JP2012092070A - マイクロカプセル製剤の製造方法およびその製造方法で製造されるマイクロカプセル製剤 - Google Patents
マイクロカプセル製剤の製造方法およびその製造方法で製造されるマイクロカプセル製剤 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】
(1)(a)農薬化合物、(b)エステル化合物及び芳香族系炭化水素化合物からなる群から選ばれる1種以上の化合物[ただし、式(I)
(式中、Xは−CH2−CH2−又は−CH=CH−を表し、R1はC1−C4アルキル基を表し、R2はC1−C4アルキル基を表す。)で示される化合物を除く。]、及び(c)ポリイソシアネートの混合物を20〜80℃で3時間以上保持し、
(2)その後、得られた混合物をポリオール又はポリアミン含有の水溶液に加え、水溶液中に該混合物の液滴を調製し、
(3)該液滴の周囲にポリウレタン又はポリウレアの被膜を形成するマイクロカプセルの製造方法によって製造されるマイクロカプセル製剤は、従来のマイクロカプセル製剤より農薬化合物の放出が制御されたものである。
【選択図】なし
Description
本発明は、農薬化合物を内包するマイクロカプセル製剤であって、農薬化合物の放出タイミングを遅くする技術を提供するものである。
本発明は、以下のものである。
(2)その後、得られた混合物をポリオール又はポリアミン含有の水溶液に加え、水溶液中に該混合物の液滴を調製し、
(3)該液滴の周囲にポリウレタン又はポリウレアの被膜を形成するマイクロカプセル製剤の製造方法。
・構成成分(a):農薬化合物
・構成成分(b):エステル化合物及び芳香族系炭化水素化合物からなる群から選ばれる1種以上の化合物[ただし、式(I)
(式中、Xは−CH2−CH2−又は−CH=CH−を表し、R1はC1−C4アルキル基を表し、R2はC1−C4アルキル基を表す。)で示される化合物を除く。]
・構成成分(c):ポリイソシアネート
[4] 構成成分(b)がアジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジイソデシル及びメチルナフタレンからなる群から選ばれる1種以上の化合物である[1]又は[2]記載のマイクロカプセル製剤の製造方法。
(1)構成成分(a)、構成成分(b)、及び構成成分(c)の液状混合物を20〜80℃で3時間以上保持する第1工程、
(2)その後、得られた混合物をポリオール又はポリアミン含有の水溶液に加え、該水溶液中に該混合物の液滴を調製する第2工程、
(3)該液滴の周囲にポリウレタン又はポリウレアの被膜を形成する第3工程を含む。
昆虫忌避化合物としては、例えば1S,3R,4R,6R−カラン−3,4−ジオール、及び2,5−ピリジンジカルボン酸ジプロピルを挙げることができる。
本発明の製造方法において、上記エステル化合物と上記芳香族系炭化水素化合物とは混合して使用することもできる。
本発明に使用されるポリイソシアネートの量は、通常、製造されるマイクロカプセルの被膜の量に応じて決定される。製造されるマイクロカプセルの被膜の量は、製造されるマイクロカプセル全量に対して、通常5〜45重量%、好ましくは10〜30重量%である。本発明に使用されるポリイソシアネートの量は、このマイクロカプセルの被膜の量に対して、通常、25〜90重量%、好ましくは40〜70重量%である。
農薬化合物が構成成分(b)に溶解されている場合、第1工程の農薬化合物(構成成分(a))、構成成分(b)、及びポリイソシアネート(構成成分(c))の混合物は、農薬化合物、構成成分(b)、及びポリイソシアネートを混合することで調製することができる。
農薬化合物が固体農薬化合物である場合は、固体農薬化合物の構成成分(b)への溶解度と固体農薬化合物と構成成分(b)の重量比により、該固体農薬化合物が構成成分(b)に懸濁されたものとなる。構成成分(b)に懸濁されている場合、第1工程の固体農薬化合物、構成成分(b)、及びポリイソシアネートの混合物は、例えば、固体農薬化合物を構成成分(b)中で粉砕して懸濁液を得て、得られた懸濁液にポリイソシアネートを加えることで調製することができる。
構成成分(b)の存在下に固体農薬化合物を湿式粉砕すると、該固体農薬化合物の粒子が均一に分散し、また粉砕後の粒子同士が凝集することが殆どなく、湿式粉砕時の懸濁液の粘度もあまり高くならないことから、粉砕機に対する動力負荷が小さく、製造が容易である。
