JP2010287945A - オペアンプ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】オペアンプは、電流源として動作するトランジスタTr2と、差動対11と、カレントミラー回路12とを含む第1差動増幅回路10と、差動対21と、電流源22と、カレントミラー回路23とを含む第2差動増幅回路20とを備える。差動対21のトランジスタTr11のゲートに供給されるトランジスタTr3,Tr5のドレイン電圧(ノードN1の電圧)を、電流源22であるトランジスタTr15,Tr16のゲートに供給する。
【選択図】図1
Description
図4に示すように、トランジスタTr1,Tr2によりカレントミラー回路が形成され、その出力側トランジスタTr2は定電流源として動作する。すなわち、トランジスタTr2は、第1電流源1に流れる電流と等しいドレイン電流を流す。
図1に示すように、オペアンプは、電流源1と、第1差動増幅回路10と、第2差動増幅回路20と、出力段回路30とを備える。電流源1は、PチャネルMOSトランジスタTr1に定電流I1を供給する。このトランジスタTr1は、PチャネルMOSトランジスタTr2とカレントミラー接続されている。すなわち、入力側トランジスタTr1のドレインが両トランジスタTr1,Tr2のゲートに接続され、両トランジスタTr1,Tr2のソースが電源Vccに接続されている。なお、このトランジスタTr2は入力側トランジスタTr1の電気的特性と同一値の電気的特性を持つ。従って、出力側トランジスタTr2は、定電流源として動作し、入力側トランジスタTr1に流れる定電流I1と同一の電流値の電流I2を流す。
このように構成された第2差動増幅回路20は、電流源22から供給される電流に基づいて活性化し、ノードN1,N2の差電圧を検出する差電圧検出回路として動作する。
トランジスタTr2から差動対11に供給される電流I2は、トランジスタTr3とトランジスタTr4にて分流される。トランジスタTr3に流れる電流I3は直列に接続されたトランジスタTr5,Tr7に流れ、トランジスタTr4に流れる電流I4は直列に接続されたトランジスタTr6,Tr8に流れる。ここで、上述のようにトランジスタTr7,Tr8は、同一の電気的特性を持ち、互いのソース電圧及びゲート電圧がそれぞれ同一の電圧値である。また、これらトランジスタTr7,Tr8はそれぞれトランジスタTr5,Tr6のソースに接続されている。このため、トランジスタTr5,Tr6のソースに接続されるインピーダンスが同一になる。さらに、トランジスタTr5のドレイン電圧がトランジスタTr5,Tr6のゲートに共通に供給されている。従って、これらトランジスタTr5,Tr6はカレントミラーとして動作する。さらに詳述すると、トランジスタTr6及びトランジスタTr8は、トランジスタTr5及びトランジスタTr7とそれぞれ同様に接続され、トランジスタTr5,Tr7とそれぞれ同一の電気的特性を有している。このため、トランジスタTr6はトランジスタTr5と同じ電圧・電流特性で動作し、トランジスタTr8はトランジスタTr7と同じ電圧・電流特性で動作する。従って、トランジスタTr6,Tr8は、トランジスタTr5,Tr7に流れる電流I3と同一の電流値の電流を流すように動作する。
入力信号VPの電圧レベルが上昇すると、トランジスタTr3のドレイン電流I3が増大し、トランジスタTr4のドレイン電流I4が減少する。すると、ノードN2の電圧レベルが低下し、トランジスタTr22はオフされる。
入力信号VPの電圧レベルが低下すると、トランジスタTr3のドレイン電流I3が減少し、トランジスタTr4のドレイン電流I4が増大する。すると、ノードN2の電圧レベルが上昇し、トランジスタTr22はオンされる。
(1)差動対21のトランジスタTr11のゲートと、電流源22のトランジスタTr15のゲートとに共通の電圧(ノードN1の電圧)を供給するようにした。このため、仮に製造時のプロセスばらつき等によってトランジスタTr5のドレイン電圧が設計値よりも低くなってトランジスタTr11のゲート電圧が低くなっても、それに合わせてトランジスタTr15のゲート電圧も低くなる。これにより、トランジスタTr15に流れる電流I5が減少してトランジスタTr15のドレイン電圧、つまりトランジスタTr11のソース電位も低くなる。従って、従来のオペアンプ(図4参照)よりもプロセスばらつきの影響を低減した上で、トランジスタTr15が動作可能なゲート・ソース間電圧を好適に確保することができる。この結果、第2差動増幅回路20の動作速度が遅くなるような不安定な動作になることを抑制することができる。
