JP2010275275A - 集中力向上用組成物及び飲食物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 安全性が高く、集中力向上と学習能向上との両方の効果を一緒に享受できる組成物を提供する。
【解決手段】組成物におけるテアニン含有量よりもカテキン類含有量を多くする、好ましくはテアニンを実質的に含まない集中力向上組成物、具体的には(A)カテキン類と(B)テアニンとの重量比率が、(A):(B)=6:4〜10:0である集中力向上組成物、さらには総カテキン類中のガレート型カテキン類の重量比率が60〜100%である集中力向上組成物や、これらを含有する飲食物を提供する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、カテキン類を有効成分とする集中力向上用組成物に関する。
茶由来の天然由来成分で集中力を向上させる効果としては、例えば、テアニンを有効成分とする精神集中力向上用組成物(特許文献1、2)や、カフェインとテアニンとアルギニンとの混合成分を有効成分とする精神疲労軽減組成物(特許文献3、4)がすでに知られている。
また、茶由来の天然由来成分で学習能を向上させる効果としては、例えば、エピガロカテキンガレートを有効成分とする記憶力・学習能向上用組成物(特許文献5)や、茶カテキン類を有効成分とする空間認知機能改善剤(特許文献6)がすでに知られている。
一般的に、記憶力や学習能の向上と精神集中力の向上との両方の効果を一度に享受できることが望まれている。かかる要望に応えるには、例えばカテキン類とテアニンとを混合した組成物を調製しさえすれば済むと考えられていた。
特開2002−322053 特開2002−370979 特開2002−322063 特開2006−096768 特開平11−18722 特開2006−96740
本発明は、カテキン類を主成分とし、テアニンを実質的に含まないように調製することにより、安定的な学習能向上効果と集中力向上効果との両方を安定的に享受できる組成物や飲食物を提供することを目的とする。
本発明者らは、記憶力や学習能の向上と精神集中力の向上との両方の効果を一度に享受できるように、カテキン類とテアニンとを併用した組成物を作製したところ、両方の効果を一度に享受することが困難であるという課題に直面した。かかる課題を解決するために鋭意研究したところ、テアニンの非存在下においてカテキン類が集中力向上作用を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、
1. カテキン類の含有量が、テアニンの含有量よりも多いことを特徴とする集中力向上用組成物、
2. カテキン類とテアニンとの重量比率が、6:4〜10:0であることを特徴とする上記1に記載の集中力向上用組成物、
3. 総カテキン類中のガレート型カテキン類の重量比率が、60〜100%であることを特徴とする上記1又は2に記載の集中力向上用組成物、
4. 学習能向上作用をさらに有することを特徴とする上記1〜3のいずれかに記載の集中力向上用組成物、
5. 上記1〜4のいずれかに記載の集中力向上用組成物を含有する飲食物、
に関する。
本発明の組成物は、学習能向上効果を安定的に享受できるばかりでなく、集中力向上効果をさらに享受できるものである。カテキン類の学習能向上効果や、テアニンの集中力向上効果はいずれも公知であったが、両者を併用しても両方の効果を享受することはできないため、カテキン類を主成分とし、テアニンを実質的に含まないように調製することにより、安定的な学習能向上効果と集中力向上効果との両方を安定的に享受できる組成物を提供することが可能となった。また、現在問題となっている生活習慣病による弊害、例えば肥満や糖尿病による学習能や記憶力の低下を抑制することも可能である。
健常マウスと糖尿病マウスとの水迷路試験結果を示す図である。 摂取食餌が異なる糖尿病マウスの水迷路試験結果を示す図である。 プローブ試行におけるプラットホーム領域における滞在時間を示す図である。 プローブ試行におけるプラットホーム領域までの到達距離を示す図である。
本発明において集中力とは、知覚されるものの中から特定の事柄や行動を選択し、当該事柄や行動に対し精神を集める働きをいう。また、本発明において向上とは、所望の働き・作用等の低下を抑制し現状に維持すること、ならびに現状に比し当該働き・作用等を高めることをいう。
本発明において学習能とは、各種事項の理解や推論、あるいはこれらの長期的及び/又は短期的記憶などの知的活動における能力一般をいい、日常生活レベルのものから高度な認知処理レベルのものも含まれる。なお、動物試験レベルでは、モリス水迷路試験(Morris Water Maze Test)や、恐怖条件付け文脈学習課題(Contextual Fear Conditioning
