JP2010508430A - 太陽光暴露に対して改善された安定性を備えた層構造 - Google Patents

太陽光暴露に対して改善された安定性を備えた層構造 Download PDF

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Abstract

二のアルコキシ基が同じか異なっていてもよく又は共同して置換されていてもよいオキシ−アルキレン−オキシ架橋を表す(3,4−ジアルコキシチオフェン)モノマー単位を含む少なくとも一のポリマーと、ポリアニオンと、スルホ基を含まず少なくとも二のヒドロキシ基を含む少なくとも一の芳香族化合物と、少なくとも一のポリヒドロキシ−及び/又はカルボキシ基又はアミド又はラクタム基含有脂肪族化合物及び/又は≧15の誘電率を有する少なくとも一の非プロトン性化合物を含有するヒドロキノン不含組成物;及び支持体上の層構造であって、二のアルコキシ基が同じか異なっていてもよくあるいは共同して置換されていてもよいオキシ−アルキレン−オキシ架橋を表す(3,4−ジアルコキシチオフェン)モノマー単位を含む少なくとも一のポリマーと、ポリアニオンと、スルホ基を含まず少なくとも二のヒドロキシ基を含む少なくとも一の芳香族化合物と、少なくとも一のポリヒドロキシ−及び/又はカルボキシ基又はアミド又はラクタム基含有脂肪族化合物及び/又は≧15の誘電率を有する少なくとも一の非プロトン性化合物を含有するヒドロキノン不含層を含む層構造。

Description

本発明は、高表面伝導率で可視光及び紫外線暴露に対して改善された安定性を有する組成物及び層構造に関する。
ポリチオフェン類はその興味深い電気的及び/又は光学的性質のために広く研究されている。ポリチオフェン類は化学的又は電気化学的な酸化もしくは還元時に電気的に伝導性になる。
欧州特許出願公開第339340号は、式:
Figure 2010508430
(上式中、Aは置換されていてもよいC1−4−アルキレン基を示す)の構造単位を含むポリチオフェンと対応するチオフェンの酸化重合によるその調製法を開示している。
欧州特許出願公開第440957号は、ポリアニオンの存在下で、式(I):
Figure 2010508430
(上式中、R及びRは互いに独立して水素又はC1−4−アルキル基を表すか又は共同して置換されていてもよいC1−4−アルキレン残基を形成する)の構造単位から構築されたポリチオフェン類の分散体を開示している。
欧州特許出願公開第686662号は、A)式(I)
Figure 2010508430
(上式中、R及びRは互いに独立して水素又はC1−C4アルキル基を表すか又は共同して置換されていてもよいC1−C4アルキレン残基、好ましくはアルキル基で置換されていてもよいメチレン、C1−C12−アルキル又はフェニル基で置換されていてもよい1,2−エチレン残基又は1,2−シクロヘキセン残基を形成する)と、B)ジ−又はポリヒドロキシ−及び/又はカルボキシ基又はアミド又はラクタム基を含む有機化合物との混合物;及び好ましくは<300ohm/sqまでその抵抗を増加させるように調整されているそれからの伝導性コーティングを開示している。欧州特許出願公開第0686662号に開示されたジ−及びポリヒドロキシ有機化合物の例は、糖類及び糖誘導体、例えばサッカロース、グルコース、フルクトース、ラクトース、糖アルコール類、例えばソルビトール及びマンニトール、及びアルコール類、例えばエチレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコール及びトリエチレングリコールである。
国際公開第04/018560号は支持体上の層構造を開示しており、該層構造は、置換されていてもよい3,4−アルキレンジオキシチオフェン構造単位を含むポリマー(ここで、上記二のアルコキシ基は同じか異なっていてもよくあるいは共同して置換されていてもよいオキシ−アルキレン−オキシ架橋を表す)と、ポリリン酸、ポリリン酸塩、チア−アルカンジカルボン酸、シクロヘキサジエン化合物及びポリヒドロキシ化合物からなる群から選択される化合物を含む層を有し、ポリヒドロキシ化合物は、テトロン酸誘導体;少なくとも一のスルホ基を有するオルト−ジヒドロキシベンゼン化合物、式(I):
HO−CH−CH(OH)−(CH)−S−CH−C(R)(R)−CH−S−(CH)−CH(OH)−CH−OH (I)
(上式中、R及びRは、独立してH、−OH又はアルキルであり、n及びmは独立して1、2又は3である)の化合物;式(II):
HO−(CH)−S−CH−S−(CH)−OH (II)
(上式中、p及びqは独立して2、3又は4である)の化合物;テトロン酸誘導体に加水分解可能な化合物;式(I)の化合物に加水分解可能な化合物;及びスルホ置換2−チア−アルキル−ベンズイミダゾール化合物からなる群から選択される。
J.Ouyang等(2004,Polymer,45巻,p8443−8450)は、メソ−エリスリトール(融点123℃)又は1,2,4−ベンゼン−トリオール(融点140℃)のような固形成分をPEDOT:PSS水溶液に加えた場合の導電率向上を報告しており、PEDOT:PSS膜の導電率向上はPEDOT:PSS膜を150℃で30分べークした後にのみ観察される。
米国特許出願公開第2006/0076541号は、π−共役導電性ポリマー、ポリアニオン、及び二以上のヒドロキシ基を含むヒドロキシ基含有芳香族化合物を含有する導電性組成物を開示している。好ましい実施態様では、ポリヒドロキシル基含有芳香族化合物は、式(1):
Figure 2010508430
(上式中、Rは、直鎖状又は分岐状アルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アリール基、又はアラルキル基(それぞれ1〜15の炭素原子を有する)から選択される基を表す)によって表される。更に好ましい実施態様では、ヒドロキシ基含有芳香族化合物はスルホ基及び/又はカルボキシ基を含む。米国特許出願公開第2006/0076541号は、各導電性組成物、静電気防止塗料、及びコンデンサの固形電解質層はヒドロキシ基含有芳香族化合物を含んでいるので、高伝導率と耐熱性が示されることを開示している。
ポリアニオンの存在下でポリ(3,4−ジアルコキシチオフェン)ポリマーを含む導電層の一般的な欠点は、可視光及び紫外線への暴露時にその表面抵抗が急速に増加し、多くの用途に対して電気伝導度が低くなりすぎることである。
これまで、次の先行技術文献が本出願人に知られている。
欧州特許出願公開第0339340号、1989年11月2日公開 欧州特許出願公開第0440957号、1991年8月14日公開 欧州特許出願公開第0686662号、1995年12月13日公開 国際公開第04/018560号、2004年3月4日公開 米国特許出願公開第2006/0076541号、2006年4月13日公開
J.Ouyang等,Polymer,45巻,p8443〜8450,2004年10月発行
発明の態様
従って、双方とも可視光及び紫外線への暴露時にその表面抵抗の急速な増加を被ることがなく高い導電性を示すポリアニオンの存在下でポリ(3,4−ジアルコキシチオフェン)ポリマーを含む電気伝導層を提供することが本発明の態様である。
本発明の更なる態様と利点は以下の明細書から明らかになるであろう。
