JP2001227599A - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機

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JP2001227599A
JP2001227599A JP2000034878A JP2000034878A JP2001227599A JP 2001227599 A JP2001227599 A JP 2001227599A JP 2000034878 A JP2000034878 A JP 2000034878A JP 2000034878 A JP2000034878 A JP 2000034878A JP 2001227599 A JP2001227599 A JP 2001227599A
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gear
transmission
shaft
clutch
gear train
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JP2000034878A
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Toshio Kobayashi
利雄 小林
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軸方向寸法の拡大を招くことなく、サブクラッ
チをトランスミッションケース内に収納するとともに、
トランスミッションケースの寸法、車載上の収納スペー
ス、または変速機のレイアウト等に関して、従来型の変
速機との互換性を向上させることである。 【解決手段】入力軸1と、出力軸2と、エンジンの動力
を入力軸1に伝達するメインクラッチ5と、複数の変速
ギヤ列の切り換えを行うシンクロ機構16〜18とを有
し、シフトチェンジ時においてシンクロ機構16〜18
が自動制御される自動変速機において、変速ギヤ列を構
成する各変速ギヤが取り付けられた入出力軸1,2と、
入出力軸1,2の軸線上以外の位置に配置された中間軸
4と、中間軸4に設けられているとともに、シフトチェ
ンジ時において、入力軸1から出力軸2に伝達される伝
達トルクが可変に制御されるサブクラッチ27とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マニュアル変速機
の構成をベースとした自動変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】既存のマニュアル変速機をベースとし、
これを自動化した変速機が知られている。この類の自動
変速機においては、複数の変速ギヤ列が軸方向に配置さ
れているとともに、各変速ギヤ列の切り換えを行う切り
換え機構(例えば、シンクロ機構)が設けられている。
そして、シフトチェンジは、切り換え機構を油圧によっ
て自動制御することで実行される。この自動変速機は、
プラネタリギヤおよび摩擦係合要素(クラッチ、ブレー
キ)等を主体に構成された通常の自動変速機(いわゆる
AT)と比べて、動力の伝達効率が優れている。また、
変速機を構成する部品点数が少なくて済むため、軽量化
を図りやすく、コスト的なメリットも大きい。
【0003】このような自動変速機に関して、例えば、
特開昭63−2735号公報には、メインクラッチの他
に、シフトチェンジ時におけるトルク切れを防止するた
めのサブクラッチを追加した構成が開示されている。こ
のサブクラッチは、変速ギヤ列の一方の変速ギヤが取り
付けられた入力軸の軸線上、具体的には、変速機の入力
軸の端部(メインクラッチとは反対側)に配置されてい
る。シフトチェンジ時においては、エンジンのクランク
軸と変速機の入力軸との間に介装されたメインクラッチ
を係合状態に保ちながら、油圧によってサブクラッチを
半クラッチ状態に設定する。これにより、シフトチェン
ジ中における出力トルクの急激な落ち込みを抑制し、ア
ップシフト時における加速感の低下等を含むシフトショ
ックを緩和している。なお、特開昭61−45163号
公報および特許第2703169号公報にも、同様の構
成を有する自動変速機が開示されている。
【0004】また、特開昭58−149443号公報に
は、入力軸および出力軸に対して平行に配置されたカウ
ンタ軸の軸線上に、サブクラッチを配置した構成が開示
されている(同公報の図4および図5参照)。具体的に
は、カウンタ軸には、2速ギヤ列のドライブギヤと4速
ギヤ列のドライブギヤとが回転自在に取り付けられてお
り、これらのドライブギヤの間には、切り換え機構が介
装されている。また、このカウンタ軸と平行に配置され
た出力軸には、これらの変速ギヤ列のドリブンギヤが固
定的に取り付けられている。そして、変速ギヤ(ドライ
ブギヤ)の取り付け軸に相当するカウンタ軸の端部に
は、シフトチェンジ時に係合制御されるサブクラッチが
