JP2010272739A - ステージ装置、位置合わせ装置および基板貼り合わせ装置 - Google Patents

ステージ装置、位置合わせ装置および基板貼り合わせ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ステージ装置の作動効率を向上させる。
【解決手段】同一直線上にない三箇所で、ステージを上下方向に個別に移動する三つの上下アクチュエータと、作用線が上下方向に直交する面に沿ってステージの重心を通り、ステージを水平に移動する第1アクチュエータと、作用線の各々が上下方向に直交する面内で第1アクチュエータの作用線と直交して、ステージを水平に移動する第2アクチュエータおよび第3のアクチュエータとを備え、第2アクチュエータの作用線は、三つの上下アクチュエータのうちの少なくとも一の上下アクチュエータの作用線と交差し、且つ、第3アクチュエータの作用線は、三つの上下アクチュエータのうちの一の上下アクチュエータとは異なる少なくとも一つの上下アクチュエータの作用線と交差する。
【選択図】図10

Description

本発明は、ステージ装置、位置合わせ装置および基板貼り合わせ装置に関する。
ステージを互いに異なる方向に移動させる複数のアクチュエータを備え、基板等を搭載したテーブルを二次元的に移動させるステージ装置がある(特許文献1参照)。
特開2007−027659号公報
複数のアクチュエータは、それぞれの制御対象となる移動の方向に沿って配置される。このため、アクチュエータの動作に投入されるエネルギが、ステージの移動に効率よく利用されているとは限らなかった。
そこで、上記課題を解決すべく、本発明の第1の態様として、同一直線上にない三箇所で、ステージを上下方向に個別に移動する三つの上下アクチュエータと、作用線が上下方向に直交する面に沿ってステージの重心を通り、ステージを水平に移動する第1アクチュエータと、作用線の各々が上下方向に直交する面内で第1アクチュエータの作用線と直交して、ステージを水平に移動する第2アクチュエータおよび第3のアクチュエータとを備え、第2アクチュエータの作用線は、三つの上下アクチュエータのうちの少なくとも一の上下アクチュエータの作用線と交差し、且つ、第3アクチュエータの作用線は、三つの上下アクチュエータのうちの一の上下アクチュエータとは異なる少なくとも一つの上下アクチュエータの作用線と交差するステージ装置が提供される。
また、本発明の第2の態様として、上記ステージ装置を含む位置合わせ装置が提供される。更に、本発明の第3の態様として、上記位置合わせ装置を含む基板貼り合わせ装置が提供される。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションも発明となり得る。
基板貼り合わせ装置100の平面図である。 位置合わせ装置160の縦断面図である。 位置合わせ装置160の縦断面図である。 加圧装置130の縦断面図である。 基板102の状態の遷移を示す断面図である。 基板102の状態の遷移を示す断面図である。 基板102の状態の遷移を示す断面図である。 基板102の状態の遷移を示す断面図である。 微動部200の縦断面図である。 微動部200の平面図である。 微動部200の平面図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、基板貼り合わせ装置100の全体的な構造を模式的に示す平面図である。基板貼り合わせ装置100は、筐体110と、筐体110に収容されたローダ120、加圧装置130、ホルダストッカ140、プリアライナ150および位置合わせ装置160を備える。また、筐体110の外面には、複数のFOUP(Fro nt Opening Unified Pod)101が装着される。
FOUP101の各々は複数の基板102を収容して、筐体110に対して個別に取り外しできる。FOUP101を用いることにより、複数の基板102を一括して基板貼り合わせ装置100に装填できる。また、基板102を貼り合わせて作製した積層基板104もFOUP101に収容されて、一括して回収、搬送される。
なお、ここでいう基板102は、シリコン単結晶基板、化合物半導体基板等の半導体基板の他、ガラス基板等でもあり得る。また、貼り合わせに供される基板102は、それぞれが配線等を含む複数の素子を形成されている。
筐体110は、装着されたFOUP101と結合して、ローダ120、加圧装置130、ホルダストッカ140、プリアライナ150および位置合わせ装置160を気密に包囲する。これにより、基板貼り合わせ装置100における基板102の通過経路を清浄な環境に保つ。また、筐体110内をパージガスにより満たす場合もある。更に、筐体110の内部またはその一部を排気して、真空環境で基板102を取り扱う場合もある。
