JP2010506341A - 連想磁気抵抗ランダムアクセスメモリセルを提供するためのシステム及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 磁気トンネル接合ベースのメモリセルを有する連想ランダムアクセスメモリ及びこの作製及び使用方法。
【解決手段】 磁気トンネル接合が第1及び第2の磁気層を有するとともにデータ記憶部及びデータ検知部として機能することができる。個々のセル内において、磁気トンネル接合における第1の磁気層の磁気方向を1又はそれ以上の電流線における電流パルスを介して設定することにより登録データが書き込まれる。登録データと比較するための入力データを電流線を介した第2の磁気層の磁気方向により同様に設定することができる。磁気層の相対的磁気方向に依存するセル抵抗を測定することによりデータ検知が行われる。データ記憶、データ入力、及びデータ検知が1つのセルに統合されるため、メモリは、さらなる高密度と不揮発性を兼ね備える。メモリは、高速、消費電力の削減及びデータマスキングをサポートすることができる。

Description

本開示は、一般にランダムアクセスメモリに関し、排他的な意味ではないが、より具体的には磁気トンネル接合ベースのメモリセルを有する連想ランダムアクセスメモリに関する。
ほとんどのメモリデバイスは、特定の記憶場所をアドレス指定することによりデータを記憶し、読み出す。しかしながら、高速なメモリアクセスに依拠するシステムにとっては、特定の記憶場所をアドレス指定することが限定要因となることが多い。データのアドレスによってではなくデータのコンテンツ自体によって記憶データ項目を特定し、アクセスできれば、メモリに記憶した項目の発見に必要な時間を大幅に短縮することができる。このようにしてアクセスされるメモリは連想メモリ(CAM)と呼ばれる。
標準的なランダムアクセスメモリ(RAM)では、ユーザがメモリアドレスを提供し、RAMがそのアドレスに記憶されたデータワードを返すが、これとは異なり、CAMは、ユーザがデータワードを提供し、CAMがそのメモリ全体を1つのクロック周期で探索して、そのデータワードがメモリ内のどこかに記憶されているかどうかを調べるように設計される。データワードが見つかれば、CAMは、ワードが見つかった1又はそれ以上の記憶アドレスのリストを返す。素子の起動時にCAMをプレロードし、素子の動作中に書き換えることができる。
CAMは、そのメモリ全体を単一の動作で探索するように設計されているため、ほとんどすべての探索用途においてRAMよりもかなり高速である。従って、CAMは、理想的にはイーサネット(登録商標)アドレスの検索、データ圧縮、パターン認識、キャッシュタグ、高帯域幅アドレスのフィルタリング、及びルート、高帯域幅アドレスフィルタリング、ユーザの特権、セキュリティ、又は高性能データスイッチ、ファイアウォール、ブリッジ及びルータに関するパケット単位ベースの暗号化情報の高速検索などの機能に適している。
スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)のCAMセルの典型的な実施構成では、6つのトランジスタを(トランジスタなどの)追加回路と組み合わせて、メモリ入力と所定のセルデータとの間の1桁比較が行われる。追加回路は、少なくとも3個から4個の追加トランジスタを含み、このため8個から10個のトランジスタからなる非常に大きなセルサイズとなり、従ってコストのかかる素子となる。従来の最新技術によるSRAMベースのCAMセルの概略を図1に示す。図1のCAMセルは、排他的論理和(EOR)機能を実行するように設計された4又はそれ以上のトランジスタを有する標準的なSRAMセルとして提供したものである。
単純な記憶セルを有するRAMチップとは異なり、完全並列CAMにおける各個々のメモリビットは、記憶データビットと入力データビットとの間の一致を検出するための独自の関連する比較回路を有する。従って、CAMチップは、通常のメモリチップよりも記憶容量が著しく小さい。また、個々のセルからのデータワードの形で一致する出力を組み合わせて、完全なデータワード一致信号を生成することができる。関連する追加回路により、CAMチップの物理的サイズはさらに増大する。さらに、(SRAM素子を使用して)今日実現されるようなCAMは本質的に揮発性であり、つまり電源が落ちるとデータが失われる。この結果、すべての比較回路がすべてのクロック周期においてアクティブである必要があり、結果として大量の電力が浪費されることになる。高い値札、大電力及び本質的な揮発性により、CAMは、よりコストのかからない方法を使用して探索スピードを実現できないような特殊用途でしか使用されない。
磁気記憶セル(MRAM)を使用して標準的なSRAMベースのCAMの改善を図る試みが提案されてきた。例えば米国特許第6,304,477号には、2つの磁気トンネル接合を加えた標準的なマルチトランジスタSRAM状のCAMが開示されている。磁気トンネル接合により、記憶データの不揮発性が実現され、このことは、データの記憶のみならず、マスキングモード構造の使用にとっても決定的に重要な意味を持つ。
米国特許第6,191,973号に記載がある別の手法では、磁気(MRAM)セルのみを使用したCAM構造が提案されている。この場合、セル要素は、(個々のセルに対して)基底を成す選択トランジスタのゲートの1つを駆動する入力とは異極性にある一対の磁気トンネル接合(MTJ)である。開示されている方式は、密度において飛躍的な改善を提供するものであり、個々のCAMセルは、2つの選択トランジスタと2つの磁気トンネル接合(2T/2J)のみから形成される。
米国特許第6,304,477号明細書 米国特許第6,191,973号明細書 米国特許第6,950,335号明細書 米国特許第5,695,864号明細書 米国特許第6,603,677号明細書
Science、第285巻、867ページ(1999年)
上記の点で、従来のメモリ記憶システムの前述の障害及び欠点を解決する、改善したMRAM記憶セルに対するニーズが存在する。
CAMセルが、排他的論理和機能を実行するように設計された4又はそれ以上のトランジスタを有する標準的なスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)セルとして提供される、典型的な従来技術の連想メモリ(CAM)セルを示す図である。 少なくとも1つのランダムアクセスメモリセルを有するメモリシステムの実施形態を示す詳細図である。 メモリセルが磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)セルを備えた図2のメモリセルの実施形態を示す詳細図である。 図3のMRAMセルの磁気トンネル接合の実施形態を示す詳細図である。 図4Aの磁気トンネル接合の例示的なトンネル磁気抵抗反応を示す特徴図である。 図3のMRAMセルに対する例示的な書込み動作を示す詳細図である。 図5Aの書込み動作中におけるMRAMセルの磁気トンネル接合の動作を示す詳細図である。 図3のMRAMセルの例示的な読出し動作を示す詳細図である。 図6Aの読出し動作中のMRAMセルの磁気トンネル接合の動作を示す詳細図である。 熱アシスト型切り替え(TAS)を含む、図3のMRAMセルの代替の例示的な書込み動作を示す詳細図である。 熱アシスト型切り替え(TAS)を含む、図3のMRAMセルの代替の例示的な書込み動作を示す詳細図である。 熱アシスト型切り替え(TAS)を含む、図3のMRAMセルの代替の例示的な書込み動作を示す詳細図である。 熱アシスト型切り替え(TAS)を含む、図3のMRAMセルの代替の例示的な書込み動作を示す詳細図である。 熱アシスト型切り替え(TAS)を含む、図3のMRAMセルの代替の例示的な書込み動作を示す詳細図である。 熱アシスト型切り替え(TAS)を含む、図3のMRAMセルの代替の例示的な書込み動作を示す詳細図である。 磁化が垂直の帯磁方向に偏極した一対の磁気層を有する図4A〜図4Bの磁気トンネル接合の代替の実施形態を示す詳細図である。 図8Aの磁気トンネル接合の例示的なトンネル磁石抵抗反応を示す特徴図である。 磁気自己参照型ツインMRAMセルを備えるとともに一対の磁気トンネル接合を含む図3のMRAMセルの代替の実施形態を示す詳細図である。 例示的な書込み動作中における図9AのMRAMセルの第1の磁気トンネル接合の動作を示す詳細図である。 例示的な書込み動作中における図9AのMRAMセルの第1の磁気トンネル接合の動作を示す詳細図である。 単一セルの手法を通じて提供されるMRAMベースの連想メモリ(CAM)セルを備えた図2のメモリシステムの代替の実施形態を示す詳細図である。 ツインセルの手法を通じてMRAMベースのCAMセルが提供される図10Aのメモリシステムの代替の実施形態を示す詳細図である。 プリアンプの手法を通じてMRAMベースのCAMセルが提供される図10Aのメモリシステムの別の代替の実施形態を示す詳細図である。
全体の図を通じて、例示を目的として、図は縮尺通りに描いておらず、類似した構造又は機能の要素は、一般に同様の参照番号で表している。また、図は、本開示の好ましい実施形態についての説明を容易にすることを意図したものにすぎない。図は本開示のすべての態様を示すものではなく、開示の範囲を限定するものではない。
今日入手可能なメモリシステムは高価であり、本質的に揮発性であり、多大な電力を消費するため、さらなる高密度と不揮発性を兼ね備え、費用効果のある態様で消費電力を削減するメモリシステムは、望ましいものであるとともに幅広いデータアプリケーションの基礎を提供することができる。本明細書で開示する1つの実施形態によれば、図2に示すような少なくとも1つのランダムアクセスメモリセル200を備えたメモリシステム100により、この結果を実現することができる。
