JP2010268553A - ドライバ回路 - Google Patents

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Yoshihiro Niwa
義博 丹羽
Kazunobu Takai
和順 高井
Toshiyuki Shutoku
俊行 秀徳
Takeshi Naganuma
武 長沼
Tomofumi Watanabe
智文 渡辺
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    • H02P8/00Arrangements for controlling dynamo-electric motors rotating step by step
    • H02P8/14Arrangements for controlling speed or speed and torque
    • H02P8/16Reducing energy dissipated or supplied

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  • Power Engineering (AREA)
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Abstract

【課題】モータ駆動電流の大きさを適切なものに制御する。
【解決手段】2つのコイル22,24を含み、この2つのコイル22,24への供給電流の位相を異ならせて、コイル22,24によりロータ26を回転する。一方のコイル22(24)がハイインピーダンス状態にある期間に、そのコイル22(24)において発生する誘起電圧を検出する。出力制御回路12は誘起電圧の状態に応じて、2つのコイル22,24に供給するモータ駆動電流の大きさを制御する。そして、駆動状態からハイインピーダンス期間に入る前に、当該コイル22(24)の両端を短絡する短絡期間を設ける。
【選択図】図1

Description

2つのコイルを含み、この2つのコイルへ印加する駆動電圧の位相を異ならせて、コイルにより駆動されるロータを回転するステッピングモータのドライバ回路に関する。
モータには各種のものがあるが、位置を正確に決定できるモータの代表的なものとしてステッピングモータがあり、各種の装置において広く利用されている。例えば、カメラの焦点合わせ、手ぶれ補正や、工作機械の位置決めなどが挙げられる。
このステッピングの駆動は、通常2つのステータコイルへの電流比で、ロータの回転位置を変更することで行われる。従って、ロータがコイルへの電流位相に応じた回転をするのであれば、コイルへの電流量に関係なく、ロータが所定回転する。そこで、一般的には、ロータが確実に回転できるように、コイルへの電流量は十分大きなものにしている。
特開2006−288056号公報 特開平8−37798号公報
ここで、電気機器における消費電力はなるべく小さくしたいという要求がある。特に、バッテリ駆動の携帯機器などではその要求が大きい。一方、ステッピングモータの駆動において、電流量を、ロータを確実に回転できる大きさに設定するということは、コイルに余分の電流を流し、余分な電力を消費しているといえる。
本発明は、2つのコイルを含み、この2つのコイルへ印加する駆動電圧の位相を異ならせて、コイルにより駆動されるロータを回転するステッピングモータのドライバ回路であって、一方のコイルがハイインピーダンス状態にあるハイインピーダンス期間に、そのコイルにおいて発生する誘起電圧を検出し、この誘起電圧の状態に応じて、2つのコイルに供給するモータ駆動電流の大きさを制御するとともに、駆動状態からハイインピーダンス期間に入る前に、当該コイルの両端を短絡する短絡期間を設けることを特徴とする。
また、前記短絡期間とハイインピーダンス期間とを合計した期間に対する、短絡期間の割合は50%以下とすることが好適である。
また、ロータに対する回転力についての寄与が小さい駆動電圧の極性が反転する付近の通電を禁止して、この期間を前記短絡期間とハイインピーダンス期間とすることが好適である。
