JP2010282047A - 緑色感光性着色組成物およびカラーフィルタ - Google Patents
緑色感光性着色組成物およびカラーフィルタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010282047A JP2010282047A JP2009135936A JP2009135936A JP2010282047A JP 2010282047 A JP2010282047 A JP 2010282047A JP 2009135936 A JP2009135936 A JP 2009135936A JP 2009135936 A JP2009135936 A JP 2009135936A JP 2010282047 A JP2010282047 A JP 2010282047A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- green
- coloring composition
- photosensitive coloring
- pigment
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
【解決手段】少なくとも、(a)透明樹脂、(b)3つ以上のエチレン性不飽和二重結合を有する多官能モノマー、(c)着色剤、(d)光重合開始剤、(e)溶剤を含有する感光性着色組成物であって、前記着色剤(c)は緑色顔料及び黄色顔料で構成されるとともに主たる緑色顔料が、ハロゲン化金属フタロシアニン顔料であり、かつ、前記感光性着色組成物における全固形分中の緑色顔料の濃度が30〜40質量%であり、該感光性着色組成物を硬膜した塗膜の体積抵抗率が5×1014Ω・cm以上である。
【選択図】なし
Description
式の液晶表示装置に用いることのできるカラーフィルタが望まれている。
囲にあるものが好ましい。
本発明の緑色感光性着色組成物に用いることのできる透明樹脂は、可視光領域の400〜700nmの全波長領域において透過率が好ましくは80%以上、より好ましくは95%以上の樹脂である。透明樹脂には、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂などの非感光性樹脂、および感光性樹脂が含まれる。さらには必要に応じて、その前駆体である、放射線照射により硬化して透明樹脂を生成するモノマーもしくはオリゴマーを単独で、または2種以上混合して用いることができる。
等の酸無水物を含む線状高分子を、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等の水酸基を有する(メタ)アクリル化合物によりハーフエステル化したものも、感光性樹脂として使用できる。
性または非感光性透明樹脂中の、エチレン性不飽和単量体(A)の共重合比率は、単量体の全質量を基準として0.1〜50質量%が好ましく、より好ましくは10〜35質量%である。エチレン性不飽和単量体(A)の共重合比率が0.1質量%より少ないと、顔料の分散効果が低下する。また、50質量%より多いと疎水性が大きくなり、着色組成物の現像性が低下したり、残渣の原因になったりすることがある。
多官能モノマーとしての光重合性モノマーは、露光光線の照射によって重合し、感光性着色組成物を用いて作製した着色感光層を現像液不溶性に変化させるものである。一般には、ラジカルにより重合が誘起されるモノマーである。
本発明の緑色感光性着色組成物に用いることのできる有機顔料の具体例を、カラーインデックス番号で示す。
本発明に係る光重合開始剤としては、オキシムエステル系重合開始剤が好適に使用できる。例えば、1,2−オクタンジオン,1−〔4−(フェニルチオ)−,2−(O−ベンゾイルオキシム)〕、O−(アセチル)−N−(1−フェニル−2−オキソ−2−(4’−メトキシ−ナフチル)エチリデン)ヒドロキシルアミン、エタノン,1−〔9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル〕−,1−(O−アセチルオキシム)である。
本発明の緑色感光性着色組成物には、必要に応じて有機溶剤を含有することができる。有機溶剤としては、例えばシクロヘキサノン、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、1−メトキシ−2−プロピルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチルベンゼン、エチレングリコールジエチルエーテル、キシレン、エチルセロソルブ、メチル−nアミルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルトルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブチルケトン、石油系溶剤等が挙げられ、これらを単独でもしくは混合して用いる。
1)〜(4)のいずれかの方法により調製することができる。
(1):光重合性モノマー又は透明樹脂、あるいはその両者を溶剤に溶解した溶液に、顔料と分散剤を予め混合して調製した顔料組成物を添加して分散させ、残りの成分を添加する。
(2):光重合性モノマー又は透明樹脂、あるいはその両者を溶剤に溶解した溶液に、顔料と分散剤を別々に添加して分散させた後、残りの成分を添加する。
(3):光重合性モノマー又は透明樹脂、あるいはその両者を溶剤に溶解した溶液に、顔料を分散させた後、顔料分散剤を添加した後、残りの成分を添加する。
