JP2010277861A - モジュラープラグ - Google Patents

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    • H01R13/65912Specific features or arrangements of connection of shield to conductive members for shielded multiconductor cable

Abstract

【課題】大型化を回避しつつ、全ての端子と電線とを一括して圧接可能なモジュラープラグを提供することを目的とする。
【解決手段】第二ハウジング20は、電線保持体30に面する側で、複数の端子列の圧接端子71,72の電線圧接部位が上下方向(電線の圧接方向)で段をなすように該圧接端子71,72を保持しており、電線保持体30は、閉位置にて、電線を保持するための電線保持溝34および電線保持孔35が各端子列の端子の電線圧接部位の位置に対応して上下方向で段をなして配列形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数の電線が接続された状態でモジュラージャックへ抜出可能に嵌合されるモジュラープラグに関する。
かかるモジュラープラグとしては、例えば、特許文献1に記載されているものが知られている。該特許文献1のモジュラープラグは、心線を被覆で覆った電線(ケーブル)を保持するための溝状あるいは孔状をなす複数の着座部が上面および下面に設けられた絶縁デバイスと、該絶縁デバイスの上面側に設けられた第一ハウジングそして該絶縁デバイスの下面側に設けられた第二ハウジングとを有している。第一ハウジングおよび第二ハウジングは、絶縁デバイスから離間した開位置と該絶縁デバイスに近接した閉位置との間で回動可能に該絶縁デバイスに取り付けられている。
上記絶縁デバイスの着座部は、該絶縁デバイスの上面および下面にて該絶縁デバイスの幅方向で一列にそれぞれ配列形成されており、また、該第一および第二ハウジングは、絶縁デバイスと面する側の面に該絶縁デバイスの着座部と対応する位置で、電線と圧接される複数の端子を配列保持している。
このような構成の上記モジュラープラグでは、第一および第二ハウジングが開位置にある状態で絶縁デバイスの上面および下面の着座部に電線を配置した後、該第一ハウジングおよび第二ハウジングを閉位置へ回動させることにより、該第一および第二ハウジングに保持された複数の端子が、それぞれ対応する電線の被覆に喰い込んで心線に圧接されて該電線と電気的に接続される。
特開2008−53234
上記特許文献1のモジュラープラグでは、電線と端子とを圧接して接続するために第一および第二ハウジングの両方を閉位置へ回動させる必要があるので、全ての端子を一括して、すなわち一回の回動操作で電線へ圧接させることができない。また、該モジュラープラグは絶縁デバイスの上面および下面の側にそれぞれ第一および第二ハウジングを有していて、合計二つのハウジングを必要としている分、該モジュラープラグが大型化してしまう。また、第一および第二ハウジングが互いに反対方向に開くので、その圧接操作のために広い空間を要する。
そこで、一回の回動操作で全ての端子を電線に圧接させるべく、絶縁デバイスの一方の面側にのみハウジングを設け、全ての端子を該ハウジングの幅方向で一列に配列保持させるとともに、絶縁デバイスの一方の面に該端子と対応して着座部を一列に配列形成すると、端子および着座部の数が倍増する分、絶縁デバイスおよびハウジング、ひいてはモジュラープラグが幅方向で大型化してしまう。
このような事情に鑑みて、本発明は、大型化を回避しつつ、全ての端子と電線とを一括して圧接可能なモジュラープラグを提供することを目的とする。
本発明に係るモジュラープラグは、複数の電線が接続された状態でモジュラージャックへ抜出可能に嵌合されるモジュラープラグであって、上記モジュラージャックの嵌合抜出方向たる前後方向に延びる複数の電線が該前後方向に対して直角な方向で圧接接続される複数の端子と、上記前後方向および電線の圧接方向の両方に対して直角な方向たるモジュラープラグの幅方向に配列された端子列が該前後方向で複数位置に形成されるように上記複数の端子列を配列保持するハウジングと、上記複数の電線を配列保持し、ハウジングと離間した状態で電線の装着が可能な開位置とハウジングに近接して電線を端子に圧接させる閉位置との間で移動可能な電線保持体と、を備えている。
かかるモジュラープラグにおいて、本発明は、ハウジングが、電線保持体に面する側で、複数の端子列の端子の電線圧接部位が上記圧接方向で段をなすように端子を保持しており、電線保持体が、上記閉位置にて、電線を保持するための電線保持部が各端子列の端子の電線圧接部位の位置に対応して上記圧接方向で複数の段をなして配列形成されていることを特徴としている。
このように、端子および電線保持部を圧接方向で段をもって配列することにより、幅方向で同一位置であっても複数の端子を前後方向にずらして配列するとともに複数の電線を該端子に対応させて前後方向にずらして配列することが可能となる。これによって、ハウジングの一方の面で全ての端子が保持されるとともに、この一方の面側に設けられた電線保持体に全ての電線が保持される。したがって、電線を保持した電線保持体を開位置から閉位置へ移動させる一回の操作により、各端子列に対応する電線は、圧接方向で段をなしてずれた電線圧接部位の位置で該端子列の端子に圧接接続される。
各端子列の端子が、圧接方向で電線圧接部位に対して反対側に設けられた接続部が該圧接方向にて同位置にあることが求められる場合、前後方向で互いに隣接し合う任意の端子列の端子は、後列の端子の電線圧接部位が前列の端子の電線圧接部位よりも圧接方向先方に位置するように、該後列の端子が前列の端子よりも電線圧接部位から接続部までの距離が短く設定されているようにすることができる。
各端子列の端子の接続部が圧接方向にて同位置にある場合、後列の端子が前列の端子よりも電線圧接部位から接続部までの距離が短くなるように設定することにより、各端子列の端子の電線圧接部位を圧接方向で互いにずらして位置させることができる。この結果、電線保持体の一回の操作により、各端子列に対応する電線を対応する端子列の端子に圧接接続させることができる。
端子は、ハウジングにより保持される被保持部に、圧接方向でハウジングと当接する当接部を有していることが好ましい。電線保持体を閉位置へもたらすと、電線との圧接に伴い、圧接方向先方への力が端子に作用する。端子の上記被保持部に上記当接部を設けることにより、該端子の当接部はハウジングの対応面に当接する。したがって、上記圧接方向先方への力がハウジングに支持され、その分、端子の接続部と対応回路部との接続部分に伝達される該力を軽減することができる。その結果、端子と対応回路部との接続状態を良好に維持できる。
電線保持体の少なくとも一段の電線保持部は、閉位置にて前後方向に延び開位置にて電線をその長手方向で挿入可能とする孔部として形成されており、該電線の挿入方向前方側部分の内径が該電線の外径より小さくなっていることが好ましい。このように電線保持部を形成することにより、開位置にて、該電線保持部に電線が挿入されると、該電線保持部の上記前方側部分に該電線が圧入される。したがって、開位置にて、電線が該電子保持体によってしっかりと保持されるので、電線保持体の閉位置への移動時に該電子保持体から電線が外れることを防止できる。
