JP2010504964A - ヒドロシリル化 - Google Patents

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Abstract

本発明は、カルベン触媒の存在下で、基質をヒドロシランに曝すことを含む基質を生成物に転化する方法に関する。

Description

本発明は、新規なヒドロシリル化(ヒドロシレーション)反応に関する。
水素化、ハイドロボレーションおよびヒドロシリル化によるケトンまたはイミンの還元は、有機合成における最もありふれた手順の一つである。ヒドロシリル化は、必要とされる穏和な反応条件および安価なシラン還元剤の使用により、特に魅力的である。
水素化は、工業的に広く行われているが、金属浸出、高圧、高価な触媒、および触媒の再生利用のコスト等の不利益に直面している。他の手順はまた、異なる不利益に苦しんでいる。有機触媒によって触媒された化学量論のボラン還元またはジヒドロピリジン還元は、高コストに苦しんでいる。Rh、Ti、Ru、Ir、Zn、Pt、CuまたはSn等の多くの遷移金属錯体は、カルボニル化合物のヒドロシリル化において、高い触媒活性または選択性を示したが、しかし水素化のように、金属浸出および費用のかかる触媒再生の同じ問題を共有する。従って、ケトンおよびイミンのヒドロシリル化のための効果的な有機触媒へのニーズがある。
近年、Malkovら(A.V.Malkov、A.J.P.S.Liddon、P.Ramirez−Lopez、L.Bendova、D.Haigh、P.Kocovsky、Angew.Chem.Int.Ed.2006、45、1432)は、還元剤としてのトリクロロシラン(ClSiH)を用いた、ピリジルオキサゾリン触媒不斉ヒドロシリル化を開発した。N−複素環カルベン(NHC)が、遷移金属触媒作用のために非常に有用な分類の配位子として出現した(D.Bourissou、O.Guerret、F.P.Gabbar、G.Bertrand、Chem.Rev.2000、100、39;W.A.Herrmann、Angew.Chem.Int.Ed.2002、41、1290)。NHC−金属錯体は、オレフィンメタシセス、C−CおよびC−Nクロスカップリング、オレフィン水素化、ケトンの移動水素化、および対称および不斉ヒドロシリル化等の多くの方法において成功裏に使用されてきた。近年、NHCはまた、強力な求核有機触媒として報告されてきた。ヒドロアシル化、ベンゾイン、エノラート、ステッター(Stetter)、およびシアノシリル化等の多くの重要な変換は、NHCによって、触媒されることができる。
さらに容易に調製され、そしてより高価でない有機触媒を用いたヒドロシリル化の手順、および容易に取り扱えるシラン還元剤へのニーズがある。
本発明の目的は、上記の不利益の1つまたは2つ以上を実質的に克服するか、または少なくとも改善することである。さらなる目的は、上記ニーズの少なくとも1つを少なくとも部分的に満たすことである。
本発明の第1の形態では、カルベン触媒の存在下で、基質をヒドロシランに曝すことを含む基質を生成物に転化する方法が提供される。
基質は、カルボニル化合物(例えば、アルデヒドまたはケトン)、イミン、アルコール(例えば、第1、第2または第3級アルコール)またはなんらかの他の種であることができる。生成物は、(カルボニル化合物またはアルコールからの)シリルエーテル、(イミンからの)アミンであることができる、または何らかの他のタイプ生成物であることができる。基質は、キラルであることができ、または基質は、アキラルであることができる。基質は、ラセミであることができる。基質がキラルである場合、反応は、基質のキラリティーを保ちながら進行することができる。ヒドロシランは、キラルであることができ、そして反応は、エナンチオ選択的に進行することができる。生成物は、少なくとも約25%、または少なくとも約30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%または99%、例えば、約25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%の鏡像体過剰率で生成されることができる。
ヒドロシランは、(RSiH形態の、式中、R、RおよびRは水素でない)モノヒドロシラン、(RSiH形態の、式中、RおよびRは水素でない)ジヒドロシランまたは(RSiHの形態の、式中、Rは水素でない)トリヒドロシランであることができ、またはシラン(SiH)であることができる。R、RおよびRは、同一であるか、もしくは異なることができ、または2つは同じであり、そして一つは異なることができる。それらは、独立して、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基またはヘテロアリール基であることができ、そして任意選択的に置換されていることができる。アルキル基は、直鎖または分枝鎖であることができ、そして約1〜20炭素原子(または分枝アルキル基では3〜20)、または約1〜18、1〜12、1〜6、3〜6、3〜12、6〜20、12〜20もしくは6〜12、例えば、1、2、3、4、5、6、8、10、12、14、16、18または20の炭素原子を有することができる。シクロアルキル基は、3〜10員環を有することができ、そして3〜6員環、6〜10員環または4〜8員環、例えば、3員環、4員環、5員環、6員環、7員環、8員環、9員環または10を有することができる。アリール基は、フェニル、フューズド(fused)アリール(例えば、ナフチル、アントラシル等)、リンクド(linked)アリール(例えば、ビフェニル)等であることができる。それは、例えば、1つ、2つ、3つ、4つまたは5つの環を有することができる。ヘテロアリール基は、1、2、3、4、5または5超のヘテロ原子を有することができ、そのヘテロ原子のそれぞれは、独立して、N、O、Sまたはなんらかの他のヘテロ原子であることができる。置換基は、存在する場合には、上記の様にアルキル、シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであることができ、または官能基、例えば、アミン、ニトロ、エステルもしくはエーテルまたは何らかの他の好適な基であることができる。ヒドロシランは、湿気の不存在下で通常の実験室条件下で安定であることができる。ヒドロシランは、25℃、空気中で酸化できないことが可能である。好適なシランの例は、トリフェニルヒドロシラン(トリフェニルシラン)およびジフェニルジヒドロシラン(ジフェニルシラン)を含む。ヒドロシランは、モル基準の基質の量で、約50%〜150%、または約50%〜100%、100%〜150%、80%〜120%、90%〜110%、95%〜105%または98%〜102%、または約50%、60%、70%、80%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、100%、101%、102%、103%、104%、105%、110%、120%、130%、140%または150%の量、例えば、モル基準で基質の量の約100%の量で使用されることができる。
