JP2010273439A - 振動型駆動装置 - Google Patents

振動型駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010273439A
JP2010273439A JP2009122186A JP2009122186A JP2010273439A JP 2010273439 A JP2010273439 A JP 2010273439A JP 2009122186 A JP2009122186 A JP 2009122186A JP 2009122186 A JP2009122186 A JP 2009122186A JP 2010273439 A JP2010273439 A JP 2010273439A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive
voltage
drive member
resonance frequency
vibration type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009122186A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Shibatani
一弘 柴谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Opto Inc
Original Assignee
Konica Minolta Opto Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Opto Inc filed Critical Konica Minolta Opto Inc
Priority to JP2009122186A priority Critical patent/JP2010273439A/ja
Priority to US12/782,171 priority patent/US8575870B2/en
Publication of JP2010273439A publication Critical patent/JP2010273439A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P25/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of AC motor or by structural details
    • H02P25/02Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of AC motor or by structural details characterised by the kind of motor
    • H02P25/032Reciprocating, oscillating or vibrating motors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構成で、移動体の位置を検出できる振動型駆動装置を提供する。
【解決手段】振動型駆動装置1は、軸状の駆動部材8と、駆動部材8を傾斜させることも軸方向に変位させることもできる電気機械変換素子7と、駆動部材8に摺動可能に係合する移動体9と、駆動部材8を軸方向に非対称に往復変位させて移動体を駆動部材に対して滑り変位させる周期的な摩擦駆動電圧と、駆動部材8を傾斜振動させる周期的な傾斜駆動電圧とを電気機械変換素子7に印加可能な駆動回路3と、駆動部材8の傾斜振動の共振周波数を検出する共振周波数検出手段と、共振周波数に基づいて、移動体の位置を推定する位置推定手段とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、振動型駆動装置に関する。
電気機械変換素子によって駆動部材を軸方向に非対称に振動させて、駆動部材に摺動可能に係合する移動体を駆動軸に対して滑り変位させる振動型の駆動装置が公知である。振動型の駆動装置では、電気機械変換素子に印加する駆動電圧の1周期当たりの移動体の変位量が、厳密には一定でなく、実際の移動体の位置が、駆動電圧から推定される位置(パルス駆動においては、パルス数に比例した距離だけ移動した位置)からずれてしまう場合がある。
このため、従来の振動型駆動装置で位置決めを行う場合、特許文献1および2に記載されているように、移動体の位置を検出する専用のセンサおよび回路を設ける必要があり、コストアップや大型化の要因になっている。また、特許文献1および2のような磁気を検出するセンサでは、位置検出の直線範囲が狭かったり、位置の算出のために複雑な演算を行う必要があったりするという問題があった。
