JP2010265924A - デファレンシャル装置 - Google Patents

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JP2010265924A JP2009115619A JP2009115619A JP2010265924A JP 2010265924 A JP2010265924 A JP 2010265924A JP 2009115619 A JP2009115619 A JP 2009115619A JP 2009115619 A JP2009115619 A JP 2009115619A JP 2010265924 A JP2010265924 A JP 2010265924A
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Kazufumi Isotani
和文 磯谷
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Abstract

【課題】デフケースに固定されるリングギヤと、当該リングギヤを固定するために形成された雌ネジとの不等配置構造を改良して、前記リングギヤの歯元の強度を高めると共に、その強度を均一にする。
【解決手段】デフケース2のボルト穴13bを通じて、リングギヤ1に開設された雌ネジ11に締結ボルト3を締結し、前記デフケース2及びリングギヤ1を固定してなるデファレンシャル装置において、前記雌ネジ11の軸心が、前記リングギヤ1の歯12の中心線上に配置されるようにしてなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、デファレンシャル装置に関し、詳しくは、デフケースに固定されるリングギヤと、当該リングギヤを固定するために形成された雌ネジとの不等配置構造を改良したデファレンシャル装置に関する。
デファレンシャル装置(「差動装置」とも呼ばれる。)は、歯車が他の歯車のまわりを回転しつつ動力を伝える動力伝達装置で、例えば、自動車の後車軸の中央部に装着され、ピニオンギヤと一対のサイドギヤとの噛合によって、自動車がカーブを曲がるとき、自動的に内側の車輪の回転数を小さく、外側の車輪の回転数を大きくして、自動車を円滑に走行させるためのものである。
このようなデファレンシャル装置は、一般に、入力ギヤ(ドライブピニオン)に噛合して回転するリングギヤと、前記リングギヤに取り付けられ、ピニオンギヤと一対のサイドギヤを内蔵したデフケースとを有する(例えば、特許文献1、2参照。)。
また、前記デフケースには、側壁に前記ピニオンギヤ及びサイドギヤを組み付ける為の窓部と、前記リングギヤを取り付けるフランジを備えている。
前記リングギヤは、前記デフケースのフランジに、複数個の締結ボルトによって締結されている。
また、前記ピニオンギヤには、回転自在に設けられたピニオンシャフトが装着され、前記ピニオンギヤに噛合する一対のサイドギヤには、左右の車軸が連結されている。
そして、前記入力ギヤから入力されたトルクによって前記リングギヤが回転されると、当該リングギヤに取り付けられている前記デフケースが共回転される。
また、前記デフケースの回転に伴って、当該デフケース内のピニオンシャフトに取り付けられている前記ピニオンギヤが公転し、当該ピニオンギヤに噛合している一対のサイドギヤが回転する。
このとき、各サイドギヤにトルクが分配されて、左右の車軸に装着されている車輪が所定の速度で回転され、自動車は円滑にカーブを走行できるのである。
図4は、従来のデファレンシャル装置の要部を締結ボルトの軸端側から見た状態の概略側面図であり、図5は、従来のデファレンシャル装置の要部を概略した拡大断面図である。
このようなデファレンシャル装置100においては、リングギヤ101は、当該リングギヤ101に開設された雌ネジ102に、前記デフケース103のフランジ104等を介して、締結ボルト105を締結し、これらデフケース103とリングギヤ101とが固定されてなる。
特開2005−291456号公報 特開2004−218775号公報
また、図4に示すように、一般に、締結ボルト105は、等ピッチに配置して締結されている。
ところが、図5に示すように、リングギヤ101の歯111の位置と、締結ボルト105が螺着される雌ネジ102の位置とは、不規則に配置されている。
詳しくは、雌ネジ102の軸心Pと、リングギヤ101の歯111の中心線Oとは、互いにズレた位置に配置されている。
また、最近では、リングギヤ101は、ハイギヤ化により、デフケース103の合わせ面113と、リングギヤ101の歯元(歯底)121との肉厚(距離)tが薄くなっている。
そのため、リングギヤ101の歯元121と、雌ネジ102との距離Lが短くなる場合があり、歯元121と雌ネジ102間の強度が不均一であるうえ、前記強度が弱い部位が生じるという問題があった。
特に、2ピニオンタイプのデファレンシャル装置の場合、図4に示すように、デフケース103の側壁に開設された窓部113と、当該窓部113周縁である柱部123との境界部B付近(図中、破線枠内)に、締結ボルト105が配置されている場合が多い。
