JP2010265936A - 変速用油圧アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】常時噛合式の車両用自動変速機において、十分なシール性能を備えることができる変速用油圧アクチュエータを提供する。
【解決手段】ピストン室110内の作動油がシリンダ本体106とピストン軸114との間から漏出するのを防止する第1シール材126a,126bは、上記作動油の油種に応じて予め定められた第1の材質で構成される。また、上記作動油とは異なる自動変速機16の潤滑油がギヤケース連結ハウジング104とピストン軸114との間から漏出するのを防止する第2シール材128は、上記潤滑油の油種に応じて予め定められた第2の材質で構成される。従って、第1シール材126a,126bおよび第2シール材128の材質が上記作動油および潤滑油のそれぞれに応じたものとされるので、その作動油および潤滑油の何れに対しても十分なシール性能を備えることができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、常時噛合式の車両用自動変速機を変速するための変速用油圧アクチュエータの品質向上に関するものである。
ギヤ比が異なる複数のギヤ対が択一的に動力伝達可能とされることにより変速段が成立する常時噛合式の車両用変速機において、その複数のギヤ対を択一的に動力伝達可能とする作動が変速用油圧アクチュエータにより自動的に行われる自動変速機が、例えば、特許文献1に開示されている。また、その特許文献1には、上記変速用油圧アクチュエータも開示されている。
その特許文献1の変速用油圧アクチュエータは、一般的な複動式の油圧シリンダであって、具体的には、シリンダ本体内に嵌め入れられ一軸方向に摺動可能な油圧ピストンと、その一軸方向の軸心を有するピストン軸とを備えている。そして、そのピストン軸は、それの一端が前記油圧ピストンに連結され、他端が前記シリンダ本体から突き出て前記自動変速機のギヤケース内のシフト部材に作動的に連結されている。
実開昭62−16851号公報 特開平9−264420号公報 特開平11−264463号公報
ここで、前記特許文献1に開示されている自動変速機において、前記油圧ピストンを押圧する作動油すなわち前記変速用油圧アクチュエータの作動油と、上記自動変速機のギヤケース内で使用される潤滑油とが、互いに同一の油種である場合を想定する。その場合において、例えば、上記作動油及び潤滑油として、上記自動変速機の各ギヤの潤滑を重視した高粘度油が採用された場合には、上記変速用油圧アクチュエータの油圧制御回路において、作動油の管路抵抗が大きくソレノドバルブ等の制御応答時間が遅れて、結果として上記自動変速機の変速時間が必要以上に長くなる。
また、上記作動油の管路抵抗は低温になるほど大きくなり、更に、前記高粘度油ではそれが顕著になる。そして、その管路抵抗が前記自動変速機の制御圧力を上回ると作動油が流動しなくなり前記変速用油圧アクチュエータが作動できなくなる。そのため、前記高粘度油が採用された場合には、低粘度油の場合と比較して、上記自動変速機の低温側の作動限界温度が高くなる。
一方で、例えば、上記作動油及び潤滑油として、前記変速用油圧アクチュエータの作動性能を重視した低粘度油が採用された場合には、高粘度油が採用された場合と比較して、高温時には前記ギヤケース内の各ギヤの引摺りトルクが小さくなり、駆動力を伝達していない遊転ギヤの噛合部などにおいて異音(歯打ち音)が発生し易くなる。
また、前記低粘度油が採用された場合には、前記自動変速機のベアリングやギヤ類の各摺動部位において、油膜形成が薄くなり又は油膜形成がされなくなり、その油膜形成が不十分であることによって、上記自動変速機のベアリングやギヤ類の耐久性低下が生じる可能性がある。
従って、前記作動油および前記潤滑油は、互いに同一の油種とはされずに、それぞれの用途に適した互いに異なる油種が採用されるのが望ましいと考えられた。但し、そのようにそれらを互いに異なる油種とした場合には、前記変速用油圧アクチュエータのシール材に関し、更なる課題が生じるものと考えられた。
具体的に説明すると、例えば、前記作動油に採用する低粘度油としてブレーキフルードが用いられ、そのシール材として前記自動変速機の潤滑油に適した材質のもの(アクリルゴムなど)が用いられたとすると、そのブレーキフルードは上記潤滑油に適した材質のシール材に対して攻撃性が高いので、そのシール材の耐久性が低下し十分なシール性能を発揮できない可能性があった。