農薬化合物、構成成分(b)、及びポリイソシアネートの混合物を20〜80℃で保持する際には、該混合物を攪拌してもよく、静置してもよい。また、この第1工程では、通常、該混合物が20〜80℃に保たれるように管理される。
この工程でポリオール含有の水溶液を使用した場合には、ポリウレタン被膜のマイクロカプセルが製造される。この工程でポリアミン含有の水溶液を使用した場合には、ポリウレア被膜のマイクロカプセルが製造される。
ポリオール含有の水溶液は、例えば、水とポリオールとを混合することにより調製することができる。ポリアミン含有の水溶液は、例えば、水とポリアミンとを混合すること又はポリアミンの塩とを混合することにより調製することができる。
本発明に使用されるポリオール又はポリアミンの量は、通常、製造されるマイクロカプセルの被膜の量に応じて決定される。本発明に使用されるポリオールの量は、マイクロカプセルの被膜の量に対して、通常、5〜80重量%、好ましくは20〜60重量%である。本発明に使用されるポリアミンの量は、マイクロカプセルの被膜の量に対して、通常、5〜80重量%、好ましくは20〜60重量%である。
増粘剤としては、例えばザンタンガム、ラムザンガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、ウェラントガム等の天然多糖類;ポリアクリル酸ナトリウム等の合成高分子;カルボキシメチルセルロース等の半合成高分子;アルミニウムマグネシウムシリケート、スメクタイト、ベントナイト、ヘクトライト、乾式シリカ等の鉱物質粉末;及びアルミナゾルが挙げられる。
かかる増粘剤としては、先に例示したものが挙げられる。凍結防止剤としては、例えばプロピレングリコールが挙げられる。防腐剤としては、例えばp−ヒドロキシ安息香酸エステル;5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン等のイソチアゾリン誘導体、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、及びサリチル酸誘導体が挙げられる。防腐剤としては、具体的には例えばバイオホープL(ケイ・アイ化成株式会社製)、プロキセルGXL(防腐剤、アシビア株式会社製)が挙げられる。比重調節剤としては、例えば硫酸ナトリウム等の水溶性塩、尿素等の水溶性化合物が挙げられる。pH調節剤としては、例えばリン酸水素二ナトリウム、リン酸水素二カリウム、及び水酸化ナトリウムが挙げられる。
(式中、Xは−CH2−CH2−又は−CH=CH−を表し、R1はC1−C4アルキル基を表し、R2はC1−C4アルキル基を表す。)で示される化合物を除く。](構成成分(b))、及びポリイソシアネート(構成成分(c))の混合物を20〜80℃で3時間以上保持し、その後、該混合物をポリオール又はポリアミン含有の水溶液に加え、水溶液中に該混合物の液滴を調製し、該液滴の周囲にポリウレタン又はポリウレアの被膜を形成するマイクロカプセル製剤の製造方法によって製造されたマイクロカプセル製剤(以下、本発明マイクロカプセル製剤と記す。)。
本発明マイクロカプセル製剤であって、全マイクロカプセルの総体積に対する粒子径が5μm以下であるマイクロカプセルの総体積の割合が20%未満であり、粒子径が50μm以上であるマイクロカプセルの総体積の割合が20%未満であり、且つ体積中位径/膜厚が25〜150であるマイクロカプセルを含有する本発明マイクロカプセル製剤。
全マイクロカプセルの総体積に対する粒子径が5μm以下であるマイクロカプセルの総体積の割合が20%未満であり、粒子径が50μm以上であるマイクロカプセルの総体積の割合が20%未満であり、体積中位径/膜厚が25〜150であり、被膜がポリウレタンであるマイクロカプセルを含有する本発明マイクロカプセル製剤。
構成成分(a)と構成成分(b)との重量比が構成成分(a)/構成成分(b)=20/100〜40/100であり、全マイクロカプセルの総体積に対する粒子径が5μm以下であるマイクロカプセルの総体積の割合が20%未満であり、粒子径が50μm以上であるマイクロカプセルの総体積の割合が20%未満であり、且つ体積中位径/膜厚が25〜150であるマイクロカプセルを含有する本発明マイクロカプセル製剤。
構成成分(a)と構成成分(b)との重量比が構成成分(a)/構成成分(b)=20/100〜40/100であり、全マイクロカプセルの総体積に対する粒子径が5μm以下であるマイクロカプセルの総体積の割合が20%未満であり、粒子径が50μm以上であるマイクロカプセルの総体積の割合が20%未満であり、体積中位径/膜厚が25〜150であり、被膜がポリウレタンであるマイクロカプセルを含有する本発明マイクロカプセル製剤。
