JPH06129533A - 機械式自動変速機 - Google Patents

機械式自動変速機

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JPH06129533A
JPH06129533A JP4303142A JP30314292A JPH06129533A JP H06129533 A JPH06129533 A JP H06129533A JP 4303142 A JP4303142 A JP 4303142A JP 30314292 A JP30314292 A JP 30314292A JP H06129533 A JPH06129533 A JP H06129533A
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reverse
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Koji Harada
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Hino Motors Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H3/00Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
    • F16H3/02Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion
    • F16H3/08Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion exclusively or essentially with continuously meshing gears, that can be disengaged from their shafts
    • F16H3/087Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion exclusively or essentially with continuously meshing gears, that can be disengaged from their shafts characterised by the disposition of the gears
    • F16H3/091Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion exclusively or essentially with continuously meshing gears, that can be disengaged from their shafts characterised by the disposition of the gears including a single countershaft
    • F16H3/0915Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion exclusively or essentially with continuously meshing gears, that can be disengaged from their shafts characterised by the disposition of the gears including a single countershaft with coaxial input and output shafts

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  • Structure Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 変速時に、カウンタシャフト(副軸)を加速
又は減速させ、ドリブンギヤとアウトプットシャフト
(主軸)との回転速度を同期させ、変速に要する時間を
短縮する。 【構成】 リバース・ドリブンギヤ30と1速ドリブンギ
ヤ31との間にリバース側シンクロディスク11、シンクロ
フォーク5、1速側シンクロディスク6が配設され、シ
ンクロフォーク5をリバース・ドリブンギヤ30に向けて
移動しリバース側シンクロディスク11が圧接されると
き、リバース側シンクロディスク11を介してアウトプッ
ト・シャフト22とリバース・ドリブンギヤ30との間で回