また、前記低粘度油および高粘度油の何れにも適したシール材の材質としてフッ素ゴムが考えられるが、そのフッ素ゴムは、その他のシール材材質と比較して低温時に硬化し易いので、上記シール材の材質としてフッ素ゴムが採用された場合には、低温時に十分なシール性能を発揮できない可能性があった。また、その他の材質も考えられなくはないが、シール材が高価なものとなり、コストアップを生じると考えられた。このような課題は何れも、特許文献1には開示されておらず、更には、未公知のことである。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、常時噛合式の車両用自動変速機において、十分なシール性能を備えることができる変速用油圧アクチュエータを提供することにある。
前記目的を達成するための本発明の要旨とするところは、(a)ギヤ比が異なる複数のギヤ対が択一的に動力伝達可能とされることにより変速段が成立する常時噛合式の車両用自動変速機のその変速段を切り換えるために作動させられ、円筒状のシリンダ本体と、そのシリンダ本体のピストン室内に一軸方向に摺動可能に嵌め入れられた油圧ピストンと、前記車両用自動変速機のギヤケース内に連通した空間を有しそのギヤケースに連結されたギヤケース連結ハウジングと、前記一軸方向の軸心を有し前記シリンダ本体とそのギヤケース連結ハウジングとの一部を貫通して一端が前記油圧ピストンに連結され、他端がそのギヤケース連結ハウジング内に突き出ており前記ギヤケース内の前記変速段を切り換えるシフト部材に前記油圧ピストンの推力を伝達するピストン軸とを備えた変速用油圧アクチュエータであって、(b)前記油圧ピストンを押圧する作動油が前記シリンダ本体と前記ピストン軸との間から漏出するのを防止する第1シール材が、前記作動油の油種に応じて予め定められた第1の材質で構成され、(c)前記作動油とは異なる前記車両用自動変速機の潤滑油が前記ギヤケース連結ハウジングと前記ピストン軸との間から漏出するのを防止する第2シール材が、前記潤滑油の油種に応じて予め定められた第2の材質で構成されたことにある。
このようにすれば、前記作動油に対しギヤ類等の潤滑機能が要求されずに油圧制御に適した油種の作動油を選択でき、前記変速用油圧アクチュエータの油圧制御に関して応答性等の性能を向上させることができる。また、前記潤滑油に対し上記変速用油圧アクチュエータの油圧制御特性の向上などは要求されずに潤滑に適した油種の潤滑油を選択でき、ベアリングやギヤ類の耐久性向上、ギヤノイズの低減等が可能になる。更に、前記第1シール材および第2シール材の材質が上記作動油および潤滑油のそれぞれに応じたものとされるので、その作動油および潤滑油の何れに対しても十分なシール性能を備えることができる。
ここで、好適には、前記作動油は前記潤滑油よりも低粘度である。このようにすれば、上記作動油が上記潤滑油と同じ高粘度の油種である場合と比較して、前記変速用油圧アクチュエータの油圧制御において応答性等の性能向上を図ることができる。逆に、上記潤滑油が上記作動油と同じ低粘度の油種である場合と比較して、前記車両用自動変速機のベアリングやギヤ類での油膜形成が十分に行われ、それらの耐久性向上やギヤノイズの低減等を図ることができる。
また、好適には、(a)前記第1シール材は1又は2以上設けられており、(b)前記第2シール材と前記一軸方向でその第2シール材に最も近接して設けられた前記第1シール材とは、その一軸方向に前記ピストン軸の全ストローク以上の相互間隔を有している。このようにすれば、上記ピストン軸に付着した前記作動油の油膜がそのピストン軸の移動により上記第2シール材に接触することが無く、また、上記ピストン軸に付着した前記潤滑油の油膜がそのピストン軸の移動により上記第1シール材に接触することが無い。そのため、上記第1シール材および第2シール材のシール性能を一層十分に確保することができる。
本発明が適用された車両用駆動装置の概略構成を説明する骨子図である。 図1の車両用駆動装置に備えられた自動クラッチの構造を示す図である。 図1の車両用駆動装置において、自動変速機が有する同期噛合クラッチの構成および作動を具体的に説明する図であって、同期噛合クラッチが未係合の状態すなわちニュートラル状態を示す図である。 図1の車両用駆動装置において、自動変速機が有する同期噛合クラッチの構成および作動を具体的に説明する図であって、同期噛合クラッチが係合された状態を示す図である。 図1の車両用駆動装置において、自動変速機の変速用油圧アクチュエータとして機能するセレクトシリンダおよびシフトシリンダに対する油圧を制御する変速用油圧制御回路に供給される作動油の循環経路と、上記自動変速機の潤滑油の循環経路とを例示した図である。 図1の車両用駆動装置において、自動変速機の変速用油圧アクチュエータとして機能するセレクトシリンダおよびシフトシリンダの構造を説明する軸方向の断面図である。 図6のセレクトシリンダおよびシフトシリンダにおいて、第1シール材と第2シール材との軸心C方向の相互間隔と、ピストン軸の全ストロークとの関係を説明する図である。 