JP2010269216A - インクジェット記録装置、液体塗布機構及びその液体塗布機構の制御方法 - Google Patents

インクジェット記録装置、液体塗布機構及びその液体塗布機構の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010269216A
JP2010269216A JP2009121159A JP2009121159A JP2010269216A JP 2010269216 A JP2010269216 A JP 2010269216A JP 2009121159 A JP2009121159 A JP 2009121159A JP 2009121159 A JP2009121159 A JP 2009121159A JP 2010269216 A JP2010269216 A JP 2010269216A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
application
application roller
coating
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009121159A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5414356B2 (ja
Inventor
Toru Hamano
徹 濱野
Junichi Yoshikawa
淳一 吉川
Takeshi Saeki
剛 佐伯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2009121159A priority Critical patent/JP5414356B2/ja
Priority to US12/778,627 priority patent/US8262216B2/en
Publication of JP2010269216A publication Critical patent/JP2010269216A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5414356B2 publication Critical patent/JP5414356B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C1/00Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating
    • B05C1/04Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating for applying liquid or other fluent material to work of indefinite length
    • B05C1/08Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating for applying liquid or other fluent material to work of indefinite length using a roller or other rotating member which contacts the work along a generating line
    • B05C1/0813Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating for applying liquid or other fluent material to work of indefinite length using a roller or other rotating member which contacts the work along a generating line characterised by means for supplying liquid or other fluent material to the roller
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C1/00Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating
    • B05C1/04Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating for applying liquid or other fluent material to work of indefinite length
    • B05C1/08Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating for applying liquid or other fluent material to work of indefinite length using a roller or other rotating member which contacts the work along a generating line
    • B05C1/0817Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating for applying liquid or other fluent material to work of indefinite length using a roller or other rotating member which contacts the work along a generating line characterised by means for removing partially liquid or other fluent material from the roller, e.g. scrapers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0015Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form for treating before, during or after printing or for uniform coating or laminating the copy material before or after printing

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

【課題】塗布ローラの周面に液体が付着してその液体が固化しても、媒体への液体の塗布が均一に行なえるようにする。
【解決手段】当接部材2007の下流側に位置する部分を塗布ローラ1001から離間させて第一の方向とは逆方向の第二の方向に塗布ローラ1001を回転させ、液体保持空間Sから液体を塗布ローラ上に引き出す。次に、前記離間を解除して第一の方向に塗布ローラ1001を回転させことで、塗布ローラ1001と当接部材2007との間の当接部の周辺に液溜りを形成する。
【選択図】図14