ローダ120は、フォーク122、落下防止爪124およびフォールディングアーム126を有する。フォールディングアーム126は、一端においてフォーク122および落下防止爪124を支持しつつ、他端において筐体110に対して回転可能に支持される。フォールディングアーム126は、中程で折れ曲がることにより、フォーク122を任意の位置に移動させる。フォーク122は、基板102および基板ホルダ108を吸着して保持する。
また、ローダ120は、フォーク122および落下防止爪124を上下に反転させる機能を有する。これにより、後述する位置合わせ装置160において、下向きの保持面を有するステージに、基板102および基板ホルダ108を保持させる。
落下防止爪124は、フォーク122が反転した場合に、フォーク122に保持された基板102または基板ホルダ108の下に差し出されて、基板102または基板ホルダ108が落下することを防止する。フォーク122が反転しない場合、落下防止爪124は、フォーク122上の基板102および基板ホルダ108と干渉しない位置まで退避する。
上記のようなローダ120は、後述する基板ホルダ108に基板102を載せる場合に、FOUP101から基板102を一枚ずつ取り出して搬送する。また、ローダ120は、基板102を搭載した基板ホルダ108を、プリアライナ150から位置合わせ装置160、位置合わせ装置160から加圧装置130へと搬送する。更に、ローダ120は、貼り合わされて積層基板104となった基板102を、回収用のFOUP101に搬送する。
ホルダストッカ140は、基板102を保持する基板ホルダ108を収容して待機させる。基板ホルダ108は、ローダ120により1枚ずつ取り出され、基板102を一枚ずつ保持する。詳細な形態については後述するが、基板ホルダ108は、基板貼り合わせ装置100の内部において基板102と一体的に取り扱われる。これにより、薄く脆弱な基板102を保護して、基板貼り合わせ装置100の内部における基板102の取り扱いを容易にする。
なお、基板ホルダ108は、積層基板104が基板貼り合わせ装置100から搬出される場合に、積層基板104から分離されてホルダストッカ140に戻される。これにより、少なくとも基板貼り合わせ装置100が稼働している期間は、基板ホルダ108は基板貼り合わせ装置100の外部に取り出されることがない。
プリアライナ150は、位置合わせ精度よりも処理速度を重視した位置合わせ機構を有する。ローダ120は、プリアライナ150と協働して、基板ホルダ108に基板102を搭載すると共に、基板102を保持した基板ホルダ108をローダ120に搭載する。また、プリアライナ150は、基板102の基板ホルダ108に対する搭載位置のばらつきと、基板ホルダ108のローダ120に対する搭載位置のばらつきとが、予め定められた範囲に収まるように調整する。
更に、プリアライナ150は、基板102の配向方向を、ローダ120に対して一定の向きに揃える回転補正部も有する。これにより、後述する位置合わせ装置160における調整量を減少させ、位置合わせ装置160における作業時間を短縮する。
位置合わせ装置160は、それぞれが基板ホルダ108に保持された一対の基板102を相互に位置合わせする。位置合わせ装置160における位置合わせ精度は高く、例えば、素子が形成された半導体基板を位置合わせする場合には、サブミクロンレベルの精度が求められる。位置合わせ装置160の構造および動作については、図2および図3を参照して後述する。
加圧装置130は、位置合わせ装置160において位置合わせされて積層された一対の基板102を加圧して、基板102どうしを接着させる。これにより基板102は恒久的に積層された積層基板104となる。加圧装置130の構造および動作については、図4を参照して後述する。
図2は、位置合わせ装置160の構造と動作を示す模式的な縦断面図である。位置合わせ装置160は、枠体162と、枠体162の内側に配された粗動部180、下ステージ170および上ステージ190とを備える。
枠体162は、それぞれが水平で互いに平行な底板161および天板165と、底板161および天板165を結合する複数の支柱163とを有する。底板161、支柱163および天板165はそれぞれ高剛性な材料により形成され、位置合わせ装置160の動作に伴う反力が作用した場合も変形を生じない。
位置合わせ装置160において、底板161の上面には、粗動部180が載置される。粗動部180は、底板161に固定されたガイドレール182に案内されつつX方向に移動するX駆動部184と、X駆動部184の上でY方向に移動するY駆動部186とを有する。これにより、粗動部180は、XY平面上の任意の位置に向かって、搭載物を高速に移動させる。
また、Y駆動部186は、顕微鏡171および微動部200を搭載する。更に、微動部200は、ベース部176、重力打消部169および下ステージ170と、複数のアクチュエータ172とを有する。
ベース部176は、Y駆動部186から支持されると共に、微動部200の他の部材を支持する。下ステージ170は、基板102および基板ホルダ108を保持する。また、下ステージ170は、球面座168を介して、重力打消部169により、ベース部176上に支持される。
