JP2010287629A - 半導体スピンデバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】出力電圧を増加可能な半導体スピンデバイスを提供する。
【解決手段】半導体層10の第1領域上に設けられた第1ピンド層1Bと、半導体層の第2領域上に設けられた第2ピンド層2Bと、半導体層の第3領域上に設けられたフリー層3Bと、半導体層の第4領域上に設けられた電極層4とを備えたスピンデバイスあって、第1ピンド層1Bと第2ピンド層2Bの磁化の向きは互いに逆向きであり、半導体層10と第1及び第2ピンド層1B,2Bとの間には、それぞれ第1及び第2トンネル障壁1A,2Aが介在し、第1ピンド層1Bは、前記第2ピンド層2Bよりもフリー層3Bから遠く、第1ピンド層1Bから半導体層10に向けて電子を注入し、第1ピンド層1Bと第2ピンド層2Bとの間の半導体層内に電子を流すための電極を第1ピンド層1Bと第2ピンド層2Bにそれぞれ電気的に接続し、電極層4とフリー層3Bとの間の電圧を測定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体スピンデバイスに関する。
従来、磁気ヘッド等で広く用いられている磁気抵抗素子(MR素子)が知られている。MR素子は、電子のスピンを利用している。従来の技術によれば、電子がスピンを保持できるスピン拡散長は数十〜数百nm程度であるため、電子走行距離は、スピン拡散長以下にする必要がある。近年のMR素子は、積層された磁性層/非磁性層/磁性層からなる構造を有しており、層面に垂直な方向に電流を流すCPP(Current Perpendicular to Plane)構造を構成している。層厚を薄くする製造技術は確立しているため、積層方向に電子を流す構造の場合、各層の厚みを薄くすることで、電子走行距離を短くすることができる。
近年、積層技術のみでなく、横方向の微細構造作製技術が進歩し、面内において電流を流す構造においても、電子走行距離を、スピン拡散長以下にすることができるようになった。このような面内デバイスでは、2端子構造のデバイスのみならず、3端子以上の構造のデバイスの作製も容易であり、例えば、ソース電極とドレイン電極との間の領域に、ゲート電極を配置したスピントランジスタに応用することも可能となる。
2端子のMR素子を面内に形成した磁気デバイスとして、局所構造及び非局所構造の磁気センサが考えられる。図11(a)は局所構造の磁気センサを示し、図11(b)は非局所構造の磁気センサを示している。
図11(a)に示すように、局所構造の磁気センサでは、Cuなどの非磁性層10上の一箇所に強磁性体からなるピンド層(磁化固定層)2Bを配置し、これから離隔した非磁性層10上の他の箇所に強磁性体からなるフリー層(磁化自由層)3Bを配置する。これにより、ピンド層2Bとフリー層3Bは非磁性層10を介して電気的に接続されたことになる。局所構造の磁気センサでは、電源V1から流れる電子流eは、ピンド層2B、フリー層3B、及び非磁性層10を順次介して流れる。なお、電流(I)の流れる向きは電子流eの向きとは逆である。これにより、フリー層3Bの受ける外部磁場に応じて、MR素子の抵抗値Rが変化し、MR素子の両端子を構成するピンド層2Bとフリー層3Bとの間の電圧V(=I×R)が変化する。この電圧Vを、電圧計Vによって、測定することで、外部磁場の大きさを測定することができる。
図11(b)に示すように、非局所構造の磁気センサは、一対の電極パッド1A、4Aを備えており、電極パッド1A、4AはCuなどの非磁性層10を介して接続されている。非磁性層10上の一箇所に強磁性体からなるピンド層2Bを配置し、これから離隔した非磁性層10上の他の箇所に強磁性体からなるフリー層3Bを配置する。これにより、ピンド層2Bとフリー層3Bは非磁性層10を介して電気的に接続されたことになるが、非局所構造の磁気センサにおいては、電流の流れる経路と、電圧を測定する経路が異なっており、スピン流を用いるスピン蓄積型磁気センサ構成する。
スピン流に関しては幾つかの現象が知られている。例えば、上向きのスピン電子と下向きのスピン電子が互いに逆方向に同一量だけ流れる場合、電子の流れは相殺されるが、スピン流は発生している。すなわち、電子流が存在しない場合においてもスピン流は発生し、一領域内に電荷蓄積が行われる現象が存在する。このような現象は、スピン電子が蓄積された領域からスピン流が染み出していると捉えることもできる。