Description

本発明は、液体塗布機構及びこれを有するインクジェット記録装置に関する。
媒体に対して液体もしくは液状の材料を塗布する塗布機構として、スピンコータ、ロールコータ、バーコータ、ダイコータといった方式が知られている。また、インクジェット記録装置の分野において、記録濃度の向上やブリーディングの軽減などを目的として、記録媒体に予め反応液を塗布する塗布機構を採用したものが提案されている。
例えば、特許文献1には、待機状態中に、一定時間毎に塗布ローラの回転動作を行い、塗布ローラに付着した塗布液が固化しないようにする塗布機構が提案されている。また、特許文献2には、ローラが回転することで塗布液の保持部材からローラの周面に塗布液が供給される塗布機構において、塗布動作を行う前にローラの回転動作を行うことにより、ローラと保持部材との接触部分に液溜りを形成する塗布機構が開示されている。このようにローラと保持部材との接触部分に予め塗布液の液溜りを形成しておくことで塗布液が潤滑剤として機能し、ローラの周面の一部が保持部材と接触する際に生じるローラの磨耗を低減させている。
特開2002−96452号公報 特開2007−44650号公報
しかしながら、放置後の塗布液の固化に関して特許文献1のように待機状態中に一定時間毎に塗布ローラ回転動作を行うとすると、電源をOFFの状態で放置された場合などを考慮した場合に、装置に内蔵電源等の別途の復帰手段が必要になる。このため装置の構造が複雑になり、装置の製造コストが高くなってしまう。また、特許文献1には、塗布動作の初期処理として塗布ローラを塗布液に浸漬させる動作や待機時に塗布ローラをカウンタローラから離間させるようにする動作を行うことが記載されている。しかしながら、このような動作を行うとしても、前回の塗布動作が終了した後に塗布ローラに付着した液体を除去しておくことは困難である。従って、次に塗布動作が行われるときには、塗布ローラ上に残った塗布液の固化したものを除去することが求められる。
また、特許文献2のように、ローラと保持部材との接触部分に予め液溜りを形成することでローラの磨耗対策を行う手法に関しては、液溜りを形成する塗布液の量の調節が難しく、保持部材の内部の負圧により塗布液が保持部材に回収されてしまう虞がある。これにより、ローラの磨耗を軽減するのに有効な量の液溜りをローラと保持部材との接触部分の周辺に予め形成することが難しい場合がある。
そこで、本発明は上記の事情に鑑み、塗布ローラの周面に液体が付着してその液体が固化したとしても、液体塗布が行われる際には塗布ローラの周面が平滑な状態で液体の塗布を行うことができる液体の塗布機構及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明の液体塗布機構は、塗布ローラと、前記塗布ローラに当接し前記塗布ローラとの間で液体を保持する空間を形成する部材と、前記塗布ローラを第一の方向に回転させ、媒体を搬送しつつ、前記空間に貯留された液体を前記媒体に塗布する液体塗布機構であって、前記部材の少なくとも一部を前記塗布ローラから離間させる機構を有し、前記機構によって前記部材の下流側に位置する部分を前記塗布ローラから離間させた状態で、前記第1の方向とは逆方向の第二の方向に前記塗布ローラを回転させることで、前記空間から液体を前記塗布ローラ上に引き出すことを可能としたことを特徴とする。
本発明によれば、塗布ローラの周面に付着して固化した塗布液が溶解され、塗布ローラの周面がより平滑な状態にされて液体の塗布動作を行うことができる。これにより、媒体への液体の塗布をより均一にすることができる。また、塗布ローラの偏磨耗や液体の漏れ、あるいは異音の発生を抑えることができ、液体塗布機構の耐久性を向上させることができる。
インクジェット記録装置の全体構成を示した断面図である。 制御系の概略構成を示したブロック図である。 液体の塗布及びその後の記録動作の手順を示すフローチャートである。 塗布機構について示した斜視図である。 塗布ローラ、液体保持部材等の要部を示した断面図である。 塗布機構における液体保持部材について拡大して示した斜視図である。 塗布ローラ、カウンタローラ、液体保持部材等の斜視図である。 塗布ローラが回転を行ったときの液体保持部材の変位について説明する図である。 塗布ローラが回転を行ったときの液体保持部材に及ぼす力を説明する図である。 液体供給手段の構成について説明するための説明図である。 液体塗布動作のシーケンスを示すフローチャートである。 塗布媒体に液体が塗布される状態を模式的に示した断面図である。 塗布ローラと当接部材との間の当接部を模式的に示した断面図である。 塗布ローラと当接部材との当接部について模式的に示した断面図である。 塗布ローラの磨耗量を比較してそれぞれを示すグラフである。 他の実施形態における液体塗布を説明するための断面図である。
以下、本発明を実施するための実施形態を添付図面を参照しながら説明する。なお、各図面を通して同一符号は、同一又は対応部分を示すものである。図1には、液体塗布機構を備えたインクジェット記録装置1の概略構成の一例が示されている。このインクジェット記録装置1には、これから液体の塗布が行われる塗布媒体としての複数枚の媒体Pを積載する給送トレイ2が設けられており、半月形状の分離ローラ3が、給送トレイ2に積載された媒体Pを1枚ずつ分離して搬送経路に給送する。搬送経路中には、上記液体塗布機構の塗布手段を構成する塗布ローラ1001及びカウンタローラ1002が配置されており、給送トレイ2から給送された塗布媒体Pは、ローラ1001,1002の間に送られる。塗布ローラ1001はローラ駆動モータの回転によって図1において時計周り方向に回転し、塗布媒体Pを搬送しながら塗布液を塗布媒体Pにおける記録面に塗布する。塗布液が塗布された後の記録媒体としての媒体Pは、搬送ローラ4とピンチローラ5との間に送られる。そして、搬送ローラ4が、図中の反時計周り方向へと回転することによって、記録媒体Pはプラテン6の上を搬送され、記録手段を構成する記録ヘッド7に対向する位置へと移動する。記録ヘッド7は所定数のインク吐出用のノズルを配設したインクジェット記録ヘッドであり、この記録ヘッド7が記録媒体Pの搬送方向に交差する方向に走査しつつ、記録データに従ってノズルから記録媒体Pの記録面に対してインク滴を吐出して記録を行う。この記録動作と搬送ローラ4による所定量の搬送動作とを交互に繰り返しながら、記録媒体に画像を形成していく。この画像形成動作と共に、記録媒体の搬送路において記録ヘッドの走査領域の後流側に設けられた、排紙ローラ8と排紙拍車9によって記録媒体Pが挟持され、排紙ローラ8の回転によって記録媒体Pが排紙トレイ10上に排紙される。このように、本実施形態のインクジェット記録装置1は、記録ヘッド7からインクを吐出して後述する塗布液の塗布が行われた塗布媒体に画像を記録する記録手段を有している。上記塗布手段の構成についての詳細は別途後述する。
なお、インクジェット記録装置としては、インクを吐出するノズルが記録媒体の最大幅に亘って配設された長尺な記録ヘッドが用いられて記録動作を行ういわゆるフルライン型のインクジェット記録装置に採用されて構成されることも可能である。また、使用される塗布液は、顔料を色材とするインクで記録した際に顔料の凝集を早める処理液である。本実施形態では、塗布液として処理液を用いることにより、この処理液と処理液が塗布された記録媒体に吐出されるインクの色材である顔料を反応させて顔料の凝集を早めさせる。そして、この不溶化により、記録濃度の向上を図ることができる。さらに、ブリーディングの軽減または防止が可能となる。なお、本実施形態の塗布機構において用いられる塗布液としては、上述の例に限られず、他の種類の塗布液が用いられても良い。
図2は、上述したインクジェット記録装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。この制御部5000は、種々の演算、制御、判別などの処理動作を実行するCPU5001を有する。また、制御部5000は、CPU5001によって実行される、後述する図11に示される処理などの制御プログラムなどを格納するROM5002と、CPU5001の処理動作中のデータや入力データなどを一時的に格納するRAM5003などを有する。本実施形態における塗布手段は、塗布ローラ1001の回転駆動等を制御し、本実施形態では特に、CPU5001が塗布手段として機能している。
この制御部5000には、所定の指令あるいはデータなどを入力するキーボードあるいは各種スイッチなどを含む入力操作部5004、液体塗布装置の入力・設定状態などをはじめとする種々の表示を行う表示部5005が接続されている。また、制御部5000には、塗布媒体の位置や各部の動作状態などを検出するセンサなどを含む検出部5006が接続されている。前述の液体検知センサY001は、検出部5006の一部である。さらに、制御部5000には、ローラ駆動モータ1004、ポンプ駆動モータ4009、第1〜第5切換弁が、それぞれ駆動回路5007,5008,5011を介して接続されている。
また、CPU5001は、後述する図3の処理手順のプログラムに従い、塗布機構の各要素の駆動を制御する。またCPU5001は、記録機構にかかるLFモータ5013、CRモータ5015、及び記録ヘッド7の駆動を、それぞれの駆動回路5011、5012、5014、ヘッドドライバ5016を介して制御する。すなわち、LFモータ5013の駆動によって搬送ローラ4などを回転させ、また、CRモータ5015の駆動によって記録ヘッド7を搭載したキャリッジを移動させる。さらに、CPU5001は、記録ヘッド7のノズルからインクを吐出させる制御を行う。
図3は、本実施形態のインクジェット記録装置における液体塗布及び記録動作の手順を示すフローチャートである。図3において、ステップS101、S103〜S106の処理、及びステップS109〜S111の処理は、後述する図11に示した、ステップS1、S3〜S6、S7〜S9の処理とそれぞれ同様である。図3に示されるように、本実施形態では、記録開始の指令があると(ステップS102)、ポンプ動作などの一連の液体塗布動作を行う(ステップS103〜S106)。そして、塗布媒体Pの液体塗布が必要な部分に液体を塗布する。
また、本実施形態では、液体塗布動作が完了する前に、後述する液溜り形成動作(ステップS104)を行う。そして、液体塗布工程が完了した後に、塗布液が塗布された記録媒体Pに対して、記録動作を行う(ステップS107)。すなわち、搬送ローラ4によって所定量ずつ搬送される記録媒体Pに対して記録ヘッド7を走査させ、この走査の間に記録データに応じてノズルからインクを吐出することにより記録媒体Pにインクを着弾させてドットを形成する。この記録ヘッド7によって吐出されて記録媒体Pに着弾するインクは記録媒体に塗布されている塗布液と反応し、塗布液が、記録された記録画像の濃度向上や滲みの防止に寄与する。
以上の記録媒体の搬送と記録ヘッドの走査を繰り返すことにより、記録媒体Pに対して記録がなされ、記録を終了した記録媒体Pは排紙トレイ10上に排紙される。この後には、ステップS108で記録が終了したと判断すると、ステップS109以降の処理を行い、液体塗布工程及び記録媒体Pに記録を行う記録工程の処理を終了する。
なお、本実施形態では、記録媒体に対する液体塗布に伴い、その塗布が終了した部分に対して順次記録を行うものである。すなわち、塗布ローラから記録ヘッドへ至る搬送路の長さが記録媒体の長さよりも短く、記録媒体上の液体の塗布がなされた部分が記録ヘッドによる走査領域に至るときに、記録媒体の他の部分に塗布機構によって塗布が行われる形態である。この形態により、記録媒体の所定量の搬送ごとに、記録媒体の異なる部分で、順次、液体塗布と記録がなされていく。
なお、本発明は、適用される上で本実施形態に限定されず、一つの記録媒体に対する塗布が完了してから記録を行うものであってもよい。また、本発明における記録装置においては、液体塗布機構によって、蛍光増白剤を含有する液体を塗布することにより、媒体の白色度を向上させることが可能である。このとき、前記液体塗布後の記録手段は、インクジェット記録方式に限られず、熱転写方式、電子写真方式などの記録方式でも効果を得ることができる。
また、銀塩写真方式の記録装置において本発明を適用しても良く、その場合には、記録前に塗布液として感光剤を記録媒体に塗布してもよい。
(液体塗布部の構成)
図4は、本実施形態の液体塗布機構100の全体構成を示す斜視図である。ここに示す液体塗布機構100は、概略、塗布媒体に対し所定の塗布液を塗布する塗布手段と、この塗布手段に塗布液を供給する液体供給手段を有して構成されている。