そのため、窓部113と柱部123との境界部B付近では、剛性変化により、リングギヤ101の支持剛性も変化し、強度上も不利である。
本発明は、かかる課題を解決することを目的とし、リングギヤの歯元の強度を高めると共に、その強度を均一にできるデファレンシャル装置を提供する。
上記課題を解決するために、
本発明のデファレンシャル装置は、デフケースのボルト穴を通じて、リングギヤに開設された雌ネジに締結ボルトを締結し、前記デフケース及びリングギヤを固定してなるものにおいて、前記雌ネジの軸心が、前記リングギヤの歯の中心線上に配置されてなることを特徴にしている。
すなわち、本発明のデファレンシャル装置は、前記デフケースに固定されるリングギヤと、当該リングギヤを固定するために形成された雌ネジとの不等配置構造を改良したものであって、前記雌ネジを前記リングギヤの歯の真下に配置することができる。
従って、本発明のデファレンシャル装置では、前記リングギヤの歯元と、前記雌ネジ間を均一に配置して、前記雌ネジ部分における強度を均一にすることができ、当該デファレンシャル装置の全体強度を高めることができる。
また、本発明のデファレンシャル装置は、前記デフケースには、窓部が開設され、前記雌ネジ及びデフケースのボルト穴が、前記窓部及び柱部との境界部を避けて開設されてなることを特徴にしている。
すなわち、本発明のデファレンシャル装置では、前記境界部を避けた位置にボルトを締結するようにしている。
従って、本実施形態のデファレンシャル装置では、2ピニオンタイプのデフケースの場合における前記窓部と柱部との境界部付近の剛性変化を防止して、前記リングギヤの支持剛性の急激な変化を低減すると共に、応力集中を緩和することができ、デファレンシャル装置の全体強度を更に高めることができる。
本発明のデファレンシャル装置によれば、リングギヤの歯元と、雌ネジ間を均一に配置して、デファレンシャル装置の全体強度を高めることができる。
本発明のデファレンシャル装置の一実施形態を示す全体断面図である。 図1の要部を概略した拡大断面図である。 図1の要部を締結ボルトの軸端側から見た状態の概略側面図である。 従来のデファレンシャル装置の要部を締結ボルトの軸端側から見た状態の概略側面図である。 従来のデファレンシャル装置の要部を概略した拡大断面図である。
以下、本発明のデファレンシャル装置の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明のデファレンシャル装置Aの一実施形態を示す全体断面図である。
また、図2は、図1の要部を概略した拡大断面図であり、図3は、図1の要部を締結ボルトの軸端側から見た状態の概略側面図である。
以下、詳説する。
本実施形態のデファフレンシャル装置Aは、入力ギヤ(不図示)に噛合して回転するリングギヤ1と、このリングギヤ1に取り付けられ、ピニオンギヤと一対のサイドギヤを内蔵したデフケース2とを有する2ピニオンタイプである。
リングギヤ1は、デフケース2のフランジ21aに、締結ボルト3によって締結されている。
具体的には、リングギヤ1は、略環状に形成され、その外周部には、前記入力ギヤに噛合される複数の歯12が、等ピッチで形成されている。
また、リングギヤ1は、ハイギヤ化により、デフケース2のフランジ21aの合わせ面13cと、リングギヤ1の歯元12aとの肉厚(距離)tが、薄く形成されている。
リングギヤ1の合わせ面13c側には、歯12に向けて複数の締結ボルト3が螺着する雌ネジ11を、後述する所定の位置に夫々開設するのであるが、本実施形態では、雌ネジ11の軸心Pが、リングギヤ1の歯12の中心線O上に配置されるように開設してなる。
そのため、リングギヤ1の歯元12aと、雌ネジ11との距離Lは、夫々の雌ネジ11において同じ長さに規定され、歯元12aと雌ネジ11間の強度を均一にすることができ、当該デファレンシャル装置Aの全体強度を高めることができる。
デフケース2は、側壁に窓部2aが開設された有底筒状のケース本体部21と、このケース本体部21の開放部を覆う蓋部22とが、一体形成されてなり、ケース本体部21と蓋部22の連接部には、外方に向けてフランジ21aが延設されている。
このデフケース2内には、回転自在に設けられたピニオンシャフト23と、ピニオンシャフト23に装着された一対のピニオンギヤ24と、このピニオンギヤ24に噛合する一対のサイドギヤ25、25を有しており、各サイドギヤ25、25には、左右の車軸26、26が連結されている。
これらの車軸26、26には、左右の車輪(図示省略)が取り付けられており、デフケース2は、軸受4、4によって、外ケース5に対して回転自在にされている。
そして、前記入力ギヤから入力されたトルクによってリングギヤ1が回転されると、当該リングギヤ1に取り付けられているデフケース2が共回転される。
また、デフケース2の回転に伴って、当該デフケース2内のピニオンシャフト23に取り付けられているピニオンギヤ24、24が公転し、当該ピニオンギヤ24、24に噛合されている一対のサイドギヤ25、25が回転する。
