JP2922084B2 - 変速ギヤの同期装置 - Google Patents

変速ギヤの同期装置

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JP2922084B2
JP2922084B2 JP5085538A JP8553893A JP2922084B2 JP 2922084 B2 JP2922084 B2 JP 2922084B2 JP 5085538 A JP5085538 A JP 5085538A JP 8553893 A JP8553893 A JP 8553893A JP 2922084 B2 JP2922084 B2 JP 2922084B2
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gear
speed
clutch
shaft
counter
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浩二 原田
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Hino Motors Ltd
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Hino Jidosha Kogyo KK
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/02Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
    • F16D23/04Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/02Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
    • F16D23/04Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
    • F16D23/06Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
    • F16D2023/0643Synchro friction clutches with flat plates, discs or lamellae

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変速ギヤの同期装置に
係り、特に変速装置の側方に設けた増速用のクラッチ又
はカウンタシャフトに装着されたクラッチブレーキ装置
を適宜作動させることによって、メインギヤを加速又は
減速させて該メインギヤの回転速度をアウトプットシャ
フトの回転速度に同期させてから変速するようにして、
シンクロメッシュ機構を不要化すると共に変速操作を短
時間で滑らかに行うことができるようにした変速ギヤの
同期装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車輛の変速装置のギヤを変速する
際には、クラッチを操作してトランスミッションとエン
ジンとの接続を遮断した後、変速操作が行われるが、自
動変速式トランスミッションとしては、手動変速式トラ
ンスミッションを流体圧シリンダを採用したアクチュエ
ータにより自動変速化した自動変速式トランスミッショ
ン等が採用され、トルクコンバータを用いないことによ
り燃費の向上と出力のロスを低くしながら運転操作を飛
躍的に向上させたトランスミッションが実用化されてい
る。
【0003】しかしこの種の自動変速式トランスミッシ
ョンにおいては、機械式クラッチを採用しているものが
主流であり、この形式のものでは、変速操作に当たって
はその都度該クラッチの断接を行わなければならない。
【0004】そこで変速操作に先立ってクラッチを切っ
た場合、クラッチディスク以下の各回転部材はその慣性
により惰性回転するため、インプットシャフト、インプ
ットギヤ、カウンタギヤ、カウンタシャフト及び該カウ
ンタシャフトに固定された変速用のメインギヤは共に惰
性回転することになる。