(4):光重合性モノマー又は透明樹脂、あるいはその両者を溶剤に溶解した溶液を2種類調製し、顔料と分散剤を予め別々に分散させてから、これらを混合し、残りの成分を添加する。なお、顔料と分散剤のうち一方は溶剤にのみ分散させても良い。
素による重合阻害を防止する膜を形成した後、紫外線露光を行うこともできる。
(透明樹脂1の合成例)
反応容器にシクロヘキサノン570部を入れ、容器に窒素ガスを注入しながら80℃に加熱して、同温度でメタクリル酸23部、メチルメタクリレート23部、ベンジルメタクリレート35部、エチレン性不飽和単量体(A)としてパラクミルフェノールエチレンオキサイド変性アクリレート(東亜合成株式会社製「アロニックスM110」)22部、グリセロールモノメタクリレート48部、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル3部の混合物を1時間かけて滴下して重合反応を行った。滴下終了後、さらに80℃で3時間反応させた後、アゾビスイソブチロニトリル1部をシクロヘキサノン50部に溶解させたものを添加し、さらに80℃で1時間反応を続けて、透明樹脂共重合体溶液を得た。次に、得られた透明樹脂共重合体溶液336部に対して、2−メタクロイルエチルイソシアネート33部、ラウリン酸ジブチル錫0.4部、シクロヘキサノン130部の混合物を70℃で3時間かけて滴下して感光性透明樹脂溶液を得た。室温まで冷却した後、感光性透明樹脂溶液約2gをサンプリングして180℃、20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、先に合成した感光性透明樹脂溶液に不揮発分が20質量%になるようにシクロヘキサノンを添加して感光性樹脂溶液を調製した。得られた透明樹脂1の質量平均分子量は21000で、二重結合当量は470であった。
反応容器にシクロヘキサノン560部を入れ、容器に窒素ガスを注入しながら80℃に加熱して、同温度でメタクリル酸22部、n−ブチルメタクリレート22部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート104部、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル4部の混合物を1時間かけて滴下して重合反応を行った。滴下終了後、さらに80℃で3時間反応させた後、アゾビスイソブチロニトリル1部をシクロヘキサノン50部に溶解させたものを添加し、さらに80℃で1時間反応を続けて、透明樹脂共重合体溶液を得た。次に、得られた透明樹脂共重合体溶液338部に対して、2−メタクロイルエチルイソシアネート33部、ラウリン酸ジブチル錫0.4部、シクロヘキサノン130部の混合物を70℃で3時間かけて滴下して感光性透明樹脂溶液を得た。室温まで冷却した後、感光性透明樹脂溶液約2gをサンプリングして180℃、20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、先に合成した感光性透明樹脂溶液に不揮発分が20質量%になるようにシクロヘキサノンを添加して感光性樹脂溶液を調製した。得られた透明樹脂2の質量平均分子量は35000で、二重結合当量は770であった。
下記の要領で顔料分散に用いる樹脂を調整した。
反応容器にシクロヘキサノン70部を入れ、容器に窒素ガスを注入しながら80℃に加熱して、同温度でベンジルメタクリレート12.3部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート4.6部、メタクリル酸5.3部、エチレン性不飽和単量体(A)としてパラクミルフェノールエチレンオキサイド変性アクリレート(東亜合成株式会社製「アロニックスM110」)7.4部、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.4部の混合物を2時間かけて滴下して重合反応を行った。滴下終了後、さらに80℃で3時間反応させた後、アゾビスイソブチロニトリル0.2部をシクロヘキサノン10部に溶解させたものを添加し、さらに80℃で1時間反応を続けて、樹脂共重合体溶液を得た。室温まで冷却した後、樹脂溶液約2gをサンプリングして180℃、20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、先に合成した樹脂溶液に不揮発分が20質量%になるようにシクロヘキサノンを添加して顔料分散に用いる樹脂溶液を調製した。
下記の要領で赤、青、緑の感光性着色組成物を調製した。
下記組成の混合物を均一に攪拌混合した後、直径1mmのガラスビースを用いて、サンドミルで5時間分散した後、5μmのフィルタで濾過して赤色顔料の分散体を作製した。
・赤色顔料:C.I.Pigment Red 254
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製「イルガーフォーレッド B−CF」) 9部
・赤色顔料:C.I.Pigment Red 177
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製「クロモフタールレッド A2B」) 1部
・分散剤(味の素ファインテクノ社製「アジスパーPB821」) 2部
・上記分散樹脂(固形分20%) 40部
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 48部
・上記赤色顔料の分散体 57部
・透明樹脂1(固形分20%) 18.3部
・多官能モノマー(DPPAH:ジペンタエリスリトールペンタアクリレートヘキサメチレンジイソシアネート) 2.8部
・光開始剤(チバ・ジャパン(株)製「イルガキュアー907」) 0.8部
