JP2010271358A - 現像剤規制部材及びそれを備えた現像装置並びに画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】層間に残留した溶剤の現像剤担持体側への染み出しを抑制可能な積層構造の現像剤規制部材、及びそれを備えた現像装置並びに画像形成装置を提供する。
【解決手段】規制ブレード30は、第1ブレード31と第2ブレード32とをスポット溶接により貼り合わせて一体としたものであり、接合部37は、第2ブレード32における規制ブレード30の規制端30a側と非規制端30b側との間の中央部よりも非規制端30b側に形成されており、第1ブレード31と第2ブレード32との間の隙間Gの断面は、規制端30a側の方が非規制端30b側よりも隙間Gが広いテーパ状に形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置及びそれに用いる現像装置、現像剤規制部材に関し、特に、複数の板状部材が積層された構造の現像剤規制部材に関するものである。
コピー機、プリンタ、FAX等の電子写真方式を用いる画像形成装置においては、主に粉末の現像剤が使用され、感光体ドラム等の像担持体上に形成された静電潜像を現像剤によって可視化し、そのトナー像を記録媒体上に転写した後、定着処理を行うプロセスが一般的である。
現像剤は、トナー及びキャリアから成る二成分現像剤と、磁性を帯びたトナーのみから成る一成分現像剤とに大別され、磁性を有する現像剤規制部材により現像剤担持体(現像ローラ)に担持された現像剤(以下、単にトナーともいう)の摩擦帯電を促進させる。このような現像剤規制部材としては、磁性部材のみで構成されるものや、非磁性部材をベースとし、現像剤担持体に対向する部分(規制端)に磁性部材を配置した構成が知られている。
特許文献1には、非磁性体と磁性体から成る二層構造の現像剤規制部材が開示されている。また、特許文献2には、現像磁性ロール(現像剤担持体)の回転方向上流側に磁性体、下流側に軟弾性材料から成る非磁性体が位置し、且つ現像磁性ロールに対向するエッジが揃うか或いは非磁性体が磁性体よりも突出するように両者を張り合わせた二層構造の現像剤規制部材が開示されている。
これら構成によれば、例えば厚い非磁性体板へ薄い磁性体側板を積層して二層構造とすることにより、規制部材全体の剛性を持たせながら規制端への磁力集中を達成することができる。
特開2000−98738号公報 特開2007−232841号公報
このような二層構造を有する現像剤規制部材の作製方法としては、二層を圧延して合金としてから形状加工する方法(クラッドブレード法)と、非磁性体及び磁性体の板状部材をそれぞれ形状加工した後、両者をスポット溶接により貼り合わせる方法(貼り合わせブレード法)とがある。そして、貼り合わせブレード法には現像剤規制部材を比較的安価で作製できるというメリットがある。
貼り合わせブレード法を用いた場合、作製された規制ブレードは、非磁性体のブレードと磁性体のブレードとが完全に密着しているわけではなく、微細な隙間を隔てて近接している。そのため、製造工程においてアルコール含浸布による拭き取り等の溶剤洗浄を行った場合、毛細管現象により現像剤規制部材の二層の隙間に溶剤が浸透し易くなる。また、空気の通りが悪いため乾燥し難い。
また、各ブレードは、溶接の前の工程で切削油等を除去するための洗浄を行っているが、切削油の除去は完全とは言い難い。このため、二層間の隙間に溶剤が残留すると、切削油が溶剤中に浮遊し、現像装置に現像剤規制部材を装着後、現像剤規制部材に現像剤圧が加わった際に隙間から溶剤が染み出し、溶剤と共に切削油も染み出す。
かかる場合、染み出した溶剤は揮発するが、切削油は揮発することなく隙間に残るため、現像剤規制部材を通過する現像剤は、切削油によって隙間周辺に溜まり、縦スジ等の画像不具合を引き起こすことがあった。一方、溶剤を完全に乾燥させようとすると、製造工程において長い乾燥時間をとる必要があり生産性を著しく低下させてしまう。また、加熱による乾燥工程を設けることも考えられるが別途乾燥設備が必要となる。