図6に対応し、その図6に示されたセレクトシリンダおよびシフトシリンダとは異なる他の構成例を示した図である。 図7に対応し、その図7に示されたセレクトシリンダおよびシフトシリンダとは異なる他の構成例を示した図である。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明が適用された車両用駆動装置10(以下、「駆動装置10」という)の概略構成を説明する骨子図である。その駆動装置10は、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)車両用のものであり、走行用駆動源としてのエンジン12と、自動クラッチ14と、同期噛合式の変速機である車両用自動変速機16(以下、「自動変速機16」という)と、差動歯車装置18とを備えている。
自動クラッチ14は、例えば図2に示すような乾式単板式の摩擦クラッチで、エンジン12のクランクシャフト20に取り付けられたフライホイール22、クラッチ出力軸24に配設されたクラッチディスク26、クラッチカバー28に配設されたプレッシャープレート30、プレッシャープレート30をフライホイール22側へ付勢することによりクラッチディスク26を挟圧して動力伝達するダイヤフラムスプリング32、クラッチレリーズシリンダ34によりレリーズフォーク36を介して図2の右方向へ移動させられることにより、ダイヤフラムスプリング32の内端部を図2の右方向へ変位させてクラッチを解放(遮断)するレリーズスリーブ38、を有して構成されている。上記クラッチレリーズシリンダ34は、自動クラッチ14を解放或いは継合(係合)させるためのクラッチアクチュエータとして機能している。
図1に戻って、自動変速機16と差動歯車装置18とは一つのトランスアクスルを構成しており、そのため、自動変速機16のギヤケース40は差動歯車装置18のケースと一体となっている。そのギヤケース40は車体に固定された非回転部材であり、自動変速機16のギヤやベアリング等の可動部品は、ギヤケース40内に所定量だけ充填された潤滑油に浸漬され、差動歯車装置18と共に潤滑されるようになっている。自動変速機16は、所謂常時噛合式の平行軸型変速機であって、平行な2軸すなわち入力軸42、出力軸44間に、その平行な2軸の一方に相対回転可能に設けられた第1ギヤとその平行な2軸の他方に相対回転不能に設けられた第2ギヤとから成る、ギヤ比が異なる複数の変速ギヤ対(ギヤ対)46a〜46eが配設されるとともに、それ等の変速ギヤ対46a〜46eの被同期側歯車すなわち第1ギヤを入力軸42或いは出力軸44に選択的に連結するためのシンクロメッシュタイプの複数の同期噛合クラッチ(同期噛合装置)48a〜48eが設けられた、2軸噛合式の変速機構を備えている。すなわち、自動変速機16は、上記複数の変速ギヤ対46a〜46eが択一的に動力伝達可能とされることにより変速段(ギヤ段)が成立する変速機である。
また、それ等同期噛合クラッチ48a〜48eの構成に含まれる3つのクラッチハブスリーブ(結合スリーブ)50a、50b、50cに対して入力軸42または出力軸44の軸心まわりに相対回転可能にそれぞれ係合させられてクラッチハブスリーブ50a、50b、50cを入力軸42または出力軸44の軸心方向に選択的に移動させることにより何れかの変速段を成立させる3つのフォーク51(他の2本は図示せず)が設けられた、互いに平行な3本のフォークシャフト52(他の2本は図示せず)と、それらフォークシャフト52に略直角な方向に設けられて、セレクトアクチュエータとして機能する後述のセレクトシリンダ76の作動に従って機械的に上記フォークシャフト52に略直角な軸方向であるセレクト方向へ移動させられることにより上記3本のフォークシャフト52のうちの任意の一つに選択的に係合させられるとともに、シフトアクチュエータとして機能する後述のシフトシリンダ78の作動に従ってたとえば本実施例では上記フォークシャフト52に略直角な軸心まわりに回動させられることによりフォークシャフト52をそのフォークシャフト52の軸方向へ移動させて、所定の変速段を成立させるシフトアンドセレクトシャフト59とを備えている。
さらに、入力軸42および出力軸44には、互いに噛み合わない状態にて後進ギヤ対54が配設され、図示しないカウンタシャフトに配設された後進用アイドル歯車がその後進ギヤ対54のそれぞれと噛み合わされることにより後進変速段が成立させられるようになっている。なお、入力軸42は、スプライン嵌合継手55を介して前記自動クラッチ14のクラッチ出力軸24に連結されているとともに、出力軸44には出力歯車56が配設されて差動歯車装置18のリングギヤ58と噛み合わされている。差動歯車装置18は傘歯車式のものであり、一対のサイドギヤ80R、80Lにはそれぞれドライブシャフト82R、82Lがスプライン嵌合などによって連結され、左右の前車輪(車両の駆動輪)84R、84Lがドライブシャフト82R、82Lにより回転駆動される。図1は、入力軸42、出力軸44、およびリングギヤ58の軸心を共通の平面内に示した展開図である。
