JP2010287289A - 磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置 - Google Patents

磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010287289A
JP2010287289A JP2009141505A JP2009141505A JP2010287289A JP 2010287289 A JP2010287289 A JP 2010287289A JP 2009141505 A JP2009141505 A JP 2009141505A JP 2009141505 A JP2009141505 A JP 2009141505A JP 2010287289 A JP2010287289 A JP 2010287289A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
magnetic pole
main
flux density
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009141505A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4599452B1 (ja
Inventor
Takuya Matsumoto
拓也 松本
Tomoko Taguchi
知子 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2009141505A priority Critical patent/JP4599452B1/ja
Priority to US12/759,607 priority patent/US8064162B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4599452B1 publication Critical patent/JP4599452B1/ja
Publication of JP2010287289A publication Critical patent/JP2010287289A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/31Structure or manufacture of heads, e.g. inductive using thin films
    • G11B5/3109Details
    • G11B5/3116Shaping of layers, poles or gaps for improving the form of the electrical signal transduced, e.g. for shielding, contour effect, equalizing, side flux fringing, cross talk reduction between heads or between heads and information tracks
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/1278Structure or manufacture of heads, e.g. inductive specially adapted for magnetisations perpendicular to the surface of the record carrier

Abstract

【課題】オントラックでの記録能力を確保したままサイドシールドからの漏れ磁界を低減し、高トラック密度化を図ることが可能な磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置を提供する。
【解決手段】ディスク装置の磁気ヘッドは、スライダと、スライダに設けられ記録媒体に対し情報処理を行うヘッド部と、を備え、ヘッド部は、記録層に対し垂直な記録磁界を印加する主磁極66と、主磁極を励磁する記録コイルと、主磁極のトレーリング側にライトギャップを置いて対向し、記録媒体12の下地層との間で閉磁路を形成するライトシールド磁極と、主磁極のトラック幅方向の両側に、主磁極から磁気的に離間して設けられたサイドシールド70と、主磁極の飽和磁束密度よりも小さい飽和磁束密度を有する材料で形成され、主磁極とサイドシールドとが対向する位置に設けられ、主磁極からサイドシールドへの磁束の流を規制する低磁束密度層76a、76bと、を備えている。
【選択図】 図5

