JP2010279334A - スピニングリールのドラグ切換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドラグ切換機構の復帰動作に要する力を可及的に小さくできるようにする。
【解決手段】スピニングリールのドラグ切換機構9は、リターン機構70を備えている。リターン機構70は、ドラグ切換レバー68に連動して揺動する第1アーム部82と、カムギア20と、押圧部材83と、を有している。リターン機構70は、ハンドル1の糸巻取方向に回転に連動して第1アーム部82を押圧してドラグ切換レバー68を解除位置からロック位置に戻す。カムギア20は、フェースギア軸11aより釣り竿装着部から離反しかつフェースギア軸11aより後方に配置されている。カムギア20は、フェースギア軸11aと一体回転する駆動ギア20から回転力が伝達される。押圧部材83は、カムギア20に設けられ、第1アーム部82を押圧可能である。
【選択図】図2

Description

本発明は、ドラグ切換装置、特に、スピニングリールのリール本体に装着されたハンドルの回転により前後往復移動するオシレーティング機構に連結されたスプールを制動するドラグ機構の作動状態を切り換えるスピニングリールのドラグ切換装置に関する。
スピニングリールには、スプールの糸繰り出し方向の回転を制動するドラグ機構が装着され、かつドラグ機構を制動状態と制動解除状態に切換可能なドラグ切換装置を有するものが従来知られている(例えば、特許文献1参照)。
従来のドラグ切換装置は、リール本体に制動状態に対応する制動位置と制動解除状態に対応する制動解除位置とに揺動自在に装着されたドラグ切換レバーを有している。ドラグ切換レバーは、ハンドルの回転軸(マスターギア軸)より釣り竿装着部側(上方)かつ後方に配置された軸部を有しており、軸部は、マスターギア軸と平行に配置されている。ドラグ切換レバーは、制動解除状態に相当する解除位置と制動状態に相当する制動位置との間で揺動する。また、ドラグ切換装置は、ドラグ切換レバーの揺動により制動解除状態と制動状態とに切り換える切換機構と、ハンドルの糸巻取方向の回転に連動して制動解除状態の切換機構を制動状態に復帰させるリターン機構と、を備えている。
リターン機構は、ハンドルの回転軸に設けられた第1ギア部材に噛み合う第2ギア部材と、第2ギア部材に設けられたキック部材と、キック部材によりドラグ切換レバーを制動解除位置から制動位置に復帰される復帰部材と、を有している。第2ギア部材はフェースギア軸より釣り竿装着部側でドラグ切換レバーの軸部とフェースギア軸との間に配置されている。復帰部材は、ドラグ切換レバーと一体的に揺動可能に設けられている。
従来のリターン機構では、ハンドルを糸巻取方向に回転すると、第2ギア部材が回転する。第2ギア部材が回転するとキック部材が同方向に回転し、復帰部材を蹴る。復帰部材が蹴られると、ドラグ切換レバーが解除位置から制動位置に戻る。
特開2008−199979号公報
前記従来のドラグ切換装置では、第2ギア及びキック部材がフェースギア軸とドラグ切換レバーの軸部との間で、フェースギア軸より釣り竿装着部側に配置されている。このため、リターン機構を比較的コンパクトに配置できる。しかし、キック部材と軸部との距離をあまり取れなくなり、キック部材のアーム長さを長くしにくい。この結果、第2ギア部材の回転により復帰部材を蹴る際のトルクが小さくなり、ハンドルを糸巻取方向に強く回さないとドラグ切換レバーを制動位置に戻しにくい。
本発明の課題は、ドラグ切換装置の復帰動作に要する力を可及的に小さくできるようにすることにある。
発明1に係るスピニングリールのドラグ切換装置は、第1ドラグ機構の作動状態を切り換える装置である。第1ドラグ機構は、糸巻用のハンドル及び釣り竿装着部を有し釣り糸を前方に繰り出すスピニングリールのリール本体に装着されたスプールを制動する。ドラグ切換装置は、操作部材と、切換機構と、リターン機構と、を備えている。操作部材は、第1位置と第1位置から揺動した第2位置との間で、ハンドルの回転軸より釣り竿装着部に接近して配置されている。操作部材は、回転軸より後方で回転軸と平行に配置された第1軸回りに揺動自在にリール本体に装着されている。切換機構は、操作部材が第1位置に配置されると第1ドラグ機構を作動可能状態にし、第2位置に配置されると第1ドラグ機構を作動不能状態にする。リターン機構は、操作部材に連動して揺動する第1アーム部と、第2ギア部材と、押圧部材と、を有している。第2ギア部材は、回転軸より釣り竿装着部から離反しかつ回転軸より後方で第1軸と平行な第2軸回りに回動する。第2ギア部材は、回転軸と一体回転する第1ギア部材から回転力が伝達される。押圧部材は、第2ギア部材に設けられ、第1アーム部を押圧可能である。リターン機構は、ハンドルの糸巻取方向に回転に連動して第1アーム部を押圧して操作部材を第2位置から第1位置に戻す。
このドラグ切換装置では、操作部材を第2位置から第1位置に揺動させると、切換機構が第1ドラグ機構を作動可能状態にし、第1位置から第2位置に揺動させると第1ドラグ機構を作動不能状態にする。そして、操作部材が第2位置に配置されているとき、ハンドルを糸巻取方向に回転させると、ハンドルの回転軸より釣り竿装着部から離反しかつ回転軸の後方に配置された第2ギア部材に第1ギア部材から回転が伝達される。第2ギア部材に回転が伝達されると、押圧部材が同じ方向に回転し、第1アーム部を押圧して操作部材を第2位置から第1位置に戻す。操作部材が第1位置に戻ると、第1ドラグ機構が作動不能状態から作動可能状態になる。例えば、第1ドラグ機構がスプールを直接制動するフロントドラグ機構の場合はフロントドラグ機構が作動可能状態になる。また、第1ドラグ機構がスプール軸を介してスプールを間接的に制動するリアドラグ機構の場合はリアドラグ機構が作動可能状態になる。
ここでは、第2ギア部材の回動中心である第2軸と操作部材の揺動中心である第1軸とが、回転軸の後方において回転軸を挟んで釣り竿装着部から離反する位置と接近する位置とに配置されている。このため、第2ギア部材の回動中心から操作部材の揺動中心までの距離を長くとることができる。したがって、第2ギア部材の回転中心から押圧部材が第1アーム部を押圧する位置までの距離を長くできる。この結果、第2ギア部材の回転により押圧部材を回転させて第1アーム部を押圧するときのトルクが大きくなる。これにより、ハンドルを回す力が小さくてもドラグ切換レバーを解除位置からロック位置に戻す復帰動作に要する力が大きくなり、ドラグ切換装置の復帰動作に要する力を可及的に小さくできるようになる。あるいはトルクが同じであっても戻し操作時に第1アーム部と押圧部材の間に作用する応力を小さいものにでき、磨耗等への耐久性を向上させることができる。
発明2に係るスピニングリールのドラグ切換装置は、発明1に記載の装置において、第2ギア部材は、第1ギア部材に噛み合い、スプールを前後移動させるオシレーティング機構を構成する部材であり、リール本体に第1軸と平行な第2軸回りに回転自在に装着されている。押圧部材は、第2ギア部材に一体回転可能に連結されている。
この場合には、オシレーティング機構の構成部材を利用して操作部材を第2位置から第1位置に揺動させることができる。このため、専用のギア部材を用いる必要がなくなり、リターン機構の構成が簡素になる。また、比較的直径の大きなオシレーティング用の第2ギア部材に押圧部材を配置するので、押圧部材の外形を大きくすることができる。
発明3に係るスピニングリールのドラグ切換装置は、発明2に記載の装置において、切換機構は、スプールが先端に連結されたスプール軸に対して回転自在又は一体回転可能にかつリール本体に対して前後移動不能に設けられ、外周に周方向に間隔を隔てて形成された複数の係合部を有する回転部材と、複数の係合部のいずれかに係合して回転部材を回転不能にする係止位置と離反して回転部材を回転可能にする離反位置とに移動自在に設けられ、操作部材の第1位置及び第2位置への揺動に連動して係止位置及び離反位置にそれぞれ移動するロック部材と、を有している。
このドラグ切換装置では、操作部材を第2位置から第1位置に揺動させると、ロック部材が係止位置に移動して回転部材の係合部に係合する。この結果、ロック部材により回転部材がロックされ回転不能になる。回転部材がスプール軸に対して一体回転可能に設けられている場合には、スプール軸が回転不能になる。このため、スプールを直接制動するフロントドラグ機構などの第1ドラグ機構が作動可能状態になる。また、回転部材がスプール軸に対して回転自在に設けられている場合には、回転部材が回転不能になるとともにスプール軸に対して回転可能であるので、スプール軸を介してスプールを間接的に制動するリアドラグ機構などのドラグ機構が作動可能状態になる。