塗布手段は、円筒状の塗布ローラ1001、この塗布ローラ1001に対向して配置された円筒状のカウンタローラ(媒体支持部材)1002、及び塗布ローラ1001を駆動するローラ駆動機構1003を有している。このローラ駆動機構1003は、ローラ駆動モータ1004と、このローラ駆動モータ1004の駆動力を塗布ローラ1001に伝達するギアトレインなどを有する動力伝達機構とによって構成されている。
また、液体供給手段は、塗布ローラ1001の周面との間で塗布液を保持する液体保持部材2001、及びこの液体保持部材2001に液体を供給する後述の液体流路を有して構成されている。塗布ローラ1001及びカウンタローラ1002は、それぞれ、それらの両端が不図示のフレームに回動自在に取り付けられて支持されている。また、塗布ローラ1001及びカウンタローラ1002は、互いの回転軸が平行となるように配置されている。
図4に示されるように、液体保持部材2001は、塗布ローラ1001の長手方向のほぼ全体にわたって延在するものである。この液体保持部材2001は、塗布ローラ1001の周面に対して接離動作を可能とする機構を介して記録装置における不図示のフレームに対して相対移動可能に取り付けられている。
図5(a)及び図5(b)は、本実施形態の塗布ローラ1001及び液体保持部材2001などの配置を説明するための模式的な断面図である。なお、図5(a)は説明のために模式的に描いたものであり、実際の形状及び構成は図5(b)のようになっている。図5(a)に示されるように、塗布ローラ1001は、バネ部材(押圧手段)2006によってカウンタローラ1002の周面に向けて付勢されている。このように塗布ローラ1001及びカウンタローラ1002が構成されることにより、両ローラの間に塗布液を塗布すべき塗布媒体Pが挟持され得る。また、塗布ローラ1001を図5(a)での時計方向に回転させることにより、塗布媒体Pを図5(a)の矢印方向に搬送し得るようになっている。このように、塗布機構は、塗布ローラ1001を第一の方向としての塗布媒体Pの搬送方向に回転させ、塗布媒体Pを搬送しつつ、液体保持空間Sに貯留された塗布液を塗布媒体Pに塗布する。ここで、本実施形態では、塗布液が塗布される前の段階の媒体Pを塗布媒体というものとし、塗布液が塗布された後の媒体Pを記録媒体というものとする。
本実施形態では、塗布ローラ1001の材質はゴム硬度20度のシリコン系材料とし、表面粗さRaを1.0〜2.0μm程度、直径23.169mmとした。カウンタローラ1002の材質は鉄材とし、直径は12mmとした。
また、液体保持部材2001は、バネ部材(押圧手段)2006の付勢力によって塗布ローラ1001の周面に対して付勢されて当接している。このとき、液体保持部材2001は、塗布ローラ1001による液体塗布領域全体に亘って延在する長尺な液体保持空間Sを形成するように配置されている。この液体保持空間S内には、塗布液流路及び液循環部から液体保持部材2001を介して塗布液が供給される。このとき、液体保持部材2001が以下のように構成されているため、塗布ローラ1001の停止状態において、液体保持空間Sから外方へ不用意に塗布液が漏出することを防止ないしは軽減することができる。同時に塗布液の蒸発も抑制することが可能である。
この液体保持部材2001の構成を図6に示す。液体保持部材2001は、塗布キャップ2002(キャップ板金)と、塗布キャップ2002に取り付けられた当接部材2007を有して構成されている。この当接部材2007は、長手方向の端部が環状に形成されている。当接部材2007の幅方向の中央部には、当接部材2007における塗布ローラ1001に当接する部分から引込むように、凹部2003が長手方向に延在して形成されている。そして、当接部材2007は、凹部2003の縁部に沿って塗布ローラ1001の周面に当接するように形成されている。これにより、液体保持部材2001の当接部材2007が塗布ローラ1001に当接したときに、当接部材2007に作用する圧力を均一にすることができる。
上述のように本実施形態における液体保持部材2001は、当接部材2007が、バネ部材2006の付勢力によって塗布ローラ1001の外周面に沿って隙間のないように、塗布ローラ1001と当接部材2007との間の当接部が連続した状態で当接する。その結果、液体保持空間Sは、この当接部材2007と、塗布キャップの一面と、塗布ローラ1001の外周面とによる実質的に閉塞した空間となり、この空間に塗布液が保持される。そして、塗布ローラ1001の回転が停止した状態では、当接部材2007と塗布ローラ1001の外周面とは液密状態が維持され、液体が外部へと漏出するのを確実に防止することができる。一方、塗布ローラ1001が回転するときは、後述するように、塗布液は塗布ローラ1001の外周面と当接部材2007との間をすり抜けて、塗布ローラ1001の外周面に層状に付着する。
当接部材2007の長手方向における左右両側部は、図6に示されるように、当接部材2007の上方及び側面のいずれの方向から見ても緩やかに湾曲する形状をなしている。このため、塗布ローラ1001に対し、比較的強い押圧力で当接部材2007を当接させても、当接部材2007の全体が略均一に弾性変形し、局所的に大きな歪みが生じることはない。このため、当接部材2007は隙間なく連続的に塗布ローラ1001の外周面に当接し、上記の実質的に閉塞した空間を形成することができる。
次に液体保持部材部の構造について詳細に述べる。図6及び図7に示すように液体保持部材2001と一体で構成された塗布キャップ2002の両端には、記録媒体Pの搬送方向に取り付け位置調整可能なピボット板金2008が位置調整された後にネジ固定されている。そのピボット板金2008には、後述するキャップアーム2012が揺動可能に嵌合するように、キャップアーム2012から突出した嵌合部よりも大きな径の穴が形成されている。
キャップアーム2012は、U字形に形成された溝を有し、樹脂によって形成されている。キャップアーム2012は、塗布ローラ1001の円弧の一部に液体保持部材2001を位置精度良く当接するための位置決めガイドである。
2035は、フレームに塗布ローラ1001の中心軸と平行に固定される液体保持機構のキャップステイである。キャップアーム2012は、コの字形状を有するキャップステイ2035の両側面に熱溶着により固定されているため左右のキャップアーム2012は、キャップステイ2035とともに一体として動く。左右のキャップアーム2012には、ピボット板金2008の回転中心穴に対応する位置に嵌合軸が備えられており、ピボット板金2008と一体になった液体保持部材2001は揺動可能に取り付けられる。
また、バネ部材2006は、キャップステイ2035上に取り付けられ、液体保持部材の塗布キャップ2002を背面から付勢し、液体保持部材2001を塗布ローラ1001に圧接させる構成になっている。前述しているように塗布ローラ1001と液体保持部材2001との間では、実質的に閉塞した空間を形成し、その空間に塗布液を保持することが求められる。そのためには、塗布ローラ1001と液体保持部材2001とは、精度良く位置決めされることが望まれる。ピボット板金2008は、液体保持部材2001に対して塗布ローラとの間の位置関係を調整可能な構成になっている。液体保持部材2001の組立てを行う際には、治具を用いてキャップアーム2012のU溝とそれに嵌合する塗布ローラ1001の軸とを適正な位置関係になるように調整し、ピボット板金2008を塗布キャップ2002にネジ固定を行なう。
ここで、仮に液体保持部材2001がバネ部材2006によって付勢されていない場合には、塗布ローラ1001と液体保持部材2001における当接部材2007の上縁部2010と、下縁部2011とで密着性に若干差が生じてしまうことがある(図8)。この当接部材2007の上縁部2010(上縁側当接部)と、下縁部2011(下縁側当接部)との間の密着性の差は、液体保持部材2001が塗布ローラ1001に対して精度良く位置決めされていたとしても、実際には生じ易い。ところが、本実施形態では、液体保持部材2001の塗布キャップ2002が背面からバネ部材2006によって付勢されている。そのため、液体保持部材2001は、キャップアーム2012の嵌合軸2013を中心に回転可能に配置されることになり、液体保持部材2001はバランスがとれた状態で塗布ローラ1001に圧接される。このため、塗布ローラ1001と液体保持部材2001との間の精度の良い位置合わせを容易に行うことができる。
前述したキャップアーム2012の嵌合軸2013は、
・塗布ローラ1001の中心P1
・塗布ローラ1001と当接部材2007の当接部材2007の上縁部2010との接点P2
・塗布ローラ1001と当接部材2007の当接部材2007の下縁部2011との接点P3
・P2を通る塗布ローラ1001外形線接線とP3を通る塗布ローラ1001外形線接線との交点P4
で構成される四角形P1P2P4P3の内側に配置されるように構成されている(図9)。
一方、塗布ローラ1001の回転方向下流側では塗布ローラ1001表面に液体を均一でかつ薄い膜状態にして付着させる必要がある。そのためには、塗布ローラ1001の回転により液体保持部材2001を回転させようとする力が生じる。このとき、塗布ローラ1001と当接部材2007との圧接力が安定して高くなるように液体保持部材2001の回転軸の位置を設定することで塗布ローラ1001に付着した液体の膜厚さを安定させることができる。
また、塗布ローラ1001は常に一方向に回転するだけではなく、後述する固化した塗布液の除去動作及び当接部潤滑液補充動作においては紙搬送時の回転方向とは逆方向に回転する。このため、塗布ローラ1001は、その正転/逆転を含めて考慮されて回転軸の位置が設定されることが求められる。そのために保持部材2001の回転中心を四角形P1P2P4P3の内側に配置している。
塗布ローラ1001が回転した際に液体保持部材2001に作用する力について図9を用いて説明する。塗布ローラ1001が紙搬送方向に回転する(ω方向)と液体保持部材2001との接点P3で塗布ローラ1001接線方向に摩擦力Ff3が生じる。前記摩擦力は、嵌合軸2013と接点P3とを結ぶ方向の力Fn3とそれに直角方向の接線方向の力Ft3に分解できる。液体保持部材2001の挙動は、接線方向の分力Ft3に着目して考えれば良い。図をみても明らかなように接点P3における接線方向の力Ft3は液体保持部材2001を塗布ローラ1001に密着する方向に回転する力として働く。
一方、接点P2に生じる力としては塗布ローラ1001の接線方向に摩擦力Ff2が生じる。この摩擦力Ff2は、嵌合軸2013と接点P2とを結ぶ方向の力Fn2とそれに直角方向の接線方向の力Ft2に分解できる。液体保持部材2001の挙動を、接線方向の分力Ft2に着目して考える。図をみても明らかなように接点P2における接線方向の力Ft2は液体保持部材2001を塗布ローラ1001から離れる方向に回転する力として働き、液体保持部材2001と塗布ローラ1001との圧接力を弱め、液体をより回収し易い状況になる。
なお、塗布ローラ1001が紙搬送方向と逆方向に回転した場合には、これらの力関係も逆になる。すなわち、液体が塗布ローラ1001に付着して塗布ローラ1001上に塗布液を供給する側の接点では塗布ローラ1001と液体保持部材2001とが密着する方向に力が働く。また、塗布ローラ1001上に残った液体が液体保持部材2001内に入って回収される側の接点では、塗布ローラ1001と液体保持部材2001との間の圧接力が弱まる方向に力が働く。
次に、以上概略を説明した液体塗布の構成に関して、塗布液流路及び液循環部の各要素、及びその動作についてより詳細に説明する。
(塗布液の組成)
次に、本実施形態における塗布液の組成について説明する。なお、本実施形態で使用される塗布液は、顔料を色材とするインクで記録した際に顔料の凝集を早めることを目的とした液体である。
塗布する液体の成分の一例を以下に記述する。
硝酸カルシウム・4水和物10%
グリセリン 42%
界面活性剤 1%
水 残量
また、塗布液の粘度は25℃で5〜6cP(センチポアズ)である。なお、本発明の適用において塗布液は、上記のものに限られない。例えば、別の塗布液として、染料を不溶化あるいは凝集させる成分を含有する液体を用いることも可能である。また、別の塗布液として、塗布媒体のカール(媒体が湾曲形状となる現象)を抑制する成分を含有する液体を用いることも可能である。
また、塗布する液体としての塗布液が水を含んで用いられる場合には、本発明の塗布ローラとの液体保持部材の当接部分での摺動性を向上させるために、表面張力を下げる成分を塗布液に含ませることが好ましい。上述の塗布液の成分の一例では、グリセリン及び界面活性剤が水の表面張力を下げる成分である。