カルベン触媒は、無金属のカルベン触媒であることができる。カルベン触媒は、安定なカルベン触媒であることができる。カルベン触媒は、オリゴマーまたはポリマー型カルベン触媒であることができる。カルベン触媒は、無金属のポリマーカルベン触媒であることができる。カルベン触媒は、主鎖ポリマー型カルベンであることができる(すなわち、カルベンの中心は、ポリマーの主鎖中にあることができる)。カルベン触媒は、非ポリマー触媒であることができる。カルベン触媒は、モノマーの触媒であることができる。カルベン触媒は、オリゴマー(例えば、ダイマー、トリマー、テトラマー、ペンタマー、ヘキサマー、ヘプタマー、オクタマー、ノナマー、デカマー以上の)型の触媒であることができる。カルベン触媒は、2種または3種以上のオリゴマー型触媒の混合物、任意選択的にモノマー型触媒との、任意選択的にポリマー型触媒との混合物であることができる。カルベン触媒は、N−複素環カルベン触媒であることができる。カルベン触媒は、ジアゾリウム(またはイミダゾリウム)カルベン触媒であることができる。カルベン触媒は、安定なジアゾリウム(またはイミダゾリウム)カルベン触媒であることができる。カルベン触媒は、求核性であることができる。カルベン触媒は、求核性ポリマー型カルベン触媒であることができる。ポリマー型カルベン触媒は、主鎖に窒素を含有する複素環を含むことができる。カルベン触媒は、ポリマー型主鎖N−複素環カルベン(ポリNHC)であることができる。カルベン触媒は、例えば、イミダゾリウム(またはイミダゾリウム)カルベンポリマー、ピラゾリウムカルベンポリマー、トリアゾリウムカルベンポリマーまたはベンズイミダゾリウムカルベンポリマーまたは何らかの他のタイプのポリNHCであることができる。カルベン触媒は、基質に対する触媒中の活性部位の比率が、モル基準で、約1%〜約20%、または約1%〜10%、1%〜5%、5%〜20%、10%〜20%、5%〜15%または8%〜12%であるような量で使用されることができ、そして該比率が、約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%または20%、例えば、約10%であるような量で使用されることができる。カルベン触媒は、次の反応において、通常、触媒として再使用されることができる。カルベン触媒は、1回、2回、または3回、4回、5回、6回、7回、8回、9回、10回または10回超再使用できる。それぞれの再使用でのカルベン触媒の触媒活性の損失は、約10%未満、または約8%、6%、4%、2%または1%未満であることができる。これに関連して、触媒活性の損失は、100×(1−y2/y1)によって与えられ、式中、y1は、最初の反応からの生成物の収率であり、そしてy2は、最初の反応と同じ条件を使用したが、第1の反応からの触媒を再使用している反応からの生成物の収率である。
反応(すなわち、本発明の方法)は、溶媒中で行われることができ、この溶媒は、1種または2種以上の基質、ヒドロシランおよびカルベン触媒のための溶媒または非溶媒であることができる。いくつかの態様において、カルベン触媒は、溶媒に不溶性であり、すなわち、カルベン触媒は、不均一系触媒として機能する。これに関連して、’’不溶性’’は、溶解度に関し、それによって、この方法が使用される温度において、飽和溶液は、活性カルベン部位を基準にして、約1mM未満、または約0.5mM、0.1mM、0.05mMまたは0.01mM未満である。他の態様において、カルベン触媒は、溶媒に少なくとも部分的に可溶性である。溶媒は、極性溶媒であることができる。溶媒は、非プロトン性溶媒であることができる。溶媒は、カルベン触媒の存在下で、ヒドロシランと反応することができない場合がある。好適な溶媒は、テトラヒドロフラン(THF)、N−メチルピロリドン(NMP)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)、ヘキサメチルホスフォラストリアミド(HMPT)、ジクロロメタン、クロロホルム、トルエン、アセトニトリル、トリクロロエタンまたはそれらの任意の2種もしくは3種以上の混合物を含む。この反応は、不活性な雰囲気、例えば、窒素、二酸化炭素、ヘリウム、ネオン、アルゴンまたはそれらの任意の2種または3種の混合物中で行われることができる。この反応は、室温で、または何らかの他の温度、例えば、約0℃〜約50℃、もしくは約1℃〜40℃、0℃〜30℃、0℃〜20℃、0℃〜10℃、0℃〜5℃、10℃〜50℃、20℃〜50℃、30℃〜50℃、10℃〜40℃、10℃〜30℃もしくは20℃〜30℃、例えば、約0℃、5℃、10℃、15℃、20℃、25℃、30℃、35℃、40℃、45℃もしくは50℃、または50℃超または0℃未満で行われることができる。反応時間は、基質の性質、カルベン触媒およびヒドロシラン、および反応温度に依存するであろう。反応時間はまた、溶媒の性質および基質の濃度、溶媒中のカルベン触媒および/またはヒドロシランに依存するであろう。反応時間は、例えば、約1時間〜約100時間、または約5時間〜100時間、10時間〜100時間、20時間〜100時間、1時間〜50時間、1時間〜30時間、1時間〜20時間、1時間〜10時間、10時間〜80時間、10時間〜50時間、10時間〜40時間、15時間〜30時間、20時間〜28時間もしくは22時間〜26時間、例えば、約1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、11時間、12時間、15時間、18時間、21時間、22時間、23時間、24時間、25時間、26時間、27時間、28時間、29時間、30時間、33時間、36時間、39時間、42時間、45時間、48時間、50時間、55時間、60時間、65時間、70時間、75時間、80時間、85時間、90時間、95時間もしくは100時間であることができ、または100時間超であることができる。この方法は、反応混合物から生成物を分離することを含むことができる。これは、ろ過(特にカルベン触媒が溶媒に溶解できない場合)、クロマトグラフ分離、溶媒の蒸発、分別結晶化または何らかの他の分離方法を含むことができ、または、そうした方法の組み合わせを含むことができる。