前述のようにシフトアンドセレクトシャフト59はセレクトシリンダ76により3本のフォークシャフト52のうちの任意の一つに選択的に係合させられるセレクト方向の3位置、たとえば本実施例では、フォークシャフト52およびフオーク51を介してクラッチハブスリーブ50cと係合可能な第1セレクト位置、クラッチハブスリーブ50bと係合可能な第2セレクト位置、あるいはクラッチハブスリーブ50aと係合可能な第3セレクト位置、に位置決めされる。
また、上述のようにシフトアンドセレクトシャフト59はシフトシリンダ78によりフォークシャフト52に略直角な軸心まわりに回動させられることにより、たとえば本実施例では、フォークシャフト52およびフォーク51を介してクラッチハブスリーブ50a、50b、50cが図1の右方向に移動されて同期クラッチ48a、48c、48eのいずれか1が係合される第1シフト位置、クラッチハブスリーブ50b、50cが図1の左方向に移動されて同期クラッチ48bまたは48dが係合される第2シフト位置、あるいは同期噛合クラッチ48a〜48eのいずれも係合されないニュートラル状態となるニュートラル位置、に位置決めされる。
上記第1セレクト位置の第1シフト位置では、噛合クラッチ48eが連結されることにより変速比(=入力軸42の回転数NIN/出力軸44の回転数NOUT )が最も大きい第1変速段G1が成立させられ、第1セレクト位置の第2シフト位置では、噛合クラッチ48dが連結されることにより変速比が2番目に大きい第2変速段G2が成立させられる。第2セレクト位置の第1シフト位置では、噛合クラッチ48cが連結されることにより変速比が3番目に大きい第3変速段G3が成立させられ、第2セレクト位置の第2シフト位置では、噛合クラッチ48bが連結されることにより変速比が4番目に大きい第4変速段G4が成立させられる。この第4変速段G4の変速比は略1である。第3セレクト位置の第1シフト位置では、噛合クラッチ48aが連結されることにより変速比が最も小さい第5変速段G5が成立させられ、第3セレクト位置の第2シフト位置では後進変速段が成立させられる。フォークシャフト52及びシフトアンドセレクトシャフト59を移動させるセレクトシリンダ76及びシフトシリンダ78は、運転者の操作力を要しないで自動変速機16のギヤ段(変速段)を切り換えるために作動させられる変速用油圧アクチュエータとして機能している。
図3および図4は、同期噛合クラッチ48aの構成および作動を具体的に説明する図である。同期噛合クラッチ48aは、前記クラッチハブスリーブ50aと、キースプリング60によってクラッチハブスリーブ50aに係合させられたシフティングキー62と、所定の遊びを有する状態でシフティングキー62と共に入力軸42を軸心として回転させられるシンクロナイザリング(同期リング)64と、変速ギヤ対46aの入力歯車66すなわち第1ギヤに一体的に設けられた外周歯からなる結合歯67およびコーン部68と、入力軸42に固定されたハブ69a(図1参照)とを備えている。クラッチハブスリーブ50aは、その内周面に設けられたスプライン歯(内周歯)70とハブ69aの外周面に設けられたスプライン歯(外周歯)とがスプライン嵌合されることにより、入力軸42と常に一体的に回転させられるようになっている一方で入力軸42の軸心方向に移動自在になっている。
そのクラッチハブスリーブ50aが、前述のようにシフトシリンダ78によりフォークシャフト52およびフォーク51を介して図3の右方向へ移動させられると、クラッチハブスリーブ50aと入力歯車66との間の回転速度差があるときは、シフティングキー62を介してシンクロナイザリング64がコーン部68に押圧されてテーパ嵌合させられ、それらの間の摩擦によって入力歯車66に動力伝達が行われるようになる。そして、クラッチハブスリーブ50aのスプライン歯70がシンクロナイザリング64に設けられたスプライン歯72に当接させられて、クラッチハブスリーブ50aのそれ以上の軸心方向移動が阻止される。