本発明は、上記問題点に鑑み、層間に残留した溶剤の現像剤担持体側への染み出しを抑制可能な積層構造の現像剤規制部材、及びそれを備えた現像装置並びに画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、現像剤担持体上の現像剤量を規制する現像剤規制部材であって、複数の板状部材が積層されて成り、各板状部材間の隙間の断面は、前記現像剤規制部材の前記現像剤担持体と対向する規制端側の方が、前記現像剤担持体とは反対側の非規制端側よりも前記隙間が広いテーパ状に形成されていることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の現像剤規制部材において、前記板状部材の接合部が、前記隙間における前記規制端側と前記非規制端側との間の中央部よりも前記非規制端側に配置されたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の現像剤規制部材において、非磁性体と磁性体から成る2枚の板状部材がスポット溶接により接合された二層構造であることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の現像剤規制部材が搭載された現像装置である。
また本発明は、上記構成の現像剤規制部材が搭載された画像形成装置である。
本発明の第1の構成によれば、複数の板状部材が積層された現像剤規制部材の製造工程において、現像剤規制部材を溶剤で洗浄する際に板状部材で形成された層間の隙間に浸透した溶剤を、毛細管現象により非規制端側の狭い隙間へと移動させることができるため、溶剤の規制端側への染み出しを抑制することができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の現像剤規制部材において、板状部材の接合部を、隙間における規制端側と非規制端側との間の中央部よりも非規制端側に配置することにより、より容易に、隙間の断面を、規制端側の方が非規制端側よりも隙間が広いテーパ状に形成することができる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第1または第2の構成の現像剤規制部材において、非磁性体と磁性体から成る2枚の板状部材がスポット溶接により接合された二層構造とすることにより、全体の剛性を持たせながら規制端の磁力集中を達成できる現像剤規制部材を、隙間に浸透した溶剤を規制端側へ染み出させることなく簡単に製造できる。また、接合部の配置を可変することも容易となる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第1〜第3のいずれかの構成の現像剤規制部材を搭載することにより、現像剤規制部材からの溶剤の染み出しによる縦スジ等の画像不具合が発生しない現像装置となる。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第1〜第4のいずれかの構成の現像剤規制部材を搭載することにより、現像剤規制部材からの溶剤の染み出しによる縦スジ等の画像不具合が発生しない画像形成装置となる。
本発明の一実施形態に係る現像剤規制部材を現像装置内に備えた画像形成装置の概略断面図 本実施形態の現像装置の側面断面図 図2の現像装置における現像ローラ周辺の拡大図 本実施形態の規制ブレードを第2ブレード側から見た平面図 本実施形態の規制ブレードの側面図 本実施形態の規制ブレードの部分拡大側面図であって、溶剤が上方に移動した状態を模式的に示す図 規制ブレードの接合部を、隙間Gにおける規制端側と非規制端側との間の中央部に形成したときの溶剤の移動状態を模式的に示す図 規制ブレードの接合部を、隙間Gにおける規制端側と非規制端側との間の中央部よりも規制端側に形成したときの溶剤の移動状態を模式的に示す図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る現像剤規制部材を現像装置内に備えた画像形成装置の概略断面図である。画像形成装置(例えばプリンタ)100では、コピー動作を行う場合、装置本体内の画像形成部Pにおいて、不図示のパーソナルコンピューター(PC)から送信された原稿画像データに基づく静電潜像が形成され、現像装置4により静電潜像にトナーが付着されてトナー像が形成される。この現像装置4へのトナーの供給はトナーコンテナ5から行われる。そして、このような画像形成装置100では、感光体ドラム1を図1において時計回りに回転させながら、感光体ドラム1に対する画像形成プロセスが実行される。
画像形成部Pには、感光体ドラム1の回転方向(時計回り)に沿って、帯電部2、露光ユニット3、現像装置4、転写ローラ6、クリーニング装置7、及び除電装置(図示せず)が配設されている。感光体ドラム1は、例えばアルミドラムに感光層が積層されたものであり、帯電部2により、表面を帯電させるようになっている。そして、後述する露光ユニット3からのレーザビームを受けた表面に、帯電を減衰させた静電潜像を形成する。なお、上記の感光層は、特に限定するものではないが、例えば耐久性に優れるアモルファスシリコン(a−Si)等が好ましい。