溶媒中の基質の濃度は、溶媒中での基質およびヒドロシランの溶解度に部分的に依存して、約0.1〜約1M、または約0.1M〜0.5M、0.1M〜0.2M、0.2M〜1M、0.5M〜1M、0.2M〜0.5Mまたは0.15M〜0.25M、例えば、約0.1M、0.15M、0.2M、0.25M、0.3M、0.35M、0.4M、0.45M、0.5M、0.6M、0.7M、0.8M、0.9Mまたは1M、または何らかの他の好適な濃度であることができる。
この方法は、モル基準で、少なくとも75%の収率、または少なくとも約80%、95%、90%、95%、96%、97%、98%または99%収率で基質を、生成物に転化することができる。反応は、ほぼ定量的であることができる。反応は、約75、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%の収率を有することができる。この反応は、単一の生成物を生じることができ、または1超の生成物、例えば、2、3、4、5または5超の生成物を生じることができる。生成物の全収率は、上記の様であることができる。1超の生成物が生成される場合には、それぞれ独立して上記に記載したように、エナンチオ選択的に生成できるか、または生成できない。
ある態様では、カルボニル化合物を、ポリマー型カルベンおよびヒドロシランに曝すことを含む、カルボニル化合物のヒドロシリル化のための方法が提供される。この方法は、カルボニル化合物の不斉ヒドロシリル化であることができる。ヒドロシランは、キラルであることができる。ヒドロシランは、キラルアルコキシヒドロシランであることができる。キラルアルコキシヒドロシランは、ポリマー型カルベンの存在下で、キラルアルコールと、ジヒドロシランとを反応させることによって生成されることができる。キラルアルコキシヒドロシランを生成するために使用されるポリマー型カルベンは、カルボニル化合物のヒドロシリル化で使用されるポリマー型カルベンと同じであるか、または異なることができる。キラルアルコキシヒドロシランは、キラルアルコキシヒドロシランがカルボニル化合物と反応する前に分離されることができ、または分離されないことができる。本発明はまた、この態様の方法によって製造された場合、生成物を提供する。生成物は、アルキルシリルエーテルであることができ、そしてキラルアルキルシリルエーテルであることができる。
別の態様では、アルコールを、ポリマー型カルベンおよびヒドロシランに曝すことを含む、アルコールをヒドロシリル化する方法が提供される。ヒドロシランは、モノ、ジ、トリまたはテトラヒドロシランであることができる。アルコールがキラル(不斉)アルコールである場合、反応は、キラリティーの少なくとも部分的な保持(例えば、キラリティーの少なくとも約25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、95%または99%保持)を保ちながら進行することができる。本発明は、この態様で製造する場合、生成物を提供する。生成物は、アルキルシリルエーテルであることができ、そしてキラルアルキルシリルエーテルであることができる。生成物は、シリルモノアルキルエーテルであることができ、または、ヒドロシランの性質に部分的に依存して、シリルジ、トリまたはテトラシリルエーテルであることができる。
別の態様では、カルボニル化合物を、ポリマー型カルベンおよびヒドロシランに曝すことを含む、イミンを還元するための方法が提供される。ヒドロシランは、ジヒドロシランであることができる。あるいはヒドロシランは、モノヒドロシラン、トリヒドロシランであることができ、またはテトラヒドロシランであることができる。本発明はまた、この態様によって製造される場合、生成物を提供する。生成物は、アミン、例えば、第1または第2アミンであることができる。
本発明の好ましい態様が、添付図面を参照して、例のみのために記載されるであろう:
図1は、本発明によるケトンの不斉ヒドロシリル化のための手順を示す反応スキームを示し; 図2は、本明細書中に記載されたような、ポリイミダゾリウム塩1またはカルベン2粒子の構造を示し; 図3は、ジフェニルシランにより、ポリ−NHCで触媒したケトンヒドロシリル化の反応スキームを示し; 図4は、ポリ−NHCで触媒したケトンのヒドロシリル化の提案されたメカニズムを示し; 図5は、ジフェニルシランにより、ポリ−NHCで触媒したイミンヒドロシリル化の反応スキームを示し; 図6は、ポリ−NHCで触媒したシランアルコールの縮合および不斉ケトンのヒドロシリル化反応の反応スキームを示し;そして、 図7は、ポリ−NHCで触媒したケトンの不斉ヒドロシリル化のための提案されたメカニズムを示す。
本発明において使用されるカルベン触媒は、安定なカルベン触媒であることができる。本発明において使用されるカルベン触媒は、通常の実験室条件下で、安定であることができる。本発明において使用されるカルベン触媒は、少なくとも24時間(または少なくとも約18時間、12時間または6時間)の間、酸素および湿気の不存在下で、有意な劣化なしで、約25℃(または25℃未満、例えば、約20℃、15℃、10℃、5℃または0℃)で貯蔵されることができる。有意な劣化は、これに関連して、約10%超、または約5%超、2%超または1%超の触媒活性の損失をいう。本発明の反応が、in situでカルベン触媒を生成することなく行われることができる程、本発明において使用されるカルベン触媒は、充分に安定であることができる。
本発明の態様は、不均一系ポリ−NHCカルベンによって触媒された3つの新規かつ重要な方法を含み:
●カルボニルおよびイミンのヒドロシリル化;
●シランとアルコールとの間の脱水素縮合;および
●カルボニル化合物の不斉ヒドロシリル化。
これらの方法のそれぞれは、ポリマー型カルベン触媒の存在下で、ヒドロシランと基質との反応を含む。