配置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の自動変
速機において、サブクラッチは、変速ギヤの取り付け軸
に相当する入力軸やカウンタ軸の軸線上に配置されてい
る。通常、この取り付け軸には、複数の変速ギヤ列や切
り換え機構等を含む変速機構が、その軸方向のほぼ全域
にわたって配置されている。したがって、このような取
り付け軸にサブクラッチを取り付ける場合、サブクラッ
チの格納スペースを確保するために、取り付け軸の軸方
向寸法を拡大する必要がある。これにより、ベースとな
るマニュアル変速機と比較して、トランスミッションケ
ース自体の軸方向寸法の拡大を招く。その結果、トラン
スミッションケースの軸方向寸法や車載上の収納スペー
ス等に関して、従来型の変速機(例えば、マニュアル変
速機)との互換性を維持することが困難となる。
【0006】また、自動変速機とそのベースとなるマニ
ュアル変速機とで取り付け軸の軸方向寸法を変える場
合、特に、取り付け軸周りのレイアウトに関する変更点
が多くなる可能性がある。その結果、これらの変速機に
おける構成部品の共用化や製造設備の共用化が阻害され
るおそれがある。
【0007】そこで、本発明の目的は、軸方向寸法の拡
大を招くことなく、サブクラッチをトランスミッション
ケース内に収納することである。
【0008】また、本発明の別の目的は、トランスミッ
ションケースの寸法、車載上の収納スペース、または変
速機のレイアウト等に関して、従来型の変速機との互換
性を向上させることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、第1の発明は、入力軸と、出力軸と、エンジンの
動力を入力軸に伝達するメインクラッチと、複数の変速
ギヤ列の切り換えを行う切り換え機構とを有し、シフト
チェンジ時において切り換え機構が自動制御される自動
変速機において、変速ギヤ列を構成する各変速ギヤが取
り付けられた複数の取り付け軸と、取り付け軸の軸線上
以外の位置に配置された中間軸と、中間軸に設けられて
いるとともに、シフトチェンジ時において、入力軸から
出力軸に伝達される伝達トルクが可変に制御されるサブ
クラッチとを有する自動変速機を提供する。
【0010】ここで、第1の発明において、入力軸と中
間軸との間に設けられた第1のギヤ列と、中間軸と出力
軸との間に設けられた第2のギヤ列とをさらに設けるこ
とが好ましい。この場合、シフトチェンジ時において、
第1のギヤ列と、サブクラッチと、第2のギヤ列とを含
む動力伝達経路が設定される。
【0011】また、上記の第1のギヤ列または第2のギ
ヤ列の少なくとも一方は、変速ギヤ列を構成する変速ギ
ヤを含むことが望ましい。
【0012】また、第1のギヤ列または第2のギヤ列
は、増速または減速のギヤ比を有することが好ましく、
特に、第1のギヤ列と第2のギヤ列とからなるギヤ列の
総ギヤ比が、3速から4速までの変速比相当のギヤ比に
設定されていることが望ましい。
【0013】一方、第2の発明は、複数の変速ギヤ列の
切り換えを行う切り換え機構を有し、シフトチェンジ時
において切り換え機構が自動制御される自動変速機にお
いて、変速ギヤ列を構成する一方の変速ギヤが取り付け
られた入力軸と、変速ギヤ列を構成する他方の変速ギヤ
が取り付けられた出力軸と、エンジンの動力を入力軸に
伝達するメインクラッチと、入力軸と出力軸との軸線上
以外の位置に配置された中間軸と、中間軸に設けられて
いるとともに、一対の回転部材を有するサブクラッチ
と、入力軸に取り付けられた第1のギヤと、中間軸に取
り付けられているとともに、第1のギヤの動力をサブク
ラッチの一方の回転部材に伝達する第2のギヤと、中間
軸に取り付けられているとともに、クラッチの他方の回
転部材と一体的に回転する第3のギヤと、出力軸に取り
付けられているとともに、第3のギヤの動力を出力軸に
伝達する第4のギヤとを有し、上記サブクラッチは、シ
フトチェンジ時において、入力軸から出力軸に伝達され
る伝達トルクが可変に制御される自動変速機を提供す
る。
【0014】ここで、第2の発明において、第1のギヤ
または第4のギヤの少なくとも一方は、変速ギヤ列を構
成する変速ギヤであることが好ましい。
【0015】また、第2の発明において、入力軸と出力
軸と中間軸との軸線上以外の位置に配置された第2の中
間軸と、第2の中間軸に取り付けられた第5のギヤとを
さらに設けてもよい。この場合、第3のギヤの動力は、
第5のギヤを介して、第4のギヤに伝達される。
【0016】さらに、第2の発明において、第1のギヤ
と第2のギヤとのギヤ比、または第3のギヤと第4のギ
ヤとのギヤ比は、減速または増速のギヤ比を有すること
が望ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、第1
の実施形態に係る前進5段の自動変速機を示すスケルト
ン図であり、図2は、その要部断面図である。一例とし
て示したこの変速機は、車両上横置きにレイアウトされ
たトランクアクスルである。トランスミッションケース