図2を参照してわかるように、複数の行及び列内に配置された複数のメモリセル200を有する形でメモリシステム100を示している。メモリセル200の個々の列は、選択したメモリセル200に受信した入力データビットを提供するための所定のデータ入力線300に関連付けられており、一方、メモリセル200の個々の行は、選択したメモリセル200から読み出した記憶データビットを提供するための所定のワード選択線400に関連付けられている。図2に示すように、データ入力線300が並列配置で設けられ、このデータ入力線300はワード線400の並列配置に対して垂直であることが好ましい。同様に、ワード線400も複数の行末のアンプ500に結合される。これにより、選択したメモリセル200から読み出した記憶データビットの現在値をワード線400の末端領域に隣接して測定し、行末のアンプ500を介して検知できるようになる。行末のアンプ500は、メモリシステム100が、1つの状態のフルワードの読出し及び/又は比較を行えるようにする。
メモリセル200を磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)セル210として図3に示す。MRAMセル210は、MRAMベースの連想メモリ(CAM)セルとして実現されることが好ましい。この結果、好ましくは同時に、MRAMセル210がデータを記憶できるようになるとともに、このMRAMセル210を検知できるようになる。例えば、メモリシステム100は、後で探索できるアドレスを有する登録データとしてMRAMセル210にデータを記憶することができる一方で、MRAMセル210に記憶されている登録データと入力データを比較することによりMRAMセル210を検知することもできる。
MRAMセル210に磁気トンネル接合(MTJ)220を設けることができるという利点がある。この磁気トンネル接合220を、複数のMTJ層222を含む多層構造として図3に示す。例示的な磁気トンネル接合220のMTJ層222は、1又はそれ以上の磁気MTJ層224と、(図4Aに示す)絶縁層226Aのような非磁気MTJ層226とを含むことができる。好ましい実施形態では、磁気トンネル接合220の磁気MTJ層224A、224Bの一方が一定の磁化方向を有する磁化228を有しているのに対し、磁気MTJ層224A、224Bの他方の磁化228は調整可能な磁化方向を有する。例えば、図4Aに示すように、硬強磁性層224Bを一定方向228Bに帯磁した形で示す。高い保磁力(又は大きなスイッチング磁場)の材料を使用したり、或いは硬強磁性層を反強磁性材料に結合したりすることなどにより、強磁性層224Bの磁化方向228Bを任意の従来の方法で固定することができる。
MRAMセル210を形成するために、磁気トンネル接合220は、検知及びフィールド線230などの少なくとも1つの電流線だけでなく、選択トランジスタ250とも結合される。図3は、MRAMセル210の典型的な構成を示す図である。図3に示すように、検知及びフィールド線230はフィールド線240と直交して配置され、磁気トンネル接合220は検知及びフィールド線230とフィールド線240との間に配置されることが好ましい。書込み動作中、検知及びフィールド線230とフィールド線240とは、入力データをMRAMセル210に書き込むための磁場提供者として機能する。同様に、読出し動作中、選択トランジスタ250と、検知線として機能する検知及びフィールド線230とを介して、MRAMセル210に記憶したコンテンツにアクセスすることができる。
通常、磁気MTJ層222は、鉄、コバルト、ニッケル及びこれらの合金などの従来の強磁性材料から形成され、絶縁層(又はバリア)226Aにより分離される。絶縁層226Aは、薄い絶縁層として実現されるとともに酸化アルミニウム又は酸化マグネシウムなどの任意の適当な絶縁材料から形成できることが好ましい。必要に応じて、磁気トンネル接合220は、図4Aに示すように1又はそれ以上の別の種類及び/又は構成のMTJ層222、並びにピニング層226Bを含む任意の適当な数及び/又は構成のMTJ層222を備えることができる。典型的な反強磁性材料にはIrMN、PtMN又はNiMNが含まれる。
磁化方向を固定することにより、硬強磁性層224Bは、(図3に示す)MRAMセル210の参照層224として機能することができる。
同様に、軟強磁性層224Aを、化228を有する形で示す。低い保磁力(又は小さなスイッチング磁場)の材料から好適に形成されているため、軟強磁性層224Aの磁化228は、調整可能な磁気方位228Aを有するとともに第1の安定方向から第2の安定方向へ任意の従来の方法で切り替えることができる。これにより、軟強磁性層224Aは、(図3に示す)MRAMセル210の記憶層224’として機能することができる。例示を目的として、軟強磁性層224A及び硬強磁性層224BをMRAMセル210の記憶層224’及び参照層224”としてそれぞれ示し説明したが、同様に軟強磁性層224Aを参照層224”として機能するように構成することができ、硬強磁性層224Bは記憶層224’として機能することができる。
MRAMセル210の異なるレベルのセル抵抗が、記憶層224’及び参照層224”の相対的な磁気方向に関連付けられる。若干言い方を変えれば、MRAMセル210の記憶層224’及び参照層224”の磁気方向が逆方向にある(すなわち「逆行」する)場合、磁気トンネル接合220は第1のセル抵抗を有することができるのに対し、MRAMセル210の参照層224”の磁気方向が記憶層224’の磁気方向と同じ方向にある、すなわち「平行」する場合、磁気トンネル接合220は第2のセル抵抗を有することができる。
磁気トンネル接合220の例示的なトンネル磁気抵抗反応を示す特徴図を図4Bに示す。この特徴図は、トンネル磁気抵抗反応を磁場強度Hの関数としてセル抵抗Rの形で表している。図4Bの特徴図によって示すように、軟強磁性層224Aの帯磁方向228A及び硬強磁性層224Bの磁化方向228Bが同じ方向を有する(すなわち「平行」である)場合、MRAMセル210のセル抵抗Rは、第1のセル抵抗値Rを有する。同様に、軟強磁性層224Aの帯磁方向228A及び硬強磁性層224Bの磁化方向228Bが異なる方向を有する(すなわち「逆行」する)場合、MRAMセル210のセル抵抗Rは、第1のセル抵抗値Rよりも大きい第2のセル抵抗値Rを有することができる。
第1のセル抵抗値Rと第2のセル抵抗値Rとの間の抵抗差は、「磁気抵抗」又は「トンネル磁気抵抗」(TMR)として知られており、例えば、(図4Aに示す)絶縁層226Aを形成する絶縁材料の厚さ及び組成などの特性に基づいて変動することができる。第1のセル抵抗値Rと第2のセル抵抗値Rとの間の抵抗差は、酸化アルミニウムベースの磁気トンネル接合220の場合、約50から70パーセントの間になることがあり、酸化マグネシウムベースの磁気トンネル接合220の場合、200%パーセント上回ることもある。
図5A〜図5Bを参照して、書込み動作を参照しながらMRAMセル210の動作について説明する。図4Aを参照しながらより詳細に上述した態様では、MRAMセル210に多層磁気トンネル接合(MTJ)220を設けることができ、このMTJ層は、少なくとも1つの中間非磁性MTJ層226と共に、記憶層(又はデータ層)224A及び参照層(又は検知層)224Bなどの少なくとも2つの磁気MTJ層224を含む。参照層224Bが、高保磁力材料から形成できるとともに一定の方向228Bに帯磁するのに対し、記憶層224Aの磁化228は、調整可能な帯磁方向228Aを有する。この結果、外部から印加された磁場及び/又は(スピン偏極した)書き込み電流を上述した態様で加えることにより、記憶層224Aの帯磁方向228Aを必要に応じて第1の安定方向から第2の安定方向へ切り替えることができる。必要に応じて、MRAMセル210を連想メモリ(CAM)MRAMセルとして実現することができる。
書込み動作中、高(すなわち「1」の)論理状態又は低(すなわち「0」の)論理状態などの所定の論理状態のデータビットが、検知及びフィールド線230及び/又はフィールド線240などの少なくとも1つの電流線を介してMRAMセル210へ与えられる。MRAMセル210がデータビットを受け取り、記憶層(又はデータ層)224Aの磁化228を選択した帯磁方向228Aに調整することにより、データビットがMRAMセル210に書き込まれる。上述のように、記憶層224Aの帯磁方向228Aは、電流線230、240によって発生した磁場を通じて揃えられることが好ましい。電流線230、240を流れる電流の極性により、記憶層224Aの帯磁方向228A、ひいてはMRAMセル210の論理状態が決定される。代替の実施形態では、選択トランジスタ250を介してMRAMセル210を流れる(スピン偏極した)書き込み電流により、或いは磁場及び書き込み電流の両方の組み合わせにより、記憶層224Aの帯磁方向228Aが揃えられる。この結果、MRAMセル210の磁化228が、受信済みのデータビットに関連する所定の論理状態と一致するように揃えられる。メモリシステム100を形成するMRAMセル210には、全体的に及び/又は部分的にいつでも書き込みを行うことができる。必要に応じて、書込み動作はスピン移動による効果を含むことができ、この場合、磁気トンネル接合220を流れる電流は、参照層(又は検知層)224Bの磁化方向228Bを直接切り替えることができる。
例示的な読出し動作中のMRAMセル210の動作を図6A〜図6Bに示す。所定の論理状態のデータビットがMRAMセル210に予め書き込まれ、或いはMRAMセル210によって記憶される。読出し動作の開始時に、メモリシステム100が(図4Bに示す)MRAMセル210のセル抵抗Rを検知し、このセル抵抗Rが、参照層224Bの一定の帯磁方向228Bに対して記憶層224Aの帯磁方向228Aに、図4A〜図4Bを参照しながら上記で開示した態様で関連付けられる。この結果、検知したセル抵抗値を使用して、MRAMセル210によって記憶された記憶データビットの論理状態を決定することができる。セル抵抗Rは、任意の従来の方法で検知することができる。例えば、選択トランジスタ250を介して磁気トンネル接合220に電流を印加してセル抵抗Rを検知することができる。