転力が伝達され、シンクロフォーク5を1速ドリブンギ
ヤ31に向けて移動し1速側シンクロディスク6が圧接さ
れるとき、1速側シンクロディスク6を介してアウトプ
ット・シャフト22と1速ドリブンギヤ31との間で回転力
が伝達される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両等に用いられ、歯
車式変速機をベースにして構成された全自動変速機又は
半自動変速機等の自動化し得る機械式自動変速機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】機械式自動変速機としてコンスタントメ
ッシュ式(常時噛み合い式)変速機が車両等に用いられ
ている(例えば、株式会社図書出版、1989年7月2
5日発行「新編・自動車工学ハンドブック」5−12〜
13頁参照)。従来の機械式自動変速機において、主軸
(メインシャフト)上に空転する主軸歯車(ドリブンギ
ヤ)があり、これと副軸(カウンタシャフト)の副軸歯
車(ドライブギヤ)とが常時かみあっており、主軸スプ
ライン上の複数の結合スリーブを摺動させて、主軸歯車
と主軸とをかみあわせて動力を伝える。こうすれば、歯
車のかみあわせの際に起こりやすい歯の損傷がなく、歯
車の摺動距離が短く、変速てこ(シフトフォーク)のス
トロークを小さくすることができる。
【0003】従来のコンスタントメッシュ式変速機にお
いて、主軸歯車と主軸との噛み合わせを変えて変速させ
る場合には、変速後噛み合うべき主軸歯車と主軸との回
転速度を同期させ、その後に結合スリーブを摺動させて
その主軸歯車と主軸とを噛み合わせている。そして、変
速後噛み合うべき主軸歯車と主軸との回転速度を同期
(シンクロナイズ)させるには、相当の時間を要し、変
速が迅速には行われなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、機械式自動
変速機において、コンスタントメッシュ式変速機をベー
スとし、エンジンとインプットシャフトとの間のクラッ
チを切断して変速するときに、メインシャフト上の1速
ドリブンギヤの正方向の回転とリバースドリブンギヤの
逆方向の回転を利用して、カウンタシャフト(副軸)を
加速又は減速させ、ドリブンギヤとアウトプットシャフ
ト(主軸)との回転速度又はドライブギヤとカウンタシ
ャフトとの回転速度を同期させ、変速に要する時間を短
縮することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】エンジンとインプットシ
ャフトとの間にクラッチが配設され、カウンタ・シャフ
トとアウトプット・シャフトとが平行に配設され、カウ
ンタ・シャフトの複数のドライブギヤとアウトプット・
シャフトの複数のドリブンギヤとが常時噛み合わされた
機械式自動変速機において、リバース・ドリブンギヤと
1速ドリブンギヤとの間にリバース側シンクロディス
ク、シンクロフォーク及び1速側シンクロディスクが配
設され、シンクロフォークがリバース・ドリブンギヤに
向けて移動されリバース側シンクロディスクが圧接され
るとき、リバース側シンクロディスクを介してアウトプ
ット・シャフトとリバース・ドリブンギヤとの間で回転
力が伝達され、シンクロフォークが1速ドリブンギヤに
向けて移動され1速側シンクロディスクが圧接されると
き、1速側シンクロディスクを介してアウトプット・シ
ャフトと1速ドリブンギヤとの間で回転力が伝達される
よう構成する。
【0006】
【作用】エンジンとインプットシャフトとの間のクラッ
チを切断し、シンクロフォークをリバース・ドリブンギ
ヤに向けて移動しリバース側シンクロディスクを圧接す
ると、リバース側シンクロディスクを介してアウトプッ
ト・シャフトからリバース・ドリブンギヤに逆方向の回
転力が伝達され、カウンタシャフトの回転速度が低下す
る。また、エンジンとインプットシャフトとの間のクラ
ッチを切断し、シンクロフォークを1速ドリブンギヤに
向けて移動し1速側シンクロディスクを圧接すると、1
速側シンクロディスクを介してアウトプット・シャフト
から1速ドリブンギヤに正方向の回転力が伝達され、カ
ウンタシャフトの回転速度が増加する。
【0007】
【実施例】図1及び図2に基づいて本発明の実施例の説
明をする。ギヤケース16の一端側(図1では左端側)に
はクラッチハウジング17が連結され、ギヤケース16の他
端側(図1では右端側)にはリヤカバー18が連結されて
いる。インプット・シャフト19の入力側はクラッチ20の
出力側に連結され、インプット・シャフト19の出力側は