内には、入力軸1、出力軸2、アイドラ軸3および中間
軸4が互いに平行に配置されている。ここで、中間軸4
は、変速ギヤの一方の取り付け軸に相当する入力軸1の
軸線上以外の位置で、かつ、変速ギヤの他方の取り付け
軸に相当する出力軸2の軸線上以外の位置に配置されて
いる点に留意されたい。エンジン側から変速機に入力さ
れた動力は、基本的には、特定の変速ギヤ列を介して、
入力軸1から出力軸2に伝達される。
【0018】単板式クラッチであるメインクラッチ5
は、油圧制御によって、エンジンのクランク軸の動力
を、自動変速機側の入力軸1に伝達し、或いはそれを遮
断する。具体的には、図2に示したように、フライホイ
ール5aはクランク軸と直結しており、フライホイール
5aとプレッシャープレート5bとの間にはクラッチデ
ィスク5cが介装されている。このクラッチディスク5
cは、内周面に設けられたクラッチハブを介して入力軸
1とスプライン嵌合している。また、レリーズベアリン
グ5dは、入力軸1の軸線上を摺動可能な状態で取り付
けられている。プレッシャープレート5bがクラッチデ
ィスク5cをフライホイール5a側に強く押しつけてい
る状態では、クランク軸の動力が入力軸1へ伝達され
る。一方、油圧によってレリーズベアリング5dが図2
の左側へスライドすると、クラッチディスク5cがフリ
ーとなるため、動力の伝達が遮断される。
【0019】入力軸1と出力軸2との間には、1速から
5速までの各変速比を規定する複数の変速ギヤ列が設け
られている。前進用の変速ギヤ列に関しては、左側から
軸方向に、1速ギヤ列6,7、2速ギヤ列8,9、3速
ギヤ列10,11、4速ギヤ列12,13、5速ギヤ列
14,15の順に並んでいる。1速ドライブギヤ6は、
入力軸1に固定的に取り付けられている。また、このド
ライブギヤ6と噛合した1速ドリブンギヤ7は、出力軸
2に回転自在な状態で取り付けられている。同様に、2
速ドライブギヤ8は、入力軸1に固定的に取り付けられ
ており、このドライブギヤ8と噛合した2速ドリブンギ
ヤ9は、出力軸2に回転自在に取り付けられている。一
方、3速ドライブギヤ10は、入力軸1に回転自在に取
り付けられており、このドライブギヤ10と噛合した3
速ドリブンギヤ11は、出力軸2に固定的に取り付けら
れている。また、4速ドライブギヤ12は、入力軸1に
回転自在に取り付けられており、このドライブギヤ12
と噛合した4速ドリブンギヤ13は、出力軸2に固定的
に取り付けられている。さらに、5速ドライブギヤ14
は、入力軸1に回転自在に取り付けられており、このド
ライブギヤ14と噛合した5速ドリブンギヤ15は、出
力軸2に固定的に取り付けられている。なお、各変速段
の変速比は、対応する変速ギヤ列のギヤ比によって規定
される。
【0020】前進用の各変速ギヤ列の切り換えは、3つ
のシンクロ機構16〜18によって行われる。第1のシ
ンクロ機構16は、1速ドリブンギヤ7と2速ドリブン
ギヤ9との間における出力軸2上に設けられている。ま
た、第2のシンクロ機構17は、3速ドライブギヤ10
と4速ドライブギヤ12との間における入力軸1上に設
けられている。さらに、第3のシンクロ機構18は、5
速ドライブギヤ14の右側近傍における入力軸1上に設
けられている。シンクロ機構16〜18の構造自体は周
知なものであるが、図2に示したシンクロスリーブ16
a〜18aの軸方向へのシフトは、油圧によって自動制
御される。このシフトの自動制御は、実際には、後述す
るサブクラッチ27の伝達トルク制御とのタイミング制
御により行われる。シンクロ機構16〜18自体のシフ
ト動作について説明すると、例えば、変速段を1速に設
定する場合、シンクロスリーブ17a,18aを中立位
置に設定した状態で、シンクロスリーブ16aを油圧に
よって左方向へシフトさせる。このシフト量が大きくな
るにつれて、シンクロスリーブ16aと1速ドリブンギ
ヤ7との回転が同期していく。そして、これらの部材
7,16aが同期した時点で、1速ドリブンギヤ7に一
体形成された外スプラインがスリーブ16aの内スプラ
インとスプライン嵌合するものである。ここで、シンク
ロスリーブ16aは、出力軸2と一体的に回転するシン
クロハブ16bと常時スプライン嵌合している。したが
って、入力軸1の動力は、第1の変速ギヤ列6,7、シ
ンクロスリーブ16aおよびシンクロハブ16bを介し
て、出力軸2に伝達される。一方、変速段を2速に設定
する場合は、シンクロスリーブ17a,18aを中立位
置に設定した状態で、シンクロスリーブ16aを油圧に
よって右方向へシフトさせる。また、変速段を3速また
は4速に設定する場合は、シンクロスリーブ17aがシ
フトされ、5速に設定する場合は、シンクロスリーブ1
8aがシフトされる(それ以外のシンクロスリーブは中
立位置に設定する)。
【0021】シフトチェンジ時を除く前進時において、
入力軸1の動力は、シンクロ機構16〜18の操作によ
って選択された変速ギヤ列を介して、出力軸2へ伝達さ
れる。そして、ファイナルリダクションギヤ列19の終
減速比に従って減速された後、ディファレンシャル装置