特開2006−113874号公報 特開2005−284169号公報
前記問題点に鑑みて、本発明は、簡単な構成で、移動体の位置を検出できる振動型駆動装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明による振動型駆動装置は、軸状の駆動部材と、前記駆動部材を傾斜させることも軸方向に変位させることもできる電気機械変換素子と、前記駆動部材に摺動可能に係合する移動体と、前記駆動部材を軸方向に非対称に往復変位させて前記移動体を前記駆動部材に対して滑り変位させる周期的な摩擦駆動電圧と、前記駆動部材を傾斜振動させる周期的な傾斜駆動電圧とを前記電気機械変換素子に印加可能な駆動回路と、前記駆動部材の傾斜振動の共振周波数を検出する共振周波数検出手段と、前記共振周波数に基づいて、前記移動体の位置を推定する位置推定手段とを有するものとする。
この構成によれば、移動体の位置によって、駆動部材の傾斜振動により揺動する移動体の揺動半径が定まり、移動体の揺動半径に応じて移動体を含む駆動部材の慣性モーメントが変化する。移動体を含む駆動部材の慣性モーメントの変化によって駆動部材の傾斜振動の共振周波数が変化するので、この共振周波数を検出することで移動体の位置を逆算できる。さらに、移動体の揺動半径の変化率が大きいので共振周波数の変化が十分に大きく、移動体の位置を正確に推定できる。また、その周波数範囲は、摩擦駆動電圧の周波数に比べて十分に小さいため、傾斜駆動電圧によって移動体が滑り変位することもない。
また、本発明の振動型駆動装置において、前記共振周波数検出手段は、前記電気機械変換素子の電気的共振を検出してもよい。
この構成によれば、駆動部材が共振状態にあるとき、駆動部材と一体に動作する電気機械変換素子も機械的および電気的に共振している。よって、電気機械変換素子の電気的共振を検出することで、駆動部材の共振を容易に検出できる。
また、本発明の振動型駆動装置において、前記共振周波数検出手段は、前記電気機械変換素子の電圧と電流との位相差がなくなる周波数を前記共振周波数と認識してもよい。
駆動部材が共振していると、電気機械変換素子の力率が100%になるので、電圧と電流の位相差がなくなる。よって、電気機械変換素子の電圧と電流との位相差によって共振を検出できる。
また、本発明の振動型駆動装置において、前記電気機械変換素子は、それぞれ前記駆動部材の軸方向に伸縮可能に並列して設けられた複数の、典型的には2つの伸縮部を有し、前記傾斜駆動電圧は、対称位置にある前記伸縮部に逆位相の周期的な電圧を印加するものであってもよい。
この構成によれば、全ての伸縮部に同位相の摩擦駆動電圧を印加することで、駆動部材を傾斜させることなく、軸方向に変位させられ、対称位置にある伸縮部に逆位相の傾斜駆動電圧を印加することで、駆動部材を軸方向に変位させることなく傾斜振動させ、共振周波数を検出できる。
また、本発明の振動型駆動装置において、前記電気機械変換素子は、前記駆動部材の軸方向に伸縮し、その収縮を不均衡に阻害するように部分的に拘束されていてもよい。
この構成によれば、駆動回路が1系統だけでよい。
本発明によれば、移動体の位置に応じて駆動部材の慣性モーメントが変化するので、駆動部材を傾斜振動させ、慣性モーメントに従って変化する共振周波数を検出することで、移動体の位置を推定できる。
本発明の第1実施形態の振動型駆動装置の回路図である。 図1の振動型駆動装置のアクチュエータの詳細図である。 図2のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 図2のアクチュエータの傾斜振動を示す図である。 図1の駆動装置の検出信号の関係を示す図である。 図1の駆動装置の判定基準を示す図である。 図1の駆動装置に周波数検出の流れ図である。 本発明の第2実施形態の振動型駆動装置のアクチュエータの回路図である。
これより、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1に、本発明の第1実施形態の振動型駆動装置1を示す。振動型駆動装置1は、機械的構成要素であるアクチュエータ2と、アクチュエータ2を駆動する駆動回路3と、アクチュエータ2の電気的共振状態を検出するための位相差検出回路4と、マイコンからなる制御装置5とを有する。
図2乃至4に、アクチュエータ2の詳細を示す。アクチュエータ2は、錘6と、錘6に一端が固定された圧電素子(電気機械変換素子)7と、圧電素子7の他端に一端が固定された軸状の駆動部材8と、駆動部材8に滑り変位(摺動)可能に摩擦係合する移動体9とからなる。圧電素子7は、それぞれ、軸方向に伸縮可能な並列に設けられた一対の伸縮部10,11を有する。
