JP2010205747A - レーザダイオード駆動回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】広帯域での安定した出力振幅、及び高い設計自由度を実現すること。
【解決手段】このレーザダイオード駆動回路3は、互いに相補的な入力信号をベース端子に受けて、該入力信号に応じた駆動信号を出力端子T3,T4にそれぞれ生成するトランジスタ6,7と、出力端子T3,T4とトランジスタ6,7とのそれぞれの間において、トランジスタ6,7に対して直列接続されたトランジスタ8,9と、出力端子T3,T4とトランジスタ8,9のベース端子とのそれぞれの間に接続されて、駆動信号をトランジスタ8,9のベース端子にフィードバックさせる帰還抵抗11,12,13,14と、出力端子T3,T4とトランジスタ9,8のベース端子との間にそれぞれ接続されたコンデンサ15,16と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】このレーザダイオード駆動回路3は、互いに相補的な入力信号をベース端子に受けて、該入力信号に応じた駆動信号を出力端子T3,T4にそれぞれ生成するトランジスタ6,7と、出力端子T3,T4とトランジスタ6,7とのそれぞれの間において、トランジスタ6,7に対して直列接続されたトランジスタ8,9と、出力端子T3,T4とトランジスタ8,9のベース端子とのそれぞれの間に接続されて、駆動信号をトランジスタ8,9のベース端子にフィードバックさせる帰還抵抗11,12,13,14と、出力端子T3,T4とトランジスタ9,8のベース端子との間にそれぞれ接続されたコンデンサ15,16と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、光通信用のレーザダイオードを駆動するレーザダイオード駆動回路に関するものである。
光通信に使用される半導体レーザダイオード(以下、「LD」ともいう)を駆動するための駆動回路の構成としては、下記特許文献1,2に記載のものが知られている。
特許文献1に記載された駆動回路では、2つの差動信号出力にカスケード接続された2つのトランジスタをそれぞれ有し、差動信号に応じて出力端子側のトランジスタのベース電位を変化させている。これにより、出力電圧がカスケード接続された2つのトランジスタで分圧されるため、駆動回路に使用されるトランジスタに印加されるコレクタ−エミッタ間電圧VCEを低減することができ、トランジスタの耐圧(ブレークダウン電圧)を超える出力振幅が実現される。ここで、出力端子側のトランジスタのベース電位は出力信号からのフィードバックにより生成される。このとき、トランジスタのベース−コレクタ寄生容量によるオーバシュートを抑制するため、抵抗素子R1,R2,R3,R4による直流(DC)フィードバックに加えて、容量素子Ccb1,C1,Ccb2,C2による交流(AC)フィードバックを設けている。
また、特許文献2に記載された駆動回路では、入力信号に応じてカスケード接続されたトランジスタQ2のベース電位を変化させている。この駆動回路には、トランジスタQ1をパスとする信号と、トランジスタQ3をパスとする信号の位相を合わせるための容量Chが備えられている。
しかしながら、上述した特許文献1に記載の構成では、出力信号のオーバシュートを完全に抑制するには、抵抗値R1と容量値Ccb1の積と、抵抗値R2と容量値C1の積とが同じ、かつ、抵抗値R3と容量値Ccb2の積と、抵抗値R4と容量値C2の積とが同じになるように回路定数を設定する必要があり、その点で設計自由度が低くなる傾向にある。また、上述した特許文献2に記載の構成では、2つのパスの信号位相を広帯域に渡って厳密に合わせることは困難であり、高速動作に限界がある。
そこで、本発明は、かかる課題に鑑みて為されたものであり、広帯域での安定した出力振幅、及び高い設計自由度を実現するレーザダイオード駆動回路を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のレーザダイオード駆動回路は、互いに相補的な入力信号を制御端子に受けて、該入力信号に応じた駆動信号を第1及び第2の出力端子にそれぞれ生成する第1及び第2のトランジスタと、第1及び第2の出力端子と第1及び第2のトランジスタとのそれぞれの間において、第1及び第2のトランジスタに対して直列接続された第3及び第4のトランジスタと、第1及び第2の出力端子と第3及び第4のトランジスタの制御端子とのそれぞれの間に接続されて、駆動信号を第3及び第4のトランジスタの制御端子にフィードバックさせる第1及び第2の帰還抵抗と、第1及び第2の出力端子と第4及び第3のトランジスタの制御端子との間にそれぞれ接続された第1及び第2の容量素子と、を備える。