ギヤケース16のフロント・ベアリング21により軸支され
る。アウトプット・シャフト22の一端(図1で左端)は
インプット・シャフト19の出力端に配設された軸受23に
軸支され、アウトプット・シャフト22の他端(図1で右
端)は、ギヤケース16のリヤ・ベアリング24及びリヤカ
バー18の軸受25によりそれぞれ軸支される。アウトプッ
ト・シャフト22と平行に配設されたカウンタ・シャフト
26の一端は、ギヤケース16の軸受27に軸支され、カウン
タ・シャフト26の他端部はギヤケース16の軸受28に軸支
され、カウンタ・シャフト26の他端はリヤカバー18内に
突出している。
【0008】カウンタ・シャフト26の一端部にはカウン
タ・シャフト・ギヤ39及び4速ドライブギヤ44の内周が
嵌合され、カウンタ・シャフト・ギヤ39及び4速ドライ
ブギヤ44はキー37及び38によってカウンタ・シャフト26
にそれぞれ固定される。カウンタ・シャフト26の4速ド
ライブギヤ44と軸受28との間の部分には、一体化した3
速ドライブギヤ43、リバース・ドライブギヤ40、2速ド
ライブギヤ42、1速ドライブギヤ41が順次形成され、イ
ンプット・シャフト19の出力端の5速ドリブンギヤ35
は、カウンタ・シャフト・ギヤ39と常時噛み合う。リヤ
カバー18内に突出したカウンタ・シャフト26の他端に
は、スペーサ及びニードルベアリングを介して6速ドラ
イブギヤ46が軸支され、6速ドライブギヤ46の側部には
ハブ60がカウンタ・シャフト26とスプライン結合され
る。ハブ60の外周にはスリーブ61がスプライン結合さ
れ、スリーブ60が6速ドライブギヤ46側に移動される
と、スリーブ61によりハブ60と6速ドライブギヤ46のス
プラインとが結合される。
【0009】アウトプット・シャフト22には、ニードル
ベアリングをそれぞれ介して4速ドリブンギヤ34、リバ
ース・ドリブンギヤ30、1速ドリブンギヤ31が軸支さ
れ、かつスペーサ及びニードルベアリングをそれぞれ介
して3速ドリブンギヤ33、2速ドリブンギヤ32が軸支さ
れる。アウトプット・シャフト22の4速ドリブンギヤ3
4、3速ドリブンギヤ33、2速ドリブンギヤ32、1速ド
リブンギヤ31の歯車は、カウンタ・シャフト26の4速ド
ライブギヤ44、3速ドライブギヤ43、2速ドライブギヤ
42、1速ドライブギヤ41と常時それぞれ噛み合い、リバ
ース・ドリブンギヤ30の歯車はアイドルギヤ(図示せ
ず)を介してリバース・ドライブギヤ40と常時かみあ
う。アウトプット・シャフト22の一端と4速ドリブンギ
ヤ34との間では、ハブ49がアウトプット・シャフト22と
スプライン結合され、アウトプット・シャフト22の3速
ドリブンギヤ33と2速ドリブンギヤ32との間ではハブ50
がアウトプット・シャフト22とスプライン結合される。
リヤ・ベアリング24と軸受25との間のアウトプット・シ
ャフト22には、6速ドリブンギヤ36がスプライン結合さ
れ、6速ドリブンギヤ36は6速ドライブギヤ46の歯車と
常時かみあう。
【0010】リバース・ドリブンギヤ30と1速ドリブン
ギヤ31との間のアウトプット・シャフト22の外周には、
シンクロハブ13が形成され、シンクロハブ13の外周には
シンクロスリーブ9がスプライン結合される。シンクロ
スリーブ9の外周の中央部に凸設された2個の環状突出
部の間には、1速・後退シフタフォーク51の先端が係合
され、シンクロスリーブ9の外周の2個の環状突出部の
側部には、環状のリバース側ディスクスリーブ7及び1
速側ディスクスリーブ12がスプライン結合される。シン
クロスリーブ9は1速・後退シフタフォーク51によって
移動され、1速・後退シフタフォーク51がリバース・ド
リブンギヤ30側に移動されると、シンクロスリーブ9の
スプラインは、シンクロハブ13のスプライン及びリバー
ス・ドリブンギヤ30のスプラインに噛み合う。反対に1
速・後退シフタフォーク51が1速ドリブンギヤ31側に移
動すると、シンクロスリーブ9のスプラインは、シンク
ロハブ13のスプライン及び1速ドリブンギヤ31のスプラ
インに噛み合う。リバース側ディスクスリーブ7及び1
速側ディスクスリーブ12の外側にリバース側シンクロデ
ィスク(多板クラッチ)11及び1速側シンクロディスク
6がそれぞれ配設される。シンクロディスク11・6の3
枚のディスク(一方のディスク)はそれぞれディスクス
リーブ7・12の外周にスプライン結合され、シンクロデ
ィスク11・6の3枚のディスク(一方のディスク)に挟
まれた2枚のディスク(他方のディスク)は、環状のデ
ィスクリング15・14の内周にスプライン結合される。デ