このとき、各サイドギヤ25、25にトルクが分配されて、左右の車軸26、26に装着されている前記車輪が所定の速度で回転され、自動車は円滑にカーブを走行できるのである。
前記のように構成されたデファレンシャル装置Aのリングギヤ1とデフケース2は、以下の要領で組み付けされる。
まず、デフケース2内にピニオンシャフト23、ピニオンギヤ24、サイドギヤ25等を組み付けたうえで、リングギヤ1に開設された雌ネジ11に、デフケース2のフランジ21a、22aに夫々形成されたボルト孔13bを位置付け、締結ボルト3をボルト孔13bを通じて、リングギヤ1の雌ネジ11に螺合し、リングギヤ1及びデフケース2を締結するのである。
ところで、本実施形態のような2ピニオンタイプのデファレンシャル装置Aの場合、図3に示すように、デフケース2の側壁に開設された窓部2aと前記窓部2a周縁である柱部2bとの境界部B付近(図中、破線枠内)に締結ボルト3を配置すれば、従来同様、剛性変化により、リングギヤ1の支持剛性も変化し、強度上も不利である。
そこで、本実施形態では、図3に示すように、雌ネジ11及びデフケース2のボルト穴13bが、窓部2a及び柱部Bとの境界部B付近を避けて開設してなる。
従って、本実施形態のデファレンシャル装置Aによれば、2ピニオンタイプのデフケース2の場合における窓部2aと柱部2bとの境界部B付近の剛性変化を防止して、リングギヤ1の支持剛性の急激な変化を低減すると共に、応力集中を緩和することができ、デファレンシャル装置Aの全体強度を高めることができる。
また、窓部2aは、本実施形態に示すように、一般にデフケース2の側壁に対向して開
設されているため、当該窓部2aを含むデフケース2の側壁部分(イ)の強度は、他の側壁部分(ロ)に比べて強度が弱い。
従って、本実施形態では、窓部2aを含むデフケース2の側壁部分(イ)で締結される
締結ボルト3の数が、窓部2aを含まない他の側壁部分(ロ)で締結される締結ボルト3の数よりも多くなるようにしている。
具体的には、本実施形態のように、窓部2aを含むデフケース2の側壁部分(イ)には、夫々3本の締結ボルト3で締結すると共に、他の側壁部分(ロ)では、夫々2本の締結ボルト3で締結するようにしている。
従って、本実施形態のデファレンシャル装置Aによれば、窓部2aと柱部2bとの境界部B付近の剛性変化が更に防止され、リングギヤ1の支持剛性の急激な変化を確実に低減すると共に、応力集中を緩和することができ、デファレンシャル装置Aの全体強度を更に確実に高めることができる。
以上、説明した通り、本実施形態のデファレンシャル装置Aは、雌ネジ11の軸心Pが、リングギヤ1の歯12の中心線O上に配置されることで、リングギヤ1の歯元12aと、雌ネジ11間の距離Lを均一に配置して、雌ネジ11部分における強度を均一にすることができ、当該デファレンシャル装置Aの全体強度を高めることができる。
また、雌ネジ11及びデフケース2のボルト穴13bが、これら窓部2a及び柱部2bとの境界部B付近を避けて開設されているので、2ピニオンタイプのデフケース2の場合における窓部2aと柱部2bとの境界部B付近の剛性変化を防止して、リングギヤ1の支持剛性の急激な変化を低減することができ、デファレンシャル装置Aの全体強度を更に高めることができる。
このように、本実施形態のデファレンシャル装置Aによれば、リングギヤ1の歯元12aと、雌ネジ11間が均一に配置されるので、デファレンシャル装置Aの全体強度を高めることができる。
A デファレンシャル装置
B 境界部
O 中心線
P 軸心
1 リングギヤ
11 雌ネジ
13b ボルト穴
2 デフケース
2a 窓部
2b 柱部
3 締結ボルト

Claims (2)

  1. デフケースのボルト穴を通じて、リングギヤに開設された雌ネジに締結ボルトを締結し、前記デフケース及びリングギヤを固定してなるデファレンシャル装置において、
    前記雌ネジの軸心が、前記リングギヤの歯の中心線上に配置されてなることを特徴とするデファレンシャル装置。
  2. 請求項1に記載のデファレンシャル装置において、
    デフケースには、窓部が開設され、前記雌ネジ及びデフケースのボルト穴が、前記窓部及び柱部との境界部を避けて開設されてなることを特徴とするデファレンシャル装置。
JP2009115619A 2009-05-12 2009-05-12 デファレンシャル装置 Pending JP2010265924A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018132174A (ja) * 2017-02-17 2018-08-23 トヨタ自動車株式会社 デフケース組立体
WO2019187227A1 (ja) * 2018-03-28 2019-10-03 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 差動歯車装置

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