ポリ(3,4−ジアルコキシチオフェン)ポリマーと、ポリアニオンと、スルホ基を含まず少なくとも二のヒドロキシ基を含む少なくとも一の芳香族化合物とを含有する導電性組成物に脂肪族ポリヒドロキシ化合物を加えると、層又はプリントの紫外線や高温多湿への暴露に対する安定性に影響を及ぼさないか安定性を改善しながら電気伝導性の驚くべき増加が示された層及びプリントが得られることが意外にも見出された。
本発明の態様は、二のアルコキシ基が同じか異なっていてもよくあるいは共同して置換されていてもよいオキシ−アルキレン−オキシ架橋を表す(3,4−ジアルコキシチオフェン)モノマー単位を含む少なくとも一のポリマーと、ポリアニオンと、スルホ基を含まず少なくとも二のヒドロキシ基を含む少なくとも一の芳香族化合物と、少なくとも一のポリヒドロキシ−及び/又はカルボキシ基又はアミド又はラクタム基含有脂肪族化合物及び/又は≧15の誘電率を有する少なくとも一の非プロトン性化合物を含有してなる、ヒドロキノン(ハイドロキノン)不含組成物によって実現された。
本発明の態様は、また、支持体上の層構造であって、該層構造が、二のアルコキシ基が同じか異なっていてもよくあるいは共同して置換されていてもよいオキシ−アルキレン−オキシ架橋を表す(3,4−ジアルコキシチオフェン)モノマー単位を含む少なくとも一のポリマーと、ポリアニオンと、スルホ基を含まず少なくとも二のヒドロキシ基を含む少なくとも一の芳香族化合物と、少なくとも一のポリヒドロキシ−及び/又はカルボキシ基又はアミド又はラクタム基含有脂肪族化合物及び/又は≧15の誘電率を有する少なくとも一の非プロトン性化合物を含有してなる、ヒドロキノン不含層を含む層構造によっても実現される。
好ましい実施態様は従属請求項に開示される。
定義
アルキルなる用語は、アルキル基中の各炭素原子数に対して可能な全ての変化形、つまり、3個の炭素原子の場合は、n−プロピル及びイソプロピル;4個の炭素原子の場合は、n−ブチル、イソブチル及びtert−ブチル;5個の炭素原子の場合は、n−ペンチル、1,1−ジメチル−プロピル、2,2−ジメチルプロピル及び2−メチル−ブチル等々を意味する。
チア−アルキルなる用語は、アルキル鎖に一又は複数の硫黄原子を有するチア−アルキル基、例えば2,6−ジチア−オクチル、3,6−ジチア−オクチル、1,4−ジチア−オクチル、1,4−ジチアヘキシル及び1,4,7−トリチア−ヘプチルを意味する。
本発明の目的に対して水性なる用語は、少なくとも60容量%の水、好ましくは少なくとも80容量%の水を含み、場合によってはアルコール類、例えばメタノール、エタノール、2−プロパノール、ブタノール、イソ−アミルアルコール、オクタノール、セチルアルコール等;グリコール類、例えばエチレングリコール;グリセリン;N−メチルピロリドン;メメトキシプロパノール;及びケトン類、例えば2−プロパノン及び2−ブタノン等のような水混和性有機溶媒を含んでいることを意味する。
ポリヒドロキシなる用語は2以上のヒドロキシ基を意味する。
本発明を開示する際に使用されるカルボキシなる用語はカルボン酸基又はその塩である。
本発明を開示する際に使用されるスルホなる用語はスルホン酸基又はその塩を意味する。
PEDOTなる略語はポリ(3,4−エチレンジオキシ−チオフェン)を表す。
PSSなる略語はポリ(スチレンスルホン酸)又はポリ(スチレンスルホネート)を表す。
本発明を開示する際に使用される電子ペーパーなる用語は、紙のように見えるが電子的な手段によって何千又は何百万回、繰り返して書き込む(リフレッシュ)ことができる携帯性で再利用可能な記憶及びディスプレイ媒体である。電子ペーパーは、電子書籍、電子新聞、携帯標識、及び折り畳み式、回転式ディスプレイのような用途に使用される。ディスプレイされる情報はコンピュータ又は携帯電話に接続してダウンロードされるか、電子「ペンシル」のような機械的ツールを用いてつくり出される。開発中の多くの異なった技術が存在している:ゼロックスは、3Mとの提携下で、Gyriconと呼ばれる電子ペーパーを作りだし、Lucentは、Eインクと呼ばれる会社との提携下でここ二三年以内に利用可能になることが予想される(またEインクと呼ばれる)デバイスを研究している。これらの技術の双方とも黒(又は他の色)と白のディスプレイを可能にする。Gyriconバージョンは、油を満たしたポケットに何百万の小さな二色(2色)のビーズを含む透明プラスチック製の単一シートからなる。LucentのEインクデバイスは電子インクを使用し、いわゆるスマートピクセルと呼ばれるものを作り出すために高分子LED(発光ダイオード)と薄いプラスチック製の可撓性トランジスタを組み合わせている。
本発明を開示する際に使用されるタッチパネル(タッチスクリーン)なる用語は、人が触れると反応し、スクリーン上の絵や言葉に触れることによって使用者がコンピュータと交信することを可能にするコンピュータディスプレイスクリーンである。タッチパネルは、インフォメーションセンター、コンピュータベースの訓練装置、及びマウス又はキーボードの操作が困難な個人を補助するシステムで使用される。3つのタイプのタッチパネル技術がある:抵抗膜型、表面波型及び静電容量型である。
組成物
本発明の態様は、二のアルコキシ基が同じか異なっていてもよくあるいは共同して置換されていてもよいオキシ−アルキレン−オキシ架橋を表す(3,4−ジアルコキシチオフェン)モノマー単位を含む少なくとも一のポリマーと、ポリアニオンと、スルホ基を含まず少なくとも二のヒドロキシ基を含む少なくとも一の芳香族化合物と、少なくとも一のポリヒドロキシ−及び/又はカルボキシ基又はアミド又はラクタム基含有脂肪族化合物及び/又は≧15の誘電率を有する少なくとも一の非プロトン性化合物を含有してなる、ヒドロキノン不含組成物によって実現された。
組成物の第一実施態様によれば、本発明では、組成物は分散媒体を更に含む。
組成物の第二実施態様によれば、本発明では、組成物は分散媒体として有機液体を更に含む。
組成物の第三実施態様によれば、本発明では、組成物は分散媒体として水を更に含む。
組成物の第四実施態様によれば、本発明では、組成物は水性媒体を更に含む。
組成物の第五実施態様によれば、本発明では、組成物は界面活性剤を更に含む。
層構造の第六実施態様によれば、本発明では、層はバインダーを更に含む。
組成物の第七実施態様によれば、本発明では、層構造は架橋剤を更に含む。
置換されていてもよい3,4−アルキレンジオキシチオフェンモノマー単位を含むポリマー
本発明に係るポリマーは、二のアルコキシ基が同じか異なっていてもよくあるいは共同して置換されていてもよいオキシ−アルキレン−オキシ架橋を表す置換されていてもよい3,4−ジアルコキシチオフェンモノマー単位を含む。
組成物の第八実施態様によれば、本発明では、ポリマーは、ポリ(3,4−メチレンジオキシ−チオフェン)、ポリ(3,4−メチレンジオキシチオフェン)誘導体、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)、ポリ(3,4−エチレンジオキシ−チオフェン)誘導体、ポリ(3,4−プロピレンジオキシチオフェン)、ポリ(3,4−プロピレンジオキシチオフェン)誘導体、ポリ(3,4−ブチレンジオキシチオフェン)、ポリ(3,4−ブチレンジオキシチオフェン)誘導体及びそれらとのコポリマーからなる群から選択される。組成物の第九実施態様を開示する際に使用される誘導体なる用語は、本発明によれば、モノマーが置換されていることを意味する。
