JP2010501721A - 鋳造方法および合金組成物 - Google Patents

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Abstract

重量で10.00〜13.00%のアルミニウム、重量で0.00〜10.00%の亜鉛や、重量で5.00〜13.00%のアルミニウム、重量で10.00〜22.00%の亜鉛からなり、また、重量で0.10〜0.5%のマンガンを含有し、残余はマグネシウムおよび不可避の不純物であり、総不純物レベルは重量で0.%未満であるマグネシウム合金の鋳造方法。この合金は温度が150〜340℃の範囲に制御されているダイにより鋳造され、このダイはミリメートルで表される平均部品厚に2〜300の数を掛けた積と等しいミリ秒で表される時間で充填され、鋳造中、金属の静的圧力は20〜70MPaに維持され、続いて180MPaまで強められ得る。

Description

本発明は、アルミニウム、亜鉛およびマンガンからなり、残余はマグネシウムおよび不可避の不純物であり、総不純物レベルは重量で一定の%未満であるマグネシウム合金の鋳造方法に関する。
マグネシウム系合金は自動車産業において鋳造部品として広範に用いられており、3Cコンポーネント(3C:コンピュータ、カメラおよび通信)における重要性は増大している。マグネシウム系合金鋳造部品は、ダイカスト、砂型鋳造、パーマネントおよびセミパーマネントモールドキャスト、石膏型鋳造ならびにインベストメント鋳造を含む、従来の鋳造方法によって製造可能である。
Mg系合金は、自動車産業におけるマグネシウム系合金鋳造部品の需要増加を促す、数々の特に有利な特性を示している。これらの特性には、低い密度、高い強度対重量比、良好な鋳造性、容易な切削可能性および良好な減衰特性が含まれる。最も一般的なマグネシウムダイカスト合金は、Mnが0.5%未満のMg−Al合金またはMg−Al−Zn合金のようなものであり、主要なものに、Mg−9%Al−1%Zn(AZ91で表される)、Mg−6%Al(AM60)およびMg−5%Al(AM50)がある。
特許文献1には、亜鉛、アルミニウム、カルシウムおよび/またはベリリウムもしくは随意で鋳造マグネシウム部材の表面仕上げの改良を試みて提供されるマンガンを含有しているマグネシウム系合金が記載されている。しかしながら、この特許文献1は、特に合金の鋳造性に関連したものではない。
国際公開第2006/000022号パンフレット
本発明は、表面仕上げが改良されるとともに鋳造性が改良された、比較的安価なマグネシウム系合金を供給するために提供されるものである。
本発明は、重量で10.00〜13.00%のアルミニウム、重量で0.00〜10.00%の亜鉛や、重量で5.00〜13.00%のアルミニウム、重量で10.00〜22.00%の亜鉛からなり、また、重量で0.10〜0.5%のマンガンを含有し、残余はマグネシウムおよび不可避の不純物であり、総不純物レベルは重量で0.1%未満であるマグネシウム合金を特徴とし、
・この合金は、温度が150〜340℃の範囲に制御されているダイにより鋳造され、
・このダイはミリメートルで表される平均部品厚に2〜300の数を掛けた積と等しいミリ秒で表される時間で充填され、
・鋳造中、金属の静的圧力は20〜70MPaに維持され、続いて180MPaまで強められ得る。
特定のMg−Al−Zn合金と上述のような特別な鋳造方法との組み合わせを用いることによって、優れた表面仕上げ、妥当な延性および許容可能な機械的性質や腐食特性を有する製品が製造される。
好適には、アルミニウム含有量は重量で5.00〜13.00%である。10.00%
未満のAlしか存在しない場合、Zn含有量は重量で10.00〜22.00%に制限される。Zn含有量が低いほど、鋳造性および表面仕上げが劣る。
10.00%を超えるAlが存在する場合、満足な鋳造性および表面仕上げを与えながら、Znの範囲が0.00〜22.00%に広げられる。
最小限の延性を必要とする用途については、合金の組成は、アルミニウム含有量が重量で10.00〜12.00%であり、Zn含有量が重量で0.00〜4.00%であるように選択される。合金の組成が、アルミニウム含有量が重量で6.00〜12.00%であり、Zn含有量が重量で10.00〜22.00%であるような場合にも、同等の鋳造性および表面仕上げを有する合金が調製される。これらの合金によって、より低い鋳造温度という利点が提供される。