【0005】またクラッチが完全に切れない場合、いわ
ゆるクラッチの引きずりが生じるが、この場合にもカウ
ンタシャフト等は、運転者の意志に反してある程度の速
度で回転をし続けることになる。
【0006】一方トランスミッションのギヤ入れ及びギ
ヤ抜きを円滑に行わせるためには、アウトプットシャフ
トとメインギヤとの回転速度を同期させた状態で変速操
作することが必要である。
【0007】即ち、ギヤのシフトアップ時には、次に接
続されるメインギヤの回転速度はアウトプットシャフト
の回転速度よりも常に速いから、変速に先立ってメイン
ギヤの回転速度を減速させる必要があり、また逆にギヤ
のシフトダウン時には、次に接続されるメインギヤの回
転速度はアウトプットシャフトの回転速度よりも常に遅
いから、変速に先立ってメインギヤの回転速度を増速さ
せる必要がある。
【0008】メインギヤの回転速度を減速又は増速させ
るために、従来はダブルクラッチ操作を行わせたり、シ
ンクロナイザリングの円錐形状内径をメインギヤの円錐
部に接触させて該円錐部の摩擦力によってメインギヤの
回転速度とアウトプットシャフトの回転速度とを同期さ
せた後、該ギヤの噛み合せを行わせる、いわゆるシンク
ロメッシュ機構を用いて変速操作を行わせていた。
【0009】しかし該従来の同期方法や装置によると、
メインギヤの回転速度とアウトプットシャフトの回転速
度の同期に要する時間が長くかかり、運転者の意志と多
少ずれたタイミングでの変速となる等の不具合があり、
軽快な運転性能を確保する上で改良の余地があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記した従
来技術の不具合を除くためになされたものであって、そ
の目的とするところは、アウトプットシャフトに固定さ
れたシンクロギヤによって駆動されるアウトプットギヤ
とシンクロシャフトとを連結又は遮断するクラッチ及び
カウンタシャフトに配設された公知のクラッチブレーキ
装置とを備え、ギヤのシフトダウン時には該クラッチを
作動させてシンクロシャフトの回転速度を増速させ、該
シンクロシャフトにスプライン嵌合するカウンタギヤ及
びメインギヤを介してカウンタシャフトを増速させ、ま
たギヤのシフトアップ時にはクラッチブレーキ装置を作
動させて直接カウンタシャフトの回転速度を減速させる
ことにより、短時間でメインギヤとアウトプットシャフ
トとの回転速度を同期させることができるようにするこ
とであり、またこれによって運転者の意志通りに変速操
作を行うことができるようにして軽快な運転性能を確保
することである。
【0011】また他の目的は、ギヤのシフトダウン時の
カウンタシャフトの増速には新設されたクラッチを用
い、またギヤのシフトアップ時のカウンタシャフトの減
速には既に配設されている公知のクラッチブレーキ装置
を用いることにより、高性能の変速ギヤの同期装置を低
コストで装着できるようにすることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】要するに本発明は、カウ
ンタシャフトに制動力を作用させるクラッチブレーキ装
置が装着されたコンスタントメッシュギヤ式自動変速装
置において、該コンスタントメッシュギヤ式自動変速装
置のアウトプットシャフトに固定され該アウトプットシ
ャフトと共に回転するシンクロギヤと、前記アウトプッ
トシャフトに回動自在に嵌合する複数のメインギヤの1
つのギヤに常時噛み合って回転するカウンタギヤとスプ
ラインによって嵌合し該カウンタギヤから回転動力が伝
達されるシンクロシャフトと、該シンクロシャフトに回
動自在に嵌合し前記シンクロギヤと常時噛み合って回転
するアウトプットギヤと、該アウトプットギヤと前記シ
ンクロシャフトとを連結又は遮断するクラッチとを備
え、前記自動変速装置の変速時に前記クラッチ又は前記
クラッチブレーキ装置を作動させて前記メインギヤの回
転数を前記アウトプットシャフトの回転数に同期させる
ように構成したことを特徴とするものである。
【0013】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明
する。図1及び図2において、本発明に係る変速ギヤの