組成物の第九実施態様によれば、本発明では、オキシ−アルキレン−オキシ架橋のための置換基は、アルキル、アルコキシ、アルキルオキシアルキル、アルキルオキシアルキレンカルボキシ、アルキルオキシアルキレンスルホ、カルボキシ、アルキルスルホナト及びカルボキシエステル基である。
組成物の第十実施態様によれば、本発明では、置換されていてもよいオキシ−アルキレン−オキシ架橋は、1,2−エチレン基、アルキル置換されていてもよいメチレン基、C1−12−アルキル−又はフェニル置換されていてもよい1,2−エチレン基、1,3−プロピレン基又は1,2−シクロヘキシレン基である。
組成物の第十一実施態様によれば、本発明では、置換されていてもよい3,4−アルキレンジオキシチオフェン構造単位は、式(I):
Figure 2010508430
(上式中、X及びYはOであり、Zは−(CH−CR−(CH−であり;Rは水素又は−(CH−O−(CH−SO であり;Rは−(CH−O−(CH−SO であり;Mはカチオンであり;m及びnは独立して0から3の整数であり;pは1から18の整数である)によって表される。
組成物の第十二実施態様によれば、本発明では、置換されていてもよい3,4−アルキレンジオキシチオフェン構造単位を含むポリマーは、式(IV):
Figure 2010508430
(上式中、X及びYはOであり、Zは−(CH−CR−(CH−であり;Rは水素又は−(CH−O−(CH−SO であり;Rは−(CH−O−(CH−SO であり;Mはカチオンであり;m及びnは独立して0から3の整数であり;pは1から18の整数であり;qは2から10000の整数である)のポリチオフェンである。
組成物の第十三実施態様によれば、本発明では、置換されていてもよい3,4−アルキレンジオキシチオフェン構造単位を含むポリマーは、ポリ[4−(2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシン−2−イルメトキシ)−ブタン−1−スルホン酸]である。
組成物の第十四実施態様によれば、本発明では、置換されていてもよい3,4−アルキレンジオキシチオフェン構造単位を含むポリマーは、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)である。
本発明によれば、ポリマーは化学的に又は電気化学的に重合されうる。化学的重合は酸化的又は還元的に実施されうる。例えば、Journal of the American Chemical Society,85巻,p454−458(1963)及びJ.Polymer Science Part A Polymer Chemistry,26巻,p1287−1294(1988)に記載されたような、ピロールの酸化重合に使用される酸化剤を、かかるポリマーの酸化重合に利用することができる。
安価で容易に入手できる酸化剤、例えば鉄(III)塩、例えばFeCl、有機酸の鉄(III)塩、例えばFe(OTs)、H、KCr、過硫酸アルカリ及びアンモニウム、過ホウ酸アルカリ及び過マンガン酸カリウムを酸化重合に使用することができる。
理論的には、チオフェンの酸化重合には、式IIIのチオフェン1モル当たり2.25当量の酸化剤が必要となる[例えばJ.Polymer Science Part A Polymer Chemistry,26巻,p1287−1294(1988)を参照]。実際には、重合単位当たり0.1から2当量の過剰の酸化剤が使用される。過硫酸塩及び鉄(III)塩の使用は、それらが腐食的に作用しないため、大きな技術的な利点となる。更に、特定の添加剤の存在下で、本発明に係るポリマーへの酸化重合はゆっくりと進行し、チオフェン類と酸化剤は溶液又はペーストとして一緒にされ、処理される基体に塗布されうる。かかる溶液又はペーストの塗布後に、出典明示によりここに援用される米国特許第6001281号及び国際公開第00/14139号に開示されているように塗布基体を加熱することによって酸化重合を加速させることができる。
還元重合は、Appperloo等によってChem.Eur.Journal,8巻,p2384−2396に2002年に記載され、Tetrahedron Letters,42巻,p155−157に2001年に、Macromolecules,巻31,p2047−2056に1998年にそれぞれ開示されたStille(有機スズ)又は鈴木(有機ホウ素)経路を使用して、あるいは1999年にBull.Chem.Soc.Japan,72巻,p621に、198年にAdvanced Materials,10巻,p93−116に開示されたようなニッケル錯体を用いて実施することができる。
本発明に係る、置換されていてもよい3,4−ジアルコキシチオフェンモノマー単位は、他のチオフェンモノマー又はピロールのような重合性複素環化合物と化学的又は電気化学的に共重合させることができる。
ポリアニオン
組成物の第十五実施態様によれば、本発明では、層はポリアニオンを更に含む。
本発明に係る層構造において使用されるポリアニオン化合物は、ここに出典明示により援用する欧州特許出願公開第440957号に開示されており、高分子カルボン酸、例えばポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、又はポリマレイン酸及びポリスルホン酸、例えばポリ(スチレンスルホン酸)を含む。これらのポリカルボン酸及びポリスルホン酸はまたビニルカルボン酸及びビニルスルホン酸の他の重合性モノマー、例えばアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル及びスチレンとのコポリマーでありうる。
組成物の第十六実施態様によれば、本発明では、層は、ポリ(スチレンスルホネート)であるポリアニオンを更に含む。
スルホ基を含まず少なくとも二のヒドロキシ基を含む芳香族化合物
本発明の態様は、二のアルコキシ基が同じか異なっていてもよくあるいは共同して置換されていてもよいオキシ−アルキレン−オキシ架橋を表す(3,4−ジアルコキシチオフェン)モノマー単位を含む少なくとも一のポリマーと、ポリアニオンと、スルホ基を含まず少なくとも二のヒドロキシ基を含む少なくとも一の芳香族化合物と、少なくとも一のポリヒドロキシ−及び/又はカルボキシ基又はアミド又はラクタム基含有脂肪族化合物及び/又は≧15の誘電率を有する少なくとも一の非プロトン性化合物を含有してなる、ヒドロキノン不含組成物によって実現された。
組成物の第十七実施態様によれば、本発明では、スルホ基を含まず少なくとも二のヒドロキシ基を含む芳香族化合物は、置換されていてもよいポリヒドロキシベンゼン、例えば、ピロガロール、カテコール、レゾルシノール、1,2−ジヒドロキシナフタレン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、没食子酸、没食子酸エステル、2,3−ジヒドロキシ安息香酸、2,3−ジヒドロキシ安息香酸エステル、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、2,4−ジヒドロキシ安息香酸エステル、2,5−ジヒドロキシ安息香酸、2,5−ジヒドロキシ安息香酸エステル、2,6−ジヒドロキシ安息香酸及び2,6−ジヒドロキシ安息香酸エステル、3,4−ジヒドロキシ安息香酸、3,4−ジヒドロキシ安息香酸エステル、3,5−ジヒドロキシ安息香酸及び3,5−ジヒドロキシ安息香酸エステルである。
組成物の第十八実施態様によれば、本発明では、スルホ基を含まず少なくとも二のヒドロキシ基を含む芳香族化合物は、ピロガロール、没食子酸エステル及びポリヒドロキシ−安息香酸からなる群から選択される。