防腐剤としてのイソチアゾリン誘導体を含有し、全マイクロカプセルの総体積に対する粒子径が5μm以下であるマイクロカプセルの総体積の割合が20%未満であり、粒子径が50μm以上であるマイクロカプセルの総体積の割合が20%未満であり、且つ体積中位径/膜厚が25〜150であるマイクロカプセルを含有する本発明マイクロカプセル製剤。
防腐剤としてのイソチアゾリン誘導体を含有し、全マイクロカプセルの総体積に対する粒子径が5μm以下であるマイクロカプセルの総体積の割合が20%未満であり、粒子径が50μm以上であるマイクロカプセルの総体積の割合が20%未満であり、体積中位径/膜厚が25〜150であり、被膜がポリウレタンであるマイクロカプセルを含有する本発明マイクロカプセル製剤。
防腐剤としてのイソチアゾリン誘導体を含有し、構成成分(a)と構成成分(b)との重量比が構成成分(a)/構成成分(b)=20/100〜40/100であり、全マイクロカプセルの総体積に対する粒子径が5μm以下であるマイクロカプセルの総体積の割合が20%未満であり、粒子径が50μm以上であるマイクロカプセルの総体積の割合が20%未満であり、且つ体積中位径/膜厚が25〜150であるマイクロカプセルを含有する本発明マイクロカプセル製剤。
防腐剤としてのイソチアゾリン誘導体を含有し、構成成分(a)と構成成分(b)との重量比が構成成分(a)/構成成分(b)=20/100〜40/100であり、全マイクロカプセルの総体積に対する粒子径が5μm以下であるマイクロカプセルの総体積の割合が20%未満であり、粒子径が50μm以上であるマイクロカプセルの総体積の割合が20%未満であり、体積中位径/膜厚が25〜150であり、被膜がポリウレタンであるマイクロカプセルを含有する本発明マイクロカプセル製剤。
防腐剤としてのイソチアゾリン誘導体及びpH調節剤を含有し、全マイクロカプセルの総体積に対する粒子径が5μm以下であるマイクロカプセルの総体積の割合が20%未満であり、粒子径が50μm以上であるマイクロカプセルの総体積の割合が20%未満であり、且つ体積中位径/膜厚が25〜150であるマイクロカプセルを含有する本発明マイクロカプセル製剤。
防腐剤としてのイソチアゾリン誘導体及びpH調節剤を含有し、全マイクロカプセルの総体積に対する粒子径が5μm以下であるマイクロカプセルの総体積の割合が20%未満であり、粒子径が50μm以上であるマイクロカプセルの総体積の割合が20%未満であり、体積中位径/膜厚が25〜150であり、被膜がポリウレタンであるマイクロカプセルを含有する本発明マイクロカプセル製剤。
防腐剤としてのイソチアゾリン誘導体及びpH調節剤を含有し、構成成分(a)と構成成分(b)との重量比が構成成分(a)/構成成分(b)=20/100〜40/100であり、全マイクロカプセルの総体積に対する粒子径が5μm以下であるマイクロカプセルの総体積の割合が20%未満であり、粒子径が50μm以上であるマイクロカプセルの総体積の割合が20%未満であり、且つ体積中位径/膜厚が25〜150であるマイクロカプセルを含有する本発明マイクロカプセル製剤。
防腐剤としてのイソチアゾリン誘導体及びpH調節剤を含有し、構成成分(a)と式(I)で示される化合物との重量比が構成成分(a)/構成成分(b)=20/100〜40/100であり、全マイクロカプセルの総体積に対する粒子径が5μm以下であるマイクロカプセルの総体積の割合が20%未満であり、粒子径が50μm以上であるマイクロカプセルの総体積の割合が20%未満であり、体積中位径/膜厚が25〜150であり、被膜がポリウレタンであるマイクロカプセルを含有する本発明マイクロカプセル製剤。
クロチアニジン250gとアジピン酸ジイソブチル(ビニサイザー40、花王(株)製)750gとを混合した(得られた混合物を混合物1−1と記す。)。混合物1−1をロータ・ステータ型ホモジナイザー(ポリトロンホモジナイザー、KINEMATICA AG社製)で攪拌し、混合物1−1に含有されるクロチアニジンを約10分間粉砕した(得られた混合物を混合物1−2と記す。)。混合物1−2中のクロチアニジン粒子の体積中位径は、0.4mmであった。