逆に、操作部材を第1位置から第2位置に揺動させると、ロック部材が離反位置に移動して回転部材の係合部から離反する。この結果、ロック部材によるロックが解除され回転部材が回転可能になる。回転部材がスプール軸に対して一体回転可能に設けられている場合には、スプール軸が回転自在になる。このため、スプールを直接制動するフロントドラグ機構などのドラグ機構が作動不能状態になる。また、回転部材がスプール軸に対して回転自在に設けられている場合には、回転部材が回転自在になるとともにスプール軸に対して回転自在であるので、スプール軸を介してスプールを間接的に制動するリアドラグ機構などのドラグ機構が作動不能状態になる。
発明4に係るスピニングリールのドラグ切換装置は、発明3に記載の装置において、押圧部材は、所定角度回動可能に前記第2ギア部材に連結されている。リターン機構は、押圧部材を第2ギア部材の糸巻取回転方向に付勢する付勢する第1付勢部材をさらに有している。
この場合には、押圧部材が第2ギア部材に対して所定角度回動可能でありかつ第1付勢部材により糸巻取回転方向に付勢されているので、操作部材の第1位置から第2位置への揺動により押圧部材を第1アーム部が押圧しても押圧部材が逃げることができる。このため、逆転防止装置が作用した状態で操作部材を操作しても第1アーム部が押圧部材によって押し返されることがない。
発明5に係るスピニングリールのドラグ切換装置は、発明3又は4に記載の装置において、第2ギア部材は、ハンドルの回転によりスプールを前後往復移動させるオシレーティング機構のスライダに形成されたカム受け部に係合するカム突起を第1面に有している。押圧部材は、第2ギア部材の第1面と逆側の第2面に連結されている。
この場合には、第2ギア部材の両面に分けてカム突起と押圧部材とを配置しているので、押圧部材の連結構造が簡素になる。
発明6に係るスピニングリールのドラグ切換装置は、発明3から5のいずれかに記載の装置において、操作部材は、軸部と、操作部と、第2アーム部と、を有している。軸部は、第1軸に沿って配置され、第1アーム部が設けられ、リール本体に回動自在に装着されている。操作部は、軸部に一体回動可能に設けられ、軸部から径方向外方に延び先端がリール本体の外方に突出する。第2アーム部は、軸部に回動自在に設けられ、ロック部材を係止位置から離反位置に押圧可能である。切換機構は、ロック部材を係止位置に向けて付勢する第2付勢部材を有している。
この場合には、ロック部材が係止位置に向けて付勢され第2アーム部がロック部材を離反位置に向けて押圧するので、第2アーム部によりロック部材が回転部材の複数の係止部に噛み合わない位置に配置されても、回転部材の回転により第2付勢部材により付勢されたロック部材が係止部に噛み合うようになる。
発明7に係るスピニングリールのドラグ切換装置は、発明3から6のいずれかに記載の装置において、スプール軸に一体回転可能かつ軸方向移動自在に装着されかつリール本体に対して前後移動不能に規制された筒状部材をさらに備えている。回転部材は、筒状部材の外周面に一体回転可能又は回転自在に装着されている。
この場合には、スプール軸に一体回転可能に装着されかつリール本体に対して前後移動が規制された筒状部材に回転部材が装着されているので、回転部材をドラグ機構の構成の一部とする場合にドラグ座金を筒状部材に装着することによりドラグ機構の構成が簡素になる。
発明8に係るスピニングリールのドラグ切換装置は、発明3から7のいずれかに記載の装置において、スピニングリールは、スプール軸を制動する第2ドラグ機構をさらに有し、回転部材はスプール軸に対して一体回転可能に設けられ、回転部材の係合部からロック部材が離脱して回転部材がロック解除されると第2ドラグ機構が作動可能状態になる。係合部にロック部材が係合して回転部材の回転がロックされると第1ドラグ機構が作動不能状態になる。
この場合には、回転部材がスプール軸に対して一体回転可能であるので、ロック解除されると回転部材とともにスプール軸がリール本体に対して回転可能になり、たとえばリアドラグ機構等のスプール軸を制動する第2ドラグ機構が作動可能状態になる。
発明9に係るスピニングリールのドラグ切換装置は、発明8に記載の装置において、スプール軸の先端には、第1ドラグ機構を介してスプールが回転自在に装着されている。回転部材の係合部にロック部材が係合して回転部材の回転がロックされると第1ドラグ機構が作動可能状態になる。
この場合には、回転部材がロックされると回転部材とともにスプール軸がリール本体に対して回転不能になり、たとえばフロントドラグ機構等のスプールとスプール軸との間でスプールを直接制動する第1ドラグ機構が作動可能になる。このため、回転部材のロック及びロック解除で第1ドラグ機構と第2ドラグ機構とを切り換えできる。
発明10に係るスピニングリールのドラグ切換装置は、発明3から7のいずれかに記載の装置において、スピニングリールは、スプール軸を制動する第2ドラグ機構をさらに有し、回転部材はスプール軸に対して回転自在に設けられ、スプール軸を制動する第1ドラグ機構を構成している。回転部材の係合部からロック部材が離脱して回転部材の回転がロック解除されると第1ドラグ機構が作動不能状態になる。係合部にロック部材が係合して回転部材の回転がロックされると第1ドラグ機構が作動可能状態になる。
この場合には、回転部材がスプール軸に対して回転自在であるので、回転部材がロックされるとスプール軸と回転部材とが相対回転可能になり第1ドラグ機構が作動可能状態になる。
本発明によれば、第2ギア部材の回動中心である第2軸と操作部材の揺動中心である第1軸とが、回転軸の後方において回転軸を挟んで釣り竿装着部から離反する位置と接近する位置とに配置されている。このため、第2ギア部材の回転中心から操作部材の揺動中心までの距離を長くとることができる。したがって、第2ギア部材の回動中心から押圧部材が第1アーム部を押圧する位置までの距離を長くできる。この結果、第2ギア部材の回転により押圧部材を回転させて第1アーム部を押圧するときのトルクが大きくなる。これにより、リターン機構を比較的コンパクトに配置しつつハンドルを回す力が小さくてもロック部材を離反位置から係止位置に戻す復帰動作に要する力が大きくなり、ドラグ切換装置の復帰動作に要する力を可及的に小さくできるようになる。あるいはトルクが同じであっても戻し操作時に第1アーム部と押圧部材の間に作用する応力を小さいものにでき、磨耗等への耐久性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態を採用したスピニングリールの側面一部断面図。 リール本体後部の断面図。 図1のIII−III断面図。 リアドラグ機構及びドラグ切換装置の分解斜視図。 リターン機構の分解斜視図。 リターン機構の逃げ動作を示す側面図。 リターン機構のリターン動作を示す側面図。 リターン機構のリターン動作を示す側面図。 第2実施形態の図1に相当する図。 第2実施形態の図3に相当する図。
<第1実施形態>
<全体構成>
図1において、本発明の第1実施形態を採用したスピニングリールは、ハンドル1と、ハンドル1を回転自在に支持するリール本体2と、ロータ3と、スプール4とを備えている。ロータ3は、リール本体2の前部に回転自在に支持されている。スプール4は、釣り糸を外周面に巻き取るものであり、ロータ3の前部に前後移動自在に配置されている。
リール本体2は、図1及び図3に示すように、各種の機構が装着されるリールボディ2aと、リールボディ2aに着脱自在に装着されリールボディ2aとの間で各種の機構を収納する機構収納空間を形成し得る蓋部材2bとを有している。
リールボディ2aは、例えばアルミニウム合金等の金属製又は合成樹脂製の部材である。蓋部材2bは、例えばアルミニウム合金等の金属製の部材である。リールボディ2a又は蓋部材2b(この実施形態では、リールボディ2a)には、上部に前後に延びるT字形の釣り竿装着部2c(図1)が一体形成されている。
機構収納空間内には、ロータ3をハンドル1の回転に連動して回転させるロータ駆動機構5と、スプール4を前後に移動させて釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構6と、スプール4を制動するリアドラグ機構(第2ドラグ機構の一例)7とリアドラグ機構7より強い制動力でスプール4を制動するフロントドラグ機構(第1ドラグ機構の一例)8とを切り換えるドラグ切換装置9と、が設けられている。