しかし、クラッチハブスリーブ50aと入力歯車66との間の回転速度差がなくなると、すなわちクラッチハブスリーブ50aと入力歯車66との回転数が同期すると、クラッチハブスリーブ50aの軸心方向移動が許容されるので、そのクラッチハブスリーブ50aが更に右方向へ移動させられる。上記シンクロナイザリング64は、クラッチハブスリーブ50a(結合スリーブ)が入力歯車66の結合歯67に向かって移動させられる過程でその結合歯67とクラッチハブスリーブ50との回転数が同期するまでそのクラッチハブスリーブ50aの内周歯に当接してそのクラッチハブスリーブ50aの移動を阻止する同期リングとして機能する。そして、図4に示すように、スプライン歯70はシンクロナイザリング64に設けられたスプライン歯72、更には入力歯車66に設けられた結合歯74と噛み合わされる。これにより入力軸42と入力歯車66とが一体的に連結されて、変速ギヤ対46aを介して入力軸42から出力軸44へ動力伝達が行われる。図3は同期噛合クラッチ48aが未係合の状態すなわちニュートラル状態で、図4は同期噛合クラッチ48aが係合された状態であり、それら図3の(a)および図4の(a)は軸心を含む一平面の断面図、図3の(b)および図4の(b)は図3および図4の(a)の状態を外周側から見たクラッチハブスリーブ50aの円筒部分を除く展開図である。
他の同期噛合クラッチ48b〜48eも上記同期噛合クラッチ48aと実質的に同じ構成であるが、クラッチハブスリーブ50bは同期噛合クラッチ48bおよび48cに共通のもので、クラッチハブスリーブ50cは同期噛合クラッチ48dおよび48eに共通のものである。
図5は、セレクトシリンダ76およびシフトシリンダ78に対する油圧を制御する変速用油圧制御回路90に供給される作動油の循環経路と、自動変速機16の潤滑油の循環経路とを例示した図である。
本実施例では、前記作動油と前記潤滑油とは、相互に異なる油種が用いられる。具体的には、上記作動油は、低温時でも制御応答性が得られるように、上記潤滑油よりも低粘度の油種が採用されている。例えば、その作動油としてはブレーキフルードが用いられる一方で、上記潤滑油としては、潤滑性能等を得るために、そのブレーキフルードよりも高粘度の一般的に歯車やベアリング等の潤滑に適した油種が用いられる。従って、駆動装置10は、前記作動油の循環経路と前記自動変速機16の潤滑油の循環経路とをそれぞれ独立して有している。例えば、図5に示すように、その作動油の循環経路においては、作動油タンク92と、エンジン12により駆動される作動油ポンプ94とが設けられており、作動油タンク92内に蓄えられている作動油が、作動油ポンプ94により昇圧されてセレクトシリンダ76およびシフトシリンダ78の油圧制御用の元圧として、変速用油圧制御回路90に供給される。そして、変速用油圧制御回路90からのドレンは作動油タンク92に戻される。その一方で、自動変速機16の潤滑油の循環経路においては、ギヤケース40の下部に蓄えられた上記潤滑油が、その潤滑油に浸漬されたギヤケース40内の歯車等の回転により撥ね上げられ、或いは、自動変速機16に設けられエンジン12により駆動される潤滑油ポンプによって汲み上げられギヤケース40内の各部へ噴霧されて、そのギヤケース40内の構成部品および後述するセレクトシリンダ76とシフトシリンダ78とが有するコントロール室102(図6参照)内の構成部品が潤滑される。
図6は、前記変速用油圧アクチュエータとして機能するセレクトシリンダ76およびシフトシリンダ78の構造を説明する軸方向の断面図である。セレクトシリンダ76およびシフトシリンダ78は、そのストロークは相互に異なるものの機械的構成は同一であるので、説明を簡潔にするため、以下では、図6はセレクトシリンダ76を図示したものであるとして説明する。
図6のように、セレクトシリンダ76は、自動変速機16のギヤケース40内に連通した空間であるコントロール室102を有しギヤケース40に連結されたギヤケース連結ハウジング104と、円筒状のシリンダ本体106とを軸心C(図6参照)に沿って有し、そのギヤケース連結ハウジング104とシリンダ本体106とが一体としてアクチュエータハウジング108を構成している。更に、セレクトシリンダ76は、シリンダ本体106の前記作動油が供給されるピストン室110内に軸心C方向に摺動可能に嵌め入れられた油圧ピストン112と、軸心Cと同一の軸心を有するピストン軸114及びガイド軸115とを備えている。なお、前記軸心Cは本発明の一軸に対応し、前記軸心C方向は本発明の一軸方向に対応する。
アクチュエータハウジング108は、自動変速機16のギヤケース40にボルト止めなどにより一体に固定された固定部材である。
ピストン室110は、油圧ピストン112によって軸心C方向に相互に隔てられた、ギヤケース連結ハウジング104に近い側の第1油室116とギヤケース連結ハウジング104から遠い側の第2油室118とに分割されている。そして、油圧ピストン112の外周にはパッキン溝が設けられてそのパッキン溝には、油圧ピストン112を介して第1油室116と第2油室118と間で作動油が相互に連通しないようにピストン用パッキンが嵌め入れられている。