ダイノミル(WILLY A. BACHOFEN AG. MASHINENFABRIK社製、ベッセルサイズ600ml、直径1mmの球状ガラス1150gを充填、攪拌はねの回転速度:周速12m/sec)に、混合物1−2を3L/hrの割合で加え、クロチアニジン粒子をさらに粉砕した(得られた混合物を混合物1−3と記す。)。混合物1−3中のクロチアニジン粒子の体積中位径は2.2μmであり、全クロチアニジン粒子の総体積に対する粒子径10μm以上のクロチアニジン粒子の総体積の割合は1.3%であった。
混合物1−3 100gに40℃で、ポリイソシアネート(スミジュール L−75、住化バイエルウレタン社製)21.6gを加えた(得られた混合物を混合物1−4と記す。)。混合物1−4を40℃で24時間保持した(得られた混合物を混合物1−5と記す。)。
水(脱イオン水)108.8gにエチレングリコール12.4g及びアラビアガム(アラビコールSS、三栄薬品貿易社製)12.6gを加え、水溶液を調製した。この水溶液の全量と混合物1−5の全量とを混合した(得られた混合物を混合物1−6と記す。)。
混合物1−6を、室温、T.Kオートホモミキサー(PRIMIX社製ホモジナイザー;回転数;9000rpm)で攪拌し、水溶液中に液滴を調製した(得られた混合物を混合物1−7と記す。)。
混合物1−7を60℃で24時間攪拌して、クロチアニジンが内包されたマイクロカプセル含有の水性懸濁組成物(以下、水性懸濁組成物1と記す。)を得た。
得られたマイクロカプセルは体積中位径が21.3μmであり、全マイクロカプセルの総体積に対する粒子径5μm以下のマイクロカプセルの総体積の割合が10.8%であり、粒子径50μm以上のマイクロカプセルの総体積の割合が0%であった。
クロチアニジン250gとアジピン酸ジイソブチル(ビニサイザー40、花王(株)製)750gとを混合した(得られた混合物を混合物1−1と記す。)。混合物1−1をロータ・ステータ型ホモジナイザー(ポリトロンホモジナイザー、KINEMATICA AG社製)で攪拌し、混合物1−1に含有されるクロチアニジンを約10分間粉砕した(得られた混合物を混合物1−2と記す。)。混合物1−2中のクロチアニジン粒子の体積中位径は、0.4mmであった。
ダイノミル(WILLY A. BACHOFEN AG. MASHINENFABRIK社製、ベッセルサイズ600ml、直径1mmの球状ガラス1150gを充填、攪拌はねの回転速度:周速12m/sec)に、混合物1−2を3L/hrの割合で加え、クロチアニジン粒子をさらに粉砕した(得られた混合物を混合物1−3と記す。)。混合物1−3中のクロチアニジン粒子の体積中位径は2.4μmであり、全クロチアニジン粒子の総体積に対する粒子径10μm以上のクロチアニジン粒子の総体積は1.6%であった。
混合物1−3 100gに40℃で、ポリイソシアネート(スミジュール L−75、住化バイエルウレタン社製)21.6gを加えた(得られた混合物を混合物1−4と記す。)。混合物1−4を60℃で6時間保持した(得られた混合物を混合物1−5と記す。)。
水(脱イオン水)108.8gにエチレングリコール12.4g及びアラビアガム(アラビコールSS、三栄薬品貿易社製)12.6gを加え、水溶液を調製した。この水溶液の全量と混合物1−5の全量とを混合した(得られた混合物を混合物1−6と記す。)。
混合物1−6を、室温、T.Kオートホモミキサー(PRIMIX社製ホモジナイザー;回転数;9000rpm)で攪拌し、水溶液中に液滴を調製した(得られた混合物を混合物1−7と記す。)。
混合物1−7を60℃で24時間攪拌して、クロチアニジンが内包されたマイクロカプセル含有の水性懸濁組成物(以下、水性懸濁組成物2と記す。)を得た。
得られたマイクロカプセルは体積中位径が20.8μmであり、全マイクロカプセルの総体積に対する粒子径5μm以下のマイクロカプセルの総体積の割合が10.3%であり、粒子径50μm以上のマイクロカプセルの総体積の割合が0%であった。
クロチアニジン250gとメチルナフタレン(ソルベッソ200、エクソン製)750gとを混合した(得られた混合物を混合物1−1と記す。)。混合物1−1をロータ・ステータ型ホモジナイザー(ポリトロンホモジナイザー、KINEMATICA AG社製)で攪拌し、混合物1−1に含有されるクロチアニジンを約10分間粉砕した(得られた混合物を混合物1−2と記す。)。混合物1−2中のクロチアニジン粒子の体積中位径は、0.5mmであった。
