JP2010514833A - グリセロールエステル - Google Patents

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Abstract

式(I)の化合物が提供されており、式中、R1は、x個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル又はアルキニル基であり、ただし、xは、1〜10であり、R2及びR3の一方は、y個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル又はアルキニル基であり、ただし、yは、1〜10であり、R2及びR3の他方は、式(II)の分岐基であり、qは、0〜3であり、各R5は、それぞれ独立して、−OH及び−O−C(O)−R4から選択され、nは、10〜20であり、mは、2n−q、2n−2−q、2n−4−q、及び2n−6−qから選択され、各R4は、それぞれ独立して、z個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル及びアルキニル基から選択され、ただし、zは、7〜21であり、zは、x及びyの少なくとも一方と異なる。

Description

本発明は、化合物に関する。特に、本発明は、可塑剤として作用し得る化合物及び、熱可塑性ポリマーと該化合物とを含む組成物とに関する。
熱可塑性ポリマーの製造特性、例えばそのようなポリマーの押出加工特性は、そこへ可塑剤を添加することによってしばしば改変/強化される。米国特許第4426477号明細書などで、先行技術で認知されているように、アジピン酸ジオクチル(DOA)などの汎用可塑剤及びフタル酸ジオクチル(DOP)などのフタル酸エステル系可塑剤を避ける傾向がある。これらの可塑剤の安全性は、特に特定の用途で問題視されてきた。
米国特許第4426477号明細書は、グリセロールエステルに基づく可塑剤を開示している。該可塑剤は、グリセロールのアシル化によって調製される化合物からなる。該化合物は、アシル基のうちの約2個が2個の炭素原子を有し、残りの1個のアシル基が10〜14個の炭素原子を有するトリエステルを含む。米国特許第4426477号明細書の化合物は、可塑化効果をもたらす。しかし、特定の用途では、該可塑剤は揮発性を有し、その結果、それが組み込まれているPVCなどの可塑性ポリマーの外へ移動する恐れがある。
国際公開第01/14466号パンフレットとして公開されている本発明者らの先の出願は、式
の化合物を有する熱可塑性ポリマー組成物を教示しており、
式中、R、R及びRは、それぞれ独立して、アシル基又は水素原子から選択され、R、R及びRの少なくとも1つは、2〜6個の炭素原子を有するアシル基(短鎖アシル基)であり、R、R及びRの少なくとも1つは、10〜20個の炭素原子及び親水性分岐基を有する飽和鎖からなる分岐鎖アシル基(長鎖アシル基)である。
米国特許第4426477号明細書 国際公開第01/14466号パンフレット
本発明は、先行技術の問題を軽減する。
本発明の態様は、添付の特許請求の範囲で定義している。
一態様では、本発明は、式
の化合物を提供し、
式中、Rは、x個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル又はアルキニル基であり、ただし、xは、1〜10であり、R及びRの一方は、y個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル又はアルキニル基であり、ただし、yは、1〜10であり、R及びRの他方は、式
の分岐基であり、
式中、qは、0〜3であり、各Rは、それぞれ独立して、−OH及び−O−C(O)−Rから選択され、nは、10〜20であり、mは、2n−q、2n−2−q、2n−4−q、及び2n−6−qから選択され、各Rは、それぞれ独立して、z個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル及びアルキニル基から選択され、ただし、zは、7〜21であり、zは、x及びyの少なくとも一方と異なる。
一態様では、本発明は、i)熱可塑性ポリマー、及びii)本明細書で定義する化合物を含む組成物を提供する。
いくつかの利点
本発明の化合物は、熱可塑性ポリマーに組み込まれると、可塑化特性を示す。さらに、本発明の化合物は、先行する可塑化化合物、又は同様の可塑化効果を有する先行する化合物と比較して揮発性が低く、したがって、熱可塑性ポリマーの中で、及び/又はその外へ移動する傾向が小さいことが有利である。
本発明は、効果的な可塑化活性及び許容される揮発性の上記の要件を満たす化合物を提供する。特に、いくつかの態様では、本発明は、アシル化ヒドロキシ脂肪酸のアシル化モノグリセリドを提供する。グリセロール骨格上の各アシル基は、例えば、酢酸、プロピオン酸及び酪酸などの、一般にC2〜C6の範囲の短鎖脂肪酸である。ヒドロキシ脂肪酸上のアシル基は、オクタン酸、デカン酸、ドデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、アリキジン酸及びベヘン酸を含めた、一般にC8〜C24の範囲の飽和又は不飽和の、中鎖又は長鎖脂肪酸である。ヒドロキシ脂肪酸は、1又は複数のヒドロキシ基、好ましい1個のヒドロキシ基を有することができ、10〜24個の間の炭素原子、好ましくは16〜18個の炭素原子、より好ましくは18個の炭素原子を有することができる。ヒドロキシ脂肪酸は、飽和でも不飽和でもよいが、好ましい態様では、飽和している。本発明者らは、特に効果的なヒドロキシ脂肪酸は、12−ヒドロキシステアリン酸であることを見出した。本発明の化合物の一例、及び不揮発性可塑剤として効果的であることが見出されたものは、12−ドデカノイルオキシ−オクタデカン酸2,3−ビス−アセトキシ−プロピルエステルである。
12−ドデカノイルオキシ−オクタデカン酸2,3−ビス−アセトキシ−プロピルエステル(C3768)−Mol.Wt.:640.93
好ましい態様
は、直鎖状又は分岐状のアルキル、アルケニル又はアルキニル基でもよい。本発明の好ましい一態様では、Rは、直鎖状アルキル、アルケニル又はアルキニル基である。
及びRの一方は、y個の炭素原子を含有する直鎖状又は分岐状のアルキル、アルケニル又はアルキニル基であってもよく、ただし、yは1〜10である。本発明の好ましい一態様では、R及びRの一方は、y個の炭素原子を含有する直鎖状のアルキル、アルケニル又はアルキニル基であり、ただし、yは1〜10である。