また、ピンド層2Bに電子流eを流すことにより、ピンド層2B中でスピン流が発生する。ピンド層2Bを通過した電子はフリー層3B内には流れ込まないため、ピンド層2Bとフリー層3Bとの間のチャネル領域では電流がゼロとなる。スピン流は保存量であるため、ピンド層2B/非磁性層10の界面からスピン流が非磁性層10中にも染み出すと捉えることもできる。ピンド層2B/非磁性層10の界面近傍では、スピンの向きによって電子濃度が異なる領域が形成されており、このような現象はスピン蓄積と呼ばれている。
いずれにしても、スピン電子が非磁性層10中を流れる場合において、電子流とは別にスピン流が発生し、スピン流が流れている状態では、フリー層3Bの磁化の向きに応じて、電圧が観察される。詳説すれば、ピンド層2Bに流れる電子流によってピンド層2B中にスピン流が生成され,ピンド層2B/非磁性層10の界面付近にスピン蓄積が生じる。スピンが蓄積された領域からスピンが拡散してスピン流が発生し、このスピン流はフリー層3が吸収する。このときフリー層3Bとピンド層2Bの磁化の向きの相対角度によって、フリー層3の電位が変動し、非磁性層10とフリー層3Bとの間に電圧変化が発生する。この電圧変化を検出する。すなわち,フリー層3Bの磁化の向きだけを外部磁化で変化させると、磁化の向きに応じた電圧Vが発生し、これをセンサ出力として検出することができる。
この電圧を測定することが、スピン蓄積型磁気センサの原理である。このような構造の場合、電圧測定経路内において電流が寄与していないため、精密な測定が期待される。また、局所配置ではスピン流だけを発生させているので、スピン流の大きさを、フリー層の磁化反転前後の電圧差で精度よく測定できるため、スピン流の定量的な評価手法として用いることができる。
上述のような原理の磁気センサへの応用は、例えば、下記特許文献1,2に記載されている。これらのデバイスは注入電流を入力とし、外部磁場によるフリー層の電圧変化を出力としている。特許文献1ではスピントランジスタが開示されており、特許文献2ではハードデイスク磁気再生ヘッドへの応用が開示されている。
特開2004−186274号公報 特開2007−299467号公報
しかしながら、従来のスピンデバイスにおいて、既存の半導体技術との親和性を考慮すると、スピン伝導チャネルを半導体とすることが好ましいが、このような半導体スピンデバイスにおいては、出力電圧が小さくなるという問題が発見された。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、出力電圧を増加可能な半導体スピンデバイスを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明に係る半導体スピンデバイスは、半導体層の第1領域上に設けられた第1ピンド層と、前記半導体層の第2領域上に設けられた第2ピンド層と、前記半導体層の第3領域上に設けられたフリー層と、前記半導体層の第4領域上に設けられた電極層とを備えたスピンデバイスあって、前記第1ピンド層と前記第2ピンド層の磁化の向きは互いに逆向きであり、前記半導体層と前記第1及び第2ピンド層との間には、それぞれ第1及び第2トンネル障壁が介在し、前記第1ピンド層は、前記第2ピンド層よりも前記フリー層から遠く、前記第1ピンド層から前記半導体層に向けて電子を注入し、前記第1ピンド層と第2ピンド層との間の前記半導体層内に電子を流すための電極を前記第1ピンド層と前記第2ピンド層にそれぞれ電気的に接続し、前記電極層と前記フリー層との間の電圧を測定することを特徴とする。
この構造の場合、第1ピンド層及び第1トンネル障壁を介して、半導体層の第1領域内に電子を注入する。注入された電子群は、第2ピンド層の設けられた第2領域へと走行するが、電子群は、拡散のみならず、半導体層内の電場によって第2領域方向にドリフト走行する力を受けるため、容易に半導体層の第2領域内に到達する。この電子群は、第1ピンド層と第1トンネル障壁を透過したものであり、これには電子流とスピン流が含まれている。第2領域から、第2ピンド層内に電子群が入ろうとするが、第2ピンド層の磁化の向きは、第1ピンド層とは逆であり、第2ピンド層と半導体層との間には第2トンネル障壁も介在している。したがって、第1ピンド層を通過することで一方向に偏極したスピンは、第2ピンド層を透過することができず、半導体層の第2領域に蓄積される。このスピンは、拡散によって、フリー層の設けられた第3領域に進行する。
