JP2010270132A - リボフラビン配合液剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】低温下で長期間保存しても結晶が析出しない安定なリボフラビン配合液剤組成物を提供すること。
【解決手段】エリスリトール、キシリトール等の糖アルコールまたはヨクイニンを配合することを特徴とするリボフラビン配合液剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、長期間低温下に保存してもリボフラビンの結晶が析出しないリボフラビン配合液剤組成物に関する。
リボフラビンは、口角炎、口内炎、舌炎、口唇炎、結膜炎、角膜炎、急・慢性湿疹、脂漏性皮膚炎等の諸症状の緩和に有効であるほか、肉体疲労時、妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時のビタミンB2の補給に用いられている。
リボフラビンは、水に対する溶解性は低いものの過飽和状態でかなり安定であるため、飽和溶解度(0.2mg/mL)以上配合した場合でも調製直後からしばらくの間は澄明な溶解状態を保持することが知られている。
しかしながら、長期間放置するとリボフラビンの結晶が析出するため、濃厚なリボフラビン配合液剤を調製するためにはこの結晶析出を防止することが必要となる。
これまでリボフラビンの結晶析出を防止するために、ニコチン酸アミド、尿素、サッカリンナトリウム等の溶解補助剤が用いられてきたがその効果は未だ充分なものではなかった。
本発明は、低温下で長期間保存してもリボフラビンの結晶を析出しない安定なリボフラビン配合液剤組成物を提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、リボフラビンを飽和溶解度以上に溶解させた液剤に糖アルコールを配合することにより、リボフラビンの結晶析出を防止できることを見出した。また、ヨクイニンにも同様の結晶析出防止作用があることを見出した。
かかる知見に基づき完成した本発明は、糖アルコールを配合したことを特徴とするリボフラビン配合液剤組成物である。または、ヨクイニンを配合したことを特徴とするリボフラビン配合液剤組成物である。
本発明により、低温下で長期間保存しても結晶を析出しないリボフラビン配合液剤組成物を提供することが可能となった。
本発明において糖アルコールとしては、エリスリトールまたはキシリトールが好ましい。糖アルコールの配合量は、リボフラビン1質量部に対して、通常10〜2500質量部であり、好ましくは50〜2500質量部であり、さらに好ましくは50〜1000質量部である。
本発明におけるヨクイニンとは、ハトムギの漢薬名で、通常脱穀した種子を用いる。常法に従い水、適当な溶媒またはこれらの混合溶液から抽出して得られるエキス、流エキス、エキス末が用いられ、本発明の液剤組成物においては流エキスが好ましい。また、本発明においては脱穀せずに煎じたものを用いることもできる。
ヨクイニンの配合量は、リボフラビン1質量部に対して、原生薬換算で好ましくは70〜2500質量部であり、さらに好ましくは100〜2500質量部であり、特に好ましくは100〜1000質量部である。ヨクイニンの配合比が小さいと、リボフラビンの結晶析出防止効果が充分でなく、低温保存下で、結晶を析出する場合があり、2500質量部を超えると液剤組成物の風味が悪化する。
本発明の液剤組成物のpH範囲については、エリスリトールおよびキシリトールの結晶析出防止効果はアルカリ性でも損なわれるものではないが、リボフラビンはアルカリ性溶液中では極めて不安定であり、速やかに分解するので、酸性〜中性域のpH2.5〜7が好ましい。pH調整には、塩酸および水酸化ナトリウム並びにクエン酸、リンゴ酸、酒石酸等の有機酸およびこれらの塩類を1種または2種以上用いることができる。
本発明において液剤は、必ずしも飲用のものに限定されるわけではないが、飲用液剤としては、リボフラビンの薬理効果を期待した内服液剤、栄養補給用飲料、機能性飲料、清涼飲料水等を挙げることができる。
また、本発明の液剤組成物には、目的に応じて、他のビタミン成分、医薬有効成分および生薬成分等を配合することができる。さらに、本発明の液剤組成物には防腐剤、甘味剤、香料、着色剤等の添加剤を適宜加えることができる。
本発明を詳細に説明するため、以下に実施例、比較例および試験例を挙げるが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
(実施例1)
加温した精製水に、リボフラビン10mgを溶解後、エリスリトール100mg、安息香酸ナトリウム32mgを添加し、クエン酸およびクエン酸ナトリウムでpHを3.0に調整した後、精製水を加えて全量を50mLとした。この溶液を濾紙濾過後、褐色ガラス瓶に充填し、キャップを施し、80℃で25分間滅菌して内服液剤とした。