(流路構成)
図10は、液体保持部材2001に塗布液を供給する塗布液供給手段の液体流路3000の概略構成を示す説明図である。
この液体流路3000は、液体保持部材2001を構成する塗布キャップ2002の液体供給口2004と塗布液を貯蔵するバッファタンク3002とを連結する第1流路(供給流路)3601に含まれるチューブ3101及びチューブ3102を有する。また、液体流路3000は、第2流路(回収流路)3602に含まれるチューブ3103、液体検知センサY001、チューブ3103a、チューブ3104、及びチューブ3105を有する。第2流路3602は、塗布キャップ2002の液体回収口2005とバッファタンク3002とを連結している。バッファタンク3002には、大気連通口3004が設けられている。
第1分岐流路3301の流路としてのチューブ3101側には、塗布液の流路の連通、遮断の切換えを可能とする第1切換弁3201が配置され、チューブ3109側には第2切換弁3202が配置されている。さらに、第1分岐流路3301はもう一つの連結口について、チューブ3102を介して液体供給口2004と連通するように接続している。この第1切換弁3201と第2切換弁3202及び第1分岐流路3301の構成は、2つの切換弁の連通、遮断の組み合わせによりチューブ3102の連結先を大気とバッファタンク3002に貯蔵する塗布液から選択することを可能としている。
さらに、第2流路3602には、チューブ3103、液体検知センサY001、チューブ3103a、チューブ3104、チューブ3105、及びポンプ3007が配置されている。ポンプ3007は、液体流路3000内で塗布液及び空気をバッファタンク3002の方向へ強制的に流動させる。ポンプ3007における塗布液がポンプ3007内へ流入する側(本明細書では、「ポンプの上流側」とも呼ぶ)には、チューブ3104が連結されている。一方、ポンプ3007における塗布液がポンプ3007から流出する側(本明細書では、「ポンプの下流側」とも呼ぶ)には、チューブ3105が連結されている。このチューブ3105は、バッファタンク3002とポンプ3007との間を連結している。
これらの第1流路及び第2流路でバッファタンク3002と塗布キャップ2002とを連結し、流路内でポンプ3007を駆動させることでバッファタンク3002内の塗布液を塗布キャップ2002内部に供給し、これらの流路内で塗布液を循環させている。
さらに液体流路3000は、交換タンク3001を有し、塗布液を貯蔵する交換可能な交換タンク3001と前記第2流路とを連結する第3流路(補給流路)3603と、バッファタンク3002と交換タンク3001とを連結する第4流路3604とを有する。なお、交換タンク3001は、バッファタンク3002よりも容積が大きいタンクである。
第3流路3603に含まれるチューブ3106は、注射針状の第1連結口3005及び連結流路を構成する台座3003を介して交換タンク3001と連結する。すなわち、注射針状の第1連結口3005が、交換タンク3001の底部に設けられたゴム3501を突き抜けて貫通することによって、チューブ3106と交換タンク3001とが連結される。チューブ3106のもう一方の端部は第2分岐流路3302と連結している。本実施形態では、チューブ3106が、交換タンク3001からバッファタンク3002へと塗布液を供給するための補給流路となる。
第2分岐流路3302は、三方の口を連結する合流点よりチューブ3103aと連結される連結口側に、チューブ3103aと第2分岐流路3302との連通、遮断の切換えを可能とする第3切換弁3203を備えている。また、第2分岐流路3302は、合流点よりチューブ3106と連結される連結口側に、チューブ3106と第2分岐流路3302との連通、遮断の切換えを可能とする第4切換弁3204を備えている。この第3切換弁3203と第4切換弁3204及び第2分岐流路3302の構成は、2つの切換弁の連通、遮断の組み合わせによりチューブ3104との連結先を交換タンク3001と塗布キャップ2002の内から選択することを可能としている。
第4流路3604は、チューブ3107及び3108を含んでいる。第4流路3604に含まれるチューブ3108は、注射針状の第2連結口3006及び連結流路を構成する台座3003を介して交換タンク3001と連結する。すなわち、注射針状の第2の連結口3006が、交換タンク3001の底部に設けられたゴム3502を突き抜けることによって、チューブ3108は交換タンク3001と連結される。交換タンク3001は、チューブ3107とチューブ3108との連通、遮断の切換えを可能とする第5切換弁3205を介してバッファタンク3002と連通している。
また、交換タンク3001内には、大気連通パイプ3001aが設けられている。大気連通パイプ3001aは、下端が第2の連結口3006に接続され、上端は交換タンク3001内の空気層Aに突出している。この構成で、第5切換弁3205を開放することにより、交換タンク3001内の塗布液Lを循環経路に流出させることなく、交換タンク3001の内圧を外気と均衡にすることができる。
なお、第4流路3604を設けることによって、交換タンク3001に大気連通口を設ける必要が無くなる。また、第4流路3604を設けることによって、交換タンク3001からバッファタンク3002へと塗布液を供給する際に、循環補給を行うことができる。バッファタンク3002への塗布液の供給時に、バッファタンク3002内に塗布液が残っている場合、この残った塗布液は、蒸発等により増粘している場合がある。しかしながら、本実施形態によれば、バッファタンク3002に供給された塗布液と残った塗布液とが相溶し、さらに相溶した塗布液が交換タンク3001へと送られる。従って、バッファタンク内の塗布液が流路の内部を循環することになり、バッファタンク内の蒸発による塗布液への影響をより軽減することができる。また、本実施形態では、交換タンク3001への連結口を注射針状とし、交換タンク3001の底部がゴムによってシールされているので、交換タンクの未装着時における交換タンク内の塗布液の蒸発を抑制できる。
なお、図2のブロック図に示されるように、各切換弁の切換えは後述の制御部5000からの制御信号によって行われ、塗布液の充填、供給、回収などが行われる。具体的な動作の詳細は後述する。
本実施形態では、ポンプ3007の上流側で、回収流路と補給流路とが合流するように流路が構成されている。また、第2分岐流路3302における塗布キャップ2002側の流路と、交換タンク3001側の流路とのそれぞれに切換弁が配置されていることにより、バッファタンク3002に流入する流路と、回収流路及び補給流路との間の流路の開閉の切換を行っている。この切換弁の開閉の切換によって、回収流路とポンプ3007の配置された流路とが連結された場合には、補給流路とポンプ3007とは連結されないように第4切換弁3204は閉じられる。これにより、ポンプ3007の駆動によって、塗布液を循環させ、液体保持空間Sに対する塗布液の供給、回収を行うことができる。また、切換弁の開閉の切換によって交換タンク3001からの補給流路とポンプ3007の配置された流路とが連通するように連結された場合には、塗布キャップ2002からの回収流路とポンプ3007の配置された流路との間の第3切換弁3203は閉じられる。これにより、第3流路3603を介して、交換タンク3001からバッファタンク3002への塗布液の補給を行うことができる。
このように、本実施形態では、ポンプ3007の上流側で、塗布キャップ2002からバッファタンク3002への回収流路と交換タンク3001からバッファタンク3002への補給流路との合流及びこれら流路の切換を行っている。また、ポンプ3007の配置された流路と連通しない方の流路の塗布液の流れを、弁を閉じることによって遮断している。従って、塗布キャップ2002、バッファタンク3002及び交換タンク3001を有する流路の経路の制御を行うことにより、1つのポンプを用いるだけで塗布液の循環、回収及び補給を行うことを可能にしている。すなわち、同一装置内でバッファタンクと交換タンクとを同時に配置したとしても、ポンプの数を増やさなくても良い。従って、ポンプの増加に伴う流路、及び制御部の構成要素を増やさなくても良く、ポンプを含めて部品数の増加を抑制できるので、装置の大型化を招かずに済む。また、装置の製造上のコストダウンにも繋がる。
(液体塗布動作シーケンス)
図11は、本実施形態の液体塗布装置の液体塗布に係わる処理手順を示すフローチャートである。以下、このフローチャートを参照して、液体塗布にかかる各工程を説明する。すなわち、液体塗布装置に電源が投入されると、制御部5000は、図11に示されるフローチャートに従って以下の塗布動作シーケンスを実行する。
塗布動作が開始されると、まず、塗布液の保持手段としての塗布キャップ2002の液体保持空間Sに塗布液が充填される(ステップS1)。塗布キャップ2002の液体保持空間Sに十分な量の塗布液が充填されると、塗布工程が開始される。そして、塗布開始指令が入力されると(ステップS2)、ポンプ3007が作動を開始し(ステップS3)、続いて後述する液溜り形成動作動作(ステップS4)を行う。この固化した塗布液の除去動作及び当接部潤滑液補充動作については後述する。その後、塗布ローラ1001が、塗布媒体Pに対して塗布液の塗布を行う方向に回転を開始する(ステップS5)。この塗布ローラ1001の回転により、液体保持空間Sに充填された塗布液Lは、塗布ローラ1001に対する液体保持部材2001の当接部材2007の押圧力に抗して、塗布ローラ1001と当接部材2007の下縁部2011との間をすり抜ける。この擦り抜けた塗布液は、塗布ローラ1001の外周に層状態となって付着する。塗布ローラ1001に付着した塗布液Lは、塗布ローラ1001とカウンタローラ1002との当接部に送られる。
次いで、塗布媒体送給機構1006によって塗布ローラ1001とカウンタローラ1002との間に塗布媒体が搬送され、これらのローラの間に塗布媒体が挿入される。これと共に、塗布媒体は、塗布ローラ1001とカウンタローラ1002の回転に伴い排紙部へ向けて搬送される(ステップS6)。この搬送の間に、塗布ローラ1001の外周面に塗布された塗布液が、図12(a)に示されるように塗布ローラ1001から塗布媒体Pに転写される。なお、塗布ローラ1001とカウンタローラ1002との間に塗布媒体Pを供給する手段としては、上記の送給機構に限られない。このような手段としては、例えば、所定のガイド部材を補助的に用いる手差しによる手段を併せて用いてもよく、また、手差し手段を単独で用いる構成など、他の手段が用いられても良い。
図12(a)において、交差する斜線で表現した部分で塗布液Lが示されている。なお、ここでは、塗布ローラ1001及び塗布媒体Pにおける塗布液の層の厚みは、塗布時における塗布液Lの様子を説明するために、実際の厚みよりもかなり過大に表し、模式的に示している。上記のようにして、塗布媒体Pの塗布された部分は塗布ローラ1001の搬送力により矢印方向に搬送される。これと共に、塗布媒体Pと塗布ローラ1001の接触部に塗布媒体Pの未塗布部分が搬送され、この動作を連続もしくは間欠的に行うことで塗布媒体全体に塗布液を塗布していく。図12(a)においては、当接部材2007の下縁部2011からすり抜けて塗布ローラ1001に付着した塗布液Lの全てが塗布媒体Pに転写された理想的な塗布状態を示している。しかしながら、実際には、塗布ローラ1001に付着した塗布液Lの全てが塗布媒体Pに転写されるとは限らない。つまり、搬送される塗布媒体Pが塗布ローラ1001から離間する際、塗布液Lは、塗布ローラ1001にも付着しており、塗布ローラ1001に塗布液Lが残留することがある。この塗布ローラ1001における塗布液Lの残留量は塗布媒体Pの材質及び表面の微小な凹凸の状態によっても異なるが、塗布媒体Pが普通紙の場合には、塗布動作後に塗布ローラ1001の周面に塗布液Lが残留する。この塗布ローラ1001に残留した塗布液は、塗布ローラ1001に対する液体保持部材2001の当接部材2007の押圧力に抗して、塗布ローラ1001と当接部材2007の上縁部2010との間をすり抜けて液体保持空間S内に戻る。液体保持空間S内に戻った塗布液は、液体保持空間S内に充填されている塗布液と混合される。
