JP2010281960A - イマージョンレンズ支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 イマージョンレンズの試料上への移動、設置、及び位置決めを効率的に実行することが可能なイマージョンレンズ支持装置を提供する。
【解決手段】 固浸レンズ20を、そのレンズ下面22が下部開口32を通して下方に突出した状態で固定せずにフリーな状態で保持するレンズホルダ30と、レンズホルダ30の上部開口31に対して設けられ、固浸レンズ20側となるカバー下面42が光軸に垂直な平面上にあって、固浸レンズ20の球面状のレンズ上面21と1点接触するレンズカバー40とによって、固浸レンズ支持装置を構成する。また、レンズカバー40において、対物レンズを介して観察されるレンズカバー40の像を参照して、対物レンズに対する固浸レンズ20の位置決めを行うことが可能な位置決め部を設ける。
【選択図】 図3

Description

本発明は、固浸レンズや液浸レンズなどのイマージョンレンズを移動可能に支持するレンズ支持装置に関するものである。
観察対象の試料の画像を拡大するレンズとして、固浸レンズ(SIL:Solid Immersion Lens)が知られている。固浸レンズは、例えば半球形状又はワイエルストラス球と呼ばれる超半球形状などの所定形状をなし、その大きさが例えば1mm〜5mm程度の微小レンズである。そして、この固浸レンズを試料の表面に密着させて設置すると、開口数(NA)及び倍率が共に拡大されるため、高い空間分解能での試料の観察が可能となる。
このような固浸レンズを保持する固浸レンズホルダとして、例えば特許文献1〜3に記載のものが知られている。特許文献1に記載された固浸レンズホルダでは、固浸レンズの底面を開口を通して下方に突出させた状態で、固浸レンズを自重方向に支えるようにホルダを構成している。また、特許文献2には、固浸レンズを固定せずにフリーの状態に保持するレンズ保持部を有するホルダについて記載されている。また、特許文献3には、固浸レンズホルダを対物レンズの前方に配置する構成について記載されている。
国際公開第2005/043210号パンフレット 特開2009−3133号公報 特開2006−227565号公報
上記した構成のうち、特許文献2、3に記載された構成では、固浸レンズホルダが対物レンズに取り付けられているため、固浸レンズを対物レンズに対して独立に対物レンズの光軸に垂直な方向に移動することができない。これに対して、特許文献1に記載された構成では、固浸レンズマニピュレータによって対物レンズに対して独立に固浸レンズを移動させることが可能である。しかしながら、特許文献1の固浸レンズホルダでは、固浸レンズの試料上への移動、設置、及び対物レンズに対する位置決めを、精度良くかつ効率的に行うことが難しいという問題がある。このような問題は、固浸レンズ及び液浸レンズなどのイマージョンレンズを対物レンズを含む顕微鏡に適用する場合に、一般に生じるものである。
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものであり、イマージョンレンズの試料上への移動、設置、及び対物レンズに対する位置決めを好適に実行することが可能なイマージョンレンズ支持装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明によるイマージョンレンズ支持装置は、対物レンズと観察対象の試料との間において、イマージョンレンズを対物レンズの光軸に垂直な方向に移動可能に支持する支持装置であって、(1)イマージョンレンズを、そのレンズ下面が下部開口を通して下方に突出した状態で固定せずにフリーな状態で保持するレンズホルダと、(2)レンズホルダの上部開口に対して設けられ、イマージョンレンズ側となるカバー下面が光軸に垂直な平面上にあって、イマージョンレンズの球面状のレンズ上面と1点接触するレンズカバーとを備え、(3)レンズカバーには、対物レンズを介して観察されるレンズカバーの像を参照して、対物レンズに対するイマージョンレンズの位置決めを行うことが可能な位置決め部が設けられていることを特徴とする。
上記したイマージョンレンズ支持装置においては、固浸レンズなどのイマージョンレンズを対物レンズの光軸に垂直な方向に移動可能に支持する支持装置を、イマージョンレンズをフリーな状態で保持するレンズホルダと、レンズホルダの上部開口に対して設けられたレンズカバーとによって構成する。そして、イマージョンレンズ側のカバー下面が光軸に垂直な平面となるように、レンズカバーを構成している。
このような構成では、支持装置のレンズホルダとレンズカバーとで挟まれる空間内に保持されるイマージョンレンズの球面状のレンズ上面が、平面状のカバー下面と1点接触することとなる。この場合、レンズカバーに接触するイマージョンレンズが、カバーに対して自由に動きやすくなる。その結果、イマージョンレンズが試料に対して倣いやすくなるため、イマージョンレンズの下面と試料とを良好に密着させることができる。
さらに、このような構成において、イマージョンレンズの上方に位置するレンズカバーにおいて、対物レンズを介してレンズカバーの像を観察することで位置決めを行うことが可能な所定パターンの位置決め部を設けている。これにより、レンズカバーの像を参照することで、対物レンズと、レンズカバーを含む支持装置によって支持されているイマージョンレンズとの間の位置決めを精度良く、かつ効率的に行うことが可能となる。以上により、イマージョンレンズの試料上への移動、設置、及び対物レンズに対する位置決めを好適に実行することが可能なレンズ支持装置が実現される。
上記構成の支持装置において、レンズカバーに設けられる位置決め部は、光軸に垂直な平面に対して、レンズカバーの中心点を中心としてn回回転対称(nは2以上の整数)となるパターンで形成されていることが好ましい。このような対称性を有するパターンの位置決め部を用いることにより、レンズカバーの像によるイマージョンレンズの位置決めをより精度良く実行することができる。
レンズカバーの具体的な構成については、レンズカバーは、光を通過させる1または複数の開口部と、レンズカバーの中心点を含むパターンで形成され、イマージョンレンズをレンズホルダとレンズカバーとの間に保持するとともに位置決め部として機能するレンズ保持部とを有する構成を用いることができる。この場合、レンズ保持部は、レンズカバーの中心点から放射状かつ等間隔に伸びる複数本の棒状部を有することが好ましい。