ダイノミル(WILLY A. BACHOFEN AG. MASHINENFABRIK社製、ベッセルサイズ600ml、直径1mmの球状ガラス1150gを充填、攪拌はねの回転速度:周速12m/sec)に、混合物1−2を3L/hrの割合で加え、クロチアニジン粒子をさらに粉砕した(得られた混合物を混合物1−3と記す。)。混合物1−3中のクロチアニジン粒子の体積中位径は2.5μmであり、全クロチアニジン粒子の総体積に対する粒子径10μm以上のクロチアニジン粒子の総体積の割合は1.8%であった。
混合物1−3 100gに40℃で、ポリイソシアネート(スミジュール L−75、住化バイエルウレタン社製)21.6gを加えた(得られた混合物を混合物1−4と記す。)。混合物1−4を40℃で24時間保持した(得られた混合物を混合物1−5と記す。)。
水(脱イオン水)108.8gにエチレングリコール12.4g及びアラビアガム(アラビコールSS、三栄薬品貿易社製)12.6gを加え、水溶液を調製した。この水溶液の全量と混合物1−5の全量とを混合した(得られた混合物を混合物1−6と記す。)。
混合物1−6を、室温、T.Kオートホモミキサー(PRIMIX社製ホモジナイザー;回転数;9000rpm)で攪拌し、水溶液中に液滴を調製した(得られた混合物を混合物1−7と記す。)。
混合物1−7を60℃で24時間攪拌して、クロチアニジンが内包されたマイクロカプセル含有の水性懸濁組成物(以下、水性懸濁組成物3と記す。)を得た。
得られたマイクロカプセルは体積中位径が19.9μmであり、全マイクロカプセルの総体積に対する粒子径5μm以下のマイクロカプセルの総体積の割合が9.2%であり、粒子径50μm以上のマイクロカプセルの総体積の割合が0.2%であった。
クロチアニジン250gとメチルナフタレン(ソルベッソ200、エクソン製)750gとを混合した(得られた混合物を混合物1−1と記す。)。混合物1−1をロータ・ステータ型ホモジナイザー(ポリトロンホモジナイザー、KINEMATICA AG社製)で攪拌し、混合物1−1に含有されるクロチアニジンを約10分間粉砕した(得られた混合物を混合物1−2と記す。)。混合物1−2中のクロチアニジン粒子の体積中位径は、0.5mmであった。
ダイノミル(WILLY A. BACHOFEN AG. MASHINENFABRIK社製、ベッセルサイズ600ml、直径1mmの球状ガラス1150gを充填、攪拌はねの回転速度:周速12m/sec)に、混合物1−2を3L/hrの割合で加え、クロチアニジン粒子をさらに粉砕した(得られた混合物を混合物1−3と記す。)。混合物1−3中のクロチアニジン粒子の体積中位径は2.5μmであり、全クロチアニジン粒子の総体積に対する粒子径10μm以上のクロチアニジン粒子の総体積の割合は1.8%であった。
混合物1−3 100gに40℃で、ポリイソシアネート(スミジュール L−75、住化バイエルウレタン社製)9.8gを加えた(得られた混合物を混合物1−4と記す。)。混合物1−4を60℃で6時間保持した(得られた混合物を混合物1−5と記す。)。
水(脱イオン水)108.8gにエチレングリコール5.6g及びアラビアガム(アラビコールSS、三栄薬品貿易社製)12.6gを加え、水溶液を調製した。この水溶液の全量と混合物1−5の全量とを混合した(得られた混合物を混合物1−6と記す。)。
混合物1−6を、室温、T.Kオートホモミキサー(PRIMIX社製ホモジナイザー;回転数;9000rpm)で攪拌し、水溶液中に液滴を調製した(得られた混合物を混合物1−7と記す。)。
混合物1−7を60℃で24時間攪拌して、クロチアニジンが内包されたマイクロカプセル含有の水性懸濁組成物(以下、水性懸濁組成物4と記す。)を得た。
得られたマイクロカプセルは体積中位径が21.3μmであり、全マイクロカプセルの総体積に対する粒子径5μm以下のマイクロカプセルの総体積の割合が10.2%であり、50μm以上のマイクロカプセルの総体積の割合が0.2%であった。
クロチアニジン250gとアジピン酸ジイソデシル(ビニサイザー50、花王製)750gとを混合した(得られた混合物を混合物1−1と記す。)。混合物1−1をロータ・ステータ型ホモジナイザー(ポリトロンホモジナイザー、KINEMATICA AG社製)で攪拌し、混合物1−1に含有されるクロチアニジンを約10分間粉砕した(得られた混合物を混合物1−2と記す。)。混合物1−2中のクロチアニジン粒子の体積中位径は、0.5mmであった。