フリー層の磁化の向きと、蓄積されたスピンの磁化の向きの一致の度合いに応じて、フリー層内に入るスピン量が決定され、これに応じて電極層とフリー層との間の電圧が決定される。したがって、フリー層の磁化の向きを外部磁場によって変化させれば、外部磁場の大きさに応じて、上記電圧の値が変化するので、間接的に外部磁場を検出することができる。また、外部磁場を一定としていれば、上記電圧を測定することにより、フリー層内に導入されたスピン流の量を間接的に計測することができる。
上述の構造によれば、電子がドリフト走行する方向は、半導体層内の第1領域から第2領域に向かう方向であり、第2領域におけるスピンの蓄積を阻害しない。なお、電子がドリフトする方向が、第2領域から第1領域に向かう方向であったとすると、第2領域に蓄積される電子の一部は、第1領域方向にドリフト走行し、第2領域において蓄積されるスピン量が少なくなる。したがって、本発明における半導体スピンデバイスにおいては、最終的にフリー層内に導入可能なスピン量が相対的に増加しており、出力電圧を大きくすることができる。
また、本発明に係る半導体スピンデバイスは、前記第1及び第2ピンド層間に電子流を供給する電流源と、前記フリー層と前記電極層との間の電圧を測定する電圧計とを備えることを特徴とする。すなわち、上述の半導体スピンデバイスにおいては、電流源によって電子流を供給し、電圧計によって出力電圧を計測することができる。
本発明の半導体スピンデバイスによれば、出力電圧を増加させることが可能である。
実施形態に係る半導体スピンデバイスの縦断面構造を示す図である。 図1に示した半導体スピンデバイスの動作(電子流走行)を説明する図である。 図1に示した半導体スピンデバイスの動作(スピン流走行)を説明する図である。 実施例(a)と比較例1(b)に係るスピンデバイスの斜視図である。 入力電流I(μA)と出力電圧V(μV)の関係(d1=1μm)を示すグラフである。 入力電流I(μA)と出力電圧V(μV)の関係(d1=100μm)を示すグラフである。 比較例1に係る半導体スピンデバイスの縦断面構造を示す図である。 比較例1に係る半導体スピンデバイス(a)と、比較例2に係るスピンデバイス(b)の動作を説明するための図である。 電子群の拡散(a)とドリフト(b)を説明するためのタイミングチャートである。 各種数式を示す図表である。 局所構造の磁気センサの平面図(a)及び非局所構造の磁気センサの平面図(b)である。
以下、実施の形態に半導体スピンデバイスについて説明する。なお、同一要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1は、実施形態に係る半導体スピンデバイスの縦断面構造を示す図である。
半導体スピンデバイス100は、第1ピンド層1Bと第2ピンド層2Bとの間に電子流e(電流I)を供給する電流源(電源)V1と、フリー層3Bと電極層4との間の電圧を測定する電圧計20とを備えている。電流源V1によって第1ピンド層1B内に電子流を供給し、電圧計20によって、フリー層3Bと電極層4との間の出力電圧Vを測定している。なお、電子流eと電流Iの向きは逆である。
半導体スピンデバイス100は、Siなどの半導体層(半導体基板)10の第1領域、第2領域、第3領域、第4領域上に、電極構造1、2、3、4をそれぞれ有している。第1電極構造1は、第1領域上に設けられた第1ピンド層1Bと、半導体層10と第1ピンド層1Bとの間に介在する第1絶縁層(トンネル障壁)1Aからなる。第2電極構造2は、第2領域上に設けられた第2ピンド層2Bと、半導体層10と第2ピンド層2Bとの間に介在する第2絶縁層(トンネル障壁)2Aからなる。第3電極構造3は、第3領域上に設けられたフリー層3Bと、半導体層10とフリー層3Bとの間に介在する第3絶縁層(トンネル障壁)3Aからなる。第4電極構造4は、第4領域上に設けられた非磁性の電極層4からなる。