スルホ基を含まず少なくとも二のヒドロキシ基を含む好適な芳香族化合物は次のものを含む:
Figure 2010508430
ポリヒドロキシ−及び/又はカルボキシ基又はアミド又はラクタム基含有脂肪族化合物又は≧15の誘電率を有する非プロトン性化合物
ポリヒドロキシ脂肪族化合物は少なくとも二のヒドロキシ基を有する化合物である。
組成物の第十九実施態様によれば、本発明では、少なくとも一のポリヒドロキシ−及び/又はカルボキシ基又はアミド又はラクタム基含有脂肪族化合物は、ジエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、グリセロール、ヘキシレングリコール、プロピレングリコール、ジ(エチレングリコール)エチルエーテルアセテート(カルビトールTMアセテート)、N−メチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン及び糖アルコール類、例えばソルビトール、マンニトール、サッカロース及びフルクトースからなる群から選択される。
組成物の第二十実施態様によれば、本発明では、少なくとも一のポリヒドロキシ−及び/又はカルボキシ基又はアミド又はラクタム基含有脂肪族化合物は、≧15の誘電率を有する非プロトン性化合物、例えばN−メチルピロリジノン、2−ピロリジノン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン、N,N,N’,N’−テトラメチルウレア、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、テトラメチレンスルホン、ジメチルスルホキシド及びヘキサメチルホスホラミドである。
組成物の第二十一実施態様によれば、本発明では、少なくとも一のポリヒドロキシ−及び/又はカルボキシ基又はアミド又はラクタム基含有脂肪族化合物は、1,2−プロパンジオール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ホルムアミド、N−メチルピロリジノン、ジ(エチレングリコール)エチルエーテルアセテート(カルビトールTMアセテート)、カプロアクタム、ジメチルアセトアミド及び2−ピロリドンからなる群から選択される。
好適なポリヒドロキシ−及び/又はカルボキシ基又はアミド又はラクタム基含有脂肪族化合物は次のものを含む:
Figure 2010508430
≧15の誘電率を有する好適な非プロトン性化合物は次のものを含む:
Figure 2010508430
界面活性剤
組成物の第二十二実施態様によれば、本発明では、層は非イオン性界面活性剤、例えばエトキシル化/フルオロアルキル界面活性剤、ポリエトキシル化シリコーン界面活性剤、ポリシロキサン/ポリエーテル界面活性剤、パーフルオロ−アルキルカルボン酸のアンモニウム塩、ポリエトキシル化界面活性剤及びフッ素含有界面活性剤を更に含む。
適切な非イオン性界面活性剤は次のものを含む:
第1界面活性剤 = ZONYLTM FSN,イソプロパノール50重量%水溶液中、F(CFCF1−9CHCHO(CHCHO)H(ここで、x=0〜約25)の40重量%溶液、DuPont製;
第2界面活性剤 = ZONYLTM FSN−100:F(CFCF1−9CHCHO(CHCHO)H(ここで、x=0〜約25)、DuPont製;
第3界面活性剤 = ZONYLTM FS300、フッ素化界面活性剤の40重量%水溶液、DuPont製;
第4界面活性剤 = ZONYLTM FSO、エチレングリコール50重量%水溶液中、式:F(CFCF1−7CHCHO(CHCHO)H(該式中、y=0〜約15)とのエトキシル化非イオン性フルオロ界面活性剤の混合物の50重量%溶液、DuPont製;
第5界面活性剤 = ZONYLTM FSO−100、DuPont製の式:F(CFCF1−7CHCHO(CHCHO)H(該式中、y=0〜約15)とのDuPont製のエトキシル化非イオン性フルオロ界面活性剤の混合物;
第6界面活性剤 = TegoglideTM 410、ポリシロキサン−ポリマーコポリマー界面活性剤、Goldschmidt製;
第7界面活性剤 = TegowetTM、ポリシロキサン−ポリエステルコポリマー界面活性剤、Goldschmidt製;
第8界面活性剤 = FLUORADTMFC431:CF(CF)SO(C)N−CHCO−(OCHCH)OH、3M製;
第9界面活性剤 = FLUORADTMFC126、パーフルオロカルボン酸のアンモニウム塩類の混合物、3M製;
第10界面活性剤 = ポリオキシエチレン−10−ラウリルエーテル
第11界面活性剤 = FLUORADTMFC430、98.5%の活性フルオロ脂肪族エステル、3M製。
組成物の第二十三実施態様によれば、本発明では、層はアニオン性界面活性剤を更に含む。
適切なアニオン性界面活性剤は次のものを含む:
第12界面活性剤 = ZONYLTM 7950、フッ素化界面活性剤、DuPont製;
第13界面活性剤 = ZONYLTM FSA、イソプロパノール50重量%水溶液中、F(CFCF1−9CHCHSCHCHCOOLi(ここで、x=0〜約25)の25重量%溶液、DuPont製;
第14界面活性剤 = ZONYLTM FSE、エチレングリコール70重量%水溶液中、[F(CFCF1−7CHCHO]P(O)(ONH(該式中、x=1又は2;y=2又は1;x+y=3)の14重量%溶液、DuPont製;
第15界面活性剤 = ZONYLTM FSJ、イソプロパノール25重量%水溶液中の炭化水素界面活性剤との、F(CFCF1−7CHCHO]P(O)(ONH(該式中、x=1又は2;y=2又は1;x+y=3)の混合物の40重量%溶液、DuPont製;
第16界面活性剤 = ZONYLTM FSP、イソプロパノール69.2重量%水溶液中、[F(CFCF1−7CHCHO]P(O)(ONH(該式中、x=1又は2;y=2又は1;x+y=3)の35重量%溶液、DuPont製;
第17界面活性剤 = ZONYLTM UR:[F(CFCF1−7CHCHO]P(O)(OH)(該式中、x=1又は2;y=2又は1;x+y=3)、DuPont製;
第18界面活性剤 = ZONYLTM TBS:酢酸4.5重量%水溶液中の、F(CFCF3−8CHCHSOHの33重量%溶液;
第19界面活性剤 = パーフルオロ−オクタン酸のアンモニウム塩、3M製。
層構造
本発明の態様は、また、支持体上の層構造であって、該層構造が、二のアルコキシ基が同じか異なっていてもよくあるいは共同して置換されていてもよいオキシ−アルキレン−オキシ架橋を表す(3,4−ジアルコキシチオフェン)モノマー単位を含む少なくとも一のポリマーと、ポリアニオンと、スルホ基を含まず少なくとも二のヒドロキシ基を含む少なくとも一の芳香族化合物と、少なくとも一のポリヒドロキシ−及び/又はカルボキシ基又はアミド又はラクタム基含有脂肪族化合物及び/又は≧15の誘電率を有する少なくとも一の非プロトン性化合物を含有してなる、ヒドロキノン不含層を含む層構造によっても実現される。
層構造の第一実施態様によれば、本発明では、層構造は発光ダイオードである。
層構造の第二実施態様によれば、本発明では、層構造は太陽電池である。
層構造の第三実施態様によれば、本発明では、層構造はタッチパネルである。
層構造の第四実施態様によれば、本発明では、層構造は電子ペーパーである。
