JP2010503386A5 - - Google Patents

Description

本発明のＡＦＲＡ抗体およびフラグメントは、多くの療法、診断およびイメージング用途に使用できる。したがって本発明は、葉酸受容体アルファ（ＦＲα）の過剰発現が関与する障害を処置するための、本発明によるＡＦＲＡ抗体またはフラグメントに関する。特に、本発明のＡＦＲＡ抗体およびフラグメントは、葉酸受容体アルファ（ＦＲα）の過剰発現が関与する障害、たとえば癌の処置のための医薬の製造に使用できる。したがって本発明の１観点は、葉酸受容体アルファ（ＦＲα）の過剰発現が関与する障害を処置するための方法であって、その処置を必要とする対象に有効量の本発明によるＡＦＲＡ抗体またはフラグメントを投与することを含む方法に関する。

そのような併用療法に関しては、本発明の抗体またはフラグメントを一次処置として、適切な二次処置と共に使用でき、二次処置はＡＦＲＡ抗体またはフラグメントと同時に、またはそれに続いて施すことができる。あるいは、本発明の抗体またはフラグメントを二次処置として、化学療法などの一次処置を補助するために使用してもよい。したがって本発明のこの観点には、葉酸受容体アルファ（ＦＲα）の過剰発現が関与する障害を処置するための方法であって、その処置を必要とする対象に有効量の第１療法薬および有効量の第２療法薬を投与することを含む方法が含まれ、その際、第１および第２療法薬は対象に同時、逐次または個別に投与され、第１または第２療法薬は本発明によるＡＦＲＡ抗体またはフラグメントを含む。

Claims (21)

1. 葉酸受容体アルファ（ＦＲα）に特異的に結合する抗体またはそのフラグメントであって、その可変部に下記のアミノ酸配列のうち少なくとも１つが含まれるＬ鎖：
   −ＲＡＳＥＳＶＳＦＬＧＩＮＬＩＨ（ＳＥＱ ＩＤ ＮＯ：３）、
   −ＱＡＳＮＫＤＴ（ＳＥＱ ＩＤ ＮＯ：４）、
   −ＬＱＳＫＮＦＰＰＹＴ（ＳＥＱ ＩＤ ＮＯ：５）
   を含み、かつそのＬ鎖の定常部がカッパ定常部である、抗体またはそのフラグメント。
2. 図１のアミノ酸配列（ＳＥＱ ＩＤ ＮＯ：１）を有するＬ鎖を含む、請求項１に記載の抗体またはそのフラグメント。
3. 完全ヒト型である、請求項１または２に記載の抗体またはそのフラグメント。
4. モノクローナル抗体である、請求項１〜３のいずれか１項に記載の抗体またはそのフラグメント。
5. Ｈ鎖の可変部（Ｖ_Ｈ）および第１定常部（Ｃ_Ｈ１）を含むＦａｂフラグメントである、請求項１〜４のいずれか１項に記載の抗体フラグメント。
6. 該可変部（Ｖ_Ｈ）が図８のアミノ酸配列（ＳＥＱ ＩＤ ＮＯ：２）を有する、請求項５に記載の抗体フラグメント。
7. Ｆａｂ’フラグメントであり、Ｈ鎖がさらに第２抗体フラグメントへの共有結合に適したヒンジ部を含む、請求項５に記載の抗体フラグメント。
8. 細胞毒性物質またはマーキング剤から選択されるエフェクター部分にコンジュゲーションしている、請求項１〜７のいずれか１項に記載の抗体またはフラグメント。
9. エフェクター部分が放射性核種である、請求項８に記載の抗体またはフラグメント。
10. 放射性核種が^１３１Ｉ、^９０Ｙ、^１７７Ｌｕ、^１８８Ｒｅ及び^９９Ｔｃよりなる群から選択される、請求項９に記載の抗体またはフラグメント。
11. 請求項７に記載の２つの共有結合したＦａｂ’フラグメントにより形成される二量体。
12. 請求項１〜１０のいずれか１項に記載の抗体またはそのフラグメントをコードする配列を含む核酸分子。
13. 請求項１２に記載の核酸を含み、その核酸が作動可能な状態で転写調節シグナルに結合している発現ベクター。
14. 請求項１３に記載のベクターで形質転換した宿主細胞。
15. 大腸菌（Ｅｓｃｈｅｒｉｃｈｉａ ｃｏｌｉ）である、請求項１４に記載の宿主細胞。
16. 請求項１〜１０のいずれか１項に記載の抗体またはそのフラグメントを含む、医薬組成物。
17. 請求項１〜１０のいずれか１項に記載の抗体またはそのフラグメントを含む、葉酸受容体アルファ（ＦＲα）の過剰発現が関与する障害を治療または予防するための医薬。
18. 障害がヒトにおける卵巣癌である、請求項１７に記載の医薬。
19. 請求項１〜１０のいずれか１項に記載の抗体またはそのフラグメント、および他の療法薬を含む、療法に同時、個別または逐次使用するための組合わせ製剤としての製品。
20. 他の療法薬が、化学療法薬および放射線療法薬よりなる群から選択される、請求項１９に記載の製品。
21. 卵巣癌の療法に同時、個別または逐次使用するための組合わせ製剤としての、請求項１９または２０に記載の製品。