ィスクリング15・14の内周にはシンクロプレート8・10
もスプライン結合され、リバース側シンクロディスク11
はリバース・ドリブンギヤ30の側面とリバース側シンク
ロプレート8とによる締付が可能であり、1速側シンク
ロディスク6は1速ドリブンギヤ31の側面と1速側シン
クロプレート10とによる締付が可能である。リバース側
シンクロプレート8と1速側シンクロプレート10との間
にシンクロフォーク5の先端部が配設され、シンクロフ
ォーク5の移動によってシンクロディスク11・6が締め
付けられる。
【0011】5速ドリブンギヤ35と4速ドリブンギヤ34
との間のハブ49の外周には、スリーブ54がスプライン結
合され、3速ドリブンギヤ33、2速ドリブンギヤ32との
間のハブ50の外周にはスリーブ55がスプライン結合され
る。スリーブ54及び55の外周面の環状凹部には、4速・
5速シフタフォーク52及び2速・3速シフタフォーク53
の先端がそれぞれ係合され、スリーブ54及び55はシフタ
フォーク52及び53によってそれぞれ移動される。スリー
ブ54が5速ドリブンギヤ35側に移動すると、スリーブ54
のスプラインはハブ49のスプライン及び5速ドリブンギ
ヤ35のスプラインに結合し、スリーブ54が4速ドリブン
ギヤ34側に移動すると、スリーブ54のスプラインはハブ
49のスプライン及び4速ドリブンギヤ34のスプラインに
結合する。スリーブ55が3速ドリブンギヤ33側に移動す
ると、スリーブ55のスプラインはハブ50のスプライン及
び3速ドリブンギヤ33のスプラインに結合し、スリーブ
55が2速ドリブンギヤ32側に移動すると、スリーブ55の
スプラインはハブ50のスプライン及び2速ドリブンギヤ
32のスプラインに結合する。ギヤケース16内には、アウ
トプットシャフト22と平行に3本のシフトロッドが摺動
可能に配設され、シフタフォーク53はシフトロッド56に
固定され、シフタフォーク51及52は図示しない他のシフ
トロッドにそれぞれ固定される。シフタフォーク53上部
の凹部にはシフトアーム57の先端が係合され、シフトア
ーム57の揺動によりスリーブ55が移動される。ギヤケー
ス16の他端上部には、シンクロシリンダ1が配設され、
シンクロシリンダ1内をシンクロピストン3が摺動自在
に嵌合され、シンクロピストン3に連結された中空シリ
ンダシャフト4がギヤケース16内に伸びる。中空シリン
ダシャフト4の内部にシフトロッド56が摺動自在に挿通
され、中空シリンダシャフト4の先端(図1では左端)
にはシンクロフォーク5の上部が連結される。
【0012】次に本発明の実施例の作用について説明す
る。車両の走行中にシフトアップするとき、クラッチ20
を切断し、シンクロシリンダ1のヘッド側(図1でシン
クロピストン3の右側)に流体を供給して、シンクロフ
ォーク5をリバース・ドリブンギヤ30側に移動し、シン
クロフォーク5先端部をリバース側シンクロプレート8
に押圧し、リバース側シンクロディスク11をシンクロフ
ォーク5先端部とリバース・ドリブンギヤ30の側面とに
よって圧接する。アウトプットシャフト22の回転力が、
リバース側シンクロディスク11(一方のディスク、他方
のディスク)、リバース・ドリブンギヤ30、アイドラギ
ヤ(図示せず)、リバース・ドライブギヤ40を介してカ
ウンタギヤ26に伝わり、この逆方向の回転力によりカウ
ンタギヤ26の回転速度が低下する。カウンタギヤ26の回
転速度の低下により、アウトプットシャフト22の回転速
度と高速側のドリブンギヤの回転速度が一致し、シフト
が可能となる。例えば、2速走行から3速走行へシフト
アップするときについて説明する。2速走行のとき、2
速ドリブンギヤ32側に移動されているスリーブ55は、ハ
ブ50のスプライン及び2速ドリブンギヤ32のスプライン
に結合されている。エンジンの回転力は、クラッチ20、
インプットシャフト19、5速ドリブンギヤ35、カウンタ
・シャフト・ギヤ39、キー37、カウンタ・シャフト26、
2速ドライブギヤ42、2速ドリブンギヤ32の歯車、2速
ドリブンギヤ32のスプライン、スリーブ55、ハブ50、ア
ウトプット・シャフト22を通って車輪に伝えられる。こ
のとき、3速ドリブンギヤ33の歯車は、3速ドライブギ
ヤ43と噛み合っていて、2速ドリブンギヤ32よりも高速
度で回転している。シフトアップのため、クラッチ20を
切断し、スリーブ55を図示の中立位置に戻し、次いでシ
ンクロシリンダ1を作動させてシンクロフォーク5をリ
バース側シンクロプレート8に押しつける。リバース側