また、この塗布液の液体保持空間Sへの戻し動作は、図12(b)に示されるように塗布媒体が存在しない状態で塗布ローラ1001を回転させた場合にも同様に行われる。すなわち、塗布ローラ1001を回転することで塗布ローラ1001の外周に付着した塗布液は、カウンタローラ1002と当接する部分(当接部)の間をすり抜ける。すり抜けた後は塗布ローラ1001側とカウンタローラ1002側とに塗布液が分離し、塗布ローラ1001に塗布液が残留する。そして、塗布ローラ1001側に付着した塗布液Lは当接部材2007の上縁部2010と塗布ローラ1001との間をすり抜けて液体保持空間S内に侵入し、同空間S内に充填されている塗布液に混合する。
上記のようにして、塗布媒体への塗布動作が実行されると、図11に示されるフローチャートにおいて、塗布工程を終了して良いか否かの判断を行う(ステップS7)。塗布工程を終了しない場合は、ステップS5に戻り、塗布媒体の塗布が必要な部分全体に塗布工程を終了するまで塗布動作を繰り返す。塗布工程を終了すると、ポンプ3007の駆動を停止させる(ステップS8)。この後、ステップS2へ移行し、塗布開始指令が入力されていれば、前述のステップS2〜S8の動作を繰り返す。一方、塗布開始指令が入力されていなければ、液体保持空間S及び液体流路内の塗布液を回収する回収動作などの後処理を行い(ステップS9)、塗布にかかる処理を終了する。
(液溜り形成動作)
塗布液を液体保持空間Sに戻す際、塗布液の多くは当接部材2007の上縁部2010と塗布ローラ1001との間を抜けるが、当接部材2007の上縁部2010に掻き取られる塗布液もある。すなわち、図13(a)に示されるように、塗布ローラ1001と当接部材2007との上縁部2010、下縁部2011及びその付近に残留する塗布液が存在する。この残留する塗布液は、液体の表面張力によってまとまった滴になる場合もある。この状態で残留した塗布液を長時間放置すると、残留した塗布液内の水分が蒸発し、塗布ローラ上で残留した塗布液の粘度が上昇する。そして、そこからさらに塗布ローラの放置をし続けると、塗布液内の不揮発成分のみが塗布ローラ1001と当接部材2007との当接部で残留して固化し、塗布ローラ1001と当接部材2007とが固着する現象が生じることがある。
仮に、従来の塗布機構によってこのまま塗布媒体Pに塗布液の塗布を行う場合には、以下のような現象が生じることが考えられる。すなわち、長期放置後の塗布ローラ1001の初期動作時には、塗布ローラ1001と当接部材2007とが固化した塗布液を介して固着している。そこから塗布ローラ1001が回転すると、塗布ローラ1001の回転によって塗布ローラ1001と当接部材2007との間の当接部で固着した塗布液が塗布ローラ1001から引き剥がされ、固化した塗布液を引き摺りながら塗布ローラ1001が回転する。そして、塗布ローラ1001の回転に伴い、固化した塗布液が塗布ローラ1001と当接部材2007との間の当接部に入り込み、図13(b)に示されるように液体保持空間S内部に入り込む。このとき、塗布ローラ1001と当接部材2007との間の当接部から異音が発生することがある。また、塗布ローラ1001と当接部材2007との間の当接部にリークが発生し、そこから液漏れなどが発生する可能性がある。さらに、塗布液が増粘した状態もしくは固化した状態で塗布動作を実行すると、塗布ローラ1001の周面における塗布面の回転軸からの距離が不均一になり、塗布ローラ1001上に均一な塗布液の層を形成することができなくなる虞がある。このような要因により、塗布媒体Pへの塗布量が不均一になる可能性がある。
これに対して本実施形態では、塗布動作を行う前に、液体保持部材における塗布媒体の搬送方向に関し上流側(塗布ローラ1001の逆転方向の下流側)の上縁部2010を離間させ、その状態で塗布ローラ1001の逆転動作が行われる。ここで、塗布媒体の搬送が行われる方向(図14(a)では塗布ローラ1001が時計方向に回転する方向)を正転方向(第一の方向)ともいうものとする。また、この正転方向に対して逆方向に回転する方向のことを逆転方向(第二の方向)ともいうものとする。このとき、塗布ローラ1001と当接部材2007における逆転方向の下流側の部分とが離間した状態で塗布ローラ1001が塗布媒体Pを搬送する方向と逆方向に回転するので、液体保持空間Sから塗布ローラ1001の上流側に塗布液が供給される。
その後、塗布機構は塗布動作に移行し、塗布ローラ1001が正転する。このとき、塗布ローラ1001に対して、逆転方向に関し下流側の部分が離間された状態だった当接部材2007が、離間する前の位置に戻って塗布ローラ1001に当接し、これらの間がシールされる。この状態で塗布ローラ1001が正転するので、塗布ローラ1001の周面上に付着した塗布液が当接部で堰き止められ、液体保持部材シール部下縁部に塗布液による液溜りが形成される。これにより、塗布媒体Pに対して塗布液の塗布を行う際には、液溜りを形成する塗布液が潤滑剤として機能するので、塗布ローラ1001と当接部材2007との間の摩擦を軽減する。また、塗布ローラ1001の周面で固化した塗布液は、塗布ローラ1001と当接部材2007との間を通過する前に一旦液溜りの内部に入り込むことになる。従って、固化した塗布液を液溜りとして貯留されている塗布液に溶解させることが可能となる。従って、固化した塗布液が塗布ローラ1001と当接部材2007との間を通過した後には、塗布ローラ1001の周面で固化した塗布液が溶解されて小さくなっているので、塗布ローラ1001がより平滑な状態にされて塗布液の塗布を行う。これにより、塗布動作の際に、塗布機構からの異音や液漏れの発生を抑え、また、塗布媒体Pへの塗布量がより均一になる。このようにして、付着した塗布液が増粘し周面が乾燥している可能性のある塗布ローラ1001の周面を、一旦塗布液によって形成された液溜りに通すように塗布機構が制御される。
以下に、液溜り形成工程と、液溜り工程で形成された液溜りを塗布ローラ1001が通過する工程について詳しく説明する。塗布開始指令が入力されると(図11に示される液体塗布動作シーケンスでのステップS2)、ポンプ3007が作動を開始する(ステップS3)。図14(a)は本実施形態の塗布前の塗布動作についての準備状態での塗布機構の模式的な断面図である。この段階では液体保持空間Sには塗布液が満たされた状態であり、塗布ローラ1001は停止している。この塗布機構が長期間放置されると、塗布ローラ1001周面上の液体保持空間Sの外側に残った塗布液は、増粘・固化した状態(以下、固化した塗布液T)で塗布ローラ1001の周面上に存在する。
仮に、この状態で正転方向に塗布ローラ1001を回転させて塗布動作を行うとする。このとき、塗布ローラ1001の回転に伴い固化した塗布液Tが塗布ローラ1001と当接部材2007との間に入り込む。すると、塗布機構から異音が発生したり、塗布機構による塗布媒体Pへの塗布量が不均一になったり等の問題が起き得る。
この問題を未然に解決するため本実施形態の塗布機構においては、当接部材2007の少なくとも一部を塗布ローラ1001に対して当接及び離間させる機構を備えている。本実施形態では、当接部材2007における逆転方向に関し下流側の部分を塗布ローラ1001に対して当接及び離間させる機構を備えている。この機構は、塗布ローラ1001の回転軸に同軸となるように設けられた離間カム2101と、塗布キャップ上で当接部材2007と同一位置基準で設けられたカムフォロワー2102を有する。離間カム2101には、回転軸にワンウェイクラッチが取り付けられている。塗布ローラ1001が正転動作を行う際には離間カム2101はカムフォロワー2102に対して空転し、逆転動作の際には離間カム2101はワンウェイクラッチを介して塗布ローラ1001に連動して回転する。すなわち、正転動作の際には、離間カム2101は塗布ローラ1001の回転に対して空転し、逆転動作の際には離間カム2101は塗布ローラ1001と共に回転する。逆転動作の際にだけ離間カム2101は回転して、カムフォロワー2102とが当接する位置において、カムフォロワー2102が離間カム2101によって押され、当接部材2007が離間カム2101の位置に応じて変位するように構成されている。
図14(a)に示される塗布前の塗布動作についての準備状態においては、離間カム2101は、不図示の付勢ばねとストッパにより図に示されるようにカムフォロワー2102とは接しない位置に付勢される(初期位置)。
続いて塗布動作に移行する。ここで、まず図11に示される液体塗布動作シーケンスのフローチャートのステップS4で、液溜り形成動作が行われる。すなわち、塗布ローラ1001が一旦塗布媒体Pの紙送りを行う方向とは逆転方向への回転動作(図14(b)の矢印方向:反時計回り)を行う。また、この回転動作に連動した離間カム2101の回転により、塗布キャップ上のカムフォロワー2102を押圧し、図14(b)に示されるように当接部材2007が塗布ローラ1001の回転軸の外側に移動した状態にする。この状態では、当接部材2007の一部(逆回転方向の下流側の一部である上縁部2010)が塗布ローラ1001から僅かに離間しており、液体保持空間Sは開放されている。なお、当接部材2007が全て塗布ローラ1001から僅かに離間するようにしてもよい。すなわち、当接部材2007の少なくとも一部が塗布ローラ1001から離間して隙間を形成した状態で、塗布機構が塗布ローラ1001の逆転動作を行う。これにより、図14(b)に示されるように、比較的多くの量の塗布液が隙間を通じて液体保持空間S内から塗布ローラ1001の表面に沿って引き出される。
このように、本実施形態の塗布機構の制御方法は、液体保持部材2001を塗布ローラ1001から離間させて塗布媒体Pの搬送方向とは逆方向に塗布ローラ1001を回転させ、液体保持空間Sから塗布液を塗布ローラ1001上に引き出す逆転工程を有している。また、本実施形態の塗布機構は、液体保持部材2001における逆転方向に関し下流側の部分を塗布ローラ1001から離間させて第一の方向としての塗布媒体Pの搬送方向とは逆方向の第二の方向に塗布ローラを回転させる。そして、液体保持空間Sから塗布液を塗布ローラ1001上に引き出す。
また、本実施形態の塗布機構は、上述のように塗布ローラ1001が逆転方向へ回転する際に液体保持部材2001を塗布ローラ1001から離間させるための、塗布ローラ1001と同軸上に設けられた離間カム2101を有している。また、本実施形態の塗布機構は、液体保持部材2001に設けられたカムフォロワー2102を有している。本実施形態では、これらの離間カム2101及びカムフォロワー2102が連動して塗布ローラ1001と液体保持部材とを離間させた状態で、液溜り形成工程が行われる。すなわち、本実施形態では、離間カム2101及びカムフォロワー2102が、液体保持部材を塗布ローラ1001に対して当接及び離間させる機構となっている。つまり、本実施形態の液溜り形成工程は、CPU5001を含む制御部による塗布ローラ1001等の制御と、離間カム2101及びカムフォロワー2102の連動した動作によって行われる。
このように、本実施形態の塗布機構の制御方法は、逆転工程が行われた後に、正転方向に塗布ローラ1001を回転させる。そして、本実施形態の塗布機構の制御方法は、塗布ローラ1001と液体保持部材2001との間の当接部の周辺に、逆転工程で引き出された塗布液を溜めて液溜りを形成する液溜り形成工程を有している。
このとき、前述したように、本実施形態の塗布機構は、液体保持部材2001が塗布ローラ1001の略外周部に回転中心として回動し、塗布ローラ1001の回転中心に対して液体保持部材2001が微小範囲で変位する構造である。また離間カム2101は塗布ローラ1001と同軸となるように設けられており、カムフォロワー2102は液体保持部材2001の構成部品である塗布キャップ2002上に設けられている。これらの構成から、液体保持部材2001の細かな位置調整が可能であるので、液体保持部材2001の上縁部2010における塗布ローラ1001からの離間量や液体保持空間Sがシールされた際の当接位置を精度良く決めることができる。従って、塗布ローラ1001が逆転する際に、塗布ローラ1001に付着させて逆回転方向に一旦引き出す塗布液の量を調節することができる。
逆転動作を行った後に、塗布ローラ1001は通常の塗布媒体Pの搬送を行う方向と同じ方向の正転動作を行うこと(図14(c)での矢印方向:時計回り)で塗布動作に移行する。塗布ローラが正転動作を行う方向に回転を行う場合は、離間カム2101は空転し、不図示の付勢ばねと不図示のストッパにより当接部材2007が初期位置に戻される。この動作の途中で離間カム2101はカムフォロワー2102の斜面を滑り落ちて当接部材2007への押圧力を解除し、当接部材2007の上縁部2010は再び塗布ローラ1001の周面と当接して液体保持空間Sがシールされる。