エレクトロルミネッセンス蛍光体
層構造の第五実施態様によれば、本発明では、層構造はエレクトロルミネッセンス蛍光体の層を更に含む。
層構造の第六実施態様によれば、本発明では、層構造はエレクトロルミネッセンス蛍光体の層を更に含み、ここで、エレクトロルミネッセンス蛍光体は、II−VI族半導体、例えばZnSに属するか、又は酸化物アニオンとのII族元素の組み合わせであり、最も一般的には、ケイ酸塩、リン酸塩、炭酸塩、ゲルマン酸塩、スズ酸塩、ホウ酸塩、バナジウム酸塩、タングステン酸塩及びオキシ硫酸塩である。典型的なドーパントは金属であり、全て希土類、例えばCu、Ag、Mn、Eu、Sm、Tb及びCeである。
層構造の第七実施態様によれば、本発明では、層構造はエレクトロルミネッセンス蛍光体の層を更に含み、ここで、エレクトロルミネッセンス蛍光体は、例えばAl及びAlNのような水分に対する透明な障壁層で封入されている。かかる蛍光体はSylvania、信越ポリマー株式会社、Durel、Acheson及び東芝から入手できる。かかる蛍光体での被覆の例は、Sylvania/GTEから入手できる72X、及び米国特許第4855189号に開示されている被覆である。
層構造の第八実施態様によれば、本発明では、層構造はエレクトロルミネッセンス蛍光体の層を更に含み、ここで、エレクトロルミネッセンス蛍光体は、マンガン、銅又はテルビウムがドープされたZnS、セリウムがドープされたCaGa、DuPontによって供給されるエレクトロルミネッセンス蛍光体ペースト、例えばLUXPRINTTMタイプ7138J、白色蛍光体;LUXPRINTTMタイプ7151J,緑黄色蛍光体;及びLUXPRINTTMタイプ7174J,黄緑色蛍光体;及びAchesonにより供給されるELECTRODAGTMEL−035Aである。
層構造の第九実施態様によれば、本発明では、層構造はエレクトロルミネッセンス蛍光体の層を更に含み、ここで、エレクトロルミネッセンス蛍光体は、マンガンがドープされAlNで封入された硫化亜鉛蛍光体である。
誘電体層
層構造の第十実施態様によれば、本発明では、層構造は誘電体層を更に含む。
任意の誘電材料を誘電体層に使用することができ、チタン酸イットリア及びバリウムが好ましく、例えばDuPontによっって供給されるチタン酸バリウムペーストLUXPRINTTMタイプ7153E high K誘電絶縁体とAchesonによって供給されるチタン酸バリウムペーストELECTRODAGTMEL−040である。陽イオン交換体を誘電体層中に導入して発光層の蛍光体から逃げるイオンを捕捉させることができる。誘電体層中のイオン交換体の量は、最初の明るさレベルを減じないで黒色スポットの低減に最大の効果があるように最適化されなければならない。従って、誘電体層中の樹脂及び誘電材料の全量の100重量部に対して0.5〜50重量部のイオン交換体を添加することが好ましい。イオン交換体は有機又は無機でありうる。
適切な無機イオン交換体は水和五酸化アンチモン粉末、リン酸チタン及びケイ酸及びゼオライトである。
支持体
層構造の第十一実施態様によれば、本発明では、支持体は透明又は半透明である。
層構造の第十二実施態様によれば、本発明では、支持体は、紙、ポリマー膜、ガラス又はセラミックである。
層構造の第十三実施態様によれば、本発明では、支持体は透明又は半透明ポリマー膜である。
本発明に係る電気伝導性又は静電気防止層に使用して好適な透明又は半透明支持体は、剛性又は可撓性であり、ガラス、ガラス−ポリマー積層体、ポリマー積層体、熱可塑性ポリマー又はデュロプラスチックポリマーからなりうる。薄い可撓性支持体の例は、セルロースエステル、セルローストリアセテート、ポリプロピレン、ポリカーボネート又はポリエステル製のものであり、ポリ(エチレンテレフタレート)又はポリ(エチレンマフタレン−1,4−ジカルボキシレート)が特に好ましい。
エレクトロルミネッセンス素子
層構造の第十四実施態様によれば、本発明では、層構造はエレクトロルミネッセンス素子である。
層構造の第十五実施態様によれば、本発明では、層構造は発光ダイオードである。
薄膜エレクトロルミネッセンス素子(ELDs)は全て2つの電極間に挟まれた一(又は複数)のエレクトロルミネセント活性層によって特徴付けられる。場合によっては、誘電体層はまたサンドウィッチ層の一部でありうる。
薄膜ELDsは有機及び無機ベースELDsに細分されうる。有機ベース薄膜ELDsは、オリゴマーを含む低分子量有機素子(有機発光ダイオード(OLEDs))及び高分子量有機素子(高分子発光ダイオード(PLEDs)に細分されうる。他方、無機ELDsは高電圧交流(HV−AC)及び低電圧直流(LV−DC)ELDsに細分されうる。LV−DC ELDsは粉末ELDs(DC−PEL素子又はDC−PELDs)及び薄膜DC−ELDsで、以下では無機発光ダイオード(ILEDs)と呼ばれるものを含む。
有機ELDs(PLED及びOLED)の基本構造は、次の層配置を含む:透明な基体(ガラス又は可撓性プラスチック)、透明な導体、例えばインジウムスズ酸化物(ITO)、正孔輸送層、発光層、及び第二電極、例えばCa、Mg/Ag又はAl/Li電極。OLEDsの場合、正孔輸送層及び発光層は10−50nm厚であり、真空蒸着によって成膜される一方、PLEDsの場合、正孔輸送層は通常は約40nm厚で発光層は通常は約100nm厚であり、スピンコーティング又は他の非真空コーティング技術によって成膜される。5−10Vの直流電圧が両電極間に印加され、発光が正孔から生じ、電子がそれぞれ陽極及び陰極から注入され発光層で結合され、エネルギーを作り出して発光種を励起して光を発する。
OLEDsでは、正孔輸送層及びエレクトロルミネセント層は低分子有機化合物からなり、N,N’−ジフェニル−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン(TPD)を例えば正孔輸送体として使用することができ、アルミニウム(III)8−ヒドロキシキノリン錯体(Alq)、多環芳香族(アントラセン誘導体、ペリレン誘導体及びスチルベン誘導体)及び多環複素芳香族(オキサゾール類、オキサジアゾール類、チアゾール類等々)をエレクトロルミネッセンス化合物として使用できる。
PLEDsでは、使用することができるエレクトロルミネッセンス化合物は、非共役ポリビニルカルバゾール誘導体(PVK)のようなポリマー又は共役ポリマー、例えばポリ(p−フェニレンビニレン類)(PPV)、ポリフルオレン類、ポリ(3−アルキルチオフェン)、ポリ(p−フェニレンエチニレン類)等である。これらの高分子量材料は成形による薄膜の容易な調製を可能にし、結晶化に対して高い耐性を示す。
低電圧DC PEL素子は一般に透明基板、透明導電体(ITO)、ドープされたZnS蛍光体層(20μm)、及び蒸着アルミニウムの上部電極を含む。蛍光体層はドクターブレード法又はスクリーン印刷によってITO導電層上に形成される。ついで、アルミニウム電極が蒸着によって形成される。数ボルトの直流電圧を印加すると(ITO正)、正孔がアルミニウム電極に向けて移動を開始し、一分位でITO層の次に絶縁領域(約1μm厚)を作り出す。これは、発光の開始に関連する電流降下を生じる。このプロセスは成形法と呼ばれる。それによって形成された薄い高抵抗蛍光体層において、高電場が生じ、電界発光が低電圧(典型的には10Vと30Vの間)で既に可能になる。ZnS:Cuナノ結晶を使用するQue等[Appl.Phys.Lett.,73巻,p2727−2729(1998)を参照]は5V以下のターンオン電圧を達成した。
