定義
下記略号、用語および語句は、本明細書において、以下で定義される通りに使用される。
標的化剤のあらゆるアミノ担持側鎖は、本明細書において定義されている通りのR1によって終端することができる。標的化剤のあらゆるCOOH/COO−担持側鎖は、本明細書において定義されている通りのR2によって終端することができる。
デヒドロプロリンまたはDHPは
ヒドロキシプロリンまたはHPは
ホモシクロヘキシルアラニンまたはHChAは
ホモフェニルアラニンまたはHFは
チアゾリルアラニンまたはThAは
ノルバリンまたはNvaは
ホモロイシンまたはHLは
イプシロンアシルリシンまたはAcKは
4−ベンゾイルフェニルアラニンまたはBPAは
4−カルボキシフェニルアラニンまたは(CO2H)FまたはCFは
イプシロンクロロベンジルカルバメートリシンまたは(ClBnカルバメート)KまたはCbcKは
ジアミノ酪酸またはDabは
ジアミノプロピオン酸またはDapは
4−ニトロフェニルアラニンまたはNO2FまたはNFは
チエニルアラニンまたはTAは
ニコチニルリシン(NicK)は
アミド2−PEGは
ジクロロベンゾイルまたはDCBは
ジフルオロベンゾイルまたはDFBは
ピリジニルカルボキシレートまたはPyCは
「O」PEGまたはOPは
「4」PEGまたは4Pは、リシン残基に結合して示されている
接頭辞「D」による別段の指示(例えば、D−AlaまたはN−Me−D−Ile)がない限り、この明細書および添付の特許請求の範囲において記述されているペプチド中のアミノ酸およびアミノアシル残基のα炭素の立体化学は、天然または「L」配置である。Cahn−Ingold−Prelogの「R」および「S」指定は、ペプチドのN末端のいくつかのアシル置換基におけるキラル中心の立体化学を特定するために使用される。指定「R,S」は、2つの鏡像異性体形態のラセミ混合物を指示することが意図されている。この命名法は、R.S.Cahnら、Angew.Chem.Int.Ed.Engl.、5、385〜415(1966)において記述されているものに追従する。
「ポリペプチド」、「ペプチド」および「タンパク質」は、アミノ酸残基のポリマーを指すために同義で使用される。本明細書で使用される場合、これらの用語は、1個または複数のアミノ酸残基が、対応する自然発生的なアミノ酸の人工の化学的類似体であるアミノ酸ポリマーに当てはまる。これらの用語は、自然発生的なアミノ酸ポリマーにも当てはまる。アミノ酸は、ペプチドの結合機能が維持される限り、L形態であってもD形態であってもよい。ペプチドは、ペプチド中の2種の非隣接アミノ酸の間において、例えば、主鎖と主鎖、側鎖と主鎖、および側鎖と側鎖環化の分子内結合を有する、環状であってよい。環状ペプチドは、当該技術分野において既知の方法によって調製することができる。例えば、米国特許第6,013,625号を参照されたい。
すべてのペプチド配列は、一般に認められている慣習に従って記載されており、それにより、α−N末端アミノ酸残基は左側に、α−C末端アミノ酸残基は右側にある。本明細書で使用される場合、「N末端」という用語は、ペプチド中のアミノ酸の遊離α−アミノ基を指し、「C末端」という用語は、ペプチド中のアミノ酸の遊離α−カルボン酸末端を指す。基によってN−終端されているペプチドは、N末端アミノ酸残基のα−アミノ窒素上に基を担持するペプチドを指す。基によってN−終端されているアミノ酸は、α−アミノ窒素上に基を担持するアミノ酸を指す。
「実質的に相同」は、アミノ酸残基の少なくとも約75%(好ましくは少なくとも約80%、より好ましくは少なくとも約90%、または最も好ましくは少なくとも約95%が、所定の長さのペプチド配列上に合致することを意味する。実質的に相同の配列は、その長さ上のアミノ酸残基の少なくとも65%を共有する配列および保守的置換である非共有配列の少なくとも10%を含む。実質的に相同である配列は、ncbi.nlm.nih.gov.においてNational Cancer Center for Biotechology Informationから入手可能なBLASTプログラム等、配列データバンクで入手可能な標準ソフトウェアを使用して配列を比較することにより、同定することができる。
概して、「置換(されている)」は、その中に含有されている水素原子との1つまたは複数の結合が、それだけに限らないが、F、Cl、BrおよびI等のハロゲン原子;ヒドロキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基およびエステル基等の基中の酸素原子;チオール基、アルキルおよびアリールスルフィド基、スルホン基、スルホニル基およびスルホキシド基等の基中の硫黄原子;アミン類、アミド類、アルキルアミン類、ジアルキルアミン類、アリールアミン類、アルキルアリールアミン類、ジアリールアミン類、N−オキシド類、イミド類およびエナミン類等の基中の窒素原子;トリアルキルシリル基、ジアルキルアリールシリル基、アルキルジアリールシリル基およびトリアリールシリル基等の基中のケイ素原子;ならびに様々な他の基中の他のヘテロ原子等、非水素または非炭素原子との結合によって置き換えられている、以下で定義される通りの基を指す。置換アルキル基およびさらに置換シクロアルキル基等は、(1つまたは複数の)炭素または(1つまたは複数の)水素原子との1つまたは複数の結合が、カルボニル、カルボキシルおよびエステル基中の酸素;イミン類、オキシム類、ヒドラゾン類およびニトリル類等の基中の窒素等のヘテロ原子との結合によって置き換えられている基も含む。本明細書で用いられる場合、「置換されていてもよい」基は、置換されていても非置換であってもよい。したがって、例えば「置換されていてもよいアルキル」は、置換アルキル基および非置換アルキル基の両方を指す。
「非置換アルキル」という語句は、ヘテロ原子を含有しないアルキル基を指す。したがって、該語句は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル等の直鎖アルキル基を含む。該語句は、それだけに限らないが、例として提供される下記を含む直鎖アルキル基の分岐鎖異性体も含む:−CH(CH3)2、−CH(CH3)(CH2CH3)、−CH(CH2CH3)2、−C(CH3)3、−C(CH2CH3)3、−CH2CH(CH3)2、−CH2CH(CH3)(CH2CH3)、−CH2CH(CH2CH3)2、−CH2C(CH3)3、−CH2C(CH2CH3)3、−CH(CH3)CH(CH3)(CH2CH3)、−CH2CH2CH(CH3)2、−CH2CH2CH(CH3)(CH2CH3)、−CH2CH2CH(CH2CH3)2、−CH2CH2C(CH3)3、−CH2CH2C(CH2CH3)3、−CH(CH3)CH2CH(CH3)2、−CH(CH3)CH(CH3)CH(CH3)2、−CH(CH2CH3)CH(CH3)CH(CH3)(CH2CH3)他。該語句は、シクロアルキル基を含まない。したがって、非置換アルキル基という語句は、第一アルキル基、第二アルキル基および第三アルキル基を含む。非置換アルキル基は、親化合物中の1個または複数の炭素原子、酸素原子、窒素原子および/または硫黄原子と結合していてよい。考えられる非置換アルキル基は、1〜20個の炭素原子を有する直鎖および分岐鎖アルキル基を含む。あるいは、そのような非置換アルキル基は、1〜10個の炭素原子を有するか、または1〜約6個の炭素原子を有する低級アルキル基である。その他の非置換アルキル基は、1〜3個の炭素原子を有する直鎖および分岐鎖アルキル基を含み、メチル、エチル、プロピルおよび−CH(CH3)2を含む。
「置換アルキル」という語句は、(1つまたは複数の)炭素または(1つまたは複数の)水素との1つまたは複数の結合が、それだけに限らないが、F、Cl、BrおよびI等のハロゲン化物中のハロゲン原子;ヒドロキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基およびエステル基等の基中の酸素原子;チオール基、アルキルおよびアリールスルフィド基、スルホン基、スルホニル基およびスルホキシド基等の基中の硫黄原子;アミン類、アミド類、アルキルアミン類、ジアルキルアミン類、アリールアミン類、アルキルアリールアミン類、ジアリールアミン類、N−オキシド類、イミド類およびエナミン類等の基中の窒素原子;トリアルキルシリル基、ジアルキルアリールシリル基、アルキルジアリールシリル基およびトリアリールシリル基等の基中のケイ素原子;ならびに様々な他の基中の他のヘテロ原子等、非水素および非炭素原子との結合によって置き換えられている、アルキル基を指す。置換アルキル基は、(1つまたは複数の)炭素または(1つまたは複数の)水素原子との1つまたは複数の結合が、カルボニル、カルボキシルおよびエステル基中の酸素;イミン類、オキシム類、ヒドラゾン類およびニトリル類等の基中の窒素等のヘテロ原子との結合によって置き換えられている基も含む。置換アルキル基は、数ある中でも、炭素または水素原子との1つまたは複数の結合が、フッ素原子との1つまたは複数の結合によって置き換えられている、アルキル基を含む。置換アルキル基の一例は、トリフルオロメチル基およびトリフルオロメチル基を含有するその他のアルキル基である。その他のアルキル基は、置換アルキル基がヒドロキシル、アルコキシ、アリールオキシ基またはヘテロシクリルオキシ基を含有するように、炭素または水素原子との1つまたは複数の結合が、酸素原子との結合によって置き換えられているものを含む。さらに他のアルキル基は、アミン、アルキルアミン、ジアルキルアミン、アリールアミン、(アルキル)(アリール)アミン、ジアリールアミン、ヘテロシクリルアミン、(アルキル)(ヘテロシクリル)アミン、(アリール)(ヘテロシクリル)アミンまたはジヘテロシクリルアミン基を有するアルキル基を含む。
「非置換アルキレン」という語句は、上記で定義された通りの二価非置換アルキル基を指す。したがって、メチレン、エチレンおよびプロピレンは、それぞれ非置換アルキレンの例である。「置換アルキレン」という語句は、上記で定義された通りの二価置換アルキル基を指す。置換または非置換の低級アルキレン基は、1〜約6個の炭素を有する。
「非置換シクロアルキル」という語句は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチル等の環式アルキル基、ならびに上記で定義された通りの直鎖および分岐鎖アルキル基で置換されているそのような環を指す。該語句は、それだけに限らないが、アダマンチルノルボルニルおよびビシクロ[2.2.2]オクチル等の多環式アルキル基、ならびに上記で定義された通りの直鎖および分岐鎖アルキル基で置換されているそのような環も含む。したがって、該語句は、数ある中でもメチルシクロヘキシル基を含むであろう。該語句は、ヘテロ原子を含有する環式アルキル基を含まない。非置換シクロアルキル基は、親化合物中の1個または複数の炭素原子、酸素原子、窒素原子および/または硫黄原子と結合していてよい。一部の実施形態において、非置換シクロアルキル基は、3〜20個の炭素原子を有する。その他の実施形態において、そのような非置換アルキル基が3〜8個の炭素原子を有することもあれば、そのような基が3〜7個の炭素原子を有することもある。
「置換シクロアルキル」という語句は、置換アルキル基が非置換アルキル基に対して有するのと同じ意味を非置換シクロアルキル基に対して有する。したがって、該語句は、それだけに限らないが、オキソシクロヘキシル、クロロシクロヘキシル、ヒドロキシシクロペンチルおよびクロロメチルシクロヘキシル基を含む。
「非置換アリール」という語句は、ヘテロ原子を含有しないアリール基を指す。したがって、該語句は、それだけに限らないが、例として、フェニル、ビフェニル、アントラセニルおよびナフテニル等の基を含む。「非置換アリール」という語句は、ナフタレン等の縮合環を含有する基を含むが、トリル等のアリール基が本明細書において下述の通りの置換アリール基であるとみなされるように、環員のうちの1つと結合しているアルキルまたはハロ基等の他の基を有するアリール基を含まない。典型的には、非置換アリールは、6〜約10個の炭素原子を有する低級アルキルであってよい。1つの非置換アリール基はフェニルである。しかしながら、非置換アリール基は、親化合物中の1個または複数の炭素原子、酸素原子、窒素原子および/または硫黄原子と結合していてよい。
「置換アリール基」という語句は、置換アルキル基が非置換アルキル基に対して有するのと同じ意味を非置換アリール基に対して有する。しかしながら、置換アリール基は、芳香族炭素のうちの1個が、上述の非炭素または非水素原子のうちの1個と結合しているアリール基も含み、アリール基の1個または複数の芳香族炭素が、本明細書において定義されている通りの置換および/または非置換アルキル、アルケニルまたはアルキニル基と結合しているアリール基も含む。これは、アリール基の2個の炭素原子が、アルキル、アルケニルまたはアルキニル基の2個の原子と結合して縮合環系(例えば、ジヒドロナフチルまたはテトラヒドロナフチル)を定義する結合アレンジメントを含む。したがって、「置換アリール」という語句は、数ある中でも、それだけに限らないが、トリルおよびヒドロキシフェニルを含む。
「非置換アルケニル」という語句は、少なくとも1つの二重結合が2個の炭素原子間に実在することを除き、上記で定義された通りの非置換アルキル基に関して記述されたもの等、直鎖および分岐鎖ならびに環式基を指す。例は、数ある中でも、それだけに限らないが、ビニル、−CH=C(H)(CH3)、−CH=C(CH3)2、−C(CH3)=C(H)2、−C(CH3)=C(H)(CH3)、−C(CH2CH3)=CH2、シクロヘキセニル、シクロペンテニル、シクロヘキサジエニル、ブタジエニル、ペンタジエニルおよびヘキサジエニルを含む。低級非置換アルケニル基は、1〜約6個の炭素を有する。
「置換アルケニル」という語句は、置換アルキル基が非置換アルキル基に対して有するのと同じ意味を非置換アルケニル基に対して有する。置換アルケニル基は、非炭素または非水素原子が別の炭素と二重結合している炭素と結合しているアルケニル基、および非炭素または非水素原子のうちの1個が別の炭素との二重結合に関わっていない炭素と結合しているアルケニル基を含む。例えば、−CH=CH−OCH3および−CH=CH−CH2−OHはいずれも置換アルケニルである。CH2基が−CH=CH−C(O)−CH3等のカルボニルによって置き換えられているオキソアルケニルも、置換アルケニルである。
「非置換アルケニレン」という語句は、上記で定義された通りの二価非置換アルケニル基を指す。例えば、−CH=CH−は例示的な非置換アルケニレンである。「置換アルケニレン」という語句は、上記で定義された通りの二価置換アルケニル基を指す。
「非置換アルキニル」という語句は、少なくとも1つの三重結合が2個の炭素原子間に実在することを除き、上記で定義された通りの非置換アルキル基に関して記述されたもの等、直鎖および分岐鎖基を指す。例は、数ある中でも、それだけに限らないが、−C≡C(H)、−C≡C(CH3)、−C≡C(CH2CH3)、−C(H2)C≡C(H)、−C(H)2C≡C(CH3)および−C(H)2C≡C(CH2CH3)を含む。非置換低級アルキニル基は、1〜約6個の炭素を有する。
「置換アルキニル」という語句は、置換アルキル基が非置換アルキル基に対して有するのと同じ意味を非置換アルキニル基に対して有する。置換アルキニル基は、非炭素または非水素原子が別の炭素と三重結合している炭素と結合しているアルキニル基、および非炭素または非水素原子が別の炭素との三重結合に関わっていない炭素と結合しているアルキニル基を含む。例は、それだけに限らないが、CH2基が−C(O)−CH≡CH−CH3および−C(O)−CH2−CH≡CH等のカルボニルによって置き換えられているオキソアルキニルを含む。
「非置換アルキニレン」という語句は、上記で定義された通りの二価非置換アルキニル基を指す。A−C≡C−は、非置換アルキニレンの例である。「置換アルキニレン」という語句は、上記で定義された通りの二価置換アルキニル基を指す。
「非置換アラルキル」という語句は、非置換アルキル基の水素または炭素結合が、上記で定義された通りのアリール基との結合で置き換えられている、上記で定義された通りの非置換アルキル基を指す。例えば、メチル(−CH3)は非置換アルキル基である。メチルの炭素がベンゼンの炭素と結合していた場合等、メチル基の水素原子がフェニル基との結合によって置き換えられている場合、化合物は非置換アラルキル基(すなわち、ベンジル基)である。したがって、該語句は、それだけに限らないが、ベンジル、ジフェニルメチルおよび1−フェニルエチル(−CH(C6H5)(CH3))等の基を含む。
「置換アラルキル」という語句は、置換アリール基が非置換アリール基に対して有するのと同じ意味を非置換アラルキル基に対して有する。しかしながら、置換アラルキルは、基のアルキル部分の炭素または水素結合が、非炭素または非水素原子との結合によって置き換えられている基も含む。置換アラルキル基の例は、それだけに限らないが、−CH2C(=O)(C6H5)および−CH2(2−メチルフェニル)を含む。
「非置換アラルケニル」という語句は、非置換アルケニル基の水素または炭素結合が、上記で定義された通りのアリール基との結合で置き換えられている、上記で定義された通りの非置換アルケニル基を指す。例えば、ビニルは非置換アルケニル基である。ビニルの炭素がベンゼンの炭素と結合していた場合等、ビニル基の水素原子がフェニル基との結合によって置き換えられている場合、化合物は非置換アラルケニル基(すなわち、スチリル基)である。したがって、該語句は、それだけに限らないが、スチリル、ジフェニルビニルおよび1−フェニルエテニル(−C(C6H5)(CH2))等の基を含む。
「置換アラルケニル」という語句は、置換アリール基が非置換アリール基に対して有するのと同じ意味を非置換アラルケニル基に対して有する。置換アラルケニル基は、基のアルケニル部分の炭素または水素結合が、非炭素または非水素原子との結合によって置き換えられている基も含む。置換アラルケニル基の例は、それだけに限らないが、−CH=C(Cl)(C6H5)および−CH=CH(2−メチルフェニル)を含む。
「非置換アラルキニル」という語句は、非置換アルキニル基の水素または炭素結合が、上記で定義された通りのアリール基との結合で置き換えられている、上記で定義された通りの非置換アルキニル基を指す。例えば、アセチレンは非置換アルキニル基である。アセチレンの炭素がベンゼンの炭素と結合していた場合等、アセチレン基の水素原子がフェニル基との結合によって置き換えられている場合、化合物は非置換アラルキニル基である。したがって、該語句は、それだけに限らないが、−C≡C−フェニルおよび−CH2−C≡C−フェニル等の基を含む。
「置換アラルキニル」という語句は、置換アリール基が非置換アリール基に対して有するのと同じ意味を非置換アラルキニル基に対して有する。しかしながら、置換アラルキニル基は、基のアルキニル部分の炭素または水素結合が、非炭素または非水素原子との結合によって置き換えられている基も含む。置換アラルキニル基の例は、それだけに限らないが、−C≡C−C(Br)(C6H5)および−C≡C(2−メチルフェニル)を含む。
「非置換ヘテロアルキル」という語句は、炭素鎖が、N、OおよびSから選定される1個または複数のヘテロ原子によって中断されている、上記で定義された通りの非置換アルキル基を指す。Nを含有する非置換ヘテロアルキルは、炭素鎖中にNHまたはN(非置換アルキル)を有し得る。例えば、非置換ヘテロアルキルは、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキシ、チオエーテル、アルキルアミノアルキル、アミノアルキルオキシおよび他のそのような基を含む。典型的には、非置換ヘテロアルキル基は、1〜5個のヘテロ原子、特に1〜3個のヘテロ原子を含有する。一部の実施形態において、非置換ヘテロアルキルは、例えば、エチルオキシエチルオキシエチルオキシ等のアルコキシアルコキシアルコキシ基を含む。
「置換ヘテロアルキル」という語句は、置換アルキル基が非置換アルキル基に対して有するのと同じ意味を非置換ヘテロアルキル基に対して有する。
「非置換ヘテロアルキレン」という語句は、上記で定義された通りの二価非置換ヘテロアルキル基を指す。例えば、−CH2−O−CH2−および−CH2−NH−CH2CH2−はいずれも例示的な非置換ヘテロアルキレンである。「置換ヘテロアルキレン」という語句は、上記で定義された通りの二価置換ヘテロアルキル基を指す。
「非置換ヘテロアルケニル」という語句は、炭素鎖が、N、OおよびSから選定される1個または複数のヘテロ原子によって中断されている、上記で定義された通りの非置換アルケン基を指す。Nを含有する非置換ヘテロアルケニルは、炭素鎖中にNHまたはN(非置換アルキルまたはアルケン)を有し得る。「置換ヘテロアルケニル」という語句は、置換ヘテロアルキル基が非置換ヘテロアルキル基に対して有するのと同じ意味を非置換ヘテロアルケニル基に対して有する。
「非置換ヘテロアルケニレン」という語句は、上記で定義された通りの二価非置換ヘテロアルケニル基を指す。したがって、−CH2−O−CH=CH−は非置換ヘテロアルケニレンの例である。「置換ヘテロアルケニレン」という語句は、上記で定義された通りの二価置換ヘテロアルケニル基を指す。
「非置換ヘテロアルキニル」という語句は、炭素鎖が、N、OおよびSから選定される1個または複数のヘテロ原子によって中断されている、上記で定義された通りの非置換アルキニル基を指す。Nを含有する非置換ヘテロアルキニルは、炭素鎖中にNHまたはN(非置換アルキル、アルケンまたはアルキン)を有し得る。「置換ヘテロアルキニル」という語句は、置換ヘテロアルキル基が非置換ヘテロアルキル基に対して有するのと同じ意味を非置換ヘテロアルキニル基に対して有する。
「非置換ヘテロアルキニレン」という語句は、上記で定義された通りの二価非置換ヘテロアルキニル基を指す。したがって、−CH2−O−CH2−C≡C−は非置換ヘテロアルキニレンの例である。「置換ヘテロアルキニレン」という語句は、上記で定義された通りの二価置換ヘテロアルキニル基を指す。
「非置換ヘテロシクリル」という語句は、それだけに限らないが、N、OおよびS等、その1個または複数がヘテロ原子である3個以上の環員を含有する、それだけに限らないが、キヌクリジル等、単環式、二環式および多環式の環化合物を含む、芳香族および非芳香族の環化合物両方を指す。「非置換ヘテロシクリル」という語句は、ベンズイミダゾリル等の縮合複素環を含むが、2−メチルベンズイミダゾリル等の化合物が置換ヘテロシクリル基であるように、環員のうちの1つと結合しているアルキルまたはハロ基等の他の基を有するヘテロシクリル基を含まない。ヘテロシクリル基の例は、それだけに限らないが、ピロリル、ピロリニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ジヒドロピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアゾリル(例えば、4H−1,2,4−トリアゾリル、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル等)、テトラゾリル(例えば、1H−テトラゾリル、2H テトラゾリル等)等の1〜4個の窒素原子を含有する不飽和3〜8員環;それだけに限らないが、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル等の1〜4個の窒素原子を含有する飽和3〜8員環;それだけに限らないが、インドリル、イソインドリル、インドリニル、インドリジニル、ベンズイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル等の1〜4個の窒素原子を含有する縮合不飽和複素環基;それだけに限らないが、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル(例えば、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル等)等の1〜2個の酸素原子および1〜3個の窒素原子を含有する不飽和3〜8員環;それだけに限らないが、モルホリニル等の1〜2個の酸素原子および1〜3個の窒素原子を含有する飽和3〜8員環;1〜2個の酸素原子および1〜3個の窒素原子を含有する不飽和縮合複素環基、例えば、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾオキサジニル(例えば、2H−1,4−ベンゾオキサジニル等);それだけに限らないが、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル(例えば、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル等)等の1〜3個の硫黄原子および1〜3個の窒素原子を含有する不飽和3〜8員環;それだけに限らないが、チアゾロジニル等の1〜2個の硫黄原子および1〜3個の窒素原子を含有する飽和3〜8員環;それだけに限らないが、チエニル、ジヒドロジチイニル、ジヒドロジチオニル、テトラヒドロチオフェン、テトラヒドロチオピラン等の1〜2個の硫黄原子を含有する飽和および不飽和3〜8員環;それだけに限らないが、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾチアジニル(例えば、2H−1,4−ベンゾチアジニル等)、ジヒドロベンゾジアジニル(例えば、2H−3,4−ジヒドロベンゾジアジニル等)等の1〜2個の硫黄原子および1〜3個の窒素原子を含有する不飽和縮合複素環、それだけに限らないが、フリル等の酸素原子を含有する不飽和3〜8員環;ベンゾジオキソリル(例えば、1,3−ベンゾジオキソイル等)等の1〜2個の酸素原子を含有する不飽和縮合複素環;それだけに限らないが、ジヒドロオキサチイニル等の酸素原子および1〜2個の硫黄原子を含有する不飽和3〜8員環;1,4−オキサチアン等の1〜3個の酸素原子および1〜2個の硫黄原子を含有する飽和3〜8員環;ベンゾチエニル、ベンゾジチイニル等の1〜2個の硫黄原子を含有する不飽和縮合環;ならびに、ベンゾオキサチイニル等の酸素原子および1〜3個の酸素原子を含有する不飽和縮合複素環を含む。ヘテロシクリル基は、環中の1個または複数のS原子が、1または2個の酸素原子と二重結合している上述のもの(スルホキシドおよびスルホン)も含む。例えば、ヘテロシクリル基は、テトラヒドロチオフェン、テトラヒドロチオフェンオキシドおよびテトラヒドロチオフェン1,1−ジオキシドを含む。一部の実施形態において、ヘテロシクリル基は、5または6個の環員を含有する。その他の実施形態において、ヘテロシクリル基は、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ピロリジン、イミダゾール、ピラゾール、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、テトラゾール、チオモルホリン、該チオモルホリンのS原子が1個または複数のO原子と結合しているチオモルホリン、ピロール、ホモピペラジン、オキサゾリジン−2−オン、ピロリジン−2−オン、オキサゾール、キヌクリジン、チアゾール、イソオキサゾール、フランおよびテトラヒドロフランを含む。
「置換ヘテロシクリル」という語句は、環員のうちの1つが、置換アルキル基および置換アリール基に関して上述したもの等の非水素原子と結合している、上記で定義された通りの非置換ヘテロシクリル基を指す。例は、それだけに限らないが、2−メチルベンズイミダゾリル、5−メチルベンズイミダゾリル、5−クロロベンズチアゾリル、1−メチルピペラジニルおよび2−クロロピリジルを含む。
「非置換ヘテロアリール」という語句は、上記で定義された通りの非置換芳香族ヘテロシクリル基を指す。したがって、非置換ヘテロアリール基は、それだけに限らないが、フリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピリジニル、ベンズイミダゾリルおよびベンゾチアゾリルを含む。「置換ヘテロアリール」という語句は、上記で定義された通りの置換芳香族ヘテロシクリル基を指す。
「非置換ヘテロシクリルアルキル」という語句は、非置換アルキル基の水素または炭素結合が、上記で定義された通りのヘテロシクリル基との結合で置き換えられている、上記で定義された通りの非置換アルキル基を指す。例えば、メチル(−CH3)は非置換アルキル基である。メチルの炭素がピリジンの炭素2(ピリジンのNと結合している炭素のうちの1個)またはピリジンの炭素3もしくは4と結合していた場合等、メチル基の水素原子がヘテロシクリル基との結合によって置き換えられている場合、化合物は非置換ヘテロシクリルアルキル基である。
「置換ヘテロシクリルアルキル」という語句は、置換アラルキル基が非置換アラルキル基に対して有するのと同じ意味を非置換ヘテロシクリルアルキル基に対して有する。置換ヘテロシクリルアルキル基は、非水素原子が、それだけに限らないが、ピペリジニルアルキル基のピペリジン環中の窒素原子等、ヘテロシクリルアルキル基のヘテロシクリル基中のヘテロ原子と結合している基も含む。
「非置換ヘテロシクリルアルケニル」という語句は、非置換アルケニル基の水素または炭素結合が、上記で定義された通りのヘテロシクリル基との結合で置き換えられている、上記で定義された通りの非置換アルケニル基を指す。例えば、ビニルは非置換アルケニル基である。ビニルの炭素がピリジンの炭素2またはピリジンの炭素3もしくは4と結合していた場合等、ビニル基の水素原子がヘテロシクリル基との結合によって置き換えられている場合、化合物は非置換ヘテロシクリルアルケニル基である。
「置換ヘテロシクリルアルケニル」という語句は、置換アラルケニル基が非置換アラルケニル基に対して有するのと同じ意味を非置換ヘテロシクリルアルケニル基に対して有する。しかしながら、置換ヘテロシクリルアルケニル基は、非水素原子が、それだけに限らないが、ピペリジニルアルケニル基のピペリジン環中の窒素原子等、ヘテロシクリルアルケニル基のヘテロシクリル基中のヘテロ原子と結合している基も含む。
「非置換ヘテロシクリルアルキニル」という語句は、非置換アルキニル基の水素または炭素結合が、上記で定義された通りのヘテロシクリル基との結合で置き換えられている、上記で定義された通りの非置換アルキニル基を指す。例えば、アセチレンは非置換アルキニル基である。アセチレンの炭素がピリジンの炭素2またはピリジンの炭素3もしくは4と結合していた場合等、アセチレン基の水素原子がヘテロシクリル基との結合によって置き換えられている場合、化合物は非置換ヘテロシクリルアルキニル基である。