電線保持体の少なくとも一段の電線保持部は、閉位置にて前後方向に延び開位置にて電線をその長手方向で挿入可能とする孔部として形成されており、該孔部には電線の挿入方向前端と当接する壁部が設けられていることが好ましい。このように電線保持部に壁部を設けることにより、該電線保持部への電線の挿入の際、該電線の前端が上記壁部に当接するまで電線を挿入することにより電線の位置決めを容易に行うことができる。
以上のように、本発明では、複数の端子列の端子の電線圧接部位が上記電線の圧接方向で段をなすように互いにずれているとともに、電線保持体の電線保持部が上記電線圧接部位の位置に対応して上記圧接方向で段をなして配列形成されている。このように、端子および電線保持部を圧接方向で段をもって配列することにより、ハウジングの幅方向で配列される端子の数および電線保持体の幅方向で配列される電線の数を倍増させることなく、ハウジングの一方の面で全ての端子を保持させるとともに、この一方の面側に設けられた電線保持体に全ての電線を保持させることができる。したがって、電線を保持した電線保持体を開位置から閉位置へ移動させる一回の操作により、全ての電線、すなわち電線保持部の段数の分だけ倍増した数の電線を一括して端子に圧接して該端子と接続させることができる。
また、ハウジングの一方の面側にのみ電線保持体を設ければよいので、モジュラープラグの小型化を図ることができ、さらに、電線保持体が開位置にあるときに必要とされる空間も一方の側だけに確保すれば済む。また、上述したように、全ての端子および電線が段をもって保持されるので、ハウジングおよび電線保持体ひいてはモジュラープラグが幅方向に大型化することを回避できる。
実施形態に係るモジュラープラグの斜視図であり、(A)は斜上方から見た図、(B)は(A)に示されるモジュラープラグを上下反転させた図である。 第一ハウジング、第二ハウジングおよび基板の組立工程を示す図である。 図2の基板の平面図である。 図1(A)のモジュラープラグの断面図であり、(A)はIVA−IVA断面図、(B)はIVB−IVB断面図、(C)はIVC−IVC断面図である。 図1(A)のモジュラープラグのV−V断面図である。 電線保持体を示す図であり、(A)が平面図、(B)が後方から見た図である。 (A)は図6(A)のVIIA−VIIA断面図であり、(B)は図6(A)のVIIB−VIIB断面図であり、(C)は図6(B)のVIIC−VIIC断面図である。 電線を保持するモジュラープラグを斜上方から見た斜視図であり、(A)は電線保持体が開位置にある状態を示す斜視図、(B)は(A)の電線保持体が閉位置にもたらされた状態を示す斜視図である。 図8(B)のモジュラープラグの断面図であり、(A)はIXA−IXA断面図、(B)はIXB−IXB断面図である。 図1(A)のモジュラープラグとモジュラージャックとの嵌合状態を示す断面図である。
以下、添付図面にもとづき、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態に係るモジュラープラグの斜視図であり、(A)は上方から見た図、(B)は(A)に示されるモジュラープラグを上下反転させた図である。本実施形態に係るモジュラープラグ1は、複数の電線(図示せず)が接続された状態でモジュラージャック(図示せず)へ前端から、すなわち図1(A)における左端から挿入されて該モジュラージャックと嵌合する。上記電線は、金属製の心線が合成樹脂製の被覆で覆われて形成されている。上記複数の電線は、上下二段で配列されるとともに、各段において上記モジュラープラグ1の幅方向で配列されて該モジュラープラグ1と接続される。該電線は、複数本が束ねられた状態で網線状のシールド線(図示せず)で覆われ、さらに該シールド線が外被(図示せず)で覆われて一本のケーブル(図示せず)をなしている。
該モジュラープラグ1は、互いに組み立てられて結合されハウジング本体を形成する第一ハウジング10および第二ハウジング20と、図1(A)の上方から該第二ハウジング20に取り付けられる電線保持体30と、図1(A)の下方から該第二ハウジング20に取り付けられ上記ハウジング本体を覆う金属シェル40と、第一ハウジング10と第二ハウジング20との間で挟持される後述の基板50と、該基板50に取り付けられる後述の金属製の複数の端子60,70とを有している。
図2は、第一ハウジング10、第二ハウジング20および基板50の組立工程を示す図である。同図では、第一ハウジング10、第二ハウジング20および基板50に分解された状態が示されている。同図においては、左方へ向かう方向がモジュラージャックに対するモジュラープラグ1の嵌合方向の前方である。図3は、図2の基板50の平面図である。また、図4(A)は、図1(A)のモジュラープラグ1のIVA−IVA断面図であり、前後方向における後述の係止片の位置での断面を示す。図4(B)は、モジュラープラグ1のIVB−IVB断面図であり、前後方向における後述の没入被係止部の位置での断面を示す。図4(C)は、モジュラープラグ1のIVC−IVC断面図であり、前後方向における後述の被把持部の位置での断面を示している。また、図5は、図1(A)のモジュラープラグ1のV−V断面図であり、該モジュラージャックの幅方向中間部での後述する板状端子の板面位置での断面を示している。
第一ハウジング10は、電気絶縁体で作られていて、図2に示されるように、前後方向(図2における左右方向)に延び略長方形の水平な板面をもつ板状部11を有している。該板状部11は、後端側部分がその前方の他の部分の幅(板状部11の短手方向の寸法)よりも幅が狭い幅狭部11Aとして形成されている。前後方向に延びる該板状部11の両側縁からは、前後方向中央部よりやや前方寄りの位置にて上方へ向けて脚状の軸規制部12が延びている。該軸規制部12は第一ハウジング10の幅方向に直角な板面をもつ板片状をなしている。該軸規制部12は、後述するように、電線保持体30の軸部の後方への移動を規制するための部分である。
板状部11の両側縁の前後方向略中央位置、すなわち上記軸規制部12よりも後方位置には、該側縁から上方へ向けて板状の係止片13が延びている。該係止片13は該軸規制部12よりも上下方向の長さが短くなっている。該係止片13は、上記軸規制部12と同様に板状部11の幅方向に直角な板面を有して該幅方向での弾性撓みが可能となっており、該幅方向外方側の板面の上端には、前後方向に延びるとともに上記幅方向外方へ突出する係止爪部13Aを有している。
板状部11の幅狭部11Aの両側縁からは上方ヘ向けて板状の後方係止片14が延びている。該後方係止片14は上記係止片13よりも上下方向の長さが短くなっている。該後方係止片14は、軸規制部12および係止片13と同様に板状部11の幅方向に直角な板面を有して上記幅方向での弾性撓みが可能となっており、該幅方向外方側の板面の上端には、前後方向に延びるとともに上記幅方向外方へ突出する後方係止爪部14Aを有している。