図1Aおよび1Bには、それぞれ冷チャンバおよび熱チャンバダイカスト鋳造機を模式的に示す。各鋳造機は、それぞれ流体圧型締システム11,21を備えたダイ10,20を有する。
溶融した金属は、それぞれピストン13,23を備えたショットシリンダ12,22によって、ダイへ導入される。図1Aに示すような冷チャンバシステムでは、水平ショットシリンダに対する金属の計量を行うための補助システムが必要である。しかしながら、図1Bに示す熱チャンバ鋳造機では、溶融した合金に直接的に垂直ピストンシステム12,23が用いられる。
性能の優れたMg−Al−Zn合金を得るには、極端な急速冷却条件下で合金が鋳造されることが必須である。これは高圧ダイカスト法の場合に当てはまる。鋼ダイ10,20は、200〜300℃の範囲にダイ温度を制御する油冷(または水冷)システムを備える。良好な品質のための前提条件は、短いダイ充填時間によって充填中の金属の凝固を回避することである。10−2s×平均部品厚さ(mm)程度のダイ充填時間が推奨される。これは、高速(通常、30〜300m/sの範囲)で合金にゲートを通過させることによって得られる。充分に大きな直径での〜10m/sのプランジャ速度は、必要な短い充填時間にショットシリンダにおいて所望の体積流量を得るために用いられている。一般に20〜70MPaの金属の静的圧力が用いられ、特により厚い壁による鋳造では、それに続いて180MPaまでの昇圧が用いられてよい。この鋳造方法では、得られる部材冷却速度は、鋳造される部材の厚さに応じて、通常、10〜1000℃/sの範囲にある。
図2には、鋳造合金の凝固範囲とミクロ構造との間の関係を示す。横軸には℃/sで表される凝固速度を示し、左手の縦軸の目盛ではμmで表される二次デンドライトアームスペーシングを示し、右手の縦軸の目盛ではμmで表される粒径を示す。線30は得られた粒度を示し、線31は二次デンドライトアームスペーシングついて得られた値を示す。
ダイカストでは、粒の精錬は冷却速度による。上述のように、通常、10〜1000℃/sの範囲の冷却速度が得られる。これによって、通常、5〜100μmの範囲の粒度が得られる。
合金の延性には小さな粒度が有利であることは、よく知られている。この関係を添付の図3により示す。図3では、粒度と相対伸びとの関係を示す。横軸にはμmで表される平均粒度を示し、縦軸には%で表される相対伸びを示す。このグラフには、2つの異なる組成、すなわち、第1に純粋なMg(線35)と、AZ91で表されるMg合金(Mg−9% Al、1% Zn)(線36)とを示す。
また、合金の引張降伏強度には小さな粒度が有利であることも、よく知られている。この関係(ホール・ペッチ;Hall−Petch)を添付の図4に示す。横軸にはd(−0.5)として表される粒径を示し(ここで、dはμmで表される)、縦軸にはMPaで表される引張降伏強度を示す。
したがって、引張強度および延性を得るには、ダイカスト法により得られる非常に高い冷却速度によって提供される小さな粒度が必須であることは明らかである。
用語「鋳造性」は、合金が、必要とされる機能および特性を備えた最終製品へと鋳造される性能を示し、一般に次の3分類、すなわち、(1)全ての所望の幾何学的構造および寸法を備えた部品を形成する性能、(2)所望の特性を備えた稠密な部品を製造する性能、および(3)ダイカスト工具、鋳造所設備およびダイカストプロセス効率に対する影響を含む。
3C産業では、例えば、ラップトップおよび携帯電話機のハウジング用に、極端に壁の薄い部材(多くの場合、0.5mm未満)が鋳造される。これによって、合金が型を充填すると同時に平滑な光沢面を提供する性能に、厳しい要求がなされる。AZ91は、これらの用途に最も一般的な合金であるが、それは主に、AM50およびAM60に比較して鋳造性が優れるためである。しかしながら、AZ91からなる、薄い壁を有する部材の表面は、多くの場合、満足のゆくものではない。通常、これらの部材には改装用のコーティングが適用される。複数の部分に分離した複数の領域を含むことのある比較的低光沢の表面には、複数層のコーティングを用いる必要がある。一般に、表面品質が優れるほど、必要なコーティングは少なくなる。
