JP2010284846A - タイヤ成形ドラム - Google Patents

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Abstract

【課題】セグメントの側端面間の摩滅を抑えたタイヤ成形ドラムを提供する。
【解決手段】周方向に交互に配されかつ、拡縮手段3によって縮径状態と拡径状態との間を移動しうる第1、第2のセグメント2A、2Bを具える。拡縮手段は、軸芯方向に移動可能に案内されかつ軸芯方向内端部にガイド面部20を有するコーン状のスライド体12と、半径方向内外に移動可能に案内されかつ半径方向外端部に第1、第2のセグメント2A、2Bを取り付けた第1、第2の移動片15A、15Bとを具える。ガイド面部20は、第1の移動片15Aと係合しうる第1の傾斜面部20Aと、これとは傾斜が異なりかつ前記第2の移動片15Bと係合しうる第2の傾斜面部20Bとからなり、拡径時、第1のセグメント2Aを第2のセグメント2Bよりも先に拡径位置に到着し、縮径時、第1のセグメント2Aを第2のセグメント2Bよりも遅れて拡径位置から半径方向内方に移動を開始する。
【選択図】図3

Description

本発明は、外表面上でタイヤ形成用のシート状体を巻回することによりタイヤ構成部材を形成するタイヤ成形ドラムに関する。
生タイヤの製造工程では、例えばインナーライナゴム、カーカスプライ等のタイヤ構成部材を形成する際、タイヤ成形ドラムの外表面上で、前記タイヤ構成部材形成用のシート状体を周方向に巻回して円筒状に形成することが行われる。
このタイヤ成形ドラムでは、巻回された円筒状のタイヤ構成部材を取り外すために縮径することが必要であり、そのため従来においては、図7に示すように、タイヤ成形ドラムaのドラム部を、周方向に分割された複数のセグメントbにより構成し、各セグメントbを拡縮手段により半径方向内外に移動可能に構成している(例えば特許文献1参照)。
このセグメントbは、周方向に交互に配される第1、第2の2種類のセグメントb1、b2からなり、第1のセグメントは、周方向巾が大であり、かつ周方向両側端に半径方向内方に向かって周方向巾を減じる向きに傾斜する内向き傾斜の端面e1を設けている。又第2のセグメントは、周方向巾が小でありかつ周方向両側端に半径方向内方に向かって周方向巾を増す向きに傾斜する外向き傾斜の端面e2を設けている。
そして、縮径状態Yrにおいては、第2のセグメントb2が第1のセグメントb1の半径方向内側に後退することで縮径できる。又拡径状態Yeにおいては、第1、第2のセグメントb1、b2が周方向に横並びし、周方向両側端面e1、e2が互いに当接することにより、第1、第2のセグメントb1、b2の各外表面が、実質的に連続する一つの円筒面sを形成する。これにより、外表面上でシート状体を精度良く円筒状に巻回することができる。
又拡縮手段fでは、図8に示すようにドラム支持軸gに、軸芯方向に移動可能なスライド筒hを設け、このスライド筒hと各前記第1、第2のセグメントb1、b2とを、それぞれ長さの異なる第1、第2のリンク体i1、i2によって連結している。
特開2000−296563号公報
しかしこの構造のものは、第1、第2のセグメントb1、b2が、同時に動くため、第1、第2のセグメントb1、b2の側端面e1、e2同士が擦れて摩滅が発生する。その結果、第1のセグメントb1の周方向巾が減少するなどドラムの真円度が低下し、形成されるタイヤの品質を損ねるという問題がある。
又第1、第2のセグメントb1、b2が同時に動くため、セグメントb1、b2が互いに干渉しないように、周方向側縁部に複雑な形状の切れ込みjを形成する必要があり、この切れ込みjの形成(加工)に手間と労力を要するなど、ドラムの形成効率の低下を招く。又前記切れ込みjにより、前記第1のセグメントb1の周方向側縁部の厚さ、及び側端面e1の巾が必然的に減じるため、前記側縁部での摩滅の進行をさらに早めるという結果を招く。
