JP2010276962A - 画像形成装置、感光体カートリッジおよび押圧部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ドラムカートリッジ18に設けられた押圧部材50は、ドラムカートリッジ18から現像カートリッジ19が離脱されたときに第1位置に位置し、ドラムカートリッジ18に現像カートリッジ19が装着されたときに第2位置に位置する。本体ケーシング2の位置検出部67は、発光部68と受光部69とを含み、検出光が受光部69に受光されているか否かによって押圧部材50の位置を検出する。CPU90が、位置検出部67の検出結果に基づいて、押圧部材50が第2位置にある場合に、現像カートリッジ19が装着されたドラムカートリッジ18が本体ケーシング2に装着されていると判断する。
【選択図】図4
Description
特許文献1に記載のレーザプリンタにおいて、プロセスユニットは、感光ドラムを備えて本体フレームに対して着脱される感光体カートリッジと、感光体カートリッジに対して着脱自在であってトナーを収容する現像カートリッジとを備えている。つまり、プロセスユニットは、感光体カートリッジと現像カートリッジとに分離可能である。
また、特許文献1に記載のレーザプリンタにおいて、現像カートリッジには、収容されたトナーを感光ドラムに供給する現像ローラが備えられており、また、感光体カートリッジの感光体フレームには、押圧部材として、現像ローラを感光ドラムへ向けて押圧するレバーが設けられている。
そして、分離後に、不注意等によって、プロセスユニットが未完成の状態、つまり、プロセスユニットが感光体カートリッジと現像カートリッジとに分離されたままの状態で、感光体カートリッジおよび現像カートリッジのどちらかだけが、本体フレームに戻されるおそれがある。
これらの場合には、そのまま画像形成を実行しようとしても、ジャムが生じるので、その際に、感光体カートリッジおよび現像カートリッジのどちらかだけが本体フレームに装着されていることを把握できるが、ジャムが生じるまでのなるべく早い段階から、このような異常な状態が生じることを防止できると好ましい。
そこで、本発明の目的は、現像カートリッジが感光体カートリッジに対して着脱可能な構成において、現像カートリッジおよび感光体カートリッジのどちらかだけが画像形成装置本体に装着されることを早期かつ確実に防止できる画像形成装置、感光体カートリッジおよび押圧部材を提供することにある。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記光路形成部材は、前記感光体カートリッジに設けられる第1光路形成部材と、前記押圧部材に設けられる第2光路形成部材とを含み、前記押圧部材が前記第2位置に配置されると、前記検出光の進行方向において前記第1光路形成部材と前記第2光路形成部材とが並ぶことによって前記光路が形成されることを特徴としている。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の発明において、前記装置本体には、前記装置本体に装着された前記感光体カートリッジの前記押圧部材を受け入れる凹部が形成されており、前記位置検出部が、前記凹部に設けられていることを特徴としている。
感光体カートリッジには、押圧部材が設けられている。押圧部材は、感光体カートリッジから現像カートリッジが離脱されたときに位置する第1位置と、感光体カートリッジに現像カートリッジが装着されたときに位置する第2位置とに移動可能である。そして、押圧部材が、第2位置において現像ローラを感光体ドラムへ向けて押圧するので、現像ローラから感光体ドラムの静電潜像に対して現像剤を円滑に供給することができる。
これにより、現像カートリッジが装着された感光体カートリッジが装置本体に装着されているか否かを、感光体カートリッジが装置本体に装着された時点において速やかに判断できる。
また、感光体カートリッジが装置本体に装着されずに、現像カートリッジだけが装置本体に装着されても、装置本体では、感光体カートリッジの押圧部材が存在しないことから押圧部材が第2位置にあるかがそもそもわからない。そのため、判断部は、現像カートリッジが装着された感光体カートリッジが装置本体に装着されていないこと(つまり、現像カートリッジだけが装置本体に装着されていること)を確実に判断できる。