更に、下ステージ170およびベース部176の間には、水平または垂直に配された複数のアクチュエータ172が配される。下ステージ170は、水平に配されたアクチュエータ172の動作により水平に移動する。また、下ステージ170は、水平に配置した複数のアクチュエータ172を異なる動作量で動作させることにより、鉛直な軸の回りに回転する。
更に、下ステージ170は、垂直に配されたアクチュエータ172を動作させることにより昇降する。また更に、下ステージ170は、垂直に配されたアクチュエータ172の動作量を相互に変えることにより水平面に対する傾きを変化させる。アクチュエータ172の詳細な配置については図10を参照して後述する。
こうして、粗動部180は、下ステージ170を、迅速にX方向またはY方向に移動させる。更に、微動部200は、下ステージ170をなお、図示は省いたが、粗動部180は、下ステージ170を傾斜させまたは水平にするθ駆動部を更に有してもよい。これにより、下ステージ170に搭載した基板102等の傾きを補正できる。
なお、下ステージ170の搭載面は、例えば真空吸着、静電吸着等による吸着機構を有して、搭載された基板ホルダ108を吸着して保持する。これにより、搭載された基板ホルダ108の下ステージ170に対する変位が防止される。
顕微鏡171は、微動部200と共にX方向およびY方向に移動する。顕微鏡171および下ステージ170の相対位置は予め正確に知ることができるので、顕微鏡171を用いて、下ステージ170に対向する物の下ステージ170に対する相対位置を正確に検出できる。
図示の状態では、上ステージ190に吸着された基板ホルダ108に保持された基板102のアライメントマークMの位置を正確に検出できる。図中では、三角形の記号によりアライメントマークMを表す。ただし、相対位置の検出は、アライメントマークMを用いるとは限らない。例えば、基板102に形成されたパターン等を指標に用いる場合もある。
位置合わせ装置160において、天板165の下面には、上ステージ190および顕微鏡191が懸下される。上ステージ190および顕微鏡191は、天板165に対して固定されて移動しない。
上ステージ190は、水平で下向きの搭載面を有して、基板102を保持した基板ホルダ108を保持する。即ち、上ステージ190は、例えば真空吸着、静電吸着等による吸着機構を有して、基板ホルダ108を吸着して保持する。これにより、基板ホルダ108に吸着された基板102と、基板ホルダ108に保持された基板とを対向させることができる。
また、上ステージ190および顕微鏡191の相対位置は予め正確に知ることができるので、顕微鏡191を用いて、上ステージ190に対向する物の相対位置を正確に検出できる。この実施形態では、下ステージ170に搭載された基板ホルダ108に保持された基板102のアライメントマークMを観察して、基板ホルダ108に保持された基板102の位置を正確に検出できる。
図3は、位置合わせ装置160の動作を、図2に対比して示す図である。既に説明した通り、顕微鏡171、191により対向する基板102のアライメントマークMの位置を検出することにより、基板ホルダ108に保持された基板102に対する基板ホルダ108に保持された基板102の正確な相対位置を知ることができる。
そこで、基板102相互の相対位置のずれが無くなるように粗動部180および微動部200を順次動作させることにより、一対の基板102を正対させることができる。続いて、垂直なアクチュエータ172を同時に動作させて下ステージ170を上昇させることにより、位置合わせをした状態で一対の基板102を積層して仮接合させることができる。
図4は、加圧装置130単独の構造を模式的に示す縦断面図である。加圧装置130は、筐体132の底部から順次積層された定盤138および加熱プレート136と、筐体132の天井面から垂下された圧下部134および加熱プレート136とを有する。加熱プレート136の各々はヒータを内蔵する。また、筐体132の側面のひとつには装入口131が設けられる。
加圧装置130には、既に位置合わせして重ね合わされた基板102が、基板ホルダ108および基板ホルダ108と共に搬入される。搬入された基板102および基板ホルダ108は、定盤138の加熱プレート136上面に載置される。
加圧装置130は、加熱プレート136を昇温させると共に、圧下部134を降下させて上側の加熱プレート136を押し下げる。これにより、加熱プレート136の間に挟まれた基板102並びに基板ホルダ108および基板ホルダ108が加熱および加圧され、基板102は恒久的に接着される。
なお、図示は省いたが、加熱、加圧した後に、基板102を冷却する冷却部を加圧装置130に設けてもよい。これにより、室温までに至らなくても、ある程度冷却した基板102を搬出して、迅速にFOUP101に戻すことができる。
また、加熱プレート136による加熱温度が高い場合は、基板102の表面が雰囲気と科学的に反応する場合がある。そこで、基板102を加熱加圧する場合は、筐体132の内部を排気して真空環境とすることが好ましい。このため、装入口131を気密に閉鎖する、開閉可能なシャッタを設けてもよい。
図5、図6、図7および図8は、基板貼り合わせ装置100における基板102の状態の変遷を示す図である。以下、図5、図6、図7および図8を参照しつつ、図1に示す基板貼り合わせ装置100の動作を説明する。
貼り合わせに供される基板102は、FOUP101に収容された状態で基板貼り合わせ装置100に装填される。基板貼り合わせ装置100においては、まず、ローダ120が、ホルダストッカ140から搬出した基板ホルダ108を、プリアライナ150に載置する。
次に、ローダ120は、FOUP101から1枚ずつ搬出した基板102を、プリアライナ150に置かれた基板ホルダ108に搭載する。搭載された基板102は、静電吸着等により、基板ホルダ108に保持される。
基板102を保持した基板ホルダ108は、少なくとも2組用意される。以下の工程において、基板102および基板ホルダ108が一体的に取り扱われる。こうして、図5に示すように、基板102を保持した基板ホルダ108が用意される。
ローダ120は、基板102を保持した基板ホルダ108を、位置合わせ装置160に順次搬送する。例えば、最初に搬送された基板ホルダ108は、ローダ120により反転されて上ステージ190に保持される。また、次に搬入された基板ホルダ108は、そのままの向きで下ステージ170に保持される。これら基板ホルダ108に保持された基板102は、図6に示すように、相互に位置合わせして仮接合される。
ここで、位置合わせ装置160において仮接合された一対の基板102はまだ接着されていないので、図7に示すように、基板ホルダ108の溝109にクリップ204が嵌められる。これにより、位置合わせ装置160による位置合わせを保持したまま、位置合わせした基板102を挟んだ一対の基板ホルダ108を一体的に搬送できる。
続いて、ローダ120は、仮接合された1対の基板102を挟んだ基板ホルダ108を、加圧装置130に搬送する。加圧装置130において加熱、加圧された1対の基板102は恒久的に接着され、図8に示すように、積層基板104となる。
更に、ローダ120は、基板ホルダ108および積層基板104を分離する。基板ホルダ108はホルダストッカ140に搬送される。また、積層基板104は、FOUP101に回収される。
図9は、微動部200の詳細な構造を示す断面図である。なお、図2および図3と共通の要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省く。微動部200は、重力打消部169、ベース部176、上下アクチュエータ702、703、第3アクチュエータ730および下ステージ170を備える。
下ステージ170は、反射鏡178およびテーブル部179を上面に有する。反射鏡178は、微動部200の外部に固定された干渉計から出射されたレーザ光を反射する。これにより、下ステージ170の正確な位置を検出できる。テーブル部179は、基板ホルダ108等を保持する吸着機構を有する。
重力打消部169は、球面座168を介して、下ステージ170を下方から支持する。重力打消部169は、下ステージ170の昇降を検出して、下ステージ170およびその搭載物の重量を打ち消すように重力方向に伸縮する。これにより、下ステージ170を移動させる場合の慣性を抑制して正確な位置合わせができる。
球面座168は、下ステージ170を揺動可能に支持する。また、球面座168は、流体軸受け等を介して、下ステージ170を低摩擦に支持する。これにより、上下アクチュエータ702、703が動作した場合、下ステージ170は円滑に揺動する。
上下アクチュエータ702、703および第3アクチュエータ730は、略共通の構造を有する。即ち、支持部174を介して下ステージ170側に固定された軸状のマグネット173と、ヨーク175によりベース部176側に固定されたコイル177とを有する。これにより、コイル177に流れる駆動電流を変化させることによりマグネット173が進退して、ベース部176に対する下ステージ170の間隔を、それぞれのアクチュエータが配置された位置において短縮または拡大できる。
このように、コイル177を下ステージ170側に配することにより、下ステージ170が移動する場合に、コイル177に駆動電流を供給するケーブルを引きずることが避けられる。なお、微動部200において、下ステージ170の水平移動量および垂直移動量は小さい。従って、上下アクチュエータ702、703が動作した場合、第3アクチュエータ730のマグネット173はコイル177の内側で変位するに過ぎず、マグネット173およびコイル177が接触することはない。同様に、第3アクチュエータ730が動作した場合に、上下アクチュエータ702、703において、マグネット173およびコイル177が接触することもない。
また、図示のように、水平に配された第3アクチュエータ730の作用線A30の延長線は、テーブル部179および反射鏡178を含む下ステージ170全体の重心Gを通る。これにより、第3アクチュエータ730は、下ステージ170を効率よく移動させることができる。
図10は、微動部200の平面図である。この図においても、他の図と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。図示のように、微動部200は、ベース部176に対して垂直に配された3つの上下アクチュエータ701、702、703と、水平に配された第1アクチュエータ710、第2アクチュエータ720および第3アクチュエータ730とを備える。
3つの上下アクチュエータ701、702、703は、下ステージ170の重心Gから互いに等しい距離をおいて、単一直線上にない3個所に配される。なお、また、3つの上下アクチュエータ701、702、703の作用線A1、A2、A3は、円形のテーブル部179の円周に沿って、略等間隔に配される。
これにより、3つの上下アクチュエータ701、702、703を同時に同方向に動作させた場合は、下ステージ170を垂直に上昇または下降させることができる。また、3つの上下アクチュエータ701、702、703の動作量を相互に変えた場合は、テーブル部179の、水平面に対する傾きを変化させることができる。
なお、下ステージ170の重心Gは、テーブル部179および反射鏡178を含む、下ステージ170と共に変位する部材を含む組立体全体の重心を意味する。従って、下ステージ170の重心Gは、テーブル部179およびそこに保持された基板ホルダ108等の重心と常に一致するわけではない。ただし、下ステージ170の形状を調節し、あるいは、下ステージ170にバランスウエイトを付加して、下ステージ170の重心Gを、テーブル部179の重心に接近させることはできる。
また、上下アクチュエータ701、702、703の配置は、相互に等間隔に配されるわけではない。しかしながら、上下アクチュエータ701、702、703の間隔が等間隔である場合は、求められた下ステージ170の傾斜を得るのに求められる動作量を算出する場合の計算が簡潔になる。
第1アクチュエータ710は、略水平に配されて、下ステージ170を、図中に矢印で示すY方向に移動させる。ここで、第1アクチュエータ710の作用線A10の延長線は、下ステージ170の重心Gを通過する。これにより、第1アクチュエータ710は、下ステージ170を、効率よく移動させることができる。
更に、好ましくは、第1アクチュエータ710の作用線A10の延長線は、3つのうちの一つの上下アクチュエータ701の作用線A1と交差する。これにより、第1アクチュエータ710の作用に対して負荷となる上下アクチュエータ701の存在に関わりなく、第1アクチュエータ710の駆動力が下ステージ170に作用するので、第1アクチュエータ710の動作量を下ステージ170の移動量に正確に反映させることができる。
第2アクチュエータ720および第3アクチュエータ730は、略水平に配されて、第1アクチュエータ710の作用線A10と直交する作用線A20、A30を有する。これにより、第2アクチュエータ720および第3アクチュエータ730は、図中に矢印で示すX方向の駆動力を、それぞれ個別に下ステージ170に伝える。
また、第2アクチュエータ720の作用線A20は、少なくとも、3つのうちのひとつの上下アクチュエータ702または上下アクチュエータ703の作用線A2、A3と交差する。更に好ましくは、作用線A20は、2つの上下アクチュエータ702、703の作用線A2、A3の両方と交差する。これにより、第2アクチュエータ720の作用に対して負荷となる上下アクチュエータ702、703の存在による影響を低減しつつ、第1アクチュエータ710の駆動力が下ステージ170に作用するので、第2アクチュエータ720の動作量を下ステージ170の移動量に正確に反映させることができる。
同様に、第3アクチュエータ730の作用線A30は、3つのうちのひとつの上下アクチュエータ701の作用線A1と交差する。これにより、第3アクチュエータ730の作用に対して負荷となる上下アクチュエータ701の存在による影響を低減しつつ、第3アクチュエータ730の駆動力が下ステージ170に作用するので、第3アクチュエータ730の動作量を下ステージ170の移動量に正確に反映させることができる。
このように、微動部200は、3つの上下アクチュエータ701、702、703、第1アクチュエータ710、第2アクチュエータ720および第3アクチュエータ730の独特の配置により、アクチュエータの動作量が、下ステージ170の移動量に、効率よく正確に反映される。これにより、従って、簡潔な制御系により、3つの上下アクチュエータ701、702、703、第1アクチュエータ710、第2アクチュエータ720および第3アクチュエータ730を動作させることができる。
なお、第2アクチュエータ720および第3アクチュエータ730を、同時に同じ動作量で動作させた場合、下ステージ170は、X方向に移動する。一方、第2アクチュエータ720および第3アクチュエータ730を、互いに異なる動作量で動作させた場合は、下ステージ170は、鉛直な軸の回りに回転する。
ところで、微動部200における上下アクチュエータ701、702、703の配置は、下ステージ170の重心Gに対して互いに等間隔であり、且つ、上下アクチュエータ701、702、703相互の間隔も等間隔であることが好ましい。しかしながら、微動部200には他の部材も実装されているので、必ずしも理想的な配置をとることができるとは限らない。
図11は、他のレイアウトを有する微動部200の平面図である。この図においても、他の図と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
微動部200は、水平に配された第1アクチュエータ710、第2アクチュエータ720および第3アクチュエータ730を備える点で、図10に示した微動部200と共通する。しかしながら、微動部200における3つの上下アクチュエータ701、702、703のうち、上下アクチュエータ701および上下アクチュエータ702の間隔は、他の上下アクチュエータ703との間隔よりも広い。
このため、第1アクチュエータ710、第2アクチュエータ720および第3アクチュエータ730の配置を図10と同じにした場合、第2アクチュエータ720および第3アクチュエータ730の間隔が狭くなる。従って、下ステージ170をZ軸回りに回転させる場合の駆動効率が低下する。
そこで、第1アクチュエータ710は、その作用線A1の延長が、上下アクチュエータ701、702、703のいずれの作用線A1、A2、A3とも交差せず、下ステージ170の重心Gを通るように配される。これにより、第1アクチュエータ710の駆動効率低下が抑制される。
また、第2アクチュエータ720および第3アクチュエータ730は、その作用線A20、A30が、それぞれ上下アクチュエータ702、701のいずれかと交差するように配される。これにより、第2アクチュエータ720および第3アクチュエータ730は、下ステージ170を効率よく駆動できる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を、後の処理で用いる場合でない限り、任意の順序で実現しうることに留意されたい。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
100 基板貼り合わせ装置、101 FOUP、102 基板、104 積層基板、108 基板ホルダ、109 溝、110、132 筐体、120 ローダ、122 フォーク、124 落下防止爪、126 フォールディングアーム、130 加圧装置、131 装入口、134 圧下部、136 加熱プレート、138 定盤、140 ホルダストッカ、150 プリアライナ、160 位置合わせ装置、161 底板、162 枠体、163 支柱、165 天板、168 球面座、169 重力打消部、170 下ステージ、171、191 顕微鏡、172 アクチュエータ、173 マグネット、174 支持部、175 ヨーク、176 ベース部、177 コイル、178 反射鏡、179 テーブル部、180 粗動部、182 ガイドレール、184 X駆動部、186 Y駆動部、190 上ステージ、200 微動部、204 クリップ、701、702、703 上下アクチュエータ、710 第1アクチュエータ、720 第2アクチュエータ、730 第3アクチュエータ

Claims (5)

  1. 同一直線上にない三箇所で、ステージを上下方向に個別に移動する三つの上下アクチュエータと、
    作用線が前記上下方向に直交する面に沿って前記ステージの重心を通り、前記ステージを水平に移動する第1アクチュエータと、
    作用線の各々が前記上下方向に直交する面内で前記第1アクチュエータの作用線と直交して、前記ステージを水平に移動する第2アクチュエータおよび第3アクチュエータと
    を備え、
    前記第2アクチュエータの作用線は、前記三つの上下アクチュエータのうちの少なくとも一の上下アクチュエータの作用線と交差し、且つ、前記第3アクチュエータの作用線は、前記三つの上下アクチュエータのうちの前記一の上下アクチュエータとは異なる少なくとも一つの上下アクチュエータの作用線と交差するステージ装置。
  2. 前記第2アクチュエータまたは前記第3アクチュエータの作用線は、前記三つの上下アクチュエータのうちの2つのアクチュエータの作用線と交差する請求項1に記載のステージ装置。
  3. 前記第1アクチュエータの作用線は、前記三つの上下アクチュエータのいずれかひとつの作用線と交差する請求項1または請求項2に記載のステージ装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載のステージ装置を備えた位置合わせ装置。
  5. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載のステージ装置を備えた基板貼り合わせ装置。
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