・増感剤(保土ヶ谷化学工業(株)製「EAB−F」 0.3部
・シクロヘキサノン 20.7部
下記組成の混合物を均一に攪拌混合した後、直径1mmのガラスビースを用いて、サンドミルで5時間分散した後、5μmのフィルタで濾過して青色顔料の分散体を作製した。
・青色顔料:C.I.Pigment Blue 15
(東洋インキ製造(株)製「リオノールブルーES」) 9部
・紫色顔料:C.I.Pigment Violet 23
(BASF社製「パリオゲンバイオレット5890」) 1部
・分散剤(ゼネカ社製「ソルスバーズ20000」) 2部
。上記分散樹脂(固形分20%) 40部
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 48部
・上記青色顔料の分散体 57部
・透明樹脂1(固形分20%) 13.1部
・多官能モノマー(DPPAH:ジペンタエリスリトールペンタアクリレートヘキサメチレンジイソシアネート) 3.3部
・光開始剤(チバ・ジャパン(株)製「イルガキュアー907」) 1.2部
・増感剤(保土ヶ谷化学工業(株)製「EAB−F」) 0.4部
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 25部
臭素原子を平均15個含有する塩素化臭素化銅フタロシアニン顔料である下記緑色顔料を用い、下記組成の混合物を均一に攪拌混合した後、直径1mmのガラスビースを用いて、サンドミルで5時間分散した後、5μmのフィルタで濾過して分散体(緑色顔料分散体1)を作製した。
・緑色顔料;東洋インキ製造(株)製「リオノールグリーン6Y501」 14部
・分散剤(ビックケミー社製「Disperbyk−163」) 2部
・上記分散樹脂(固形分20%) 20部
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 64部
・黄色顔料:C.I.Pigment Yellow 150
(バイエル社製「ファンチョンファーストイエローY−5688」) 10部
・分散剤(ビックケミー社製「Disperbyk−163」) 2部
・上記分散樹脂(固形分20%) 40部
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 48部
・緑色顔料分散体1 43.4部
・黄色顔料分散体 15.2部
・透明樹脂1(固形分20%) 20.4部
・多官能モノマー(DPPAH:ジペンタエリスリトールペンタアクリレートヘキサメチレンジイソシアネート) 2.5部
・光開始剤(チバ・ジャパン(株)製「イルガキュアー 379」) 0.6部
・光開始剤(チバ・ジャパン(株)製「イルガキュアー OXE−02」) 0.15部
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 20.25部
上記緑色顔料分散体1、および黄色顔料分散体を用いて、下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、5μmのフィルタで濾過して緑色感光性着色組成物2を得た。
・緑色顔料分散体1 48.9部
・黄色顔料分散体 17.1部
・透明樹脂1(固形分20%) 14.4部
・多官能モノマー(DPPAH:ジペンタエリスリトールペンタアクリレートヘキサメチレンジイソシアネート) 2.3部
・光開始剤(チバ・ジャパン(株)製「イルガキュアー 379」) 0.56部
・開始剤(チバ・ジャパン(株)製「イルガキュアー OXE−02」) 0.14部
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 18.9部
上記緑色顔料分散体1、および黄色顔料分散体を用いて、下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、5μmのフィルタで濾過して緑色感光性着色組成物3を得た。
・緑色顔料分散体1 54.3部
・黄色顔料分散体 19部
・透明樹脂1(固形分20%) 8.4部
・多官能モノマー(DPPAH:ジペンタエリスリトールペンタアクリレートヘキサメチレンジイソシアネート) 2.1部
・光開始剤(チバ・ジャパン(株)製「イルガキュアー 379」) 0.48部
・光開始剤(チバ・ジャパン(株)製「イルガキュアー OXE−02」) 0.12部
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 17.7部
上記緑色顔料分散体1、および黄色顔料分散体を用いて、下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、5μmのフィルタで濾過して緑色感光性着色組成物4を得た。
・緑色顔料分散体1 38部
・黄色顔料分散体 13.3部
・透明樹脂1(固形分20%) 26.4部
・多官能モノマー(DPPAH:ジペンタエリスリトールペンタアクリレートヘキサメチレンジイソシアネート) 2.7部
・光開始剤(チバ・ジャパン(株)製「イルガキュアー 379」) 0.64部
・光開始剤(チバ・ジャパン(株)製「イルガキュアー OXE−02」) 0.16部
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 21.5部
上記緑色顔料分散体1、および黄色顔料分散体を用いて、下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、5μmのフィルタで濾過して緑色感光性着色組成物5を得た。
・緑色顔料分散体1 61.1部
・黄色顔料分散体 9.5部
・透明樹脂1(固形分20%) 11.1部