そこで本発明は、第1、第2のセグメントの側端面間の摩滅を抑制でき、ドラム真円度の低下、ひいては形成するタイヤの品質低下を抑制しうるとともに、セグメントの周方向側縁部に複雑な切れ込みを形成することなくセグメント間の干渉を確実に防止でき、ドラムの形成効率を高めうるタイヤ成形ドラムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本願請求項1の発明は、周方向に分割されかつ拡縮手段により半径方向内外へ移動することによって、外表面が縮径した縮径状態と、外表面が拡径した拡径状態との間を移動しうる複数のセグメントからなるセグメント群を具え、かつ前記拡径状態において前記外表面上にタイヤ形成用の1以上のシート状体を周方向に巻回することによりタイヤ構成部材を形成でき、かつ前記縮径状態においてこのタイヤ構成部材を取り外しうるタイヤ成形ドラムであって、
前記セグメント群は、
周方向両側端に、半径方向内方に向かって周方向巾を減じる向きに傾斜する受け面を有する周方向巾が大な第1のセグメントと、
この第1のセグメントとは周方向に交互に配置され、しかも前記縮径状態において前記第1のセグメントの半径方向内方に位置するとともに、周方向両側端に、半径方向内方に向かって周方向巾を増す向きに傾斜しかつ前記拡径状態において前記受け面に接する当接面を有する周方向巾が小な第2のセグメントとからなり、
しかも前記拡縮手段は、
半径方向内外にのびる案内部を有するドラム支持軸部材と、
このドラム支持軸部材に軸芯方向内外に移動可能に案内され、かつ軸芯方向内端部に軸芯方向外方に向かって半径方向外方に傾斜するガイド面部を有するコーン状のスライド体と、
前記案内部により半径方向内外に移動可能に案内され、かつ半径方向内端部に前記ガイド面部と係合する係合部を有することにより前記スライド体の軸芯方向内方移動によって半径方向外方に移動しうる複数の半径方向移動片とを具え、
かつ前記半径方向移動片は、半径方向外端部に前記第1のセグメントを取り付けた第1の移動片と、前記第2のセグメントを取り付けた第2の移動片とからなるとともに、
前記ガイド面部は、前記第1の移動片の係合部と係合しうる第1の傾斜面部と、この第1の傾斜面部とは傾斜が異なりかつ前記第2の移動片の係合部と係合しうる第2の傾斜面部とからなることにより、拡径時、第1のセグメントを第2のセグメントよりも先に拡径位置に到着させ、かつ縮径時、第1のセグメントを第2のセグメントよりも遅れて拡径位置から半径方向内方に移動を開始させることを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記第2の傾斜面部は、前記ガイド面部の軸芯方向内端から該軸芯方向に対してθ1の角度で緩傾斜する一定勾配の単傾斜面からなり、かつ前記第1の傾斜面部は、前記ガイド面部の軸芯方向内端から軸芯方向に対して前記角度θ1よりも大な角度θ2で急傾斜する軸芯方向内側の急傾斜面部と、軸芯方向に対する角度が0°をなす軸芯方向外側の平坦面部とを有するとともに、前記第1の移動片は、拡径状態において前記平坦面部に係合することを特徴としている。
なお前記拡径位置とは、拡径状態における半径方向の位置を意味する。