従って、基質は、カルボニル化合物、イミンまたはアルコールであることができる。カルボニルは、アルデヒドまたはケトンであることができる。イミンは、ケチミンまたはアルジミンであることができる。アルコールは、第1、第2、第3、ベンジルまたは芳香族であることができる。カルボニル化合物は、構造RC(=O)Rを有することができ、イミンは、構造RC(=NR)Rを有することができ、そして、アルコールは、構造RCOHを有することができる。これらの構造では、R、RおよびRは、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリール基であることができ、そして任意選択的に置換されていることができる。RおよびRは、環を形成するように結合していてもよい。環は、3員〜12員、または3員〜12員、6員〜12員、3員〜8員、5員〜8員または5員〜7員(例えば、3員、4員、5員、6員、7員、8員、9員、10員、11員または12員)を有することができる。原子のいくつか(例えば、1、2、3または4)は、ヘテロ原子、例えば、OまたはNであることができる。アルコールの場合には、R、RおよびRは、二環系を形成するように、全て結合していることができる。二環系は、約8〜16の原子を有することができる。原子のいくつか(例えば、原子の1つ、2つ、3つまたは4つ)は、ヘテロ原子、例えば、OまたはNであることができる。アルキル基は、直鎖または分枝鎖であることができ、そして、約1〜20の炭素原子(または、分枝アルキル基では3〜20)、または約1〜18、1〜12、1〜6、3〜6、3〜12、6〜20、12〜20または6〜12、例えば、1、2、3、4、5、6、8、10、12、14、16、18または20の炭素原子を有することができる。シクロアルキル基は、3〜10員環を有することができ、そして、3〜6員環、6〜10員環または4〜8員環、例えば、3員環、4員環、5員環、6員環、7員環、8員環、9員環または10員環を有することができる。アルキルまたはシクロアルキル基は、ヘテロ原子(例えば、エーテル、アミン官能性)を有することができる。アリール基は、フェニル、フューズドアリール(例えば、ナフチル、アントラシル等)、リンクドアリール(例えば、ビフェニル)等であることができる。アリール基は、例えば、1、2、3、4または5環を有することができる。ヘテロアリール基は、1、2、3、4、5または5超のヘテロ原子を有することができる、そのそれぞれは、独立して、N、O、Sまたは何らかの他のヘテロ原子であることができる。置換基は、存在する場合、上記の様に、アルキル、シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであることができ、または官能基、例えば、アミン、ニトロ、エステルもしくはエーテルもしくは何らかの他の好適な基であることができる。基質は、(例えば、1超のアルコール基を有することができ、またはアルコール基およびカルボニル基を有することができ、またはアルコール基および1超のイミン基を有することができる等)1または1超(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9もしくは10、または1〜20、1〜10、1〜5、2〜20、5〜20、10〜20、2〜15、2〜10もしくは5〜10)のカルボニル、イミンおよび/またはアルコール基を有することができる。カルボニル化合物は、ポリカルボニル化合物であることができる。アルコールは、多価アルコールであることができる。イミンは、ポリイミン化合物であることができる。
上記カルボニルのヒドロシレーションは、したがってRHC−OSiR、RHC−OSiRH、RHC−OSiRまたはRHC−OSiH、(式中、R、R、R、RおよびRは、上記に記載したようである)を生成することができる。シランと上記アルコールとの間の脱水素縮合は、RC−OSiR、RC−OSiRH、RC−OSiRまたはRC−OSiH、(式中、R、R、R、R、RおよびRは、上記のようである。上記のイミンのヒドロシレーションは、RCH(NHR)R(式中、R、RおよびRは、上記のようである)を生成できる。
ポリマー型カルベンは、複素環基を含むことができ、そしてポリマー型カルベンのモノマー単位は、リンカー基によって結合された2つの複素環基を含むことができる。例えば、好適なポリマー型カルベンは、構造Iを有することができる。
Figure 2010504964
構造Iにおいて、
Figure 2010504964
は、一重または二重結合のいずれかを表し、式中、
Figure 2010504964
が二重結合を表す場合、置換基E、F、GおよびZは、存在しない。置換基A、B、CおよびD、ならびに、存在する場合にはE、F、GおよびZは、それぞれ独立して、水素または水素でない置換基であることができる。これらは、独立して、水素、アルキル(例えば、直鎖、分枝鎖、シクロアルキル)、アリール(例えば、フェニル、ナフチル)、ハロゲン化物(例えば、ブロモ、クロロ)、ヘテロアリール(例えば、ピリジル、ピロリル、フラニル、フラニルメチル、チオフラニル、イミダゾリル)、アルケニル(例えば、エテニル、1−、または2−プロペニル)、アルキニル(例えば、エチニル、1−または3−プロピニル、1−、3−または4ーブト−1−イニル、1−または4−ブト−2−イニル等)または何らかの他の置換基であることができる。A、B、CおよびD、ならびに存在する場合E、F、GおよびZは、すべて同一であるか、またはいくつかもしくはすべてが異なることができる。アルキル基は、約1〜約20の炭素原子(ただし、環状または分枝アルキル基は、少なくとも3炭素原子を有する)、または約1〜12、1〜10、1〜6、1〜3、3〜20、6〜20、12〜20、3〜12または3〜6、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、14、16、18または20の炭素原子を有することができ、そして、例えば、メチル、エチル、1−または2−プロピル、イソプロピル、1−または2−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、シクロペンチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、メチルシクロヘキシル等であることができる。置換基は、任意選択的に(例えば、アルキル基、アリール基、ハロゲン化物または何らかの他の置換基によって)置換されていることができ、または、O、S、N等のヘテロ原子を含むことができる(例えば、置換基は、メトキシメチル、メトキシエチル、エトキシメチル、ポリオキシエチル、チオメトキシメチル、メチルアミノメチル、ジメチルアミノメチル等であることができる)。置換基A、B、CおよびD、ならびに、存在する場合、E、F、GおよびZは、それぞれ独立して、キラルまたはアキラルであることができる。
A、B、CおよびD、ならびに存在する場合、E、F、GおよびZの任意の2種は、環状構造を形成するように結合されていることができる。従って、構造Iの環は、フューズドまたはスピロ結合環を有することができる。例えば、
Figure 2010504964
