JP2010275283A - 毛髪化粧料組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)アミノ変性シリコーン、(B)ジメチコン、及び(C)1,3−ブチレングリコールを含有し、染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤として用いられる毛髪化粧料組成物において、前記毛髪化粧料組成物中における(C)1,3−ブチレングリコールの含有量に対する(A)アミノ変性シリコーンの含有量と(B)ジメチコンの含有量との合計の質量比は、0.05〜0.25であることを特徴とする。
【選択図】なし
Description
以下、本発明に係る毛髪化粧料組成物を毛髪脱色・脱染剤に具体化した第1実施形態について説明する。毛髪化粧料組成物は2剤式の毛髪脱色・脱染剤として、毛髪の脱色及び脱染に使用される。また、毛髪化粧料組成物は、3剤式の脱色・脱染剤としても使用される。さらに、毛髪化粧料組成物は、1剤式の毛髪脱色剤として毛髪の脱色にも使用される。
2剤式の毛髪脱色・脱染剤における、毛髪化粧料組成物は、例えばアルカリ剤等を含有する第1剤と酸化剤等を含有する第2剤から構成される。この第1剤と第2剤とが混合された後、毛髪の脱色及び脱染に使用される。
第1剤は、アルカリ剤の他に、例えば(A)アミノ変性シリコーン、(B)ジメチコン、及び(C)1,3−ブチレングリコールを含有する。
上記の一般式(1)で表される(A)アミノ変性シリコーンの具体例としては、例えばアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(アミノプロピルジメチコン)、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(アモジメチコン)、及びアミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(トリメチルシリルアモジメチコン)が挙げられる。これらの(A)アミノ変性シリコーンは単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。これらの(A)アミノ変性シリコーンの中でも、毛髪の感触を向上する効果に優れることから、アミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体及びアミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体から選ばれる少なくとも一種が含有されることが好ましく、少なくともアミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体が含有されることがより好ましい。これらのアミノ変性シリコーンは市販品を使用してもよい。アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体の市販品として、例えばKF−8004(信越シリコーン社製)及びXF42−1989(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)が挙げられる。
第2剤は、酸化剤を含有する。酸化剤は、毛髪に含まれるメラニンを脱色する。酸化剤としては、例えば過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、及びピロリン酸塩の過酸化水素付加物が挙げられる。第2剤中における酸化剤の含有量は、好ましくは0.1〜15.0質量%であり、より好ましくは2.0〜9.0質量%であり、最も好ましくは3.0〜6.0質量%である。酸化剤の含有量が0.1質量%未満では、メラニンを十分に脱色することができない場合がある。酸化剤の含有量が15.0質量%を超えると、毛髪に損傷等の不具合が発生するおそれがある。
3剤式の毛髪脱色・脱染剤における、毛髪化粧料組成物は、例えばアルカリ剤を含有する第1剤、酸化剤を含有する第2剤、並びにアルカリ剤及び酸化剤以外の成分を含有する第3剤から構成される。この第1剤〜第3剤は、全て混合された後、毛髪の脱色又は脱染に使用される。
1剤式の毛髪脱色剤では、毛髪化粧料組成物としての毛髪脱色剤が容器、例えばアプリケータ容器に充填されている。この毛髪脱色剤は、アプリケータ容器から吐出されて毛髪の脱色に使用される。毛髪脱色剤は、(A)アミノ変性シリコーン、(B)ジメチコン、及び(C)1,3−ブチレングリコールを含有し、好ましくはアルカリ剤、及び酸化剤を含有する。1剤式の毛髪脱色剤は、粉末状の剤型として構成されるため、アルカリ剤及び酸化剤は、好ましくは粉末状の酸化剤が用いられる。1剤式の毛髪脱色剤は、毛髪脱色剤に一般的に含有され、且つ前述した各成分の作用を阻害しない各成分を含有してもよい。
(1)本実施形態に係る毛髪脱色・脱染剤は、(A)アミノ変性シリコーン、(B)ジメチコン、(C)1,3−ブチレングリコール、アルカリ剤、及び酸化剤を含有し、毛髪脱色・脱染剤中における(C)1,3−ブチレングリコールの含有量に対する(A)アミノ変性シリコーンの含有量と(B)ジメチコンの含有量との合計の質量比は、0.05〜0.25である。したがって、毛髪脱色・脱染剤の処理後における毛髪の感触の持続性、及び均一な脱色性又は脱染性を向上させることができる。また、毛髪脱色・脱染剤の処理時における濯ぎ時の毛髪の感触を向上させることができる。
・前記実施形態の毛髪脱色・脱染剤では、(A)アミノ変性シリコーン、(B)ジメチコン、及び(C)1,3−ブチレングリコールが、使用時において、混合物中に含有されていれば、本発明の効果を奏することができる。したがって、毛髪脱色・脱染剤が複数剤型として構成される場合、保存時において、(A)〜(C)成分はいずれの剤中に含有されてもよい。
以下、本発明に係る毛髪化粧料組成物を染毛剤に具体化した第2実施形態について説明する。本実施形態に係る染毛剤は、第1剤と第2剤とから構成される2剤式の毛髪化粧料である。
酸化染料は、第2剤に含有される酸化剤による酸化重合に起因して発色可能な化合物であり、染料中間体及びカプラーに分類される。酸化染料は少なくとも染料中間体を含んでいる。