・多官能モノマー(DPPAH:ジペンタエリスリトールペンタアクリレートヘキサメチレンジイソシアネート) 2.1部
・光開始剤(チバ・ジャパン(株)製「イルガキュアー 379」) 0.48部
・光開始剤(チバ・ジャパン(株)製「イルガキュアー OXE−02」) 0.12部
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 17.7部
上記緑色顔料分散体1、および黄色顔料分散体を用いて、下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、5μmのフィルタで濾過して緑色感光性着色組成物6を得た。
・緑色顔料分散体1 48.9部
・黄色顔料分散体 17.1部
・透明樹脂1(固形分20%) 9.4部
・多官能モノマー(DPPAH:ジペンタエリスリトールペンタアクリレートヘキサメチレンジイソシアネート) 2.0部
・光開始剤(チバ・ジャパン(株)製「イルガキュアー 379」) 1.6部
・光開始剤(チバ・ジャパン(株)製「イルガキュアー OXE−02」) 0.4部
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 20.6部
上記緑色顔料分散体1、および黄色顔料分散体を用いて、下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、5μmのフィルタで濾過して緑色感光性着色組成物7を得た。
・緑色顔料分散体1 48.9部
・黄色顔料分散体 17.1部
・透明樹脂1(固形分20%) 16.3部
・多官能モノマー(DPPAH:ジペンタエリスリトールペンタアクリレートヘキサメチレンジイソシアネート) 2.4部
・光開始剤(チバ・ジャパン(株)製「イルガキュアー 379」) 0.16部
・光開始剤(チバ・ジャパン(株)製「イルガキュアー OXE−02」) 0.04部
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 17.5部
上記緑色顔料分散体1、および黄色顔料分散体を用いて、下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、5μmのフィルタで濾過して緑色感光性着色組成物8を得た。
・緑色顔料分散体1 48.9部
・黄色顔料分散体 17.1部
・透明樹脂2(固形分20%) 14.4部
・多官能モノマー(DPPAH:ジペンタエリスリトールペンタアクリレートヘキサメチレンジイソシアネート) 2.3部
・光開始剤(チバ・ジャパン(株)製「イルガキュアー 379」) 0.56部
・光開始剤(チバ・ジャパン(株)製「イルガキュアー OXE−02」) 0.14部
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 16.6部
下記組成の混合物を均一に攪拌混合した後、直径1mmのガラスビースを用いて、サンドミルで5時間分散した後、5μmのフィルタで濾過して緑色顔料の分散体(緑色顔料分散体2)を作製した。
・緑色顔料:C.I.Pigment Green 36
(東洋インキ製造(株)製「リオノールグリーン 6YK」) 14部
・分散剤(ビックケミー社製「Disperbyk−163」) 2部
・非感光性透明樹脂1(固形分20%) 20部
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 64部
・緑色顔料分散体2 48.9部
・黄色顔料分散体 17.1部
・透明樹脂1(固形分20%) 14.4部
・多官能モノマー(DPPAH:ジペンタエリスリトールペンタアクリレートヘキサメチレンジイソシアネート) 2.3部
・光開始剤(チバ・ジャパン(株)製「イルガキュアー 379」) 0.56部
・光開始剤(チバ・ジャパン(株)製「イルガキュアー OXE−02」) 0.14部
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 16.6部
(塗布ムラ)
スピンコーターによって塗布した基板を目視で観察し、均一に塗布できているものを〇、面内で膜厚に差ができ、ムラ状になっているものを×とした。
(体積抵抗率)
電極用にアルミ蒸着した100mm×100mm、0.7mm厚のガラス基板上に、緑色感光性着色組成物をスピンコーターにて2.5μmの厚みになる回転数で塗布し、塗布基板を得た。次に、減圧乾燥後、超高圧水銀ランプを用いて、積算光量300mJ、照度30mWで紫外線露光を行った。アルカリ現像後、塗布基板を230℃で1時間加熱、放冷し、得られた硬化塗膜上に、面積1cm2の電極用のアルミを蒸着し、緑色塗膜をアルミ電極で挟んだサンプルを作製した。得られたサンプルの体積抵抗率を微小電流測定器(Keithley社製「237型」)によって測定した。
(配向不良)
PVA方式による液晶表示装置を作製し、液晶の配向不良を確認した。
なお、前記した赤色感光性着色組成物、及び青色感光性着色組成物のそれぞれ硬膜した塗膜の体積抵抗率は、2.8×1015Ω・cm、1.2×1015Ω・cmと、いずれも5×1014Ω・cmより大きな値であった。
表1、2の結果から、以下のことが明らかである。すなわち、緑色感光性着色組成物にお