本発明は叙上の如く、拡縮手段として、軸芯方向外方に向かって半径方向外方に傾斜するガイド面部を有するコーン状のスライド体と、前記ガイド面部と係合する係合部を有することにより前記スライド体の軸芯方向内方移動によって半径方向外方に移動しうる複数の半径方向移動片とを用いて拡縮手段を構成している。なお半径方向移動片は、第1のセグメントを支持する第1の移動片と、第2のセグメントを支持する第2の移動片とからなるとともに、前記前記ガイド面部を、第1の移動片に係合しうる第1の傾斜面部と、この第1の傾斜面部とは傾斜が異なりかつ第2の移動片に係合しうる第2の傾斜面部とで構成している。
これにより、前記スライド体の一つの半径方向の動きによって、第1、第2のセグメントを、半径方向に互いに異なるタイミング及び速度で移動させることが可能となり、本発明では、拡径時、第1のセグメントを第2のセグメントよりも先に拡径位置に到着させ、かつ縮径時、第1のセグメントを第2のセグメントよりも遅れて拡径位置から半径方向内方に移動を開始させている。
従って、第1、第2のセグメントの側端面間同士の擦れがなくなり、摩滅の発生を抑制できる。その結果、ドラム真円度の低下を抑え、形成するタイヤの品質低下を防止しうる。又第1、第2のセグメントを半径方向に離間させながら移動させうるため、セグメント間の干渉がなくなる。そのため、複雑な切れ込みを不要とし、側端部の形状を簡略化しうるため、ドラムの形成効率、及び設計効率を高めることができる。
本発明のタイヤ成形ドラムの一実施例を示す軸芯方向の断面図である。 そのセグメント群を示す軸芯方向と直角方向な断面図である。 拡縮手段を拡大して示す軸芯方向と直角方向な断面図である。 スライド体を軸芯方向内側から見た略側面図である。 本願の作用を説明する略図である。 ガイド面部の他の実施例を示す軸芯方向の断面図である。 従来技術を説明するタイヤ成形ドラムの断面図である。 その拡縮手段を説明する断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図1は、本発明のタイヤ成形ドラムの主要部を示す軸芯方向の断面図である。なお便宜上、図1においてドラム支持軸9の軸芯iより上方側には、拡径状態Yeのタイヤ成形ドラム1が、又下方側には、縮径状態Yrのタイヤ成形ドラム1がそれぞれ示されている。
図1、2に示すように、本実施形態のタイヤ成形ドラム1は、周方向に分割された複数のセグメント2からなるセグメント群2Gと、各セグメント2を半径方向内外へ移動させる拡縮手段3とを具え、この拡縮手段3により、前記セグメント2は、その外表面Sが縮径する縮径状態Yrと、外表面Sが拡径する拡径状態Yeとの間を移動する。そして前記拡径状態Yeにおいて、前記外表面Sに、タイヤ形成用の1以上のシート状体(図示しない)を周方向に巻回することによりタイヤ構成部材を円筒状に形成でき、かつ前記縮径状態Yrにおいて、形成したタイヤ構成部材をタイヤ成形ドラム1から取り外ししうる。
次に、前記セグメント群2Gは、前記図2の如く、周方向に交互に配される第1、第2のセグメント2A、2Bから構成される。前記第1のセグメント2Aは、その周方向巾が第2のセグメント2Bよりも大であり、かつその周方向両側端に、半径方向内方に向かって周方向巾を減じる向きに傾斜する内向き傾斜の受け面5を具える。又第2のセグメント2Bは、第1のセグメント2Aよりも周方向巾が小であり、かつその周方向両側端に、半径方向内方に向かって周方向巾を増す向きに傾斜する外向き傾斜の当接面6を具える。
このタイヤ成形ドラム1は、拡径状態Yeにおいては、前記第1、第2のセグメント2A、2Bが周方向に横並びし、周方向両側端面である前記受け面5と当接面6とが互いに当接するとともに、前記第1、第2のセグメント2A、2Bの各外表面Sが協働して、実質的に連続する一つの円筒面S0を形成する。又縮径状態Yrにおいては、第2のセグメント2Bが、第1のセグメント2Aよりも半径方向内側に後退し、これによってタイヤ成形ドラム1は縮径しうる。