MRAMセル210が連想メモリ(CAM)のMRAMセルとして実現される場合、例えば、選択した論理状態のデータビットをMRAMセル210に入力して、MRAMセル210が記憶する記憶データビットと比較することができる。MRAMセル210は、図6Aに示すような検知及びフィールド線230などの少なくとも1つの電流線を介して、入力されたデータビットを受け取る。検知及びフィールド線230を流れる電流は磁場を誘起し、この磁場は参照層224Bの磁化228と揃えられる。若干言い方を換えれば、検知及びフィールド線230を流れる電流の極性が、参照層224Bの磁化228を誘起して所定の帯磁方向228Bと揃えられるようにする。
次に、入力されたデータビットにより誘起された形の参照層224Bの帯磁方向228Bが、記憶データビットに関連する記憶層224Aの帯磁方向228Aと比較される。これにより、記憶層224Aと参照層224Bとの相対的な整合を測定することができる。参照層224Bの帯磁方向228Bと記憶層224Aの帯磁方向228Aとが同じ方向を有する(すなわち「平行」である)場合、入力されたデータビットは記憶データビットと一致する。しかしながら、参照層224Bの帯磁方向228Bと記憶層224Aの帯磁方向228Aとが反対方向にある(すなわち「逆行」する)場合、入力されたデータビットと記憶データビットとは一致しない。従って、MRAMセル210はデータマスク動作をサポートすることができ、この場合、データアドレスは、読出し動作中のデータには関連しない。平行な記憶層224A及び参照層224Bが、入力データビットと記憶データビットとが一致することを示すことができるのに対し、必要に応じて、一致しない入力データビットと記憶データビットとを、逆行する磁気方向228A、228Bで記憶層224A及び参照層224Bに関連付けることができる。
これにより、MRAMセル210は、内蔵型排他的NOR(XNOR)回路として動作することができ、この結果MRAMセル210は、記憶データビットと入力されたデータビットとの間の一致を独自に決定できるようになるという利点が得られる。若干言い方を換えれば、MRAMセル210は、いかなる追加のセル要素も必要とせずに単一のメモリセルにデータ記憶、データ入力、及びデータ検知の機能を組み込むという利点を提供する。MRAMセル210はさらに、1つの選択トランジスタ及び1つの磁気トンネル接合(1T/1J)MRAMセル、及び/又は2つの選択トランジスタ及び2つの磁気トンネル接合(2T/2J)MRAMセルなどを介して、いかなる追加のセル要素も必要とせずに、及び固有の不揮発性及び高密度(又は小型の特質)と相俟ってデータ記憶、データ入力、及びデータ検知の機能を提供する。MRAMセル210は、徹底的な拡張性の縮小化技術ノードを提供しながら、特に集積回路基板上に最低限のスペースしか必要としないことに関して、メモリシステム100に組み込むのが容易でありかつコスト効率のよいものとなり得る。同様に、MRAMセル210は、特に「動的モード」においてこれらの利点を低電力消費及び高速動作と組み合わせることができる。
図7A〜図7Fは、熱アシスト型切り替え(TAS)を含む代替の書込み動作中のMRAMセル210の動作を示す図である。ここでは、上述のように検知及びフィールド線230及び/又はフィールド線240などの1又はそれ以上の電流線を介してMRAMセル210に磁場を与える行為を、磁気トンネル接合220を介して電流を注入し、MRAMセル210内に熱を誘起することと組み合わせることにより書込み動作が行われる。記憶層224Aは、強磁性膜/反強磁性二重層として形成されることが好ましい。強磁性膜/反強磁性二重層を形成するための例示的な材料として、FeCo/PtMn及び/又はFeCo/IrMnを挙げることができる。これにより、MRAMセル210は、高密度及び高拡張性を、容易化された読出し動作に組み合わせるという利点を提供することができる。
書込み動作より前のMRAMセル210の初期状態を図7A〜図7Bに示す。入力データビットをMRAMセル210に書込むための単一の電流線として検知及びフィールド線230を示し、選択トランジスタ250を通過するソース−ドレイン経路を切断した選択トランジスタ250を停止した形で示す。初期状態では、図7A〜図7BのMRAMセル210は、低(すなわち「0」の)論理状態の記憶データビットを有している。さらに、記憶データビットが低論理状態にあるため、記憶層224Aの帯磁方向228A及び参照層224Bの帯磁方向228を同じ方向を有する(すなわち「平行」である)形で示す。従って、図4Bを参照しながらさらに詳細に上述した態様で、磁気トンネル接合220のセル抵抗Rは低いセル抵抗値R1となる。
書込み動作が開始されると、図7C〜図7Dに示すように、選択トランジスタ250は、選択トランジスタ250を通過するソース−ドレイン経路を形成すべく作動し、検知線230を介してMRAMセル210へ電流パルス610が送信される。電流パルス610が書込み動作に関連付けられることにより、高(すなわち「1」の)論理状態の入力データビットがMRAMセル210に書き込まれるようになる。電流パルス610がMRAMセル210に到達し、選択トランジスタ250が作動しているので、この電流パルス610は、選択トランジスタ250のソース−ドレイン経路、並びに磁気トンネル接合220を通って進む。この結果、磁気トンネル接合220が加熱し始める。
磁気トンネル接合220が加熱するにつれて、フィールド線210を介して流れる電流パルス610は同様に磁場を誘起し、この磁場は、参照層224Bの磁化228に揃えられる。これにより、さらに詳細に上述した態様で、磁場の印加を通じて記憶層224Aの帯磁方向228Aを第1の安定方向から第2の安定方向へ切り替えることができる。フィールド線210から磁場を印加すると、図7C〜図7Dに示すように記憶層224Aの帯磁方向228Aが逆になり始め、参照層224Bの帯磁方向228Bと反対方向に(すなわち「逆行」するように)揃えられるようになる。
磁気トンネル接合220の温度が所定の温度しきい値(すなわち「ブロッキング温度」)に達すると、選択トランジスタ250が停止し、電流パルス610がこれ以上磁気トンネル接合220を通って進まないようにソース−ドレイン経路を切断する。この結果、磁気トンネル接合220が冷却し始める。磁気トンネル接合220が冷却し、磁気トンネル接合220の温度が所定の低い温度しきい値に冷却されるまで保持されるため、フィールド線230から発生する磁場は、記憶層224Aに印加され続ける。これにより、記憶層224Aの磁化228が、フィールド線230を通って進む電流パルス610によって生み出された磁場により誘起された新たな帯磁方向228Aに「凍結」される。
書込み動作後のMRAMセル210の最終状態を図7E〜図7Fに示す。図7Eに示すように、高論理状態の入力データビットがMRAMセル210に書き込まれ、新たな記憶データビットとなっている。選択トランジスタ250は、ソース−ドレイン経路を切断した状態で停止したままであり、高論理状態の入力データビットがMRAMセル210に書き込まれている。若干言い方を換えれば、MRAMセル210は、高論理状態の記憶データビットを有している。さらに、記憶層224Aの新たな帯磁方向228A及び参照層224Bの帯磁方向228Bを、反対方向に揃えられた形で(すなわち「逆行」する形で)示す。従って、磁気トンネル接合220のセル抵抗Rは、図4Bを参照しながらさらに詳細に上述した態様で、高いセル抵抗値Rになっている。熱アシスト型切り替え(TAS)を含む書込み動作に関する追加の詳細を米国特許第6,950,335号に見出すことができ、該特許の開示内容はその全体が引用により本明細書に組み入れられる。
書込み動作中における熱アシスト型切り替えの使用は、MRAMセル210のパフォーマンス全体、特に小型の形状サイズ及び/又は高密度における改善に役立つことができる。同様に、単一の電流線230、240を使用して入力データビットをMRAMセル210に書き込むとともにMRAMセル210の製造コストを削減することができる。また、MRAMセル210の作製に使用する材料の種類及び形状を最適化して、参照層224Bを最小化することによりMRAMセル210の消費電力を削減することができる。
代替の手法では、(熱アシストの有無に関わらず)外部磁場によってではなくスピン偏極した電流(電流誘起磁気切替え〜CIMS)によってMRAMセル210に書き込みが行われる。Science、第285巻、867ページ(1999年)及び米国特許第5,695,864号の文献における全金属小型(100nm未満)構造において実験的に立証されるように、スピン偏極した電流は、偏極キャリアとシステムの磁気モーメントとの間の角回転モーメントの移動処理によって、磁化の歳差運動又は切り替え(反転)さえも誘起することができる。必要な電流がセルの面積に対応するので、このような構造は非常に拡張性がある。さらに、この構造は、潜在的に非常に高速であるとともに磁場を発生させるための金属配線を必要とせず、従ってセルサイズ及びドライバオーバヘッドの両方が減少する。
CIMS書込みを、米国特許第6,950,335号におけるMRAMメモリの一般的事例に記載されるようなTASと好適に組み合わされることができる。この場合、図7A〜図7Fで説明したようにMRAMセル210に書き込みが行われるが、フィールド線230によって発生した磁場が存在しないという違いがある。その代わりに、加熱電流600自体を使用して、これが磁気トンネル接合210を通って流れる一方で適当にスピン偏極することにより、記憶層224Aの帯磁方向228Aに切り替える。これは、米国特許第6,603,677号に記載されるように、接点210内に特定の層を追加することにより行われる。