いて、全固形分中の緑色顔料の濃度が30〜40%であり、光重合開始剤(d)が、オキシムエステル系光重合開始剤を含有し、全固形分中の開始剤比率が2〜10%であり、かつカラーフィルタの画素としたときの体積抵抗率が、5×1014Ω・cm以上である場合において、配向不良が起こることなく、さらに塗布ムラのないカラーフィルタが得られることが分かる。比較例5で示すように、透明樹脂(a)が、化学式(1)で示されるエチレン性不飽和単量体を含まない場合、分散性の悪化が体積抵抗率の低下につながり、液晶の配向不良が起こる結果となった。また、比較例6で示すように緑色顔料の1分子中の臭素原子を平均15個未満である場合においても、体積抵抗率が低下し、液晶の配向不良が起こる結果となった。
Claims (6)
- 少なくとも、(a)透明樹脂、(b)3つ以上のエチレン性不飽和二重結合を有する多官能モノマー、(c)着色剤、(d)光重合開始剤、(e)溶剤を含有する感光性着色組成物であって、前記着色剤(c)は緑色顔料及び黄色顔料で構成されるとともに主たる緑色顔料が、ハロゲン化金属フタロシアニン顔料であり、かつ、前記感光性着色組成物における全固形分中の緑色顔料の濃度が30〜40質量%であり、該感光性着色組成物を硬膜した塗膜の体積抵抗率が5×1014Ω・cm以上であることを特徴とする緑色感光性着色組成物。
- 前記光重合開始剤(d)が、オキシムエステル系光重合開始剤を含有する光重合開始剤であり、前記緑色感光性着色組成物の全固形分中の光重合開始剤比率が2〜10質量%の範囲にあることを特徴とする請求項1または2に記載する緑色感光性着色組成物。
- 透明基板上に、少なくともブラックマトリックスと、複数の着色画素を備えるカラーフィルタにおいて、緑色画素に請求項1から4のいずれか1項に記載の緑色感光性着色組成物を用いて製造されたことを特徴とするカラーフィルタ。
- 透明基板上に、少なくともブラックマトリックスと、複数の着色画素を備え、且つ、各画素上にスリットが設けられた画素電極を備えるカラーフィルタにおいて、緑色画素に請求項1から4のいずれか1項に記載の緑色感光性着色組成物を用いて製造されたことを特徴とするカラーフィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009135936A JP5593637B2 (ja) | 2009-06-05 | 2009-06-05 | カラーフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009135936A JP5593637B2 (ja) | 2009-06-05 | 2009-06-05 | カラーフィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010282047A true JP2010282047A (ja) | 2010-12-16 |
JP5593637B2 JP5593637B2 (ja) | 2014-09-24 |
Family
ID=43538811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009135936A Active JP5593637B2 (ja) | 2009-06-05 | 2009-06-05 | カラーフィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5593637B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013210444A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 着色感光性樹脂組成物 |
JP2013213208A (ja) * | 2012-03-07 | 2013-10-17 | Fujifilm Corp | 着色組成物、着色感光性組成物、カラーフィルタ、及びそれを備えた液晶表示装置、有機el表示装置、及び固体撮像素子 |
JP2019066834A (ja) * | 2017-10-02 | 2019-04-25 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | カラーフィルタ用感光性着色組成物及びカラーフィルタ |
Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001064519A (ja) * | 1999-08-25 | 2001-03-13 | Hitachi Chem Co Ltd | 緑色樹脂組成物、感光性緑色樹脂組成物、緑色画像形成用感光液、着色画像の製造方法及びカラーフィルターの製造方法 |
JP2001342374A (ja) * | 2000-03-30 | 2001-12-14 | Dainippon Ink & Chem Inc | カラーフィルター用ハロゲン化銅フタロシアニン顔料組成物およびカラーフィルター |
JP2002131523A (ja) * | 2000-10-20 | 2002-05-09 | Jsr Corp | カラー液晶表示装置用感放射線性組成物および液晶表示装置 |
JP2003139936A (ja) * | 2001-11-02 | 2003-05-14 | Toppan Printing Co Ltd | 液晶表示装置用カラーフィルタ |
JP2004070343A (ja) * | 2002-07-24 | 2004-03-04 | Dainippon Printing Co Ltd | 感光性着色組成物、カラーフィルター、及び、液晶パネル |
JP2006016545A (ja) * | 2004-07-02 | 2006-01-19 | Mitsubishi Chemicals Corp | 着色樹脂組成物、カラーフィルタ及び液晶表示装置 |
JP2006162784A (ja) * | 2004-12-03 | 2006-06-22 | Toppan Printing Co Ltd | 感光性着色組成物、及びそれを用いたカラーフィルタ |