「置換ヘテロシクリルアルキニル」という語句は、置換アラルキニル基が非置換アラルキニル基に対して有するのと同じ意味を非置換ヘテロシクリルアルキニル基に対して有する。置換ヘテロシクリルアルキニル基は、非水素原子が、それだけに限らないが、ピペリジニルアルキニル基のピペリジン環中の窒素原子等、ヘテロシクリルアルキニル基のヘテロシクリル基中のヘテロ原子と結合している基も含む。
「非置換アルコキシ」という語句は、水素原子との結合が、上記で定義された通りの別様の非置換アルキル基の炭素原子との結合によって置き換えられている、ヒドロキシル基(−OH)を指す。
「置換アルコキシ」という語句は、水素原子との結合が、上記で定義された通りの別様の置換アルキル基の炭素原子との結合によって置き換えられている、ヒドロキシル基(−OH)を指す。
「薬学的に許容できる塩」は、無機塩基、有機塩基、無機酸、有機酸、または塩基性もしくは酸性アミノ酸との塩を含む。無機塩基の塩は、例えば、ナトリウムまたはカリウム等のアルカリ金属;カルシウムおよびマグネシウムまたはアルミニウム等のアルカリ土類金属;ならびにアンモニアを含む。有機塩基の塩は、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノールアミンおよびトリエタノールアミンを含む。無機酸の塩は、例えば、塩酸、ヒドロホウ酸、硝酸、硫酸およびリン酸を含む。有機酸の塩は、例えば、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸およびp−トルエンスルホン酸を含む。塩基性アミノ酸の塩は、例えば、アルギニン、リシンおよびオルニチンを含む。酸性アミノ酸は、例えば、アスパラギン酸およびグルタミン酸を含む。
「互変異性体」は、互いに平衡状態にある化合物の異性体形態を指す。異性体形態の濃度は、化合物が見られる環境に依存することになり、例えば、化合物が固体であるか、有機または水溶液であるかに応じて異なり得る。例えば、水溶液中において、ケトンは、典型的には、そのエノール形態と平衡状態にある。したがって、ケトンおよびそのエノールを、互いの互変異性体と称する。当業者であれば容易に了解するように、多種多様な官能基およびその他の構造が互変異性を呈し得、式I、IIおよびIIIの化合物の互変異性体はすべて本発明の範囲内である。
本発明に従う化合物は、溶媒和、とりわけ水和されていてよい。水和は、化合物もしくは化合物を含む組成物の製造中に発生し得るか、または、水和は、化合物の吸湿性により経時的に発生し得る。
いくつかの実施形態は、プロドラッグと称される誘導体である。「プロドラッグ」という表現は、薬学的または治療的に活性な薬物の誘導体、例えばエステル類およびアミド類の名称であり、ここで、誘導体は、例えば増強された送達および治療的価値等、薬物と比較して増強された特徴を有し、酵素的または化学的過程によって薬物に転換することができる。例えば、R.E.Notari、Methods Enzymol.、112、309〜323(1985);N.Bodor、Drugs of the Future、6、165〜182(1981);H.Bundgaard、Design of Prodrugs(H.Bundgaard編)の第1章、Elsevier、New York(1985);およびA.G.Gilmanら、Goodman And Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics、第8版、McGraw−Hill(1990)を参照されたい。したがって、プロドラッグは、薬物の代謝安定性もしくは輸送特徴を変更する、薬物の副作用もしくは毒性を遮断する、薬物の香味を改良する、または薬物の他の特徴もしくは特性を変更するように設計することができる。
本発明の化合物は、描写から明らかなように、任意またはすべての不斉原子における富化または分解された光学異性体を含む。ラセミおよびジアステレオマー混合物の両方、ならびに個々の光学異性体は、その鏡像異性的またはジアステレオ異性的パートナーが実質的にないように、単離または合成することができる。そのような立体異性体はすべて本発明の範囲内である。
「カルボキシ保護基」という用語は、本明細書で使用される場合、化合物の他の官能部位を巻き込む反応が行われる間、カルボン酸官能性をブロックまたは保護するために用いられるカルボン酸保護エステル基を指す。カルボキシ保護基は、例えば、参照することにより本明細書に組み込まれる、Greene、Protective Groups in Organic Synthesis、152〜186ページ、John Wiley & Sons、New York(1981)において開示されている。加えて、カルボキシ保護基はプロドラッグとして使用することができ、これにより、カルボキシ保護基を、例えば酵素加水分解によってインビボで容易に切断し、生物学的に活性な親を放出することができる。T.HiguchiおよびV.Stellaは、参照することにより本明細書に組み込まれる、「Pro−drugs as Novel Delivery Systems」、A.C.S.Symposium Seriesの第14巻、American Chemical Society(1975)においてプロドラッグ概念の考察を提供している。そのようなカルボキシ保護基は当業者に既知であり、その開示が参照することにより本明細書に組み込まれる、米国特許第3,840,556号および第3,719,667号、S.Kukolja、J.Am.Chem.Soc.、93、6267〜6269(1971)、ならびにG.E.Gutowski、Tetrahedron Lett.、21、1779〜1782(1970)に記述されている通り、ペニシリンおよびセファロスポリン分野におけるカルボキシル基の保護に広く使用されている。カルボキシル基を含有する化合物のプロドラッグとして有用なエステル類の例は、例えば、参照することにより本明細書に組み込まれる、Bioreversible Carriers in Drug Design:Theory and Application(E.B.Roche編)の14〜21ページ、Pergamon Press、New York(1987)において見ることができる。代表的なカルボキシ保護基は、C1〜C8アルキル(例えば、メチル、エチルまたは第三ブチル等);ハロアルキル;アルケニル;シクロアルキルおよびシクロヘキシル、シクロペンチル等のその置換誘導体;シクロアルキルアルキルおよびシクロヘキシルメチル、シクロペンチルメチル等のその置換誘導体;アリールアルキル、例えばフェネチルまたはベンジルおよびアルコキシベンジルまたはニトロベンジル基等のその置換誘導体;アリールアルケニル、例えばフェニルエテニル等;アリールおよびその置換誘導体、例えば5−インダニル等;ジアルキルアミノアルキル(例えば、ジメチルアミノエチル等);アセトキシメチル、ブチリルオキシメチル、バレリトキシキシメチル、イソブチリルオキシメチル、イソバレリルオキシメチル、1−(プロピオニルオキシ)−1−エチル、1−(ピバロイルオキシル)−1−エチル、1−メチル−1−(プロピオニルオキシ)−1−エチル、ピバロイルオキシメチル、プロピオニルオキシメチル等のアルカノイルオキシアルキル基;シクロプロピルカルボニルオキシメチル、シクロブチルカルボニルオキシメチル、シクロペンチルカルボニルオキシメチル、シクロヘキシルカルボニルオキシメチル等のシクロアルカノイルオキシアルキル基;ベンゾイルオキシメチル、ベンゾイルオキシエチル等のアロイルオキシアルキル;ベンジルカルボニルオキシメチル、2−ベンジルカルボニルオキシエチル等のアリールアルキルカルボニルオキシアルキル;メトキシカルボニルメチル、シクロヘキシルオキシカルボニルメチル、1−メトキシカルボニル−1−エチル等のアルコキシカルボニルアルキル;メトキシカルボニルオキシメチル、t−ブチルオキシカルボニルオキシメチル、1−エトキシカルボニルオキシ−1−エチル、1−シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ−1−エチル等のアルコキシカルボニルオキシアルキル;t−ブチルオキシカルボニルアミノメチル等のアルコキシカルボニルアミノアルキル;メチルアミノカルボニルアミノメチル等のアルキルアミノカルボニルアミノアルキル;アセチルアミノメチル等のアルカノイルアミノアルキル;4−メチルピペラジニルカルボニルオキシメチル等の複素環カルボニルオキシアルキル;ジメチルアミノカルボニルメチル、ジエチルアミノカルボニルメチル等のジアルキルアミノカルボニルアルキル;(5−t−ブチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル等の(5−(アルキル)−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)アルキル;ならびに、(5−フェニル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル等の(5−フェニル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)アルキルである。
「N保護基」または「N保護された」という用語は、本明細書で使用される場合、アミノ酸もしくはペプチドのN末端を保護すること、または合成手順中の望ましくない反応に対してアミノ基を保護することを意図されている基を指す。よく使用されるN保護基は、例えば、参照することにより本明細書に組み込まれる、Greene、Protective Groups in Organic Synthesis、John Wiley & Sons、New York(1981)において開示されている。例えば、N保護基は、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ピバロイル、t−ブチルアセチル、2−クロロアセチル、2−ブロモアセチル、トリフルオロアセチル、トリクロロアセチル、フタリル、o−ニトロフェノキシアセチル、a−クロロブチリル、ベンゾイル、4−クロロベンゾイル、4−ブロモベンゾイル、4−ニトロベンゾイル等のアシル基;ベンゼンスルホニル、p−トルエンスルホニル等のスルホニル基;ベンジルオキシカルボニル、p−クロロベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニル、p−ブロモベンジルオキシカルボニル、3,4−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、3,5−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、2,4−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、2−ニトロ−4,5−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、3,4,5−トリメトキシベンジルオキシカルボニル、1−(p−ビフェニリル)−1−メチルエトキシカルボニル、α,α−ジメチル−3,5−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、ベンズヒドリルオキシカルボニル、t−ブチルオキシカルボニル、ジイソプロピルメトキシカルボニル、イソプロピルオキシカルボニル、エトキシカルボニル、メトキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、2,2,2,−トリクロロエトキシカルボニル、フェノキシカルボニル、4−ニトロフェノキシカルボニル、フルオレニル−9−メトキシカルボニル、シクロペンチルオキシカルボニル、アダマンチルオキシカルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニル、フェニルチオカルボニル等のカルバメート形成基;ベンジル、トリフェニルメチル、ベンジルオキシメチル等のアルキル基;および、トリメチルシリル等のシリル基を含み得る。一部の実施形態において、N保護基は、ホルミル、アセチル、ベンゾイル、ピバロイル、t−ブチルアセチル、フェニルスルホニル、ベンジル、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)、t−ブチルオキシカルボニル(Boc)およびベンジルオキシカルボニル(Cbz)である。
本明細書で使用される場合、「ハロ」「ハロゲン」または「ハロゲン化物」は、F、Cl、BrまたはIを指す。
本明細書で使用される場合、任意の保護基、アミノ酸または他の化合物の略号は、別段の指示がない限り、それらの一般的用法、認識されている略号またはIUPAC−IUB Commission on Biochemical Nomenclature、Biochem.、11、942〜944(1972)と一致する。
本明細書で使用される場合、「実質的に純粋」は、薄層クロマトグラフィー(TLC)、ゲル電気泳動および高速液体クロマトグラフィー(HPLC)等、そのような純度を評価するために当業者によって使用される標準的な分析方法によって測定した際に、容易に検出可能な不純物がないように思われるほどに十分に均質であること、または、さらなる精製が、物質の酵素的および生物学的活性等の物理的および化学的特性を検出可能に変更しないように実質的に純粋であることを意味する。実質的に純粋は、AA標的化剤またはAA標的化化合物が、組成物中の物質の約50%、約60%、約70%、約80%、約90%または約95%以上を構成する等、組成物の主成分を形成する組成物を含む。実質的に化学的に純粋な化合物を生成するための、化合物の精製の方法は、当業者に既知である。しかしながら、実質的に化学的に純粋な化合物は、立体異性体の混合物であってよい。そのような事例において、さらなる精製により、化合物の特異的活性を増大させることができる。しかしながら、AA標的化剤は、常に特異的な精製状況で提供される必要はない。部分的に精製された組成物は、いくつかの実施形態において、所望の使用に応じて有用性を有する。例えば、AA標的化剤のより高い総回収率を産出し得る精製方法により、より低度の相対精製を生成することができる。
本明細書で使用される場合、「生物学的活性」は、化合物、組成物または他の混合物のインビボ投与に帰する、化合物、組成物もしくは他の混合物のインビボ活性または生理学的応答を指す。したがって、生物学的活性は、そのような化合物、組成物および混合物の治療効果、診断効果および薬学的活性を包含する。「生物学的に活性」または「官能」という用語は、ポリペプチド類を含有する発明のAA標的化剤またはその組成物の修飾因子として使用する場合、AA標的化剤の特徴である、またはそれと同様の、少なくとも1つの活性を呈するポリペプチドを指す。
本明細書で使用される場合、「薬物動態」は、血清中における投与された化合物の経時的な濃度を指す。薬力学は、標的および非標的組織中における投与された化合物の経時的な濃度ならびに標的組織(例えば、効能)および非標的組織(例えば、毒性)に対する効果を指す。例えば、薬物動態または薬力学における改良は、不安定な結合を使用すること、または任意のリンカーの化学的性質を改変すること(例えば、溶解度、電荷等を変化させること)等により、特定の標的化剤または生物学的剤用に設計することができる。
本明細書で用いられる場合、「有効量」および「治療有効量」という語句は、AA標的化剤の1つもしくは複数の生物学的活性特徴のレベル、または、そのレシピエントに対して有益な効果、例えば、症状の寛解を与えるために十分な用量における観測可能な変化を支援するために有用な、または支援することができるAA標的化剤またはAA標的化剤を含む化合物の量を指す。任意の特定の対象のための特異的な治療有効用量レベルは、治療されている症状または障害、症状または障害の重症度、特定化合物の活性、投与経路、化合物の浄化速度、治療の持続期間、化合物と合わせてまたは同時発生的に使用される薬物、対象の年齢、体重、性別、食生活および全体的な健康等、ならびに医療技術および科学において既知の他の要因を含む種々の要因に依存することになる。治療有効量は、治療されている組織中の血管形成の計測可能な阻害を生成するために十分なAA標的化化合物の量、すなわち血管形成阻害量であってよい。血管形成の阻害は、免疫組織化学または当業者に既知の他の方法によって、インシチュで計測することができる。「治療有効量」を決定する際に考慮される様々な概論は、当業者に既知であり、例えば、Gilman,A.G.ら、Goodman And Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics、第8版、McGraw−Hill(1990);およびRemington’s Pharmaceutical Sciences、第17版、Mack Publishing Co.、Easton、PA(1990)において記述されている。
一態様において、本発明は、AA標的化剤が抗体中の結合性部位と共有結合している様々な標的化化合物を提供する。
別の態様において、本発明は、AA標的化剤の少なくとも1つの物理的または生物学的特徴を変更する方法を含む。該方法は、直接的にまたはリンカーを介してのいずれかで、AA標的化剤を抗体中の結合性部位と共有結合させるステップを含む。修飾することができるAA標的化剤の特徴は、それだけに限らないが、結合親和性、崩壊(例えば、プロテアーゼによる)に対する脆弱性、薬物動態、薬力学、免疫原性、溶解度、親油性、親水性、疎水性、安定性(より安定またはより不安定のいずれか、および計画された崩壊)、剛性、柔軟性、抗体結合の調節等を含む。また、特定のAA標的化剤の生物学的潜在能は、抗体によって提供される(1つまたは複数の)エフェクター機能の添加によって増大させることができる。例えば、抗体は、補体媒介性エフェクター機能等のエフェクター機能を提供する。いかなる理論にも束縛されることは望まず、AA標的化化合物の抗体部は、概して、よりサイズの小さいAA標的化剤の半減期をインビボで延長することができる。したがって、一態様において、本発明は、AA標的化剤の有効循環半減期を増大させるための方法を提供する。
別の態様において、本発明は、AA標的化剤を、抗体中の結合性部位に共有結合的に結合させることによって、抗体の結合活性を調節するための方法を提供する。いかなる理論にも束縛されることを望まないが、抗原との抗体結合の実質的な低減は、抗原が抗体中の結合性部位に接触することを、連結している(1つまたは複数の)AA標的化剤が立体的に妨げていることに起因する場合がある。あるいは、抗体結合の実質的な低減は、共有結合によって修飾された抗体中の結合性部位のアミノ酸側鎖が、抗原との結合のために重要である場合に生じ得る。対照的に、抗原との抗体結合の実質的な増大は、抗原が抗体中の結合性部位に接触することを、連結している(1つまたは複数の)AA標的化剤が立体的に妨げていない場合、および/または共有結合によって修飾された抗体中の結合性部位のアミノ酸側鎖が、抗原との結合のために重要でない場合に生じ得る。
別の態様において、本発明は、Ang−2に対する結合特異性を生み出すために抗体中の結合性部位を修飾する方法を含む。そのような方法は、抗体中の結合性部位における反応性アミノ酸側鎖を、本明細書において記述されている通りのAA標的化剤−リンカー化合物のリンカー上の化学的部分と共有結合させるステップを含み、ここで、AA標的化剤は、Ang−2結合ペプチドに基づく。リンカーの化学的部分は、AA標的化剤−リンカー化合物が抗体中の結合性部位と共有結合している場合、AA標的化剤がその同族を拘束することができるように、AA標的化剤から十分に離れている。典型的には、抗体は、標的分子に特異的であるとはみなされない。いくつかの実施形態において、抗体は、共有結合前にはAng−2に対して約1×10−5モル/リットル未満の親和性を有するであろう。しかしながら、抗体がAA標的化剤−リンカー化合物と共有結合した後、修飾された抗体は、好ましくは、標的分子に対して、少なくとも約1×10−6モル/リットル、または、少なくとも約1×10−7モル/リットル、または、少なくとも1×10−8モル/リットル、または少なくとも1×10−9モル/リットル、または、少なくとも約1×10−10モル/リットルの親和性を有する。
AA標的化剤
AA標的化剤は、
からなる群より選択されるペプチドであり、
ここで、
R
1は、CH
3、C(O)CH
3、C(O)CH
3、C(O)CH
2CH
3、C(O)CH
2CH
2CH
3、C(O)CH(CH
3)CH
3、C(O)CH
2CH
2CH
2CH
3、C(O)CH(CH
3)CH
2CH
3、C(O)C
6H
5、C(O)CH
2CH
2(CH
2CH
2O)
1〜5Me、ジクロロベンゾイル(DCB)、ジフルオロベンゾイル(DFB)、ピリジニルカルボキシレート(PyC)もしくはアミド−2−PEG、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり、
R
2は、OH、NH
2、NH(CH
3)、NHCH
2CH
3、NHCH
2CH
2CH
3、NHCH(CH
3)CH
3、NHCH
2CH
2CH
2CH
3、NHCH(CH
3)CH
2CH
3、NHC
6H
5、NHCH
2CH
2OCH
3、NHOCH
3、NHOCH
2CH
3、カルボキシ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物である。
AA標的化化合物は、当該技術分野において既知の技能を使用して調製することができる。典型的には、ペプチジルAA標的化剤の合成が第1のステップであり、本明細書において記述されている通りに行われる。その後、標的化剤は、接続成分(リンカー)との連結のために誘導体化され、続いてこれが抗体と合わせられる。当業者であれば、使用される特異的な合成ステップは3種の成分の厳密な性質に依存することを容易に理解するであろう。したがって、本明細書において記述されているAA標的化剤−リンカー複合体およびAA標的化化合物は、容易に合成することができる。
AA標的化剤ペプチドは、当業者に既知である多くの技能によって合成することができる。固相ペプチド合成のための、例示的な技能の概要は、Chemical Approaches to the Synthesis of Peptides and Proteins(Williamsら編)、CRC Press、Boca Raton、FL(1997)において見ることができる。
典型的には、所望のペプチド性AA標的化剤は、当該技術分野において既知の手順に従って固相上で順次合成される。例えば、米国特許出願第2003/0045477号を参照されたい。)リンカーは、固相上の一部または全部においてペプチドに結合させてもよく、また樹脂からのペプチドの除去後、液相技能を使用して添加してもよい(図6Aおよび6Bを参照)。例えば、N保護されたアミノおよびカルボン酸含有連結部分は、4−ヒドロキシメチル−フェノキシメチル−ポリ(スチレン−1%ジビニルベンゼン)等の樹脂に結合していてよい。N保護基は、適当な酸(例えば、BocではTFA)または塩基(例えば、Fmocではピペリジン)によって除去することができ、ペプチド配列は、正常なC末端からN末端への方式で発生することができる(図6Aを参照)。あるいは、ペプチド配列を最初に合成し、最後にリンカーをN末端アミノ酸残基に添加してもよい(図6B参照)。また別の方法は、合成中に適当な側鎖を脱保護するステップと、適切に反応性のリンカーによって誘導体化するステップとを伴う。例えば、リシン側鎖は、脱保護してもよく、また活性エステルを有するリンカーと反応させてもよい。あるいは、既に側鎖に結合している適切に保護されたリンカー部分を持つアミノ酸誘導体(図6Bを参照)、またはいくつかの事例において、α−アミノ窒素を、成長ペプチド配列の一部として添加してよい。
固相合成の終了時、標的化剤−リンカー複合体は、遷移または単一動作のいずれかで、樹脂から除去され、脱保護される。標的化剤−リンカー複合体の除去および脱保護は、樹脂結合ペプチド−リンカー複合体を、切断試薬、例えば、チアニソール、水またはエタンジチオール等のトリフルオロ酢酸含有スカベンジャーで処理することにより、単一動作で遂行することができる。標的化剤の脱保護および放出後、標的化剤ペプチドのさらなる誘導体化を行ってよい。
完全に脱保護された標的化剤−リンカー複合体は、下記種類:酢酸形態の弱塩基性樹脂上でのイオン交換;非誘導体化ポリスチレン−ジビニルベンゼン(例えば、AMBERLITE XAD)上での疎水性吸着クロマトグラフィー;シリカゲル吸着クロマトグラフィー;カルボキシメチルセルロース上でのイオン交換クロマトグラフィー;例えば、SEPHADEX G−25、LH−20または向流分配上での分配クロマトグラフィー;高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、とりわけ、オクチル−またはオクタデシルシリル−シリカ結合相カラムパッキング上での逆相HPLCのうちのいずれかまたはすべてを用いる一連のクロマトグラフステップによって精製される。
抗体
本明細書で使用される場合、「抗体」は、免疫反応活性を有する重鎖および/または軽鎖を含むポリペプチド分子を含む。抗体には、B細胞の産物である免疫グロブリンとその変異体、ならびにT細胞の産物であるT細胞受容体(TcR)とその変異体が含まれる。免疫グロブリンは、免疫グロブリンκおよびλ、α、γ、δ、ε、およびμ定常領域遺伝子、ならびに無数の免疫グロブリン可変領域遺伝子によって実質的にコードされる、1つまたは複数のポリペプチドを含むタンパク質である。軽鎖は、κまたはλのいずれかに分類される。重鎖は、γ、μ、α、δ、またはεとして分類され、これらはそれぞれ、免疫グロブリンクラスである、IgG、IgM、IgA、IgD、およびIgEを定義する。重鎖のサブクラスも知られている。例えば、ヒトのIgG重鎖は、IgG1、IgG2、IgG3、およびIgG4サブクラスのいずれかとなり得る。
典型的な免疫グロブリン構造単位は、四量体を含むことが知られている。各四量体は、ポリペプチド鎖の2つの同一の対から構成され、各対は、1本の「軽」鎖(約25kD)と1本の「重」鎖(約50〜70kD)を有する。各鎖のN末端は、主に抗原認識に関与する、約100から110またはそれ以上のアミノ酸の可変領域を画定する。用語可変軽鎖(VL)および可変重鎖(VH)は、それぞれこれらの軽鎖および重鎖を指す。抗体のアミノ酸は、天然に存在するものであっても非天然に存在するものであってもよい。
2つの結合性部位を含有する抗体は、これらが2つの相補性または抗原認識部位を有するという点で二価である。典型的な天然の二価の抗体はIgGである。脊椎動物抗体は、2本の重鎖と2本の軽鎖を一般に含むが、重鎖のみの抗体も知られている。Muyldermansら、TRENDS in Biochem.Sci.26(4):230〜235(1991)を参照されたい。そのような抗体は二価であり、重鎖の対形成によって形成される。抗体は、IgAの二量体形態および五量体IgM分子の場合のように、多価となることもできる。抗体にはハイブリッド抗体も含まれ、その抗体鎖は、参照哺乳動物抗体鎖と別個に相同である。重鎖と軽鎖の一方の対は、1つの抗原に特異的な結合性部位を有し、重鎖と軽鎖の他方の対は、異なる抗原に特異的な結合性部位を有する。そのような抗体は、同時に2つの異なる抗原を結合することができるので、二重特異性と呼ばれる。抗体は、例えば、FabまたはFab’断片の場合などのように一価となることもできる。
抗体は、全長のインタクトな抗体として、または様々なペプチダーゼもしくは化学物質で消化することによって生成された、いくつかのよく特徴付けられた断片として存在する。したがって、例えば、ペプシンは、ヒンジ領域中のジスルフィド結合の下方で抗体を消化することによって、Fabの二量体であるF(ab’)2を生成し、これ自体は、ジスルフィド結合によってVH−CH1に連結された軽鎖である。F(ab’)2は、温和な条件下で還元されることによって、ヒンジ領域中のジスルフィド結合を切断することができ、これによってF(ab’)2二量体をFab’単量体に転換する。Fab’単量体は、本質的にヒンジ領域の一部を有するFab断片である(他の抗体断片のより詳細な説明については、例えば、Fundamental Immunology(W.E.Paul編)、Raven Press、N.Y.(1993)を参照されたい)。別の例として、パパインでの部分消化によって、一価のFab/c断片を得ることができる。M.J.Glennieら、Nature 295:712〜714(1982)を参照されたい。インタクトな抗体の消化の観点から様々な抗体断片が定義されるが、当業者は、任意の様々な抗体断片を、化学的に、または組換えDNA法を利用することによって、新規に合成することができることを理解するであろう。したがって、本明細書で使用される場合、用語抗体には、全抗体の修飾によって生成された抗体断片、新規に合成された抗体断片、または組換えDNA法から得た抗体断片も含まれる。当業者は、全抗体よりも抗体断片を使用するほうが有利である状況があることを認識するであろう。例えば、より小さいサイズの抗体断片により、急速なクリアランスが可能になり、固形腫瘍へのアクセスを改善することができる。
組換え抗体は、従来の全長抗体、ハイブリッド抗体、重鎖抗体、タンパク分解消化からわかっている抗体断片、Fvまたは単鎖Fv(scFv)などの抗体断片、VHまたはVLなどの単一ドメイン断片、ダイアボディ、ドメイン欠失抗体、ミニボディなどとすることができる。Fv抗体は、サイズが約50kDであり、軽鎖および重鎖の可変領域を含む。軽鎖および重鎖は、細菌中で発現することができ、そこでこれらは集合してFv断片を構築する。あるいは、2本の鎖は、操作することによって鎖間ジスルフィド結合を形成してdsFvを得ることができる。単鎖Fv(「scFv」)は、介在リンカー配列によって連結されたVHおよびVL配列ドメインを含む単一のポリペプチドであり、このポリペプチドが折り重なると、得られる3次構造は抗原結合部位の構造を模倣するようになっている。J.S.Hustonら、Proc.Nat.Acad.Sci.U.S.A.85:5879〜5883(1988)を参照されたい。当業者は、特定の発現方法および/または所望の抗体分子に応じて、組換え抗体の適切なプロセシングを実施することによって、所望の再構成または再構築抗体を得ることができることを認識するであろう。例えば、ワールドワイドウェブのURL microbialcellfactories.com/content/3/1/11で利用可能なVallejoおよびRinas、Biomed Central.を参照されたい。