板状部11の下面における前端位置からは後方へ向けて斜め下方に延びる可撓なロック片15が設けられている。該ロック片15の基部15A、すなわち該ロック片15と板状部11とが連結している部分には、前後方向に貫通する第一スリット15A−1が形成されている。該第一スリット15A−1は幅方向で細長い形状をなしており、後述の金属シェル40の前方延出片が挿通可能となっている。図1(B)によく見られるように、上記ロック片15の長手方向、すなわち前後方向における後方側部分は前方側部分よりも細くなっており、モジュラージャック1の抜出の際に図1(B)における下方への押圧操作を受ける操作部15Bとして形成されている。
上記前方側部分から操作部15Bへの移行部分には幅方向両端に段部15Cが形成されており、モジュラープラグ1とモジュラージャックとの嵌合時において該段部15Cの後面がモジュラージャックの対応面と嵌合方向で係止し合うようになっている。また、図1(B)に示されるロック片15の前後方向中間位置における幅方向両端側部分の上面は、被押圧部15Dとして形成されている。モジュラープラグ1をモジュラージャックへ嵌合させる途中において、該モジュラージャックに設けられた押圧部によって、上記被押圧部15Dが図1(B)における下方へ押圧されてロック片15は該下方へ弾性変位するようになっている。
図2に示されているように、板状部11の上面の前端域には後述の板状端子60と対応する位置に上方へ開口する有底の板状端子用凹部16が形成されており、後端域には後述の圧接端子70と対応する位置に上方へ開口する有底の圧接端子用凹部17が形成されている。板状端子用凹部16は、上下方向に対して直角な断面形状が円形をなしており、モジュラープラグ1が組立てられた状態において上記板状端子60の下端と板状部11とが干渉し合うことを回避するために形成されている(図5参照)。また、圧接端子用凹部17は、上記板状端子用凹部16と同様に上下方向に直角な断面形状が円形をなしており、モジュラープラグ1が組立てられた状態において上記圧接端子70の下端と板状部11とが干渉し合うことを回避するために形成されている。すなわち、半田接続により基板50に取り付けられた板状端子60および圧接端子70の下端がそれぞれ基板50の下面から突出した際、その突出部分が上記板状端子用凹部16および圧接端子用凹部17に収められる(図5参照)。
図2に示されるように、第二ハウジング20は、前後方向に延びた形状をなしている。ここでは、第二ハウジング20の構成の説明に先立って、基板50および該基板50に取り付けられる板状端子60および圧接端子70の構成を説明する。
図2によく見られるように、基板50は、モジュラープラグ1の嵌合方向に延びており、モジュラージャックの端子である相手端子と接触する複数の板状端子60(図5参照)を取り付けるための複数の板状端子取付孔51が前端域に形成されているとともに、電線(図示せず)に圧接されて接続される複数の圧接端子70を取り付けるための複数の圧接端子取付孔52が後端域に形成されている。上記複数の板状端子取付孔51が基板50の幅方向で千鳥状に形成されている。また、上記圧接端子取付孔52が基板50の幅方向で二列に形成されており、各列は該幅方向で千鳥状に配されている。
図3は、図2の基板50の平面図である。基板50は、前後方向における板状端子取付孔51と圧接端子取付孔52との間で該前後方向に延びる回路部54(破線により図示)が該基板50の内部に内層をなして設けられている。図3において互いに交差して見える回路部54同士は、実際には基板の厚み方向(紙面に直角な方向)でずれて位置しており非接触状態にある。回路部54によって、板状端子取付孔51に取り付けられた板状端子60と該板状端子取付孔51にそれぞれ対応する圧接端子取付孔52に取り付けられた圧接端子70とが電気的に導通されるようになっている。
図2および図3に示されているように、基板50の両側縁部には前後方向中間位置で切り欠かれた切欠部53が形成されている。該切欠部53は、第二ハウジング20の後述の凹部21に基板50を収容したとき、該第二ハウジング20の後述の前方孔部および孔部22の直下に位置する。この第二ハウジング20についての詳細は後述する。該切欠部53は、モジュラープラグ1の組立ての際に第一ハウジング10の軸規制部12および係止片13の下方からの進入を許容する。
図5に示されるように、板状端子60は、金属板を打ち抜いて成形されており、板面が略長方形状の接触部61の下縁から下方へ向けて接続部62が延びた形状をなしている。複数の該板状端子60は、板面が基板50の幅方向に対して直角となる姿勢で千鳥状に前後にずれて配列されており、該基板50の板状端子取付孔51に接続部62が上方から挿入され、該接続部62が該基板50の下面側で該基板50と半田接続される。
図2および図5に示されているように、後方側に配された上記圧接端子70は、基板50の幅方向で二つの端子列をもって配列され、前方側の端子列(以下、単に「前列」という)に配される圧接端子71および後方側の端子列(以下、単に「後列」という)に配される圧接端子72の二種の圧接端子から成っている。
また、各端子列の圧接端子71,72は上記幅方向で千鳥状に配列されている。このように、本実施形態では、圧接端子71,72が各端子列にて千鳥状に配列されることにより、各端子列において互いに隣接し合う圧接端子71,72同士が干渉しないので端子配列方向、すなわち第二ハウジング20の幅方向での間隔を狭めて該圧接端子71,72を配置することができる。したがって、後述する電線保持体30で保持される電線も、該圧接端子71,72の位置に対応させて上記端子配列方向での間隔を狭めた位置で保持することができる。この結果、第二ハウジング20および電線保持体30ひいてはモジュラープラグ1をその幅方向で小型化することができる。
上記圧接端子71および圧接端子72は基本的な形状は同じであるが上下方向での長さが異なっており、後列の圧接端子72は前列の圧接端子71よりも短い寸法で形成されている。
該圧接端子71,72は、金属板を打ち抜いて形成されており、上方へ延び電線に圧接される二つの接触部71A,72Aと、下方へ延び基板50と接続される接続部71B,72Bと、該接触部71A,72Aと接続部71B,72Bとを連結するとともに第二ハウジング20に圧入保持される被保持部71C,72Cとを有している(図9(A),(B)参照)。
該接触部71A同士そして接触部72A同士の対向する溝縁部は、電線の被覆に喰い込んで該電線の心線に接触する圧接刃71A−1,72A−1として形成されている。すなわち、圧接刃71A−1,72A−1は、上下方向における所定位置にて電線を圧接する(図9(A),(B)をも参照)。以下、圧接刃71A−1,72A−1において電線を圧接する部位を「電線圧接部位」という。図2に見られるように、圧接端子71,72は、圧接端子71の電線圧接部位が圧接端子72の電線圧接部位よりも下方に位置するように、すなわち電線圧接部位が上下方向で段をなすように第二ハウジング20によって保持されている(図5,図9(A),(B)をも参照)。また、被保持部71C,72Cはその側縁部がモジュラープラグ1の幅方向に張り出しており、張出部分の下縁は上下方向でハウジングと当接する当接部71C−1,72C−1として形成されている(図9(A),(B)参照)。
該圧接端子71,72は、板面が前後方向に対して直角をなす姿勢で千鳥状に前後にずれて第二ハウジング20に保持されるともに、基板50の圧接端子保持孔52に上記接続部71B,72Bが上方から挿入され、該接続部71B,72Bが該基板50の下面側で該基板50と半田接続される。すなわち、図5によく見られるように、該接続部71Bと接続部72Bとは上下方向で同位置にある。また、圧接端子72の電線圧接部位が圧接端子71の電線圧接部位よりも下方に位置している分、該圧接端子72は圧接端子71よりも電線圧接部位から接続部71B,72Bまでの距離が短くなっている。