が単結合を表す場合、AおよびE(または同じ炭素原子に付いた任意の他の対の置換基)は、シクロペンチル、シクロヘキシルまたは何らかの他の環を形成するように結合できる。AおよびEがシクロペンチル環を形成する場合、これは、例えば、1、3−ジアザスピロ[4、4]ノナン構造を形成するであろう。あるいは、AおよびB(隣接した炭素原子に付いたまたは何らかの他の対の置換基)は、シクロペンチル、シクロヘキシルまたは何らかの他の環を形成するように結合できる。AおよびBが、シクロペンチル環を形成する場合、これは、例えば、1、3−ジアザビシクロ[3、3、0]オクタン構造を形成するであろう。さらに、
Figure 2010504964
が単結合を表す場合、AおよびE(または同一の炭素原子に付いた任意の他の対の置換基)は、二重結合によって環炭素原子に結合した単一の置換基を表すことができる。従って例えば、ポリマー型カルベンは、構造Ia、IbまたはIcを有することができる。当業者は、他の変化が可能であり、そしてこの開示の範囲内に含まれることを、容易に理解するであろう。
Figure 2010504964
構造Ia、IbおよびIcにおいて、J、K、LおよびMは、独立して、=CPQまたは=NP(式中、PおよびQは、独立して、A〜GおよびZのいずれかで規定されたようである)であることができる。例えば、J、K、LおよびMは、独立して、=CH、=CHCH、=CHPh、=NCHまたは=NPh、または何らかの他の好適な二重結合基であることができる。さらなる代替として、
Figure 2010504964
が二重結合を表す場合、構造Iの環は、フューズド芳香族またはヘテロ芳香族環であることができる。従って例えば、ポリマー型カルベンIは、(任意選択的に芳香族環上で置換された)構造Idを有することができる。
Figure 2010504964
構造I、Ia、Ib、IcおよびId、RおよびR'は、リンカー基である。RおよびR'は、それぞれ独立して、剛性のリンカー基であることができ、または非剛性のまたは半剛性のリンカー基であることができる。好適な剛性のリンカー基は、芳香族基、ヘテロ芳香族基、脂環式の基、好適に剛性のアルケンおよび好適に剛性のアルキンを含む。好適なリンカー基は、任意選択的に置換されたエテニル(例えば、エテンジイル、プロペン−1、2−ジイル、2−ブテン−2、3−ジイル)、エチニル(例えば、エチンジイル、プロピンジイル、ブト−2、3−イン−1、4−ジイル)、アリール(1、3−フェニレン、1、4−フェニレン、1、3−ナフチレン、1、4−ナフチレン、1、5−ナフチレン、1、6−ナフチレン、1、7−ナフチレン、1、8−ナフチレン)、ヘテロアリール(例えば、2、6−ピリジンジイル、2、6−ピランジイル、2、5−ピロールジイル)、またはシクロアルキルリンカー基(例えば、1、3−シクロヘキサンジイル、1、4−シクロヘキサンジイル、1、3−シクロペンタンジイル、1、3−シクロブタンジイル)基を含む。好適な非剛性のまたは半剛性のリンカー基は、−(CH−(式中、mは、1〜約10)を含み、そしてこれらは、例えば、1、2−エタンジイル、1、2−または1、3−プロパンジイル、1、2−、1、3−、1、4−または2、3−ブタンジイル、2−メチルブタン−3、4−ジイル等、任意選択的に置換され、および/または分枝している。リンカー基は、(例えば、アルキル基、アリール基、ハロゲン化物または何らかの他の置換基によって)任意に選択的に置換されていることができ、または、O、S、N(例えば、好適なリンカー基は、−CHOCH−、−CHOCHCH−、−CHOCH(CH)−、−(CHOCH−(式中、pは、1〜約100である)、−CHNHCH−、CHN(CH)CH−、−CHN(Ph)CH−、−CHSCH−等であることができる。)等のヘテロ原子を含むことができる。
ポリマー型カルベンは、コポリマーであることができ、すなわち、構造Iのもの以外の他のモノマー単位を含むことができる。同様に、コポリマーは、構造Iに示すように1つのタイプのモノマー単位のみを含むことができ、または2、3または3超の異なるタイプのモノマー単位を含むことができ、そのそれぞれは、ポリマー型カルベンI(および/またはIa、Ib、Icおよび/またはId)で、上記のようである。重合度nは、ポリマー型カルベンが方法中で使用される溶媒中に溶解できないように充分大きいことができ、nは、約5超、もしくは約10、15、20、30、40、50、60,70、80、90、100、200、300、400、500、600、700、800、900もしくは1000超、または約5〜1000、10〜1000、50〜1000、100〜1000、200〜1000、500〜1000、5〜500、5〜200、5〜100、5〜50、5〜20、5〜10、10〜50、50〜500、50〜200、50〜100または100〜300であることができる。nは、約5、6、7、8、9、10,15、20、30、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250、300、350、400、450、500、600、700、800、900もしくは1000であることができ、または、何らかの他の値であることができる。
ポリNHCは、好都合に、対応する塩、例えば、ハロゲン化物塩でできていることができる。
カルベン触媒は、安定なジアゾリウム(またはイミダゾリウム)カルベン触媒であることができる。カルベン触媒は、ジアゾリウム(または、イミダゾリウム)環、例えば、ジアゾリウム(または、イミダゾリウム)環の窒素原子の1つまたは両方上に安定化基を有することができる。カルベン触媒は、例えば、構造IIを有することができる:
Figure 2010504964
式中、A、B、CおよびDは、先に記載された様である。構造IIにおいて
Figure 2010504964
が一重または二重結合のいずれかを表し、
Figure 2010504964
が二重結合を表す場合、置換基CおよびDは、存在しない。置換基SおよびSは、カルベン触媒が安定であるような基である。置換基SおよびSは、安定化基であることができる。置換基SおよびSは、独立して、オリゴマーまたはポリマーであることができ、またはオリゴマーまたはポリマーでないことができる。置換基SおよびSは、独立して、立体的におよび/または電子的に触媒を安定化する。置換基SおよびSは、触媒が安定であるが、しかし、本明細書中に記載された反応(すなわち、カルボニルまたはアルコールのヒドロシレーションまたはイミンの還元)をまだ触媒可能であるように、触媒を安定化することができる。置換基SおよびSは、それぞれ独立して、例えば、t−ブチル、フェニル、トリメチルフェニル、アダマンチルまたはなんらかの他の安定化基であることができる。