単一ドメイン抗体は、抗体の最小機能性結合単位(サイズが約13kD)であり、重VH鎖または軽VL鎖のいずれかの可変領域に対応する。米国特許第6,696,245号、WO04/058821、WO04/003019およびWO03/002609を参照されたい。単一ドメイン抗体は、細菌、酵母、および他の下等真核生物発現系において十分に発現される。ドメイン欠失抗体は、CH2など、全長抗体と比べて欠失したドメインを有する。多くの場合、そのようなドメイン欠失抗体、特にCH2欠失抗体は、全長の対応物に比べてクリアランスを改善する。ダイアボディは、2つのVHドメインを含む第1の融合タンパク質を、2つのVLドメインを含む第2の融合タンパク質と会合させることによって形成される。全長抗体と同様に、ダイアボディは二価であり、二重特異性となり得る。ミニボディは、CH3に直接または介在IgGヒンジによって連結したVH、VL、またはscFvを含む融合タンパク質である。T.Olafsenら、Protein Eng.Des.Sel.17:315〜323(2004)を参照されたい。ドメイン欠失抗体と同様に、ミニボディは、操作されることによって全長抗体の結合特異性を保存するが、そのより小さな分子量のためにクリアランスが改善されている。
T細胞受容体(TcR)は、2本の鎖から構成される、ジスルフィドで連結されたヘテロ二量体である。この2本の鎖は、抗体ヒンジ領域に類似している、短く拡張された一続きのアミノ酸中で、T細胞原形質膜のちょうど外側で一般にジスルフィド結合されている。各TcR鎖は、1つの抗体様可変ドメインと1つの定常ドメインから構成されている。全TcRは、約95kDの分子質量を有し、個々の鎖は、35から47kDまでサイズが変動している。例えば、可変領域などの受容体の部分も、TcRの意味の範囲内に包含されており、これは、当技術分野で周知の方法を使用して可溶性タンパク質として生成することができる。例えば、米国特許第6,080,840号、ならびにA.E.SlanetzおよびA.L.Bothwell、Eur.J.Immunol.21:179〜183(1991)には、Thy−1のグリコシルホスファチジルイノシトール(GPI)膜アンカー配列に、TcRの細胞外ドメインをスプライスすることによって調製される可溶性T細胞受容体が記載されている。この分子は、細胞表面上にCD3が存在しない中で発現され、ホスファチジルイノシトール特異的ホスホリパーゼC(PI−PLC)での処理によって膜から切断することができる。可溶性TcRは、本質的に米国特許第5,216,132号およびG.S.Basiら、J.Immunol.Methods 155:175〜191(1992)に記載されているように、TcR可変ドメインを抗体重鎖CH2もしくはCH3ドメインにカップリングすることによって、またはE.V.Shustaら、Nat.Biotechnol.18:754〜759(2000)もしくはP.D.Hollerら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.97:5387〜5392(2000)に記載されているように、可溶性TcR単鎖としても調製することができる。本発明のある特定の実施形態では、TcR「抗体」を可溶性抗体として使用する。TcR中の結合性部位は、抗体について上記で考察した同じ方法を使用して、CDR領域および他のフレームワーク残基を参照することによって同定することができる。
結合性部位は、抗原結合に関与する抗体分子の一部を指す。抗原結合部位は、重(「H」)鎖および軽(「L」)鎖のN末端可変(「V」)領域のアミノ酸残基によって形成される。抗体可変領域は、「高頻度可変領域」または「相補性決定領域」(CDR)と呼ばれる、3つの高度に分岐したストレッチを含み、これらは、「フレームワーク領域」(FR)として知られる、より保存されたフランキングストレッチ同士間に介在している。軽鎖の3つの高頻度可変領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)と重鎖の3つの高頻度可変領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)は、3次元空間内に互いに関連して配置されることによって、抗原結合表面またはポケットを形成する。重鎖抗体またはVHドメインでは、抗原結合部位は、重鎖の3つの高頻度可変領域によって形成される。VLドメインでは、抗原結合部位は、軽鎖の3つの高頻度可変領域によって形成される。
結合性部位を構成する、特定の抗体中のアミノ酸残基の素性は、当技術分野で周知の方法を使用して求めることができる。例えば、抗体CDRは、Kabatらによって最初に定義された高頻度可変領域として同定することができる。E.A.Kabatら、Sequences of Proteins of Immunological Interest、5版、Public Health Service、NIH、Washington D.C.(1992)を参照されたい。CDRの位置も、Chothiaらによって最初に記述された構造的ループ構造として同定することができる。例えば、C.ChothiaおよびA.M.Lesk、J.Mol.Biol.196:901〜917(1987);C.Chothiaら、Nature 342:877〜883(1989);ならびにA.Tramontanoら、J.Mol.Biol.215:175〜182(1990)を参照されたい。他の方法には、KabatとChothiaの折衷案であり、Oxford Molecular(現在はAccelrys)のAbM抗体モデル化ソフトウェアを使用して得られる「AbM定義」、またはR.M.MacCallumら、J.Mol.Biol.262:732〜745(1996)に示されている、CDRの「接触定義」が含まれる。表2に、様々な既知の定義に基づいてCDRを同定する。
配列単独から抗体中のCDRを同定することができる一般的なガイドラインは、以下の通りである。
LCDR1:
開始 − 約残基24。
前の残基は常にCysである。
後の残基は常にTrpであり、典型的にはTyr−Glnが続くが、Leu−Gln、Phe−Gln、またはTyr−Leuも続く。
長さは10から17残基である。
LCDR2:
開始 − L1の末端後の16残基。
前の配列は、一般にIle−Tyrであるが、Val−Tyr、Ile−Lys、またはIle−Pheであってもよい。
長さは一般に7残基である。
LCDR3:
開始 − L2の末端後の33残基。
前の残基はCysである。
後の配列はPhe−Gly−X−Glyである。
長さは7から11残基である。
HCDR1:
開始 − 約残基26、Chothia/AbM定義下でCys後の4残基;開始は、Kabat定義下で5残基後である。
前の配列はCys−X−X−Xである。
後の残基はTrpであり、典型的にはValが続くがIleまたはAlaも続く。
長さは、AbM定義下で10から12残基であり、Chothia定義では、最後の4残基が除外される。
HCDR2:
開始 − CDR−H1のKabat/AbM定義の末端後の15残基。
前の配列は、典型的にはLeu−Glu−Trp−Ile−Glyであるが、いくつかの変形も可能である。
後の配列は、Lys/Arg−Leu/Ile/Val/Phe/Thr/Ala−Thr/Ser/Ile/Alaである。
長さは、Kabat定義下で16から19残基であり、AbM定義では、最後の7残基が除外される。
HCDR3:
開始 − CDR−H2の末端後の33残基(Cys後の2残基)。
前の配列はCys−X−X(典型的にはCys−Ala−Arg)である。
後の配列はTrp−Gly−X−Glyである。
長さは3から25残基である。
CDRの外側にあるにもかかわらず、結合性部位のライニングの一部である側鎖を有することによって結合性部位の一部を構成する(すなわち、結合性部位による連鎖に利用可能である)、特定の抗体中のアミノ酸残基の素性は、分子モデル化およびX線結晶学などの、当技術分野で周知の方法を使用して求めることができる。例えば、L.Riechmannら、Nature 332:323〜327(1988)を参照されたい。
考察したように、抗体ベースのAA標的化化合物を調製するのに使用することができる抗体は、抗体中の結合性部位において反応性側鎖を必要とする。反応性側鎖は天然に存在することができ、または突然変異によって抗体中に配置することができる。抗体中の結合性部位の反応性残基は、抗体を作製するために最初に同定されるリンパ球中に存在する核酸によって残基がコードされる場合などには、抗体と付随することができる。あるいは、アミノ酸残基は、特定の残基をコードするようにDNAを意図的に突然変異させることによって生じることができる(例えば、MearesらへのWO01/22922を参照されたい)。反応性残基は、例えば、本明細書に考察したような、ユニークコドン、tRNA、およびアミノアシル−tRNAを使用して、生合成で組み込むことによって生じる非天然の残基とすることができる。別の手法では、アミノ酸残基またはその反応性官能基(例えば、求核性アミノ基またはスルフヒドリル基)は、抗体中の結合性部位におけるアミノ酸残基に結合させてもよい。したがって、本明細書で使用される場合、「抗体中の結合性部位におけるアミノ酸残基を通じて」起こる抗体との共有結合連鎖は、抗体中の結合性部位のアミノ酸残基に直接とするか、または抗体中の結合性部位のアミノ酸残基の側鎖に連結された化学部分を通じてとすることができることを意味する。
触媒抗体は、1つまたは複数の反応性アミノ酸側鎖を含む結合性部位を有する抗体の一供給源である。そのような抗体として、アルドラーゼ抗体、βラクタマーゼ抗体、エステラーゼ抗体、アミダーゼ抗体などが挙げられる。
一実施形態は、マウスモノクローナル抗体mAb 38C2またはmAb 33F12などのアルドラーゼ抗体、ならびにそのような抗体の適切にヒト化した型およびキメラ型を含む。マウスmAb 38C2は、HCDR3付近であるがその外側に反応性リシンを有し、反応性免疫化によって生成され、天然アルドラーゼ酵素を機構的に模倣する新規クラスの触媒抗体のプロトタイプである。C.F.Barbas3世ら、Science 278:2085〜2092(1997)を参照されたい。使用することができる他のアルドラーゼ触媒抗体には、ATCCアクセション番号PTA−1015を有するハイブリドーマ85A2、ATCCアクセション番号PTA−1014を有するハイブリドーマ85C7;ATCCアクセション番号PTA−1017を有するハイブリドーマ92F9;ATCCアクセション番号PTA−823を有するハイブリドーマ93F3;ATCCアクセション番号PTA−824を有するハイブリドーマ84G3;ATCCアクセション番号PTA−1018を有するハイブリドーマ84G11;ATCCアクセション番号PTA−1019を有するハイブリドーマ84H9;ATCCアクセション番号PTA−825を有するハイブリドーマ85H6;ATCCアクセション番号PTA−1016を有するハイブリドーマ90G8によって産生される抗体が含まれる。反応性リシンを介して、これらの抗体は、天然アルドラーゼのエナミン機構を使用するアルドール反応および逆アルドール反応を触媒する。例えば、J.Wagnerら、Science 270:1797〜1800(1995);C.F.Barbas3世ら、Science 278:2085〜2092(1997);G.Zhongら、Angew.Chem.Int.Ed.Engl.38:3738〜3741(1999);A.Karlstromら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.、97:3878〜3883(2000)を参照されたい。アルドラーゼ抗体およびアルドラーゼ抗体を生成する方法は、米国特許第6,210,938号、同第6,368,839号、同第6,326,176号、同第6,589,766号、同第5,985,626号、および同第5,733,757号に開示されている。
AA標的化化合物は、チオエステラーゼおよびエステラーゼ触媒抗体中の結合性部位に見出されるものなど、AA標的化剤を反応性システインに連結することによっても形成することができる。適当なチオエステラーゼ触媒抗体は、K.D.Jandaら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.91:2532〜2536(1994)によって記載されている。適当なエステラーゼ抗体は、P.Wirschingら、Science 270:1775〜1782(1995)によって記載されている。反応性アミノ酸含有抗体は、反応性アミノ酸をコードするために抗体中の結合性部位残基を突然変異させること、または反応性基を含有するリンカーを含む抗体中の結合性部位におけるアミノ酸側鎖を化学的に誘導体化することを含めて、当技術分野で周知の手段によって調製することができる。
本発明で使用するのに適した抗体は、従来の免疫化、インビボでの反応性免疫化によって、またはファージディスプレイを用いてなどの、インビトロでの反応選択によって得ることができる。抗体は、ハイブリドーマもしくは細胞融合法、またはインビトロ宿主細胞発現系によっても得ることができる。抗体は、ヒトまたは他の動物種において産生することができる。1つの種の動物由来の抗体は、修飾することによって別の種の動物を反映することができる。例えば、ヒトキメラ抗体は、抗体の少なくとも1つの領域がヒト免疫グロブリン由来のものである。ヒトキメラ抗体は、ヒト免疫グロブリンに相同なアミノ酸配列を有する定常領域とともに、非ヒト動物、例えば、げっ歯類に相同な可変領域アミノ酸配列を有すると典型的には理解される。対照的に、ヒト化抗体には、ヒト免疫グロブリン由来の可変フレームワーク領域配列のほとんどまたはすべてと、すべての定常領域配列とともに、非ヒト抗体由来のCDR配列が使用される。キメラおよびヒト化抗体は、CDR移植手法(例えば、N.Hardmanら、Int.J.Cancer 44:424〜433(1989);C.Queenら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.86:10029〜10033(1989)を参照されたい)、鎖シャッフリング法(例えば、Raderら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.95:8910〜8915(1998)を参照されたい)、遺伝子工学の分子モデル化法(例えば、M.A.Roguskaら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.91:969〜973(1994)を参照されたい)などを含めた、当技術分野で周知の方法によって調製することができる。
非ヒト抗体をヒト化するための方法は、当技術分野で記載されている。ヒト化抗体は、非ヒトである供給源から、その中に導入された1つまたは複数のアミノ酸残基を有することが好ましい。これらの非ヒトアミノ酸残基は、「移入」残基と呼ばれることが多く、これらは、典型的には「移入」可変ドメインから取得される。ヒト化は、本質的に、ヒト抗体の対応配列を高頻度可変領域配列で置換することによる、Winterらの方法に従って実施することができる(例えば、P.T.Jonesら Nature 321:522〜525(1986);L.Riechmannら、Nature 332:323〜327(1988);M.Verhoeyenら、Science 239:1534〜1536(1988)を参照されたい)。したがって、そのような「ヒト化」抗体は、インタクトなヒト可変ドメインより実質的に少ないドメインが、非ヒト種由来の対応配列によって置換されたキメラ抗体である。実際には、ヒト化抗体は、典型的には、いくつかの高頻度可変領域残基と、場合によりいくつかのフレームワーク(FR)残基が、げっ歯類抗体の類似部位由来の残基によって置換されているヒト抗体である。
ヒト化抗体を作製するのに使用される、軽鎖および重鎖の両方のヒト可変ドメインの選択は、抗体がヒトの治療用途を意図されている場合、抗原性およびヒト抗マウス抗体(HAMA)応答を低減するために非常に重要である。いわゆる「最良適合」法によれば、ヒト化に利用されるヒト可変ドメインは、対象とするげっ歯類可変領域との高度の相同性に基づく既知のドメインのライブラリーから選択される(M.J.Simsら、J.Immunol.、151:2296〜2308(1993);M.ChothiaおよびA.M.Lesk、J.Mol.Biol.196:901〜917(1987))。別の方法では、軽鎖または重鎖の特定のサブグループのヒト抗体すべてのコンセンサス配列に由来するフレームワーク領域が使用される。同じフレームワークを、いくつかの異なるヒト化抗体に使用することができる(例えば、P.Carterら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.89:4285〜4289(1992);L.G.Prestaら、J.Immunol.、151:2623〜2632(1993)を参照されたい)。
抗体は、Z基に対する高い連結親和性を保持してヒト化されることがさらに重要である。この目的を達成するために、一方法によれば、ヒト化抗体は、親配列およびヒト化配列の3次元モデルを使用して、親配列および様々な概念的ヒト化産物を分析することによって調製される。3次元免疫グロブリンモデルは、一般に利用可能であり、当業者によく知られている。選択された候補免疫グロブリン配列の有望な3次元コンホメーション構造を例示し、提示するコンピュータープログラムが利用可能である。これらのディスプレイの検査により、Z基への連結に関する候補免疫グロブリン配列の機能における、残基のあり得る役割の分析が可能になる。このようにして、FR残基は、レシピエントから選択し、組み合わせ、配列を移入することができ、その結果、(1つまたは複数の)標的抗原に対する増大した親和性などの所望の抗体特性が達成される。
様々な形態のヒト化マウスアルドラーゼ抗体が企図されている。一実施形態では、ヒト定常ドメインC□およびC□11を有する、ヒト化アルドラーゼ触媒抗体h38c2 IgG1またはh38c2 Fabを使用する。C.Raderら、J.Mol.Bio.332:889〜899(2003)には、h38c2 Fabおよびh38c2 IgG1を生成するのに使用することができる遺伝子配列およびベクターが開示されている。ヒト生殖系列Vk遺伝子DPK−9およびヒトJk遺伝子JK4は、m38c2のκ軽鎖可変ドメインのヒト化のためのフレームワークとして使用され、ヒト生殖系列遺伝子DP−47およびヒトJH遺伝子JH4は、m38c2の重鎖可変ドメインのヒト化のためのフレームワークとして使用された。図7Aは、m38c2、h38c2、およびヒト生殖系列における可変軽鎖と重鎖の間の配列アライメントを例示する。h38c2は、任意のそのアロタイプを含めたIgG1、IgG2、IgG3、またはIgG4定常ドメインを利用することができる。図7Bは、G1m(f)アロタイプを使用するh38c2 IgG1の一実施形態を例示しており、このh38c2 IgG1の軽鎖および重鎖アミノ酸配列が図中に示されている。抗体が、G1m(f)アロタイプを有するh38c2 IgG1である、式IIまたはIIIのAA標的化化合物のある特定の実施形態では、Zは、重鎖の位置99にあるリシン残基の側鎖に結合する。この残基は、図7B中に太字で表されている。別の実施形態では、h38c2の可変ドメイン(VLおよびVH)ならびにIgG1、IgG2、IgG3、またはIgG4由来の定常ドメインを含むキメラ抗体を使用する。
様々な形態のヒト化アルドラーゼ抗体断片も企図されている。一実施形態では、h38c2 F(ab’)2を使用する。h38c2 F(ab’)2は、h38c2 IgG1のタンパク質分解消化によって生成することができる。別の実施形態では、介在リンカー(Gly4Ser)3によって場合によって接続されているh38c2由来のVLおよびVHドメインを含むh38c2 scFvを使用する。
ヒト化に代わるものとして、ヒト抗体を生成することができる。例えば、免疫化(または触媒抗体の場合、反応性免疫化)すると、内在性免疫グロブリン産生のない状態で、ヒト抗体の全レパートリーを産生することができるトランスジェニック動物(例えば、マウス)を現在では作製することが可能である。例えば、そのような生殖細胞系列突然変異マウス中への、キメラおよび生殖細胞系列免疫グロブリン遺伝子アレイ中の抗体重鎖連結領域(JH)遺伝子のホモ接合型欠失は、抗原チャレンジの後にヒト抗体の産生をもたらすと説明された。例えば、B.D.Cohenら、Clin.Cancer Res.11:2063〜2073(2005);J.L.Teelingら、Blood 104:1793〜1800(2004);N.Lonbergら、Nature 368:856〜859(1994);A.Jakobovitsら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.90:2551〜2555(1993);A.Jakobovitsら、Nature 362:255〜258(1993);M.Bruggemannら、Year Immunol.7:33〜40(1993);L.D.Taylorら Nucleic Acids Res.20:6287〜6295(1992);M.Bruggemannら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.86:6709〜6713(1989);およびWO97/17852を参照されたい。
あるいは、ファージディスプレイ技術(例えば、J.McCaffertyら、Nature 348:552〜553(1990);H.J.de Haardら、J Biol Chem 274、18218〜18230(1999);およびA.Kanppikら、J Mol Biol、296、57〜86(2000)を参照されたい)を使用することによって、未免疫ドナー由来の免疫グロブリン可変(V)ドメイン遺伝子レパートリーを使用して、インビトロでヒト抗体および抗体断片を生成することができる。この技法によれば、抗体Vドメイン遺伝子は、M13またはfdなどの繊維状バクテリオファージの主要または微量コートタンパク質遺伝子のいずれかの中にインフレームでクローン化され、ファージ粒子表面上の機能性抗体断片として提示される。繊維状粒子は、ファージゲノムの一本鎖DNAコピーを含有するので、抗体の機能的特性に基づく選択により、これらの特性を呈する抗体をコードする遺伝子の選択ももたらされる。したがって、このファージは、B細胞のいくつかの特性を模倣する。ファージディスプレイは、様々な形式で実施することができ、例えば、K.S.JohnsonおよびD.J.Chiswell、Curr.Opin.Struct.Biol.3:564〜571(1993)に概説されている。V遺伝子セグメントのいくつかの供給源を、ファージディスプレイのために使用することができる。T.Clacksonら、Nature、352:624〜628(1991)は、免疫化マウスの脾臓に由来するV遺伝子の小さなランダムコンビナトリアルライブラリーからの抗オキサゾロン抗体の多様なアレイを単離した。未免疫ヒトドナー由来のV遺伝子のレパートリーを構築することができ、抗原(自己抗原を含めて)の多様なアレイに対する抗体は、本質的にJ.D.Marksら、J.Mol.Biol.222:581〜597(1991)またはA.D.Griffithsら、EMBO J.12:725〜734(1993)に記載されている技法に従って単離することができる。米国特許第5,565,332号および同第5,573,905号;ならびにL.S.Jespersら、Biotechnology 12:899〜903(1994)も参照されたい。
上記に示したように、ヒト抗体は、インビトロで活性化されたB細胞によっても生成することができる。例えば、米国特許第5,567,610号および同第5,229,275号;ならびにC.A.K.Borrebaeckら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.85:3995〜3999(1988)を参照されたい。
本明細書に記載される抗体のアミノ酸配列の(1つまたは複数の)修飾は企図されている。例えば、抗体の結合親和性および/または他の生物学的特性を改善することが望ましい場合がある。抗体のアミノ酸配列変異体は、抗体核酸中に適切なヌクレオチド変化を導入することによって、またはペプチド合成によって調製される。そのような修飾には、例えば、抗体のアミノ酸配列内の残基からの欠失、この残基中への挿入、および/またはこの残基の置換が含まれる。欠失、挿入、および置換の任意の組合せが行われることによって、最終のコンストラクトに達し、ただしこの最終コンストラクトは所望の特徴を有する。グリコシル化部位の数または位置を変化させることなどのアミノ酸変化も、抗体の翻訳後プロセスを変更することができる。
突然変異誘発に好ましい位置である、抗体のある特定の残基または領域を同定するための有用な方法は、B.C.CunninghamおよびJ.A.Wells、Science 244:1081〜1085(1989)に記載されているように、「アラニン走査突然変異誘発」と呼ばれる。ここでは、標的残基の残基または基が同定され(例えば、Arg、Asp、His、Lys、およびGluなどの荷電残基)、中性または負に荷電したアミノ酸(Alaまたはポリアラニンであることが最も好ましい)により置換されることによって、リンカーのZ基とのアミノ酸の相互作用に影響する。次いで、置換に対して機能的感受性を示すこれらのアミノ酸位置は、置換部位で、または置換部位の代わりに、さらなるまたは他の変異体を導入することによって洗練される。したがって、アミノ酸配列変異を導入するための部位はあらかじめ決められるが、突然変異自体の性質はあらかじめ決める必要はない。例えば、所与の部位での突然変異の性能を分析するために、標的コドンまたは領域でアラニン走査またはランダム突然変異誘発が行われ、発現された抗体変異体は、Zと共有結合を形成する能力についてスクリーニングされる。
アミノ酸配列挿入には、長さが1個の残基から100個以上の残基を含有するポリペプチドの範囲のアミノ末端融合および/またはカルボキシル末端融合、ならびに1個または複数個のアミノ酸残基の配列内挿入が含まれる。末端挿入の例には、N末端メチオニル残基を有する抗体、または細胞毒性ポリペプチドに融合した抗体が含まれる。抗体分子の他の挿入変異体には、抗体の血清中半減期を増大させる酵素またはポリペプチドに対する抗抗体のN末端またはC末端への融合物が含まれる。
別の種類の変異体は、アミノ酸置換変異体である。これらの変異体は、異なる残基によって置換された、抗体分子中の少なくとも1個のアミノ酸残基を有する。置換突然変異誘発に関して最も興味ある部位には、高頻度可変領域が含まれるが、FR変化も企図されている。同類置換は、以下の表3で、「好ましい置換」の表題の下に示されている。そのような置換によって生物学的活性の変化がもたらされる場合、アミノ酸クラスを参照して以下にさらに記載されるように、「例示的置換」と称されるより多くの置換変化を導入することができ、産物をスクリーニングすることができる。
抗体の生物学的特性における実質的な修飾は、(a)例えば、シートもしくはらせんコンホメーションのような、置換範囲内のポリペプチド主鎖の構造、(b)標的部位での分子の電荷または疎水性、または(c)側鎖のバルクを維持することへの、その効果が著しく異なる置換を選択することによって達成される。天然に存在する残基は、共通の側鎖の特性に基づいてグループに分けられる。
(1)疎水性:Nle、Met、Ala、Val、Leu、Ile;
(2)中性親水性:Cys、Ser、Thr;
(3)酸性:Asp、Glu;
(4)塩基性:Asn、Gln、His、Lys、Arg;
(5)鎖配向に影響する残基:Gly、Pro;および
(6)芳香族:Trp、Tyr、Phe。
非同類置換は、これらのクラスの1つのメンバーを別のクラスのメンバーと交換することを伴うことになる。
抗体の適切なコンホメーションを維持することに関与していない任意のシステイン残基は、一般にセリンと置換することによって、分子の酸化安定性を改善し、異常な架橋を防止することができる。逆に、(1つまたは複数の)システイン結合は、抗体に加えることによってその安定性を改善することができる(特に、抗体がFv断片などの抗体断片である場合)。
置換変異体の1つの種類は、親抗体(例えば、ヒト化またはヒト抗体)の1つまたは複数の高頻度可変領域残基を置換することを伴う。一般に、さらに展開するために選択される、(1つまたは複数の)得られた変異体は、これらが生成される親抗体と比べて、改善された生物学的特性を有することになる。そのような置換変異体を生成するのに好都合な方法は、ファージディスプレイを使用する親和性成熟を伴う。簡単に言えば、いくつかの高頻度可変領域部位(例えば、6〜7個の部位)は突然変異されて、各部位ですべての可能なアミノ置換が生じる。こうして生成された抗体変異体は、繊維状ファージ粒子から、各粒子内に詰められたM13の遺伝子III産物への融合物として一価の様式で提示される。次いでファージディスプレイ変異体は、本明細書に開示されるように、その生物活性(例えば、結合親和性)についてスクリーニングされる。修飾のための候補高頻度可変領域部位を同定するために、アラニン走査突然変異誘発を実施することによって、抗原結合に大きく寄与する高頻度可変領域残基を同定することができる。あるいは、またはさらに、抗体コンジュゲート複合体の構造を分析することによって、抗体とZ基の接触点を同定することは有益となり得る。そのような接触残基および隣接残基は、本明細書で詳述される技法による置換の候補である。そのような変異体が生成された場合、変異体のパネルは、本明細書に説明されるようにスクリーニングにかけられ、1つまたは複数の関連するアッセイにおいて優れた特性を有する抗体を、さらなる展開のために選択することができる。