第二ハウジング20の説明に戻る。該第二ハウジング20は、図2に示されているように、前後方向に延びた形状をなしており、図5に示されているように、基板50および第一ハウジング10を収容するための凹部21が下面に形成されている(図5参照)。該凹部21は、底部側で基板50を収容するとともに、該基板50の下に第一ハウジング10の板状部11を収容するのに適した形状となっている。
第二ハウジング20の前後方向中央部よりやや前方寄りの位置には、凹部21内の両側縁寄り位置にて上下方向に貫通する前方孔部(図示せず)を有している。該前方孔部は、モジュラープラグ1の組立ての際に、第一ハウジング10の軸規制部12の下方からの進入を許容する。また、第二ハウジング20の前後方向略中央部、すなわち上記前方孔部よりも後方位置には、凹部21内の両側縁寄り位置にて上下方向に貫通する孔部22を有している(図4(A)をも参照)。該孔部22は、モジュラープラグ1の組立ての際に、第一ハウジング10の係止片13の下方からの進入を許容する。上記前方孔部および孔部22は、凹部21に収容された基板50の切欠部53の直上に形成されており、該切欠部53と上下方向で連通可能となっている。また、図4(A)に示されているように、該孔部22を形成する内壁面には、係止片13の係止爪部13Aと上下方向で係止するための被係止部22Aが第二ハウジング20の幅方向(図4(A)における左右方向)内方へ突出して形成されている。
第二ハウジング20の凹部21の後方側部分は第一ハウジング10の板状部11の幅狭部11Aと適合した形状をなしており、該後方側部分の両側縁寄り位置には、図2に見られるように、上下方向に貫通する後方孔部23が形成されている(図4(C)をも参照)。後述するように、該後方孔部23は、モジュラープラグ1の組立ての際に、第一ハウジング10の後方係止片14の進入を許容する。また、図4(C)に示されているように、該後方孔部23を形成する内壁面には、後方係止片14の後方係止爪部14Aと上下方向で係止するための後方被係止部23Aが第二ハウジング20の幅方向(図4(C)の左右方向)内方へ突出して形成されている。
また、第二ハウジング20の上記後方側部分は、前後方向にて上記後方被係止部23Aとほぼ同位置で、図2に示されているように第二ハウジング20の幅方向外方へ突出する被取付部24が形成されている(図4(C)をも参照)。該被取付部24は、後述するように、コネクタ組立時において、電線保持体30の取付片と係止する。
図2に見られるように、第二ハウジング20の前端部の下縁には該第二ハウジング20の幅方向中央位置に略直方体形状の垂下部25が形成されており、該垂下部25には、前後方向に貫通する第二スリット25Aが形成されている。該第二スリット25Aは上記幅方向において、第一ハウジング10の第一スリット15A−1と同寸法で細長い形状をなしており、図5に示されるように、後述の金属シェル40の前方延出片43が挿通可能となっている。該第二スリット25Aは、第二ハウジング20に第一ハウジング10が取り付けられた状態において、該第一ハウジング10の第一スリット15A−1と開口部の位置が一致し、図5に示されるように、該第一スリット15A−1と相俟って前後に連通する一つのスリットを形成し、後述の金属シェル40の上記前方延出片43の挿通を許容する。
図2および図5に示されているように、上記第二ハウジング20は、前端側部分にて板状端子60を収容するための板状端子収容溝26を該板状端子60に対応する位置に有している。複数の板状端子収容溝26は第二ハウジング20の前方および上方に開放された櫛歯状部分の溝部として形成されている。
第二ハウジング20は、後端寄り位置において、後列の圧接端子72が配される領域の上面が前列の圧接端子71が配される領域の上面よりも下方に位置しており、段部をなしている。圧接端子71が配される領域には該圧接端子71の挿通を許容する圧接端子圧入孔27Aが形成されており、その後方位置で圧接端子72が配される領域には該圧接端子72の挿通を許容する圧接端子圧入孔27Bが形成されている。複数の圧接端子圧入孔27A,27Bは、図2によく見られるように、第二ハウジング20の幅方向で千鳥状に配されているとともに、図5によく見られるように、第二ハウジング20を上下方向に貫通している。また、該圧接端子圧入孔27A,27Bの内壁面には、該圧接端子圧入孔27A,27Bに上方から圧入された圧接端子71,72の当接部71C−1,72C−1と上下方向で当接して該圧接端子71,72を支持する支持部27A−1,27B−1が段部として形成されている(図9(A),(B)参照)。圧接端子71,72が圧接端子圧入孔27A,27Bで圧入保持されている状態において、接触部71A,72Aは該圧接端子圧入孔27A,27Bから上方へ突出する。
第二ハウジング20は、前後方向中間位置において、図2および図4(B)によく見られるように、該第二ハウジング20の幅方向両側部の上部が該幅方向内方かつ下方へ没入しており、この没入した空間は、後述する金属シェル40の屈曲係止部48を受け入れる没入被係止部28として形成されている。該没入被係止部28を形成する内壁面のうち下側の面は金属シェル40の屈曲係止部48が取り付けられる被取付面28Aとして形成されており、前後方向に対して直角をなす後方側の面は上記屈曲係止部48の後端縁と前後方向で係止する被係止面28Bとして形成されている。また、該第二ハウジング20は、後端部分における両側部が、後述する金属シェル40の把持部49によって把持される被把持部29として形成されている。
電線保持体30は、図1(A),(B)に示されているように閉位置にある状態、すなわち第二ハウジング20の被取付部24と後述する電線保持体30の取付片33とが係止し合っている状態において、前後方向に延びる略直方体形状のブロック部31と該ブロック部31から前方に向けて延びる板状の延出部32とを有している。
図6(A)は電線保持体30の底面図、すなわち図1(A)に示される姿勢の電線保持体30を下方から見たであり、図6(B)は該電線保持体30を後方から見た図である。また、図7(A)は図6(A)の電線保持体30のVIIA−VIIA断面図であり、千鳥状に配された後述の圧接端子挿通孔36Aのうち前方側の圧接端子挿通孔36Aの位置での断面を示している。図7(B)は図6(A)の電線保持体30のVIIB−VIIB断面図であり、千鳥状に配された後述の圧接端子挿通孔36Bのうち後方側の圧接端子挿通孔36Bの位置での断面を示している。図7(C)は図6(B)の電線保持体30のVIIC−VIIC断面図であり、上下方向におけるケーブル保持孔35の位置での断面を示している。
図6(A)によく見られるように、延出部32の両側縁部の前端には該延出部32の幅方向外方へ突出する軸部37が設けられている。該軸部37は、軸線に直角な断面形状が円形をなしており、第二ハウジング20の両側壁内面に形成され後方に開口した溝状の軸支持部(図示せず)によって支持される。これによって、電線保持体30は、第二ハウジング20と離間した状態で電線の装着が可能な開位置と、第二ハウジング20に近接して電線を圧接端子71,72に圧接させる閉位置との間で回動自在な状態で第二ハウジング20に取り付けられる。