図3,4に示すように、圧電素子7は、シート状の圧電層12に2つの印刷電極13,14を印刷したものを駆動部材8の軸方向に積層し、印刷電極13,14をそれぞれ1つ置きに接続する外部電極15,16を形成してなる。圧電素子7は、印刷電極13が介設された部分である伸縮部10が、両外部電極15の間に電圧を印加することで、印加した電圧に応じて伸縮し、両外部電極16の間に電圧を印加することで、印刷電極14が介設された伸縮部11が、印加した電圧に応じて伸縮する。つまり、伸縮部10と伸縮部11とは、それぞれ駆動部材8の軸方向に伸縮可能に並列して設けられている。
図1に戻って、圧電素子7に電圧を印加する駆動回路3について説明する。駆動回路3は、制御装置5により制御され、圧電素子7の伸縮層10の両電極15を、それぞれ、直流電源17に接続または接地することができる2つのブリッジ回路18,19を有する。ブリッジ回路18,19は、制御装置5の制御信号によってON/OFF駆動されるFET20,21,22,23またはFET24,25,26,27を有する。
制御装置5の制御信号に従って、ブリッジ回路18および19が等しい電圧を出力し、外部電極15および16に同位相の電圧を印加すると、伸縮部10および11は、同じ方向に伸縮し、駆動部材8を軸方向に変位させる。伸縮部10,11を緩慢に伸張させてから急峻に収縮させると、移動体9を駆動部材8上で、圧電素子7から遠ざかる方向に滑り変位させられる。このため、移動体9を圧電素子7から遠ざけるように移動するときは、駆動回路3は、制御装置5の制御信号に従って、外部電極15および16に、同位相で、例えば、周波数350kHz、デューティ比30%の摩擦駆動電圧を印加し、移動体9を圧電素子7に近づけるように移動するときは、外部電極15および16に、同位相で、例えば、周波数350kHz、デューティ比70%の摩擦駆動電圧を印加する。
また、駆動回路3は、駆動部材8を傾斜振動させるために、制御装置5の制御信号に従って、伸縮部10と伸縮部11とに、逆位相でデュユーティ比50%の傾斜駆動電圧を印加する。伸縮部10と伸縮部11とに、逆位相の電圧を印加すると、図5に示すように、伸縮部10と伸縮部11との長さに違いが生じるため、圧電素子7が湾曲し、圧電素子7の先端に保持された駆動部材8が傾斜する。
位相差検出回路4は、ブリッジ回路19と圧電素子7との間の電路に設けたシャント抵抗28の両端の電位差を出力する比較器29と、比較器29の出力を十分に大きなゲインで増幅してディジタル化する整形器30と、整形器30の出力信号とFET24を駆動する制御信号との排他論理和(XOR)を出力するXOR演算子31と、XOR演算子31の出力の平均電圧を出力する整流器(平滑回路またはローパスフィルタ)32と、整流器32の出力電圧をディジタル変換して制御装置5に入力するAD変換器33とを有する。
シャント抵抗28を圧電素子7側から駆動回路3側に電流が流れている場合、シャント抵抗28の圧電素子7側の電位が高くなる。このため、比較器29は、正の電圧を出力し、整形器30は、制御用電源電圧(例えば5V)と等しい電圧を出力する。逆に、シャント抵抗28を駆動回路3から圧電素子7に向かって電流が通過している場合は、シャント抵抗28の圧電素子7側の電位が低くなるが、比較器29は、負の値を出力できないので0Vを出力し、整形器30の出力も0Vとなる。
つまり、整形器30の出力は、圧電素子7を流れる電流がシャント抵抗28を介して流出する正の位相であるときはON状態になり、圧電素子7を流れる電流がゼロまたはシャント抵抗28から圧電素子7に電流が流れ込む負の位相であるときはOFF状態になる。
駆動部材8の傾斜振動の共振周波数において、圧電素子7を流れる電流の位相は、電圧の位相と同位相となる。詳しく説明すると、圧電素子7は、低周波域では位相が進むキャパシタと同視することができ、容量性の特性を示すが、周波数が高くなると圧電素子7および駆動部材8の慣性力による圧電素子7の屈曲に対する抵抗が、圧電素子7に流れる電流の抵抗となり、インダクタのように電流の位相を遅らせる作用を呈する。駆動部材8のゲインが最大となる共振点は、このキャパシタとインダクタとが打ち消し合う点であるから、共振周波数において圧電素子7の力率は100%となり、その電流は電圧と同位相となる。共振点よりも周波数が高くなると、インダクタの作用が強くなるため、電流が電圧に対して遅れる誘導性の特性を呈する。
図6に、デューティ比が50%の傾斜駆動電圧を入力したときの、傾斜駆動電圧と同位相で駆動されるTFT24の制御信号、圧電素子7の電流の位相を示す整形器30の出力、XOR演算子31の出力および整流器32の出力を示す。図において、左側は圧電素子7の力率が100%である場合を示し、右側は、圧電素子7を流れる電流が、駆動電圧に対して遅れている場合を示す
XOR演算子31の出力は、駆動電圧の位相と、圧電素子7の電流の位相とが食い違っているときだけONとなる。つまり、XOR演算子31は、圧電素子7の電流の駆動電圧に対する位相差に比例するデューティ比の矩形波(PWM信号)を出力し、位相差が±180°で100%のデューティ比となる。但し、上述のように、キャパシタおよびインダクタの作用の結果と同視し得る位相差は、±90°の範囲内でしか変動せず、XOR演算子31の出力のデューティ比の最大値は50%である。
整流器32は、XOR演算子31の出力電圧を平均化し、XOR出力のデューティ比に比例した電圧の直流電圧、つまり、アナログ電圧信号を出力する。図7に、駆動電圧と圧電素子7の電流との位相差に応じた整流器32の出力電圧を示す。整流器32は、XOR演算子31の出力を平均化するため、図示するように、整流器32からはその絶対値が出力され、電流の位相が駆動電圧に対して進んでいるか遅れているかの情報は失われる。制御装置5には、整流器32の電圧信号をAD変換器33によってディジタル変換した信号が入力される。
図8に、共振周波数検出の手順を示す。周波数設定では、先ず、ステップS1において、駆動回路3に、検出周波数fnで、デューティ比50%の矩形波状の傾斜駆動電圧を出力させる。検出周波数fnの初期値は、移動体9が駆動部材8の中央に係合しているときの、設計上の圧電素子7の共振周波数(例えば7kHz)とする。そして、ステップS2において、この周波数f=fnの傾斜駆動電圧を印加しながら、XOR演算子31の出力を確認し、圧電素子7の電流の傾斜駆動電圧に対する位相差φ(fn)を検出する。このために必要な傾斜駆動電圧は、100パルス程度である。
ステップS3で、XOR演算子31の出力が所定電圧VSH、例えば0.05V以下であれば、つまり、圧電素子7の電流の駆動電圧に対する位相差φ(fn)の絶対値が所定値φSH(例えば0.9°)以下であれば圧電素子7が共振状態にあるとみなす(共振周波数検出手段)。この場合、傾斜駆動電圧の検出周波数fnが、移動体9を含む駆動部材8の傾斜振動の共振周波数と一致する。
よって、ステップS3で、圧電素子7の電流の位相差φ(fn)が所定値φSH(0.9°)以下であれば、ステップS4で、この検出周波数fnから移動体9の位置を逆算する。現実的には、共振周波数と移動体9の位置との関係をテーブルに表して記憶しておき、テーブルを参照することで移動体9の位置を推定すればよい(位置推定手段)。
ステップS3において、位相差φ(fn)が大きく、検出周波数fnが圧電素子7の共振周波数でないと判断されたならば、ステップS5に進んで、駆動回路3に、検出周波数fnから微小周波数dfだけ増加させた周波数f=(fn+df)で、デューティ比50%の傾斜駆動電圧を出力させ、ステップS6において、圧電素子7の電流の傾斜駆動電圧に対する位相差φ(fn+df)を検出する。微小周波数dfは、例えば50Hz程度とする。
さらに、ステップS7において、位相差φ(fn)と位相差φ(fn+df)との差である位相差偏差dφを算出する。また、図7に示すように、XOR演算子31の出力は絶対値であるため、圧電素子7の電流の位相差が遅れ領域にあるときには、周波数が増加すると位相差が大きくなり、位相差偏差dφは負の値となるが、圧電素子7の電流の位相差が進み領域にあるときには、周波数が減少すると位相差が小さくなるので、位相差偏差dφは正の値となる。
よって、ステップS8において、位相偏差dφがゼロより大きいか否かを確認し、位相偏差dφがゼロより大ければ、位相が進み領域にあるので、現在の検出周波数fnが、圧電素子7の共振周波数より小さい。よって、この場合、ステップS9に進んで検出周波数fnを微小周波数dfだけ増加させる。
逆に、ステップS8において、位相偏差dφがゼロより小さければ、現在の検出周波数fnが、圧電素子7の共振周波数より大きいので、ステップS10に進んで検出周波数fnを微小周波数dfだけ減少させる。ステップS9またはステップS10において、検出周波数fnを更新したなら、再び、ステップS1に戻って、傾斜駆動電圧による位相差検出を繰り返す。尚、ステップS9およびステップS10における検出周波数の増減量は、ステップS5の微小周波数dfと必ずしも一致させる必要はない。
このように、検出周波数fnを調節しながら、駆動部材8の傾斜振動の共振状態を確認することで、共振周波数を検出し、共振周波数から移動体9の位置を推定できる。また、本実施形態では、検出周波数fnを微小周波数dfだけ増加して、共振状態に近付いているかどうかを確認することによって、検出周波数fnを大きくすべきか小さくすべきかを判定している。しかしながら、検出周波数fnの初期値を、例えば、有り得る共振周波数の範囲より小さい値としておき、位相差φ(fn)が所定値φSHより小さくなるまで、検出周波数fnを微小周波数dfずつ増加していってもよい。