抗体の別の種類のアミノ酸変異体は、抗体中に見出される1つまたは複数の炭水化物部分を欠失させる、かつ/または抗体中に存在していない1つまたは複数のグリコシル化部位を添加することによって、抗体の最初のグリコシル化パターンを変更する。
抗体のグリコシル化は、典型的には、N結合型かO結合型のいずれかである。N結合型は、アスパラギン残基の側鎖への炭水化物部分の結合を指す。X”がプロリンを除く任意のアミノ酸である、トリペプチド配列のAsn−X”−SerおよびAsn−X”−Thrは、一般に、アスパラギン側鎖への炭水化物部分の酵素的結合のための認識配列である。したがって、ポリペプチド中にこれらのトリペプチド配列のいずれかが存在することにより、潜在的なグリコシル化部位が作り出される。O結合型グリコシル化は、ヒドロキシアミノ酸、すなわち、5−ヒドロキシプロリンまたは5−ヒドロキシリジンも使用することができるが、最も一般的にはセリンまたはスレオニンへの、糖であるN−アセチルガラクトサミン、ガラクトース、またはキシロースのうちの1つの結合を指す。
抗体へのグリコシル化部位の添加は、抗体が、上述したトリペプチド配列の1つまたは複数を含有するように(N結合型グリコシル化部位に関して)、アミノ酸配列を変更することによって達成されることが好都合である。最初の抗体の配列への1つまたは複数のセリンまたはスレオニン残基の添加、またはこれらの残基による置換によっても変更することができる(O結合型グリコシル化部位に関して)。
例えば、抗体の抗原依存細胞媒介細胞毒性(ADCC)および/または補体依存細胞毒性(CDC)を増強するために、エフェクター機能に関して抗体を修飾することが望ましい場合がある。これは、抗体のFc領域中に1つまたは複数のアミノ酸置換を導入することによって達成することができる。あるいは、二重Fc領域を有し、それによって増強された補体溶解およびADCC能を有することができる抗体を操作することができる。G.T.Stevensonら、Anticancer Drug Des.3:219〜230(1989)を参照されたい。
抗体の血清中半減期を増加させるために、例えば、米国特許第5,739,277号に記載されているように、抗体(特に抗体断片)中にサルベージ受容体結合エピトープを組み込むことができる。本明細書で使用される場合、用語「サルベージ受容体結合エピトープ」は、IgG分子のインビボ血清中半減期を増加させることに関与するIgG分子(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、またはIgG4)のFc領域のエピトープを指す。
全抗体および抗体断片を生成するために、様々な技法が開発されてきた。従来では、抗体断片は、インタクトな抗体のタンパク分解消化によって得られた(例えば、K.MorimotoおよびK.Inouye、J.Biochem.Biophys.Methods 24:107〜117(1992);M.Brennanら、Science 229:81〜83(1985)を参照されたい)。しかし、こうした断片は、現在では、組換え宿主細胞によって直接生成することができる。Fab、Fv、VH、VL、およびscFv抗体断片はすべて、以下に詳述されるように、大腸菌中で発現し、大腸菌から分泌することができ、したがって、大量のこれらの断片の容易な生成を可能にしている。抗体断片は、上記に考察した抗体ファージライブラリーから単離することができる。あるいは、Fab’−SH断片は、大腸菌から直接回収し、化学的にカップリングさせてF(ab’)2断片を形成することができる(P.Carterら、Biotechnology 10:163〜167(1992))。別の手法によれば、F(ab’)2断片は、組換え宿主細胞培養物から直接単離することができる。
抗体を発現させるために、様々な発現ベクター/宿主系を利用することができる。これらの系として、それだけに限らないが、組換えバクテリオファージ、プラスミドもしくはコスミドDNA発現ベクターで形質転換された細菌などの微生物;酵母発現ベクターで形質転換された酵母;ウイルス発現ベクター(例えば、バキュロウイルス)に感染した昆虫細胞系;ウイルス発現ベクター(例えば、カリフラワーモザイクウイルス、CaMV;タバコモザイクウイルス、TMV)で形質移入されたか、または細菌発現ベクター(例えば、TiもしくはpBR322プラスミド)で形質転換された植物細胞系;または動物細胞系が挙げられる。
組換え抗体発現において有用な哺乳動物細胞として、それだけに限らないが、VERO細胞、HeLa細胞、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞株、COS細胞(COS−7など)、W138、BHK、HepG2、3T3、RIN、MDCK、A549、PC12、K562および293細胞、ならびに本明細書に記載されるようなハイブリドーマ細胞株が挙げられる。哺乳動物細胞は、典型的にグリコシル化され、活性のために適切な再折りたたみを必要とする抗体の調製にとって好ましい。好ましい哺乳動物細胞として、CHO細胞、ハイブリドーマ細胞、および骨髄細胞が挙げられる。
抗体の組換え発現のためのいくつかの例示的なプロトコルを、本明細書で以下に説明する。
用語「発現ベクター」または「ベクター」は、DNA(RNA)配列からポリペプチドを発現するためのプラスミド、ファージ、ウイルス、またはベクターを指す。発現ベクターは、(1)遺伝子発現を制御する、1つまたは複数の制御配列、例えば、プロモーターまたはエンハンサー、(2)1つまたは複数のポリペプチドをコードする、1つまたは複数の配列、ならびに(3)適切な転写開始および終止配列を含む、転写単位を含むことができる。酵母または真核生物発現系での使用に意図された発現ベクターは、宿主細胞による翻訳されたタンパク質の細胞外分泌を可能にするリーダー配列を含むことが好ましい。あるいは、(1つまたは複数の)抗体ポリペプチドがリーダーまたは輸送配列なしで発現される場合、これはアミノ末端メチオニン残基を含むことができる。この残基は、最終抗体産物を提供するために、発現された組換えタンパク質から引き続いて切断されても、されなくてもよい。
抗体、特に抗体断片は、大腸菌などの原核生物系中で発現することができる。別の例では、特定の結合剤ペプチドをコードするDNA配列は、PCRによって増幅し、例えばpGEX−3x(Pharmacia)などの適切なベクター中にクローン化することができる。pGEXベクターは、このベクターによってコードされるグルタチオンSトランスフェラーゼ(GST)と、このベクターのクローン化部位中に挿入されたDNA断片によってコードされたペプチドを含む融合タンパク質を産生するように設計されている。PCRのためのプライマーは、例えば、適切な切断部位を含むように生成することができる。pGEX−3x抗体ペプチドコンストラクトは、大腸菌XL−1 Blue細胞(Stratagene、La Jolla Calif.)中に形質転換され、個々の形質転換体は、単離され、成長させられる。次いで、発現されたペプチド融合タンパク質は、この融合タンパク質のGST部分から切断することができる。
上述した組換え系を使用する、抗体をコードするポリヌクレオチドの発現により、抗体またはその断片の生成をもたらすことができ、これらは生物学的に活性となるために、「再び折りたたまれ」なければならない(様々なジスルフィドブリッジを適切に作り出すために)。
細菌細胞中で作製される抗体、特に抗体断片は、細菌中で不溶性封入体として産生することができる。そのような抗体は、以下のように精製することができる。宿主細胞は、遠心分離によって死滅させ、0.15MのNaCl、10mMのTris、pH8、1mMのEDTA中で洗浄し、0.1mg/mlのリゾチーム(Sigma、St.Louis、Mo.)を用いて室温で15分間処理することができる。ライセートは、超音波処理によって除去することができ、細胞破壊片は、12,000×gで10分間遠心分離することによってペレットにすることができる。抗体を含有するペレットは、50mMのTris、pH8、および10mMのEDTA中に再懸濁させ、50%グリセロール上に層状に重ね、6000×gで30分間遠心分離することができる。ペレットは、MgおよびCaイオンのない標準リン酸緩衝溶液(PBS)中に再懸濁させることができる。抗体は、変性SDSポリアクリルアミドゲル中の再懸濁させたペレットを分画することによってさらに精製することができる(Sambrookら、上記を参照されたい)。このゲルは、0.4MのKCl中に浸漬することによってタンパク質を視覚化することができ、これは切除し、SDSを欠いたゲルランニング緩衝液中で電気溶出することができる。
抗体発現のための哺乳動物宿主系は、当業者に周知である。宿主細胞系統は、発現されたタンパク質を処理し、またはタンパク質活性を提供するのに有用となる、ある特定の翻訳後修飾を生じさせる特定の能力について選択することができる。ポリペプチドのそのような修飾として、それだけに限らないが、アセチル化、カルボキシル化、グリコシル化、リン酸化、脂質化およびアシル化が挙げられる。様々な宿主細胞、例えば、CHO、HeLa、MDCK、293、W138など、ならびにハイブリドーマ細胞株などは、そのような翻訳後活性に関して特定の細胞機構および特徴的な機序を有し、導入された異種タンパク質の正確な修飾およびプロセシングを保証するために選択することができる。
いくつかの選択系を使用することによって、組換え抗体産生のために形質転換された細胞を回収することができる。そのような選択系として、それだけに限らないが、それぞれtk−、hgprt−またはaprt−細胞中のHSVチミジンキナーゼ、ヒポキサンチングアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ、およびアデニンホスホリボシルトランスフェラーゼ遺伝子が挙げられる。また、メトトレキセートに対する耐性を与えるDHFR;ミコフェノール酸に対する耐性を与えるgpt;アミノグリコシドG418に対する耐性を与え、クロルスルフロンに対する耐性を与えるneo;ハイグロマイシンに対する耐性を与えるhygroの選択の基礎として、代謝拮抗剤耐性を使用することができる。有用となり得る追加の選択可能遺伝子には、細胞がトリプトファンの代わりにインドールを利用することを可能にするtrpB、または細胞がヒスチジンの代わりにヒスチノールを利用することを可能にするhisDが含まれる。形質転換体を同定するための視覚的指標を与えるマーカーとして、アントシアニン、β−グルクロニダーゼおよびその基質、GUS、ならびにルシフェラーゼおよびその基質、ルシフェリンが挙げられる。
いくつかの場合では、上述した手順を使用して生成した抗体は、生物学的に活性にするために、「再び折りたたみ」、酸化して適切な三次構造にし、ジスルフィド結合を生成させる必要がある場合がある。再折りたたみは、当技術分野で周知のいくつかの手順を使用して達成することができる。そのような方法には、例えば、カオトロピック剤の存在下で、可溶化ポリペプチド剤を通常7超のpHにさらすことが含まれる。カオトロープの選択は、封入体可溶化のために使用される選択と類似している。しかし、カオトロープは、低濃度で典型的には使用される。例示的なカオトロピック剤はグアニジンである。ほとんどの場合、再折りたたみ/酸化溶液は、特定の比で還元剤とその酸化形態も含有することによって、特定の酸化還元電位を生成することになり、これにより、ジスルフィドシャッフリングが起こることが可能になることによってシステインブリッジが形成される。いくつかの一般に使用される酸化還元対として、システイン/シスタミン、グルタチオン/ジチオビスGSH、塩化第二銅、ジチオスレイトールDTT/ジチアンDTT、および2−メルカプトエタノール(bME)/ジチオ−bMEが挙げられる。多くの場合では、共溶媒を使用することによって、再折りたたみの効率を増大させることができる。一般に使用される共溶媒として、グリセロール、様々な分子量のポリエチレングリコール、およびアルギニンが挙げられる。
リンカーおよび連結された化合物
AA標的化剤は、直接的にまたはリンカーを介して、抗体中の結合性部位と共有結合していてよい。適当なリンカーは、標的化剤と抗体との間に十分な距離を提供するように選定することができる。AA標的化化合物を調製する際に使用するためのリンカーの実施形態の一般設計は、式−X−Y−Zで表され、ここで、Xは接続鎖であり、Yは認識基であり、Zは反応基である。リンカーは、線形であっても分岐していてもよく、1個または複数の炭素環基または複素環基を場合により含む。リンカー長は、環周囲の最短経路をとることによって計数される芳香環等の環式部分を持つ線形原子の数の観点から見ることができる。一部の実施形態において、リンカーは、5〜15個の原子、その他の実施形態において、15〜30個の原子、さらに他の実施形態において、30〜50個の原子、さらに他の実施形態において、50〜100個の原子、さらに他の実施形態において、100〜200個の原子の線形伸縮を有する。その他のリンカーの考慮事項は、溶解度、親油性、親水性、疎水性、安定性(より安定またはより不安定のいずれか、および計画された崩壊)、剛性、柔軟性、免疫原性、抗体結合の調節、ミセルまたはリポソームに組み込まれる能力等、結果として生じたAA標的化化合物またはAA標的化剤−リンカーの物理学的または薬物速度論的特性に対する効果を含む。
リンカーの接続鎖Xは、基C、H、N、O、P、S、ハロゲン(F、Cl、Br、I)またはその塩由来の任意の原子を含む。Xは、アルキル、アルケニル、アルキニル、オキソアルキル、オキソアルケニル、オキソアルキニル、アミノアルキル、アミノアルケニル、アミノアルキニル、スルホアルキル、スルホアルケニル、スルホアルキニル、ホスホアルキル、ホスホアルケニルまたはホスホアルキニル基等の基も含み得る。一部の実施形態において、Xは、1つまたは複数の環構造を含み得る。一部の実施形態において、リンカーは、2〜100単位を含むポリエチレングリコール等の繰り返しポリマーである。
リンカーの認識基Yは任意選択であり、存在する場合、反応基と接続鎖との間に位置付けられている。一部の実施形態において、Yは、Zから原子1〜20個のところに位置付けられている。いかなる理論にも束縛されることを望まないが、認識基は、反応基が反応性アミノ酸側鎖と反応することができるよう、反応基を抗体中の結合性部位に正しく位置決めするように作用すると考えられている。例示的な認識基は、好ましくは5または6個の原子を有する炭素環基および複素環基を含む。しかしながら、より大きい環構造を使用してもよい。一部の実施形態において、AA標的化剤は、介在リンカーを使用することなく、直接的にYと連結されている。
Zは、抗体中の結合性部位において反応性側鎖と共有結合を形成することができる。一部の実施形態において、Zは、ジケトン、アシルβ−ラクタム、活性エステル、ハロケトン、シクロヘキシルジケトン基、アルデヒド、マレイミド、活性アルケン、活性アルキン、または、概して、求核または求電子転位の影響を受けやすい離脱基を含む分子を形成するように並べられた1個または複数のC=O基を含む。その他の基は、ラクトン、無水物、α−ハロアセトアミド、イミン、ヒドラジドまたはエポキシドを含み得る。抗体中の結合性部位において反応性求核基(例えば、リシンまたはシステイン側鎖)と共有結合することができる例示的なリンカー求電子性反応基は、アシルβ−ラクタム、単純ジケトン、スクシンイミド活性エステル、マレイミド、リンカーを持つハロアセトアミド、ハロケトン、シクロヘキシルジケトン、アルデヒド、アミジン、グアニジン、イミン、エネアミン(eneamine)、ホスフェート、ホスホネート、エポキシド、アジリジン、チオエポキシド、遮断または保護されているジケトン(例えばケタール)、ラクタム、スルホネート等、イミン類、ケタール類、アセタール類およびその他任意の既知の求電子基等の遮断されたC=O基を含む。いくつかの実施形態において、反応基は、アシルβ−ラクタム、単純ジケトン、スクシンイミド活性エステル、マレイミド、リンカーを持つハロアセトアミド、ハロケトン、シクロヘキシルジケトンまたはアルデヒドを形成するように並べられた1個または複数のC=O基を含む。
リンカー反応基または同様のそのような反応基は、特定の結合性部位において反応性残基とともに使用するために選定される。例えば、アルドラーゼ抗体による修飾のための化学的部分は、ケトン、ジケトン、βラクタム、活性エステルハロケトン、ラクトン、無水物、マレイミド、α−ハロアセトアミド、シクロヘキシルジケトン、エポキシド、アルデヒド、アミジン、グアニジン、イミン、エネアミン、ホスフェート、ホスホネート、エポキシド、アジリジン、チオエポキシド、遮断または保護されているジケトン(例えばケタール)、ラクタム、ハロケトン、アルデヒド等であってよい。
抗体中の反応性スルフヒドリル基による共有結合修飾に適したリンカー反応基化学的部分は、ジスルフィド、ハロゲン化アリール、マレイミド、α−ハロアセトアミド、イソシアネート、エポキシド、チオエステル、活性エステル、アミジン、グアニジン、イミン、エネアミン、ホスフェート、ホスホネート、エポキシド、アジリジン、チオエポキシド、遮断または保護されているジケトン(例えばケタール)、ラクタム、ハロケトン、アルデヒド等であってよい。
当業者であれば、抗体中の結合性部位中の反応性アミノ酸側鎖が、AA標的化剤またはそのリンカー上で求核基と反応する求電子基を有し得る一方、その他の実施形態において、アミノ酸側鎖中の反応性求核基が、AA標的化剤またはリンカー中の求電子基と反応することを容易に理解するであろう。
AA標的化化合物は、数種のアプローチによって調製することができる。1つのアプローチにおいて、AA標的化剤−リンカー化合物は、抗体中の結合性部位におけるアミノ酸の側鎖との共有結合反応用に設計された1個または複数の反応基を含むリンカーを用いて合成される。標的化剤−リンカー化合物および抗体を、リンカー反応基がアミノ酸側鎖と共有結合を形成する条件下で合わせる。
別のアプローチにおいて、連結は、抗体およびリンカーを含む抗体−リンカー化合物を合成することによって実現でき、ここで、該リンカーは、AA標的化剤の適当な化学的部分との共有結合反応用に設計された1個または複数の反応基を含む。AA標的化剤は、リンカー反応基との反応のために適当な部分を提供するように修飾されることが必要な場合がある。抗体−リンカーおよびAA標的化剤を、リンカー反応基が標的化および/または生物学的剤と共有結合する条件下で合わせる。
抗体−AA標的化化合物を形成するためのさらなるアプローチでは、二元リンカー設計(dual linker design)を使用する。いくつかの実施形態において、AA標的化剤と反応基を持つリンカーとを含むAA標的化剤−リンカー化合物が合成される。第1のステップのAA標的化剤−リンカーの反応基との反応度の影響を受けやすい、抗体と化学基を持つリンカーとを含む抗体−リンカー化合物が合成される。その後、これらの2種のリンカー含有化合物を、リンカーが共有結合する条件下で合わせ、抗体−AA標的化化合物を形成する。
連結に関わることができる例示的な官能基は、例えば、エステル類、アミド類、エーテル類、ホスフェート類、アミノ、ケト、アミジン、グアニジン、イミン類、エネアミン類、ホスフェート類、ホスホネート類、エポキシド類、アジリジン類、チオエポキシド類、遮断または保護されているジケトン類(例えばケタール類)、ラクタム類、ハロケトン類、アルデヒド類、チオカルバメート、チオアミド、チオエステル、スルフィド、ジスルフィド、ホスホルアミド、スルホンアミド、尿素、チオ尿素、カルバメート、カーボネート、ヒドロキサミド等を含む。
リンカーは、基C、H、N、O、P、S、ハロゲン(F、Cl、Br、I)またはその塩由来の任意の原子を含む。リンカーは、アルキル、アルケニル、アルキニル、オキソアルキル、オキソアルケニル、オキソアルキニル、アミノアルキル、アミノアルケニル、アミノアルキニル、スルホアルキル、スルホアルケニル、スルホアルキニル基、ホスホアルキル、ホスホアルケニルまたはホスホアルキニル基等の基も含み得る。リンカーは、1つまたは複数の環構造も含み得る。本明細書で使用される場合、「環構造」は、飽和、不飽和および芳香族の炭素環、ならびに飽和、不飽和および芳香族の複素環を含む。環構造は、単環式、二環式または多環式であってよく、縮合または非縮合環を含み得る。その上、環構造は、それだけに限らないが、ハロゲン、オキソ、−OH、−CHO、−COOH、−NO2、−CN、−NH2、−C(O)NH2、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6オキソアルキル、オキソアルケニル、オキソアルキニル、アミノアルキル、アミノアルケニル、アミノアルキニル、スルホアルキル、スルホアルケニル、スルホアルキニル、ホスホアルキル、ホスホアルケニルまたはホスホアルキニル基を含む、当該技術分野において既知の官能基で置換されていてもよい。上記の基および環の組合せは、AA標的化化合物のリンカー中に存在してもよい。
本発明の一態様は、式Iを有するAA標的化剤−リンカー複合体
L−[AA標的化剤] (I)
であり、
ここで、[AA標的化剤]は、AA標的化剤ペプチドである。
式Iの化合物中のリンカー部分Lは、AA標的化剤のアミノ末端、カルボキシ末端または任意のアミノ酸側鎖に結合していてよい。いくつかの実施形態において、Lは、AA標的化剤のカルボキシ末端と連結している。いくつかの他の実施形態において、Lは、AA標的化剤のアミノ末端と連結している。さらに他の実施形態において、Lは、求核性または求電子性側鎖のいずれかと連結している。求電子性側鎖と連結している場合、Lは、求電子性側鎖との共有結合反応の影響を受けやすい求核基を有するはずである。例示的な求電子性側鎖は、AspおよびGluである。例示的な求核性側鎖は、Cys、Lys、Ser、ThrおよびTyrである。求核性側鎖と連結している場合、Lは、求核性側鎖との共有結合反応の影響を受けやすい求電子基を含むはずである。別の実施形態において、求核性アミノ酸はAA標的化剤のカルボキシ末端またはアミノ末端のいずれかに添加され、リンカーLは、この追加のアミノ酸の側鎖に共有結合的に結合している。いくつかの実施形態において、Lysは、AA標的化剤のアミノ末端に添加される。いくつかの他の実施形態において、Lysは、AA標的化剤のカルボキシ末端に添加される。
したがって、R1−QKY QPL DEL DKT LYD QFM LQQ G−R2ベースのAA標的化剤を含むそれらの実施形態において、i)D、E、K、TおよびYの側鎖またはii)アミノもしくはカルボキシ末端のいずれかと連結することによって形成される式Iの例示的な化合物は下記を含み、ここで、アミノ酸残基の次の(Li)は、その残基との連結を指示している。
同様に、R1−Q−[ACK]−Y QPL DEL DKT LYD QFM LQQ G−R2ベースのAA標的化剤を含むそれらの実施形態において、i)D、E、K、TおよびYの側鎖またはii)アミノもしくはカルボキシ末端のいずれかと連結することによって形成される式Iの例示的な化合物は、以下を含む。
式Iの化合物において、Lは、式−X−Y−Zを有するリンカー部分であり、ここで、
Xは、AA標的化剤を含む残基のうちの1つに結合している、存在していてもよい生物学的に適合するポリマーまたはブロックコポリマーであり、
Yは、少なくとも環構造を含む存在していてもよい認識基であり、
Zは、抗体中の結合性部位において側鎖と共有結合することができる反応基である。
式Iの化合物の一部の実施形態において、Xは
−R22−P−R2−−または−R22−P−R21−P’−R23−であり、
ここで、
PおよびP’は、ポリエチレンオキシド、ポリエチルオキサゾリン、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ポリヒドロキシエチルメタクリレートおよびポリアクリルアミド等のポリオキシアルキレンオキシド類、ポリマー主鎖またはポリマー側鎖のいずれか上にアミン基を有するポリリシン、ポリオルニチン、ポリアルギニンおよびポリヒスチジン等のポリアミン類、ポリアミノスチレン、ポリアミノアクリレート、ポリ(N−メチルアミノアクリレート)、ポリ(N−エチルアミノアクリレート)、ポリ(N,N−ジメチルアミノアクリレート)、ポリ(N,N−ジエチルアミノアクリレート)、ポリ(アミノメタクリレート)、ポリ(N−メチルアミノ−メタクリレート)、ポリ(N−エチルアミノメタクリレート)、ポリ(N,N−ジメチルアミノメタクリレート)、ポリ(N,N−ジエチルアミノメタクリレート)、ポリ(エチレンイミン)等の非ペプチドポリアミン類、ポリ(N,N,N−トリメチルアミノアクリレートクロリド)、ポリ(メチアクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド)等の第四級アミン類のポリマー、コンドロイチン硫酸−A(4−硫酸)、コンドロイチン硫酸−C(6−硫酸)およびコンドロイチン硫酸−B等のプロテオグリカン類、ポリセリン、ポリスレオニン、ポリグルタミン等のポリペプチド類、キトサン、ヒドロキシエチルセルロース等の天然または合成多糖類、ならびに脂質類からなる群より独立に選択され、
R21、R22およびR23は、それぞれ独立に、共有結合、−O−、−S−、−NRb−、置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖C1〜50アルキレン、または置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖C1〜50ヘテロアルキレンであり、
Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルであり、
R21、R22およびR23は、Xの主鎖長が約200個以下の原子となるように選択される。
式Iの化合物の一部の実施形態において、R22は、−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−O−(CH2)v−、−(CH2)u−C(S)−NRb−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−NRb−(CH2)v−、−(CH2)u−NRb−(CH2)v−、−(CH2)u−O−(CH2)v−、−(CH2)u−S(O)0〜2−(CH2)v−、−(CH2)u−S(O)0〜2−NRb−(CH2)v−または−(CH2)u−P(O)(ORb)−O−(CH2)v−であり、ここで、uおよびvはそれぞれ独立に、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20である。
式Iの化合物のまた他の実施形態において、R22は、−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−O−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−NRb−(CH2)v−または−(CH2)u−NRb−(CH2)vである。さらに他の実施形態において、R−2は−(CH2)u−C(O)−NRb−(CH2)v−である。
式Iの化合物の一部の実施形態において、R21およびR23はそれぞれ独立に、−(CH2)s−、−(CH2)r−C(O)−(CH2)s−、−(CH2)r−C(O)−O−(CH2)v−、−(CH2)r−C(S)−NRb−(CH2)s−、−(CH2)r−C(O)−NRb−(CH2)s−、−(CH2)r−NRb−(CH2)s−、−(CH2)r−O−(CH2)s−、−(CH2)r−S(O)0〜2−(CH2)s−、−(CH2)r−S(O)0〜2−NRb−(CH2)s−または−(CH2)r−P(O)(ORb)−O−(CH2)s−であり、ここで、r、sおよびvはそれぞれ独立に、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20である。
また他の実施形態において、R21およびR23は、それぞれ独立に、−(CH2)s−、−(CH2)r−C(O)−(CH2)s−、−(CH2)r−C(O)−O−(CH2)s−、−(CH2)r−C(O)−NRb−(CH2)s−または−(CH2)r−NRb−(CH2)sおよび−(CH2)r−C(O)−NRb−(CH2)s−である。
さらに他の実施形態において、R21およびR23は、それぞれ独立に、構造
を有し、式中、pは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、32、43、44または45であり、w、rおよびsは、それぞれ独立に、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20であり、R
bは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC
1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC
3〜7シクロアルキル−C
0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C
0〜6アルキルである。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、Xは構造
を有し、式中、H
1およびH
1’は、各出現時、独立に、N、O、SまたはCH
2であり、rおよびsは、それぞれ独立に、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20であり、tおよびt’は、それぞれ独立に、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、32、43、44、45、46、47、48、49または50であり、R
bは、水素、置換もしくは非置換のC
1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC
3〜7シクロアルキル−C
0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C
0〜6アルキルである。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、Xは構造
を有し、式中、H
1およびH
1’は、各出現時、独立に、N、O、SまたはCH
