JP2010287332A - 雄型端子金具およびその製造方法 - Google Patents

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【課題】角状の金属線材を切断することにより得られる雄型端子金具であって、挿入時の引っ掛かりや抵抗が軽減されて座屈等の損傷が回避される新規な構造の雄型端子金具を提供すること。
【解決手段】角状の金属線材30を所定長さ毎に設けた先端形成部32の中央で切断することによって、一定断面形状で延びる端子中央部14と該端子中央部14の両側に一対の端子先端部16とを設け、且つ、前記一対の端子先端部16を、先端に向かって次第に断面積が小さくなる先細形状とすると共に、全周に亘って角の無い断面形状とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気回路や各種電気機器間の電気接続に用いられる雄型端子金具およびその製造方法に関する。
従来から、各種電気機器間のコネクタ接続や、プリント基板等における電気回路への電気部品の接続において、雄型端子金具が用いられている。この雄型端子金具は、例えば、プリント基板に設けられたスルーホールに挿通及び半田付けされて基板端子を構成したり、コネクタホルダにインサート成形されて雄型コネクタを構成する。
ところで、この雄型端子金具は、金属性の平板材に対して、プレス金型による順送りプレスで打ち抜き加工することにより形成されていた。その際、隣接する端子間に破棄部分が発生してしまう。また、順送りや打ち抜き後の端子の変形を防止する目的から、端子金具の上下にキャリア部を設ける必要があるが、最終的にはこのキャリア部も破棄されてしまう。従って、材料に対する製品部分の歩留りが非常に悪かった。また、近年の回路高密度化への要求に対応するためには、より狭い端子間ピッチが必要となり、歩留りの更なる悪化や加工の困難さが問題となっていた。
そこで、特開2000−30834号公報(特許文献1)や特開2004−303680号公報(特許文献2)では、角状の金属線材を用いて雄型端子金具を形成することが提案されている。これによれば、長尺の金属線材に対して長さ方向の所定間隔でプレスやカッティングの加工を施して小さな角形断面とした先端形成部を所定ピッチで形成し、該先端形成部で金属線材を切断することにより、所定長さの雄端子金具が形成される。従って、角状線材の略全体を雄型端子金具とすることができ、材料のロスを少なくすることができる。
ところが、このような角状線材を用いた雄型端子金具においては、角状線材を切断するに際して、切断面の端縁部にバリやクラックが発生し易く、端子金具の先端部分が変形するおそれがあった。雄型端子金具の先端部分が変形していると、雄型端子金具を基板のスルーホールや雌型コネクタの端子金具に挿入する際に引っ掛かりや抵抗が発生し易く、大きな挿入力が雄型端子金具に及ぼされることにより雄型端子金具が挫屈して損傷するおそれもあった。
しかも、角状線材を先端成形部で切断して形成された雄型端子金具の先端部は、角錐台形状とされている。従って、雄型端子金具をスルーホールや雌型端子金具に挿入する際に、この先端部の四つの角部が引っ掛かり易く、それに起因して、雄型端子金具における挫屈等の損傷が一層問題となり易かった。
特開2000−30834号公報 特開2004−303680号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、角状の金属線材を切断することにより得られる雄型端子金具であって、スルーホールや相手側コネクタへ挿入する際の引っ掛かりや抵抗が軽減されて挫屈等の損傷が回避される新規な構造の雄型端子金具を提供することにある。
さらに、本発明は、そのような雄型端子金具を有利に製造することの出来る、新規な製造方法を提供することも、目的とする。
雄型端子金具に関する本発明は、所定長さ毎に設けられた先端形成部で角状の金属線材を切断することによって得られた雄型端子金具であって、一定断面形状で延びる端子中央部と、前記先端形成部の中央で切断されることによって前記端子中央部の両端に設けられた一対の端子先端部とを、備えており、且つ、前記一対の端子先端部が、それぞれ、先端に向かって次第に断面積が小さくなる先細形状とされていると共に、全周に亘って角のない断面形状とされていることを、特徴とする。
本発明者が鋭意検討を重ねた結果、角状線材の切断に際するバリやクラックの発生、切断面の変形は、切断部の矩形断面形状に起因するであろうとの知見を得た。即ち、切断加工に際して、矩形断面の角部に切断応力が偏って作用して引っ掛かりや潰れが発生し易く、その結果、切断面にバリや変形が起こり易いと考えられる。そこで、本発明では、切断部分に形成されて端子先端を構成する端子先端部を、全周に亘って角の無い湾曲外周面をもった滑らかな断面形状としたことにより、切断時の引っ掛かりや局部的な潰れを回避し得た。