帯電部(帯電チャージャー)2は、感光体ドラム1の表面を均一に帯電させるものである。例えば帯電部2は、細いワイヤー等を電極として高電圧を印加することにより放電するコロナ放電装置が用いられる。なお、コロナ放電装置に代えて、帯電ローラに代表される帯電部材を感光体表面に接触させた状態で電圧を印加する接触式の帯電装置を用いても良い。露光ユニット3は、画像データに基づいて光ビーム(例えばレーザビーム)を感光体ドラム1に照射し、感光体ドラム1の表面に静電潜像を形成する。
現像装置4は、感光体ドラム1の静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成させるものである。なお、ここでは磁性を有するトナー成分のみから構成される一成分現像剤が現像装置4に収容されている。また、現像装置4の詳細については後述する。転写ローラ6は、感光体ドラム1表面に形成されたトナー像を乱さずに用紙搬送路11を搬送されてくる用紙に移行(転写)する。クリーニング装置7は、感光体ドラム1の長手方向に線接触するクリーニングローラやブレード材等を備えており、トナー像が用紙に移行(転写)された後に、感光体ドラム1の表面に残ったトナー(残留トナー)を除去する。
そして、予め入力された画像データに基づいて露光ユニット3が感光体ドラム1上にレーザビーム(光線)を発することで、その画像データに基づく静電潜像を感光体ドラム1表面に形成する。その後、現像装置4が静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する。
上記のようにトナー像が形成された感光体ドラム1に向けて、用紙収容部10から用紙が用紙搬送路11及びレジストローラ対13を経由して画像形成部Pに搬送され、画像形成部Pにおいて転写ローラ6により感光体ドラム1表面のトナー像が用紙に転写される。そして、トナー像が転写された用紙は感光体ドラム1から分離され、定着部8に搬送されて加熱及び加圧されることで用紙にトナー像が定着される。定着部8を通過した用紙は、排出ローラ対14を通過して用紙排出部15に排出される。
図2は、本実施形態の現像装置の側面断面図である。図2に示すように、ケーシング20内には、第1貯留室21と第2貯留室22とがケーシング20と一体形成された仕切り壁20aによって形成されている。そして、この第1貯留室21には第1攪拌スクリュー23が、第2貯留室22には第2攪拌スクリュー24が配設されている。ケーシング20の上部にはトナー供給口20bが設けられており、ケーシング20内のトナー量を検知するトナーセンサ(図示せず)の検知結果に応じてトナーコンテナ5(図1参照)に貯留されたトナーが供給される。
第1攪拌スクリュー23、第2攪拌スクリュー24は、それぞれ支軸を中心とし、その周囲に螺旋羽を設けた構成になっており、互いに平行な状態でケーシング20に回転可能に軸支されている。なお、第1攪拌スクリュー23、第2攪拌スクリュー24の軸方向であるケーシング20の長手方向(図2の紙面方向)の両端部においては仕切り壁20aが存在せず、第1攪拌スクリュー23、第2攪拌スクリュー24間でのトナーの受け渡しが可能となっている。これにより、第1攪拌スクリュー23は、第1貯留室21内のトナーを攪拌しながら第2貯留室22に搬送し、第2攪拌スクリュー24は、第2貯留室22に搬送されてきたトナーを攪拌しながら搬送して現像ローラ(現像剤担持体)25に供給する。
現像ローラ25は、感光体ドラム1(図1参照)の回転に応じて回転することで、感光体ドラム1の感光層にトナーを供給する。現像ローラ25の内部には複数の磁極を有する永久磁石から成るマグネットローラ27が固定されている。このマグネットローラ27の磁力により現像ローラ25の表面にトナーを付着(担持)させてトナー薄層を形成する。現像ローラ25は、第1攪拌スクリュー23、第2攪拌スクリュー24と平行な状態で、ケーシング20に回転可能に軸支されている。第1攪拌スクリュー23、第2攪拌スクリュー24、及び現像ローラ25は、モータ(図示せず)により回転駆動される。
規制ブレード(現像剤規制部材)30は、その長手方向(図2の紙面方向)が最大現像幅よりも大きく形成されており、現像ローラ25と所定の間隔を隔てて配置されることにより、感光体ドラム1に供給するトナー量を規制する規制部33を形成する。ここでは、非磁性体から成る第1ブレード(板状部材)31と、磁性体から成る第2ブレード(板状部材)32とを貼り合わせた二層構造の規制ブレード30を用いている。第2ブレード32は、第1ブレード31の長手方向と略同一の長さを有し、第1ブレード31の、現像ローラ25の回転方向(図2の反時計方向)に対し上流側の側面に固定されている。