図1(A)に示されているように、ブロック部31の後端部には、該ブロック部31の幅方向両端部の下縁から下方へ向けて延びる取付片33が形成されている。該取付片33は、上記幅方向に直角な板面を有して該幅方向での弾性撓みが可能となっており、該幅方向に貫通した窓状の取付窓部33Aを有している。
図6(A),(B)に示されているように、該ブロック部31には、上記閉位置にて、下段に配列される電線を保持するための複数の電線保持溝34および上段に配列される電線を保持するための複数の電線保持孔35が、第二ハウジング20に配列保持された圧接端子71,72の電線圧接部位の位置に対応して上下方向で二段に配列形成されている。上記電線保持溝34は電線保持体30の下部にて前後方向に延びるとともに上記幅方向で複数並んで形成されている。
該電線保持溝34は、ブロック部31の後半部にて前後方向で延びており、該前後方向に対して直角な断面が逆U字状をなしている。該電線保持溝34は、図6(A),(B)に示されているように、該電線保持溝34の内側壁面から突出する一対の板状の保持突部34Aを前後方向に複数有している。下段に配列される電線は、図6(B)の下方から両側の保持突部34A同士間に圧入されることにより、図6(A)にて二点鎖線で示されているように該電線保持溝34内で保持される。
また、図6(B)および図7(A),(B),(C)に示されるように、上記電線保持孔35は、上記電線保持溝34の上方にて前後方向に延びるとともに上記幅方向に複数並んで形成されている。該電線保持孔35は、前後方向に対して直角な断面が円形をなしており、図5に示されるように、該電線保持孔35の前端は上記電線保持溝34の前端よりも前方に位置している。上段に配列される電線は該電線保持孔35へ後方側から挿入され、図6(A)にて二点鎖線で示されているように該電線保持孔35内で保持される。図7(C)によく見られるように、該電線保持孔35は、前方へ向かうにつれて内径が徐々に小さくなるように形成されており、前方側部分の内径が電線の外径よりも小さくなっている。
また、電線保持孔35は前後方向にてブロック部31のほぼ全域にわたって延びており、該電線保持孔35の前端には当接壁部35Aが形成されている。後述するように、該当接壁部35Aは、電線保持孔35に電線を保持させる際に、該電線の前後方向における位置決めに用いられる。図6によく見られるように、電線保持孔35はその前方側部分が下方へ開放しており、該電線保持孔35に挿入された電線の前端が当接壁部35Aに当接して挿入が完了しているかどうかを外部から目視確認できるようになっている(図8(A)をも参照)。
図5および図6(A)に示されているように、電線保持体30は、圧接端子71,72と対応する位置で上下方向に延びる圧接端子挿通孔36A,36Bを有している。図5によく見られるように、該圧接端子挿通孔36Aは電線保持孔35と連通し、圧接端子連通孔36Bは電線保持溝34および電線保持孔35と連通している。また、第二ハウジング20の圧接端子圧入孔27Aから上方へ突出した前列の圧接端子71の接触部71Aは圧接端子挿通孔36A内に収容され、第二ハウジング20の圧接端子圧入孔27Bから上方へ突出した後列の圧接端子72の接触部72Aは圧接端子挿通孔36B内に収容される。なお、本実施形態では、図5によく見られるように、上記圧接端子挿通孔36A,36Bは上端部は電線保持体30の上壁部を貫通していないが、これに代えて、該圧接端子挿通孔36A,36Bの上端部が電線保持体30の上壁部を貫通していてもよい。
金属シェル40は、金属板を打ち抜いた後、屈曲されることにより成形される。図1(A),(B)に示されているように、該金属シェル40は、両側端部分が上方へ向けて直角に屈曲されることにより、上下方向に対して直角な板面を有する下板部41と上記両側端部分からなる二つの側板部42とが形成されている。そして、該金属シェル40は、前後方向に見たときに上記下板部41および二つの側板部42によって略U字状をなしている。
下板部41の前端縁中央部からは前方へ向けて前方延出片43が延びている(図5参照)。後述するように、該前方延出片43は、第二ハウジング20への金属シェル40の取付前においては前方へ延びる平板状をなしているが、該金属シェル40の取付時には該前方延出片43の前端域が屈曲されることにより、第二ハウジング20の垂下部25の前面と前後方向で係止する前方係止部が形成される。
また、図1(B)に見られるように、該下板部41の後端縁には電線を保持するための電線保持部44が幅狭の連結部45によって連結されている。該電線保持部44は前後方向に見てU字状に湾曲形成されている。下板部41の後方寄り位置には、該下板部41を切り起こした切起部46が形成されており、該切起部46は前方へ向けて斜め下方(図1(B)における斜め上方)に延びている。該切起部46は、モジュラープラグ1の組立後に、例えば、合成樹脂製のカバーを該モジュラープラグ1の後方側部分に取り付ける際、モジュラープラグ1と上記カバーとの位置決めに用いられる。
図1(A)に示されているように、側板部42の前端縁の上部からは前方へ向けて張出部47が張り出している。該張出部47の前端は上記前方延出片43の前端よりも後方に位置している。側板部42には、前方寄り位置において、上下方向に延びる溝が切り込まれていて、後述するようにモジュラープラグ1の抜出方向、すなわち後方で第二ハウジング20と係止する屈曲係止部48が形成されている。該屈曲係止部48は、後述するように、第二ハウジング20への金属シェル40の取付部としても機能する。また、側板部42は、後方寄り位置でも、切り欠かれていて、この切り欠かれた部分の後方に、金属シェル40を第二ハウジング20に取り付けるための把持部49が形成されている。
モジュラープラグ1は、以下の順序で組み立てられる。まず、基板50の板状端子取付孔51に板状端子60の被保持部62を上方から挿入してから該被保持部62と基板50の回路部とを半田接続する。また、第二ハウジング20の圧接端子圧入孔27A,27Bに圧接端子71,72を上方から圧入する。該圧接端子71,72が上記圧接端子圧入孔27A,27Bに圧入された状態において、該圧接端子71,72の下端側の接続部71B,72Bは該圧接端子圧入孔27A,27Bから下方へ突出している。
次に、板状端子60が半田接続された基板50を第二ハウジング20の凹部21に収容する。この結果、板状端子60が第二ハウジング20の板状端子収容溝26内に収容されるとともに、第二ハウジング20の圧接端子圧入孔27A,27Bから下方へ突出している圧接端子71,72の接続部71B,72Bが基板50の圧接端子取付孔52に上方から挿通される。そして、該圧接端子71,72の接続部71B,72Bと基板50の回路部とを半田接続する。この半田接続により、板状端子60と圧接端子71,72とが基板50の回路部を介して電気的に導通する。