データ層に書き込みを行うのにTASとCIMSとを組み合わせて使用することにより、特に小型の形状サイズにおいて書き込み電力の削減が可能となる。読出しに関しては、磁場駆動型CAM構造の場合と変わらない。
図7A〜図7Fの熱アシスト型切り替え(TAS)を含む書込み動作を通じた態様を含む、図5A〜図5B及び図6A〜図6Bをそれぞれ参照しながらさらに詳細に上述した態様でMRAMセル210に入力データを書き込み、このMRAMセル210から記憶データを読み出すことができる。連想メモリ(CAM)の動作に関しては、図8Aに示すように、磁場を誘起するデータ入力線230を介して入力データビットを受信することができる。データ入力線230の誘起された磁場は、細長いMRAMセル210の長さに対して垂直な方向に発生する。従って、データ入力線230の誘起された磁場の磁極性に応じて、記憶層224Aの磁化方向228Aと同じ方向にある(すなわち「平行」である)、或いは反対方向にある(すなわち「逆行」する)磁化方向228Bで参照層224Bを配置することができる。
図8Bを参照すると、図8Aの磁気トンネル接合220の例示的なトンネル磁気抵抗反応を示す特徴図を示しており、セル抵抗Rを、8Aを参照しながら上述した態様で磁場強度Hの関数として表している。図8Bの特徴図によって示すように、MRAMセル210のセル抵抗Rは、記憶層224Aの帯磁方向228Aと参照層224Bの磁化方向228Bとがほぼ同じ方向を有する(すなわち「平行」である)場合、第1のセル抵抗値Rを有する。同様に、MRAMセル210のセル抵抗Rは、記憶層224Aの帯磁方向228Aと参照層224Bの磁化方向228Bとが反対の方向を有する(すなわち「逆行」する)場合、第1のセル抵抗値Rよりも大きい第2のセル抵抗値Rを有することができる。さらに、MRAMセル210は、第1及び第2のセル抵抗値R、Rの中間に位置するセル抵抗値Rを、参照層224Bの磁化方向228Bの、記憶層224Aの帯磁方向228Aに対する平行方向と逆行方向との間の遷移として想定することができる。図8Aに示すように、例えば、MRAMセル210のセル抵抗値Rは、磁化方向228A、228Bがより平行になると減少し、磁化方向228A、228Bがより逆行すると増加することができる。
データ入力線230を流れる入力データビット電流によって誘起された磁場を介して参照層224Bの磁化方向228Bを動かす(すなわち変動させる)ことにより、入力データビットを、MRAMセル210内に記憶された記憶データビットと比較できるという利点が得られる。これにより、参照層224Bの磁化方向228Bを切り替えずに入力データビットと記憶データビットとを比較することができる。この結果、検知層224Bの磁化方向228Bを切り替える必要なくMRAMセル200を動的モードで動作させて、読出し動作を行うことができる。磁化方向228A、228Bが垂直に配向されることにより、減少した消費電力と相俟った高速読出し動作をMRAMセル210がサポートすることができるという利点が得られる。この結果、MRAMセル210の設計及び製造管理を単純化することができる。さらに、データ入力線230が提供する誘起された磁場が、参照層224Bの磁化方向228Bを完全に切り替えるのではなく変動させるため、MRAMセル210が読出し動作中に消費する電力量を減少させるとともにMRAMセル210の動作速度を上昇させることができる。
図8A〜図8Bを参照しながらMRAMセル210の代替の実施形態を示し、これについて説明する。図8Aに示すように、MRAMセル210は、図3及び図4A〜図4Bを参照しながらさらに詳細に上述した態様で実現される磁気トンネル接合220を含む。記憶層224A及び参照層224Bなどの一対の磁気MYJ層224の間に配置された、絶縁層226Aなどの少なくとも1つの非磁気MTJ層226を含む形で磁気トンネル接合220を示す。ここで、記憶層224Aは、参照層224Bの磁化方向228Bに対して直角に配向された磁化方向228Aを備えた磁化228を有する。換言すれば、記憶層224Aの磁化方向228Aと参照層224Bの磁化方向228Bは垂直方向に偏極する。これにより、MRAMセル210は、参照層224Bの磁化方向228Bを切り替える必要なく動的モードで動作して読出し動作を行うことができる。磁化方向228A、228Bが垂直に配向されることにより、減少した消費電力と相俟った高速読出し動作をMRAMセル210がサポートすることができるという利点が得られる。
任意の従来の態様で、図8AのMRAMセル210を実現することができる。例えば、MRAMセル210を細長い磁気セルとして実現することができ、また、上部にMRAMセル210を形成したチップ(又はウエハー)(図示せず)を、MRAMセル210の短い方向に沿って配向された磁場内で冷却することもできる。これにより、記憶層224Aに、加熱処理中にチップ(又はウエハー)に印加された磁場方向に凍結した磁化方向228Aを有する磁化228を与えることができる。加熱処理中、参照層224Bを低エネルギ状態に置くように、参照層224Bの磁化方向228Bを細長いMRAMセル210の長さに沿って配向することができる。
図9Aは、MRAMセル210の別の代替の実施形態を示す図であり、MRAMセル210を、気自己参照型ツインMRAMセルを備えた形で示している。MRAMセル210は、各々が図3、図4A〜図4B及び図8A〜図8Bを参照しながらさらに詳細に上述した態様で提供される2つの磁気トンネル接合220A、220Bを含む。個々の磁気トンネル接合220A、220Bは、記憶層224A及び参照層224Bなどの一対の磁気MTJ層224の間に配置された、絶縁層226Aなどの少なくとも1つの非磁気MTJ層226を有する。図9Aに示すように、第1の磁気トンネル接合220Aの記憶層224Aと、第2の磁気トンネル接合220Bの記憶層224Aとを、書込み線270などの第1の共通電流線を介して結合することができるのに対し、データ入力260などの第2の共通電流線は、磁気トンネル接合220A、220Bの参照層224Bを結合させることができる。同様に、個々の磁気トンネル接合220A、220Bの参照層224Bを、図示のような、及び時として2つの選択トランジスタ及び2つの磁気トンネル接合(2T/2J)構成と呼ばれるようなそれぞれの選択トランジスタ250に結合することができる。
データ入力線260をU字型形状にすることにより、磁気トンネル接合220A、220Bが書き込み時に直列接続された状態の図9AのMRAMセル210を示す。書込み動作中、選択した極性を有する磁場を発生させるようにされたデータ入力線260を介して、MRAMセル210に入力データビットを提供することができる。MRAMセル210が、データ入力線260を介して入力データビットを受信することにより、磁気トンネル接合220A、220Bの各々に入力データビットを書き込むことができるようになる。図9B及び図9Cに示すように、データ入力線260のU字型形状により、第1の磁気トンネル接合220Aの参照層224Bは、第2の磁気トンネル接合220Bの参照層224Bの磁化方向228Bとは反対の磁化方向228Bを有することができるようになる。換言すれば、データ入力線260を流れる電流により、磁気トンネル接合220A、220Bの参照層224Bが反対の磁化方向228Bを有するようにされる。
従って、MRAMセル210は、高(すなわち「1」の)論理状態又は低(すなわち「0」の)論理状態などの所定の論理状態の入力データビットを受信し、この入力データビットを所定の論理状態の記憶データビットbとして第1の磁気トンネル接合220Aに書き込む。磁気トンネル接合220A、220Bの参照層224Bは反対向きの磁化方向228Aを有しているため、MRAMセル210は、入力データビットを、第1の磁気トンネル接合220Aの記憶データビットbの補数である記憶データビット/bとして第2の磁気トンネル接合220Bに書き込む。若干言い方を換えれば、第1の磁気トンネル接合220Aの記憶データビットb及び第2の磁気トンネル接合220Bの記憶データビット/bは、逆の論理状態の相補データビットとなる。従って、MRAMセル210は、その後の読出し動作中に逆の論理状態の相補形データビットb、/bを提供するため、MRAMセル210の磁気トンネル接合220A、220Bは、読出し動作のために異なって結合されることになる。
必要に応じて、MRAMセル210には、図9Aに示すように2又はそれ以上の磁気トンネル接合220A、220Bを設けることができる。図9Aの磁気トンネル接合220A、220Bは直列配列で配置された形で示している。直列配列の磁気トンネル接合220A、220Bの場合、MRAMセル210は、読出し動作中、磁気トンネル接合220A、220Bの各々から記憶データビットbに所定の論理状態を与えることができる。
メモリシステム100は、MRAMセル210の検知速度を上げるための照合作業を行うために、差動センスアンプ及び/又は多段階差動センスアンプなどの(図2に示す)センスアンプ500を含むことができる。さらに、センスアンプ500の厳選した実施形態に関する詳細については図10A〜図10Cを参照しながらさらに詳述する。同様に、MRAMセル210を、抵抗が動的変動する集積アンプなどの集積アンプとして動作するように構成された従来のスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)セルと結合することができる。この集積アンプを、「動的」モードで動作する単一のMRAMセル210、及び/又は差動モードで動作する一対のMRAMセル210に適用できるという利点がある。