同期装置1は、クラッチブレーキ装置6と、シンクロギ
ヤ2と、シンクロシャフト3と、アウトプットギヤ4
と、クラッチ5とを備えている。
【0014】変速ギヤの同期装置1は、アウトプットシ
ャフト8の回転速度と該アウトプットシャフト8に回動
自在に嵌合する1速用メインギヤ9A、後進用メインギ
ヤ9B、2速用メインギヤ9C、3速用メインギヤ9D
又は4速用メインギヤ9Eの回転速度を同期されるため
のものであって、コンスタントメッシュギヤ式変速装置
10の側方に装着されている。
【0015】エンジン(図示せず)のクランクシャフト
12とインプットシャフト13との間には、油圧圧着式
等のクラッチ14が配設されており、クランクシャフト
12とインプットシャフト13とを断接するように構成
されている。
【0016】インプットシャフト13に固定されたイン
プットギヤ15は、カウンタシャフト16に固定されて
いるカウンタギヤ18と噛合しており、インプットシャ
フト13の回転をカウンタシャフト16に伝達するよう
になっている。
【0017】カウンタシャフト16には、1速用カウン
タギヤ19A、後進用カウンタギヤ19B、2速用カウ
ンタギヤ19C、3速用カウンタギヤ19D及び4速用
カウンタギヤ19Eが夫々固定され、1速用メインギヤ
9A、後進用メインギヤ9B、2速用メインギヤ9C、
3速用メインギヤ9D及び4速用メインギヤ9Eと夫々
噛み合わされている。
【0018】アウトプットシャフト8の1速用メインギ
ヤ9Aと後進用メインギヤ9Bとの間、2速用メインギ
ヤ9Cと3速用メインギヤ9Dとの間及び4速用メイン
ギヤ9Eとインプットギヤ15との間には、夫々ギヤ変
速用のシフトフォーク20A,20B及び20Cが配設
されていて、変速レバー(図示せず)を手動操作するこ
とによるコンピュータ(図示せず)からの指令で、シフ
トセレクトユニット(図示せず)を作動させてシフトフ
ォーク20A,20B又は20Cを動かし、夫々のスリ
ーブ17A,17B又は17Cを介して1速用メインギ
ヤ9A、後進用メインギヤ9B、2速用メインギヤ9
C、3速用メインギヤ9D及び4速用メインギヤ9Eの
任意のメインギヤとアウトプットシャフト8とを連結さ
せるように構成されている。
【0019】クラッチブレーキ装置6は、カウンタシャ
フト16に配設された公知の多板式のクラッチであり、
カウンタシャフト16に多数のクラッチ板40が、また
自動変速装置のケース27に多数の固定クラッチ板41
が交互に配列されてスプライン嵌合しており、シリンダ
(図示せず)を作動させてクラッチ板40と固定クラッ
チ板41とを押圧して密着させ、摩擦力によってカウン
タシャフト16に制動力を作用させるように構成されて
いる。
【0020】シンクロギヤ2は、アウトプットシャフト
8の回転をアウトプットギヤ4に伝達するためのもので
あって、アウトプットシャフト8に固定され、該アウト
プットシャフト8と共に回転するようになっている。
【0021】シンクロシャフト3は、該シンクロシャフ
ト3の回転速度を制御することにより、これと連結され
ている1速用メインギヤ9A、後進用メインギヤ9B、
2速用メインギヤ9C、3速用メインギヤ9D又は4速
用メインギヤ9Eの回転速度を増速させてアウトプット
シャフト8の回転速度と同期させるためのものであっ
て、自動変速装置のケース27にボールベアリング24
によって回動自在に支承されている。
【0022】シンクロシャフト3の中間部には雄スプラ
イン3aが形成されており、該雄スプライン3aにカウ
ンタギヤ25に形成された雌スプライン25aが摺動自
在に嵌合している。
【0023】カウンタギヤ25は、2速用メインギヤ9
Cと噛合しており、シンクロシャフト3の回転を2速用
メインギヤ9C及び2速用カウンタギヤ19Cを介して
カウンタシャフト16に伝達するように構成されてい
る。
【0024】アウトプットギヤ4は、アウトプットシャ
フト8の回転を後述するクラッチ5に伝達するためのも
のであって、ニードルベアリング26を介してカウンタ
ギヤ25の軸部25eに回動自在に嵌合すると共に、シ
ンクロギヤ2に噛合してアウトプットシャフト8により
回転するように構成されている。
【0025】アウトプットギヤ4の側方にはリング状突