ダイノミル(WILLY A. BACHOFEN AG. MASHINENFABRIK社製、ベッセルサイズ600ml、直径1mmの球状ガラス1150gを充填、攪拌はねの回転速度:周速12m/sec)に、混合物1−2を3L/hrの割合で加え、クロチアニジン粒子をさらに粉砕した(得られた混合物を混合物1−3と記す。)。混合物1−3中のクロチアニジン粒子の体積中位径は2.9μmであり、全クロチアニジン粒子の総体積に対する粒子径10μm以上のクロチアニジン粒子のの総体積の割合は3.4%であった。
混合物1−3 100gに40℃で、ポリイソシアネート(スミジュール L−75、住化バイエルウレタン社製)21.6gを加えた(得られた混合物を混合物1−4と記す。)。混合物1−4を40℃で24時間保持した(得られた混合物を混合物1−5と記す。)。
水(脱イオン水)108.8gにエチレングリコール12.4g及びアラビアガム(アラビコールSS、三栄薬品貿易社製)12.6gを加え、水溶液を調製した。この水溶液の全量と混合物1−5の全量とを混合した(得られた混合物を混合物1−6と記す。)。
混合物1−6を、室温、T.Kオートホモミキサー(PRIMIX社製ホモジナイザー;回転数;9000rpm)で攪拌し、水溶液中に液滴を調製した(得られた混合物を混合物1−7と記す。)。
混合物1−7を60℃で24時間攪拌して、クロチアニジンが内包されたマイクロカプセル含有の水性懸濁組成物(以下、水性懸濁組成物5と記す。)を得た。
得られたマイクロカプセルは体積中位径が20.4μmであり、全マイクロカプセルの総体積に対する粒子径5μm以下のマイクロカプセルの総体積の割合が8.7%であり、50μm以上のマイクロカプセルの総体積の割合が0.1%であった。
クロチアニジン250gとアジピン酸ジイソデシル(ビニサイザー50、花王製)750gとを混合した(得られた混合物を混合物1−1と記す。)。混合物1−1をロータ・ステータ型ホモジナイザー(ポリトロンホモジナイザー、KINEMATICA AG社製)で攪拌し、混合物1−1に含有されるクロチアニジンを約10分間粉砕した(得られた混合物を混合物1−2と記す。)。混合物1−2中のクロチアニジン粒子の体積中位径は、0.5mmであった。
ダイノミル(WILLY A. BACHOFEN AG. MASHINENFABRIK社製、ベッセルサイズ600ml、直径1mmの球状ガラス1150gを充填、攪拌はねの回転速度:周速12m/sec)に、混合物1−2を3L/hrの割合で加え、クロチアニジン粒子をさらに粉砕した(得られた混合物を混合物1−3と記す。)。混合物1−3中のクロチアニジン粒子の体積中位径は2.5μmであり、全クロチアニジン粒子の総体積に対する粒子径10μm以上のクロチアニジン粒子の総体積の割合は1.8%であった。
混合物1−3 100gに40℃で、ポリイソシアネート(スミジュール L−75、住化バイエルウレタン社製)21.6gを加えた(得られた混合物を混合物1−4と記す。)。混合物1−4を60℃で6時間保持した(得られた混合物を混合物1−5と記す。)。
水(脱イオン水)108.8gにエチレングリコール12.4g及びアラビアガム(アラビコールSS、三栄薬品貿易社製)12.6gを加え、水溶液を調製した。この水溶液の全量と混合物1−5の全量とを混合した(得られた混合物を混合物1−6と記す。)。
混合物1−6を、室温、T.Kオートホモミキサー(PRIMIX社製ホモジナイザー;回転数;9000rpm)で攪拌し、水溶液中に液滴を調製した(得られた混合物を混合物1−7と記す。)。
混合物1−7を60℃で24時間攪拌して、クロチアニジンが内包されたマイクロカプセル含有の水性懸濁組成物(以下、水性懸濁組成物6と記す。)を得た。
得られたマイクロカプセルは体積中位径が22.6μmであり、全マイクロカプセルの総体積に対する粒子径5μm以下のマイクロカプセルの総体積の割合が7.6%であり、50μm以上のマイクロカプセルの総体積の割合が0.3%であった。
クロチアニジン250gとアジピン酸ジイソデシル(ビニサイザー50、花王製)375g並びにアジピン酸ジイソブチル(ビニサイザー40、花王製)375gとを混合した(得られた混合物を混合物1−1と記す。)。混合物1−1をロータ・ステータ型ホモジナイザー(ポリトロンホモジナイザー、KINEMATICA AG社製)で攪拌し、混合物1−1に含有されるクロチアニジンを約10分間粉砕した(得られた混合物を混合物1−2と記す。)。混合物1−2中のクロチアニジン粒子の体積中位径は、0.5mmであった。