各々がMRAMベースの連想メモリ(CAM)セル280を備えた複数のメモリセル200を有するメモリアレイ290を備えたメモリシステム100を図10A〜図10Cに示す。例えば図10を参照すると、従来の[N+1]×[M+1]行列のMRAMベースのCAMセル280として実現されたメモリアレイ290を示している。従って、[N+1]という数は、ワード選択線400〜400の数を表し、これはメモリアレイ290内のMRAMベースのCAMセル280の行の数と一致するのに対して、入力データ線300〜300の数は[M+1]という数によって表され、これはメモリアレイ290内のMRAMベースのCAMセル280の列の数と一致する。必要に応じて、メモリシステム100のメモリ容量及びメモリ構成に応じて、[N+1]及び[M+1]の数は任意の適当な数であってもよい。
(図3に示した)MRAMセル210を参照しながらさらに詳細に上述した態様で、単一セルの手法を通じてMRAMベースのCAMセル280を実現することができる。図10Aに示すように、この単一セルの手法では、個々のMRAMベースのCAMセル280に磁気トンネル接合220及び選択トランジスタ250を設けることができる。磁気トンネル接合220は、図3を参照しながらさらに詳細に上述した態様で多層構造の形で実現されるとともに、(図3に示す)1又はそれ以上の磁気MTJ層224及び/又は(図3に示す)非磁気MTJ層226を含むことが好ましい。従って、MRAMベースのCAMセル280は、1つの選択トランジスタ250及び1つの磁気トンネル接合220(1T/1J)MRAMセルであると説明することができる。
図10Aに示すように、メモリアレイ290の選択された列内の個々のMRAMベースのCAMセル280は共通入力データ線300を共有する。若干言い方を換えれば、選択された入力データ線300は、メモリアレイ290の関連する列内の個々のMRAMベースのCAMセル280に結合される。例えば、入力データ線300を、MRAMベースのCAMセル28000、・・・、280N0と結合した形で示しているのに対して、入力データ線3001は、MRAMベースのCAMセル28001、・・・、280N1と結合される。同様に、メモリアレイ290の選択された行内の個々のMRAMベースのCAMセル280は、共通ワード選択線400を共有する。従って、共通ワード選択線400Jをメモリアレイ290の関連する行内の個々のMRAMベースのCAMセル280と結合することができる。ワード選択線400を、MRAMベースのCAMセル28000、28001、・・・、2800Mと結合した形で示しており、ワード選択線400は、MRAMベースのCAMセル280N0、280N1、・・・、280NMと結合される。
同様に、メモリアレイ290の選択された行内の個々のMRAMベースのCAMセル280を、共通一致線510を共有する形で示す。これにより、共通一致線510をメモリアレイ290の関連する行内の個々のMRAMベースのCAMセル280と結合することができる。図10Aに示すように、一致線510をMRAMベースのCAMセル28000、28001、・・・、2800Mと結合することができ、一致線510NをMRAMベースのCAMセル280N0、280N0、・・・、280NMと結合することができる。一致線510、・・・、510は、複数の最終センスアンプ500にさらに結合されるとともに、これに入力信号(図示せず)を提供するように構成された形で示している。最終センスアンプ500は、入力信号を最大論理レベルまで増幅するとともに出力一致線510、・・・、520を介して従来の方法で出力信号(図示せず)を供給することができる。
例示的な書込み動作の開始時に、入力データワード(図示せず)がメモリアレイ290の適当な行の上へロードされる。入力データワードは、各々が、高(すなわち「1」の)論理状態又は低(すなわち「0」の)論理状態などの複数の所定の論理状態を有する複数の入力データビットを含む。個々の関連する一致線510に関連付けられた最終センスアンプ500を作動不能にすることができ、関連するワード選択線400に電圧(又は電流)を印加することにより、メモリアレイ290の適当な行が選択される。次に、入力データワードの個々の入力データビットが、入力データ線300に印加された電流パルスを介して適当なMRAMベースのCAMセル280内に書き込まれる。図5A〜図5Bを参照しながらさらに詳細に上述した態様で、電流パルスが入力データ線300内に磁場を誘起し、この結果必要に応じて、(図5Aに示す)それぞれの磁気トンネル接合220の記憶層224Aを切り替えてデータワードを書き込む。これにより、入力データワードがメモリアレイ290によって記憶データワードとして記憶される。
個々のMRAMベースのCAMセル280に書き込まれた入力データビットの論理状態は、関連する電流パルスが、関連する入力データ線300を通って流れる方向によって決まる。さらに、関連する電流パルスの方向は、関連する入力データ線300において誘起された磁場の方向に影響を及ぼす。同様に、誘起された磁場の方向は、(図5Bに示す)MRAMベースのCAMセル280の関連する記憶層224Aの帯磁方向228Aに影響し、この帯磁方向228Aが、記憶データワードの個々の記憶データビットの論理状態を決定する。この書込み動作は当業で周知であり、フィールド誘起磁気切替え(FIMS)と呼ばれることがある。
必要に応じて、メモリシステム100は、熱アシスト型切り替え(TAS)を含む例示的な書込み動作を、7A〜図7Fを参照しながらさらに詳細に上述した態様で適用することにより、メモリアレイ290に入力データワードを書き込むことができる。熱アシスト型切り替えを含む書込み動作を適用してメモリアレイ290に入力データワードを書き込む場合、個々の関連する一致線510に関連付けられた最終センスアンプ500は作動不能となり、関連するワード選択線400に電圧(又は電流)を印加することにより、メモリアレイ290の適当な行が選択される。次に、個々の一致線510が加熱システム530を介して加熱される。加熱システム530は、任意の従来のタイプの加熱システムとして実現することができる。例えば、個々の一致線510を加熱するための包括的加熱システム、及び/又は図10Aに示すような、関連する一致線510を加熱するための複数の局所加熱システムとして加熱システム530を実現することができる。若干言い方を換えれば、加熱システム530は複数の局所加熱システムを備えることができ、この場合、メモリアレイ290内のCAMセル280の個々の行(又は列)が局所加熱システムに関連付けられる。
例示のみを目的として、熱アシスト型切り替えという観点から説明及び図示を行ったが、メモリアレイ290に入力データワードを書き込むのに電圧及び/又は電流の印加を介する方法を含む任意の従来の方法で書込み動作を容易にすることができる。例えば、メモリシステム100は、個々の一致線510に電圧(又は電流)を印加するための包括的な電圧(又は電流)源システム(図示せず)、及び/又は関連する一致線510に電圧(又は電流)を印加するための複数の局所的な電圧(又は電流)源システム(図示せず)を含むことができる。同様に、メモリシステム100は複数の局所的な電圧(又は電流)源システムを含むことができ、この場合、メモリアレイ290内のCAMセル280の個々の行(又は列)は、局所的な電圧(又は電流)源システムに関連付けられる。必要に応じて、メモリシステム100は、加熱システム530に加えて、及び/又はこれの代替として電圧(又は電流)源システムを含むことができる。
電流パルスは上述の態様で入力データ線300に印加される。電流パルスは、入力データ線300内に磁場を誘起することにより、必要に応じてそれぞれの磁気トンネル接合220の記憶層(又はバイアス交換層)224Aを切り替えて、適当なMRAMベースのCAMセル280内にデータワードを書き込む。上述のように、個々のMRAMベースのCAMセル280に書き込まれた入力データビットの論理状態は、関連する電流パルスが、関連する入力データ線300を通って流れる方向、従って入力データ線300内に誘起される磁場の方向によって決まる。この結果、入力データワードがメモリアレイ290によって記憶データワードとして記憶される。
入力データワードがメモリアレイ290に書き込まれ、及びこれによって記憶データワードとして記憶されると、例示的な読出し動作中、メモリシステムは、図6A〜図6Bを参照しながらさらに詳細に上述した態様で記憶データワードを提供することができる。入力データワードのように、記憶データワードは、各々が高(すなわち「1」の)論理状態又は低(すなわち「0」の)論理状態などの複数の所定の論理状態を有する複数の記憶データビットを含む。読出し動作が開始すると、個々の関連する一致線510に関連付けられた最終センスアンプ500が作動可能になる。この後、個々の入力データ線300に静電流を印加することができる。静電流の極性は、所望の記憶データワードの画像ベクトルを含むことが好ましい。読出し動作中、加熱システム530を作動不能にすることができ、或いは、必要に応じて、加熱システム530を電圧検知手法のための電流偏光器として動作可能にすることもできる。
メモリアレイ290内の個々の記憶データワードは、ワード選択線400を介して包括的に選択される。静電流が、(図6Bに示す)メモリアレイ290内のそれぞれの磁気トンネル接合220の参照層224Bを、好ましくは対応する記憶層224Aに支障をきたすことなく偏極させることができるように、静電流には適当な電流量が供給される。記憶データワードを包括的に選択することにより、記憶データワードを並行して検知できるようになるという利点が得られる。例えば、最終センスアンプ500が電流センスアンプを備える場合、選択された最終センスアンプ500に一致線510を介して供給される誘起電流は、対応する記憶データワードにおける個々の記憶データビットの電流の和に依存することができるのに対して、入力データ線300を流れる電流は、(図6Bに示す)記憶層224Aの帯磁方向228Aと(図6Bに示す)参照層224Bの帯磁方向228Bとの間の相対的帯磁方向に依存することができる。