ここで、第1ピンド層1Bの磁化の向きDM1と第2ピンド層2Bの磁化の向きDM2は互いに逆向きであり、フリー層DM3の磁化の向きDM3は、ピンド層1B,2Bの磁化の向きDM1,DM2よりも外部磁場により容易に変動する。各ピンド層(磁化固定層)1B,2B、フリー層(磁化自由層)3B、及び電極層4上には、それぞれ電極パッドE1,E2,E3,E4が形成され、電気的に接続されている。なお、図1においては、各磁化の向きDM1,DM2,DM3は、X軸方向に沿ったものが示されているが、これらは好適には、Y軸方向(図4参照)に沿っている。
ピンド層1B,2B及びフリー層3Bの材料は、例えば、軟磁気特性に優れる強磁性体を用いることができる。このような強磁性体としては、B(ホウ素)を含まないCoFeが挙げられるが、Bを含んでいてもよい。このような材料は、B(ホウ素)を含有しないにも拘らず、bcc構造(体心立方構造)を形成しやすく、結晶は(001)方向に配向しやすいという傾向がある。
絶縁層1A,2A,3Aの材料としては、結晶の整合が取りやすいMgOが好ましいが、Alや他の絶縁体、例えば、AlN、SiO、HfO、Zr、Cr、TiO、SrTiO、ZnO、MgAlOなどが使用できる。なお、強磁性体としては、FeやNiFe等も使用することができる。なお、ピンド層1B,2B及び/又はフリー層3Bとして他の強磁性体を用いることもできる。好適なピンド層1B,2B及びフリー層3Bの厚みは、それぞれ2nm〜20nmであり、トンネル障壁として機能する絶縁層1A,2A,3Aの厚みはそれぞれ0.5nm〜2nmとすることができる。非磁性の電極層4としては、厚さ5nm〜100nmのCuを用いることができる。なお、磁性体と半導体チャネルの間にトンネル障壁を設けると、界面での抵抗整合性が向上し、出力が大きくなる。
上述の構造において、電流源(電源)V1からは、電極パッドE1を介して第1ピンド層1B内に電子が注入される。このとき、第1ピンド層1Bからは、絶縁層1Aを介して半導体層10に向けて電子eが注入される。電極パッドE1には相対的に負電位が印加される一方で、電極パッドE2には相対的に正電位が印加されており、第1ピンド層1Bと第2ピンド層2Bとの間の半導体層10内には、第1ピンド層1Bから第2ピンド層2Bへ向かう方向へ電子を走行させる電場が生じている。第1ピンド層1Bから第2ピンド層2Bへ向かう方向をX軸の正方向とする。半導体層10の厚み方向をZ軸方向とし、X軸方向及びZ軸方向の双方に垂直な方向をY軸方向とする。
第1ピンド層1Bと第2ピンド層2Bとは、X軸に沿って距離d1だけ離隔しており、第2ピンド層2Bとフリー層3Bとは、X軸に沿って距離G1だけ離隔している。第1ピンド層1Bとフリー層3Bとは、X軸に沿って距離d1+G1+(第2ピンド層2BのX軸方向寸法)だけ離隔しており、第1ピンド層1Bは、フリー層3Bからは第2ピンド層2Bよりも遠くに位置している。なお、フリー層3Bと電極層4とは、X軸に沿って距離d2だけ離隔している。
上記構造の場合、第1ピンド層1B及び第1絶縁層1Aを介して、半導体層10の第1領域内に電子を注入すると、注入された電子群は、第2ピンド層2Bの設けられた第2領域へと走行するが、電子群は、拡散のみならず、半導体層内の電場によって第2領域方向にドリフト走行する力を受けるため、容易に半導体層10の第2領域内に到達する。
図2は、電子流走行モデルとして半導体スピンデバイスの動作を説明する図であり、図3は、スピン流走行モデルとして半導体スピンデバイスの動作を説明する図である。
半導体層10内に注入される電子群は、磁性体からなるピンド層1B及び絶縁層1Aを通過することで一部分がスピン分極するが、アップスピン及びダウンスピンの和を電子流CELC、アップスピンとダウンスピンの差分をスピン流CSPとして捉えることができる。
図2に示す電子流CELCの(作用1)では、電子流CELCの一部が、ピンド層2Bで反射され、スピンが蓄積された領域ASP0が形成される。この蓄積時のスピンは、電場の効果によってピンド層2Bの方向に戻される力を受けるため、アップストリームにあり、領域ASP0内での蓄積が促進される。