次に、第二ハウジング20の溝状の軸支持部(図示せず)内に電線保持体30の軸部37を後方から該軸支持部へ進入させるとともに、第一ハウジング10を下方から第二ハウジング20に取り付ける。第一ハウジング10の軸規制部12は、基板50の切欠部53および第二ハウジング20の前方孔部を下方から貫通し、該軸規制部12の上端側部分が上記電線保持体30の軸部37の後方側で該軸部37に隣接して位置する。これによって、該軸部37の後方への移動が上記軸規制部12によって規制され、該軸部37が上記軸支持部によって回動自在に支持された状態が維持される。この結果、電線保持体30がその軸部37まわりに開位置と閉位置との間を回動自在に第二ハウジング20へ取り付けられる。
また、第二ハウジング20への第一ハウジング10の取付時において、第一ハウジング10の係止片13が基板50の切欠部53を経て第二ハウジング20の孔部22内に進入する。図4(A)に示されているように、第一ハウジング10の係止片13の係止爪部13Aが第二ハウジング20の被係止部22Aと上下方向で係止する。
また、第一ハウジング10の後方係止片14が、第二ハウジング20の後方孔部23に進入し、図4(C)に示されているように、該後方係止片14Aの後方係止爪部14Aが後方被係止部23Aと上下方向で係止する。このように、第一ハウジング10の係止爪部13Aおよび後方係止爪部14Aと第二ハウジング20の被係止部22Aおよび後方被係止部23Aとがそれぞれ係止し合うことにより、第二ハウジング20への第一ハウジング10の取付けが完了する。その結果、第一ハウジング10および第二ハウジング20は、基板50を挟持することにより、該基板50に取り付けられた板状端子60および圧接端子71,72を間接的に保持する。
第一ハウジング10の取付けが完了した状態において、第一ハウジング10のロック片15の基部15Aの前面と第二ハウジング20の垂下部25の後面とが接面するとともに、該第一ハウジング10の第一スリット15A−1の位置と第二ハウジング20の第二スリット25Aの位置とが該第二ハウジング20の幅方向および上下方向で一致する。したがって、図5に見られるように、上記第一スリット15A−1および第二スリット25Aが前後方向に貫通する一つのスリットを形成する。
次に、金属シェル40を第一ハウジング10および第二ハウジング20に取り付ける。具体的には、まず、第一ハウジング10、第二ハウジング20の後方から金属シェル40を前方へ向けて移動させる。このとき、該金属シェル40の前方延出片43はまだ屈曲されておらず、平板状をなしている。該金属シェル40は、下板部41が第一ハウジング10の板状部11の下面の上を前方へスライドするように移動し、金属シェル40の前方延出片43が第一ハウジング10の第一スリット15A−1そして第二ハウジング20の第二スリット25Aに挿通される。金属シェル40のスライド移動は、第一ハウジング10の板状部11の前方側部分の下面に形成された段部(図示せず)の後端面に下板部41の幅方向両端側位置の前端縁が当接するとともに第二ハウジング20の前方側部分の側面に形成された段部25Bの後端面に側板部42の前端縁が当接するまでなされる。該金属シェル40のスライド移動完了時において、該前方延出片43の前端域が上記第二スリット25Aから前方へ突出するとともに、該金属シェル40の屈曲係止部48および把持部49が第二ハウジング20の没入被係止部28および被把持部29との前後方向での位置がそれぞれ一致する。
次に、金属シェル40の前方延出片43の前端域、すなわち第二ハウジング20の第二スリット25Aから前方へ突出した部分を、上方へ向けて直角に屈曲させる。該前方延出片43の前端域を屈曲した部分は第二ハウジング20の垂下部25の前面と前後方向で係止する前方係止部43Aとして形成される。
また、屈曲係止部48および把持部49を、第一ハウジング10および第二ハウジング20の両方を抱え込むように、すなわち、該第一ハウジング10および第二ハウジング20の幅方向内方へ向けて屈曲する。この結果、屈曲係止部48の上端側部分がその板面で第二ハウジング20の被取付面28Aに当接することにより該屈曲係止部48が該被取付面28Aを上面とする部分を把持し(図4(B)参照)、また、把持部49は第二ハウジング20の被把持部29を把持する。これによって、第一ハウジング10および第二ハウジング20が基板50を挟持した状態が安定的に維持される。屈曲係止部48の後端縁はその板厚面で第二ハウジング20の被係止面28Bと前後方向で係止する。以上の工程により、モジュラープラグ1の組立てが完了する。
続いて、モジュラープラグ1に電線を接続する工程について説明する。図8は、電線を保持するモジュラープラグ1を斜上方から見た斜視図であり、(A)は電線保持体30が開位置にある状態を示す斜視図、(B)は(A)の電線保持体30が閉位置にもたらされた状態を示す斜視図である。また、図9(A)は、図8(B)のモジュラープラグ1のIXA−IXA断面図であり、千鳥状に配された圧接端子72のうち前方側の圧接端子72の位置での断面を示している。また、図8(B)はモジュラープラグ1のIXB−IXB断面図であり、千鳥状に配された圧接端子71のうち後方側の圧接端子71の位置での断面を示している。
まず、図8(A)に示されるように、電線C1を電線保持体30に保持させる。具体的には、第二ハウジング20に対して回動自在に取り付けられた電線保持体30を該第二ハウジング20から離れたような開位置、すなわち図8(A)に示されるように電線保持体30が上下に延びた状態とし、かかる状態で、該電線保持体30の下段側の電線保持溝34内に電線C1を圧入するとともに上段側の電線保持孔35に電線C1を挿入する。
電線保持溝34内への上記下段側の電線C1の圧入は、該電線保持溝34の開口側、すなわち図8(A)における右方から該電線保持溝34の保持突部34A同士間に電線C1を圧入することにより行われる。本実施形態では、上記下段側の電線C1の圧入の際、まず、図8における最下方に位置する保持突部34A、(図6(A)における最左方に位置する保持突部34A)よりも該電線C1の先端が下方に位置した状態で該電線C1が圧入される。そして、上記最下方に位置する保持突部34Aよりも下方へ突出している電線C1の前端側部分が切断除去される。したがって、電線保持体30を閉位置へもたらした際に、上端側の電線C1と対応する圧接端子71に下段側の電線C1の前端側部分が圧接されることはない。
電線保持孔35への上記上段側の電線C1の挿入は、該電線C1の先端が電線保持孔35の当接壁部35A(図6(A)参照)に当接するまで行われる。このように、本実施形態では電線保持孔35に当接壁部35Aが設けられているので、上記電線C1を電線保持孔35の長手方向で容易に位置決めすることができる。また、図8(A)に示されているように、電線保持孔35はその前方側部分(図8(A)における下方側部分)が下方(図8における右方)へ開放しており、該電線保持孔35に挿入された電線の前端が当接壁部35Aに当接しているかどうかを目視できるので、電線保持孔35への電線C1の挿入を確実に行うことができる。
また、本実施形態では、電線保持孔35は前方側部分の内径が電線C1の外径よりも小さく形成されているので、電線C1が上記当接壁部35Aに当接した状態において、該電線C1の前方側部分は電線保持孔35に圧入保持される。したがって、開位置にて、電線C1が該電子保持体30によってしっかりと保持されるので、電線保持体30の閉位置への移動時に該電子保持体30から電線C1が外れてしまうことを防止できる。