シンクロディスク11がシンクロプレート8とリバース・
ドリブンギヤ30の側面とによって圧接されて半クラッチ
状態(ディスクが滑りながら回転力を伝える状態)とな
り、アウトプット・シャフト22の回転力がリバース・ド
リブンギヤ30に伝わる。リバース・ドリブンギヤ30の回
転方向は2速ドリブンギヤ32の回転方向とは反対であ
り、リバース・ドリブンギヤ30はアイドラギヤ(図示せ
ず)を介してカウンタ・シャフト26に噛み合っているの
で、慣性の力の小さいカウンタ・シャフト26の回転速度
が低下する。カウンタ・シャフト26の回転速度の低下に
より、3速ドリブンギヤ33の回転速度が低下し、3速ド
リブンギヤ33の回転速度がスリーブ55の回転速度と一致
する(同期する)に至る。3速ドリブンギヤ33とスリー
ブ55とが同期したときに、シフタフォーク53によってス
リーブ55を3速ドリブンギヤ33側に移動させ、3速ドリ
ブンギヤ33のスプラインとハブ55のスプラインとをスリ
ーブ54で固定する。次いで、クラッチ20を接続すると、
エンジンからの回転力は、カウンタ・シャフト26から3
速ドライブギヤ43、3速ドリブンギヤ33の歯車、3速ド
リブンギヤ33のスプライン、スリーブ55、ハブ50等を介
して車輪に伝えられ、3速走行が実現する。なお、6速
走行の場合には、カウンタシャフト26上のスリーブ61を
6速ドライブギヤ46に向けて移動し、スリーブ61でハブ
60のスプラインと6速ドライブギヤ46のスプラインとを
固定する。
【0013】車両の走行中にシフトダウンするとき、ク
ラッチ23を切断し、シンクロシリンダ1のロッド側(図
1でシンクロピストン3の左側)に流体を供給して、シ
ンクロフォーク5を1速ドリブンギヤ31側に移動し、シ
ンクロフォーク5先端部を1速側シンクロプレート10に
押圧し、1速側シンクロディスク6をシンクロフォーク
5先端部及び1速ドリブンギヤ31の側面によって圧接す
る。アウトプットシャフト22の回転力が、1速側シンク
ロディスク6、1速ドリブンギヤ31、1速ドライブギヤ
41を介してカウンタギヤ26に伝わり、この正方向の回転
力によりカウンタギヤ26の回転速度が増加する。カウン
タギヤ26の回転速度の増加により、アウトプットシャフ
ト22の回転速度と低速側のドリブンギヤの回転速度が一
致し、シフトが可能となる。例えば、3速走行から2速
走行へシフトダウンするときについて説明する。3速走
行のとき、3速ドリブンギヤ33側に移動されているスリ
ーブ55は、ハブ50のスプライン及び3速ドリブンギヤ33
のスプラインに結合されている。エンジンの回転力は、
クラッチ20、インプットシャフト19、5速ドリブンギヤ
35、カウンタ・シャフト・ギヤ39、キー37、カウンタ・
シャフト26、3速ドライブギヤ43、3速ドリブンギヤ33
の歯車、3速ドリブンギヤ33のスプライン、スリーブ5
5、ハブ50、アウトプット・シャフト22を通って車輪に
伝えられる。このとき、2速ドリブンギヤ32の歯車は、
2速ドライブギヤ42と噛み合っていて、3速ドリブンギ
ヤ33よりも低速度で回転している。シフトダウンのた
め、クラッチ20を切断し、スリーブ55を図示の中立位置
に戻し、次いでシンクロシリンダ1を作動させてシンク
ロフォーク5を1速側シンクロプレート10に押しつけ
る。1速側シンクロディスク6がシンクロプレート10と
1速ドリブンギヤ31の側面とによって圧接されて半クラ
ッチ状態(ディスクが滑りながら回転力を伝える状態)
となり、アウトプット・シャフト22の回転力が1速ドリ
ブンギヤ31に伝わる。1速ドリブンギヤ31の回転方向は
3速ドリブンギヤ33の回転方向とは同一であり、1速ド
リブンギヤ31の歯車と1速ドライブギヤ41の歯車との歯
車比は最大であるので、慣性の力の小さいカウンタ・シ
ャフト26の回転速度が増加する。カウンタ・シャフト26
の回転速度の増加により、2速ドリブンギヤ32の回転速
度が増加し、2速ドリブンギヤ32の回転速度がスリーブ
55の回転速度と一致する(同期する)に至る。2速ドリ
ブンギヤ32とスリーブ55とが同期したときに、シフタフ
ォーク53によってスリーブ55を2速ドリブンギヤ32側に
移動させ、2速ドリブンギヤ32のスプラインとハブ55の
スプラインとをスリーブ54で固定する。次いで、クラッ
チ20を接続すると、エンジンからの回転力は、カウンタ
・シャフト26から2速ドライブギヤ42、2速ドリブンギ
ヤ32の歯車、2速ドリブンギヤ32のスプライン、スリー
ブ55、ハブ50等を介して車輪に伝えられ、2速走行が実
現する。
【0014】車両停車時(アウトプット・シャフト22は
