JP2010275238A - マイクロカプセルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
(1)農薬化合物、
式(I)
(式中、Xは−CH2−CH2−又は−CH=CH−を表し、R1はC1−C4アルキル基を表し、R2はC1−C4アルキル基を表す。)
で示される化合物、及び
ポリイソシアネートの混合物を20〜60℃で3時間以上保持し、
(2)その後、得られた混合物をポリオール又はポリアミンを含有する水に加え、水中に液滴を調製し、
(3)該液滴の周囲にポリウレタン又はポリウレアの皮膜を形成するマイクロカプセルの製造方法によって製造されるマイクロカプセルは、従来のマイクロカプセル製剤より農薬化合物の放出が制御されたものである。
【選択図】なし
Description
本発明は、O−アセチルリシノレイン酸メチル等の脂肪酸エステル中に農薬化合物を含有するマイクロカプセル製剤であって、農薬化合物の放出タイミングを遅くする技術を提供するものである。
本発明は、以下のものである。
式(I)
(式中、Xは−CH2−CH2−又は−CH=CH−を表し、R1はC1−C4アルキル基を表し、R2はC1−C4アルキル基を表す。)
で示される化合物、及び
ポリイソシアネートの混合物を20〜60℃で3時間以上保持し、
(2)その後、得られた混合物をポリオール又はポリアミンを含有する水に加え、水中に液滴を調製し、
(3)該液滴の周囲にポリウレタン又はポリウレアの皮膜を形成するマイクロカプセルの製造方法。
(1)固体農薬化合物、
式(I)
(式中、Xは−CH2−CH2−又は−CH=CH−を表し、R1はC1−C4アルキル基を表し、R2はC1−C4アルキル基を表す。)
で示される化合物、及び
ポリイソシアネートの混合物を20〜60℃で3時間以上保持する第1工程、
(2)その後、該混合物をポリオール又はポリアミンを含有する水に加え、水中に液滴を調製する第2工程、
(3)該液滴の周囲にポリウレタン又はポリウレアの皮膜を形成する第3工程を含む。
昆虫忌避化合物としては、例えば1S,3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオール、及び2,5−ピリジンジカルボン酸ジプロピルを挙げることができる。
式(I)で示される化合物の例としては、例えばO−アセチルリシノレイン酸のC1−C4アルキルエステル、及び12−アセトキシステアリン酸のC1−C4アルキルエステルが挙げられる。
式(I)で示される化合物としては、より具体的には例えば、
O−アセチルリシノレイン酸メチル〔CH3(CH2)5CH(OCOCH3)CH2CH=CH(CH2)7CO2CH3〕、
O−アセチルリシノレイン酸エチル〔CH3(CH2)5CH(OCOCH3)CH2CH=CH(CH2)7CO2CH2CH3〕、
O−アセチルリシノレイン酸ブチル〔CH3(CH2)5CH(OCOCH3)CH2CH=CH(CH2)7CO2(CH2)3CH3〕、
12−アセトキシステアリン酸メチル〔CH3(CH2)5CH(OCOCH3)(CH2)10CO2CH3〕、及び
12−アセトキシステアリン酸ブチル〔CH3(CH2)5CH(OCOCH3)(CH2)10CO2(CH2)3CH3〕
が挙げられる。
本発明に使用されるポリイソシアネートの量は、通常、製造されるマイクロカプセルの皮膜の量に応じて決定される。製造されるマイクロカプセルの皮膜の量は、製造されるマイクロカプセル全量に対して、通常5〜45重量%、好ましくは10〜30重量%である。本発明に使用されるポリイソシアネートの量は、このマイクロカプセルの皮膜の量に対して、通常、25〜90重量%、好ましくは40〜70重量%である。
農薬化合物が式(I)で示される化合物に溶解されている場合、第1工程の農薬化合物、式(I)で示される化合物、及びポリイソシアネートの混合物は、農薬化合物、式(I)で示される化合物、及びポリイソシアネートを混合することで調製することができる。
農薬化合物が固体農薬化合物である場合は、固体農薬化合物の式(I)で示される化合物への溶解度と固体農薬化合物と式(I)で示される化合物の重量比により、該固体農薬化合物を式(I)で示される化合物に懸濁されたものとなる。式(I)で示される化合物に懸濁されている場合、第1工程の固体農薬化合物、式(I)で示される化合物、及びポリイソシアネートの混合物は、例えば、固体農薬化合物を式(I)で示される化合物中で粉砕して懸濁液を得て、得られた懸濁液にポリイソシアネートを加えることで調製することができる。
式(I)で示される化合物の存在下に固体農薬化合物を湿式粉砕すると、該固体農薬化合物の粒子が均一に分散し、また粉砕後の粒子同士が凝集することが殆どなく、湿式粉砕時の懸濁液の粘度もあまり高くならないことから、粉砕機に対する動力負荷が小さく、製造が容易である。
農薬化合物、式(I)で示される化合物、及びポリイソシアネートの混合物を20〜60℃で保持する際には、該混合物を攪拌してもよく、静置してもよい。また、この第1工程では、通常、該混合物が20〜60℃に保たれるように管理される。
この工程で水にポリオールを含有させた場合には、ポリウレタン皮膜のマイクロカプセルが製造される。この工程で水にポリアミンを含有させた場合には、ポリウレア皮膜のマイクロカプセルが製造される。
ポリオールが含有される水は、例えば、水とポリオールとを混合することにより調製することができる。ポリアミンが含有される水は、例えば、水とポリアミンとを混合すること又はポリアミンの塩とを混合することにより調製することができる。
本発明に使用されるポリオール又はポリアミンの量は、通常、製造されるマイクロカプセルの皮膜の量に応じて決定される。本発明に使用されるポリオールの量は、マイクロカプセルの皮膜の量に対して、通常、5〜80重量%、好ましくは20〜60重量%である。本発明に使用されるポリアミンの量は、マイクロカプセルの皮膜の量に対して、通常、5〜80重量%、好ましくは20〜60重量%である。
増粘剤としては、例えばザンタンガム、ラムザンガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、ウェラントガム等の天然多糖類;ポリアクリル酸ナトリウム等の合成高分子;カルボキシメチルセルロース等の半合成高分子;アルミニウムマグネシウムシリケート、スメクタイト、ベントナイト、ヘクトライト、乾式シリカ等の鉱物質粉末;及びアルミナゾルが挙げられる。