20へ伝達される。これによって、動力が駆動輪21に
伝達され、駆動輪21は前進方向に回転する。
【0022】一方、後退時においては、まず、すべての
シンクロ機構16〜18が中立状態に設定される。入力
軸1に固定的に取り付けられた後退用ドライブギヤ25
と、シンクロスリーブ16aの外周に一体的に取り付け
られた後退用ドリブンギヤ28とは直接噛合していない
が、一列に並んだ状態となる(図1参照)。この状態
で、アイドラ軸3に回転自在に取り付けられたアイドラ
ギヤ26が、アイドラ軸3上を軸方向にスライドし、後
退用ドライブギヤ25および後退用ドリブンギヤ28の
双方と噛合する。これにより、入力軸1の動力は、後退
用ドライブギヤ25、アイドラギヤ26および後退用ド
リブンギヤ28を介して出力軸2に伝達される。後退時
においては、アイドラギヤ26を介して出力軸2に動力
が伝達されるため、出力軸2の回転方向は前進時とは逆
になり、駆動輪21は後退方向に回転する。なお、図1
および図2は、アイドラ軸3およびアイドラギヤ26の
構造を明確にするため、これらを後退用ギヤ28,25
の下方に図示しているが、実際には、アイドラギヤ26
が両ギヤ28,25の双方と噛合可能な位置に存在する
点に留意されたい(後述する実施形態についても同
様)。
【0023】さらに、入力軸1の下方に配置された中間
軸4には、油圧制御の多板式クラッチであるサブクラッ
チ27が設けられている。このサブクラッチ27は、ク
ラッチドラム27aおよびクラッチハブ27bという一
対の回転部材を有している。シンクロ機構16〜18に
よるシフトチェンジ時においては、サブクラッチ27が
半クラッチ状態に設定されるため、入力側ギヤ列22,
23、サブクラッチ27、出力側ギヤ列24,14,1
5を介した動力伝達経路が入出力軸1,2間に設定され
る。具体的には、第1の中間ギヤ22は、入力軸1の端
部(メインクラッチ5の反対側)に固定的に取り付けら
れており、中間軸4に回転自在に取り付けられた第2の
中間ギヤ23と噛合している。この第2の中間ギヤ23
は、サブクラッチ27のクラッチドラム27aと一体的
に連結している。また、サブクラッチ27のクラッチハ
ブ27bは、中間軸4に回転自在に取り付けられた第3
の中間ギヤ24に一体的に連結している。そして、第3
の中間ギヤ24は、入力軸1に回転自在に取り付けられ
た5速ドライブギヤ14を介して、出力軸2に一体的に
取り付けられた5速ドリブンギヤ15と噛合している。
【0024】なお、ギヤ列22,23またはギヤ列1
4,24のギヤ比は、増速または減速のギヤ比に設定さ
れている。1速−2速や2速−3速の低速側のシフトチ
ェンジにおいては、出力トルクの落ち込みによるシフト
ショックが問題となるが、4速−5速といった高速側の
シフトチェンジにおいては、ドライバーが不快に感じる
程大きなショックは生じない。このような観点から、入
力側ギヤ列22,23と出力側ギヤ列24,14,15
とからなる総ギヤ列のギヤ比を、3速から4速までの変
速比相当に設定している。本実施形態では、例えば、第
1の中間ギヤ22の歯数を20、第2の中間ギヤ23の歯
数を30として、入力側ギヤ列22,23のギヤ比を1.5
に設定している。また、5速ドリブンギヤ15の歯数15
に対して、第3の中間ギヤ24の歯数を20に設定するこ
とで、出力側ギヤ列24,14,15のギヤ比を0.75に
設定している。これにより、入力側ギヤ列22,23と
出力側ギヤ列24,14,15とからなる総ギヤ列のギ
ヤ比は1.125、すなわち3速変速比(例えば1.3)と4速
変速比(例えば1.0)との間の変速比相当となる。
【0025】このような構成を有する自動変速機は、図
7に示した変速制御系によって制御される。変速制御部
31には、エンジン回転数Ne、アクセル開度θ(スロ
ットル開度でも可)、車速V、入力軸1の回転数Ni、
選択されている変速段PGおよびセレクト位置SL等の
各種信号が入力される。変速制御部31は、これらの信
号から現在の走行状態に応じた変速段を特定し、油圧回
路32に対して適切な制御信号を出力する。油圧回路3
2は、エンジンまたは電動モータで駆動されるオイルポ
ンプ、電磁バルブ等で構成されており、変速制御部31
からの制御信号に応じて、調圧された油圧をメインクラ
ッチ5、サブクラッチ27または油圧アクチュエータ3
3に供給する。ここで、油圧アクチュエータ33には、
シンクロスリーブ16a〜18aやアイドラギヤ26を
スライドさせるための各種アクチュエータが含まれる。
【0026】メインクラッチ5、サブクラッチ27およ
びシンクロ機構16〜18は、概略的には以下のように
制御される。まず、セレクトレバーにより、セレクト位
置SLが前進走行レンジに設定されると、シンクロスリ
ーブ17a,18aを中立状態に維持したままで、シン
クロスリーブ16aが1速ドライブギヤ側へシフトし
て、1速の変速段が選択される。ここで、ブレーキが解
除されてアクセルが踏み込まれると、油圧回路32から
の油圧によってメインクラッチ5が係合し、車両が走行