0〜10重量%(wt%)のAlおよび0〜35重量%のZnを有するMg−Al−Zn合金は、1970年代に研究された。(G.S Foerster、「マグネシウムダイカストにおける新展開」、IMA会報、1976年、p.35〜39)。フェルスター(Foerster)の論文による図5に示すチャートでは、組成範囲は、鋳造可能領域、脆弱領域および熱間割れ生成領域に分割されている。表面仕上げを改良することを試みたオーストラリア国の特許(特許文献1)に記載の合金は、主として図5の鋳造可能領域内にある。本発明の合金組成範囲は、主として従来技術(図5)に記載の組成範囲外にあり、完全に特許(特許文献1)に記載の組成範囲外にある。後述する試験の最中に、本発明の合金が、ダイ充填、ダイ付着および熱間割れ生成の点において、上述の合金を超える顕著な改良を示すことが明らかとなった。これらはすべて、複雑な壁の薄い部材のダイカストにおける重要な特徴である。
本発明において特定されるようなAlおよびZn含有量を有するMg−Al−Zn合金は、AlおよびZn含有量に応じて、600℃前後で凝固を開始する。これを図6に示す。図6には、Mg−Al−Zn状態図のMg角におけるの等液相温度線を示す。結果として、鋳造温度(通常、液相温より70℃高い)は、従来のAM50、AM60およびAZ91合金におけるより有意に低下される。共晶のMg17Al12相は420℃前後で溶融するという事実のため、AM50、AM60およびAZ91などの従来のMg−Al合金は、添付の図7に示すように、ほぼ200℃の凝固範囲を有する。図7には、異なる3つの合金について、横軸上の固体割合(重量%で表す)対縦軸上の温度(℃)を示す。詳細には、AZ91は600℃で凝固を開始し、420℃で完全に凝固する。合金AZ141におけるようにAl含有量を14%まで増大すると、凝固は約570℃で開始するが、凝固が完了するのは420℃である。Znが有意に存在するため、合金AZ85は、590〜350℃の範囲で凝固する。Mg−Al−Zn合金中のZnが共晶のMg17Al12相を変化させるので、この合金は、従来の合金AM50、AM60およびAZ91の場合のように、420℃より有意に低い温度で完全に凝固する。
一般に、Mg−Alダイカスト合金中のアルミニウム含有量を増大させると、ダイ鋳造性が改良される。これは、Mg−Al合金が広い凝固範囲を有するという事実のためであり、この事実によって、凝固の終点に充分多量な共融混合物が存在しない場合、Mg−Al合金の鋳造は本質的に困難となる。これによって、図7に示す冷却曲線と矛盾せず、AZ91Dの良好な鋳造性を説明することが可能である。本発明の合金中にはAlに加えて多量のZnが存在するので、凝固の終点にいっそう多量の(変化した)共晶が存在し、本発明のMg−Al−Zn合金の改良された鋳造性が説明される。
マグネシウム合金は、もし、COを含むもしくは含まないSFおよび乾燥空気、またはSOおよび乾燥空気など、カバーガスによって保護されない場合、溶融状態では発火および酸化(燃焼)する傾向にある。温度が上昇すると、酸化は増加する。通常、酸化を減少させるために、少量のベリリウム(重量で10〜15ppm)も添加される。ベリリウムは有害物質を形成することが知られているので、注意して用いる必要がある。特に、るつぼの洗浄によるドロスおよびスラッジの処理には、ドロス/スラッジに中にはBe化合物が豊富であるため、相当な安全措置が必要である。本発明の1つの利点は、従来の合金よりも有意に低い温度で合金を鋳造可能であることによって、カバーガスの必要が減少されることである。同じ理由により、ベリリウムの添加を最小限に保持することが可能である。
従来の合金と比較して低い鋳造温度によって、計量システム、ショットシリンダおよびダイの寿命がすべて改良されることなど、有意な利点が与えられる。特に熱チャンバダイカストでは、グーズネックの寿命が有意に長くなる。また、鋳造温度がより低い合金には、サイクルタイムの減少により、ダイカスト操作の生産性を改良する可能性も存在する。
[実施例1]
合金とする元素の影響を評価するために、数々のMg合金を調製し、異なる3つのダイを用いて鋳造した。
・リブを備えたボックスダイ(図8)
・プレート/バーダイ(図9)
・3プレートダイ(図10)。
合金組成および鋳造する温度を、以下のテーブル1に示す。
テーブル1