図3は、図2の現像装置における現像ローラ周辺の拡大図である。図3を用いて現像ローラ25上のトナー量の規制方法を詳細に説明する。図3に示すように、マグネットローラ27は、N極27a、27cと、S極27b、27d、27eから成る5つの磁極27a〜27eを有している。規制ブレード30にはマグネットローラ27のN極27aが対向するため、第2ブレード32の先端にはS極が誘起され、規制部33に引き合う方向の磁界が発生する。
この磁界により、規制ブレード30と現像ローラ25との間にトナーが連なったトナー鎖が形成される。そして、規制部33を通過することにより層規制され、現像ローラ25上にトナー薄層が形成される。規制ブレード30に磁性体の第2ブレード32を配置することにより、規制部33の間隔だけでなく規制部33に発生する磁界によって規制力を高め、現像ローラ25上に数十μmのトナー薄層を形成する。
一方、トナー薄層の形成に用いられなかったトナーは規制ブレード30の上流側の側面に沿って滞留する。その後、現像ローラ25が矢印B方向に回転してトナー鎖が感光体ドラム1に対向する位置に移動すると、S極27bにより磁界が付与されるため、トナー鎖は感光体ドラム1表面に接触してトナー像を形成する。
さらに現像ローラ25が矢印B方向に回転すると、今度はN極27cにより引き合う磁界が付与されて、トナー像の形成に使われなかったトナーがケーシング20内に回収される。さらに、S極27d、27eにより反発する磁界が付与されるため、トナーはケーシング20内で現像ローラ25から離脱する。そして、第2攪拌スクリュー24により攪拌、搬送された後、S極27eの磁界により再び現像ローラ25上に付着する。
図4は、本実施形態の規制ブレード30を第2ブレード32側から見た平面図であり、図5は、規制ブレード30の側面図であり、図6は、規制ブレード30の部分拡大側面図であって、溶剤Sが上方に移動した状態を模式的に示す図である。規制ブレード30は、非磁性体(ここではSUS303)の第1ブレード31と磁性体(ここではSUS430)の第2ブレード32とをスポット溶接により貼り合わせて一体としたものである。第1ブレード31の他の材質としては、アルミニウムやSUS304、305等の非磁性体の金属が挙げられる。第2ブレード32の他の材質としては、永久磁石や、鉄等の磁性体の金属が挙げられる。
図4に示すように、規制ブレード30は、現像ローラ(図3参照)25と対向する規制端30a(ここでは第1ブレード31の規制端)と、現像ローラ25とは反対側の非規制端30b(ここでは第1ブレード31の非規制端)とを有している。スポット溶接によって形成された第1ブレード31と第2ブレード32との接合部37は、図5に示すように、第2ブレード32において、規制ブレード30の規制端30a側と非規制端30b側との間の中央部よりも非規制端30b側に形成されている。
すなわち、接合部37は、第1及び第2ブレード31、32によって形成された微細な隙間(層間)Gにおいて、規制ブレード30の規制端30a側と非規制端30b側との間の中央部よりも非規制端30b側に形成されている。また、接合部37は、規制端30aの長手方向(図4の左右方向)に沿って所定間隔を隔てて形成されている。ここでは、接合部37を6つ形成したが、かかる数量は、現像ローラ25の長手方向の長さや、第1及び第2ブレード31、32の大きささや材質等に応じて適宜設定することができる。
なお、ここでは第1ブレード31と第2ブレード32と間の所定の位置にアルミニウム等のスポット溶接用の金属を挟み、第1ブレード31若しくは第2ブレード32側から所定のバイアスを印加することにより、スポット溶接を行うことによって両ブレードを接合した。また、第1ブレード31における図4の左右両側には、規制ブレード30をケーシング20(図2参照)にビス固定するためのビス穴35が形成されている。
このように第1及び第2ブレード31、32を貼り合わせると、両ブレード間には微細な隙間Gが存在するが、接合部37を隙間Gにおいて上記中央部よりも非規制端30b側に形成することにより、接合部37に向かって両ブレードが強く引き付けられる。これにより、図5及び図6に示すように、隙間Gの間隔(図の左右方向)は、規制ブレード30の長手方向とは垂直方向(図の上下方向)に対し、非規制端30b側において最も小さく(狭く)なる。