発明者らは、ポリ−N−複素環カルベン(ポリ−NHC)有機触媒を用いたケトンおよびイミンのヒドロシリル化反応が、常に滑らかにそしてきれいに進行することを見いだした。新規な不均一系触媒は、再生利用可能である。たった約1モル当量のシランが必要であり、そして定量的な生成物が、穏和な条件下で達成された。ポリ−NHCはまた、シランとアルコールとの間の脱水素縮合のための優れた触媒であった。不斉ケトンヒドロシリル化は、キラル源として安価で、そして容易に入手しやすい第二級アルコールを用いて達成された。この方法は、キラルシランを生成するための、そして有機触媒作用による不斉ヒドロシリル化のための新規かつ容易な方法を作る。これらの反応は、キラルおよびアキラルNHCによって触媒されることができる。本発明は、(キラルまたはアキラル)ケトンおよびイミンのヒドロシリル化のためのきれいで、経済的かつ環境的にやさしい方法を提供する。本発明は、無金属の不均一系および同種の触媒作用を提供する利点を有する。本発明は、反応媒体が非塩基性であることができる利益を提供する。これらの反応のための塩基性反応媒体の使用は、基質を、塩基感受性でないものに制限する。さらに、これらの反応での塩基性反応媒体の使用は、副反応および好ましからざる副生成物の生成となる場合があり、そして所望の生成物の収率を低下させる場合がある。塩基で触媒される反応は、制御が困難な場合がある。従って、本発明による反応は、非塩基性媒体中で行われることができる。本発明による反応は、中性の(すなわち、pH7)または酸性媒体中で行われることができる。本発明による反応は、約8未満、または約7、6、5、4または3未満、または約1〜約8、または約2〜8、3〜8、4〜8、5〜8、6〜8、7〜8、1〜7、1〜5、1〜3、3〜7、5〜7または6〜7のpHで、例えば、約8、7.5、7、6.5、6、5.5、5、4.5、4、3.5、3、2.5、2、1.5または1で、行われることができる。
本発明は、有機触媒がケトンおよびイミンヒドロシリル化を触媒することができることを、最初に示す。安価かつ扱いが容易なジフェニルシランは、還元剤として成功裏に用いられてきた。発明者らはまた、不斉ヒドロシリル化法のための新規なキラル誘導手順を開発した。図1に具体的に示すように、キラリティーは、(安価なおよび容易に入手可能な天然品である)メントールまたはボルネオ−ル等のキラル第二級アルコールからヒドロシリル化生成物に移されることができる。
ケトンのヒドロシリル化は、不均一系ポリ−NHC触媒によって触媒された。発明者らは、コロイドのナノ粒子またはマイクロ粒子として自発的に生成された新規のタイプの不均一系NHC触媒、主鎖ポリ−NHCを先に開発した。これらは、PCT/SG2006/000084’’ポリマー塩およびポリマー金属錯体’’中に記載され、その内容は、クロスリファレンスによって、本明細書中に取り込まれる。2ステップのアルキル化は、ポリイミダゾリウム塩を生成するために設計された。剛性のスペーサーは、アルキル化での位置制御を確かにするために、そして小環生成物の生成を防ぐために使用された。例では、イミダゾールを、塩基を有するα、α'−ジクロロ−p−キシレンと、2:1の比率で処理した。中間体、'−ジイミダゾリル−p−キシレンが生成し、そして次に熱ジメチルホルムアミド(DMF)中で、2、4、6−トリス(ブロモメチル)メシチレン(3:2のモル比率で)反応させた。ポリイミダゾリウム塩のネットワーク 1からなる均一の球状マイクロ粒子またはナノ粒子が自発的に生成した(図2)。ポリイミダゾリウム塩を、DMF中に懸濁し、そして一晩塩基、カリウムtert−ブトキシドで処理し、続いて、ろ過しおよび洗浄して、ポリ−NHC 2の黄茶色粉末を生じた。これらのポリイミダゾリウム塩 1またはカルベン 2の粒子は、通常の溶媒中で不溶であり、そして不均一系触媒として使用できる。
ジフェニルシランを、本ヒドロシリル化方法において還元剤として使用した(図3)。(基質に対し10モル%の)2をテトラヒドロフラン(THF) 5中に懸濁し、そして次に(1:1のモル比率の)ジフェニルシランおよびアセトフェノンを、反応バイアルに加えた。反応を室温で一晩攪拌した。ジフェニル(1−フェニルエトキシ)シラン 3は、かなりの収率で得られた唯一の生成物であった。この生成物を、GC/MSおよびNMRによって確認した。異なるケトン基質を調べた(表1を参照のこと)。ポリ−NHCが、ケトンのヒドロシリル化反応のための優れた触媒であることを見いだした。反応は、穏和な条件下でなめらかに進行し、そして充分に制御されていた。ポリ−NHC触媒は、ろ過および洗浄によって、容易に再生利用された。再生利用された触媒は、新鮮な触媒と類似の活性を示した。DMFが、THFの代わりに溶媒として使用された場合、反応は非常に速く、そして1−フェニルエタノール、ジフェニル(1−フェニルエトキシ)シランおよびジフェニルジ(1−フェニルエトキシ)シランの混合生成物が、得られた。これは、極性溶媒DMFが、NHCの活性を高めて、生成物の一部をシランによって過還元したことを示す。他方では、反応は、ジクロロメタンおよびトルエンでは起こらなかった。アリールケトンおよびアルキルケトンの両者が、この反応において活性であることが見いだされた(表1を参照のこと)。
提唱された反応機構が図4に示される。ジフェニルシランは、最初に求核NHCによって活性化された。活性シランは、NHCを放出して、1つの触媒周期を終了しながら、次にケトンのカルボニルを還元して、シロキサンを生成した。大部分のヒドロシリル化反応において、過剰のシラン(基質に対し2〜5モル当量)が、用いられる金属錯体または有機触媒に必要であった。この場合は、1モル当量のシランのみが必要であり、そして定量的な生成物が達成された。この反応は、穏和な条件下で、かつ充分に制御された方式で機能するので、発明者らは、キラルNHCを使用する不斉反応に延長することが非常に有望であることができると考えた。
イミンのヒドロシリル化は、不均一系のポリ−NHC触媒によって触媒された。ケトンのヒドロシリル化反応は、ポリ−NHC触媒系において非常に良好に機能したので、発明者らは、この系をイミンのヒドロシリル化に適用した(図5)。最初にTHFを溶媒として使用し、反応を行ったが、しかし、あいにく反応は、効率的に進行しなかった。DMFを、次にこの反応のための溶媒として試した。溶媒としてDMFを使用すると、アミン生成物は高収率を達成した。2(基質に対し10モル%)を、DMF中に懸濁した、そして次に、ジフェニルシランおよびN−(4−メトキシフェニル)−N−(1−フェニルエチル)イミン(ジフェニルシランに対し1モル当量)を、反応バイアルに加えた。反応混合物を、室温で一晩攪拌し、そして生成物をGC−MSおよびNMRによって明らかにした。N−(4−メトキシフェニル)−N−(1−フェニルエチル)アミン4は、定量的な収率の唯一の生成物であった。この反応のメカニズムは、ケトンのヒドロシリル化と同じであると考えられた。シランを、NHCによって最初に活性化し、続いて、イミンによって還元した。