2であり、rおよびsは、それぞれ独立に、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20であり、tおよびt’は、それぞれ独立に、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、32、43、44、45、46、47、48、49または50であり、R
bは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC
1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC
3〜7シクロアルキル−C
0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C
0〜6アルキルである。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、Xは構造
を有し、式中、H
1およびH
1’は、各出現時、独立に、N、O、SまたはCH
2であり、rおよびsは、それぞれ独立に、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20であり、tおよびt’は、それぞれ独立に、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、32、43、44、45、46、47、48、49または50であり、R
bは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC
1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC
3〜7シクロアルキル−C
0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C
0〜6アルキルである。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、Xは構造
を有し、式中、H
1およびH
1’は、各出現時、独立に、N、O、SまたはCH
2であり、rおよびsは、それぞれ独立に、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20であり、tおよびt’は、それぞれ独立に、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、32、43、44、45、46、47、48、49または50であり、R
bは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC
1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC
3〜7シクロアルキル−C
0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C
0〜6アルキルである。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、Xは構造
を有し、式中、H
1およびH
1’は、各出現時、独立に、N、O、SまたはCH
2であり、rおよびsは、それぞれ独立に、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20であり、tおよびt’は、それぞれ独立に、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、32、43、44、45、46、47、48、49または50であり、R
bは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC
1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC
3〜7シクロアルキル−C
0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C
0〜6アルキルである。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、Xは構造
を有し、式中、H
1およびH
1’は、各出現時、独立に、N、O、SまたはCH
2であり、rおよびsは、それぞれ独立に、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20であり、tおよびt’は、それぞれ独立に、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、32、43、44、45、46、47、48、49または50であり、R
bは、水素、置換もしくは非置換のC
1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC
3〜7シクロアルキル−C
0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C
0〜6アルキルである。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、Xは構造
を有し、式中、H
1およびH
1’は、各出現時、独立に、N、O、SまたはCH
2であり、rおよびsは、それぞれ独立に、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20であり、tおよびt’は、それぞれ独立に、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、32、43、44、45、46、47、48、49または50であり、R
bは、水素、置換もしくは非置換のC
1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC
3〜7シクロアルキル−C
0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C
0〜6アルキルである。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、Xは構造
を有し、式中、vおよびwは、それぞれ独立に、1、2、3、4または5であり、R
bは、水素、置換もしくは非置換のC
1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC
3〜7シクロアルキル−C
0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C
0〜6アルキルである。これらの実施形態のいくつかにおいて、vは1、2または3であり、wは1、2または3であり、R
bは水素である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは、式−X−Y−Zを有するリンカー部分であり、ここで、
Xは、AA標的化剤を含む残基のうちの1つに結合しており、置換されていてもよい−R22−[CH2−CH2−O]t−R23−、−R22−シクロアルキル−R23−、−R22−アリール−R23−または−R22−ヘテロシクリル−R23−であり、ここで、
R22およびR23は、それぞれ独立に、共有結合、−O−、−S−、−NRb−、置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖C1〜50アルキレン、置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖C1〜50ヘテロアルキレン、置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖C2〜50アルケニレン、または置換もしくは非置換のC2〜50ヘテロアルケニレンであり、
Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルであり、
tは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、32、43、44、45、46、47、48、49または50であり、
R22およびR23のサイズは、Xの主鎖長が約200個以下の原子抗体−N−となるようなものであり、
Yは、少なくとも環構造を含む存在していてもよい認識基であり、
Zは、抗体中の結合性部位において側鎖と共有結合することができる反応基である。式Iの化合物の一部の実施形態において、t>1である場合、または−Xが、−R22−シクロアルキル−R23−、−R22−アリール−R23−もしくは−R22−ヘテロシクリル−R23−である場合、Yは存在している。
式Iの化合物の一部の実施形態において、Xは
−R22−[CH2−CH2−O]t−R23−であり、
ここで、
R22は、−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−O−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−NRb−(CH2)v−、−(CH2)u−C(S)−NRb−(CH2)v−、−(CH2)u−NRb−(CH2)v−、−(CH2)u−O−(CH2)v−、−(CH2)u−S(O)0〜2−(CH2)v−、−(CH2)u−S(O)0〜2−NRb−(CH2)v−または−(CH2)u−P(O)(ORb)−O−(CH2)v−であり、
uおよびvは、それぞれ独立に、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20であり、tは0から50である。
R23は構造
を有し、
式中、
pは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、32、43、44または45であり、
wおよびrは、それぞれ独立に、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20であり、
sは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20であり、
R
bは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC
1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC
3〜7シクロアルキル−C
0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C
0〜6アルキルであり、
t、u、w、p、v、rおよびsの値は、Xの主鎖長が約200個以下の原子抗体−N−となるようなものである。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、Xは式
を有し、式中、v、t、wおよびpの値は、Xの主鎖長が、200個未満の原子、または100個未満の原子、または75個未満の原子、または50個未満の原子、または25個未満の原子、または15個未満の原子となるように選択される。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、Xは構造
を有し、式中、v、t、rおよびsの値は、Xの主鎖長が、200個未満の原子、または100個未満の原子、または75個未満の原子、または50個未満の原子、または25個未満の原子、または15個未満の原子となるように選択される。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、Xは構造
を有し、式中、u、v、t、wおよびpの値は、Xの主鎖長が、200個未満の原子、または100個未満の原子、または75個未満の原子、または50個未満の原子、または25個未満の原子、または15個未満の原子となるように選択される。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、Xは構造
を有し、式中、u、v、t、rおよびsの値は、Xの主鎖長が、200個未満の原子、または100個未満の原子、または75個未満の原子、または50個未満の原子、または25個未満の原子、または15個未満の原子となるように選択される。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、Xは構造
を有し、式中、u、v、t、wおよびpの値は、Xの主鎖長が、200個未満の原子、または100個未満の原子、または75個未満の原子、または50個未満の原子、または25個未満の原子、または15個未満の原子となるように選択される。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、Xは構造
を有し、式中、u、v、t、rおよびsの値は、Xの主鎖長が、200個未満の原子、または100個未満の原子、または75個未満の原子、または50個未満の原子、または25個未満の原子、または15個未満の原子となるように選択される。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、Xは構造
を有し、式中、u、v、t、wおよびpの値は、Xの主鎖長が、200個未満の原子、または100個未満の原子、または75個未満の原子、または50個未満の原子、または25個未満の原子、または15個未満の原子となるように選択される。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、Xは構造
を有し、式中、u、v、t、rおよびsの値は、Xの主鎖長が、200個未満の原子、または100個未満の原子、または75個未満の原子、または50個未満の原子、または25個未満の原子、または15個未満の原子となるように選択される。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、Xは構造
を有し、式中、u、v、t、wおよびpの値は、Xの主鎖長が、200個未満の原子、または100個未満の原子、または75個未満の原子、または50個未満の原子、または25個未満の原子、または15個未満の原子となるように選択される。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、Xは構造
を有し、式中、u、v、t、rおよびsの値は、Xの主鎖長が、200個未満の原子、または100個未満の原子、または75個未満の原子、または50個未満の原子、または25個未満の原子、または15個未満の原子となるように選択される。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、Xは構造
を有し、式中、u、v、t、wおよびpの値は、Xの主鎖長が、200個未満の原子、または100個未満の原子、または75個未満の原子、または50個未満の原子、または25個未満の原子、または15個未満の原子となるように選択される。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、Xは構造
を有し、式中、u、v、t、rおよびsの値は、Xの主鎖長が、200個未満の原子、または100個未満の原子、または75個未満の原子、または50個未満の原子、または25個未満の原子、または15個未満の原子となるように選択される。
式Iを有する化合物[式中、Lは式−X−Y−Zを有する]において、Yの環構造は、飽和、不飽和および芳香族の炭素環、ならびに飽和、不飽和および芳香族の複素環を含む。(1つまたは複数の)環構造は、単環式、二環式または多環式であってよく、縮合または非縮合環を含み得る。その上、(1つまたは複数の)環構造は、それだけに限らないが、ハロゲン、オキソ、−OH、−CHO、−COOH、−NO2、−CN、−NH2、アミジン、グアニジン、ヒドロキシルアミン、−C(O)NH2、第二級および第三級アミド、スルホンアミド、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、オキソアルキル、オキソアルケニル、オキソアルキニル、アミノアルキル、アミノアルケニル、アミノアルキニル、スルホアルキル、スルホアルケニル、スルホアルキニル、ホスホアルキル、ホスホアルケニルならびにホスホアルキニル基を含む、当該技術分野において既知の官能基で置換されていてもよい。
式Iを有する化合物の一部の実施形態において、Yの環構造は、置換されていてもよい構造
を有し、式中、a、b、c、dおよびeは、それぞれ独立に、炭素または窒素であり、fは、炭素、窒素、酸素または硫黄であり、Yは、十分な原子価の任意の2つの環位置においてXおよびZに独立に結合しており、a、b、c、d、eまたはfのうちの4つ以下は、同時に窒素である。
環構造を構成する原子上に残存している任意の開放原子価(open valences)は、水素もしくは他の置換基によって、またはXおよびZとの共有結合的結合によって満たすことができる。例えば、bが炭素である場合、その原子価は、水素、ハロゲン等の置換基、Xとの共有結合的結合、またはZとの共有結合的結合によって満たすことができる。一部の実施形態において、a、b、c、dおよびeが炭素それぞれ炭素であることもあれば、a、c、dおよびfがそれぞれ炭素であることもある。その他の実施形態において、a、b、c、dまたはeのうちの少なくとも1個が窒素であることもあれば、またfが酸素または硫黄であることもある。また別の実施形態において、Yの環構造は非置換である。いくつかの実施形態において、Yはフェニルである。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、X−Yは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、1、2、3、4または5であり、wは、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの他の実施形態において、vは、1、2または3であり、wは、1、2または3である。さらに他の実施形態において、vは1または2であり、wは1または2である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、Xは構造
を有し、式中、H
1およびH
1’は、それぞれ独立に、N、O、SまたはCH
2であり、rおよびsは、それぞれ独立に、1、2、3、4または5であり、tおよびt’は、それぞれ独立に、0、1、2、3、4または5である。これらの実施形態のいくつかにおいて、H
1およびH
1’は、それぞれ独立に、OまたはCH
2であり、rおよびsは、それぞれ独立に、1または2であり、tおよびt’は、それぞれ独立に、0または1である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、Xは構造
を有し、式中、H
1およびH
1’は、それぞれ独立に、N、O、SまたはCH
2であり、rおよびsは、それぞれ独立に、1、2、3、4または5であり、tおよびt’は、それぞれ独立に、0、1、2、3、4または5であり、R
bは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC
1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC
3〜7シクロアルキル−C
0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C
0〜6アルキルである。これらの実施形態のいくつかにおいて、H
1およびH
1’は、それぞれ独立に、OまたはCH
2であり、rおよびsは、それぞれ独立に、1または2であり、tおよびt’は、それぞれ独立に、0または1である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、Xは構造
を有し、式中、H
1およびH
1’は、それぞれ独立に、N、O、SまたはCH
2であり、rおよびsは、それぞれ独立に、1、2、3、4または5であり、tおよびt’は、それぞれ独立に、0、1、2、3、4または5であり、R
bは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC
1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC
3〜7シクロアルキル−C
0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C
0〜6アルキルである。これらの実施形態のいくつかにおいて、H
1およびH
1’は、それぞれ独立に、OまたはCH
2であり、rおよびsは、それぞれ独立に、1または2であり、tおよびt’は、それぞれ独立に、0または1である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、Xは構造
を有し、式中、H
1およびH
1’は、それぞれ独立に、N、O、SまたはCH
2であり、rおよびsは、それぞれ独立に、1、2、3、4または5であり、tおよびt’は、それぞれ独立に、0、1、2、3、4または5であり、R
bは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC
1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC
3〜7シクロアルキル−C
0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C
0〜6アルキルである。これらの実施形態のいくつかにおいて、H
1およびH
1’は、それぞれ独立に、OまたはCH
2であり、rおよびsは、それぞれ独立に、1または2であり、tおよびt’は、それぞれ独立に、0または1である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、Xは構造
を有し、式中、H
1およびH
1’は、それぞれ独立に、N、O、SまたはCH
2であり、rおよびsは、それぞれ独立に、1、2、3、4または5であり、tおよびt’は、それぞれ独立に、0、1、2、3、4または5であり、R
bは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC
1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC
3〜7シクロアルキル−C
0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C
0〜6アルキルである。これらの実施形態のいくつかにおいて、H
1およびH
1’は、それぞれ独立に、OまたはCH
2であり、rおよびsは、それぞれ独立に、1または2であり、tおよびt’は、それぞれ独立に、0または1である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、Xは構造
を有し、式中、H
1およびH
1’は、それぞれ独立に、N、O、SまたはCH
2であり、rおよびsは、それぞれ独立に、1、2、3、4または5であり、tおよびt’は、それぞれ独立に、0、1、2、3、4または5であり、R
bは、水素、置換もしくは非置換のC
1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC
3〜7シクロアルキル−C
0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C
0〜6アルキルである。これらの実施形態のいくつかにおいて、H
1およびH
1’は、それぞれ独立に、OまたはCH
2であり、rおよびsは、それぞれ独立に、1または2であり、tおよびt’は、それぞれ独立に、0または1である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、Xは構造
を有し、式中、H
1およびH
1’は、それぞれ独立に、N、O、SまたはCH
2であり、rおよびsは、それぞれ独立に、1、2、3、4または5であり、tおよびt’は、それぞれ独立に、0、1、2、3、4または5である。これらの実施形態のいくつかにおいて、H
1およびH
1’は、それぞれ独立に、OまたはCH
2であり、rおよびsは、それぞれ独立に、1または2であり、tおよびt’は、それぞれ独立に、0または1である。
式Iの化合物のこれらの実施形態のいくつかにおいて、X−Yは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、wは1であり、pは1または2である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、X−Yは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、X−Yは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、4または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、X−Yは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、4または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、X−Yは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、4または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、X−Yは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、4または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、X−Yは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、4または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、X−Yは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、4または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、X−Yは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、4または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、X−Yは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、4または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、X−Yは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、4または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、X−Yは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、4または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2である。
式Iを有する化合物[式中、Lは式−X−Y−Zを有する]において、反応基Zは、抗体中の結合性部位においてアミノ酸との共有結合を形成することができる部分を含有する。例えば、Zは、置換アルキル、置換シクロアルキル、置換アリール、置換アリールアルキル、置換ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであってよく、ここで、少なくとも1個の置換基は、1,3−ジケトン部分、アシルβ−ラクタム、活性エステル、α−ハロケトン、アルデヒド、マレイミド、ラクトン、無水物、α−ハロアセトアミド、アミン、ヒドラジドまたはエポキシドである。一部のそのような実施形態において、Zは置換アルキルである。
Zは、可逆的または不可逆的な共有結合を形成する基であってよい。一部の実施形態において、可逆的な共有結合は、図8に示されているもの等のジケトンZ基を使用して形成することができる。したがって、構造A〜Cは、抗体中の結合性部位において、反応性求核基(例えば、リシンまたはシステイン側鎖)と可逆的な共有結合を形成することができる。図8の構造A〜C中のR’1、R’2、R’3およびR4は、C、H、N、O、P、S、ハロゲン(F、Cl、Br、I)またはその塩であってよい置換基を表す。これらの置換基は、アルキル、アルケニル、アルキニル、オキソアルキル、オキソアルケニル、オキソアルキニル、アミノアルキル、アミノアルケニル、アミノアルキニル、スルホアルキル、スルホアルケニルまたはスルホアルキニル基、ホスホアルキル、ホスホアルケニル、ホスホアルキニル基等の基を含んでもよい。R’2およびR’3は、構造BおよびCに例示されている通りの環構造を形成することもできる。図8中のXは、ヘテロ原子であってよい。可逆的な共有結合を形成するその他のZ基は、アミジン、イミン、および図8の構造Gによって包含される他の反応基を含む。図9は、可逆的な共有結合を形成する他のリンカー反応基の構造、例えば、構造B、G、Hを含み、ここで、Xは、離脱基、EおよびFではない。
抗体中の結合性部位と不可逆的な共有結合を形成するZ反応基は、図8の構造D〜G(例えば、Gがイミデートである場合)ならびに図9の構造A、CおよびDを含む。Xが離脱基である場合、図9の構造EおよびFは、不可逆的な共有結合を形成することもできる。そのような構造は、抗体中の結合性部位において、反応性求核基に標的化剤−リンカーを不可逆的に結合させるために有用である。
他のそのような実施形態において、Zは1,3−ジケトン部分である。さらに他のそのような実施形態において、Zは、1,3−ジケトン部分により置換されているアルキルである。いくつかの実施形態において、Zは構造
を有し、式中、q=0〜5である。いくつかの他の実施形態において、Zは構造