・図2に示されるように、図1のトランジスタTr11の代わりに、並列に接続されたトランジスタTr11a,Tr11bを設けるようにしてもよい。また、図1のトランジスタTr12の代わりに、並列に接続されたトランジスタTr12a,Tr12bを設けるようにしてもよい。すなわち、トランジスタTr11a,Tr11bは共に、そのドレインがトランジスタTr13のドレインに接続され、ソースがトランジスタTr15,Tr16のドレインに接続され、ゲートがノードN1に接続される。また、トランジスタTr12a,Tr12bは共に、そのドレインがトランジスタTr14のドレインに接続され、ソースがトランジスタTr15,Tr16のドレインに接続され、ゲートがノードN2に接続される。なお、トランジスタTr11a,Tr11b,Tr12a,Tr12bは、トランジスタTr11(トランジスタTr12)と同一の電気的特性を有する。
・上記実施形態において、PチャネルMOSトランジスタとNチャネルMOSトランジスタとを入れ替えて実施してもよい。その際、電源Vcc(高電位電源)とグランドGND(低電位電源)とを入れ替えて供給することは言うまでもない。
・第2差動増幅回路20で出力トランジスタTr22のドレイン電流を制御し、出力トランジスタTr21のゲート・ソース間電圧を制御することにより、入力トランジスタTr3,Tr4のドレイン電圧を一致させるようにしてもよい。
(付記1)
オペアンプであって、
入力信号が入力される第1アンプと、
前記第1アンプの出力が入力される第2アンプと、
を有し、
前記第2アンプは、前記第1アンプの出力がゲートに入力される第1トランジスタと、前記第1トランジスタのソースにドレインが接続され前記第1アンプの出力がゲートに入力される第2トランジスタとを含むことを特徴とするオペアンプ。
(付記2)
前記第2トランジスタは、前記第1アンプの出力が前記ゲートに入力されることにより、前記第1トランジスタに対して電流源となることを特徴とする付記1に記載のオペアンプ。
(付記3)
前記第1トランジスタは、前記第1アンプの出力が前記ゲートに入力されることにより、前記第2アンプの出力を生成することを特徴とする付記1又は2に記載のオペアンプ。
(付記4)
前記第1アンプは、第1及び第2の入力トランジスタに入力される入力信号の電位差を増幅して出力し、
前記第1の入力トランジスタのドレイン電圧が前記第1及び第2トランジスタのゲートに供給され、
前記第2の入力トランジスタのドレイン電圧が前記第2アンプの第3トランジスタのゲートに供給され、
前記第1及び第3トランジスタは、前記第1及び第2の入力トランジスタのドレイン電圧の差電圧に基づいて前記第2アンプの出力を生成することを特徴とする付記1〜3のいずれか1つに記載のオペアンプ。
(付記5)
前記第1アンプは、
前記第1の入力トランジスタのドレインにドレイン及びゲートが接続される第4トランジスタと、
前記第4トランジスタのソースにドレインが接続され前記第4トランジスタのドレインにゲートが接続される第5トランジスタと、
を含むことを特徴とする付記4に記載のオペアンプ。
(付記6)
前記第1トランジスタと前記第4トランジスタとは、チャネル幅/チャネル長の比が同一であり、
前記第2トランジスタと前記第5トランジスタとは、チャネル幅/チャネル長の比が同一であることを特徴とする付記5に記載のオペアンプ。
(付記7)
前記第2アンプは、
前記第1及び第3トランジスタのソース及び前記第2トランジスタのドレインにドレインが接続され前記第1の入力トランジスタのドレイン電圧がゲートに供給される第6トランジスタを含むことを特徴とする付記4〜6のいずれか1つに記載のオペアンプ。
(付記8)
前記第1アンプは、
前記第2の入力トランジスタのドレインにドレインが接続され前記第4トランジスタのドレインにゲートが接続される第7トランジスタと、
前記第7トランジスタのソースにドレインが接続され前記第4トランジスタのドレインにゲートが接続される第8トランジスタと、
を含むことを特徴とする付記5又は6に記載のオペアンプ。
(付記9)