あるいは、レンズカバーの他の具体的な構成として、レンズカバーは、光を通過させる材料からなり、イマージョンレンズをレンズホルダとレンズカバーとの間に保持する板状部材と、板状部材に設けられて位置決め部として機能する位置決めパターン部とを有する構成を用いることができる。この場合、位置決めパターン部は、同心円状のパターンで形成されていることが好ましい。
また、支持装置は、レンズホルダから外方に伸び、イマージョンレンズを対物レンズの光軸に垂直な方向に移動させるための移動装置に連結されるアーム部を備えることが好ましい。このような構成によれば、対物レンズと試料との間でのイマージョンレンズの保持と移動とを、好適に行うことができる。
また、このようにアーム部を有する構成では、アーム部が、移動装置に対し、光軸に沿った方向にスライドすることが可能な直線移動ガイドを介して連結される構成を用いても良い。このような構成では、必要に応じて、アーム部、及びアーム部に固定されたレンズホルダ、レンズカバーが光軸に沿った方向にスライドすることにより、試料上にイマージョンレンズを設置する際に、レンズ及び試料に過度の力が加わることが防止される。
また、アーム部は、おもりを取り付けることが可能なおもり取付部を有する構成としても良い。この場合、試料上にイマージョンレンズを設置する際に、レンズ及び試料に加わる荷重、及びそれによるレンズと試料との密着性を、おもりの取り付けによって調整することができる。
本発明のイマージョンレンズ支持装置によれば、イマージョンレンズを支持する支持装置を、レンズをフリーな状態で保持するレンズホルダと、レンズホルダの上部開口に対して設けられたレンズカバーとによって構成し、イマージョンレンズ側のカバー下面が光軸に垂直な平面となって、レンズ上面とカバー下面とが1点接触するようにレンズカバーを構成するとともに、このレンズカバーにおいて、対物レンズを介してレンズカバーの像を観察することで位置決めが可能な位置決め部を設けることにより、イマージョンレンズの試料上への移動、設置、及び位置決めを好適に実行することが可能となる。
固浸レンズ及び固浸レンズ支持装置を備える顕微鏡システムの一実施形態の構成を示す側面図である。 図1に示した固浸レンズ支持装置の構成を示す上面図である。 固浸レンズ支持装置におけるレンズホルダ及びレンズカバーの構成を拡大して示す(a)上面図、及び(b)側面断面図である。 固浸レンズ支持装置におけるレンズホルダ及びレンズカバーの構成を拡大して示す斜視図である。 固浸レンズ支持装置におけるアーム部とレンズ移動装置との連結構成を示す斜視図である。 固浸レンズ、及び固浸レンズを保持するレンズホルダ、レンズカバーについて模式的に示す図である。 固浸レンズ、及び固浸レンズを保持するレンズホルダ、レンズカバーについて模式的に示す図である。 固浸レンズ、及び固浸レンズを保持するレンズホルダ、レンズカバーについて模式的に示す図である。 固浸レンズとレンズカバーとの点接触について示す図である。 固浸レンズの移動、設置、及び位置決めについて示す図である。 固浸レンズの移動、設置、及び位置決めについて示す図である。 固浸レンズの移動、設置、及び位置決めについて示す図である。 対物レンズを介して観察される光像の例を示す図である。 対物レンズを介して観察される光像の例を示す図である。 対物レンズを介して観察される光像の例を示す図である。 固浸レンズ支持装置におけるレンズホルダ及びレンズカバーの構成の他の例を示す(a)上面図、及び(b)側面断面図である。 図3に示したレンズカバーの構成の変形例を示す図である。 図16に示したレンズカバーの構成の変形例を示す図である。
以下、図面とともに本発明によるイマージョンレンズ支持装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
また、以下においては、本発明によるイマージョンレンズ支持装置について、イマージョンレンズとして固浸レンズを想定して、固浸レンズ支持装置の構成について説明する。ただし、本発明による支持装置は、一般に、固浸レンズや液浸レンズなどのイマージョンレンズを支持するレンズ支持装置として適用可能である。
図1は、固浸レンズ、及び本発明による固浸レンズ支持装置を備える顕微鏡システムの一実施形態の構成を示す側面図である。また、図2は、図1に示した顕微鏡システムにおける固浸レンズ支持装置の構成を示す上面図である。ここで、以下においては、説明の便宜のため、対物レンズ12と試料Sとの間の光軸に対し、対物レンズ12側を上方、試料S側を下方として、支持装置の構成について説明する。
本実施形態による顕微鏡システム1Aは、顕微鏡光学系10と、対物レンズ12と、固浸レンズ20と、固浸レンズ支持装置50とを備えて構成されている。顕微鏡光学系10は、例えば試料Sからの光を導く導光光学系等によって構成されるが、図1においては、その具体的な構成について図示を省略している。また、対物レンズ12については、本構成例では、対物レンズ12〜15によって模式的に示すように、互いに倍率が異なる複数の対物レンズをレボルバによって切り替えることが可能に構成されている。また、これらの顕微鏡光学系10及び対物レンズ12に対し、その下方に、観察対象の試料Sを載置するための第1支持台81が設けられている。
試料Sに対する対物レンズ12による観察位置の調整、及び焦点調整については、例えば、対物レンズ12に対してXYZステージを設けることで、観察位置の調整のための水平方向(X軸方向、Y軸方向)の移動、及び焦点調整のための垂直方向(Z軸方向)の移動を行う構成を用いることができる。また、試料Sに対してXYステージを設け、かつ、対物レンズ12に対してZステージを設ける構成を用いても良く、あるいは、試料Sに対してXYZステージを設ける構成を用いても良い。
対物レンズ12と試料Sとの間には、固浸レンズ(SIL)20が設置されている。固浸レンズ20は、例えば半球形状又は超半球形状などの所定形状をなすレンズであり、試料Sの表面に光学的に密着された状態で用いられる。このように、固浸レンズ20を用いることにより、通常観察では実現できない1以上のNAを実現することができる。
ここで、固浸レンズ20を用いた試料Sの観察において、面精度が良い試料Sに対しては、エバネッセント光の染み出しによってNAを上げる観察方法を用いることができる。この場合、対物レンズ12のNAが制約となるNA2.5が実現可能となる。また、面精度が悪い試料Sに対しても、固浸レンズと試料との境界面に液体(例えば屈折率1.5の液体)を挟むことによって、液体の屈折率に相当するNAでの観察が可能となる。