その結果、本発明の雄型端子金具においては、先細形状とされると共に、先端面におけるバリやクラックも無いことから、基板のスルーホールや雌コネクタ金具への挿入に際して、先端部の引っ掛かりが防止される。しかも、先細形状とされた先端部の外周面上に角が無いことから、角部の引っ掛かりも回避される。これにより、先端面のバリ等に起因する引っ掛かりと、先端部の角部に起因する引っ掛かりの両方を回避することが出来る。その結果、挿入に際する雄型端子金具への過大な挿入力作用が回避されて、挫屈等の損傷防止が達成される。
雄型端子金具の製造方法に関する本発明は、角状の金属線材を適当な長さで切り出すことにより雄型端子金具を製造する方法であって、長さ方向両端から中央部に向けて先細となる先端形成部を、全周に亘って角のない断面形状をもって、前記金属線材に対して所定長さ毎に形成する先端形成部加工工程と、前記先端形成部の長さ方向の中央部で前記金属線材を切断することにより、一定断面形状で延びる端子中央部の両端にそれぞれ先端に向かって次第に断面積が小さくなる先細形状が全周に亘って角のない断面形状で設けられた雄端子金具を切り出す切断加工工程と、を含むことを特徴とする。
本発明に従う製造方法によれば、先端形成部加工工程で、切断部分となる先端形成部を、先細で角の無い断面形状とすることによって、切断加工工程におけるバリの発生や切断面の変形を防ぎつつ、全周に亘って角の無い断面形状の端子先端部を形成することが出来る。これにより、先端部のバリや角部に起因する引っ掛かりを回避し得る雄型端子金具を形成することが出来る。
さらに、先端形成部加工工程で雄型端子金具の先細形状を形成することによって、切断加工工程後に角取りのような特別な工程を要することもない。それと共に、一対の雄型端子金具の接続部分である先端形成部を中央で切断して一対の雄型端子金具を切り離すことによって、一度に2つの雄型端子金具の先端部を形成することが出来る。これにより、全周に亘って角の無い断面形状を有する先端部を備えた雄型端子金具を、効率良く製造することが出来る。
本発明に従う構造とされた雄型端子金具によれば、先端部を先細形状とすると共に全周に亘って角の無い断面形状をとしたことによって、先端部のバリや変形、角部に起因する引っ掛かりを抑えることが出来て、挿入に際する挫屈等の損傷を抑えることが出来る。そして、本発明に従う製造方法によれば、そのような雄型端子金具を効率良く製造することが出来る。
本発明の第一の実施形態としての雄型端子金具の斜視図。 図1に示した雄型端子金具の軸方向視。 図1に示した雄型端子金具の要部拡大図。 図1に示した雄型端子金具の製造工程を示す説明図。 先端形成部加工工程を説明するための説明図で、図6のB矢視からダイス28b、28dを除いたもの。 図5におけるA矢視図。 先端形成部加工工程に用いられるダイスの成形面を説明するための説明図。 ダイスの成形面を説明するための図7とは異なる説明図。 本発明の第二の実施形態としての雄型端子金具の斜視図。 図9に示した雄型端子金具の軸方向視。 第二の実施形態としての先端形成部加工工程を説明するための、図6に対応する説明図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1および図2に、本発明の第一の実施形態としての雄型端子金具10を示す。雄型端子金具10は、一定の正方形断面形状を有する角状線材12(図4参照)が所定の長さ寸法毎に切断されて成る一体成形品とされている。雄型端子金具10は、角状線材12そのままの一定の正方形断面形状をもって軸方向に延びる端子中央部14と、端子中央部14の両端部分に形成された先細形状の端子先端部16とを有している。
図3に、端子先端部16を示す。端子中央部14の両端に設けられる端子先端部16は、互いに同様の形状とされている。端子先端部16は、軸方向(図3中、左右方向)で基端部18から先端面20に向けて次第に小径となる円形断面を有する円錐台形状とされている。これにより、端子先端部16は、軸方向の全長に亘って、全周に亘って角の無い円形断面形状を有している。また、端子先端部16の先端面20は、軸直角方向に広がる円形の平坦面とされている。なお、端子先端部16は、端子中央部14と同一中心軸上に位置される。また、図2に示すように、基端部18の円形断面形状は、軸方向視において端子中央部14の正方形断面の内接円となる。