次に、電線保持体30が電線C1を保持した状態で、該電線保持体30の軸部37を回動中心として該電線保持体30を第二ハウジング20に向けて閉位置へ回動させる。この結果、図8(B)に示されているように、電線保持体30の取付片33の取付窓部33A内に第二ハウジング20の被取付部24が進入して、該取付窓部31Aと被取付部24とが上下方向で係止し合うことにより、電線保持体30が第二ハウジング20に対して固定される(図4(C)をも参照)。
また、電線保持体30が閉位置にもたらされると、電線保持溝34内に圧接端子72の接触部72Aが下方から進入するとともに電線保持孔35内に圧接端子71の接触部71Aが下方から進入する。換言すると、図9(A)に示されるように、電線保持溝34内に保持されている下段側の電線C1が圧接端子72の一対の接触部72Aの間に上方から進入するとともに、図9(B)に示されるように、電線保持孔35内に保持されている上段側の電線C1が圧接端子71の一対の接触部71Aの間に上方から進入する。したがって、上記接触部72Aの圧接刃72A−1が電線C1の被覆C1Aに喰い込むとともに、上記接触部71Aの圧接刃71A−1が電線C1の被覆C1Aに喰い込む。このように、電線C1が圧接端子71,72に対して下方へ圧接される結果、各電線C1の心線C1Bが該圧接刃71A−1,72A−1と接触して、それぞれ対応する圧接端子71,72と電気的に導通する。したがって、上記電線保持体30を閉位置へもたらすことによって、圧接端子71,72および基板50の回路部を介して、電線C1と板状端子60とが電気的に導通可能な状態となる。
また、図8(B)によく見られるように、電線保持部44には、ケーブルCの外被C2を剥いて露出させたシールド線C3がU字状部分の開口部から進入する。そして、電線保持部44をシールド線C3に対してかしめることにより金属シェル40がケーブルCを保持するとともに該シールド線C3と電気的に接続される。以上の工程によって、モジュラープラグ1への電線の接続が完了する。
本実施形態では、電線保持体30が閉位置にもたらされる際、圧接端子71,72に対して電線C1が上方から圧接されることにより、該圧接端子71,72には下方への力が作用する。図9(A),(B)によく見られるように、圧接端子71,72には当接部71C−1,72C−1が設けられており、該圧接端子71,72は該当接部71C−1,72C−1にて第二ハウジング20の支持部27A−1,27B−1と当接している。したがって、圧接端子71,72が電線保持体30から受けた上記下方への力は該第二ハウジング20に支持され、その分、圧接端子71,72の接続部71B,72Bと基板50の対応回路部との半田接続部分に伝達される上記下方への力を軽減することができる。この結果、上記半田接続部分の損傷を回避して、圧接端子71,72と上記対応回路部との接続状態を良好に維持できる。
図10は、図1(A)のモジュラープラグ1がモジュラージャックと嵌合した状態の断面図であり、図5と同位置での断面が示されている。本実施形態に示されるモジュラープラグ1と嵌合するモジュラージャック2は、図10に示されるように、モジュラープラグ1の板状端子60と接触する複数の相手端子80と、電気絶縁材で作られ該複数の相手端子80を配列保持するハウジング90と、該ハウジング90を覆うように該ハウジング90に取り付けられる金属シェル100とを有している。
相手端子80は、形状が若干異なる二種の端子から成るが、基本的な構成は同じであるので、本実施形態では、一種の端子のみについて説明し、他種の端子の説明は省略する。相手端子80は金属板を打抜いて得られた細条片がその板厚方向に屈曲されて形成されている。図10に示されているように、該相手端子80は、水平方向に延びハウジング90によって保持される被保持部81と、該被保持部81の右端からモジュラープラグ1の嵌合方向前方(左方)へ向けて斜め下方に延びる可撓な接触部82と、被保持部81の左端から上方へ延びる接続部83とを有している。このような構成の複数の相手端子80は、モジュラープラグ1の板状端子60に対応して紙面に直角な方向に配列されており、接触部82が上下方向で弾性変位可能となっている。
ハウジング90は、モジュラープラグ1の前方側(左端側)部分を受け入れる受入凹部91が嵌合方向後方(右方)に向けて開口して形成されている。該受入凹部91はモジュラープラグ1の前方側部分に適合した形状をなしており、モジュラープラグ1の嵌合動作中において、該モジュラープラグ1のロック片15の被押圧部15D(図1(B)参照)を上方へ押圧するための押圧部(図示せず)が上側の内壁面に設けられている。また、該上側の内壁面には、モジュラープラグ1とモジュラージャック2とが嵌合した状態において、該モジュラープラグ1のロック片15の段部15C(図1(B)参照)と前後方向で係止する対応段部(図示せず)が設けられている。
ハウジング90は、相手端子80を圧入保持するための相手端子保持孔92が上記受入凹部91の上方で前後方向に貫通して形成されている。図10に示されているように、受入凹部91と相手端子保持孔92とは隔壁部93によって隔てられている。該隔壁部93の下面は受入凹部91の上側の内壁面となっていて、その上側の内壁面はモジュラープラグ1の嵌合方向での後方(右方)へ向けて上方に傾斜する傾斜面93Aとして形成されている。また、該隔壁部93の上面は相手端子保持孔92を形成する下側の内壁面となっている。
図10に見られるように、上記相手端子80がハウジング90の相手端子保持孔92で保持された状態において、該相手端子80の接触部82は、受入凹部91内にて上記隔壁部93の傾斜面93Aとの間に隙間を形成しながら左方へ延びており、自由状態において上方へ弾性変位可能となっている。また、相手端子80の接続部83は、モジュラージャック2の左端寄り位置にてハウジング90の上壁部94に形成された溝部(図示せず)内に進入しており、該上壁部94の上方へ延出している。
金属シェル100は、金属板を屈曲して成形されており、ハウジング90の下面、側面およびモジュラープラグ1の嵌合方向前方側(図10の左方側)の面を覆うようにして該ハウジング90に取り付けられている。
モジュラージャック2は、以下のように組立てられる。まず、端子素材としての直状の細条片の一端側を直角に屈曲して接続部83を形成することにより端子素材全体をL字形状とし、ハウジング90の相手端子保持孔92へ該端子素材を該端子素材の他端側から圧入する。このとき、該端子素材は、図10における左方から圧入され、該端子素材の圧入は、該端子素材の他端側、すなわち右端部が相手端子保持孔92から突出して延出するとともに、接続部83がハウジング90の上壁部94の溝部内に進入するまで行われる。
次に、相手端子保持孔92から突出する上記端子素材の右端側部分をハウジング90の傾斜面93Aに沿って左方へ折り返すようにして屈曲して接触部82を形成する。このとき、接触部82と傾斜面93Aとの間に図10に示されるような隙間が形成される程度に上記右方側部分を屈曲させる。また、ハウジング90の下面、側面およびモジュラープラグ1の嵌合方向前方側(図10の左方側)の面を覆うようにして金属シェル100を該ハウジング90に取り付ける。以上の工程を経てモジュラージャック2の組立てが完了する。