Description

この発明は、ディスク装置に用いる垂直磁気記録用の磁気ヘッド、この磁気ヘッドを備えたディスク装置に関する。
ディスク装置として、例えば、磁気ディスク装置は、ケース内に配設された磁気ディスクと、磁気ディスクを支持および回転駆動するスピンドルモータと、磁気ディスクに対して情報のリード/ライトを行う磁気ヘッドと、磁気ヘッドを磁気ディスクに対して移動自在に支持したキャリッジアッセンブリと、を備えている。磁気ヘッドは、キャリッジアッセンブリのサスペンションに取り付けられたスライダ、およびスライダに設けられたヘッド部を有し、このヘッド部は、ライト用の記録ヘッドとリード用の再生ヘッドとを含んで構成されている。
近年、磁気ディスク装置の高記録密度化、大容量化あるいは小型化を図るため、垂直磁気記録用の磁気ヘッドが提案されている。このような磁気ヘッドにおいて、記録ヘッドは、垂直方向磁界を発生させる主磁極と、その主磁極のトレーリング側にライトギャップを挟んで配置されて磁気ディスクとの間で磁路を閉じるライトシールド磁極と、主磁極に磁束を流すためのコイルとを有している。主磁極のトラック幅方向の両側には、ライトシールド磁極と磁気的に接合したサイドシールドが配置され、主磁極の端部は、サイドシールド間に、一部が位置している(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
主磁極の直下から磁気ディスク上に記録磁界が印加され、磁気ディスクの記録層に対して、ライトギャップの幅とほぼ等しい幅のトラックに沿って記録パターンが垂直記録される。
特開2007−294059号公報 特開2006−252620号公報
上記のようなサイドシールドを搭載した垂直磁気記録ヘッドでは、隣接トラックへの磁界を抑制することができるが、同時にオントラック信号を記録する主磁極からの磁界強度が減少する。そのため、主磁極の先端絞込み部分を広くて体積を増大させることにより、磁界強度を確保する構造が考えられる。しかしながら、このような体積を増大させた構造の主磁極とサイドシールドとを組み合わせた場合、主磁極からサイドシールドへ直接流れ込む磁束が増大し、サイドシールド直下から媒体へ磁束が漏れることにより隣接トラックの情報を消去または劣化させる現象が起こりうる。そのため、一層の記録密度の向上を図ることが困難となる。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、オントラックでの記録能力を確保したままサイドシールドからの漏れ磁界を低減し、記録の高密度化を図ることが可能な磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置を提供することにある。
この発明の態様に係る磁気ヘッドは、媒体面に対して垂直方向に磁気異方性を有する記録層を有する記録媒体に記録を行う垂直記録用の磁気ヘッドであって、前記記録媒体の表面と対向する対向面を有するスライダと、前記スライダに設けられ前記記録媒体に対し情報処理を行うヘッド部と、を備え、前記ヘッド部は、前記記録層に対し垂直な記録磁界を印加する主磁極と、前記主磁極を励磁する記録コイルと、前記主磁極のトレーリング側にライトギャップを置いて対向し、前記記録媒体の下地層との間で閉磁路を形成するライトシールド磁極と、前記主磁極のトラック幅方向の両側に、前記主磁極から磁気的に離間して設けられたサイドシールドと、前記主磁極の飽和磁束密度よりも小さい飽和磁束密度を有する材料で形成され、前記主磁極とサイドシールドとが対向する位置に設けられ、前記主磁極からサイドシールドへの磁束の流を規制する低磁束密度層と、を備えている。
この発明の他の態様に係るディスク装置は、媒体面に対して垂直方向に磁気異方性を有する記録層を有するディスク状の記録媒体と、前記記録媒体を支持しているとともに回転する駆動部と、前記記録媒体の表面と対向する対向面を有するスライダ、および前記スライダに設けられ前記記録媒体に対し情報処理を行うヘッド部を有する磁気ヘッドと、を備え、
前記ヘッド部は、前記記録層に対し垂直な記録磁界を印加する主磁極と、前記主磁極を励磁する記録コイルと、前記主磁極のトレーリング側にライトギャップを置いて対向し、前記記録媒体の下地層との間で閉磁路を形成するライトシールド磁極と、前記主磁極のトラック幅方向の両側に、前記主磁極から磁気的に離間して設けられたサイドシールドと、前記主磁極の飽和磁束密度よりも小さい飽和磁束密度を有する材料で形成され、前記主磁極とサイドシールドとが対向する位置に設けられ、前記主磁極からサイドシールドへの磁束の流を規制する低磁束密度層と、を備えている。
本発明の態様によれば、オントラックでの記録能力を確保したままサイドシールドからの漏れ磁界を低減し、隣接トラックの情報消去、劣化を防止することができ、高トラック密度化を図ることが可能な磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置を提供することができる。
図1は、この発明の第1の実施形態に係るHDDを示す斜視図。 図2は、前記HDDにおける磁気ヘッドおよびサスペンションを示す側面図。 図3は、前記磁気ヘッドのヘッド部を拡大して示す断面図。 図4は、前記磁気ヘッドの記録ヘッドを模式的に示す斜視図。 図5は、前記記録ヘッドの主磁極先端部、サイドシールドを拡大して示す側面図。 図6は、前記記録ヘッドをスライダのディスク対向面側から見た平面図。 図7は、トラック幅方向に沿った磁界強度の変化を、本実施形態に係る磁気ヘッドと比較例に係る磁気ヘッドとで比較して示す図。 図8は、トラック幅方向に沿ったビットエラーレートを、本実施形態に係る磁気ヘッドと比較例に係る磁気ヘッドとで比較して示す図。 図9は、この発明の第2の実施形態に係る磁気ヘッドの記録ヘッドを模式的に示す斜視図。 図10は、前記記録ヘッドの主磁極先端部、サイドシールドを拡大して示す側面図。 図11は、この発明の第3の実施形態に係る磁気ヘッドの記録ヘッドにおける主磁極先端部、サイドシールドを拡大して示す側面図。
以下図面を参照しながら、この発明に係るディスク装置をハードディスクドライブ(以下、HDDと称する)に適用した第1の実施形態について詳細に説明する。
図1は、HDDのトップカバーを取り外して内部構造を示し、図2は、浮上状態の磁気ヘッドを示している。図1に示すように、HDDは筐体10を備えている。この筐体10は、上面の開口した矩形箱状のベース11と、図示しない矩形板状のトップカバーとを備えている。トップカバーは、複数のねじによりベースにねじ止めされ、ベースの上端開口を閉塞している。これにより、筐体10内部は気密に保持され、呼吸フィルター26を通してのみ、外部と通気可能となっている。ベース11およびトップカバーは例えばアルミ、鉄、ステンレス、冷間圧延炭素鋼鈑等の金属材料によって形成されている。