本発明の好ましい一態様では、zは、x及びyと異なる。
本発明の好ましい一態様では、xはyと等しい。
xがyと等しく、zがx及びyと異なることが好ましい。別の表現をすれば、x=y≠zである。
本発明の好ましい一態様では、xは1〜8であり、より好ましくは、xは1〜5であり、より好ましくは、xは1〜3である。好ましい態様では、xは1又は2である。非常に好ましい態様では、xは1である。
本発明の好ましい一態様では、yは1〜8であり、より好ましくは、yは1〜5であり、より好ましくは、yは1〜3である。好ましい態様では、yは1又は2である。非常に好ましい態様では、yは1である。
分岐基は、式
のものであり、qは0〜3である。各Rは、それぞれ独立して、−OH及び−O−C(O)−Rから選択され、nは10〜20であり、mは、2n−q、2n−2−q、2n−4−q、及び2n−6−qから選択される。各Rは、それぞれ独立して、z個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル及びアルキニル基から選択され、ただし、zは7〜21である。
本発明の好ましい一態様では、zは8〜17である。好ましくは、zは8〜15であり、より好ましくは、zは9〜13である。非常に好ましい態様では、zは11である。
本発明の好ましい一態様では、nは16〜20であり、より好ましくは、16〜18である。好ましい態様では、nは17である。
mは、2n−q(飽和)、2n−2−q(不飽和度1)、2n−4−q(不飽和度2)、及び2n−6−q(不飽和度3)から選択される。本発明の好ましい一態様では、mは2n−qである。
本発明の好ましい一態様では、qは0である。
好ましい態様では、qは0である。したがって、mは、2n、2n−2、2n−4及び2n−6から選択される。この態様では、分岐基は、式
のものであり、
式中、mは、2n、2n−2、2n−4及び2n−6から選択される。
非常に好ましい態様では、qは0であり、mは2n−qから選択される。したがって、mは2nである。この態様では、分岐基は、式
のものであり、
式中、m=2nである。
本発明の好ましい一態様では、分岐基は、式
の基であり、
式中、vは7〜10、wは2v、pは7〜19である。vは10であることが好ましい。
本発明の好ましい一態様では、pは7〜14である。pは8又は12であることが好ましい。非常に好ましい態様では、pは10である。
又はRは、本発明の化合物の分岐基を形成し得る。R基は、親グリセロールの2位にある。R基は、親グリセロールの1位にある。したがって、本発明の化合物は、以下の異性体のものとなり得る。
本発明の好ましい一態様では、Rは分岐基である。該分岐基は、親グリセロールの1位上にあることが好ましい。
非常に好ましい一態様では、xは1、yは1、nは17、mは34、qは0及びzは11である。
非常に好ましい一態様では、本発明の化合物は、式
のものである。
上で開示したように、一態様では、本発明の化合物は、ポリマー組成物を提供するために、熱可塑性ポリマーと組み合わせてもよい。熱可塑性ポリマーは、塩化ビニルポリマー若しくは塩化ビニル/酢酸ビニルコポリマー、塩化ビニル/塩化ビニリデンコポリマー、塩化ビニル/エチレンコポリマー、及び塩化ビニルをエチレン/酢酸ビニルコポリマー上にグラフトすることによって調製されるコポリマー並びにそれらの混合物から選択される塩化ビニルコポリマーであるか、それを含むことが好ましい。
一態様では、本発明は、上で定義した化合物及び脂肪族ポリエステルを含む組成物を提供する。脂肪族ポリエステルは、生分解性であることが好ましい。生分解性とは、常在性若しくは外因性の生物、又はそれらの酵素によって、しばしば自然の風化及び酸化又は還元過程と相俟って、ある材料を分解し得ることを意味している。
一態様では、該組成物は、熱可塑性ポリマーの部分的又は完全な代替として任意の生分解性ポリマーを含み得る。したがって、一態様では、本発明は、
i)生分解性ポリマー、ii)式
の化合物を含む組成物を提供し、
式中、Rは、x個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル又はアルキニル基であり、ただし、xは1〜10であり、R及びRの一方は、y個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル又はアルキニル基であり、ただしyは1〜10であり、R及びRの他方は、式
の分岐基であり、
式中、qは0〜3であり、各Rは、それぞれ独立して、−OH及び−O−C(O)−Rから選択され、nは10〜20であり、mは、2n−q、2n−2−q、2n−4−q、及び2n−6−qから選択され、各Rは、それぞれ独立して、z個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル及びアルキニル基から選択され、ただし、zは7〜21であり、zは、x及びyの少なくとも一方と異なる。
好適な生分解性ポリマーの詳細は、刊行物"Biodegradable Plastics - Developments and Environmental Impacts", October 2002, by Australian Government Department of the Environment and Heritageで見出すことができる(この複写は、http://www.deh.gov.au/settlements/publications/waste/degradables/biodegradable/chapter3. htmlにある)。
該ポリマーは、可塑性ポリマーであることが好ましい。可塑性とは、熱及び/又は圧力の下で流動し、次いでその後に固化することが可能である材料を一般に意味している。
欧州特許第1029890号に記載されているように、本発明で使用される用法に好適な脂肪族ポリエステルとしては、分子内に乳酸単位を含む脂肪族ポリエステルが挙げられる。
その具体例としては、(1)ポリ乳酸、及び乳酸−他の脂肪族ヒドロキシカルボン酸のコポリマー、(2)多官能性多糖及び乳酸単位を含む脂肪族ポリエステル、(3)脂肪族多価カルボン酸単位、脂肪族多価アルコール単位及び乳酸単位を含む脂肪族ポリエステル、並びに(4)それらの混合物が挙げられる。すなわち、それらの例としては、乳酸系のポリマー(1)〜(4)が挙げられる。それらの中で、ポリ乳酸、及び乳酸−他の脂肪族ヒドロキシカルボン酸のコポリマーが使用され得る。さらにより好ましいのは、ポリ乳酸である。
