキシストロビン形態B、形態Aおよび形態Bの混合物、または当技術分野において知られている任意の他のアゾキシストロビンを含めて、アゾキシストロビンの任意の形態であってよい。
組成物および使用
アゾキシストロビンは、炭疽病(コルレトトリクム・グラミニコラ)(Colletotrichum graminicola)、ブラウンパッチ(リゾクトニア・ソラニ)(Rhizoctonia solani)、低温ブラウンパッチ(リゾクトニア・ケレアリス)(Rhizoctonia cerealis)、フザリウムパッチ(ミクロドキウム・ニワレ)(Microdochium nivale)、灰色雪腐病(テュプラ(Typhula)属種)、斑点病(ドレクスレラ(Drechslera)属種および/またはビポラリス(Bipolaris)属種)、褐斑病(ドレクスレラ属種および/またはビポラリス属種)、ネクロティックリングスポット(レプトスパエリア・コルラエ)(Leptosphaeria korrae)、紅色雪腐病(ミクロドキウム・ニワレ)(Microdochium nivale)、褐色雪腐病(ピュティウム(Pythium)属種)、根腐病(ピュティウム(Pythium)属種)、レッドスレッド(ラエティサリア・フキフォルミス)(Laetisaria fuciformis)、リゾクトニアラージパッチ(リゾクトニア・ソラニ)(Rhizoctonia solani)、春はげ症(レプトスパエリア・コルラエ)または(ガエウマンノミュケス・グラミニス)(Gaeumannomyces graminis))、サマーパッチ(マグナポルテ・ポアエ)(Magnaporthe poae)、テークオールパッチ(ガオイマンノミセス・グラミニス)、イエローパッチ(リゾクトニア・ケレアリスおよびシバ葉腐病(リゾクトニア・ソラニ)および/またはガエウマンノミュケス・インクルスタナ(Gaeumannomyces incrustana))、嚢子菌綱(例えば、ウドンコ病)、担子菌綱(例えば、サビ病)、不完全菌綱(例えば、イネイモチ病)ならびに卵菌綱(例えば、ベト病)を含めるが、限定されない有害な伝染病を駆除するのに優れた効果を付与することが知られている。
したがって、一実施形態において、本発明は、農業作物および園芸作物ならびに陸地上で成長する有害生物、特に真菌を抑制および駆除するのに有用である、新規な結晶多形形態または非晶質形態を含む組成物も提供する。一実施形態において、該組成物は、アゾキシストロビンの結晶多形形態Aおよび許容可能なアジュバントを含む。別の実施形態において、該組成物は、アゾキシストロビンの結晶多形形態Bおよび許容可能なアジュバントを含む。また別の実施形態において、該組成物は、アゾキシストロビンの結晶多形形態Aおよび結晶多形形態Bの混合物ならびに許容可能なアジュバントを含む。一実施形態において、該組成物は、非晶質アゾキシストロビンおよび許容可能なアジュバントを含む。
本発明は、植物に、植物の種子にまたは種子もしくは植物の部位に、本発明の組成物の殺菌有効量を適用することを含む、真菌を駆除する方法にも関する。
本発明は、作物および陸地(種子および果実などのこれらの工業製品を含めて)を、作物またはこれらの製品に本発明の組成物の有効量を適用することによって保護する方法にも関する。
本発明の組成物における使用のためのアゾキシストロビンの濃度は、対象有害生物、適用の方法ならびに組成物の形態および活性成分の用量に依存する。濃度は重要ではなく、一般に、約1ppmから10,000ppm、好ましくは約20ppmから2,000ppmの範囲である。
該組成物は、粉剤、水和剤、乳剤、不活性な乳濁液、油剤、エアゾール製剤等など、農業用組成物の場合はアジュバントとともに、様々な形態で調製することができる。該組成物は、適当な濃度で希釈するまたはしなくても、適用することができる。
適当なアジュバントとして、タルク、カオリン、ベントナイト、珪藻土、二酸化ケイ素、粘土およびデンプンなどの粉末キャリー;水、キシレン、トルエン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、アセトニトリルおよびアルコールなどの液体希釈剤;アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルムアルデヒド縮合体、硫酸カルシウムエーテル、ポリオキシエチレングリコールドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、アルキル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルの硫酸塩およびジ−アルキルスルホコハク酸塩等などの乳化剤、分散剤、界面活性剤が挙げられる。