上記の製造方法により製造されたマイクロカプセルは、水懸濁状組成物から遠心分離、濾過、スプレードライ等によりマイクロカプセルの粉末状製剤として使用することができる。
かかる増粘剤としては、先に例示したものが挙げられる。凍結防止剤としては、例えばプロピレングリコールが挙げられる。防腐剤としては、例えばp−ヒドロキシ安息香酸エステル;5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン等のイソチアゾリン誘導体、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、及びサリチル酸誘導体が挙げられる。防腐剤としては、具体的には例えばバイオホープL(ケイ・アイ化成株式会社製)、プロキセルGXL(防腐剤、アシビア株式会社製)が挙げられる。比重調節剤としては、例えば硫酸ナトリウム等の水溶性塩、尿素等の水溶性化合物が挙げられる。pH調節剤としては、例えばリン酸水素二ナトリウム、リン酸水素二カリウム、及び水酸化ナトリウムが挙げられる。
式(I)
(式中、Xは−CH2−CH2−又は−CH=CH−を表し、R1はC1−C4アルキル基を表し、R2はC1−C4アルキル基を表す。)
で示される化合物、及びポリイソシアネートの混合物を20〜60℃で3時間以上保持し、その後、該混合物をポリオール又はポリアミンが含有される水に加え、水中に液滴を調製し、該液滴の周囲にポリウレタン又はポリウレアの皮膜を形成するマイクロカプセルの製造方法によって製造されたマイクロカプセル(以下、本発明マイクロカプセルと記す。)。
本発明マイクロカプセルであって、粒子径が5μm以下のマイクロカプセルの累積体積が20%未満であり、粒子径が50μm以上のマイクロカプセルの累積体積が20%未満であり、且つ体積中位径/膜厚が25〜150であるマイクロカプセル。
本発明マイクロカプセルであって、粒子径が5μm以下のマイクロカプセルの累積体積が20%未満であり、粒子径が50μm以上のマイクロカプセルの累積体積が20%未満であり、体積中位径/膜厚が25〜150であり、皮膜がポリウレタンであるマイクロカプセル。
本発明マイクロカプセルであって、農薬化合物と式(I)で示される化合物との重量比が農薬化合物/式(I)で示される化合物=20/100〜40/100であり、粒子径が5μm以下のマイクロカプセルの累積体積が20%未満であり、粒子径が50μm以上のマイクロカプセルの累積体積が20%未満であり、且つ体積中位径/膜厚が25〜150であるマイクロカプセル。
本発明マイクロカプセルであって、農薬化合物と式(I)で示される化合物との重量比が農薬化合物/式(I)で示される化合物=20/100〜40/100であり、粒子径が5μm以下のマイクロカプセルの累積体積が20%未満であり、粒子径が50μm以上のマイクロカプセルの累積体積が20%未満であり、体積中位径/膜厚が25〜150であり、皮膜がポリウレタンであるマイクロカプセル。
本発明マイクロカプセルであって、防腐剤としてのイソチアゾリン誘導体を含有し、粒子径が5μm以下のマイクロカプセルの累積体積が20%未満であり、粒子径が50μm以上のマイクロカプセルの累積体積が20%未満であり、且つ体積中位径/膜厚が25〜150であるマイクロカプセル。
本発明マイクロカプセルであって、防腐剤としてのイソチアゾリン誘導体を含有し、粒子径が5μm以下のマイクロカプセルの累積体積が20%未満であり、粒子径が50μm以上のマイクロカプセルの累積体積が20%未満であり、体積中位径/膜厚が25〜150であり、皮膜がポリウレタンであるマイクロカプセル。
本発明マイクロカプセルであって、防腐剤としてのイソチアゾリン誘導体を含有し、農薬化合物と式(I)で示される化合物との重量比が農薬化合物/式(I)で示される化合物=20/100〜40/100であり、粒子径が5μm以下のマイクロカプセルの累積体積が20%未満であり、粒子径が50μm以上のマイクロカプセルの累積体積が20%未満であり、且つ体積中位径/膜厚が25〜150であるマイクロカプセル。
本発明マイクロカプセルであって、防腐剤としてのイソチアゾリン誘導体を含有し、農薬化合物と式(I)で示される化合物との重量比が農薬化合物/式(I)で示される化合物=20/100〜40/100であり、粒子径が5μm以下のマイクロカプセルの累積体積が20%未満であり、粒子径が50μm以上のマイクロカプセルの累積体積が20%未満であり、体積中位径/膜厚が25〜150であり、皮膜がポリウレタンであるマイクロカプセル。
本発明マイクロカプセルであって、防腐剤としてのイソチアゾリン誘導体を含有し、粒子径が5μm以下のマイクロカプセルの累積体積が20%未満であり、粒子径が50μm以上のマイクロカプセルの累積体積が20%未満であり、且つ体積中位径/膜厚が25〜150であるマイクロカプセル。
本発明マイクロカプセルであって、防腐剤としてのイソチアゾリン誘導体及びpH調節剤を含有し、粒子径が5μm以下のマイクロカプセルの累積体積が20%未満であり、粒子径が50μm以上のマイクロカプセルの累積体積が20%未満であり、体積中位径/膜厚が25〜150であり、皮膜がポリウレタンであるマイクロカプセル。
本発明マイクロカプセルであって、防腐剤としてのイソチアゾリン誘導体及びpH調節剤を含有し、農薬化合物と式(I)で示される化合物との重量比が農薬化合物/式(I)で示される化合物=20/100〜40/100であり、粒子径が5μm以下のマイクロカプセルの累積体積が20%未満であり、粒子径が50μm以上のマイクロカプセルの累積体積が20%未満であり、且つ体積中位径/膜厚が25〜150であるマイクロカプセル。
本発明マイクロカプセルであって、防腐剤としてのイソチアゾリン誘導体及びpH調節剤を含有し、農薬化合物と式(I)で示される化合物との重量比が農薬化合物/式(I)で示される化合物=20/100〜40/100であり、粒子径が5μm以下のマイクロカプセルの累積体積が20%未満であり、粒子径が50μm以上のマイクロカプセルの累積体積が20%未満であり、体積中位径/膜厚が25〜150であり、皮膜がポリウレタンであるマイクロカプセル。