一致するビットは、記憶層224Aの帯磁方向228Aと参照層224Bの帯磁方向228Bとの間の差に等しい帯磁方向を有すると定義することができる。一致するビットは平行状態に相当することができ、従って、低いセル抵抗値R及び高い電流値IHに関連付けられる。これに対して、一致しないビットは、帯磁方向228Aと帯磁方向228Bとの間の差とは反対の帯磁方向を有すると定義することができる。同様に、一致しないビットは逆行状態に相当するため、これを高いセル抵抗値R及び低い電流値Iに関連付けることができる。
従って、入力データワードと記憶データワードとが一致する結果、[M+1]×Iの積に等しい総電流量と同等の入力電流が最終センスアンプ500に供給されるという結果を得ることができる。同様に、入力データワードと記憶データワードとが一致しない結果、(M×I)+I以下の総電流量と同等の入力電流を得ることができる。個々の最終センスアンプ500は、(I−I)の差未満の精度で電流を検知するのに適したものであることが好ましい。従って、電流から電圧への変換後、最終センスアンプ500は、関連する出力一致線510を介して適当な出力信号を供給することができる。入力データワードと記憶データワードとが一致する場合、最終センスアンプ500は、高論理レベルなどの第1の所定の論理レベルの出力信号を供給し、そうでない場合、出力信号には低論理レベルなどの第2の所定の論理レベルが与えられる。照合中に、システムが加熱することなく、関連する入力データ線300に入力フィールド電流が印加され、関連するセンスアンプ500が起動する。
図10を参照すると、メモリシステム100には、複数のMRAMベースのCAMセル280を備えたメモリアレイ290が設けられており、メモリアレイ290には差動MRAM−CAMメモリ構造が設けられる。この差動MRAM−CAMメモリ構造では、MRAMベースのCAMセル280が、磁気自己参照型ツインMRAMセルとして、図9A〜図9Cを参照しながらさらに詳細に上述した態様で設けられる。従って、MRAMベースのCAMセル280の各々に、第1及び第2の磁気トンネル接合220A、220Bなどの一対の磁気トンネル接合220と、図10Bに示すような2つの選択トランジスタ250とを設けることができる。磁気トンネル接合220は、図3を参照しながらさらに詳細に上述した態様で多層構造の形で実現されるとともに、(図3に示す)1又はそれ以上の磁気MTJ層224及び/又は(図3に示す)非磁気MTJ層226を含むことが好ましい。従って、MRAMベースのCAMセル280は、2つの選択トランジスタ250及び2つの磁気トンネル接合220(2T/2J)MRAMセルであると説明することができる。
個々のMRAMベースのCAMセル280はデータ入力線300に結合され、第1及び第2の磁気トンネル接合220A、220Bと連通する。同様に、第1及び第2の磁気トンネル接合220A、220Bは、一対の一致線510に結合される。第1の磁気トンネル接合220Aを第1の一致線512と結合した形で示しているのに対して、第2の磁気トンネル接合220Bは第2の一致線514に結合することができる。図10Bに示すように、一致線512、514は、磁気トンネル接合220A、220Bを差動センスアンプ500と結合させることができる。差動センスアンプ500は、多段階差動センスアンプを備えることが好ましく、照合作業中の動作速度の増加に適用されることが望ましい。
メモリアレイ290の例示的な行を、M個のMRAMベースのCAMセル28000、・・・、2800Mの行を参照しながら図10Bに示す。MRAMベースのCAMセル28000、・・・、2800Mを、入力データ線300〜300にそれぞれ結合され、ワード選択線4000A、4000Bを介して選択された形で示す。必要に応じて、メモリシステム100は、個々の一致線512、514を、さらに詳細に上述した態様で加熱するための少なくとも1つの加熱システム530を含むことができる。例示を目的として、MRAMベースのCAMセル280の1つの行を参照しながら、メモリシステム100の構造及び動作を示し、これらについて説明するが、メモリシステム100は、MRAMベースのCAMセル280の(図10Aに示す)任意の適当な数N個の行を含むことができる。
書込み動作は、1又はそれ以上のサイクルの負荷動作を含むことができる。例えば、データ入力線260に直線形状が与えられた場合、書込み動作は2つのサイクルの負荷動作を含むことができる。負荷動作の第1のサイクル中には、入力データが、関連するMRAMベースのCAMセル280の第1の磁気トンネル接合220Aに書き込まれるのに対して、第2のサイクル中には、入力データが、関連するMRAMベースのCAMセル280の第2の磁気トンネル接合220Bに書き込まれる。これにより、(図9B〜図9Cに示す)個々のMRAMベースのCAMセル280の磁気トンネル接合220A、220Bの記憶層224Aが、(図9B〜図9Cに示す)同じ帯磁方向228Aを有することができるという利点が得られる。データ入力線260に(図9Aに示す)U字型形状が与えられる場合、1つのサイクルの負荷動作で書込み動作を行うことができ、この場合、MRAMベースのCAMセル280の磁気トンネル接合220A、220Bは、反対の磁気方向228Aを有する。個々のMRAMベースのCAMセル280の磁気トンネル接合220A、220Bは、MRAMベースのCAMセル280の検知速度に悪影響を与えることなく同じデータ入力線300を共有することができるという利点が得られる。
上記の例に戻ると、データ入力線260には直線形状が与えられ、2サイクルの負荷動作の第1のサイクル中に入力データ線300〜300に電流パルスが印加されて、入力データ線300〜300内に磁場を誘起し、第1のワード選択線4000Aが起動し、各々は上述の態様で行われる。第1のワード選択線4000Aの起動により、入力データ線300〜300上の電流パルスに関連する入力データを、関連するMRAMベースのCAMセル280の第1の磁気トンネル接合220Aに書き込むことができるようになる。必要に応じて、同様に、加熱システム530を起動して第1の一致線512を加熱することができ、これが作動可能な第1の磁気トンネル接合220Aに関連付けられる。これにより、負荷動作の第1のサイクル中に、MRAMベースのCAMセル280の第1の磁気トンネル接合220Aにデータを書き込むことができる。
同様に、2サイクルの負荷動作の第2のサイクル中に、入力データ線300〜300に電流パルスが印加される。これにより、上述のように、入力データ線3000〜300M内に磁場が誘起される。ここで、第2のワード選択線4000Bが起動し、入力データ線300〜300上の電流パルスに関連する入力データを、関連するMRAMベースのCAMセル280の第2の磁気トンネル接合220Bに書き込むことができるようになる。必要に応じて、加熱システム530起動させることができる。これにより、作動可能な第2の磁気トンネル接合220Aに関連付けられた第2の一致線512を上述の態様で加熱することができる。この結果、負荷動作の第2のサイクル中に、MRAMベースのCAMセル280の第2の磁気トンネル接合220Bにデータを書き込むことができるようになる。
2サイクルの負荷動作の後に照合動作を行うことができる。照合動作中、第1及び第2のワード選択線4000A、4000Bが起動する。これにより、(図9B〜図9C示す)個々のMRAMベースのCAMセル280の磁気トンネル接合220A、220Bの参照層224Bは、(図9B〜図9Cに示す)同じ磁化方向228Bを有することができる。選択された磁気トンネル接合220A、220Bの記憶層224A及び参照層224Bがそれぞれの磁気方向228A、228Bを反対方向に有する(すなわち「逆行」する)場合、この選択された磁気トンネル接合220A、220Bは、(図4Bに示す)高いセル抵抗値Rを有することができ、関連する一致線512、514は、さらに詳細に上述した態様で低い線電流を有することができる。同様に、選択された磁気トンネル接合220A、220Bの記憶層224A及び参照層224Bが、それぞれの磁気方向228A、228Bを同じ方向に有する(すなわち「平行」である)場合、関連する一致線512、514が高い線電流を有するように、選択された磁気トンネル接合220A、220Bは(図4Bに示す)低いセル抵抗値Rを有することができる。差動センスアンプ500は、それぞれの一致線512、514により供給された線電流を受け取るとともに、線電流の比較結果を、力一致線510を介して提供することができる。
同様に、図10Cに示すように、プリアンプ手法においてメモリシステム100を提供することができる。プリアンプ手法では、個々のMRAMベースのCAMセル280が、図9A〜図9Cを参照しながらさらに詳細に上述した態様で、磁気自己参照型ツインMRAMセルとして実現される。従って、図10Bに示すように、MRAMベースのCAMセル280に、第1及び第2の磁気トンネル接合220A、220Bなどの一対の磁気トンネル接合220を設けることができる。磁気トンネル接合220は、図3を参照しながらさらに詳細に上述した態様で多層構造の形で実現されるとともに、(図3に示す)1又はそれ以上の磁気MTJ層224及び/又は(図3に示す)非磁気MTJ層226を含むことが好ましい。上述のように、MRAMベースのCAMセル280は、(図10Bに示す)2つの選択トランジスタ250及び2つの磁気トンネル接合220(2T/2J)MRAMセルとして実現されることが好ましい。
