JP2010267954A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】放熱効率を高め、熱的理由による半導体素子の動作不良を抑制することが可能な電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器は、表面に凹部2aが形成された放熱板2と、放熱板2と接触した状態で凹部2a内に配置された熱伝導性部材3と、熱伝導性部材3と接触した状態で凹部2a内に配置された半導体素子1と、半導体素子1に電気的に接続され、放熱板2の表面に配置されたフレキシブル基材7と、放熱板2の表面とは反対側の裏面と接触した状態で放熱板2が表面に固定されるシャーシ部材4とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体素子を搭載した電子機器に関し、特に半導体素子からの放熱効率を高めた電子機器に関する。
半導体素子には大きな電流を流すことが可能となっており、発熱が非常に大きくなる場合があるため、放熱対策が重要になっている。例えばプラズマディスプレイ装置の駆動回路が設けられた電子機器の放熱構造について図17及び18を用いて説明する(特許文献1参照)。
図17は、特許文献1記載の電子機器を側方から見た断面図である。図18は、同電子機器を上方から見た平面図である。
この電子機器は、半導体素子1、凹部2aが形成された放熱板2、熱伝導性部材3、ボス部4aが形成されたシャーシ部材4、ならびに端子部8aおよび8bを有するフレキシブル配線基板35を備える。
半導体素子1はアドレス電極に表示データを供給するための素子であり、半導体素子1には画像表示時に高電圧が印加され、高電流が流れる。従って、半導体素子1は非常に高温になることから、次のような放熱対策がとられている。すなわち、放熱板2の凹部2a内に熱伝導性部材3が充填され、半導体素子1は熱伝導性部材3に接触するように凹部2a内に配置されている。これにより、半導体素子1で発生した熱は熱伝導性部材3を通して放熱板2に伝わり、更にこの放熱板2を固定しているシャーシ部材4に伝熱されるため、半導体素子1で発生した熱を放熱板2全体に放熱させることができ、半導体素子1の温度を効果的に下げることができる。
特開2005−338706号公報
しかし、上記特許文献1の電子機器の放熱構造には、下記の(1)〜(3)の課題がある。
(1)主な放熱経路は、熱源である半導体素子の裏面側から熱伝導性部材を介して放熱板に伝導される1本のみである。しかし、今後更にセットの狭額縁化により放熱板および半導体素子の小型化が進む傾向があり、特許文献1の放熱構造では半導体素子の熱を十分逃がすことができない。
(2)熱伝導部材を介しての半導体素子から放熱板への熱伝導は不安定であり、その結果として、半導体素子の動作不良が発生する恐れがある。このような、熱伝導性部材を介しての半導体素子から放熱板への熱伝導を安定化するためには、半導体素子と熱伝導性部材との接触が安定していることが非常に重要である。しかし、単に熱伝導性部材に半導体素子を当接させた状態では、個々の製品ごとに半導体素子と接触した熱伝導性部材の厚みが異なり、この厚みが厚くなった場合に熱抵抗が高くなるため、熱伝導がスムーズに行われない。その結果として半導体素子の動作不良が発生する場合がある。
(3)金属板(放熱板)は、フレキシブル配線基板に耐熱性の両面接着テープにより接着されているが、半導体素子が発熱した際に両面接着テープの接着強度が低下する。その結果、取り付け歪み等の機械的な応力により半導体素子が搭載されたフレキシブル配線基板が金属板から剥がれ、半導体素子と金属板との距離が大きくなるため、熱伝導性部材の厚みが厚くなったり、熱伝導性部材が剥がれたりして熱抵抗が増大し、動作不良が引き起こされる。
そこで本発明は、放熱効率を高め、熱的理由による半導体素子の動作不良を抑制することが可能な電子機器を提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、熱伝導性部材の厚みに基づく熱抵抗を低く抑え、熱的理由による半導体素子の動作不良を抑制することが可能な電子機器を提供することを第2の目的とする。
また、本発明は、機械的理由による半導体素子の動作不良を抑制することが可能な電子機器を提供することを第3の目的とする。
本発明の電子機器は、表面に凹部が形成された放熱板と、前記放熱板と接触した状態で前記凹部内に配置された熱伝導性部材と、前記熱伝導性部材と接触した状態で前記凹部内に配置された半導体素子と、前記半導体素子に電気的に接続され、前記放熱板の表面に配置された配線部材と、前記放熱板の裏面と接触した状態で前記放熱板が表面に固定される基材とを備えることを特徴とする。
この構成により、放熱板の凹部が形成された表面とは反対側の裏面を基材に接触させることで放熱板が基材に取り付けられるため、放熱板における基材との接触部分について凹部による制限を受けない。従って、放熱板と基材との接触面積を大きくして、放熱板と基材との接触部分を半導体素子の配置領域に近接させることにより、半導体素子の熱が熱伝導性部材および放熱板を介して基材に伝達される放熱経路における熱抵抗を小さくすることができる。その結果、半導体素子の熱は熱伝導性部材を介して放熱板から基材へと効率的に伝達されるため、熱的理由による半導体素子の動作不良を抑制することができる。
また、本発明は、表面に凹部が形成された第1の放熱板と、前記第1の放熱板と接触した状態で前記凹部内に配置された熱伝導性部材と、前記熱伝導性部材と接触した状態で前記凹部内に配置された半導体素子と、前記半導体素子に電気的に接続され、前記第1の放熱板の表面に配置された配線部材と、前記配線部材と接触した状態で前記第1の放熱板の表面に配置された第2の放熱板と、前記第1の放熱板および前記第2の放熱板が表面に固定される基材とを備えることを特徴とする電子機器とすることもできる。