Test)などの学習課題を用いて確認することもできる。なお、本発明において記憶力とは、各種事項の獲得、保持、再生する能力をいう。
本発明ではカテキン類とは、カテキン、ガロカテキン、カテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピカテキン、エピガロカテキン 、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートが挙げられる。本発明においては、これらの化合物の一種又は二種以上の併用であってもよい。また、カテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートは、ガレート型カテキン類ともよばれているが、本発明品は、総カテキン類におけるガレート型カテキン類の重量比率が、50〜100%であるのが好ましく、より好ましくは60〜100%、さらに好ましくは70〜100%、最も好ましくは80〜90%であるのがよい。
カテキン類は、Camellia属、例えばC.sinensis、C.assamica及び、やぶきた種、又はそれらの雑種から得られる茶葉から製茶された茶葉から水や熱水、場合によってはこれに抽出助剤を添加したもので抽出することができる。当該製茶された茶葉には、(1)煎茶、番茶、玉露、てん茶、釜入り茶等の緑茶類;(2)総称して烏龍茶と呼ばれる鉄観音、色種、黄金桂、武夷岩茶などの半発酵茶;(3)紅茶と呼ばれるダージリン、ウバ、キーマン等の発酵茶が含まれる。茶を抽出する方法については、撹拌抽出など従来の方法により行うことができる。また抽出時の水に、あらかじめアスコルビン酸ナトリウムなどの有機酸又は有機酸塩類を添加してもよい。また煮沸脱気や窒素ガス等の不活性ガスを通気して溶存酸素を除去しつつ、いわゆる非酸化的雰囲気下で抽出する方法を併用してもよい。また、茶葉から直接抽出するかわりに、茶抽出物の濃縮物又は精製物が配合されてもよい。
ここでいう茶抽出物の濃縮物とは、茶葉から熱水もしくは水溶性有機溶剤により抽出された抽出物を濃縮したものであり、茶抽出物の精製物とは溶剤やカラムを用いて精製したものである。例としては、特開昭59−219384号、特開平4−20589号、特開平5−260907号、特開平5−306279号等に詳細に例示されている方法で調製したものが挙げられる。市販品としては、東京フードテクノ(株)「ポリフェノン」、(株)伊藤園「テアフラン」、太陽化学(株)「サンフェノン」、サントリー(株)「サンウーロン」等が挙げられる。そのほか、カテキン類は他の原料起源、例えばブドウ、及びワイン、ジュース類等のブドウを原料とする加工品やカカオ豆、及びこれを原料とする加工品由来のもの、更には化学合成品でも使用できる。茶抽出物の濃縮物及び茶抽出物の精製物の形態としては、固体、水溶液、スラリー状等種々のものが挙げられる。茶抽出物の濃縮物又は茶抽出物の精製物を溶解、希釈する液は、水、炭酸水、一般に抽出された茶類抽出液等が挙げられる。カテキン類としては、茶抽出物の濃縮物又は茶抽出物の精製物、特に緑茶抽出物の濃縮物又は緑茶抽出物の精製物を用いるのが好ましい。
本発明においてテアニンとは、緑茶等に含まれるグルタミン酸の誘導体であり、例えばL−グルタミン酸−γ−エチルアミド(L−テアニン )、L−グルタミン酸−γ−メチルアミド、D−グルタミン酸−γ−エチルアミド(D−テアニン
)、D−グルタミン酸−γ−メチルアミド等のL−またはD−グルタミン酸−γ−アルキルアミド、L−またはD−グルタミン酸−γ−アルキルアミドを基本構造に含む誘導体(例えばL−またはD−グルタミン酸−γ−アルキルアミドの配糖体など)などをいう。
本発明品は、カテキン類が有する集中力向上作用をテアニンが阻害しているとも解することができる。このため本発明品におけるテアニン含有量は、カテキン類が有する集中力向上作用を阻害しない程度に少なくなければならない。より詳細には、組成物中におけるカテキン類とテアニンとの重量割合(カテキン類:テアニン)が6:4〜10:0が好ましく、7:3〜10:0がさらに好ましく、8:2〜10:0がさらに好ましく、9:1〜10:0が最も好ましい。さらには、カテキン類を含有しながらも、テアニンを実質的に含まない組成物であってもよい。
組成物中におけるカテキン類とテアニンとの重量割合は、茶抽出物から公知の方法によりカテキン類を保持したままテアニンを除去することにより調整することができる。また、テアニンを含有する組成物にカテキン類を添加することにより所望の範囲に調整することもできる。さらに、カテキン類とテアニンをそれぞれ添加することにより、所望の範囲に調整することもできる。組成物中のカテキン類とテアニンの含有量は、公知の方法で測定することができる。