そして、正方形断面とされた端子中央部14と、円形断面とされた基端部18の接続部分には剃り込み部22が形成されている。剃り込み部22は、端子中央部14の正方形断面の頂点にあたる四隅にそれぞれ形成されており、この剃り込み部22によって、端子中央部14の正方形断面形状が、軸方向で基端部18に近づくに連れて円形断面形状へと滑らかに変化されている。具体的には、端子中央部14の正方形断面が、四隅の頂点部分から次第に丸められて、四隅の頂点部分の曲率が基端部18に近づくに連れて次第に大きくされることによって円形断面に近づけられている。これにより、基端部18は、剃り込み部22で端子中央部14の四つの辺部24と段差無く滑らかに接続されている。従って、雄型端子金具10は、先端面20から端子中央部14にかけて、軸直角方向に突出する段差部分を有することの無い先細形状とされている。
このような構造とされた雄型端子金具10によれば、端子先端部16が全周に亘って角の無い円形断面形状とされていることから、スルーホールや相手側コネクタの雌端子等への挿入に際して角部が引っ掛かるおそれや、角部の擦れを軽減することが出来る。これにより、小さな挿入力で円滑に挿入することが可能となり、引っ掛かりや挿入抵抗に起因する雄型端子金具10の挫屈、雄型端子金具10およびスルーホール等の相手側の損傷を抑えることが出来る。
特に、本発明に従う構造とされた雄型端子金具10によれば、端子先端部16の基端部18が、軸方向視において正方形とされた端子中央部14に内接する円形断面とされていることから、端子先端部16を挿入して行くことによって端子中央部14を例えばスルーホール内に滑らかに案内することが出来る。且つ、円形断面とされた基端部18から正方形断面とされた端子中央部14の辺部24までは、剃り込み部22を介して滑らかに接続されており、先端面20から端子中央部14にかけて軸直角方向に広がる段差面を有さないことから、ど突きを回避してより円滑に挿入することが可能であり、挿入力の更なる低減と損傷防止が図られる。
そして、端子中央部14は正方形断面とされていることから、例えば0.64mm角の従来から一般的に用いられている大きさを確保することが出来て、相手側の雌型端子等との接触代寸法は従来と同様の寸法を確保することが出来る。
次に、図4に、前記雄型端子金具10を得るのに好適に用いられる製造方法の手順を示す。先ず、図4(a)に示すように、角状線材12を用意する。角状線材12は端子金具として用いられる金属線材である。角状線材12は一定の正方形断面を有しており、一例として、0.64mm角の正方形断面形状を有している。
角状線材12は、例えば、巻束状に巻いたものとして準備され、連続的に巻き出し可能に支持されている。そして、送り出し工程において、目的とする雄型端子金具10の軸方向長さ:Lよりやや長い寸法だけ間欠的に送り出される。
次に、図4(b)に示すように、角状線材12に、雄型端子金具10の軸方向長さ:L毎に、先端形成部26を形成する先端形成部加工工程を行なう。先端形成部加工工程は、図5および図6に示すように、角状線材12の軸直角方向で二つの対角線それぞれの延長線上からダイス28a〜28dが押し付けられることによって行なわれる。
本実施形態において目的とする雄型端子金具10は、対角線の延長線の軸直角方向視が4方向の何れからでも同一形状を有することから、ダイス28a〜28dとして互いに略同様のものが採用可能である。これらダイス28a〜28dには、角状線材12に押し付けられる部位に部分成形面30a〜30dがそれぞれ形成されている。
図7および図8に示すように、4つの部分成形面30a〜30dが協働して、成形面32が形成される。なお、図7および図8においては、理解を容易とするために、成形面32を角状線材12に対してやや大きく図示している。
成形面32は、円錐台形状を有する円錐状部34の一対が先細の先端部を突き合わせて中央連結部36で連結された形状とされている。これら一対の円錐状部34は互いに同じ形状とされており、円錐の底面にあたる外側端部38は、角状線材12の正方形断面に外接する円形状とされている。一方、円錐状部34において外側端部38と反対側の中央連結部36は、目的とする雄型端子金具10の先端面20に対応する大きさの円形状とされている。
そして、これら外側端部38と中央連結部36の円形状が、角状線材12の軸方向で同一中心軸上に位置されている。これにより、成形面32は、長さ方向両端部に位置する外側端部38から長さ方向中央部に位置する中央連結部36に行くに連れて断面積が次第に小さくされている。それと共に、成形面32は、長さ方向の全長に亘って、全周に亘って角の無い円形断面形状とされている。