乳酸は、L−乳酸及びD−乳酸を含む。本発明において単に乳酸と呼ぶ場合、別段の定めのない限り、L−乳酸及びD−乳酸の両方が指示される。ポリマーの分子量は、別段の定めのない限り、重量平均分子量を示す。本発明で使用されるポリ乳酸として、L−乳酸だけからなるポリ(L−乳酸)、D−乳酸だけからなるポリ(D−乳酸)、様々な割合でL−乳酸単位及びD−乳酸単位を含むポリ(DL−乳酸)などが列挙される。乳酸−他の脂肪族ヒドロキシカルボン酸のコポリマーのヒドロキシカルボン酸として、グリコール酸、3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ吉草酸、5−ヒドロキシ吉草酸、6−ヒドロキシカプロン酸などが挙げられる。
好ましい一態様では、熱可塑性ポリマーは、熱可塑性ポリマーと第2のポリマーとのポリマーブレンドであるか、それを含む。第2のポリマーは、メタクリルポリマー又はアクリロニトリル−ブタジエン−スチレンポリマーであることが好ましい。
本発明の組成物は、該化合物の必要な可塑化特性を実現するために、任意の方法で配合し得る。特定の態様では、本発明の組成物は、熱可塑性ポリマー100重量部当たり1〜100重量部の量で該化合物を含む。
さらなる態様では、該組成物は、脂肪族ポリエステルの部分的又は完全な代替として任意のポリマーを含み得る。したがって、一態様では、本発明は、
i)ポリマー、ii)式
の化合物を含む組成物を提供し、
式中、Rは、x個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル又はアルキニル基であり、ただし、xは1〜10であり、R及びRの一方は、y個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル又はアルキニル基であり、ただしyは1〜10であり、R及びRの他方は、式
の分岐基であり、
式中、qは0〜3であり、各Rは、それぞれ独立して、−OH及び−O−C(O)−Rから選択され、nは10〜20であり、mは、2n−q、2n−2−q、2n−4−q、及び2n−6−qから選択され、各Rは、それぞれ独立して、z個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル及びアルキニル基から選択され、ただし、zは7〜21であり、zは、x及びyの少なくとも一方と異なる。
さらなる態様では、本発明は、式
の化合物の混合物を含む組成物を提供し、
ただし、該混合物は、
(i)式中、R、R及びRの1つが、x個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル又はアルキニル基であり、R、R及びRの他の2つのそれぞれが、式
の分岐基である化合物
(ii)式中、Rの1つが、x個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル又はアルキニル基であり、R及びRの一方が、y個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル又はアルキニル基であり、R及びRの他方が、式
の分岐基である化合物
を含み、
ただし、xは1〜10であり、yは1〜10であり、式中、qは0〜3であり、各Rは、それぞれ独立して、−OH及び−O−C(O)−Rから選択され、nは10〜20であり、mは、2n−q、2n−2−q、2n−4−q、及び2n−6−qから選択され、各Rは、それぞれ独立して、z個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル及びアルキニル基から選択され、ただし、zは7〜21であり、zは、x及びyの少なくとも一方と異なる。
x及びy個の炭素原子を含有する基は、短鎖基と呼び得る。
特定の態様では、短鎖基が、該組成物中に存在するグリセロール及びそのエステルの総量に対して最大量で存在することが望ましい。短鎖基は、平均で、該組成物中に存在するグリセロール及びそのエステルの1モル当たり2モル以下の量で存在することが好ましい。
特定の態様では、分岐基が、該組成物中に存在するグリセロール及びそのエステルの総量に対して最小量で存在することが望ましい。分岐基は、平均で、該組成物中に存在するグリセロール及びそのエステルの1モル当たり、少なくとも0.4モル、好ましくは0.9〜2モル、より好ましくは0.9〜1モルの量で存在することが好ましい。
該組成物中に存在するグリセロールの大部分は、完全にアシル化されることも好ましい場合がある。したがって、好ましい態様では、短鎖基及び分岐基の総量は、平均で、グリセロール及びそのエステルの1モル当たり2.7〜3.0モルである。
本発明の化合物は、グリセロールと、天然油及び硬化された天然油を含めた1又は複数の油とのエステル交換、それに続くアシル化によって調製し得る。したがって、本発明の化合物は、(i)グリセロールと、硬化ヒマシ油、未硬化ヒマシ油及びそれらの混合物を含めたヒマシ油から選択される油とのエステル交換、並びに(ii)アシル化を含む、2段法の生成物でもよい。
本発明の方法では、10〜20個の炭素原子を有する鎖は、飽和でも不飽和でもよい。
本発明の方法は、例えばヒマシ油又は硬化ヒマシ油を利用し得る。本発明の化合物は、硬化ヒマシ油から調製し得る。ヒマシ油及び硬化ヒマシ油の一般的な脂肪酸プロファイルは、以下で示されている。
丸括弧内の術語は、Cxx:yであり、式中、xxは、脂肪酸の炭素数であり、yは、二重結合の数を示す。リシノール酸、ハード(12−ヒドロキシステアリン酸としても知られている)は、12番目の炭素上にヒドロキシ基(OH)を有する。
この態様では、ヒマシ油に基づいた生成物、又は実際は他の油に基づいた生成物は、以下のように合成され得る。これらの合成経路は、単に一例として示される。他の経路は、当業者によって理解されよう。
例えば、完全水素化ヒマシ油のヒドロキシ脂肪酸のヒドロキシ基をジヒドロピランを用いて保護し、その後、所望の短鎖脂肪酸のトリグリセリドとエステル交換し、次いで、過剰な短鎖トリグリセリドを除去し、モノ長鎖脂肪酸トリグリセリドを蒸留することによって、改善された純度を得ることができる。次いで、その保護基は除去され、ヒドロキシ脂肪酸は、長鎖脂肪酸無水物を用いてエステル化されて、完全水素化ヒマシ油中のヒドロキシ脂肪酸の濃度に応じて、所望の生成物を最大で85%の純度で形成する。その純度は、モノ−ジ−Ac−C18などの、非ヒドロキシ脂肪酸トリグリセリドを除去することによって、さらに上げることができる。