図10Cに示すように、例示的なMRAMベースのCAMセル280は、ローカルプリアンプシステム282をさらに含む。このローカルプリアンプシステム282は、任意の従来の態様で実現することができ、ローカルセンスアンプシステムとして実現されることが好ましい。例えば、図10Cのローカルプリアンプシステム282は、ラッチベースのローカルプリアンプシステム282を備えた形で示すものである。MRAMベースのCAMセル280は、データ入力線300に結合され、第1及び第2の磁気トンネル接合220A、220Bと連通することができるとともに、ワード選択線4000A、4000Bを介して選択することができる。磁気トンネル接合220A、220Bは、ローカルプリアンプシステム282を介して少なくとも1つの一致線510と連通することができる。必要に応じて、メモリシステム100は、(図10Bに示す)個々の一致線510を加熱するための少なくとも1つの加熱システム530を、さらに詳細に上述した態様で含むことができる。例示を目的として、1つのMRAMベースのCAMセル280を参照しながら、メモリシステム100の構造及び動作を示し、これらについて説明するが、メモリシステム100は、任意の適当な数及び/又は構成のMRAMベースのCAMセル280を含むことができる。
(図10Bに示す)差動MRAM−CAMのメモリ構造を参照しながら上述した態様では、プリアンプ手法におけるMRAMベースのCAMセル280への書込み動作は、1又はそれ以上のサイクル負荷動作を含むことができる。例えば、データ入力線260に(図9Aに示す)U字型形状が与えられる場合、1つのサイクルの負荷動作で書込み動作を行うことができ、この場合、MRAMベースのCAMセル280の磁気トンネル接合220A、220Bは反対の磁気方向228Aを有する。これとは別に、或いはこれに加えて、例えば、データ入力線260に直線形状が与えられる場合、書込み動作は2つのサイクル負荷動作を含むことができ、(図9B〜図9Cに示す)個々のMRAMベースのCAMセル280の磁気トンネル接合220A、220Bの記憶層224Aが(図9B〜図9Cに示す)同じ帯磁方向228Aを有することができるという利点が得られる。
2サイクルの負荷動作では、負荷動作の第1のサイクル中には、入力データが、MRAMベースのCAMセル280の第1の磁気トンネル接合220Aに書き込まれるのに対して、第2のサイクル中には、入力データが、関連するMRAMベースのCAMセル280の第2の磁気トンネル接合220Bに書き込まれる。図10Cに示すように、第1のワード選択線4000Aを、Nチャネルの金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(すなわちNチャネルMOSFET)Nなどの第1のスイッチングトランジスタを介して第1の磁気トンネル接合220Aに結合することができる。同様に、第2のワード選択線4000Bと第2の磁気トンネル接合220Bとを、NチャネルMOSFETN1などの第2のスイッチングトランジスタを介して結合することができる。
2サイクルの負荷動作の第1のサイクル中、入力データ線300に電流パルスが印加されて、入力データ線300内に磁場を誘起し、第1のワード選択線4000Aが上述の態様で起動する。第1のワード選択線4000Aの起動により、入力データ線300上の電流パルスに関連する入力データビットを、MRAMベースのCAMセル280の第1の磁気トンネル接合220Aに書き込むことができるようになる。これにより、負荷動作の第1のサイクル中に、第1の磁気トンネル接合220Aに入力データビットを書き込むことができるようになる。同様に、負荷動作の第2のサイクル中に、入力データ線300に電流パルスが印加される。この結果、上述のように、入力データ線300内に磁場が誘起される。ここで、第2のワード選択線4000Bが起動し、入力データ線300上の電流パルスに関連する入力データビットを、MRAMベースのCAMセル280の第2の磁気トンネル接合220Bに書き込むことができるようになる。これにより、負荷動作の第2のサイクル中に、第2の磁気トンネル接合220Bに入力データビットを書き込むことができるようになる。
従来のプッシュプル構成で実現した形で示すように、ローカルプリアンプシステム282は、第1のペアのクロスカップリングしたPチャネルの金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(すなわちPチャネルMOSFET)P、P及び第2のペアのクロスカップリングしたNチャネルのMOSFETN、Nを含むことができる。第1のペアのクロスカップリングしたPチャネルのMOSFETP、Pと、第2のペアのクロスカップリングしたNチャネルのMOSFETN、Nとの構成により、従来のラッチシステム284が形成される。PチャネルのMOSFETP、Pの各々の、ソース電極及び/又はドレイン電極などの導電電極の一方が、電源(図示せず)に結合されることにより、高(すなわち「1」の)論理状態に関連付けられた電位VDDが導電電極に印加されるようになる。MOSFETP、P、N、Nのベース電極を、イネーブル信号ENに結合されたベース電極を有するPチャネルのMOSFETPを介して結合された形でさらに示す。同様に、イネーブル信号ENを、NチャネルのMOSFETNのベース電極に結合することができる。NチャネルのMOSFETNは、一致線510と別のNチャネルのMOSFETNとの間に配置され、アースへのソース−ドレイン経路を提供する。
負荷サイクル中、MRAMベースのCAMセル280の磁気トンネル接合220A、220Bは、一致線510から分離されることが好ましい。必要に応じて、MRAMベースのCAMセル280が待機モードにある場合、及び/又はワード選択線4000A、4000B各々が低(すなわち「0」の)論理状態を有する場合、同様に、磁気トンネル接合220A、220Bを一致線510から分離することができる。磁気トンネル接合220A、220Bと一致線510とは、任意の従来の態様で分離することができる。例えば、図10Cに示すように、磁気トンネル接合220A、220Bは、NチャネルのMOSFETNを介して一致線510から分離される。イネーブル信号ENにおいて高論理状態を実現及び/又は保持することにより、磁気トンネル接合220A、220Bを一致線510から分離するようにNチャネルのMOSFETNを構成することができる。
2サイクルの負荷動作の後に検知動作を行うことができる。検知動作が開始されると、一致線510が高論理状態にプリチャージされ、イネーブル信号ENが高論理状態になる。各々上述したように、第1及び第2のワード選択線4000A、4000Bが起動し、入力データビットが静電流のパルスとしてデータ入力線300に印加され、データ入力線300内に磁場を誘起する。この結果、PチャネルのMOSFETP、P及びNチャネルのMOSFETN、Nにより形成されたラッチシステム284が不安定になることにより、ローカルプリアンプシステム282が、磁気トンネル接合220A、220Bの差動磁気状態を検知できるようになる。これにより、磁気トンネル接合220Bが低い論理状態のデータビットBを記憶する場合、一致線510はプリチャージした論理状態にとどまるのに対して、記憶データビットBが高論理状態を有する場合、一致線510上の電位が低い論理状態へ降下する。
選択された磁気トンネル接合220A、220Bの(図9B〜図9Cに示す)記憶層224Aと(図9B〜図9Cに示す)参照層224Bとが、(図9B〜図9Cに示す)それぞれの磁気方向228A、228Bを反対方向に有する(すなわち「逆行」する)場合、磁気トンネル接合220A、220Bは、さらに詳細に上述した態様で(図4Bに示す)高いセル抵抗値Rを有することができる。同様に、磁気トンネル接合220A、220Bの記憶層224Aと参照層224Bが、それぞれの磁気方向228A、228Bを同じ方向に有する(すなわち「平行」である)場合、磁気トンネル接合220A、220Bは(図4Bに示す)低いセル抵抗値Rを有することができる。この結果、MRAMベースのCAMセル280の磁気トンネル接合220A、220B間の不一致が、ラッチシステム284のラッチ出力ノード286を高論理状態へ追いやることになる。
従って、MRAMベースのCAMセル280の第1の磁気トンネル接合220Aと第2の磁気トンネル接合220Bとが一致しない場合、ラッチシステム284のラッチ出力ノード286が高論理状態になり、NチャネルのMOSFETNを作動可能にする。さらに、NチャネルのMOSFETN4が、一致線510を低(すなわち「0」の)論理状態へ追いやる。同様に、MRAMベースのCAMセル280の磁気トンネル接合220A、220B間に一致が生じた場合、ラッチシステム284のラッチ出力ノード286は低論理状態になる。ラッチシステム284のラッチ出力ノード286は低論理状態を示し、NチャネルのMOSFETN作動不能にする。これにより、一致線510は低論理状態へ追いやられず、以前の論理状態を維持できるようになる。一致線510の論理状態がセンスアンプ500に与えられ、関連する出力一致線510を介して適当な出力信号を供給することができる。
本開示には様々な修正及び代替形態が可能であり、本開示の具体例を図面において例示として示し、本明細書において詳細に説明した。しかしながら、開示した特定の形態又は方法に本開示を限定すべきではなく、これとは逆に、本開示はすべての修正、同等物、及び代替例を対象範囲とするものであることを理解されたい。

Claims (19)

  1. 第1の線と連通するとともに所定の磁化方向の磁化を有する第1の磁気層と、第2の線と連通するとともに前記第1の磁気層の前記一定の磁化方向に対して調整可能な磁化方向の磁化を有する第2の磁気層との間に配置された絶縁層から形成された多層磁気トンネル接合に結合されたスイッチングトランジスタを含む連想メモリ(CAM)のメモリセルに記憶されたデータを検知する方法において、
    書込み動作中、
    前記第1の線を介して前記第1の磁気層に書込みデータを提供するステップと、