(実施例2)
加温した精製水に、リボフラビン10mgを溶解後、エリスリトール1000mg、安息香酸ナトリウム32mgを添加し、クエン酸およびクエン酸ナトリウムでpHを3.0に調整した後、精製水を加えて全量を50mLとした。この溶液を濾紙濾過後、褐色ガラス瓶に充填し、キャップを施し、80℃で25分間滅菌して内服液剤とした。
(実施例3)
加温した精製水に、リボフラビン15mgを溶解後、エリスリトール4000mg、安息香酸ナトリウム32mgを添加し、クエン酸およびクエン酸ナトリウムでpHを3.0に調整した後、精製水を加えて全量を50mLとした。この溶液を濾紙濾過後、褐色ガラス瓶に充填し、キャップを施し、80℃で25分間滅菌して内服液剤とした。
(実施例4)
加温した精製水に、リボフラビン10mgを溶解後、キシリトール1000mg、安息香酸ナトリウム32mgを添加し、クエン酸およびクエン酸ナトリウムでpHを3.0に調整した後、精製水を加えて全量を50mLとした。この溶液を濾紙濾過後、褐色ガラス瓶に充填し、キャップを施し、80℃で25分間滅菌して内服液剤とした。
(実施例5)
加温した精製水に、リボフラビン10mgを溶解後、冷却しヨクイニン流エキス0.7mL、安息香酸ナトリウム32mgを添加し、クエン酸およびクエン酸ナトリウムでpHを3.0に調整した後、精製水を加えて全量を50mLとした。この溶液を濾紙濾過後、褐色ガラス瓶に充填し、キャップを施し、80℃、25分間滅菌して内服液剤とした。
(実施例6)
加温した精製水に、リボフラビン15mgを溶解後、冷却しヨクイニン流エキス3mL、安息香酸ナトリウム32mgを添加し、クエン酸およびクエン酸ナトリウムでpHを3.0に調整した後、精製水を加えて全量を50mLとした。この溶液を濾紙濾過後、褐色ガラス瓶に充填し、キャップを施し、80℃、25分間滅菌して内服液剤とした。
(実施例7)
加温した精製水に、リボフラビン20mgを溶解後、冷却しヨクイニン流エキス4.5mL、安息香酸ナトリウム32mgを添加し、クエン酸およびクエン酸ナトリウムでpHを3.0に調整した後、精製水を加えて全量を50mLとした。この溶液を濾紙濾過後、褐色ガラス瓶に充填し、キャップを施し、80℃、25分間滅菌して内服液剤とした。
(実施例8)
加温した精製水に、リボフラビン30mgを溶解後、冷却しヨクイニン流エキス7.5mL、安息香酸ナトリウム32mgを添加し、クエン酸およびクエン酸ナトリウムでpHを3.0に調整した後、精製水を加えて全量を50mLとした。この溶液を濾紙濾過後、褐色ガラス瓶に充填し、キャップを施し、80℃、25分間滅菌して内服液剤とした。
(実施例9)
加温した精製水に、リボフラビン15mgを溶解後、冷却しエリスリトール2000mg、ヨクイニン流エキス2.0mL、安息香酸ナトリウム32mgを添加し、クエン酸およびクエン酸ナトリウムでpHを3.0に調整した後、精製水を加えて全量を50mLとした。この溶液を濾紙濾過後、褐色ガラス瓶に充填し、キャップを施し、80℃、25分間滅菌して内服液剤とした。
(比較例)
加温した精製水に、リボフラビン10mgを溶解後、冷却し、安息香酸32mgを添加し、クエン酸およびクエン酸ナトリウムでpHを3.0に調整した後、精製水を加えて全量を50mLとした。この水溶液を濾紙濾過後、褐色ガラス瓶に充填し、キャップを施し、80℃、25分間滅菌して内服液剤とした。
(試験例)
上記実施例および比較例で調製した製剤を5℃に保存し、経時的な結晶析出の有無を肉眼で観察した。結果を成分表とともに表1に示した。
Figure 2010270132
表1から明らかなようにエリスリトールを配合した実施例1〜3、キシリトールを配合した実施例4、ヨクイニンを配合した実施例5〜8、エリスリトールおよびヨクイニンを配合した実施例9では、5℃、1カ月後も結晶析出は認められなかったのに対し、いずれも配合していない比較例では、結晶の析出が認められた。

Claims (4)

  1. 0.2〜0.3mg/mLのリボフラビン、並びに、リボフラビンの1質量部に対して10〜2500質量部のエリスリトールまたはキシリトールを配合したことを特徴とするリボフラビン配合液剤組成物。ただし、リボフラビンがリン酸リボフラビンまたはその塩である場合を除く。
  2. pHが2.5〜7である請求項1に記載のリボフラビン配合液剤組成物。
  3. 内服液剤である請求項1または2に記載のリボフラビン配合液剤組成物。
  4. 0.2〜0.3mg/mLのリボフラビン配合液剤にリボフラビンの1質量部に対して10〜2500質量部のエリスリトールまたはキシリトールを配合し、リボフラビンの析出を防止する方法。ただし、リボフラビンがリン酸リボフラビンまたはその塩である場合を除く。
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