ハイブリッドLEDsでは、無機の発光するいわゆる量子ドットが、電荷輸送性と、ある場合には発光性を持つ有機高分子と組み合わせて使用される。CdSeナノ粒子を有するハイブリッドLEDsは、Colvin等[Nature,370巻,p354−357,(1994)参照]、Dabbousi等[Appl.Phys.Lett.,66巻,p1316−1318(1995)参照],及びGao等[J.Phys.Chem.B,102巻,p4096−4103(1998)参照]によって報告され;ZnS:Cuナノ結晶はHuang等[Appl.Phys.Lett.,70巻,p2335−2337(1997)参照]によって報告されており、全てが出典明示によりここに援用される。
光起電装置
層構造の第十六実施態様によれば、本発明では、層構造は、光起電装置である。
層構造の第十七実施態様によれば、本発明では、層構造は、太陽電池である。
層構造の第十八実施態様によれば、本発明では、層構造は、少なくとも一の光起電層を含む。光起電層は、有機層、ハイブリッド無機有機層又は無機層でありうる。
本発明に係る層構造を組み込んだ光起電装置は二つのタイプがありうる。後に正味の化学変化を残さない電気出力に光を転換し、通電電子がアノード及び外部回路に輸送され、正孔がカソードに輸送され、そこで外部回路からの電子によって酸化される再生タイプと、半導体電極の表面で正孔と反応するものと、電子と反応し反対電極に入るものの二つの酸化還元系があり、例えば水が半導体光アノードで酸素に酸化されカソードで水素に還元される光合成タイプである。Graetzel電池によって例証される光電池の再生タイプの場合には、正孔輸送媒体は、酸化還元反応をサポートする液体電解質、酸化還元反応をサポートするゲル電解質、例えば2,2’,7,7’−テトラキス(N,N−ジ−p−メトキシフェニル−アミン)9,9’−スピロビフルオレン(OMeTAD)又はトリフェニルアミン化合物のような低分子量材料又はPPV−誘導体、ポリ(N−ビニルカルバゾール)等々のような高分子、又はCuI,CuSCN等のような無機半導体でありうる有機正孔輸送材料でありうる。電荷輸送プロセスは液体電解質又はゲル電解質の場合にはイオン的であり得、又は有機もしくは無機正孔輸送材料の場合には電子的でありうる。
かかる再生光起電素子は、末端用途に一致した様々な内部構造を有しうる。考えられる形態は大まかに言って二つのタイプに分類される:両側から光を受ける構造と一側から光を受けるものである。前者の例は、透明な導電層、例えばITO層又はPEDOT/PSS含有層及び透明な反対電極の電気的に導電性の層、例えばITO層又はPEDOT/PSS含有層及び電荷輸送層からなる構造である。かかる装置の側面は好ましくは内部の物質の劣化又は揮発を防止するためのポリマー、接着剤又は他の手段でシールされる。各リード線を介して電気的に導電性の基板及び反対電極に接続された外部回路はよく知られている。
本発明に係る層構造の有機光起電層は、例えば共役高分子(例えば置換ポリフェニレンビニレン(PPV)(光吸収体及び正孔輸送体として)とフラーレン分子(電子受容体及び電子輸送体として)の混合物[Brabec等,Adv.Funct.Mater.,11(1)巻,p15−26(2001)を参照]である。1995年にHalls等は、Nature,376巻,p498に、フラーレン類の代わりに受容体型共役高分子の成功裏の使用を報告している。
あるいは、本発明に係る層構造は、1991年にNature,353巻,p737−740にGraetzel等によって、1998年にU.Bach等によって[Nature,395巻,p583−585(1998)参照]及び2002年にW.U.Huynh等によって[Science,295巻,p2425−2427(2002)参照]によって開示されているようなハイブリッド光起電組成物に導入することができる。これらの全ての場合、構成要素(光吸収体、電子輸送体又は正孔輸送体)の少なくとも一つは無機(例えば電子輸送体としてナノ−TiO、光吸収体及び電子輸送体としてCdSe)であり、構成要素の少なくとも一つは有機(例えば正孔輸送体としてトリフェニルアミン又は正孔輸送体としてポリ(3−ヘキシルチオフェン)である。
本発明に係る層構造に使用することができる無機光起電層は欧州特許出願公開第1176646号に記載されている。
トランジスタ
層構造の第十九実施態様によれば、本発明では、層構造はトランジスタである。
層構造の第二十実施態様によれば、本発明では、層構造は、トランジスタとして使用することができるような構造であるが、上に記載の電子輸送又は正孔輸送要素の一又は複数を有する層を更に含む。半導体はn型、p型又は双方(二極性トランジスタ)であり得、有機か無機でありうる。
産業上の利用性
陽極と正孔輸送可能で陽極において正孔−電子再結合を減じることが可能な材料との間に層を含む層構造は、広範囲の電子デバイス、例えば光起電装置、太陽電池、バッテリー、コンデンサ、発光ダイオード、有機及び無機エレクトロルミネッセンス素子、スマートウィンドウ、エレクトロクロミック素子、有機及びバイオ有機材料のためのセンサ及び電界効果トランジスタ、タッチパネル及び電子ペーパー構造に使用することができる[オリゴ−及びポリチオフェン類ハンドブック(D.Fichou編,Wiley−VCH,Weinheim(1999))の第10章をまた参照のこと]。
本発明を以下に比較例(比較実施例)及び実施例(本発明実施例)によって例証する。これらの実施例中に与えられるパーセント及び比は、別の定義をしない限り、重量基準である。
以下に実証される層構造に使用した第一下塗り層は次の組成を有している:
Figure 2010508430
比較及び参考層構造に使用される成分
ポリヒドロキシ−化合物:
・DEG=ジエチレングリコール(欧州特許出願公開第686662号に開示);
・TEG=トリエチレングリコール(欧州特許出願公開第686662号に開示)。
比較例1及び2
比較例1及び2の0.5重量%PEDOT/PSS組成物は、表1に与えた組成物製造のための量で、国際公開第03/048227号に開示されたように、開始剤添加時に反応媒質1リットル当たりに存在している酸素が3mg未満であるような不活性雰囲気下で製造された、1:2.46のPEDOT:PSS重量比で1.12重量%のPEDOT/PSSの水性分散液に表1に与えた成分を添加することによって製造した。
Figure 2010508430
比較例3〜13及び実施例1〜3
比較例3〜13及び実施例1〜3の組成物は、比較例1で製造した組成物に、以下の表2に与えた1.5gのPEDOT/PSS(固形分)当たりの量で、以下の表2に与えた成分を添加することによって製造した。
Figure 2010508430
比較例7〜13の組成物は、比較例2で製造した組成物に、以下の表2に与えた1.5gのPEDOT/PSS当たりの量で、以下の表3に与えた成分を添加することによって製造した。
Figure 2010508430
比較例1〜13及び実施例1〜3の組成物を、40μmの湿潤層厚を与えるバーコータを備えたBraiveコーターでコーティング速度2でコーティングし、コーティングを130℃で3分乾燥させて、PETシート側に下塗り層1を備えた175μm厚の透明PETシート上に被覆した。表面抵抗の実験のためにコーティングしたシートの中央から45mm幅の2つの帯状体を切り取った。