する。そして、車速Vの上昇に伴い、変速制御部31に
プログラムされた変速パターンにしたがって、順次、シ
フトアップしていく。
【0027】シフトチェンジを実行する場合、メインク
ラッチ5の係合状態を維持したままで、サブクラッチ2
7の係合を開始し、半クラッチ状態に設定する。これに
より、1速の変速ギヤ列6,7を介した動力の伝達経路
とともに、サブクラッチ27を介した動力伝達経路が形
成される。すなわち、図3に示したように、入力軸1の
動力は、入力軸1と一体的に回転するギヤ列22,23
を介して、サブクラッチ27のクラッチドラム27a側
に伝達される(矢印a)。つぎに、サブクラッチ27の
係合の程度に応じて、クラッチドラム27a側の動力が
クラッチハブ27b側へ伝達される。そして、ギヤ列2
4,14,15を介して、出力軸2へと動力が伝達され
る(矢印b,c)。このような動力伝達経路において、
5速ドライブギヤ14はアイドラギヤとして機能する。
【0028】サブクラッチ27を半クラッチ状態に維持
しながら、例えば、図8または図9に示した制御パター
ンにしたがって、サブクラッチ27の伝達トルクを可変
に制御し、入力軸1と出力軸2との回転同期をとる。な
お、図8は、1速から2速へのアップシフト時における
サブクラッチ27の伝達トルクの推移を示している。サ
ブクラッチ27を介した動力伝達経路では、入出力側ギ
ヤ列の総ギヤ比Iaが1.125(3速〜4速の変速比相当)
に設定されているため、入力軸1のトルクの一部は、サ
ブクラッチ27の係合状態に応じて、サブクラッチ27
を介して、出力軸2へと流れる。そして、サブクラッチ
27の伝達トルクTaがエンジントルクTeと等しくな
ると(換言すれば、エンジントルクTeがすべてサブク
ラッチ27を介した動力伝達経路を経由すると)、1速
の変速ギヤ列6,7の伝達トルクT1は実質的に0にな
る。このタイミングで、第1のシンクロ機構16のシン
クロスリーブ16aを中立位置へとシフトさせる(1
相)。第1のシンクロ機構16が中立状態となり、さら
に、サブクラッチ27の伝達トルクTaを高めると、入
力側ギヤ列22,23と出力側ギヤ列24,14,15
とを介した動力が、出力軸2に出力される。このとき、
総ギヤ列のギヤ比Iaが3速〜4速相当の変速比(1.12
5)に設定されているので、1速ギヤでのエンジン回転
数Ne1は、3速〜4速相当に向けて低下していく(2
相)。この過程で、エンジン回転数が2速相当の回転数
Ne2になった時点で、2速へのアップシフトが行われ
る。そして、アップシフトの完了に合わせて、サブクラ
ッチ27によるトルク制御も終了する(3相)。一方、
図9は、3速から2速へのダウンシフト時におけるサブ
クラッチ27の伝達トルク制御の推移を示している。こ
の制御によって、エンジン回転数は、第2のシンクロ機
構17の中立時には上昇し、この上昇過程で、選択され
た低速側の変速段(2速)に応じた回転数となり、ダウ
ンシフトが行われる。
【0029】このように、本実施形態に係る自動変速機
においては、変速機の軸方向寸法(全長)をあまり増大
させることなく、サブクラッチ27を効率的に収納する
ことができる。従来の自動変速機において、変速ギヤの
取り付け軸には、軸方向のほぼ全域に渡って変速機構が
取り付けられていた。そのため、この取り付け軸にサブ
クラッチ27を取り付ける場合、その収納スペース分だ
け取り付け軸の軸長を長くする必要があった。これに対
して、本実施形態に係る自動変速機では、入出力軸1,
2の軸線上以外の位置に中間軸4を別個に設け、この中
間軸4にサブクラッチ27を取り付けている。そのた
め、従来の自動変速機のように、入出力軸1,2の軸長
を長くする必要性はない。その結果、トランスミッショ
ンケースの軸方向寸法は、同数の変速段を有するマニュ
アル変速機とほぼ同程度で済むため、車両への搭載にお
いて、トランスミッションサイズに関して従来の変速機
との互換性を確保することができる。
【0030】また、自動変速機のレイアウトに関して、
ベースとなるマニュアル変速機を大きく変更する必要が
ない。特に、変速ギヤの取り付け軸である入出力軸1,
2周りのレイアウトは、入力軸1の端部に第1の中間ギ
ヤ22を追加した以外は、マニュアル変速機と同様であ
る。本実施形態では、サブクラッチ27の入力側ギヤ列
を構成するために第1の中間ギヤ22を追加している
が、出力側ギヤ列は5速ギヤ列14,15を用いてい
る。したがって、出力側ギヤ列に関しては、出力軸2に
新たなギヤを追加する必要はない。このように、変速ギ
ヤ列14,15を用いてサブクラッチ27の出力側ギヤ
列を構成すれば、入出力軸1,2周りのレイアウトの変
更が少なくて済む。その結果、自動変速機とそのベース
となるマニュアル変速機との間において、構成部品や製
造設備を効率的に共用することが可能となる。
【0031】また、本実施形態に係る自動変速機は、通
常の自動変速機(AT)と比べて、構成部品点数も比較
的少ないので、軽量化を図りやすく、コスト的なメリッ
トも大きい。さらに、変速機の動力伝達効率も高いの