すなわち、非規制端30b側の方が規制端30a側よりも隙間Gの間隔が小さくなり、隙間Gの断面は、規制端30a側から非規制端30b側に向かって隙間Gが狭くなる(規制端30a側の方が非規制端30b側よりも隙間Gが広い)テーパ状に形成される。そして、規制ブレード30をアルコール等の溶剤Sにより洗浄後、隙間Gに溶剤Sが残留していても、図6に示すように、隙間Gに残留した溶剤Sは、毛細管現象により隙間Gの間隔が小さい非規制端30b側に移動する。これにより、溶剤Sが規制端30a側に染み出すことを防止することができ、溶剤S及びこれに浮遊した切削油等によって規制ブレード30の規制端30a周辺にトナーが滞留することを抑制できる。
図7は、規制ブレードの部分拡大側面図であって、接合部37を、隙間Gにおける規制端30a側と非規制端30b側との間の中央部に形成したときの溶剤Sの移動状態を模式的に示す図であり、図8は、接合部37を、隙間Gの規制端30a側と非規制端30b側との間の中央部よりも規制端30a側に形成したときの溶剤Sの移動状態を模式的に示す図である。
一方、図7に示すように、接合部37を、上記垂直方向中央部に形成した場合には、隙間Gの間隔(図の左右方向)が規制端30a側と非規制端30b側とで変わらないため、洗浄時に第2ブレード32のいずれかの端縁から隙間Gに浸透した溶剤Sは、隙間Gにおいて上記垂直方向中央部付近に移動する。かかる場合には、現像剤圧等により溶剤Sは規制端30a側に移動し、染み出すおそれがある。
また、図8に示すように、接合部37を、上記垂直方向中央部よりも規制端30a側に形成した場合には、洗浄時に第2ブレード32のいずれかの端縁から隙間Gに浸透した溶剤Sは、毛細管現象により、非規制端30b側よりも隙間Gの間隔の小さい規制端30a側に移動する。従って、溶剤Sは、現像剤圧等により規制端30a側に染み出す。
本発明の構成では、第1ブレード31と第2ブレード32の隙間Gの断面を、規制端30a側の方が非規制端30b側よりも隙間Gが広いテーパ状に形成したため、第2ブレード32の端縁から隙間Gに浸透した溶剤Sを、毛細管現象により間隔の小さい非規制端30b側へと移動させることができ、溶剤Sの隙間Gから規制端30a側への染み出しを抑制することができる。
また、接合部37を、隙間Gにおいて規制端30a側と非規制端30b側との間の中央部よりも非規制端30b側に形成したため、より容易に隙間Gの断面を、規制端30a側の方が非規制端30b側よりも隙間Gが広いテーパ状に形成することができる。しかし、隙間Gの断面を上記テーパ状に形成可能であり、隙間Gに浸透した溶剤Sを非規制端30b側に移動可能であれば、接合部37の配置は特に限定されるものではなく、溶剤Sの移動状態等に応じて適宜設定することができる。例えば、接合部37を、第2ブレード32の中央部や、中央部よりも規制端30a側に形成することもできる。
また、隙間Gの規制端30a側の間隔も、隙間Gの断面が上記テーパ状であり、隙間Gに浸透した溶剤Sを非規制端30b側に移動可能であれば、特に限定されるものではなく、溶剤Sの移動状態等に応じて適宜設定することができる。但し、隙間Gの規制端30a側の間隔が小さくなると、第2ブレード32の傾斜が小さくなるため、溶剤Sを非規制端30b側に十分に移動できないおそれがある。
一方、隙間Gの規制端30a側の間隔が大きくなると、規制ブレード30は、非磁性体からなる第1ブレード31を直接ケーシング20に対して固定するため、磁性体から成る第2ブレード32とマグネットローラ27のN極27aとの間隔が大きくなる。これによって、両者の磁界も弱くなり、現像剤の規制能力が損なわれるおそれがある。従って、例えばかかる観点を考慮して規制端30a側の隙間Gの間隔を適宜設定することができ、その間隔を、例えば、0.1mm以下とすることが好ましい。
また、規制ブレード30を、非磁性体から成る第1ブレード31と磁性体から成る第2ブレード32とがスポット溶接により接合された二層構造としたため、全体の剛性を持たせながら規制端30aの磁力集中を達成できる規制ブレード30を、溶剤Sを規制端30a側へ染み出させることなく簡単に製造できる。また、接合部37の位置を容易に可変することが可能となる。しかし、両ブレードの接合方法は特に限定されるものではなく、その他、接着剤等により接着することもできる。
そして、本発明の規制ブレード30を装着することにより、第1及び第2ブレード31、32の隙間Gからの溶剤Sの染み出しによる縦スジ等の画像不具合が発生しない現像装置及び画像形成装置を簡易且つ低コストで製造することができる。
その他本発明は、上記各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では第1ブレード31と第2ブレード32とを貼り合わせた二層構造の規制ブレード30について説明したが、本発明は3枚以上のブレード材を貼り合わせた多層構造の規制ブレードにも全く同様に適用することができる。
また、ここでは本発明の規制ブレードを備えた現像装置として、図2に示したような磁性一成分現像剤を用いる現像装置について説明したが、これに限定されるものではなく、例えばトナー成分とキャリアとから成る二成分現像剤を用いる現像装置において、現像ローラ上の磁気ブラシを規制する規制ブレードとして用いることができる。さらに、タッチダウン式の現像装置の場合、現像ローラにトナーを供給する磁気ローラ上の磁気ブラシを規制するための穂切りブレードとして用いることができる。
本発明は、複数の板状部材が積層された現像剤規制部材に利用可能であり、現像剤規制部材を構成する各板状部材間の隙間の断面を、現像剤担持体と対向する規制端側の方が、現像剤担持体とは反対側の非規制端側よりも隙間が広いテーパ状に形成したものである。
これにより、製造工程において現像剤規制部材を溶剤で洗浄する際に、板状部材で形成された層間の隙間に浸透した溶剤を、毛細管現象により非規制端側の狭い隙間へと移動させることができるため、溶剤の規制端側への染み出しを抑制することができる。従って、隙間からの溶剤の染み出しも、溶剤と共に切削油の染み出しもない現像剤規制部材を提供することができる。また、板状部材の接合部を、隙間における規制端側と非規制端側との間の中央部よりも非規制端側に配置することにより、より容易に隙間の断面を、規制端側の方が非規制端側よりも隙間が広いテーパ状に形成できる。
また、非磁性体と磁性体から成る2枚の板状部材がスポット溶接により接合された二層構造とすることにより、全体の剛性を持たせながら規制端の磁力集中を達成できる現像剤規制部材を、隙間に浸透した溶剤を規制端側へ染み出させることなく簡単に製造でき、接合部の配置の可変も容易となる。また、本発明の現像剤規制部材を備えた現像装置は、現像剤規制部材からの溶剤の染み出しによる縦スジ等の画像不具合が発生しない現像装置となる。そして、この現像装置を搭載することにより、高品位な画像形成が行える画像形成装置を提供できる。
1 感光体ドラム
4 現像装置
20 ケーシング
23 第1攪拌スクリュー
24 第2攪拌スクリュー
25 現像ローラ(現像剤担持体)
27 マグネットローラ
30 規制ブレード(現像剤規制部材)
30a 規制端
30b 非規制端
31 第1ブレード(板状部材)
32 第2ブレード(板状部材)
37 接合部
100 画像形成装置
G 隙間
S 溶剤

Claims (5)

  1. 現像剤担持体上の現像剤量を規制する現像剤規制部材であって、
    複数の板状部材が積層されて成り、各板状部材間の隙間の断面は、前記現像剤規制部材の前記現像剤担持体と対向する規制端側の方が、前記現像剤担持体とは反対側の非規制端側よりも前記隙間が広いテーパ状に形成されていることを特徴とする現像剤規制部材。
  2. 前記板状部材の接合部が、前記隙間における前記規制端側と前記非規制端側との間の中央部よりも前記非規制端側に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の現像剤規制部材。
  3. 非磁性体と磁性体から成る2枚の板状部材がスポット溶接により接合された二層構造であることを特徴とする請求項1または2に記載の現像剤規制部材。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の現像剤規制部材が搭載された現像装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の現像剤規制部材が搭載された画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015022280A (ja) * 2013-07-23 2015-02-02 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 現像装置及び画像形成装置
JP2016105151A (ja) * 2014-11-21 2016-06-09 株式会社リコー 現像装置及び画像形成装置
US11320763B1 (en) 2021-03-09 2022-05-03 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Developer layer regulating member that controls a thickness of a developer layer

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