室温での表面抵抗は、それぞれ45mm長で45mm離間し、銀充填ゴムを介して銅電極と線接触可能な平行な電極(テフロン(登録商標)絶縁体によって分離)に最外層を接触させることによって決定した。これは、表面抵抗の直接の測定を実現させる。未処理の新しい(フレッシュ)帯状体の表面抵抗は測定中に3回実施した。各組成物に対するこれら3回の測定結果を以下の表4にまとめる。
これらの測定は、全ての濃度に対して評価した、スルホ基を含まず少なくとも二のヒドロキシ基を含む芳香族化合物の全てに対してジエチレングリコールの存在下で表面抵抗の驚くべき減少を示し、減少は、ヒドロキノンスルホン酸ナトリウムの最も低い濃度の場合の35倍からピロガロールの場合の変動する1.2までの範囲であった。
測定された値に有意な変動がない完全に一致した表面抵抗測定値が実施例1〜3、比較例1、3、4、5、6、8、11、12及び13の組成物の場合に観察された。しかしながら、表面抵抗値の非常に大きな変動が、ジエチレングリコールの不在下でヒドロキノンスルホン酸ナトリウムを含む比較例7、9及び10の場合に観察された。しかしながら、ジエチレングリコールを含む対応の組成物は表面抵抗のこの極端な変動を示さなかったが、これは、ジエチレングリコールの添加が少なくとも3倍表面抵抗を減少させるばかりでなく、組成物の表面抵抗を安定化する効果を有していることを示している。
765W/mを生じ50CのブラックスタンダードTを有する低圧キセノンランプを備えたAtlas製のサンテストCPS+において、24時間、48時間、72時間及び96時間のサンテスト曝露を層に施し、表面抵抗の測定を、フレッシュ層、サンテストCPS+での24時間、48時間、72時間及び96時間の曝露後、125℃で14日後、60℃、90%相対湿度で14日後に、実施した。
Figure 2010508430
サンテストCPS+での24時間、48時間、72時間及び96時間のサンテスト暴露後における比較例1及び3〜13及び実施例1〜3の層の表面抵抗を、以下の表5にまとめる:
Figure 2010508430
これらの安定性の測定における標準は、ポリヒドロキシ−芳香族化合物が添加されていない組成物の性能である。試験したポリヒドロキシ−芳香族化合物のなかで、ヒドロキノンを含む組成物だけが、ポリヒドロキシ−芳香族化合物が添加されていない組成物よりも劣った安定性を示した。ピロガロール、没食子酸メチル、没食子酸プロピル及びヒドロキノンスルホン酸ナトリウムを含む層は全てサンテストCPS+における暴露下で高い安定性を示した。しかしながら、ヒドロキノンスルホン酸ナトリウムを含む組成物は顕著に高い表面抵抗を示した。
125℃での雰囲気相対湿度中で14日後の比較例1及び3〜13及び実施例1〜3の層の表面抵抗を以下の表6にまとめる:
Figure 2010508430
これらの安定性の測定における標準は、再び、ポリヒドロキシ−芳香族化合物が添加されていない組成物の性能である。試験したポリヒドロキシ−芳香族化合物のなかで、ジエチレングリコールを含まない組成物だけが、劣った安定性を示し、ついでヒドロキノンスルホン酸ナトリウム及びヒドロキノンの場合であった。更に、ヒドロキノンスルホン酸ナトリウムを含む組成物は顕著に高い表面抵抗を示した。
60℃での相対湿度90%中で14日後の比較例1及び3〜13及び実施例1〜3の層の表面抵抗を以下の表7にまとめる:
ジエチレングリコールの不在下では、ヒドロキノンナトリウム及び没食子酸メチルを含む組成物が驚いたことに60℃での相対湿度90%中で14日後に表面抵抗の減少を示した。この表面抵抗の減少の理由は分からない。
Figure 2010508430
実施例4〜11及び比較例14〜22
比較例14、比較例15〜22及び実施例4〜11の0.5重量%PEDOT/PSS組成物は、表8に与えた組成物100g当たりの量で、国際公開第03/048227号に開示されたように、開始剤添加時に反応媒質1リットル当たりに存在している酸素が3mg未満であるような不活性雰囲気下で製造された、1:2.46のPEDOT:PSS重量比で1.15重量%のPEDOT/PSSの水性分散液に表8に与えた成分を添加することによって製造した。
Figure 2010508430
比較例14〜22及び実施例4〜11の組成物を、40μmの湿潤層厚を与えるバーコータを備えたBraiveコーターでコーティング速度2でコーティングし、コーティングを130℃で3分乾燥させて、PETシート側に下塗り層1を備えた175μm厚の透明PETシート上に被覆した。表面抵抗の実験のためにコーティングしたシートの中央から45mm幅の2つの帯状体を切り取った。
室温での表面抵抗は、それぞれ45mm長で45mm離間し、銀充填ゴムを介して銅電極と線接触可能な平行な電極(テフロン(登録商標)絶縁体によって分離)に最外層を接触させることによって決定した。これは、表面抵抗の直接の測定を実現させる。未処理の新しい各帯状体の表面抵抗は測定中に3回実施し、各組成物に対する4つ全ての帯状体の平均値と共に各帯状体に対して記録された平均値を以下の表9にまとめる。
Figure 2010508430
表面抵抗の測定は、ポリヒドロキシ−及び/又はカルボキシ基又はアミド又はラクタム基含有脂肪族化合物又は≧15の誘電率を有する非プロトン性化合物の存在下で驚くべき減少を示し、化合物5の既知の表面抵抗低下効果に鑑みると意外であった。実施例4、5、6及び9〜11の層に対する結果は、没食子酸メチルの添加が表面抵抗に実質的な効果を持たないことを示している。他方、実施例7及び8の層に対する結果は、没食子酸メチル及び酢酸カルビトール及び没食子酸メチル及びカプロラクタムそれぞれの併用時に驚くべき相乗的表面抵抗低下効果を示すようである。
比較例14〜22及び実施例4〜11の層に、765W/mを生じ50CのブラックスタンダードTを有する低圧キセノンランプを備えたAtlas製のサンテストCPS+において、48時間及び96時間のサンテスト曝露を施し、表面抵抗の測定を、フレッシュ層、サンテストCPS+での48時間及び96時間の曝露後に実施し、結果を以下の表10にまとめた。
Figure 2010508430
サンテストの結果は、没食子酸メチルが、全てのポリヒドロキシ−及び/又はカルボキシ基又はアミド又はラクタム基含有脂肪族化合物及び≧15の誘電率を有する非プロトン性化合物を含むPEDOT:PSS含有組成物を、紫外線照射に対して非常に強く安定化させたことを示している。
60℃で95%の相対湿度中10日後の比較例14〜22及び実施例4〜11の層の表面抵抗を以下の表11にまとめる。
結果は、没食子酸メチルが、全てのポリヒドロキシ−及び/又はカルボキシ基又はアミド又はラクタム基含有脂肪族化合物及び≧15の誘電率を有する非プロトン性化合物を含むPEDOT:PSS含有組成物を高湿度高温の影響に対して非常に強く安定化させたことを示している。
Figure 2010508430
実施例12〜15
実施例12〜15の0.53重量%PEDOT/PSS組成物は、表12に与えた組成物100g当たりの量で、国際公開第03/048227号に開示されたように、開始剤添加時に反応媒質1リットル当たりに存在している酸素が3mg未満であるような不活性雰囲気下で製造された、1:2.46のPEDOT:PSS重量比で1.15重量%のPEDOT/PSSの水性分散液に表11に与えた成分を添加することによって製造した。
Figure 2010508430