ベース11上には、記録媒体としての磁気ディスク12および機構部が設けられている。機構部は、磁気ディスク12を支持および回転させるスピンドルモータ13、磁気ディスク12に対して情報の記録、再生を行なう複数、例えば、2つの磁気ヘッド33、これらの磁気ヘッド33を磁気ディスク12の表面に対して移動自在に支持したヘッドアクチュエータ14、ヘッドアクチュエータを回動および位置決めするボイスコイルモータ(以下VCMと称する)15を備えている。また、ベース11上には、磁気ヘッド33が磁気ディスク12の最外周に移動した際、磁気ヘッド33を磁気ディスク12から離間した位置に保持するランプロード機構18、HDDに衝撃等が作用した際、ヘッドアクチュエータ14を退避位置に保持するイナーシャラッチ機構20、およびプリアンプ、ヘッドIC等の電子部品が実装された基板ユニット17が設けられている。
ベース11の外面には、基板ユニット17を介してスピンドルモータ13、VCM15、および磁気ヘッド33の動作を制御する制御回路基板25がねじ止めされ、ベース11の底壁と対向して位置している。
図1および図2に示すように、磁気ディスク12は、垂直2層膜媒体として構成されている。磁気ディスク12は、例えば、直径約2.5インチの円板状に形成され非磁性体からなる基板16を有している。基板16の各表面には、ソフト・マグネティク・アンダーレーヤーと呼ばれる下地層としての軟磁性層23と、その上層部に、ディスク面に対して垂直方向に磁気異方性を有する垂直磁気記録層22とが順次積層され、さらにその上に図示しない保護膜が形成されている。
図1に示すように、磁気ディスク12は、スピンドルモータ13のハブに互いに同軸的に嵌合されているとともに、ハブの上端にねじ止めされたクランプばね21によりクランプされ、ハブに固定されている。磁気ディスク12は、駆動モータとしてのスピンドルモータ13により所定の速度で矢印B方向に回転駆動される。
ヘッドアクチュエータ14は、ベース11の底壁上に固定された軸受部24と、軸受部から延出した複数のアーム27と、を備えている。これらのアーム27は、磁気ディスク12の表面と平行に、かつ、互いに所定の間隔を置いて位置しているとともに、軸受部24から同一の方向へ延出している。ヘッドアクチュエータ14は、弾性変形可能な細長い板状のサスペンション30を備えている。サスペンション30は、その基端がスポット溶接あるいは接着によりアーム27の先端に固定され、アームから延出している。各サスペンション30は対応するアーム27と一体に形成されていてもよい。各サスペンション30の延出端に磁気ヘッド33が支持されている。アーム27およびサスペンション30によりヘッドサスペンションを構成し、このヘッドサスペンションと磁気ヘッド33とによりヘッドサスペンションアッセンブリを構成している。
図2に示すように、各磁気ヘッド33は、ほぼ直方体形状のスライダ42とこのスライダの流出端(トレーリング端)に設けられた記録再生用のヘッド部44とを有している。磁気ヘッド33は、サスペンション30の先端部に設けられたジンバルばね41に固定されている。各磁気ヘッド33は、サスペンション30の弾性により、磁気ディスク12の表面に向かうヘッド荷重Lが印加されている。2本のアーム27は所定の間隔を置いて互いに平行に位置し、これらのアームに取り付けられたサスペンション30および磁気ヘッド33は、磁気ディスク12を間に挟んで互いに向かい合っている。
各磁気ヘッド33は、サスペンション30およびアーム27上に固定された中継フレキシブルプリント回路基板(以下、中継FPCと称する)35を介して後述するメインFPC38に電気的に接続されている。
図1に示すように、基板ユニット17は、フレキシブルプリント回路基板により形成されたFPC本体36と、このFPC本体から延出したメインFPC38とを有している。FPC本体36は、ベース11の底面上に固定されている。FPC本体36上には、プリアンプ37、ヘッドICを含む電子部品が実装されている。メインFPC38の延出端は、ヘッドアクチュエータ14に接続され、各中継FPC35を介して磁気ヘッド33に接続されている。
VCM15は、軸受部24からアーム27と反対方向に延出した図示しない支持フレーム、および支持フレームに支持されたボイスコイルを有している。ヘッドアクチュエータ14をベース11に組み込んだ状態において、ボイスコイルは、ベース11上に固定された一対のヨーク34間に位置し、これらのヨークおよびヨークに固定された磁石とともにVCM15を構成している。
磁気ディスク12が回転した状態でVCM15のボイスコイルに通電することにより、ヘッドアクチュエータ14が回動し、磁気ヘッド33は磁気ディスク12の所望のトラック上に移動および位置決めされる。この際、磁気ヘッド33は、磁気ディスク12の径方向に沿って、磁気ディスクの内周縁部と外周縁部との間を移動される。
次に、磁気ヘッド33の構成について詳細に説明する。図3は、磁気ヘッド33のヘッド部44を拡大して示す断面図、図4は、ヘッド部の記録ヘッドを模式的に示す斜視図、図5は、記録ヘッド部分の主磁極先端部およびサイドシールド部分を拡大して示す側面図、図6は、記録ヘッドをディスク対向面側から見た平面図である。
図2および図3に示すように、磁気ヘッド33は浮上型のヘッドとして構成され、ほぼ直方体状に形成されたスライダ42と、スライダの流出端(トレーリング)側の端部に形成されたヘッド部44とを有している。スライダ42は、例えば、アルミナとチタンカーバイドの焼結体(アルチック)で形成され、ヘッド部44は薄膜を積層して形成されている。
スライダ42は、磁気ディスク12の表面に対向する矩形状のディスク対向面(空気支持面(ABS))43を有している。スライダ42は、磁気ディスク12の回転によってディスク表面とディスク対向面43との間に生じる空気流Cにより浮上する。空気流Cの方向は、磁気ディスク12の回転方向Bと一致している。スライダ42は、磁気ディスク12表面に対し、ディスク対向面43の長手方向が空気流Cの方向とほぼ一致するように配置されている。
スライダ42は、空気流Cの流入側に位置するリーディング端42aおよび空気流Cの流出側に位置するトレーリング端42bを有している。スライダ42のディスク対向面43には、リーディングステップ、トレーリングステップ、サイドステップ、負圧キャビティ等が形成されている。