以下に、添付の図面を参照しながら、単なる例として、本発明をさらに詳細に説明する。
窒素雰囲気下のPVC可塑剤に関するASTM E1131に従って、10K/分で加熱しながら測定した熱重量分析(TGA,thermo gravimetric analysis)プロファイルのグラフである。 PVC可塑剤の粘度プロファイルのグラフである。 実施例2で得られたデータのグラフである。
以下に、次の実施例で本発明をさらに詳細に説明する。
以下に、次の実施例で本発明をさらに詳細に説明する。
[実施例]
[実施例1]
評価した可塑剤
4種の可塑剤を評価した。それらは、
1.GRINDSTED SOFT-N-SAFE、Danisco A/S社から入手可能で、構造
を有する、
2.トリメリト酸トリス(2−エチルヘキシル)(TOTM)−Eastman Kodak社から入手可能な従来の可塑剤、
3.ポリアジペート−Ultramol III、Bayer社から入手可能な従来の可塑剤、
4.本発明の化合物(C12−Journal no.2225/120)−構造
を有する化合物
である。
合成
各化合物は、以下のように調製した。生成物は、様々な方法を使用して、20〜99%の範囲の様々な純度で生成することができる。
方法1:
第1の方法は、以下の実施例に記載している。
12−オクタノイルオキシ−オクタデカン酸2,3−ジアセトキシ−プロピルエステル Mol.Wt.:584.82の調製
ステップ1−完全硬化ヒマシ油の、オクタン酸を用いたアシル化と、生成水及び過剰なオクタン酸の除去。
完全硬化ヒマシ油1600グラムを、反応器に入れ、オクタン酸874グラムを用いて、225℃で6時間、周囲圧力でアシル化し、40〜50kPaで6時間継続した。生成水を、反応の間に除去した。オクタン酸の過剰量を、短経路蒸留塔で、160℃、0.1Paの圧力で除去した。収量1782グラム。
ステップ2−ステップ1の生成物のトリアセチンとのエステル交換
該生成物1735グラムを、触媒としてのステアリン酸ナトリウム4.4グラム及びステアリン酸アルミニウム13.0グラムの存在下で、トリアセチン1576グラムとエステル交換した。その反応を、240℃で95分、周囲圧力で実施した。トリアセチンの過剰量を、170℃及び400Paで1時間で除去した。収量1970グラム。
ステップ3−2つの短鎖脂肪酸及び1つの長鎖脂肪酸を有するトリグリセリドの回収。
該生成物1840グラムを、短経路蒸留塔で、260℃及び0.1Paで蒸留して、12−オクタノイルオキシ−オクタデカン酸2,3−ジアセトキシ−プロピルエステルを回収した。収量886グラム。
該生成物は、重量パーセントで、主成分を以下の量含有していた。
ステップ4−非ヒドロキシ脂肪酸を含有するトリグリセリドの除去による、ステップ3の生成物の精製
短経路蒸留塔での、155℃及び0.2Paでの除去による主生成物の精製。供給量710グラムで収量554グラム。該生成物は、重量パーセントで、主成分を以下の量含有していた。
12−ドデカノイルオキシ−オクタデカン酸2,3−ジアセトキシ−プロピルエステル Mol.Wt.:640.93の調製
ステップ1−完全硬化ヒマシ油の、ドデカン酸を用いたアシル化と、生成水及び過剰なドデカン酸の除去。
完全硬化ヒマシ油1450グラムを、反応器に入れ、ドデカン酸1100グラムを用いて、225℃で、真空(5kPa〜15kPa)で8時間でアシル化した。ドデカン酸の過剰量を、短経路蒸留塔で、170℃、0.1Paの圧力で除去した。収量2242グラム。
ステップ2−ステップ1の生成物の、トリアセチンとのエステル交換
該生成物1870グラムを、触媒としてのステアリン酸ナトリウム4.7グラム及びステアリン酸アルミニウム14.0グラムの存在下で、トリアセチン1524グラムとエステル交換した。その反応を、240℃で105分、周囲圧力で実施した。トリアセチンの過剰量を、170℃及び400Paで1時間で除去した。収量2141グラム。
ステップ3−2つの短鎖脂肪酸及び1つの長鎖脂肪酸を有するトリグリセリドの回収。
該生成物1989グラムを、短経路蒸留塔で、260℃及び0.1Paで蒸留して、12−ドデカノイルオキシ−オクタデカン酸2,3−ジアセトキシ−プロピルエステルを回収した。収量992グラム。
該生成物は、重量パーセントで、主成分を以下の量含有していた。
ステップ4−非ヒドロキシ脂肪酸を含有するトリグリセリドの除去による、ステップ3の生成物の精製
短経路蒸留塔での、150℃及び0.14Paでの除去による主生成物の精製。供給量882グラムで収量634グラム。該生成物は、重量パーセントで、主成分を以下の量含有していた。
12−ドデカノイルオキシ−オクタデカン酸2,3−ジブトキシ−プロピルエステル Mol.Wt.:669.07の調製
ステップ1−完全硬化ヒマシ油の、ドデカン酸を用いたアシル化と、生成水及び過剰なドデカン酸の除去。
完全硬化ヒマシ油1450グラムを、反応器に入れ、ドデカン酸1100グラムを用いて、225℃で4時間、周囲圧力でアシル化し、4〜5kPaで6時間継続した。生成水を、反応の間に除去した。ドデカン酸の過剰量を、短経路蒸留塔で、170℃、0.15Paの圧力で除去した。収量1947グラム。
ステップ2−ステップ1の生成物の、トリブチリンとのエステル交換
該生成物1870グラムを、触媒としてのステアリン酸ナトリウム4.7グラム及びステアリン酸アルミニウム14.0グラムの存在下で、トリブチリン2112グラムとエステル交換した。その反応を、240℃で115分、周囲圧力で実施した。トリブチリンの過剰量を、210℃及び400Paで1時間で除去した。収量2155グラム。
ステップ3−2つの短鎖脂肪酸及び1つの長鎖脂肪酸を有するトリグリセリドの回収。
該生成物2153グラムを、短経路蒸留塔で、275℃及び0.15Paで蒸留して、12−ドデカノイルオキシ−オクタデカン酸2,3−ジブトキシ−プロピルエステルを回収した。収量997グラム。
該生成物は、重量パーセントで、主成分を以下の量含有していた。
ステップ4−非ヒドロキシ脂肪酸を含有するトリグリセリドの除去による、ステップ3の生成物の精製
短経路蒸留塔での、160℃及び0.1Paでの除去による主生成物の精製。供給量819グラムで収量568グラム。該生成物は、重量パーセントで、主成分を以下の量含有していた。
12−テトラデカノイルオキシ−オクタデカン酸−2,3−ジアセトキシ−プロピルエステル Mol.Wt.:668.98の調製
ステップ1−完全硬化ヒマシ油の、テトラデカン酸を用いたアシル化と、生成水及び過剰なテトラデカン酸の除去。