起部4aが設けられ、クラッチ5のハウジングとして構
成されている。
【0026】クラッチ5は、1速用メインギヤ9A、後
進用メインギヤ9B、2速用メインギヤ9C、3速用メ
インギヤ9D又は4速用メインギヤ9Eの回転速度を増
速させるためのものであって、カウンタギヤ25の雄ス
プライン25bに内外径部に夫々雌スプライン28a及
び雄スプライン28bが形成された中間リング28の雌
スプライン28aが摺動自在にかつ回転を伝達するよう
に嵌合している。
【0027】また雄スプライン28bには、複数の軸側
クラッチ板29が該軸側クラッチ板29に形成された雌
スプラインと摺動自在に嵌合している。
【0028】クラッチ5のハウジングとして形成された
リング状突起部4aの内径部には雌スプライン4bが形
成されており、ハウジング側クラッチ板30に形成され
た雄スプラインと摺動自在に嵌合し、複数枚のハウジン
グ側クラッチ板30と複数枚の軸側クラッチ板29とが
交互に配列されている。
【0029】軸側クラッチ板29及びハウジング側クラ
ッチ板30の側方に対向して自動変速装置のケース27
にシリンダ室31がボルト32によって固定され、該シ
リンダ室31内にはピストン33が図2において左右方
向に摺動自在に嵌合している。
【0030】ピストン33とシリンダ室31との内外径
嵌合部にはOリング34が装着されて気密が保持される
と共にシリンダ室31に固定されたワッシャ35とピス
トン33との間には圧縮ばね36が装着されており、ピ
ストン33を軸側クラッチ板29及びハウジング側クラ
ッチ板30から離脱させる方向(図2において右方向)
に付勢している。
【0031】そして自動変速装置のケース27に設けら
れた圧縮流体供給口27aから圧縮流体を矢印A方向に
供給してピストン33を矢印B方向に移動させることに
より、押圧板38を介して軸側クラッチ板29とハウジ
ング側クラッチ板30とを密着させ、摩擦力によってア
ウトプットギヤ4の回転力をシンクロシャフト3に伝達
するように構成されている。
【0032】またシンクロシャフト3、アウトプットギ
ヤ4、カウンタギヤ25及び中間リング28には潤滑油
供給穴3b,3c,3d,4c,25c,25d,28
cが夫々形成されており、潤滑油供給装置(図示せず)
から潤滑油を供給して各部を潤滑するように構成されて
いる。
【0033】またアウトプットギヤ4とカウンタギヤ2
5との間には、ニードルスラストベアリング37が、カ
ウンタギヤ25と自動変速装置のケース27との間に
は、スラストベアリング42が装着されている。
【0034】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。図1及び図2におい
て、車輛が1速で走行中の場合には、ギヤ変速用のシフ
トフォーク20Aによりスリーブ17Aが1速用メイン
ギヤ9Aと係合し、エンジンのクランクシャフト12の
回転力はクラッチ14によってインプットシャフト13
に伝達されている。
【0035】更にインプットギヤ15、カウンタギヤ1
8、カウンタシャフト16、1速用カウンタギヤ19
A、1速用メインギヤ9A、ギヤ変速用のシフトフォー
ク20Aによりスリーブ17Aを介してアウトプットシ
ャフト8に伝達されている。
【0036】即ち、エンジン(図示せず)から矢印C方
向に入力された回転トルクは、アウトプットシャフト8
から矢印D方向に出力されて車輪(図示せず)を回転さ
せて車輛を走行させている。
【0037】ここで1速から2速に変速するためにクラ
ッチペダル(図示せず)を操作してクラッチ14によっ
てクランクシャフト12とインプットシャフト13との
連結を遮断し、更に変速レバー(図示せず)を手動操作
してギヤ抜き操作を行うと、該操作信号がコンピュータ
(図示せず)に伝達され、コンピュータからの指令によ
ってシフトセレクトユニット(図示せず)が作動してギ
ヤ抜きが行われる。
【0038】具体的にはギヤ変速用のシフトフォーク2
0Aがアウトプットシャフト8上で図1において左方向
に移動してスリーブ17Aも同方向に移動し、1速用メ
インギヤ9Aとアウトプットシャフト8との係合を解除
する。
【0039】この状態においては、インプットシャフト