図3に示すように、ヘッド部44は、スライダ42のトレーリング端部42bに薄膜プロセスで形成された再生ヘッド54および記録ヘッド56を有し、記録用ヘッドと再生用ヘッドが分離した分離型磁気ヘッドとして形成されている。
再生ヘッド54は、磁気抵抗効果を示す磁性膜63と、この磁性膜のトレーリング側およびリーディング側に磁性膜63を挟むように配置された軟磁気特性を有するシールド膜62a、62bと、で構成されている。これら磁性膜63、シールド膜62a、62bの下端は、スライダ42のディスク対向面43に露出している。再生ヘッド54は、磁気ディスク12に記録された情報を再生する。
記録ヘッド56は、再生ヘッド54に対して、スライダ42のトレーリング端42b側に設けられている。記録ヘッド56は、トレーリング端側にライトシールド電極をもつ単磁極ヘッドとして構成されている。図3および図4に示すように、記録ヘッド56は、磁気ディスク12の表面に対して垂直方向の記録磁界を発生させる高透磁率・高飽和磁束密度を有する軟磁性材料からなる主磁極66と、主磁極66のトレーリング側に配置され、主磁極直下の軟磁性層23を介して効率的に磁路を閉じるために設けられたライトシールド電極(リターン磁極)68と、主磁極66の上部をライトシールド電極68に連結する連結部67と、磁気ディスク12に信号を書き込む際、主磁極66に磁束を流すために主磁極66およびライトシールド電極68を含む磁路に巻きつくように配置された記録コイル71と、を有している。
図3ないし図5に示すように、主磁極66は、磁気ディスク12の表面に対して垂直な方向に延び、主磁極66の磁気ディスク側の下端部は、磁気ディスク12に向かって幅が狭くなるように先細に絞り込まれ、その先端部66aは、他の部分に対して幅の狭い柱状に形成されている。図6に示すように、主磁極66の先端部66aは、例えば、断面が台形状に形成され、トレーリング端側に位置した所定幅のトレーリング側端面67a、トレーリング端面と対向しているとともにトレーリング側端面よりも幅の狭いリーディング側端面、および両側面を有している。主磁極66の下端面は、スライダ42のディスク対向面43に露出している。トレーリング側端面67aの幅は、磁気ディスク12におけるトラックの幅にほぼ対応している。
ライトシールド電極68は、ほぼL字形状に形成され、その下端部68aは、細長い矩形状に形成されている。ライトシールド電極68の下端面は、スライダ42のディスク対向面43に露出している。下端部68aのリーディング側端面68bは、磁気ディスク12のトラックの幅方向に沿って延びている。このリーディング側端面68bは、主磁極66のトレーリング側端面67aとライトギャップWGを置いて平行に対向している。
図4ないし図6に示すように、記録ヘッド56は、主磁極66のライトギャップWGの長さ方向両側に、すなわち、主磁極66のトラック幅方向の両側に一対のサイドシールド70が設けられている。これらのサイドシールド70は、ディスク対向面43上では、主磁極66に対して磁気的に分断して設けられる。各サイドシールド70は、高透磁率・高飽和磁束密度を有する軟磁性材料によりライトシールド電極68の下端部68aと一体に形成され、下端部68aのリーディング側端面68bからスライダ42のリーディング端側に向かって延出している。
前記サイドシールド70の各々は、ディスク対向面43に露出し磁気ディスク12と対向する底面70aと、この底面から立ち上がり主磁極66と隙間SGを置いて対向する側面70bと、底面70aから立ち上がったリーディング側端面70cと、底面と対向する上面とを有している。各サイドシールド70の高さ(厚さ)SHは、主磁極66の先端部66aの高さよりも大きく形成されている。各サイドシールド70の側面70bは円弧状あるいは傾斜して形成され、主磁極66の先端部66aの側面、および、主磁極66の絞り部66bの側面と隙間SGを置いて対向している。
図4および図5に示すように、スライダ42のディスク対向面43から引込んだ位置で、かつ、主磁極66とサイドシールド70の側面70bとが対向する位置に、低磁束密度層が形成されている。本実施形態においては、主磁極66とサイドシールド70の側面70bとが対向する位置で、主磁極66の絞り部66bの両側面に低磁束密度層76a、76bが形成されている。低磁束密度層76a、76bの各々は、ディスク対向面43から磁気ディスク12と反対方向に離間した位置、すなわち、主磁極66の先端部66aの根元部分から上部方向へ、サイドシールド70の高さSHとほぼ同等の高さまで配置されている。
低磁束密度層76a、76bは、主磁極66の飽和磁束密度Bs1よりも小さい飽和磁束密度Bs2を有する軟磁性材料で形成されている。本実施形態において、低磁束密度層76a、76bを形成する軟磁性材料の飽和磁束密度Bs2は、サイドシールド70を形成する材料の飽和磁束密度Bs3よりも小さい。飽和磁束密度Bs1、Bs2、Bs3の軟磁性材料は、Fe、Co、Niの内の少なくとも一種を含む合金、または化合物の中から選択している。低磁束密度層76a、76bは、絞り部66bの両側面に重ねて形成してもよく、あるいは、絞り部66bの両側面部分の組成を調整して、主磁極66と一体に形成してもよい。低磁束密度層76a、76bは、図5に破線の矢印で示すような、主磁極66からサイドシールド70へ直接流れる磁束を抑制する。
図3に示すように、再生ヘッド54および記録ヘッド56は、スライダ42のディスク対向面43に露出する部分を除いて、保護絶縁膜72により覆われている。保護絶縁膜72は、ヘッド部44の外形を構成している。
以上のように構成されたHDDによれば、VCM15を駆動することにより、ヘッドアクチュエータ14が回動し、磁気ヘッド33は、磁気ディスク12の所望のトラック上に移動され、位置決めされる。また、磁気ヘッド33は、磁気ディスク12の回転によってディスク表面とディスク対向面43との間に生じる空気流Cにより浮上する。HDDの動作時、スライダ42のディスク対向面43はディスク表面に対し隙間を保って対向している。図2に示すように、磁気ヘッド33は、ヘッド部44の記録ヘッド56部分が最も磁気ディスク12表面に接近した傾斜姿勢をとって浮上する。この状態で、磁気ディスク12に対して、再生ヘッド54により記録情報の読み出しを行うとともに、記録ヘッド56により情報の書き込みを行う。
