JP2010093203A - 基準マーク移動装置及び基板アライメント装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板アライメント装置が緊急停止した場合に、マーク保持部が基板及び基板保持部と衝突することを防止する。
【解決手段】上ステージ部と下ステージ部とにより互いに面方向に相対移動されて位置合せされる一対のウエハに設けられたアライメントマークを撮像する上顕微鏡148と下顕微鏡150との視野内に、上顕微鏡148と下顕微鏡150とにより撮像される上顕微鏡148と下顕微鏡150との相対位置検出用の基準マーク146を出し入れする基準マーク移動装置100であって、基準マーク146を保持するボード144と、ボード144におけるマーク形成部分をウエハ及びウエハホルダの移動通路に出入りさせると共に、駆動が停止された場合に、ボード144の全体を移動通路の外部へ退避させる昇降装置102と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、基準マーク移動装置及び基板アライメント装置に関する。
互いに重ね合わされる一対の基板の位置合せをする基板アライメント装置では、一対の基板を面方向に相対移動させるに際して、一対の顕微鏡の一方により一方の基板に設けられたアライメントマークを撮像して、一対の顕微鏡の他方により他方の基板に設けられたアライメントマークを撮像する。そして、一対の顕微鏡により撮像されたアライメントマークの位置情報を参照して、一対の基板を支持する移動ステージの位置を微調整する(例えば、特許文献1参照)。
ここで、上記基板アライメント装置では、一対の顕微鏡が固定されているので、原則、一対の顕微鏡の相対位置は不変である。しかし、一対の顕微鏡の少なくとも一方が、基板を支持する移動ステージに配されている場合には、当該移動ステージを移動させる度に、一対の顕微鏡の相対位置が変化するので、一対の顕微鏡の相対位置の較正を要する。このため、アライメント工程の前工程として、一対の顕微鏡の相対位置を検出する工程を要する。
米国特許第6214692号明細書
一対の顕微鏡の相対位置を検出する工程では、相対位置検出用の基準マークを、一対の顕微鏡の視野内に挿入する。そして、後のアライメント工程において一対の顕微鏡によりアライメントマークの撮像が実施されることから、その前に、基準マークを一対の顕微鏡の視野内から退避させる。ここで、一対の顕微鏡の視野内における基準マークを挿入する位置は、基板又は移動ステージの移動通路と一致する。また、上記移動ステージが空圧駆動されている場合には、空圧駆動部の駆動が停止すると、移動ステージが、圧力バランスがつり合う位置まで移動する。このため、基板アライメント装置の駆動が障害等により緊急停止した場合には、基準マークを形成した部材と基板又は移動ステージとが衝突する可能性がある。
そこで、上記課題を解決すべく、本発明の第1の形態として、一対の基板保持部により互いに面方向に相対移動されて位置合せされる一対の基板に設けられたアライメントマークを撮像する一対の撮像部の視野内に、前記一対の撮像部により撮像される前記一対の撮像部の相対位置検出用の基準マークを出し入れする基準マーク移動装置であって、前記基準マークを保持するマーク保持部と、前記マーク保持部におけるマーク形成部分を前記基板及び前記基板保持部の少なくとも一方の移動通路に出入りさせると共に、駆動が停止された場合に、前記マーク保持部の全体を前記移動通路の外部へ退避させる駆動部と、を備える基準マーク移動装置が提供される。
また、本発明の第2の形態として、一対の基板を互いに面方向に相対移動させて位置合せする一対の基板保持部と、一対の基板に設けられたアライメントマークを撮像する一対の撮像部と、前記一対の撮像部により撮像される前記一対の撮像部の相対位置検出用の基準マークを、前記一対の撮像部の視野内に出し入れする基準マーク移動部と、を備える基板アライメント装置であって、前記基準マーク移動部は、前記基準マークを保持するマーク保持部と、前記マーク保持部におけるマーク形成部分を前記基板及び前記基板保持部の少なくとも一方の移動通路に出入れさせると共に、駆動が停止された場合に、前記マーク保持部の全体を前記移動通路の外部へ退避させる駆動部と、を備える基板アライメント装置が提供される。
上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これら特徴群のサブコンビネーションも発明となり得る。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明する。しかしながら、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決に必須であるとは限らない。
図1は、積層基板製造システム500の全体構造を模式的に示す平面図である。積層基板製造システム500は、共通の筐体501の内部に形成されたアライメント部502および接合部602を含む。
アライメント部502は、筐体501の外部に面して、複数のウエハカセット511、512、513と、制御盤520とを有する。制御盤520は、較正制御部522および位置合わせ制御部524を含む。また、積層基板製造システム500全体の動作を制御する制御部も含む。更に、制御盤520は、積層基板製造システム500の電源投入、各種設定等をする場合にユーザが外部から操作する操作部を有する。
ウエハカセット511、512、513は、積層基板製造システム500において接合される基板としての一例のウエハWを収容する。また、ウエハカセット511、512、513は、筐体501に対して脱着自在に装着される。これにより、複数のウエハWを一括して積層基板製造システム500に装填できる。また、積層基板製造システム500において接合されたウエハWを一括して回収できる。
アライメント部502において、筐体501の内側には、プリアライナ530、アライメント装置300、ウエハホルダラック560と、一対のロボットアーム571、572とを備える。筐体501の内部は、積層基板製造システム500が設置された環境の室温と略同じ特定の温度が維持されるように温度管理される。
アライメント装置300は高精度であるが故に調整範囲が狭いので、プリアライナ530は、その狭い調整範囲にウエハWが収まるように、個々のウエハWの位置を仮合わせする。これにより、アライメント装置300における位置決めを確実にすることができる。
アライメント装置300は、互いに対向する基板保持部としての一例の上ステージ部310および下ステージ部320と、互いに直交して配置された一対の計測部330と、基準マーク移動装置100とを含む。アライメント装置300において、上ステージ部310および下ステージ部320は、各々ウエハWまたはウエハWを保持した基板保持部としての一例のウエハホルダHを搬送する。計測部330は、移動する上ステージ部310または下ステージ部320の位置をウエハWの面方向について計測する。基準マーク移動装置100は、上顕微鏡148と下顕微鏡150(ともに図4参照)の相対位置の検出に用いられる基準マーク146を、上顕微鏡148と下顕微鏡150との視野に出し入れする。
また、アライメント装置300を包囲して断熱壁542およびシャッタ544が設けられる。断熱壁542およびシャッタ544に包囲された空間は空調機等に連通して温度管理され、アライメント装置300における位置合わせ精度を維持する。アライメント装置300においては、一対のウエハWが相互に位置合わせされる。
ウエハホルダラック560は、複数のウエハホルダHを収容して待機させる。ウエハホルダHは、ウエハWを一枚ずつ保持して、ウエハWの取り扱いを容易にする。ウエハホルダHによるウエハWの保持は、例えば静電吸着による。また、ウエハホルダラック560は、ウエハ取り外し部を含む。ウエハ取り外し部は、接合部602から搬出されたウエハホルダHから、当該ウエハホルダHに挟まれたウエハWを取り出す。