ケトンの不斉ヒドロシリル化:第二級アルコールによって、キラリティーを誘導した。ほとんど全ての不斉ヒドロシリル化反応が、キラル触媒による触媒作用に依存しており、キラルシランは、これらの調製が困難であることにより、ほとんど使用されてこなかった。不斉ヒドロシリル化におけるキラルシランの使用は、今日まで報告されなかった。発明者らは、ヒドロシランと、アルコール類との縮合を通してキラルシランを生成する非常に単純で、かつ安価な方法を開発した。キラルシランを、次に不斉ヒドロシリル化反応において直接使用して、生成物においてキラリティーを誘起した(図6)。
シランとアルコールの脱水素縮合反応は、塩基、Lewis酸および多くの有機金属錯体によって触媒されることができる。しかし、これらの触媒は、それぞれ、1つまたは2つ以上の不利益に苦しむ。アルコール類と、RSiHとのシラノリシスは、キラル第二級アルコールが使用された場合にキラルR(R’O)SiHを生成し、およびキラルシランは、不斉ヒドロシリル化反応においてキラリティーを誘起でできるので、アルコール類と、RSiHとのシラノリシスに、特別な関心がある。しかし、モノ置換シランR(R’O)SiHの選択的な生成は、挑戦である。本明細書中において、ポリ−NHCは、非常に穏和な条件下で、PhSiHを用いた第二級アルコールのシラノリシスのための不均一系有機触媒として、開発された。反応は非常にクリーンなので、二水素(H)が唯一の副生成物であり、そしてモノ置換シランPh(R’O)SiHが唯一の生成物であって、優れた収率で得られた。安価、かつ容易に入手可能であるので、メントールおよびボルネオ−ルを、この反応において最初にテストし、キラルシランを生成させた。シランとアルコールの縮合反応でのキラルシラン生成物を、ケトン基質の添加によって、ポリ−NHCを用いたケトンのヒドロシリル化反応のために直接使用した。
2(基質に対し10モル%)を、THF中に懸濁し、そして次にジフェニルシランおよび(−)メントール(ジフェニルシランに対し1当量)を反応バイアルに加えた。反応を室温で一晩攪拌し、そして生成物をGC−MSおよびNMRによって明らかにした。ジフェニル(1−メトキシ)シラン4を、定量的な収率で生成した。次に、アセトフェノン(ジフェニルシランに対し0.9当量)を、反応バイアルに加え、そして反応溶液を室温で72時間攪拌した。アセトフェノンを、優れた収率でヒドロシリル化生成物に転化させた。所望の生成物ジフェニルメトキシ(1−フェニルエトキシ)シランの他に、いくらかのシロキサン再分配生成物、ジフェニルジメトキシシランおよびジフェニルジ(1−フェニルエトキシ)シランをまたGC/MSで観察した。生成物を、対応するアルコールに変換した後で、エナンチオ選択性を、キラルGCを使用することによって測定した。(商標)1−フェニルエタノールを、40%ee(鏡像体過剰率)で生成した。(+)メントールを、この反応で使用した場合、(S)体の生成物を、類似のee値で生成した。本明細書中において、ポリ−NHCが、ジフェニルシランと第二級アルコールとの間の脱水素縮合反応をなめらかに触媒して、ジフェニルアルコキシシランを生成することが、示された。キラル第二級アルコールがこの反応で使用された場合、キラルシランが生成した。キラルシランは、単離され、そしてケトンヒドロシリル化反応において直接使用されて、キラル生成物を誘起した(図6および7を参照のこと)。CsFをまた、この反応においてシランの活性化のための触媒として使用した。類似の反応条件下では、CsFは、ジクロロメタン中で36%eeを与え、そしてTHFおよびDMF中では非常に低い値であった。これは、ポリ−NHC触媒を使用して得られた結果と対照的であった:THF中で40%ee、かつジクロロメタン中で反応せず。この反応の提唱されたメカニズムを、図7中で具体的に説明した。シランを量反応中で求核NHCによって活性化させた。第1の反応において、活性ジフェニルシランは、第二級アルコールと反応して、シロキサン7および二水素を生成するであろう。第2の反応では、活性キラルジフェニルシロキサンは、ケトンを還元して生成物8を生成するであろう。
要約すれば、3つの新規かつ重要な方法を記載した。ポリ−NHC有機触媒を用いたケトンおよびイミンヒドロシリル化反応は、非常に滑らかに、かつおよびクリーンに。進行した。新規な不均一系触媒は、再生利用可能であった。1当量のシランのみが必要であって、そして定量的な生成物は、穏和な条件下で達成された。ポリ−NHCはまた、シランとアルコールとの間の脱水素縮合のための優れた触媒であった。不斉ケトンヒドロシリル化を、キラル源として安価かつ容易に入手可能な第二級アルコールで達成した。この方法は、キラルシランを生成するための、および有機触媒作用による不斉ヒドロシリル化のための新規かつ簡易方法を作り出す。
実験
ケトンおよびイミンのヒドロシリル化;全ての反応を、不活性雰囲気下で行った。表1のエントリー4では、グローブボックス中で攪拌棒を用いて、2(5mg)を、10mlのバイアル中でTHF中に懸濁した。ジフェニルシラン(0.2mmol、37.1μl)および4−メトキシアセトフェノン(0.2mmol、24.5μl)を、反応バイアルに加えた。反応を、室温で24時間攪拌した。ジフェニル(1−(4−メトキシフェニル)エトキシ)シラン(MS、M:334、1H NMR(C6D6)、δ:7.7(m、2H)57.2〜7.4(m、10H)、6.9(d、2H)、5.85(s、IH)、5.1(q、IH)、3.4(s、3H)、1.6(d、3H))は、GC/MSおよびNMR分析に基づいて、定量的な収率の唯一の生成物であった。
ケトンと、キラルシラン中間体の不斉ヒドロシリル化:攪拌棒を用いて、10mlバイアル中でTHF中に2(5mg)を懸濁した。ジフェニルシラン(0.2mmol、37.1μl)および(−)メントール(0.2mmol、30.8mg)を次に、反応バイアルに加えた。反応を室温で一晩攪拌し、そして生成物を、GC−MSおよびNMRによって明らかにした。ジフェニル(1−メトキシ)シラン4(MS、M、338、1H NMR(C6D6)、δ:7.2〜7.4(m、10H);5.83(s、IH);3.68(m、IH);2.57(m、IH);2.18(d、IH);1.4〜1.6(m、7H);0.84(d、3H);0.78(d、3H);0.74(d、3H))が、定量的な収率で生成した。次に、アセトフェノン(0.18mmol、22μl)を、反応バイアルに加え、そして、反応溶液を、室温で72時間攪拌した。アセトフェノンを、優れた収率で、ヒドロシリル化生成物に変換させた。所望の生成物ジフェニルメトキシ(1−フェニルエトキシ)シランの他に、いくらかのシロキサン再分配生成物、ジフェニルジメトキシシランおよびジフェニルジ(1−フェニルエトキシ)シランがまた、GC/MSで観察された。生成物をアルコールに変換した後でキラルGC(γ−TA)を使用して、エナンチオ選択性を測定した。(商標)1−フェニルエタノールを、40%eeで生成した。