図3に示すスピン流CSP1の(作用2)では、スピン流CSP1が、逆向きの磁化の向きを有するピンド層2Bで反射され、スピンが蓄積された領域ASP1が形成される。この蓄積時のスピンは、電場の効果によってピンド層2Bの方向に戻される力を受けるため、アップストリームにあり、領域ASP1内での蓄積が促進される。この(作用2)は、第1ピンド層1Bの直下に蓄積されたスピンが、電場によって搬送され、第2ピンド層2Bの直下に蓄積される作用でもある。すなわち、スピン流CSP1はトンネル膜としての絶縁層2Aに衝突すると、抵抗が大きいため、これをトンネルせずに、その界面付近に溜まって領域ASP1を形成する。スピン流CSP1は、ピンド層1Bの下から電場によって運ばれたものであり、作用2は、電場によって搬送されたスピン流がトンネルできずに蓄積されることを表している。
ドリフト拡散方程式は線形なので、全体のスピン蓄積量は、作用1と作用2によるスピン蓄積量の和で表すことができる。すなわち、第2ピンド層2Bの直下の領域における半導体層10内のスピン蓄積量は増加する。それによって検出側に拡散するスピン流が増し、出力も大きくなる。
上述のように、第1ピンド層1Bと第1絶縁層1Aを透過した電子群には、電子流CELCとスピン流CSP1が含まれている。第2ピンド層2Bの形成された半導体層10の第2領域から、第2ピンド層2B内に電子群が入ろうとするが、第2ピンド層2Bの磁化の向きDM2(図1参照)は、第1ピンド層1Bの磁化の向きDM1(図1参照)とは逆であり、第2ピンド層2Bと半導体層10との間には第2絶縁層2Aも介在している。したがって、第1ピンド層1Bを通過することで一方向に偏極したスピンは、第2ピンド層2Bを透過することができず、半導体層10の第2領域に蓄積される。
このスピンは、拡散によって、フリー層3Bの設けられた半導体層の第3領域に進行する。電子流CELCの一部は、半導体層10の第2ピンド層2Bの直下のスピン蓄積領域ASP0内にスピンとして蓄積され(図2参照)、その一部はスピン流CSP0として第3領域に進行する。スピン流CSP1の一部は、半導体層10の第2ピンド層2Bの直下のスピン蓄積領域ASP1内にスピンとして蓄積され(図3参照)、その一部はスピン流CSP2として第3領域に進行する。
第2領域における電子流によるスピン蓄積量と、スピン流によるスピン蓄積量の総和を総スピン蓄積量として考え、このスピン蓄積領域から流れ出すそれぞれの場合のスピン流の合計を、全スピン流として考えることができる。すなわち、スピン流CSP0,CSP2の合計に比例したスピン流が、フリー層3B内に流れ込み、流入量に応じた出力電圧Vを得ることができる。
なお、フリー層3Bの磁化の向きと、蓄積されたスピンの磁化の向きの一致の度合いに応じて、フリー層3B内に入るスピン量が決定され、これに応じて電極層4とフリー層3Bの間の電圧Vが決定される。フリー層3Bの磁化の向きの初期設定は、ピンド層1Bと同じであってもよいが、XY平面内で90度回転していてもよい。
フリー層3Bの磁化の向きを外部磁場によって変化させれば、外部磁場の大きさに応じて、電圧Vの値が変化する。したがって、電圧Vを測定することで、間接的に外部磁場を検出することができる。また、外部磁場を一定としていれば、電圧Vを測定することにより、フリー層内に導入されたスピン流の量を間接的に計測することができる。
上述の構造によれば、電子がドリフト走行する方向は、半導体層10内の第1領域(ピンド層1B)から第2領域(ピンド層2B)に向かう方向であり、第2領域におけるスピンの蓄積を阻害しない。なお、電子がドリフトする方向が、第2領域(ピンド層2B)から第1領域(ピンド層1B)に向かう方向であったとすると、第2領域に蓄積されるスピンの一部は、第1領域(ピンド層1B)方向にドリフト走行し、第2領域において蓄積されるスピン量が少なくなる(後述の図8参照)。したがって、本実施形態の半導体スピンデバイスにおいては、最終的にフリー層3B内に導入可能なスピン量が相対的に増加しており、出力電圧Vを大きくすることができる。
図4は、実施例(a)と比較例1(b)に係るスピンデバイスの斜視図である。
実施例では、図1に示した構造の半導体スピンデバイスを用い、比較例1では、図7に示した構造の半導体スピンデバイスを用いた。なお、各層は、フォトリソグラフィーとイオンミリングを用いてパターニングした。図1及び図7いずれの場合も、磁化の向きDM1、DM2,DM3は、図面上はX軸に沿っているが、実施例及び比較例1ではY軸に沿っていることとした。なお、図7に示す比較例1に係る半導体スピンデバイス100C1について簡単に説明すると、比較例1では、図1に示したものから第1絶縁層1Aが除かれており、電子流eの注入方向が、実施例とは逆である。その他の構造は、実施例と比較例1において同一であるが、実施例では比較例1よりも、距離d1を実際には短くして用いる。実施例と比較例1に関して、距離d1の値を同一とし、入出力の関係を調べた。