本発明品は単独で用いることもできるが、本発明の効果が享受できる限りにおいてこれらの作用が既に知られた他の成分と混合して有効成分とすることもできる。本発明は、医薬品や医薬部外品としても提供することができる。
本発明品の形態としては、凍結乾燥或いは噴霧乾燥等により乾燥させて乾燥粉末として提供することも、液剤、錠剤、散剤、顆粒、糖衣錠、カプセル、懸濁液、乳剤、アンプル剤、注射剤、その他任意の形態に調製して提供することができる。医薬品として提供する場合、例えば、有効成分をそのまま精製水又は生理食塩水などに溶解して調製することも可能である。医薬部外品として提供する場合、容器詰ドリンク飲料等の飲用形態、或いはタブレット、カプセル、顆粒等の形態とし、できるだけ摂取し易い形態として提供するのが好ましい。
また、本発明品は、飲食物素材として、又は飲食物に添加して用いることもできる。なお、本明細書中において飲食物とは、飲料及び食品を意図する。また、このような飲食物は、健康食品・健康飲料・特定保健用食品・機能性食品としても提供することができる。
例えば、本発明品を、各種食品素材(果実やゼリーなども含む)、乳成分、炭酸、賦形剤(造粒剤含む)、希釈剤、或いは更に甘味剤、フレーバー、小麦粉、でんぷん、糖、油脂類等の各種タンパク質、糖質原料やビタミン、ミネラル、その他の生理活性成分、ホルモン、栄養成分などから選ばれた一種又は二種以上に加えて、スポーツ飲料、果実飲料、茶飲料、野菜ジュース、乳性飲料、アルコール飲料、ゼリー飲料、炭酸飲料などの各種飲料、ゼリー、チューインガム、チョコレート、アイスクリーム、キャンディ、ビスケットなどの菓子類、スナック、パン、ケーキなどの澱粉系加工食品、魚肉練り製品、畜肉製品、豆腐、チーズなどのタンパク質系加工食品、味噌やしょうゆ、ドレッシングなどの調味料、その他、サプリメント、飼葉、ペットフードなど様々な飲食物の形態として提供することができる。
本発明品の添加量は、本発明が目的とする効果を損なわない限り特に限定するものではないが、例えば投与対象の体重1kg当たり1〜500mg添加するのが好ましく、特に1〜200mg添加するのが好ましい。
次に、試験例に基づいて本発明について更に詳細に説明するが、本発明は以下に示す実施例に限定されるものではない。
[II型糖尿病モデルのマウスを使用した学習能改善試験]
糖尿病を罹っている患者(特に高齢者)では記憶障害、特に注意力が低下することが報告されている。このような患者では前頭葉の萎縮が認められ、メカニズムは不明であるが脳血流障害等の弊害により脳神経に変性を来たすことが示唆されている。本試験では空間学習障害を持つことが報告されているII型糖尿病モデルマウスを使用し学習能低下に対するカテキンの効果を評価した。
試験にはII型糖尿病モデルマウス(BKS.Cg-m+/+Leprdb/J)を使用した。本試験で用いるII型糖尿病モデルマウス(Leprdb/
Leprdb)20匹およびBlack controlマウス(Leprdb/ +)7匹を日本チャールズリバー社から入手した。これらマウスを環境に慣れさせるため1週間ゲージにて飼育した。その後、II型糖尿病モデルマウス群についてはさらに3群に分けてそれぞれ第1群、第2群、第3群とした(各7匹、第2群のみ6匹)。
いずれの群についても、食餌として市販の普通試料(CE−2、日本クレア社製)を16日間自由に摂取させた。飲用水については、健常マウス群と糖尿病マウス(第1群)には、イオン交換水を自由に摂取させた。また、糖尿病マウス(第2群)には、緑茶濃縮物(テアフラン90S,伊藤園社製)の濃度が0.3%となるようにイオン交換水に添加したものを、糖尿病マウス(第3群)には、該水溶液にさらにテアニン製剤(サンテアニン,太陽化学社製)の濃度が0.075%となるように添加したものを与えた。各マウス群に対して、摂取した食餌と成分を表1に示す。また、糖尿病マウス(第2群)に摂取させた、カテキン濃縮物を添加した水溶液中の成分と、糖尿病マウス(第3群)に摂取させた、カテキン濃縮物とテアニンとを添加した水溶液の成分とをそれぞれ表2と表3に示す(単位はいずれもmg/100mL)。なお、使用した緑茶濃縮物(テアフラン90S)におけるカテキン類の含有割合を表4に示す(単位は重量%)。
Figure 2010275275
Figure 2010275275
Figure 2010275275
Figure 2010275275