第1剤及び第2剤の剤型は特に限定されず、具体例として、例えば固体、液状、ゲル状、フォーム状、及びクリーム状が挙げられる。液状としては、例えば水溶液、分散液、及び乳化液が挙げられる。染毛剤の使用時には、第1剤及び第2剤を混合することにより混合物が調製される。次いで、必要量の混合物がコーム(櫛)又は刷毛に付着されて毛髪に塗布される。
(3)本実施形態に係る染毛剤は、(A)アミノ変性シリコーン、(B)ジメチコン、(C)1,3−ブチレングリコール、アルカリ剤、及び酸化染料を含有する第1剤、並びに酸化剤を含有する第2剤とから構成され、混合物中における(C)1,3−ブチレングリコールの含有量に対する(A)アミノ変性シリコーンの含有量と(B)ジメチコンの含有量との合計の質量比は、0.05〜0.25である。したがって、染毛剤処理後における毛髪の感触の持続性及び均染性を向上させることができる。また、染毛剤の処理時における濯ぎ時の毛髪の感触を向上させることができる。
・第2実施形態の染毛剤について、第1実施形態の毛髪脱色・脱染剤と同様に1剤式又は3剤式の染毛剤として適用してもよい。また、第1実施形態の毛髪脱色・脱染剤及び第2実施形態の染毛剤について、3剤式以上に構成してもよい。
表1,2に示す各成分を含有する染毛剤の第1剤、及び表3に示す各成分を含有する第2剤を調製した。表1〜3における各成分を示す欄中の数値は当該欄の成分の含有量を示し、その単位は質量%である。そして、第1剤と第2剤とを1:1の質量比で混合して染毛剤を調製した。得られた染毛剤を、黒毛の人毛毛束(以下、単に毛束という。)に刷毛を用いて塗布し、室温(25℃)にて30分間放置した。次に、毛束に付着した染毛剤を水で洗い流した後、毛束にシャンプーを2回、及びリンスを1回施した。続いて、毛束を温風で乾燥した後、一日間放置した。染毛処理が施された毛束について、下記に示す方法に従い均染性及び感触の持続性の評価を行った。また、染毛剤が塗布された毛束を水で洗い流す際の濯ぎ時の毛束の感触の評価を行った。
表中のポリエーテル変性シリコーンは、PEG−9ジメチコン(製品名:KF−6013(信越シリコーン社製))を使用した。
10名のパネラーが染毛剤処理後の毛束の色調の均一性を標準光源下で目視にて観察し、優れる(5点)、良好(4点)、可(3点)、やや不良(2点)及び不良(1点)の5段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が4.6点以上を「優れる:5」、3.6点以上4.6点未満を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」及び1点以上1.6点未満を「不良:1」とし、評価結果とした。結果を各表に示す。
10名のパネラーが染毛処理時において染毛剤が塗布された毛束を水で洗い流す際の毛束に指を通した感触を評価し、優れる(5点)、良好(4点)、可(3点)、やや不良(2点)及び不良(1点)の5段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が4.6点以上を「優れる:5」、3.6点以上4.6点未満を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」及び1点以上1.6点未満を「不良:1」とし、評価結果とした。結果を各表に示す。
まず、未処理の毛束と、染毛処理した毛束について、それぞれシャンプー及びコンディショナーからなる一連の処理を7回繰り返した。続いて、毛束を温風で乾燥した後、一日間放置した。パネラーが毛束に指を通した感触を比較し、染毛処理毛束の感触の方が良いか否か評価した。「優れる:5」は、パネラー10人中「良い」と答えた人が9人以上であることを示し、「良好:4」は、パネラー10人中「良い」と答えた人が7〜8人であることを示し、「可:3」は、パネラー10人中「良い」と答えた人が5〜6人であることを示し、「やや不良:2」は、パネラー10人中「良い」と答えた人が3〜4人であることを示し、「不良:1」は、パネラー10人中「良い」と答えた人が2人以下であることを示す。結果を各表に示す。
染毛剤中において(C)1,3−ブチレングリコールを含有しない比較例5、並びに(C)1,3−ブチレングリコールの代わりにジグルセリン、プロピレングリコール、及びグリセリンをそれぞれ含有する比較例6,7,8は、各実施例に対し、均染性及び感触の持続性の評価が低いことが分かった。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、以下に追記する。
(b)0.0025〜5質量%の(A)アミノ変性シリコーン、0.0025〜5質量%の(B)ジメチコン、及び0.05〜15質量%の(C)1,3−ブチレングリコールを含有し、染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤として用いられる毛髪化粧料組成物。
Claims (3)
- (A)アミノ変性シリコーン、(B)ジメチコン、及び(C)1,3−ブチレングリコールを含有し、染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤として用いられる毛髪化粧料組成物において、
前記毛髪化粧料組成物中における(C)1,3−ブチレングリコールの含有量に対する(A)アミノ変性シリコーンの含有量と(B)ジメチコンの含有量との合計の質量比は、0.05〜0.25であることを特徴とする毛髪化粧料組成物。 - 前記(B)ジメチコンの25℃における動粘度は、15000mm2/s以下であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪化粧料組成物。
- 前記毛髪化粧料組成物中における(C)1,3−ブチレングリコールの含有量に対する(A)アミノ変性シリコーンの含有量と(B)ジメチコンの含有量との合計の質量比は、0.08〜0.2であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の毛髪化粧料組成物。
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