で、経済性(燃費)の向上を図ることができる。
【0032】さらに、シフトチェンジ時において、サブ
クラッチ27の伝達トルクを可変に制御して、サブクラ
ッチ27を介した動力伝達を行いながら、変速ギヤ列の
切り換えを行っている。これにより、シフトチェンジ中
における駆動力の落ち込み(トルク切れ)を低減するこ
とができるため、シフトクオリティの向上を図ることが
できる。
【0033】(第2の実施形態)図10は、第2の実施
形態に係る前進5段の自動変速機を示すスケルトン図で
ある。一例として示したこの変速機は、車両上縦置きに
レイアウトされたトランクアクスルである。同図に示し
た構成は、この自動変速機における入出力軸1,2間の
動力伝達系およびサブクラッチ27を介した動力伝達系
に関して、図1に示した構成と同様である。そこで、図
1に示した構成部材と同一の部材については、同一符号
を付して説明を省略する。フロントドライブ軸41は、
前輪に動力を伝達するシャフトであり、中空状の出力軸
2の内部を貫通した状態で回転自在に取り付けられてい
る。さらに、リアドライブ軸42は、後輪に動力を伝達
するシャフトである。
【0034】出力軸2に伝達された動力は、プラネタリ
センターディファレンシャル装置40を介して、フロン
トドライブ軸41とリアドライブ軸42とに分配され
る。フロントドライブ軸41の動力は、フロントディフ
ァレンシャル装置43を介して左右の前輪に伝達され、
同様に、リアドライブ軸42の動力は、図示しないリア
ディファレンシャル装置を介して左右の後輪に伝達され
る。これにより、前後の駆動輪は、前進方向に回転す
る。
【0035】なお、プラネタリセンターディファレンシ
ャル装置40のキャリアとリアドライブ軸42との間に
は、多板クラッチで構成された差動制限機構44が介装
されている。この制限機構44は、良好な走行性を確保
するために設けられており、走行状況(例えば、スリッ
プの程度や舵角)に応じて、この機構44内の多板クラ
ッチの係合状態が制御される。
【0036】このような構成を有する自動変速機は、第
1の実施形態と同様に、図7に示した変速制御系によっ
て変速制御が行われる(後述する第3の実施形態につい
ても同様)。そして、シフトチェンジ時は、メインクラ
ッチ5の係合状態を維持したままで、サブクラッチ27
の係合を開始して半クラッチ状態に設定する。サブクラ
ッチ27を半クラッチ状態に維持しながら、サブクラッ
チ27の伝達トルクを可変に制御することで、入力軸1
と出力軸2との回転同期をとる。これにより、駆動力の
落ち込みが少なくなるので、シフトショックを有効に防
止することができ、シフトクオリティの向上を図ること
ができる。
【0037】第1の実施形態と同様に、本実施形態にお
いても、トランスミッションの軸方向寸法をあまり増大
させることなく、従来の変速機との互換性を維持しなが
ら、サブクラッチ27を効率的に収納することができ
る。また、自動変速機のレイアウトに関して、ベースと
なるマニュアル変速機を大きく変更する必要がないの
で、これらの変速機の構成部品や製造設備に関して、共
用化を図ることができる。さらに、軽量化、生産性、お
よび経済性(燃費)に関しても、ATよりも有利であ
る。
【0038】(第3の実施形態)図4は、第3の実施形
態に係る前進5段の自動変速機を示すスケルトン図であ
り、図5は、その要部断面図である。第1の実施形態と
同様に、この変速機は、車両上横置きにレイアウトされ
たトランクアクスルである。なお、図1および図2に示
した構成部材と同一の部材については、同一符号を付し
て説明を省略する。
【0039】この自動変速機では、第3のシンクロ機構
18が出力軸2に取り付けられている。5速ドライブギ
ヤ14は、入力軸1に固定的に取り付けられており、こ
のドライブギヤ14と噛合する5速ドリブンギヤ15
は、出力軸2に回転自在に取り付けられている。シンク
ロスリーブ18aが5速ドリブンギヤ15とスプライン
嵌合すると、入力軸1の動力は、この変速ギヤ列14,
15、シンクロスリーブ18aおよびシンクロハブ18
bを介して、出力軸2に伝達される。
【0040】シフトチェンジ時において、サブクラッチ
27を介した動力伝達経路は以下のように形成される。
この自動変速機は、入力軸1、出力軸2、中間軸4等の
他に、第2の中間軸51がさらに設けられている。中間
軸4(以下、第1の中間軸という)に固定的に取り付け
られた第1の中間ギヤ52は、5速ドライブギヤ14と
噛合しているとともに、サブクラッチ27のクラッチハ
ブ27bと一体的に連結している。一方、第1の中間軸
4に回転自在に取り付けられた第2の中間ギヤ53は、
クラッチドラム27aと一体的に連結しているととも
に、第2の中間軸51に回転自在に取り付けられた第3
の中間ギヤ54(アイドラギヤ)と噛合している。この
第3の中間ギヤ54は、出力軸2に固定的に取り付けら
れた第4の中間ギヤ55と噛合している。なお、第1の
実施形態と同様に、サブクラッチ27が取り付けられた
第1の中間軸4は、変速ギヤの取り付け軸である入出力