このようなレーザダイオード駆動回路によれば、入力信号に応じた駆動信号が生成される際に、第1及び第2のトランジスタと、駆動信号が制御端子にフィードバックされる第3及び第4のトランジスタとによって駆動信号が分圧されることになるので、トランジスタの耐圧を超える出力振幅が得られる。このとき、第1及び第2の容量素子の存在により、第3及び第4のトランジスタの制御端子を基準にして、第1及び第2の容量素子の端子電位と第3及び第4のトランジスタの寄生容量の端子電位とが逆位相で変化するため、制御信号におけるオーバシュートが抑制され、各トランジスタのVCE波形のオーバシュートも抑制される。そのため、広帯域でより大きな出力振幅を実現することができる。さらに、第3及び第4のトランジスタに接続される第1及び第2の帰還抵抗は、第1及び第2の容量素子の容量値に関係なくその抵抗値を設定できるため、設計自由度も高くすることができる。
ここで、第1及び第2の帰還抵抗は、それぞれ、電圧源と第3及び第4のトランジスタの制御端子との間に接続された抵抗素子と、第1及び第2の出力端子と第3及び第4のトランジスタの制御端子との間に接続された抵抗素子とを有する、ことが好ましい。この場合、駆動信号と電圧源の出力との間の電位差が、2つの抵抗素子で分圧されてから第3及び第4のトランジスタの制御端子に印加されるので、駆動信号をその電圧値に応じて第1及び第2のトランジスタと第3及び第4のトランジスタとに安定して振り分けることができる。その結果、駆動信号の出力振幅を効率的に大きくすることができる。
本発明のレーザダイオード駆動回路によれば、広帯域での安定した出力振幅、及び高い設計自由度を実現することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るレーザダイオード駆動回路の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の好適な一実施形態にかかる光送信器1の構成を示す回路図である。同図に示す光送信器1は、光通信において用いられ、データ信号に応じた光信号を生成するための装置であり、光信号生成部としての光送信サブアッセンブリ(以下、「TOSA:Transmitter Optical Sub Assembly」という)2と、TOSA2内のレーザダイオードを駆動するためのレーザダイオード駆動回路(以下、「LDD」という)3と、TOSA2とLDD3との間を電気的に接続する伝送線路4とによって構成されている。このLDD3は、差動増幅器5、トランジスタ6,7(第1及び第2のトランジスタ)、トランジスタ8,9(第3及び第4のトランジスタ)、電流源10、抵抗素子11,12(第1の帰還抵抗)、抵抗素子13,14(第2の帰還抵抗)、コンデンサ15(第1の容量素子)、コンデンサ16(第2の容量素子)、及び定電圧源17によって構成されている。
データ信号は、互いに相補的な入力電圧信号として、LDD3の入力端子T1,T2にそれぞれ入力され、これらの入力電圧信号は差動増幅器5を経由して増幅される。増幅された入力電圧信号は、電流源10に共通に接続された差動対を構成する2つのトランジスタ6,7にそれぞれ入力される。この2つのトランジスタ6,7は、例えば、NPNトランジスタであり、それぞれのベース端子(制御端子)が差動増幅器5の2つの出力に接続されて入力電圧信号を受け、エミッタ端子が電流源10を介して接地されおり、それぞれのコレクタ端子が、トランジスタ8,9を経由して出力端子T3,T4に接続されている。このような構成により、トランジスタ6,7がデータ信号に応じてスイッチングされることにより、LDD3のそれぞれの出力端子T3,T4にデータ信号に応じた駆動信号が、生成され、伝送線路4を介してTOSA2に供給される。
TOSA2は、半導体レーザダイオード(以下、「LD」という)18と、LD18に接続された直列抵抗19,20及びインダクタ21,22を含んで構成され、TO−CANパッケージやバタフライパッケージ等の光通信用のパッケージ内に実装されている。なお、抵抗19,20及びインダクタ21,22はパッケージの外に実装されてもよい。
このTOSA2の入力端子T5が直列抵抗19を介してLD18のアノードに接続され、入力端子T6が直列抵抗20を介してLD18のカソードに接続されている。この2つの入力端子T5,T6を通じてLD18のアノードとカソードとがLDD3から駆動信号を受ける。さらに、LD18は、そのアノードにインダクタ21を介してバイアス電圧VCCが印加され、そのカソードにインダクタ22を介してバイアス電流源23が接続されることにより、バイアス電流が供給される。これにより、LD18がデータ信号に応じた光信号を生成する。なお、このバイアス電流源23はインダクタ21側に配置されていてもよく、この場合、インダクタ22は直接接地される。
また、LDD3の出力端子T3,T4と、TOSA2の入力端子T5,T6との間には、それぞれ、LDD3とTOSA2とを電気的に接続する2本の伝送線路25,26が接続されている。この伝送線路25には直流遮断用のキャパシタ27が直列に接続され、伝送線路26には直流遮断用のキャパシタ28が直列に接続されている。このような構成によって、伝送線路25,26上に伝送される信号から直流成分が分離され、LDD3からの高周波信号(駆動信号)のみが伝送線路25,26及び直列抵抗19,20を介してLD18に伝送される。
さらに、伝送線路25,26とLDD3の出力端子T3,T4との間には、それぞれ、インダクタ29,30を介してバイアス電圧VCCが印加されている。これにより、LDD3のトランジスタ6,7のコレクタ端子に直流電流が供給される。
ここで、TOSA2の直列抵抗19,20は、伝送線路4とTOSA2とのインピーダンスマッチングのための抵抗であるが、低速のデータ信号を扱う場合完全なインピーダンスマッチングは不要であり、LDD3の効率を考慮して抵抗19,20の抵抗値は比較的小さな値(場合によっては0Ω)を用いる。これに対して、高速の信号を扱う場合、インピーダンスマッチングによる反射波の影響を抑制するため、抵抗19,20を大きく設定する。例えば、基板上のマイクロストリップラインで構成する伝送線路25,26の特性インピーダンスをZ0とした場合、抵抗19,20の抵抗値をZ0−RLD/2(RLDはLD18の直列抵抗)と設定すると抵抗19,20の端子での反射は抑制される。マイクロストリップラインの特性インピーダンスは、ラインの線幅を考慮すると実質的にあまり小さくできないため例えば25Ω程度であり、この場合の抵抗19,20の抵抗値は20〜25Ωに設定する。
従って、LD18を変調するのに必要な電流が80mAである場合、LDD3は差動で約4V(=(抵抗19の抵抗値+抵抗20の抵抗値+RLD)×80mA)の電圧振幅を出力する必要がある。トランジスタのエミッタ−ベース間のブレークダウン電圧(BVCER)はトランジスタが高速動作するほど低くなる傾向にあり、例えば遮断周波数ftが150GHzを超えるようなトランジスタではブレークダウン電圧が2V以下になる場合もある。これに対処するためには、トランジスタ6,7としてブレークダウン電圧の大きな低速トランジスタを使用するか、抵抗19,20の抵抗値を小さくしてインピーダンスミスマッチングを許容することも考えられるが、それでは高速動作が困難になってしまう。そこで、LDD3には、トランジスタ6,7に対して直列接続されたトランジスタ8,9が備えられている。
詳細には、トランジスタ8は、出力端子T3とトランジスタ6との間に接続され、そのコレクタ端子が出力端子T3に、そのエミッタ端子がトランジスタ6のコレクタ端子に接続されている。さらに、このトランジスタ8のベース端子には、LDD3が出力する駆動信号に応じて動的にベース電位を変化させるために、ベース端子に駆動信号をフィードバックさせる抵抗素子(帰還抵抗)11,12が設けられている。抵抗素子11は、出力端子T3とトランジスタ8のベース端子との間に接続され、抵抗素子12は、定電圧源17とトランジスタ8のベース端子との間に接続されている。
また、トランジスタ9は、出力端子T4とトランジスタ7との間に接続され、そのコレクタ端子が出力端子T4に、そのエミッタ端子がトランジスタ7のコレクタ端子に接続されている。さらに、このトランジスタ9のベース端子には、LDD3が出力する駆動信号に応じて動的にベース電位を変化させるために、ベース端子に駆動信号をフィードバックさせる抵抗素子(帰還抵抗)13,14が設けられている。抵抗素子13は、出力端子T4とトランジスタ9のベース端子との間に接続され、抵抗素子14は、定電圧源17とトランジスタ9のベース端子との間に接続されている。
これらの抵抗素子11,12,13,14により、駆動電圧が大きくなるとトランジスタ8、9のベース電位も合わせて大きくなるため、駆動電圧をトランジスタ6とトランジスタ8、及びトランジスタ7とトランジスタ9で分圧することが可能になる。
なお、トランジスタ8,9にはベース−コレクタ寄生容量(Ccb)が存在し、駆動信号が高周波信号であるために、過渡的にどちらかのトランジスタにより大きな電圧が印加されてしまう、すなわち、駆動信号の波形にオーバシュートが発生してしまうという問題が存在していた。この問題を回避するために、LDD3には、コンデンサ15,16が内蔵されている。
このコンデンサ15は、一端がトランジスタ9のベース端子に接続され、他端が出力端子T3に接続されている。また、コンデンサ16は、一端がトランジスタ8のベース端子に接続され、他端が出力端子T4に接続されている。このようなコンデンサ15,16は、トランジスタ8,9の寄生容量Ccbを補償(キャンセル)する役割を有する。
以上説明したLDD3によれば、データ信号に応じた駆動信号が生成される際に、トランジスタ6,7と、駆動信号がベース端子にフィードバックされるトランジスタ8,9とによって駆動信号が分圧されることになるので、トランジスタの耐圧を超える出力振幅が得られる。このとき、コンデンサ15,16の存在により、トランジスタ8,9のベース端子を基準にして、コンデンサ15,16の端子電位とトランジスタ8,9の寄生容量Ccbの端子電位とが逆位相で変化するため駆動信号におけるオーバシュートが抑制される。その結果、波形のオーバシュートの分だけ出力振幅を小さくする必要が無くなり、広帯域でより大きな出力振幅を実現することができる。さらに、トランジスタ8,9に接続される抵抗素子11,13は、コンデンサ15,16の容量値に関係なくその抵抗値を設定できるため、設計自由度も高くすることができる。また、2つの信号パスを合成する必要が無いため位相調整が不要であり、高速動作が期待できる。
以下、本実施形態における具体的効果を比較例と対比しつつ説明する。
本発明の比較例として、図4に示す光送信器501のように、光送信器1からコンデンサ15,16を取り除いた構成を想定する。図5には、電源電圧VCCを2.5V、定電圧源17の出力電圧を2.3V、抵抗素子11,12,13,14の抵抗値を50Ω、直列抵抗19,20の抵抗値を21.5Ω、LD18の直列抵抗RLDを7Ωに設定した場合のLDD503における信号波形のシミュレーション結果を示す。図5(a)がLDD503の出力波形、図5(b)がトランジスタ8,9のベース電圧波形、図5(c)がトランジスタ6,7のエミッタ−コレクタ電圧(VCE)波形、図5(d)がトランジスタ8,9のエミッタ−コレクタ電圧(VCE)波形である。
この結果より、過渡的にトランジスタ8,9のベース電位がオーバシュートしており、そのためトランジスタ6,7,8,9の電圧VCEが過渡的に高くなっている。図4の回路ではこの波形オーバシュートの分だけ出力振幅を小さくせざるを得ず、逆に波形オーバシュートを抑制することができれば、動的にバイアスが変化するカスコード接続の効果を最大限に活用することができることになる。
次に、図6及び図7を参照して、波形オーバシュートの原因について考察する。図6は、LDD503の一部を示す回路図である。同図に示すように、トランジスタ8のベース電子は抵抗素子11,12により分圧されて決定されるが、実際にはトランジスタ8のベース−コレクタ寄生容量Ccbにより高周波的には帰還量が変化する。図6の右下に示されるように、トランジスタ8のベース電位VBBは、出力端子T3の電圧VOUTPを用いて、下記式(1);
VBB=VOUTP×{R2(1+jωCcbR1)}/(R1+R2+jωCcbR1R2)
…(1)
で与えられる。ここで、R1,R2は、それぞれ、抵抗素子11,12の抵抗値である。
VBB=VOUTP×{R2(1+jωCcbR1)}/(R1+R2+jωCcbR1R2)
…(1)
で与えられる。ここで、R1,R2は、それぞれ、抵抗素子11,12の抵抗値である。
図7には、R1,R2=50Ω、Ccb=40fFとしたとき(G1)と、R1,R2=25Ω、Ccb=40fFとしたとき(G2)のベース電位VBBの周波数応答を示すグラフである。このように、寄生容量Ccbは周波数応答において零点を形成し、ベース電位VBBへのフィードバックにおいて高周波成分が強調されてしまい、結果としてVBB波形がオーバシュートしてしまう。抵抗値R1,R2を同時に小さくすることでフィードバック利得を維持しつつ零点の効果を抑制することは可能になるが、抵抗素子11,12はLDDにおいて終端抵抗としての役割も果たすため、あまり小さくすると無効電流が流れてしまい、ドライバとしての効率が低下してしまうという問題がある(駆動電流の一部が終端抵抗を流れてしまい、その分、LDに流れる電流が減る。)。
図2には、本実施形態に係るLDD3における信号波形のシミュレーション結果を示している。回路定数は図5の場合と同じとし、コンデンサ15,16の容量値を80fFとした。図2(a)がLDD3の出力波形、図2(b)がトランジスタ8,9のベース電圧波形、図2(c)がトランジスタ6,7のエミッタ−コレクタ電圧(VCE)波形、図2(d)がトランジスタ8,9のエミッタ−コレクタ電圧(VCE)波形である。
図2を図5と比較して分かるように、コンデンサ15,16を備えることにより、トランジスタ8,9のベース電圧波形(図2(b))のオーバシュートが大幅に抑制され、トランジスタ6,7及びトランジスタ8,9の電圧VCEが2V以下に抑えられている(図2(c)、(d))。また、図3はTOSA2のLDを流れる電流波形であるが、コンデンサ15,16が無い場合(図8)と比較して波形の劣化がほとんど見られない。このように、寄生容量補償用のコンデンサを追加することにより、LDを駆動する波形にほとんど影響を与えることなく、VCE波形の過渡的なオーバシュートが抑制され、トランジスタの耐圧を超える出力振幅が実現されている。
1…光送信器、3…レーザダイオード駆動回路、6,7…トランジスタ(第1及び第2のトランジスタ)、8,9…トランジスタ(第3及び第4のトランジスタ)、11,12…抵抗素子(第1の帰還抵抗)、13,14…抵抗素子(第2の帰還抵抗)、15…コンデンサ(第1の容量素子)、16…コンデンサ(第2の容量素子)。
Claims (2)
- 互いに相補的な入力信号を制御端子に受けて、該入力信号に応じた駆動信号を第1及び第2の出力端子にそれぞれ生成する第1及び第2のトランジスタと、
前記第1及び第2の出力端子と前記第1及び第2のトランジスタとのそれぞれの間において、前記第1及び第2のトランジスタに対して直列接続された第3及び第4のトランジスタと、
前記第1及び第2の出力端子と前記第3及び第4のトランジスタの制御端子とのそれぞれの間に接続されて、前記駆動信号を前記第3及び第4のトランジスタの制御端子にフィードバックさせる第1及び第2の帰還抵抗と、
前記第1及び第2の出力端子と前記第4及び第3のトランジスタの制御端子との間にそれぞれ接続された第1及び第2の容量素子と、
を備えることを特徴とするレーザダイオード駆動回路。 - 前記第1及び第2の帰還抵抗は、それぞれ、電圧源と前記第3及び第4のトランジスタの制御端子との間に接続された抵抗素子と、前記第1及び第2の出力端子と前記第3及び第4のトランジスタの制御端子との間に接続された抵抗素子とを有する、
ことを特徴とする請求項1記載のレーザダイオード駆動回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009046138A JP2010205747A (ja) | 2009-02-27 | 2009-02-27 | レーザダイオード駆動回路 |
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---|---|---|---|---|
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2009
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