AA標的化化合物において使用するため、およびAA標的化剤−リンカー化合物を調製するための1種のリンカーは、1,3−ジケトン反応基をZとして含む。式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは2または3である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは2または3である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、4または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、4または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、4または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは2または3である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、5または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、5または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、5または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは2または3である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、4または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、4または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、4または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは2または3である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、5または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、5または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、5または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは2または3である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、4または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、4または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、4または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは2または3である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、5または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、5または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、5または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは2または3である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、4または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。さらに一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、4または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、4または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは2または3である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、5または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、5または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、5または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは2または3である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、4または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。さらに他の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、4または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、4または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは2または3である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、5または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、5または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式Iのいくつかの実施形態において、Lは構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、uは、0、1、2、3、5または5であり、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、uは0であり、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、uは0または1であり、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは2または3である。
本明細書で使用される場合、「AA1−AA2〜AAn」はAA標的化剤を指し、ここで、「AA1」は、N末端から計測してAA標的化剤配列中の1番目のアミノ酸であり、「AA2」は、N末端から計測してAA標的化剤配列中の2番目のアミノ酸であり、「AAn」は、N末端から計測してAA標的化剤配列中のn番目のアミノ酸である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、1、2、3、4または5であり、wは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは、1、2または3であり、wは、1、2または3であり、qは、0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは1または2であり、wは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、1、2、3、4または5であり、wは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは、1、2または3であり、wは、1、2または3であり、qは、0、1、2、3である。一部の実施形態において、vは1または2であり、wは1または2であり、qは2または3である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、1、2、3、4または5であり、wは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは、1、2または3であり、wは、1、2または3であり、qは、0、1、2、3である。一部の実施形態において、vは1または2であり、wは1または2であり、qは2または3である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3である。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは2または3である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは2または3である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは2または3である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは2または3である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは2または3である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは2または3である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは2または3である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは2または3である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは2または3である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは2または3である。
は、本明細書で使用される場合、AA標的化剤を指し、ここで、「AA
1」は、N末端から計測してAA標的化剤配列中の1番目のアミノ酸であり、「AA
2」は、N末端から計測してAA標的化剤配列中の2番目のアミノ酸であり、「AA
n」は、N末端から計測してAA標的化剤配列中のn番目のアミノ酸である。標的化剤は、N末端から計測して任意位置m+1にLys残基をさらに含む。AA標的化剤の本体中でLys側鎖と連結することに加えて、AA標的化剤のN末端またはC末端上でLys側鎖と連結することも可能であることが理解されるであろう。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、1、2、3、4または5であり、wは、1、2、3、4、5または6であり、qは、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは、1、2または3であり、wは、1、2または3であり、qは、1、2または3である。一部の実施形態において、vは1または2であり、wは1または2であり、qは2または3である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、1、2、3、4または5であり、wは、1、2、3、4、5または6であり、qは、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは、1、2または3であり、wは、1、2または3であり、qは、1、2または3である。一部の実施形態において、vは1または2であり、wは1または2であり、qは2または3である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、1、2、3、4または5であり、wは、1、2、3、4、5または6であり、qは、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは、1、2または3であり、wは、1、2または3であり、qは、1、2または3である。一部の実施形態において、vは1または2であり、wは1または2であり、qは2または3である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは2または3である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは2または3である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは2または3である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは2または3である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは2または3である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式Iに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは2または3である。
免疫適格個体へのAA標的化化合物の投与は、複合体に対する抗体の生成をもたらし得る。そのような抗体は、抗体イディオタイプを含む可変領域、および標的化剤または標的化剤を抗体と複合するために使用される任意のリンカーに方向付けることができる。AA標的化化合物の免疫原性を低減することは、長鎖ポリエチレングリコール(PEG)ベースのスペーサー等をAA標的化化合物に結合させる等、当該技術分野において既知の方法によって遂行することができる。長鎖PEGおよび他のポリマーは、外来エピトープを表示する治療用タンパク質の免疫原性低減をもたらす、外来エピトープを遮断するその能力で知られている(N.V.Katre、J.Immunol.、144、209〜213(1990);G.E.Francisら、Int.J.Hematol.、68、1〜18(1998)。あるいは、または加えて、抗体−AA標的化剤複合体の投与を受けた個体に、シクロスポリンA、抗CD3抗体等の免疫抑制薬を投与してよい。
一実施形態において、AA標的化化合物は式IIによって示され、その立体異性体、互変異性体、溶媒和物、プロドラッグ、および薬学的に許容できる塩を含む。
抗体−L’−[AA標的化剤] (II)
式IIの化合物において、[AA標的化剤]は式Iで定義された通りである。L’は、抗体を標的化剤に連結し、式−X−Y−Z’−を有するリンカー部分である。式IIの化合物において、XおよびYは式Iで定義された通りであり、抗体は、本明細書において定義されている通りの抗体である。図10および11は、それぞれ、図8および9に例示されているZ部分への、抗体中の結合性部位における、反応性の求核性側鎖の付加機構を例示する。
いくつかの実施形態において、抗体はアルドラーゼ触媒抗体であり、Z’−抗体は構造
を有し、式中、HN−抗体は、アミノ基を担持する抗体中の結合性部位における任意側鎖を指す。
いくつかの実施形態において、抗体はアルドラーゼ触媒抗体であり、Z’−抗体は構造
を有し、式中、HN−抗体は、アミノ基を担持する抗体中の結合性部位における任意側鎖を指す。
いくつかの実施形態において、抗体はアルドラーゼ触媒抗体であり、Z’−抗体は構造
を有し、式中、HN−抗体は、アミノ基を担持する抗体中の結合性部位における任意側鎖を指す。
いくつかの実施形態において、抗体はアルドラーゼ触媒抗体であり、Z’−抗体は構造
を有し、式中、HN−抗体は、アミノ基を担持する抗体中の結合性部位における任意側鎖を指す。
いくつかの実施形態において、抗体はアルドラーゼ触媒抗体であり、Z’−抗体は構造
を有し、式中、HN−抗体は、アミノ基を担持する抗体中の結合性部位における任意側鎖を指す。
いくつかの実施形態において、抗体はアルドラーゼ触媒抗体であり、Z’−抗体は構造
を有し、式中、HN−抗体は、アミノ基を担持する抗体中の結合性部位における任意側鎖を指す。
いくつかの実施形態において、抗体はアルドラーゼ触媒抗体であり、Z’−抗体は構造
を有し、式中、HN−抗体は、アミノ基を担持する抗体中の結合性部位における任意側鎖を指す。
いくつかの実施形態において、抗体はアルドラーゼ触媒抗体であり、Z’−抗体は構造
を有し、式中、HN−抗体は、アミノ基を担持する抗体中の結合性部位における任意側鎖を指す。
いくつかの実施形態において、抗体はアルドラーゼ触媒抗体であり、Z’−抗体は構造
を有し、式中、HN−抗体は、アミノ基を担持する抗体中の結合性部位における任意側鎖を指す。
いくつかの実施形態において、抗体はアルドラーゼ触媒抗体であり、Z’−抗体は構造
を有し、式中、HN−抗体は、アミノ基を担持する抗体中の結合性部位における任意側鎖を指す。
いくつかの実施形態において、抗体はアルドラーゼ触媒抗体であり、Z’−抗体は構造
を有し、式中、HN−抗体は、アミノ基を担持する抗体中の結合性部位における任意側鎖を指す。
いくつかの実施形態において、抗体はアルドラーゼ触媒抗体であり、Z’−抗体は構造
を有し、式中、HN−抗体は、アミノ基を担持する抗体中の結合性部位における任意側鎖を指す。
いくつかの実施形態において、抗体はアルドラーゼ触媒抗体であり、Z’−抗体は構造
を有し、式中、HN−抗体は、アミノ基を担持する抗体中の結合性部位における任意側鎖を指す。
いくつかの実施形態において、抗体はアルドラーゼ触媒抗体であり、Z’−抗体は構造
を有し、式中、HN−抗体は、アミノ基を担持する抗体中の結合性部位における任意側鎖を指す。
いくつかの実施形態において、抗体はアルドラーゼ触媒抗体であり、Z’−抗体は構造
を有し、式中、HN−抗体は、アミノ基を担持する抗体中の結合性部位における任意側鎖を指す。
式IIを有する化合物において、Z’は、共有結合と抗体が結合している0〜20個の炭素原子とを含む結合部分である。リンカーが反応基としてジケトン部分を有し、抗体中の結合性部位においてリシン残基の側鎖アミノ基との連結が発生する場合について、これを以下に示す。抗体を、指示されている各結合性部位について、反応性アミノ酸側鎖を持つ二価として図式的に示す。
以下に示す別の実施形態は、リンカーが反応基としてβラクタム部分を有し、抗体中の結合性部位においてリシン残基の側鎖アミノ基との連結が発生する場合のものである。抗体を、指示されている各結合性部位について、反応性アミノ酸側鎖を持つ二価として図式的に示す。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは2または3である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、1、2、3、4または5であり、wは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは1、2または3であり、wは1、2または3であり、qは0、1、2、3である。一部の実施形態において、vは1または2であり、wは1または2であり、qは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、1、2、3、4または5であり、wは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは1、2または3であり、wは1、2または3であり、qは0、1、2、3である。一部の実施形態において、vは1または2であり、wは1または2であり、qは2または3である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、1、2、3、4または5であり、wは、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは1、2または3であり、wは1、2または3である。一部の実施形態において、vは1または2であり、wは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは2または3である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは2または3である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは2または3である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは2または3である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは2または3である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは2または3である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは2または3である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは2または3である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは2または3である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、1、2、3、4または5であり、wは、1、2、3、4、5または6であり、qは、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは1、2または3であり、wは1、2または3であり、qは1、2または3である。一部の実施形態において、vは1または2であり、wは1または2であり、qは2または3である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、1、2、3、4または5であり、wは、1、2、3、4、5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは1、2または3であり、wは1、2または3である。一部の実施形態において、vは1または2であり、wは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、1、2、3、4または5であり、wは、1、2、3、4、5または6であり、qは、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは1、2または3であり、wは1、2または3であり、qは1、2または3である。一部の実施形態において、vは1または2であり、wは1または2であり、qは2または3である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは2または3である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは2または3である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは2または3である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは2または3である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2であり、qは2または3である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、wは、1、2、3、4または5であり、pは、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、wは1であり、pは3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1または2であり、wは1であり、pは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは1または2である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、qは、0、1、2または3であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3であり、qは0、1、2または3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2であり、qは2または3である。
式IIに従ういくつかの実施形態は、構造
これらの実施形態のいくつかにおいて、vは、0、1、2、3、4または5であり、tは、1、2、3、4、5または6であり、rは、1、2、3、4または5であり、sは、0、1、2、3、4または5であり、Rbは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。いくつかの実施形態において、vは0であり、tは1、2、3、4、5または6であり、rは1または2であり、sは3である。一部の実施形態において、vは0であり、tは1、2または3であり、rは1であり、sは1または2である。
あるいは、リンカーは、反応基としてアミンまたはヒドラジドを有することができ、抗体は、ジケトン部分を有するように操作することができる。非天然ジケトン含有アミノ酸は、当技術分野で周知の技法を使用して抗体中の結合性部位に容易に組み込むことができ、非天然アミノ酸を含有するタンパク質は、酵母および細菌中で産生された。例えば、J.W.Chinら、Science 301:964〜966(2003);L.Wangら、Science 292:498〜500(2001);J.W.Chinら、J.Am.Chem.Soc.124:9026〜9027(2002);L.Wangら、J.Am.Chem.Soc.124:1836〜1837(2002);J.W.ChinおよびP.G.Schultz、Chembiochem.3:1135〜1137(2002);J.W.Chinら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.99:11020〜11024(2002);L.WangおよびP.G.Schultz、Chem.Commun.(1):1〜11(2002);Z.Zhangら、Angew.Chem.Int.Ed.Engl.41:2840〜2842(2002);L.Wang、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.100:56〜61(2003)を参照されたい。したがって、例えば、ジケトン部分を含有する非天然アミノ酸を酵母サッカロミセスセレビシアエ(Saccharomyces cerevisiae)中に挿入するために、タンパク質生合成機構に、ユニークコドン、tRNA、およびアミノアシル−tRNA合成酵素(aa RS)を含めた新規成分を添加する必要がある。例えば、真核生物についてJ.W.Chinら、Science 301:964〜966(2003)に報告されているように、大腸菌由来のアンバーサプレッサーチロシル−tRNA合成酵素(TyrRS)−tRNACUA対を使用することができる。アンバーコドンは、対象とする非天然アミノ酸をコードするのに使用される。次いで、突然変異体TyrRSおよびtRNACUAのライブラリーを作製し、TyrRSがtRNACUAに対象とする非天然アミノ酸、例えば、ジケトン含有アミノ酸をチャージするaaRS−tRNACUA対について選択することができる。引き続いて、ジケトン含有アミノ酸を組み込んでいる抗体は、1つまたは複数の抗体中の結合性部位でアンバーコドンを含有している遺伝子をクローン化し、発現させることによって生成することができる。
式IIの化合物のいくつかの実施形態では、抗体は全長抗体である。他の実施形態では、抗体は、Fab、Fab’F(ab’)2、Fv、VH、VL、またはscFvである。ある特定の実施形態では、抗体は、ヒト抗体、ヒト化抗体、またはキメラヒト抗体である。ある特定の実施形態では、抗体は触媒抗体である。一実施形態では、抗体は、ヒトIgG、IgA、IgM、IgD、またはIgE抗体由来の定常領域を含むマウス38c2のヒト化型である。別の実施形態では、抗体は、マウス38c2由来の可変領域とヒトIgG、IgA、IgM、IgD、またはIgE抗体由来の定常領域を含むキメラ抗体である。
いくつかの場合では、2つ以上のAA標的化剤は、1個の全長二価抗体に連結することができる。これを式IIIとして以下に示す:
抗体[−L’−[AA標的化剤]]2 (III)
その立体異性体、互変異性体、溶媒和物、プロドラッグ、および薬学的に許容できる塩も提供される。
式IIIの化合物において、[AA標的化剤]、L’および抗体はそれぞれ、式IIに定義されている。
式IIの化合物などの標的化化合物も、本明細書に記載されるような標的化剤−リンカー化合物を、多価抗体中の結合性部位に共有結合的に連結することによって容易に合成することができる。例えば、リンカーがジケトン反応性部分を含む、AA標的化剤リンカーコンジュゲートは、0.5当量の、h38C2 IgG1などのアルドラーゼ抗体でインキュベートすることによって、AA標的化化合物を生成することができる。あるいは、式IIIの化合物などのAA標的化化合物は、本明細書に記載されるようなAA標的化剤−リンカー化合物を、二価抗体の各結合性部位に共有結合的に連結することによって生成することができる。
AA標的化化合物の使用方法
本発明の一態様では、インビボでAng−2活性を調節する方法であって、対象に、有効量の本明細書に記載されるようなAA標的化化合物を投与するステップを含む方法を提供する。対象中の異常血管形成または血管形成媒介状態を治療するための方法もさらに提供する。そのような方法は、治療有効量の本明細書に記載されるようなAA標的化化合物を対象に投与するステップを含む。本明細書で使用される場合、血管形成媒介状態は、異常血管形成活性によって引き起こされる状態、または血管形成活性を調節する化合物が治療用途を有する状態である。治療することができる疾患および状態として、癌、関節炎、乾癬、感染もしくは外科的介入に関連する眼の血管形成、黄斑変性症または糖尿病性網膜症が挙げられる。特に、癌を治療する方法として、乳房、大腸、直腸、肺、中咽頭、下咽頭、食道、胃、膵臓、肝臓、胆のうおよび胆管、小腸、尿路、女性生殖管、男性、生殖管、内分泌腺、ならびに皮膚の癌;血管腫;黒色腫;肉腫;脳、神経、眼、および髄膜の腫瘍;白血病;またはリンパ腫が挙げられる。
医薬組成物および投与方法
本発明の別の態様では、AA標的化化合物の医薬組成物を提供する。AA標的化化合物は、薬学的に許容できる担体と混合することによって、単独または1つもしくは複数の他の療法モダリティーと組み合わせて、細胞または対象に投与するための医薬組成物を形成することができる。