本発明によれば、ハイインピーダンス期間を設けることによって、誘起電圧を測定することが可能であり、測定された誘起電圧に基づきモータ駆動電力をより適切なものに制御することができる。そして、ハイインピーダンス状態の際に発生するキックバックによるノイズを低減することができる。
実施形態に係るドライバ回路を含むシステムの全体構成を示す図である。 出力回路の一部構成を示す図である。 出力制御回路の構成を示す図である。 回転位相を示す図である。 駆動電圧波形および誘起電圧波形(過剰電力)を示す図である。 駆動電圧波形および誘起電圧波形(適正電力)を示す図である。 コイル端電圧およびコイル電流の状態を示す図である。 他の実施形態に係るドライバ回路を含むシステムの全体構成を示す図である。 図8の実施形態におけるコイルの駆動波形および誘導電圧波形を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、全体構成を示す図であり、システムは、ドライバ100と、モータ200とから構成される。入力信号は、ドライバ100に入力され、ドライバ100が入力信号に応じた駆動電流をモータ200に供給する。これによって、モータ200の回転が入力信号に応じて制御される。
ここで、ドライバ100は、出力制御回路12を有しており、入力信号はこの出力制御回路12に供給される。出力制御回路12は、入力信号に応じて所定周波数の駆動波形(位相)を決定するとともに、その駆動電流の振幅をPWM制御によって決定し、駆動制御信号を作成する。そして、作成した駆動制御信号を出力回路14に供給する。
出力回路14は、複数のトランジスタから構成され、これらのスイッチングによって電源からの電流を制御してモータ駆動電流を発生し、これをモータ200に供給する。
モータ200は、ステッピングモータであり、2つのコイル22,24とロータ26を有している。2つのコイル22,24は、互いに電気角で90°位置がずれて配置されており、従って、ロータ26に対する磁界の方向もロータの中心角について互いに電気角で90°ずれている。また、ロータ26は、例えば永久磁石を含んでおり、2つのコイル22,24からの磁界に応じて安定する位置が決定される。すなわち、ロータの回転角について90°ずれた位置に配置された2つのコイルに互いに90°位相の異なる交流電流を供給することで、その電流位相によりロータ26を移動させ、回転することができる。また、特定の電流位相のタイミングで、電流位相の変化を停止することで、その時の電流位相に応じた位置にロータを停止することができる。このようにして、モータ200の回転が制御される。
2つのコイル22,24への電流経路の電圧は、スイッチ32を介しコンパレータ34に供給される。ここで、スイッチ32は、コンパレータ34に2つのコイル22,24の内の一方のコイルに供給する電流経路の電圧を順次選択する。従って、コンパレータ34には、コイル22,24に印加される電圧が順次供給されることになる。コンパレータ34は、コイル22,24の両端に印加される電圧を比較し、その結果についての信号を生成する。
コンパレータ34は、比較結果についての信号を駆動電流調整回路36に供給する。駆動電流調整回路36は、コンパレータ34の比較結果に基づき、モータ200への電流振幅を決定する。そして、この電流振幅についての調整信号を出力制御回路12に供給する。従って、出力制御回路12は、入力信号および調整信号から駆動制御信号を生成する。また、オフセット発生回路38からの出力がコンパレータ34の一方の入力端に接続されている。従って、オフセット発生回路38から発生するオフセット電圧によって、2つの入力の比較に任意のオフセットを付加することができる。すなわち、オフセットが0であれば、コイル22,24の両端電圧の差が0を境界としてコンパレータ34の出力が反転するが、オフセット電圧によって、その点を任意に移動することができる。
なお、コンパレータ34および駆動電流調整回路36が誘起電圧検出手段に該当し、出力制御回路12および出力回路14が制御手段に該当する。
図2には、出力回路14の一部とモータ200の1つのコイル22(24)の構成を示す。