Siの抵抗率ρ=0.01Ωcm、Siからなる半導体中にイオン注入されたP(リン)の不純物濃度=3×1018/cm、半導体層と絶縁層との界面にδドープされたP(リン)の不純物濃度=1×1020/cm、電場がない場合のSi中のスピン拡散長λ=10μmとした。磁性電極構造1,2,3としては、半導体層10としてのSi上に、絶縁層1A、2A,3AとしてMgO(厚み1nm)を形成し、その上に各種磁性層1B、2B,3BとしてFe(厚み20nm)を堆積した。なお、N型の不純物としては、P(リン)以外にもAsやSbを用いることができる。
磁性電極間の間隔G1=1μmとし、非磁性の電極層4としては、半導体層10上にAl(厚み5nm)、Cr(厚み5nm)、及びAu(厚み50nm)を順次堆積したものを用いた。間隔d2=100μm、半導体層10の厚みt1は100nm、幅w1は20μmである。なお、間隔d1=1μm,5μm,10μm,50μm,100μmとして演算を行ったが、グラフの傾向はいずれの場合も同じである。以下、代表的なグラフとして、d1=1μmとd1=100μmの場合のデータを示す。
図5は、入力電流I(μA)と出力電圧V(μV)の関係(d1=1μm)を示すグラフであり、図6は、入力電流I(μA)と出力電圧V(μV)の関係(d1=100μm)を示すグラフである。なお、(a)は、広い範囲(10〜1000μA)の電流に対する電圧のグラフであり、(b)は狭い範囲(10〜100μA)の電流に対する電圧のグラフである。
いずれのグラフも理論値を示したものである。実際には、電流増加による移動度の変化や、バイアスによる絶縁層におけるトンネル分極率の低下などに起因して、実施例の出力電圧Vは、これらのグラフに示されるものよりも低下すると考えられ、特に、入力電流値が大きい場合には、飽和・低下傾向が見られるものと考えられる。しかしながら、比較例1における出力電圧Vよりは、いずれの条件の場合においても、実施例の出力電圧Vの方が顕著に大きい。
なお、距離d1は、スピン輸送効率を向上させるため、10μm以下が好ましいが、距離d1に拘わらず実施例の場合の方が比較例1よりも出力は向上する。また、第2ピンド層2Bからフリー層3Bへのスピン輸送過程ではスピンが減衰するため、好ましくは、これらの距離G1はスピン拡散長以下とする。特に、電子流が小さいときは、電場が小さくスピン拡散長の拡張が小さいので、半導体固有のスピン拡散長λ以下であることが好ましく、10μm以下であることが好ましい。
以上、説明したように、上述の実施例に係る半導体スピンデバイスは、比較例1よりも優れた特性を発揮するが、その原因について検討を行った。
図8は、比較例1に係る半導体スピンデバイス(a)と、比較例2に係るスピンデバイス(b)の動作を説明するための図である。比較例1の半導体スピンデバイス100C1と、比較例2のスピンデバイス100C2とは、チャネル層の材料が異なる。比較例1ではチャネル層(半導体層)10の材料がSi(半導体)であったが、比較例2ではチャネル層10Aの材料は金属(Cuなど)である。
比較例1のように、チャネル層10として半導体を用いた場合には、既存の半導体技術に対する親和性が高い一方が、電子を第2ピンド層2Bから注入すると、内部に電子を第1ピンド層1Bの方向にドライブする力F=e(電子)×E(内部電場)が働く。これにより、第2領域における領域ASP内に蓄積されるスピンの一部が、第1ピンド層1B方向へと流れ、フリー層3Bへと拡散するスピン流CSPは小さくなる。
なお、比較例2のスピンデバイス100C2は、図示の如く構成されているが、チャネル層10Aの材料は金属であり、比較例1のように電子に対して働く力は小さいため、多くのスピンが領域ASP内に蓄積され、大きなスピン流CSPがフリー層3Bの方向へと拡散する。
すなわち、比較例1では、チャネル層として半導体を用いているため、スピン蓄積を阻害する要因が存在しており、実施例では、この要因が除去されているため、顕著に出力電圧Vが上昇している。また、金属をチャネルとする比較例2では、このような問題は生じておらず、比較例2からは、このような問題点は思いつくことができない。
なお、電子群の拡散とドリフトについて、若干の説明をしておく。
図9は、電子群の拡散(a)とドリフト(b)を説明するためのタイミングチャートである。
初期状態(時刻t=0)において、x=0の位置においてピーク電子密度nを有し、実線で示すように分布した電子群は、内部電場がない場合、時間の経過と共に拡散し、二点鎖線で示すように分散して半値幅は広がり、ピーク密度が低下する(a)。拡散の方向は、x軸の正方向と負方向の双方である。
一方、x軸に沿った内部電場が存在する場合、前述の電子群は、二点鎖線で示すように分散して半値幅は広がり、ピーク密度が低下するが、それと同時に、ピーク位置が電子のドリフト速度v×(t=経過時間)にしたがって、移動する。すなわち、比較例1のように、内部電場が存在している場合、第2領域に蓄積されたスピンがドリフトして、運び出される(図8(a)参照)。
実施例においては、比較例1とは逆向きの内部電場が半導体層内に発生しているため、蓄積したスピンが運び出されることはなく、したがって、スピン蓄積量が多くなり、大きなスピン流がフリー層方向へと流れる。また、第1ピンド層1Bの直下の半導体層内に蓄積されたスピンは、拡散とドリフトによって、第2ピンド層2Bの直下の半導体領域内に運ばれ、第2ピンド層2Bで反射されて、第2領域内に蓄積される。
したがって、実施例の場合には、スピン蓄積量が大きくなり、大きなスピン流がフリー層方向へと流れる。すなわち、第1ピンド層1Bと第2ピンド層2Bの磁化の向きは逆向きであるため、第1ピンド層1Bの直下に蓄積したスピンが輸送されて、第2領域に到達した場合にも、これが第2ピンド層2B内に吸収されず、第2領域内に蓄積され、第1ピンド層2Bの直下に蓄積されなかったスピンも、これとは逆の磁化の向きを有する第2ピンド層2Bによって反射され、第2領域内に蓄積される。
ここで、拡散とドリフトについて若干の説明を補足しておく。
図10は、各種数式を示す図表である。
数式(1)は、半導体内におけるスピンのドリフト・拡散方程式を示し、数式(2)は、金属内におけるスピンのドリフト・拡散方程式を示す。n(up)はアップスピンの電子密度、n(down)はダウンスピンの電子密度、eは電荷素量、Eは内部電場、Kはボルツマン定数、Tは絶対温度、Dは拡散定数、τはスピン寿命、μ(up)はアップスピンの化学ポテンシャル、μ(down)はダウンスピンの化学ポテンシャルである。半導体では電子密度でスピン注入を記述したが、金属では化学ポテンシャルで記述した。
位置xにおけるスピン流Is(x)は、数式(3)で与えられる。数式(3)におけるλは、スピン流が伝播できる長さ、すなわちスピン拡散長であり、金属内では物質定数と考えられており、Cuの場合、350〜700nmである。スピンのドリフトする方向が、拡散方向と一致している場合、スピンのドリフト速度は大きくなり、スピン拡散長λd(ダウンストリーム)は長くなる。スピンのドリフトする方向が、拡散方向とは逆向きの場合、スピンのドリフト速度は小さくなり、スピン拡散長λu(アップストリーム)は短くなる。
なお、スピンは電場によって輸送することができる。数式(4)及び(6)は、それぞれの場合のスピン拡散長λd及びλuを示している。λは、電場が無い場合のスピン拡散長を示している。数式(5)及び数式(7)は、電場Eの大きさを無限大とした場合のスピン拡散長λd及びλuを示しており、数式(5)は実効的に電場のみに依存したスピンの純粋ドリフト、数式(7)はスピンの熱振動状態を示している。この熱振動は、絶対零度では静止することになる。
一般的な数値として、拡散定数D=36(cm/sec)、電子の移動度μ=100(cm/Vsec)、寿命τ=100(nsec)、電場E=1000(V/cm)とした場合、Si中のスピン拡散長λ(E)=100μmである。なお、電場E=0の場合、Si中のスピン拡散長λ(E=0)は19μmである。すなわち、スピン拡散長は、スピンの走行をアシストする電場が存在することによって長くなる。