次に、前記拡縮手段3は、半径方向内外にのびる案内部10を有するドラム支持軸部材11と、このドラム支持軸部材11に、軸芯方向内外に移動可能に案内されるスライド体12と、前記案内部10により半径方向内外に移動可能に案内され、かつ前記スライド体12のガイド面部13部と係合する係合部14を有する複数の半径方向移動片15とを具える。
前記ドラム支持軸部材11は、本例では、図1、3に示すように、ドラム支持軸9に同心に外挿される円筒状のスリーブ本体部11aと、このスリーブ本体部11aの軸芯方向内端から半径方向外側に立ち上がる略円盤状の側板11bとを有する。本例では、前記スリーブ本体部11aは、ドラム支持軸9とは一体回転可能に、かつ軸芯方向には相対移動可能に、前記ドラム支持軸9に支持される。又前記側板11bには、その軸芯方向外側面に取り付く例えばブロック状の案内部10が配される。この案内部10は、各前記半径方向移動片15の一側端縁を半径方向内外に案内しうるリブ状のガイドレール10aを具える。なお案内部10として、半径方向内外にのびる案内溝を設け、半径方向移動片15の一側端縁に、この案内溝に案内されるガイドレールを設けるなど、前記案内部10として種々な態様のものが採用しうる。
又前記スライド体12は、図3、4に示すように、先細コーン状のブロック体であって、前記スリーブ本体部11aとは一体回転可能に、かつ軸芯方向内外には摺動可能に前記スリーブ本体部11aに支持される。なおスライド体12は、シール材16を介して前記スリーブ本体部11aの外周面とは気密に接触するとともに、該スライド体12の内部かつ前記シール材16よりも軸芯方向後方側には、軸芯方向後端で開口しかつ前記スリーブ本体部11aの外周面との間で空気室Hを形成しうる同心な内孔12aが形成される。前記空気室Hの軸芯方向後端は、前記スリーブ本体部11aの外周面から立ち上がる円盤状のキャップ11cにより封止される。なお例えば前記キャップ11cに設ける吸排口(図示しない。)から前記空気室Hに、高圧空気を吸気/排気することにより、前記スライド体12を軸芯方向に摺動しうる。
又前記スライド体12は、その軸芯方向内端部に、軸芯方向外方に向かって半径方向外方に傾斜するガイド面部20を具える。このガイド面部20は、傾斜が互いに相違しかつ周方向に交互に配される第1、第2の傾斜面部20A、20Bからなり、本例では、前記第2の傾斜面部20Bは、前記ガイド面部20の軸芯方向内端20e1から該軸芯方向に対してθ1の角度で緩傾斜する一定勾配の単傾斜面21として形成される。
又前記第1の傾斜面部20Aは、前記内端20e1から軸芯方向に対して前記角度θ1よりも大な角度θ2で急傾斜でのびる軸芯方向内側の急傾斜面部22aと、この急傾斜面部22aに連なりかつ軸芯方向に対して0°の角度でのびる軸芯方向外側の平坦面部22bとからなる屈曲面22として形成される。なお急傾斜面部22aと平坦面部22bとは、円弧部を介して滑らかに連結される。
次に、前記半径方向移動片15は、その半径方向外端部に前記第1のセグメント2Aを取り付けた第1の移動片15Aと、第2のセグメント2Bを取り付けた第2の移動片15Bとからなる。前記第1、第2の移動片15A、15Bは、実質的に同構成であり、本例では、矩形板状の本体部15aを有し、かつその軸芯方向内側端に、前記ガイドレール10aに案内される案内溝15a1を有することにより、半径方向内外に移動できる。
又前記第1、第2の移動片15A、15Bの半径方向内端部には、それぞれ前記ガイド面部20と係合する係合部14を具える。前記係合部14は、本例では、前記本体部15aの半径方向内端部に枢着されるローラ30からなり、これにより屈曲面22である前記第1の傾斜面部20Aに対しても、円滑な係合が達成される。なお図2中における符号31は、隣り合う移動片15A、15B間を連結し半径方向内方に付勢するバネ体であり、縮径時に、ローラ30をガイド面部20に確実に接触させうる。