JP2007094381A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-04-12 | Toppan Printing Co Ltd | 感光性着色組成物及びカラーフィルタ基板並びに半透過型液晶表示装置 |
JP2008052239A (ja) * | 2006-01-13 | 2008-03-06 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | カラーフィルタ用着色組成物、カラーフィルタおよび液晶表示装置 |
JP2008292626A (ja) * | 2007-05-23 | 2008-12-04 | Toppan Printing Co Ltd | 液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法、及び液晶表示装置用カラーフィルタ |
JP2009069822A (ja) * | 2007-08-22 | 2009-04-02 | Mitsubishi Chemicals Corp | 樹脂ブラックマトリックス、遮光性感光性樹脂組成物、tft素子基板及び液晶表示装置 |
JP2009244321A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Fujifilm Corp | 固体撮像素子用緑色硬化性組成物、固体撮像素子用カラーフィルタ及びその製造方法 |
-
2009
- 2009-06-05 JP JP2009135936A patent/JP5593637B2/ja active Active
Patent Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001064519A (ja) * | 1999-08-25 | 2001-03-13 | Hitachi Chem Co Ltd | 緑色樹脂組成物、感光性緑色樹脂組成物、緑色画像形成用感光液、着色画像の製造方法及びカラーフィルターの製造方法 |
JP2001342374A (ja) * | 2000-03-30 | 2001-12-14 | Dainippon Ink & Chem Inc | カラーフィルター用ハロゲン化銅フタロシアニン顔料組成物およびカラーフィルター |
JP2002131523A (ja) * | 2000-10-20 | 2002-05-09 | Jsr Corp | カラー液晶表示装置用感放射線性組成物および液晶表示装置 |
JP2003139936A (ja) * | 2001-11-02 | 2003-05-14 | Toppan Printing Co Ltd | 液晶表示装置用カラーフィルタ |
JP2004070343A (ja) * | 2002-07-24 | 2004-03-04 | Dainippon Printing Co Ltd | 感光性着色組成物、カラーフィルター、及び、液晶パネル |
JP2006016545A (ja) * | 2004-07-02 | 2006-01-19 | Mitsubishi Chemicals Corp | 着色樹脂組成物、カラーフィルタ及び液晶表示装置 |
JP2006162784A (ja) * | 2004-12-03 | 2006-06-22 | Toppan Printing Co Ltd | 感光性着色組成物、及びそれを用いたカラーフィルタ |
JP2007094381A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-04-12 | Toppan Printing Co Ltd | 感光性着色組成物及びカラーフィルタ基板並びに半透過型液晶表示装置 |
JP2008052239A (ja) * | 2006-01-13 | 2008-03-06 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | カラーフィルタ用着色組成物、カラーフィルタおよび液晶表示装置 |
JP2008292626A (ja) * | 2007-05-23 | 2008-12-04 | Toppan Printing Co Ltd | 液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法、及び液晶表示装置用カラーフィルタ |
JP2009069822A (ja) * | 2007-08-22 | 2009-04-02 | Mitsubishi Chemicals Corp | 樹脂ブラックマトリックス、遮光性感光性樹脂組成物、tft素子基板及び液晶表示装置 |
JP2009244321A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Fujifilm Corp | 固体撮像素子用緑色硬化性組成物、固体撮像素子用カラーフィルタ及びその製造方法 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013213208A (ja) * | 2012-03-07 | 2013-10-17 | Fujifilm Corp | 着色組成物、着色感光性組成物、カラーフィルタ、及びそれを備えた液晶表示装置、有機el表示装置、及び固体撮像素子 |
KR20140125846A (ko) * | 2012-03-07 | 2014-10-29 | 후지필름 가부시키가이샤 | 착색 조성물, 착색 감광성 조성물, 컬러 필터 및 그것을 구비한 액정 표시 장치, 유기 el 표시 장치, 및 고체 촬상 소자 |