    前記第1の線内の少なくとも一部の電流を、前記スイッチングトランジスタを介して前記磁気トンネル接合に印加することにより、前記磁気トンネル接合を加熱するステップと、
    前記書込みデータに基づいて前記第1の磁気層の前記所定の磁化方向を確立するステップと、
    検知動作中、
    前記第2の線を介して前記第2の磁気層に入力データを提供するステップと、
    前記入力データに基づいて前記第2の磁気層の前記磁化方向を確立するステップと、
    前記磁気トンネル接合の抵抗値を測定することにより、前記入力データを前記書込みデータと比較するステップとを含むことを特徴とする方法。
  2. 前記書込み動作中に前記第1の磁気層に前記書込みデータを提供する前記ステップは、前記書込みデータを電流パルスに含めるステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記磁気トンネル接合を加熱する前記ステップは、前記スイッチングトランジスタを起動させるとともに前記電流パルスの少なくとも一部を、前記スイッチングトランジスタを介して前記磁気トンネル接合に印加するステップを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記磁気トンネル接合を加熱する前記ステップは、前記磁気トンネル接合の温度が所定の高い温度しきい値に達するまで前記磁気トンネル接合を加熱するステップを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 前記磁気トンネル接合の前記温度が前記所定の高い温度しきい値に達した後、前記スイッチングトランジスタを選択解除して前記電流パルスの一部が前記磁気トンネル接合に印加されるのを防ぐステップをさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 前記磁気トンネル接合の温度が所定の低い温度しきい値に冷却されるまで前記電流パルスを保持するステップをさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  7. 前記第1の磁気層の前記所定の磁化方向を確立する前記ステップは、前記電流パルスにより前記第1の線内に誘起された磁場を前記第1の磁気層に印加するとともに、前記書込みデータが前記メモリセルに書き込まれるように、前記誘起された磁場に基づいて前記第1の磁気層の前記所定の磁化方向を揃えるステップを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  8. 前記入力データを前記書込みデータと比較する前記ステップは、前記第2の磁気層の前記磁化方向を前記第1の磁気層の前記所定の磁化方向と比較するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 第1の線と連通するとともに所定の磁化方向の磁化を有する第1の磁気層と、第2の線と連通するとともに前記第1の磁気層の前記一定の磁化方向に対して調整可能な磁化方向の磁化を有する第2の磁気層との間に配置された絶縁層から形成された多層磁気トンネル接合に結合されたスイッチングトランジスタを含む連想メモリ(CAM)のメモリセルにデータを書き込む方法において、
    前記第1の線を介して前記第1の磁気層に前記第1の線内に磁場を誘起する電流パルスの形で書込みデータを提供するステップと、
    前記スイッチングトランジスタを起動させるとともに該スイッチングトランジスタを介して前記磁気トンネル接合に前記電流パルスの少なくとも一部を印加するステップと、
    前記スイッチングトランジスタを介して前記磁気トンネル接合に前記電流パルスの少なくとも一部を印加することにより、前記磁気トンネル接合を所定の高い温度しきい値まで加熱するステップと、
    前記磁気トンネル接合が前記所定の高い温度しきい値に達した場合、前記スイッチングトランジスタを選択解除するステップと、
    前記磁気トンネル接合が所定の低い温度しきい値に達するまで前記誘起された磁場を保持するステップと、
    前記書込みデータが前記メモリセルに書き込まれるように、前記誘起された磁場に基づいて前記第1の磁気層の前記所定の磁化方向を揃えるステップとを含むことを特徴とする方法。
  10. 前記第2の線を介して前記第2の磁気層に前記第2の線内に磁場を誘起する第2の電流パルスの形で入力データを提供するステップと、
    前記第2の線内に誘起された前記磁場に基づいて前記第2の磁気層の前記磁化方向を揃えるステップと、
    前記磁気トンネル接合の抵抗値を測定することにより前記入力データを前記書込みデータと比較するステップと、
    によって、前記メモリセルに書き込まれた前記データを検知するステップをさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 前記入力データを前記書込みデータと比較する前記ステップは、前記第2の磁気層の前記磁化方向を前記第1の磁気層の前記所定の磁化方向と比較するステップを含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 第1の線と連通するとともに所定の磁化方向の磁化を有する第1の磁気層と、第2の線と連通するとともに前記第1の磁気層の前記一定の磁化方向に対して調整可能な磁化方向の磁化を有する第2の磁気層との間に配置された絶縁層から形成された多層磁気トンネル接合に結合されたスイッチングトランジスタを含む連想メモリ(CAM)のメモリセルにデータを書き込む方法において、
    前記第1の線を介して前記第1の磁気層に所定の振幅を有するとともにスピン偏極した電流パルスの形で書込みデータを提供するステップと、
    前記スイッチングトランジスタを起動させるとともに該スイッチングトランジスタを介して前記磁気トンネル接合に前記電流パルスの少なくとも一部を印加するステップと、
    前記スイッチングトランジスタを介して前記磁気トンネル接合に前記電流パルスの少なくとも一部を印加することにより、前記磁気トンネル接合を所定の高い温度しきい値まで加熱するステップと、
    前記スピン偏極した電流パルスを前記第1の磁気層に印加して前記第1の磁気層上に局所的スピントルクを誘起するステップと、
    前記磁気トンネル接合が前記所定の高い温度しきい値に達した場合、前記スイッチングトランジスタを選択解除するステップと、
    前記磁気トンネル接合が所定の低い温度しきい値に冷却するにつれて前記電流パルスの振幅を徐々に低減させるステップと、
    を含み、
    書込みデータが前記メモリセルに書き込まれるように、前記誘起された局所的スピントルクに基づいて前記第1の磁気層の前記所定の磁化方向が揃えられることを特徴とする方法。
  13. 前記第2の線を介して前記第2の磁気層にスピン偏極した第2の電流パルスとして入力データを提供するステップと、
    前記第2のスピン偏極した電流パルスを前記第2の磁気層に印加して前記第2の磁気層上に局所的スピントルクを誘起するステップと、
    前記第2の電流パルスにより誘起された局所的スピントルクに基づいて前記第2の磁気層の前記磁化方向を揃えるステップと、
    前記磁気トンネル接合の抵抗値を測定することにより前記入力データを前記書込みデータと比較するステップと、
    によって、前記メモリセルに書き込まれた前記データを検知するステップをさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 前記入力データを前記書込みデータと比較する前記ステップは、前記第2の磁気層の前記磁化方向を前記第1の磁気層の前記所定の磁化方向と比較するステップを含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 第1の線と連通するとともに所定の磁化方向の磁化を有する第1との磁気層と、第2の線と連通するとともに前記第1の磁気層の前記一定の磁化方向に対して調整可能な磁化方向の磁化を有する第2の磁気層との間に配置された絶縁層から形成される多層磁気トンネル接合と、
    前記多層磁気トンネル接合に結合されるとともに、書込み動作中に前記第1の線内の電流の少なくとも一部を前記磁気トンネル接合に印加することにより前記磁気トンネル接合を加熱するように選択可能なスイッチングトランジスタと、
    を備え、
    前記書込み動作中、前記第1の線を介して前記第1の磁気層に書込みデータが書き込まれて前記第1の磁気層の前記所定の磁化方向が確立され、
    検知動作中、前記第2の線を介して前記第2の磁気層に入力データが書き込まれて前記第2の磁気層の前記磁化方向が調整され、前記磁気トンネル接合の抵抗値を測定することにより前記入力データが前記書込みデータと比較されることを特徴とする連想メモリ(CAM)のメモリセル。
  16. 書込み動作中、前記スイッチングトランジスタは、前記磁気トンネル接合の温度が所定の高い温度しきい値に達するまで前記磁気トンネル接合を加熱することを特徴とする請求項15に記載のメモリセル。
  17. 前記スイッチングトランジスタは、前記磁気トンネル接合の前記温度が前記所定の高い温度しきい値に達した後に選択解除されて、前記電流の一部が前記磁気トンネル接合を通って流れるのを防ぐことを特徴とする請求項16に記載のメモリセル。
  18. 前記磁気トンネル接合の前記温度は、所定の低い温度しきい値まで冷却されることを特徴とする請求項16に記載のメモリセル。
  19. 前記磁気トンネル接合の前記温度が前記所定の低い温度しきい値に冷却されるまで前記書込みデータが前記第1の磁気層に提供されることを特徴とする請求項18に記載のメモリセル。
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