軸1,2の軸線上以外の位置に設けられている。
【0041】なお、サブクラッチ27の入力側ギヤ列1
4,52または出力側ギヤ列53〜55のギヤ比は、増
速または減速のギヤ比に設定されている。シフトチェン
ジ時における出力トルクの落ち込み抑制の観点から、第
1の実施形態と同様に、入力側ギヤ列14,52と出力
側ギヤ列53〜55とからなる総ギヤ列のギヤ比を、3
速から4速までの変速比相当に設定している。
【0042】シフトチェンジ時においては、サブクラッ
チ27が半クラッチ状態に設定されるため、図6に示し
たような、サブクラッチ27を介した動力伝達経路が形
成される。すなわち、入力軸1の動力は、入力軸1と一
体的に回転するギヤ列14,52を介して、サブクラッ
チ27のクラッチハブ27b側に伝達される(矢印
a)。つぎに、サブクラッチ27の係合の程度に応じ
て、クラッチハブ27b側の動力がクラッチドラム27
a側へ伝達される。そして、ギヤ列53〜55を介し
て、出力軸2へと動力が伝達される(矢印b,c)。こ
れにより、5速以外のシフトチェンジにおいて、入力軸
1の動力は、サブクラッチ27を介して、出力軸2に伝
達される。
【0043】このように本実施形態においても、第1お
よび第2のの実施形態と同様の効果を有する。本実施形
態において、変速ギヤの取り付け軸である入出力軸1,
2周りのレイアウトは、出力軸2の端部に第4の中間ギ
ヤ44を追加した以外は、マニュアル変速機と同様であ
る。すなわち、サブクラッチ27の出力側ギヤ列を構成
するために第4の中間ギヤ44(および第2の中間軸5
1に取り付けられた第3の中間ギヤ54)を追加してい
るが、入力側ギヤ列は5速ドライブギヤ14を用いてい
る。したがって、入力側ギヤ列に関しては、入力軸1に
新たなギヤを追加する必要はない。このように、サブク
ラッチ27の入力側または出力側のギヤ列の少なくとも
一方において、変速ギヤ列を構成する変速ギヤを用いれ
ば、入出力軸1,2周りのレイアウトの変更が少なくて
済む。その結果、自動変速機とそのベースとなるマニュ
アル変速機との間において、構成部品や製造設備を効率
的に共用することが可能となる。
【0044】なお、上述した各実施形態は、サブクラッ
チ27のギヤ列に5速の変速ギヤを介在させた場合につ
いて説明したが、他の変速段の変速ギヤを用いてこのギ
ヤ列を構成してもよい。また、各変速ギヤ列の切り換え
機構として、同期機能を有するシンクロ機構を用いたケ
ースについて説明した。しかしながら、油圧制御によっ
てサブクラッチ27のトルク伝達とシフトタイミング等
を精度よくコントロールできるならば、同期機能を有さ
ない単純な切り換え機構(例えばドッククラッチ)を用
いてもよい。
【0045】さらに、上述した各実施形態において、メ
インクラッチ5の上流(エンジン側)にトルクコンバー
タを配置してもよい。このような構成にすれば、トルク
コンバータによるトルク増幅作用によって、駆動系の伝
達トルクに余裕を持たせることができ、高負荷走行等に
おいて有利になる。
【0046】
【発明の効果】このように本発明では、変速ギヤ列を構
成する各変速ギヤが取り付けられた複数の取り付け軸の
軸線上以外の位置に中間軸を配置している。そして、シ
フトチェンジ時に伝達トルクが可変制御されるサブクラ
ッチをこの中間軸に配置している。これにより、変速機
の軸方向寸法の拡大を招くことなく、サブクラッチを効
率的にトランスミッションケース内に収納することがで
きる。それとともに、車載上の変速機の収納スペースま
たは変速機のレイアウト等に関して、従来型の変速機と
の互換性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る自動変速機を示すスケル
トン図
【図2】第1の実施形態に係る自動変速機の要部断面図
【図3】サブクラッチを介した動力伝達経路の説明図
【図4】第3の実施形態に係る自動変速機を示すスケル
トン図
【図5】第3の実施形態に係る自動変速機の要部断面図
【図6】第3の実施形態に係るシフトチェンジ時におけ
るトルク伝達経路の説明図
【図7】変速制御系のブロック図
【図8】アップシフト時のタイミングチャート
【図9】ダウンシフト時のタイミングチャート
【図10】第2の実施形態に係る自動変速機のスケルト
ン図
【符号の説明】
1 入力軸 2 出力軸 3 アイドラ軸 4 中間軸 5 メインクラッチ 6 1速ドラ
イブギヤ 7 1速ドリブンギヤ 8 2速ドラ
イブギヤ 9 2速ドリブンギヤ 10 3速ドラ
イブギヤ 11 3速ドリブンギヤ 12 4速ド
ライブギヤ 13 4速ドリブンギヤ 14 5速ド
ライブギヤ 15 5速ドリブンギヤ 16 第1の
シンクロ機構 17 第2のシンクロ機構 18 第3の
シンクロ機構 19 ファイナルリダクションギヤ列 20 ディフ
ァレンシャル装置 21 駆動輪 22,52
第1の中間ギヤ 23,53 第2の中間ギヤ 24,54
第3の中間ギヤ 25 後退用ドライブギヤ 26 アイド
ラギヤ 27 サブクラッチ 28 後退用