回転していない。)に車両発進のため、クラッチ20を切
断しギヤを入れる場合には、シンクロフォーク5をリバ
ース・ドリブンギヤ30側、1速ドリブンギヤ31側のどち
ら側に押圧してもよい。リバース・ドリブンギヤ30側又
は1速ドリブンギヤ31側へのシンクロフォーク5の押圧
により、カウンタシャフト26の回転が停止する。シンク
ロスリーブ9を1速ドリブンギヤ31側に移動し、シンク
ロスリーブ9でシンクロハブ13のスプラインと1速ドリ
ブンギヤ31のスプラインとを固定する。次いで、クラッ
チ20を接続すると、エンジンからの回転力は、クラッチ
20、インプットシャフト19、5速ドリブンギヤ35、カウ
ンタ・シャフト・ギヤ39、キー37、カウンタ・シャフト
26、1速ドライブギヤ41、1速ドリブンギヤ31の歯車、
1速ドリブンギヤ31のスプライン、シンクロスリーブ
9、シンクロハブ13のスプライン、アウトプット・シャ
フト22を通って車輪に伝えられる。このようにして、車
両の発進が行われる。
【0015】
【発明の効果】シフトアップしたいときには、エンジン
とインプットシャフトとの間のクラッチを切断し、シン
クロフォークをリバース・ドリブンギヤに向けて移動し
リバース側シンクロディスクを圧接すると、リバース側
シンクロディスクを介してアウトプット・シャフトから
リバース・ドリブンギヤに逆方向の回転力が伝達され、
カウンタシャフトの回転速度が低下する。所望のドリブ
ンギヤ又はドライブギヤの回転速度がアウトプットシャ
フト又はカウンタシャフトの回転速度と一致するに至る
とシフトアップを行う。カウンタシャフトの回転速度を
低下させるので、シフトアップに要する時間が短縮され
る。シフトダウンしたいときには、エンジンとインプッ
トシャフトとの間のクラッチを切断し、シンクロフォー
クを1速ドリブンギヤに向けて移動し1速側シンクロデ
ィスクを圧接すると、1速側シンクロディスクを介して
アウトプット・シャフトから1速ドリブンギヤに正方向
の回転力が伝達され、カウンタシャフトの回転速度が増
加する。所望のドリブンギヤの回転速度が、アウトプッ
トシャフトの回転速度と一致するに至るとシフトダウン
を行う。カウンタシャフトの回転速度を増加させるの
で、シフトダウンに要する時間が短縮される
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の機械式自動変速機の縦断側面図であ
る。
【図2】図1の要部拡大図である。
【符号の説明】
5 シンクロフォーク 6 1速側シンクロディスク 11 リバース側シンクロディスク 20 クラッチ 22 アウトプット・シャフト 26 カウンタ・シャフト 30 リバース・ドリブンギヤ 31 1速ドリブンギヤ 32 2速ドリブンギヤ 33 3速ドリブンギヤ 34 4速ドリブンギヤ 35 5速ドリブンギヤ 36 6速ドリブンギヤ 40 リバース・ドライブギヤ 41 1速ドライブギヤ 42 2速ドライブギヤ 43 3速ドライブギヤ 44 4速ドライブギヤ 45 5速ドライブギヤ 46 6速ドライブギヤ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンとインプットシャフトとの間に
    クラッチが配設され、カウンタ・シャフトとアウトプッ
    ト・シャフトとが平行に配設され、カウンタ・シャフト
    の複数のドライブギヤとアウトプット・シャフトの複数
    のドリブンギヤとが常時噛み合わされた機械式自動変速
    機において、リバース・ドリブンギヤと1速ドリブンギ
    ヤとの間にリバース側シンクロディスク、シンクロフォ
    ーク及び1速側シンクロディスクが配設され、シンクロ
    フォークがリバース・ドリブンギヤに向けて移動されリ
    バース側シンクロディスクが圧接されるとき、リバース
    側シンクロディスクを介してアウトプット・シャフトと
    リバース・ドリブンギヤとの間で回転力が伝達され、シ
    ンクロフォークが1速ドリブンギヤに向けて移動され1
    速側シンクロディスクが圧接されるとき、1速側シンク
    ロディスクを介してアウトプット・シャフトと1速ドリ
    ブンギヤとの間で回転力が伝達されるよう構成されたこ
    とを特徴とする機械式自動変速機。
JP4303142A 1992-10-16 1992-10-16 機械式自動変速機 Expired - Lifetime JP2969029B2 (ja)

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