上述したような塗布ローラ1001の逆転動作にともなう一連の動作により、塗布ローラ1001周面の表面上で固化した塗布液が一旦塗布媒体Pを搬送する方向とは逆方向に引き出されている。また、それと共に液体保持空間S内部の塗布液が、一旦逆方向に運ばれている。それから、その後に塗布ローラ1001が正転動作を行うことによって、固化した塗布液及び塗布ローラ1001に付着した液体の塗布液が液体保持空間Sの方へ運ばれる。このときには、離間カム2101とカムフォロワー2102との係合は外れているので、当接部材2007は塗布ローラ1001に当接する部分に位置し液体保持空間Sがシールされている。従って、当接部材2007と上縁部2010との間がシールされた状態で、一旦液体保持空間Sから引き出された塗布液が塗布ローラ1001の正転に伴い液体保持空間Sに戻ろうとする。ここで、当接部材2007と上縁部2010との間はシールされているので、一旦引き出されて液体保持空間Sに戻ろうとする塗布液は、塗布ローラ1001と当接部材2007との間の上縁部2010で堰き止められる。堰き止められた塗布液の一部は液体保持空間Sに回収されるが、残りは液溜りとして上縁部2010の外部に残る。このようにして、上縁部2010に液溜りが形成される。本実施形態では、CPU5001を含む制御部によって塗布ローラ1001の逆転と正転を含む回転駆動等が制御され、液溜り形成工程が行われる。
従って、塗布ローラ1001の正転時には、塗布ローラ1001の周面がこのとき形成された液溜りを通過して当接部材2007との間の当接部を通過することになる。これにより、液溜りを形成する塗布液によって塗布ローラ1001の表面上や液体保持部材の当接部周辺にある固化した塗布液Tが溶解するので、塗布ローラ1001の表面が平滑になり、当接部材2007との間の摩擦を軽減することが可能となる。これにより、塗布ローラ1001と当接部材2007との間の異音や液漏れの発生が抑えられる。また、このとき溶解させる塗布ローラ1001の周面に付着して固化した塗布液は、液体保持部材の当接部周辺にある固化した塗布液Tのみでなく、塗布ローラ1001の周面全体に付着して固化した塗布液の全体を溶解させる。従って、このとき液溜りを形成する塗布液としては、塗布ローラ1001が一周しても液溜りがまだ存在するのに十分な量の塗布液が求められる。
また、塗布機構の再始動時に塗布ローラ1001の周面が乾燥していても、液溜りを形成する塗布液が潤滑剤として機能するので、塗布ローラ1001における当接部材2007との間の摩擦が低減される。これにより、塗布ローラ1001の磨耗が低減され、塗布機構の耐久性が向上する。このように、塗布ローラ1001の周面が、液溜りを形成する塗布液に接するように塗布機構が制御される。
長期放置後の塗布ローラ1001の初動時に起きる摩擦による摺動音への対応のみを考慮すれば、この液溜りの量は、比較的少ない量であっても良い。すなわち、塗布ローラ1001の当接部材2007の下縁部2011近傍にある塗布液の固化した部分が、一周して当接部材2007の上縁部2010に入り込むまでの間存在していれば良い。本実施形態では、液溜りを形成する塗布液の量は、当接部材2007の上縁部2010における幅方向に沿って全体で略0.1gほどあれば良い。本実施形態の場合、当接部材2007の上縁部2010の塗布ローラ1001からの離間量は略0.1mmとし、塗布ローラの逆転量を略90°とすれば、上述したような量の液溜りを形成することができる。
しかしながら、固化した塗布液Tの増粘・固化の度合いは、塗布液の水分蒸発が原因であることから、前回の塗布動作からの放置時間によって異なる。つまり、放置時間が長ければ長いほど、増粘・固化の度合いは促進する。すなわち、上述の固化した塗布液の除去動作において、前回の塗布動作からの放置時間が短時間である場合には、上述した液溜り量となるように当接部材2007の位置決めあるいは塗布ローラ1001と当接部材2007との間の離間量を設定すれば良い。その一方、放置時間が長い場合には、固化した塗布液Tを溶解させるのに多くの溶解時間と多くの塗布液が求められる。そこで、本実施形態では、制御部での制御により、放置時間に応じて、塗布ローラ1001の逆転量を増やすことにより液溜りを形成する塗布液の量を増加させる。
なお、塗布ローラ1001を逆転させた際の液溜りの量を上記した略0.1gとして変化させず、液溜りを通過する際の塗布ローラ1001の回転動作の速度や回転量を調節することで、放置時間に対応して固化した塗布液の溶解量を調節することとしても良い。放置時間が比較的短い場合には、塗布ローラ1001の回転速度を速くし、また回転量を少なくすることで固化した塗布液の除去動作の短縮化を図ることができる。また、放置時間が長い場合には、その放置時間に応じて適切な時間の回転動作を行うことにより、放置時間に適した固化した塗布液の除去が可能となる。
本実施形態の塗布機構において、放置時間に応じた塗布ローラの回転速度及び回転量の具体例を表1に示す。
Figure 2010269216
このように、本実施形態の塗布機構は、前回駆動時の時間に関する情報を取得する時間情報取得手段を有し、その時間情報取得手段を用いて、固化した塗布液の除去動作時に前回塗布時の時刻からの経過時間を算出する。そして、算出された経過時間に応じて塗布機構の動作条件を選択することで、固化した塗布液の除去動作を経過時間に応じて効率的に行うことが可能となる。
ここまでは、前回の塗布動作から放置後の固化した塗布液の除去動作について記したものであるが、この液溜り形成工程は、以下に示されるように塗布ローラ1001の偏磨耗の軽減にも効果がある。
通常の塗布動作が行われた後の状態においては、塗布ローラ1001の幅方向で、塗布媒体の幅の内側の部分では、塗布ローラ1001に付着した塗布液は塗布媒体に転写されるので、その部分の塗布ローラ1001の周面は乾いた状態にある。従って、この部分では、塗布ローラ1001は乾いた状態で当接部材2007と当接することになる。その一方、塗布媒体の幅が小さいときには塗布媒体の幅よりも外側の部分では塗布液の塗布が行われない場合があり、塗布媒体への塗布液の転写が行われないので、塗布ローラ1001に付着した塗布液は塗布ローラ1001の周面に付着したままである。従って、この部分では塗布ローラ1001が湿った状態で当接部材2007に当接することになる。このため、塗布ローラ1001における塗布媒体の幅よりも外側の領域では比較的摩擦が小さく、塗布ローラ1001における塗布媒体の幅よりも内側の領域では比較的摩擦が大きい状態で塗布ローラ1001と当接部材2007とが当接する。このように、塗布ローラ1001が当接部材2007と当接する際に、摩擦に関して幅方向に差が生じ、塗布ローラ1001に偏磨耗が発生する。本実施形態の塗布構成においては、この塗布ローラ1001の偏磨耗による回転軸を中心とした外径の差が150μm以上になると、塗布媒体の幅方向で塗布量の不均一が生じる。
本実施形態の塗布機構の構成は、このような塗布ローラ1001の偏磨耗の軽減にも有効に作用する。すなわち、液体塗布動作前に、前述の固化した塗布液の除去動作を行うことで、当接部材2007の上縁部2010の幅方向の全体に亘って塗布液による液溜りを形成する。
これにより、塗布ローラ1001の幅方向における塗布媒体よりも内側の部分が塗布媒体へ塗布液の転写を行ったことで乾いた状態にあったとしても、塗布ローラ1001における周面の幅方向の全体に亘って液溜りを通過することになる。従って、塗布ローラ1001の周面における幅方向の全体が湿った状態で当接部材2007に当接することになり、幅方向に対して摩擦の大小の差が低減される。これにより、塗布媒体に塗布液を塗布する際に、塗布ローラの偏磨耗を軽減することができる。
図15は、本実施形態のように塗布動作の前に塗布部材の逆転動作を行うものと、何もせずに塗布動作に移行するものとで、A4サイズの塗布媒体を複数枚塗布動作させた後に、それぞれの塗布ローラの偏磨耗量をグラフに示して比較したものである。図15のグラフの縦軸にはそれぞれの条件での塗布ローラ1001の偏磨耗量を示し、横軸には塗布媒体への塗布枚数(塗布回数)を示している。ここで、縦軸の偏磨耗量においては、塗布ローラ1001における塗布媒体の外側では実質的にほとんど磨耗しないので、塗布部の磨耗量がそのまま偏磨耗量として用いられる。塗布動作前に何もせずに塗布機構が塗布動作を続けていくと、5万枚ほど塗布動作を行うと150μm程の磨耗量に達し、塗布媒体への塗布において、幅方向に塗布量の不均一が生じ始める。一方、本実施形態であればさらに1万枚追加した6万枚塗布動作を行った後であっても十分にマージンを持った100μm程度の磨耗量に抑える事が可能となる。
なお、本実施形態では、A4サイズの塗布媒体への液体塗布について説明したが、その他のサイズの塗布媒体に対しても本発明が適用されても良い。また、そのときには、塗布媒体のサイズによって塗布動作前の塗布ローラ1001の逆転動作における回転量を変化させても良く、また塗布ローラ1001と液体保持部材2001との間の離間量を変化させても良い。こうすることで、液溜りを形成する塗布液の量を制御することができ、塗布媒体に応じた量の塗布液を有した液溜りを形成するように、塗布ローラ1001の逆転動作を行うことができる。これにより、小さなサイズの塗布媒体に塗布を行う際には、不必要に大きな量の逆転動作を省くことができ、逆転動作を短縮化することで塗布動作のスループットを向上させることができる。
なお、上記の実施形態では当接部材2007を塗布ローラ1001に対して当接及び離間させる機構は、離間カム2101と、カムフォロワー2102によって構成されている。離間カム2101は、塗布ローラ1001の回転軸と同軸となるように配置されている。カムフォロワー2102は、塗布キャップ上に、当接部材2007と同一位置基準で設けられている。これにより、簡易な構成で精度よく液溜まり量を形成することができる。しかしながら、本発明の液体の塗布機構は上記の実施形態の構成に限定されず、他の構成であっても良い。以下、別の実施形態の液体の塗布機構について、図16を参照して説明する。液体塗布機構は、塗布ローラ1001の回転軸とは異なる位置に当接部離間機構を設けた点で上記の実施形態とは異なるものである。
この実施形態では、図16(a)に示されるように、当接圧解除部材としての離間アーム2103が当接部材2007の上縁部2010の重力方向上方に設置されている。図16(a)には、塗布前に停止している状態の塗布機構について示されており、塗布機構は、塗布動作についての準備状態にある。この段階で既に液体保持空間Sには塗布液が満たされた状態にある。この離間アーム2103は、塗布ローラ1001が静止あるいは正転時には、塗布キャップ2002から離れた位置にあり、当接部材2007の上縁部2010と塗布ローラ1001は当接した状態にある。
次に、塗布機構が逆転工程に移行すると、塗布ローラ1001が一旦逆転する。塗布ローラ1001の逆転時には、図16(b)に示されるように、塗布ローラ1001の逆転動作(図中の矢印方向に示す反時計回り)に連動して離間アーム2103が回転動作し、塗布キャップ2002に当接する。これにより、当接部材2007の上縁部2010が重力方向下方に押され、塗布ローラ1001から離間し、当接部材2007の上縁部2010に塗布ローラ1001との間に僅かな隙間が形成される。
次に、塗布ローラ1001を一旦停止後、正転方向に回転させる。再び塗布ローラ1001が正転に転じると、図16(c)に示されるように、塗布ローラ1001の正転動作に連動して離間アーム2103が回転動作し、塗布キャップ2002とは離れた位置に戻る。この動作の途中で離間アーム2103から塗布キャップ2002への押圧力が徐々に弱められ、やがて塗布キャップ2002への押圧力が解除されて離間アーム2103が塗布キャップ2002から離間する。これにより、当接部材2007の上縁部2010が再び塗布ローラ1001の周面と当接して液体保持空間Sがシールされる。この離間アーム2103の駆動源としては、塗布ローラ1001と同一駆動源とし、塗布ローラ1001とギアで連結されるものであってもよい。また、塗布ローラ1001の駆動源とは別の専用の駆動モータが用いられたものであってもよい。
この実施形態の構成によれば、塗布ローラ1001の回転速度や回転量に左右されずに、当接部材2007の上縁部2010と塗布ローラ1001との離間量及び離間している時間を調節することが容易である。
100 液体塗布機構
1001 塗布ローラ
2001 液体保持部材
2007 当接部材
S 液体保持空間
P 塗布媒体