前記第1アンプは、
前記第1の入力トランジスタのドレインと電源との間に接続されるとともに、前記第1の入力トランジスタのドレイン電圧がゲートに供給される、直列接続された複数のトランジスタと、
前記第2の入力トランジスタのドレインと電源との間に接続されるとともに、前記第1の入力トランジスタのドレイン電圧がゲートに供給される、直列接続された複数のトランジスタと、
を含むことを特徴とする付記4に記載のオペアンプ。
(付記10)
前記第1アンプは、
前記第1の入力トランジスタのドレインと電源との間に接続されるとともに、前記第1の入力トランジスタのドレイン電圧がゲートに供給されるトランジスタと、
前記第2の入力トランジスタのドレインと電源との間に接続されるとともに、前記第1の入力トランジスタのドレイン電圧がゲートに供給されるトランジスタと、
を含むことを特徴とする付記4に記載のオペアンプ。
(付記11)
前記第1トランジスタと同一サイズのトランジスタが前記第1トランジスタに並列に接続され、前記第3トランジスタと同一サイズのトランジスタが前記第3トランジスタに並列に接続されることを特徴とする付記4〜10のいずれか1つに記載のオペアンプ。
(付記12)
前記第2トランジスタと同一サイズのトランジスタが前記第2トランジスタに並列に接続されることを特徴とする付記11に記載のオペアンプ。
(付記13)
前記第2アンプは、前記第1アンプの極性に対して逆の極性を有することを特徴とする付記1〜12のいずれか1つに記載のオペアンプ。
(付記14)
出力端子に接続される第1及び第2の出力トランジスタを有し、
前記第1アンプは、前記第2の入力トランジスタのドレイン電圧を前記第2の出力トランジスタのゲートに供給し、
前記第2アンプは、電流源として動作する前記第2トランジスタから供給される電流に基づき動作し、前記第1及び第2の入力トランジスタのドレイン電圧の差電圧に基づいて、第1及び第2の入力トランジスタのドレイン電圧を一致させるように、前記第1の出力トランジスタのドレイン電流を制御することを特徴とする付記4〜12のいずれか1つに記載のオペアンプ。
(付記15)
第1及び第2入力信号がそれぞれゲートに供給される第1極性の第1及び第2のトランジスタを含む第1差動対と、
前記第1のトランジスタのドレインにドレイン及びゲートが接続される、前記第1極性と逆極性である第2極性の第3のトランジスタと、前記第2のトランジスタのドレインにドレインが接続され前記第3のトランジスタのドレインにゲートが接続される第2極性の第4のトランジスタと、を含む第1カレントミラー回路と、
前記第1差動対に第1電流を供給する第1電流源と、
を含む第1アンプと、
前記第1及び第2のトランジスタのドレイン電圧がそれぞれゲートに供給される第2極性の第5及び第6のトランジスタを含む第2差動対と、
前記第5及び第6のトランジスタのソースにドレインが接続され前記第1のトランジスタのドレイン電圧がゲートに供給される第2極性の第7のトランジスタを含み、前記第2差動対に第2電流を供給する第2電流源と、
を含む第2アンプと、
を有することを特徴とするオペアンプ。
(付記16)
前記第1カレントミラー回路は、前記第3のトランジスタのソースにドレインが接続され前記第3のトランジスタのドレイン電圧がゲートに供給される第2極性の第8のトランジスタと、前記第4のトランジスタのソースにドレインが接続され前記第3のトランジスタのドレイン電圧がゲートに供給される第2極性の第9のトランジスタとを含むことを特徴とする付記15に記載のオペアンプ。
(付記17)
前記第3のトランジスタと、前記第4のトランジスタと、前記第5のトランジスタと、前記第6のトランジスタとが同一の電気的特性を有し、
前記第7のトランジスタと、前記第8のトランジスタと、前記第9のトランジスタとが同一の電気的特性を有する、ことを特徴とする付記16に記載のオペアンプ。
(付記18)
前記第2アンプは、
前記第6のトランジスタのドレインにドレイン及びゲートが接続される第1極性の第10のトランジスタと、前記第5のトランジスタのドレインにドレインが接続され前記第10のトランジスタのドレインにゲートが接続される第1極性の第11のトランジスタとを含む第2カレントミラー回路を含み、
当該オペアンプは、
前記第11のトランジスタのドレイン電圧がゲートに接続される第1の出力トランジスタと、