ロータ駆動機構5は、図1、図2及び図4に示すように、ハンドル1が一体回転可能に装着されたハンドル軸10と、ハンドル軸10とともに回転するフェースギア11と、フェースギア11に噛み合うピニオンギア12とを有している。フェースギア11は、フェースギア軸11aと一体又は別体に形成されている。フェースギア軸11aの左右の端部のいずれかには、ハンドル1のハンドル軸10がねじ込み固定されている。フェースギア軸11aのリールボディ2a及び蓋部材2bに軸受16及び軸受17(図4参照)により回転自在に支持されている。ピニオンギア12は内部にスプール軸15が貫通可能に筒状に形成されている。ピニオンギア12の前部12aは、ロータ3の中心部を貫通しており、ナット13によりロータ3と固定されている。ピニオンギア12は、その軸方向の中間部と後端部とが、それぞれ軸受18及び軸受19を介してリールボディ2aに回転自在に支持されている。
オシレーティング機構6は、スプール軸15を前後方向に移動させてスプール4を同方向に移動させるための機構である。スプール軸15の先端には、スプール4がフロントドラグ機構8を介して連結されている。オシレーティング機構6は、フェースギア軸(ハンドルの回転軸の一例)11aに設けられた駆動ギア14を介して回転が伝達される。フェースギア軸11aは、フェースギア11と一体形成され、例えばバネ込み式のハンドル軸10が一体回転可能に連結されている。
オシレーティング機構6は、フェースギア軸11aに配置された駆動ギア(第1ギア部材の一例)14に噛み合うカムギア(第2ギア部材の一例)20と、カムギア20により前後移動するスライダ21とを有している。駆動ギア14は、フェースギア軸11aに1体又は別体で配置され、フェースギア軸11aと一体回転する。駆動ギア14は、例えば2葉の非円形ギアである。このスライダ21にスプール軸15が回転自在かつ軸方向移動不能に連結されている。スライダ21の第2面(図2の紙面奥側の面)には、変形”?”字状の溝で構成されるカム受け部21aが形成されている。
カムギア20は、フェースギア軸11aより釣り竿装着部2cから離反し、かつフェースギア軸11aより後方に配置されている。カムギア20は、例えば4葉の非円形ギアである。カムギア20は、フェースギア軸11aと平行な第2軸X2回りに回転自在にリールボディ2aの内側面に突出して形成されたギア軸2fに装着されている。カムギア20は、スライダ21のカム受け部21aに係合するカム突起20aを第1面(図2紙面手前側の面)に有している。カムギア20の第1面と逆側の第2面には、後述するリターン機構70の押圧部材83を装着するための概ね円形に突出する部材装着部(図5参照)20bが形成されている。部材装着部20bについては、リターン機構70において説明する。
ロータ3は、図1に示すように、円筒部30と、円筒部30の後端に一体形成され円筒部30と間隔を隔てて前方に延びる第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32と、を有している。第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32の先端には、糸巻取姿勢と糸開放姿勢とに揺動自在にベールアーム33が装着されている。ベールアーム33は、ロータ3の回転によりスプールに釣り糸を案内して巻き付けるために設けられている。
ロータ3の円筒部30の内部には、ロータ3の逆転を禁止・解除するための逆転防止機構66が配置されている。逆転防止機構66をローラ型のワンウェイクラッチを有しており、ワンウェイクラッチをリール本体の前部下面に揺動自在に装着された切換レバー67により作用状態と非作用状態とに切り換えることにより、ロータ3の逆転を禁止・解除する。
スプール4は、ロータ3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との間に配置されている。スプール4は、スプール軸15の先端に回転自在に装着され、フロントドラグ機構8を介してスプール軸15に連結されている。スプール4は、外周に釣り糸が巻かれる糸巻胴部4aと、糸巻胴部4aの後部に一体で形成されたスカート部4bと、糸巻胴部4aの前端に一体で形成されたフランジ部4cとを有している。糸巻胴部4aの内部には、後述するフロント摩擦部42が収納される円形のドラグ収納凹部4dが設けられている。スプール4は、フロントドラグ機構8及びフロントドラグ機構8より制動力が弱いリアドラグ機構7により択一的に制動される。
<フロントドラグ機構の構成>
フロントドラグ機構8は、スプール軸15の先端に設けられている。フロントドラグ機構8は、スプール軸15に螺合するドラグ力調整用のフロントドラグつまみ41と、フロントドラグつまみ41により押圧されるフロント摩擦部42とを有している。フロントドラグつまみ41は、スプール軸15に螺合するナット43が一体回転可能かつ軸方向移動自在に装着されたつまみ本体44と、つまみ本体44に回転自在かつ軸方向移動不能に係止されスプール軸15に対して一体回転可能な押圧部45とを有している。この押圧部45がフロント摩擦部42に接触してスプール4を制動する。ナット43と押圧部45との間のスプール軸15の外周側には、コイルバネ46が圧縮状態で配置されている。
フロント摩擦部42は、例えば第1ドラグ座金42a、第2ドラグ座金42b、及び第3ドラグ座金42c、を有している。第1ドラグ座金42aは、押圧部45に接触して配置され、例えばスプール軸15に一体回転可能に連結されている。第2ドラグ座金42bは、例えばスプール4に一体回転可能に連結されている。第3ドラグ座金42cは、例えばスプール軸15に一体回転可能に連結されている。第1ドラグ座金42aと第2ドラグ座金42bの間、第2ドラグ座金42bと第3ドラグ座金42cとの間、及び第3ドラグ座金42cとドラグ収納凹部4dの壁部との間には、例えばグラファイト又はフェルトや製のドラグディスク42dが配置されている。
<リアドラグ機構の構成>
リアドラグ機構7は、フロントドラグ機構8より制動力が弱いドラグ機構であり、主にキャスティング時に生き餌を泳がすときなどに使用される。リアドラグ機構7は、図2及び図4に示すように、スプール軸15の後部15aに設けられている。リアドラグ機構7は、リール本体2に螺合するドラグ力調整用のリアドラグつまみ50と、スプール軸15の後部15aに一体回転可能かつ軸方向移動自在に装着された筒状部材51と、筒状部材51の後部外周面に一体回転可能に装着されたクリックギア52と、クリックギア52の両側に接触する第4ドラグ座金53a、及び第5ドラグ座金53b及び第6ドラグ座金53cと、を有している。
リアドラグつまみ50は、リールボディ2aの後面に形成された装着孔2eに回転自在かつ軸方向移動不能に装着されている。リアドラグつまみ50は、装着孔2eに回転自在に装着されたつまみ本体60と、つまみ本体60の内周面に螺合するナット部材61とを有している。つまみ本体60は有底筒状の部材であり、後面に直径方向に沿って直線的に突出するつまみ部60aが形成されている。つまみ本体60の内周面には、ナット部材61に螺合する雌ネジ部60bが形成されている。つまみ本体60は、装着孔2eの内側面に装着された抜け止め部材60cにより抜け止めされている。
ナット部材61は、有底筒状の部材であり、外周面につまみ本体60の雌ネジ部60bに螺合する雄ネジ部61aを外周面に有している。ナット部材61の前端面には、1対の係止スリット61bが形成されている。係止スリット61bは、リールボディ2aに回り止めされた第6ドラグ座金53cに係合する。これにより、ナット部材61はリールボディ2aに対して回転不能である。第6ドラグ座金53cは、筒状部材51の後部に装着されており、図4に示すように、リールボディ2aの内面に係止される第1係止片53dと、ナット部材61の係止スリット61bに係合する1対の第2係止片53eと、を有している。ナット部材61の内周側には、コイルバネ62が収納されている。
コイルバネ62は、ドラグ力調整よりのバネであり、ナット部材61の底面に装着されたバネ受け座金63と第6ドラグ座金53cの後面との間に圧縮状態で配置されている。
筒状部材51は、リアドラグ機構7を構成するとともにドラグ切換装置9を構成する。筒状部材51は、図2、図3及び図4に示すように、リールボディ2aの後部に設けられた板状の装着部2hに形成された段差付きの貫通孔2gに前方への移動規制された状態で回転自在に装着されている。また、筒状部材51は、コイルバネ62により押圧された第4ドラグ座金53a、第5ドラグ座金53b及び第6ドラグ座金53cにより後方への移動も規制されている。したがって、筒状部材51は、リール本体2に対して前後移動不能である。