KR101687723B1 (ko) * | 2012-03-07 | 2016-12-19 | 후지필름 가부시키가이샤 | 착색 조성물, 착색 감광성 조성물, 컬러 필터 및 그것을 구비한 액정 표시 장치, 유기 el 표시 장치, 및 고체 촬상 소자 |
JP2013210444A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 着色感光性樹脂組成物 |
CN103365080A (zh) * | 2012-03-30 | 2013-10-23 | 住友化学株式会社 | 着色感光性树脂组合物 |
JP2019066834A (ja) * | 2017-10-02 | 2019-04-25 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | カラーフィルタ用感光性着色組成物及びカラーフィルタ |
JP7163673B2 (ja) | 2017-10-02 | 2022-11-01 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | カラーフィルタ用感光性着色組成物及びカラーフィルタ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5593637B2 (ja) | 2014-09-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5470058B2 (ja) | カラーフィルタ用着色組成物、カラーフィルタ、その製造方法、及びそれを具備する液晶表示装置並びに有機el表示装置 | |
JP2015108649A (ja) | 青色感光性組成物およびカラーフィルタ基板 | |
JP5187159B2 (ja) | カラーフィルタ | |
JP5556141B2 (ja) | 感光性着色組成物、アレイ基板及びそれを用いた液晶表示装置 | |
JP2012212051A (ja) | カラーフィルタ用着色組成物、およびカラーフィルタ | |
JP2009229826A (ja) | カラーフィルタとそれを備えた液晶表示装置 | |
JP5593637B2 (ja) | カラーフィルタ | |
JP2010266740A (ja) | カラーフィルタ用着色組成物、これを用いたカラーフィルタ、及び液晶表示装置 | |
JP2013222028A (ja) | 感光性黒色樹脂組成物、カラーフィルタ及び液晶表示装置 | |
JP2007163830A (ja) | カラーフィルタおよびそれを備えた液晶表示装置 | |
JP2009210871A (ja) | 着色塗布液組成物、カラーフィルタ、および液晶表示装置 | |
JP6432077B1 (ja) | カラーフィルタ用着色組成物及びカラーフィルタ | |
JP2011039392A (ja) | カラーフィルター基板及びその製造方法 | |
JP5672781B2 (ja) | カラーフィルタおよび液晶表示装置 | |
JP5228991B2 (ja) | カラーフィルタ及びそれを具備した液晶表示装置 | |
WO2009101916A1 (ja) | カラーフィルタおよびこれを用いた液晶表示装置 | |
JP2011191483A (ja) | 緑色感光性着色組成物及びそれを用いたカラーフィルタ並びにそれを備えた液晶表示装置 | |
JP2013050524A (ja) | 着色感光性樹脂組成物、カラーフィルタ及び液晶表示装置 | |
TWI434887B (zh) | 濾色片用著色組成物及濾色片 | |
JP2009276490A (ja) | カラーフィルタ及びこれを用いた液晶表示装置 | |
JP6862677B2 (ja) | 緑色感光性着色組成物、それを用いたカラーフィルタ及びカラー表示装置 | |
JP5257251B2 (ja) | 緑色感光性着色組成物及びそれを用いたカラーフィルタ | |
JP5040455B2 (ja) | カラーフィルタ基板の製造方法、カラーフィルタ基板及び液晶表示装置 | |
JP5790486B2 (ja) | キノフタロン色素、およびその用途 | |
JP5228992B2 (ja) | カラーフィルタ及びそれを具備した液晶表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120522 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130909 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130917 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140212 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140402 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140708 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140721 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5593637 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |