JP2010272918A - 差動分布回路icパッケージ - Google Patents

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Abstract

【課題】回路性能の劣化に繋がる先鋭度の高い利得ピークを抑圧する。
【解決手段】差動分布回路ICチップ102は、バイアス電圧端子VCC_CP,VCC_CNからバイアス電圧VCCが供給され、出力端がチップの出力端子DOUTP,DOUTNに接続された出力コプレナー線路CPW2P,CPW2Nと、入力端子DINP,DINNから差動信号が入力され、出力が出力コプレナー線路CPW2P,CPW2Nに接続された差動増幅器CMLとを有する。パッケージ103aは、バイアス電圧端子VCC_CP,VCC_CNにバイアス電圧VCCを供給するボンディングワイヤ110a,111a,204,205に対して直列に挿入された抵抗R5P,R5Nを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、高速動作の差動分布回路ICチップをパッケージに実装する技術に関するものである。
高速動作の差動分布回路の例として、図5に示す回路構成が知られている。この図5の回路構成は、非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3に開示されている。図5において、100は差動集中回路、101は差動分布回路、DINP,DINNはそれぞれ差動入力の正相入力端子、逆相入力端子、PDは次段の差動分布回路101を駆動するプリドライバ、R1P,R1NはプリドライバPDの入力端抵抗、R2P,R2NはプリドライバPDの送端抵抗、CPW1P,CPW1Nは入力コプレナー線路、CPW2P,CPW2Nは出力コプレナー線路、R3P,R3Nは直列に接続された複数の入力コプレナー線路CPW1P,CPW1Nのうち終端の入力コプレナー線路を接地する抵抗、R4P,R4Nは直列に接続された複数の出力コプレナー線路CPW2P,CPW2Nのうち先端の出力コプレナー線路をバイアス電圧VCCと接続する抵抗、CMLは電流モード論理インバータ(差動増幅器)、DOUTP,DOUTNはそれぞれ差動出力の正相出力端子、逆相出力端子である。なお、抵抗R1P,R1N,R4P,R4Nの抵抗値は50Ω、抵抗R3P,R3Nの抵抗値は45Ωである。
正相入力端子DINPには、正相信号と逆相信号とからなる差動信号のうち正相信号が入力され、逆相入力端子DINNには、逆相信号が入力される。入力コプレナー線路CPW1Pの入力端には、プリドライバPDから出力された正相信号が入力され、入力コプレナー線路CPW1Nの入力端には、プリドライバPDから出力された逆相信号が入力される。そして、正相出力端子DOUTPからは正相信号が出力され、逆相出力端子DOUTNからは逆相信号が出力される。
非特許文献1に開示されたチップの平面図を図6に示す。図6において、図5と同じ符号は同じ構成要素を表す。
Yves Baeyens et al.,"High Gain-Bandwidth Differential Distributed InP D-HBT Driver Amplifiers With Large (11.3Vpp) Output Swing at 40Gb/s",IEEE Journal of Solid-State Circuits,vol.39,No.10,p.1697-1705,2004 Mark Yu et al.,"The Development of 40Gb/s Limiting-Distributed Modulator Drivers in InP HBTs",2003 IEEE Radio Frequency Integrated Circuits Symposium,p.71-73,2003 Yasuyuki Suzuki et al.,"An 80-Gb/s 2.7-Vpp Driver IC Based on Functional Distributed Circuits for Optical Transmission Systems",2005 IEEE Radio Frequency Integrated Circuits Symposium,p.325-328,2005
非特許文献1〜非特許文献3は、差動分布回路をパッケージや筐体に実装する前のオンウェファ状態での動作を報告するものであり、パッケージや筐体に実装された差動分布回路についての先行技術文献は発明者の知る限り無い。しかしながら、差動分布回路ICチップをパッケージに実装すると、以下のような問題点があった。
差動分布回路ICチップをパッケージに実装したときのブロック図を図7に示す。図7において、102は差動分布回路ICチップ、103はパッケージ、104は差動分布回路ICチップ102の正相入力端子DINPとパッケージ103の正相入力端子DINP_Pとを接続するボンディングワイヤ、105は差動分布回路ICチップ102の逆相入力端子DINNとパッケージ103の逆相入力端子DINN_Nとを接続するボンディングワイヤ、106は差動分布回路ICチップ102の正相出力端子DOUTPとパッケージ103の正相出力端子DOUTP_Pとを接続するボンディングワイヤ、107は差動分布回路ICチップ102の逆相出力端子DOUTNとパッケージ103の逆相出力端子DOUTN_Nとを接続するボンディングワイヤ、108,109は差動分布回路ICチップ102の電源電圧端子VEE_CP,VEE_CNとパッケージ103の電源電圧端子VEE_PP,VEE_PNとを接続するボンディングワイヤ、110,111は差動分布回路ICチップ102のバイアス電圧端子VCC_CP,VCC_CNとパッケージ103のバイアス電圧端子VCC_PP,VCC_PNとを接続するボンディングワイヤである。差動分布回路ICチップ102の内部構成は、図5、図6に示したとおりである。
ボンディングワイヤ104〜111は、インダクタンス成分(寄生インダクタンス)を有する。図7では、このような寄生インダクタンスの存在をコイルの記号で表現している。このように、差動分布回路ICチップ102をパッケージ103に実装すると、差動分布回路ICチップ102の正相入力端子DINP、逆相入力端子DINN、正相出力端子DOUTP、逆相出力端子DOUTN、および電源電圧端子VEE_CP,VEE_CN,VCC_CP,VCC_CNとパッケージ103の各端子との間にボンディングワイヤ104〜111による寄生インダクタンスが付加される。
この寄生インダクタンス込みの状態、すなわち図7に示した状態での差動分布回路のS21パラメータ(電力利得)をシミュレーションした結果を図8に示す。図8に示されているように、15GHz付近に先鋭度の高い1dB程度のピークが存在している。このような先鋭度の高いS21のピークは、出力波形品質の劣化や最小入力感度の悪化を引き起し、最悪の場合には回路の発振等を引き起こすことから、可能な限り小さいことが望ましい。以上のように、従来の差動分布回路では、パッケージに実装したときに、先鋭度の高い利得ピークが発生するという問題点があった。
ここで、図7の差動分布回路で先鋭度の高い利得ピークが発生する理由を説明する。非特許文献1に開示された差動増幅器CMLの回路を図9に示す。図9において、INP,INNはそれぞれ入力コプレナー線路CPW1P,CPW1Nと接続される差動増幅器CMLの非反転入力端子、反転入力端子、OUTP,OUTNはそれぞれ出力コプレナー線路CPW2P,CPW2Nと接続される差動増幅器CMLの非反転出力端子、反転出力端子、EF1P,EF1N,EF2P,EF2Nはエミッタフォロワ用トランジスタ、Q1P,Q1N,Q2P,Q2Nはカスコード接続型差動アンプを構成するトランジスタ、LE1P,LE1N,LC1P,LC1N,LC2P,LC2Nは素子接続のための線路、REF1P,REF1N,REF2P,REF2N,RE1P,RE1Nは抵抗、ISは電流源、VEEは差動増幅器CMLの電源電圧である。
前記のとおり差動分布回路ICチップ102とパッケージ103との間に存在するボンディングワイヤ104〜111のインダクタンス成分の付加により先鋭度の高い利得ピークが発生するが、実際にはボンディングワイヤ104〜109のインダクタンス成分は利得ピークが生じる原因ではない。差動分布回路ICチップ102の正相入力端子DINP、逆相入力端子DINN、正相出力端子DOUTPおよび逆相出力端子DOUTNとパッケージ103の正相入力端子DINP_P、逆相入力端子DINN_N、正相出力端子DOUTP_Pおよび逆相出力端子DOUTN_Nとを接続するボンディングワイヤ104〜107は、50Ω整合が取られた素子(差動分布回路ICチップ102とパッケージ103に接続される図示しない外部回路)に挟まれており、このボンディングワイヤ104〜107のインダクタンス成分によって先鋭度の高い利得ピークに繋がる共振は発生しにくい。
差動分布回路ICチップ102の電源電圧端子VEE_CP,VEE_CNは、図9から明らかなように差動増幅器CMLのエミッタフォロワの電流源を構成する抵抗REF1P,REF1N,REF2P,REF2Nおよび差動増幅器CMLの電流源ISに接続されている。また電源電圧端子VEE_CP,VEE_CNは、プリドライバPDに対しても、プリドライバPD中のエミッタフォロワの電流源を構成する抵抗、およびプリドライバPD中の差動増幅器の電流源へと接続される。このため、差動分布回路ICチップ102の電源電圧端子VEE_CP,VEE_CNとパッケージ103の電源電圧端子VEE_PP,VEE_PNとを接続するボンディングワイヤ108,109に流れるのは、直流的な定常電流のみである。したがって、ボンディングワイヤ108,109のインダクタンス成分によって先鋭度の高い利得ピークに繋がる共振は発生しにくい。
残るボンディングワイヤ、すなわち差動分布回路ICチップ102のバイアス電圧端子VCC_CP,VCC_CNとパッケージ103のバイアス電圧端子VCC_PP,VCC_PNとを接続するボンディングワイヤ110,111のインダクタンス成分が先鋭度の高い利得ピークの主要因ということになる。バイアス電圧端子VCC_PP,VCC_PN,VCC_CP,VCC_CNおよびボンディングワイヤ110,111は抵抗R4P,R4Nを介して出力コプレナー線路CPW2P,CPW2Nにバイアス電圧VCCを供給するものであるが、差動増幅器CMLの電流切り替え動作毎にボンディングワイヤ110,111のインダクタンスを流れる電流も切り替わることと、バイアス電圧VCCに関しては差動分布回路ICチップ102側でのみ50Ω整合がとられていて外部回路側で50Ω整合がとられていないことから、先鋭度の高い利得ピークに繋がる共振が発生し易い。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、回路性能の劣化に繋がる先鋭度の高い利得ピークを抑圧することができる差動分布回路ICパッケージを提供することを目的とする。
本発明の差動分布回路ICパッケージは、差動分布回路ICチップと、この差動分布回路ICチップを搭載するパッケージとを備え、前記差動分布回路ICチップは、チップのバイアス電圧端子から入力端にバイアス電圧が供給され、出力端がチップの出力端子に接続された出力伝送線路と、チップの入力端子から差動信号が入力され、出力が前記出力伝送線路に接続された少なくとも1つの差動増幅器とを有し、前記パッケージは、前記差動分布回路ICチップの各端子とこれに対応するパッケージの各端子とを接続する複数のボンディングワイヤと、この複数のボンディングワイヤのうち、前記バイアス電圧端子にバイアス電圧を供給するボンディングワイヤに対して直列に挿入された抵抗とを有することを特徴とするものである。
また、本発明の差動分布回路ICパッケージの1構成例において、前記抵抗は、パッケージ上に設けられた内装基板上に搭載されることを特徴とするものである。
また、本発明の差動分布回路ICパッケージの1構成例において、前記抵抗は、薄膜抵抗である。
また、本発明の差動分布回路ICパッケージの1構成例において、前記抵抗は、チップ抵抗である。
また、本発明の差動分布回路ICパッケージの1構成例において、さらに、前記内装基板は、その表面に前記差動増幅器への電源電圧供給用の配線を有し、前記配線は、所望の高周波ろ波特性を実現する容量性の配線であることを特徴とするものである。
本発明によれば、パッケージの複数のボンディングワイヤのうち、チップのバイアス電圧端子にバイアス電圧を供給するボンディングワイヤに対して直列に抵抗を挿入することにより、回路性能の劣化に繋がるような先鋭度の高い利得ピークの発生を抑圧することができる。
また、本発明では、パッケージ上に設けられた内装基板上に抵抗を搭載することにより、ボンディングワイヤを最小限の長さに抑えることが可能となり、ボンディングワイヤのインダクタンス成分を最小限に抑えることが可能となる。この結果、本発明では、インダクタンス成分に起因する共振の周波数を差動分布回路の高周波側のカットオフ周波数よりも高い周波数に追いやり、共振が発生したとしても回路性能上問題とならないようにすることが可能となる。
また、本発明では、内装基板上に、差動増幅器への電源電圧供給用の配線を設け、この配線を所望の高周波ろ波特性を実現する容量性の配線とすることにより、高周波成分が重畳しない安定的な電圧電圧の供給を実現することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る差動分布回路ICパッケージの内部構成を示すブロック図である。 図1の差動分布回路ICパッケージで用いる内装基板の斜視図である。 図1の差動分布回路ICパッケージの利得の周波数特性を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る内装基板の斜視図である。 従来の差動分布回路の構成を示すブロック図である。 図5の差動分布回路を搭載したチップの平面図である。 従来の差動分布回路ICパッケージの内部構成を示すブロック図である。 図7の差動分布回路ICパッケージの利得の周波数特性を示す図である。 差動分布回路の差動増幅器の構成を示す回路図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る差動分布回路ICパッケージの内部構成を示すブロック図であり、図7と同一の構成には同一の符号を付してある。
差動分布回路ICチップ102は、プリドライバPDと、プリドライバPDの入力端抵抗R1P,R1Nと、プリドライバPDの送端抵抗R2P,R2Nと、入力端にプリドライバPDからの正相入力信号が入力され、出力端が抵抗R3Pを介して接地された入力伝送線路である入力コプレナー線路CPW1Pと、入力端にプリドライバPDからの逆相入力信号が入力され、出力端が抵抗R3Nを介して接地された入力伝送線路である入力コプレナー線路CPW1Nと、入力端に抵抗R4Pを介してバイアス電圧VCCが供給され、出力端が差動出力の正相出力端子DOUTPに接続された出力伝送線路である出力コプレナー線路CPW2Pと、入力端に抵抗R4Nを介してバイアス電圧VCCが供給され、出力端が差動出力の逆相出力端子DOUTNに接続された出力伝送線路である出力コプレナー線路CPW2Nと、入力コプレナー線路CPW1P,CPW1Nおよび出力コプレナー線路CPW2P,CPW2Nに沿って配置され、非反転入力端子INPが入力コプレナー線路CPW1Pに接続され、反転入力端子INNが入力コプレナー線路CPW1Nに接続され、非反転出力端子OUTPが出力コプレナー線路CPW2Pに接続され、反転出力端子OUTNが出力コプレナー線路CPW2Nに接続された複数の差動増幅器CMLとを含む。
従来と同様に、104は差動分布回路ICチップ102の正相入力端子DINPとパッケージ103aの正相入力端子DINP_Pとを接続するボンディングワイヤ、105は差動分布回路ICチップ102の逆相入力端子DINNとパッケージ103aの逆相入力端子DINN_Nとを接続するボンディングワイヤ、106は差動分布回路ICチップ102の正相出力端子DOUTPとパッケージ103aの正相出力端子DOUTP_Pとを接続するボンディングワイヤ、107は差動分布回路ICチップ102の逆相出力端子DOUTNとパッケージ103aの逆相出力端子DOUTN_Nとを接続するボンディングワイヤである。
また、本実施の形態のパッケージ103aは、内装基板200,201を備えている。内装基板200,201の材質はセラミックでも有機材料でも良い。内装基板200上の電源電圧VEE供給用の金配線の一端と差動分布回路ICチップ102の電源電圧端子VEE_CPとの間はボンディングワイヤ108aによって接続され、内装基板201上の電源電圧VEE供給用の金配線の一端と差動分布回路ICチップ102の電源電圧端子VEE_CNとの間はボンディングワイヤ109aによって接続される。また、内装基板200上の電源電圧VEE供給用の金配線の他端とパッケージ103aの電源電圧端子VEE_PPとの間はボンディングワイヤ202によって接続され、内装基板201上の電源電圧VEE供給用の金配線の他端とパッケージ103aの電源電圧端子VEE_PNとの間はボンディングワイヤ203によって接続される。
さらに、内装基板200,201上には、それぞれ薄膜抵抗R5P,R5Nが形成されている。薄膜抵抗R5Pの一端の金配線と差動分布回路ICチップ102のバイアス電圧端子VCC_CPとの間はボンディングワイヤ110aによって接続され、薄膜抵抗R5Nの一端の金配線と差動分布回路ICチップ102のバイアス電圧端子VCC_CNとの間はボンディングワイヤ111aによって接続される。また、薄膜抵抗R5Pの他端の金配線とパッケージ103aのバイアス電圧端子VCC_PPとの間はボンディングワイヤ204によって接続され、薄膜抵抗R5Nの他端の金配線とパッケージ103aのバイアス電圧端子VCC_PNとの間はボンディングワイヤ205によって接続される。
図2は内装基板200の斜視図である。図2において、206は内装基板200上に形成された電源電圧VEE供給用の金配線、207は内装基板200上の薄膜抵抗R5Pの一端に接続するように形成された金配線、208は薄膜抵抗R5Pの他端に接続するように形成された金配線である。金配線206の一端にボンディングワイヤ108aが接続され、金配線206の他端にボンディングワイヤ202が接続される。また、金配線207にボンディングワイヤ110aが接続され、金配線208にボンディングワイヤ204が接続される。内装基板201の構成も内装基板200と同様である。
本実施の形態は、差動分布回路ICチップ102のバイアス電圧端子VCC_CP,VCC_CNとパッケージ103aのバイアス電圧端子VCC_PP,VCC_PNとを接続するボンディングワイヤ110a,111a,204,205に対して直列に抵抗R5P,R5Nが挿入されている点を特徴としている。この抵抗R5P,R5Nの抵抗値は例えば2Ω程度である。差動分布回路ICチップ102にバイアス電圧VCCを供給するラインに抵抗R5P,R5Nを挿入することにより、ボンディングワイヤ110a,111a,204,205のインダクタンス成分に起因する共振を抑圧することが可能になる。
また、本実施の形態では、内装基板200,201を設けることにより、ボンディングワイヤ110a,111a,204,205を最小限の長さに抑えることが可能となり、これらのボンディングワイヤのインダクタンス成分を最小限に抑えることが可能となる。この結果、インダクタンス成分に起因する共振の周波数を差動分布回路の高周波側のカットオフ周波数よりも高い周波数に追いやり、共振が発生したとしても回路性能上問題とならないようにすることも可能となる。
さらに、図2の例では、金配線206を単なる直線状の配線としているが、この電源電圧VEE供給用の金配線206に対して例えばグラウンド配線を近接して配置し、金配線206とグラウンドとの間の容量成分が大きくなるようにすれば、ローパスフィルタとしての働きを持たせることができるので、高周波成分が重畳しない安定的な電圧電圧VEEの供給を実現することができる。電源電圧VEEの安定性は、差動分布回路全体の安定性につながる。
図3に本実施の形態の差動分布回路ICパッケージにおけるS21パラメータ(電力利得)のシミュレーション結果を示す。図8に示した従来の差動分布回路ICパッケージのS21パラメータと比較して、本実施の形態では15GHz付近の先鋭度の高い利得ピークが抑圧され、高周波側のカットオフ周波数以下では平坦な特性が得られていることが確認できる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図4は本発明の第2の実施の形態に係る内装基板200の構成を示す斜視図である。第1の実施の形態では抵抗R5Pとして薄膜抵抗を用いたが、本実施の形態では薄膜抵抗の代わりにチップ抵抗を用いている。内装基板201も同様に実現することができる。
こうして、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、第1、第2の実施の形態では、差動分布回路ICチップとして入力部に集中定数型のプリドライバを有する構成を用いたが、この集中定数型のプリドライバが無い構成の差動分布回路ICチップに対しても本発明は適用可能である。この場合は差動分布回路ICチップ102の入力端子DINP,DINNと入力コプレナー線路CPW1P,CPW1Nの入力端とを直接接続すればよい。
また、第1、第2の実施の形態では、内装基板200,201を用いたが、内装基板200,201は必須の構成要素ではない。例えばパッケージ103aがセラミック製であれば、バイアス電圧端子VCC_PP,VCC_PNと繋がる抵抗R5P,R5Nをパッケージ103aに形成したり搭載したりすることも可能である。この場合は、必要に応じて差動分布回路ICチップ102のバイアス電圧端子VCC_CP,VCC_CNと抵抗R5P,R5Nとの間をボンディングワイヤで接続すればよい。
内装基板200,201を用いない場合、ボンディングワイヤのインダクタンス成分に起因する共振の周波数を差動分布回路の高周波側のカットオフ周波数よりも高い周波数に設定する効果と、電圧電圧VEEの安定化という効果を得ることはできないが、抵抗R5P,R5Nの挿入によって差動分布回路の利得ピークを抑圧するという効果は十分に得ることができる。
本発明は、高速動作の差動分布回路に適用することができる。
102…差動分布回路ICチップ、103a…パッケージ、104〜107、108a〜111a,202〜205…ボンディングワイヤ、200,201…内装基板、206〜208…金配線、CPW1P,CPW1N…入力コプレナー線路、CPW2P,CPW2N…出力コプレナー線路、CML…差動増幅器、DINP…差動分布回路ICチップの正相入力端子、DINN…差動分布回路ICチップの逆相入力端子、DOUTP…差動分布回路ICチップの正相出力端子、DOUTN…差動分布回路ICチップの逆相出力端子、DINP_P…パッケージの正相入力端子、DINN_N…パッケージの逆相入力端子、DOUTP_P…パッケージの正相出力端子、DOUTN_N…パッケージの逆相出力端子、R1P,R1N,R2P,R2N,R3P,R3N,R4P,R4N,R5P,R5N…抵抗、VEE…電源電圧、VCC…バイアス電圧、VEE_CP,VEE_CN…差動分布回路ICチップの電源電圧端子、VEE_PP,VEE_PN…パッケージの電源電圧端子、VCC_CP,VCC_CN…差動分布回路ICチップのバイアス電圧端子、VCC_PP,VCC_PN…パッケージのバイアス電圧端子。

Claims (5)

  1. 差動分布回路ICチップと、この差動分布回路ICチップを搭載するパッケージとを備え、
    前記差動分布回路ICチップは、
    チップのバイアス電圧端子から入力端にバイアス電圧が供給され、出力端がチップの出力端子に接続された出力伝送線路と、
    チップの入力端子から差動信号が入力され、出力が前記出力伝送線路に接続された少なくとも1つの差動増幅器とを有し、
    前記パッケージは、
    前記差動分布回路ICチップの各端子とこれに対応するパッケージの各端子とを接続する複数のボンディングワイヤと、
    この複数のボンディングワイヤのうち、前記バイアス電圧端子にバイアス電圧を供給するボンディングワイヤに対して直列に挿入された抵抗とを有することを特徴とする差動分布回路ICパッケージ。
  2. 請求項1記載の差動分布回路ICパッケージにおいて、
    前記抵抗は、パッケージ上に設けられた内装基板上に搭載されることを特徴とする差動分布回路ICパッケージ。
  3. 請求項1または2記載の差動分布回路ICパッケージにおいて、
    前記抵抗は、薄膜抵抗であることを特徴とする差動分布回路ICパッケージ。
  4. 請求項1または2記載の差動分布回路ICパッケージにおいて、
    前記抵抗は、チップ抵抗であることを特徴とする差動分布回路ICパッケージ。
  5. 請求項2記載の差動分布回路ICパッケージにおいて、
    さらに、前記内装基板は、その表面に前記差動増幅器への電源電圧供給用の配線を有し、
    前記配線は、所望の高周波ろ波特性を実現する容量性の配線であることを特徴とする差動分布回路ICパッケージ。
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