筒状部材51は、図4に示すように、スプール軸15の後部15aに形成された互いに平行に対向する面取り部15bに一体回転可能かつスプール軸15に対して軸方向移動自在に装着されている。筒状部材51の内周面には、面取り部15bに係合する長孔51aが形成されている。筒状部材51は、前側に形成された第1支持部51bと、第1支持部51bより大径に形成された鍔部51cと、鍔部51cより小径に形成された第2支持部51dとを有している。第1支持部51b及び第2支持部51dには、互いに平行に形成された面取り部51eが形成されている。鍔部51cは、貫通孔2gの段差に接触しており、これにより筒状部材51の前方への移動が規制されている。前側の第1支持部51bには、ドラグ切換装置9を構成する回転部材54が一体回転可能に装着されている。後側の第2支持部51dには、第4ドラグ座金53a、クリックギア52、及び第5ドラグ座金53bが装着されている。このうち、クリックギア52は、筒状部材51に一体回転可能に連結されている。
クリックギア52には、リアドラグ機構7の作動時(スプール軸15が回転するとき)に発音する図示しない音出しバネの先端が接触している。クリックギア52は、スプール軸15と一体回転するリアドラグ機構7のドラグ座金としても機能する。
第4ドラグ座金53a、及び第5ドラグ座金53bは、リールボディ2a及びスプール軸15に対して回転自在に装着されている。第6ドラグ座金53cは、スプール軸15に回転自在かつリールボディ2aに回転不能に係止されている。また、前述したようにナット部材61を回り止めする。
<ドラグ切換装置の構成>
ドラグ切換装置9は、図2、図3及び図4に示すように、図2に実線でロック位置(第1位置の一例)と二点鎖線で示す解除位置(第2位置の一例)とに揺動自在にリール本体2に装着されたドラグ切換レバー(操作部材の一例)68と、切換機構69と、解除位置にあるドラグ切換レバー68をロック位置に戻すリターン機構70とを有している。
切換機構69は、ドラグ切換レバー68がロック位置に配置されるとフロントドラグ機構8を作動可能状態にし、ドラグ切換レバー68が解除位置に配置されるとフロントドラグ機構8を作動不能状態にする。また、第1実施形態では、切換機構69は、ドラグ切換レバー68がロック位置に配置されるとリアドラグ機構7を作動不能状態にし、ドラグ切換レバー68が解除位置に配置されるとリアドラグ機構7を作動可能状態にする。切換機構69は、筒状部材51と、回転部材54と、ドラグ切換レバー68に連動して上下するロック部材72と、コイルバネ(第2付勢部材の一例)81と、を有している。
回転部材54は、図2、図3及び図4に示すように、円板状の部材である。回転部材54は、第1実施形態では、スプール軸15に対して一体回転可能かつリール本体2に対して前後移動不能となるように筒状部材51の外周面に一体回転可能に装着されている。回転部材54は、筒状部材51を介してスプール軸15を回転不能にロック及び回転自在にロック解除する部材である。回転部材54は、周方向に間隔を隔てて配置された複数の係合部54aを有している。係合部54aは、外周部から凹んで形成されている。また、内周部に筒状部材51の第1支持部51bの面取り部51eに一体回転可能に係止される長孔54bを有している。回転部材54は、ロック部材72が係合及び離反する部材である。回転部材54は、ロック部材72が係合すると回転不能にロックされ、ロック部材72が離反すると回転自在にロック解除される。
ドラグ切換レバー68は、図3及び図4に示すように、トグルバネ73によりロック位置と解除位置とに振り分けて付勢されている。ドラグ切換レバー68は、リール本体2の上後部でスプール軸15と食い違う第1軸X回りに図2に実線で示すロック位置と2点鎖線で示す解除位置とに揺動自在に装着されている。第1軸X1は、フェースギア軸11aに平行に配置され、フェースギア軸11aより釣り竿装着部2cに接近し、かつフェースギア軸11aより後方でフェースギア軸11aと平行に配置されている。ドラグ切換レバー68は、図3に示すように、リール本体2の上後部に第1軸X1に沿って配置された軸部76と、軸部76の両端に一体揺動可能に設けられた操作部77と、第2アーム部78と、を有している。第2アーム部78は、軸部76に一体形成され、軸部76と一体化移動可能である。第2アーム部78は、図2に示すように、ロック部材72を係止位置から離反位置に押圧可能である。
軸部76は、図3に示すように、第2アーム部78及びバネ掛けアーム79が一体形成された大径部76aと、大径部76aの両側に形成された第1小径部76b及び第2小径部76cとを有している。第2アーム部78は、回転部材54をロック及びロック解除するロック部材72を下方に押圧するアームである。バネ掛けアーム79は、トグルバネ73の第1端を係止するものであり、前方に突出して形成されている。第2アーム部78はバネ掛けアーム79と逆側、つまり後方に突出して形成されている。大径部76aの第1小径部76b側の外周面には、第1小径部76bの外周面に対向する位置まで延びる規制突起76dが形成されている。規制突起76dは、ドラグ切換レバー68がロック位置から解除位置に操作されたとき、後述する第1アーム部82をドラグ切換レバー68と連動して揺動させるために設けられている。
第1小径部76bは、図3の右側の小径部分であり、先端に操作部77を一体的に揺動させるための互いに平行に配置された第1面取り部76eが形成されている。第1小径部76bは、大小二段の段付き軸であり、その小径側の部分に第1アーム部82が回動自在に装着されている。また、第1小径部76bの大径側の部分の外周面には、捩りコイルバネ80が配置されている。捩りコイルバネ80は、第1端が規制突起76dに係止され、第2端が第1アーム部82に係止されている。
第2小径部76cは、図3左側の小径部分であり、先端に操作部77を一体的に揺動させるための互いに対向して平行に形成された第2面取り部76fが形成されている。
操作部77は、図4に示すように、第1レバー部77a及び第2レバー部77bと、第1レバー部77aと第2レバー部77bとを連結する連結部材77cと、を有している。第1レバー部77aは、第1小径部76bの第1面取り部76eの形成部分に軸部76と一体揺動可能に連結されている。第2レバー部77bは、第2小径部76cの第2面取り部76fの形成部分に軸部76と一体揺動可能に連結されている。
ロック部材72は、図3に示すように、回転部材54を回転不能に係止する実線で示す係止位置と、回転可能に係止解除する二点鎖線で示す離反位置とに昇降する。ロック部材72は、縦辺72aと横辺72bとを有する概ねL字状の板状部材であり、リールボディ2aに昇降自在に案内されている。ロック部材72の横辺72bには上方に突出する係止突起72cが形成されている。係止突起72cは、係止位置で回転部材54の係合部54aに係合する。
引張バネ81は、第1端がリールボディ2aに係止されている。引張バネ81は、ロック部材72を係止位置に向けて付勢する。
ロック部材72は、図3に示すように、ドラグ切換レバー68がロック位置から解除位置に操作されると、第2アーム部78により押圧されて下方に移動し、係止突起72cが係合部54aから離反して離反位置に配置される。これにより、回転部材54が回転自在になり、筒状部材51を介してスプール軸15が回転自在になる。この結果、フロントドラグ機構8が作動不能状態になり、リアドラグ機構7が作動可能状態になる。
また、ドラグ切換レバー68がロック位置から解除位置に操作されると、ロック部材72は、第2アーム部78による押圧が解除され引張バネ81によって上方に付勢され、係止突起72cが係合部54aに係合する。これにより、回転部材54が回転不能になり、筒状部材51を介してスプール軸15が回転不能になる。この結果、フロントドラグ機構8が作動可能状態になり、リアドラグ機構7が作動不能状態になる。
トグルバネ73は、図2に示すように、第1端がバネ掛けアーム79に係止され第2端がリールボディ2aに係止されている。トグルバネ73は、第1軸X1と第2端とを結ぶ線が第1端を通る死点を挟んでドラグ切換レバー68をロック位置と解除位置とに振り分けて付勢する。
なお、ドラグ切換レバー68は、第1トグルバネ73に付勢された状態において、解除位置では、操作部77がリールボディ2aの内側面に接触して位置決めされ、ロック位置では、操作部77のリールボディ2a及び蓋部材2bを跨ぐ連結部材77cがリールボディ2a及び蓋部材2bの上部外側面に接触して位置決めされる。
<リターン機構の構成>
リターン機構70は、ハンドル1の糸巻取方向に回転に連動してドラグ切換レバー68を解除位置からロック位置に戻す機構である。リターン機構70は、図2、図3、図4及び図5に示すように、ドラグ切換レバー68に装着された第1アーム部82と、前述したカムギア20と、カムギア20に装着された押圧部材83と、押圧部材83を付勢する押圧バネ(第1付勢部材の一例)84と、を有している。押圧バネ84は、例えば湾曲して配置されたコイルバネである。
第1アーム部82は、図2、図3及び図4に示すように、軸部76の第1小径部76bに回動自在に装着され、軸部76から径方向に延びる板状のアーム部材である。第1アーム部82は、捩りコイルバネ80により、図2の反時計回りに付勢されている。第1アーム部82は、通常は、捩りコイルバネ80に付勢されて規制突起76dに接触する規制姿勢をとる。捩りコイルバネ80は、ドラグ切換レバー68が解除位置からロック位置に操作されたとき第1アーム部82が規制姿勢を保持し、第1アーム部82をドラグ切換レバー68と連動して揺動させるために設けられている。第1アーム部82は、ドラグ切換レバー68がロック位置と解除位置とに揺動すると、規制突起76dと捩りコイルバネ80の作用により、軸部76と連動してロック位置と解除位置とに揺動する。第1アーム部82は、ドラグ切換レバー68を解除位置からロック位置に向けて手で操作したとき、後述する押圧部材83に第1アーム部82の先端が接触してもドラグ切換レバー68をロック位置に配置できるようにするために、規制突起76dから離反する方向に回動できるようになっている。
カムギア20は、図5に示すように、第2面(図2の紙面奥側の面)に押圧部材83を装着する部材装着部20bを有している。また、カムギア20は、中心にギア軸2fに支持される支持孔20cを有している。部材装着部20bは、押圧部材83が装着される円形の座面20dと、支持孔20cが形成された支持筒部20eと、座面20dの外周部に第2軸X2方向に突出して形成された位置決め突起20fと、支持筒部20eの外周部に径方向に突出して形成されたバネ掛け突起20gと、を有している。
押圧部材83は、部材装着部20bに所定角度回動自在に装着された板状の部材である。押圧部材が外周部に周方向に間隔を隔てて複数(例えは4つ)の押圧突起83aを有している。押圧突起83aは、径方向に沿って配置された平坦面83bと、末広がりの曲面83cとで構成された鋸刃形状に形成されている。押圧部材83の内周部には、支持筒部20eの外周面との間で押圧バネ84が装着される大径のバネ収納部83dと、支持筒部20eに支持される小径の支持凹部83eと、が概ね半円の範囲にそれぞれ形成されている。バネ収納部83dには、部材装着部20bのバネ掛け突起20gが配置される。このバネ掛け突起20gとバネ収納部83dの一方の壁面との間に押圧バネ84が圧縮状態で配置されている。これにより、押圧部材83が図2時計回りに付勢される。バネ掛け突起20gの外周面は、バネ収納部83dの内周面に接触しており、押圧部材83は、半円形の支持凹部83eと支持筒部20eとの接触及びバネ掛け突起20gとバネ収納部83dとの接触により、カムギア20に所定の回動範囲に回動自在に支持されている。
支持凹部83eが形成された部分の外周部には、2つの押圧突起83aの間に位置決め突起20fが配置される位置決め凹部83fが形成されている。この位置決め凹部83fに位置決め突起20fが係合することで、押圧部材83の回動範囲が所定の回動範囲に規制される。
<リールの操作及び動作>
キャスティング前には切換レバー67を操作して逆転防止機構66によりロータ3を逆転禁止状態にする。また、手でベールアーム33を持ってベールアーム33を糸開放姿勢に反転させる。さらに、ドラグ切換レバー68を図2に実線で示すロック位置から2点鎖線で示す解除位置側に揺動させる。
ドラグ切換レバー68を解除位置側に揺動させると、第2アーム部78によりロック部材72が押圧されて離反位置に向けて下方に移動する。そして、トグルバネ73の死点を超えると、ドラグ切換レバー68が解除位置に向けて付勢され解除位置で保持される。また、ドラグ切換レバー68に一体形成された第2アーム部78が解除位置に保持され、ロック部材72が離反位置で保持される。この結果、回転部材54が回転自在になってフロントドラグ機構8が作動不能状態になり、リアドラグ機構7が作動可能状態になる。これにより、弱いドラグ力がスプール4に付与される。また、リターン機構70では、第1アーム部82の揺動により、第1アーム部82の先端が押圧部材83の押圧突起83aに接近する位置に配置される。
このドラグ切換レバー68の解除位置からロック位置への操作中に押圧部材83の停止位置によっては、第1アーム部82の先端が押圧突起83aに接触することがある。このような場合、フェースギア軸11aは、糸繰り出し方向の回転が逆転防止機構66により禁止されている。このため、カムギア20は、糸繰り出し方向(図3の反時計回りの方向)には回転できない。しかし、押圧部材83は、押圧バネ84により押圧されているがそれより強い力が作用すれば反時計回りに回動できる。このため、第1アーム部82により押圧されると、押圧部材83は反時計回りに回動する。この状態を図6に示す。図6では、ドラグ切換レバー68がロック位置からその後方の解除位置に操作されると、第1アーム部82が押圧部材83に接触してもドラグ切換レバー68を解除位置に操作できる。
リアドラグ機構7のドラグ力の調整は、例えば、釣り場の風や水流に合わせて行われる。リアドラグつまみ50を例えば、時計回りに回転させると、コイルバネ62の圧縮力が強くなり、ドラグ力が強くなる。すなわち、リアドラグつまみ50を時計回りに回転させると、ナット部材61が図2左方に進出し、コイルバネ62を圧縮する。コイルバネ62が圧縮されると、第4ドラグ座金53a及び第5ドラグ座金53bに対する押圧力が強くなり、スプール軸15と一体回転するクリックギア52が強く制動される。この結果、筒状部材51を介してスプール軸15を制動するドラグ力が強くなる。逆にリアドラグつまみ50を反時計回りに回転させるとドラグ力が弱くなる。
これらの操作が終わると、キャスティングを行う。キャスティングが終わるとベールアーム33を手で糸巻取姿勢に戻し、魚の当たりを待つ。魚が仕掛けにかかると、スプール4が逆転する。スプール4が逆転すると、ドラグ切換レバー68が解除位置にあるので、スプール軸15とともにクリックギア52が回転して発音する。
魚のくいを確認して合わせるときには、ハンドル1を糸巻取方向に回転する。すると、押圧部材83が第1アーム部82を押圧し、ドラグ切換レバー68を解除位置からロック位置の方向に押圧する。そしてトグルバネ73の死点を超えるとロック位置に保持される。この状態を図7及び図8に示す。ハンドル1を糸巻取方向に回転させると、駆動ギア14が図7の反時計回りの糸巻取方向に回転し、駆動ギア14に噛み合うカムギア20が図7の時計回りに回転する。すると、図7に示すように、解除位置では前方に揺動している第1アーム部82の先端に押圧部材83のいずれかの押圧突起83aが接触する。押圧突起83aが第1アーム部82の先端に接触すると、押圧バネ84が圧縮し、カムギア20だけが回転する。そして、位置決め突起20fが位置決め凹部83fの回転方向上流側の壁面に接触すると、位置決め突起20fか押圧部材83を直接押圧する。そして、図8に示すように、押圧突起83aが第1アーム部82を押圧すると、ドラグ切換レバー68を図8の反時計回りに揺動させる。トグルバネ73の死点を超えると、トグルバネ73の付勢力によりドラグ切換レバー68がロック位置に保持される。
ロック位置に保持されると、ロック部材72が回転部材54に係合し、筒状部材51を介してスプール軸15が回転不能にロックされる。このため、リアドラグ機構7が作動不能状態になり、フロントドラグ機構8が作動可能状態になり、スプール4に強いドラグ力が作動する。
<第2実施形態>
第1実施形態では、フロントドラグ機構8とリアドラグ機構7とを切り換えるドラグ切換装置9を例示した。しかし、第2実施形態では、図9及び図10に示すように、ドラグ切換装置109は、リアドラグ機構107は常に作動し、中間ドラグ機構(第1ドラグ機構の一例)108の作動状態を作動可能状態と作動不能状態とに切り換えるように構成されている。
図9において、スピニングリールのリアドラグつまみ150の取付構造、スプール104、リアドラグ機構107、及び中間ドラグ機構108を除いて前記第1実施形態と同様であるので、同様部分の説明は省略する。
リール本体102は、リールボディ102aの後部にネジ止め固定されたネジ筒部102dを有している。
スプール104は、スプール軸115にワンタッチで着脱自在なワンタッチ着脱機構104dを有している。スプール104は、スプール軸115に一体回転可能に装着されている。また、スプール軸115の後端部には、中間ドラグ機構108とリアドラグ機構107が並べて配置されている。なお、中間ドラグ機構108は、リアドラグ機構107の前方に配置されている。
<リアドラグ機構の構成>