Claims (9)

  1. 塗布ローラと、前記塗布ローラに当接し前記塗布ローラとの間で液体を保持する空間を形成する部材と、前記塗布ローラを第一の方向に回転させ、媒体を搬送しつつ、前記空間に貯留された液体を前記媒体に塗布する液体塗布機構であって、
    前記部材の少なくとも一部を前記塗布ローラから離間させる機構を有し、
    前記機構によって前記部材の下流側に位置する部分を前記塗布ローラから離間させた状態で、前記第一の方向とは逆方向の第二の方向に前記塗布ローラを回転させることで、前記空間から液体を前記塗布ローラ上に引き出すことを可能としたことを特徴とする液体塗布機構。
  2. 前記機構によって前記部材の下流側に位置する部分を前記塗布ローラから離間させ且つ前記部材の上流側に位置する部分は前記塗布ローラに当接させた状態で、前記第二の方向に前記塗布ローラを回転させることを特徴とする請求項1に記載の液体塗布装置機構。
  3. 前記塗布ローラを前記第二の方向に回転させた後に、前記部材と前記塗布ローラとの離間を解除して当接させた状態で前記塗布ローラを前記第一の方向に回転させることで、前記塗布ローラと前記部材との当接位置の周辺に液溜まりを形成することを可能としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体塗布装置機構。
  4. 前記機構は前記塗布ローラと同軸上に設けられたカムと前記部材と同一位置基準で設けられたカムフォロワーとを有し、前記塗布ローラが前記第二の方向への回転に伴って前記カムが回転して前記カムフォロワーを押して、前記部材の少なくとも一部を前記塗布ローラから離間させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の液体塗布機構。
  5. 前記カムはワンウェイクラッチを介して前記塗布ローラと同軸上に設けられており、前記ワンウェイクラッチの作用により、前記塗布ローラが前記第一の方向に回転する際には前記カムは前記塗布ローラに対して空転し、前記塗布ローラが前記第二の方向に回転する際には前記カムは前記塗布ローラと共に回転することを特徴とする請求項4記載の液体塗布機構。
  6. 前記塗布ローラの前記第二の方向への回転量と前記部材を前記塗布ローラから離間させる離間量は、前記媒体に応じて調節されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の液体塗布機構。
  7. 前記塗布ローラの前記第二の方向への回転量と前記部材を前記塗布ローラから離間させる離間量は、前回の塗布動作からの経過時間によって調節されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の液体塗布機構。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の液体塗布機構と、前記液体塗布機構により液体が塗布された媒体に対して、記録ヘッドからインクを吐出して前記媒体に画像を記録する記録手段とを有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  9. 塗布ローラと、前記塗布ローラに当接し、前記塗布ローラとの間で液体を保持する空間を形成する部材とを有し、前記塗布ローラを第一の方向に回転させ、媒体を搬送しつつ、前記空間に貯留された液体を前記媒体に塗布する液体塗布機構の制御方法であって、
    前記部材の一部を前記塗布ローラから離間させた状態で前記第一の方向とは逆方向の第二の方向に前記塗布ローラを回転させ、前記空間から液体を前記塗布ローラ上に引き出す工程と、
    前記工程の後に、前記部材と前記塗布ローラの離間を解除して当接させた状態で前記第一の方向に前記塗布ローラを回転させることで、前記塗布ローラと前記部材との当接位置の周辺に前記工程で引き出された液体を溜めて液溜りを形成する工程と
    を有することを特徴とする液体塗布機構の制御方法。
JP2009121159A 2009-05-19 2009-05-19 インクジェット記録装置、液体塗布機構及びその液体塗布機構の制御方法 Active JP5414356B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009121159A JP5414356B2 (ja) 2009-05-19 2009-05-19 インクジェット記録装置、液体塗布機構及びその液体塗布機構の制御方法
US12/778,627 US8262216B2 (en) 2009-05-19 2010-05-12 Inkjet printing apparatus, liquid application mechanism and method of controlling the liquid application mechanism