なお、表中の略称は以下の通りである。EGC:エピガロカテキン,EGCg:エピガロカテキンガレート,EC:エピカテキン,ECg:エピカテキンガレート,GC:ガロカテキン,GCg:ガロカテキンガレート,(+)C:カテキン,Cg:カテキンガレート。なお、総カテキンとは、全てのカテキン類の総和を意味するものであり、カテキン比とは、組成物中における総カテキン類の占める重量比率を意味するものである。
[実施例1:健常マウスと糖尿病マウス]
健常マウス群と糖尿病モデルマウス群とが、学習能について相違点があるか調べた。市販試料を摂取させた健常マウス群と糖尿病マウス(第1群)とを用いて水迷路試験を行った(モリス型水迷路試験)。円形のプール(直径120cm)に円形の透明なプラットホーム(直径12cm、高さ12cm)を置き、プラットホームの面が隠れるようにプラットホームの上1.5cmまで水を入れた。
マウスは毎回異なったスタート位置から遊泳させ、プラットホーム上でマウスが5秒以停止するまでの時間を測定した。測定時間は最大120秒とし、この試験を1日3回、計6日間実施した。マウスがプラットホーム上で5秒以上止まるまでの時間を図1に示す。
糖尿病マウス(第1群)がプラットホームに到着するまでの時間は、健常マウスと比較して長時間かかる傾向にあることがわかった(図1)。また、日数が経過するにつれて、通常マウスと糖尿病マウス(第1群)のいずれもプラットホームに到着するまでの時間が短縮される傾向であったが、健常マウスより糖尿病マウスの方が成績は不安定であった。
[実施例2:学習能向上作用]
摂取する茶成分により、糖尿病マウスがプラットホームに到着するまでの時間に変化があるか調べた。糖尿病マウス(第1群〜第3群)を用いて、実施例1と同様の水迷路試験を行った。結果を図2に示す。
いずれの糖尿病マウス群についても、日数が経過するにつれてプラットホームに到着するまでの時間が短縮される傾向であった(学習能向上作用)。しかし、投与第4日目や第10日目では、第1群(普通食餌のみを摂取させたもの)と第3群(カテキン類とテアニンとを摂取させたもの)とでは、殆んど差異がなかった。また、第9日目では、第1群の到達時間が、第3群の到達時間よりも短いという結果であった。なお、第2群は、投与第2日目では第1群よりも到達までの時間が長かったものの、第3日目ではゴール到達時間が有意に短縮された(p<0.1, Student`s t- test)。また、第2群は、第1群と比較して第3日目以降も成績は比較的安定的に安定していた。以上から、カテキン類のみを添加した食餌を摂取した場合には、比較的安定的に学習能向上効果が期待できるが、カテキン類とテアニンとの両方を添加した食餌を摂取した場合には、安定的な効果が得られなかった。
[実施例3:集中力向上作用]
計6日間の訓練試行終了後(投与11日目)、プローブ試行を実施した。プールからプラットホームを取り外し、マウスが元来ゴールのあった場所に留まる時間を測定することにより、マウスの集中力を評価した。結果を図3に示す。
健常マウス群と、糖尿病マウス(第1群)及び糖尿病マウス(第3群)では、ゴール位置を記憶しているにも関わらず(前半1分:記憶の確認)、後半(集中力の調査)はゴールエリア滞在時間が低下した。これに対して、糖尿病マウス(第2群)では、前半と同様に後半でもゴール位置の滞在時間の減少は認められなかった。このことより、カテキン類のみを添加した食餌を摂取した場合、通常の食餌や、カテキン類とテアニンとの両方を添加した食餌を摂取した場合と比較して、優れた集中力を有することを示すことが明らかになった。
[実施例4:記憶力向上作用]
実施例3で効果が確認された糖尿病マウス(第2群)のゴールエリアに到達するまでの距離を測定し、マウスの記憶力を評価した。結果を図4に示す。
カテキン類のみを摂取した場合、糖尿病マウス(第1群)と比しゴールエリアに到達するまでの距離は短縮され、記憶力が向上していることが明らかになった。

Claims (5)

  1. カテキン類の含有量が、テアニンの含有量よりも多いことを特徴とする集中力向上用組成物。
  2. (A)カテキン類と(B)テアニンとの重量比率が、(A):(B)=6:4〜10:0であることを特徴とする請求項1に記載の集中力向上用組成物。
  3. 総カテキン類中のガレート型カテキン類の重量比率が、60〜100%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の集中力向上用組成物。
  4. 学習能向上作用をさらに有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の集中力向上用組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の集中力向上用組成物を含有する飲食物。
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