完全硬化ヒマシ油1400グラムを、反応器に入れ、テトラデカン酸1200グラムを用いて、225℃で2時間、周囲圧力でアシル化し、10kPaで4時間継続した。生成水を、反応の間に除去した。テトラデカン酸の過剰量を、短経路蒸留塔で、175℃、0.1Paの圧力で除去した。収量1860グラム。
ステップ2−ステップ1の生成物の、トリアセチンとのエステル交換
該生成物1780グラムを、触媒としてのステアリン酸ナトリウム4.5グラム及びステアリン酸アルミニウム13.3グラムの存在下で、トリアセチン1385グラムとエステル交換した。その反応を、250℃で90分、周囲圧力で実施した。トリアセチンの過剰量を、170℃及び400Paで1時間で除去した。収量2173グラム。
ステップ3−2つの短鎖脂肪酸及び1つの長鎖脂肪酸を有するトリグリセリドの回収。
該生成物2014グラムを、短経路蒸留塔で、280℃及び0.25Paで蒸留して、12−テトラデカノイルオキシ−オクタデカン酸2,3−ジアセトキシ−プロピルエステルを回収した。収量1104グラム。
該生成物は、重量パーセントで、主成分を以下の量含有していた。
ステップ4−非ヒドロキシ脂肪酸を含有するトリグリセリドの除去による、ステップ3の生成物の精製
短経路蒸留塔での、155℃及び0.13Paでの除去による主生成物の精製。供給量904グラムで収量690グラム。該生成物は、重量パーセントで、主成分を以下の量含有していた。
12−ヘキサデカノイルオキシ−オクタデカン酸−2,3−ジアセトキシ−プロピルエステル Mol.Wt.:697.04の調製
ステップ1−完全硬化ヒマシ油の、ヘキサデカン酸を用いたアシル化と、生成水及び過剰なヘキサデカン酸の除去。
完全硬化ヒマシ油1400グラムを、反応器に入れ、ヘキサデカン酸1361グラムを用いて、225℃で2時間、周囲圧力でアシル化し、10kPaで4時間継続した。生成水を、反応の間に除去した。ヘキサデカン酸の過剰量を、短経路蒸留塔で、175℃、0.1Paの圧力で除去した。収量1932グラム。
ステップ2−ステップ1の生成物の、トリアセチンとのエステル交換
該生成物1900グラムを、触媒としてのステアリン酸ナトリウム4.8グラム及びステアリン酸アルミニウム14.2グラムの存在下で、トリアセチン1404グラムとエステル交換した。その反応を、250℃で90分、周囲圧力で実施した。トリアセチンの過剰量を、170℃及び400Paで1時間で除去した。収量2365グラム。
ステップ3−2つの短鎖脂肪酸及び1つの長鎖脂肪酸を有するトリグリセリドの回収。
該生成物2080グラムを、短経路蒸留塔で、180℃及び0.17Paで蒸留して、12−ヘキサデカノイルオキシ−オクタデカン酸2,3−ジアセトキシ−プロピルエステルを回収した。収量1170グラム。
該生成物は、重量パーセントで、主成分を以下の量含有していた。
ステップ4−非ヒドロキシ脂肪酸を含有するトリグリセリドの除去による、ステップ3の生成物の精製
短経路蒸留塔での、165℃及び0.1Paでの除去による主生成物の精製。供給量958グラムで収量753グラム。該生成物は、重量パーセントで、主成分を以下の量含有していた。
12−オクタデカノイルオキシ−オクタデカン酸−2,3−ジアセトキシ−プロピルエステル Mol.Wt.:725.09の調製
ステップ1−完全硬化ヒマシ油の、オクタデカン酸を用いたアシル化と、生成水及び過剰なオクタデカン酸の除去。
完全硬化ヒマシ油1600グラムを、反応器に入れ、オクタデカン酸1724グラムを用いて、240℃で4時間、周囲圧力でアシル化し、10kPaで4時間継続した。生成水を、反応の間に除去した。オクタデカン酸の過剰量を、短経路蒸留塔で、180℃、0.15Paの圧力で除去した。収量2335グラム。
ステップ2−ステップ1の生成物の、トリアセチンとのエステル交換
該生成物2200グラムを、触媒としてのステアリン酸ナトリウム5.5グラム及びステアリン酸アルミニウム16.5グラムの存在下で、トリアセチン1559グラムとエステル交換した。その反応を、250℃で90分、周囲圧力で実施した。トリアセチンの過剰量を、170℃及び400Paで1時間で除去した。収量2590グラム。
ステップ3−2つの短鎖脂肪酸及び1つの長鎖脂肪酸を有するトリグリセリドの回収。
該生成物2462グラムを、短経路蒸留塔で、280℃及び0.15Paで蒸留して、12−オクタデカノイルオキシ−オクタデカン酸2,3−ジアセトキシ−プロピルエステルを回収した。収量1274グラム。
該生成物は、重量パーセントで、主成分を以下の量含有していた。
ステップ4−非ヒドロキシ脂肪酸を含有するトリグリセリドの除去による、ステップ3の生成物の精製
短経路蒸留塔での、170℃及び0.2Paでの除去による主生成物の精製。供給量1033グラムで収量830グラム。該生成物は、重量パーセントで、主成分を以下の量含有していた。
12−オクタデセノイルオキシ−オクタデカン酸−2,3−ジアセトキシ−プロピルエステル Mol.Wt.:723.07の調製
ステップ1−完全硬化ヒマシ油の、オクタデセン酸を用いたアシル化と、生成水及び過剰なオクタデセン酸の除去。
完全硬化ヒマシ油1600グラムを、反応器に入れ、オクタデセン酸1724グラムを用いて、240℃で4時間、周囲圧力でアシル化し、10kPaで4時間継続した。生成水を、反応の間に除去した。オクタデセン酸の過剰量を、短経路蒸留塔で、180℃、0.2Paの圧力で除去した。収量2307グラム。
ステップ2−ステップ1の生成物の、トリアセチンとのエステル交換
該生成物2200グラムを、触媒としてのステアリン酸ナトリウム5.5グラム及びステアリン酸アルミニウム16.5グラムの存在下で、トリアセチン1559グラムとエステル交換した。その反応を、250℃で60分、周囲圧力で実施した。トリアセチンの過剰量を、170℃及び400Paで1時間で除去した。収量2575グラム。
ステップ3−2つの短鎖脂肪酸及び1つの長鎖脂肪酸を有するトリグリセリドの回収。
該生成物2424グラムを、短経路蒸留塔で、285℃及び0.15Paで蒸留して、12−オクタデセノイルオキシ−オクタデカン酸2,3−ジアセトキシ−プロピルエステルを回収した。収量1272グラム。
該生成物は、重量パーセントで、主成分を以下の量含有していた。
ステップ4−非ヒドロキシ脂肪酸を含有するトリグリセリドの除去による、ステップ3の生成物の精製
短経路蒸留塔での、170℃及び0.13Paでの除去による主生成物の精製。供給量961グラムで収量748グラム。該生成物は、重量パーセントで、主成分を以下の量含有していた。
可塑剤の調製