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009121159A JP5414356B2 (ja) 2009-05-19 2009-05-19 インクジェット記録装置、液体塗布機構及びその液体塗布機構の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010269216A true JP2010269216A (ja) 2010-12-02
JP5414356B2 JP5414356B2 (ja) 2014-02-12

Family

ID=43124317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009121159A Active JP5414356B2 (ja) 2009-05-19 2009-05-19 インクジェット記録装置、液体塗布機構及びその液体塗布機構の制御方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8262216B2 (ja)
JP (1) JP5414356B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013091260A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Ricoh Co Ltd インクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置、その塗布装置の運転方法および画像形成システム

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100154706A1 (en) * 2008-12-19 2010-06-24 Canon Kabushiki Kaisha Liquid applying apparatus
US8641168B2 (en) 2009-07-31 2014-02-04 Zamtec Ltd Printing system with adjustable aerosol collection
SG10201502832YA (en) 2010-05-17 2015-05-28 Memjet Technology Ltd System For Distributing Fluid And Gas Within Printer
US20110279560A1 (en) 2010-05-17 2011-11-17 Silverbrook Research Pty Ltd Method of distributing fluid pressure in printing system
JP5821487B2 (ja) * 2011-03-09 2015-11-24 株式会社リコー インクジェットプリンタ用先塗り液塗布装置および画像形成システム
JP7463195B2 (ja) 2020-06-09 2024-04-08 キヤノン株式会社 画像記録装置及び画像形成装置
JP2022026507A (ja) 2020-07-31 2022-02-10 キヤノン株式会社 画像記録装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002096452A (ja) * 2000-09-22 2002-04-02 Ricoh Co Ltd 画像記録装置
JP2007000778A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Canon Inc 液体塗布装置および記録装置
JP2007044650A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Canon Inc 液体塗布装置およびインクジェット記録装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7604344B2 (en) * 2005-02-09 2009-10-20 Canon Kabushiki Kaisha Liquid application device and inkjet recording apparatus

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002096452A (ja) * 2000-09-22 2002-04-02 Ricoh Co Ltd 画像記録装置
JP2007000778A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Canon Inc 液体塗布装置および記録装置
JP2007044650A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Canon Inc 液体塗布装置およびインクジェット記録装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013091260A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Ricoh Co Ltd インクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置、その塗布装置の運転方法および画像形成システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5414356B2 (ja) 2014-02-12
US8262216B2 (en) 2012-09-11
US20100295889A1 (en) 2010-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5414356B2 (ja) インクジェット記録装置、液体塗布機構及びその液体塗布機構の制御方法
JP5063384B2 (ja) 液体塗布装置および記録装置
JP4533275B2 (ja) 液体塗布装置およびインクジェット記録装置
JP4915529B2 (ja) 液体塗布装置
JP4498148B2 (ja) 液体塗布装置、記録装置
JP4617383B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4533274B2 (ja) 液体塗布装置およびインクジェット記録装置
JP4669347B2 (ja) 液体塗布装置およびインクジェット記録装置
JP5441341B2 (ja) 液体塗布装置、および液体塗布装置の制御方法
JP2007044647A (ja) 液体塗布装置およびインクジェット記録装置
JP5879929B2 (ja) インクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置、その塗布装置の運転方法および画像形成システム
JP4355586B2 (ja) 液体塗布装置およびインクジェット記録装置
JP2011031618A (ja) ドラムメンテナンスユニットにおける計量ブレードの磨耗を減らすシステム
JPWO2007020899A1 (ja) 液体塗布装置およびインクジェット記録装置
JP2006346534A (ja) 液体塗布装置及び記録装置
JP6028433B2 (ja) インクジェットプリンタ用処理液塗布装置、インクジェットシステム
JP2010143014A (ja) 記録装置および記録方法
JP2005254809A (ja) 液体塗布装置およびインクジェット記録装置
JP4384086B2 (ja) 液体塗布装置およびインクジェット記録装置
JP2010274255A (ja) 液体貯留容器、塗布液体供給システムおよびインクジェット記録装置
JP4906460B2 (ja) 液体塗布装置
JP4480159B2 (ja) 液体塗布装置、記録装置
JP4355662B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4642360B2 (ja) 液体塗布装置、記録装置
JP2005254803A (ja) 液体塗布装置およびインクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20101106

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131015

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131112

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5414356

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151