13、インプットギヤ15、カウンタギヤ18、カウン
タシャフト16及びこれに固定されている1速用カウン
タギヤ19A、後進用カウンタギヤ19B、2速用カウ
ンタギヤ19C、3速用カウンタギヤ19D、4速用カ
ウンタギヤ19E、またこれらのギヤと夫々噛合する1
速用メインギヤ9A、後進用メインギヤ9B、2速用メ
インギヤ9C、3速用メインギヤ9D及び4速用メイン
ギヤ9Eは惰性回転している。
【0040】変速レバーにより2速への変速操作が行わ
れると、該操作信号がコンピュータに伝達され、シフト
セレクトユニットに該コンピュータから操作指令信号が
送出される。
【0041】即ち、シフトアップ操作であることがコン
ピュータにより判断されてクラッチブレーキ装置6を作
動させて2速用メインギヤ9Bの回転速度を減速させる
べく、流体圧切換弁(図示せず)を作動させて圧縮流体
をシリンダ(図示せず)に供給して作動させ、クラッチ
板40と固定クラッチ板41とを密着させる。
【0042】この操作によりカウンタシャフト16と共
に回転しているクラッチ板40には固定クラッチ板41
との摩擦力による制動力が作用し、カウンタシャフト1
6の回転速度が減速する。
【0043】カウンタシャフト16の減速作用は、2速
用カウンタギヤ19Cを介して2速用メインギヤ9Cに
伝達され、該2速用メインギヤ9Cの回転速度を減速さ
せる。
【0044】アウトプットシャフト8の回転速度と同期
する回転速度まで2速用メインギヤ9Cの回転速度が減
速すると、これを回転速度検出装置(図示せず)が検出
してコンピュータに伝達し、該コンピュータは流体圧切
換弁を作動させてシリンダへの圧縮流体の供給を停止さ
せ、クラッチ板40と固定クラッチ板41とが離間して
クラッチブレーキ装置6が遮断状態となる。
【0045】この状態において、コンピュータからの指
令に従ってギヤ変速用のドッグクラッチ20Bが図1に
おいて右方向に移動して2速用メインギヤ9Cと係合す
ることによって2速用メインギヤ9Cとアウトプットシ
ャフト8とが連結され、2速への変速操作が終了する。
【0046】2速から3速、3速から4速へのシフトア
ップ変速の場合も同様に、クラッチブレーキ装置6を作
動させて3速用メインギヤ9D又は4速用メインギヤ9
Eの回転速度をアウトプットシャフト8の回転速度と同
期する速度まで減速させてからギヤ変速用のフォーク2
0B又は20Cを右又は左方向に移動させて変速操作す
るので変速を滑らかに行うことができる。
【0047】またこの減速の減速度は、クラッチブレー
キ装置6に供給する圧縮流体の圧力をコンピュータで制
御して急減速を行う場合には高圧の圧縮流体を、わずか
の減速を行う場合には比較的低圧の圧縮流体を供給して
減速作用を行わせるので、所定の回転速度まで短時間で
減速させることができ、変速操作を迅速に行うことがで
きる。
【0048】次に、例えば4速から3速にシフトダウン
する場合には、クラッチ14を作動させて該クラッチを
切った後、変速レバーを操作することにより4速用メイ
ンギヤ9Eに係合していたスリーブ20Cを、ギヤ変速
用のシフトフォーク20Cを図1において左方向に移動
させて4速用メインギヤ9Eから離脱させ、アウトプッ
トシャフト8との係合を解除する。
【0049】次いでクラッチ5を作動させて3速用メイ
ンギヤ9Dの回転速度を増速させるべく、流体圧切換弁
(図示せず)を作動させて圧縮流体を圧縮流体供給口2
7aから矢印A方向に供給してピストン33を矢印B方
向に移動させて押圧板38を介して軸側クラッチ板29
とハウジング側クラッチ板30とを密着させて摩擦力に
よってアウトプットギヤ4の回転力をシンクロシャフト
3に伝達して増速させる。
【0050】増速したシンクロシャフト3の回転は、カ
ウンタギヤ25、2速用メインギヤ9C、2速用カウン
タギヤ19C、カウンタシャフト16、3速用カウンタ
ギヤ19Dを介して3速用メインギヤ9Dに伝達されて
これらのギヤを増速させる。
【0051】3速用メインギヤ9Dの回転速度がアウト
プットシャフト8の回転速度と同期する速度まで増速す
ると、これを回転速度検出装置(図示せず)が検出して
コンピュータに伝達し、該コンピュータは流体圧切換弁