ステップ1−完全硬化ヒマシ油の、オクタン酸55重量%とデカン酸45重量%との脂肪酸混合物を用いたアシル化と、生成水及び過剰な脂肪酸の除去。
完全硬化ヒマシ油1700グラムを、反応器に入れ、脂肪酸混合物993グラムを用いて、240℃で4時間、周囲圧力でアシル化し、10kPaで4時間継続した。生成水を、反応の間に除去した。オクタデセン酸の過剰量を、短経路蒸留塔で、180℃、0.15Paの圧力で除去した。収量2004グラム。
ステップ2−ステップ1の生成物の、トリアセチンとのエステル交換
該生成物1900グラムを、触媒としてのステアリン酸ナトリウム4.8グラム及びステアリン酸アルミニウム14.2グラムの存在下で、トリアセチン1690グラムとエステル交換した。その反応を、240℃で90分、周囲圧力で実施した。トリアセチンの過剰量を、170℃及び400Paで1時間で除去した。収量2240グラム。
ステップ3−2つの短鎖脂肪酸及び1つの長鎖脂肪酸を有するトリグリセリドの回収。
該生成物1975グラムを、短経路蒸留塔で、270℃及び0.15Paで蒸留して、可塑剤を回収した。収量1102グラム。
該生成物は、重量パーセントで、主成分を以下の量含有していた。
ステップ4−非ヒドロキシ脂肪酸を含有するトリグリセリドの除去による、ステップ3の生成物の精製
短経路蒸留塔での、170℃及び0.13Paでの除去による主生成物の精製。供給量890グラムで収量722グラム。該生成物は、重量パーセントで、主成分を以下の量含有していた。
この表は、8つの実験の結果を示している。
ドデカン酸無水物をステップ1でのアシル化反応に使用し、この反応を180℃で45分実施することによって、改善された純度を得る。ドデカン酸及びドデカン酸無水物の過剰量の除去は、180℃での短経路蒸留によって行う。この手順は、後続のステップでのドデカン酸2,3−ジアセトキシ−プロピルエステルの形成を減少させ、したがって、精製ステップ4を回避し得る。
例えば、完全水素化ヒマシ油のヒドロキシ脂肪酸のヒドロキシ基をジヒドロピランを用いて保護し、その後、所望の短鎖脂肪酸のトリグリセリドとエステル交換し、次いで、過剰な短鎖トリグリセリドを除去して蒸留し、最後にモノ長鎖脂肪酸トリグリセリドを蒸留することによって、さらに改善された純度を得る。次いで、保護基を除去し、ヒドロキシ脂肪酸を長鎖脂肪酸無水物を用いてエステル化して、最大で85%の純度(完全水素化ヒマシ油中のヒドロキシ脂肪酸の濃度に応じて決まる)の所望の生成物を形成する。その純度は、モノ−ジ−Ac−C18などの非ヒドロキシ脂肪酸トリグリセリドの除去によってさらに増大し得る。この方法の一部は、国際公開第01/60172号パンフレットの実施例1で記載されているが、ヒドロキシ脂肪酸のヒドロキシ基は、長鎖脂肪酸を用いてエステル化されておらず、該生成物の純度は蒸留によって改善されていなかった。
結果
4つの試験済み可塑剤を2つの異なる処理割合(樹脂100部当たり40及び60部)で含有するPVC試料の多数の特性を測定した。各特性は、ショアーA硬度、引張り強度、100%弾性率及び伸びである。PVC試料の機械的特性、すなわち引張り強度、弾性率、及び伸びは、国際規格DIN53455、DIN53457及びDIN53504に従って測定した。ショアーA硬度は、DIN53505に従って測定した。そのデータを以下に示している。
本発明の化合物は、可塑剤40部でよく機能し、2つの市販製品より良好な可塑化特性を有する傾向を示す。
揮発性は、ASTM E1131に従って、TGA(熱重量分析)によって測定した。揮発性は、製品が高温でどの程度安定を維持すると見込まれるかの尺度を提供するため、プラスチック業界において重要なパラメーターである。PVCなどのプラスチック中に組み込まれる場合、可塑剤の処理は、一般に150℃を超える温度で行われよう。TGAは、意図した操作温度で可塑剤が安定かどうかを示す。
最終使用用途の中には、低揮発性を要求するものもある。ワイヤー及びケーブル用途は、100℃を超える温度での安定性試験に製品が絶えることを要求する。試験は、しばしば121℃で実施される。十分に低い揮発性(及び好適な可塑化効果)を有する可塑剤のみが、そのような用途で許容されよう。
粘度は、可塑剤にとって重要なパラメーターである。低粘度が、良好な可塑化特性を示すために、当産業界で一般に許容される。より低粘度の可塑剤は、生成プラスチックからのより低い粘度につながり、この結果、例えば、壁紙及びビニル製床材の用途で、より簡単で良好な処理が促進されよう。粘度は、ASTM D445に従って測定し得る。
原材料及び溶媒
Oleo Chemie社製の水素化ヒマシ油
無水酢酸
Acros Organics社製の塩化ドデカノイル
塩化デカノイル
ピリジン
塩化メチレン
脱塩水
硫酸Mg
Novozyme A/S社製のLipozyme TL IM
方法2:
水素化ヒマシ油と無水酢酸の混合物からのアセチル化水素化ヒマシ油の調製
装置:
電気加熱器、機械的攪拌器、水蒸気供給部、蒸留塔、冷却器、留出物収集器及び真空装置を有する50Lステンレス鋼反応器。
実験:
水素化ヒマシ油フレーク24kgを、無水酢酸8.4kgと共に反応器に添加し、80℃まで加熱し、攪拌器を起動した。その反応は、120℃で開始し、温度は、発熱反応しながら150℃まで上昇した。
方法3:
塩化メチレン中の水素化ヒマシ油と塩化ドデカノイルの混合物からの、ピリジンを触媒として使用したアシル化水素化ヒマシ油の調製。
装置:
温度調節装置、還流冷却器、機械的攪拌器、等圧滴下漏斗、窒素供給部及び乾燥管を備えた5000mL三つ口反応フラスコ。5000mL分液漏斗、濾過装置及び回転蒸発器。
実験:
水素化ヒマシ油275グラムを、40℃で乾燥塩化メチレン(分子篩上で乾燥状態を維持したもの)2400mL中に溶解した。その溶液を、30℃まで冷却し、ピリジン62グラムを添加した。塩化ドデカノイル169グラムを、乾燥塩化メチレン250mL中に溶解し、滴下漏斗に添加した。その塩化ドデカノイル溶液を、温度を30℃に維持しながら3時間、その反応混合物に徐々に添加した。
該反応混合物に、30℃の温かい脱塩水600mLを添加し、その混合物を、分液漏斗で分離した。その有機相を、追加の30℃の温かい脱塩水600mLで2回洗浄した。該有機相を、30℃に維持し、硫酸Mgで乾燥させた。
その乾燥有機相を、濾過し、40℃及び30kPaで30分、並びに70℃で30分、回転蒸発器中で濃縮した。
1,2,3−トリ−(12−ドデカノイルオキシ−オクタデカノイルオキシ)−プロパン(Mw:1486.39グラム/モル)の収量439グラム。