ダイノミル(WILLY A. BACHOFEN AG. MASHINENFABRIK社製、ベッセルサイズ600ml、直径1mmの球状ガラス1150gを充填、攪拌はねの回転速度:周速12m/sec)に、混合物1−2を3L/hrの割合で加え、クロチアニジン粒子をさらに粉砕した(得られた混合物を混合物1−3と記す。)。混合物1−3中のクロチアニジン粒子の体積中位径は2.7μmであり、全クロチアニジン粒子の総体積に対する粒子径10μm以上のクロチアニジン粒子の総体積の割合は1.8%であった。
混合物1−3 100gに40℃で、ポリイソシアネート(スミジュール L−75、住化バイエルウレタン社製)21.6gを加えた(得られた混合物を混合物1−4と記す。)。混合物1−4を40℃で24時間保持した(得られた混合物を混合物1−5と記す。)。
水(脱イオン水)108.8gにエチレングリコール12.4g及びアラビアガム(アラビコールSS、三栄薬品貿易社製)12.6gを加え、水溶液を調製した。この水溶液の全量と混合物1−5の全量とを混合した(得られた混合物を混合物1−6と記す。)。
混合物1−6を、室温、T.Kオートホモミキサー(PRIMIX社製ホモジナイザー;回転数;9000rpm)で攪拌し、水溶液中に液滴を調製した(得られた混合物を混合物1−7と記す。)。
混合物1−7を60℃で24時間攪拌して、クロチアニジンが内包されたマイクロカプセル含有の水性懸濁組成物(以下、水性懸濁組成物7と記す。)を得た。
得られたマイクロカプセルは体積中位径が20.7μmであり、全マイクロカプセルの総体積に対する粒子径5μm以下のマイクロカプセルの総体積の割合が8.4%であり、50μm以上のマイクロカプセルの総体積の割合が0.3%であった。
クロチアニジン250gとアジピン酸ジイソデシル(ビニサイザー50、花王製)375g並びにアジピン酸ジイソブチル(ビニサイザー40、花王製)375gとを混合した(得られた混合物を混合物1−1と記す。)。混合物1−1をロータ・ステータ型ホモジナイザー(ポリトロンホモジナイザー、KINEMATICA AG社製)で攪拌し、混合物1−1に含有されるクロチアニジンを約10分間粉砕した(得られた混合物を混合物1−2と記す。)。混合物1−2中のクロチアニジン粒子の体積中位径は、0.6mmであった。
ダイノミル(WILLY A. BACHOFEN AG. MASHINENFABRIK社製、ベッセルサイズ600ml、直径1mmの球状ガラス1150gを充填、攪拌はねの回転速度:周速12m/sec)に、混合物1−2を3L/hrの割合で加え、クロチアニジン粒子をさらに粉砕した(得られた混合物を混合物1−3と記す。)。混合物1−3中のクロチアニジン粒子の体積中位径は2.3μmであり、全クロチアニジン粒子の総体積に対する粒子径10μm以上のクロチアニジン粒子の総体積の割合は0%であった。
混合物1−3 100gに45℃で、ポリイソシアネート(スミジュール L−75、住化バイエルウレタン社製)21.6gを加えた(得られた混合物を混合物1−4と記す。)。混合物1−4を60℃で6時間保持した(得られた混合物を混合物1−5と記す。)。
水(脱イオン水)108.8gにエチレングリコール12.4g及びアラビアガム(アラビコールSS、三栄薬品貿易社製)12.6gを加え、水溶液を調製した。この水溶液の全量と混合物1−5の全量とを混合した(得られた混合物を混合物1−6と記す。)。
混合物1−6を、室温、T.Kオートホモミキサー(PRIMIX社製ホモジナイザー;回転数;9000rpm)で攪拌し、水溶液中に液滴を調製した(得られた混合物を混合物1−7と記す。)。
混合物1−7を60℃で24時間攪拌して、クロチアニジンが内包されたマイクロカプセル含有の水性懸濁組成物(以下、水性懸濁組成物8と記す。)を得た。
得られたマイクロカプセルは体積中位径が18.9μmであり、全マイクロカプセルの総体積に対する粒子径5μm以下のマイクロカプセルの総体積の割合が11.4%であり、50μm以上のマイクロカプセルの総体積の割合が0%であった。
製造例1において、混合物1―4を40℃で24時間保持した(得られた混合物を混合物1−5と記す。)を、混合物1−4を25℃で0.3時間保持した(得られた混合物を混合物1−5と記す。)に代えた以外は製造例1と同様にして、水性懸濁組成物を得た(以下、比較水性懸濁組成物1と記す)。
得られたマイクロカプセルは体積中位径が20.8μmであり、全マイクロカプセルの総体積に対する粒子径5μm以下のマイクロカプセルの総体積の割合が8.1%であり、50μm以上のマイクロカプセルの総体積の割合が0%であった。