図5に、スライド体12を基準としたローラ30の相対的な動きを示す。前記第1の移動片15Aのローラ30Aは、第1の傾斜面部20Aに接しながら転動し、前記スライド体12の軸芯方向の内方移動にともなって、第1のセグメント2Aを半径方向外方に移動させる。又第2の移動片15Bのローラ30Bは、第2の傾斜面部20Bに接しながら転動し、前記スライド体12の軸芯方向の内方移動にともなって、第2のセグメント2Bを半径方向外方に移動させうる。
このとき、前記第2の傾斜面部20Bが傾斜角度θ1の単傾斜面21をなすため、ローラ30Bは、縮径状態Yrと拡径状態Yeとの間を、一定速度で半径方向内外に移動する。即ち、第2のセグメント2Bは、縮径状態Yrと拡径状態Yeとの間を、一定速度で半径方向内外に移動する。
これに対して、前記第1の傾斜面部20Aは、軸芯方向内側の急傾斜面部22aと外側の平坦面部22bとからなり、しかも前記急傾斜面部22aの傾斜角度θ2が、前記単傾斜面21の傾斜角度θ1よりも大に設定されている。従って、拡径時には、ローラ30Aは、ローラ30Bに比して速い速度で半径方向外側に移動し、ローラ30Bよりも先に拡径位置Peに到着することができる。詳しくは、前記傾斜角度の差(θ1−θ2)により、ローラ30Aは、ローラ30Bから半径方向外側に離間距離Kを徐々に増大させながら半径方向外側に移動する。そして、ローラ30Aが平坦面部22bに到達する状態Y1において離間距離Kが最大Kmax となるとともに、この到達状態Y1において、第1のセグメント2Aは拡径位置Peに到着しうる。即ち、拡径時、第1のセグメント2Aは、第2のセグメント2Bに比して速い速度で半径方向外側に移動し、第2のセグメント2Bよりも先に拡径位置Peに到着できる。なお図5には、拡径位置Pe、縮径位置Prを、ローラ30A、30Bにおける拡径位置Pe、縮径位置Prに置きかえて図示している。
又縮径時には、前記急傾斜面部22aが角度0°の平坦面部22bを有するため、ローラ30Aはローラ30Bよりも遅れて拡径位置Peから半径方向内方に移動を開始させることができる。即ち、第1のセグメント2Aは、第2のセグメント2Bよりも遅れて拡径位置Peから半径方向内方に移動を開始させることができる。このように、第1、第2のセグメント2A、2Bを、互いに異なるタイミング及び速度で移動させることができるため、移動の際、第1、第2のセグメント2A、2Bの側端面5、6間に間隔を形成することができ、側端面5、6間の摩滅の発生を抑制できる。
次に、前記図6に前記ガイド面部20の他の実施例を示す。図6において、第1の傾斜面部20Aはガイド面部20の軸芯方向内端20e1から軸芯方向に対して傾斜角度θ3でのびる軸芯方向内側の傾斜面部22cと、この傾斜面部22cに連なりかつ軸芯方向に対して0°の角度でのびる軸芯方向外側の平坦面部22bとからなる屈曲面22として形成される。又第2の傾斜面部20Bは前記内端20e1から軸芯方向に対して0°の角度でのびる軸芯方向内側の平坦面部23bと、この平坦面部23bに連なりかつ軸芯方向に対して傾斜角度θ4でのびる軸芯方向外側の傾斜面部23aとからなる屈曲面23として形成される。なお前記傾斜角度θ4は、本例では前記傾斜角度θ3と等しい場合が示されているが、違えても良い。
この場合には、拡径時、第2のセグメント2Bは、第1のセグメント2Aよりも遅れて縮径位置Prから半径方向外方に移動を開始するとともに、第1のセグメント2Aよりも遅れて拡径位置Peに到着できる。即ち、第1、第2のセグメント2A、2Bを、互いに異なるタイミングで移動させることができ、移動の際の側端面5、6間の摩滅の発生を抑制できる。