方法4:
アセチル化水素化ヒマシ油(1,2,3−トリ−(12−アセチルキシ−オクタデカノイルオキシ)−プロパン)を用いた、サーモマイセス・ラヌギノサ(Thermomyces lanuginosa)リパーゼの固定化酵素製剤、Lipozyme TL IM(Novozyme A/S社製)の乾燥
装置:
温度調節装置、機械的攪拌器及び窒素カバーを有する、3000mL三つ口反応フラスコ。
実験:
アセチル化水素化ヒマシ油1054グラムを、Lipozyme TL IM147グラムと共に反応器に入れ、60℃まで24時間加熱して、その酵素と共に添加された水(該酵素の含水量は約7%であった)を使用して、グリセロール骨格の12−アセチルオキシ−オクタデカン酸部分を加水分解した。
その反応混合物を、該酵素からデカントし、該酵素を、方法5及び7で使用した。
方法5:
方法4の乾燥酵素を触媒として使用する、トリアセチンの、1,2,3−トリ−(12−ドデカノイルオキシ−オクタデカノイルオキシ)−プロパン(方法3の生成物)とのエステル交換と、過剰なトリアセチンの除去と、主生成物12−ドデカノイルオキシ−オクタデカン酸2,3−ビス(アセトキシ)−プロピルエステル(Mw:640.93グラム/モル)及びその位置異性体12−ドデカノイルオキシ−オクタデカン酸2−アセトキシ−1−アセトキシメチル−エチルエステル(Mw.640.93グラム/モル)(LODA)の回収。
装置:
温度調節装置、機械的攪拌器及び窒素カバーを有する3000mL三つ口反応フラスコ。クライッセンヘッド(Claissen head)、水蒸気導入管及び真空装置を有する5000mL蒸留装置、濾過装置並びに分子蒸留装置(UIC Gmbh.社製のKDL 5)。
実験:
1,2,3−トリ−(12−ドデカノイルオキシ−オクタデカノイルオキシ)−プロパン(方法3の生成物)1000グラムを得た反応3回分の反応物を反応器に入れ、方法4の乾燥酵素と混合し、トリアセチン470グラムを添加した。反応器を60℃まで加熱し、24時間反応させた。該酵素を、濾過によって除去し、その反応混合物を、5000mL蒸留装置に入れ、1.5時間水蒸気を導入しながら、0.2kPaの減圧下で180℃まで加熱して、過剰なトリアセチンを該反応混合物から除去した。濃縮反応混合物2623グラムを、分子蒸留装置で、255℃、0.7Paで、768グラム/時間の流量で処理した。1346グラム又は51.3%を、留出物として回収した。反応1及び2の酵素は、以下の反応で再使用した。
該留出物を、ガスクロマトグラフィー(GC)によって分析したところ、2:1の割当量の、12−ドデカノイルオキシ−オクタデカン酸2,3−ビス(アセトキシ)−プロピルエステル(Mw:640.93グラム/モル)とその位置異性体12−ドデカノイルオキシ−オクタデカン酸2−アセチルオキシ−1−アセトキシメチル−エチルエステル(Mw.640.93グラム/モル)の混合物56重量%からなる。
方法6:
塩化メチレン中の水素化ヒマシ油と塩化デカノイルの混合物からの、ピリジンを触媒として使用したアシル化水素化ヒマシ油の調製。
装置:
温度調節装置、還流冷却器、機械的攪拌器、等圧滴下漏斗、窒素供給部及び乾燥管を有する5000mL三つ口反応フラスコ。5000mL分液漏斗、濾過装置及び回転蒸発器。
実験:
水素化ヒマシ油275グラムを、40℃で乾燥塩化メチレン(分子篩上で乾燥状態を維持したもの)2300mL中に溶解した。その溶液を、30℃まで冷却し、ピリジン62グラムを添加した。塩化デカノイル148グラムを、乾燥塩化メチレン250mL中に溶解し、滴下漏斗に添加した。その塩化デカノイル溶液を、温度を38℃に維持しながら3時間、その反応混合物に徐々に添加した。
該反応混合物に、30℃の温かい脱塩水600mLを添加し、その混合物を、分液漏斗で分離した。その有機相を、追加の30℃の温かい脱塩水600mLで2回洗浄した。該有機相を、30℃に維持し、硫酸Mgで乾燥させた。
その乾燥有機相を、濾過し、40℃及び30kPaで30分、並びに70℃で30分、回転蒸発器中で濃縮させた。
1,2,3−トリ−(12−ドデカノイルオキシ−オクタデカノイルオキシ)−プロパン(Mw:1402.23グラム/モル)の収量415グラムであった。
方法7:
方法4の乾燥酵素を触媒として使用する、トリアセチンの、1,2,3−トリ−(12−デカノイルオキシ−オクタデカノイルオキシ)−プロパン(方法6の生成物)とのエステル交換と、過剰なトリアセチンの除去と、主生成物12−ドデカノイルオキシ−オクタデカン酸2,3−ビス(アセトキシ)−プロピルエステル(Mw:612.88グラム/モル)及びその位置異性体12−デカノイルオキシ−オクタデカン酸2−アセトキシ−1−アセトキシメチル−エチルエステル(Mw.612.88グラム/モル)(DODA)の回収。
装置:
温度調節装置、機械的攪拌器及び窒素カバーを有する3000mL三つ口反応フラスコ。クライッセンヘッド、水蒸気導入管及び真空装置を有する5000mL蒸留装置、濾過装置並びに分子蒸留装置(UIC Gmbh.社製のKDL 5)。
実験:
1,2,3−トリ−(12−デカノイルオキシ−オクタデカノイルオキシ)−プロパン(方法6の生成物)1000グラムを得た反応3回分の反応物を反応器に入れ、方法4の乾燥酵素と混合し、トリアセチン470グラムを添加した。反応器を60℃まで加熱し、24時間反応させた。該酵素を、濾過によって除去し、その反応混合物を、5000mL蒸留装置に入れ、1.5時間水蒸気を導入しながら、0.2kPaの減圧下で180℃まで加熱して、過剰なトリアセチンを該反応混合物から除去した。濃縮反応混合物2623グラムを、分子蒸留装置で、255℃、0.7Paで、786グラム/時間の流量で処理した。1346グラム又は51.3%を、留出物として回収した。反応1及び2の酵素を、以下の反応で再使用した。
該留出物をガスクロマトグラフィー(GC)によって分析したところ、2:1の割当量の、12−デカノイルオキシ−オクタデカン酸2,3−ビス(アセチルオキシ)−プロピルエステル(Mw:612.88グラム/モル)とその位置異性体12−デカノイルオキシ−オクタデカン酸2−アセチルオキシ−1−アセトキシメチル−エチルエステル(Mw.612.88グラム/モル)の混合物71重量%からなる。
結果
様々な市販の可塑剤と比較した、塩化ポリビニル(PVC)中での方法5及び7の生成物の試験。
様々な可塑剤とのPVCドライブレンドは、88℃の温度、100rpmの混合速度で、DIN54802及びISO/DIS4574に従って、Brabender Mixer P600で生成する。