情報の書き込みにおいては、記録コイル71により主磁極66を励磁し、この主磁極から直下の磁気ディスク12の記録層22に垂直方向の記録磁界を印加することにより、所望のトラック幅にて情報を記録する。この際、主磁極66の先端部66aの両側にサイドシールド70を設けることにより、隣接トラックへの書き込みを防止することができる。また、主磁極66とサイドシールドとが対向する部分に低磁束密度層76a、76bを設け、これらの低磁束密度層により、主磁極66からサイドシールド70へ直接流れ込む磁束を規制および遮蔽することができる。これにより、サイドシールド70直下から磁気ディスク12へ磁束が漏れることを防止し、隣接トラックの情報を消去または劣化させる現象を無くすことができる。従って、オントラック信号品質を維持または向上させ、隣接トラックへの漏れ磁界を減少させることができ、磁気ディスクの磁気記録の高密度化を図ることができる。
本実施形態に係る磁気ヘッドと、低磁束密度層を持たない比較例(a)、(b)に係る磁気ヘッドと、を用意し、これらの性能を比較した。比較例(a)の磁気ヘッドは、従来の構造を有し、比較例(b)の磁気ヘッドは、磁界強度を確保するために、主磁極絞りこみ角度θ(図5参照)などを増大させた主磁極を組み合わせた従来の磁気ヘッドである。本実施形態に係る磁気ヘッドにおいて、主磁極66を飽和磁束密度Bs1=2.4Tの材料で形成し、サイドシールド70は飽和磁束密度Bs3=1.9Tの材料を用いた。低磁束密度層76a、76bは、飽和磁束密度Bs2=1.5Tの材料とBs2=0.8Tの材料の2種類を使用し、それぞれの実施例を実施例(a)、実施例(b)とする。
図7および図8は、実施例(a)、(b)に係る磁気ヘッドと、比較例(a)、(b)に係る磁気ヘッドとの記録性能を比較して示す図である。図7は、実施例(a)、(b)に係る磁気ヘッドと、比較例(a)、(b)に係る磁気ヘッドとについて、記録磁界分布のオフトラック方向プロファイルを比較して示している。
図7において、トラック幅方向位置=0の位置を主磁極66のトラック幅方向中心位置とし、実施例および比較例に係る磁気ヘッドによる記録磁界分布の片側オフトラック方向プロファイルを各特性線で示している。
比較例(a)に対して、比較例(b)の場合、主磁極66直下での磁界強度は増大しているが、サイドシールド70直下からもれる磁界強度も増大している。比較例(b)の磁気ヘッドの場合、サイドシールドによるイレーズ幅制御と主磁極直下の磁界強度は、トレードオフの関係にあることがいえる。
これに対して、実施例(a)の磁気ヘッドによれば、比較例(b)に比較して、主磁極66直下での磁界強度を維持、または向上させ、隣接トラックへの漏れ磁界が低減していることが分かる。また、実施例(b)の場合、サイドシールド70直下の漏れ磁界強度は低下するが、主磁極66直下での磁界強度の劣化が顕著になってしまう。
図8は、実施例(a)および比較例(b)の磁気ヘッドにおけるビットエラーレート(BER)のオフトラック方向プロファイルを比較して示している。トラック幅方向位置=0の位置を記録ヘッドの主磁極66のトラック幅方向中心位置とする。
図8において、□の特性線は、比較例(b)の磁気ヘッドによって、トラック幅方向位置=0を中心としてトラック幅方向に左右にオフセットしながら、磁気ディスクにランダムデータを書き込み再生を行った場合のビットエラーレートを示している。○の特性線は、比較例(b)の磁気ヘッドにより、トラック幅方向位置=0の位置で10000回書き込みを行った後、再びトラック幅方向に左右にオフセットさせながら再生した場合のビットエラーレートのオフトラック方向プロファイルを示している。サイドシールド70から記録磁界が漏れることにより、隣接トラックへ磁界が及び、情報消去が起こるため、□の特性線に比べて、サイドシールド70の側縁近傍でビットエラーレートが劣化していることが分かる。
図8において、●の特性線は、実施例(a)の磁気ヘッドによって、トラック幅方向位置=0を中心としてトラック幅方向に左右にオフセットしながら、磁気ディスクにランダムデータを書き込み再生を行った場合のビットエラーレートを示している。■の特性線は、実施例(a)の磁気ヘッドにより、トラック幅方向位置=0の位置で10000回書き込みを行った後、再びトラック幅方向に左右にオフセットさせながら再生した場合のビットエラーレートのオフトラック方向プロファイルを示している。これらのプロファイルから、実施例(a)の磁気ヘッドで記録を行う場合、隣接トラックでのビットエラーレートが低く、比較例(b)に比べて、大きく向上していることが分かる。すなわち、実施例(a)の磁気ヘッドでは、サイドシールド70直下、つまり、隣接トラックの信号品質を劣化させることがなく、高いトラック密度化が可能となる。
次に、この発明の第2の実施形態に係るHDDの磁気ヘッドについて説明する。図9は、ヘッド部の記録ヘッドを模式的に示す斜視図、図10は、記録ヘッド部分の主磁極先端部およびサイドシールド部分を拡大して示す側面図である。
図9および図10に示すように、第2の実施形態によれば、磁気ヘッドの記録ヘッド56は、磁気ディスク12の表面に対して垂直方向の記録磁界を発生させる高透磁率・高飽和磁束密度を有する軟磁性材料からなる主磁極66と、主磁極66のトレーリング側に配置され、主磁極直下の軟磁性層23を介して効率的に磁路を閉じるために設けられたライトシールド電極68と、主磁極66の上部をライトシールド電極68に連結する連結部67と、磁気ディスク12に信号を書き込む際、主磁極66に磁束を流すために主磁極66およびライトシールド電極68を含む磁路に巻きつくように配置された記録コイル71と、を有している。主磁極66は、磁気ディスク12の表面に対して垂直な方向に延び、主磁極66の磁気ディスク側の下端部は、磁気ディスク12に向かって幅が狭くなるように先細に絞り込まれ、その先端部66aは、他の部分に対して幅の狭い柱状に形成されている。
記録ヘッド56は、主磁極66のトラック幅方向の両側に設けられた一対のサイドシールド70を備えている。これらのサイドシールド70は、ディスク対向面43上では、主磁極66に対して磁気的に分断して設けられる。各サイドシールド70は、高透磁率・高飽和磁束密度を有する軟磁性材料によりライトシールド電極68の下端部68aと一体に形成され、下端部68aのリーディング側端面68bからスライダ42のリーディング端側に向かって延出している。
スライダ42のディスク対向面43から引込んだ位置で、かつ、主磁極66とサイドシールド70の側面70bとが対向する位置に、低磁束密度層が形成されている。本実施形態においては、主磁極66とサイドシールド70の側面70bとが対向する位置で、主磁極66の絞り部66bの両側面に低磁束密度層76a、76bが形成されている。低磁束密度層76a、76bの各々は、ディスク対向面43から磁気ディスク12と反対方向に離間した位置、すなわち、主磁極66の先端部66aの根元部分から上部方向へ、サイドシールド70の高さSHとほぼ同等の高さまで配置されている。