前記第2のトランジスタのドレイン電圧がゲートに供給される第2の出力トランジスタと、を含む出力段回路を有する、ことを特徴とする付記15〜17のいずれか1つに記載のオペアンプ。
11 第1差動対
12 カレントミラー回路
20 第2差動増幅回路(第2アンプ)
21 第2差動対
22 電流源
23 カレントミラー回路
30 出力段回路
Tr2 電流源
Tr3 第1の入力トランジスタ
Tr4 第2の入力トランジスタ
Tr11 第1トランジスタ
Tr15 第2トランジスタ
Tr12 第3トランジスタ
Tr5 第4トランジスタ
Tr7 第5トランジスタ
Tr16 第6トランジスタ
Tr6 第7トランジスタ
Tr8 第8トランジスタ
Tr21 第1の出力トランジスタ
Tr22 第2の出力トランジスタ
Claims (10)
- オペアンプであって、
入力信号が入力される第1アンプと、
前記第1アンプの出力が入力される第2アンプと、
を有し、
前記第2アンプは、前記第1アンプの出力がゲートに入力される第1トランジスタと、前記第1トランジスタのソースにドレインが接続され前記第1アンプの出力がゲートに入力される第2トランジスタとを含むことを特徴とするオペアンプ。 - 前記第2トランジスタは、前記第1アンプの出力が前記ゲートに入力されることにより、前記第1トランジスタに対して電流源となることを特徴とする請求項1に記載のオペアンプ。
- 前記第1トランジスタは、前記第1アンプの出力が前記ゲートに入力されることにより、前記第2アンプの出力を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載のオペアンプ。
- 前記第1アンプは、第1及び第2の入力トランジスタに入力される入力信号の電位差を増幅して出力し、
前記第1の入力トランジスタのドレイン電圧が前記第1及び第2トランジスタのゲートに供給され、
前記第2の入力トランジスタのドレイン電圧が前記第2アンプの第3トランジスタのゲートに供給され、
前記第1及び第3トランジスタは、前記第1及び第2の入力トランジスタのドレイン電圧の差電圧に基づいて前記第2アンプの出力を生成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のオペアンプ。 - 前記第1アンプは、
前記第1の入力トランジスタのドレインにドレイン及びゲートが接続される第4トランジスタと、
前記第4トランジスタのソースにドレインが接続され前記第4トランジスタのドレインにゲートが接続される第5トランジスタと、
を含むことを特徴とする請求項4に記載のオペアンプ。 - 前記第1トランジスタと前記第4トランジスタとは、チャネル幅/チャネル長の比が同一であり、
前記第2トランジスタと前記第5トランジスタとは、チャネル幅/チャネル長の比が同一であることを特徴とする請求項5に記載のオペアンプ。 - 前記第2アンプは、
前記第1及び第3トランジスタのソース及び前記第2トランジスタのドレインにドレインが接続され前記第1の入力トランジスタのドレイン電圧がゲートに供給される第6トランジスタを含むことを特徴とする請求項4〜6のいずれか1つに記載のオペアンプ。 - 前記第1トランジスタと同一サイズのトランジスタが前記第1トランジスタに並列に接続され、前記第3トランジスタと同一サイズのトランジスタが前記第3トランジスタに並列に接続されることを特徴とする請求項4〜7のいずれか1つに記載のオペアンプ。
- 前記第2アンプは、前記第1アンプの極性に対して逆の極性を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載のオペアンプ。
- 出力端子に接続される第1及び第2の出力トランジスタを有し、
前記第1アンプは、前記第2の入力トランジスタのドレイン電圧を前記第2の出力トランジスタのゲートに供給し、
前記第2アンプは、電流源として動作する前記第2トランジスタから供給される電流に基づき動作し、前記第1及び第2の入力トランジスタのドレイン電圧の差電圧に基づいて、第1及び第2の入力トランジスタのドレイン電圧を一致させるように、前記第1の出力トランジスタのドレイン電流を制御することを特徴とする請求項4〜8のいずれか1つに記載のオペアンプ。
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