本実施形態による顕微鏡システム1Aでは、この固浸レンズ20は、図1及び図2に示すように、対物レンズ12と試料Sとの間において、固浸レンズ20を対物レンズ12の光軸Axに垂直な方向に移動可能に支持する固浸レンズ支持装置(固浸レンズマニピュレータ)50によって支持されている。
固浸レンズ支持装置50は、レンズホルダ30と、レンズカバー40と、第1アーム部51と、第2アーム部52とを有して構成されている。ここで、図3は、固浸レンズ支持装置50におけるレンズホルダ30、及びレンズカバー40の構成を拡大して示す(a)上面図、及び(b)側面断面図である。また、図4は、レンズホルダ30及びレンズカバー40の構成を拡大して示す斜視図である。
なお、図3において、図3(a)は、固浸レンズ支持装置50のうちでレンズカバー40のみについて、その平面構造を示している。また、図3(b)は、レンズホルダ30、レンズカバー40の構造、及びそれらによって支持される固浸レンズ20の構造を合わせて示している。
本実施形態における固浸レンズ20は、球面状のレンズ上面(対物レンズ12側の面)21と、略平面状のレンズ下面(試料S側の面)22とを有している。対物レンズ12及び固浸レンズ20を用いて試料Sの観察を行う際には、図1に示すように、レンズ下面22が試料Sの表面に光学的に密着した状態で観察が行われる。
この固浸レンズ20に対し、レンズホルダ30は、対物レンズ12の光軸に沿った方向を中心軸とし、固浸レンズ20を内部に収容可能な略筒形状に形成されている。レンズホルダ30の下端部の下部開口32には、内側に向かって環状に突出する環状突出部33が設けられている。固浸レンズ20は、この環状突出部33上にレンズ20の周縁部が載置されるとともに、レンズ下面22が下部開口32を通して下方に突出した状態で、固定されずにフリーな状態でレンズホルダ30によって保持される。
また、レンズホルダ30は、その上端部で開口32とは反対側の上部開口31の内径が固浸レンズ20の外径よりも大きく設定されている。これにより、レンズホルダ30は、上部開口31からホルダ30の内部に固浸レンズ20を収容することが可能な構成となっている。また、このレンズホルダ30の上部開口31に対し、開口31を覆うように、所定形状のレンズカバー40が設けられている。
レンズカバー40は、固浸レンズ20側となるカバー下面42が光軸(レンズホルダ30の中心軸)に垂直な平面上にあって、このカバー下面42が、好ましくはレンズカバー40の中心点Cまたはその近傍において、固浸レンズ20のレンズ上面21と1点接触するように構成されている。また、図3の構成では、カバー上面41も下面42に平行な平面上にあり、これによってレンズカバー40は厚さ一様の平板状の部材となっている。
具体的には、レンズカバー40は、その周縁部分を構成する環状部45と、レンズカバー40の中心点Cから外側の環状部45へと放射状に伸びる3本の棒状部47と、環状部45及び棒状部47によって区切られた3つの開口部46とによって構成されている。また、3本の棒状部47は、中心点Cからみて等角度間隔(120°間隔)で設けられている。これらの棒状部47は、レンズカバー40の中心点Cを含むパターンで形成され、これによって、レンズ上面21と1点接触して、固浸レンズ20をホルダ30とカバー40との間に保持するレンズ保持部を構成している。また、3つの開口部46は、対物レンズ12と固浸レンズ20との間で光を通過させる光通過部を構成している。
また、3本の棒状部47からなるレンズ保持部は、対物レンズ12を介して観察されるレンズカバー40の像を参照して、対物レンズ12に対する固浸レンズ20の位置決めを行うことが可能な位置決め部としての機能をも有する。また、このような構成において、棒状部47からなるレンズカバー40の位置決め部は、光軸に垂直な平面に対して、レンズカバー40の中心点Cを中心として3回回転対称なパターンとなっている。
このようなレンズカバー40に対し、レンズホルダ30には、固浸レンズ20が環状突出部33に接触している状態でレンズ20の上端部よりもやや高くなる位置に、下部開口32側から上部開口31側に向けて内径が段差状に大きくなる環状段差部34が設けられている。環状段差部34の上面は光軸に垂直な面となっており、この段差部34の上面上にレンズカバー40が載置される。
また、図3に示す構成例では、段差部34上に設置されるレンズカバー40に対し、さらにその上方に環状の固定部材35が配置されている。また、環状段差部34と上部開口31との間にあるレンズホルダ30の側壁の所定位置に、ネジ穴36が設けられている。この構成では、ネジ穴36から内部に突出するネジによって固定部材35がレンズカバー40に向けて押し付けられ、これによって、レンズカバー40がホルダ30の環状段差部34上に固定される。なお、図4の斜視図においては、固定部材35等については図示を省略している。また、レンズカバー40の固定については、例えば、レンズカバー40とホルダ30の環状段差部34とを接着剤等によって接着することで固定する構成など、具体的には様々な構成を用いて良い。
図1及び図2に示す固浸レンズ支持装置50では、上記したレンズホルダ30及びレンズカバー40に加えて、さらに、レンズホルダ30から外方に伸びるアーム部が設けられている。アーム部は、固浸レンズ20を対物レンズ12に対して独立に対物レンズ12の光軸Axに垂直な方向(水平方向)に移動させるためのレンズ移動装置60に連結されている。また、この移動装置60は、固浸レンズ20を光軸Axに沿った方向(垂直方向)にも移動させることが可能に構成されている。
レンズ移動装置60としては、例えば、移動装置60に連結されているアーム部、アーム部と一体に固定されているレンズホルダ30、レンズカバー40、及びホルダ30、カバー40によって保持されている固浸レンズ20をX軸方向、Y軸方向(水平方向)、及びZ軸方向(垂直方向)に移動させることが可能なXYZステージが好適に用いられる。移動装置60は、第2支持台82上に設置されており、また、この支持台82と、試料Sが設置される支持台81との全体が、さらに支持台80によって支持されている。なお、これらの支持台80〜82については、図1ではその構成を簡略化して示している。