このように、電源とアースの間に2つのトランジスタQ1、Q2の直列接続からなるアームと、2つのトランジスタQ3、Q4の直列接続からなるアームが設けられており、トランジスタQ1、Q2の中間点と、トランジスタQ3、Q4の中間点との間にコイル22(24)が接続される。そして、トランジスタQ1、Q4をオン、トランジスタQ2、Q3をオフすることで、コイル22(24)に一方向の電流を流し、トランジスタQ1、Q4をオフ、トランジスタQ2、Q3をオンすることで、コイル22(24)に反対方向の電流を流し、コイル22,24を駆動する。
このような回路が2つ設けられることで、2つのコイル22,24に供給する電流を個別に制御することができる。
図3には、出力制御回路12の構成が示されている。所定のクロックがカウンタ40に供給され、このカウンタ40がクロックを順次カウントアップする。カウンタ40が出力する複数ビットの信号は2つのアンド回路42,44に入力される。アンド回路42の他の入力端には、設定回路46から供給されるカウンタ40の出力と同じビット数で示される周期設定値が入力されている。従って、アンド回路42は、カウンタ40のカウント値と周期設定値とが一致したときにHレベルを出力する。そして、このアンド回路42の出力がカウンタ40のリセット端子に接続されている。従って、カウンタ40は、クロックをカウントして、そのカウント値が周期設定値と一致するとアンド回路42の出力によってリセットされる。すなわち、カウンタ40は、周期設定値までのカウントを繰り返すことになる。
一方、アンド回路44の他方の入力端には、設定回路46から反転設定値が供給されている。従って、カウンタ40の出力が反転設定値となった場合にアンド回路44からHレベルが出力される。
アンド回路42の出力は、フリップフロップ48のクロック入力端Cに供給され、アンド回路44の出力は、フリップフロップ48のリセット端に供給される。このフリップフロップ48のD入力端は、Hレベルにセットされている。従って、カウンタ40の値が周期設定値になるとHレベルにセットされ、反転設定値になった場合にLレベルに戻り、これを繰り返すことになる。従って、フリップフロップ48の出力には、1周期が周期設定値によって定められ、Hレベルの期間(デューティー比)が反転設定値で定められる矩形波(PWM波形)が得られる。
そして、設定回路46には、入力信号と、駆動電流調整回路36からの調整信号が供給されている。入力信号は、モータ200の回転制御指令であり、これによって周期設定値が決定され、1回転の時間(回転速度)が決定される。ここで、図4にモータの回転位相を示す。1つのコイル22に対し供給する駆動電流は、電気角で示すロータの回転角として、0°,180°において100%、90°,270°において0%であり、45°,135°,225°,315°において、71%であり、他方のコイル24において、これと90°位相が異なる。従って、例えば1−2相駆動(8期間)であれば、一方のコイル22の駆動電流を制御する系統において、反転設定値を0,71,100,71,0,71,100,71,0のように設定することでロータの1回転の電流を8つの期間に分けて制御できる。なお、2回目の100の場合、コイルに流す電流は1回目の100の場合と反対方向である。また、3回目、4回目の71の場合、コイルに流す電流は、1回目、2回目の71の場合と反対方向である。
ここで、上記デューティー比は、最大トルクでの駆動の場合を示している。ここで、モータ200の供給電流が十分でない場合、パワー不足となり、所望の回転駆動が行えなくなる。そこで、従来は十分大きなモータ駆動電流を供給していた。しかし、このような駆動は、エネルギーの浪費である。
本実施形態では、調整信号に応じて、デューティー比を下げる。例えば、71%→57%、100%→80%等にする。これは上述のように調整信号に応じて、反転設定値を変更することで、容易に行うことができる。なお、減少させる割合は、同一の割合でなくてもよい。
ここで、図5に、駆動電力に十分余裕がある場合における、コイル22(24)における駆動電圧波形と、誘起電圧波形を示す。なお、誘起電圧波形は、必ずしも正弦波にならないが、ここでは正弦波に近いものとして表現している。また、駆動電圧波形は、コイル22(24)の両端の電位差を波形にしたものである。ここで、90°、270°においては、コイルへの電圧供給は、0となり、図2で示すトランジスタQ1〜Q4は全てオフとなり、ハイインピーダンス状態となっている。そこで、コイルには、誘起電圧波形がそのまま現れる。そして、この誘起電圧波形は、駆動電圧波形に比べ位相が進んでいる。すなわち、ハイインピーダンスの期間の当初において既に、0をクロスしてしまう。これは他方側のコイルに流れる電流が十分大きいため、早期にロータが回転し、全体として誘起電圧波形が進んでいるためと考えられる。
駆動電圧のデューティー比を落としていくと、誘起電圧波形が段々駆動電圧波形の位相にそろってくる。そして、所定の回転が行えなくなる脱調前には、誘起電圧波形は駆動電圧波形に対し遅れるようになる。そして、脱調状態となると、ロータが回転せず、誘起電圧波形が得られなくなる。
図6には、適切な駆動電流を供給した場合の駆動電圧波形および誘起電圧波形が示してある。このように、ハイインピーダンスの期間の真ん中当たりにゼロクロスが存在する。
これより、ゼロクロスがハイインピーダンスの期間中央付近にあるのが最適駆動と考えられる。もっとも、モータ200の回転に必要なトルクは、変動することもあり、脱調を避けるためには、若干余裕が必要である。特に、トルク変動が大きい場合には、駆動電流に十分余裕が必要となる。
本実施形態では、図1におけるスイッチ32において、コイル22(24)のハイインピーダンス期間を選択して、コイル両端電圧をコンパレータ34に供給する。従って、コンパレータ34の出力が反転するタイミングにより誘起電圧のゼロクロスのタイミングを検出できる。なお、図示は省略したが、出力制御回路12においてコイル22(24)のハイインピーダンス期間は認識されており、この出力制御回路12からの信号で、スイッチ32を制御し、また駆動電流調整回路36がハイインピーダンスの期間のどのタイミングでコンパレータ34の出力が反転したかを検出すればよい。
また、オフセット発生回路38からの信号によって、駆動電力を比較的大きめにしたり、最適値にしたりすることが可能となる。一般的にモータ200の用途によって、どの程度の余裕を持たせればよいかは予め決定できるので、オフセット発生回路38の出力は工場において設定した固定値にするとよい。しかし、脱調の発生に応じてその後自動的にオフセットを大きくするなど、可変としてもよく、さらにユーザによって調整可能としてもよい。
また、駆動電流調整回路36は、誘起電圧波形のゼロクロスが所定期間(例えば、ハイインピーダンスの期間の中央±25%の期間)に入っている場合には、そのままの駆動を維持する調整信号を出力し、この期間から外れた場合に、駆動電流を増減する信号を発生することが好適である。
なお、オフセットを付加して比較する方式は、上記例に限定されることなく、他の方式を採用してもよい。例えば、コイルの両端電圧を増幅しておき、これを可変の基準電圧と比較してもよい。基準電圧は、電源電圧の抵抗分割や、レジスタから読み出したデジタル値をDACによりアナログ電圧に変更してもよい。オフセット発生回路38も同様に電圧発生手段を採用できる。
さらに、コンパレータ34の出力において、上昇方向または下降方向のいずれか一方のゼロクロスのみをサンプリングすることも好適である。上昇方向と、下降方向では、ゼロクロス位置が異なる可能性があり、一方のみをサンプリングすることで、より安定した制御を行うことができる。
このように、本実施形態によれば、モータの駆動電力を適切なものに設定できるので、無駄な電力の消費を抑制することができる。特に、誘起電圧を検出し、この状態に応じてモータ駆動電力を制御するため、脱調を防止しつつ省電力化を図ることができる。
すなわち、モータ負荷の状態、速度などモータの回転駆動状態に応じた適切なモータ駆動制御が行える。
また、大電力でモータ駆動をすると、必要以上の力で、ロータを回転させるため、また脈動などを発生しやすく、騒音が発生しやすい。本実施形態によって、騒音の発生を抑制することができる。
さらに、この制御では、ホール素子などのロータの回転位置検出素子が不要である。従って、低価格化、配線数の低減などを図ることができ、さらに検出素子の取り付けエリアが不要であるという効果も得られる。また、ホール素子がないため、高温にも強く、さらに検出の際に駆動電流のロスも発生しない。
ここで、上述の図5,6において、記載した誘起電圧波形には、キックバックを省略して記載してある。すなわち、実際には、モータ駆動電圧をオフすると、その時のコイル電流の停止に伴い、キックバック電圧が発生する。図7には、コイル端電圧、コイル電流の状態およびコイル電流制御の状態が示してある。