該組成物における活性成分の濃度は、通常、油性濃縮物の場合5重量%から80重量%;および粉剤の場合0.5重量%から30重量%;水和剤の場合5重量%から60重量%である。他の殺虫剤、殺ダニ剤および/または植物成長調節剤など、他の農業用成分を組み合わせることも可能である。時折、相乗作用の効果が認められる。他の農業用成分として、有機リン酸エステル系化合物、カルバメート系化合物、ジチオ(またはチオール)カルバメート系化合物、有機塩素系化合物、ジニトロ系化合物、有機硫黄または有機金属系化合物、抗生物質、置換ジフェニルエーテル系化合物、尿素系化合物、トリアジン系化合物、ベンゾイル尿素系化合物、ピレスロイド系化合物、イミド系化合物およびベンズイミダゾール系化合物ならびにさらに特に、N−(2,6−ジフルオロベンゾイル)−N’−(p−クロロフェニル)尿素などのベンゾイル尿素系殺虫剤;α−シアノ−3−フェノキシベンジル−2−(4−クロロフェニル)イソ吉草酸などのピレスロイド系殺虫剤;N−(3,5−ジクロロフェニル)−1,2−ジメチルシクロプロパン−1,2−ジカルボキシミドなどのイミド系殺菌剤;メチル−1−(ブチルカルバモイル)−2−ベンゾイミダゾールカルバメートなどのベンズイミダゾール系殺菌剤;S−エチルN−(3−ジメチルアミノプロピル)チオカルバメート塩酸塩などのチオカルバメート系殺菌剤;マンガンエチレンビスジチオカルバメートなどのジチオカルバメート系殺菌剤;ならびに2−シアン−N−(エチルアミノカルボニル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミドなどの尿素系殺菌剤が挙げられる。
以下の実施例を呈示して、より完全に本発明の特定の実施形態を例示する。これらの実施例は、しかし、本発明の広範にわたる範囲を限定すると解釈されるべきでは決してない。当業者は、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、本明細書に開示される原理の多くの変形および改変を容易に考案することができる。
実施例
アゾキシストロビン形態Aの調製
アゾキシストロビン(10g)をイソプロピルアルコール50ml中に、エルレンマイアー中で10分間還流で電磁攪拌しながら溶解した。生じた澄明な溶液を54℃で緩やかに冷却し、この温度で10分間放置した。生じた結晶質固体をろ過し、乾燥器内にて40℃で乾燥した。
アゾキシストロビン形態Aの調製
アゾキシストロビンを、表1に列挙した溶媒から結晶化した。アゾキシストロビンを、1−2時間加熱して還流させることによりアゾキシストロビンの澄明な溶液を形成することによって結晶化する。該溶液を、次いで室温に冷却し、形成する結晶をろ過し、24時間40−50℃の乾燥器内にて乾燥した。
Figure 2010517995
アゾキシストロビン形態Bの調製
アゾキシストロビン(2g)をイソプロピルアルコール10ml中に、エルレンマイアー中で還流して1時間激しく電磁攪拌しながら溶解した。溶液を、次いで加温板から除去し、冷水を曇点(7.3g)まで与えた。生じた軽いスラリーをRTに冷却し、白い結晶質物質をろ過し、乾燥器内にて40℃で乾燥した。
アゾキシストロビン形態Bの調製
アゾキシストロビン(2g)を1−プロパノール10ml中に、エルレンマイアー中で還流して1時間激しく電磁攪拌しながら溶解した。溶液を、次いで加温板から除去し、冷水を、曇点およびこれを超える(15.6g)まで添加した。生じた軽いスラリーをRTに冷却し、白い結晶質物質をろ過し、乾燥器内にて40℃で乾燥した。
アゾキシストロビン形態Bの調製
アゾキシストロビン(162g)をN,N−ジメチルアセトアミド300gに、1リットルの反応器内にて500−850rpmおよび25℃で添加した。溶解の完了後、水200gを、20−120分の間に与えた。スラリーを15分間攪拌し、ろ過した。ろ過した固体を、乾燥器内にて40℃で乾燥した。
アゾキシストロビンの形態Aおよび形態Bの混合物の調製
アゾキシストロビン(2.1g)をイソプロピルアルコール12ml中に、エルレンマイアー中で還流して1時間電磁攪拌しながら溶解した。これらの条件で、n−ヘプタン7mlを滴下により添加し、エルレンマイアーを加温板から除去した。3分後、溶液が濁る。RTに冷却した後、結果として得られたスラリーをろ過し、乾燥器内にて40℃で乾燥した。
アゾキシストロビンの形態Aおよび形態Bの混合物の調製
アゾキシストロビン(2.1g)をブタノール12ml中に、エルレンマイアー中で還流して1時間電磁攪拌しながら溶解した。これらの条件で、n−ヘプタン7mlを滴下により添加し、エルレンマイアーを加温板から除去した。2分後、溶液が濁る。RTに冷却後、結果として得られたスラリーをろ過し、乾燥器内にて40℃で乾燥した。
アゾキシストロビンの形態Aおよび形態Bの混合物の調製
アゾキシストロビン(2g)をイソプロピルアルコール10ml中に、エルレンマイアー中で還流して10分間電磁攪拌しながら溶解した。溶液を加温板から除去し、67℃の温度で、濁っている溶液を冷水媒体浴に移して急速冷却した。生じたスラリーを、次いでろ過し、結晶質物質を乾燥器内にて40℃で乾燥した。
非晶質アゾキシストロビンの調製