ピストン軸114は、シリンダ本体106とギヤケース連結ハウジング104との一部を貫通して、その一端が油圧ピストン112に連結され他端がギヤケース連結ハウジング104内に突き出ている。そして、そのピストン軸114の他端には自動変速機16のコントロール部品としてのインナレバー120が構成されており、そのインナレバー120は、自動変速機16の変速段を切り換えるシフト部材としてのシフトアンドセレクトシャフト59に作動的に連結されており、そのシフトアンドセレクトシャフト59を作動させる。言い換えれば、ピストン軸114は、シフトアンドセレクトシャフト59に油圧ピストン112の推力を伝達する部材である。
また、シリンダ本体106は、第2油室118に対して第1油室116とは軸心C方向の反対側で連通したガイド穴122を備えている。そのガイド穴122は、軸心Cと同一軸心で略円形断面を有しており、第2油室118側にだけ開口し第2油室118に連通している。そして、ガイド軸115は、その基端が油圧ピストン112に連結されており先端がガイド穴122に嵌入されている。従って、ガイド軸115と油圧ピストン112とピストン軸114とは、順に軸心Cに沿って直列に相互に相対移動不可能に連結されており、アクチュエータハウジング108に対して軸心C方向に摺動可能とされている。なお、ピストン軸114とガイド軸115とは、軸方向の途中に油圧ピストン112が設けられた一つのピストン軸部材とされていても差し支えない。
セレクトシリンダ76は、このような構成から、例えば、第1油室116に所定の作動油圧を有する前記作動油が供給されると共に、第2油室118から作動油がドレンされる場合には、油圧ピストン112に対し図6の左方向の推力が生じ、ガイド軸115と油圧ピストン112とピストン軸114とが一体として図6の左方向に移動する、すなわち、インナレバー120が図6の左方向に移動する。その一方で、第2油室118に所定の作動油圧を有する前記作動油が供給されると共に、第1油室116から作動油がドレンされる場合には、油圧ピストン112に対し図6の右方向の推力が生じ、ガイド軸115と油圧ピストン112とピストン軸114とが一体として図6の右方向に移動する、すなわち、インナレバー120が図6の右方向に移動する。
また、セレクトシリンダ76は、ピストン室110の軸心C方向の両側に一対の第1シール材126a,126bを備え、更に、ギヤケース連結ハウジング104のピストン軸114が貫通する部分に第2シール材128を備えている。図6で説明すると、その図6の一点鎖線S1で囲まれたピストン室側に属するシール材が第1シール材126a,126bであり、一点鎖線S2で囲まれたコントロール室側に属するシール材が第2シール材128である。そして、一対の第1シール材126a,126b及び第2シール材128は、軸心C方向に直列に配設されている。
前記一対の第1シール材126a,126bは、円環状のゴムなどの弾性材であり、油圧ピストン112を押圧する前記作動油の油種に応じてその油種に適するように予め定められた第1の材質で構成される。例えば、その第1の材質としては、EPDM(エチレンプロピレンゴム)などの上記作動油のシールに適したものが採用される。そして、その作動油としてブレーキフルードが採用されたとすれば、その第1シール材126a,126bの材質としては、その作動油としてのブレーキフルードのシールに適したものが採用される。一方の第1シール材126aは、シリンダ本体106のピストン軸114が貫通する貫通穴130に軸心C周りに環状に設けられた第1シール溝132aに嵌め入れられており、ピストン軸114の外周面にそのピストン軸114の摺動を妨げない程度の接触圧を有して環状に接している。そして、その一方の第1シール材126aは、ピストン室110の外部に向けて前記作動油がシリンダ本体106とピストン軸114との間から漏出するのを防止する。
他方の第1シール材126bは、ガイド穴122の開口部に軸心C周りに環状に設けられた第1シール溝132bに嵌め入れられており、ガイド軸115の外周面にそのガイド軸115の摺動を妨げない程度の接触圧を有して環状に接している。そして、その他方の第1シール材126bは、ピストン室110の外部に向けて前記作動油がシリンダ本体106とガイド軸115との間から漏出するのを防止する。
前記第2シール材128は、円環状のゴムなどの弾性材であり、自動変速機16の潤滑油の油種に応じてその油種に適するように予め定められた第2の材質で構成される。例えば、その第2の材質としては、前記第1の材質とは異なり、ニトリルゴムやアクリルゴムなどの上記潤滑油のシールに適したものが採用される。このニトリルゴムおよびアクリルゴムは、上記潤滑油に対して耐食性が高く、更に耐熱性も高いからである。第2シール材128は、ギヤケース連結ハウジング104のピストン軸114が貫通する貫通穴134に軸心C周りに環状に設けられた第2シール溝136に嵌め入れられており、ピストン軸114の外周面にそのピストン軸114の摺動を妨げない程度の接触圧を有して環状に接している。そして、その第2シール材128は、自動変速機16の潤滑油がギヤケース連結ハウジング104とピストン軸114との間から漏出するのを防止する。なお、図6において、第1シール材126aと第2シール材128との間のアクチュエータハウジング108に設けられた空洞138は、ギヤケース40の外部に連通されている。
ところで、図6の第2シール材128は自動変速機16の潤滑油が漏れ出るのを十分に防止するが、第1シール材126aと第2シール材128とが軸心C方向に互いに近接して配設されていると、ピストン軸114がその一端側(図6の左側)へ移動した場合には、ピストン軸114の外周面に付着した上記潤滑油の油膜が第1シール材126aにまで及ぶことが考えられる。もし、上記潤滑油が頻繁に第1シール材126aに接触すると、その第1シール材126aの耐久性を低下させる可能性がある。また、ピストン軸114がその他端側(図6の右側)へ移動して、ピストン軸114の外周面に付着した前記作動油の油膜が第2シール材128にまで及ぶ場合についても同様である。従って、図6において、第2シール材128と軸心C方向で第2シール材128に最も近接して配設された第1シール材126aとの相互間隔Lは、特に規定されていないが、軸心C方向にピストン軸114の全ストロークST以上であることが望ましい。この点について説明する図が図7である。確認的に述べるが、上記相互間隔Lが軸心C方向にピストン軸114の全ストロークST以上であることは必須ではない。また、セレクトシリンダ76でもシフトシリンダ78でも同様であるので、図6の説明と同様に、以下では、図7はセレクトシリンダ76を図示したものであるとして説明する。
図7は、第1シール材126aと第2シール材128との軸心C方向の相互間隔Lと、ピストン軸114の全ストロークSTとの関係を説明する図である。図7では、セレクトシリンダ76が切り換えられる3位置のうち、ピストン軸114が全ストロークSTの中心位置PCTへ位置決めされた場合が実線で図示されている。そして、ピストン軸114は、その一端側(図6の左側)と他端側(図6の右側)とにそれぞれ、最大で片側ストロークSだけ移動する。従って、図7では、ピストン軸114の全ストロークSTは上記片側ストロークSの2倍であり、第1シール材126aと第2シール材128との軸心C方向の相互間隔Lは、上記片側ストロークSの2倍以上に設定されている。
本実施例によれば、ピストン室110内の前記作動油がシリンダ本体106とピストン軸114との間から漏出するのを防止する第1シール材126a,126bは、上記作動油の油種に応じてその油種に適するように予め定められた第1の材質で構成される。また、上記作動油とは異なる自動変速機16の潤滑油がギヤケース連結ハウジング104とピストン軸114との間から漏出するのを防止する第2シール材128は、上記潤滑油の油種に応じてその油種に適するように予め定められた第2の材質で構成される。従って、上記作動油には、セレクトシリンダ76及びシフトシリンダ78の油圧制御作動に適した動粘度の低い油種を採用することにより、セレクトシリンダ76及びシフトシリンダ78の油圧制御に関して性能を向上させることができる。例えば、その油圧制御に関する性能向上としては、変速制御性能や油圧応答性の向上、油圧制御回路90の動作可能な温度範囲の特に低温側への拡大、油圧制御回路90の油圧制御で作動油の流量を高くする必要が生じた場合でも全体としてその作動油の油圧を比較的低圧化できること、また、その作動油の低圧化により上記油圧制御回路90やセレクトシリンダ76及びシフトシリンダ78の各部位に作動油が与える荷重が低減され、それにより軽量化を図り得ることなどが挙げられる。また、前記潤滑油には、自動変速機16の潤滑に適した動粘度の油種を採用することにより、自動変速機16が有するベアリングやギヤ類の耐久性向上、ギヤノイズの低減等が可能になる。更に、第1シール材126a,126bおよび第2シール材128の材質が上記作動油および潤滑油のそれぞれに応じたものとされるので、その作動油および潤滑油の何れに対しても十分なシール性能を備えることができる。
また、本実施例によれば、前記作動油は自動変速機16の前記潤滑油よりも低粘度である。従って、上記作動油が上記潤滑油と同じ高粘度の油種である場合と比較して、セレクトシリンダ76及びシフトシリンダ78の油圧制御において応答性等の性能向上を図ることができる。逆に、上記潤滑油が上記作動油と同じ低粘度の油種である場合と比較して、自動変速機16のベアリングやギヤ類での油膜形成が十分に行われ、それらの耐久性向上やギヤノイズの低減等を図ることができる。
また、本実施例によれば、図7に示すように、第2シール材128と第1シール材126aとは、軸心C方向にピストン軸114の全ストロークST以上の相互間隔Lを有しているのが望ましい。そのようにしたとすれば、ピストン軸114に付着した前記作動油の油膜がそのピストン軸114の移動により第2シール材128に接触することが無く、また、ピストン軸114に付着した前記潤滑油の油膜がそのピストン軸114の移動により第1シール材126aに接触することが無い。そのため、第1シール材126aおよび第2シール材128のシール性能および耐久性を一層十分に確保することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、本発明は他の態様で実施することも可能である。
例えば、前述の実施例おいては、第1シール材126は、セレクトシリンダ76およびシフトシリンダ78のそれぞれに2つ設けられているが、その第1シール材126が1つの場合も考え得る。例えば、セレクトシリンダ76およびシフトシリンダ78のそれぞれにおいて第1シール材126が1つの場合には、図6のセレクトシリンダ76およびシフトシリンダ78は、図8に示されるような構成となり、図7のセレクトシリンダ76およびシフトシリンダ78は、図9に示されるような構成となる。
また、前述の実施例において、前記走行用動力源であるエンジン12としては、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関であるエンジンが広く用いられる。更に、補助的な走行用動力源として、電動機等がエンジン12に加えて用いられてもよい。或いは、走行用動力源として電動機のみが用いられてもよい。
また、前述の実施例において、図7の第1シール材126aと第2シール材128との相互間隔Lは、軸心C方向にピストン軸114の全ストロークST以上であることが望ましいとされているが、更に望ましくは、その相互間隔Lがその全ストロークSTよりも大きく設定されることである。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
16:自動変速機(車両用自動変速機)
40:ギヤケース
46a〜46e:変速ギヤ対(ギヤ対)
59:シフトアンドセレクトシャフト(シフト部材)
76:セレクトシリンダ(変速用油圧アクチュエータ)
78:シフトシリンダ(変速用油圧アクチュエータ)
102:コントロール室(ギヤケース内に連通した空間)
104:ギヤケース連結ハウジング
106:シリンダ本体
110:ピストン室
112:油圧ピストン
114:ピストン軸
126a,126b:第1シール材
128:第2シール材

Claims (3)

  1. ギヤ比が異なる複数のギヤ対が択一的に動力伝達可能とされることにより変速段が成立する常時噛合式の車両用自動変速機の該変速段を切り換えるために作動させられ、円筒状のシリンダ本体と、該シリンダ本体のピストン室内に一軸方向に摺動可能に嵌め入れられた油圧ピストンと、前記車両用自動変速機のギヤケース内に連通した空間を有し該ギヤケースに連結されたギヤケース連結ハウジングと、前記一軸方向の軸心を有し前記シリンダ本体と該ギヤケース連結ハウジングとの一部を貫通して一端が前記油圧ピストンに連結され、他端が該ギヤケース連結ハウジング内に突き出ており前記ギヤケース内の前記変速段を切り換えるシフト部材に前記油圧ピストンの推力を伝達するピストン軸とを備えた変速用油圧アクチュエータであって、
    前記油圧ピストンを押圧する作動油が前記シリンダ本体と前記ピストン軸との間から漏出するのを防止する第1シール材が、前記作動油の油種に応じて予め定められた第1の材質で構成され、
    前記作動油とは異なる前記車両用自動変速機の潤滑油が前記ギヤケース連結ハウジングと前記ピストン軸との間から漏出するのを防止する第2シール材が、前記潤滑油の油種に応じて予め定められた第2の材質で構成された
    ことを特徴とする変速用油圧アクチュエータ。
  2. 前記作動油は前記潤滑油よりも低粘度である
    ことを特徴とする請求項1に記載の変速用油圧アクチュエータ。
  3. 前記第1シール材は1又は2以上設けられており、
    前記第2シール材と前記一軸方向で該第2シール材に最も近接して設けられた前記第1シール材とは、該一軸方向に前記ピストン軸の全ストローク以上の相互間隔を有している
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の変速用油圧アクチュエータ。
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