なお前記傾斜角度θ1〜θ4は特に規制されないが、円滑な拡径動作のために、45°±10°程度が好ましく、又差(θ2−θ1)は、1〜10°の範囲が好ましい。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
2 セグメント
2A 第1のセグメント
2B 第2のセグメント
2G セグメント群
3 拡縮手段
5 受け面
6 当接面
10 案内部
11 ドラム支持軸部材
12 スライド体
14 係合部
15 半径方向移動片
15A 第1の移動片
15B 第2の移動片
20 ガイド面部
20A 第1の傾斜面部
20B 第2の傾斜面部
21 単傾斜面
22a 急傾斜面部
22b 平坦面部
Pe 拡径位置
S 外表面
Yr 縮径状態
Ye 拡径状態

Claims (2)

  1. 周方向に分割されかつ拡縮手段により半径方向内外へ移動することによって、外表面が縮径した縮径状態と、外表面が拡径した拡径状態との間を移動しうる複数のセグメントからなるセグメント群を具え、かつ前記拡径状態において前記外表面上にタイヤ形成用の1以上のシート状体を周方向に巻回することによりタイヤ構成部材を形成でき、かつ前記縮径状態においてこのタイヤ構成部材を取り外しうるタイヤ成形ドラムであって、
    前記セグメント群は、
    周方向両側端に、半径方向内方に向かって周方向巾を減じる向きに傾斜する受け面を有する周方向巾が大な第1のセグメントと、
    この第1のセグメントとは周方向に交互に配置され、しかも前記縮径状態において前記第1のセグメントの半径方向内方に位置するとともに、周方向両側端に、半径方向内方に向かって周方向巾を増す向きに傾斜しかつ前記拡径状態において前記受け面に接する当接面を有する周方向巾が小な第2のセグメントとからなり、
    しかも前記拡縮手段は、
    半径方向内外にのびる案内部を有するドラム支持軸部材と、
    このドラム支持軸部材に軸芯方向内外に移動可能に案内され、かつ軸芯方向内端部に軸芯方向外方に向かって半径方向外方に傾斜するガイド面部を有するコーン状のスライド体と、
    前記案内部により半径方向内外に移動可能に案内され、かつ半径方向内端部に前記ガイド面部と係合する係合部を有することにより前記スライド体の軸芯方向内方移動によって半径方向外方に移動しうる複数の半径方向移動片とを具え、
    かつ前記半径方向移動片は、半径方向外端部に前記第1のセグメントを取り付けた第1の移動片と、前記第2のセグメントを取り付けた第2の移動片とからなるとともに、
    前記ガイド面部は、前記第1の移動片の係合部と係合しうる第1の傾斜面部と、この第1の傾斜面部とは傾斜が異なりかつ前記第2の移動片の係合部と係合しうる第2の傾斜面部とからなることにより、拡径時、第1のセグメントを第2のセグメントよりも先に拡径位置に到着させ、かつ縮径時、第1のセグメントを第2のセグメントよりも遅れて拡径位置から半径方向内方に移動を開始させることを特徴とするタイヤ成形ドラム。
  2. 前記第2の傾斜面部は、前記ガイド面部の軸芯方向内端から該軸芯方向に対してθ1の角度で緩傾斜する一定勾配の単傾斜面からなり、かつ前記第1の傾斜面部は、前記ガイド面部の軸芯方向内端から軸芯方向に対して前記角度θ1よりも大な角度θ2で急傾斜する軸芯方向内側の急傾斜面部と、軸芯方向に対する角度が0°をなす軸芯方向外側の平坦面部とを有するとともに、前記第1の移動片は、拡径状態において前記平坦面部に係合することを特徴とする請求項1記載のタイヤ成形ドラム。
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