リアドラグ機構107は、図10に示すように、スプール軸115の後端部に設けられている。リアドラグ機構107は、リール本体2に螺合するドラグ力調整用のリアドラグつまみ150と、スプール軸115の後部に一体回転可能かつ軸方向移動自在に装着された第1筒状部材151と、第1筒状部材151の外周面に一体回転可能に装着された第1ドラグ座金152と、第1ドラグ座金152の両側に接触する2枚の第2ドラグ座金153a,153bとを有している。
リアドラグつまみ150は、筒状のネジ筒部102dに回転自在に装着されている。リアドラグつまみ150は、ネジ筒部102dに回転自在に装着されたつまみ本体160と、つまみ本体160に一体回転可能かつ軸方向移動自在に装着されたナット部材161とを有している。また、ナット部材161と第2ドラグ座金153bとの間にコイルバネ162が圧縮状態に装着されている。つまみ本体160は有底筒状の部材であり、抜け止めのための環状のバネ装着溝160bが外周面に形成されている。
バネ装着溝160bの周方向の2箇所には内外周を貫通する貫通孔160c(図10)が形成されている。また底部内側面には、ナット部材161を一体回転可能かつ軸方向移動自在に係止するたとえば3つの係止突起160dが形成されている。係止突起160dは、円弧状に図3左方に突出する突起である。ネジ筒部102dの外周面のバネ装着溝160bに対向する位置には、環状の抜け止め溝102eが形成されている。バネ装着溝160bには、弾性板材をC字状に湾曲させて形成された抜け止めバネ164が装着されている。抜け止めバネ164は、中央に外方に突出する凸部を有している。これにより、つまみ本体160がネジ筒部102dに対して抜け止めされるとともに、リアドラグつまみ150が操作されると抜け止めバネ164の凸部がリアドラグつまみ150と衝突を繰り返して発音する。
ナット部材161は、ネジ筒部102dの内周面に形成された雌ネジ部102fに螺合する概ね円柱状の部材である。ナット部材161は、係止突起160dに係合し、コイルバネ162が収納内部に収納される。コイルバネ162は、ドラグ力調整用のバネであり、スプール軸115の後端外周側に配置されている。コイルバネ162は、ナット部材161と第2ドラグ座金153bとの間に圧縮状態で配置され、一端が第2ドラグ座金153bにワッシャ165を介して接触し、他端がバネ受け座金163を介してナット部材161に接触している。
第1筒状部材151は、ネジ筒部102dに設けられた板状の装着部102hに形成された貫通孔102gに第2ドラグ座金153aを介して前方への移動規制された状態で回転自在に装着されている。また、コイルバネ162により後方への移動も規制され、第1筒状部材151はリール本体102に対して軸方向移動不能である。
第1筒状部材151は、スプール軸115の後端部に形成された互いに平行に対向する面取り部115cに一体回転可能かつスプール軸115に対して軸方向移動自在に装着されている。第1筒状部材151の内周面には、面取り部115cに係合する長孔151aが形成されている。第1筒状部材151の外周面の中間部には、径方向外方に突出する4つの突起部151bが周方向に間隔を隔てて形成されており、第1ドラグ座金152の内周面には、突起部151bに係止される4つの凹部152aが形成されている。これにより、第1ドラグ座金152は、第1筒状部材151に対して一体回転可能になっている。第2ドラグ座金153a,153bは、係止突起(図示せず)を有しており、ネジ筒部102dに回転不能に係止されている。
このような構成のリアドラグ機構107では、スプール104にドラグ力を常時作用させることができるとともに、リアドラグつまみ150を回動させることによりドラグ力を調整できる。
<中間ドラグ機構の構成>
中間ドラグ機構108は、リアドラグ機構107の前方に配置されており、前述した第1実施形態のリアドラグ機構7と同様な構成である。しかし、回転部材254が第2筒状部材251に対して回転自在になっている点が異なる。
中間ドラグ機構108は、第1筒状部材151の前方でスプール軸115に一体回転可能かつ軸方向移動自在に装着された第2筒状部材251と、第2筒状部材251の外周面に螺合する中間ドラグ調整ナット250と、第2筒状部材251の外周面に回転自在に装着されたクリックギア252と、回転部材254と、回転部材254の両側に接触する第3ドラグ座金253a、第4ドラグ座金253bと、クリックギア252と中間ドラグ調整ナット250との間に配置された第5ドラグ座金253cと、を有している。中間ドラグ調整ナット250は、皿バネ255を介して第5ドラグ座金253cを押圧する。これにより、中間ドラグ機構108のドラグ力を調整できる。
第2筒状部材251は、中間ドラグ機構108を構成するとともにドラグ切換装置109を構成する。第2筒状部材251は、中間ドラグ調整ナット250に螺合する雄ネジ部251eが形成されている点が第1実施形態の筒状部材51と異なる。第2筒状部材251は、リールボディ2aの後部に設けられた板状の装着部2hに形成された段差付きの貫通孔2gに前方への移動規制された状態で回転自在に装着されている。また、第2筒状部材251は、筒状部材51と同様に、スプール軸115の後端部に形成された互いに平行に対向する面取り部115cに一体回転可能かつスプール軸115に対して軸方向移動自在に装着されている。第2筒状部材251は、第1筒状部材151の前端に接触して配置されている。なお、スプール軸115は、スプール軸15に比べて面取り部115cの長さが長くなっているとともに、先端の形状がワンタッチ着脱機構104dの関係で異なっている。その他の構成は、筒状部材51と同様であるので説明を省略する。
回転部材254は、第2筒状部材251に回転自在に装着された円板状の部材であり、中間ドラグ機構108を構成するとともにドラグ切換装置109を構成する。回転部材254は、外周面に周方向に間隔を隔てて配置された複数の係合部254aを有している。係合部254aは、外周部から凹んで形成されており、第1実施形態と同様な形状である。
回転部材254はドラグ切換装置109のロック部材72により回転可能状態と回転不能状態とに切り換えられる。これにより、中間ドラグ機構108は、作動可能状態(回転部材254の回転不能状態)と作動不能状態(回転部材254の回転可能状態)とに切り換えられる。
ドラグ切換装置9の構成は前述した実施形態と同様であり、ドラグ切換レバー68を図10に実線で示すロック位置に操作すると、回転部材254がロックされる。この結果、中間ドラグ機構108が作動可能状態になり、スプール104がリアドラグ機構107のドラグ力と中間ドラグ機構108のドラグ力とを加えたドラグ力で制動される。また、ドラグ切換レバー68を図10に2点鎖線示す解除位置に操作すると、回転部材254のロックが解除され回転可能になる。この結果、中間ドラグ機構108が作動不能状態になり、スプール104がリアドラグ機構107のドラグ力で制動される。
このような構成の第2実施形態のドラグ切換装置109では、
<特徴>
(A)ドラグ切換装置9(又は、ドラグ切換装置109)はフロントドラグ機構8(又は中間ドラグ機構108)の作動状態を切り換える装置である。フロントドラグ機構8(又は中間ドラグ機構108)は、糸巻用のハンドル1及び釣り竿装着部2cを有し釣り糸を前方に繰り出すスピニングリールのリール本体2に装着されたスプール4を制動する。ドラグ切換装置9(又は、ドラグ切換装置109)は、ドラグ切換レバー68と、切換機構69と、リターン機構70と、を備えている。ドラグ切換レバー68は、ロック位置とロック位置から揺動した解除位置との間で、フェースギア軸11aより釣り竿装着部2cに接近して配置されている。ドラグ切換レバー68は、フェースギア軸11aより後方でフェースギア軸11aと平行に配置された第1軸X1回りに揺動自在にリール本体2に装着されている。切換機構69は、ドラグ切換レバー68がロック位置に配置されるとフロントドラグ機構8(又は中間ドラグ機構108)を作動可能状態にし、解除位置に配置されるとフロントドラグ機構8(又は中間ドラグ機構108)を作動不能状態にする。リターン機構70は、ハンドル1の糸巻取方向に回転に連動して第1アーム部82を押圧してドラグ切換レバー68を解除位置からロック位置に戻す。リターン機構70は、ドラグ切換レバー68に連動して揺動する第1アーム部82と、カムギア20と、押圧部材83と、を有している。カムギア20は、フェースギア軸11aより釣り竿装着部2cから離反しかつフェースギア軸11aより後方で第1軸X1と平行な第2軸X2回りに回動する。カムギア20は、フェースギア軸11aと一体回転する駆動ギア14から回転力が伝達される。押圧部材83は、カムギア20に設けられ、第1アーム部82を押圧可能である。リターン機構70は、ハンドル1の糸巻取方向に回転に連動して第1アーム部82を押圧してドラグ切換レバー68を解除位置からロック位置に戻す。