続いて、図9に、本発明の第2実施形態の振動型駆動装置41を示す。振動型駆動装置41は、アクチュエータ42と、駆動回路43と、位相差検出回路44と、制御装置45とからなる。
アクチュエータ42は、圧電層46と電極層47とを交互に積層してなり、印加された電圧に応じて積層方向に伸縮する圧電素子(電気機械変換素子)48と、圧電素子48に一端が固定され、圧電素子48の積層方向に延伸する軸状の駆動部材49と、駆動部材49に摩擦係合する移動体50と、圧電素子48と駆動部材49の接合部の外周下側に接着固定され、圧電素子48および駆動部材49を支持するとともに、圧電素子48の接着された下側を部分的に拘束して寸法変位を阻害する拘束部材51とを有する。
アクチュエータ42では、圧電素子48が拘束部材51によって不均衡に拘束されている。図示するように、圧電素子48と駆動部材49との接合面近傍の下面を拘束部材51に接着して固定した場合、圧電素子48を伸張させる電圧を印加すると、圧電素子48と駆動部材49との接合面の拘束部材51に保持されていない側(上側)が、圧電素子48側に移動し、駆動部材48の先端を拘束部材51と反対側に傾斜させる。
駆動回路43は、直流電源52の電源電圧をスイッチングする4つのスイッチング素子を備えるブリッジ回路である。駆動回路43は、移動体50を駆動部材49に対して滑り変位させるときは、例えば、周波数350kHz、デューティ比30%または70%の矩形波状の摩擦駆動電圧を出力し、駆動部材49を傾斜振動させるときは、例えば、第1実施形態と同様の検出周波数fn、デューティ比50%の矩形波状の傾斜駆動電圧を出力する。
位相差検出回路44は、第1実施形態と同様の構成であり、駆動回路43と圧電素子48との間の電路に設けたシャント抵抗53の両端の電位差を出力する比較器54と、比較器54の出力を十分に大きなゲインで増幅してディジタル化する整形器55と、整形器55の出力信号と圧電素子48に印加される電圧と同位相の制御信号との排他論理和(XOR)を出力するXOR演算子56と、XOR演算子56の出力の平均電圧を出力する整流器57と、整流器57の出力電圧をディジタル変換して制御装置45に入力するAD変換器58とを有する。
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、傾斜駆動電圧を印加して圧電素子48の電圧と電流との位相差を検出し、検出される位相差が所定値以下になるまで、検出周波数fnを変更することで、駆動部材49の傾斜振動の共振周波数を検出し、共振周波数から移動体50の位置を推定できる。
1…振動型駆動装置
2…アクチュエータ
3…駆動回路
4…位相差検出回路
5…制御装置
6…錘
7…圧電素子(電気機械変換素子)
8…駆動部材
9…移動体
10,11…伸縮部
17…直流電源
18,19…ブリッジ回路
28…シャント抵抗
29…比較器
30…整形器
31…XOR演算子
32…整流器
33…AD変換器
41…振動型駆動装置
42…アクチュエータ
43…駆動回路
44…位相差検出回路
45…制御装置
48…圧電素子
49…駆動部材
50…移動体
51…拘束部材

Claims (6)

  1. 軸状の駆動部材と、
    前記駆動部材を傾斜させることも軸方向に変位させることもできる電気機械変換素子と、
    前記駆動部材に摺動可能に係合する移動体と、
    前記駆動部材を軸方向に非対称に往復変位させて前記移動体を前記駆動部材に対して滑り変位させる周期的な摩擦駆動電圧と、前記駆動部材を傾斜振動させる周期的な傾斜駆動電圧とを前記電気機械変換素子に印加可能な駆動回路と、
    前記駆動部材の傾斜振動の共振周波数を検出する共振周波数検出手段と、
    前記共振周波数に基づいて、前記移動体の位置を推定する位置推定手段とを有することを特徴とする振動型駆動装置。
  2. 前記共振周波数検出手段は、前記電気機械変換素子の電気的共振を検出することを特徴とする請求項1に記載の振動型駆動装置。
  3. 前記共振周波数検出手段は、前記電気機械変換素子の電圧と電流との位相差がなくなる周波数を前記共振周波数と認識することを特徴とする請求項2に記載の振動型駆動装置。
  4. 前記電気機械変換素子は、それぞれ前記駆動部材の軸方向に伸縮可能に並列して設けられた複数の伸縮部を有し、
    前記傾斜駆動電圧は、対称位置にある前記伸縮部に逆位相の周期的な電圧を印加するものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の振動型駆動装置。
  5. 前記電気機械変換素子は、前記伸縮部を2つ有することを特徴とする請求項4に記載の振動型駆動装置。