表1.PoIy−NHC(2)は、ジフェニルシランと、ケトンおよびイミンのヒドロシリル化を触媒した
Figure 2010504964
ケトンのための反応条件:5%のポリ−NHC、0.2mmolのケトン、0.2mmolのジフェニルシラン、1mlのTHF、室温、10〜36時間。イミンのための反応条件:5%のPoIy−NHC、0.2mmolのイミン、0.2mmolのジフェニルシラン、1mlのDMF、室温、16時間。
GCおよびGCMSによって決定した収率。

Claims (22)

  1. カルベン触媒の存在下で、基質を、ヒドロシランに曝すことを含む、基質を生成物に転化する方法。
  2. 該曝すステップが、ポリマー型カルベン触媒の存在下で、該基質を、該ヒドロシランに曝すことからなる、請求項1に記載の方法。
  3. 該曝すステップが、該カルベン触媒の存在下で、カルボニル化合物、イミンおよびアルコールからなる群から選択された基質を、該ヒドロシランに曝すことから成る、請求項1または請求項2の方法。
  4. 該方法が、該基質を、シリルエーテルおよびアミンからなる群から選択された生成物に転化する方法である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 該方法が、該基質を、少なくとも約25%の鏡像体過剰率を有する生成物に転化する方法であり、該曝すステップが、該カルベン触媒の存在下で、該基質を、キラルヒドロシランに曝すことから成る、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 該曝すステップが、該カルベン触媒の存在下で、該基質を、モル基準で、該基質量の約100%の量の該ヒドロシランに曝すことを含んで成る、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 該曝すステップが、主鎖ポリマー型カルベンの存在下で、該基質を、該ヒドロシランに曝すことを含んで成る、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 該曝すステップが、ポリマー型主鎖N−複素環カルベンの存在下で、該基質を、該ヒドロシランに曝すことを含んで成る、請求項7に記載の方法。
  9. 該曝すステップが、構造I
    Figure 2010504964
    (式中:
    Figure 2010504964
    は、一重または二重結合のいずれかを表し、
    Figure 2010504964
    が二重結合を表す場合、置換基E、F、GおよびZは存在せず;
    A、B、CおよびD、ならびに存在する場合、E、F、GおよびZは、それぞれ独立して、水素または任意選択的に置換されたアルキル、アリール、ハロゲン化物、ヘテロアリール、アルケニルまたはアルキニルであり;
    RおよびR'は、リンカー基であり;そして、
    nは、5〜1000である。)
    のポリマー型カルベン触媒の存在下で、該基質を、該ヒドロシランに曝すことを含んで成る、請求項8に記載の方法。
  10. 該曝すステップが、該カルベン触媒の存在下で、該基質を、該ヒドロシランに曝すことを含んで成り、該触媒中の活性部位の該基質に対する比率が、モル基準で約1%〜約20%であるような量で、該触媒が存在する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 次の反応において、該カルベン触媒を再使用することをさらに含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 該カルベン触媒が溶解できない溶媒中における該カルベン触媒の存在下で、該基質を、該ヒドロシランに曝すことを、該曝すステップが含んで成る、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 生成物を分離することをさらに含んで成る、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 該方法が、カルボニル化合物をヒドロシリル化するための方法であり、そして該曝すステップが、ポリマー型カルベン触媒の存在下で、該カルボニル化合物を、該ヒドロシランに曝すことを含んで成る、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 該曝すステップが、該ポリマー型カルベン触媒の存在下で、該カルボニル化合物を、キラルアルコキシヒドロシランに曝すことを含んで成る、請求項14に記載の方法。
  16. 該ポリマー型カルベン触媒の存在下で、キラルアルコールと、ジヒドロシランとを反応させて、該キラルアルコキシヒドロシランを生成させるステップを含む、請求項15の方法。
  17. 該曝すステップが、該キラルアルコキシヒドロシランの分離無しに行われる、請求項16に記載の方法。
  18. 該方法が、アルコールをヒドロシリル化するための方法であり、そして該曝すステップが、ポリマー型カルベン触媒の存在下で、該アルコールを、該ヒドロシランに曝すことを含んで成る、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  19. 該方法が、イミンを還元するための方法であり、そして該曝すステップが、ポリマー型カルベン触媒の存在下で、該イミンを、該ヒドロシランに曝すことを含んで成る、請求項1〜13に記載の方法。
  20. カルベン触媒の存在下で、基質を、ヒドロシランに曝すことを含む方法によって製造される生成物。
  21. 該曝すステップが、ポリマー型カルベン触媒の存在下で、カルボニル化合物、イミンまたはアルコールを、該ヒドロシランに曝すことを含んで成り、該生成物が、シリルエーテルまたはアミンである、請求項20に記載の生成物。
  22. 該生成物が、キラルアルキルシリルエーテルである、請求項20または請求項21の生成物。
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