アゾキシストロビン(1g)を、加温板上の250mlビーカー中で、融解するまで加熱した。(およそ120℃の)熱い糊状物質を、さらに10分間加熱し続け、次いで、直ちに氷−アセトン浴(−15℃)中に置いて急速冷却した。非晶質のガラス状固体を、X線粉末回折で分析した。得られた回折図形は明瞭なピークを示さない。
本発明の特定の実施形態を例示および記載したが、本発明が本明細書に記載されている実施形態に限定されないことは明らかである。多数の改変、変更、変形、置き換えおよび等価物は、以下に続く特許請求の範囲によって記載されている通り、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、当業者には明らかである。

Claims (44)

  1. (E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレートの結晶多形形態A。
  2. 約6.25、13.8、17.65、19.05、26.4および28.5に、2θ(+/−0.20°θ)度で表される特性ピークを有するX線粉末回折パターンを示す、請求項1に記載の結晶多形体。
  3. 約11および14.4に、2θ(+/−0.20°θ)度で表される特性ピークをさらに示す、請求項2に記載の結晶多形体。
  4. 実質的に図1に表される通りのX線粉末回折パターンを示す、請求項1に記載の結晶多形体。
  5. 約1378cm−1、1328cm−1および1154cm−1に特性ピークを有する赤外(IR)スペクトルを示す、請求項1に記載の結晶多形体。
  6. 実質的に図2に表される通りの赤外(IR)スペクトルを示す、請求項1に記載の結晶多形体。
  7. 示差走査熱量計(DSC)によって1分当たり10℃の走査速度で測定される場合、約114−117℃の範囲で単一の主吸熱を示す、請求項1に記載の結晶多形体。
  8. 実質的に図3に表される通りの示差走査熱量計(DSC)サーモグラムを示す、請求項1に記載の結晶多形体。
  9. 約4398cm−1、133029cm−1および22332cm−1に特性ピークを有するラマンスペクトルを示す、請求項1に記載の結晶多形体。
  10. 実質的に図4に表される通りのラマンスペクトルを示す、請求項1に記載の結晶多形体。
  11. (E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレートの結晶多形形態B。
  12. 約7.5、11.75、13.20および19.65に、2θ(+/−0.20°θ)度で表される特性ピークを有するX線粉末回折パターンを示す、請求項11に記載の結晶多形体。
  13. 約14.15、17.1および23.6に、2θ(+/−0.20°θ)度で表される特性ピークをさらに示す、請求項12に記載の結晶多形体。
  14. 実質的に図5に表される通りのX線粉末回折パターンを示す、請求項11に記載の結晶多形体。
  15. 約1389cm−1、1335cm−1および1245cm−1に特性ピークを有する赤外(IR)スペクトルを示す、請求項11に記載の結晶多形体。
  16. 実質的に図6に表される通りの赤外(IR)スペクトルを示す、請求項11に記載の結晶多形体。
  17. 示差走査熱量計(DSC)によって1分当たり10℃の走査速度で測定される場合、約101−105℃の範囲で主吸熱を示す、請求項11に記載の結晶多形体。
  18. 実質的に図7に表される通りの示差走査熱量計(DSC)サーモグラムを示す、請求項11に記載の結晶多形体。
  19. 約3098cm−1、1335cm−1および2237cm−1に特性ピークを有するラマンスペクトルを示す、請求項11に記載の結晶多形体。
  20. 実質的に図8に表される通りのラマンスペクトルを示す、請求項11に記載の結晶多形体。
  21. (E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレートの多形形態Aおよび多形形態Bの混合物。
  22. 実質的に図9に表される通りの示差走査熱量計(DSC)サーモグラムを示す、請求項21に記載の混合物。
  23. 非晶質(E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレート。
  24. 実質的に図10に表される通りのX線粉末回折パターンを示す、請求項23に記載の非晶質化合物。
  25. アルコール、エーテル、ケトン、エステル、アミド、ニトリルおよび脂肪族または芳香族炭化水素からなる群から選択される溶媒から前記化合物を結晶化させるステップを含む、3(E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレートの結晶多形形態Aを調製する方法。
  26. 溶媒が、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、アセトン、エチレングリコール、アセトニトリル、酢酸エチル、メチルイソブチルケトン、キシレンおよびトルエンからなる群から選択される、請求項25に記載の方法。