実施例12〜15の組成物を、40μmの湿潤層厚を与えるバーコータを備えたBraiveコーターでコーティング速度2でコーティングし、コーティングを130℃で3分乾燥させて、PETシート側に下塗り層1を備えた175μm厚の透明PETシート上に被覆した。表面抵抗の実験のためにコーティングしたシートの中央から45mm幅の2つの帯状体を切り取った。
室温での表面抵抗は、それぞれ45mm長で45mm離間し、銀充填ゴムを介して銅電極と線接触可能な平行な電極(テフロン(登録商標)絶縁体によって分離)に最外層を接触させることによって決定した。これは、表面抵抗の直接の測定を実現させる。未処理の新しい各帯状体の表面抵抗は測定中に3回実施し、各組成物に対する4つ全ての帯状体の平均値と共に各帯状体に対して記録された平均値を以下の表13にまとめる。
Figure 2010508430
これらの測定は、評価したスルホ基を含まず少なくとも二のヒドロキシ基を含む芳香族化合物の全てに対してジエチレングリコールの存在下で表面抵抗の驚くべき減少を示し、かかる芳香族化合物の既知の表面抵抗低下効果に鑑みると意外であった。
実施例12〜15の層に、765W/mを生じ50CのブラックスタンダードTを有する低圧キセノンランプを備えたAtlas製のサンテストCPS+において、48時間及び96時間のサンテスト曝露を施し、表面抵抗の測定を、フレッシュ層、サンテストCPS+での48時間及び96時間の曝露後に実施し、その結果を、比較例14及び実施例4の層のものと一緒に以下の表14にまとめた。
Figure 2010508430
これらの安定性の計測における標準は、ポリヒドロキシ−芳香族化合物が添加されていない組成物の性能である。全ての試験した芳香族化合物は、芳香族化合物が添加されている組成物に対して改善された安定性を示した。没食子酸メチル、レゾルシノール、カテコール、3,4−ジヒドロキシ安息香酸及び3,5−ジヒドロキシ安息香酸を有する層は、サンテストCPS+での48時間の曝露下で全て高い安定性を示し、特に高い安定性は没食子酸メチル、3,4−ジヒドロキシ安息香酸及び3,5−ジヒドロキシ安息香酸で観察され、3,3−ジヒドロキシ安息香酸の実施例14の層はサンテストCPS+において96時間の曝露下で特に安定であった。
60℃で95%の相対湿度における10日後の実施例12〜15の層の表面抵抗を以下の表15にまとめる。
その結果は、没食子酸メチル、レゾルシノール、カテコール、3,4−ジヒドロキシ安息香酸及び3,5−ジヒドロキシ安息香酸が、ジエチレングリコールを含むPEDOT:PSS−含有組成物を高湿度及び温度の影響から安定化させたことを示している。
Figure 2010508430
本発明は、それが現在請求項に記載されている発明に関するものであるかどうかに関わらず、ここに黙示的に又は明示的に開示された任意の特徴又は特徴の組合せ又はその任意の一般化を含みうる。上記の明細書に照らせば、本発明の範囲内で様々な変更をなしうることは当業者には明らかであろう。

Claims (18)

  1. 二のアルコキシ基が同じか異なっていてもよくあるいは共同して置換されていてもよいオキシ−アルキレン−オキシ架橋を表す(3,4−ジアルコキシチオフェン)モノマー単位を含む少なくとも一のポリマーと、ポリアニオンと、スルホ基を含まず少なくとも二のヒドロキシ基を含む少なくとも一の芳香族化合物と、少なくとも一のポリヒドロキシ−及び/又はカルボキシ基又はアミド又はラクタム基含有脂肪族化合物及び/又は≧15の誘電率を有する少なくとも一の非プロトン性化合物を含有してなる、ヒドロキノン不含組成物。
  2. 上記ポリマーが、ポリ(3,4−メチレンジオキシ−チオフェン)、ポリ(3,4−メチレンジオキシチオフェン)誘導体、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン),ポリ(3,4−エチレンジオキシ−チオフェン)誘導体、ポリ(3,4−プロピレンジオキシチオフェン),ポリ(3,4−プロピレンジオキシチオフェン)誘導体、ポリ(3,4−ブチレンジオキシチオフェン)、ポリ(3,4−ブチレンジオキシチオフェン)誘導体及びそれらとのコポリマーからなる群から選択される請求項1に記載の組成物。
  3. 置換されていてもよい3,4−アルキレンジオキシチオフェン構造単位を含む上記ポリマーがポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)である請求項1に記載の組成物。
  4. 上記組成物がポリアニオンを更に含む請求項1から3の何れか一項に記載の組成物。
  5. 上記ポリアニオンが、ポリ(スチレンスルホネート)である請求項4に記載の組成物。
  6. スルホ基を含まず少なくとも2つのヒドロキシ基を含む上記芳香族化合物が、ピロガロール、没食子酸エステル及びポリヒドロキシ−安息香酸からなる群から選択される請求項1から5の何れか一項に記載の組成物。
  7. 支持体上の層構造であって、二のアルコキシ基が同じか異なっていてもよくあるいは共同して置換されていてもよいオキシ−アルキレン−オキシ架橋を表す(3,4−ジアルコキシチオフェン)モノマー単位を含む少なくとも一のポリマーと、ポリアニオンと、スルホ基を含まず少なくとも二のヒドロキシ基を含む少なくとも一の芳香族化合物と、少なくとも一のポリヒドロキシ−及び/又はカルボキシ基又はアミド又はラクタム基含有脂肪族化合物及び/又は≧15の誘電率を有する少なくとも一の非プロトン性化合物を含有してなるヒドロキノン不含層を含む層構造。
  8. 上記ポリマーが、ポリ(3,4−メチレンジオキシ−チオフェン)、ポリ(3,4−メチレンジオキシチオフェン)誘導体、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)、ポリ(3,4−エチレンジオキシ−チオフェン)誘導体、ポリ(3,4−プロピレンジオキシチオフェン)、ポリ(3,4−プロピレンジオキシチオフェン)誘導体、ポリ(3,4−ブチレンジオキシチオフェン)、ポリ(3,4−ブチレンジオキシチオフェン)誘導体及びそれらとのコポリマーからなる群から選択される請求項7に記載の層構造。
  9. 置換されていてもよい3,4−アルキレンジオキシチオフェン構造単位を含む上記ポリマーがポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)である請求項7に記載の層構造。
  10. 上記層がポリアニオンを更に含む請求項7から9の何れか一項に記載の層構造。
  11. 上記ポリアニオンが、ポリ(スチレンスルホネート)である請求項10に記載の層構造。
  12. 上記層構造が発光ダイオードである請求項7から11の何れか一項に記載の層構造。
  13. 上記層構造が光起電装置である請求項7から11の何れか一項に記載の層構造。
  14. 上記層構造が太陽電池である請求項7から11の何れか一項に記載の層構造。
  15. 上記層構造がトランジスタである請求項7から11の何れか一項に記載の層構造。
  16. 上記層構造がエレクトロルミネッセンス素子である請求項7から11の何れか一項に記載の層構造。
  17. 上記層構造がタッチパネルである請求項7から11の何れか一項に記載の層構造。
  18. 上記層構造が電子ペーパーである請求項7から11の何れか一項に記載の層構造。
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