医薬組成物は、意図された投与経路に適合するように一般に製剤化される。当業者は、医薬媒体の選択および組成物の適切な調製は、意図された使用と投与形態に依存することがわかるであろう。投与経路の例として、非経口(例えば、静脈内、筋肉内、髄内、皮内、皮下)、経口(例えば、吸入、経口摂取)、鼻腔内、経皮(例えば、局所的)、経粘膜、および直腸投与が挙げられる。AA標的化化合物の投与経路として、くも膜下腔内、直接脳室内および腹腔内送達も挙げることができる。AA標的化化合物は、製剤の直接注射、または注入基質、例えば正常食塩水、D5W、乳酸リンゲル液もしくは他の一般に使用される注入媒質などとの標的化AA化合物製剤の混合物の注入による、任意の非経口経路を通じて投与することができる。
AA標的化化合物は、当技術分野で周知の技法を使用して投与することができる。薬剤は製剤化され、全身的に投与されることが好ましい。製剤化および投与の技法は、「Remington’s Pharmaceutical Sciences」、18版、1990、Mack Publishing Co.、Easton、PAに見出すことができる。注射用には、AA標的化化合物は、水溶液、エマルジョン、または懸濁液中に製剤化することができる。AA標的化化合物は、生理的に適合した緩衝液、例えば、クエン酸、酢酸、ヒスチジン、またはリン酸などを含有する水溶液中に製剤化されることが好ましい。必要な場合、そのような製剤は、様々な等張化剤、可溶化剤および/または安定化剤(例えば、塩化ナトリウムなどの塩、またはスクロース、マンニトール、およびトレハロースなどの糖、またはアルブミンなどのタンパク質、またはグリシンおよびヒスチジンなどのアミノ酸、またはポリソルベート(ツイーン)などの界面活性物質、またはエタノール、ポリエチレングリコールおよびプロピレングリコールなどの共溶媒)も含有することができる。
医薬組成物は、例えば、pH、浸透圧モル濃度、粘性、透明度、色、等張性、匂い、無菌性、安定性、溶解または放出の速度、組成物の吸着または浸透を修正、維持、または保存するための製剤材料を含有することができる。適当な製剤材料として、それだけに限らないが、アミノ酸(グリシン、グルタミン、アスパラギン、アルギニンもしくはリシンなど)、抗菌剤;抗酸化剤(アスコルビン酸、亜硫酸ナトリウムもしくは亜硫酸水素ナトリウムなど);緩衝液(ホウ酸、重炭酸、Tris−HCl、クエン酸、リン酸、他の有機酸、キレート化剤[エチレンジアミン四酢酸(EDTA)など]など);溶媒(グリセリン、プロピレングリコールもしくはポリエチレングリコールなど);糖アルコール(マンニトールもしくはソルビトールなど);懸濁剤;界面活性物質もしくは湿潤剤(プルロニック、PEG、ソルビタンエステル、ポリソルベート20、ポリソルベート80などのポリソルベート、トリトン、トロメタミン、レシチン、コレステロール、チロキサパルなど);安定性増強剤(スクロースもしくはソルビトール);張性増強剤(ハロゲン化アルカリ金属(塩化ナトリウムもしくは塩化カルシウムが好ましい)、マンニトールソルビトールなど);送達ビヒクル;希釈剤;賦形剤および/または補助薬が挙げられる。(Remington’s Pharmaceutical Sciences、18版、A.R.Gennaro編、Mack Publishing Company、1990)。
非経口投与が企図される場合、治療組成物は、薬学的に許容できるビヒクル中にAA標的化化合物を含む、発熱物質がない、非経口的に許容できる水溶液の形態とすることができる。非経口注射用の1つのビヒクルは、AA標的化化合物が、滅菌等張液として製剤化されている、滅菌蒸留水である。さらに別の製剤は、製品の制御放出または徐放を提供する作用剤、例えば、注射用マイクロスフィア、生分解性粒子、ポリマー化合物(ポリ乳酸、ポリグリコール酸)、ビーズ、またはリポソームなどともにAA標的化化合物を製剤化することを伴うことができ、次いでこれは、デポー注射によって送達することができる。ヒアルロン酸も使用することができ、これは、循環の期間の持続を促進する効果を有することができる。所望分子を導入するための他の適当な手段には、移植可能な薬物送達デバイスが含まれる。
別の態様では、非経口投与に適した医薬製剤は、水溶液、好ましくは、生理的に適合した緩衝液、例えば、ハンクス液、リンゲル液、または生理的に緩衝された食塩水中などで製剤化することができる。水性注射懸濁液は、懸濁液の粘性を増大させる物質、例えば、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ソルビトール、またはデキストランなどを含有することができる。適当な親油性溶媒またはビヒクルとしてゴマ油などの脂肪油、またはオレイン酸エチルなどの合成脂肪酸エステル、トリグリセリド、またはリポソームが挙げられる。非脂質ポリカチオン性アミノポリマーも送達のために使用することができる。場合により、懸濁液も適当な安定剤または作用剤を含有することによって、化合物の溶解度を増大させ、高度に濃縮された溶液の調製を可能にすることができる。
インビボ投与のために使用される医薬組成物は、典型的には滅菌されていなければならない。これは、滅菌ろ過膜を通してろ過することによって達成することができる。組成物が凍結乾燥される場合、凍結乾燥および再構成の前または後に、この方法を使用して滅菌を行うことができる。非経口投与用の組成物は、凍結乾燥形態で、または溶液中に貯蔵することができる。さらに、非経口組成物は、滅菌アクセスポートを有する容器、例えば、皮下注射針によって穿刺可能なストッパーを有する静脈内用溶液バッグまたはバイアル中に一般に入れられる。
医薬組成物が製剤化された場合、溶液、懸濁液、ゲル、エマルジョン、固体、または脱水粉末もしくは凍結乾燥粉末として滅菌バイアル中に貯蔵することができる。そのような製剤は、すぐ使用できる形態、または投与前に再構成を必要とする形態(例えば、凍結乾燥された)で貯蔵することができる。
一実施形態は、単回用量投与単位をもたらすためのキットを対象とする。これらキットはそれぞれ、AA標的化化合物を有する第1の容器と水性製剤を有する第2の容器の両方を含有する。単一およびマルチチャンバープレフィルドシリンジを含有するキットも、本発明の範囲内に含められる。
障害に対する血管形成要素を伴った障害を有する、ヒトを含めた哺乳動物を治療することにおいて、治療有効量のAA標的化化合物または薬学的に許容できる誘導体が投与される。投薬の頻度は、使用される製剤中のAA標的化化合物の薬物動態学的パラメータに依存する。典型的には、この組成物は、所望の効果を達成する投与量に到達するまで投与される。したがって、この組成物は、単回投与、または時間をかけた多回投与(同じもしくは異なる濃度/投与量で)、または連続注入として投与することができる。組成物の投与経路および頻度ならびに投与量は、個体によって変動する場合があり、標準的な技法を使用して容易に確立することができる。適切な投与量のさらなる洗練は、日常的に行われる。適切な投与量は、適切な用量−応答データを使用して、当業者によって明らかにすることができる。
適切な投与量および治療レジメンにより、治療的および/または予防的利点を提供するのに十分な量で(1つまたは複数の)活性化合物が提供される。そのような応答は、治療されない患者と比較した場合に、治療される患者において改善された臨床成績(例えば、標的範囲における血管数の低減、腫瘍サイズまたは容積の減少)を確立することによってモニターされる。典型的には、適切な用量は、本明細書に記載されるように投与されるとき、抗血管形成応答を促進することができ、かつ/または基礎レベルもしくは未治療レベルより少なくとも10〜50%超である化合物の量である。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物についての最も有効な投与形態および投与量レジメンは、疾患の重症度と過程、患者の健康と治療に対する応答、および治療する医師の判断に依存する。したがって、本発明の組成物の投与量は、個々の患者に対して滴定されるべきである。化合物の有効用量は、1日当たり、1キログラム当たり約0.1μgから約40mgである。AA標的化化合物は、体重1kg当たり0.1mgから体重1kg当たり約15mgの一日の静脈内注入として投与することができる。したがって、一実施形態では、体重1kg当たり約0.5mgの用量を提供する。別の実施形態では、体重1kg当たり約0.75mgの用量を提供する。別の実施形態では、体重1kg当たり約1.0mgの用量を提供する。別の実施形態では、体重1kg当たり約2.5mgの用量を提供する。別の実施形態では、体重1kg当たり約5mgの用量を提供する。別の実施形態では、体重1kg当たり約10.0mgの用量を提供する。別の実施形態では、体重1kg当たり約15.0mgの用量を提供する。AA標的化化合物または薬学的に許容できる誘導体の用量は、1日当たり約1回から1週間当たり2回、または、毎週約1回から1カ月当たり1回の間隔で投与されるべきである。一実施形態では、約.002mg/mlから30mg/mlの、AA標的化化合物または薬学的に許容できるその誘導体のピーク血漿中濃度を達成する用量を投与する。これは、投与される成分の適切な製剤中の溶液(化学分野の当業者に既知の任意の適当な製剤溶液を使用することができる)を滅菌注射することによって達成することができる。望ましい血中レベルは、立証された分析的方法によって測定された血漿中レベルにより確認されるように、AA標的化化合物の連続注入によって維持することができる。
個体にAA標的化化合物を投与するための一方法は、個体にAA標的化剤−リンカーコンジュゲートを投与するステップと、これをインビボで適切な抗体中の結合性部位との共有結合化合物を形成させるステップとを含む。インビボで形成するAA標的化化合物の抗体部分は、標的化剤−リンカーコンジュゲートを投与する前、投与すると同時、または投与した後に個体に投与することができる。既に考察したように、AA標的化剤は、リンカー/反応性部分を含むことができ、または抗体中の結合性部位は、適当に修飾されることによって、標的化剤に共有結合的に連結することができる。あるいは、またはさらに、抗体は、適切な免疫源で免疫化した後に、個体の血液循環中に存在することができる。例えば、触媒抗体は、担体タンパク質にコンジュゲートした基質の反応性中間体で免疫化することによって生成することができる。R.A.LernerおよびC.F.Barbas3世、Acta Chem.Scand.50:672〜678(1996)を参照されたい。特に、アルドラーゼ触媒抗体は、P.Wirschingら、Science 270:1775〜1782(1995)(J.Wagnerら、Science 270:1797〜1800(1995)を論評して)に記載されているように、ジケトン部分に連結したキーホールリンペットヘモシニアンを投与することによって生成することができる。
本発明は、組織および細胞中のAng−2または抗血管形成標的(すなわち、AA−標的化剤受容体)を視覚化または局在化する方法も提供する。一実施形態では、AA−標的化剤受容体の存在について、生検された組織を検査することができる。別の実施形態では、対象中の血管新生は、検出可能標識を含むAA標的化剤または化合物をその対象に投与することによって映像化することができる。本明細書で使用される場合、用語「検出可能標識」は、インビボで投与し、引き続いて検出することができる任意の分子を指す。例示的な検出可能標識には、放射標識および蛍光分子が含まれる。例示的な放射性核種として、インジウム−111、テクネチウム−99、炭素−11、および炭素−13が挙げられる。蛍光分子として、限定することなく、フルオレセイン、アロフィコシアニン、フィコエリトリン、ローダミン、およびテキサスレッドが挙げられる。
組合せ療法
腫瘍内の脈管構造は、活性な血管形成を一般に起こし、新規血管の頻繁な形成をもたらすことによって成長する腫瘍を補助している。そのような血管形成性血管は、血管形成性脈管構造が、∀v∃3インテグリン(Brooks、Cell 79:1157〜1164(1994);WO95/14714、国際出願日1994年11月22日)および血管形成成長因子のための受容体(MustonenおよびAlitalo、J.Cell Biol.129:895〜898(1995);Lappi、Semin.Cancer Biol.6:279〜288(1995))を含めてユニークな内皮細胞表面マーカーを発現するという点において、成熟した脈管構造と区別可能である。
本発明は、1つまたは複数の腫瘍治療薬と組み合わせた、1つまたは複数のAA標的化剤の投与も含み、それぞれは、その治療薬に適したレジメンに従って投与される。組合せ療法の成分は、同時的、または非同時的に投与することができる。本明細書で使用される場合、用語「同時的に投与される」および「同時的投与」は、1つまたは複数のAA標的化合物と1つの他の腫瘍治療薬の実質的に同時の投与を包含する。
本明細書で使用される場合、「非同時的」投与は、部分的に重複していてもいなくても、任意の順序で異なる時間に1つまたは複数のAA標的化化合物を投与することを包含する。これには、それだけに限らないが、組合せの成分での経時的治療(前治療、後治療、または重複治療など)、ならびに薬物が交互にされている、または1つの成分が長期に投与され、(1つまたは複数の)他の成分が断続的に投与されるレジメンが含まれる。成分は、同じまたは別々の組成物で、同じまたは異なる投与経路で投与することができる。
AA標的化化合物と組み合わせて使用することができる適当な腫瘍治療薬および組合せを表4〜6に列挙する。
本発明の典型的な実施形態を例示するものであり、決して特許請求の範囲または明細書の限定ではない下記実施例によって、本発明の多用途性を例示する。
(実施例1)
例示的な化合物の合成
(実施例2)
実施例1のように調製されたペプチドの樹脂からの切断
樹脂からのペプチドの切断
(実施例3)
実施例2のように調製された化合物のリンカーとのカップリング
リンカーのカップリング
(実施例4)
以下の合成を図12に提供する。
(実施例5)
以下の合成を図13に提供する。
(実施例6)
以下の合成を図14に提供する。
(実施例7)
以下の合成を図15に提供する。
(実施例8)
以下の合成を図16に提供する。
(実施例9)
以下の合成を図17に提供する。
(実施例10)
以下の合成を図18に提供する。
(実施例11)
以下の合成を図19に提供する。
(実施例12)
以下の合成を図20に提供する。
(実施例13)
以下の合成を図21に提供する。
(実施例14)
以下の合成を図22に提供する。
(実施例15)
以下の合成を図23に提供する。
(実施例16)
以下の合成を図24に提供する。
(実施例17)
以下の合成を図25に提供する。
この実施例では実施例12の化合物を使用するが、実施例13の化合物を用いることも十分に可能である。その上、この実施例ではN末端との連結を示すが、実施例12および13の化合物の左側にある遊離酸は、C、K、S、TまたはY側鎖等、ペプチド上の任意の求核性側鎖と連結していてもよい。この実施例にも示すように、実施例12および13の化合物の右側にあるFmoc保護アミノ基は、アミド結合を介して認識基Yと連結するために使用される。
(実施例18)
以下の合成を図26に提供する。
この実施例では実施例15の化合物を使用するが、実施例14および16の化合物を用いることも十分に可能である。その上、この実施例ではN末端との連結を示すが、実施例14〜16の化合物の左側にある遊離酸は、C、K、S、TまたはY側鎖等、ペプチド上の任意の求核性側鎖と連結していてもよい。この実施例にも示すように、実施例14〜16の化合物の右側にある遊離酸は、アミド結合を介して抗体認識基Yと連結するために使用される。
(実施例19)
3−{2−[2−(2−{2−[2−(2−tert−ブトキシカルボニル−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−エトキシ)−エトキシ]エトキシ}−プロピオン酸tert−ブチルエステルの合成
表題化合物は、報告されている方法を使用して調製した(O.SeitzおよびH.Kunz、J.Org.Chem.、62、813〜826(1997))。ナトリウム金属の小片を、THF(200ml)中のテトラ(エチレングリコール)(47.5g、244mmol)の溶液に添加し、ナトリウムが完全に溶解するまで撹拌した。その後、
tブチルアクリレート(94g、730mmol)を添加し、室温で2日間、撹拌を続けた。別のバッチの
tブチルアクリレート(94g、730mmol)を添加し、さらに2日間、撹拌を続けた。反応混合物を数滴の1N HClで中和し、減圧濃縮した。残留物を水中に懸濁し、酢酸エチル(3×150ml)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下での揮発物の蒸発により、粗生成物を無色液体として提供し、シリカゲルカラムを使用して精製した(42g、51%)。
(実施例20)
3−{2−[2−(2−{2−[2−(2−カルボキシ−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−プロピオン酸の合成
アニソール(20ml)中の3−{2−[2−(2−{2−[2−(2−tert−ブトキシカルボニル−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−プロピオン酸tert−ブチルエステル(6g、18.6mmol)の溶液を氷浴中で冷却し、トリフルオロ酢酸(65g)を添加した。室温で3時間後、揮発物を減圧下で除去し、残留物を酢酸エチル(50ml)と5%重炭酸ナトリウム溶液とに分配した。水層を1N HClで酸性化し、NaClで飽和させ、その後、酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下での揮発物の除去により、生成物を無色液体として提供し、これを冷凍下で凝固させた(3.8g、82%)。
(実施例21)
3−(2−{2−[2−(2−{2−[2−(4−{2−[2−(2−メチル−[1,3]ジオキソラン−2−イルメチル)−[1,3]ジオキソラン−2−イル]−エチル}−フェニルカルバモイル)−エトキシ]−エトキシ}−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−エトキシ)−プロピオン酸の合成
実施例20からの化合物(0.6g、1.8mmol)をジクロロメタン(10ml)中に溶解し、4−{2−[2−(2−メチル−[1,3]ジオキソラン−2−イルメチル)−[1,3]ジオキソラン−2−イル]−エチル}−フェニルアミン(0.3g、1.4mmol)、続いてEDCI(0.28g、1.8mmol)を室温で添加した。室温で1時間後、反応混合物を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。揮発物の蒸発およびジクロロメタン中の1〜15%メタノールを用いるシリカゲルカラム上での精製により、表題化合物をガム状物(0.47g、32%)として提供した。
(実施例22)
4−{2−[2−(2−メチル−[1,3]ジオキソラン−2−イルメチル)−[1,3]ジオキソラン−2−イル]−エチル}−フェニルアミンの合成
清浄な炉乾燥フラスコに6−(4−ニトロ−フェニル)−ヘキサン−2,4−ジオン(3.7g、15.72mmol)を充填し、乾燥CH
2Cl
2(20ml)、続いてビスTMSエチレングリコール(38.5ml、157.3ml)をフラスコに添加し、結果として生じた溶液を、アルゴン下、撹拌しながら−5℃まで冷却した。TMSOTf(300μl)を反応混合物に添加し、溶液を−5℃で6時間撹拌した。反応物をピリジン(10ml)でクエンチし、飽和NaHCO
3中に注いだ。混合物をEtOAcで抽出し、有機層を水、ブラインで洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濃縮し、黄色固体を生じさせた。固体をヘキサンで粉砕し、自由流動性の淡黄色固体(3.5g、72%)を生じさせ、これをEtOAc(50ml)中に溶解し、50psiの水素圧で開始するパールシェーカーで水素化した。2時間後、セライトのパッドを通して反応物をろ過し、セライトをCH
2Cl
2/MeOHで徹底的に洗浄し、合わせた有機物を濃縮し、表題化合物(1.46g、100%)を、静置すると凝固する油として生じさせた。
(実施例23)
4−[4−(3,5−ジオキソ−ヘキシル)−フェニルカルバモイル]−酪酸2,5−ジオキソピロリジン−1−イルエステル(10)の合成
ステップ1
6−(4−ニトロ−フェニル)−ヘキサン−2,4−ジオン(11)
反応槽(熱および真空乾燥ならびに磁気回転棒装備)に、テトラヒドロフランおよびリチウムジイソプロピルアミド(2Mヘプタン/エチルベンゼン/テトラヒドロフラン;69.4mL、138.9mmol)を添加した。溶液を−78℃まで冷却した。ペンタン−2,4−ジオン(7.13mL、69.4mmol)を滴下添加し、溶液を−78℃で30分間撹拌した。4−ニトロベンジルブロミド(15.0g、69.4mmol)を一度に添加した。溶液をドライアイス/アセトン浴から除去し、室温まで加温させ、16時間撹拌した。溶液を約0℃まで冷却し、反応物を1M HClでクエンチした。テトラヒドロフランを減圧下で除去した。粗材料をジクロロメタン中に溶かし、1M HClおよびブラインで洗浄した。水層をジクロロメタンで再度洗浄した。合わせたジクロロメタン層を乾燥し(Na
2SO
4)、減圧下で除去した。5%〜15%酢酸エチル/ヘキサンを使用して勾配フラッシュカラムクロマトグラフィー(FCC)を実施し、表題化合物(8.5g、52%;黄色固体)を産生した。
1H NMR(CDCl
3):δ8.14(d,J=9.0Hz,2H)、δ7.43(d,J=8.4Hz,2H)、δ5.45(s,1H)、δ3.06(t,J=7.5Hz,2H)、δ2.64(t,J=7.8Hz,2H)、δ2.04(s,3H)。
ステップ2
4−[4−(3,5−ジオキソ−ヘキシル)−フェニルカルバモイル]−酪酸(12)
200mLのテトラヒドロフラン、6−(4−ニトロ−フェニル)−ヘキサン−2,4−ジオン(8.0g、34.0mmol)およびジヒドロ−ピラン−2,6−ジオン(3.88g、34.0mmol)を、反応槽に添加した。反応槽をアルゴンで3回パージした。約200mgのパラジウム(活性炭上10wt%)を添加した。反応槽をアルゴンで再度パージし、バルーンを介して過剰水素を導入した。溶液を室温で16時間撹拌した。水素を減圧下で除去し、セライトを通すろ過によって触媒を除去した。テトラヒドロフランを減圧下で除去し、表題化合物(10.5g、97%、黄色固体)を産生した。
ステップ3
4−[4−(3,5−ジオキソ−ヘキシル)−フェニルカルバモイル]−酪酸2,5−ジオキソピロリジン−1−イルエステル(10)
反応槽(熱および真空乾燥ならびに磁気回転棒装備)に、4−[4−(3,5−ジオキソ−ヘキシル)−フェニルカルバモイル]−酪酸(10.53g、33.0mmol)、N−ヒドロキシコハク酸イミド(3.8g、33.0mmol)および1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(6.3g、33.0mmol)およびジクロロメタン(250mL)を添加した。溶液を、窒素下、室温で16時間撹拌し、その後、10%クエン酸、ブラインで洗浄し、乾燥した(Na2SO4)。ジクロロメタンを減圧下で除去した。70%酢酸エチル/ヘキサンを用いるFCCにより、表題化合物(7.4g、黄色固体、54%)を生じさせた。1H NMR(CDCl3):δ7.87(s,1H)、δ7.43(d,J=8.4Hz,2H)、δ7.12(d,J=8.4Hz,2H)、δ5.46(s,1H)、δ2.89(t(&m)、J=8.1Hz(tについて)、7H)、δ2.73(t,J=6.0Hz,2H)、δ2.56(t,J=7.2Hz,2H)、δ2.47(t,J=6.9Hz,2H)、δ2.21(p,J=6.6Hz,2H)、δ2.04(s,3H)。
(実施例24)
3−{2−[2−(2−{4−[4−(3,5−ジオキソ−ヘキシル)−フェニルカルバモイル]−ブチリルアミノ}−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−プロピオン酸2,5−ジオキソ−ピロリジン−1−イルエステル、(20)の合成
ステップ1
3−{2−[2−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−プロピオン酸tert−ブチルエステル
Na金属(触媒)を、0℃のTHF(100mL)中のアクリル酸tert−ブチルエステル(6.7mL、46mmol)および2−[2−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−エトキシ]−エタノール(20.7g、138mmol)の撹拌溶液に添加し、混合物を終夜撹拌した。溶媒を除去し、残存油をEtOAc(100mL)中に溶解した。有機層を水(3×50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、溶媒を真空除去し、次のステップにそのまま使用されるであろう表題化合物に相当する油を生じさせた。(M+1)=279。
ステップ2
3−{2−[2−(2−トシルスルホニルオキシ−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−プロピオン酸tert−ブチルエステル
塩化トシル(22.3g、117mmol)を、(240mL)中の3−{2−[2−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−プロピオン酸tert−ブチルエステル(16.3g、58.6mmol)およびピリジン60mLの撹拌溶液に少量ずつ添加し、混合物を終夜撹拌した。反応物を水(300mL)でクエンチし、有機層を分離した。水層をCH2Cl2(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を、HCl(1N、100mL)、水(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、溶媒を真空除去し、次のステップにそのまま使用されるであろう表題化合物に相当する油を生じさせた。(M+1)=433。
ステップ3
3−{2−[2−(2−アミノ−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−プロピオン酸tert−ブチルエステル
NaN3(35g、538mmol)を、DMF(150mL)中の3−{2−[2−(2−トシルスルホニルオキシ−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−プロピオン酸tert−ブチルエステル(20g、46mmol)の撹拌溶液に添加し、反応物を終夜撹拌した。反応物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(4×100mL)で抽出した。有機層を水(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。溶媒を真空除去し、油を生じさせた。カラムクロマトグラフィーEtOAc/Hex(1:4)により、3−{2−[2−(2−アジド−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−プロピオン酸tert−ブチルエステル、(M+1)=304に相当する油を生じさせた。EtOAc中のPd(炭素上5%)を使用して、水素(1気圧)下、この油を3日間水素化した。ろ過によって触媒を除去し、溶媒を真空除去し、表題化合物、(M+1)=278に相当する油を生じさせた。
ステップ4
3−{2−[2−(2−{4−[4−(3,5−ジオキソ−ヘキシル)−フェニルカルバモイル]−ブチリルアミノ}−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−プロピオン酸tert−ブチルエステル
CH2Cl2(10mL)中の、4−[4−(3,5−ジオキソ−ヘキシル)−フェニルカルバモイル]−酪酸2,5−ジオキソ−ピロリジン−1−イルエステル(1.5g、3.6mmol)、3−{2−[2−(2−アミノ−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−プロピオン酸tert−ブチルエステル(1.0g、3.6mmol)およびDIEA(1.3μL、7.2mmol)の溶液を、室温で終夜撹拌した。溶媒を真空除去し、カラムクロマトグラフィーEtOAc/MeOH(95:5)を使用して残油を精製し、表題化合物を透明油、(M+1)=579として生じさせた。
ステップ5
3−{2−[2−(2−{4−[4−(3,5−ジオキソ−ヘキシル)−フェニルカルバモイル]−ブチリルアミノ}−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−プロピオン酸2,5−ジオキソ−ピロリジン−1−イルエステル
3−{2−[2−(2−{4−[4−(3,5−ジオキソ−ヘキシル)−フェニルカルバモイル]−ブチリルアミノ}−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−プロピオン酸tert−ブチルエステル(400mg、0.692mmol)をTFA/CH2Cl2(1:1、3mL)中に溶解し、混合物を終夜撹拌した。溶媒を除去し、油を酸中間体として生じさせた。DIEA(569μL、3.09mmol)、N−ヒドロキシコハク酸イミド(119mg、1.03mmol)およびEDC(197mg、1.0mmol)を含有するCH2Cl2(4mL)中にこの油を溶解し、混合物を終夜撹拌した。溶媒を除去し、カラムクロマトグラフィーEtOAc/MeOH(95:5)を使用して残油を精製し、油を表題化合物、(M+1)=620として生じさせた。
(実施例25)
AA標的化化合物の合成
実施例17または18の化合物は、下記手順によって抗体38C2と連結させることができる。リン酸緩衝溶液(10mg/mL)中の1mLの抗体38C2を、12μLのAA標的化剤の10mg/mL原液に添加し、結果として生じた混合物を、使用前に2時間、室温で維持した。
(実施例26)
以下の合成を図27に提供する。
この実施例では実施例12の化合物を使用するが、実施例13の化合物を用いることも十分に可能である。
(実施例27)
C.Raderら、J.Mol.Biol.、332、889〜899(2003)は、h38c2を作製する1つの方法を詳述している。下記は、この参考文献中の結果、材料および方法を詳述するものである。