すなわち、上述のように、駆動電圧の極性が反転するポイント(ゼロクロス)付近の区間において、通電を禁止して、ハイインピーダンス状態として、その時の誘起電圧を計測すると、通電停止直後にキックバックが発生する。そして、このキックバックにより騒音が発生しやすい。
そこで、本実施形態においては、この通電禁止について、当初はコイルの両端を短絡する。すなわち、図2におけるトランジスタQ1,Q3をオフ、トランジスタQ2,Q4をオンとし、コイル22(または24)の両端をアースに接続して短絡する。そして、所定期間の短絡の後、トランジスタQ2,Q4をオフして、コイル22(または24)をハイインピーダンス状態とする。これによって、コイル22(または24)の端部に誘起電圧が現れ、これを検出することで、上述のような駆動電力制御が行える。
ここで、非通電期間は、短絡期間をあまり長くすると、ハイインピーダンス期間が短くなり、電圧測定が確実に行えない可能性が増える。そこで、短絡期間はハイインピーダンス期間を十分に確保できるよう設定することが好ましい。
このように、短絡期間を挿入することでキックバック自体は生じるが、キックバックによる騒音発生を抑制することができる。図7に示すように、短絡期間が終了したのちにキックバックによる波形が生じている。このとき、キックバックによるコイル端の電圧値は、短絡期間を挿入しない場合と比べて変化は少ない。しかし、キックバックによってコイル端の電圧値が高くなる期間は、短絡期間を挿入しない場合と比べて短くなる。また、コイルに流れる電流の変化は、短絡期間を挿入しない場合と比べて穏やかになる。このため、キックバックによる騒音発生を抑制することができる。
なお、他方のコイル24(または22)には電流供給がなされており、測定タイミングは他方のコイル24(または22)へのPWM制御におけるオンオフタイミングを外して誘起電圧を測定することが好ましい。
また、コイルの数を増やしたり、ロータのポール数を増やすことも可能であり、またコイルを0度,45度の位置に配置することも可能である。
本実施形態では、コイル22(24)に通電しても寄与の少ないゼロクロス近辺を通電禁止にすることで、省電力化が図れる。また、ハイインピーダンス期間において、誘起電圧を検出し、このゼロクロスの位置を通電位相のゼロ近辺に制御することで、通電電圧を適切なものとして、さらなる省電力化が図れる。さらに、通電禁止期間の当初に短絡期間を設けることによって、キックバックによる騒音発生を抑制することができる。
なお、本実施形態では、コンパレータ34を用いて誘起電圧を検出する構成としたが、この構成に限定されない。例えば、図8に示すように、差動増幅回路74及びアナログーデジタル変換回路(ADC)76を用いて、誘起電圧を検出することができる。
2つのコイル22、24への電流経路の電圧は、スイッチ72を介して差動増幅回路74に供給される。ここで、スイッチ72は差動増幅回路74に2つのコイル22、24のうちの一方のコイルに供給する電流経路の電圧を順次選択する。従って、差動増幅回路74には、コイル22、24に印加される電圧が順次供給されることになる。差動増幅回路74は、コイル22、24の両端に印加される電圧の差を増幅し、増幅されたアナログ信号を生成する。
差動増幅回路74は、増幅されたアナログ信号をADC76に供給する。ADC76は、コイル22、24の両端に印加される電圧の差を示す、例えば8ビットのデジタル信号を生成する。駆動電流調整回路36は、ADC76の8ビットの出力信号に基づき、モータ200への電流振幅を決定する。そして、この電流振幅についての調整信号を出力制御回路12に供給する。
図8に記載のドライバ100において、駆動電流調整回路36は複数ビットのデジタル値に基づいてモータ200による誘起電圧を観測することができるため、駆動電流調整回路36は調整信号の生成処理を好適に行うことができる。例えば、ADC76が出力するデジタル信号が所定のしきい値より大きい場合は、モータ200への電流振幅を小さくするような調整信号を生成する。また、ADC76が出力するデジタル信号が所定のしきい値より小さい場合には、モータ200への電流振幅を大きくするような調整信号を生成する。このように、ADC76が出力するデジタル信号の値に応じて調整信号の変更量を制御することによって、速やかに最適な電流振幅となるように制御することができる。
図8に記載のドライバ100を用いる場合、コイル22、24の両端の端子OUT1A、OUT1B、OUT2A、OUT2Bを差動増幅回路74の入力端INA、INBに選択的に接続可能なスイッチ72を用いることが好適である。
コイル22の両端に印加される電圧の差を検出する場合、端子OUT1AをINAに接続し、端子OUT1Bを入力端INBに接続する。このとき、差動増幅回路76は図9(A)に示すような波形を出力する。この場合、検出される誘起電圧OUT1A−OUT1Bは、図9(A)の位相90°と270°のように2パターンの波形を出力することとなり、駆動電流調整回路36はこの2パターンの波形に対応できる回路を備えなければならず、回路規模が大きくなる。
そこで、位相90°の場合、端子OUT1Aを入力端子INBに接続し、端子OUT1Bを入力端INAに接続し図9(A)に示すようなOUT1B−OUT1Aを得る。一方、位相270°の場合、端子OUT1Aを入力端子INAに接続し、端子OUT1Bを入力端子INBに接続し図9(B)に示すようなOUT1A−OUT1Bを得る。これにより、差動増幅回路76は位相によりOUT1A−OUT1BもしくはOUT1B−OUT1Aを出力することとなるが、図9(E)に示すような誘起電圧は常に右上がりの波形の1パターンのみとして観測することができる。このため駆動電流調整回路36は2パターンの波形に対応できる回路を備える必要がなくなり、ドライバ100の回路面積増大を防ぐことができる。
同様に、コイル24の両端に印加される電圧の差を検出する場合、位相0°の場合、端子OUT2Aを入力端子INAに接続し、端子OUT2BをINBに接続し図9(C)に示すようなOUT2A−OUT2Bを得る。一方、位相180°の場合、端子OUT2Aを入力端子INBに接続し、端子OUT2Bを入力端子INAに接続し図9(D)に示すようなOUT2B−OUT2Aを得る。これにより差動増幅回路76はロータ位相によりOUT2A−OUT2BもしくはOUT2B−OUT2Aを出力することとなるが、図9(E)に示すような誘起電圧は常に右上がりの波形1パターンのみとして観測することができる。このため駆動電流調整回路36は2パターンの波形に対応できる回路を備える必要がなくなる。
なお、駆動電流調整回路36はモータ200のロータの位相情報を保持しているため、スイッチ72は駆動電流調整回路36の制御に応じて適宜切り替えられる。
12 出力制御回路、14 出力回路、22,24 コイル、26 ロータ、32,72 スイッチ、34 コンパレータ、36 駆動電流調整回路、38 オフセット発生回路、40 カウンタ、42,44 アンド回路、46 設定回路、48 フリップフロップ、50 タイミング設定回路、62 サンプリング回路、64 ゼロクロス検出手段、66 ゼロクロス判定手段、74 差動増幅回路、76 ADC、100 ドライバ、200 モータ。

Claims (3)

  1. 2つのコイルを含み、この2つのコイルへ印加する駆動電圧の位相を異ならせて、コイルにより駆動されるロータを回転するステッピングモータのドライバ回路であって、
    一方のコイルがハイインピーダンス状態にあるハイインピーダンス期間に、そのコイルにおいて発生する誘起電圧を検出し、この誘起電圧の状態に応じて、2つのコイルに供給するモータ駆動電流の大きさを制御するとともに、
    駆動状態からハイインピーダンス期間に入る前に、当該コイルの両端を短絡する短絡期間を設けることを特徴とすることを特徴とするドライバ回路。
  2. 請求項1に記載のドライバ回路において、
    前記短絡期間とハイインピーダンス期間を十分に確保できるよう設定することを特徴とするドライバ回路。
  3. 請求項1または2に記載のドライバ回路において、
    ロータに対する回転力についての寄与が小さい駆動電圧の極性が反転する付近の通電を禁止して、この期間を前記短絡期間とハイインピーダンス期間とすることを特徴とするドライバ回路。
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