請求項2に記載の発明によれば、受光部は、発光部から隔離された位置に設けられているので、発光部が発光した検出光が直接受光部に受光されることはない。
ここで、感光体カートリッジおよび/または押圧部材には、光路形成部材が設けられている。光路形成部材は、押圧部材が第2位置に配置されると、検出光を受光部まで到達させる光路を形成する。つまり、このような光路形成部材を感光体カートリッジおよび/または押圧部材に設けるといった簡単な構成により、押圧部材が第2位置にあるときに検出光が受光部によって受光され、位置検出部は、押圧部材が第2位置にあることを検出することができる。
請求項6に記載の発明によれば、装置本体には、装置本体に装着された感光体カートリッジの押圧部材を受け入れる凹部が形成されているので、押圧部材が装置本体に引っ掛かることなく、感光体カートリッジを装置本体に対して円滑に着脱させることができる。
請求項7に記載の発明によれば、感光体ドラムを備えて画像形成装置本体に対して着脱可能な感光体カートリッジの筐体に対して、現像ローラを備える現像カートリッジが着脱可能に装着される。
この場合、画像形成装置本体において、検出光を発光および受光する部材を設けておき、画像形成装置本体からの検出光が光路形成部材において入射面に入射されてから導光部によって出射面へ向けて導かれ、その後、出射面から出射された検出光が画像形成装置本体で受光できるようにしておく。これにより、押圧部材が第2位置にあるときに検出光が画像形成装置本体で受光されるか否かで、感光体カートリッジ側の情報、たとえば、画像形成装置本体に装着された感光体カートリッジにおいて、筐体に現像カートリッジが装着されているか否かといった情報を画像形成装置側で把握できる。その結果、現像カートリッジおよび感光体カートリッジ(現像カートリッジ以外の部分)のどちらかだけが画像形成装置本体に装着されることを早期かつ確実に防止できる。
この場合、画像形成装置本体において、検出光を発光および受光する部材を設けておき、画像形成装置本体からの検出光が光路形成部材において入射面に入射されてから導光部によって出射面へ向けて導かれ、その後、出射面から出射された検出光が画像形成装置本体で受光できるようにしておく。これにより、光路形成部材によって検出光が画像形成装置本体で受光されるか否かで、感光体カートリッジ側の情報、たとえば、画像形成装置本体に装着された感光体カートリッジに現像カートリッジが装着されているか否かといった情報を画像形成装置側で把握できる。その結果、現像カートリッジおよび感光体カートリッジ(現像カートリッジ以外の部分)のどちらかだけが画像形成装置本体に装着されることを早期かつ確実に防止できる。また、押圧部材と光路形成部材とを一体化することで、部品点数の削減を図ることができる。
1.プリンタの全体構成
図1は、本発明の画像形成装置の一例としてのプリンタの一実施形態を示す模式的な側断面図である。
図1に示すように、プリンタ1は、画像形成装置本体および装置本体の一例としての本体ケーシング2内に、フィーダ部3および画像形成部4を備えている。
給紙トレイ6内には、記録媒体の一例としての用紙Pがスタックされている。給紙トレイ6内の最上位にある用紙Pは、ピックアップローラ9によって、給紙ローラ7と給紙パッド8との間に向けて送り出される。その送り出された用紙Pは、給紙ローラ7と給紙パッド8との間、1対の搬送ローラ10の間を順に通過し、レジストローラ11に搬送される。そして、用紙Pは、レジストローラ11によって、所定のタイミングで、画像形成部4の転写位置(後述)へ向けて搬送される。
スキャナユニット12は、本体ケーシング2内の上部に配置されている。スキャナユニット12は、レーザ光源(図示せず)、ポリゴンミラー15、複数のレンズ16および複数の反射鏡17を備えており、破線矢印で示すように、プロセスカートリッジ13の感光体ドラム20(後述)に向けてレーザビームを出射する。
現像カートリッジ19は、その筐体(現像筐体23という。)内に、アジテータ24、供給ローラ25、現像ローラ26および層厚規制ブレード27を備えている。
トナー収容室28には、現像剤の一例として、非磁性一成分の正帯電性の重合トナーが収容されている。
アジテータ24は、トナー収容室28内に回転自在に設けられている。
現像ローラ26は、現像室29内に回転自在に設けられ、供給ローラ25に対して後側から圧接している。