このドラグ切換装置9(又はドラグ切換装置109)では、ドラグ切換レバー68を解除位置からロック位置に揺動させると、切換機構69がフロントドラグ機構8(又は中間ドラグ機構108)を作動可能状態にし、ロック位置から解除位置に揺動させるとフロントドラグ機構8(又は中間ドラグ機構108)を作動不能状態にする。そして、ドラグ切換レバー68が解除位置に配置されているとき、ハンドル1を糸巻取方向に回転させると、フェースギア軸11aより釣り竿装着部2cから離反しかつフェースギア軸11aの後方に配置されたカムギア20に駆動ギア14から回転が伝達される。カムギア20に回転が伝達されると、押圧部材83が同じ方向に回転し、第1アーム部82を押圧してドラグ切換レバー68を解除位置からロック位置に戻す。ドラグ切換レバー68がロック位置に戻ると、フロントドラグ機構8(又は中間ドラグ機構108)が作動不能状態から作動可能状態になる。
ここでは、カムギア20の回転軸芯である第2軸X2とドラグ切換レバー68の揺動中心である第1軸X1とが、フェースギア軸11aの後方においてフェースギア軸11aを挟んで釣り竿装着部2cから離反する位置と接近する位置とに配置されている。このため、カムギア20の第2軸X2からドラグ切換レバー68の第1軸X1までの距離を長くとることができる。したがって、カムギア20の回動中心X2から押圧部材83が第1アーム部82を押圧する位置までの距離を長くできる。この結果、カムギア20の回転により押圧部材83を回転させて第1アーム部82を押圧するときのトルクが大きくなる。これにより、ハンドル1を回す力が小さくてもドラグ切換レバーを解除位置からロック位置に戻す復帰動作に要する力が大きくなり、ドラグ切換装置の復帰動作に要する力を可及的に小さくできるようになる。あるいは押圧部材83と第1アーム部82の接触圧力を小さくすることができ、耐久性を向上させることができる。
(B)ドラグ切換装置9(又はドラグ切換装置109)において、カムギア20は、駆動ギア14に噛み合い、スプールを前後移動させるオシレーティング機構6を構成する部材である。押圧部材83は、カムギア20に一体回転可能に連結されている。
この場合には、オシレーティング機構6のカムギア20を利用してドラグ切換レバー68を解除位置からロック位置に揺動させることができる。このため、専用のギア部材を用いる必要がなくなり、リターン機構70の構成が簡素になる。また、比較的直径の大きなオシレーティング用のカムギア20に押圧部材83を配置するので、押圧部材83の外形すなわち、第2軸芯X2から押圧突起83aまでの距離を大きくすることができる。
(C)ドラグ切換装置9(又はドラグ切換装置109)において、切換機構69は、スプール4(又はスプール104)が先端に連結されたスプール軸15(又はスプール軸115)に対して一体回転可能(又は回転自在)にかつリール本体2に対して前後移動不能に設けられ、外周に周方向に間隔を隔てて形成された複数の係合部を有する回転部材54(又は回転部材254)と、複数の係合部54a(又は係合部254a)のいずれかに係合して回転部材54(又は回転部材254)を回転不能にする係止位置と離反して回転部材を回転可能にする離反位置とに移動自在に設けられ、ドラグ切換レバー68のロック位置及び解除位置への揺動に連動して係止位置及び離反位置にそれぞれ移動するロック部材72と、を有している。
このドラグ切換装置9(又はドラグ切換装置109)では、ドラグ切換レバー68を第解除位置からロック位置に揺動させると、ロック部材72が係止位置に移動して回転部材54(又は回転部材254)の係合部54a(又は係合部254a)に係合する。この結果、ロック部材72により回転部材54(又は回転部材254)がロックされ回転不能になる。回転部材54がスプール軸15に対して一体回転可能に設けられている場合には、スプール軸15が回転不能になる。このため、スプール4を直接制動するフロントドラグ機構8が作動可能状態になる。また、回転部材254がスプール軸115に対して回転自在に設けられている場合には、回転部材254が回転不能になるとともにスプール軸115に対して回転可能であるので、スプール軸115を介してスプールを間接的に制動する中間ドラグ機構108が作動可能状態になる。
逆に、ドラグ切換レバー68をロック位置から解除位置に揺動させると、ロック部材72が離反位置に移動して回転部材54(又は回転部材254)の係合部54a(又は係合部254a)から離反する。この結果、ロック部材72によるロックが解除され回転部材54(又は回転部材254)が回転可能になる。回転部材54がスプール軸15に対して一体回転可能に設けられている場合には、スプール軸15が回転自在になる。このため、スプールを直接制動するフロントドラグ機構8が作動不能状態になる。また、回転部材254がスプール軸115に対して回転自在に設けられている場合には、回転部材254が回転自在になるとともにスプール軸115に対して回転自在であるので、スプール軸115を介してスプール4を間接的に制動する中間ドラグ機構108が作動不能状態になる。
(D)ドラグ切換装置(又はドラグ切換装置109)において、押圧部材83は、カムギア20に所定角度回動可能に連結されている。リターン機構70は、押圧部材83をカムギア20の糸巻取回転方向に付勢する付勢する押圧バネ84をさらに有している。
この場合には、押圧部材83がカムギア20に対して所定角度回動可能でありかつ押圧バネ84により糸巻取回転方向に付勢されているので、ドラグ切換レバー68のロック位置から解除位置への揺動により押圧部材を第1アーム部82が押圧しても押圧部材83が逃げることができる。このためドラグ切換レバー68によるリターン操作を妨げなくなる。
(E)ドラグ切換装置9(又はドラグ切換装置109)において、カムギア20は、ハンドル1の回転によりスプール4(又はスプール104)を前後往復移動させるオシレーティング機構6のスライダ21に形成されたカム受け部21aに係合するカム突起20aを第1面に有している。押圧部材83は、カムギア20の第1面と逆側の第2面に連結されている。
この場合には、カムギア0の両面に分けてカム突起20aと押圧部材83とを配置しているので、押圧部材83の連結構造が簡素になる。
(F)ドラグ切換装置9(又はドラグ切換装置109)において、ドラグ切換レバー68は、軸部76と、操作部77と、第2アーム部78と、を有している。軸部76は、第1軸X1に沿って配置され、第1アーム部82が設けられ、リール本体2に回動自在に装着されている。操作部77は、軸部76に一体回動可能に設けられ、軸部76から径方向外方に延び先端がリール本体2の外方に突出する。第2アーム部78は、軸部76に回動自在に設けられ、ロック部材72を係止位置から離反位置に押圧可能である。切換機構69は、ロック部材72を離反位置から係止位置に向けて付勢する引張バネ81をさらに備えている。
この場合には、ロック部材72が係止位置に向けて付勢され第2アーム部78がロック部材72を離反位置に向けて押圧するので、第2アーム部78によりロック部材72が回転部材54(又は回転部材254)の複数の係合部54a(又は係合部254a)に噛み合わない位置に配置されても、回転部材54(又は回転部材254)の回転により引張バネ81により付勢されたロック部材72が係止部(又は係合部254a)に噛み合うようになる。
(G)ドラグ切換装置9(又はドラグ切換装置109)は、スプール軸15(又はスプール軸115)に一体回転可能かつ軸方向移動自在に装着されかつリール本体2に対して前後移動不能に規制された筒状部材51(又は筒状部材251)をさらに備えている。回転部材54は、筒状部材51の外周面に一体回転可能に装着され、回転部材254は、筒状部材251の外周面に回転自在に装着されている。
この場合には、スプール軸15(又はスプール軸115)に一体回転可能に装着されかつリール本体2に対して前後移動が規制された筒状部材51(又は筒状部材251)に回転部材54(又は回転部材254)が装着されているので、回転部材(又は回転部材254)をドラグ機構の構成の一部とする場合にドラグ座金を筒状部材に装着することによりドラグ機構の構成が簡素になる。
(H)スピニングリールは、スプールを制動するリアドラグ機構7をさらに有し、ドラグ切換装置9において、回転部材54はスプール軸に対して一体回転可能に設けられ、回転部材54の係合部54aからロック部材72が離脱して回転部材54がロック解除されるとリアドラグ機構7が作動可能状態になる。
この場合には、回転部材54がスプール軸15に対して一体回転可能であるので、ロック解除されると回転部材54とともにスプール軸15がリール本体に対して回転可能になり、リアドラグ機構が作動可能状態になる。