本実施形態においては、アーム部は、そのレンズホルダ30側の部分を構成する第1アーム部51と、移動装置60側の部分を構成する第2アーム部52とを有して構成されている。第1アーム部51は、レンズホルダ30の外壁から外方に伸び、さらに斜め上方に伸びる形状に形成されている。また、この第1アーム部51は、レンズホルダ30に対して一体に設けられている。
第2アーム部52は、第1アーム部51の後端部から斜め上方に伸びる形状に形成されている。この第2アーム部52は、その前端部において、第1アーム部51の後端部と固定ネジ51aによって固定されている。これにより、第1、第2アーム部51、52は、ネジ51aによって着脱可能となっており、固浸レンズ20が保持されるホルダ30及び第1アーム部51を含む部分を、第2アーム部52を含む支持装置50から取り外すことが可能な構成となっている。また、第2アーム部52の後端部は、移動装置60に対して連結される連結部53となっている。
また、この第2アーム部52の連結部53は、図2に示すように、移動装置60に対して、光軸Axに沿った方向にスライドすることが可能な直線移動ガイド(リニアガイド)54を介して連結されている。直線移動ガイド54は、図2に示すように、連結部53に対して固定された移動テーブル55と、移動装置60に対して固定されたガイド本体56とによって構成されている。これにより、図5に示すように、ガイド本体56に沿って移動テーブル55がスライドすることで、移動テーブル55に固定されたアーム部等が光軸Axに沿った上下方向に移動することが可能な構成となっている。
また、図1に示すように、第2アーム部52には、アーム部に対しておもり58を取り付けることが可能なおもり取付部57が設けられている。本構成例では、このおもり取付部57は、第2アーム部52の上面上におもり58をネジどめによって取り付ける構成となっている。なお、図2においては、おもり取付部57等の図示を省略している。
本実施形態による固浸レンズ支持装置50の効果について説明する。
図1〜図5に示した固浸レンズ支持装置50においては、固浸レンズ20を対物レンズ12の光軸Axに垂直な方向に移動可能に支持する支持装置50を、固浸レンズ20をフリーな状態で保持するレンズホルダ30と、レンズホルダ30の上部開口31に対して設けられたレンズカバー40とによって構成する。そして、固浸レンズ20側のカバー下面42が平面状で光軸に垂直な平面となるように、レンズカバー40を構成している。
このような構成では、支持装置50のレンズホルダ30とレンズカバー40とで挟まれる空間内に固浸レンズ20が保持されるとともに、固浸レンズ20の球面状のレンズ上面21が平面状のカバー下面42と1点接触することとなる。この場合、レンズカバー40に接触する固浸レンズ20が、カバー40に対して自由に動きやすくなる。その結果、固浸レンズ20を試料S上に設置する際に、レンズ20が試料Sに対して倣いやすくなる。したがって、固浸レンズ20の下面22と試料Sとを良好に密着させることができる。
さらに、このような構成において、固浸レンズ20の上方に位置するレンズカバー40において、対物レンズ12を介してレンズカバー40の像を観察することで位置決めを行うことが可能な位置決め部を設けている。これにより、レンズカバー40の像、より具体的には所定パターンの位置決め部の像を参照することで、対物レンズ12と、レンズカバー40を含む支持装置50によって支持されている固浸レンズ20との間の位置決めを精度良く、かつ効率的に行うことが可能となる。以上により、固浸レンズ20の試料S上への移動、設置、及び対物レンズ12の光軸に対する固浸レンズ20の位置決めを好適に実行することが可能な固浸レンズ支持装置50、及びそのような支持装置50を備える顕微鏡システム1Aが実現される。このような構成では、レンズカバー40が、固浸レンズ20を保持する機能、及び位置決め部の機能の両者を実現する構造となっているので、それらを別々の部材で実現する構造等と比べて、光を通過させる開口部46などの光通過部の面積を広く確保することができ、半導体デバイスなどの試料Sからの光をより多く検出することが可能となる。また、上記実施形態では、カバー上面41が平面状となっており、この上面41が位置決め部を構成している。この場合、位置決め部の一部に焦点を合わせるだけで、位置決め部全体を合焦点位置に位置させることが可能である。
上記構成の支持装置50において、レンズカバー40に設けられる位置決め部は、光軸Axに垂直な平面に対して、レンズカバー40の中心点Cを中心としてn回回転対称(nは2以上の整数)となるパターンで形成されていることが好ましい。このような対称性を有するパターンの位置決め部を用いることにより、位置決め部の像による固浸レンズ20の位置決めを、より精度良く、かつ効率的に実行することができる。図3では、そのような位置決め部の構成の一例として、中心点から放射状に伸びる3本の棒状部47からなる3回回転対称のパターン(スパイダ形状)の位置決め部を示している。
レンズカバー40の具体的な構成については、上記実施形態では、レンズカバー40において、光を通過させる1または複数の開口部46と、レンズカバー40の中心点Cを含むパターンで形成され、固浸レンズ20をレンズホルダ30とレンズカバー40との間に保持するとともに位置決め部として機能するレンズ保持部とを有する構成を用いている。これにより、固浸レンズ20を保持する機能、及び位置決め部の機能の両者を有するレンズカバー40を好適に実現することができる。また、この場合、レンズ保持部は、レンズカバー40の中心点Cから放射状かつ等間隔に伸びる複数本の棒状部47を有することが好ましい。図3では、そのような構成の一例として、3つの開口部46と、3本の棒状部47を含み位置決め部として機能するレンズ保持部とを有する構成を示している。
また、図1及び図2に示した支持装置50では、レンズホルダ30、及びレンズカバー40に加えて、レンズホルダ30から外方に伸びて、レンズ移動装置60に連結されるアーム部51、52を設けている。このような構成によれば、対物レンズ12と試料Sとの間での固浸レンズ20の保持と移動とを、移動装置60及びアーム部51、52を用いて好適に行うことができる。
また、上記実施形態では、第1、第2アーム部51、52を含むアーム部を有する構成において、第2アーム部52が、移動装置60に対し、光軸に沿った方向にスライドすることが可能な直線移動ガイド54を介して連結されている。このような構成では、必要に応じて、アーム部51、52、及びアーム部に対して固定されたレンズホルダ30、レンズカバー40が、直線移動ガイド54によって光軸に沿った方向にスライドする。これにより、試料S上に固浸レンズ20を設置する際に、移動装置60による光軸に沿った方向への移動に伴う力がレンズ20及び試料Sに加わらず、レンズホルダ30、カバー40、及びアーム部等の自重による力のみが固浸レンズ20に加わることとなり、レンズ20及び試料Sに過度の力が加わることが防止される。ただし、このようなアーム部と移動装置60との連結構成については、移動装置60に対してアーム部を固定に連結する構成としても良い。
また、図1に示したように、アーム部51、52は、おもり58を取り付けることが可能なおもり取付部57を有する構成としても良い。この場合、試料S上に固浸レンズ20を設置する際に、レンズ20及び試料Sに加わる荷重、及びそれによるレンズ20と試料Sとの密着性を、おもり58の取り付けによって調整することができる。ただし、このようなおもり取付部57については、不要であれば設けない構成としても良い。
上記構成による固浸レンズ支持装置50の構成、及びその機能、効果について、さらに具体的に説明する。図6〜図8は、固浸レンズ20、及び固浸レンズ20を保持するレンズホルダ30、レンズカバー40について模式的に示す図である。なお、ここでは、説明の簡単のため、レンズカバー40を平板状の部材として図示している。
図6(a)は、固浸レンズ20の構成を模式的に示している。また、図6(b)は、固浸レンズ20を保持するレンズホルダ30、及びレンズカバー40の構成を示している。本構成例における固浸レンズ20は、球面状のレンズ上面21と、略平面状のレンズ下面22とを有している。また、レンズ上面21と下面22との間には、上面21側から下面22側に向かってテーパ状に外径が小さくなるレンズ側面23が設けられている。このレンズ側面23は、図6(b)に示すように、ホルダ30の環状突出部33上に固浸レンズ20を載置するために用いられる。
図6(a)に示す固浸レンズ20において、球面状のレンズ上面21の最下部における最大外径が、固浸レンズ20の最大径DL1となっている。また、試料Sに対して光学的に接続されるレンズ下面22の外径は、最大径よりも小さい径DL2である。一方、図6(b)に示すレンズホルダ30では、固浸レンズ20が収容される下方部分において、その内径の最大径はDH1、また、下部開口32での最小径はDH2となっている。これらの径は、下記の条件
H1>DL1>DH2>DL2
を満たしている。このような条件を満たすことにより、レンズホルダ30において、固浸レンズ20が良好に保持される。
このように、固浸レンズ20がレンズホルダ30によって支持された状態で、試料Sに対して支持装置50によってホルダ30及び固浸レンズ20を下げていくと、図7(a)に示すように、ある時点で、固浸レンズ20の下面22が試料Sの表面と接触する。この状態で、ホルダ30を下げていくと、固浸レンズ20がホルダ30に対して固定されずに保持されているため、固浸レンズ20は試料Sによってホルダ30に対して相対的に押し上げられて、ホルダ30の環状突出部33から離れたフリーな状態となる。
また、さらにホルダ30を下げていくと、図7(b)に示すように、ある時点で、固浸レンズ20の上面21が、レンズカバー40の中心点においてカバー下面42と1点接触する。このとき、矢印Aによって固浸レンズ20がレンズカバー40から受ける力を示すように、レンズカバー40によって固浸レンズ20が試料Sに押し付けられ、これによって固浸レンズ20と試料Sとが密着する。また、矢印Bによって示すように、この状態でレンズホルダ30を水平方向に動かすと、ホルダ30から固浸レンズ20に水平方向の力が加わって、固浸レンズ20と試料Sとの密着状態を保ちながらレンズ20が移動し、これによって視野を微調整することができる。
この状態からさらにレンズホルダ30を下げようとすると、固浸レンズ20の下面22が試料Sに接触し、かつ、レンズカバー40の下面42が固浸レンズ20に接触していることにより、レンズホルダ30はこれ以上下がることはなく、図5に示したように、アーム部に固定されているリニアガイドの移動テーブル55がガイド本体56に対してスライドする。これによって、レンズホルダ30、カバー40、及びアーム部等の自重による力のみが固浸レンズ20に加わることとなり、固浸レンズ20及び試料Sに過度の力が加わることが防止される。
また、このような構成では、図8に示すように、試料Sがレンズホルダ30及びレンズカバー40に対して傾いている場合であっても、固浸レンズ20と1点接触しているレンズカバー40によって、固浸レンズ20に対して試料Sの表面に倣うように力が加わる。これによって、試料Sが傾いている場合であっても、固浸レンズ20と試料Sとを良好に密着させることができる。
図9は、固浸レンズ20の上面21と、レンズカバーの下面との点接触について示す図である。図9(b)に示すように、例えばレンズカバー90の下面が曲面状で、固浸レンズ20の上面21に対して環状に複数点で接触する構成の場合、最初にレンズカバー90の下面の1点が接触したときに固浸レンズ20に加わる力F0のうち、レンズ上面21に垂直な方向の力F1は、試料Sから固浸レンズ20に加わる力とつりあう。一方、レンズ上面21に平行な方向の力F2によって、固浸レンズ20に回転のモーメントが加わり、これによって固浸レンズ20が倒れる可能性がある。
これに対して、図9(a)に示すように、レンズカバー40の下面42が平面状で、その中心点またはその近傍において、固浸レンズ20の上面21と1点接触する構成では、レンズカバー40から固浸レンズ20に対して加わる下向きの力F0と、試料Sから固浸レンズ20に加わる力とがつりあって、固浸レンズ20と試料Sの表面との密着を好適に実現することが可能である。
上記実施形態による固浸レンズ20及び支持装置50の具体的な構成の例について説明する。固浸レンズ20の材質については、観察しようとする光の波長に応じて適切な材質を選択する必要がある。例えば、石英(波長:紫外〜3μm)、ガラス(可視〜2.5μm)、シリコン(1.2μm〜5μm)、ガリウム砒素(900nm〜)、ガリウムリン(650nm〜)、ゲルマニウム(2μm〜)などをレンズ材質として用いることができる。具体的には、例えば、半導体デバイスで発生する熱を観察する場合、レンズ材質としてシリコンが好適に用いられる。また、半導体デバイスでの発光を観察する場合、レンズ材質としてシリコンもしくはガリウム砒素、ガリウムリンが好適に用いられる。
また、固浸レンズ20のサイズについては、例えば図3(b)に示した構成において、球面状のレンズ上面21の曲率半径がR=6.46mm、最大径がDL1=φ10.4mm(図6参照)、レンズ下面22の外径がDL2=φ1.9mm、下面22から上面21までのレンズ高さが6.46mmである。
また、レンズカバー40の材質は、上記実施形態では、レンズカバー40の形状自体による位置決め部の像を観察して位置決めを行うために、基本的には光を通過させない材質が用いられる。そのようなカバー材質としては、例えば、ステンレス、真鍮、タングステン等が挙げられる。また、レンズカバー40のサイズについては、例えば環状部45の外径がφ20mm、内径がφ16mm、カバー40の厚さが0.8mm、棒状部47の幅が0.3mm、あるいは0.5mmである。
また、固浸レンズ20がレンズホルダ30の環状突出部33と接触している状態での固浸レンズ20のレンズ上面21とレンズカバー40のカバー下面42との距離は、例えば0.2mm程度である。また、レンズホルダ30のサイズについては、レンズホルダ30の八角形の外形形状における対向する2辺間の距離は、例えば24mm程度である。
上記構成による支持装置50を用いた固浸レンズ20の移動、試料S上への固浸レンズ20の設置、及び対物レンズ12に対する固浸レンズ20の位置決めについて、その具体的な操作方法の一例を説明する。図10〜図12は、固浸レンズの移動、設置、及び位置決めについて示す図である。また、図13〜図15は、固浸レンズの移動、設置、及び位置決めにおいて、対物レンズを介して観察される光像の例を示す図である。
本実施例による操作方法では、まず、図10(a)に示すように、対物レンズ12と試料Sとの間に固浸レンズ20を設置しない状態で、試料Sに対して対物レンズ12をXYZステージによって駆動する。これにより、試料Sにおける観察対象位置S1が対物レンズ12を介して観察される像の中心となるように観察位置を設定するとともに、試料Sに対して対物レンズ12の焦点を合わせる。このとき、図13(a)に示すように、対物レンズ12を介して試料Sの2次元光像が観察される。
次に、図10(b)に示すように、対物レンズ12を上昇させた後、固浸レンズ支持装置50によって、固浸レンズ20を光軸Axに垂直な方向に移動させて、対物レンズ12と試料Sとの間でおよその位置に固浸レンズ20を挿入する。この固浸レンズ20の移動及び粗い位置合わせは、例えば、支持装置50が連結されている移動装置60自体を、支持台82上において手動で移動させることで行うことができる(図1参照)。固浸レンズ20を挿入したら、吸着等によって移動装置60を支持台82に対して固定する。
また、このように固浸レンズ20がおよその位置に配置された状態において、対物レンズ12をZ軸方向に駆動して、固浸レンズ20を保持するレンズホルダ30に取り付けられたレンズカバー40の上面に焦点を合わせる。このとき、図13(b)に示すように、レンズカバー40における位置決め部である3本の棒状部47(図3参照)の像が観察される。また、この像では、レンズカバー40の位置決め部のパターン中心が画像中心になく、固浸レンズ20の中心軸が対物レンズ12の光軸上にないことがわかる。
続いて、図11(a)に示すように、レンズカバー40の上面に焦点が合った状態のまま、対物レンズ12を介して観察されるレンズカバー40の像を参照しつつ、移動装置60のXYステージによって固浸レンズ20を水平方向に移動させて、対物レンズ12に対する固浸レンズ20の位置決めを行う。そして、図14(a)に示すように、レンズカバー40の位置決め部のパターン中心が画像中心となったときに、固浸レンズ20が対物レンズ12の光軸Axに対して位置合わせされたものと判断する。
固浸レンズ20の水平方向の位置決めが終了したら、図11(b)に示すように、移動装置60のZステージによってレンズホルダ30、カバー40、及び固浸レンズ20を下方へと移動していく。このとき、図14(b)に示すように、対物レンズ12による焦点がずれることによって、レンズカバー40の像が次第にボケてくる。ある程度、固浸レンズ20が下がった時点で、固浸レンズ20の下面22が試料Sの表面と接触して、固浸レンズ20の下向きの移動が停止する。
さらに移動装置60のZステージを駆動すると、固浸レンズ20が試料S上に静止した状態でレンズホルダ30及びカバー40が下方へと移動する。そして、レンズカバー40の下面が固浸レンズ20の上面21と1点接触すると、固浸レンズ20が試料Sに押し付けられて密着した状態になるとともに、レンズホルダ30及びカバー40の下向きの移動が停止する。このレンズホルダ30及びカバー40の停止は、対物レンズ12を介してレンズカバー40の像の変化を観察したときに、その画像のボケ具合が変化しなくなる時点(焦点ずれの状態が変化しなくなる時点)によって確認することができる。
この時点で、固浸レンズ20の対物レンズ12に対する位置決め、試料S上への設置、及び固浸レンズ20と試料Sとの密着が完了したものとして、レンズ移動装置60の駆動を止める。なお、レンズカバー40の像の変化の確認、及び移動装置60の駆動については、自動、または操作者による手動で行うことができる。
最後に、図12に示すように、再び対物レンズ12をZステージによって下方に移動させて、対物レンズ12の焦点を試料Sに合わせる。これにより、図15に示すように、対物レンズ12及び固浸レンズ20を介して、拡大された試料Sの像を観察可能な状態となる。また、必要があれば、移動装置60のXYステージにより、試料Sに対する観察位置の最終的な微調整を行う。
本発明による固浸レンズ支持装置の構成について、さらに説明する。
図16は、固浸レンズ支持装置50におけるレンズホルダ30及びレンズカバー40の構成の他の例を拡大して示す(a)上面図、及び(b)側面断面図である。なお、図16において、図16(a)は、固浸レンズ支持装置50のうちでレンズカバー40のみについて、その平面構造を示している。また、図16(b)は、レンズホルダ30、レンズカバー40の構造、及びそれらによって支持される固浸レンズ20の構造を合わせて示している。なお、本構成において、固浸レンズ20及びレンズホルダ30の構成については、図3に示した構成と同様である。
レンズカバー40は、固浸レンズ20側となるカバー下面42が光軸に垂直な平面上にあって、このカバー下面42が、好ましくはレンズカバー40の中心点またはその近傍において、固浸レンズ20のレンズ上面21と1点接触するように構成されている。また、図16の構成では、カバー上面41も下面42に平行な平面上にあり、これによってレンズカバー40は厚さ一様の平板状の部材となっている。
具体的には、レンズカバー40は、光を通過させる材料からなり、固浸レンズ20をレンズホルダ30とレンズカバー40との間に保持する板状部材48と、板状部材48の所定部位に設けられて位置決め部として機能する位置決めパターン部49とによって構成されている。板状部材48は、レンズカバー40の中心点を含むレンズ保持部として機能する。また、位置決めパターン部49は、好ましくは、図16(b)に示すように、板状部材48の上面41上に形成される。
また、本構成例では、位置決めパターン部49は、図3に示した構成例における3本の棒状部47からなる位置決め部と類似のパターンを有する。すなわち、位置決めパターン部49は、レンズカバー40の中心点から外側へと放射状かつ等角度間隔に伸びる3本の直線状パターンによって構成されている。また、このような構成において、3本の直線状パターンからなるレンズカバー40の位置決めパターン部49は、光軸に垂直な平面に対して、レンズカバー40の中心点を中心として3回回転対称なパターンとなっている。
また、本構成例では、レンズホルダ30の環状段差部34上に設置されるレンズカバー40に対し、環状の固定部材35は、レンズカバー40を上方及び側方から押し付けて保持するように構成されている。
図16に示した構成例では、レンズカバー40の具体的な構成について、レンズカバー40において、光を通過させる材料からなり、固浸レンズ20をレンズホルダ30とレンズカバー40との間に保持する板状部材48と、板状部材48に設けられて位置決め部として機能する位置決めパターン部49とを有する構成を用いている。このような構成によっても、固浸レンズ20を保持する機能、及び位置決め部の機能の両者を有するレンズカバー40を好適に実現することができる。
本構成例において、固浸レンズ20の材質、及びサイズ等については、図1〜図5に示した実施形態に関して上述したものと同様である。また、レンズカバー40の板状部材48の材質については、開口部を設けずに板状部材48自体を光通過部とする構成であるため、固浸レンズ20と同様に、観察しようとする光の波長に応じて適切な材質を選択する必要がある。例えば、石英(波長:紫外〜3μm)、ガラス(可視〜2.5μm)、シリコン(1.2μm〜5μm)、ガリウム砒素(900nm〜)、ガリウムリン(650nm〜)、ゲルマニウム(2μm〜)などをカバー材質として用いることができる。また、レンズカバー40のサイズについては、例えば円板形状の板状部材48の外径がφ17mm、厚さが2mmである。
また、板状部材48に対して設けられる位置決めパターン部49については、例えば、板状部材48の上面41上に金属蒸着によって形成されたパターン、または上面41へのキズ付けによって形成されたパターン等を用いることができる。あるいは、板状部材48の下面42上、もしくは板状部材48の内部に位置決めパターン部49を形成する構成としても良い。
また、図3、図16にそれぞれ示したレンズカバー40の構成において、レンズカバー40に設けられる位置決め部の具体的な構成については、図3、図16に例示した構成以外にも、様々な構成、パターンを用いることが可能である。
図17は、図3に示したレンズカバーの変形例を示す図である。この図17において、図17(a)は、図3(a)と同様の位置決めパターンを有するレンズカバーの構成を示す上面図であり、図17(b)は、その側面図である。また、図17(c)〜(e)は、それぞれレンズカバーの変形例を示す上面図である。
図17(c)に示す構成では、レンズカバーは、環状部45と、中心点から放射状かつ90°間隔に伸びる4本の棒状部47と、4つの開口部46とによって構成されている。また、本構成において、4本の棒状部47からなり位置決め部として機能するレンズ保持部は、中心点に対して4回回転対称なパターンとなっている。また、図17(d)に示す構成では、レンズカバーは、環状部45と、中心点から放射状かつ180°間隔に伸びる2本の棒状部47と、2つの開口部46とによって構成されている。また、本構成において、2本の棒状部47からなり位置決め部として機能するレンズ保持部は、中心点に対して2回回転対称(点対称)なパターンとなっている。
また、図17(e)に示す構成では、レンズカバーは、環状部45と、中心点から伸びる1本の棒状部47と、1つの開口部46とによって構成されている。レンズカバーにおいて位置決め部として機能するレンズ保持部については、このように1本のみの棒状部47からなる構成を用いることも可能である。ただし、固浸レンズ20への力の印加、及びレンズカバーの強度等の点からは、図17(a)、(c)、(d)に示したように、2本以上の棒状部47によってレンズ保持部を構成することが好ましい。
なお、このように複数本の棒状部47からなるレンズ保持部を位置決め部として用いる構成では、レンズカバー40と固浸レンズ20との1点接触、及びそれによる固浸レンズ20の保持のため、位置決め部として機能するレンズ保持部が、レンズカバー40の中心点Cを少なくとも含むパターンで形成されることが必要である。
また、このような構成では、レンズカバー40の形状については、位置決め部を用いた固浸レンズ20の位置決め精度、位置決めの容易さと、レンズカバー40に位置決め部のパターンを設けることによる試料Sの像観察への影響との両者を考慮して、適切な形状に設定することが好ましい。例えば、図17(c)に示した4本の棒状部47を有する構成では、棒状部47によって光が遮られる面積が大きくなり、また、試料観察における観察領域の分割数が多くなる。このため、観察される試料Sの像への影響が大きくなる可能性がある。また、図17(d)、(e)の構成では、棒状部47の本数が少なく、位置決め精度が充分に得られない場合がある。このような観点では、図3(a)及び図17(a)に示した3本の棒状部47からなる構成を用いることが、特に好ましい。
一方、図18は、図16に示したレンズカバーの変形例を示す図である。この図18において、図18(a)は、図16(a)と同様の位置決めパターンを有するレンズカバーの構成を示す上面図であり、図18(b)は、その側面図である。また、図18(c)〜(e)は、それぞれレンズカバーの変形例を示す上面図である。
図18(c)に示す構成では、レンズカバーにおいて、光を通過させる板状部材48に設けられる位置決めパターン部49は、中心点から放射状かつ45°間隔に伸びる8本の直線状パターンによって構成されている。また、図18(d)に示す構成では、レンズカバーにおいて、板状部材48に設けられる位置決めパターン部49は、同心円状の複数の環状パターンによって構成されている。このような同心円状のパターンは、光を通過させる板状部材48に位置決めパターン部49を形成する構成において有効である。
また、図18(e)に示す構成では、レンズカバーにおいて、板状部材48に設けられる位置決めパターン部49は、レンズカバーの中心点を中心として設けられた十字パターンによって構成されている。このように、レンズカバーの位置決めパターン部49については、様々な形状、パターンを用いることが可能である。
ここで、光を通過させる板状部材48に位置決めパターン部49を設ける構成では、この板状部材48自体が、レンズカバー40の中心点Cを含むレンズ保持部の機能を有している。このため、位置決め部として用いられる位置決めパターン部49については、レンズカバー40の中心点Cを含んでいる必要はなく、その点で位置決め部の形状、パターンの自由度が大きい。ただし、板状部材48の厚さによって、試料観察において収差が発生する可能性があることに注意が必要である。また、光が板状部材48を通過するために、観察しようとする光の波長によって板状部材48の材質を変える必要がある。
本発明によるイマージョンレンズ支持装置は、上記実施形態及び構成例に限られるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、レンズホルダ30、カバー40、及びアーム部51、52を含む固浸レンズ支持装置50の全体構成については、具体的には図1、図2に示した構成に限らず、様々な構成を用いて良い。また、レンズカバー40の位置決め部の構成についても、図3、図16〜図18に示した構成に限らず、対物レンズ12に対する固浸レンズ20の位置決めを行うことが可能であれば、様々なパターンの位置決め部を用いることが可能である。
また、レンズホルダ30に対して外方に伸びるアーム部を設ける場合、アーム部の具体的な構成については、図1に示した第1、第2アーム部51、52に分割された構成に限らず、例えば単一のアーム部を用いる構成など、様々な構成を用いて良い。また、イマージョンレンズについては、上述したように、固浸レンズに限らず、例えば液浸レンズについても同様に、上記構成のイマージョンレンズ支持装置を適用することが可能である。
本発明は、イマージョンレンズの試料上への移動、設置、及び対物レンズに対するイマージョンレンズの位置決めを効率的に実行することが可能なイマージョンレンズ支持装置として利用可能である。
1A…顕微鏡システム、10…顕微鏡光学系、12〜15…対物レンズ、20…固浸レンズ、21…レンズ上面、22…レンズ下面、23…レンズ側面、30…レンズホルダ、31…上部開口、32…下部開口、33…環状突出部、34…環状段差部、35…固定部材、36…ネジ穴、40…レンズカバー、41…カバー上面、42…カバー下面、45…環状部、46…開口部、47…棒状部、48…板状部材、49…位置決めパターン部、
50…固浸レンズ支持装置、51…第1アーム部、51a…固定ネジ、52…第2アーム部、53…連結部、54…直線移動ガイド(リニアガイド)、55…移動テーブル、56…ガイド本体、57…おもり取付部、58…おもり、60…レンズ移動装置(XYZステージ)、80…支持台、81…第1支持台、82…第2支持台。

Claims (9)

  1. 対物レンズと観察対象の試料との間において、イマージョンレンズを前記対物レンズの光軸に垂直な方向に移動可能に支持する支持装置であって、
    前記イマージョンレンズを、そのレンズ下面が下部開口を通して下方に突出した状態で固定せずにフリーな状態で保持するレンズホルダと、
    前記レンズホルダの上部開口に対して設けられ、前記イマージョンレンズ側となるカバー下面が光軸に垂直な平面上にあって、前記イマージョンレンズの球面状のレンズ上面と1点接触するレンズカバーとを備え、
    前記レンズカバーには、前記対物レンズを介して観察される前記レンズカバーの像を参照して、前記対物レンズに対する前記イマージョンレンズの位置決めを行うことが可能な位置決め部が設けられていることを特徴とするイマージョンレンズ支持装置。
  2. 前記レンズカバーの前記位置決め部は、前記光軸に垂直な平面に対して、前記レンズカバーの中心点を中心としてn回回転対称(nは2以上の整数)となるパターンで形成されていることを特徴とする請求項1記載のイマージョンレンズ支持装置。
  3. 前記レンズカバーは、
    光を通過させる1または複数の開口部と、
    前記レンズカバーの中心点を含むパターンで形成され、前記イマージョンレンズを前記レンズホルダと前記レンズカバーとの間に保持するとともに前記位置決め部として機能するレンズ保持部と
    を有することを特徴とする請求項1または2記載のイマージョンレンズ支持装置。
  4. 前記レンズ保持部は、前記レンズカバーの中心点から放射状かつ等間隔に伸びる複数本の棒状部を有することを特徴とする請求項3記載のイマージョンレンズ支持装置。
  5. 前記レンズカバーは、
    光を通過させる材料からなり、前記イマージョンレンズを前記レンズホルダと前記レンズカバーとの間に保持する板状部材と、
    前記板状部材に設けられて前記位置決め部として機能する位置決めパターン部と
    を有することを特徴とする請求項1または2記載のイマージョンレンズ支持装置。
  6. 前記位置決めパターン部は、同心円状のパターンで形成されていることを特徴とする請求項5記載のイマージョンレンズ支持装置。
  7. 前記レンズホルダから外方に伸び、前記イマージョンレンズを前記対物レンズの光軸に垂直な方向に移動させるための移動装置に連結されるアーム部を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載のイマージョンレンズ支持装置。
  8. 前記アーム部は、前記移動装置に対し、前記光軸に沿った方向にスライドすることが可能な直線移動ガイドを介して連結されることを特徴とする請求項7記載のイマージョンレンズ支持装置。
  9. 前記アーム部は、おもりを取り付けることが可能なおもり取付部を有することを特徴とする請求項7または8記載のイマージョンレンズ支持装置。
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