そして、ダイス28a〜28dの各部分成形面30a〜30dが、成形面32の形状に周方向で部分的に対応する形状とされている。本実施形態においては、各部分成形面30a〜30dは、それぞれ成形面32の周方向で1/4周の周方向寸法をもって形成されている。これにより、各ダイス28a〜28dが互いに干渉することの無いようにされており、各ダイス28a〜28dの移動量を小さく出来るようにされている。
そして、ダイス28a、28cが、角状線材12における二つの対角線の一方の延長線上で角状線材12を挟んで対向位置されると共に、ダイス28b、28dが、他方の対角線の延長線上で角状線材12を挟んで対向位置される。これらダイス28a〜28dが角状線材12の軸直角方向から対角線上で接近および離隔されて、部分成形面30a〜30dが角状線材12の外周面39に一回或いは反復的に複数回打ち付けられる。なお、ダイス28a〜28dは、一方の対のダイス28a,28cが角状線材12に接近する際に、他方の対のダイス28b、28dが角状線材12から離隔するようになっている。
このダイス28a〜28dの打ち付けにより、角状線材12に先端形成部26が形成される。先端形成部26の長さ方向(図5中、左右方向)の中央部分には、成形面32の中央連結部36に対応して、円形断面の切断予定部40が形成される。そして、切断予定部40の両側には、成形面32の円錐状部34に対応して、円錐台形状を有する先細部42が形成される。これにより、先端形成部26は、先細部42で長さ方向の両端から切断予定部40に向けて次第に細くされており、全周に亘って角の無い断面形状とされている。この先端形成部26の切断予定部40が、角状線材12において雄型端子金具10の長さ寸法:L毎に形成されることとなる。
さらに、成形面32の外側端部38は、角状線材12に外接する円形状とされていることから、外側端部38は、角状線材12の辺部24と接触する一方、角状線材12の外周面39との間には、隙間44が形成される。これにより、角状線材12は、辺部24については外側端部38の位置から成形面32の内周面が押し付けられる(接触する)一方、外周面39については、成形面32の内周面が押し付けられる(接触する)位置が、幅方向(図8中、上下方向)で両側の辺部24から離れる程、長さ方向(図8中、左右方向)で外側端部38から離されている。その結果、角状線材12は、成形面32の中央連結部36に行くに連れて断面形状が辺部24から次第に丸められるようになっており、これにより、先端形成部26の長さ方向両端部に、剃り込み部22が形成される。要するに、矩形柱状を有する角状線材12が、円錐状部34の円錐形状に軸方向で次第に近づけられて行く結果、剃り込み部22が形成されることとなる。
以上の先端形成部加工工程が完了した角状線材12は、切断加工工程において、先端形成部26の切断予定部40から切断される。この切断は、従来公知のように、角状線材12から切り離す部位を適当な冶具等で押圧して軸直角方向で他の部分に対して相対変位させることによって行なわれる。これにより、図4(c)に示すように、角状線材12から長さ寸法:Lの雄型端子金具10が切り出されて、先端形成部26の切断予定部40に先端面20が形成されると共に、先細部42が端子先端部16とされる。
このような製造方法によれば、先端形成部26が、切断予定部40に向けた先細形状とされていることから、先端形成部26の断面積が切断予定部40において最も小さくされる。これにより、先端形成部26の強度を切断予定部40で相対的に小さくして、切断加工工程において切断予定部40でより確実に切断することが出来る。そして、先端形成部26を全周に亘って角の無い円形断面形状としたことによって、切断に際する応力が角部に偏ることも回避され得て、先端面20の端縁部でのバリやクラックの発生、先端面20の変形等を抑えることが出来る。
さらに、本製造方法によれば、先端形成部26における切断予定部40の両側に、一対の端子先端部16が形成される。これにより、切断予定部40で角状線材12から雄型端子金具10を切り離すことによって、次に切り離される雄型端子金具10の一方の端子先端部16も同時に形成されることとなる。加えて、叩き加工で効率良く先端形成部26を形成出来ると共に、角状線材12からの切り離しと同時に端子先端部16の形状が完成されることから、切り離し後に角取り等の特別な成形作業も不要であって、雄型端子金具10を極めて効率良く製造することが出来る。
次に、図9および図10に、本発明の第二の実施形態としての雄型端子金具50を示す。なお、以下の説明において、前記第一の実施形態としての雄型端子金具10と実質的に同様の構造とされた部位には、図中に前記第一の実施形態と同一の符号を付することにより、その説明を適宜に省略する。
雄型端子金具50は、一定の長方形断面を有する角状線材が所定の長さ寸法毎に切断されて形成されている。これにより、雄型端子金具50の端子中央部14は、長方形断面形状とされている。