また、主磁極66とサイドシールド70の側面70bとが対向する位置で、両サイドシールド70の側面70bに低磁束密度層78a、78bが形成されている。
低磁束密度層76a、76bは、主磁極66の飽和磁束密度Bs1よりも小さい飽和磁束密度Bs2を有する軟磁性材料で形成されている。本実施形態において、低磁束密度層76a、76bを形成する軟磁性材料の飽和磁束密度Bs2は、サイドシールド70を形成する材料の飽和磁束密度Bs3よりも小さい。低磁束密度層78a、78bは、サイドシールド70の飽和磁束密度Bs3よりも小さい飽和磁束密度Bs4を有する軟磁性材料で形成されている。飽和磁束密度Bs1、Bs2、Bs3、Bs4の軟磁性材料は、Fe、Co、Niの内の少なくとも一種を含む合金、または化合物の中から選択している。
低磁束密度層76a、76bは、絞り部66bの両側面に重ねて形成してもよく、あるいは、絞り部66bの両側面部分の組成を調整して、主磁極66と一体に形成してもよい。低磁束密度層78a、78bは、サイドシールド70の側面70bに重ねて形成してもよく、あるいは、サイドシールドの側面部分の組成を調整して、サイドシールドと一体に形成してもよい。これらの低磁束密度層76a、76b、78a、78bは、主磁極66からサイドシールド70へ直接流れる磁束を抑制する。
なお、低磁束密度層は、主磁極66とサイドシールド70の側面70bとの両方に設ける場合に限らず、主磁極66とサイドシールド70の側面70bとが対向する位置で、サイドシールド70の側面側のみに設ける構成としてもよい。
第2の実施形態において、磁気ヘッドおよびHDDの他の構成は、前述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には、同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。そして、上記のように構成された第2の実施形態に係る磁気ヘッドにおいても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
第2の実施形態に係る磁気ヘッドについて、例えば、主磁極66は、飽和磁束密度Bs1=2.4Tの材料、サイドシールド70は飽和磁束密度Bs3=1.9Tの材料、主磁極側の低磁束密度層76a、76bはBs2=1.5Tの材料、サイドシールド側の低磁束密度層は、飽和磁束密度Bs4=1.2Tの材料を使用して形成し、その性能を従来例の磁気ヘッドと比較した。
従来例の磁気ヘッドに比べ、本実施例の磁気ヘッドでは主磁極直下での磁界強度を維持または向上させ、隣接トラックへの漏れ磁界を減少させることができる。また、トラック幅方向位置=0の位置から、トラック方向に左右にオフセットしながら、磁気ディスクにランダムデータを書き込み再生を行いビットエラーレートのオフトラックプロファイルを測定した後、トラック幅方向位置=0の位置で10000回書き込み、オフトラックさせながら再生を行った場合のビットエラーレートのオフトラック方向プロファイルを測定し、その変化を調べた。従来例の磁気ヘッドの場合、サイドシールドエッジ近傍直下の隣接トラックでビットエラーレートが劣化しているのに対して、本実施例の磁気ヘッドではサイドシールドエッジ近傍直下の隣接トラックでビットエラーレートは劣化しなかった。
このことから、本実施形態に係る磁気ヘッドによれば、隣接トラックの信号品質を劣化させることなく、高トラック密度化を可能とする効果が得られることが分る。
次に、この発明の第3の実施形態に係るHDDの磁気ヘッドについて説明する。図11は、記録ヘッド部分の主磁極先端部およびサイドシールド部分を拡大して示している。
図11に示すように、第3の実施形態によれば、スライダのディスク対向面から引込んだ位置で、かつ、主磁極66とサイドシールド70の側面70bとが対向する位置に、低磁束密度層が形成されている。ここでは、主磁極66とサイドシールド70の側面70bとの隙間に低磁束密度層80a、80bが充填された状態で配置され、主磁極66およびサイドシールド70の側面70bに接している。低磁束密度層80a、80bの各々は、主磁極66の先端部66aの根元部分から上部方向へ、サイドシールド70の高さSHとほぼ同等の高さまで配置されている。
低磁束密度層80a、80bは、主磁極66の飽和磁束密度Bs1およびサイドシールド70の飽和磁束密度Bs3よりも小さい飽和磁束密度Bs5を有する軟磁性材料で形成されている。飽和磁束密度Bs1、Bs3、Bs5の軟磁性材料は、Fe、Co、Niの内の少なくとも一種を含む合金、または化合物の中から選択している。
例えば、主磁極66は、飽和磁束密度Bs1=2.4Tの材料、サイドシールド70は飽和磁束密度Bs3=1.9Tの材料、低磁束密度層80a、80bはBs5=0.5Tの材料を用いてそれぞれ形成している。
第3の実施形態において、磁気ヘッドおよびHDDの他の構成は、前述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には、同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。そして、上記のように構成された第3の実施形態に係る磁気ヘッドにおいても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、記録ヘッドの各要素を形成する材料は、上述した実施形態に限らず、適宜、変更可能である。また、各要素の飽和磁束密度の値は、上述した実施形態に限定されることなく、適宜、変更可能である。ヘッド部を構成する要素の材料、形状、大きさ等は、必要に応じて変更可能である。また、磁気ディスク装置において、磁気ディスクおよび磁気ヘッドの数は、必要に応じて増加可能であり、磁気ディスクのサイズも種々選択可能である。
10…筺体、11…ベース、12…磁気ディスク、13…スピンドルモータ、
14…ヘッドアクチュエータ、25…制御回路基板、27…アーム、
30…サスペンション、33…磁気ヘッド、42…スライダ、43…ディスク対向面、
44…ヘッド部、54…再生ヘッド、56…記録ヘッド、66…主磁極、
66b…絞り部、67a…トレーリング側端面、68…ライトシールド磁極、
70…サイドシールド、70a…底面、70b…側面、71…記録コイル、
76a、76b、78a、78b、80a、80b…低磁束密度層、
WG…ライトギャップ