  27. a)アルコール、エーテル、ケトン、エステル、アミド、ニトリルおよび脂肪族または芳香族炭化水素からなる群から選択される溶媒中の(E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレートの溶液を調製するステップ、
    b)溶液を徐々に冷却して前記化合物の結晶を形成するステップ、および
    c)結晶を単離するステップ
    を含む、請求項25に記載の方法。
  28. 水と、アルコールおよびアミドからなる群から選択される有機溶媒とを含む溶媒混合物から化合物を結晶化するステップを含む、3(E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレートの結晶多形形態Bを調製する方法。
  29. 有機溶媒が、1−プロパノールおよびN,N−ジメチルアセトアミドからなる群から選択される、請求項28に記載の方法。
  30. a)アルコールおよびアミドからなる群から選択される溶媒中の(E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレートの溶液を調製するステップ、
    b)水を前記溶液に添加して前記化合物の結晶を形成するステップ、および
    c)結晶を単離するステップ
    を含む、請求項28に記載の方法。
  31. アルコールと、脂肪族および芳香族炭化水素から選択される逆溶媒とを含む溶媒混合物から化合物を結晶化するステップならびに生じる結晶を単離するステップを含む、(E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレートの結晶多形形態Aおよび結晶多形形態Bの混合物を調製する方法。
  32. アルコールが、イソプロピルアルコール、1−プロパノールおよびブタノールからなる群から選択される、請求項31に記載の方法。
  33. 逆溶媒がヘプタンである、請求項31に記載の方法。
  34. a)(E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレートのアルコール中溶液を調製するステップ、
    b)脂肪族および芳香族炭化水素から選択される逆溶媒を前記溶液に添加して前記化合物の結晶を形成するステップ、ならびに
    c)結晶を単離するステップ
    を含む、請求項31に記載の方法。
  35. a)(E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレートのアルコール中溶液を調製するステップ、
    b)溶液を急速に冷却して前記化合物の結晶を形成するステップ、および
    c)結晶を単離するステップ
    ステップを含む、(E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレートの結晶質多形形態Aおよび形態Bの混合物を調製する方法。
  36. アルコールがイソプロピルアルコールである、請求項35に記載の方法。
  37. 化合物をその融点を超える温度まで加熱するステップ、急速に冷却するステップ、および生じた生成物を単離するステップを含む、非晶質(E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレートを調製する方法。
  38. 温度が約100℃を超える、請求項37に記載の方法。
  39. 請求項1から10のいずれか一項に記載の(E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレートの結晶多形形態Aおよび許容可能なアジュバントを含む、真菌を駆除するための組成物。
  40. 請求項11から20のいずれか一項に記載の(E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレートの結晶多形形態Bおよび許容可能なアジュバントを含む、真菌を駆除するための組成物。
  41. 請求項21または22に記載の(E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3メトキシアクリレートの結晶多形形態AおよびBの混合物ならびに許容可能なアジュバントを含む、真菌を駆除するための組成物。
  42. 請求項23または24に記載の非晶質(E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリレートおよび許容可能なアジュバントを含む、真菌を駆除するための組成物。
  43. 請求項39から42のいずれかに記載の組成物の殺菌有効量を植物に、植物の種子にまたは種子もしくは植物の部位に適用することを含む、植物中における真菌を駆除する方法。
  44. 請求項39から42のいずれかに記載の組成物の有効量を作物に適用することを含む、真菌から作物を保護する方法。
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