鋳造パラメータの詳細を、以下のテーブル2に示す。
テーブル2
昇圧は行わなかった。
実施した試験は以下の通りである:
[鋳造欠陥の評価]
各合金からの10個の任意の箱に対し、外観検査を行った。欠陥を次のように分類した。
・不完全充填および湯境を含む欠陥肋骨
・節上に数えられる熱間亀裂
・終端割れ。
[表面仕上げの評価]
数人で独立に表面仕上げを外観検査し、1〜5(5が最高)で評価した。
[引張強度および延性]
ASTM B557Mに従う直径6mmの試験片を製造し、次の試験条件を用いた:
・10kNのインストロン(lnstron)試験装置
・室温
・少なくとも10平行
・引張速度
0.5%歪みまで1.5mm/min
0.5%を超える歪みでは10mm/min
・ISO 6892による試験。
[腐食特性]
ASTM B117に従って腐食試験を行った。
[実施例2]
図11には、割れおよび欠陥肋骨の鋳造欠陥平均数を、等欠陥数の線として図にプロットする。X軸に沿ってZn含有量を、Y軸に沿ってAl含有量をプロットする。最小の割れ数は低Zn(<3%)および高Zn(>10%)の領域に見つかることが分かる。鋳造欠陥に関して特に良好な合金は、Alが重量で8〜10%かつZnが重量で<2%の範囲に見つかることが分かる。Znが少ないほど良好である。また、Alが重量で7〜12%の範囲かつZnが重量で12〜18%の範囲では、ごくわずかしか鋳造欠陥が見られない。
[実施例3]
図12では、1〜5の等級として表した表面仕上げを、等しい等級を線としてプロットしている。ここでは、Zn含有量をX軸に沿って、Al含有量をy軸に沿ってプロットしている。表面仕上げの評価に関して最良の領域は、Alが重量で>11%かつZnが重量で<3%に見つかることが分かる。Znが少ないほど良好である。また、概ねAlが重量で8〜12%かつZnが重量で>10%によって形成される領域では、表面仕上げの優れた合金が提供される。
[実施例4]
数々の組成について、室温で強度および伸びを測定した。結果を図13に示す。ここでは、Z軸がMPaで表した引張強度を示し、xおよびy軸がそれぞれAlおよびZnの含有量を示す。同じ図において、延性を延びが等しい線として示している。一般に、MPaで表した引張強度は、合金となる元素の含有量の増大とともに増大することが分かる。Alの増大(重量%)の効果は、Znの効果よりも有意に大きい。図13は、%伸びによる延性が合金となる元素の含有量の増大とともに減少することも示している。一例として、3%の伸びを示す線は、重量で12%のAlかつ0%のZnから重量で0%のAlおよび18%のZnまで、ほぼ直線的に延びている。
[実施例5]
数々の組成について、ASTM B117に従い腐食特性を決定した。この試験では、Zn含有量対Al含有量の影響を決定するために、多量のデータを組み込んでいる。結果を図14に示す。
この図では、減量による腐蝕速度を等しい腐蝕速度(mg/cm/日)の線として示す。この図では、Zn含有量をY軸に沿ってプロットし、Al含有量をX軸に沿ってプロットしている。重量で約8%未満のZn含有量では、腐蝕速度はAl含有量の増大とともに減少して事実上Zn含有量には無関係であり、一方、重量で約12%以上のZn含有量
では、腐蝕速度はZn含有量の増大とともにわずかにしか増大せず、事実上Al含有量に無関係であることが分かる。重量で8〜12%のZnによって規定される領域は、変遷を表す。詳細には、0%のZnでは、腐蝕速度は、約0.09mg/cm/日(重量で4%のAl)から約0.03mg/cm/日(重量で9%のAl)へ減少する。重量で9%の一定のAlでは、腐蝕速度は、約0.05mg/cm/日(重量で8%のZn)から約0.11mg/cm/日(重量で14%のZn)へ増大する。
これらの試験結果から、昇温クリープ特性、延性および腐食性能の優れた組み合わせを有する製品が得られるマグネシウム合金の鋳造方法が提供されたことは明らかである。