  6. 前記電気機械変換素子は、前記駆動部材の軸方向に伸縮し、その収縮を不均衡に阻害するように部分的に拘束されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の振動型駆動装置。
JP2009122186A 2009-05-20 2009-05-20 振動型駆動装置 Pending JP2010273439A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009122186A JP2010273439A (ja) 2009-05-20 2009-05-20 振動型駆動装置
US12/782,171 US8575870B2 (en) 2009-05-20 2010-05-18 Vibratory driving device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009122186A JP2010273439A (ja) 2009-05-20 2009-05-20 振動型駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010273439A true JP2010273439A (ja) 2010-12-02

Family

ID=43124151

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009122186A Pending JP2010273439A (ja) 2009-05-20 2009-05-20 振動型駆動装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8575870B2 (ja)
JP (1) JP2010273439A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018533199A (ja) * 2015-07-29 2018-11-08 エプコス アクチエンゲゼルシャフトEpcos Ag 圧電トランスの周波数制御のための方法ならびに圧電トランスを有する回路構成体

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210067023A1 (en) * 2019-08-30 2021-03-04 Apple Inc. Haptic actuator including shaft coupled field member and related methods

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000205809A (ja) * 1999-01-08 2000-07-28 Minolta Co Ltd 電気機械変換素子を使用したアクチエ―タにおける移動部材の位置検出機構及び位置検出方法
DE10156243A1 (de) * 2001-11-15 2003-06-05 Bosch Gmbh Robert Elektronisch kommutierter Motor
JP3975812B2 (ja) * 2001-08-17 2007-09-12 株式会社安川電機 電動機制御装置の共振周波数検出装置
JP2003185406A (ja) * 2001-12-18 2003-07-03 Minolta Co Ltd 位置検出装置
JP2005284169A (ja) 2004-03-30 2005-10-13 Konica Minolta Opto Inc 駆動装置及び光学機器
JP4664004B2 (ja) * 2004-05-10 2011-04-06 コニカミノルタホールディングス株式会社 駆動装置および情報記録装置
JP2006113874A (ja) 2004-10-15 2006-04-27 Konica Minolta Opto Inc 位置決め装置
JP2007049874A (ja) * 2005-08-12 2007-02-22 Fujinon Corp アクチュエータ
JP2007053826A (ja) * 2005-08-15 2007-03-01 Fujinon Corp アクチュエータ
JP4788533B2 (ja) * 2006-09-06 2011-10-05 ヤマハ株式会社 鍵駆動制御システム
JP5218257B2 (ja) * 2009-04-30 2013-06-26 コニカミノルタアドバンストレイヤー株式会社 駆動装置
JP2010273397A (ja) * 2009-05-19 2010-12-02 Konica Minolta Opto Inc 振動型駆動装置
JP2011027567A (ja) * 2009-07-27 2011-02-10 Konica Minolta Opto Inc 振動型駆動装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018533199A (ja) * 2015-07-29 2018-11-08 エプコス アクチエンゲゼルシャフトEpcos Ag 圧電トランスの周波数制御のための方法ならびに圧電トランスを有する回路構成体
KR20200036044A (ko) * 2015-07-29 2020-04-06 티디케이 일렉트로닉스 아게 압전 변압기의 주파수 제어 방법 및 압전 변압기를 포함하는 스위치 배치구조
US10638590B2 (en) 2015-07-29 2020-04-28 Epcos Ag Method for frequency control of a piezoelectric transformer and circuit arrangement comprising a piezoelectric transformer
KR102226895B1 (ko) * 2015-07-29 2021-03-15 티디케이 일렉트로닉스 아게 압전 변압기의 주파수 제어 방법 및 압전 변압기를 포함하는 스위치 배치구조

Also Published As

Publication number Publication date
US8575870B2 (en) 2013-11-05
US20100295488A1 (en) 2010-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6579778B2 (ja) 振動型駆動装置、振動型駆動装置を備える交換用レンズ、撮像装置、及び振動型駆動装置の製造方法
US10693394B2 (en) Driving apparatus of vibration-type actuator method of controlling driving vibration-type actuator and image pickup apparatus
JP6639148B2 (ja) 振動型アクチュエータの駆動回路、振動装置、交換用レンズ、撮像装置、及び自動ステージ
JP2010273397A (ja) 振動型駆動装置
US7701115B2 (en) Drive unit
US7462974B2 (en) Inertial driving actuator
US10270371B2 (en) Vibrating-element driving circuit, vibration-type actuator, image pickup apparatus, image generation apparatus, and dust removal apparatus
JP2011055665A (ja) 振動アクチュエータ駆動装置、レンズ鏡筒、及び、光学装置
US7902724B2 (en) Inertial driving actuator
JP2008207170A5 (ja)
JP5201873B2 (ja) 駆動装置
JP2003092891A (ja) 振動型アクチュエータの制御装置
JP2008216074A (ja) 高分子アクチュエータの伸縮量センシング方法および伸縮量センシング装置
US9823543B2 (en) Driver of vibrator, method of driving the same, lens driver, vibration device, and imaging device
JP2010273439A (ja) 振動型駆動装置
US7994687B2 (en) Piezoelectric actuator and method for driving the same
JP2015136282A5 (ja)
JPH10304687A (ja) 振動型アクチュエータの駆動装置および振動型アクチュエータを駆動源とする装置
JP6671883B2 (ja) 振動型アクチュエータの制御装置とその制御方法、振動装置、交換用レンズ、撮像装置、及び自動ステージ
JP4482986B2 (ja) 振動モータ及びその駆動方法
JP5843911B2 (ja) 装置及び振動型アクチュエータの駆動方法
US9240746B2 (en) Driving apparatus for vibration-type actuator
JP2010263672A (ja) 振動型駆動装置および振動型駆動装置の制御方法
JP5047153B2 (ja) 等価容量型アクチュエータの駆動装置及び駆動方法
JP2010253361A (ja) 振動型駆動装置および振動型駆動装置の制御方法