なお、積層基板製造システム500に装填されるウエハWは、単体のシリコンウエハ、化合物半導体ウエハ、ガラス基板等の他、それらに素子、回路、端子等が形成されたものでもよい。また、装填されたウエハWが、既に複数のウエハを積層して形成された積層基板である場合もある。
一対のロボットアーム571、572のうち、ウエハカセット511、512、513に近い側に配置されたロボットアーム571は、ウエハカセット511、512、513、プリアライナ530およびアライメント装置300の間でウエハWを搬送する。また、ロボットアーム571は、接合するウエハWの一方を裏返す機能も有する。これにより、ウエハWにおいて回路、素子、端子等が形成された面を対向させて接合することができる。
ウエハカセット511、512、513から遠い側に配置されたロボットアーム572は、アライメント装置300、ウエハホルダラック560およびエアロック620の間でウエハWおよびウエハホルダHを搬送する。また、ロボットアーム572は、ウエハホルダラック560に対するウエハホルダHの搬入および搬出も担う。
接合部602は、断熱壁610、エアロック620、ロボットアーム630および複数の加圧部640を有する。断熱壁610は、接合部602を包囲して、接合部602の高い内部温度を維持すると共に、接合部602の外部への熱輻射を遮断する。これにより、接合部602の熱がアライメント部502に及ぼす影響を抑制できる。
ロボットアーム630は、加圧部640のいずれかとエアロック620との間でウエハWおよびウエハホルダHを搬送する。エアロック620は、アライメント部502側と接合部602側とに、交互に開閉するシャッタ622、624を有する。
ウエハWおよびウエハホルダHがアライメント部502から接合部602に搬入される場合、まず、アライメント部502側のシャッタ622が開かれ、ロボットアーム572がウエハWおよびウエハホルダHをエアロック620に搬入する。次に、アライメント部502側のシャッタ622が閉じられ、接合部602側のシャッタ624が開かれる。
続いて、ロボットアーム630が、エアロック620からウエハWおよびウエハホルダHを搬出して、加圧部640のいずれかに装入する。加圧部640は、ウエハホルダHに挟まれた状態で加圧部640に搬入されたウエハWを熱間で加圧する。これによりウエハWは恒久的に接合される。
接合部602からアライメント部502にウエハWおよびウエハホルダHを搬出する場合は、上記の一連の動作を逆順で実行する。これらの一連の動作により、接合部602の内部雰囲気をアライメント部502側に漏らすことなく、ウエハWおよびウエハホルダHを接合部602に搬入または搬出できる。
このように、積層基板製造システム500内の多くの領域において、ウエハホルダHは、ウエハWを保持した状態でロボットアーム572、630、上ステージ部310および下ステージ部320に搬送される。ウエハWを保持したウエハホルダHが搬送される場合、ロボットアーム572、630は、真空吸着、静電吸着等によりウエハホルダHを吸着して保持する。
図2a、図2b、図2c、図2dおよび図2eは、積層基板製造システム500におけるウエハWの状態の変遷を模式的に示す図である。図2aに示すように、積層基板製造システム500が稼動を開始した当初、ウエハWの各々は、例えばウエハカセット511、512のいずれかに個別に収容される。また、ウエハホルダHも、ウエハホルダラック560に個別に収容されている。
積層基板製造システム500が稼動を開始すると、ロボットアーム571によりウエハWが一枚ずつ搬入され、プリアライナ530においてプリアライメントされた後に、ウエハホルダHに搭載される。こうして、ウエハWは、それぞれウエハホルダHにより保持される。
次に、図2bに示すように、それぞれがウエハWを保持した一対のウエハホルダHが用意され、図2cに示すように、ウエハWが対向するようにアライメント装置300に装填される。アライメント装置300において位置合わせされたウエハWおよびウエハホルダHは、図2dに示すように、ウエハホルダHの側面に形成された溝591に嵌められた複数の留め具592により連結されて、位置決めされた状態を保持する。連結されたウエハWおよびウエハホルダHは、一体的に搬送されて加圧部640に装入される。
加圧部640において加熱および加圧されることにより、ウエハWは互いに恒久的に接合されて積層基板となる。その後、ウエハWおよびウエハホルダHは、加圧部640から搬出されて、ウエハホルダラック560のウエハ取り外し部において分離される。
ウエハホルダHから取り出されたウエハWは、ロボットアーム572、571並びに上ステージ部310および下ステージ部320により、例えばウエハカセット513に収容される。ウエハWを取り出されたウエハホルダHは、ウエハホルダラック560に戻されて待機する。
図3は、積層基板の材料としての一例のウエハWの形態を模式的に示す平面図である。図示のように、ウエハWには、複数の素子領域586が形成されると共に、素子領域586の各々の近傍にアライメントマーク584が配される。また、ウエハWは、縁部の特定箇所に形成されたノッチ582を有する。ノッチ582は、ウエハWの結晶配向性等に対応して配されており、全体として略円形をなすウエハWにおける物性および配置の異方性を示す。
アライメントマーク584は、ウエハWに素子領域586を形成する場合に指標として用いられる。このため、アライメントマーク584の位置は、ウエハWの変形等により変位した素子領域586の位置等に密接に関連する。従って、ウエハWを積層する場合に、アライメントマーク584を位置合わせの指標として用いることにより、個々のウエハWに生じている歪みを効果的に補償できる。
なお、図中では素子領域586およびアライメントマーク584を大きく描いているが、300mmφ等の大型のウエハWに形成される素子領域586の数は数百以上にも及ぶ。また、それに応じて、ウエハWに配されるアライメントマーク584の数も多くなる。更に、アライメントマーク584は、ウエハWに形成された配線、バンプ、スクライブライン等で代用することもできる。
図4は、アライメント装置300の構造を模式的に示す断面図である。アライメント装置300は、枠体301の内側に配された上ステージ部310および下ステージ部320を含む。また、この図では、一方の計測部330も示されている。計測部330は、互いに高さが異なる干渉計332、334を含む。
枠体301は、互いに平行で水平な天板302および底板306と、天板302および底板306を結合する複数の支柱304とを備える。天板302、支柱304および底板306は、それぞれ高剛性な材料により形成され、内部機構の動作に係る反力が作用した場合も変形を生じない。
上ステージ部310は、天板302の下面に順次懸架された、サブステージ314、スペーサ311およびメインステージ312を含む。サブステージ314は、上反射鏡316および撮像部としての一例の上顕微鏡148を懸架する。また、サブステージ314は、スペーサ311を介してメインステージ312と一体的に結合されている。メインステージ312は、ウエハWを保持したウエハホルダHを吸着して保持する。
下ステージ部320は、底板306の上面に搭載された、駆動部340、サブステージ324およびメインステージ322を含む。サブステージ324は、下反射鏡326および撮像部としての一例の下顕微鏡150を搭載する。メインステージ322は、ウエハWを保持したウエハホルダHを吸着して保持する。
また、下ステージ部320において、下顕微鏡150は、垂直アクチュエータ329を介してサブステージ324に搭載される。これにより、下顕微鏡150は、垂直方向に限ってサブステージ324に対して昇降する。
駆動部340は、サブステージ324を、図中に矢印で示すX方向、Y方向およびZ方向にそれぞれ移動させるX駆動部341、Y駆動部342およびZ駆動部348を含む。また、サブステージ324を水平面内で回転させるθ駆動部344と、サブステージ324を揺動させるφ駆動部346とを含む。なお、Z駆動部348は、サブステージ324およびメインステージ322の間に配され、上ステージ部310におけるスペーサ311に相当する機能を兼ねる。ここで、X駆動部341、Y駆動部342及びZ駆動部348は、空圧駆動部であり、駆動が停止された場合には、圧力バランスがつり合う状態に遷移する。このため、駆動部340の駆動が停止された場合には、下ステージ部320が、X方向、Y方向及びZ方向に移動する。
サブステージ324は、Z駆動部348によりメインステージ322と一体的に結合される。これにより、下反射鏡326および下顕微鏡150は、メインステージ322に保持されたウエハWに対して一定の相対位置を維持しつつ、ウエハWと共に回転し、揺動し、且つ、X方向、Y方向およびZ方向に移動する。
計測部330は、一対の干渉計332、334を含む。一方の干渉計332は、上ステージ部310の反射鏡316と同じ高さに配される。これにより、干渉計332は、反射鏡316を用いて、サブステージ314のX方向の位置を正確に計測する。なお、この図には現れない計測部330も同様の構造を有し、サブステージ314のY方向の位置を計測する。
また、他方の干渉計334は、下ステージ部320の反射鏡326と同じ高さに配される。これにより、干渉計334は、反射鏡326を用いて、サブステージ324のX方向の位置を正確に計測する。この図には現れない計測部330も同様の構造を有し、サブステージ324のY方向の位置を計測する。
上述の基準マーク移動装置100は、基準マーク146が設けられたマーク保持部としての一例のボード144を、上下左右に移動させる。ボード144の上下動により、ボード144が、下ステージ部320、ウエハW、及びウエハホルダHの移動通路に出し入れされる。また、ボード144の左右移動により、ボード144における基準マーク146が形成された部分が、上顕微鏡148と下顕微鏡150との視野に出し入れされる。
図5は、基準マーク146を上顕微鏡148と下顕微鏡150とから観察できる位置に下ステージ部320を移動させた状態で、基準マーク146の近傍を拡大して示す図である。図示のように、下ステージ部320を上ステージ部310に対して平面視にてオフセットした位置まで移動させ、基準マーク移動装置100により、基準マーク146を所定の位置まで移動させることにより、上顕微鏡148の視野に基準マーク146を入れることができる。
また、基準マーク146は、ボード144に形成された貫通穴323の上に配される。これにより、基準マーク146は、下顕微鏡150の視野にも入る。
更に、基準マーク146の高さは、下ステージ部320のメインステージ322に搭載されたウエハWの表面と同じ高さになるように調整される。また、図5に示す状態では、下顕微鏡150は垂直アクチュエータ329により降下させられ、基準マーク146に焦点を合わせている。上顕微鏡148は、後述するように、下ステージ部320に搭載されたウエハWを観察する。従って、上記の状態では、上顕微鏡148および下顕微鏡150が、共に、同じ基準マーク146に焦点を合わせた状態となる。
図6は、基準マーク移動装置100を前方から見た斜視図である。この図に示すように、基準マーク移動装置100は、スライド装置101と、スライド装置101を昇降させる駆動部としての一例の昇降装置102を備えている。
スライド装置101は、昇降装置102により昇降自在に支持されたベース部104と、ベース部104に設けられた左右一対のガイドレール106と、ガイドレール106に沿ってスライド移動するスライダ108とを備えている。スライダ108は、ガイドレール106に対してエアベアリング110により支持され、空圧駆動によりスライド移動される。
ベース部104は、スライダ108の移動方向を長手方向とする矩形箱状体であり、ガイドレール106は、スライダ108の移動方向を長手方向とする矩形板状体であって、左右一対のガイドレール106は、ベース部104の底面に取付けられており、ベース部104から左右両側へ張り出している。また、スライダ108は、左右一対のガイドレール106に対して、ガイドレール106の長手方向に沿ってスライド移動自在に嵌り合っている。
また、スライダ108は、ベース部104の底面と対向する底板112と、底板112の左右両端部(下片)とガイドレール106を間に置いて対向する左右一対の上片114と、底板112の左右両端部と左右一対の上片114とを結合する左右一対の側片116とを備えている。一方の上片114の上面には、リニアスケール118が配されている。また、ベース部104には、リニアスケール118のメモリを読み取る読取用ヘッド120がブラケット121を介して取付けられている。
昇降装置102は、スライド装置101の上方に配されたベース部122と、スライド装置101をベース部122に昇降自在に吊り下げて支持する昇降支持部124と、目標位置で停止するスライド装置101をロックするロック部126とを備えている。また、昇降装置102には、スライド装置101が目標位置まで昇降したことを検出する高さ検出部128が設けられている。
ベース部122は、スライダ108の移動方向を長手方向とする矩形板状体であり、ベース部122の長手方向中央部に昇降支持部124が挿通されている。昇降支持部124は、ベース部122の長手方向中央部に挿通された駆動力発生部としての一例の空圧駆動アクチュエータ130と、空圧駆動アクチュエータ130をベース部122の長手方向中央部に支持する複数の支軸132とを備えている。空圧駆動アクチュエータ130の下端部は、スライド装置101のベース部104の上面に取付けられている。
ロック部126は、空圧駆動アクチュエータ130の左右両側に配された一対の固定吸着用プレート134と、一対の固定吸着用プレート134の各々から下方へ延び、ベース部122に挿通された一対の固定軸136と、固定吸着用プレート134をベース部122に吸着させて固定する吸着部138とを備えている。また、高さ検出部128は、ベース部122上に配された上下一対のフォトセンサ140を備えている。一対の固定吸着用プレート134の一方には、フォトセンサ140により検出される被検出部142が設けられている。
スライダ108の底板112には、矩形板状のボード144が取付けられている。ボード144は、底板112からスライダ108の移動方向と直交する方向へ延出しており、ボード144の先端部には、基準マーク146が設けられている。
基準マーク146は、スライダ108と共に移動するが、基準マーク146の移動領域の上方及び下方にはそれぞれ、上顕微鏡148、下顕微鏡150が配設されている。上顕微鏡148、下顕微鏡150の撮像エリアは、基準マーク146がスライド移動する範囲の中央部に設定されており、スライダ108が移動することにより、基準マーク146が、上顕微鏡148、下顕微鏡150の撮像エリアに出入りする。
図7は、スライド装置101を示す分解斜視図である。この図に示すように、スライド装置101は、空圧によりスライダ108をスライド移動させる空圧駆動部152を備えている。空圧駆動部152は、スライダ108の移動方向に並べて配設された一対の圧力室153、154を備えている。一対の圧力室153、154は、一対のガイドレール106と、一対のガイドレール106の間に配された一対のブロック155、ブロック157と、底板112と、ベース部104の底面とにより形成されている。
ブロック157は、一対のガイドレール106の長手方向中央部を連結している。また、一対のブロック155は、ブロック157を間においてスライダ108の移動方向に並べて配されており、底板112に固定されている。ここで、一対のガイドレール106、一対のブロック155、及びブロック157により平面視にて矩形状の圧力室153、154の周壁が形成されている。
また、エアベアリング110は、ガイドレール106の長手方向に沿って形成された一対の給排気路156、158と、ガイドレール106の上下両面にそれぞれ形成された案内溝160とを備えている。給排気路156は、ガイドレール106の長手方向の一端部から中央部まで延びており、給排気路156の一端部は、ガイドレール106の上面の長手方向中央部に配されている。また、給排気路158は、ガイドレール106の長手方向の他端部から中央部まで延びており、給排気路158の一端部は、ガイドレール106の下面の長手方向中央部に配されている。
ここで、ガイドレール106の長手方向中央部において、給排気路156の一端部(上吹き出し口)と給排気路158の一端部(下吹き出し口)とは、上下に重なって配されている。このため、ガイドレール106の上下のエアベアリング110における圧縮空気の吹き出し口が、上下に重なるので、上下のエアベアリング110の圧力バランスのバラツキを抑制できる。
案内溝160は、ガイドレール106の長手方向に延びる3本の主溝161と、主溝161と直交する複数本の副溝163とを備えている。3本の主溝161のうち中央に配された主溝161は、給排気路156又は給排気路158の一端部からガイドレール106の長手方向の両側へ延びている。
エアベアリング110の作動状態では、給排気路156、158により、ガイドレール106の上面と上片114との間隙、及びガイドレール106の下面と底板112との間隙へ圧縮空気が供給され、あるいは、当該間隙から吸気(排気)される。給排気路156、158から吹き出された圧縮空気は、案内溝160を伝わって、当該間隙の全域に広がり、スライダ108をガイドレール106に対して浮遊させる空圧(正圧)を発生する。また、給排気路156、158から吸気がなされた場合は、スライダ108をガイドレール106に対して吸着させる空圧(負圧)が発生する。
図8は、基準マーク移動装置100を後方から見た斜視図である。この図に示すように、空圧駆動部152は、圧力室153に連通された給排気管162と、圧力室154に連通された給排気管164と、一対の圧力センサ165、166とを備えている。圧力センサ165は、圧力室153の圧力を計測する。また、圧力センサ166は、圧力室154の圧力を計測する。
図9は、空圧駆動部152の概略構成を示す図である。この図に示すように、給排気管162は、三方弁168及び給気管170を介して給気ポンプ172に接続されている。また、給排気管162には、三方弁168を介して排気管174が接続されている。
また、給排気管164は、三方弁169及び給気管171を介して給気ポンプ172に接続されている。また、給排気管162には、三方弁169を介して排気管175が接続されている。
三方弁168は、制御部としての一例のコントローラ176によって制御されており、給排気管162と給気管170とを連通させる状態と、給排気管162と排気管174とを連通させる状態とに切り換えられる。三方弁168により給排気管162と給気管170とが連通された状態で、給気ポンプ172が作動されることにより、圧力室153への給気がなされ、圧力室153の圧力が上昇する。また、三方弁168により給排気管162と排気管174とが連通されることにより、圧力室153からの排気がなされ、圧力室153の圧力が低下する。
また、三方弁169は、コントローラ176によって制御されており、給排気管164と給気管171とを連通させる状態と、給排気管164と排気管175とを連通させる状態とに切り換えられる。三方弁169により給排気管164と給気管171とが連通された状態で、給気ポンプ172が作動されることにより、圧力室154への給気がなされ、圧力室154の圧力が上昇する。また、三方弁169により給排気管164と排気管175とが連通されることにより、圧力室154からの排気がなされ、圧力室154の圧力が低下する。
また、コントローラ176には、読取用ヘッド120から出力された信号が入力される。コントローラ176は、当該信号からスライダ108の移動量を算出して、スライダ108を目標位置まで移動させる。例えば、スライダ108を図中左方向へ移動させる場合には、コントローラ176は、三方弁168を、給排気管162と給気管170とが接続された状態、三方弁169を、給排気管164と排気管175とが接続された状態にする。これにより、圧力室153の圧力が上昇して、圧力室154の圧力と比較して高くなるので、スライダ108が図中左方向へ移動する。そして、コントローラ176は、三方弁168を、給排気管162と排気管174とが接続された状態、三方弁169を、給排気管164と排気管175とが接続された状態にする。これにより、圧力室153の圧力が低下して、圧力室154との圧力差が減少するので、スライダ108が停止する。
図10は、基準マーク移動装置100の概略構成を示す図である。この図に示すように、昇降装置102とエアベアリング110とは、空圧制御部180の給排気に伴って発生する空圧により作動される。昇降装置102が備える空圧駆動アクチュエータ130は、下端をベース部104に固定された空気管としての一例のベローズ182と、ベース部104をベース部122に支持する弾性支持部、引張バネとしての一例の引張コイルバネ184と、ベローズ182の内部に連通された給排気管186とを備えている。
ベローズ182は、上下方向に伸縮自在な中空の筒体となっている。また、引張コイルバネ184は、弾性変形することにより伸張して弾性復帰することにより収縮する。また、給排気管186は、ベローズ182の内部に給気したりベローズ182の内部から排気したりする配管となっている。給排気管186によりベローズ182の内部に給気がなされ、ベローズ182の内圧が上昇することにより、ベローズ182が、引張コイルバネ184の弾性力に抗して伸張する。これにより、ベース部104が下降する。一方、給排気管186によりベローズ182の内部から排気がなされ、ベローズ182の内圧が低下することにより、ベローズ182が、内圧及び引張コイルバネ184の弾性力により短縮される。
また、ロック部126は、エアベアリングブッシュ188を備えている。エアベアリングブッシュ188は、ベース部122を間において固定吸着用プレート134と上下に対向して配され、ベース部122の下面に固定されており、エアベアリングブッシュ188の内部には固定軸136が挿通されている。ここで、エアベアリングブッシュ188には、給気管190が接続されており、エアベアリングブッシュ188の内周部と固定軸136との間隙には、給気管190から圧縮空気が供給される。これにより、エアベアリングブッシュ188の内周部と固定軸136との間隙に正圧のエアベアリングが形成され、このエアベアリング部により、固定軸136が非接触で支持される。
また、ロック部126は、ベース部122の上面の固定吸着用プレート134が被さる部位からベース部122の周縁部まで延びる吸気路191を備えている。この吸気路191により、固定吸着用プレート134とベース部122の上面との間から吸気がなされ、固定吸着用プレート134がベース部122の上面に吸着される。
空圧制御部180は、上述の給排気管186、給気管190と、給排気路156、158に給排気する給排気管192、193と、吸気路191から吸気する吸気管194と、給排気部としての一例の給気ポンプ195、排気ポンプ196と、を備えている。給気ポンプ195は、給排気管186等へ圧縮空気を送出する。また、排気ポンプ196は、給排気管186等から空気を吸引して排出する。
給排気管186は、三方弁197と給気管198とを介して給気ポンプ195に接続され、三方弁197と排気管199とを介して排気ポンプ196に接続されている。また、給気管190は、開閉弁201と給気管202とを介して給気ポンプ195に接続されている。
また、給排気管192は、三方弁203と給気管204とを介して給気ポンプ195に接続され、三方弁203と排気管205とを介して排気ポンプ196に接続されている。また、給排気管193は、三方弁206と給気管207とを介して給気ポンプ195に接続され、三方弁206と排気管208とを介して排気ポンプ196に接続されている。さらに、吸気管194は、開閉弁209と排気管210とを介して排気ポンプ196に接続されている。
三方弁197、203、206、開閉弁201、209は、コントローラ200により制御されており、三方弁197、203、206により空気流路が切り換えられ、開閉弁201、209により空気流路が開閉される。三方弁197は、給排気管186を、給気管198及び排気管199の何れか一方と接続する。給排気管186と給気管198とが接続された状態では、給気ポンプ195から送出された圧縮空気が、給気管198、給排気管186を通ってベローズ182の内部へ供給される。これにより、ベローズ182及び引張コイルバネ184が伸張してベース部104が下降する。一方、給排気管186と排気管199とが接続された状態では、排気ポンプ196が、ベローズ182の内部から排気する。これにより、ベローズ182及び引張コイルバネ184が短縮してベース部104が上昇する。
三方弁203は、給排気管192を、給気管204及び排気管205の何れか一方と接続する。給排気管192と給気管204とが接続された状態では、給気ポンプ195から送出された圧縮空気が、給気管204、給排気管192を通ってガイドレール106の上面とスライダ108の上片114との間隙へ供給される。これにより、ガイドレール106の上面と上片114との間隙が正圧になり、上片114がガイドレール106に対して浮遊した状態となる。一方、給排気管192と排気管205とが接続された状態では、排気ポンプ196が、ガイドレール106の上面と上片114との間隙から吸気する。これにより、ガイドレール106の上面と上片114との間隙が負圧になり、上片114がガイドレール106に対して吸着した状態となる。
三方弁206は、給排気管193を、給気管207及び排気管208の何れか一方と接続する。給排気管193と給気管207とが接続された状態では、給気ポンプ195から送出された圧縮空気が、給気管207、給排気管193を通ってガイドレール106の下面とスライダ108の底板112との間隙へ供給される。これにより、ガイドレール106の下面と底板112との間隙が正圧になり、底板112がガイドレール106に対して浮遊した状態となる。一方、給排気管193と排気管208とが接続された状態では、排気ポンプ196が、ガイドレール106の下面と底板112との間隙から吸気する。これにより、ガイドレール106の下面と底板112との間隙が負圧になり、底板112がガイドレール106に対して吸着した状態となる。
開閉弁201は、給気管190と給気管202とを接続したり、これらの接続を解除したりする。給気管190と給気管202とが接続された状態では、給気ポンプ195から送出された圧縮空気が、エアベアリングブッシュ188と固定軸136との間隙に供給される。これにより、エアベアリングブッシュ188と固定軸136との間隙に、正圧のエアベアリングが形成され、固定軸136がエアベアリングブッシュ188に対して浮遊した状態となる。一方、給気管190と給気管202との接続が解除された状態では、給気ポンプ195からエアベアリングブッシュ188と固定軸136との間隙への圧縮空気の供給がなされず、当該間隙にはエアベアリングが形成されない。
開閉弁209は、吸気管194と排気管210とを接続したり、これらの接続を解除したりする。吸気管194と排気管210とが接続された状態では、排気ポンプ196が、吸気路191、吸気管194、及び排気管210を負圧にする。これにより、固定吸着用プレート134がベース部122に吸着される。ここで、ベース部104は、引張コイルバネ184の付勢力により固定軸136に圧接されているが、固定吸着用プレート134がベース部122に吸着されることにより固定軸136が固定されているので、ベース部104の静止安定性を確保できる。
図11は、基準マーク146を上顕微鏡148と下顕微鏡150との視野に位置決めした状態を示す側断面図である。この図に示す状態では、ベローズ182の内部へ圧縮空気が供給され、ベローズ182の内圧が上昇されることにより、ベローズ182、引張コイルバネ184が伸張し、ベース部104が引張コイルバネ184の弾性力に抗して下降した状態となる。即ち、引張コイルバネ184が弾性変形することにより、ベース部104の下降が許容される。この状態では、ベース部104が、固定吸着用プレート134、及び固定軸136によりベース部122に支持される。
また、エアベアリングブッシュ188へ圧縮空気が供給されると共に、吸気路191からの吸気が実行される。これにより、固定軸136がエアベアリングブッシュ188により非接触で支持されると共に、固定吸着用プレート134とベース部122とが吸着される。
また、給排気路156には、排気ポンプ196の吸引力が作用される。一方、給排気路158に対しては圧縮空気が供給され、あるいは、給排気が停止される。これにより、スライダ108の上片114とガイドレール106の上面との間隙は負圧となり、スライダ108の底板112とガイドレール106の下面との間隙は正圧、または空気圧となる。よって、スライダ108の上片114が、ガイドレール106の上面に吸着されると共に、ガイドレール106の上面に圧接される。
この状態において、上顕微鏡148と下顕微鏡150との焦点は、基準マーク146が設けられたボード144の上面に設定されている。また、ボード144における基準マーク146が形成された部分は、ウエハW及びウエハホルダHを水平方向に投影した範囲、即ち、アライメント工程におけるウエハW及びウエハホルダHの移動通路内に配される。
図12は、図11に示す状態から、ベローズ182内への圧縮空気の供給、及び吸気路191からの吸気を停止した状態を示す側断面図である。この図に示す状態では、固定吸着用プレート134とベース部122との吸着が解除される。また、ベース部104が、引張コイルバネ184によりベース部122に支持される。
ここで、引張コイルバネ184が図11に示す状態から弾性復帰して収縮することにより、引張コイルバネ184に支持されたベース部104が、上昇する。ベース部104が上昇するに際して、ベース部104に支持されたボード144は、ウエハW及びウエハホルダHの移動通路から上方へ退避する。即ち、スライド装置101の重量のみが加わった引張コイルバネ184がつり合った状態では、ボード144が、ウエハW及びウエハホルダHの移動通路から上方に退避するように、引張コイルバネ184のバネ定数が設定されている。また、ボード144は、当該状態において、下ステージ部320の移動通路に対して上方にオフセットする。
なお、本実施形態では、ボード144をウエハW及びウエハホルダHの移動通路内に出入りさせるが、下ステージ部320の移動通路内に出入りさせてもよい。この場合、スライド装置101の重量のみが加わった引張コイルバネ184がつり合った状態で、ボード144が、ウエハW、ウエハホルダH、及び下ステージ部320の移動通路に対して上方にオフセットさせなければならない。
図13は、上記のようなアライメント装置300を用いてウエハWをアライメントする場合の手順を示す流れ図である。まず、図4に示すように、上ステージ部310のメインステージ312の下方と、下ステージ部320のメインステージ322の上方とがそれぞれ開放されるように、上ステージ部310および下ステージ部320を異なる位置にずらして、メインステージ312、322の各々に、ウエハホルダHに保持されたウエハWを装填する(ステップS101)。
次に、図示されていない顕微鏡等によりウエハWを観察しつつ、下ステージ部320のφ駆動部346を動作させて、一対のウエハWを平行にする(ステップS102)。以下、ウエハWは、専らX方向およびY方向について位置合わせされる。
続いて、図4および図5に示すように、基準マーク146を、下顕微鏡150および上顕微鏡148により同時に観察させることにより、下顕微鏡150および上顕微鏡148の相対位置を特定させる(ステップS103)。この状態で、較正制御部522は、上ステージ部310および下ステージ部320の位置を計測して、計測値を初期値として干渉計332、334を初期化する(ステップS104)。
図11に示すように、ステップS103を実行する前に、基準マーク146が、空圧駆動部152により上顕微鏡148、下顕微鏡150の視野内まで移動される。この状態では、ベローズ182の内部へ圧縮空気が供給され、ベローズ182、引張コイルバネ184が伸張し、ベース部104が引張コイルバネ184の弾性力に抗して下降した状態となる。
図14は、ステップS103を実行した後の基準マーク移動装置100の状態を示す図である。この図に示すように、ステップS103の実行後は、基準マーク146を下ステージ部320の上方へスライド移動させる。この段階では、ベローズ182の内部へ圧縮空気が供給され、ベローズ182の内圧が上昇されており、ベローズ182、引張コイルバネ184が伸張し、ベース部104が引張コイルバネ184の弾性力に抗して下降している。
ここで、給排気路156、158には、給気ポンプ195から圧縮空気が送出され、給排気路156からガイドレール106の上面とスライダ108の上片114との間隙へ、給排気路158からガイドレール106の下面とスライダ108の底板112との間隙、圧縮空気が吹き出される。これにより、ガイドレール106の上面とスライダ108の上片114との間隙、及びガイドレール106の下面とスライダ108の底板112との間隙が正圧となる。よって、スライダ108の上片114が、ガイドレール106の上面に対して、スライダ108の底板112が、ガイドレール106の下面に対して浮遊した状態となり、スライダ108が、ガイドレール106に対して浮遊した状態で支持される。従って、スライド移動するスライダ108とガイドレール106との摺擦を抑制でき、摺擦することによるスライダ108とガイドレール106との磨耗劣化、及び粉塵の発生を抑制できる。
図15は、基準マーク146が上顕微鏡148、下顕微鏡150の視野から退避している状態を示す側断面図である。この図に示すように、ウエハW及びウエハホルダHが、上顕微鏡148、下顕微鏡150の視野を通過する間、基準マーク移動装置100は、基準マーク146を上顕微鏡148、下顕微鏡150の視野から側方へ退避させ、ボード144を、ウエハW及びウエハホルダHの移動通路から上方に退避させる。
図示する状態においては、エアベアリングブッシュ188へ圧縮空気が供給される一方、吸気路191からの吸気は停止される。これにより、固定軸136はエアベアリングブッシュ188により非接触で支持される一方、固定吸着用プレート134とベース部122との吸着は停止される。
また、ベローズ182の内部からの排気が実行され、ベローズ182の内圧が低下されており、ベローズ182、引張コイルバネ184が短縮し、ベース部104が引張コイルバネ184の弾性支持力により支持された状態となる。また、スライダ108が、空圧駆動部152により移動範囲の端部まで移動されている。これにより、ボード144が、上顕微鏡148、下顕微鏡150の視野、及び、ウエハW及びウエハホルダHの移動通路から退避した状態となる。
ここで、給排気路156には、排気ポンプ196の吸引力が作用しており、ガイドレール106の上面とスライダ108の上片114との間隙は負圧となっている。また、給排気路158には、給気ポンプ195から圧縮空気が送出され、給排気路158から、ガイドレール106の下面とスライダ108の底板112との間隙へ、圧縮空気が吹き出されている。これにより、スライダ108の上片114は、ガイドレール106の上面に対して吸着された状態となるので、停止したスライダ108を、ガイドレール106に対して固定できる。また、スライダ108の底板112が、給排気路158から吹き出される圧縮空気により、下側へ押し下げられることから、スライダ108の上片114が、ガイドレール106の上面に対して圧接された状態となる。
続いて、上ステージ部310および下ステージ部を動作させて、下ステージ部320に保持されたウエハWのアライメントマーク584を上顕微鏡148により、下ステージ部320に保持されたウエハWのアライメントマーク584を下顕微鏡150により、各々3つ以上検出させる(ステップS105)。
図16は、ステップS105を実行するアライメント装置300の状態を示す図である。この図に示すように、下ステージ部320の駆動部340を動作させることにより、下ステージ部320に保持されたウエハWの表面が上顕微鏡148の視野に、上ステージ部310に保持されたウエハWの表面が下顕微鏡150の視野に、それぞれ入れることができる。
図17は、図16に示した状態における下顕微鏡150の近傍を拡大して示す図である。図示のように、垂直アクチュエータ329を動作させることにより、下顕微鏡150の焦点を、上ステージ部310に保持されたウエハWの表面に移動させている。これにより、下顕微鏡150は、上ステージ部310に保持されたウエハWの表面を精密に観察できる。
なお、図示は省いたが、アライメント装置300は、上顕微鏡148および下顕微鏡150とは別に、ウエハWの表面の広い範囲を観察する低倍率顕微鏡を別途備える。低倍率顕微鏡の解像度は、ウエハWの位置合わせ精度には満たないが、ウエハW上のアライメントマーク584および素子領域586の大凡の位置を認識することができる。このような低倍率顕微鏡を併用することにより、上顕微鏡148および下顕微鏡150は、効率よくアライメントマーク584を検出できる。
再び、図13に示した手順に戻ると、上顕微鏡148および下顕微鏡150が、対向するウエハWのアライメントマーク584を検出した場合、そのときのメインステージ312、322の位置を干渉計332、334で計測することにより、前記初期値に対するアライメントマーク584の相対位置が判る。検出されたアライメントマーク584の相対位置は、位置合わせ制御部524により格納される(ステップS106)。
こうして、位置合わせ制御部524が、一対のウエハWの各々について3つ以上のアライメントマーク584の位置情報を獲得すると、当該位置情報に基づいて、ウエハWを位置合わせする場合に求められる、駆動部340の動作量を算出できる(ステップS107)。
即ち、貼り合わせに供するウエハWは、多くの処理、加工を経て素子等を形成されている。このため、ウエハWには様々な歪が生じている。また、ひとつのウエハWにおける歪の分布は均一ではない。このため、ウエハWを位置合わせする場合に、一対のウエハWで対応する特定のアライメントマーク584の位置を一致させても、ウエハWの他の部分では位置ずれが大きくなる場合がある。
しかしながら、一対のウエハW相互の間で対応する3以上のアライメントマーク584の各々の相対位置情報について以下のような処理を実行することにより、ウエハW全体で生じるアライメントマーク584の位置ずれを最小にとどめることができる。
以下、そのアライメント方式を説明する。一対のウエハにおいて、一方が他方に対して平行移動すべき平行移動量(Tx,Ty)および回転させるべき回転量θは下記のように算出される。基準座標系に対する測定されたアライメントマークの位置座標(Axi,Ayi)と変換された位置座標(Mxi,Myi)との間には次の関係がある。なお、「i」はアライメントマークの番号を示す。
Figure 2010093203
次に、一方のウエハWの基準座標系に対する位置座標を(Dxi,Dyi)として、下記の関数Fが最も小さくなるように、他方のウエハWの移動量(Tx,Ty)および回転量θを決定する。
Figure 2010093203
図18は、アライメント装置300の次の動作を示す図である。図示のように、位置合わせ制御部524が、上顕微鏡148および下顕微鏡150の相対位置に基づく初期値を基準として、算出された移動量(Tx,Ty)および回転量θに従って駆動部340を動作させることにより、一対のウエハWを位置合わせすることができる(ステップS108)。
図19は、アライメント装置300また次の動作を示す図である。図示のように、Z駆動部348を動作させて、X方向およびY方向について位置合わせされて対向するウエハWを相互に接合することができる。即ち、下ステージ部320のメインステージ322を上昇させて一対のウエハWを当接させ、更に、Z駆動部348の駆動力を増すことにより、ウエハWを仮接合させることができる(ステップS109)。
こうして位置合わせした上で接合された一対のウエハWは、既に説明した通り、アライメント装置300から搬出され(ステップS110)、加圧部640に搬送される。アライメント装置300から加圧部640に搬送される間は、図2bを参照して説明したように、ウエハホルダHおよび留め具592により位置合わせした状態が保持される。
ところで、基準マーク移動装置100では、装置の障害等により駆動停止状態になった場合、ベローズ182への圧縮空気の供給が停止され、ベローズ182の内圧が低下する。また、吸気路191からの吸気が停止されて固定吸着用プレート134とベース部122との吸着が解除される。そして、ベース部104が、収縮する引張コイルバネ184により持ち上げられる。
ここで、図12を参照して説明したように、スライド装置101の重量のみが加わった引張コイルバネ184がつり合った状態では、ボード144が、ウエハW及びウエハホルダHの移動通路から上方に退避する。これにより、アライメント装置300の駆動が障害等により緊急停止して、下ステージ部320が、X駆動部341の圧力バランスがつり合う位置まで移動した場合であっても、下ステージ部320により移動されるウエハW及びウエハホルダHは、ボード144の下を通過する。以上により、アライメント装置300の駆動が障害等により緊急停止した場合に、ウエハW及びウエハホルダHとボード144とが衝突することを防止できる。
また、本実施形態では、引張コイルバネ184によりスライド装置101を吊り下げて支持して、アライメント装置300が障害等により駆動停止した場合に、引張コイルバネ184の弾性復元力により上方に持ち上げられるように構成した。このため、ボード144をウエハW及びウエハホルダHの移動通路から退避させるにあたって、ウエハW及びウエハホルダHの厚さ分移動させればよい。従って、フェイルセーフ動作を実行する場合にボード144を水平方向へ移動させる場合と比して、フェイルセーフ動作を実行する場合のボード144の移動ストロークを小さくできるので、装置を小型化できると共に、フェイルセーフ動作を迅速化できる。
また、引張コイルバネ184の弾性復元力によりボード144が上方に持ち上げられるように構成したことによって、空圧駆動力、リニア駆動力等の外部の駆動力を要せず、フェイルセーフ動作を実行できる。また、上下方向に伸縮自在なベローズ182の内部に給気ポンプ195により圧縮空気を供給することにより、ボード144が下降するように構成したので、アライメント装置300が緊急停止した状態で、空圧駆動アクチュエータ130によりボード144の上昇が妨げられることを防止できる。
また、アライメント装置300が緊急停止した場合には、空圧駆動アクチュエータ130の駆動力を発生する給気ポンプ195と、固定吸着用プレート134をベース部122に固定保持する力を発生する排気ポンプ196との駆動が停止される。このため、アライメント装置300が緊急停止した場合には、固定吸着用プレート134に対する固定保持力が解除されるので、当該固定保持力によりボード144の上昇が妨げられることを防止できる。
図20は、基準マーク移動装置100の変形例としての基準マーク移動装置600を示す側断面図である。この図に示すように、基準マーク移動装置600では、ベース部104を昇降支持部124に懸架する弾性支持部を、空気管としての一例のベローズ601としている。
ベローズ601は、内部への圧縮空気の供給を停止された後、弾性復帰して収縮することにより、ベース部104を上昇させる。ベース部104が上昇するに際して、ベース部104に支持されたボード144は、ウエハW及びウエハホルダHの移動通路から上方へ退避する。即ち、スライド装置101の重量のみが加わったベローズ601がつり合った状態では、ボード144が、ウエハW及びウエハホルダHの移動通路から上方に退避するように、ベローズ601のバネ定数が設定されている。また、ボード144は、当該状態において、下ステージ部320の移動通路に対して上方にオフセットする。従って、基準マーク移動装置100と同様、基準マーク移動装置600では、緊急停止した場合に、ボード144がウエハW及びウエハホルダHの移動通路から退避するフェイルセーフ動作が実行される。
図21は、基準マーク移動装置100の変形例としての基準マーク移動装置600を示す分解斜視図である。この図に示すように、基準マーク移動装置700では、ウエハW及びウエハホルダHの移動方向と直交する水平方向にスライダ108が移動されて、ボード144及び基準マーク146が当該方向に移動されて、ウエハW及びウエハホルダHの移動通路に出入りされる。
基準マーク移動装置700には、スライダ108をウエハW及びウエハホルダHの移動通路から離間する方向へ付勢する弾性支持部としての一例の引張コイルバネ702が設けられている。この引張コイルバネ702は、一対のブロック155のうちで上記移動通路からの距離が遠い方のブロック155と、当該ブロック155と上記移動通路の反対側において対向したブラケット704とに両端を支持されている。
このため、空圧駆動部152によりスライダ108が上記移動通路側へ移動された場合には、引張コイルバネ702が弾性変形する。一方、空圧駆動部152の駆動が停止された場合には、引張コイルバネ702が弾性復帰してスライダ108が上記移動通路から離間する側へ移動される。
ここで、スライダ108が上記移動通路から離間する方向に移動するに際して、ボード144は、上記移動通路から側方へ退避する。即ち、引張コイルバネ702が自然長になった状態では、ボード144が、上記移動通路から側方に退避する。従って、基準マーク移動装置100と同様、基準マーク移動装置700では、緊急停止した場合に、ボード144がウエハW及びウエハホルダHの移動通路から退避するフェイルセーフ動作が実行される。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。また、上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることが当業者に明らかである。更に、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。例えば、本実施形態では、ボード144を空圧駆動アクチュエータ130により上下動させたが、リニア駆動アクチュエータにより上下動させてもよい。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
積層基板製造システム500の構造を模式的に示す平面図である。 ウエハWの状態の変遷を模式的に示す図である。 ウエハWの状態の変遷を模式的に示す図である。 ウエハWの状態の変遷を模式的に示す図である。 ウエハWの状態の変遷を模式的に示す図である。 ウエハWの状態の変遷を模式的に示す図である。 アライメントマーク584の形態を模式的に示す図である。 アライメント装置300の構造を模式的に示す断面図である。 図4に示すアライメント装置300の一部を拡大して示す図である。 基準マーク移動装置100を前方から見た斜視図である。 スライド装置101を示す分解斜視図である。 基準マーク移動装置100を後方から見た斜視図である。 スライド装置101の概略構成を示す図である。 基準マーク移動装置100の概略構成を示す側断面図である。 基準マーク移動装置100の動作を示す側断面図である。 基準マーク移動装置100の動作を示す側断面図である。 アライメント装置300におけるアライメントの手順を示す流れ図である。 基準マーク移動装置100の動作を示す側断面図である。 基準マーク移動装置100の動作を示す側断面図である。 アライメント装置300の動作を示す図である。 図16に示す状態のアライメント装置300の一部を拡大して示す図である。 アライメント装置300の動作を示す図である。 アライメント装置300の動作を示す図である。 基準マーク移動装置600の概略構成を示す側断面図である。 基準マーク移動装置700の概略構成を示す側断面図である。
符号の説明
100 基準マーク移動装置、101 スライド装置、102 昇降装置、104 ベース部、106 ガイドレール、108 スライダ、110 エアベアリング、112 底板、114 上片、116 側片、118 リニアスケール、120 読取用ヘッド、121 ブラケット、122 ベース部、124 昇降支持部、126 ロック部、128 高さ検出部、130 空圧駆動アクチュエータ、132 支軸、134 固定吸着用プレート、136 固定軸、138 吸着部、140 フォトセンサ、142 被検出部、144 ボード、146 基準マーク、148 上顕微鏡、150 下顕微鏡、152 空圧駆動部、153 圧力室、154 圧力室、155 ブロック、156 給排気路、157 ブロック、158 給排気路、160 案内溝、161 主溝、162 給排気管、163 副溝、164 給排気管、165 圧力センサ、166 圧力センサ、168 三方弁、169 三方弁、170 給気管、171 給気管、172 給気ポンプ、174 排気管、175 排気管、176 コントローラ、180 空圧制御部、182 ベローズ、184 引張コイルバネ、186 給排気管、188 エアベアリングブッシュ、190 給気管、191 吸気路、192 給排気管、193 給排気管、194 吸気管、195 給気ポンプ、196 排気ポンプ、197 三方弁、198 給気管、199 排気管、200 コントローラ、201 開閉弁、202 給気管、203 三方弁、204 給気管、205 排気管、206 三方弁、207 給気管、208 排気管、209 開閉弁、210 排気管、300 アライメント装置、301 枠体、302 天板、304 支柱、306 底板、310 上ステージ部、311 スペーサ、312、322 メインステージ、314、324 サブステージ、316、326 反射鏡、320 下ステージ部、323 貫通穴、329 垂直アクチュエータ、330 計測部、332、334 干渉計、340 駆動部、341 X駆動部、342 Y駆動部、344 θ駆動部、346 φ駆動部、348 Z駆動部、500 積層基板製造システム、501 筐体、502 アライメント部、511、512、513 ウエハカセット、520 制御盤、522 較正制御部、524 位置合わせ制御部、530 プリアライナ、542、610 断熱壁、544、622、624 シャッタ、560 ウエハホルダラック、571、572、630 ロボットアーム、582 ノッチ、584 アライメントマーク、586 素子領域、591 溝、592 留め具、600 基準マーク移動装置、601 ベローズ、602 接合部、620 エアロック、640 加圧部、700 基準マーク移動装置、702 引張コイルバネ、704 ブラケット

Claims (7)

  1. 一対の基板保持部により互いに面方向に相対移動されて位置合せされる一対の基板に設けられたアライメントマークを撮像する一対の撮像部の視野内に、前記一対の撮像部により撮像される前記一対の撮像部の相対位置検出用の基準マークを出し入れする基準マーク移動装置であって、
    前記基準マークを保持するマーク保持部と、
    前記マーク保持部におけるマーク形成部分を前記基板及び前記基板保持部の少なくとも一方の移動通路に出入りさせると共に、駆動が停止された場合に、前記マーク保持部の全体を前記移動通路の外部へ退避させる駆動部と、
    を備える基準マーク移動装置。
  2. 前記駆動部は、
    前記マーク保持部を前記移動通路外から前記移動通路内へ向けて移動させる駆動力を発生する駆動力発生部と、
    前記駆動力発生部による前記駆動力が発生した状態では、前記マーク保持部の前記移動通路外から前記移動通路内へ向けての移動を弾性変形することにより許容し、前記駆動力発生部による前記駆動力の発生が停止した状態では、前記マーク保持部を弾性復元力により前記移動通路外で支持することにより許容する弾性支持部と、
    を備える請求項1に記載の基準マーク移動装置。
  3. 前記マーク保持部は、上下動自在に配されており、
    前記駆動力発生部は、前記マーク保持部を下方へ向けて移動させる駆動力を発生し、
    前記弾性支持部は、前記マーク保持部を吊り下げて支持する引張バネである請求項2に記載の基準マーク移動装置。
  4. 下端を前記マーク保持部に上端を前記マーク保持部の上方において固定され、上下方向に沿って伸縮自在な空気管を備え、
    前記駆動力発生部は、
    前記空気管の内部に圧縮空気を給気する給気部を備える請求項2又は請求項3に記載の基準マーク移動装置。
  5. 前記弾性支持部は、前記マーク保持部を吊り下げて支持し、上下方向に沿って伸縮自在である空気管であり、
    前記駆動力発生部は、
    前記空気管の内部に圧縮空気を給気する給気部を備えることを特徴とする請求項2に記載の基準マーク移動装置。
  6. 前記駆動力発生部が前記駆動力を発生した状態で、前記マーク保持部を固定保持する力を発生し、前記駆動力発生部が停止された場合に駆動を停止される固定保持部を備える請求項2に記載の基準マーク移動装置。
  7. 一対の基板を互いに面方向に相対移動させて位置合せする一対の基板保持部と、
    一対の基板に設けられたアライメントマークを撮像する一対の撮像部と、
    前記一対の撮像部により撮像される前記一対の撮像部の相対位置検出用の基準マークを、前記一対の撮像部の視野内に出し入れする基準マーク移動部と、
    を備える基板アライメント装置であって、
    前記基準マーク移動部は、
    前記基準マークを保持するマーク保持部と、
    前記マーク保持部におけるマーク形成部分を前記基板及び前記基板保持部の少なくとも一方の移動通路に出入れさせると共に、駆動が停止された場合に、前記マーク保持部の全体を前記移動通路の外部へ退避させる駆動部と、
    を備える基板アライメント装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014135332A (ja) * 2013-01-09 2014-07-24 Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd 吸着反転装置

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