ドリブンギヤ 31 変速制御部 32 油圧回
路 33 油圧アクチュエータ 40 プラネタリセンターディファレンシャル装置 41 フロントドライブ軸 42 リアド
ライブ軸 43 フロントディファレンシャル装置 44 差動制
限装置 51 第2の中間軸 55 第4の
中間ギヤ
フロントページの続き Fターム(参考) 3D039 AA02 AA04 AB01 AC03 AC37 AC70 AC77 AD23 3J028 EA24 EA30 EB07 EB13 EB37 EB62 EB66 FA06 FB03 FC32 FC42 FC65 GA01 HA13 HA23 3J552 MA04 MA13 NA01 NB01 PA60 PA65 PA67 QB01 RA02 SA03 SB02 UA03 VA32W VA62W VA74W VB01W VC01W VC03W VD02W

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力軸と、出力軸と、エンジンの動力を前
    記入力軸に伝達するメインクラッチと、複数の変速ギヤ
    列の切り換えを行う切り換え機構とを有し、シフトチェ
    ンジ時において前記切り換え機構が自動制御される自動
    変速機において、 前記変速ギヤ列を構成する各変速ギヤが取り付けられた
    複数の取り付け軸と、 前記取り付け軸の軸線上以外の位置に配置された中間軸
    と、 前記中間軸に設けられているとともに、シフトチェンジ
    時において、前記入力軸から前記出力軸に伝達される伝
    達トルクが可変に制御されるサブクラッチとを有するこ
    とを特徴とする自動変速機。
  2. 【請求項2】前記入力軸と前記中間軸との間に設けられ
    た第1のギヤ列と、 前記中間軸と前記出力軸との間に設けられた第2のギヤ
    列とをさらに有し、 シフトチェンジ時において、前記第1のギヤ列と、前記
    サブクラッチと、前記第2のギヤ列とを含む動力伝達経
    路が設定されることを特徴とする請求項1に記載された
    自動変速機。
  3. 【請求項3】前記第1のギヤ列または前記第2のギヤ列
    の少なくとも一方は、前記変速ギヤ列を構成する変速ギ
    ヤを含むことを特徴とする請求項2に記載された自動変
    速機。
  4. 【請求項4】前記第1のギヤ列または前記第2のギヤ列
    は、増速または減速のギヤ比を有することを特徴とする
    請求項2または3に記載された自動変速機。
  5. 【請求項5】前記第1のギヤ列と前記第2のギヤ列とか
    らなるギヤ列の総ギヤ比は、3速から4速までの変速比
    相当のギヤ比であることを特徴とする請求項4に記載さ
    れた自動変速機。
  6. 【請求項6】複数の変速ギヤ列の切り換えを行う切り換
    え機構を有し、シフトチェンジ時において前記切り換え
    機構が自動制御される自動変速機において、 前記変速ギヤ列を構成する一方の変速ギヤが取り付けら
    れた入力軸と、 前記変速ギヤ列を構成する他方の変速ギヤが取り付けら
    れた出力軸と、 エンジンの動力を前記入力軸に伝達するメインクラッチ
    と、 前記入力軸と前記出力軸との軸線上以外の位置に配置さ
    れた中間軸と、 前記中間軸に設けられているとともに、一対の回転部材
    を有するサブクラッチと、 前記入力軸に取り付けられた第1のギヤと、 前記中間軸に取り付けられているとともに、前記第1の
    ギヤの動力を前記サブクラッチの一方の回転部材に伝達
    する第2のギヤと、 前記中間軸に取り付けられているとともに、前記クラッ
    チの他方の回転部材と一体的に回転する第3のギヤと、 前記出力軸に取り付けられているとともに、前記第3の
    ギヤの動力を前記出力軸に伝達する第4のギヤとを有
    し、 前記サブクラッチは、シフトチェンジ時において、前記
    入力軸から前記出力軸に伝達される伝達トルクが可変に
    制御されることを特徴とする自動変速機。
  7. 【請求項7】前記第1のギヤまたは前記第4のギヤの少
    なくとも一方は、前記変速ギヤ列を構成する変速ギヤで
    あることを特徴とする請求項6に記載された自動変速
    機。
  8. 【請求項8】前記入力軸と前記出力軸と前記中間軸との
    軸線上以外の位置に配置された第2の中間軸と、 前記第2の中間軸に取り付けられた第5のギヤとをさら
    に有し、 前記第3のギヤの動力は、前記第5のギヤを介して、前
    記第4のギヤに伝達されることを特徴とする請求項6に
    記載された自動変速機。
  9. 【請求項9】前記第1のギヤと前記第2のギヤとのギヤ
    比、または前記第3のギヤと前記第4のギヤとのギヤ比
    は、減速または増速のギヤ比を有することを特徴とする
    請求項6から8のいずれかに記載された自動変速機。
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