ヒト化
ヒトVκ遺伝子DPK−9およびヒトJκ遺伝子JK4を、カッパ軽鎖可変ドメインのヒト化のためのフレームワークとして使用し、ヒトVH遺伝子DP−47およびヒトJH遺伝子JH4を、m38C2の重鎖可変ドメインのヒト化のためのフレームワークとして使用した。Kabatらによって定義されている通りのすべての相補性決定領域(CDR)残基、ならびに軽鎖および重鎖可変ドメインの両方における所定のフレームワーク残基を、m38C2からヒトフレームワークに移植した。移植されるフレームワーク残基の選択は、マウスmAb 33F12 Fab(PDB 1AXT)の結晶構造に基づき得る。mAb 33F12 Fabは、m38c2と、可変ドメインにおける92%の配列相同性および同一のCDR長を共有する。しかも、33F12およびm38C2は、いずれも同様の触媒活性を有する。フレームワーク残基は、軽鎖中の5個の残基および重鎖中の7個の残基からなっており(図7A)、m38C2の触媒活性に直接的または間接的に加担している可能性がある残基を包含していた。これらは、重鎖のフレームワーク領域3(FR3)内に位置決めされているm38C2、LysH93の反応性リシンを含む。マウスmAb 33F12と38C2との間に保存される6個の残基、SerH35、ValH37、TrpH47、TrpH103およびPheL98は、LysH93のεアミノ基の5Å半径内にある。これらの残基も、ヒト化中に保存した。LysH93は、マウスmAb 33F12および38C2の高度に疎水性の基質結合性部位の底部に位置する。CDR残基に加えて、多数のフレームワーク残基がこのポケットに並んでいる。これらのうち、LeuL37、GlnL42、SerL43、ValL85、PheL87、ValH5、SerH40、GluH42、GlyH88、IleH89およびThrH94をヒトフレームワークに移植した。
発現
ヒト化可変ドメインをヒト定常ドメインCκおよびCγ11と融合させることにより、大腸菌中に発現するFabとして初めにh38C2が生み出された。次に、哺乳動物細胞中におけるヒトIgG1発現のために操作されたPIGGベクターを使用して、h38c2 Fabからh38c2 IgGを形成した。一過性に形質移入したヒト293T細胞由来の上清を組換えタンパク質A上での親和性クロマトグラフィーに付し、約1mg/Lのh38C2 IgG1を産出した。SDS−PAGE、それに続くクマシーブルー染色によって純度を証明した。
β−ジケトン化合物
β−ジケトンのm38c2との共有結合的付加によって形成されるエナミノンは、λ
max=318nmにおいて特徴的なUV吸光度を有する。m38C2 IgGと同じく、h38C2 IgGは、β−ジケトンとのインキュベーション後、特徴的なエナミノン吸光度を示した。陰性対照として、h38C2と同じIgG1アイソタイプを持つが反応性リシンを持たない組換えヒト抗−HIV−1 gp120 mAb b12は、β−ジケトン2とのインキュベーション後、エナミノン吸光度を明らかにしなかった。β−ジケトンのm38C2およびh38C2との結合の定量比較に、著者らは競争ELISAを使用した。β−ジケトン2および3の濃度を増大させて抗体をインキュベートし、固定化BSA複合β−ジケトン1に対してアッセイした。見かけの平衡解離定数は、β−ジケトン2では38μM(m38C2)および7.6μM(h38C2)、β−ジケトン3では0.43μM(m38C2)および1.0μM(h38C2)であり、マウスおよびヒト化抗体と同様のβ−ジケトン結合特性を明らかにした(図6)。
分子モデリング
関連アルドラーゼ抗体であるマウス33F12 Fab(Protein Data Bank ID:1AXT)の結晶構造を鋳型として使用するホモロジーモデリングによって、h38C2 Fabの分子モデルを構築した。マウス33F12 Fabの結晶構造は、2.15Å4の分解能であらかじめ測定しておいた。INSIGHT IIソフトウェア(Accelrys)内のHOMOLOGYモジュールを使用するマウス33F12および38C2アミノ酸配列のアラインメントにより、双方の配列が高度に相同であることを確認した。それらは、2つの可変ドメインにおいて、226個のアミノ酸中19個だけ互いに異なっており、そのCDRは、同じ長さを共有する。高い配列相同性に加えて、両構造は、38C2の低分解能結晶構造によって観測されるように、かなりの構造的類似性を呈する。モデル中の残基を、h38C2アミノ酸配列と一致するように突然変異させ、標準的な回転異性体に基づいて側鎖を置いた。その後、それぞれ100ステップの、最急降下最小化、それに続く共役勾配最小化を使用するINSIGHT II内のDISCOVERモジュールにより、このモデルを最小化した。
h38C2 Fabの構築
m38C2の可変軽鎖および重鎖ドメイン(それぞれ、配列番号:15および16)の配列、ならびにヒト生殖細胞系配列DPK−9(配列番号:17)、JK4(配列番号:18)、DP−47(配列番号:19)およびJH4(配列番号:20、187および188)(V BASE;http://vbase.mrc−cpe.cam.ac.uk/)の配列を使用して、それぞれヒト化VκおよびVHの合成的アセンブリのための重複オリゴヌクレオチドを設計した。配列NXS/Tを持つN−グリコシル化部位、ならびに内部制限部位HindIII、Xbal、SacI、ApaIおよびSfiIは回避した。Expand High Fidelity PCRシステム(Roche Molecular Systems)を使用してPCRを行った。ヒト化Vκオリゴヌクレオチドは、Lフランクセンス(flank sense)(Rader,C.、Ritter,G.、Nathan,S.、Elia,M.、Gout,I.、Junbluth,A.A.、J.Biol.Chem.、275、13668〜13676(2000))(センス5’−GAGGAGGAGGAGGAGGGCCCAGGCGGCCGAGCTCCAGATGACCCAGTCTCTCCA−3’配列番号179);h38C2L1(センス;5’−GAGCTCCAGATGACCCAGTCTCCATCCTCCCTGTCTGCATCTGTAGGTGACCGCGTCACCATCACTTG−3’)(配列番号1);h38C2L2(アンチセンス;5’−ATTCAGATATGGGCTGCCATAAGTGTGCAGGAGGCTCTGACTGGAGCGGCAAGTGATGGTGACGCGGTC−3’)(配列番号2);h38C2L3(センス;5’−TATGGCAGCCCATATCTGAATTGGTATCTCCAGAAACCAGGCCAGTCTCCTAAGCTCCTGATCTAT−3’)(配列番号3);h38C2L4(アンチセンス;5’−CTGAAACGTGATGGGACACCACTGAAACGATTGGACACTTTATAGATCAGGAGCTTAGGAGACTG−3’)(配列番号4);h38C2L5(センス;5’−AGTGGTGTCCCATCACGTTTCAGTGGCAGTGGTTCTGGCACAGATTTCACTCTCACCATCAGCAGTCTGCAACCTGAAGATTTTGCAGTG−3’)(配列番号5);h38C2L6(アンチセンス;5’−GATCTCCACCTTGGTCCCTCCGCCGAAAGTATAAGGGAGGTGGGTGCCCTGACTACAGAAGTACACTGCAAAATCTTCAGGTTGCAG−3’)(配列番号6);Lアンチセンスフランク(C.Raderら、J.Biol.Chem.、275、13668〜13676(2000))(アンチセンス5’−GACAGATGGTGCAGCCACAGTTCGTTTGATCTCCACCTTGGTCCCTCC−3’配列番号180)であった。ヒト化VHオリゴヌクレオチドは、Hフランクセンス(C.Raderら、J.Biol.Chem.、275、13668〜13676(2000))(センス5’−GCTGCCCAACCAGCCATGGCCGAGGTGCAGCTGGTGGAGTCTGGGGGA−3’配列番号181);h38C2H1(センス;5’−GAGGTGCAGCTGGTGGAGTCTGGCGGTGGCTTGGTACAGCCTGGCGGTTCCCTGCGCCTCTCCTGTGCAGCCTCTGGCT−3’)(配列番号7);h38C2H2(アンチセンス;5’−CTCCAGGCCCTTCTCTGGAGACTGGCGGACCCAGCTCATCCAATAGTTGCTAAAGGTGAAGCCAGAGGCTGCACAGGAGAG−3’)(配列番号8);h38C2H3(センス;5’−TCTCCAGAGAAGGGCCTGGAGTGGGTCTCAGAGATTCGTCTGCGCAGTGACAACTACGCCACGCACTATGCAGAGTCTGTC−3’)(配列番号9);h38C2H4(アンチセンス;5’−CAGATACAGCGTGTTCTTGGAATTGTCACGGGAGATGGTGAAGCGGCCCTTGACAGACTCTGCATAGTGCGTG−3’)(配列番号10);h38C2H5(センス;5’−CAATTCCAAGAACACGCTGTATCTGCAAATGAACAGCCTGCGCGCCGAGGACACGGGCATTTATTACTGTAAAACG−3’)(配列番号11);h38C2H6(アンチセンス;5’−TGAGGAGACGGTGACCAGGGTGCCCTGGCCCCAGTAGCTGAAACTGTAGAAGTACGTTTTACAGTAATAAATGCCCGTG−3’)(配列番号12);Hフランクアンチセンス(C.Raderら、J.Biol.Chem.、275、13668〜13676(2000))(アンチセンス5’−GACCGATGGGCCCTTGGTGGAGGCTGAGGAGACGGTGACCAGGGTGCC−3’配列番号182)であった。アセンブリに続いて、ヒト化VκおよびVHをそれぞれヒトCκおよびCγl1と融合させ、結果として生じた軽鎖および重鎖断片を融合し、記述されている通り、ファージミドベクターpComb3X中にSfiI−クローン化した(C.Raderら、J.Biol.Chem.、275、13668〜13676(2000);C.F.Barbas三世ら、Phage Display:A laboratory manual、Cold Spring Harbor Laboratory、Cold Spring Harbor N.Y.(2001))。クローンを正しいh38C2配列で富化するために、Fabをファージ上に表示し、BSAと複合した固定化β−ジケトン1(JW)に対する1ラウンドのパニングによって選択した。可溶性Fabを単一クローンから生成し、西洋ワサビペルオキシダーゼと複合したロバ抗ヒトF(ab’)2ポリクローナル抗体(Jackson ImmunoResearch Laboratories)を二次抗体として使用するELISAにより、固定化JW−BSAとの結合について試験した。プライマーOMPSEQ(5’−AAGACAGCTATCGCGATTGCAG−3’配列番号183)およびPELSEQ(5’−CTATTGCCTACGGCAGCCGCTG−3’配列番号184)(C.F.Barbas三世ら、Phage Display:A laboratory manual、Cold Spring Harbor Laboratory、Cold Spring Harbor N.Y.(2001))をそれぞれ使用するDNA配列決定によって、陽性クローンの配列をコードする軽鎖および重鎖を分析し、h38C2のアセンブリされたVκおよびVH配列を確認した。
h38C2 IgG1の構築、生成および精製
最近記述されたベクターPIGG(C.Raderら、FASEB J.、16、2000〜2002(2002))を、h38C2 IgG1の哺乳動物発現のために使用した。哺乳動物発現ベクターPIGG−h38c2は、図23に例示されている。9kbベクターは、双方向性CMプロモーター構築物によって駆動される重鎖γ1および軽鎖κ発現カセットを含む。プライマーPIGG−h38C2H(センス;5’−GAGGAGGAGGAGGAGGAGCTCACTCCGAGGTGCAGCTGGTGGAGTCTG−3’)(配列番号13)およびGBACK(5’−GCCCCCTTATTAGCGTTTGCCATC−3’配列番号185)(C.F.Barbas三世ら、Phage Display:A laboratory manual、Cold Spring Harbor Laboratory、Cold Spring Harbor N.Y.(2001))を使用して、ファージミドベクターpComb3X中のh38C2 Fab由来のVHコード配列を増幅し、SacIおよびApaIで消化し、適当に消化されたベクターPIGG中にクローン化した。プライマーPIGG−h38C2L(センス:5’−GAGGAGGAGGAGGAGAAGCTTGTTGCTCTGGATCTCTGGTGCCTACGGGGAGCTCCAGATGACCCAGTCTCC−3’)(配列番号14)およびLEADB(5’−GCCATGGCTGGTTGGGCAGC−3’配列番号186)((C.F.Barbas三世ら、Phage Display:A laboratory manual、Cold Spring Harbor Laboratory、Cold Spring Harbor N.Y.(2001))を使用して、ファージミドベクターpComb3X中のh38C2 Fab由来の軽鎖コード配列を増幅し、HindIIIおよびXbaIで消化し、h38C2重鎖を既に含有する適当に消化されたベクターPIGG中にクローン化した。中間体および最終PIGGベクター構築物を大腸菌株SURE(Stratagene)中で増幅し、QIAGEN Plasmid Maxi Kitを用いて調製した。h38C2 IgG1は、Lipofectamine2000(Invitrogen)を使用するヒト293T細胞の一過性形質移入により、調製された最終PIGGベクター構築物から生成した。形質移入された細胞を、RPMI1640(Hyclone)内のGIBCO10%超低IgG(<0.1%)FCS(Invitrogen)中に2週間維持した。この期間中に、培地を収集し、3回交換した。収集した培地を、組換えタンパク質A HiTrapカラム(Amersham Biosciences)上での親和性クロマトグラフィーに付した。この精製ステップは、Eppendorf BioPhotometerを使用して280nmにおける光学密度を計測することによって測定したところ、2,300mLの収集した培地から2.45mgのh38C2 IgG1を産出した。Slide−A−Lyzer 10K透析カセット(Pierce)中のPBSに対する透析に続いて、Ultrafree−15遠心ろ過デバイス(UFV2BTK40;Millipore)を使用して抗体を760μg/mLまで濃縮し、0.2μmのAcrodisc 13MM S−200シリンジフィルター(Pall)を通して無菌ろ過した。最終収率は2.13mg(87%)であった。非還元SDS−PAGE、それに続くクマシーブルー染色により、精製されたh38C2 IgG1を確認した。
エナミノン形成
25μMの抗体中の結合性部位および125μMのβ−ジケトンの最終濃度となるまで、抗体(h38C2 IgG1またはb12 IgG1)をβ−ジケトン2に添加した。この混合物を室温で10分間インキュベートした後、SOFTmax Proソフトウェア(バージョン3.1.2)を使用するSpectraMax Plus384 UVプレートリーダー(Molecular Devices)でUVスペクトルを取得した。
結合アッセイ
特に断りのない限り、すべての溶液はリン酸緩衝溶液(pH7.4)であった。β−ジケトン2または3いずれかの2倍溶液(50μL)を50μLの抗体(h38C2またはm38C2のいずれか)に添加し、37℃で1時間インキュベートさせた。ピペッティングにより、溶液を混合した。抗体の最終濃度は0.4〜8nMの抗体中の結合性部位であり、β−ジケトン2および3の最終濃度はそれぞれ10−9〜10−2Mおよび10−10〜10−4Mであった。Costar3690 96−ウェルプレート(Corning)の各ウェルに、TBS中のβ−ジケトン1のBSA複合体を100ngコーティングした。その後、TBS中の3%(w/v)BSAでウェルをブロックした。その後、50μLの抗体/β−ジケトン混合物、続いて、西洋ワサビペルオキシダーゼと複合した、ヤギ抗ヒトFc IgGポリクローナル抗体(Pierce)またはウサギ抗マウスFc IgGポリクローナル抗体(Jackson ImmunoResearch Laboratories)いずれかの50μLの1:1,000希釈物を添加した。これに50μLのABTS基質溶液が続いた。各添加の間、プレートを覆い、37℃で1時間インキュベートし、その後、脱イオンH2Oで5回洗浄した。上述の通りにして、405nmにおける吸光度を、β−ジケトンのない反応が適当な値(0.5<A405<1.0)に到達するまでモニターした。各ウェルについて、方程式iを使用してELISAシグナル(vi)の分画阻害を計算し、
vi=(Ao−Ai)/(Ao) (i)
ここで、Aoは、β−ジケトンの不在下で得られたELISA吸光度であり、Aiは、β−ジケトンの存在下で得られた吸光度である。一価結合タンパク質について、可溶性β−ジケトン(f)と結合している抗体の分画はviに等しい。しかしながら、IgG抗体は二価であり、ELISAシグナルは一価結合によってではなく2倍リガンド化された(doubly liganded)抗体の存在によってのみ阻害される。したがって、二価抗体のスティーブンス補正(Stevens correction)を使用した。
fi=(vi)1/2 (ii)
下記関係を使用して、見かけの平衡解離定数([参考文献37]により修正)を測定した。
fi=fmin+(fmax−fmin)(1+KD/a0)−1 (iii)
ここで、a0は総β−ジケトン濃度に相当し、KDは平衡解離定数であり、fminおよびfmaxは、抗体中の結合性部位が非占有または飽和している場合の実験的に決定した値をそれぞれ表す。この方程式は、KD値が抗体濃度よりも少なくとも10倍高い場合にのみ妥当となるため、方程式iiiによって決定されたKD値はこの基準に合うことが検証された。KaleidaGraph(バージョン3.0.5、Abelbeck software)の非線形最小二乗当てはめ手順を、調整可能なパラメータとしてのKD、fmaxおよびfminとともに使用してデータを当てはめ、方程式iv:
fnorm=(fi−fmin)/(fmax−fmin) (iv)
を使用して正規化した。
(実施例28)
Ang−2結合化合物のAng−2と相互作用する能力を、Tie−2との競争によって計測した。
競争ELISAのために、ヒトアンジオポイエチン−2タンパク質およびTie−2−Fc(R&D Systems)を担体タンパク質なしで再構成した。マウス抗ヒトTie−2(Pharmingen)を一次抗体として使用し、ヤギ抗マウス−IgG1−HRP(Pierce)を二次抗体として使用した。Pierce製のTMB基質を使用した。
高結合のハーフウェルプレートに、50μlのPBS中のAng−2(100ng/ウェル)をコーティングし、4℃で終夜インキュベートした。プレートを洗浄緩衝液(0.1%Tween20、PBS、pH7.4)で3回洗浄し、Superblock(Scytek)、100μl/ウェルにより、室温(「RT」)で1時間ブロックした。ブロッキング溶液を除去後、0.25nMのhTie−2−Fcの存在下、Superblockを希釈剤として使用して50μlのAng−2結合ペプチド化合物(1μMおよび5×連続希釈)を添加し、RTで2時間インキュベートした。プレートを洗浄緩衝液で3回洗浄した。その後、Superblock中に希釈した50μlの0.1μg/mlマウス抗ヒトTie−2を添加し、RTで1時間インキュベートした。インキュベーションに続いて、Superblock中のヤギ抗マウスIgG−HRPの50μlの1:5,000希釈物を添加し、RTで1時間インキュベートした。3回洗浄後、50μl(25μlのTMB+25μlのH2O2)を添加し、3〜5分間インキュベートした。着色をモニターし、25μlの2M H2SO4によって停止させた。540nmの補正波長を持つOD450nmが計測された。Prism4ソフトウェア(GraphPad)中の非線形シグモイド用量反応曲線当てはめ関数を使用して、IC50値(Ang−2−Tie−2結合の50%阻害)を計算した。
逆競争(reverse competition)ELISAには、ヒトTie−2−Fc、アンジオポイエチン−2タンパク質、ビオチン化抗ヒトAng−2抗体およびストレプトアビジンHRP(R&D Systems)、ならびにPierce製のTMB基質を使用した。
高結合のハーフウェルプレートに、50μlのPBS中のTie−2−Fc(50ng/ウェル)をコーティングし、4℃で終夜インキュベートした。プレートを洗浄緩衝液(0.1%Tween20、PBS、pH7.4)で3回洗浄し、Superblock、150μl/ウェルにより、RTで1時間ブロックした。プレートを3回洗浄した。洗浄に続いて、Superblock中の50ng/ml(0.83nM)Ang−2の存在下、50μlのAng−2結合ペプチド化合物(50nM、5×連続希釈)を添加し、RTで1時間インキュベートした。プレートを3回洗浄し、Superblock中の50μlの1μg/mlビオチン化抗−Ang−2検出抗体を添加し、RTで2時間インキュベートした。プレートを3回洗浄し、50μlのストレプトアビジンHRP(Superblock中の1:200希釈物)をRTで20分間添加した。プレートを3回洗浄し、50μl(25μlのTMB+25μlのH2O2)の基質溶液を添加し、20〜30分間インキュベートした。着色を25μlの2M H2SO4によって停止させた。540nmの補正波長を持つOD450nmが計測された。Prism4ソフトウェア中の非線形シグモイド用量反応曲線当てはめ関数を使用して、IC50値(Ang−2−Tie−2結合の50%阻害)を計算した。
競争ELISAによって測定した際の例示的なAng−2結合ペプチド化合物のIC50値を、表7に提示する。IC50値は、特別の定めのない限り、標的化ペプチドプラスリンカー(図3、または化合物24および25については図2に示されている通り)(T)および図3のリンカーを介して抗体(P)と連結している標的化ペプチドについて提供されている。表7において、配列番号:21〜23の化合物は、Ang−2結合ペプチド単独であってリンカーまたはリンカー−抗体のいずれとも複合しておらず、配列番号:65および66の化合物は、リンカー−抗体と複合したAng−2結合ペプチドであり、ここで、リンカーは4P(「4」PEG)であって図2に示されているリンカーの構造を有し、化合物26〜63は、リンカー−抗体と複合したAng−2結合ペプチドであり、ここで、リンカーはOP(「O」PEG)であって図3に示されているリンカーの構造を有する。化合物24〜63は、特に指示されている場合を除き、ヒト化アルドラーゼ抗体h38c2ならびに以下に示されているデータを得た際の図2(4P)および図3(OP)に示されているリンカー構造と複合している。表中に示されている本発明のすべての化合物は、特に指示されている場合を除き、N末端でアシル基により、C末端でアミノ基によりキャップされていた(例えば、化合物26、49、50、51および52)。
表7では、リンカーが結合している内部アミノ酸残基の次の括弧内に指示されたリンカーOPまたは4Pの位置とともに、ペプチド化合物のアミノ酸配列が示されている。配列番号:67の化合物では、N末端「OP」リンカーがペプチド配列の先頭に指示されている。
例えば、表7中の化合物24は、下記配列:QAcKY QPL DEL DK(4P)T LYD QFM LQQ G(配列番号:65)を有する。この例において、2番目のアミノ酸残基はイプシロンアシルリシン、続いてチロシンであり、連結位置(この事例では4Pリンカー)はリシン残基11、続いてスレオニンである。また、化合物52は下記配列:(アミド2−PEG)QAcKY QPL DEL DK(0P)T LYD QFMLQQ G(配列番号:93)を有する。この事例では、N末端グルタミン残基がアミド−2−PEG基でキャップされており、2番目のアミノ酸残基がイプシロンアシルリシンであり、OPリンカーがリシン残基11に結合している。
表7および8は、半減期(T1/2)および「スクリーニング」半減期(括弧内の結果)も示しており、これは本質的に、より短い試験期間に基づいてT1/2を測定する代替的方法である。「スクリーニング」T1/2では、試験化合物を雄Swiss Websterマウスに静脈内投与した。下記時点:0.08、5および32時間において、眼窩後血脈洞出血により4匹のマウスから時点毎の血液試料を採取した。試験化合物の血中レベルをELISAによって測定した。データは、32時間対5分における試験化合物のパーセンテージとして報告された。WinNonlinバージョン4.1(Pharsight Corporation)を使用する追加のデータ分析を受けた後、同様の方式で正常なT1/2を計算した。曲線の形状に基づいて、データをモデルに当てはめた(すなわち、二次指数関数的な下降は2コンパートメントモデルに当てはまる等)。最良適合(すなわち、最低%CV)の基準は、反復再重み付け最小二乗に基づくものとした。
逆競争ELISAによって測定した際の例示的なAng−2結合ペプチド化合物のIC50値を、表8に提示する。IC50値は、特別の定めのない限り、標的化ペプチドプラスリンカー(図3に示されている通り)および図3のリンカーを介して抗体(P)と連結している標的化ペプチドについて提供されている。表8において、化合物は、ヒト化アルドラーゼ抗体h38c2および図3に示すリンカー構造(OP)と複合している。
トランケーション研究
組換えヒトAng−2を、2〜8℃で終夜、100μL中0.5μg/mLで、マイクロタイタープレートにコーティングした。すべてのステップの間でプレートを洗浄し、その後のインキュベーションはすべて室温で発生させた。1ウェル当たり250μLのSuperBlockでプレートを1〜3時間ブロックした。試験化合物を、10ng/mLで、リンカー(図3に示されている通り)およびh38c2と連結している化合物43とあらかじめ混合した。その後、ペプチド混合物を100μLずつ、列挙されている最終濃度で添加し、プレートを密封し、1〜2時間インキュベートした。HRP標識抗ヒトIgG試薬の100μLの1:20,000希釈物で1〜2時間、結合した化合物43を検出した。最後に、100μLのTMB基質を10分間添加し、100μLの2N H2SO4停止液で反応を停止させた。その後、450nmでプレートを読み出し、650nmで補正した(IC50値は表9に示されている)。
異種移植片研究
Colo205細胞を10%FBS RPMI培地で培養し、0.1mlのハンクス液(HBSS)中の3×106細胞をヌードマウスの上部右側腹部に皮下注射した。7〜9日後、動物を、平均腫瘍サイズが200〜300mm3となる適当な数の群に無作為に分けた。その後、マウスを必要量の本発明の化合物で処置し、腫瘍体積を2週間に1回計測した。その平均腫瘍体積が2000mm3に到達すると、動物を処分した。処分時に、腫瘍を秤量し、さらなる組織学的研究のために保管した。処置群対対照群の腫瘍体積における差異を計測することによって治効を評定した。結果は%T/Cとして報告され、ここで%T/Cは、%T/C=(Vt−V0)/(Ct−C0)×100として計算された[ここで、V0およびVtは、処置群の開始時および処分時における該群の平均腫瘍体積であった。C0およびCtは、対照群の開始時および処分時における該群の平均腫瘍体積であった](表10)。
(実施例29)
以下の合成を図28に提供する。
このように、本発明を大まかに開示し、上述の代表的な実施形態を参照して例示してきた。当業者であれば、その趣旨および範囲から逸脱することなく、本発明に様々な修正が為され得ることを認識するであろう。すべての刊行物、特許出願および交付済み特許は、参照することにより、各個別の刊行物、特許出願または交付済み特許が、参照することによりその全体が組み込まれることを具体的かつ個々に指示されているかのような場合と同程度まで、本明細書に組み込まれる。参照することにより組み込まれるテキスト中に含有されている定義は、この開示中の定義に矛盾する程度であれば除外される。
明確にするために別個の実施形態の文脈において記述されている本発明のいくつかの特色を、単一の実施形態において組み合わせて提供してもよいことが理解される。反対に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈において記述されている本発明の様々な特色を、別個にまたは任意の適切なサブ組合せで提供してもよい。
本発明の一実施形態に関して考察されている任意の制限を、本発明のその他任意の実施形態に適用し得ることが具体的に検討されている。しかも、本発明の任意の組成物を本発明の任意の方法において使用してよく、本発明の任意の方法を、本発明の任意の組成物を生成または利用するために使用してよい。特に、特許請求の範囲に記述されている本発明の任意の態様は、単独で、または1つもしくは複数の追加の請求項および/もしくは明細書の態様と組み合わせて、特許請求の範囲および/または明細書中の他の箇所に述べられている本発明の他の態様と組合せ可能なものとして理解されたい。
特許請求項における「または(もしくは)」という用語の使用は、代替物のみを指すことが明示的に指示されているか、またはその代替物が相互排他的なものでない限り、「および/または」を意味するために使用されるが、本開示は、代替物のみと「および/または」とを指す定義を支持する。
本明細書で使用される場合、「a」または「an」は、別段の明確な指示がない限り、1つまたは複数を意味し得る。(1つまたは複数の)請求項において使用される場合、「を含む」という語と併せて使用する際には、「a」または「an」という語は、1つまたは1つを超えることを意味し得る。本明細書で使用される場合、「別の」は、少なくとも2番目以上を意味し得る。
「を含む(comprises/comprising)」という語および「を有する/含む(including)」という語は、本発明を参照して本明細書で使用される場合、規定された特色、整数、ステップまたは成分の存在を特定するために使用されるが、1つまたは複数の他の特色、整数、ステップ、成分またはそれらの群の存在または付加を排除しない。