この構成により、半導体素子が熱伝導性部材と接触した状態で第1の放熱板の凹部内に配置され、第1の放熱板の凹部が形成された表面上には第2の放熱板が重ねて配置される。従って、半導体素子の主な放熱経路として、半導体素子から第2の放熱板を介して基材に伝達される経路が増設される。その結果、半導体素子の熱は熱伝導性部材、第1の放熱板および第2の放熱板を介して基材に効率的に伝達されるため、放熱効果が高められ、熱的理由による半導体素子の動作不良を抑制することができる。
また、第2の放熱板により半導体素子が第1の放熱板の凹部内の放熱性部材に押し付けられるため、熱伝導性部材の厚みを薄く安定化することができ、放熱経路における熱抵抗をより小さくすることができる。その結果、熱的理由による半導体素子の動作不良を抑制することができる。
また、フレキシブル配線基板は第1の放熱板および第2の放熱板で挟み込まれた状態で基材上に固定される。従って、放熱板の取り付け時の歪みによる機械的な応力により、両面テープ等で貼り付けられたフレキシブル配線基板が放熱板から剥がれないようにすることが可能となる。その結果、機械的理由による半導体素子の動作不良を抑制することができる。
また、本発明は、放熱板と、前記放熱板が表面に固定される基材と、前記放熱板と前記基材との間に配置された半導体素子と、前記半導体素子に電気的に接続され、前記放熱板と前記基材との間に配置された配線部材と、前記放熱板および前記半導体素子と接触した状態で前記放熱板と前記基材との間に配置され、前記放熱板を前記基材に固定する熱伝導性部材とを備えることを特徴とする電子機器とすることもできる。
この構成により、熱伝導性部材を介して半導体素子で発生した熱が直接基材に伝達される。その結果、半導体素子の熱は基材へと効率的に伝達されるので、熱的理由による半導体素子の動作不良を抑制することができる。
本発明によれば、半導体素子からの放熱経路を増やしかつ熱伝導を安定化させた構造、および機械的な応力に対しても半導体素子と放熱性部材との接触が保たれる構造を実現でき、熱的および機械的理由による半導体素子の動作不良を抑制することができる。
プラズマディスプレイ装置全体の概略構成の一例を示す斜視図である。 同プラズマディスプレイ装置内部の回路ブロックの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における電子機器を側方から見た断面図である。 同実施形態における電子機器を上方から見た平面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を側方から見た断面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を上方から見た平面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を側方から見た断面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を側方から見た断面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を側方から見た断面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を側方から見た断面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を側方から見た断面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を側方から見た断面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を側方から見た断面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を側方から見た断面図である。 本発明の第2の実施形態における電子機器を側方から見た断面図である。 同実施形態における電子機器を上方から見た平面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を側方から見た断面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を側方から見た断面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を側方から見た断面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を側方から見た断面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を側方から見た断面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を側方から見た断面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を側方から見た断面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を側方から見た断面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を側方から見た断面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を側方から見た断面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を側方から見た断面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を側方から見た断面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を側方から見た断面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を側方から見た断面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を側方から見た断面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を側方から見た断面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を側方から見た断面図である。 同実施形態における電子機器の変形例を側方から見た断面図である。 従来の電子機器を側方から見た断面図である。 従来の電子機器を上方から見た平面図である。