(I)ドラグ切換装置9において、スプール軸15の先端には、フロントドラグ機構8を介してスプール4が回転自在に装着されている。回転部材54の係合部54aにロック部材72が係合して回転部材54の回転がロックされるとフロントドラグ機構8が作動可能状態になる。
この場合には、回転部材54がロックされると回転部材54とともにスプール軸15がリール本体2に対して回転不能になり、フロントドラグ機構8が作動可能状態になる。このため、回転部材54のロック及びロック解除でフロントドラグ機構8とリアドラグ機構7とを切り換えできる。
(J)ドラグ切換装置109において、スピニングリールは、スプール軸を制動するリアドラグ機構207をさらに有し、回転部材254はスプール軸115に対して回転自在に設けられ、スプール軸115を制動する中間ドラグ機構108を構成している。回転部材254の係合部254aからロック部材72が離脱して回転部材254がロック解除されると中間ドラグ機構108が作動不能状態になる。係合部254aにロック部材72が係合して回転部材254がロックされると中間ドラグ機構108が作動可能状態になる。
この場合には、回転部材254がスプール軸115に対して回転自在であるので、回転部材254がロックされるとスプール軸115と回転部材254とが相対回転可能になり中間ドラグ機構108が作動可能状態になる。また、リアドラグ機構107は、常に作動可能状態になる。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(a)前記第1実施形態では、クリックギア52をリアドラグ機構7の構成要素としたが、回転部材54をリアドラグ機構の構成要素とし、回転部材54の両側にドラグ座金を配置しても良い。
(b)前記第1実施形態及び第2実施形態では、スプール軸の前後移動時に回転部材やドラグ座金が前後移動しないようにするために、これらを筒状部材に装着したが、回転部材やドラグ座金をスプール軸の前後移動に対して前後移動しないように構成すれば、筒状部材を設ける必要はない。
(c)前記実施形態では、クリックギアの両側にドラグ座金を配置したが、回転部材をリアドラグ機構の構成の一部とするために、回転部材の両側にドラグ座金を配置しても良い。この場合、リアドラグ機構の構成が簡素になる。
(d)前記実勢形態では、ロック部材の係脱による回転部材のリール本体に対する回転可能状態と回転不能状態を切換によってドラグ機構の作動状態を切換えていたが、クラッチ部材のスプール軸方向移動によるドラグ機構との係脱によって作動状態を切換えても良い。
1 ハンドル
2 リール本体
2c 釣り竿装着部
4 スプール
6 オシレーティング機構
7 リアドラグ機構(第2ドラグ機構の一例)
8 フロントドラグ機構(第1ドラグ機構の一例)
9 ドラグ切換装置
11a フェースギア軸
14 駆動ギア(第1ギア部材の一例)
15 スプール軸
20 カムギア(第2ギア部材の一例)
20a カム突起
21 スライダ
21a カム受け部
51 筒状部材
54 回転部材
54a 係合部
68 ドラグ切換レバー(操作部材の一例)
69 切換機構
70 リターン機構
72 ロック部材
76 軸部
77 操作部
78 第2アーム部
81 引張バネ(第2付勢部材の一例)
82 第1アーム部
83 押圧部材
83a 押圧突起
84 押圧バネ(第1付勢部材の一例)
102 リール本体
104 スプール
107 リアドラグ機構(第2ドラグ機構の一例)
108 中間ドラグ機構(第1ドラグ機構の一例)
109 ドラグ切換装置
115 スプール軸
251 第2筒状部材(筒状部材の一例)
254 回転部材
254a 係合部

Claims (10)

  1. 糸巻用のハンドル及び釣り竿装着部を有し釣り糸を前方に繰り出すスピニングリールのリール本体に装着されたスプールを制動する第1ドラグ機構の作動状態を切り換えるスピニングリールのドラグ切換装置であって、
    第1位置と前記第1位置から揺動した第2位置との間で、前記ハンドルの回転軸より前記釣り竿装着部に接近しかつ前記回転軸より後方で前記回転軸と平行に配置された第1軸回りに揺動自在に前記リール本体に装着された操作部材と、
    前記操作部材が第1位置に配置されると前記第1ドラグ機構を作動可能状態にし、前記操作部材が第2位置に配置されると前記第1ドラグ機構を作動不能状態にする切換機構と、
    前記操作部材に連動して揺動する第1アーム部と、前記回転軸より前記釣り竿装着部から離反しかつ前記回転軸より後方で前記第1軸と平行な第2軸回りに回動し、前記回転軸と一体回転する第1ギア部材から回転力が伝達される第2ギア部材と、前記第2ギア部材に設けられ前記第1アーム部を押圧可能な押圧部材と、を有し,前記ハンドルの糸巻取方向に回転に連動して前記第1アーム部を押圧して前記操作部材を前記第2位置から前記第1位置に戻すリターン機構と、
    を備えたスピニングリールのドラグ切換装置。
  2. 前記第2ギア部材は、前記第1ギア部材に噛み合い、前記スプールを前後移動させるオシレーティング機構を構成する部材であり、
    前記押圧部材は、前記第2ギア部材に一体回転可能に連結されている、請求項1に記載のスピニングリールのドラグ切換装置。
  3. 前記切換機構は、
    前記スプールが先端に連結されたスプール軸に対して一体回転可能又は回転自在にかつ前記リール本体に対して前後移動不能に設けられ、外周に周方向に間隔を隔てて形成された複数の係合部を有する回転部材と、
    前記複数の係合部のいずれかに係合して前記回転部材を回転不能にする係止位置と離反して前記回転部材を回転可能にする離反位置とに移動自在に設けられ、前記操作部材の前記第1位置及び前記第2位置への揺動に連動して前記係止位置及び前記離反位置にそれぞれ移動するロック部材と、を有する、請求項2に記載のスピニングリールのドラグ切換装置。
  4. 前記押圧部材は、所定角度回動可能に前記第2ギア部材に連結され、
    前記リターン機構は、前記押圧部材を前記第2ギア部材の糸巻取回転方向に付勢する第1付勢部材をさらに有する、請求項3に記載のスピニングリールのドラグ切換装置。
  5. 前記第2ギア部材は、前記ハンドルの回転により前記スプールを前後往復移動させるオシレーティング機構のスライダに形成されたカム受け部に係合するカム突起を第1面に有し、
    前記押圧部材は、前記第2ギア部材の前記第1面と逆側の第2面に連結されている、請求項3又は4に記載のスピニングリールのドラグ切換装置。
  6. 前記操作部材は、
    前記第1軸に沿って配置され、前記第1アーム部が設けられ、前記リール本体に回動自在に装着される軸部と、
    前記軸部に一体回動可能に設けられ、前記軸部から径方向外方に延び先端が前記リール本体の外方に突出する操作部と、
    前記軸部に一体回動可能に設けられ、前記ロック部材を前記係止位置から前記離反位置に押圧可能な第2アーム部と、を有し、
    前記切換機構は、前記ロック部材を前記係止位置に向けて付勢する第2付勢部材を有する、請求項3から5のいずれか1項に記載のスピニングリールのドラグ切換装置。
  7. 前記スプール軸に一体回転可能かつ軸方向移動自在に装着されかつ前記リール本体に対して前後移動不能に規制された筒状部材をさらに備え、
    前記回転部材は、前記筒状部材の外周面に回転自在又は一体回転可能に装着されている、請求項3から6のいずれかに記載のスピニングリールのドラグ切換装置。
  8. 前記スピニングリールは、前記スプール軸を制動する第2ドラグ機構をさらに有し、
    前記回転部材は前記スプール軸に対して一体回転可能に設けられ、前記回転部材の前記係合部から前記ロック部材が離脱して前記回転部材の回転がロック解除されると前記第2ドラグ機構が作動可能状態になる、請求項3から7のいずかに記載のスピニングリールのドラグ切換装置。
  9. 前記スプール軸の先端には前記スプールが前記第1ドラグ機構を介して回転自在に装着されており、前記回転部材の係合部に前記ロック部材が係合して前記回転部材の回転がロックされると前記第1ドラグ機構が作動可能状態になる、請求項8に記載のスピニングリールのドラグ切換装置。
  10. スピニングリールは、スプール軸を制動する第2ドラグ機構をさらに有し、
    前記回転部材は前記スプール軸に対して回転自在に設けられ、前記第1ドラグ機構を構成しており、前記回転部材の前記係合部から前記ロック部材が離脱して前記回転部材がロック解除されると前記第1ドラグ機構が作動不能状態になり、前記係合部に前記ロック部材が係合して前記回転部材がロックされると前記第1ドラグ機構が作動可能状態になる、請求項3から7のいずれかに記載のスピニングリールのドラグ切換装置。
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