PVC材料:PVC樹脂−サスペンション型ソルビン(Solvin)S 271PC Bag no.:003445
PVCドライブレンドは、Brabender2軸スクリュー押出機42/7で混合する。押出機におけるホッパーからの温度プロファイルは、160℃−175℃−175℃である。
試験片は、BOY 25M射出成形機で射出整形した厚さ3mmのプラークから切り出す。押出機におけるホッパーからの温度プロファイルは、200℃−210℃−225℃−220℃である。
可塑剤:
新規可塑剤DODA及びLODAは、GRINDSTED SOFT-N-SAFE、DOP及びTOTMとの比較で試験している。
吸収時間は、国際規格DIN54802に従って測定した。
機械的特性は、INSTRON引張試験機上で測定し、ショアーA値は、INSTRON耐久性測定機及びショアーAプローブ上で測定している。
上記のデータは、図3に示している。
上記明細で述べた全ての刊行物は、参照により本明細書に組み込む。記載した本発明の方法及びシステムの様々な改変及び変形は、本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく、当業者に明らかとなろう。特定の好ましい実施形態に関連して本発明を記載してきたが、特許請求したような本発明が、そのような特定の実施形態に不当に限定されるべきではないことを、理解されたい。実際、化学又は関連分野の技術者には明らかな、本発明を実施するための記載した形態の様々な改変は、以下の特許請求の範囲に入ることを意図している。

Claims (33)



  1. の化合物であって、
    式中、Rは、x個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル又はアルキニル基であり、ただし、xは、1〜10であり、
    及びRの一方は、y個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル又はアルキニル基であり、ただし、yは、1〜10であり、
    及びRの他方は、式

    の分岐基であり、
    式中、qは、0〜3であり、各Rは、それぞれ独立して、−OH及び−O−C(O)−Rから選択され、
    nは、10〜20であり、mは、2n−q、2n−2−q、2n−4−q、及び2n−6−qから選択され、
    各Rは、それぞれ独立して、z個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル及びアルキニル基から選択され、ただし、zは、7〜21であり、
    zは、x及びyの少なくとも一方と異なる、
    化合物。
  2. zがx及びyとは異なる、請求項1に記載の化合物。
  3. xがyと等しい、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. xがyと等しく、zがx及びyと異なる、請求項1、2又は3に記載の化合物。
  5. xが1〜5である、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
  6. xが1〜3である、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
  7. xが1である、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
  8. yが1〜5である、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
  9. yが1〜3である、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
  10. yが1である、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
  11. nが16〜20である、請求項10に記載の化合物。
  12. nが16〜18である、請求項10に記載の化合物。
  13. nが17である、請求項10に記載の化合物。
  14. zが8〜17である、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
  15. zが8〜15である、請求項1〜14のいずれかに記載の化合物。
  16. zが9〜13である、請求項1〜15のいずれかに記載の化合物。
  17. zが11である、請求項1〜16のいずれかに記載の化合物。
  18. 分岐基が、式

    の基であり、
    式中、vは7〜10、wは2v、pは7〜19である、
    請求項1〜17に記載の化合物。
  19. vが10である、請求項18に記載の化合物。
  20. pが7〜14である、請求項18又は19に記載の化合物。
  21. pが8又は12である、請求項19に記載の化合物。
  22. pが10である、請求項19に記載の化合物。
  23. が分岐基である、請求項1〜22のいずれかに記載の化合物。
  24. xが1、yが1、nが17及びzが11である、請求項1に記載の化合物。


  25. の、請求項1に記載の化合物。
  26. i)熱可塑性ポリマーと、
    ii)請求項1〜24のいずれかで定義した化合物
    とを含む組成物。
  27. 熱可塑性ポリマーが、塩化ビニルポリマー、若しくは塩化ビニル/酢酸ビニルコポリマー、塩化ビニル/塩化ビニリデンコポリマー、塩化ビニル/エチレンコポリマー、及び塩化ビニルをエチレン/酢酸ビニルコポリマー上にグラフトすることによって調製されるコポリマー、並びにそれらの混合物から選択される塩化ビニルコポリマーであるか、又はそれを含む、請求項25に記載の組成物。
  28. 熱可塑性ポリマーが、熱可塑性ポリマーと第2のポリマーとのポリマーブレンドであるか、又はそれを含む、請求項25又は26に記載の組成物。
  29. 第2のポリマーが、メタクリルポリマー又はアクリロニトリル−ブタジエン−スチレンポリマーである、請求項27に記載の組成物。
  30. 組成物が、熱可塑性ポリマー100重量部当たり1〜100重量部の量で化合物を含む、請求項25〜28のいずれかに記載の組成物。
  31. 実質的に上に記載した化合物。
  32. 実質的に上に記載した組成物。
  33. 実質的に上に記載した方法。
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