を作動させてシリンダ室31への圧縮流体の供給を停止
させるので、ピストン33は圧縮ばね36の作用によっ
て右方向に移動し、クラッチ5は遮断状態となる。
【0052】そしてギヤ変速用のドッグクラッチ20B
が図1において左方向に移動して3速用メインギヤ9D
とアウトプットシャフト8とを連結させて3速への変速
操作が終了する。
【0053】3速から2速、2速から1速へのシフトダ
ウン変速の場合も同様に、クラッチ5を作動させて2速
用メインギヤ9C又は1速用メインギヤ9Aの回転速度
をアウトプットシャフト8の回転速度と同期する速度ま
で増速させてからギヤ変速用のドッグクラッチ20B又
は20Aを右又は左方向に移動させて変速操作するので
変速を滑らかに行うことができる。
【0054】なお、上記実施例においては、カウンタギ
ヤ25は2速用メインギヤ9Cと噛合するものとして説
明したが、カウンタギヤ25が噛合するギヤは2速用メ
インギヤ9Cに限定されるものではなく、1速用メイン
ギヤ9A、後進用メインギヤ9B、3速用メインギヤ9
D又は4速用メインギヤ9Eのいずれのギヤであっても
よい。
【0055】
【発明の効果】本発明は、上記のようにアウトプットシ
ャフトに固定されたシンクロギヤによって駆動されるア
ウトプットギヤとシンクロシャフトとを連結又は遮断す
るクラッチ及びカウンタシャフトに配設された公知のク
ラッチブレーキ装置とを備え、ギヤのシフトダウン時に
は該クラッチを作動させてシンクロシャフトの回転速度
を増速させ、該シンクロシャフトにスプライン嵌合する
カウンタギヤ及びメインギヤを介してカウンタシャフト
を増速させ、またギヤのシフトアップ時にはクラッチブ
レーキ装置を作動させて直接カウンタシャフトの回転速
度を減速させるようにしたので、短時間でメインギヤと
アウトプットシャフトとの回転速度を同期させることが
できる効果があり、またこの結果運転者の意志通りに変
速操作を行うことができるようにして軽快な運転性能を
確保することのができる効果が得られる。
【0056】またギヤのシフトダウン時のカウンタシャ
フトの増速には新設されたクラッチを用い、またギヤの
シフトアップ時のカウンタシャフトの減速には既に配設
されている公知のクラッチブレーキ装置を用いるように
したので、高性能の変速ギヤの同期装置を低コストで装
着できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】変速ギヤの同期装置の構成を示す概略図であ
る。
【図2】変速ギヤの同期装置の要部横断面図である。
【符号の説明】
1 変速ギヤの同期装置 2 シンクロギヤ 3 シンクロシャフト 4 アウトプットギヤ 5 クラッチ 6 クラッチブレーキ装置 8 アウトプットシャフト 9C メインギヤの一例たる2速用メインギヤ 10 コンスタントメッシュギヤ式変速装置 16 カウンタシャフト 25 カウンタギヤ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カウンタシャフトに制動力を作用させる
    クラッチブレーキ装置が装着されたコンスタントメッシ
    ュギヤ式自動変速装置において、該コンスタントメッシ
    ュギヤ式自動変速装置のアウトプットシャフトに固定さ
    れ該アウトプットシャフトと共に回転するシンクロギヤ
    と、前記アウトプットシャフトに回動自在に嵌合する複
    数のメインギヤの1つのギヤに常時噛み合って回転する
    カウンタギヤとスプラインによって嵌合し該カウンタギ
    ヤから回転動力が伝達されるシンクロシャフトと、該シ
    ンクロシャフトに回動自在に嵌合し前記シンクロギヤと
    常時噛み合って回転するアウトプットギヤと、該アウト
    プットギヤと前記シンクロシャフトとを連結又は遮断す
    るクラッチとを備え、前記自動変速装置の変速時に前記
    クラッチ又は前記クラッチブレーキ装置を作動させて前
    記メインギヤの回転数を前記アウトプットシャフトの回
    転数に同期させるように構成したことを特徴とする変速
    ギヤの同期装置。
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