Claims (8)

  1. 媒体面に対して垂直方向に磁気異方性を有する記録層を有する記録媒体に記録を行う垂直記録用の磁気ヘッドであって、
    前記記録媒体の表面と対向する対向面を有するスライダと、
    前記スライダに設けられ前記記録媒体に対し情報処理を行うヘッド部と、を備え、前記ヘッド部は、
    前記記録層に対し垂直な記録磁界を印加する主磁極と、
    前記主磁極を励磁する記録コイルと、
    前記主磁極のトレーリング側にライトギャップを置いて対向し、前記記録媒体の下地層との間で閉磁路を形成するライトシールド磁極と、
    前記主磁極のトラック幅方向の両側に、前記主磁極から磁気的に離間して設けられたサイドシールドと、
    前記主磁極の飽和磁束密度よりも小さい飽和磁束密度を有する材料で形成され、前記主磁極とサイドシールドとが対向する位置に設けられ、前記主磁極からサイドシールドへの磁束の流を規制する低磁束密度層と、
    を備えている磁気ヘッド。
  2. 前記低磁束密度層は、前記主磁極とサイドシールドとが対向する位置で前記主磁極に形成されている請求項1に記載の磁気ヘッド。
  3. 前記低磁束密度層は、前記主磁極とサイドシールドとが対向する位置で前記サイドシールドに形成されている請求項1に記載の磁気ヘッド。
  4. 前記低磁束密度層は、前記主磁極とサイドシールドとが対向する位置で前記主磁極とサイドシールドとの間に充填されている請求項1に記載の磁気ヘッド。
  5. 前記サイドシールドは、前記主磁極の飽和磁束密度よりも小さい飽和磁束密度を有する材料で形成され、前記低磁束密度層は、前記主磁極の飽和磁束密度および前記サイドシールドの飽和磁束密度よりも小さい飽和磁束密度を有する材料で形成されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の磁気ヘッド。
  6. 前記主磁極は、前記記録媒体の表面に対して垂直な方向に延び、前記記録媒体の表面側に向かって先細に絞られた絞り部と、絞り部から前記ディスク対向面まで延びる先端部とを有し、
    前記低磁束密度層は、前記絞り部の側面とサイドシールドの側面とが対向する位置に設けられている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の磁気ヘッド。
  7. 媒体面に対して垂直方向に磁気異方性を有する記録層と、を有するディスク状の記録媒体と、
    前記記録媒体を支持しているとともに回転する駆動部と、
    前記記録媒体の表面と対向する対向面を有するスライダ、および前記スライダに設けられ前記記録媒体に対し情報処理を行うヘッド部を有する磁気ヘッドと、を備え、
    前記ヘッド部は、
    前記記録層に対し垂直な記録磁界を印加する主磁極と、
    前記主磁極を励磁する記録コイルと、
    前記主磁極のトレーリング側にライトギャップを置いて対向し、前記記録媒体の下地層との間で閉磁路を形成するライトシールド磁極と、
    前記主磁極のトラック幅方向の両側に、前記主磁極から磁気的に離間して設けられたサイドシールドと、
    前記主磁極の飽和磁束密度よりも小さい飽和磁束密度を有する材料で形成され、前記主磁極とサイドシールドとが対向する位置に設けられ、前記主磁極からサイドシールドへの磁束の流を規制する低磁束密度層と、
    を備えているディスク装置。
  8. 前記記録媒体は、軟磁気特性を有する下地層を有している請求項7に記載のディスク装置。
JP2009141505A 2009-06-12 2009-06-12 磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置 Expired - Fee Related JP4599452B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009141505A JP4599452B1 (ja) 2009-06-12 2009-06-12 磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置
US12/759,607 US8064162B2 (en) 2009-06-12 2010-04-13 Magnetic head and disk drive provided with the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009141505A JP4599452B1 (ja) 2009-06-12 2009-06-12 磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4599452B1 JP4599452B1 (ja) 2010-12-15
JP2010287289A true JP2010287289A (ja) 2010-12-24