製造例3において、混合物1―4を40℃で24時間保持した(得られた混合物を混合物1−5と記す。)を、混合物1−4を25℃で0.3時間保持した(得られた混合物を混合物1−5と記す。)に代えた以外は製造例3と同様にして、水性懸濁組成物を得た(以下、比較水性懸濁組成物2と記す)。
得られたマイクロカプセルは体積中位径が21.2μmであり、全マイクロカプセルの総体積に対する粒子径5μm以下のマイクロカプセルの総体積の割合が8.4%であり、50μm以上のマイクロカプセルの総体積の割合が0%であった。
製造例5において、混合物1―4を40℃で24時間保持した(得られた混合物を混合物1−5と記す。)を、混合物1−4を25℃で0.3時間保持した(得られた混合物を混合物1−5と記す。)に代えた以外は製造例5と同様にして、水性懸濁組成物を得た(以下、比較水性懸濁組成物3と記す)。
得られたマイクロカプセルは体積中位径が22.3μmであり、全マイクロカプセルの総体積に対する粒子径5μm以下のマイクロカプセルの総体積の割合が7.3%であり、50μm以上のマイクロカプセルの総体積の割合が0%であった。
製造例7において、混合物1―4を40℃で24時間保持した(得られた混合物を混合物1−5と記す。)を、混合物1−4を25℃で0.3時間保持した(得られた混合物を混合物1−5と記す。)に代えた以外は製造例7と同様にして、水性懸濁組成物を得た(以下、比較水性懸濁組成物3と記す)。
得られたマイクロカプセルは体積中位径が19.6μmであり、全マイクロカプセルの総体積に対する粒子径5μm以下のマイクロカプセルの総体積の割合が8.6%であり、50μm以上のマイクロカプセルの総体積の割合が0%であった。
製造例および比較製造例で得られた水性懸濁組成物各々0.5gと水99.5gとを混合した。この混合物を室温で2時間放置した。その後、この混合物を遠心分離機(3000rpm、15分間)で遠心分離した。遠心分離後の上澄み液約1mLをとり、そのうち10μLを高速液体クロマトグラフィーでクロチアニジン量を分析した。この分析値から上澄み液に含有されるクロチアニジン量とマイクロカプセル中に内包されているクロチアニジン量とを計算した。試験前のマイクロカプセルに内包されているクロチアニジン量に対する試験後のマイクロカプセルに内包されているクロチアニジン量の割合を表1に示す。
Claims (8)
- (1)下記構成成分(a)、構成成分(b)及び構成成分(c)の混合物を20〜80℃で3時間以上保持し、
(2)その後、得られた混合物をポリオール又はポリアミン含有の水溶液に加えて、該水溶液中に該混合物の液滴を調製し、
(3)該液滴の周囲にポリウレタン又はポリウレアの被膜を形成するマイクロカプセル製剤の製造方法。
・構成成分(a):農薬化合物
・構成成分(b):エステル化合物及び芳香族系炭化水素化合物からなる群から選ばれる1種以上の化合物[ただし、式(I)
(式中、Xは−CH2−CH2−又は−CH=CH−を表し、R1はC1−C4アルキル基を表し、R2はC1−C4アルキル基を表す。)で示される化合物を除く。]
・構成成分(c):ポリイソシアネート - 構成成分(a)と構成成分(b)との重量比が構成成分(a)/構成成分(b)=10/100〜100/100である請求項1記載のマイクロカプセル製剤の製造方法。
- 構成成分(b)がアジピン酸エステル及び芳香族系炭化水素化合物からなる群から選ばれる1種以上の化合物である請求項1又は2記載のマイクロカプセル製剤の製造方法。
- 構成成分(b)がアジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジイソデシル及びメチルナフタレンからなる群から選ばれる1種以上の化合物である請求項1又は2記載のマイクロカプセル製剤の製造方法。
- 農薬化合物が固体農薬化合物である請求項1〜4いずれか1項記載のマイクロカプセル製剤の製造方法。
- 農薬化合物がネオニコチノイド化合物である請求項1〜4いずれか1項記載のマイクロカプセル製剤の製造方法。
- 農薬化合物がクロチアニジンである請求項1〜4いずれか1項記載のマイクロカプセル製剤の製造方法。
- 請求項1〜7いずれか1項記載のマイクロカプセルの製造方法で製造されたマイクロカプセル製剤。
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