クロチアニジン250gとO−アセチルリシノレイン酸メチル(リックサイザーC−101、伊藤製油社製、含量95.5%)750gとを混合した(得られた混合物を混合物1−1と記す。)。混合物1−1をロータ・ステータ型ホモジナイザー(ポリトロンホモジナイザー、KINEMATICA AG社製)で攪拌し、混合物1−1に含有されるクロチアニジンを約10分間粉砕した(得られた混合物を混合物1−2と記す。)。混合物1−2中のクロチアニジン粒子の体積中位径は、0.5mmであった。
ダイノミル(WILLY A. BACHOFEN AG. MASHINENFABRIK社製、ベッセルサイズ600ml、直径1mmの球状ガラス1150gを充填、攪拌はねの回転速度:周速12m/sec)に、混合物1−2を3L/hrの速度で加え、クロチアニジン粒子をさらに粉砕した(得られた混合物を混合物1−3と記す。)。混合物1−3中のクロチアニジン粒子の体積中位径は2.4μmであり、10μm以上の粒子の割合が累積体積として1.6%であった。
混合物1−3 100gに20℃で、ポリイソシアネート(スミジュール L−75、住化バイエルウレタン社製)21.6gを加えた(得られた混合物を混合物1−4と記す。)。混合物1−4を20℃で24時間保持した(得られた混合物を混合物1−5と記す。)。
水(脱イオン水)108.8gにエチレングリコール12.4g及びアラビアガム(アラビコールSS、三栄薬品貿易社製)12.6gを加え、水相を調製した。この水相の全量と混合物1−5の全量とを混合した(得られた混合物を混合物1−6と記す。)。
混合物1−6を、室温、T.Kオートホモミキサー(PRIMIX社製ホモジナイザー;回転数;9000rpm)で攪拌し、水中に液滴を調製した(得られた混合物を混合物1−7と記す。)。
混合物1−7を60℃で24時間攪拌して、クロチアニジンのマイクロカプセルの水性懸濁組成物(以下、水性懸濁組成物1と記す。)を得た。
得られたマイクロカプセルは体積中位径が20.9μmであり、5μm以下のマイクロカプセルの割合が累積体積として8.9%であり、50μm以上のマイクロカプセルの割合が累積体積として0%であった。
クロチアニジン250gとO−アセチルリシノレイン酸メチル(リックサイザーC−101、伊藤製油社製、含量95.5%)750gとを混合した(得られた混合物を混合物2−1と記す。)。混合物2−1をロータ・ステータ型ホモジナイザー(ポリトロンホモジナイザー、KINEMATICA AG社製)で攪拌し、混合物2−1に含有されるクロチアニジンを約10分間粉砕した(得られた混合物を混合物2−2と記す。)。混合物2−2中のクロチアニジン粒子の体積中位径は、0.5mmであった。
ダイノミル(WILLY A. BACHOFEN AG. MASHINENFABRIK社製、ベッセルサイズ600ml、直径1mmの球状ガラス1150gを充填、攪拌はねの回転速度:周速12m/sec)に、混合物2−2を3L/hrの速度で加え、クロチアニジン粒子をさらに粉砕した(得られた混合物を混合物2−3と記す。)。混合物2−3中のクロチアニジン粒子の体積中位径は2.7μmであり、10μm以上の粒子の割合が累積体積として1.9%であった。
混合物2−3 100gに40℃で、ポリイソシアネート(スミジュール L−75、住化バイエルウレタン社製)21.6gを加えた(得られた混合物を混合物2−4と記す。)。混合物2−4を40℃で5時間保持した(得られた混合物を混合物2−5と記す。)。
水(脱イオン水)108.8gにエチレングリコール12.4g及びアラビアガム(アラビコールSS、三栄薬品貿易社製)12.6gを加え、水相を調製した。この水相の全量と混合物2−5の全量とを混合した(得られた混合物を混合物2−6と記す。)。
混合物2−6を、室温、T.Kオートホモミキサー(PRIMIX社製ホモジナイザー;回転数;9000rpm)で攪拌し、水中に液滴を調製した(得られた混合物を混合物2−7と記す。)。
混合物2−7を60℃で24時間攪拌して、クロチアニジンのマイクロカプセルの水性懸濁組成物(以下、水性懸濁組成物2と記す。)を得た。
得られたマイクロカプセルは体積中位径が17.7μmであり、5μm以下のマイクロカプセルの割合が累積体積として11.6%であり、50μm以上のマイクロカプセルの割合が累積体積として0%であった。
クロチアニジン250gとO−アセチルリシノレイン酸メチル(リックサイザーC−101、伊藤製油社製、含量95.5%)750gとを混合した(得られた混合物を混合物3−1と記す。)。混合物3−1をロータ・ステータ型ホモジナイザー(ポリトロンホモジナイザー、KINEMATICA AG社製)で攪拌し、混合物3−1に含有されるクロチアニジンを約10分間粉砕した(得られた混合物を混合物3−2と記す。)。混合物3−2中のクロチアニジン粒子の体積中位径は、0.5mmであった。
ダイノミル(WILLY A. BACHOFEN AG. MASHINENFABRIK社製、ベッセルサイズ600ml、直径1mmの球状ガラス1150gを充填、攪拌はねの回転速度:周速12m/sec)に、混合物3−2を3L/hrの速度で加え、クロチアニジン粒子をさらに粉砕した(得られた混合物を混合物3−3と記す。)。混合物3−3中のクロチアニジン粒子の体積中位径は2.5μmであり、10μm以上の粒子の割合が累積体積として1.8%であった。
混合物3−3 100gに30℃で、ポリイソシアネート(スミジュール L−75、住化バイエルウレタン社製)21.6gを加えた(得られた混合物を混合物3−4と記す。)。混合物3−4を30℃で20時間保持した(得られた混合物を混合物3−5と記す。)。
水(脱イオン水)108.8gにエチレングリコール12.4g及びアラビアガム(アラビコールSS、三栄薬品貿易社製)12.6gを加え、水相を調製した。この水相の全量と混合物3−5の全量とを混合した(得られた混合物を混合物3−6と記す。)。
混合物3−6を、室温、T.Kオートホモミキサー(PRIMIX社製ホモジナイザー;回転数;9000rpm)で攪拌し、水中に液滴を調製した(得られた混合物を混合物3−7と記す。)。
混合物3−7を60℃で24時間攪拌して、クロチアニジンのマイクロカプセルの水性懸濁組成物(以下、水性懸濁組成物3と記す。)を得た。
得られたマイクロカプセルは体積中位径が22.5μmであり、5μm以下のマイクロカプセルの割合が累積体積として7.9%であり、50μm以上のマイクロカプセルの割合が累積体積として0.4%であった。
クロチアニジン250gとO−アセチルリシノレイン酸メチル(リックサイザーC−101、伊藤製油社製、含量95.5%)750gとを混合した(得られた混合物を混合物4−1と記す。)。混合物4−1をロータ・ステータ型ホモジナイザー(ポリトロンホモジナイザー、KINEMATICA AG社製)で攪拌し、混合物4−1に含有されるクロチアニジンを約10分間粉砕した(得られた混合物を混合物4−2と記す。)。混合物4−2中のクロチアニジン粒子の体積中位径は、0.5mmであった。
ダイノミル(WILLY A. BACHOFEN AG. MASHINENFABRIK社製、ベッセルサイズ600ml、直径1mmの球状ガラス1150gを充填、攪拌はねの回転速度:周速12m/sec)に、混合物4−2を3L/hrの速度で加え、クロチアニジン粒子をさらに粉砕した(得られた混合物を混合物4−3と記す。)。混合物4−3中のクロチアニジン粒子の体積中位径は2.5μmであり、10μm以上の粒子の割合が累積体積として1.8%であった。
混合物4−3 100gに40℃で、ポリイソシアネート(スミジュール L−75、住化バイエルウレタン社製)9.8gを加えた(得られた混合物を混合物4−4と記す。)。混合物4−4を40℃で20時間保持した(得られた混合物を混合物4−5と記す。)。
水(脱イオン水)108.8gにエチレングリコール5.6g及びアラビアガム(アラビコールSS、三栄薬品貿易社製)12.6gを加え、水相を調製した。この水相の全量と混合物4−5の全量とを混合した(得られた混合物を混合物4−6と記す。)。
混合物4−6を、室温、T.Kオートホモミキサー(PRIMIX社製ホモジナイザー;回転数;9000rpm)で攪拌し、水中に液滴を調製した(得られた混合物を混合物4−7と記す。)。
混合物4−7を60℃で24時間攪拌して、クロチアニジンのマイクロカプセルの水性懸濁組成物(以下、水性懸濁組成物4と記す。)を得た。
得られたマイクロカプセルは体積中位径が19.8μmであり、5μm以下のマイクロカプセルの割合が累積体積として9.4%であり、50μm以上のマイクロカプセルの割合が累積体積として0.4%であった。
クロチアニジン250gとO−アセチルリシノレイン酸メチル(リックサイザーC−101、伊藤製油社製、含量95.5%)750gとを混合した(得られた混合物を混合物5−1と記す。)。混合物5−1をロータ・ステータ型ホモジナイザー(ポリトロンホモジナイザー、KINEMATICA AG社製)で攪拌し、混合物5−1に含有されるクロチアニジンを約10分間粉砕した(得られた混合物を混合物5−2と記す。)。混合物5−2中のクロチアニジン粒子の体積中位径は、0.5mmであった。
ダイノミル(WILLY A. BACHOFEN AG. MASHINENFABRIK社製、ベッセルサイズ600ml、直径1mmの球状ガラス1150gを充填、攪拌はねの回転速度:周速12m/sec)に、混合物5−2を3L/hrの速度で加え、クロチアニジン粒子をさらに粉砕した(得られた混合物を混合物5−3と記す。)。混合物5−3中のクロチアニジン粒子の体積中位径は2.9μmであり、10μm以上の粒子の割合が累積体積として3.4%であった。
混合物5−3 100gに40℃で、ポリイソシアネート(スミジュール L−75、住化バイエルウレタン社製)21.6gを加えた(得られた混合物を混合物5−4と記す。)。混合物5−4を40℃で10時間保持した(得られた混合物を混合物5−5と記す。)。
水(脱イオン水)108.8gにエチレングリコール12.4g及びアラビアガム(アラビコールSS、三栄薬品貿易社製)12.6gを加え、水相を調製した。この水相の全量と混合物5−5の全量とを混合した(得られた混合物を混合物5−6と記す。)。
混合物5−6を、室温、T.Kオートホモミキサー(PRIMIX社製ホモジナイザー;回転数;9000rpm)で攪拌し、水中に液滴を調製した(得られた混合物を混合物5−7と記す。)。
混合物5−7を60℃で24時間攪拌して、クロチアニジンのマイクロカプセルの水性懸濁組成物(以下、水性懸濁組成物5と記す。)を得た。
得られたマイクロカプセルは体積中位径が19.6μmであり、5μm以下のマイクロカプセルの割合が累積体積として9.1%であり、50μm以上のマイクロカプセルの割合が累積体積として0.3%であった。
クロチアニジン250gとO−アセチルリシノレイン酸メチル(リックサイザーC−101、伊藤製油社製、含量95.5%)750gとを混合した(得られた混合物を混合物6−1と記す。)。混合物6−1をロータ・ステータ型ホモジナイザー(ポリトロンホモジナイザー、KINEMATICA AG社製)で攪拌し、混合物6−1に含有されるクロチアニジンを約10分間粉砕した(得られた混合物を混合物6−2と記す。)。混合物6−2中のクロチアニジン粒子の体積中位径は、0.5mmであった。
ダイノミル(WILLY A. BACHOFEN AG. MASHINENFABRIK社製、ベッセルサイズ600ml、直径1mmの球状ガラス1150gを充填、攪拌はねの回転速度:周速12m/sec)に、混合物6−2を3L/hrの速度で加え、クロチアニジン粒子をさらに粉砕した(得られた混合物を混合物6−3と記す。)。混合物6−3中のクロチアニジン粒子の体積中位径は2.9μmであり、10μm以上の粒子の割合が累積体積として3.4%であった。
混合物6−3 100gに60℃で、ポリイソシアネート(スミジュール L−75、住化バイエルウレタン社製)21.6gを加えた(得られた混合物を混合物6−4と記す。)。混合物6−4を60℃で3時間保持した(得られた混合物を混合物6−5と記す。)。
水(脱イオン水)108.8gにエチレングリコール12.4g及びアラビアガム(アラビコールSS、三栄薬品貿易社製)12.6gを加え、水相を調製した。この水相の全量と混合物6−5の全量とを混合した(得られた混合物を混合物6−6と記す。)。
混合物6−6を、室温、T.Kオートホモミキサー(PRIMIX社製ホモジナイザー;回転数;9000rpm)で攪拌し、水中に液滴を調製した(得られた混合物を混合物6−7と記す。)。
混合物6−7を60℃で24時間攪拌して、クロチアニジンのマイクロカプセルの水性懸濁組成物(以下、水性懸濁組成物5と記す。)を得た。
得られたマイクロカプセルは体積中位径が21.9μmであり、5μm以下のマイクロカプセルの割合が累積体積として8.6%であり、50μm以上のマイクロカプセルの割合が累積体積として0.1%であった。
クロチアニジン250gとO−アセチルリシノレイン酸メチル(リックサイザーC−101、伊藤製油社製、含量95.5%)750gとを混合した(得られた混合物を混合物7−1と記す。)。混合物7−1をロータ・ステータ型ホモジナイザー(ポリトロンホモジナイザー、KINEMATICA AG社製)で攪拌し、混合物7−1に含有されるクロチアニジンを約10分間粉砕した(得られた混合物を混合物7−2と記す。)。混合物7−2中のクロチアニジン粒子の体積中位径は、0.4mmであった。
ダイノミル(WILLY A. BACHOFEN AG. MASHINENFABRIK社製、ベッセルサイズ600ml、直径1mmの球状ガラス1150gを充填、攪拌はねの回転速度:周速12m/sec)に、混合物7−2を3L/hrの速度で加え、クロチアニジン粒子をさらに粉砕した(得られた混合物を混合物7−3と記す。)。混合物7−3中のクロチアニジン粒子の体積中位径は2.5μmであり、10μm以上の粒子の割合が累積体積として1.8%であった。
混合物7−3 100gに25℃で、ポリイソシアネート(スミジュール L−75、住化バイエルウレタン社製)21.6gを加えた(得られた混合物を混合物7−4と記す。)。混合物7−4を25℃で20時間保持した(得られた混合物を混合物7−5と記す。)。
水(脱イオン水)108.8gにエチレングリコール12.4g及びアラビアガム(アラビコールSS、三栄薬品貿易社製)12.6gを加え、水相を調製した。この水相の全量と混合物7−5の全量とを混合した(得られた混合物を混合物7−6と記す。)。
混合物7−6を、室温、T.Kオートホモミキサー(PRIMIX社製ホモジナイザー;回転数;11000rpm)で攪拌し、水中に液滴を調製した(得られた混合物を混合物7−7と記す。)。
混合物7−7を60℃で24時間攪拌して、クロチアニジンのマイクロカプセルの水性懸濁組成物(以下、水性懸濁組成物7と記す。)を得た。
得られたマイクロカプセルは体積中位径が13.6μmであり、5μm以下のマイクロカプセルの割合が累積体積として15.9%であり、50μm以上のマイクロカプセルの割合が累積体積として0%であった。
クロチアニジン250gとO−アセチルリシノレイン酸メチル(リックサイザーC−101、伊藤製油社製、含量95.5%)750gとを混合した(得られた混合物を混合物8−1と記す。)。混合物8−1をロータ・ステータ型ホモジナイザー(ポリトロンホモジナイザー、KINEMATICA AG社製)で攪拌し、混合物8−1に含有されるクロチアニジンを約10分間粉砕した(得られた混合物を混合物8−2と記す。)。混合物8−2中のクロチアニジン粒子の体積中位径は、0.4mmであった。
ダイノミル(WILLY A. BACHOFEN AG. MASHINENFABRIK社製、ベッセルサイズ600ml、直径1mmの球状ガラス1150gを充填、攪拌はねの回転速度:周速12m/sec)に、混合物8−2を3L/hrの速度で加え、クロチアニジン粒子をさらに粉砕した(得られた混合物を混合物8−3と記す。)。混合物8−3中のクロチアニジン粒子の体積中位径は2.5μmであり、10μm以上の粒子の割合が累積体積として1.8%であった。
混合物8−3 100gに25℃で、ポリイソシアネート(スミジュール L−75、住化バイエルウレタン社製)21.6gを加えた(得られた混合物を混合物8−4と記す。)。混合物8−4を25℃で20時間保持した(得られた混合物を混合物8−5と記す。)。
水(脱イオン水)108.8gにエチレングリコール12.4g及びアラビアガム(アラビコールSS、三栄薬品貿易社製)12.6gを加え、水相を調製した。この水相の全量と混合物8−5の全量とを混合した(得られた混合物を混合物8−6と記す。)。
混合物8−6を、室温、T.Kオートホモミキサー(PRIMIX社製ホモジナイザー;回転数;7000rpm)で攪拌し、水中に液滴を調製した(得られた混合物を混合物8−7と記す。)。
混合物8−7を60℃で24時間攪拌して、クロチアニジンのマイクロカプセルの水性懸濁組成物(以下、水性懸濁組成物8と記す。)を得た。
得られたマイクロカプセルは体積中位径が34.9μmであり、5μm以下のマイクロカプセルの割合が累積体積として0%であり、50μm以上のマイクロカプセルの割合が累積体積として16.9%であった。
クロチアニジン375gとO−アセチルリシノレイン酸メチル(リックサイザーC−101、伊藤製油社製、含量95.5%)750gとを混合した(得られた混合物を混合物9−1と記す。)。混合物9−1をロータ・ステータ型ホモジナイザー(ポリトロンホモジナイザー、KINEMATICA AG社製)で攪拌し、混合物9−1に含有されるクロチアニジンを約10分間粉砕した(得られた混合物を混合物9−2と記す。)。混合物9−2中のクロチアニジン粒子の体積中位径は、0.6mmであった。
ダイノミル(WILLY A. BACHOFEN AG. MASHINENFABRIK社製、ベッセルサイズ600ml、直径1mmの球状ガラス1150gを充填、攪拌はねの回転速度:周速12m/sec)に、混合物9−2を3L/hrの速度で加え、クロチアニジン粒子をさらに粉砕した(得られた混合物を混合物9−3と記す。)。混合物9−3中のクロチアニジン粒子の体積中位径は2.0μmであり、10μm以上の粒子の割合が累積体積として0%であった。
混合物9−3 100gに25℃で、ポリイソシアネート(スミジュール L−75、住化バイエルウレタン社製)21.6gを加えた(得られた混合物を混合物9−4と記す。)。混合物9−4を25℃で20時間保持した(得られた混合物を混合物9−5と記す。)。
水(脱イオン水)108.8gにエチレングリコール12.4g及びアラビアガム(アラビコールSS、三栄薬品貿易社製)12.6gを加え、水相を調製した。この水相の全量と混合物9−5の全量とを混合した(得られた混合物を混合物9−6と記す。)。
混合物9−6を、室温、T.Kオートホモミキサー(PRIMIX社製ホモジナイザー;回転数;9000rpm)で攪拌し、水中に液滴を調製した(得られた混合物を混合物9−7と記す。)。
混合物9−7を60℃で24時間攪拌して、クロチアニジンのマイクロカプセルの水性懸濁組成物(以下、水性懸濁組成物9と記す。)を得た。
得られたマイクロカプセルは体積中位径が18.4μmであり、5μm以下のマイクロカプセルの割合が累積体積として11.2%であり、50μm以上のマイクロカプセルの割合が累積体積として0%であった。
クロチアニジン150gとO−アセチルリシノレイン酸メチル(リックサイザーC−101、伊藤製油社製、含量95.5%)750gとを混合した(得られた混合物を混合物10−1と記す。)。混合物10−1をロータ・ステータ型ホモジナイザー(ポリトロンホモジナイザー、KINEMATICA AG社製)で攪拌し、混合物10−1に含有されるクロチアニジンを約10分間粉砕した(得られた混合物を混合物10−2と記す。)。混合物10−2中のクロチアニジン粒子の体積中位径は、0.4mmであった。
ダイノミル(WILLY A. BACHOFEN AG. MASHINENFABRIK社製、ベッセルサイズ600ml、直径1mmの球状ガラス1150gを充填、攪拌はねの回転速度:周速12m/sec)に、混合物10−2を3L/hrの速度で加え、クロチアニジン粒子をさらに粉砕した(得られた混合物を混合物10−3と記す。)。混合物10−3中のクロチアニジン粒子の体積中位径は2.9μmであり、10μm以上の粒子の割合が累積体積として3.3%であった。
混合物10−3 100gに25℃で、ポリイソシアネート(スミジュール L−75、住化バイエルウレタン社製)21.6gを加えた(得られた混合物を混合物10−4と記す。)。混合物10−4を25℃で20時間保持した(得られた混合物を混合物10−5と記す。)。
水(脱イオン水)108.8gにエチレングリコール12.4g及びアラビアガム(アラビコールSS、三栄薬品貿易社製)12.6gを加え、水相を調製した。この水相の全量と混合物10−5の全量とを混合した(得られた混合物を混合物10−6と記す。)。
混合物10−6を、室温、T.Kオートホモミキサー(PRIMIX社製ホモジナイザー;回転数;9000rpm)で攪拌し、水中に液滴を調製した(得られた混合物を混合物10−7と記す。)。
混合物10−7を60℃で24時間攪拌して、クロチアニジンのマイクロカプセルの水性懸濁組成物(以下、水性懸濁組成物10と記す。)を得た。
得られたマイクロカプセルは体積中位径が19.9μmであり、5μm以下のマイクロカプセルの割合が累積体積として9.4%であり、50μm以上のマイクロカプセルの割合が累積体積として0%であった。
クロチアニジン250gとO−アセチルリシノレイン酸メチル(リックサイザーC−101、伊藤製油社製、含量95.5%)750gとを混合した(得られた混合物を混合物11−1と記す。)。混合物11−1をロータ・ステータ型ホモジナイザー(ポリトロンホモジナイザー、KINEMATICA AG社製)で攪拌し、混合物11−1に含有されるクロチアニジンを約10分間粉砕した(得られた混合物を混合物11−2と記す。)。混合物11−2中のクロチアニジン粒子の体積中位径は、0.5mmであった。
ダイノミル(WILLY A. BACHOFEN AG. MASHINENFABRIK社製、ベッセルサイズ600ml、直径1mmの球状ガラス1150gを充填、攪拌はねの回転速度:周速12m/sec)に、混合物11−2を3L/hrの速度で加え、クロチアニジン粒子をさらに粉砕した(得られた混合物を混合物11−3と記す。)。混合物11−3中のクロチアニジン粒子の体積中位径は2.9μmであり、10μm以上の粒子の割合が累積体積として3.3%であった。
混合物11−3 100gに25℃で、ポリイソシアネート(スミジュール L−75、住化バイエルウレタン社製)21.6gを加えた(得られた混合物を混合物11−4と記す。)。混合物11−4を25℃で20時間保持した(得られた混合物を混合物11−5と記す。)。
水(脱イオン水)108.8gにエチレングリコール12.4g及びアラビアガム(アラビコールSS、三栄薬品貿易社製)12.6gを加え、水相を調製した。この水相の全量と混合物11−5の全量とを混合した(得られた混合物を混合物11−6と記す。)。
混合物11−6を、室温、T.Kオートホモミキサー(PRIMIX社製ホモジナイザー;回転数;9000rpm)で攪拌し、水中に液滴を調製した(得られた混合物を混合物11−7と記す。)。
混合物11−7を60℃で24時間攪拌して、クロチアニジンのマイクロカプセルの水性懸濁組成物(以下、水性懸濁組成物11と記す。)を得た。
得られたマイクロカプセルは体積中位径が19.9μmであり、5μm以下のマイクロカプセルの割合が累積体積として9.4%であり、50μm以上のマイクロカプセルの割合が累積体積として0%であった。
水68.05g、ザンタンガム0.05g、アルミニウムマグネシウムシリケート0.1g、リン酸水素二ナトリウム0.5g及びバイオホープL(防腐剤、ケイ・アイ化成株式会社製)0.1gを混合した水溶液と水性懸濁組成物11とを混合して、マイクロカプセルの水性懸濁製剤を得た。この水性懸濁製剤のpHは7.9であった。
クロチアニジン250gとO−アセチルリシノレイン酸メチル(リックサイザーC−101、伊藤製油社製、含量95.5%)750gとを混合した(得られた混合物を混合物12−1と記す。)。混合物12−1をロータ・ステータ型ホモジナイザー(ポリトロンホモジナイザー、KINEMATICA AG社製)で攪拌し、混合物12−1に含有されるクロチアニジンを約10分間粉砕した(得られた混合物を混合物12−2と記す。)。混合物12−2中のクロチアニジン粒子の体積中位径は、0.5mmであった。
ダイノミル(WILLY A. BACHOFEN AG. MASHINENFABRIK社製、ベッセルサイズ600ml、直径1mmの球状ガラス1150gを充填、攪拌はねの回転速度:周速12m/sec)に、混合物12−2を3L/hrの速度で加え、クロチアニジン粒子をさらに粉砕した(得られた混合物を混合物12−3と記す。)。混合物12−3中のクロチアニジン粒子の体積中位径は2.9μmであり、10μm以上の粒子の割合が累積体積として3.3%であった。
混合物12−3 100gに25℃で、ポリイソシアネート(スミジュール L−75、住化バイエルウレタン社製)21.6gを加えた(得られた混合物を混合物12−4と記す。)。混合物12−4を25℃で20時間保持した(得られた混合物を混合物12−5と記す。)。
水(脱イオン水)108.8gにエチレングリコール12.4g及びアラビアガム(アラビコールSS、三栄薬品貿易社製)12.6gを加え、水相を調製した。この水相の全量と混合物12−5の全量とを混合した(得られた混合物を混合物12−6と記す。)。
混合物12−6を、室温、T.Kオートホモミキサー(PRIMIX社製ホモジナイザー;回転数;9000rpm)で攪拌し、水中に液滴を調製した(得られた混合物を混合物12−7と記す。)。
混合物12−7を60℃で24時間攪拌して、クロチアニジンのマイクロカプセルの水性懸濁組成物(以下、水性懸濁組成物12と記す。)を得た。
得られたマイクロカプセルは体積中位径が19.9μmであり、5μm以下のマイクロカプセルの割合が累積体積として9.4%であり、50μm以上のマイクロカプセルの割合が累積体積として0%であった。
水68.55g、ザンタンガム0.05g、アルミニウムマグネシウムシリケート0.1g、水酸化ナトリウム0.1g及びバイオホープL(防腐剤、ケイ・アイ化成株式会社製)0.1gを混合した水溶液と水性懸濁組成物12とを混合して、マイクロカプセルの水性懸濁製剤を得た。この水性懸濁製剤のpHは7.9であった。
クロチアニジン250gとO−アセチルリシノレイン酸メチル(リックサイザーC−101、伊藤製油社製、含量95.5%)750gとを混合した(得られた混合物を混合物13−1と記す。)。混合物13−1をロータ・ステータ型ホモジナイザー(ポリトロンホモジナイザー、KINEMATICA AG社製)で攪拌し、混合物13−1に含有されるクロチアニジンを約10分間粉砕した(得られた混合物を混合物13−2と記す。)。混合物13−2中のクロチアニジン粒子の体積中位径は、0.5mmであった。
ダイノミル(WILLY A. BACHOFEN AG. MASHINENFABRIK社製、ベッセルサイズ600ml、直径1mmの球状ガラス1150gを充填、攪拌はねの回転速度:周速12m/sec)に、混合物13−2を3L/hrの速度で加え、クロチアニジン粒子をさらに粉砕した(得られた混合物を混合物13−3と記す。)。混合物13−3中のクロチアニジン粒子の体積中位径は2.9μmであり、10μm以上の粒子の割合が累積体積として3.3%であった。
混合物13−3 100gに25℃で、ポリイソシアネート(スミジュール L−75、住化バイエルウレタン社製)21.6gを加えた(得られた混合物を混合物13−4と記す。)。混合物13−4を25℃で20時間保持した(得られた混合物を混合物13−5と記す。)。
水(脱イオン水)108.8gにエチレングリコール12.4g及びアラビアガム(アラビコールSS、三栄薬品貿易社製)12.6gを加え、水相を調製した。この水相の全量と混合物13−5の全量とを混合した(得られた混合物を混合物13−6と記す。)。
混合物13−6を、室温、T.Kオートホモミキサー(PRIMIX社製ホモジナイザー;回転数;9000rpm)で攪拌し、水中に液滴を調製した(得られた混合物を混合物13−7と記す。)。
混合物13−7を60℃で24時間攪拌して、クロチアニジンのマイクロカプセルの水性懸濁組成物(以下、水性懸濁組成物13と記す。)を得た。
得られたマイクロカプセルは体積中位径が19.9μmであり、5μm以下のマイクロカプセルの割合が累積体積として9.4%であり、50μm以上のマイクロカプセルの割合が累積体積として0%であった。
水68.05g、ザンタンガム0.05g、アルミニウムマグネシウムシリケート0.1g、リン酸水素二カリウム0.5g及びバイオホープL(防腐剤、ケイ・アイ化成株式会社製)0.1gを混合した水溶液と水性懸濁組成物13とを混合して、マイクロカプセルの水性懸濁製剤を得た。この水性懸濁製剤のpHは7.2であった。
クロチアニジン250gとO−アセチルリシノレイン酸メチル(リックサイザーC−101、伊藤製油社製、含量95.5%)750gとを混合した(得られた混合物を混合物14−1と記す。)。混合物14−1をロータ・ステータ型ホモジナイザー(ポリトロンホモジナイザー、KINEMATICA AG社製)で攪拌し、混合物14−1に含有されるクロチアニジンを約10分間粉砕した(得られた混合物を混合物14−2と記す。)。混合物14−2中のクロチアニジン粒子の体積中位径は、0.5mmであった。
ダイノミル(WILLY A. BACHOFEN AG. MASHINENFABRIK社製、ベッセルサイズ600ml、直径1mmの球状ガラス1150gを充填、攪拌はねの回転速度:周速12m/sec)に、混合物14−2を3L/hrの速度で加え、クロチアニジン粒子をさらに粉砕した(得られた混合物を混合物14−3と記す。)。混合物14−3中のクロチアニジン粒子の体積中位径は2.9μmであり、10μm以上の粒子の割合が累積体積として3.3%であった。
混合物14−3 100gに25℃で、ポリイソシアネート(スミジュール L−75、住化バイエルウレタン社製)21.6gを加えた(得られた混合物を混合物14−4と記す。)。混合物14−4を25℃で20時間保持した(得られた混合物を混合物14−5と記す。)。
水(脱イオン水)108.8gにエチレングリコール12.4g及びアラビアガム(アラビコールSS、三栄薬品貿易社製)12.6gを加え、水相を調製した。この水相の全量と混合物14−5の全量とを混合した(得られた混合物を混合物14−6と記す。)。
混合物14−6を、室温、T.Kオートホモミキサー(PRIMIX社製ホモジナイザー;回転数;9000rpm)で攪拌し、水中に液滴を調製した(得られた混合物を混合物14−7と記す。)。
混合物14−7を60℃で24時間攪拌して、クロチアニジンのマイクロカプセルの水性懸濁組成物(以下、水性懸濁組成物14と記す。)を得た。
得られたマイクロカプセルは体積中位径が19.9μmであり、5μm以下のマイクロカプセルの割合が累積体積として9.4%であり、50μm以上のマイクロカプセルの割合が累積体積として0%であった。
水68.25g、ザンタンガム0.05g、アルミニウムマグネシウムシリケート0.1g、リン酸水素二ナトリウム0.3g及びバイオホープL(防腐剤、ケイ・アイ化成株式会社製)0.1gを混合した水溶液と水性懸濁組成物14とを混合して、マイクロカプセルの水性懸濁製剤を得た。この水性懸濁製剤のpHは6.2であった。
クロチアニジン250gとO−アセチルリシノレイン酸メチル(リックサイザーC−101、伊藤製油社製、含量95.5%)750gとを混合した(得られた混合物を混合物15−1と記す。)。混合物15−1をロータ・ステータ型ホモジナイザー(ポリトロンホモジナイザー、KINEMATICA AG社製)で攪拌し、混合物15−1に含有されるクロチアニジンを約10分間粉砕した(得られた混合物を混合物15−2と記す。)。混合物15−2中のクロチアニジン粒子の体積中位径は、0.5mmであった。
ダイノミル(WILLY A. BACHOFEN AG. MASHINENFABRIK社製、ベッセルサイズ600ml、直径1mmの球状ガラス1150gを充填、攪拌はねの回転速度:周速12m/sec)に、混合物15−2を3L/hrの速度で加え、クロチアニジン粒子をさらに粉砕した(得られた混合物を混合物15−3と記す。)。混合物15−3中のクロチアニジン粒子の体積中位径は2.9μmであり、10μm以上の粒子の割合が累積体積として3.3%であった。
混合物15−3 100gに25℃で、ポリイソシアネート(スミジュール L−75、住化バイエルウレタン社製)21.6gを加えた(得られた混合物を混合物15−4と記す。)。混合物15−4を25℃で20時間保持した(得られた混合物を混合物15−5と記す。)。
水(脱イオン水)108.8gにエチレングリコール12.4g及びアラビアガム(アラビコールSS、三栄薬品貿易社製)12.6gを加え、水相を調製した。この水相の全量と混合物15−5の全量とを混合した(得られた混合物を混合物15−6と記す。)。
混合物15−6を、室温、T.Kオートホモミキサー(PRIMIX社製ホモジナイザー;回転数;9000rpm)で攪拌し、水中に液滴を調製した(得られた混合物を混合物15−7と記す。)。
混合物15−7を60℃で24時間攪拌して、クロチアニジンのマイクロカプセルの水性懸濁組成物(以下、水性懸濁組成物15と記す。)を得た。
得られたマイクロカプセルは体積中位径が19.9μmであり、5μm以下のマイクロカプセルの割合が累積体積として9.4%であり、50μm以上のマイクロカプセルの割合が累積体積として0%であった。
水68.35g、ザンタンガム0.05g、アルミニウムマグネシウムシリケート0.1g及びプロキセルGXL(防腐剤、アビシア株式会社製)0.2gを混合した水溶液と水性懸濁組成物15とを混合して、マイクロカプセルの水性懸濁製剤を得た。この水性懸濁製剤のpHは7.4であった。
製造例1において、混合物1−4の保持温度及び保持時間を20℃で1時間とした以外は製造例1と同様にして、水性懸濁組成物を得た(以下、比較水性懸濁組成物1と記す)。
製造例5において、混合物5−4の保持温度及び保持時間を40℃で1時間とした以外は製造例5と同様にして、水性懸濁組成物を得た(以下、比較水性懸濁組成物2と記す)。
製造例1において、混合物1−4の保持温度及び保持時間を50℃で1時間とした以外は製造例1と同様にして、水性懸濁組成物を得た(以下、比較水性懸濁組成物3と記す)。
製造例1において、混合物1−4の保持温度及び保持時間を60℃で0.5時間とした以外は製造例1と同様にして、水性懸濁組成物を得た(以下、比較水性懸濁組成物4と記す)。
下記表1に示す水性懸濁組成物各々0.5gと水249.5gとを混合した。この混合物を室温で2時間放置した。その後、この混合物を遠心分離機(3000rpm、15分間)で遠心分離した。遠心分離後の上澄み液約1mlをとり、そのうち10μlを高速液体クロマトグラフィーでクロチアニジン量を分析した。この分析値から上澄み液に含有されるクロチアニジン量とマイクロカプセル中に含有されるクロチアニジン量とを計算した。
下記表2に示す水性懸濁組成物各々を水で200倍に希釈した。この希釈液0.4mlを直径6cmのガラスシャーレに塗布した。その後、希釈液を室温で風乾した。このガラスシャーレを250時間太陽光に晒した(累積照度1810Lx)。
シャーレにアセトニトリル10mlを加え、かき混ぜた。この混合物10μlを高速液体クロマトグラフィーでクロチアニジン量を分析した。分析値からシャーレ中に残っているクロチアニジン量を算出した。最初にシャーレに塗布した希釈液に含有されていたクロチアニジン量に対するクロチアニジンの残存率を表2に示す。
Claims (8)
- 農薬化合物と式(I)で示される化合物との重量比が農薬化合物/式(I)で示される化合物=10/100〜100/100である請求項1記載のマイクロカプセルの製造方法。
- 式(I)で示される化合物が、O−アセチルリシノレイン酸のC1−C4アルキルエステルである請求項1又は2記載のマイクロカプセルの製造方法。
- 式(I)で示される化合物が、O−アセチルリシノレイン酸メチルである請求項1又は2記載のマイクロカプセルの製造方法。
- 農薬化合物が固体農薬化合物である請求項1〜4いずれか1項記載のマイクロカプセルの製造方法。
- 農薬化合物がネオニコチノイド化合物である請求項1〜4いずれか1項記載のマイクロカプセルの製造方法。
- 農薬化合物がクロチアニジンである請求項1〜4いずれか1項記載のマイクロカプセルの製造方法。
- 請求項1〜7いずれか1項記載のマイクロカプセルの製造方法で製造されたマイクロカプセル。
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