Family

ID=43306241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009141505A Expired - Fee Related JP4599452B1 (ja) 2009-06-12 2009-06-12 磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8064162B2 (ja)
JP (1) JP4599452B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015064923A (ja) * 2013-09-25 2015-04-09 シーゲイト テクノロジー エルエルシー Absの遠位にある変動するデータライター側面シールドギャップ

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4693923B2 (ja) * 2009-09-29 2011-06-01 株式会社東芝 磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置
US8842389B2 (en) * 2009-10-26 2014-09-23 Headway Technologies, Inc. Wrap-around shielded writer with highly homogeneous shield material
US8537501B2 (en) * 2011-03-28 2013-09-17 Seagate Technology Llc Write head with modified side shields
US8570683B2 (en) * 2011-06-24 2013-10-29 HGST Netherlands B.V. Low permeability material for a side shield in a perpendicular magnetic head
US8416528B1 (en) * 2012-05-03 2013-04-09 Headway Technologies, Inc. Magnetic head for perpendicular magnetic recording having a return path section
US8842396B1 (en) 2013-03-12 2014-09-23 Seagate Technology Llc Magnetic sensor with differing stripe heights
US10891974B1 (en) 2017-06-07 2021-01-12 Sandisk Technologies Llc Magnetic head with current assisted magnetic recording and method of making thereof
US10896690B1 (en) 2017-06-07 2021-01-19 Sandisk Technologies Llc Magnetic head with current assisted magnetic recording and method of making thereof
JP6771439B2 (ja) * 2017-08-29 2020-10-21 株式会社東芝 磁気ヘッドおよびこれを備えるディスク装置
US10839844B1 (en) 2018-06-18 2020-11-17 Western Digital Technologies, Inc. Current-assisted magnetic recording write head with wide conductive element in the write gap
US11017801B1 (en) 2018-10-09 2021-05-25 Western Digital Technologies, Inc. Magnetic head with assisted magnetic recording and method of making thereof
US10891975B1 (en) 2018-10-09 2021-01-12 SanDiskTechnologies LLC. Magnetic head with assisted magnetic recording and method of making thereof
CN114783465B (zh) * 2018-11-22 2023-10-20 新科实业有限公司 用于热辅助磁记录的过渡曲率改进的系统
US10998008B1 (en) * 2020-06-19 2021-05-04 Western Digital Technologies, Inc. Interface connector for tape embedded drive
US11495251B1 (en) * 2022-01-12 2022-11-08 Headway Technologies, Inc. Manufacturing method for magnetic head for perpendicular magnetic recording including a pair of first side shields and a pair of second side shields

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008071469A (ja) * 2006-09-11 2008-03-27 Headway Technologies Inc 垂直磁気記録用磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2010135008A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Fujitsu Ltd 磁気ヘッドとその製造方法および情報記憶装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003016607A (ja) 2001-06-28 2003-01-17 Hitachi Ltd 磁気ヘッド及びその製造方法とそれを用いた磁気ディスク装置
JP2006012272A (ja) * 2004-06-24 2006-01-12 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv 磁気ヘッド及びその製造方法
US7649712B2 (en) * 2004-08-31 2010-01-19 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Self aligned wrap around shield for perpendicular magnetic recording
JP2006252620A (ja) 2005-03-09 2006-09-21 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv 磁気ヘッド及びその製造方法
US7573683B1 (en) * 2005-07-08 2009-08-11 Maxtor Corporation Write heads with floating side shields and manufacturing methods
US7562436B2 (en) * 2005-07-29 2009-07-21 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Deposition defined trackwidth for very narrow trackwidth CPP device
JP2007294059A (ja) 2006-04-27 2007-11-08 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv 垂直記録磁気ヘッド
JP2008226424A (ja) 2007-02-15 2008-09-25 Fujitsu Ltd 垂直記録磁気ヘッド及び磁気ディスク装置
US7872835B2 (en) * 2007-04-13 2011-01-18 Headway Technologies, Inc. Optimized write pole flare angle for side shield or semi side shield PMR writer application
US7869165B2 (en) * 2007-07-30 2011-01-11 Tdk Corporation Magnetic field detecting element having stack with a plurality of free layers and side shield layers
US7876534B2 (en) * 2008-01-15 2011-01-25 Tdk Corporation Magneto-resistive effect device of the CPP type, and magnetic disk system

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008071469A (ja) * 2006-09-11 2008-03-27 Headway Technologies Inc 垂直磁気記録用磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2010135008A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Fujitsu Ltd 磁気ヘッドとその製造方法および情報記憶装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015064923A (ja) * 2013-09-25 2015-04-09 シーゲイト テクノロジー エルエルシー Absの遠位にある変動するデータライター側面シールドギャップ
US9437220B2 (en) 2013-09-25 2016-09-06 Seagate Technology Llc Varying data writer side shield gap distal the ABS

Also Published As

Publication number Publication date
US8064162B2 (en) 2011-11-22
US20100315747A1 (en) 2010-12-16
JP4599452B1 (ja) 2010-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4599452B1 (ja) 磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置
JP4686630B1 (ja) 磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置
JP4693923B2 (ja) 磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置
US7944646B2 (en) Magnetic disk drive
JP2010176732A (ja) 磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置
JP5784542B2 (ja) 磁気記録ヘッド、およびこれを備えたディスク装置
JP4881458B2 (ja) 磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置
JP5538676B2 (ja) 垂直磁気記録ヘッド、磁気ヘッド及びこれらを搭載した磁気ディスク装置
JP2011210332A (ja) 磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置
JP5172937B2 (ja) 磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置
JP2006018927A (ja) 磁気ヘッド及びそれを搭載した磁気記録再生装置
JP2014203489A (ja) 記録ヘッド、およびこれを備えたディスク装置
JP5813591B2 (ja) 磁気記録ヘッド、これを備えたヘッドジンバルアッセンブリ、および、ディスク装置
JP2012150863A (ja) 記録ヘッド、およびこれを備えたディスク装置
JP2009176399A (ja) 磁気ディスク装置
JP2013143172A (ja) 記録ヘッド、およびこれを備えたディスク装置
JP5762987B2 (ja) 磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置
JP2017117506A (ja) 磁気記録ヘッド、およびこれを備えたディスク装置
JP2010287288A (ja) 磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置
JP5113388B2 (ja) 磁気ディスク装置
JP2016219070A (ja) 磁気記録ヘッド、およびこれを備えたディスク装置
US20140362468A1 (en) Magnetic recording head and disk drive with the same
JP2011076651A (ja) 磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置
JP2018198101A (ja) 磁気ヘッドおよびこれを備えるディスク装置
JP2005302148A (ja) 磁気記録再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100831

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100927

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees