JP2010281741A - ノイズ除去装置、ノイズ除去方法、ノイズ位置検出装置、ノイズ位置検出方法、測定システムおよびプログラム - Google Patents

ノイズ除去装置、ノイズ除去方法、ノイズ位置検出装置、ノイズ位置検出方法、測定システムおよびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2010281741A
JP2010281741A JP2009136517A JP2009136517A JP2010281741A JP 2010281741 A JP2010281741 A JP 2010281741A JP 2009136517 A JP2009136517 A JP 2009136517A JP 2009136517 A JP2009136517 A JP 2009136517A JP 2010281741 A JP2010281741 A JP 2010281741A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noise
distribution data
propagation
measurement
measurement light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009136517A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidemitsu Toba
英光 鳥羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2009136517A priority Critical patent/JP2010281741A/ja
Publication of JP2010281741A publication Critical patent/JP2010281741A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】測定光の伝送経路上のノイズ源から生じたノイズ成分を除去する。
【解決手段】所定の測定面における測定光の分布データから、測定光の伝送経路に存在するノイズ源によるノイズ成分を除去するノイズ除去装置であって、測定面における測定光の分布データを、ノイズ源に対応する面まで伝播計算した分布データを算出する第1伝播計算部と、第1伝播計算部が算出した分布データにおいて、ノイズ源によるノイズ成分を除去した分布データを算出するノイズ除去部と、ノイズ除去部が算出した分布データを、測定面まで伝播計算した分布データを算出する第2伝播計算部とを備えるノイズ除去装置を提供する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ノイズ除去装置、ノイズ除去方法、ノイズ位置検出装置、ノイズ位置検出方法、測定システムおよびプログラムに関する。
被検面の状態を測定する測定装置として、干渉計およびデジタルホログラフィ等が知られている(例えば特許文献1参照)。ここで、測定装置におけるレンズ等の光学部材に傷またはゴミ等が存在すると、当該ゴミ等から回折光が広がり、測定面における測定データに、波紋状の干渉ノイズが発生する。
特開2001−330409号公報
当該干渉ノイズを低減するために、レンズ等の光学部材として不純物の少ないものを使用すること、または、光学部材に付着するゴミ等を除去することが考えられる。しかし、このような作業でゴミ等を除去するには限界がある。
また、測定装置における光源として、リング状に配置した光源等を使用することで、光の空間コヒーレントを落とすことも考えられる。これにより、ゴミ等の散乱源の影響を平均化して、測定面における干渉ノイズの影響を目立たなくすることができる。しかし、特殊な構造の光源を用いることになり、既存の装置には適用できない場合がある。また、点回折干渉計のように、原理的にこのような光源を用いることができない場合もある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様においては、所定の測定面における測定光の分布データから、測定光の伝送経路に存在するノイズ源によるノイズ成分を除去するノイズ除去装置であって、測定面における測定光の分布データを、ノイズ源に対応する面まで伝播計算した分布データを算出する第1伝播計算部と、第1伝播計算部が算出した分布データにおいて、ノイズ源によるノイズ成分を除去した分布データを算出するノイズ除去部と、ノイズ除去部が算出した分布データを、測定面まで伝播計算した分布データを算出する第2伝播計算部とを備えるノイズ除去装置、当該装置に関する方法およびプログラム、並びに、当該ノイズ除去装置を用いた測定システムを提供する。
本発明の第2の態様においては、測定光の分布データに含まれるノイズ成分を生じさせたノイズ源について、分布データを取得した測定面に対する位置を検出するノイズ位置検出装置であって、測定面における測定光の分布データを、測定光の伝送経路における複数の伝播位置までそれぞれ伝播計算した複数の分布データを算出する位置別分布算出部と、位置別分布算出部が算出した複数の分布データに基づいて、分布データにおける所定の特性値と、伝送経路における伝播位置との関係を算出する位置依存性算出部と、位置依存性算出部が算出した所定の特性値と、伝播位置との関係に基づいて、ノイズ源の位置を決定する位置決定部とを備えるノイズ位置検出装置、並びに、当該装置に関する方法およびプログラムを提供する。
本発明の第3の態様においては、測定光の分布データに含まれるノイズ成分を生じさせたノイズ源について、分布データを取得した測定面に対する位置を検出するノイズ位置検出装置であって、測定面での分布データにおける同心円状の輪帯パターンの半径に基づいて、ノイズ源の位置を決定するノイズ位置検出装置、並びに、当該装置に関する方法およびプログラムを提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
実施形態に係る測定システム10の構成例を示す図である。 測定光の伝送経路上のノイズ源による、測定面への影響を説明する図である。 測定面で取得した分布データにおいて観測されるノイズ成分の一例を示す図である。 ノイズ除去装置100の構成例を示す図である。 図3に示したノイズ除去装置100におけるデータ処理例を説明する図である。 ノイズ除去装置100の他の構成例を示す図である。 ノイズ位置検出装置200の構成例を示す図である。 図6に示したノイズ位置検出装置200におけるデータ処理例を説明する図である。 複素振幅強度の最大値および最小値の差分値と、伝播位置との関係の一例を示す図である。 ノイズ位置検出装置200の他の構成例を示す図である。 同心円の中心を通る断面における信号強度の一例を示す図である。 複数個算出される距離Lの分布例を示す図である。 ノイズ位置検出装置200の他の構成例を示す図である。 ノイズ除去装置100の他の構成例を示す図である。 ノイズ除去装置100の動作例を示すフローチャートである。 測定システム10における測定部50の構成例を説明する図である。 他の実施形態に係るコンピュータ1500のハードウェア構成の一例を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、実施形態に係る測定システム10の構成例を示す図である。測定システム10は、測定対象18からの測定光を測定することで、測定対象18の表面の状態を測定するシステムであって、測定部50、メモリ24、および、ノイズ除去装置100を備える。
測定部50は、例えば干渉計またはデジタルホログラフィ装置等であり、測定対象18からの測定光を測定する。本例の測定部50は、光源12、ビームエキスパンダ14、ビームスプリッタ16、参照面20、および、測定デバイス22を有する。
光源12は、コヒーレンス光を射出する。光源12は、レーザ光源であってよい。ビームエキスパンダ14は、光源12が射出した光を、所定のビーム径の平行光に変換して射出する。
ビームスプリッタ16は、ビームエキスパンダ14が射出した光を、測定光および参照光に分離して、測定対象18および参照面20に射出する。測定光および参照光の強度比は、例えば1対1であってよい。
測定対象18に射出された測定光は、測定対象18の被検面において反射して、ビームスプリッタ16に再入射される。また、参照面20に射出された参照光は、参照面20において反射して、ビームスプリッタ16に再入射される。本例において、ビームスプリッタ16から測定対象18までの光路長、および、ビームスプリッタ16から参照面20までの光路長は等しい。ビームスプリッタ16は、再入射された測定光および参照光を、測定デバイス22に射出する。
測定デバイス22は、測定対象18の被検面に対して光学的に共役な位置の測定面に設けられた複数の測定素子(例えば、CCD素子)を有する。なお、測定部50がデジタルホログラフィ装置の場合、測定デバイス22の測定面は、測定対象18の被検面と共役な位置から離れた位置にあってもよい。また、測定デバイス22は、ビームスプリッタ16から射出される測定光および参照光を測定する。測定デバイス22は、例えばCCDデバイスであってよい。
測定光は、測定対象18の検波面の状態に応じて、参照光に対して位相が変化する。このため、測定デバイス22の測定面では、測定対象18の検波面の状態に応じた、測定光および参照光の干渉が観測される。測定部50は、測定デバイス22における測定結果から、測定デバイス22の測定面における測定光の分布データを生成する。分布データは、測定光の位相の分布データ、または、位相および振幅の双方を含む複素振幅の分布データであってよい。また、分布データは、測定光の位相が同一となる波面の分布データであってもよい。
メモリ24は、測定デバイス22が測定した測定光の分布データを格納する。ノイズ除去装置100は、メモリ24が格納した分布データから、測定光または参照光の伝送経路に存在するノイズ源によるノイズ成分を除去する。以下では、測定光の伝送経路に存在するノイズ源によるノイズ成分を除去する例を説明するが、参照光の伝送経路にノイズ源が存在する場合も、同様の処理によりノイズ成分を除去することができる。ノイズ源とは、例えばレンズ等の光学部材の傷、または、光学部材に付着したゴミ等を指す。当該ゴミ等から回折光が広がり、測定面における分布データに、波紋状のノイズ成分が発生する。
図2Aは、測定光の伝送経路上のノイズ源による、測定面への影響を説明する図である。上述したように、測定光の伝送経路上にノイズ源が存在すると、当該ノイズ源において測定光が回折して、測定面でノイズ成分が観測される。
図2Bは、測定面で取得した分布データにおいて観測されるノイズ成分の一例を示す図である。上述したように、分布データ内におけるノイズ源に対応する位置に、波紋状のノイズ成分があらわれる。図1に示したノイズ除去装置100は、当該ノイズ成分を、分布データを元にした演算により除去する。
図3は、ノイズ除去装置100の構成例を示す図である。本例のノイズ除去装置100は、第1伝播計算部110、ノイズ除去部120、第2伝播計算部130、および、ノイズ位置検出装置200を備える。ノイズ除去装置100は、測定された分布データを、伝送経路上のノイズ位置まで伝播計算してからノイズ成分を除去して、当該分布データを測定面まで再度伝播計算する。これにより、分布データに含まれている測定対象18に対応する成分への影響を低減して、ノイズ成分を除去する。
図4は、図3に示したノイズ除去装置100におけるデータ処理例を説明する図である。第1伝播計算部110は、測定デバイス22の測定面において測定した元分布データを、伝送経路上のノイズ源の位置に対応する面まで伝播計算して、伝播分布データを算出する。
ノイズ位置検出装置200は、ノイズ源の位置を第1伝播計算部110に通知する。ノイズ位置検出装置200は、測定面における測定光の元分布データに基づいて、ノイズ源の伝送経路上の位置を算出してよい。ノイズ位置検出装置200におけるノイズ位置検出法は後述する。
ここで、伝播計算とは、測定面において取得された振幅分布および位相分布から定まる測定光の波動方程式を、測定光の伝播方向に沿って逐次算出する計算であってよい。より具体的には、いわゆるビーム伝播法(Beam Propagation Method、BPM)による伝播計算を指してよい。また、伝播計算は、例えばFFT−BPM(高速フーリエ変換を用いたBPM)、FD−BPM(有限差分法を用いたBPM)、FE−BPM(有限要素法を用いたBPM)等、公知の多様なビーム伝播法による計算を指してよい。
ノイズ除去部120は、第1伝播計算部110が算出した伝播分布データにおいて、ノイズ源によるノイズ成分を除去する。ここで、元分布データにおけるノイズ成分は、ノイズ源から広がった回折光に対応するので、元分布データをノイズ源の位置まで伝播計算すると、伝播分布データにおけるノイズ成分はノイズ源の大きさに応じて収束する。このため、ノイズ除去部120は、他の分布成分への影響を低減して、ノイズ成分を除去することができる。
ノイズ除去部120は、伝播分布データにおいて、ノイズ成分をマスクすることで、ノイズ成分を除去してよい。例えばマスクとは、ノイズ成分の領域における複素振幅値を、ノイズ成分の周辺部(または、伝播分布データ全体)における複素振幅の平均値で置き換える処理であってよい。ノイズ除去部120は、伝播分布データの複素振幅分布において、複素振幅値が所定の閾値以上となるピーク領域を検出することで、ノイズ成分の領域を決定してよい。また、ノイズ除去部120は、当該ピーク領域を中心とした、所定の大きさの領域をマスクしてよい。
また、ノイズ除去部120は、元分布データにおいて、同心円状のノイズ成分をパターンマッチング等により検出してよい。また、ノイズ除去部120は、当該同心円の中心に対応する位置を、ノイズ成分の位置として検出してよい。ノイズ除去部120は、当該ノイズ成分の位置を中心とした所定の大きさの領域をマスクしてよい。
第2伝播計算部130は、ノイズ除去部120によりノイズ成分が除去された伝播分布データを、測定面まで伝播計算した再伝播分布データを算出する。第2伝播計算部130には、測定面に対するノイズ源の位置が、ノイズ位置検出装置200から与えられてよい。
伝播分布データにおいてノイズ成分がマスクされているので、第2伝播計算部130が算出する再伝播分布データにおいては、元分布データに比べてノイズ成分が低減される。以上の処理により、他の分布成分への影響を低減して、ノイズ成分を低減することができる。第2伝播計算部130は、生成した再伝播分布データをメモリ24に格納する。
なお、伝播計算は、上述したように振幅および位相の情報を用いる。しかし、測定システム10が例えば干渉計の場合、振幅情報を検出せず、位相情報のみの分布データを検出する場合もある。この場合、ノイズ除去装置100は、位相情報のみの分布データについて伝播計算を適用すべく、位相の分布データを、振幅を一定値の分布とした複素振幅の分布データに変換してから処理を行ってよい。例えばノイズ除去装置100は、振幅値を1とした複素振幅の分布データを生成してよい。
なお、測定面における複素振幅は、振幅A(z)および位相e^iθ(z)を用いて下式で与えられる。ただし、zは測定光の伝送経路における位置を示し、z=0をノイズ源の位置、z=z'を測定面の位置とする。
Figure 2010281741
位相データのみを用いる場合、ノイズ除去装置100は、振幅A(z')を1とした複素振幅を用いて処理を行う。ノイズ成分をdu(z')として、ノイズ以外の成分を1とすると、複素振幅(すなわち位相データ)は、1+du(z')となる。ここで、簡単のために|du(z')|<<1とおき、複素振幅を1次の近似で計算すると、下式が得られる。
Figure 2010281741
・・・式(1)
上式は、測定面における元分布データのノイズ成分には、z=0で最小になる成分と、z=2z'で最小になる成分が、同強度ずつ含まれていることを表わしている。このため、図1から図4に関連して説明したように、分布データをz=0の位置まで伝播計算してノイズ成分を除去して、z=z'の位置に再伝播計算するだけでは、ノイズ成分を十分に低減できない場合も考えられる。
図5は、ノイズ除去装置100の他の構成例を示す図である。本例のノイズ除去装置100は、図3に関連して説明したノイズ除去装置100の構成に加え、ノイズ成分抽出部122および除去演算部124を更に有する。他の構成要素は、図3に関連して説明したノイズ除去装置100と同一であってよい。
ノイズ成分抽出部122は、第2伝播計算部130が算出した再伝播分布データと、測定面における測定光の元分布データとの差分に基づいて、元分布データに含まれるノイズ成分を算出する。ノイズ成分抽出部122は、元分布データから、再伝播分布データを差し引いてよい。式(1)に示したように、当該差分は、元分布データに含まれるノイズ成分の強度を半分にしたものに相当する。
除去演算部124は、ノイズ成分抽出部122が抽出したノイズ成分の2倍の強度を有する成分を、元分布データから差し引くことで、当該元分布データからノイズ成分を除去する。除去演算部124は、ノイズ成分抽出部122が抽出したノイズ成分の強度を2倍した成分を算出してよい。
これに代えて、ノイズ成分抽出部122は、z=0およびz=2z'のそれぞれについて、ノイズ成分を算出してよい。この場合、除去演算部124は、ノイズ成分抽出部122が算出したz=0およびz=2z'のそれぞれにおけるノイズ成分を足し合わせた成分を、元分布データから差し引いてよい。このような処理により、元分布データにおけるノイズ成分を、より低減させることができる。
図6は、ノイズ位置検出装置200の構成例を示す図である。本例のノイズ位置検出装置200は、位置別分布算出部210、位置依存性算出部220、および、位置決定部230を備える。本例のノイズ位置検出装置200は、複数の伝播位置に対して元分布データを伝播計算して、各伝播分布データに基づいてノイズ源の位置を検出する。
図7は、図6に示したノイズ位置検出装置200におけるデータ処理例を説明する図である。位置別分布算出部210は、測定光の伝送経路上における複数の伝播位置について、元分布データを逐次伝播計算した複数の伝播分布データを算出する。
位置依存性算出部220は、位置別分布算出部210が算出した複数の伝播分布データに基づいて、伝播分布データにおける所定の特性値と、伝送経路上の伝播位置との関係を算出する。上述したように、それぞれの伝播分布データにおけるノイズ成分の大きさ(直径)は、伝播位置がノイズ源に近づくにつれて収束する。このとき、図7に示すように、ノイズ成分の複素振幅強度のピークは、伝播位置がノイズ源に近づくにつれて大きくなる。
位置依存性算出部220は、伝播分布データにおけるノイズ成分の複素振幅強度のピークと、伝播位置との関係を算出してよい。この場合、位置依存性算出部220は、伝播分布データの面内におけるノイズ成分の位置を、パターンマッチング等により検出する。
また、位置依存性算出部220は、伝播分布データ全体における、複素振幅強度の最大値および最小値の差分を、それぞれの伝播分布データについて算出して、複素振幅強度の最大値および最小値の差分値と、伝送経路における伝播位置との関係を算出してよい。この場合、位置依存性算出部220は、伝播分布データの面内におけるノイズ成分の位置を検出せずに、当該関係を算出することができる。以下では、位置依存性算出部220が、当該差分値と、伝播位置との関係を算出する場合について説明する。
位置決定部230は、位置依存性算出部220が算出した所定の特性値(本例では、伝播分布データ全体における、複素振幅強度の最大値および最小値の差分)と、伝送経路における伝播位置との関係に基づいて、ノイズ源の位置を決定する。本例の位置決定部230は、複素振幅強度の最大値および最小値の差分値がピークを示す伝播位置に基づいて、ノイズ源の位置を決定する。
図8は、複素振幅強度の最大値および最小値の差分値と、伝播位置との関係の一例を示す図である。図8において縦軸は複素振幅強度の最大値および最小値の差分値PVを示し、横軸は伝播位置を示す。位置決定部230は、差分値PVが、所定の閾値TH以上となる伝播位置に基づいて、ノイズ源の位置を決定する。位置決定部230は、差分値PVのピークが、所定の閾値TH以上となる場合に、当該ピークの位置をノイズ源の位置としてよい。
なお、位置決定部230は、それぞれの伝播分布データにおいて、差分値PVを複素振幅強度のRMS値で除算した値が、所定の閾値TH以上となる伝播位置を検出してもよい。この場合、位置依存性算出部220は、差分値PVを複素振幅強度のRMS値で除算した値と、伝播位置との関係を算出する。
また、位置依存性算出部220は、位置別分布算出部210が伝播分布データを算出していない伝播位置についても、PV値との関係を算出してよい。例えば位置依存性算出部220は、伝播分布データを算出した2つの伝播位置の間の伝播位置におけるPV値を、当該2つの伝播位置における伝播分布データのPV値から算出してよい。
また、位置決定部230は、差分値PVのピーク値が、第1の閾値TH以上であり、且つ、第2の閾値以下である場合に、当該ピークの位置をノイズ源の位置としてもよい。一般に、測定対象18の形状から本来検出されるべきピークは、ノイズ源によるピークよりも十分大きいので、このような処理により、ノイズ源によるピークのみを精度よく検出することができる。
また、位置決定部230は、所定の範囲内の伝播位置については、ノイズ源の位置として判定しなくてもよい。当該範囲は、例えば光学系における光学部材の位置から定めることができる。例えば位置決定部230は、測定面または被検面の近傍における所定範囲の伝播位置については、ノイズ源の位置として判定しなくてよい。
また、位置決定部230は、伝播位置に応じて閾値THを変化させてもよい。例えば、測定面の近傍における所定範囲の伝播位置に対しては、閾値THを非常に大きくすることで、上述したように、当該範囲内でのピーク位置がノイズ源の位置として判定されることを防ぐことができる。
また、位置依存性算出部220は、ノイズ成分に対応する同心円状の輪帯パターンにおける最内円の直径を、各伝播分布データについて算出して、最内円の直径と、伝送経路における伝播位置との関係を算出してもよい。この場合、位置決定部230は、最内円の直径が最小となる伝送経路における伝播位置を、ノイズ源の位置として決定する。この場合、位置依存性算出部220は、伝播分布データの面内におけるノイズ成分の位置を、パターンマッチング等により検出する。
図9は、ノイズ位置検出装置200の他の構成例を示す図である。本例のノイズ位置検出装置200は、元分布データにおける同心円状の輪帯パターン(ノイズ成分)の半径に基づいて、伝送経路上におけるノイズ源の位置を決定する。ノイズ位置検出装置200は、半径算出部240および位置決定部230を備える。
ノイズ成分の輪帯パターンは、ノイズ源において回折した測定光が、測定面において干渉することで観測される。このため、輪帯パターンの半径は、ノイズ源から測定面までの距離L、および、測定光の波長λにより定まる。
例えば、複素振幅値が極大値を示す輪帯パターンのうち、隣接する2つの輪帯パターンを考える。内側の輪帯パターンの半径をri、内側の輪帯パターンからノイズ源までの距離をliとすると、下式が成り立つ。
Figure 2010281741
・・・式(2)
同様に、外側の輪帯パターンの半径をro、外側の輪帯パターンからノイズ源までの距離をloとすると、下式が成り立つ。
Figure 2010281741
・・・式(3)
2つの輪帯パターンからノイズ源までの距離の差が、測定光の波長λと等しいので、式(2)および式(3)から下式が得られる。
Figure 2010281741
・・・式(4)
各輪帯パターンの半径ri、roが、測定面からノイズ源までの距離Lより十分小さいとして、式(4)を近似すると、下式が得られる。
Figure 2010281741
すなわち、
Figure 2010281741
・・・式(5)
なお、複素振幅値が極大値を示す輪帯パターンと、極小値を示す輪帯パターンの双方を考慮し、式(5)を下式のように一般化する。
Figure 2010281741
・・・式(6)
ここで、極大値または極小値を示すそれぞれの輪帯パターンについて、同心円の中心から順番に番号を振ったときに、式(6)に係る外側の輪帯パターンの番号をo番、内側の輪帯パターンの番号をi番とすると、n=o−iで与えられる。
測定光の波長λ、2つの輪帯パターンの半径roおよびri、ならびに、2つの輪帯パターンの番号差nは、元分布データから検出することができる。このため、式(6)に示すように、元分布データに基づいて、測定面からノイズ源までの距離Lを算出することができる。
半径算出部240は、式(6)に示すように、元分布データにおける同心円状の輪帯パターンから選択した2つの輪帯パターンの半径の二乗差(ro^2)−(ri^2)を、当該2つの輪帯パターンについて同心円の中心から輪帯パターンを数えた番号の差分nに応じた値nλで除算した除算値を算出する。半径算出部240は、元分布データにおける同心円状の輪帯パターンを、パターンマッチング等により検出してよい。また、半径算出部240は、検出した同心円の中心を通る断面における信号強度を検出してよい。当該断面における信号強度の極大値および極小値の位置を検出することで、各輪帯パターンの位置(すなわち半径)を検出することができる。
図10は、同心円の中心を通る断面における信号強度の一例を示す図である。図10において横軸は同心円の中心からの距離を示し、縦軸は信号強度を示す。上述したように、当該信号強度の極大値maxまたは極小値minの位置から、それぞれの輪帯パターンの半径を検出して、除算値を算出することができる。例えば、同心円の中心から1番目の輪帯パターンmax1、および、同心円の中心から2番目の輪帯パターンmin1の組み合わせに対しては、半径算出部240は、以下の除算値を算出する。
Figure 2010281741
位置決定部230は、式(6)に示すように、半径算出部240が算出した除算値に基づいて、測定面からノイズ源までの距離L、すなわち、伝送経路上におけるノイズ源の位置を決定してよい。ただし、上述した断面における信号強度には、ノイズ成分による輪帯パターンとは異なる信号成分が含まれる(例えば、図10におけるmaxa)。このため、半径算出部240は、当該成分の影響を低減すべく、輪帯パターンの複数の組み合わせについて、式(6)を適用して距離Lを算出してよい。例えば半径算出部240は、全ての輪帯パターンの組み合わせについて、距離Lを算出してよい。
位置決定部230は、複数個算出される距離Lに基づいて、伝送経路上におけるノイズ源の位置を決定してよい。これにより、1組の輪帯パターンからノイズ源の位置を決定する場合に比べ、より精度よくノイズ源の位置を決定することができる。より具体的には、位置決定部230は、複数個算出される距離Lの分布において、最頻値を示す距離Lに基づいて、ノイズ源の位置を決定してよい。
図11は、複数個算出される距離Lの分布例を示す図である。上述したように、位置決定部230は、当該分布において最頻値を示す距離Lに基づいて、ノイズ源の位置を決定する。なお、位置決定部230は、同心円状の輪帯パターンから選択可能な2つの輪帯パターンの組み合わせのうち、同心円の中心から輪帯パターンを数えた番号の差分が予め定められた値以上となる組み合わせから求めた距離Lを排除して、最頻値の距離Lを検出してよい。
同心円の中心から輪帯パターンを数えた番号の差分が大きいと、当該2つの輪帯パターンの間隔が大きくなるので、当該2つの輪帯パターンの間に、ノイズ成分以外により生じた極値が含まれる可能性が高くなる。この場合、当該極値にも番号が割り当てられるので、式(6)における番号の差分nに誤差が生じてしまい、算出される距離Lに誤差が生じてしまう。上述したように、番号の差分が所定値以上となる輪帯パターンの組み合わせを除外することで、当該誤差の影響を低減することができる。
この場合、半径算出部240は、番号の差分が所定値以上となる輪帯パターンの組み合わせについて、距離Lを算出しなくてよい。また、半径算出部240により算出された距離Lのうち、番号の差分が所定値以上となる輪帯パターンの組み合わせから算出された距離Lを、位置決定部230が除外してもよい。このような処理により、どの極値がノイズ成分によるものかを判別せずとも、精度よく距離Lを決定することができる。
図12は、ノイズ位置検出装置200の他の構成例を示す図である。本例のノイズ位置検出装置200は、図6に関連して説明したノイズ位置検出法と、図9に関連して説明したノイズ位置検出法とを組み合わせることにより、効率よくノイズ源の位置を決定する。本例のノイズ位置検出装置200は、図6に関連して説明したノイズ位置検出装置200の構成に対して、位置範囲決定部250を更に備える。
位置範囲決定部250は、測定面での元分布データにおける同心円状の輪帯パターンの半径に基づいて、ノイズ源の位置範囲を決定する。位置範囲決定部250は、図9に関連して説明したノイズ位置検出装置200と同一の処理で、ノイズ源の仮位置を決定する。位置範囲決定部250は、図9に関連して説明したノイズ位置検出装置200と同一の機能および構成を有してよい。また、位置範囲決定部250は、決定したノイズ源の仮位置を中心として、予め定められた幅の位置範囲を決定する。
位置別分布算出部210は、位置範囲決定部250が決定した位置範囲内における複数の伝播位置について、元分布データをそれぞれ伝播計算した複数の伝播分布データを算出する。位置依存性算出部220および位置決定部230における処理は、図6に関連して説明した位置依存性算出部220および位置決定部230と同一であってよい。
図9に関連して説明したノイズ位置検出法は、元分布データからノイズ源の位置を推定するので、簡易な処理でノイズ源の位置を算出できる。また、図6に関連して説明したノイズ位置検出法は、複数の伝播位置における伝播分布データを算出して、ノイズ源の位置を推定するので、より精度よくノイズ源の位置を算出できる。このため、本例のノイズ位置検出装置200のように、2つのノイズ位置検出法を組み合わせることで、簡易な処理でノイズ源の位置範囲を決定して、当該位置範囲内において精度よくノイズ源の位置を決定できる。このため、効率よく且つ精度よくノイズ源の位置を決定できる。
図13は、ノイズ除去装置100の他の構成例を示す図である。本例のノイズ除去装置100は、一度決定したノイズ源の位置を記憶することで、その後の測定におけるノイズ源の位置検出処理を省略する。一般にノイズ源は、光学部材における傷またはゴミ等なので、ノイズ源の位置は固定される。このため、一度ノイズ源の位置を決定すれば、その後の測定では当該ノイズ源の位置を利用して、効率よくノイズ成分を除去することができる。本例のノイズ除去装置100は、図3に関連して説明したノイズ除去装置100の構成に加え、位置記憶部140を更に備える。
位置記憶部140は、ノイズ位置検出装置200が検出したノイズ源の、伝送経路上の位置を記憶する。また、位置記憶部140は、当該ノイズ源の、分布データ内における位置を合わせて記憶してもよい。
ノイズ位置検出装置200は、測定システム10が測定を開始する場合に、位置記憶部140にノイズ源の位置が既に記憶されているかを確認する。位置記憶部140にノイズ源の位置が記憶されている場合、ノイズ位置検出装置200は、当該ノイズ源の位置を、第1伝播計算部110および第2伝播計算部130に通知する。位置記憶部140にノイズ源の位置が記憶されていないか、または、位置記憶部140に位置が記憶されているノイズ成分とは異なるノイズ成分が元分布データに含まれている場合、ノイズ位置検出装置200は、元分布データに基づいてノイズ源の位置を検出して、第1伝播計算部110および第2伝播計算部130に通知する。
第1伝播計算部110、ノイズ除去部120、および、第2伝播計算部130は、ノイズ位置検出装置200から通知されるノイズ源の位置に基づいて、ノイズ成分を除去する。第1伝播計算部110、ノイズ除去部120、および、第2伝播計算部130における処理は、図3に関連して説明したノイズ除去装置100と同一であってよい。
例えば、位置記憶部140にノイズ源の位置が記憶されている場合、第1伝播計算部110は、測定面において新たに取得した測定光の分布データを、位置記憶部140が記憶したノイズ源の位置に対応する面まで伝播計算して、ノイズ除去部120に供給する。このような構成により、効率よくノイズ成分を除去することができる。
図14は、ノイズ除去装置100の動作例のフローチャートを示す。まず、ノイズ位置決定段階S400において、ノイズ位置検出装置200が、ノイズ源の位置を決定する。次に、第1伝播計算段階S402において、第1伝播計算部110が、元分布データをノイズ源の位置まで伝播計算する。
次に、ノイズ除去段階S404において、ノイズ除去部120が、伝播分布データにおいてノイズ成分を除去する。次に、第2伝播計算段階S406において、第2伝播計算部130が、伝播分布データを、測定面の位置まで伝播計算する。
次に、ノイズ成分抽出段階S408において、ノイズ成分抽出部122が、元分布データおよび再伝播分布データとの差分から、ノイズ成分を抽出する。次に、除去演算段階S410において、S408で抽出したノイズ成分の強度を2倍にして、元分布データから差し引く。これにより、1つのノイズ成分を除去することができる。
次に、ノイズ残留判定段階S412において、元分布データに、ノイズ成分がまだ存在するか否かを判定する。ノイズ成分が存在しない場合(NO)、処理を終了する。また、ノイズ成分が存在する場合(YES)、残っているノイズ成分に対してS400からの処理を繰り返す。この場合、第1伝播計算部110は、前回のS400からS410までの処理によって第1のノイズ源による第1のノイズ成分が除去された元分布データを、第2のノイズ成分に対応する第2のノイズ源に応じた面まで伝播計算した伝播分布データを算出する(S402)。そして、当該伝播分布データをノイズ除去部120に供給する。
このような処理により、元分布データから全てのノイズ成分を除去するこができる。なお、元分布データにノイズ成分が残っているか否かは、例えば元分布データに同心円状の輪帯パターンが存在するか否かをパターンマッチング等により検出することで、判定してよい。
図15は、測定システム10における測定部50の構成例を説明する図である。図15は、測定対象18の被検面の共役位置と、測定デバイス22との間に設けられる光学部材の一例を示す。本例の光学系は、光軸と垂直な面における被検面形状およびノイズ源等の大きさを、倍率β(横方向の倍率β)で測定面に投射する。この場合、当該光学系における光軸方向(縦方向)の倍率は、β^2であらわされる。
元分布データのノイズ成分を除去する場合、当該ノイズ成分は、所定以上の大きさを有することが好ましい。例えば、ノイズ源の位置を、上述したように元分布データの輪帯パターンの半径から決定する場合、少なくとも2つの輪帯パターンが分離して観測できる程度の大きさを有することが好ましい。ノイズ成分の大きさは、測定光の波長λ、および、測定面からのノイズ源の距離L(すなわち、測定対象18の被検面の共役位置に対する、ノイズ源の距離LA)により定まる。
従って、測定面におけるノイズ成分の大きさが、所定以上の大きさとなる位置にノイズ源が存在すれば、当該ノイズ源によるノイズ成分を除去することができる。反対に、測定面または被検面からノイズ源までの距離が近く、例えばノイズ成分の大きさが、各輪帯パターンを分離して観測できる程度の大きさとならない場合、当該ノイズ成分を除去することは困難である。このため、測定部50は、測定面または被検面からの距離が所定の値以下となる領域に、ノイズ源が付着し得る光学部材を有さないことが好ましい。
なお、測定デバイス22における測定分解能は、測定面に設けられた複数の測定素子(例えば、CCD素子)の大きさr(例えば、一辺の長さ)により定まる。このため、光学部材を配置すべきでない測定面からの範囲は、測定光の波長λ、および、測定素子の大きさrにより定められる。
例えば、除去可能なノイズ成分のサイズを、2番目の輪帯パターンの半径が、測定デバイス22における測定素子の10画素以上となるサイズと規定する。この場合、測定部50には、下式で示される測定面からの距離D2以内に、光学部材を設けないことが好ましい。
D1=50×r^2/λ
また、被検面および測定面間の縦方向の倍率は、β^2で与えられるので、測定部50には、下式で示される被検面からの距離D1以内に、光学部材を設けないことが好ましい。
D2=50×r^2/(λ×β^2)
以上のように測定部50の光学系を構成することで、ノイズ除去装置100でノイズ成分が除去できないようなノイズ源が生じることを防ぐことができる。
図16は、他の実施形態に係るコンピュータ1500のハードウェア構成の一例を示す。コンピュータ1500は、与えられるプログラムに応じて、図1から図15に関連して説明したノイズ除去装置100として機能する。また、コンピュータ1500は、与えられるプログラムに応じて、図1から図15に関連して説明したノイズ位置検出装置200として機能してもよい。
本実施形態に係るコンピュータ1500は、ホスト・コントローラ2082により相互に接続されるCPU2000、RAM2020、グラフィック・コントローラ2075、及び表示装置2080を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ2084によりホスト・コントローラ2082に接続される通信インターフェイス2030、ハードディスクドライブ2040、及びCD−ROMドライブ2060を有する入出力部と、入出力コントローラ2084に接続されるROM2010、フレキシブルディスク・ドライブ2050、及び入出力チップ2070を有するレガシー入出力部とを備える。
ホスト・コントローラ2082は、RAM2020と、高い転送レートでRAM2020をアクセスするCPU2000及びグラフィック・コントローラ2075とを接続する。CPU2000は、ROM2010及びRAM2020に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。グラフィック・コントローラ2075は、CPU2000等がRAM2020内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得し、表示装置2080上に表示させる。これに代えて、グラフィック・コントローラ2075は、CPU2000等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
入出力コントローラ2084は、ホスト・コントローラ2082と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェイス2030、ハードディスクドライブ2040、CD−ROMドライブ2060を接続する。通信インターフェイス2030は、ネットワークを介して他の装置と通信する。ハードディスクドライブ2040は、コンピュータ1500内のCPU2000が使用するプログラム及びデータを格納する。CD−ROMドライブ2060は、CD−ROM2095からプログラム又はデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。
また、入出力コントローラ2084には、ROM2010と、フレキシブルディスク・ドライブ2050、及び入出力チップ2070の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM2010は、コンピュータ1500が起動時に実行するブート・プログラム、及び/又は、コンピュータ1500のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスク・ドライブ2050は、フレキシブルディスク2090からプログラム又はデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。入出力チップ2070は、フレキシブルディスク・ドライブ2050を入出力コントローラ2084へと接続すると共に、例えばパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポート等を介して各種の入出力装置を入出力コントローラ2084へと接続する。
RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供されるプログラムは、フレキシブルディスク2090、CD−ROM2095、又はICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM2020を介してコンピュータ1500内のハードディスクドライブ2040にインストールされ、CPU2000において実行される。
コンピュータ1500にインストールされ、コンピュータ1500をノイズ除去装置100として機能させるプログラムは、第1伝播計算モジュール、ノイズ除去モジュール、ノイズ位置検出モジュール、第2伝播計算モジュール、ノイズ成分抽出モジュール、および、除去演算モジュールを有する。これらのプログラム又はモジュールは、CPU2000等に働きかけて、コンピュータ1500を、第1伝播計算部110、ノイズ除去部120、ノイズ位置検出装置200、第2伝播計算部130、ノイズ成分抽出部122、および、除去演算部124としてそれぞれ機能させる。
また、プログラムは、コンピュータ1500を、図6に関連して説明したノイズ位置検出装置200の各構成として機能させてよく、図9に関連して説明したノイズ位置検出装置200の各構成として機能させてよく、図12に関連して説明したノイズ位置検出装置200の各構成として機能させてもよい。この場合、プログラムは、各構成に対応するモジュールを有する。
これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ1500に読込まれることにより、ソフトウェアと上述した各種のハードウェア資源とが協働した具体的手段である第1伝播計算部110、ノイズ除去部120、ノイズ位置検出装置200、第2伝播計算部130、ノイズ成分抽出部122、および、除去演算部124等として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ1500の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有のノイズ除去装置100またはノイズ位置検出装置200が構築される。
一例として、コンピュータ1500と外部の装置等との間で通信を行う場合には、CPU2000は、RAM2020上にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理内容に基づいて、通信インターフェイス2030に対して通信処理を指示する。通信インターフェイス2030は、CPU2000の制御を受けて、RAM2020、ハードディスクドライブ2040、フレキシブルディスク2090、又はCD−ROM2095等の記憶装置上に設けた送信バッファ領域等に記憶された送信データを読み出してネットワークへと送信し、もしくは、ネットワークから受信した受信データを記憶装置上に設けた受信バッファ領域等へと書き込む。このように、通信インターフェイス2030は、DMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)方式により記憶装置との間で送受信データを転送してもよく、これに代えて、CPU2000が転送元の記憶装置又は通信インターフェイス2030からデータを読み出し、転送先の通信インターフェイス2030又は記憶装置へとデータを書き込むことにより送受信データを転送してもよい。
また、CPU2000は、ハードディスクドライブ2040、CD−ROMドライブ2060(CD−ROM2095)、フレキシブルディスク・ドライブ2050(フレキシブルディスク2090)等の外部記憶装置に格納されたファイルまたはデータベース等の中から、全部または必要な部分をDMA転送等によりRAM2020へと読み込ませ、RAM2020上のデータに対して各種の処理を行う。そして、CPU2000は、処理を終えたデータを、DMA転送等により外部記憶装置へと書き戻す。このような処理において、RAM2020は、外部記憶装置の内容を一時的に保持するものとみなせるから、本実施形態においてはRAM2020および外部記憶装置等をメモリ、記憶部、または記憶装置等と総称する。本実施形態における各種のプログラム、データ、テーブル、データベース等の各種の情報は、このような記憶装置上に格納されて、情報処理の対象となる。なお、CPU2000は、RAM2020の一部をキャッシュメモリに保持し、キャッシュメモリ上で読み書きを行うこともできる。このような形態においても、キャッシュメモリはRAM2020の機能の一部を担うから、本実施形態においては、区別して示す場合を除き、キャッシュメモリもRAM2020、メモリ、及び/又は記憶装置に含まれるものとする。
また、CPU2000は、RAM2020から読み出したデータに対して、プログラムの命令列により指定された、本実施形態中に記載した各種の演算、情報の加工、条件判断、情報の検索・置換等を含む各種の処理を行い、RAM2020へと書き戻す。例えば、CPU2000は、条件判断を行う場合においては、本実施形態において示した各種の変数が、他の変数または定数と比較して、大きい、小さい、以上、以下、等しい等の条件を満たすかどうかを判断し、条件が成立した場合(又は不成立であった場合)に、異なる命令列へと分岐し、またはサブルーチンを呼び出す。
また、CPU2000は、記憶装置内のファイルまたはデータベース等に格納された情報を検索することができる。例えば、第1属性の属性値に対し第2属性の属性値がそれぞれ対応付けられた複数のエントリが記憶装置に格納されている場合において、CPU2000は、記憶装置に格納されている複数のエントリの中から第1属性の属性値が指定された条件と一致するエントリを検索し、そのエントリに格納されている第2属性の属性値を読み出すことにより、所定の条件を満たす第1属性に対応付けられた第2属性の属性値を得ることができる。
以上に示したプログラム又はモジュールは、外部の記録媒体に格納されてもよい。記録媒体としては、フレキシブルディスク2090、CD−ROM2095の他に、DVD又はCD等の光学記録媒体、MO等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク又はRAM等の記憶装置を記録媒体として使用し、ネットワークを介してプログラムをコンピュータ1500に提供してもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10・・・測定システム、12・・・光源、14・・・ビームエキスパンダ、16・・・ビームスプリッタ、18・・・測定対象、20・・・参照面、22・・・測定デバイス、24・・・メモリ、50・・・測定部、100・・・ノイズ除去装置、110・・・第1伝播計算部、120・・・ノイズ除去部、122・・・ノイズ成分抽出部、124・・・除去演算部、130・・・第2伝播計算部、140・・・位置記憶部、200・・・ノイズ位置検出装置、210・・・位置別分布算出部、220・・・位置依存性算出部、230・・・位置決定部、240・・・半径算出部、250・・・位置範囲決定部、1500・・・コンピュータ、2000・・・CPU、2010・・・ROM、2020・・・RAM、2030・・・通信インターフェイス、2040・・・ハードディスクドライブ、2050・・・フレキシブルディスク・ドライブ、2060・・・CD−ROMドライブ、2070・・・入出力チップ、2075・・・グラフィック・コントローラ、2080・・・表示装置、2082・・・ホスト・コントローラ、2084・・・入出力コントローラ、2090・・・フレキシブルディスク、2095・・・CD−ROM

Claims (30)

  1. 所定の測定面における測定光の分布データから、前記測定光の伝送経路に存在するノイズ源によるノイズ成分を除去するノイズ除去装置であって、
    前記測定面における測定光の分布データを、前記ノイズ源に対応する面まで伝播計算した分布データを算出する第1伝播計算部と、
    前記第1伝播計算部が算出した分布データにおいて、前記ノイズ源によるノイズ成分を除去した分布データを算出するノイズ除去部と、
    前記ノイズ除去部が算出した分布データを、前記測定面まで伝播計算した分布データを算出する第2伝播計算部と
    を備えるノイズ除去装置。
  2. 前記測定面における測定光の分布データに基づいて、前記ノイズ源の前記伝送経路上の位置を算出するノイズ位置検出装置を更に備え、
    前記第1伝播計算部は、前記ノイズ位置検出装置が算出した前記ノイズ源の位置に対応する面まで、前記測定面における測定光の分布データを伝播計算する
    請求項1に記載のノイズ除去装置。
  3. 前記第1伝播計算部は、前記測定面における測定光の振幅および位相のうち、位相のみの前記分布データを用いて、振幅が一定値の分布として前記伝播計算を行う
    請求項1または2に記載のノイズ除去装置。
  4. 前記ノイズ位置検出装置は、
    前記測定面における測定光の分布データを、前記伝送経路における複数の伝播位置までそれぞれ伝播計算した複数の分布データを算出する位置別分布算出部と、
    前記位置別分布算出部が算出した複数の分布データに基づいて、前記分布データにおける所定の特性値と、前記伝送経路における伝播位置との関係を算出する位置依存性算出部と、
    前記位置依存性算出部が算出した前記所定の特性値と、前記伝送経路における伝播位置との関係に基づいて、前記ノイズ源の位置を決定する位置決定部と
    を有する請求項2に記載のノイズ除去装置。
  5. 前記位置依存性算出部は、前記分布データにおける前記測定光の複素振幅強度の最大値および最小値の差分を、伝播計算したそれぞれの前記分布データについて算出して、前記複素振幅強度の最大値および最小値の差分値と、前記伝送経路における伝播位置との関係を算出し、
    前記位置決定部は、前記複素振幅強度の最大値および最小値の差分値がピークを示す前記伝送経路における伝播位置に基づいて、前記ノイズ源の位置を決定する
    請求項4に記載のノイズ除去装置。
  6. 前記位置決定部は、前記複素振幅強度の最大値および最小値の差分値が、所定の閾値以上となる前記伝送経路における伝播位置に基づいて、前記ノイズ源の位置を決定する
    請求項5に記載のノイズ除去装置。
  7. 前記位置決定部は、前記伝送経路における伝播位置に応じて、前記所定の閾値を変化させる
    請求項6に記載のノイズ除去装置。
  8. 前記位置依存性算出部は、前記分布データにおける同心円状の輪帯パターンの最内円の直径を、伝播計算したそれぞれの前記分布データについて算出して、前記最内円の直径と、前記伝送経路における伝播位置との関係を算出し、
    前記位置決定部は、前記最内円の直径が最小となる前記伝送経路における伝播位置を、前記ノイズ源の位置として決定する
    請求項4に記載のノイズ除去装置。
  9. 前記ノイズ位置検出装置は、前記測定面での分布データにおける同心円状の輪帯パターンの半径に基づいて、前記ノイズ源の位置を決定する
    請求項2に記載のノイズ除去装置。
  10. 前記ノイズ位置検出装置は、前記測定面での分布データにおける同心円状の輪帯パターンから選択した2つの前記輪帯パターンの半径の二乗差を、当該2つの輪帯パターンについて前記同心円の中心から前記輪帯パターンを数えた番号の差分に応じた値で除算した除算値に基づいて、前記ノイズ源の位置を決定する
    請求項9に記載のノイズ除去装置。
  11. 前記ノイズ位置検出装置は、
    前記同心円状の輪帯パターンから選択した2つの前記輪帯パターンの半径の二乗差を、当該2つの輪帯パターンについて前記同心円の中心から前記輪帯パターンを数えた番号の差分に応じた値で除算した除算値を、前記輪帯パターンの複数の組み合わせについて算出する半径算出部と、
    前記半径算出部が算出した前記除算値の分布において最頻値を示す値に基づいて、前記ノイズ源の位置を決定する位置決定部と
    を有する請求項10に記載のノイズ除去装置。
  12. 前記位置決定部は、前記同心円状の輪帯パターンから選択可能な2つの前記輪帯パターンの組み合わせのうち、前記同心円の中心から前記輪帯パターンを数えた番号の差分が予め定められた値以上となる組み合わせの前記除算値を排除して、前記最頻値を求める
    請求項11に記載のノイズ除去装置。
  13. 前記ノイズ位置検出装置は、
    前記測定面での分布データにおける同心円状の輪帯パターンの半径に基づいて、前記ノイズ源の位置範囲を決定する位置範囲決定部と、
    前記位置範囲決定部が決定した前記位置範囲内における複数の伝播位置まで、前記測定面における測定光の分布データをそれぞれ伝播計算した複数の分布データを算出する位置別分布算出部と、
    前記位置別分布算出部が算出した複数の分布データに基づいて、前記分布データにおける所定の特性値と、前記伝送経路における伝播位置との関係を算出する位置依存性算出部と、
    前記位置依存性算出部が算出した、前記特性値と前記伝送経路における伝播位置との関係に基づいて、前記ノイズ源の位置を決定する位置決定部と
    を有する請求項2に記載のノイズ除去装置。
  14. 前記第2伝播計算部が算出した分布データと、前記測定面における測定光の分布データとの差分に基づいて、前記測定面における測定光の分布データにおける前記ノイズ成分を算出するノイズ成分抽出部を更に備える
    請求項1から13のいずれかに記載のノイズ除去装置。
  15. 前記ノイズ成分抽出部が抽出した前記ノイズ成分の2倍の強度を有する成分を、前記測定面における測定光の分布データから差し引くことで、前記ノイズ成分を除去する除去演算部を更に備える
    請求項14に記載のノイズ除去装置。
  16. 前記第1伝播計算部は、第1のノイズ源による第1のノイズ成分が除去された前記測定面における測定光の分布データを、第2のノイズ成分に対応する第2のノイズ源に応じた面まで伝播計算した分布データを算出し、前記ノイズ除去部に供給する
    請求項1から15のいずれかに記載のノイズ除去装置。
  17. 前記ノイズ位置検出装置が算出した前記ノイズ源の位置を記憶する位置記憶部を更に備え、
    前記第1伝播計算部は、前記測定面において新たに取得した測定光の分布データを、前記位置記憶部が記憶した前記ノイズ源の位置に対応する面まで伝播計算して、前記ノイズ除去部に供給する
    請求項2に記載のノイズ除去装置。
  18. 前記分布データは、前記測定光の前記測定面における位相分布を示すデータを含む
    請求項1から17のいずれかに記載のノイズ除去装置。
  19. 前記分布データは、前記測定光の前記測定面における強度分布を示すデータを含む
    請求項1から18のいずれかに記載のノイズ除去装置。
  20. 前記分布データは、前記測定光および所定の参照光を干渉させることで、前記測定光の前記位相分布を測定したデータであり、
    前記ノイズ除去装置は、前記測定光または前記参照光の伝送経路に存在するノイズ源によるノイズ成分を除去する
    請求項18に記載のノイズ除去装置。
  21. 所定の測定面における測定光の分布データから、前記測定光の伝送経路に存在するノイズ源によるノイズ成分を除去するノイズ除去方法であって、
    前記測定面における測定光の分布データを、前記ノイズ源に対応する面まで伝播計算した分布データを算出する第1伝播計算段階と、
    前記第1伝播計算段階で算出した分布データにおいて、前記ノイズ源によるノイズ成分を除去した分布データを算出するノイズ除去段階と、
    前記ノイズ除去段階で算出した分布データを、前記測定面まで伝播計算した分布データを算出する第2伝播計算段階と
    を備えるノイズ除去方法。
  22. 請求項1から20のいずれかに記載のノイズ除去装置として、コンピュータを機能させるプログラム。
  23. 測定対象からの測定光の波面を測定することで、前記測定対象の状態を測定する測定システムであって、
    所定の測定面において、測定光の特性値の分布データを取得する測定部と、
    前記測定部が取得した前記分布データから、前記測定光の伝送経路に存在するノイズ源によるノイズ成分を除去する、請求項1から20のいずれかに記載のノイズ除去装置と
    を備える測定システム。
  24. 前記測定部は、
    前記測定対象の被検面に対して光学的に共役な位置の測定面に設けられた複数の測定素子により前記測定光を測定し、
    前記被検面および前記測定面からの距離が、前記測定面に設けられた測定素子の大きさ、前記測定光の波長、および、前記被検面での大きさに対して前記測定面で観測される大きさの倍率、により定まる距離以内に光学部材を有しない
    請求項23に記載の測定システム。
  25. 前記測定部は、
    前記測定面からの距離が、下式で示される距離D1以内となる範囲に光学部材を有さず、
    D1=50×r^2/λ
    前記被検面からの距離が、下式で示される距離D2以内となる範囲に光学部材を有さない、
    D2=50×r^2/(λ×β^2)
    (ただし、rは測定素子の1辺の長さ、λは測定光の波長、βは前記被検面での大きさに対して前記測定面で観測される大きさの倍率を示す)
    請求項24に記載の測定システム。
  26. 測定光の分布データに含まれるノイズ成分を生じさせたノイズ源について、前記分布データを取得した測定面に対する位置を検出するノイズ位置検出装置であって、
    前記測定面における測定光の分布データを、前記測定光の伝送経路における複数の伝播位置までそれぞれ伝播計算した複数の分布データを算出する位置別分布算出部と、
    前記位置別分布算出部が算出した複数の分布データに基づいて、前記分布データにおける所定の特性値と、前記伝送経路における伝播位置との関係を算出する位置依存性算出部と、
    前記位置依存性算出部が算出した前記所定の特性値と、前記伝播位置との関係に基づいて、前記ノイズ源の位置を決定する位置決定部と
    を備えるノイズ位置検出装置。
  27. 測定光の分布データに含まれるノイズ成分を生じさせたノイズ源について、前記分布データを取得した測定面に対する位置を検出するノイズ位置検出方法であって、
    前記測定面における測定光の分布データを、前記測定光の伝送経路における複数の伝播位置までそれぞれ伝播計算した複数の分布データを算出する位置別分布算出段階と、
    前記位置別分布算出段階で算出した複数の分布データに基づいて、前記分布データにおける所定の特性値と、前記伝送経路における伝播位置との関係を算出する位置依存性算出段階と、
    前記位置依存性算出段階で算出した前記所定の特性値と、前記伝播位置との関係に基づいて、前記ノイズ源の位置を決定する位置決定段階と
    を備えるノイズ位置検出方法。
  28. 測定光の分布データに含まれるノイズ成分を生じさせたノイズ源について、前記分布データを取得した測定面に対する位置を検出するノイズ位置検出装置であって、
    前記測定面での分布データにおける同心円状の輪帯パターンの半径に基づいて、前記ノイズ源の位置を決定するノイズ位置検出装置。
  29. 測定光の分布データに含まれるノイズ成分を生じさせたノイズ源について、前記分布データを取得した測定面に対する位置を検出するノイズ位置検出方法であって、
    前記測定面での分布データにおける同心円状の輪帯パターンの半径に基づいて、前記ノイズ源の位置を決定するノイズ位置検出方法。
  30. コンピュータを、請求項26または請求項28のノイズ位置検出装置として機能させるプログラム。
JP2009136517A 2009-06-05 2009-06-05 ノイズ除去装置、ノイズ除去方法、ノイズ位置検出装置、ノイズ位置検出方法、測定システムおよびプログラム Pending JP2010281741A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009136517A JP2010281741A (ja) 2009-06-05 2009-06-05 ノイズ除去装置、ノイズ除去方法、ノイズ位置検出装置、ノイズ位置検出方法、測定システムおよびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009136517A JP2010281741A (ja) 2009-06-05 2009-06-05 ノイズ除去装置、ノイズ除去方法、ノイズ位置検出装置、ノイズ位置検出方法、測定システムおよびプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010281741A true JP2010281741A (ja) 2010-12-16

Family

ID=43538600

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009136517A Pending JP2010281741A (ja) 2009-06-05 2009-06-05 ノイズ除去装置、ノイズ除去方法、ノイズ位置検出装置、ノイズ位置検出方法、測定システムおよびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010281741A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107917760A (zh) * 2018-01-08 2018-04-17 哈尔滨工程大学 基于透射点衍射式共路数字全息的偏振态参量测量装置与方法
CN108180824A (zh) * 2018-01-08 2018-06-19 哈尔滨工程大学 双波长载频正交透射点衍射式共路数字全息测量装置与方法
CN108180998A (zh) * 2018-01-08 2018-06-19 哈尔滨工程大学 基于载频正交透射点衍射数字全息的偏振态参量测量装置与方法
CN108225172A (zh) * 2018-01-08 2018-06-29 哈尔滨工程大学 透射式点衍射共路数字全息测量装置与方法
CN108592784A (zh) * 2018-01-08 2018-09-28 哈尔滨工程大学 双波长透射点衍射式共路数字全息测量装置与方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0368804A (ja) * 1989-08-08 1991-03-25 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 干渉縞測定方法
JP2001099624A (ja) * 1999-09-28 2001-04-13 Fuji Photo Optical Co Ltd 干渉縞測定解析方法
JP2001330409A (ja) * 2000-05-22 2001-11-30 Nikon Corp 干渉計測方法および干渉計測装置
JP2002013920A (ja) * 2000-06-30 2002-01-18 Mitsutoyo Corp 干渉縞画像処理装置及び画像補正方法
JP2005106518A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Nikon Corp 非球面形状計測方法及び非球面形状計測装置
JP2007533977A (ja) * 2004-03-11 2007-11-22 アイコス・ビジョン・システムズ・ナムローゼ・フェンノートシャップ 波面操作および改良3d測定方法および装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0368804A (ja) * 1989-08-08 1991-03-25 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 干渉縞測定方法
JP2001099624A (ja) * 1999-09-28 2001-04-13 Fuji Photo Optical Co Ltd 干渉縞測定解析方法
JP2001330409A (ja) * 2000-05-22 2001-11-30 Nikon Corp 干渉計測方法および干渉計測装置
JP2002013920A (ja) * 2000-06-30 2002-01-18 Mitsutoyo Corp 干渉縞画像処理装置及び画像補正方法
JP2005106518A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Nikon Corp 非球面形状計測方法及び非球面形状計測装置
JP2007533977A (ja) * 2004-03-11 2007-11-22 アイコス・ビジョン・システムズ・ナムローゼ・フェンノートシャップ 波面操作および改良3d測定方法および装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107917760A (zh) * 2018-01-08 2018-04-17 哈尔滨工程大学 基于透射点衍射式共路数字全息的偏振态参量测量装置与方法
CN108180824A (zh) * 2018-01-08 2018-06-19 哈尔滨工程大学 双波长载频正交透射点衍射式共路数字全息测量装置与方法
CN108180998A (zh) * 2018-01-08 2018-06-19 哈尔滨工程大学 基于载频正交透射点衍射数字全息的偏振态参量测量装置与方法
CN108225172A (zh) * 2018-01-08 2018-06-29 哈尔滨工程大学 透射式点衍射共路数字全息测量装置与方法
CN108592784A (zh) * 2018-01-08 2018-09-28 哈尔滨工程大学 双波长透射点衍射式共路数字全息测量装置与方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9947118B2 (en) Non-interferometric phase measurement
US10539865B2 (en) Method and device for determining an OPC model
JP2010281741A (ja) ノイズ除去装置、ノイズ除去方法、ノイズ位置検出装置、ノイズ位置検出方法、測定システムおよびプログラム
US9909983B2 (en) Method and apparatus for improving measurement accuracy
JP2006073008A (ja) スクリーンポインタの位置を制御する装置
JP5871601B2 (ja) 被検光学系の収差を算出する装置、方法およびトールボット干渉計
JP2002328462A (ja) 露光用マスクパターンの検査方法
TW201344158A (zh) 在干涉編碼系統中的非諧循環錯誤補償技術
US20220349777A1 (en) Aberration estimating method, aberration estimating apparatus, and storage medium
US9984454B2 (en) System, method and computer program product for correcting a difference image generated from a comparison of target and reference dies
JPH04249752A (ja) 被検体の光学的検査方法、被検体の光学的検査装置、および被検体の光学的検査用干渉計
Vishnoi et al. Automated defect identification from carrier fringe patterns using Wigner–Ville distribution and a machine learning-based method
IL269547A (en) System, method and product Computer software for systematic and stochastic characterization of sample defects identified softeners produced
US20080158560A1 (en) Defect inspection apparatus and method
US20230012001A1 (en) Shearography and interferometry sensor with multidirectional dynamic phase shifting and method of inspection and measurement of vibration modes
JPH04161832A (ja) 光位相差測定法
US20180024008A1 (en) Optical system phase acquisition method and optical system evaluation method
Yu et al. Study on an automatic processing technique of the circle interference fringe for fine interferometry
JP2019159317A (ja) 線幅の変動に対するリソグラフィマスクの構造非依存寄与を決定する方法
JP7296844B2 (ja) 解析装置、解析方法、干渉測定システム、およびプログラム
JP6700071B2 (ja) 円筒型光導波路の屈折率分布測定方法および屈折率分布測定装置
JP2010101893A (ja) 確定成分モデル判定装置、判定方法、プログラム、記憶媒体、試験システム、および、電子デバイス
JP2006226706A (ja) 欠陥検出方法及びプログラム
KR20210076813A (ko) 레티클 보호막의 총체적 동적 검사 방법 및 총체적 동적 검사 시스템
JP2008141087A (ja) 近接場露光方法、近接場露光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120907

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130312

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130702