以下、図10に基づいて、本実施形態に係るモジュラープラグ1とモジュラージャック2との嵌合動作について説明する。モジュラープラグ1をモジュラージャック2の受入凹部91内へ図10における右方から嵌入すると、モジュラージャック1のロック片15の被押圧部15D(図1(B)参照)がモジュラージャック2の押圧部(図示せず)によって上方へ押圧されて、該ロック片15が上方に弾性変位する。該ロック片15が弾性変位した状態でさらにモジュラープラグ1を受入凹部91内へ向けて移動させ、モジュラープラグ1のロック片15の段部15C(図1(B)参照)がモジュラージャック2の前後方向における対応段部(図示せず)の位置を越えると、上記被押圧部15Dが上記押圧部による押圧から解除され、ロック片15が弾性変位状態から自由状態に戻る。自由状態において、モジュラープラグ1の上記段部15Cはモジュラージャック2の上記対応段部と該モジュラープラグ1の抜出方向(右方)で係止する。この結果、モジュラープラグ1とモジュラージャック2との嵌合動作が完了する。
また、嵌合動作が完了した状態において、モジュラージャック2の相手端子80の接触部82は、モジュラープラグ1にてそれぞれ対応する板状端子61が収容されている板状端子収容溝26内に上方から進入し、該板状端子61と弾性接触する。この結果、モジュラープラグ1とモジュラージャック2とが電気的に導通する。なお、モジュラープラグ1およびモジュラージャック2の嵌合動作時の姿勢は、図10に示されるような、モジュラープラグ1のロック片15が下方に位置するような姿勢に限られない。例えば、図10に示される形態を上下反転させた姿勢、すなわちモジュラープラグ1のロック片15が上方に位置するような姿勢で嵌合動作が行われてもよい。
本実施形態に係るモジュラープラグ1では、全ての圧接端子70は第二ハウジング20の上面側にて上下方向で段をもって配列保持されている。そして、該第二ハウジング20の上面側には圧接端子70に対応する全ての電線を保持する電線保持溝34および電線保持孔35を有する電線保持体30が設けられており、該電線保持溝34および電線保持孔35が上記圧接端子70と対応して段をもって配列保持されている。
このように、圧接端子70および電線保持溝34および電線保持孔35を段をもって配列することにより、モジュラープラグ1の幅方向で配列される圧接端子70の数および電線保持体30の幅方向で配列される電線の数を倍増させることなく、第二ハウジング20の一方の面で全ての端子を保持させるとともに、この一方の面側に設けられた電線保持体30に全ての電線を保持させることができる。
したがって、電線を保持した電線保持体30を開位置から閉位置へ回動させる一回の操作により、全ての電線、すなわち電線保持溝34および電線保持孔35の段数の分だけ倍増した数の電線を一括して圧接端子70に圧接して該圧接端子70と接続させることができる。
また、第二ハウジング20の一方の面側にのみ電線保持体30を設ければよいので、モジュラープラグ1の小型化を図ることができ、さらに、電線保持体30が開位置にあるときに必要とされる空間も一方の側だけに確保すれば済む。また、上述したように、全ての圧接端子70および電線が段をもって保持されるので、第二ハウジング20および電線保持体30ひいてはモジュラープラグ1が幅方向に大型化することを回避できる。
本実施形態では、第二ハウジングにおける後列の圧接端子が配される領域の上面が、前列の圧接端子が配される上面よりも下方に位置するように段部が形成されることとしたが、これに代えて、上記前列の圧接端子が配される領域の上面と上記後列の圧接端子が配される領域の上面とが上下方向で同位置に形成されていてもよい。
本実施形態では、第二ハウジングによって圧接端子が上下二段で配列保持されているが、圧接端子が配列保持される段数は二段に限られず、圧接端子の端子列の数、ひいては該圧接端子に圧接される電線の数に応じて三段以上で配列保持されていてもよい。圧接端子を三段以上で配列保持する場合、電線保持体に形成される電線保持溝および電線保持孔の段数の合計は、上記圧接端子の段数と同数となる。
本実施形態では、電線保持体には電線保持溝および電線保持孔の両方が形成されたが、これに代えて、電線保持溝および電線保持孔のいずれか一方のみを形成することとしてもよい。
本実施形態では、電線保持体は、回動自在な状態で第二ハウジングに取り付けられることとしたが、該電線保持体の形態はこれに限られず、例えば、電線保持体は、第二ハウジングには取り付けらない別部材として形成されていて、電線を保持した状態で第二ハウジングに対して上方から取り付けられ、該第二ハウジングへの取付時において電線が圧接端子に圧接されるような形態となっていてもよい。
1 モジュラープラグ 35 電線保持孔(電線保持部)
2 モジュラージャック 35A 当接壁部
10 第一ハウジング 70,71,72 圧接端子
20 第二ハウジング 71B,72B 接続部
30 電線保持体 71C,72C 被保持部
34 電線保持溝(電線保持部)

Claims (5)

  1. 複数の電線が接続された状態でモジュラージャックへ抜出可能に嵌合されるモジュラープラグであって、上記モジュラージャックの嵌合抜出方向たる前後方向に延びる複数の電線が該前後方向に対して直角な方向で圧接接続される複数の端子と、上記前後方向および電線の圧接方向の両方に対して直角な方向たるモジュラープラグの幅方向に配列された端子列が該前後方向で複数位置に形成されるように上記複数の端子列を配列保持するハウジングと、上記複数の電線を配列保持し、ハウジングと離間した状態で電線の装着が可能な開位置とハウジングに近接して電線を端子に圧接させる閉位置との間で移動可能な電線保持体と、を備えるモジュラープラグにおいて、ハウジングは、電線保持体に面する側で、複数の端子列の端子の電線圧接部位が上記圧接方向で段をなすように端子を保持しており、電線保持体は、上記閉位置にて、電線を保持するための電線保持部が各端子列の端子の電線圧接部位の位置に対応して上記圧接方向で複数の段をなして配列形成されていることを特徴とするモジュラープラグ。
  2. 各端子列の端子は、圧接方向で電線圧接部位に対して反対側に設けられた接続部が該圧接方向にて同位置にあり、前後方向で互いに隣接し合う任意の端子列の端子は、後列の端子の電線圧接部位が前列の端子の電線圧接部位よりも圧接方向先方に位置するように、該後列の端子が前列の端子よりも電線圧接部位から接続部までの距離が短く設定されていることとする請求項1に記載のモジュラープラグ。
  3. 端子は、ハウジングにより保持される被保持部に、圧接方向でハウジングと当接する当接部を有していることとする請求項1または請求項2に記載のモジュラープラグ。
  4. 電線保持体の少なくとも一段の電線保持部は、閉位置にて前後方向に延び開位置にて電線をその長手方向で挿入可能とする孔部として形成されており、該電線の挿入方向前方側部分の内径が該電線の外径より小さくなっていることとする請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載のモジュラープラグ。
  5. 電線保持体の少なくとも一段の電線保持部は、閉位置にて前後方向に延び開位置にて電線をその長手方向で挿入可能とする孔部として形成されており、該孔部には電線の挿入方向前端と当接する壁部が設けられていることとする請求項1ないし請求項4のいずれか一つに記載のモジュラープラグ。
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