以下、本発明の実施形態における電子機器について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、電子機器が搭載されるプラズマディスプレイ装置全体の概略構成の一例を示す斜視図である。
このプラズマディスプレイ装置は、シャーシ部材4、パネル16、前面カバー19が設けられた前面枠17、バックカバー18、熱伝導性シート20および回路ブロック21を備える。シャーシ部材4は、本発明の基材の一例である。
パネル16を収容する筐体は、前面枠17と金属製のバックカバー18とから構成される。前面枠17の開口部には光学フィルターおよびパネル16の保護を兼ねたガラスなどからなる前面カバー19が配置されている。さらに、バックカバー18には、パネル16などで発生した熱を外部に放出するための複数の通気孔18aが設けられている。
パネル16は、アルミニウム平板などからなるシャーシ部材4の前面に熱伝導性シート20を介して接着することにより保持されている。そしてシャーシ部材4の後面には、パネル16を表示駆動させるための複数の回路ブロック21が取り付けられている。
熱伝導性シート20は、パネル16で発生した熱をシャーシ部材4に効率よく伝え、放熱を行うためのものである。また、回路ブロック21はパネル16の表示駆動とその制御を行うための電気回路を備えており、パネル16の縁部に引き出された電極引出部に、シャーシ部材4の四辺の縁部を越えて延びる複数のフレキシブル配線基板(図示せず)によって電気的に接続されている。
シャーシ部材4の後面(表面)には、回路ブロック21を取り付けたり、バックカバー18を固定したりするためのボス部4aが複数設けられている。ボス部4aは、アルミニウム平板に固定された固定ピンにより構成されている。
図2は上記構成のプラズマディスプレイ装置内部の回路ブロック21の構成を示すブロック図である。
回路ブロック21は、スキャンドライバ回路ブロック22、サステインドライバ回路ブロック23、アドレスドライバ回路ブロック24、制御回路ブロック25、入力信号回路ブロック26、電源ブロック27、コネクタ28を有する電源入力ブロック29、ならびにフレキシブル配線基板30および31から構成される。
スキャンドライバ回路ブロック22は、パネル16のスキャン電極に所定の信号電圧を供給する。サステインドライバ回路ブロック23は、パネル16のサステイン電極に所定の信号電圧を供給する。アドレスドライバ回路ブロック24は、パネル16のアドレス電極に所定の信号電圧を供給し、アドレス電極に表示データを供給する。スキャンドライバ回路ブロック22およびサステインドライバ回路ブロック23はスキャン幅方向(シャーシ部材4の幅方向)の両端部にそれぞれ配置され、またアドレスドライバ回路ブロック24はシャーシ部材4の下端部に配置されている。
制御回路ブロック25は、入力信号回路ブロック26から送られる映像信号に基づき、画像データをパネル16の画素数に応じた画像データ信号に変換してアドレスドライバ回路ブロック24に供給する。また、制御回路ブロック25は、放電制御タイミング信号を発生し、スキャンドライバ回路ブロック22およびサステインドライバ回路ブロック23のそれぞれに供給し、諧調制御などの表示駆動制御を行う。制御回路ブロック25は、シャーシ部材4のほぼ中央部に配置されている。
入力信号回路ブロック26は、テレビジョンチューナなどの外部機器に接続するための接続ケーブルが着脱可能に接続される入力端子を備えている。
電源ブロック27は、各回路ブロックに電圧を供給するもので、制御回路ブロック25と同様、シャーシ部材4のほぼ中央部に配置され、電源ケーブル(図示せず)が装着される電源入力ブロック29を通して商用電源電圧の供給を受ける。
フレキシブル配線基板30は、パネル16のスキャン電極およびサステイン電極の電極引出部と、スキャンドライバ回路ブロック22およびサステインドライバ回路ブロック23のプリント配線板とを接続する。
フレキシブル配線基板31は、本発明の配線部材の一例であり、パネル16のアドレス電極の電極引出部とアドレスドライバ回路の駆動回路を搭載したプリント基板(アドレスドライバ回路ブロック24)とを接続するものである。フレキシブル配線基板30および31は、それぞれパネル16の外周部を通して、プラズマディスプレイ装置の前面側より背面側に180度湾曲させて引回して配置されている。
本発明の電子機器は、アドレスドライバ回路ブロック24、フレキシブル配線基板31およびシャーシ部材4から構成される。
図3は、本実施形態の電子機器を側方から見た断面図である。図4は、同電子機器を上方から見た平面図である。
電子機器は、アドレスドライバ回路ブロック24を構成する半導体素子1、放熱板2、熱伝導性部材3、樹脂12、両面接着テープ13、複数のネジ15、フレキシブル配線基板31の一例としてのCOF(Chip On Film)テープ、およびシャーシ部材4を備える。
放熱板2の表面側から見た放熱板2の形状、半導体素子1の形状および放熱板2の凹部2aの開口の形状は、図4に示されるように、矩形である。そして、凹部2aは開口の矩形形状の長手方向が放熱板2の矩形形状の長手方向と並行になるように形成され、半導体素子1は、半導体素子1の矩形形状の長手方向が凹部2aの開口の矩形形状の長手方向と並行になるように配置される。
COFテープは、フレキシブル基材7から構成され、図3および図4に示されるように、半導体素子1の突起電極5と接合される部分が開口されていない。COFテープは、半導体素子1に電気的に接続され、放熱板2の表面に配置されている。シャーシ部材4の表面には、放熱板2の表面とは反対側の裏面(基材に対向する裏面)の全面と接触した状態で放熱板2が固定される。
フレキシブル基材7は、フレキシブルな屈曲性を有するポリイミドフィルムなどからなるベースフィルム6上に、銅箔などからなる複数本の導体配線8が形成され、その表面はポリイミドなどからなるソルダーレジスト9で覆われて導体配線8が保護されて構成されている。導体配線8の一方の端子は、パネル16のアドレス電極の電極引出部に異方性導電膜などにより接続され、他方の端子は半導体素子1に接続されている。フレキシブル基材7の導体配線8(インナーリード10)は凹部2aの開口に向かって突出しており、半導体素子1の突起電極5は導体配線8の突出部と電気的に接続されている。
導体配線8には、インナーリード10が設けられると共に、図4に示されるように、アドレス電極の電極引出部に接続される端子部8a、および駆動回路基板に接続される端子部8bが表面に露出する形で設けられている。また、この露出した端子部8aおよび8bには、SnおよびAuなどがメッキされている。
ここで、フレキシブル配線基板31としてCOFテープを例示したが、図5の断面図および図6の平面図に示されるように、フレキシブル配線基板31はTAB(Tape Automated Bonding)テープであってもよい。この場合、半導体素子1の突起電極5と接合されるインナーリード10はフレキシブル基材7(ベースフィルム6)の開口部7aから突出して形成される。しかしながら、アドレスドライバ回路ブロック24としては同様の構成とすることが可能である。また、フレキシブル配線基板31はTCP(Tape Carrier Package)テープであってもよい。
半導体素子1は、パネル16のアドレス電極に表示データを供給するための素子である。この半導体素子1には入出力端子としてのAuなどからなる突起電極5が設けられており、その突起電極5をCOFテープの露出したインナーリード10に共晶接続することにより、半導体素子1がCOFテープに電気的に接続される。
放熱板2の半導体素子1が配設された領域(凹部2a内)には、半導体素子1を凹部2a内に固定し、かつ半導体素子1の突起電極5とCOFテープのインナーリード10とが接触する部分を被覆するようにエポキシ樹脂などの樹脂12が充填され、機械的な応力から半導体素子1および接合部が保護されている。
放熱板2は、金属板、例えば半導体素子1が搭載されるアルミニウム板などである。この放熱板2の表面には、半導体素子1が収納される凹部2aが形成されており、その凹部2a内には半導体素子1が熱伝導性部材3と接触した状態で配設されると共に、熱伝導性グリスや熱伝導性接着材などの熱伝導性部材3が放熱板2と接触した状態で配置・充填されている。放熱板2は、COFテープに耐熱性の両面接着テープ13などにより接着されている。
放熱板2の凹部2aの周囲(両側)には、放熱板2を貫通する複数のネジ穴が形成され、シャーシ部材4表面の放熱板2のネジ穴に対応する位置には、ネジ穴が形成されている。放熱板2は、放熱板2の凹部2aが設けられた表面、つまりCOFテープと接着する表面と反対側の裏面をネジ穴が形成されたボス部(凸部)4aに接触させた状態で、複数のネジ15のそれぞれを放熱板2およびシャーシ部材4のネジ穴と螺合させることでシャーシ部材4に固定されている。つまり、放熱板2は、ネジ15でシャーシ部材4に固定されている。
ここで、従来の電子機器では、放熱板2のボス部4aと接触する面にCOFテープが接着されていたため、ボス部4aと放熱板2との接触面積は限られていて大きくすることはできなかった。しかし、本実施形態の電子機器では、放熱板2のボス部と接触する面にはCOFテープが接着されていないため、図7Aの電子機器の断面図のように、ネジ穴が形成された複数のボス部4bの断面積を大きくすることが可能となり、熱源である半導体素子1の下方の領域にもボス部4bを形成することができる。これにより、非常に効率的に半導体素子1からの熱をシャーシ部材4に伝達させることができる。また、図7Bの電子機器の断面図のように、2つのボス部4aを一体化させてネジ穴が形成された新たなボス部4cとし、ボス部4cの頂面の全面を放熱板2に接触させることもできる。これにより、半導体素子1からのシャーシ部材4への放熱経路をより短くすることが可能となる。
また、上記実施形態の電子機器では、放熱板2はボス部4aを介してシャーシ部材4に固定されるとした。しかし、図7Cの電子機器の断面図のように、ボス部4aが除かれ、放熱板2は、ボス部4aを介さず、COFテープと接着する表面と反対側の裏面を直接シャーシ部材4に接触させてネジ15でシャーシ部材4に固定されてもよい。この場合には、非常に効率的に半導体素子1からの熱をシャーシ部材4に伝達させることができ、かつ半導体素子1からのシャーシ部材4への放熱経路をより短くすることができる。
また、図8Aの電子機器の断面図のように、2つのボス部4aの間の半導体素子1の下方の領域に、2つのボス部4aの中央に位置するように、独立した放熱板2に向かって突出した突起部がボス部4dとして設けられてもよい。このとき、ボス部4dの高さh2はボス部4aの高さh1より高く、つまりh1<h2であるため、熱源に近いボス部4dを放熱板2に確実に接触させることが可能となり、放熱構造の安定化が図れる。また、非常に効率的に半導体素子1からの熱をシャーシ部材4に伝達させることができる。