冷チャンバダイカスト鋳造機の模式図。 熱チャンバダイカスト鋳造機の模式図。 塑造Mg合金の凝固速度とミクロ構造(粒度および二次デンドライトアームスペーシング)との関係を示す図。 Mg合金の粒度対延性を示す図。 Mg合金の粒度対引張降伏強度を示す図。 従来技術の文献(組成範囲を鋳造可能領域、脆弱領域および熱間割れ生成領域に分割したG.S Foersterによる、「マグネシウムダイカストにおける新展開(New developments in magnesium die casting)」、IMA会報、1976年、p.35〜39)による図。 等液相温度線を用いてMg−Al−Zn状態図のMg豊富角を示す図。 異なる3つのMg合金について、横軸上の固体割合(重量%で表す)対縦軸上の温度(℃)を用いて示す図。 異なる3つのダイを用いて鋳造された異なる3つのMg合金部材を示す図。 異なる3つのダイを用いて鋳造された異なる3つのMg合金部材を示す図。 異なる3つのダイを用いて鋳造された異なる3つのMg合金部材を示す図。 図8のボックスダイに対する鋳造欠陥、割れおよび欠陥リブの平均数を示す図。図中では、等しい欠陥数を線としてプロットし、Zn含有量をX軸に沿って、Al含有量をy軸に沿ってプロットしている。 図8のボックスダイに対する1〜5の等級で表した表面仕上げを示す図。図中では、等しい等級を線としてプロットし、Zn含有量をX軸に沿って、Al含有量をy軸に沿ってプロットしている。 Z軸がMPaで表した引張強度を表し、xおよびy軸がそれぞれAlおよびZnの含有量を表す図。同じ図において、延性を%延びが等しい線として表している。 等しい腐蝕速度(mg/cm/日)の線として、減量で表された腐蝕速度を示す図。Zn含有量をy軸に沿って、Al含有量をx軸に沿ってプロットしている。

Claims (11)

  1. 重量で10.00〜13.00%のアルミニウム、
    重量で0.00〜10.00%の亜鉛や、
    重量で5.00〜13.00%のアルミニウム、
    重量で10.00〜22.00%の亜鉛からなり、
    また、重量で0.10〜0.5%のマンガンを含有し、
    残余はマグネシウムおよび不可避の不純物であり、総不純物レベルは重量で0.1%未満であるマグネシウム合金の鋳造方法であって、
    同合金は温度が150〜340℃の範囲に制御されているダイにより鋳造され、
    同ダイはミリメートルで表される平均部品厚に2〜300の数を掛けた積と等しいミリ秒で表される時間で充填され、
    鋳造中、金属の静的圧力は20〜70MPaに維持され、続いて180MPaまで強められ得る方法。
  2. 前記ダイの温度は160〜300℃、好適には200〜270℃の範囲の温度に制御される請求項1に記載の方法。
  3. ミリ秒で表される前記ダイの充填時間は、ミリメートルで表される平均部品厚に2〜200、好適には3〜50、最も好適には3〜20の数を掛けた積と等しい請求項1または2に記載の方法。
  4. 鋳造中の金属の静的圧力は30〜70MPaに維持される請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 鋳造後の冷却速度は10〜1000℃/sの範囲にある請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
  6. アルミニウム含有量は重量で10.00〜13.00%、好適には重量で10.00〜12.00%である請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
  7. Zn含有量は重量で0.00〜10.00%である請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
  8. アルミニウム含有量は重量で10.00〜12.00%であり、Zn含有量は重量で0.00〜4.00%である請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法。
  9. アルミニウム含有量は重量で5.00〜13.00%、好適には重量で6.00〜12.00%である請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
  10. Zn含有量は重量で10.00〜22.00%である請求項1乃至5および9のいずれか一項に記載の方法。
  11. アルミニウム含有量は重量で6.00〜12.00%であり、Zn含有量は重量で10.00〜18.00%である請求項1乃至5、9および10のいずれか一項に記載の方法。
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