そして、端子中央部14の軸方向両端部には、端子先端部16が形成されている。本実施形態における端子先端部16は、オーバル形状の軸直角方向断面形状が、基端部18から先端面20にかけて次第に小さくされた先細形状とされている。このオーバル形状は、雄型端子金具50の軸方向視において、一対の直線部52が、長方形断面を有する端子中央部14の長辺部54に対して平行に形成されている。そして、これら一対の直線部52が、円弧形状の曲線部56で接続されている。曲線部56は半周に亘って延びる円弧形状とされており、これにより、曲線部56の両端縁部における接線方向が直線部52と一致されて、端子先端部16のオーバル形状断面は、曲線部56が直線部52と滑らかに接続された、全周に亘って角の無い形状とされている。
なお、端子先端部16のオーバル形状断面は、軸方向視で端子中央部14と同一中心軸上に位置されている。また、基端部18におけるオーバル形状は、雄型端子金具50の軸方向視で端子中央部14に内接する。
そして、基端部18と端子中央部14との間には剃り込み部22が形成されており、剃り込み部22を介して、基端部18から端子中央部14にかけて、軸直角方向に突出する段差面を有することなく滑らかに接続されている。
このような構造とされた雄型端子金具50においても、端子先端部16が角の無い断面形状とされることから、挿入時の引っ掛かりを抑えて、挿入抵抗を軽減出来ると共に、雄型端子金具50や相手側の損傷を抑えることが出来る。特に本実施形態によれば、端子中央部14が長方形断面とされることから、長辺部54によって相手側との接触代をより大きく確保することが出来る。
なお、本実施形態における雄型端子金具50も、前記第一の実施形態と略同様の製造方法で効率良く製造することが出来る。例えば、図11に示すように、四半周のテーパ形状が先細の先端部を突き合わせて連結された部分成形面58a〜58dを有するダイス60a〜60dを、端子中央部14と等しい長方形断面を有する角状線材12の四隅部分に押し当てることで、先端形成部26を成形することが出来る。
すなわち、角状線材12においてダイス60a〜60dが押し付けられる幅方向両端部分には、半円弧形状の曲線部56が型形成される。また、角状線材12が軸方向に延伸されることに伴って、ダイス60a〜60dから外れた幅方向中央部分は、先細の傾斜状の直線形状の直線部52が成形される。これにより、目的とするオーバル形状断面を有する先端形成部26が成形される。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、前記製造方法においては、叩き加工によって先端形成部26が形成されていたが、例えば切削加工によって先端形成部26を形成する等しても良い。また、前記実施形態においては、角状線材12に4つのダイス28a〜28d、60a〜60dが押し当てられるようになっていたが、より多数の分割構造としても良いし、ダイス28a〜28d、60a〜60dの角状線材12への押し付け方向も、前記実施形態のものに限定されない。
また、本発明は、基板のスルーホールに挿通される雄型端子金具や、コネクタホルダに挿通されたりインサート成形される雄型端子金具等、各種の雄型端子金具に広く適用可能である。
10:雄型端子金具、12:角状線材(角状の金属線材)、14:端子中央部、16:端子先端部、26:先端形成部、40:切断予定部、42:先細部、50:雄型端子金具

Claims (2)

  1. 所定長さ毎に設けられた先端形成部で角状の金属線材を切断することによって得られた雄型端子金具であって、
    一定断面形状で延びる端子中央部と、前記先端形成部の中央で切断されることによって前記端子中央部の両端に設けられた一対の端子先端部とを、備えており、且つ、前記一対の端子先端部が、それぞれ、先端に向かって次第に断面積が小さくなる先細形状とされていると共に、全周に亘って角のない断面形状とされていることを特徴とする雄型端子金具。
  2. 角状の金属線材を適当な長さで切り出すことにより雄型端子金具を製造する方法であって、
    長さ方向両端から中央部に向けて先細となる先端形成部を、全周に亘って角のない断面形状をもって、前記金属線材に対して所定長さ毎に形成する先端形成部加工工程と、前記先端形成部の長さ方向の中央部で前記金属線材を切断することにより、一定断面形状で延びる端子中央部の両端にそれぞれ先端に向かって次第に断面積が小さくなる先細形状が全周に亘って角のない断面形状で設けられた雄端子金具を切り出す切断加工工程と、を含むことを特徴とする雄型端子金具の製造方法。
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