また、図8Bの電子機器の断面図のように、2つのボス部4aの間の半導体素子1の下方の領域の、2つのボス部4aの中央にシャーシ部材4の突起部4eが設けられるように、つまり放熱板2に向かって凸状に撓み変形した変形部分が設けられるように、シャーシ部材4が成型されてもよい。このとき、シャーシ部材4の変形部分のシャーシ部材4の表面からの高さh2は、ボス部4aのシャーシ部材4の表面からの高さh1より高く、放熱板2はシャーシ部材4の変形部分が放熱板2の裏面に接触した状態でシャーシ部材4に固定される。または、図8Cの電子機器の断面図のように、放熱板2がボス部4aを介さず直接シャーシ部材4に固定され、かつ半導体素子1の下方の領域にシャーシ部材4の突起部4fが設けられるように、つまり放熱板2に向かって凸状に撓み変形した変形部分が設けられるように、シャーシ部材4が成型されてもよい。または、図8D及び図8Eの電子機器の断面図のように、放熱板2がボス部4aを介さず直接シャーシ部材4に固定され、かつ半導体素子1の下方の領域にシャーシ部材4の折り曲げ部4gが設けられるように、つまりシャーシ部材4の端部がU字型に折り曲げられてその上に放熱板2及びCOFテープが設けられてもよい。このとき、放熱板2はシャーシ部材4の変形部分又は折り曲げ部分が放熱板2の裏面に接触した状態でシャーシ部材4に固定される。これにより、部品点数を増やしてコストアップすることなく、放熱性を向上させることが可能である。また、非常に効率的に半導体素子1からの熱をシャーシ部材4に伝達させることができ、かつ半導体素子1からシャーシ部材4への放熱経路をより短くすることができる。
以上説明したように、本実施形態の電子機器によれば、半導体素子1の熱は熱伝導性部材3を介して放熱板2からシャーシ部材4へと、効率的に伝達される。その結果、熱的理由による半導体素子の動作不良を抑制することができる。
(第2の実施形態)
図9は、本実施形態における電子機器を側方から見た断面図である。図10は同電子機器を上方から見た平面図である。なお、図9および図10において、図3および図4と同様の要素については同一の符号が付されており、それらに関する詳しい説明はここでは省略する。
電子機器は、アドレスドライバ回路ブロック24を構成する半導体素子1、熱伝導性部材3、樹脂12、両面接着テープ13、第1の放熱板11、第2の放熱板14、複数のネジ15、フレキシブル配線基板31の一例としてのCOFテープ、およびシャーシ部材4を備える。
第1の放熱板11の表面側から見た第1の放熱板11の形状、第2の放熱板14の形状、半導体素子1の形状、および第1の放熱板11の凹部11aの開口の形状は、図10に示されるように、矩形である。そして、凹部11aは開口の矩形形状の長手方向が第1の放熱板11の矩形形状の長手方向と並行になるように形成される。また、第2の放熱板14および半導体素子1は、半導体素子1の矩形形状の長手方向、および第2の放熱板14の矩形形状の長手方向が凹部11aの開口の矩形形状の長手方向と並行になるように配置される。また、第2の放熱板14の外形寸法は、半導体素子1の外形寸法より大きい。
第1の放熱板11の半導体素子1が配設された領域(凹部11a内)には、半導体素子1を凹部11a内に固定し、かつ半導体素子1の突起電極5とCOFテープのインナーリード10とが接触する部分を被覆するように樹脂12が充填され、機械的な応力から半導体素子1および接合部が保護されている。
第1の放熱板11は、金属板、例えば半導体素子1が搭載されるアルミニウム板などである。この第1の放熱板11の表面には、半導体素子1が収納される凹部11aが形成されており、その凹部11a内には熱伝導性部材3と接触した状態で半導体素子1が配設されると共に、熱伝導性部材3が第1の放熱板11と接触した状態で配置・充填されている。第1の放熱板11は、COFテープに耐熱性の両面接着テープ13などにより接着されている。第2の放熱板14は、第1の放熱板11の表面に対向する表面がCOFテープの半導体素子1上方の領域に接触するようにCOFテープ上に重ねて第1の放熱板11の表面に配置され、第1の放熱板11と共にCOFテープを挟み込んでいる。
なお、図11Aに示されるように、第2の放熱板14の外形寸法は第1の放熱板11及びCOFテープの外形寸法より大きく、第2の放熱板14の端部は第1の放熱板11及びCOFテープの端部から突出していてもよい。これにより、非常に効率的に半導体素子1からの熱を空気中に放熱することができる。
また、電子機器が複数の第1の放熱板11と、複数の第1の放熱板に対応して設けられた複数のCOFテープを含んでいる場合には、図11Bに示されるように、1つの第2の放熱板14が複数の第1の放熱板及びCOFテープの上方に設けられ、複数の第1の放熱板及びCOFテープで共用されてもよい。これにより、非常に効率的に半導体素子1からの熱を空気中に放熱することができ、かつ製造工程を簡素にすることができる。
第1の放熱板11の凹部2aの周囲(両側)には、第1の放熱板11を貫通する複数のネジ穴が形成され、第2の放熱板14の第1の放熱板11のネジ穴に対応する位置には、第2の放熱板14を貫通するネジ穴が形成されている。さらに、シャーシ部材4表面の第1の放熱板11および第2の放熱板14のネジ穴に対応する位置には、ネジ穴が形成されている。第1の放熱板11および第2の放熱板14は、第1の放熱板11の凹部2aが設けられた表面、つまりCOFテープと接着する表面と反対側の裏面をボス部4aに接触させた状態で、複数のネジ15のそれぞれを第1の放熱板11、第2の放熱板14およびシャーシ部材4のネジ穴と螺合させ、ネジ15により共締めしてシャーシ部材4に固定されている。つまり、第1の放熱板11、第2の放熱板14およびシャーシ部材4は、ネジ15で固定されている。
なお、第1の放熱板11および第2の放熱板14は、図11Cの電子機器の断面図のように、図9の状態とは逆向きの状態でシャーシ部材4に固定されても良い。つまり、第1の放熱板11および第2の放熱板14は、第2の放熱板14の第1の放熱板11と対向する裏面とは反対側の表面をシャーシ部材4のボス部4aと接触させてビス固定されても良い。
このとき、図11Dに示されるように、第2の放熱板14の外形寸法は第1の放熱板11及びTCPテープの外形寸法より大きく、第2の放熱板14の端部は第1の放熱板11及びCOFテープの端部から突出していてもよい。これにより、非常に効率的に半導体素子1からの熱を空気中に放熱することができる。
また、電子機器が複数の第1の放熱板11と、複数の第1の放熱板に対応して設けられた複数のTCPテープを含んでいる場合には、図11Eに示されるように、1つの第2の放熱板14が複数の第1の放熱板及びTCPテープの下方に設けられ、複数の第1の放熱板及びTCPテープで共用されてもよい。これにより、非常に効率的に半導体素子1からの熱を空気中に放熱することができ、かつ製造工程を簡素にすることができる。
また、第2の放熱板14は、図11Fに示されるように、第1の放熱板11をシャーシ部材4に固定するネジ15とは異なるネジ15bにより第1の放熱板11に固定されてもよい。このとき、図11Gに示されるように、第1の放熱板11及び第2の放熱板14をシャーシ部材4に接触させなくてもよい。
ここで、従来の電子機器では、第1の放熱板11のボス部4aと接触する面にCOFテープが接着されていたため、ボス部4aと第1の放熱板11との接触面積は限られていて、大きくすることはできなかった。しかし、本実施形態の電子機器では、第1の放熱板11のボス部と接触する面にはCOFテープが接着されていないため、図12Aの電子機器の断面図のように、ボス部4bの断面積を大きくすることが可能となり、熱源である半導体素子1の下方の領域にもボス部4bを形成することができる。これにより、非常に効率的に半導体素子1からの熱をシャーシ部材4に伝達させることができる。また、図12Bの電子機器の断面図のように、2つのボス部4aを一体化させて新たなボス部4cとし、ボス部4cの頂面の全面を第1の放熱板11に接触させることもできる。これにより、半導体素子1からのシャーシ部材4への放熱経路をより短くすることが可能となる。
また、上記実施形態の電子機器では、第1の放熱板11はボス部4aを介してシャーシ部材4に固定されるとした。しかし、図12Cの電子機器の断面図のように、ボス部4aが除かれ、第1の放熱板11は、ボス部4aを介さず、COFテープと接着する表面と反対側の裏面を直接シャーシ部材4に接触させてネジ15でシャーシ部材4に固定されてもよい。この場合には、非常に効率的に半導体素子1からの熱をシャーシ部材4に伝達させることができ、かつ半導体素子1からのシャーシ部材4への放熱経路をより短くすることができる。
また、上記実施形態の電子機器では、第2の放熱板14は第2の放熱板14とシャーシ部材4との間の第1の放熱板11を介してシャーシ部材4に固定され、半導体素子1は第1の放熱板11の凹部2a内に設けられるとした。しかし、図13の電子機器の断面図のように、第2の放熱板14は柔軟性の熱伝導性シート33によりシャーシ部材4に直接固定されてもよい。これにより、部品点数を減らしコストダウンも行うことができる。
なお、COFテープは、図14Aの電子機器の断面図のように、フレキシブル基材7(ベースフィルム6)をシャーシ部材4の表面に密着させ、第2の放熱板14ではなくシャーシ部材4に配置されても良い。
また、図14Bに示されるように、第2の放熱板14の外形寸法はCOFテープの外形寸法より大きく、第2の放熱板14の端部はCOFテープの端部から突出していてもよい。これにより、非常に効率的に半導体素子1からの熱を空気中に放熱することができる。
また、電子機器が複数のCOFテープを含んでいる場合には、図14Cに示されるように、1つの第2の放熱板14が複数のCOFテープの上方に設けられ、複数のCOFテープで共用されてもよい。これにより、非常に効率的に半導体素子1からの熱を空気中に放熱することができ、かつ製造工程を簡素にすることができる。
また、図15Aの電子機器の断面図のように、2つのボス部4aの間の半導体素子1の下方の領域に、2つのボス部4aの中央に位置するように、独立した突起部がボス部4dとして設けられてもよい。このとき、ボス部4dの高さh2はボス部4aの高さh1より高く、つまりh1<h2であるため、熱源に近い中央のボス部4dを第1の放熱板11に確実に接触させることが可能となり、放熱構造の安定化が図れる。また、非常に効率的に半導体素子1からの熱をシャーシ部材4に伝達させることができる。
また、図15Bの電子機器の断面図のように、2つのボス部4aの間の半導体素子1の下方の領域の、2つのボス部4aの中央にシャーシ部材4の突起部4eが設けられるように、つまり第1の放熱板11および第2の放熱板14に向かって凸状に撓み変形した変形部分が設けられるように、シャーシ部材4が成型されてもよい。このとき、シャーシ部材4の変形部分のシャーシ部材4の表面からの高さh2は、ボス部4aのシャーシ部材4の表面からの高さh1より高く、第1の放熱板11および第2の放熱板14はシャーシ部材4の変形部分が第1の放熱板11の裏面に接触した状態でシャーシ部材4に固定される。
また、図15Bの状態とは逆向きの状態でシャーシ部材4に固定された場合には、第1の放熱板11および第2の放熱板14はシャーシ部材4の変形部分が第2の放熱板14の表面に接触した状態でシャーシ部材4に固定される。または、図15Cの電子機器の断面図のように、第1の放熱板11がボス部4aを介さず直接シャーシ部材4に固定され、かつ半導体素子1の下方の領域にシャーシ部材4の突起部4fが設けられるように、つまり第2の放熱板14に向かって凸状に撓み変形した変形部分が設けられるように、シャーシ部材4が成型されてもよい。これにより、部品点数を増やしてコストアップすることなく、放熱性を向上させることが可能である。また、非常に効率的に半導体素子1からの熱をシャーシ部材4に伝達させることができ、かつ半導体素子1からのシャーシ部材4への放熱経路をより短くすることができる。
また、図16の電子機器の断面図のように、第2の放熱板14が熱伝導性シート33によりシャーシ部材4に固定され、かつ半導体素子1の下方の領域にシャーシ部材4の突起部4fが設けられるように、つまり第2の放熱板14に向かって凸状に撓み変形した変形部分が設けられるようにシャーシ部材4が成型されてもよい。図16の電子機器は、第2の放熱板14と、第2の放熱板14が表面に固定されるシャーシ部材4と、第2の放熱板14とシャーシ部材4との間に配置された半導体素子1と、半導体素子1に電気的に接続され、第2の放熱板14とシャーシ部材4との間に配置されたフレキシブル基材7と、フレキシブル基材7、第2の放熱板14および半導体素子1、又はフレキシブル基材7、シャーシ部材4および半導体素子1と接触した状態で第2の放熱板14とシャーシ部材4との間に配置され、第2の放熱板14をシャーシ部材4に固定する熱伝導性シート33とを備える。これにより、部品点数を増やしてコストアップすることなく、放熱性を向上させることが可能である。また、非常に効率的に半導体素子1からの熱をシャーシ部材4に伝達させることができ、かつ半導体素子1からのシャーシ部材4への放熱経路をより短くすることができる。また、部品点数を減らしコストダウンも行うことができる。
以上説明したように、本実施形態の電子機器によれば、主な放熱経路を2つにすることができる。すなわち、熱源である半導体素子1から熱伝導性部材3を介して第1の放熱板11に向かう放熱経路と、半導体素子1から樹脂12およびフレキシブル配線基板を介して第2の放熱板14に向かう放熱経路との2つにすることができる。または、熱源である半導体素子1から熱伝導性シート33を介してシャーシ部材4に向かう放熱経路と、半導体素子1から樹脂12およびフレキシブル配線基板を介して第2の放熱板14に向かう放熱経路との2つにすることができる。または、熱源である半導体素子1から熱伝導性シート33を介して第2の放熱板14に向かう放熱経路と、半導体素子1から樹脂12およびフレキシブル配線基板を介してシャーシ部材4に向かう放熱経路との2つにすることができる。その結果、半導体素子1の熱はシャーシ部材4へと効率的に伝達されるので、熱的理由による半導体素子の動作不良を抑制することができる。これにより、半導体素子1の両面から熱を分散させることができるので、駆動電力の上昇時や、小チップ化による温度上昇に対しても十分な許容損失を得ることができる。
また、単に熱伝導性部材3に半導体素子1を当接させた状態では、個々の製品ごとに半導体素子1と接触した熱伝導性部材3の厚みが異なり、この厚みが厚くなった場合に熱抵抗が高くなるため、熱伝導がスムーズに行われない。しかし、本実施形態の電子機器では、第2の放熱板14により半導体素子1が第1の放熱板11の凹部11a内の熱伝導性部材3に押し付けられるため、熱伝導性部材3の厚みtを薄く安定化することができる。従って、熱抵抗をより小さくすることができ、熱的理由による半導体素子1の動作不良を抑制することができる。
また、本実施形態の電子機器によれば、フレキシブル配線基板は第1の放熱板11および第2の放熱板14で挟み込んでシャーシ部材4上に固定される。従って、放熱板をシャーシ部材4に取り付ける時の歪みによる機械的な応力により、両面テープ等で貼り付けられたフレキシブル配線基板が金属板(放熱板)から剥がれることを防止することができる。その結果、フレキシブル配線基板が剥がれた際に半導体素子1が第1の放熱板11の凹部11aから浮き上がり、熱伝導性部材3の厚みが厚くなり、熱抵抗が増大して動作不良となることを抑制することが可能となる。すなわち、機械的理由による半導体素子の動作不良を抑制することができる。
また、本実施形態の電子機器によれば、ノイズおよびEMIに対しては、半導体素子1のグランド端子に接合されたフレキシブル配線基板の銅配線パターンを露出させた部分と第2の放熱板14とが接触するようにネジで固定することにより対策することが可能となる。その結果、従来のようにフレキシブル配線基板の銅配線パターンをグランド設置専用ネジで放熱板に設置する必要がなくなり、コストダウンが可能となる。
なお、上記実施の形態において、ボス部および突起部の頂面は平坦であり、その全面が放熱板と接触している。また、放熱板およびシャーシ部材は、熱伝導性の高い材料、例えば金属及びセラミックなどにより構成される板である。
また、上記実施の形態において、電子機器はプラズマディスプレイ装置に搭載されるものであるとしたが、液晶ディスプレイ装置及び有機ELディスプレイ装置に搭載されるものであってもよい。
また、上記実施の形態において、電子機器はプラズマディスプレイ装置に搭載されるものであり、基材はパネル及び基板が取り付けられる放熱性のシャーシ部材であるとした。しかし、電子機器がプラズマディスプレイ装置以外の装置に搭載されるものである場合には、基材は筐体及び放熱板等であってもよい。
本発明は、電子機器に有用であり、特にプラズマディスプレイ装置の駆動回路が設けられた電子機器に有用である。
1 半導体素子
2 放熱板
2a、11a 凹部
3 熱伝導性部材
4 シャーシ部材
4a、4b、4c、4d ボス部
4e、4f 突起部
5 突起電極
6 ベースフィルム
7 フレキシブル基材
7a 開口部
8 導体配線
8a、8b 端子部
9 ソルダーレジスト
10 インナーリード
11 第1の放熱板
12 樹脂
13 両面接着テープ
14 第2の放熱板
15、15b ネジ
16 パネル
17 前面枠
18 バックカバー
18a 通気孔
19 前面カバー
20 熱伝導性シート
21 回路ブロック
22 スキャンドライバ回路ブロック
23 サステインドライバ回路ブロック
24 アドレスドライバ回路ブロック
25 制御回路ブロック
26 入力信号回路ブロック
27 電源ブロック
28 コネクタ
29 電源入力ブロック
30、31、35 フレキシブル配線基板
33 熱伝導性シート

Claims (20)

  1. 凹部が形成された表面と、前記表面と反対の裏面を持つ放熱板と、
    前記放熱板と接触した状態で前記凹部内に配置された熱伝導性部材と、
    前記熱伝導性部材と接触した状態で前記凹部内に配置された半導体素子と、
    前記半導体素子に電気的に接続され、前記放熱板の表面に配置された配線部材と、
    表面を持つ基材とを備え、
    前記放熱板は、前記基材に対向する裏面で前記基材に固定される
    電子機器。
  2. 前記放熱板の裏面の全面は、前記基材と接触する
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記放熱板は、ネジで前記基材に固定される
    請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記放熱板の前記凹部の周囲には、前記放熱板を貫通する第1のネジ穴が形成され、
    前記基材には、第2のネジ穴が形成され、
    前記放熱板は、前記ネジを前記第1のネジ穴および前記第2のネジ穴と螺合させることで前記基材に固定される
    請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記第1のネジ穴は、前記凹部の両側に形成された2つのネジ穴から構成され、
    前記第2のネジ穴は、2つのネジ穴から構成され、
    前記ネジは、2つのネジから構成される
    請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記基材の表面には、前記第2のネジ穴が形成された凸部が形成され、
    前記放熱板は、前記凸部が前記放熱板の裏面に接触した状態で前記基材に固定される
    請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記基材の表面には、凸部が形成され、
    前記放熱板は、前記凸部が前記放熱板の裏面に接触した状態で前記基材に固定される
    請求項1に記載の電子機器。
  8. 前記基材の凸部は、第1の凸部及び第2の凸部から構成され、
    前記基材は、前記第1の凸部と前記第2の凸部との間に前記放熱板に向かって突出した第3の凸部を有し、
    前記第3の凸部の前記基材の表面からの高さは、前記第1の凸部又は前記第2の凸部の前記基材の表面からの高さより高く、
    前記放熱板は、前記第3の凸部が前記放熱板の裏面に接触した状態で前記基材に固定される
    請求項7に記載の電子機器。
  9. 前記放熱板の表面側から見た前記放熱板の形状、前記半導体素子の形状および前記凹部の開口の形状は矩形であり、
    前記凹部は、前記開口の矩形形状の長手方向が前記放熱板の矩形形状の長手方向と並行になるように形成され、
    前記半導体素子は、前記半導体素子の矩形形状の長手方向が前記開口の矩形形状の長手方向と並行になるように配置される
    請求項1に記載の電子機器。
  10. 前記配線部材は、フレキシブル配線基板である
    請求項1に記載の電子機器。
  11. 前記配線部材の配線は、前記凹部の開口に向かって突出しており、
    前記半導体素子の電極は、前記配線の突出部と電気的に接続され、
    前記電子機器は、さらに、前記半導体素子の電極の前記突出部と接触する部分を被覆し、かつ前記半導体素子を前記凹部内に固定する保護樹脂体を備える
    請求項1に記載の電子機器。
  12. 凹部が形成された表面と、前記表面と反対の裏面を持つ第1の放熱板と、
    前記第1の放熱板と接触した状態で前記凹部内に配置された熱伝導性部材と、
    前記熱伝導性部材と接触した状態で前記凹部内に配置された半導体素子と、
    前記半導体素子に電気的に接続され、前記第1の放熱板の表面に配置された配線部材と、
    表面と前記表面と反対の裏面を持ち、前記第1の放熱板の表面に対向する表面が前記第1の放熱板の表面に配置され、前記配線部材と接触する第2の放熱板と、
    前記第1の放熱板および前記第2の放熱板が表面に固定される基材とを備える
    電子機器。
  13. 前記第1の放熱板と前記第2の放熱板とは、ネジで固定される
    請求項12に記載の電子機器。
  14. 前記第1の放熱板の前記凹部の周囲には、前記第1の放熱板を貫通する第1のネジ穴が形成され、
    前記基材の表面には、第2のネジ穴が形成され、
    前記第2の放熱板には、前記第2の放熱板を貫通する第3のネジ穴が形成され、
    前記電子機器は、さらに、ネジを備え、
    前記第1の放熱板および前記第2の放熱板は、前記ネジを前記第1のネジ穴、第2のネジ穴および第3のネジ穴と螺合させることで前記基材に固定される
    請求項12に記載の電子機器。
  15. 前記第1のネジ穴は、前記凹部の両側に形成された2つのネジ穴から構成され、
    前記第2のネジ穴は、2つのネジ穴から構成され、
    前記第3のネジ穴が、2つのネジ穴から構成され、
    前記ネジは、2つのネジから構成される
    請求項14に記載の電子機器。
  16. 前記基材の表面には、前記第2のネジ穴が形成された凸部が形成され、
    前記第1の放熱板および前記第2の放熱板は、前記凸部が前記第1の放熱板の裏面、又は前記第2の放熱板の裏面に接触した状態で前記基材に固定される
    請求項12に記載の電子機器。
  17. 前記基材の表面には、凸部が形成され、
    前記第1の放熱板および前記第2の放熱板は、前記凸部が前記第1の放熱板の裏面、又は前記第2の放熱板の裏面に接触した状態で前記基材に固定される
    請求項12に記載の電子機器。
  18. 放熱板と、
    前記放熱板が表面に固定される基材と、
    前記放熱板と前記基材との間に配置された半導体素子と、
    前記半導体素子に電気的に接続され、前記放熱板と前記基材との間に配置された配線部材と、
    前記配線部材、前記放熱板および前記半導体素子、又は前記配線部材、前記基材および前記半導体素子と接触した状態で前記放熱板と前記基材との間に配置され、前記放熱板を前記基材に固定する熱伝導性部材とを備える
    電子機器。
  19. 前記配線部材は、複数の配線部材から構成され、
    前記放熱板は、前記複数で配線部材で共用される
    請求項18に記載の電子機器。
  20. 前記放熱板の外形寸法は、前記配線部材の外形寸法より大きく、
    前記放熱板の端部は、前記配線部材の外側に向かって突出している
    請求項18に記載の電子機器。
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