層厚規制ブレード27は、左右方向に延びる板状に形成されている。層厚規制ブレード27の基端部は、現像筐体23に固定され、その遊端部は、現像ローラ26の周面に圧接している。
感光体ドラム20の回転により、感光体ドラム20の表面に形成されている静電潜像が現像ローラ26と対向すると、現像ローラ26の表面に担持されている正帯電トナーが、その静電潜像に供給される。これにより、静電潜像が可視像化され、感光体ドラム20の表面にトナー像が担持される。そして、トナー像は、感光体ドラム20と転写ローラ22との間(転写位置)に搬送されてくる用紙P上に転写される。
定着ユニット14は、プロセスカートリッジ13の後方に設けられている。定着ユニット14は、加熱ローラ31と、加熱ローラ31に対して下方から圧接される加圧ローラ32とを備えている。
トナー像が定着した用紙Pは、排紙ローラ33に向けて搬送され、排紙ローラ33によって、本体ケーシング2の上面に形成された排紙トレイ34上に排紙される。
ここで、本体ケーシング2内には、画像形成される用紙Pを通過させる搬送路36が区画されている。搬送路36は、給紙トレイ6から排紙トレイ34までの用紙Pの搬送軌跡(太い破線を参照)と一致しており、幅方向から見て、逆S字をなしている。搬送路36は、ピックアップローラ9、給紙ローラ7と給紙パッド8との間、1対の搬送ローラ10の間、1対のレジストローラ11の間、上述した転写位置、加熱ローラ31と加圧ローラ32との間、排紙ローラ33を、この順番で通過することで、給紙トレイ6と排紙トレイ34との間をつないでいる。
2.プロセスカートリッジ
次に、プロセスカートリッジ13におけるドラムカートリッジ18および現像カートリッジ19のそれぞれについて詳説する。
(1)ドラムカートリッジ
図2は、ドラムカートリッジの平面図である。
ドラム筐体38は、幅方向に長手かつ上下方向に扁平な中空のボックス形状である(図2も参照)。
入口39および出口40は、ともに、用紙Pよりも幅広である。上述したようにレジストローラ11によって搬送された用紙Pは、入口39からドラム筐体38内に進入して転写位置を通過した後、出口40から定着ユニット14へ向かう。つまり、入口39と出口40との間は、上述した搬送路36の一部である。
ドラム筐体38の内部空間は、後側のドラム収容室41と、前側のカートリッジ収容室42とに区画されている。ドラム収容室41とカートリッジ収容室42とは互いに連通している。
ドラム収容室41に、感光体ドラム20、帯電器21、転写ローラ22およびクリーニング部材35が収容されている。
帯電器21は、感光体ドラム20の斜め後側上方において、感光体ドラム20の表面に対して接触しないように間隔を隔てた状態で、後壁44の上端部に支持されており、感光体ドラム20の表面に対向配置されている。
ここで、ドラム筐体38の前壁45には、ドラムカートリッジ18に装着された現像カートリッジ19を感光体ドラム20に向けて後側へ押圧するための押圧部材50(図1には図示せず)が設けられている。図2に示すように、押圧部材50は、前壁45の後面(カートリッジ収容室42内に臨む面)の幅方向両端部のそれぞれに配置されている。つまり、押圧部材50は、カートリッジ収容室42内の前端部において幅方向に間隔を隔てて2つ設けられている。
以下では、図3(b)における押圧部材50の姿勢を基準として、押圧部材50の形状について説明する。押圧部材50は、幅方向から見て上下が逆になった略J字をなすブロック形状である。詳しくは、押圧部材50は、その上端部をなす押圧部55と、押圧部55の後端から下方へ延びる延設部56とを一体的に含んでいる。
延設部56は、押圧部55の後端から下方へ直線状に延びている。延設部56の上下方向(長手方向)寸法は、押圧部55の上下方向寸法の1〜2倍程度である。
出射部74において、出射面の一例としての下端面74Aは、水平方向に沿う平坦面である一方で、上端面74Bは、右上側へ延びる傾斜面である。入射部73の下端面73Aと出射部74の下端面74Aとは幅方向において隔離されている。入射部73の上端面73Bと出射部74の上端面74Bとは間隔を隔てて幅方向において対向している。ここで、入射部73の上端面73Bと出射部74の上端面74Bとは、導光部の一例として機能する。
図4において、(a)は、図2のA−A矢視断面図であって、ドラムカートリッジから現像カートリッジが離脱された状態を示しており、(b)は、(a)において、ドラムカートリッジに現像カートリッジが装着された状態を示している。
ここで、左壁46および右壁47のそれぞれと前壁45と底壁37との接合部分には、後上側へ突出するボス75が一体的に設けられている。
第1位置にある押圧部材50において、延設部56の下端部(上述した入射部73および出射部74の下端部)は、ドラム筐体38の底壁37に対して、僅かな隙間を隔てて上から対向している。底壁37において、上下方向から見て延設部56の下端部の近傍に位置する部分には、底壁37を貫通する露出穴76が形成されている。第1位置にある押圧部材50において、延設部56の下端部は、露出穴76から前側へずれた位置にあり、入射部73の下端面73Aおよび出射部74の下端面74Aのいずれも、露出穴76から底壁37の下方へ露出されていない。
(2)現像カートリッジ
現像カートリッジ19の上述した現像筐体23は、幅方向に長手かつ上下方向に扁平な中空のボックス形状であり、上述したカートリッジ収容室42にちょうど収まる大きさを有している(図1も参照)。
図1を参照して、現像筐体23内における上述したトナー収容室28および現像室29に関し、トナー収容室28は、現像室29の前側に位置している。トナー収容室28は、幅方向から見て、アジテータ24の回転軌跡に沿った略円形状をなしており、これに応じて、現像筐体23の底壁52においてトナー収容室28に一致する部分は、下方へ円弧状に膨出している。
現像ローラ26の後側周面は、現像筐体23から後側へ露出されている(後述する図6も参照)。現像カートリッジ19がドラムカートリッジ18に装着されてカートリッジ収容室42に収容されると、現像ローラ26の後側周面が、カートリッジ収容室42側に露出された感光体ドラム20の前側周面に対して、前側から接触する。これにより、画像形成時において、上述したように、感光体ドラム20の表面の静電潜像に、現像ローラ26の表面のトナーを供給することができる。
(3)ドラムカートリッジに対する現像カートリッジの着脱
次に、ドラムカートリッジ18(厳密にはドラム筐体38)に対する現像カートリッジ19の着脱について説明する。ドラムカートリッジ18に対する現像カートリッジ19の着脱は、本体ケーシング2の外で行われる。
現像カートリッジ19の現像把持部54を把持して現像カートリッジ19を移動させ、図4(a)の姿勢にあるドラムカートリッジ18の前上側に現像カートリッジ19を配置する。
そして、現像カートリッジ19を後下側へ移動させ、ドラムカートリッジ18のドラム筐体38の上述した着脱口43を介して、カートリッジ収容室42に押し込む。この際、現像カートリッジ19では、現像ローラ26の回転軸の幅方向両端部(図4(b)参照)が、ドラム筐体38の対応するガイド溝49に嵌り、ガイド溝49にガイドされる。これにより、現像カートリッジ19が後下側へ移動し、カートリッジ収容室42に収容されていく。
ここで、第2位置にある押圧部材50は、第1位置にあるとき(図4(a)参照)よりも垂直方向に近い方向に沿って、後上側へ傾斜している。また、押圧部材50が第2位置にあるとき、押圧部55は、押圧部材50が第1位置にあるときよりも少し前側へずれている。一方、延設部56の下端部は、押圧部材50が第1位置にあるときよりも少し後側へずれ、ドラム筐体38の底壁37の露出穴76に対して上から対向している。これに応じて、延設部56における入射部73の下端面73Aおよび出射部74の下端面74Aの両方が、露出穴76から底壁37の下方へ露出されている。
これにより、ドラムカートリッジ18に装着された現像カートリッジ19は、各被押圧部材80において押圧部材50によって後側へ押圧されることにより、全体として後側へ付勢されている。そのため、現像カートリッジ19の現像ローラ26は、ドラムカートリッジ18の感光体ドラム20に対して前側から圧接している(図1参照)。つまり、押圧部材50は、第2位置において、現像ローラ26を感光体ドラム20へ向けて押圧している。ここで、現像カートリッジ19は、押圧部材50によって後側へ押圧され、さらに、現像ローラ26が感光体ドラム20に前側から圧接していることで、ドラムカートリッジ18に対して前後方向で位置決めされている。
3.フィードユニット
図1に示すように、本体ケーシング2の内部空間2Aにおいて、給紙トレイ6とプロセスカートリッジ13とに上下方向で挟まれた位置には、フィードユニット60が設けられている。フィードユニット60は、上述した給紙ローラ7、ピックアップローラ9、後側の搬送ローラ10、下側のレジストローラ11と、これらのローラを支持するユニットフレーム61とのまとまりである。フィードユニット60は、上述したフィーダ部3の一部である。
ユニットフレーム61は、上下に扁平かつ平面視で略矩形をなす中空の板状である(図5参照)。詳しくは、ユニットフレーム61において、幅方向寸法は、用紙Pの幅方向寸法よりやや大きく、前後方向寸法は、給紙トレイ6の前後方向寸法の3分の2程度である。また、ユニットフレーム61の上下の厚みは、前後方向に亘ってほぼ同じであるが、前端部においてやや大きくなっている。幅方向から見たときのユニットフレーム61の前端部の断面は、前側へ向かって膨出する円弧状をなしている。
また、本体ケーシング2に装着されたプロセスカートリッジ13は、フィードユニット60に載置されることで、本体ケーシング2に位置決めされる。詳しくは、フィードユニット60のユニットフレーム61の上面の前後方向略中央部には、下向きに窪む凹部71が形成されている。そして、本体ケーシング2に装着されたプロセスカートリッジ13では、上述したようにドラム筐体38の底壁37において転写ローラ22の下側周面に沿って下側へ円弧状に膨出している部分(膨出部37A)が凹部71に上から嵌る。これにより、プロセスカートリッジ13がフィードユニット60において本体ケーシング2に位置決めされる。
位置検出部67は、発光部68と受光部69とを含んでいる。発光部68と受光部69とは、幅方向において互いに離れた状態で配置されており、互いに隔離されている(図5も参照)。図4では、発光部68と受光部69とが重なって見えている。ここでは、受光部69が発光部68に対して左側に位置している(図5参照)。
なお、上述したように発光部68と受光部69とが幅方向において互いに隔離されているので、発光部68が上向きに発光した検出光(図4(a)における上向きの破線矢印参照)が露出穴76へ向かうことなく受光部69に直接受光されることはない。また、発光部68が上向きに発光した検出光を受光部69へ向かわせる部材がなければ、発光部68が発光した検出光が受光部69に受光されることはない。
4.本体ケーシングに対するプロセスカートリッジの着脱
次に、本体ケーシング2に対するプロセスカートリッジ13(換言すれば、現像カートリッジ19が装着されたドラムカートリッジ18)の着脱について説明する。
プロセスカートリッジ13を内部空間2Aに引き続き前側から押し込むと、プロセスカートリッジ13のドラムカートリッジ18の底壁37における上述した膨出部37Aが、本体ケーシング2のフィードユニット60のユニットフレーム61の上面の凹部71に前上側から嵌ろうとする。
このとき、図4(b)に示すように、プロセスカートリッジ13では、第2位置にある各押圧部材50の延設部56における入射部73の下端面73Aおよび出射部74の下端面74Aの両方が、ドラム筐体38の底壁37の露出穴76から下方へ露出され、幅方向において同じ位置にある位置検出部67に対して上から対向している。詳しくは、図3(c)に示すように、入射部73の下端面73Aが、発光部68に対して隙間を隔てて上から対向し、出射部74の下端面74Aが、受光部69に対して隙間を隔てて上から対向している。
出射部74の上端部に入った検出光は、引き続き左側へ進行して出射部74の上端面74Bに到達すると、上端面74Bで反射することで進行方向を変え、出射部74内を下側へ進行する。
つまり、押圧部材50が第2位置にあるプロセスカートリッジ13が本体ケーシング2に装着されると(図4(b)参照)、発光部68から始まって押圧部材50の入射部73および出射部74をこの順で経由して受光部69まで到達する光路70が形成される。そのため、入射部73および出射部74のまとまり(光路形成部材72)は、光路70を形成するために機能している。また、入射部73の上端面73Bおよび出射部74の上端面74Bは、入射部73の下端面73Aに入射された検出光を、検出光が出射される出射部74の下端面74Aへ向けて導いている。
ここで、本体ケーシング2には、判断部の一例としてのCPU90が設けられている(図1参照)。CPU90は、このように押圧部材50が第2位置にあるとの位置検出部67の検出結果に基づいて、現像カートリッジ19が装着されたドラムカートリッジ18(つまり、完成したプロセスカートリッジ13)が本体ケーシング2に装着されていると判断する。
5.作用効果
(1)以上のように、このプリンタ1では、感光体ドラム20を備えるドラムカートリッジ18が、プリンタ1の本体ケーシング2に対して着脱可能であり、現像ローラ26を備える現像カートリッジ19が、ドラムカートリッジ18に対して着脱可能である。
これにより、現像カートリッジ19が装着されたドラムカートリッジ18が本体ケーシング2に装着されているか否かを、ドラムカートリッジ18が本体ケーシング2に装着された時点において速やかに判断できる。
(2)受光部69は、発光部68から隔離された位置に設けられているので、発光部68が発光した検出光が直接受光部69に受光されることはない(図3(c)参照)。
ここで、押圧部材50には、光路形成部材72が設けられている。なお、後述する変形例1ではドラムカートリッジ18に光路形成部材72が設けられ、後述する変形例2では押圧部材50およびドラムカートリッジ18の両方に光路形成部材72が設けられている(以降で詳説する。)。
(3)透明な材料で形成された光路形成部材72によって、光路70を容易に形成することが出来る。そして、図3(c)に示すように光路形成部材72が押圧部材50と一体化されているので、光路形成部材72によって光路70が形成されて検出光が受光部69によって受光されるか否かによって、位置検出部67は、押圧部材50が第2位置にあるか否かを確実に検出することができる。また、押圧部材50と光路形成部材72とを一体化することで、部品点数の削減を図ることができる。
(4)図4に示すように、感光体ドラム20を備えて本体ケーシング2に対して着脱可能なドラムカートリッジ18のドラム筐体38に対して、現像ローラ26を備える現像カートリッジ19が着脱可能に装着される。
(5)図4に示すように、感光体ドラム20を備え、現像カートリッジ19が着脱可能に装着され、かつ、本体ケーシング2に対して着脱可能なドラムカートリッジ18には、押圧部材50が設けられている。押圧部材50は、図4(b)に示すように、ドラムカートリッジ18に現像カートリッジ19が装着されたときに現像カートリッジ19の現像ローラ26(図1参照)を感光体ドラム20(図1参照)へ向けて押圧するので、現像ローラ26から感光体ドラム20の静電潜像に対してトナーを円滑に供給することができる。
6.変形例
(1)変形例1
図7は、図4に変形例1を適用した図である。図8は、変形例1に係る押圧部材(第1位置)および光路形成部材を示しており、(a)は、右側面図であり、(b)は、背面図であり、(c)は、左側面図であり、(d)は、底面図であり、(e)は、右下から見た斜視図であり、(f)は、左下から見た斜視図である。図9は、図8において、押圧部材が第2位置にある状態を示している。
図8(b)を参照して、入射部73は、下端面73Aがドラム筐体38の底壁37の露出穴76(図7も参照)から下方へ露出された状態で、上方ヘ延びている。一方、出射部74に関し、その長手方向(上下方向)寸法は、入射部73の略半分である。出射部74は、入射部73の略上半分に対して、間隔を隔てて左側に並んで配置されている。出射部74の下端面74Aは、入射部73の下端面73Aに比べて露出穴76から上方へ離れた位置にあるが、露出穴76に対して上から臨んでいる。入射部73の上端部と出射部74の上端部との間には、上述した透明な材料で形成された連結部77が架設されており、入射部73と出射部74とは一体化されている。
詳しくは、図8(b)に示すように押圧部材50が第1位置にあるときには、遮光部78の下端部78Aが、出射部74の下端面74Aに対して下方から対向する(図7(a)も参照)。これにより、光路形成部材72では、入射部73の下端面73Aだけが、露出穴76から下方へ露出され、また、遮光部78の下端部78Aが露出穴76から下方へ露出される。
このように光路70が形成されると、位置検出部67は、上記実施形態と同様に、押圧部材50が第2位置にあることを検出する。
(2)変形例2
図10は、図4に変形例2を適用した図である。図11は、変形例2に係る押圧部材(第1位置)および光路形成部材を示しており、(a)は、右側面図であり、(b)は、背面図であり、(c)は、左側面図であり、(d)は、底面図であり、(e)は、右下から見た斜視図である。図12は、図11において、押圧部材が第2位置にある状態を示している。
一方、出射部74は、上記実施形態と同様に(図3参照)、押圧部材50に一体的に設けられている(図11(e)参照)。出射部74は、間隔を隔てて、ドラム筐体38の入射部73の左側に配置されている(図11(e)参照)。そして、押圧部材50が第1位置と第2位置との間で回動すると、出射部74の下端面74Aは、露出穴76から下方へ露出されたり(図12(c)参照)、ドラム筐体38の底壁37に隠れることで露出穴76から露出されなくなったりする(図11(c)参照)。
ここで、図10(a)に示すように、押圧部材50が第1位置にある状態(ドラムカートリッジ18に現像カートリッジ19が装着されていない状態)でドラムカートリッジ18のみが本体ケーシング2に装着されると、上述した位置検出部67が、ドラム筐体38の底壁37の露出穴76に対して下から対向する。この状態では、入射部73の下端面73Aが、発光部68に対して上から対向するものの、出射部74の下端面74Aは、受光部69に対して前側へ少しずれており、受光部69に対して上から対向していない(図11(e)参照)。なお、図11(e)では、下端面74Aは、受光部69に対して上から対向しているように見えるが、実際には、受光部69に対して正しく対向していない。
(3)変形例3
図13は、図4に変形例3を適用した図である。図14は、変形例3に係る押圧部材を左側から見た斜視図である。
しかし、変形例3では、位置検出部67は、発光部68から受光部69までの検出光の光路70が遮断されると、押圧部材50が第2位置にあることを検出する。このような構成に応じて、変形例3の押圧部材50は、上述した入射部73および出射部74を有していない(図14参照)。また、位置検出部67では、本体ケーシング2にプロセスカートリッジ13が装着されていない状態において、発光部68から直接受光部69に到達する光路70が形成されている(図5において点線で囲った部分の拡大図を参照)。ここでの光路70では、発光部68から発光された検出光が、破線矢印で示すように、左側へ進行して受光部69に受光される。
また、図13に示すように、押圧部材50では、延設部56の下端部56Aが、常に、ドラム筐体38の底壁37を貫通して下方へ露出されている。押圧部材50が第2位置にある場合(図13(b)参照)には、押圧部材50が第1位置にある場合(図13(a)参照)に比べて、延設部56の下端部56Aが、後側へずれている。押圧部材50では、少なくとも下端部56Aが、上述した光を通さない材料で形成されている。
ここで、本体ケーシング2にドラムカートリッジ18だけが装着されると(図13(a)参照)、第1位置にある押圧部材50における延設部56の下端部56Aは、発光部68と受光部69との間の光路70(図5において点線で囲った部分の拡大図を参照)から前側へ離れた位置にあり、光路70は引き続き維持されている。
以上のように、位置検出部67は、発光部68から受光部69までの検出光の光路70が遮断されると、押圧部材50が第2位置にあることを検出する。ここで、押圧部材50が第2位置に配置されると(図13(b)参照)、押圧部材50自身が光路70を遮断するので、位置検出部67は、押圧部材50が第2位置にあることを確実に検出することができる。
そして、位置検出部67は、この凹部79に設けられているので、周りに干渉されることなく、押圧部材50の位置を検出することができる。
(4)変形例4
上記実施形態では、ドラムカートリッジ18に押圧部材50が2つあるが(図2参照)、上述した位置検出部67(図5参照)によって、どちらか一方のみの押圧部材50の位置を検出してもよいし、両方の押圧部材50の位置を検出してもよい。
2 本体ケーシング
18 ドラムカートリッジ
19 現像カートリッジ
20 感光体ドラム
26 現像ローラ
38 ドラム筐体
50 押圧部材
67 位置検出部
68 発光部
69 受光部
70 光路
72 光路形成部材
73 入射部
73A 下端面
73B 上端面
74 出射部
74A 下端面
74B 上端面
79 凹部
90 CPU
Claims (8)
- 装置本体と、
静電潜像が形成される感光体ドラムを備え、前記装置本体に対して着脱可能な感光体カートリッジと、
前記感光体ドラムに形成された静電潜像に現像剤を供給する現像ローラを備え、前記感光体カートリッジに対して着脱可能な現像カートリッジと、
前記感光体カートリッジに設けられ、前記感光体カートリッジから前記現像カートリッジが離脱されたときに位置する第1位置と、前記感光体カートリッジに前記現像カートリッジが装着されたときに位置する第2位置とに移動可能であり、前記第2位置において前記現像ローラを前記感光体ドラムへ向けて押圧する押圧部材と、
前記装置本体に設けられ、検出光を発光する発光部と前記検出光を受光する受光部とを含み、前記検出光が前記受光部に受光されているか否かによって前記押圧部材の位置を検出する位置検出部と、
前記位置検出部の検出結果に基づいて、前記押圧部材が前記第2位置にある場合に、前記現像カートリッジが装着された前記感光体カートリッジが前記装置本体に装着されていると判断する判断部とを備えていることを特徴とする、画像形成装置。 - 前記位置検出部は、前記検出光が前記受光部によって受光されると、前記押圧部材が前記第2位置にあることを検出し、
前記受光部は、前記発光部から隔離された位置に設けられ、
前記感光体カートリッジおよび/または前記押圧部材に設けられ、前記押圧部材が前記第2位置に配置されると、前記検出光を前記受光部まで到達させる光路を形成する光路形成部材を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記光路形成部材は、透明な材料で形成されており、前記押圧部材と一体化されていることを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記光路形成部材は、前記感光体カートリッジに設けられる第1光路形成部材と、前記押圧部材に設けられる第2光路形成部材とを含み、前記押圧部材が前記第2位置に配置されると、前記検出光の進行方向において前記第1光路形成部材と前記第2光路形成部材とが並ぶことによって前記光路が形成されることを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記位置検出部は、前記発光部から前記受光部までの前記検出光の光路が遮断されると、前記押圧部材が前記第2位置にあることを検出し、
前記押圧部材は、前記第2位置に配置されると前記光路を遮断することを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記装置本体には、前記装置本体に装着された前記感光体カートリッジの前記押圧部材を受け入れる凹部が形成されており、
前記位置検出部が、前記凹部に設けられていることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。 - 静電潜像が形成される感光体ドラムを備え、画像形成装置本体に対して着脱可能な感光体カートリッジであって、
前記感光体ドラムに形成された静電潜像に現像剤を供給する現像ローラを備える現像カートリッジが着脱可能に装着され、前記感光体ドラムを支持する筐体と、
前記筐体に設けられ、前記筐体から前記現像カートリッジが離脱されたときに位置する第1位置と、前記筐体に前記現像カートリッジが装着されたときに位置する第2位置とに移動可能であり、前記第2位置において前記現像ローラを前記感光体ドラムへ向けて押圧する押圧部材と、
光が入射される入射面と、前記入射面から隔離された位置に設けられ、前記入射面に入射された光を出射する出射面と、前記入射面に入射された光を前記出射面へ向けて導く導光部とを含み、前記筐体および/または前記押圧部材に設けられた光路形成部材とを備えていることを特徴とする、感光体カートリッジ。 - 静電潜像が形成される感光体ドラムを備え、前記感光体ドラムに形成された静電潜像に現像剤を供給する現像ローラを備える現像カートリッジが着脱可能に装着され、かつ、画像形成装置本体に対して着脱可能な感光体カートリッジに設けられ、前記感光体カートリッジに前記現像カートリッジが装着されたときに前記現像ローラを前記感光体ドラムへ向けて押圧する押圧部材であって、
光が入射される入射面と、前記入射面から隔離された位置に設けられ、前記入射面に入射された光を出射する出射面と、前記入射面に入射された光を前記出射面へ向けて導く導光部とを含む光路形成部材を備えていることを特徴とする、押圧部材。
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