なお、図1における隙間G1を与える第2ピンド層2Bとフリー層3Bとの間の半導体層10内の領域には、電場が存在していないので、これらのスピン流の減衰は、半導体固有のスピン拡散長λによって決定される。スピン抵抗Rは、スピン注入を行う電極直下のスピン蓄積に依存する定数であるので、電場によってスピン蓄積が変わる現象は、唯一、スピン抵抗Rの変化として表すことができる。ゆえに、ドリフト拡散方程式では、現象はスピン拡散長に全て反映され、スピン抵抗Rとスピン拡散長λの比例関係から、電場Eのときの出力電圧V(E)は、以下のようになる。
すなわち、電場Eのときの出力電圧V(E)は、電場E=0のときの電圧V(0)=α×R×exp(−G1/λ)×Iとすると、V(E)=V(0)×λ(E)/λとして理論的に導くことができる。なお、αは定数、Rはスピン抵抗、Iは注入した電流、λ(E)は電場Eのときのスピン拡散長である。
すなわち、上述の実施形態によれば、電子流の反射によるスピン蓄積によって(図2)、電場Eを大きくすれば、出力電圧Vは、無電場の場合のλd/λ倍まで大きくなり得る(λd>λ)。比較例1の場合は、スピン拡散長は電場で短くなるλuであり、出力電圧Vは、無電場の場合のλu/λ倍であり(λu<λ)、低下していることがわかる。
また、第1ピンド層1Bの直下の半導体層10に蓄積されたスピンは、第2ピンド層2Bの直下の領域にも輸送され、第2ピンド層2Bで反射されることで、第2領域に蓄積される(図3)。これらの合計により、第2領域におけるスピン蓄積量が増加すると共に、比較例1のように第2領域から運び出されるスピンが減少するため、第2領域から第3領域へと流れ出すスピン流は大きくなり、出力電圧Vが著しく増加する。なお、第1ピンド層1Bと第2ピンド層2Bの磁化の向きを反平行にするのは、第1ピンド層1B直下のスピン蓄積が輸送された分と、第2ピンド層2Bの直下のスピン蓄積が加算されるからである。
比較例1の構造の出力に比較して、実施形態の場合には、最大で(λ+λd)/λu倍の出力電圧Vを得ることができる。なお、距離d1がスピン拡散長より十分大きくなると、出力電圧Vはλd/λu倍となる。
実施例の(作用1)では、スピン拡散長は、電場に応じて長くなるλdである。実施例の(作用2)では、スピン拡散長は、ドリフトで運ばれる蓄積されたスピンに対するものなので、電場がないときに本来生成される蓄積量となってλで特徴付けられる。絶縁層1Aの直下に形成されるスピン蓄積量はλで決定される。なお、実施例の出力電圧Vは、上述の(λ+λd)/λu倍の増倍効果を低く見積もり、比較例1の出力電圧Vの(λd/λ)+1倍とした。
なお、上記半導体スピンデバイスは、磁気センサや磁気ヘッド等のスピンセンサの他、スピン注入を利用した各種デバイスに利用することができる。また、上述のトンネル障壁としては、ショットキ接触を利用したものも考えられる。
本発明は、半導体スピンデバイスに利用することができる。
10・・・半導体層、1B,2B・・・ピンド層、3B・・・フリー層、1A,2A,3A・・・トンネル障壁(絶縁層)、4・・・電極層。

Claims (2)

  1. 半導体層の第1領域上に設けられた第1ピンド層と、
    前記半導体層の第2領域上に設けられた第2ピンド層と、
    前記半導体層の第3領域上に設けられたフリー層と、
    前記半導体層の第4領域上に設けられた電極層と、
    を備えた半導体スピンデバイスあって、
    前記第1ピンド層と前記第2ピンド層の磁化の向きは互いに逆向きであり、
    前記半導体層と前記第1及び第2ピンド層との間には、それぞれ第1及び第2トンネル障壁が介在し、
    前記第1ピンド層は、前記第2ピンド層よりも前記フリー層から遠く、
    前記第1ピンド層から前記半導体層に向けて電子を注入し、前記第1ピンド層と第2ピンド層との間の前記半導体層内に電子を流すための電極を前記第1ピンド層と前記第2ピンド層にそれぞれ電気的に接続し、
    前記電極層と前記フリー層との間の電圧を測定する、
    ことを特徴とする半導体スピンデバイス。
  2. 前記第1及び第2ピンド層間に電子流を供給する電流源と、
    前記フリー層と前記電極層との間の電圧を測定する電圧計と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体スピンデバイス。


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